JP7393963B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研削装置に関する。
特許文献1、2に開示のように、オフ角を有するSiCインゴットの上面にレーザー光線を照射して、上面から所定の深さの位置に改質層と改質層を起点にしてオフ角分傾いたクラックとを形成し、形成されたクラックを起点に該SiCインゴットから剥離することによりSiCウェーハが製造される。クラックがオフ角分傾いているため、スライスされた面には、凸凹が形成されている。そこで、次のSiCウェーハをスライスするためのレーザー光線を入射可能にするべく、研削砥石を用いて該SiCインゴットの上面を研削して凸凹を除去している。
このような研削加工では、研削砥石とSiCインゴットとを冷却し、また、研削屑を除去するために、SiCインゴットの上面と研削砥石の下面とが接触する加工エリアに向けて研削水ノズルから研削水を噴射することにより、該加工エリアに研削水を供給している。
また、SiCウェーハをスライスするごと該SiCインゴットは短くなるため、研削時にSiCインゴットの上面と研削砥石の下面とが接触する高さ位置は、SiCインゴットが短くなっていくにつれて、インゴットが保持される面に近づいていく。そこで、例えば特許文献3に開示のように研削手段に配置されたノズルを用いてSiCインゴットの上面と研削砥石の下面とが接触する加工エリアの位置の変化に対応可能としている。
特許6355540号公報 特許6090998号公報 特開2011-025380号公報
しかし、特許文献3に開示のノズルは、研削手段に連結され、研削砥石の直下に配置されているので、研削砥石が消耗して研削砥石が配置された研削ホイールを交換する際に邪魔になる。そのため、ノズルを取り外したり、位置をずらしたりする必要がある。さらに、研削ホイールを交換後、ノズルを再配置して位置調整する必要がある。
したがって、研削装置には、研削ホイールの交換作業を容易に行える構成にするという課題がある。
本発明は、保持面に被加工物を保持するチャックテーブルと、環状の研削砥石がホイール基台に配置された研削ホイールをマウントの先端に連結して該ホイール基台の中心を軸に回転させて該保持面に保持された被加工物を研削する研削手段と、該保持面に対して垂直な上下方向に該研削手段を移動させる研削送り手段と、該保持面に保持された被加工物の上面と該研削砥石の下面とが接触する加工エリアに研削水を供給する研削水供給手段と、を備える研削装置であって、該研削水供給手段は、該研削砥石に研削水を噴射するノズルと、該ノズルを上方向に付勢する付勢機構と、を備え、該研削手段の下方向への移動に応じて、該ノズルが該上方向への付勢に抗して該下方向に移動可能であり、該付勢機構によって上方向に付勢される該ノズルと、該研削送り手段によって上方向に移動される該研削手段の該マウントとの間に、該研削ホイールの通過を可能とする隙間を形成するために、該付勢機構によって上方向に付勢される該ノズルの上昇の限界位置を設定する上限停止部を備える、研削装置である。
本発明は、上方向に付勢されたノズルの上昇の限界位置が上限停止部によって設定されるため、研削手段がより高い位置に上昇していっても、上昇したノズルが上限位置において研削手段の上昇に追随しなくなる。従って、マウントとノズルとの間に研削ホイールの交換を可能とする隙間が形成されるため、研削ホイールの交換作業が容易になり、作業時間を短縮する事ができる。
また、研削ホイールを交換する際に、ノズルを再配置する作業が不要となり、ノズルの再配置に伴うノズルからの研削水の噴射位置の位置ずれが生じないため、ノズルから噴射される研削水の着水位置が変わらないというメリットがある。
研削装置全体を表した斜視図である。 インゴットを研削加工する様子を研削装置の側方から見た断面図である。 ウェーハを研削加工する様子を研削装置の側方から見た断面図である。 研削ホイールを交換する際の様子を研削装置の側方から見た断面図である。 研削砥石の摩耗量が多い場合においてウェーハを研削加工する様子を研削装置の側方から見た断面図である。 研削砥石の摩耗量が少ない場合においてウェーハを研削加工する様子を研削装置の側方から見た断面図である。
