JP2007167281A - 携帯型プリンタ収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯型機器の収納作業を容易にし、収納作業が容易であるにも拘らず収納した携帯型機器の脱落を確実に防止する。
【解決手段】 メインボディ152の一側面で回動自在に支持されて正面にまで回り込む開閉自在のフロントカバー155を有し、フロントカバー155の先端部とメインボディ152との間に印字済み用紙発行用の発行口157を形成する携帯型プリンタ151を収納対象物とし、メインボディ152の上面を覆う上カバー部材102とメインボディ152の下面を覆う下カバー部材103とをメインボディ152の裏面を覆うメインカバー部材104の上下縁で連結する。メインカバー部材104の一端側にはメインボディ152の一側面に回り込む抜け止め部105を設け、他端側にはメインボディ152の一側面と反対側の他側面側からメインボディ152の正面側のフロントカバー155に達しない位置まで回り込む収納保持部106を設ける。
【選択図】 図9

Description

本発明は、小型で携帯が可能な携帯型プリンタを携えたり身に着けたりする際に供される携帯型プリンタ収納ケースに関する。
配送や流通などの各種分野で携帯型プリンタが用いられている。携帯型プリンタの一例として、印刷記録媒体となる長尺状の紙がロール状に巻かれたロール状用紙を内部に収納するものが知られている。ロール状用紙のプリンタ内部に対する収納は、開閉自在な蓋体を開けて行われる。そして、プリンタ内部に収納されたロール状用紙の外周側の端部は、やはり内部に設けられている印字部によって所定の印字が行われた後、その発行口から外部へと排出される。
このような携帯型プリンタは、ハンディーターミナルと共に作業現場まで携行され、ハンディーターミナルから無線送信されたデータに基づいてロール状用紙に対して所定の印刷を行って伝票やラベル等の発行を行なう。
このように携帯型プリンタは、作業を行う現場まで作業者によって携行され、その作業現場で行われる様々な作業に伴って様々な作業体勢を取る作業者に携帯されたままの状態でその場で適宜印字を行うことが多い。そこで、従来、作業者が携帯型プリンタを携帯して作業し易いように、携帯型プリンタを収納して作業者が装着することができるケースが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載されている携帯プリンタ収納ケース10は、上面を全面開放するように形成された開口部から携帯プリンタ30が落とし込まれるように挿入される。携帯プリンタ30が挿入された開口部は、相対向するように設けられてお互いに重なり合うように順を追って閉じられる内蓋13、外蓋11によって塞がれる。そして、携帯プリンタ30を収納した収納ケース10は、その背面に設けられたベルト通しに作業者が締めているベルトを通すことによって作業者の腰に保持される。
また、この収納ケース10には、携帯プリンタ30を収納したままの状態で、蓋31の開閉によるロール紙37(ロール状用紙)の着脱作業、電池収納蓋35の開閉によるバッテリの着脱作業を行なうことができるように、第1の開口部17、第2の開口部19が形成されている。更に、この収納ケース10には、収納した携帯プリンタ30の対外部電子機器用無線通信インタフェースを露呈させる為に第4の開口部21が形成されている。尚、本出願明細書中の特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケースに関する説明において用いた各部の名称や符号等は、特許文献1に記載されているものである。
特開2002−199925
特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケース10では、携帯プリンタ30が挿入された開口部を塞ぐ為に、内蓋13を閉じ、この閉じた内蓋13をジャンパボタン16−1,16−2で止め、更に外蓋11を閉じ、この閉じた外蓋11をスナップボタン12−1,12−2で止める、という作業が要求される。また、この携帯プリンタ収納ケース10では、携帯プリンタ30が落とし込まれるように挿入される上面の開口に臨むように設けられている内蓋13、外蓋11がその自重によって自然に閉じられ易い為、携帯プリンタ30を収納する際に内蓋13、外蓋11が開放状態を維持するように手で支えておかなければならない。以上のように、特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケース10は、携帯型プリンタの携帯プリンタ収納ケースに対する収納作業が煩雑であるという問題を有している。
また、特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケース10においては、上面の開口部から収納された携帯プリンタ30が当該開口部から飛び出してしまうことを防止する為に閉じられて嵌着される外蓋11が覆う領域を、携帯プリンタ30が挿入される上面の開口部までに留めないで、更に開口部内に収納されている携帯プリンタ30の蓋31の上部(第1の開口部17の上部)までとすることにより、上面の開口部から収納した携帯プリンタ30がロール紙37の着脱作業の為に正面に設けられた第1の開口部17から抜け落ちてしまうことを防止している。
しかしながら、このように外蓋11によって第1の開口部17の上部を上方から覆ってしまうと、収納されている携帯プリンタ30に対してロール紙37の着脱作業を行う際に開けられる蓋31の開放が外蓋11によって阻害されてしまう。このようなことを避ける為には、第1の開口部17を覆っている外蓋11は、ロール紙37の着脱作業時に開けられる蓋31の開放に先立って必然的に開けられなければならない。
そこで、特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケース10では、その外蓋11の開放後に携帯プリンタ30の蓋31の開放を行うという開放作業の二度手間を防止してロール状用紙交換の作業性を向上させる為、外蓋11を蓋31の開放に先立って別に開けなくとも蓋31の開放に伴って外蓋11も開放できるように、外蓋11の嵌着部を第1の開口部17が形成されている正面に設けると共に更にその嵌着力を弱めとしている。ところが、このように外蓋11の嵌着力を弱めとしてしまうと、作業途中に何らかのものが外蓋11に接触し、その拍子に外蓋11が開いてしまう危険がある。特に外蓋11の嵌着部が設けられた正面は、作業者が無意識のうちに作業途中に触れ易く、その危険性が高い。すなわち、特許文献1に記載された携帯プリンタ収納ケース10は、外蓋11の閉鎖による携帯プリンタ30開口部からの飛び出し防止には依然として解決すべき問題が残されている。
そこで、本発明の目的は、収納対象物である携帯型プリンタの収納作業を容易にし、収納作業が容易であるにも拘らず、収納した携帯型プリンタの脱落を確実に防止することができる携帯型プリンタ収納ケースを提供することにある。
