JP7391761B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

電源装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7391761B2
JP7391761B2 JP2020085719A JP2020085719A JP7391761B2 JP 7391761 B2 JP7391761 B2 JP 7391761B2 JP 2020085719 A JP2020085719 A JP 2020085719A JP 2020085719 A JP2020085719 A JP 2020085719A JP 7391761 B2 JP7391761 B2 JP 7391761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
supply device
core
voltage
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020085719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021180586A (ja
JP2021180586A5 (ja
Inventor
光彦 鈴木
直樹 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2020085719A priority Critical patent/JP7391761B2/ja
Publication of JP2021180586A publication Critical patent/JP2021180586A/ja
Publication of JP2021180586A5 publication Critical patent/JP2021180586A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7391761B2 publication Critical patent/JP7391761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Transformer Cooling (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置のAC/DC電源の基板やDC/DC電源の基板は、基板から放射されるスイッチングノイズを遮る目的で、基板全体を板金で覆って電磁シールドを行う構成がとられている。
また、AC/DC電源やDC/DC電源は、電圧変換する際のロスが発熱に代わるため、出力の発熱量が大きい電源においては、発熱部品にヒートシンクを接続し、ファンで冷やす構成がとられる。
これらの背景から、AC/DC電源の基板を覆った筒状の板金とファンを一体化した構成の電源装置が一般的である。
近年、画像形成装置等の小型化を背景に、電源装置では、複数のAC/DC電源やDC/DC電源などの発熱源をまとめて1つのファンで冷やす構成が増加している。
特開2016-111748号公報
しかし、AC/DC電源とDC/DC電源を1つの筒状の板金で覆って1つのファンで冷却する電源装置には、以下のような課題があった。
この種の電源装置では、AC/DC電源とDC/DC電源が近傍に配置される。このため、AC/DC電源が持つコアを有するトランスが発する漏れ磁束が、DC/DC電源が持つコアを有する昇圧用または降圧用のインダクタに重畳し、DC/DC電源の入出力の束線から放射ノイズが漏洩する可能性があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、AC/DC電源が持つコアを有するトランスが発する漏れ磁束の影響による放射ノイズの発生を抑えた小型の電源装置を構成可能な仕組みを提供することである。
本発明は、第1コアを有するトランスを含み、供給される交流電圧を直流電圧に変換する第1変換部と、第2コアを有するコイルを含み、前記第1変換部により変換された前記直流電圧の電圧レベルを変換する第2変換部と、前記第1変換部と前記第2変換部を囲むカバー部材と、前記第1コアと前記第2コアとの間に配置される磁性材料を含む冷却体と、前記第1変換部及び前記第2変換部に対して風を送る送風手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング電源が発生させる漏れ磁束の影響による放射ノイズの発生を抑えた小型の電源装置を構成することができる。