1 研削装置の構成
図1に示す研削装置1は、研削砥石340を用いて、被加工物の一例であるSiCのインゴット12、またはインゴット12が適宜の厚みにスライスされたウェーハ13を研削加工する研削装置である。以下、研削装置1の構成について説明する。
研削装置1は、図1に示すように、Y軸方向に延設されたベース10と、ベース10の上における+Y方向側に立設されたコラム11とを備えている。
コラム11の-Y方向側の側面には、研削手段3を支持する研削送り手段4が配設されている。研削手段3は、Z軸方向の回転軸35を有するスピンドル30と、スピンドル30を回転可能に支持するハウジング31と、回転軸35を軸にしてスピンドル30を回転駆動するスピンドルモータ32と、スピンドル30の下端に接続された円環状のマウント33と、マウント33の下面に着脱可能に装着された研削ホイール34とを備えている。研削ホイール34は、ホイール基台341と、ホイール基台341の下面に環状に配列された略直方体形状を有する複数の研削砥石340とを備えており、研削砥石340の下面342は被加工物を研削する研削面となっている。
スピンドルモータ32を用いて、回転軸35を軸にしてスピンドル30を回転させることにより、スピンドル30に接続されているマウント33及びマウント33に装着されている研削ホイール34が、ホイール基台341の中心を通るZ軸方向の回転軸35を軸にして回転することとなる。
研削送り手段4は、Z軸方向の回転軸45を有するボールネジ40と、ボールネジ40に対して平行に配設された一対のガイドレール41と、ボールネジ40の上端に連結され回転軸45を軸にしてボールネジ40を回動させるZ軸モータ42と、Z軸モータ42の回転量の測定・制御等を行うエンコーダ420と、内部のナットがボールネジ40に螺合し側部がガイドレール41に摺接する昇降板43と、昇降板43に連結されスピンドル30を保持するホルダ44とを備えている。
Z軸モータ42を用いてボールネジ40を駆動することにより、ボールネジ40が回転軸45を軸にして回転すると、昇降板43がガイドレール41に案内されながらZ軸方向に昇降移動する。これに伴い、ホルダ44に保持されている研削手段3が、保持面200に対して垂直な上下方向(Z軸方向)に移動する構成となっている。
研削装置1は、研削手段3の高さを認識する高さ認識手段46を備えている。高さ認識手段46は、例えばガイドレール41の-Y方向側の側面に配設されたスケール460と、例えば昇降板43の+X方向側の側面、かつ、スケール460に隣接する位置に配設された高さ認識部461とを備えている。高さ認識部461は、例えば、スケール460に形成された目盛りの反射光を読み取る光学式の認識機構等を有するブロックである。高さ認識部461を用いてスケール460の目盛りを読み取ることによって、研削手段3の高さを認識することができる。
ベース10の上には、チャックテーブル2が配設されている。チャックテーブル2は、円板状の吸引部20と吸引部20を支持する環状の枠体21とを備えている。吸引部20の上面はインゴット12、またはウェーハ13が吸引保持される保持面200であり、枠体21の上面210は、保持面200に面一に形成されている。
チャックテーブル2の周囲にはカバー28が配設されており、カバー28は蛇腹29に伸縮可能に連結されている。
チャックテーブル2がY軸方向に移動すると、カバー28がチャックテーブル2と一体的にY軸方向に移動して、蛇腹29が伸縮することとなる。
ベース10の上には、保持面200の高さを測定する保持面高さ測定手段8が配設されている。保持面高さ測定手段8は、ベース10の上の-X方向側に配設された筐体82と、端部が筐体82の側面に連結されたアーム81と、アーム81の筐体82に連結されていない側の端部に連結された接触子80とを備えている。
接触子80の接触子の下端を枠体21の上面210に接触させることにより、枠体21の上面210に面一な保持面200の高さを測定することができる。