本発明は、メインボディと、このメインボディの一側面で回動自在に支持されて正面一部領域にまで回り込む開閉自在のフロントカバーと、このフロントカバーの先端部と前記メインボディとの間に形成された印字済み用紙発行用の発行口と、有する携帯型プリンタを着脱自在に収納する携帯型プリンタ収納ケースにおいて、前記メインボディの上面を覆う上カバー部材と、前記メインボディの下面を覆う下カバー部材と、一端側に前記メインボディの前記一側面に回り込む抜け止め部を有し、他端側に前記メインボディの前記一側面と反対側の他側面側から前記メインボディの正面側の前記フロントカバーに達しない位置まで回り込む収納保持部を有し、上下縁が前記上カバーと前記下カバーとに連結され、前記抜け止め部と前記収納保持部との間の領域に開口部を形成して前記メインボディの裏面を覆うメインカバー部材と、を備える。
本発明に係る携帯型プリンタ収納ケースによれば、大きく開いた開口部から携帯型プリンタを着脱自在に収納することができ、収納後の携帯型プリンタを収納保持部で収納して抜け止め部で抜け止めすることができるので、携帯型プリンタの収納作業を容易にすることができ、収納作業が容易であるにも拘らず収納した携帯型プリンタの脱落を確実に防止することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図11に基づいて説明する。
本発明の実施の一形態においては、プリンタ用ケース101が本発明に係る携帯型プリンタ収納ケースの本体に相当する。このプリンタ用ケース101には、ハンディーターミナル収納ケース201、ロール状用紙収納ケース301が着脱自在に設けられる。これら三点からなるケースを、本発明の実施の一形態においては、携帯型機器収納ケース51と称する。
図1は、携帯型機器収納ケース51における二通りの使用形態((a)、(b))と各部(プリンタ用ケース101、ハンディーターミナル収納ケース201、ロール状用紙収納ケース301)を模式的に示したものである。
携帯型機器収納ケース51は、収納対象物である携帯型機器として、携帯型プリンタ151及びハンディーターミナル251を収納保持する。また、携帯型プリンタ151に使用される消耗品として、ロール状用紙351をも収納保持する。携帯型機器収納ケース51の収納対象物である携帯型プリンタ151、ハンディーターミナル251、ロール状用紙351の夫々は、プリンタ用ケース101、ハンディーターミナル収納ケース201、ロール状用紙収納ケース301によって各々収納保持される。
携帯型機器収納ケース51は、携帯型プリンタ151を縦長に収納保持する配列状態をなす第1の形態と(図1(a))、携帯型プリンタ151を横長に収納保持する配列状態をなす第2の形態と(図1(b))に各部を組み合わせることが可能である。図1(a)に示す第1の形態では、縦長にしたプリンタ用ケース101の側方にハンディーターミナル収納ケース201を配置し、その下方にロール状用紙収納ケース301を配置する。図1(b)に示す第2の形態では、横長にしたプリンタ用ケース101の側方にハンディーターミナル収納ケース201を配置し、別の側方にロール状用紙収納ケース301を配置する。これらの第1の形態と第2の形態とでは、プリンタ用ケース101に対するハンディーターミナル収納ケース201の取り付け位置が変更されるのに対して、プリンタ用ケース101に対するロール状用紙収納ケース301の取り付け位置は変更されない。尚、ハンディーターミナル収納ケース201は、プリンタ用ケース101に対する取り付け位置が上記何れの形態であっても、その上部(ハンディーターミナル挿入開口部)がプリンタ用ケース101の上面より上方には位置することはない。
以下、収納対象携帯型機器である携帯型プリンタ151とハンディーターミナル251とに関し説明した後、携帯型機器収納ケース51について詳細に説明する。
図2は、本実施の形態における携帯型プリンタである携帯型プリンタ151の斜視図である。携帯型プリンタ151は、直六面体の一つである直方体を全体の外観概略形状とするメインボディ152を主体に構成されている。このメインボディ152の全体外観概略形状を成す直方体は、互いに垂直な三つの面が大中小という三段階の異なった大きさの三種類の長方形によって形成されており、残りの三面は夫々相対して平行な面と同じ大きさの長方形によって構成されている。
この直方体の八つの頂点部分、所謂角部は、面取りが為されている。このように角部が面取りされていると、携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101に収納したり当該ケースから取り出したりする際に当該プリンタが当該ケースに引っ掛かったりすることを防止できるので、携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101に収納したり当該ケースから取り出したりする作業が容易となる。更に、前記直方体において、大きさが一番大きい長方形の短辺であって、大きさが一番小さい長方形の長辺であって、かつ互いに平行な四つの辺部分も、角張っておらず、曲面状に面取りが為されており、これにより上記角部と同様な効果を奏する。
そして、このような直方体を全体の外観概略形状とするメインボディ152において、一番大きい長方形から成って互いに平行な二つの面のうち、携帯型プリンタ151が作業者によって携帯されているときに作業者の胴体と正対する側に位置する方の一面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“背面”と称し、この携帯型プリンタの“背面”と平行な他方の面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“正面”と称する。
また、二番目に大きい長方形から成って互いに平行な二つの面のうち、携帯型プリンタ151が携帯型機器収納ケース51によって横長状態で収納保持されて作業者の腹部正面付近に位置しているときにその作業者が自分の腹部正面付近に位置している携帯型プリンタ151の方に視線を向けた際に当該作業者の視野にて捉えられる方の一面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“上面”と称し、この携帯型プリンタの“上面”と平行な他方の面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“下面”と称する。
更に、一番小さい長方形から成って互いに平行な二つの面のうち、携帯型プリンタ151が携帯型機器収納ケース51によって横長状態で収納保持されて作業者の腹部正面付近に位置しているときにその作業者が自分の腹部正面付近に位置している携帯型プリンタ151の方に視線を向けた際に携帯型プリンタ151の“上面”の向かって右手側に位置する方の一面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“右側面”と称し、この携帯型プリンタの“右側面”と平行な他方の面を、本実施の形態における携帯型プリンタの“左側面”と称する。