本実施形態の電源装置を備える画像形成装置の断面図。 本実施形態の電源装置を備える画像形成装置の背面から見た断面図。 本実施形態の電源装置を備える画像形成装置のブロック図。 本実施形態の電源装置のAC/DC電源のブロック図。 本実施形態の電源装置のDC/DC電源のブロック図。 従来の電源装置209の構成を説明する図。 本実施形態の電源装置の構成を説明する図。 本実施形態の電源装置におけるスイッチングトランスのコア、昇圧用コイルT3のコア、ヒートシンクの関係を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<全体説明>
<画像形成装置について>
本発明の一実施形態を示す電源装置を備える画像形成装置について説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態を示す電源装置を備える画像形成装置の構成の一例を示す断面図である。なお、図1Aの例は電子写真方式を用いた画像形成装置に対応する。
画像形成装置200は、読取処理部170により読み取られた画像データや図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等の外部接続機器からのデータに基づき画像形成を行う。
本実施形態の画像形成装置200は、4色の画像形成部Pa~Pdを中間転写ベルト7上に並べて配置した、所謂中間転写タンデム方式の画像形成装置である。中間転写タンデム方式は、高いプロダクティビティや様々なメディアの搬送に対応できる点から、近年主流となっている構成である。なお、図1Aにおいて紙面に垂直な方向が装置の前奥方向であり、以下に記載する諸々の制御は図示しない制御基板によって行われている。
<記録材の搬送プロセス>
用紙等の記録材Sは、記録材収納庫60上に積載される形で収納されており、摩擦分離方式を採用した給紙ローラ61により画像形成タイミングに合わせて給紙される。給紙ローラ61により送り出された記録材Sは、搬送パスを通過し、レジストローラ62へと搬送される。レジストローラ62において斜行補正やタイミング補正を行った後、記録材Sは二次転写部90へと送られる。二次転写部90は、対向する二次転写内ローラ8および二次転写外ローラ9により転写ニップ部を形成し、所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることで記録材S上にトナー像を吸着させる。
<画像の作像プロセス>
以下、以上説明した二次転写部90までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部90まで送られてくる画像の形成プロセスについて説明する。
画像形成部Pa~Pdは、主に感光体1a~1d、帯電装置2a~2d、露光装置3a~3d、現像装置100a~100d、一次転写装置4a~4d、および感光体クリーナ6a~6d等から構成される。
予め帯電装置2a~2dにより表面を一様に帯電され、回転駆動される感光体1a~1dに対して、露光装置3a~3dが後述するコントローラ部から送られてきた画像情報の信号に基づいてそれぞれ駆動されてレーザ光を照射する。これらのレーザ光はそれぞれ回折手段を適宜経由して感光体1a~1dに照射され、感光体1a~1d上に静電潜像が形成される。
次に、感光体1a~1d上に形成された静電潜像は、現像装置100a~100dによるトナー現像を経て、トナー像として顕在化する。その後、一次転写装置4a~4dにより所定の加圧力および静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト7上にトナー像が転写される。最後に、感光体1a~1d上に僅かに残った転写残トナーは、感光体クリーナ6a~6dにより回収され、再び次の作像プロセスに備える。なお、現像装置100a~100d内のトナー量が低下した際、トナー収容部(以下「トナーボトル」と記す)Ta~Td毎に設けられたトナー補給装置SP(不図示)を介して、現像装置100a~100d内にトナー補給が行われる。さらに、トナー補給装置SP内のトナー量が低下した際には、トナーボトルTa~Tdからトナーが供給される。
以上説明した画像形成部Pa~Pdは、図1Aの場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(BK)の4セット存在する。ただし、色数は4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。また、現像装置100a~100d内部には、予め非磁性トナーと磁性キャリアを混合した二成分トナーが収容されるが、磁性トナー又は非磁性トナーのみの一成分トナーの場合もある。本実施形態では、二成分トナー(初期剤)が収容された場合を例に記述を行う。
次に、中間転写ベルト7について説明する。