保持面高さ測定手段8の近傍には、被加工物の上面の高さを測定する上面高さ測定手段9が配設されている。上面高さ測定手段9は、接触子90と、接触子90をZ軸方向に昇降させる移動手段900とを備えている。
移動手段900は、ベース10の上に立設された背板97と、背板97の+X方向側の側面に配設され、Z軸方向の軸心を有するボールネジ98と、ボールネジ98を回動させるモータ92と、ボールネジ98に平行に配設された一対のガイドレール91と、側部のナットがボールネジ98に螺合してガイドレール91に摺接する可動板93と、可動板93の+X方向側の側面に連結されたL字治具94とを備えている。
L字治具94の下面には、接触子90が支持されている。
モータ92を用いてボールネジ98を駆動することにより、ボールネジ98が回転すると、可動板93がガイドレール91に案内されてZ軸方向に昇降移動するとともに、可動板93に連結されたL字治具94、及びL字治具94に支持されている接触子90が一体的にZ軸方向に昇降移動する構成となっている。
背板97の+X方向側の側面におけるガイドレール91に隣接する位置には、スケール960がガイドレール91に対して平行に配設されており、可動板93の-Y方向側の側面には、光学式の読み取り部961が配設されている。
例えば、保持面200に保持されたインゴット12の上面120に接触子90の接触子が接触されている状態で、スケール960に形成された目盛りを読み取り部961において読み取って可動板93の高さ位置を認識することにより、インゴット12の上面120の高さを測定することができる。同様に、上面高さ測定手段9を用いることにより、ウェーハ13の上面130の高さを測定することもできる。
接触子80、接触子90、及び読み取り部961には、厚み算出部100が接続されている。
上記の保持面高さ測定手段8、及び上面高さ測定手段9によって測定された保持面200の高さ、及び被加工物の上面の高さの情報は、電気信号として厚み算出部100に伝達されることとなる。
厚み算出部100は、上面高さ測定手段9によって測定された被加工物の上面の高さから、保持面高さ測定手段8によって測定された保持面200の高さを差し引くことにより被加工物の厚みを算出することができる。
図2に示すように、チャックテーブル2の枠体21の下面211には、基台22が連結されている。
基台22の周りには、環状部材23が配設されている。環状部材23は開口230を有しており、開口230には基台22が貫通している。環状部材23においては、その環の内側面に配設された支持部231が基台22を回転可能に支持している。また、環状部材23は、研削装置1の内部に配設されている内部ベース5に支持されている。
チャックテーブル2の下方には、基台22を回転させる回転手段26が配設されている。回転手段26には、モータ260が配設されている。
回転手段26は、例えばプーリ機構であり、モータ260によってZ軸方向の軸心を軸に回転可能な駆動軸262と、駆動軸262の上端に連結されている駆動プーリ263と、駆動プーリ263に巻回されて駆動プーリ263の駆動力を従動プーリ265に伝達する伝動ベルト264と、駆動プーリ263とともに伝動ベルト264に巻回されている従動プーリ265と、従動プーリ265に接続されている従動軸266と、従動軸266の下端に連結されたロータリジョイント267と、を備えている。従動軸266は、基台22に連結されている。
モータ260を用いて駆動軸262を回転させると、駆動プーリ263が回転するとともに、駆動プーリ263の回転力が伝動ベルト264によって従動プーリ265に伝達されて従動プーリ265が回転することとなる。これにより、従動プーリ265に接続されている従動軸266がZ軸方向の回転軸25を軸にして回転して、従動軸266に連結されている基台22がZ軸方向の回転軸25を軸にして回転する構成となっている。
チャックテーブル2の下方には、流路243を通じて吸引部20に接続された吸引源240、エア供給源241、及び水供給源242が配設されている。