携帯型プリンタ151の“正面”のやや“左側面”側に寄った部分には、発行口157が設けられている。この発行口157は、携帯型プリンタ151の内部にてロール状用紙から引き出されて印字が行われた長尺状の印字済み部分を外部へと排出する開口である。この発行口157から排出された長尺状の印字済み部分は、携帯型プリンタ151の“正面”で“左側面”側へと送り出されて行く。この発行口157から排出された長尺状の印字済み部分は、発行口157の“右側面”側で印字面と対向するように当該印字面上に設けられたカッタ158によって切断される。カッタ158は、所謂固定刃で、その刃先に発行口157から排出された長尺状紙の印字面が人手によって当てられることで当該紙の外部露出部分(長尺状の印字済み部分)をロール状用紙から切断分離することができる。なお、発行口157は、メインボディ152に対して回動自在に取り付けられているフロントカバー155に穿かれている。
フロントカバー155は、携帯型プリンタ151の“正面”から“右側面”にかけて途切れることなく連続的に形成された大開口を開放したり閉塞したりする開閉自在な蓋体である。フロントカバー155によって開放されたり閉塞されたりする大開口は、携帯型プリンタ151の“右側面”においては、その中央部を超えて携帯型プリンタ151の“背面”側までは達していなく、その中央部を超えないであくまでも携帯型プリンタ151の“正面”側に留まっている。しかしながら、携帯型プリンタ151の“正面”においては、その中央部を遥かに超え、その“左側面”近傍まで達している。携帯型プリンタ151の“正面”において前記大開口が達していない“左側面”側の内部には、携帯型プリンタ151の駆動エネルギーの供給源となる電源であるバッテリを着脱自在に収納保持するバッテリ収納室が設けられている。なお、このバッテリ収納室が設けられていて前記大開口が形成されることがなかった携帯型プリンタ151の“正面”の“左側面”部分を、本実施の形態における携帯型プリンタでは“正面一部領域”と称する。
以上のような領域からなる大開口内には、印字部で印字される前のロール状用紙を転動自在に収納保持するホッパ部、このホッパ部に収納保持されているロール状用紙の外周から引き出された長尺状紙の印字面ではない裏面(ロール紙の内周側の面)に接触しながら当該長尺状紙を発行口157へと搬送する回転自在なプラテンローラ等が設けられている。
そして、このような大開口は、ロール状用紙をホッパ部に収納セットする際には、その収納入口として機能するため開放状態となり、携帯型プリンタ151の使用時や通常時はフロントカバー155によってその大部分が覆われ塞がれている。
前記大開口を開放したり閉塞したりするフロントカバー155は、携帯型プリンタ151の“右側面”の“正面”寄りに位置するように設けられたヒンジ156によって回動自在に支持されている。このヒンジ156は、より詳細には、前記大開口における“右側面”側の縁部上に設けられており、携帯型プリンタ151の“右側面”表面には全く突出していないので、上記角部や曲面のような面取り部分と同様な効果を奏する。
このようなヒンジ156によって軸支されるフロントカバー155の自由端部(ヒンジ156によって軸支されていない側の端部)は、携帯型プリンタ151の“右側面”より僅かながらより外側に位置する開放位置と、前記大開口における前記“正面一部領域”側の縁部上に位置する閉塞位置とのそれぞれを円周上の二点とした円弧のうち、短い方の弧である劣弧をその軌跡として移動する。
このようなフロントカバー155の自由端部の先端部分は、その両側(携帯型プリンタの“上面”側又は“下面”側)が更に先端に向かって僅かに突出し、かつその両突出部の間が僅かに凹んだ凹形状をしている。この凹状先端部分は、フロントカバー155が閉じられて前記大開口を閉塞状態としたときにも、前記大開口における前記“正面一部領域”側の縁部上に溝状の開口168を残し、フロントカバー155の自由端部と前記“正面一部領域”との間に僅かながらの隙間を生じさせる。
この溝状の開口168は、ロール状に巻かれた際の外周面に剥離面を有する長尺状の台紙と、この長尺状台紙の剥離面上に互いに一定間隔を以って配列貼付されたラベル型印字用紙とからなるラベルロールを前記ホッパ部に収納保持してロール状用紙として使用した場合に、前記発行口157において印字済みラベル型印字用紙が剥離面(外周面)から剥離された後の長尺状台紙が排出される排出口となる。尚、前記発行口157から発行され、その外周面であった剥離面から印字済みラベル型印字用紙が剥離される直前の状態にある印字済みラベル型印字用紙貼付状態の長尺状台紙は、カッタ158と対向するように設けられている台紙案内部材によってその進路を再びフロントカバー155内の前記大開口内へと急激に折り返す方向へと変えられる。このように発行口157から発行されて再びフロントカバー155内の前記大開口内へと送り込まれた長尺状台紙は、その剥離面の裏面(内周面であった面)をプラテンローラの円周面に接触させられながら、プラテンローラの回動に伴ってフロントカバー155の凹状先端部分まで送られ、当該部から再び外部へと排出される。
前記発行口157から発行された直後で未だ長尺状台紙の剥離面上に貼付されている印字済みラベル型印字用紙は、再び前記大開口内へと急激に折り返される長尺状台紙の剥離面上からその腰によって剥離させられ、発行口157の発行方向の延長上に設けられているラベル受け保持部169上へと移動し、その印字面裏の粘着面の粘着力によってラベル受け保持部169に貼り付いてそのまま保持される。
一方、前記ホッパ部に収納保持されているロール状用紙がラベルロールではなく、その外周面そのものに対して印字が行われるロール状印字用紙であった場合には、その長尺状の印字済み部分は、前記発行口157から排出された後に、長尺状台紙のように台紙案内部材によって再びフロントカバー155内の前記大開口内へと送られることはなく、上述したように前記発行口157から外部に排出されたままの状態となる。すなわち、この携帯型プリンタ151においては、ロール状用紙がラベルロールであるかロール状印字用紙であるかによって発行口157から排出された長尺状の紙の搬送方向(経路)が異なる。
また、フロントカバー155の長手方向中央の両端(携帯型プリンタの“上面”側又は“下面”側)には、フロントカバー155開閉用の一対のスライドボタン159が設けられ、これらのスライドボタン159を互いに近付き合う方向(内側)に向けてスライド移動させることによってフロントカバー155は開けられる。尚、携帯型プリンタ151においては、このスライドボタン159が設けられている位置より“右側面”側のフロントカバー155の下方内部に、前記ホッパ部が設けられている。