中間転写ベルト7は、不図示の中間転写ベルトフレームに設置され、中間転写ベルト7への駆動伝達部を兼ねる二次転写内ローラ8、テンションローラ17、二次転写上流ローラ18によって張架され、図中矢印R1の方向へと搬送駆動される無端ベルトである。Y、M、C、BKの画像形成部Pa~Pdにより並列処理される各色の作像プロセスは、中間転写ベルト7上に一次転写された上流色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7上に形成され、二次転写部90へと搬送される。なお、二次転写部90を通過した後の転写残トナーは、転写クリーナ装置11によって回収される。
<二次転写以降のプロセス>
以上、それぞれ説明した搬送プロセスおよび作像プロセスを以って、二次転写部90において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、二次転写が行われる。その後、記録材Sは、定着装置13へと搬送される。
定着装置13は、対向するローラにより形成された定着ニップ内で、通過する記録材Sに所定の圧力と熱量を与えて、記録材S上にトナー像を溶融固着させるものである。したがって、定着装置13は、熱源となるヒータを備え、常に最適な温度が維持されるように制御されている。定着装置13は、画像形成装置200の不図示の右扉ユニット(以下「右ドアと記す)を開けることで挿抜可能なユニットである。画像形成装置200は、定着装置13に備えられたヒータや、ヒータを最適な温度に維持するために使用するサーミスタ等と電気的に接続されている。
以上のようにトナー画像が定着された記録材Sは、排紙トレイ63上に排出されるか、もしくは両面画像形成を要する場合には反転搬送ローラ97へと搬送されるかの経路選択が行われる。
図1Bは、画像形成装置200を背面から見た断面図である。
電源装置210は、画像形成装置200概略最背面の下部に配置される。
電源装置210は、AC/DC電源201と、DC/DC電源202と、冷却ファン204を備え、後述する図6のように筒状の板金205で囲まれた電源装置(電力変換装置)である。さらに、板金205により形成される筒状の空間内に、冷却ファン204、AC/DC電源201、DC/DC電源202の順に配置され、これらが一体のボックス構成となっている。
AC/DC電源201は、供給される交流電圧を直流電圧(Va)に変換する。DC/DC電源202は、AC/DC電源201が生成した電圧Vaを昇圧させる。冷却ファン204は、AC/DC電源201及びDC/DC電源202内の発熱部品を冷却するための送風装置である。なお、AC/DC電源201とDC/DC電源202の構成や、これらの配置関係については後述する。近年、画像形成装置の小型化が求められており、図1Bのような冷却ファンの数を最小限にした電源装置を用いることは、画像形成装置を小型化するための1つの方法である。本実施形態の電源装置210は、電源装置の小型化を測る際に発生するスイッチング電源の放射ノイズ対策に有効な電源装置である。
図2は、画像形成装置200の構成の一例を示すブロック図のである。
画像形成装置200は、エンジン制御コントローラ部190と画像処理コントローラ部150の2つのコントローラ部を備える。
エンジン制御コントローラ部190は、紙搬送部、定着装置13、中間転写ベルト7、高圧装置113、露光装置3a~3d、記録材に対する画像形成処理を行う画像形成部Pa~Pdの制御を行う。
CPU101は画像形成制御を行うCPUであり、装置本体の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ(以下「ROM」)103からプログラムを順次読み取り、実行する。CPU101と各負荷は、アドレスバスとデータバスによって接続されている。
ランダムアクセスメモリ(以下「RAM」)104は、入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いられる。また、不揮発性RAM120は、画像形成動作に関するパラメータの記憶領域として使用される。
I/Oインターフェース106には、モータ類107、センサ類110、スイッチ類112、高圧装置113、定着装置13の各負荷が接続されている。モータ類107は、給紙系、搬送系、の駆動を行う。センサ類110は、搬送される用紙を検知する。スイッチ類112は、各負荷のホームポジション等を検知する。高圧装置113は、CPU101の指示に従って、帯電装置2a~d、現像装置100a~d、一次転写装置4a~d、2次転写部90へ高圧を出力する。また、CPU101は、定着装置13と接続され、オン・オフ信号によってAC電圧を供給する。
次に画像処理コントローラ部150について説明する。
画像処理コントローラ部150は、読取処理部170や、PCなどの外部接続機器からの画像信号を画像処理し、露光装置3a~d、に書き込むためのデータを作成する。また、画像処理コントローラ部150は、PC等の外部接続機器や、操作部181に接続されたUSBメモリ等の記憶媒体に対して、画像処理を施した画像データを格納することもできる。