流路243は、例えば、枠体21、基台22、従動軸266、及びロータリジョイント267の内部を貫通するように形成されており、ロータリジョイント267の側面からロータリジョイント267の外部に突き出て、吸引路2430、エア流路2431、及び水路2432に分岐している。
吸引源240と吸引部20との間には、吸引バルブ2400が配設されている。吸引バルブ2400が開いている状態で吸引源240を作動させると、吸引源240によって生み出された吸引力が、流路243を通じて吸引部20の保持面200に伝達されることとなる。
例えば、インゴット12が保持面200に載置されている状態で、吸引バルブ2400を開いて、吸引源240を作動させることにより、保持面200にインゴット12を吸引保持することができる。
また、エア供給源241と吸引部20との間には、エアバルブ2410が配設されている。エアバルブ2410が開いている状態で、エア供給源241を用いてエアを供給すると、供給されたエアは、流路243を通じて吸引部20に伝達され、保持面200に形成されている多数の細孔から+Z方向に噴射されることとなる。
例えば、保持面200に被加工物等が載置されていない状態で、エアバルブ2410を開くとともにエア供給源241を作動させて、保持面200の多数の細孔からエアを噴射させることにより、吸引部20の内部や保持面200に付着している研削屑等を除去することができる。
水供給源242と吸引部20との間には、水バルブ2420が配設されている。
水バルブ2420が開いている状態で、水供給源242から水を供給すると、供給された水は、流路243を通じて吸引部20に伝達され、保持面200の多数の細孔から噴射することとなる。
例えば、保持面200に被加工物等が載置されていない状態で、水バルブ2420を開くとともに水供給源242を作動させて、保持面200の多数の細孔から水を噴射させることにより、保持面200を洗浄することができる。このとき、エアバルブ2410を開いて水とともにエアを噴射してもよい。
研削装置1は、研削水供給手段6を備えている。研削水供給手段6は、保持面200に保持された被加工物の上面と研削砥石340の下面342とが接触する加工エリアに研削水を供給する機能を有している。
研削水供給手段6は、研削砥石340に研削水を噴射するノズル60と、ノズル60を上方向(+Z方向)に付勢する付勢機構61とを備えている。
付勢機構61は、内部ベース5の上に配設されたエアシリンダ610と、エアシリンダ610に収容されたピストンロッド611とを備えている。
エアシリンダ610は、中央部に開口が形成された上底面6100を有している。ピストンロッド611の外径は、該開口よりも小径に形成されており、ピストンロッド611は、該開口をZ軸方向に貫通している。
また、エアシリンダ610には、エアシリンダ610の内部にエアを供給するエア供給源612が接続されている。
エア供給源612を用いてエアシリンダ610の内部にエアを供給することにより、ピストンロッド611の下面に+Z方向の押力を加えると、ピストンロッド611がエアシリンダ610の内部の空間を+Z方向に上昇する。これにより、ピストンロッド611がエアシリンダ610の上方に突出して、ピストンロッド611に連結されたノズル60が+Z方向に付勢される構成となっている。
例えば、エア供給源612から一定の流量のエアをエアシリンダ610の内部に供給し続けることにより、ピストンロッド611がエアシリンダ610の上方に突出した状態が維持され、ピストンロッド611に連結されたノズル60が+Z方向に付勢された状態が維持されることとなる。
ピストンロッド611の下端には、付勢機構61によって上方向(+Z方向)に付勢されるノズル60の上限の限界位置を設定する上限停止部7が連結されている。上限停止部7は、円柱状に形成されており、その底面は、エアシリンダ610の上底面6100の開口よりも大きな径を有している。
エアシリンダ610にエアを供給することにより、ピストンロッド611が+Z方向に付勢されて所定の高さ位置まで上昇すると、上限停止部7がエアシリンダ610の上底面6100に接触する。これにより、ピストンロッド611の上昇が妨げられて、これ以上ピストンロッド611、及びノズル60が上昇できない状態となる。