更に、携帯型プリンタ151のメインボディ152は、前記直方体の3組の面の中で中間の大きさの長方形である二つの面各々に下蓋部材153、上蓋部材154を有している。上蓋部材154には操作部160が設けられている。操作部160には、電源スイッチ161と、紙送りボタン162と、起動インジケータ163と、赤外線通信用窓164とが設けられている。これらのうち、起動インジケータ163と赤外線通信用窓164とは、メインボディ152の上面側と正面側とに跨って配置されている。携帯型プリンタ151は、赤外線通信用窓164から無線通信によるデータ送受信を実行することができる。尚、これら操作部160の各部は、前記大開口を閉塞している状態のフロントカバー155に設けられているスライドボタン159と凹状先端部分との間の領域の上方に位置する上面内に収まるように設けられている。
上蓋部材154における“左側面”側の端部には、バッテリカバー165が回動開閉自在に設けられている。バッテリカバー165は、フロントカバー155の回動支持側と反対側の端部に操作部160と隣接して配置されている。バッテリカバー165には、滑り止め機能を備えた指掛部166が形成されており、この指掛部166に指を掛けて操作部160とは反対側(“左側面”側、又は外側)に向けてスライドさせることで、バッテリカバー165とメインボディ152との係合状態を解除し、操作部160の側に位置するヒンジ167によって軸支されて回動開放される。
図3は、収納対象物であるハンディーターミナル251の斜視図である。ハンディーターミナル251は、縦長形状を有している。このようなハンディーターミナル251には、状態表示用インジケータ252と、表示器253と、操作部254とが上から順に設けられている。操作部254等が設けられている面と反対側の面には、バーコードや2次元データコード読取用のレーザー光が射出されたり入射するスキャナ窓が設けられている。このスキャナ窓は、状態表示用インジケータ252や表示器253の上方の裏面側に配置されている。また、操作部254の裏側には、駆動用充電池収納部が設けられている。更に、操作部254の電源投入ボタンPWと第5機能割当ボタンF5との左側面部には、赤外線通信による送受信を実行する赤外線通信部が設けられている。また、このハンディーターミナル251の上端部、下端部は、衝撃吸収用弾性部材によって覆われている。特に上部の衝撃吸収用弾性部材は、スキャナ窓の周囲をも囲むように覆い、物が衝突することによってスキャナ窓が破損しないように防止している。尚、このハンディーターミナル251は、操作部254が設けられている面とは反対側の面が作業者の掌によって保持され、その側面が指によって把持された状態で使用される。
以上、説明してきたような携帯型プリンタ151、ハンディーターミナル251夫々がプリンタ用ケース101、ハンディーターミナル収納ケース201各々に収納される。そして、これらの各ケースがロール状用紙収納ケース301と組み合わされて携帯型機器収納ケース51を構成する。尚、携帯型機器収納ケース51を構成するプリンタ用ケース101、ハンディーターミナル収納ケース201及びロール状用紙収納ケース301は、その全部又は一部が皮革、ナイロン等の素材を加工して作られている。
携帯型機器収納ケース51は、プリンタ用ケース101に収納されている携帯型プリンタ151によって印字された印字済み部分が鉛直方向下方に向けられて発行されるような使用形態(第1の形態)と、水平方向に向けられて発行されるような使用形態(第2の形態)との何れかを作業者によって自由に選択採用される。尚、第1の形態におけるプリンタ用ケース101が描かれているのは、図4、図7、図9であり、第2の形態におけるプリンタ用ケース101が描かれているのは、図5、図8、図10である。
図9、図10は、携帯型プリンタ151を第1の形態、第2の形態で収納保持した状態のプリンタ用ケース101を正面側から見た斜視図である。
第1の形態においては、図9に示されるように、携帯型プリンタ151の使用時に一番重量が重くなるバッテリ収納室部分を鉛直方向下方側に配置した状態で収納保持することになる為、その重量バランスが良く安定した状態で携帯型プリンタ151を収納保持することができるという利点がある。また、携帯型プリンタ151で印字がなされた印字済み部分の印字面が鉛直方向上方に向いた状態で発行される為、その印字内容の確認が極めて容易であるという優れたメリットも奏する。
第2の形態においては、図10に示されるように、操作部160やバッテリカバー165等が設けられている携帯型プリンタ151の上蓋部材154を鉛直方向上方側に配置した状態で収納保持することになる為、携帯型プリンタ151の状態確認、操作、バッテリ交換作業等のオペレーションを行い易いという利点がある。また、フロントカバー155を開閉させる際の方向が鉛直方向と直交する水平方向と平行となる為、フロントカバー155の開閉作業が行い易いというメリットがある。
次にプリンタ用ケース101に関して詳細に説明する。プリンタ用ケース101は、携帯型プリンタの“上面”に相当する上蓋部材154を覆う上カバー部材102と、携帯型プリンタの“下面”に相当する下蓋部材153を覆う下カバー部材103と、携帯型プリンタの“背面”に相当するメインボディ152の裏面を全面的に覆うメインカバー部材104とを、その主要部として構成されている。
上カバー部材102、下カバー部材103には、上蓋部材154、下蓋部材153と略同一形状で略同一の大きさか若干大きめの平たい部材が用いられている。しかして、上カバー部材102には、図4、図5、図8、図10に示すように、第1の切欠部108や第2の切欠部109が形成されている。上カバー部材102に形成されている第1の切欠部108は、図10に示されているように、収納された携帯型プリンタ151のメインボディ152の上面に配置された操作部160を露出させ得る位置に形成されている。したがって、この第1の切欠部108は、プリンタ用ケース101に収納されたままの携帯型プリンタ151の操作部160の操作を可能とする。
上カバー部材102に形成されている第2の切欠部109は、図10に示されているように、携帯型プリンタ151のメインボディ152の上面左側面側に配置されたバッテリカバー165を露出させ得る位置に形成されている。したがって、この第2の切欠部109は、プリンタ用ケース101に収納されたままの携帯型プリンタ151のバッテリカバー165の開閉操作を可能とし、図示しないバッテリの交換作業を容易とする。
このような切欠部108、109が形成されている上カバー部材102に対し、下カバー部材103は、図4、図5、図7、図9に示されているように、切欠部や開口等が設けられていなく、収納された携帯型プリンタ151の下蓋部材153を全面的に覆い隠すようになっている。この下カバー部材103には、上述したような第1の形態時に、ハンディーターミナル収納ケース201が装着される。そこで、下カバー部材103の外側の面には、ハンディーターミナル収納ケース201を着脱自在に保持する第1のハンディーターミナル保持部115が設けられている。