ノズル60は、管状の部材であり、その一端がピストンロッド611の側面に連結されている。ノズル60は、例えば、ピストンロッド611の側面からピストンロッド611の高さ方向(Z軸方向)に対して略垂直な方向に延設されている。
ノズル60の他端には、研削水が噴射される噴射口600が形成されている。また、ノズル60は、図示しない研削水供給源に接続されている。ノズル60は、噴射口600に近づくにつれて上昇する傾斜を有している。すなわち、噴射口600は、ピストンロッド611の側面に連結されているノズル60の根元の位置よりも高い位置に形成されている。
該研削水供給源を用いてノズル60に研削水を供給すると、ノズル60の噴射口600から研削水が噴射されることとなる。
例えば、被加工物の研削加工時の水平位置(Y軸位置)にチャックテーブル2が位置付けられている状態で、該研削水供給源を用いてノズル60に研削水を供給することにより、ノズル60の噴射口600から、研削加工時に保持面200に保持されることとなる被加工物の上面と研削砥石340の下面342とが接触する加工エリアにチャックテーブル2に向けて研削水を噴射することができる。
以下、図2に示す保持面200に保持されたインゴット12の上面120と研削砥石340の下面342とが接触する領域を第1加工エリア51とする。
また、図3に示す保持面200に保持されたウェーハ13の上面130と研削砥石340の下面342とが接触する領域を第2加工エリア52とする。
昇降板43の下面には、押圧部材613が、昇降板43の下面から-Z方向に向けて垂下された状態で配設されている。
研削送り手段4のZ軸モータ42を回転させて昇降板43を-Z方向に下降させることにより昇降板43の下面に配設された押圧部材613が昇降板43と一体となって-Z方向に下降していき、押圧部材613の下面と、ピストンロッド611の上面とが接触することとなる。
押圧部材613の下面とピストンロッド611の上面とが接触している状態で、さらに、押圧部材613を-Z方向に移動させていくことにより、ピストンロッド611を-Z方向に押すことができる。
押圧部材613の下端は、研削砥石340の下面342よりも下方に位置している。そして、ノズル60は、ピストンロッド611の側面からY軸方向に延びているため、研削手段3が下降しても、ノズル60と研削砥石340とが接触することはない。図示の例では、押圧部材613がピストンロッド611と接触して押圧しているときに、噴射口600が研削砥石340の下面342よりも若干高い位置にあるとともに研削砥石340の回転軌道の内側に位置している。また、噴射口600の先端は、研削砥石340の回転軌道の内周側に向いている。
なお、押圧部材は、環状の研削砥石を囲繞するようにハウジング31またはホルダ44に配設されたホイールカバーであってもよい。
2 研削装置の動作
(1)インゴットの研削加工
上記の研削装置1を用いてインゴット12を研削加工する際の研削装置1の動作について説明する。
研削装置1を用いてインゴット12の研削加工を行う際には、まず、図2に示すように、インゴット12をチャックテーブル2の保持面200に載置する。そして、吸引バルブ2400を開く。これにより、吸引源240から生み出された吸引力が流路243を通じて保持面200に伝達されて、インゴット12が保持面200に吸引保持される。
インゴット12が保持面200に吸引保持されている状態で、図示しないY軸移動手段等を用いてチャックテーブル2を+Y方向に移動させて、研削手段3の下方に位置付ける。
次いで、回転手段26を用いて回転軸25を軸にしてチャックテーブル2を回転させるによって、保持面200に保持されているインゴット12を回転させるとともに、スピンドルモータ32を用いて回転軸35を軸にして研削砥石340を回転させる。
また、付勢機構61のエア供給源612からエアシリンダ610の内部にエアを供給することにより、ピストンロッド611に連結されたノズル60を上方向(+Z方向)に付勢する。
インゴット12が回転軸25を軸にして回転しており、かつ、研削砥石340が回転軸35を軸にして回転している状態で、研削送り手段4を用いて研削砥石340を-Z方向に下降させて、研削砥石340の下面342をインゴット12の上面に接触させる。
下面342がインゴット12の上面120に接触している状態で、さらに研削砥石340を-Z方向に下降させていくことによってインゴット12が研削される。インゴット12の研削中は、押圧部材613がピストンロッド611を-Z方向に押圧していくため、それにともないノズル60も同方向に下降する。
このとき、図示しない研削水供給源からノズル60に研削水を供給し、噴射口600から研削水を噴出させる。前述のように、ノズル60は、押圧部材613がピストンロッド611と接触して押圧しているときに、噴射口600が研削砥石340の下面342よりも若干高い位置にあるとともに研削砥石340の回転軌道の内側に位置するようにあらかじめ調整されているため、ノズル60の噴射口600から噴出された研削水は、下面342とインゴット12の上面120との接触領域である第1加工エリア51に供給され、研削加工により生じた研削屑等が流水洗浄される。また、研削加工に伴って下面342とインゴット12の上面120との間に発生した摩擦熱等の冷却が図られる。
(2)ウェーハの研削加工
研削装置1を用いてウェーハ13を研削加工する際の研削装置1の動作について説明する。
研削装置1を用いてウェーハ13の研削加工を行う際には、まず、図3に示すように、ウェーハ13をチャックテーブル2の保持面200に載置する。そして、吸引バルブ2400が開かれている状態で吸引源240を作動させる。これにより、吸引源240から生み出された吸引力が流路243を通じて保持面200に伝達されて、ウェーハ13を保持面200に吸引保持される。
ウェーハ13が保持面200に吸引保持されている状態で、図示しないY軸移動手段等を用いてチャックテーブル2を+Y方向に移動させて、研削手段3の下方に位置付ける。
次いで、回転手段26を用いて回転軸25を軸にしてチャックテーブル2を回転させることにより、保持面200に保持されているウェーハ13を回転させるとともに、スピンドルモータ32を用いて回転軸35を軸にして研削砥石340を回転させる。
また、付勢機構61のエア供給源612からエアシリンダ610の内部にエアを供給することにより、ピストンロッド611に連結されたノズル60を上方向(+Z方向)に付勢する。
ウェーハ13が回転軸25を軸にして回転しており、かつ、研削砥石340が回転軸35を軸にして回転している状態で、研削送り手段4を用いて研削手段3を-Z方向に下降させる。
研削砥石340を-Z方向に下降させることにより、研削砥石340の下面342がウェーハ13の上面130に接触する。
下面342がウェーハ13の上面120に接触している状態で、さらに研削砥石340を-Z方向に下降させていくことによってウェーハ13が研削される。
また、研削手段3が-Z方向に下降していくと、やがてピストンロッド611の上面が、昇降板43に連結された押圧部材613の下面に接触する。ピストンロッド611の上面が押圧部材613の下面に接触している状態で、さらに研削送り手段4を用いて研削手段3を-Z方向に下降させると、ピストンロッド611の上面が押圧部材613によって-Z方向に押し下げられていく。これにより、ピストンロッド611に連結されているノズル60がピストンロッド611と一体的に-Z方向に下降していく。
研削手段3が所定の距離-Z方向に下降してウェーハ13の上面130に研削砥石340の下面342が接触している状態においては、研削手段3の下降に伴って-Z方向に下降したノズル60が、保持面200に保持されたウェーハ13の上面130と研削砥石340の下面342とが接触する第2加工エリアに研削水を噴射するための適切な高さ位置に位置づけられる。