下カバー部材103がその外面に備えている第1のハンディーターミナル保持部115は、下カバー部材103に縫い付け等の手法で固定された第1のマジックテープ(マジックテープは登録商標)115aと、この第1のマジックテープ115aと下カバー部材103との間に固定された第1のストラップベルト115bとからなる。第1のマジックテープ115aは、下カバー部材103の中央部から長手方向に沿うように設けられている。この第1のマジックテープ115aと第1のストラップベルト115bとは、互いに直交し合うように設けられている。
また、下カバー部材103の外面において第1のハンディーターミナル保持部115が設けられている端部とは反対側の端部には、プリンタ用ケース101を作業者の肩や首から吊り上げる際に使われるストラップ113が着脱自在に取り付けられるフック114が設けられている。この下カバー部材103の外面に設けられたフック114は、上述したような第1の形態でプリンタ用ケース101を吊り下げる際に使われる。尚、この下カバー部材103の外面に設けられたフック114と対を成すフック114が、図4、図5、図8、図10に示されているように、上カバー部材102の対応する箇所にも設けられている。
以上のように構成された上カバー部材102、下カバー部材103の縁部分は、夫々メインカバー部材104の上下縁に連結されている。メインカバー部材104は、携帯型プリンタの“背面”に相当するメインボディ152の裏面を略全面的に覆い、更に、抜け止め部105と収納保持部106とを有している。
抜け止め部105は、図9、図10に示されているように、メインボディ152の裏面(背面)から正面へと向かって回り込み、ヒンジ156が設けられている一側面(右側面)のヒンジ156設置位置付近にまで達している。このヒンジ156は、前述したように、メインボディ152の一側面(右側面)の中央部よりもやや前面(正面)側に位置付けて設けられていることから、これに伴って抜け止め部105は、メインボディ152の一側面(右側面)の中央部を超えたやや前面(正面)側の位置まで右側面を覆うことになる。その一方で、ヒンジ156によって回動自在に軸支されているフロントカバー155は、抜け止め部105によって覆われることはない。
収納保持部106は、メインボディ152の一側面(右側面)と反対側の他側面(左側面)を略全面的に覆い、更にメインボディ152の正面左側面側にまで回り込んでいる。この収納保持部106がメインボディ152の正面左側面側において達する位置は、メインボディ152の正面に設けられた前記大開口の“右側面”側の縁部に臨む手前側である。したがって、この収納保持部106は、メインボディ152の正面に設けられた前記大開口を閉塞しているフロントカバー155の凹状先端部分にも達しない。尚、この収納保持部106は、メインボディ152のバッテリ収納室が設けられている部分を略全面的に保持することになる。しかしながら、収納される携帯型プリンタ151のバッテリカバー165に対応する箇所は覆わないで開放状態を保っている。
以上のようなメインカバー部材104の構造により、抜け止め部105と収納保持部106との間には、開口部107が形成される。この開口部107は、プリンタ用ケース101に収納されたままの携帯型プリンタ151のフロントカバー155の全体を外部に全て曝け出すと共に、携帯型プリンタ151の正面のうちフロントカバー155の周囲をも開放状態とする。また、この開口部107には、上カバー部材102に形成されている第1の切欠部108が連絡している。
抜け止め部105と収納保持部106との間に形成されている開口部107は、プリンタ用ケース101に携帯型プリンタ151が収納された状態のまま、フロントカバー155を開閉操作するために不可欠である。その反面、開口部107が大きくなりすぎると携帯型プリンタ151の保持機能が低下する。そこで、本実施の形態では、収納されている携帯型プリンタ151の閉塞状態のフロントカバー155に設けられているスライドボタン159より右側面側に位置する開口部107の部分を、上カバー部材102と下カバー部材103との間に掛け渡される抜け止めストラップ110によって覆い、収納されている携帯型プリンタ151の正面方向への動きを規制している。この抜け止めストラップ110は、その一端が下カバー部材103に固定され、他端に雌スナップ111を有する。この雌スナップ111が着脱自在に固定される雄スナップ112は、上カバー部材102に設けられている(図6、図8参照)。この雄スナップ112に雌スナップ111を嵌めこむことにより、抜け止めストラップ110が開口部107の部分で上カバー部材102と下カバー部材103との間に掛け渡される。そして、この抜け止めストラップ110は、プリンタ用ケース101において一番面積が大きく作業空間に対向し作業者が作業中に無意識のうちに触れ易い正面ではなく、作業者の腹部上に近接配置され作業者が意識して触れなければならない面となっている上カバー部材102に着脱自在な留め部を設けたので、その着脱自在な留め部が作業中に外れてしまうという危険性を少なくすることができる。
また、プリンタ用ケース101は、肩掛け用のストラップ113を着脱自在に取り付けるための一対のフック114を二組有している。
一組は、図4に示すように、抜け止め部105を鉛直方向上方側に、収納保持部106を鉛直方向上方側に位置させてプリンタ用ケース101を縦長に保持する第1の形態時にストラップ113を抜け止め部105より上方に位置させるものである。このような位置にストラップ113を位置させる一組のフック114を構成する個々のフックは、上カバー部材102、下カバー部材103夫々の抜け止め部105側にそれぞれ固定されている。
もう一組は、図5に示すように、上カバー部材102を鉛直方向上方側に、下カバー部材103を鉛直方向上方側に位置させてプリンタ用ケース101を横長に保持する第2の形態時にストラップ113をプリンタ用ケース101の上カバー部材102より上方に位置させるものである。このような位置にストラップ113を位置させる一組のフック114を構成する個々のフックは、抜け止め部105、収納保持部106夫々の上カバー部材102側に固定されている。
更に、プリンタ用ケース101は、ハンディーターミナル用ケース201を着脱自在に保持する構造を有している。図1に基づいて前述したように、第1の形態時には、縦長にしたプリンタ用ケース101の側方(下カバー部材103の脇)にハンディーターミナル収納ケース201が配置され(図1(a))、第2の形態時には、横長にしたプリンタ用ケース101の側方(抜け止め部105の脇)にハンディーターミナル収納ケース201が配置される(図1(b))。そこで、プリンタ用ケース101は、第1の形態時にハンディーターミナル収納ケース201を下カバー部材103に着脱自在に保持する第1のハンディーターミナル保持部115と、第2の形態時にハンディーターミナル収納ケース201を抜け止め部105に着脱自在に保持する第2のハンディーターミナル保持部116とを有している。
第1のハンディーターミナル保持部115は、図4に示すように、下カバー部材103に縫い付け等の手法で固定された第1のマジックテープ115aと、この第1のマジックテープ115aと下カバー部材103との間に固定された第1のストラップベルト115bとによって形成されている。また、第2のハンディーターミナル保持部116は、図5に示すように、抜け止め部105に縫い付け等の手法で固定された第2のマジックテープ116aと、この第2のマジックテープ116aと抜け止め部105との間に固定された第2のストラップベルト116bとによって第1のハンディーターミナル保持部115と同様に形成されている。
図6は、ハンディーターミナル収納ケース201をその裏面側から見た斜視図である。 ハンディーターミナル収納ケース201は、図6に示すように、縦長の袋形状をしており、その上面にハンディーターミナル251を着脱自在に収納するための開口部202を有している。尚、この開口部202は、携帯型機器収納ケース51が上述した第1、第2何れの形態時にあっても、上方に向かって開放されている。
この開口部202の大きさは、収納するハンディーターミナル251のスキャナ窓や表示器253等が設けられている最大周囲寸法よりも若干大きめになるように形成されている。また、開口部202の深さは、図11に示されているように、収納するハンディーターミナル251の高さと略同じ大きさとなるように形成されていて、収納したハンディーターミナル251の保護と取り出し易さとのバランスが図られている。
このような開口部202は、プリンタ用ケース101に設けられているハンディーターミナル保持部115又は116と対向する長方形状の平面板状部材と、この平面板状部材の厚みよりは薄くその三方に縫い付けられたポケット状部材とによって形成されている。ハンディーターミナル収納ケース201を構成する平面板状部材は、外部から加えられた力に抗してその平面性を或る程度維持することができる程度の厚みを有し、ポケット状部材が取り付けられている面とは反対側の面がプリンタ用ケース101に設けられているハンディーターミナル保持部115又は116と対向する。そして、このハンディーターミナル保持部115又は116と対向する面には、マジックテープ203が縫い付け等の手法で固定されている。このマジックテープ203は、第1のマジックテープ115aにも第2のマジックテープ116aにも着脱自在に接着する構造を有している。
また、ハンディーターミナル収納ケース201を構成する平面板状部材は、開口部202を臨むように上方に向かって延長された延長部分を有する。このように開口部202に臨むように形成された延長部分は、開口部202内に落とし込まれて収納されようとしているハンディーターミナル251の下端部を開口内へと案内するので、ハンディーターミナルの収納作業を容易にする。尚、平面状部材の上方延長部分の上端部は、携帯型機器収納ケース51が上述した第1、第2何れの形態時にあっても、プリンタ用ケース101の鉛直方向上方に位置する抜け止め部105又は上カバー部材102より上方に位置することはない。このように構成すると、喩えハンディーターミナル収納ケース201に収納されているハンディーターミナル251の上端部が不意に開口部202から僅かに飛び出てしまうようなことがあっても、その不意に飛び出てしまった上端部が作業者の身体などに触れることをプリンタ用ケース101によって避けることができる。したがって、作業者の身体等の接触によるハンディーターミナル251のプリンタ用ケース101から更なる飛び出しを防ぐことができる。
他方、ハンディーターミナル収納ケース201を構成するポケット状部材は、図4及び図5に示すように、その正面にベルト通し204が縫い付け等の手法で固定されている。このベルト通し204には、プリンタ用ケース101に設けられているストラップベルト115b又は116bが通される。尚、ベルト通し204が形成されているポケット状部材は、可撓性を有する材質からなり、ベルト通し204に通されたストラップベルト115b又は116bが締められていくに連れて収納しているハンディーターミナル251表面との接触面積を増すことができ、その接触摩擦力によって収納しているハンディーターミナル251の開口部202からの飛び出しを更に防止することができる。このようなハンディーターミナル収納ケース201内にハンディーターミナル251が収納された状態を正面側から見た斜視図を図11に示す。
以上のような構成のハンディーターミナル収納ケース201をプリンタ用ケース101の側方(下カバー部材103の脇)に配置し、上述した第1の形態の携帯型機器収納ケース51とする作業手順は、次の通りである。先ず、第1のハンディーターミナル保持部115の第1のマジックテープ115aにハンディーターミナル収納ケース201の裏面側に設けられたマジックテープ203を吸着させる。次に、第1のハンディーターミナル保持部115の第1のストラップベルト115bをハンディーターミナル収納ケース201の正面側に設けられたベルト通し204に通して締め付ける。
これに対して、ハンディーターミナル収納ケース201をプリンタ用ケース101の側方(抜け止め部105の脇)に配置し、上述した第2の形態の携帯型機器収納ケース51とする作業手順は、次の通りである。第2のハンディーターミナル保持部116の第2のマジックテープ116aにハンディーターミナル収納ケース201の裏面側に設けられたマジックテープ203を吸着させる。第2のハンディーターミナル保持部116の第2のストラップベルト116bをハンディーターミナル収納ケース201の正面側に設けられたベルト通し204に通して締め付ける。
次に、プリンタ用ケース101の収納保持部106に配置されるロール状用紙収納ケース301に関して説明する。ロール状用紙収納ケース301は、全体形状が円筒状に形成されており、その上面は全面的に開放されていて円形状の開口部303が形成されている。この開口部303と対向し平行な底面は、その中央部に開口部303より直径が大幅に小さい円形状の開口部が形成されていてその円周部を塞いだ円板によって構成されている。
ロール状用紙収納ケース301の高さは、収納する予備用のロール状用紙351の幅よりも大きく、収納したロール状用紙351の頭が開口部303から飛び出ることはない。
また、ロール状用紙収納ケース301の径は、収納する予備用のロール状用紙351の径よりも大きくなるように形成されている。これに対し、底面の中央部に形成されている開口部は、作業者の指一本以上が入る程度の大きさとなるように形成されており、その開口部の周りに形成されている円周部によって収納したロール状用紙351が保持される為、収納したロール状用紙351は底面の開口部から抜け出すようなことはない。