インゴット12の研削加工時と同様に、研削水供給源からノズル60に研削水を供給することにより、ノズル60の噴射口600から研削水が噴射されて、ウェーハ13の上面130と研削砥石340の下面342との接触位置である第2加工エリア52に研削水が供給される。これにより、研削加工時にウェーハ13の上面130に生じた研削屑等が流水洗浄される。また、研削加工に伴って下面342とウェーハ13の上面130との間に発生した摩擦熱等の冷却が図られる。ノズル60の高さ位置は、押圧部材613に押圧されるピストンロッド611の位置に依存するため、被加工物の厚さに応じて噴射口600の高さ位置も自動的に変化する。したがって、インゴット12よりも薄い被加工物であるウェーハ13を研削する場合においても、ノズル60の取り付け位置を変える必要はない。
(3)研削ホイールの交換
研削装置1においては、例えば、被加工物の研削加工後等に、研削装置1に備える研削手段3の研削ホイール34の交換が行われる。研削ホイール34の交換を行う際の研削装置1の動作について説明する。
被加工物の研削加工時、ノズル60には、付勢機構61による上方向(+Z方向)への押し上げ力と、押圧部材613による-Z方向への押圧荷重とがかかっている。
研削加工終了後、研削送り手段4を用いて研削手段3を上方向に移動させる。これにより、図4に示すように、押圧部材613がピストンロッド611の上面から離間して、ピストンロッド611に押圧部材613からかけられていた-Z方向への押圧荷重が取り除かれる。
すると、付勢機構61からピストンロッド611にかけられていた上方向への押し上げ力の作用により、ピストンロッド611、及びノズル60が上方向に上昇していく。上限停止部7によってノズル60の上昇が上限位置にて停止するため、ノズル60と、研削送り手段4に駆動されて上方向に移動した研削手段3のマウント33との間に、研削ホイール34の交換のための通過を可能とする隙間14が形成される。したがって、研削ホイール34の交換時に、ノズル60を取り外したりずらしたりする必要がなく、ノズル60を再配置する必要がなく、研削水の噴射位置がずれるのを防ぐことができる。
以上のように、本研削装置1は、上方向に付勢されたノズル60の上昇の限界位置が上限停止部7によって設定されるため、研削手段3がより高い位置に上昇していっても、上昇したノズル60が上限位置において研削手段3の上昇に追随しなくなる。図4に示すように研削手段3が最も高い位置に上昇しているときに、ノズル60から研削砥石340が大きく離間するため、研削ホイール34の交換作業を容易にし、作業時間を短縮する事ができる。
また、研削ホイール34を交換する際に、ノズル60を再配置する作業が不要であり、ノズル60の再配置に伴うノズル60からの研削水の噴射位置の位置ずれが生じないため、ノズル60から噴射される研削水の着水位置が変わらないというメリットがある。
さらに、研削砥石340が被加工物に接触していない状態においてノズル60の噴射口600が、研削砥石340の回転軌道の内側であって被加工物の上面よりも上方の位置に位置するようにノズル60の位置を調整しておくことにより、研削手段3を下降させる際に押圧部材613がピストンロッド611に接触する前に噴射口600から水を噴射することによって、研削水を研削砥石340の下面342及び内側面343に当てることができ、研削砥石340の下面342及び内側面343を清掃する事ができる。これにより、研削砥石340の下面342がインゴット12の上面120に接触する際に、研削屑が噛み込むことにより大きなひっかき傷が作られるのを防止できる。
また、図5に示すように、研削砥石340の残量が少ない場合は、エアシリンダ610内におけるピストンロッド611の沈み込み量が大きく、図6に示すように、研削砥石340の残量が多い場合は、エアシリンダ610内におけるピストンロッド611の沈み込み量が小さくなるが、摩耗量が大きい研削砥石340が被加工物に接触している状態においてノズル60の噴射口600が研削砥石340の回転軌道の内側であって被加工物の上面よりも上方の位置に位置するようにノズル60の位置を調整しておくことにより、いずれの場合も、被加工物の上面と研削砥石340の下面342との接触位置に研削水を供給することができる。