ロール状用紙収納ケース301の外周面には、その高さと粗同じ長さでのマジックテープ302と、このマジックテープ302が設けられた位置と左右90度ずつずれた円周上の位置に設けられ開口部303の中心を通るように架け渡されるベルトの一端部を固定する固定部材と、当該ベルトの他端部を着脱自在に止めるボタンとが設けられている。
このように構成のロール状用紙収納ケース301において、開口部303は、ロール状用紙収納ケース301に収納される予備用のロール状用紙351を入れたり、ロール状用紙収納ケース301に収納されている予備用のロール状用紙351を出したりする際の入口、出口となる。予備用のロール状用紙351をロール状用紙収納ケース301内に収納する際には、予備用のロール状用紙351が開口部303から落とし込まれる。そして、収納したロール状用紙351が開口部303から飛び出てしまうことを防ぐ為、一端が外周面に固定されているベルトを開口部303の中心を通るように掛け渡し、そのベルトの他端を外周面の反対側に設けられているボタンに留める。
一方、ロール状用紙収納ケース301内に収納されている予備用のロール状用紙351を取り出す際には、先ず、開口部303に掛け渡されているベルトの一端を外周面から外し、開口部303を開放する。そして、底面に形成されている開口部から指を入れる。底面の開口部からロール状用紙収納ケース301内に入れられた指は、ロール状用紙351の幅とロール状用紙収納ケース301の高さとの差よりも大きい距離だけ、予備用のロール状用紙351の底面を開口部303に向けて押し出すことで、ロール状用紙351の円周面の一部を開口部303から突出させる。そして、このようにして開口部303から突出させられたロール状用紙351の円周面部分を摘まみ出すことで、ロール状用紙351をロール状用紙収納ケース301から完全に引っ張り出すことができる。
このような構成を有するロール状用紙収納ケース301のプリンタ用ケース101に対する取り付け位置は、第1の形態であろうと第2の形態であろうとも変更されず、いずれの形態であっても、収納保持部106に保持される。そこで、プリンタ用ケース101は、ロール状用紙収納ケース301を収納保持部106に着脱自在に保持するロール状用紙収納ケース保持部117を有している。ロール状用紙収納ケース保持部117は、図5に示すように、収納保持部106に縫い付け等の手法で固定された第3のマジックテープ117aと、この第3のマジックテープ117aと収納保持部106との間に固定された第3のストラップベルト117bとによって形成されている。第3のマジックテープ117aは、ロール状用紙収納ケース301の外周面の一部に設けられたマジックテープ302を着脱自在に接着する構造を有している。
そこで、ロール紙保持部117の第3のマジックテープ117aにロール状用紙収納ケース301の外周面の一部に設けられたマジックテープ302を吸着させ、ロール紙保持部117の第3のストラップベルト117bを締め付けることで、ロール状用紙収納ケース301は、ロール紙保持部117に保持される。尚、ロール紙保持部117に保持されるロール状用紙収納ケース301の開口部303は、第1の形態においては真横に向けられ、第2の形態においては上方に向けられる。
図7は、第1の形態におけるプリンタ用ケース101を裏面側から見た斜視図である。プリンタ用ケース101の裏面には、ユーザが腰に締めている図示しないベルトにプリンタ用ケース101を取り付けるためのベルトホルダ118が固定されている。ベルトホルダ118は、その四隅を固定具119によってプリンタ用ケース101の裏面に止められることにより固定されている。したがって、ベルトホルダ118は、図7に示す状態で縦横(抜け止め部105-収納保持部106間の第2の形態時、下カバー部材103-上カバー部材102間の第1の形態時)いずれの方向からでもベルトを通すことが可能である。
図8は、第2の形態におけるプリンタ用ケース101を裏面側から見た斜視図である。そこで、プリンタ用ケース101が第1の形態(図7)と第2の形態(図8)とのいずれに維持されている場合であっても、ベルトホルダ118にユーザが腰に締めているベルトを通し、プリンタ用ケース101をユーザの腰に装着することが可能である。このようなベルトホルダ118によるプリンタ用ケース101の保持は、ベルト装着が普通の男性作業員にとって好適なものである。これに対し、ストラップ113によるプリンタ用ケース101の保持は、ベルト装着率が殆ど皆無である女性作業員にとって好適なものであり、例えば女性が多く働く流通小売業の小売店舗においては、商品陳列棚の前で値引きラベル等の発行を行って、この値引きラベル等を対象商品に対して貼り付けるような作業時に携帯型プリンタの最適な保持手段となる。
このような構成において、プリンタ用ケース101に携帯型プリンタ151を収納する際には、先ず開口部107上に架け渡されている抜け止めストラップ110の嵌着をを外して開口部107を全面的に開放し、この開口部107の斜め上方から携帯型プリンタ151におけるフロントカバー155のヒンジ156とは反対側の端部を開口部107へと進入させてからそのまま収納保持部106へと挿入し、携帯型プリンタ151におけるフロントカバー155のヒンジ156が設けられている端部をプリンタ用ケース101の奥に位置しているメインカバー部材104へと向けて正面から押し込む。これにより、携帯型プリンタ151におけるフロントカバー155のヒンジ156の側の端部が抜け止め部105に抜け止めされた状態となる。この状態で、抜け止めストラップ110の雌スナップ111を雄スナップ112に嵌め込む。これにより、プリンタ用ケース101に携帯型プリンタ151が装着される。このように、本実施の形態によれば、大きく開いた開口部107から携帯型プリンタ151を着脱自在に収納することができ、収納後の携帯型プリンタ151を収納保持部106で収納して抜け止め部105及び抜け止めストラップ110によって抜け止めすることができる。したがって、携帯型プリンタ151の収納作業を容易にすることができ、収納作業が容易であるにも拘らず収納した携帯型プリンタ151の脱落を確実に防止することができる。
また、プリンタ用ケース101に収納されている携帯型プリンタ151のロール状用紙を交換する際には、フロントカバー155の正面に架け渡されている抜け止めストラップ110の嵌着を外してフロントカバー155の正面を全面的に開放し、フロントカバー155のスライドボタン159をスライド移動させてフロントカバー155を開け、フロントカバー155によって閉塞されていたホッパ部を開放する。そして、ロール状用紙を交換した後には、これとは逆の手順でホッパ部をフロントカバー155によって閉塞する。