なお、上限停止部7は、ピストンロッド611が上限の高さ位置に至る前に、ノズル60の上部に接触して、付勢機構61によるノズル60の上方向の移動を停止させるものでもよい。上記上限停止部7の別の例としては、例えば、図1に示したベース10にZ軸方向に延設された図示しない軸部と、軸部から略垂直に延ばされた図示しないアーム部とを備え、該アーム部がノズル60の上に被さるようにして接触し、ノズル60の上昇を妨げることにより、ノズル60の上昇の限界を設定するものが考えられる。この場合において、当該軸部及びアーム部は、研削砥石340の回転軌道の内側に位置する。
上限停止部7が上記の構成を有している場合には、例えば軸部の高さを適宜の高さに調整することにより、ノズル60の上昇の限界を適宜の高さに設定することが可能となる。
また、付勢機構61は、上記のようなエア供給源612からエアシリンダ610の内部にエアを供給することによってノズル60を付勢する構成を有するものにかえて、バネ等を有し、バネの弾力によってノズル60を付勢することができるものであってもよい。
1:研削装置 10:ベース 11:コラム 12:インゴット 120:上面
13:ウェーハ 130:上面 14:隙間
2:チャックテーブル20:吸引部 200:保持面 21:枠体 210:上面
211:下面 22:基台 23:環状部材 230:開口 231:支持部
240:吸引源 241:エア供給源 242:水供給源 243:流路 25:回転軸
26:回転手段260:モータ 262:駆動軸 263:駆動プーリ
264:伝動ベルト 265:従動プーリ 266:従動軸
267:ロータリジョイント 28:カバー29:蛇腹
2400:吸引バルブ 2410:エアバルブ 2420:水バルブ 2430:吸引路
2431:エア流路 2432:水路
3:研削手段 30:スピンドル 31:ハウジング 32:スピンドルモータ
33:マウント 34:研削ホイール 340:研削砥石 341:ホイール基台
342:下面(研削面) 35:回転軸
4:研削送り手段 40:ボールネジ 41:ガイドレール 42:Z軸モータ
420:エンコーダ 43:昇降板44:ホルダ 45:回転軸
46:高さ認識手段 460:スケール 461:高さ認識部 5:内部ベース
6:研削水供給手段 60:ノズル 600:噴射口
61:付勢機構 610:エアシリンダ 6100:上底面 611:ピストンロッド
612:エア供給源613:押圧部材 7:上限停止部
8:保持面高さ測定手段 80:接触子 81:アーム 82:筐体
9:上面高さ測定手段 90:接触子
900:移動手段 91:ガイドレール 92:モータ
93:可動板 94:L字治具 960:スケール 961:読み取り部 97:背板
98:ボールネジ100:厚み算出部

Claims (1)

  1. 保持面に被加工物を保持するチャックテーブルと、環状の研削砥石がホイール基台に配置された研削ホイールをマウントの先端に連結して該ホイール基台の中心を軸に回転させて該保持面に保持された被加工物を研削する研削手段と、該保持面に対して垂直な上下方向に該研削手段を移動させる研削送り手段と、該保持面に保持された被加工物の上面と該研削砥石の下面とが接触する加工エリアに研削水を供給する研削水供給手段と、を備える研削装置であって、
    該研削水供給手段は、
    該研削砥石に研削水を噴射するノズルと、該ノズルを上方向に付勢する付勢機構と、を備え、
    該研削手段の下方向への移動に応じて、該ノズルが該上方向への付勢に抗して該下方向に移動可能であり、
    該付勢機構によって該上方向に付勢される該ノズルと、該研削送り手段が上方向に移動させた該研削手段の該マウントとの間に、該研削ホイールの通過を可能とする隙間を形成するために、該付勢機構によって該上方向に付勢される該ノズルの上昇の限界位置を設定する上限停止部を備える、
    研削装置。
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