そして、携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101から取り出す際には、やはり抜け止めストラップ110の嵌着を外して開口部107を全面的に開放し、この開口部107と連絡している第1の切欠部によって露呈されている携帯型プリンタ151の操作部160に指を添えながら、先ず携帯型プリンタ151の上蓋部材154側の背面をプリンタ用ケース101のメインカバー部材104から離すように引き起こし、この引き起こしによって抜け止め部105から外れた携帯型プリンタ151の上蓋部材154側の背面部分とその正面側を更に把持し、そのまま収納保持部106によって保持されている端部を開口部107から引き上げるようにして携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101から取り出す。このように携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101から取り出す際には、開口部107と連絡している第1の切欠部によって露呈されている携帯型プリンタ151の操作部160を取り外しの取っ掛かりとすることができる為、携帯型プリンタ151をプリンタ用ケース101とのサイズを粗同じ大きさとした場合にも、プリンタ用ケース101から携帯型プリンタ151を取り出す作業が非常に手際良く行え、その作業性が高い。
なお、本実施の形態においては、上カバー部材102と下カバー部材103とメインカバー部材104とを別部材とし、それらを連結してプリンタ用ケース101を構成したが、実施に際しては、上カバー部材102と下カバー部材103とメインカバー部材104とは連結された一つ又は複数の部材によって形成されても良い。
本発明に係る携帯型機器収納ケースの二通りの使用形態をそれぞれ示す模式図である。 収納対象物である携帯型プリンタの斜視図である。 収納対象物であるハンディーターミナルの斜視図である。 第1の形態における携帯型機器用収納ケース全体の斜視図である。 第2の形態における携帯型機器用収納ケース全体の斜視図である。 ハンディーターミナル用ケースを裏面側から見た斜視図である。 第1の形態におけるプリンタ用ケースを裏面側から見た斜視図である。 第2の形態におけるプリンタ用ケースを裏面側から見た斜視図である。 第1の形態における携帯型プリンタが収納された状態でのプリンタ用ケースを正面側から見た斜視図である。 第2の形態における携帯型プリンタが収納された状態でのプリンタ用ケースを正面側から見た斜視図である。 ハンディーターミナルが収納された状態でのハンディーターミナル用ケースを正面側から見た斜視図である。
符号の説明
102…上カバー部材,103…下カバー部材,104…メインカバー部材,105…抜け止め部,106…収納保持部,108…第1の切欠部,109…第2の切欠部,110…抜け止めストラップ,113…ストラップ,114…フック,115…第1のハンディーターミナル保持部,116…第2のハンディーターミナル保持部,117…ロール紙保持部,151…携帯型プリンタ,152…メインボディ,155…フロントカバー,157…発行口,160…操作部,165…バッテリカバー,201…ハンディーターミナル用ケース,202…上面開口部(開口部),251…ハンディーターミナル,301…ロール紙用ケース,303…一面開口部(開口部),351…ロール紙

Claims (8)

  1. メインボディと、このメインボディの一側面で回動自在に支持されて正面一部領域にまで回り込む開閉自在のフロントカバーと、このフロントカバーの先端部と前記メインボディとの間に形成された印字済み用紙発行用の発行口と、有する携帯型プリンタを着脱自在に収納する携帯型プリンタ収納ケースにおいて、
    前記メインボディの上面を覆う上カバー部材と、
    前記メインボディの下面を覆う下カバー部材と、
    一端側に前記メインボディの前記一側面に回り込む抜け止め部を有し、他端側に前記メインボディの前記一側面と反対側の他側面側から前記メインボディの正面側の前記フロントカバーに達しない位置まで回り込む収納保持部を有し、上下縁が前記上カバーと前記下カバーとに連結され、前記抜け止め部と前記収納保持部との間の領域に開口部を形成して前記メインボディの裏面を覆うメインカバー部材と、
    を備える携帯型プリンタ収納ケース。
  2. 前記メインボディの正面を露出させる前記開口部の部分で前記上カバーと前記下カバーとの間に掛け渡される抜け止めストラップを備える、請求項1記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  3. 前記メインボディの上面に配置された操作部を露出させるように、前記上カバーの一部には前記開口部に連絡する第1の切欠部が形成されている、請求項1又は2記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  4. 前記メインボディの前記他側面側の上面に配置されたバッテリカバーを露出させるように、前記上カバーと前記メインカバーの収納保持部との一部には第2の切欠部が形成されている、請求項1ないし3のいずれか一記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  5. 肩掛け用のストラップを着脱自在に取り付けるための一対のフックを備える、請求項1ないし4のいずれか一記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  6. 前記一対のフックは、前記抜け止め部を上にした第1の体勢で前記ストラップを上部両側に着脱自在とする位置と、前記上カバーを上にした第2の体勢で前記ストラップを上部両側に着脱自在とする位置とにそれぞれ設けられている、請求項5記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  7. 縦長形状を有するハンディーターミナルを上面開口部から縦長状態で着脱自在に収納するハンディーターミナル収納ケースと、
    前記第1の体勢で、前記ハンディーターミナル収納ケースをその上面開口部を上にした状態で前記下カバー部材に着脱自在に保持する第1のハンディーターミナル保持部と、
    前記第2の体勢で、前記ハンディーターミナル収納ケースをその上面開口部を上にした状態で前記抜け止め部に着脱自在に保持する第2のハンディーターミナル保持部と、
    を備える、請求項6記載の携帯型プリンタ収納ケース。
  8. ロール状用紙を一面開口部から着脱自在に収納するロール状用紙収納ケースと、
    前記ロール状用紙収納ケースを前記収納保持部に着脱自在に保持するロール紙保持部を備える、請求項6又は7記載の携帯型プリンタ収納ケース。
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