画像処理コントローラ部150に搭載されるCPU151は、画像処理制御手順(画像処理制御プログラム)を記憶したROM153からプログラムを順次読み取り、実行する。また、RAM154は、入力データの記憶や、作業用の記憶領域等として用いられる主記憶装置である。
記録処理IC157は、読取処理部170や、PC等の外部接続機器からの画像信号を画像処理し、露光装置3a~dに書き込むためのデータを生成する。さらに、記録処理IC157は、画像信号線を介して露光装置3a~dに実装されるレーザを画像データに合わせて点灯する制御を行う。
I/Oインターフェース156は、画像処理コントローラ部150に実装されるI/Oインターフェースである。I/Oインターフェース156には、読取処理部170のモータ類173、センサ類175等が接続される。
読取処理IC160は、読取制御IC171を介して、読取処理部170に実装される読取センサ172からの画像データの処理や、読取センサ172の駆動を行う。
画像処理RAM159は、読取処理IC160が受信したデータや、PC等の外部接続機器からのデータを画像処理する際に、データを一時的に格納する記憶領域として使用される。
LANコントローラ(LANC)158は、LANケーブルを介して接続されるPC等の外部接続機器との通信を制御する。操作部181は、ユーザーが画像形成装置200を操作するためのユーザーインタフェースである。FAX制御部185は、FAXの制御を行う。CPU151は、LANコントローラ158、操作部181、FAX制御部185の制御をI/Oインターフェース152を介して行っている。
図3(a)は、AC/DC電源201の構成の一例を示すブロック図である。
AC/DC電源201は、供給されるAC電源から、2次側の出力電圧Va(例えば+24V)を生成する電源(電力変換部)である。AC/DC電源201は、エンジン制御コントローラ部190と画像処理コントローラ部150の2つのコントローラ部、読取処理部170に、必要に応じて降圧型のDC/DC電源を介して電力を供給している。あるいは、AC/DC電源201は、必要に応じてエンジン制御コントローラ部190が駆動するモータ類107に、昇圧型のDC/DC電源202を介して電力を供給している。この昇圧型DC/DC電源202に関しては、図4で説明する。
商用電源500は、AC/DC電源201の入力側に配置されている。
AC/DC電源201は、装置内のAC電源の過電流保護用の電流ヒューズ332、ブリッジダイオード334、平滑コンデンサ335、スイッチングFET336、スイッチングトランスT1、整流回路338を含む。
なお、図3におけるAC/DC電源201は、代表的なフライバック方式のスイッチング電源の構成例を示している。
商用電源500が入力されると、AC/DC電源201は、ブリッジダイオード334、平滑コンデンサ335により、AC電圧をDC電圧に変換する。AC/DC電源201では、不図示の電源制御ICがスイッチングFET336をオフオン制御し、スイッチングトランスT1、整流回路338によりAC/DC電源201の出力電圧Vaを出力する。AC/DC電源201では、電圧帰還回路により、不図示の電源制御ICへ帰還をかけ、出力電圧は一定に制御される。
なお、このスイッチング動作におけるスイッチングロスによりスイッチングFET336が大きく発熱する。また、ブリッジダイオード334と整流回路338は、Vaで供給する電流が大きい時に、発熱する傾向にある。このため、スイッチングFET336やブリッジダイオード334と整流回路338に不図示のヒートシンク(冷却体)をつける構成が一般的である。
図3(b)は、図3(a)で説明した一般的なスイッチングトランスT1の構造を説明する図である。
スイッチングトランスT1は、1つのコア(鉄心やフェライトコアなど)に1次巻線と2次巻線を巻いたものである。このスイッチングトランスT1に接続されるスイッチングFETをオフオンすると、1次巻線のA-B間に電流の変化が生じる。すると、レンツの法則により、電流の変化とそれを妨げるように電流方向とは逆向きの起電力(逆起電力)が発生する。そして、コア内の点線の矢印の方向に磁束が流れる。この磁束の変化により、2次巻線のC-D間にも起電力(誘導起電力)が発生して誘導電流が流れる。という原理である。
なお、図3(b)におけるA、B、C、Dは、図3(a)におけるA、B、C、Dに相当する位置を示す。
図4は、昇圧型DC/DC電源202のブロック図である。
DC/DC電源202は、AC/DC電源201から、出力電圧Vaを受け取り、Vaより大きいレベルの電圧Vbを生成する電源(電力変換部)である。DC/DC電源202は、エンジン制御コントローラ部190が駆動するモータ類107にVbを供給する。
DC/DC電源202の動作は、制御IC400がフィードバック回路(FB回路)405の入力を受け、スイッチングFET402を制御することで、入力電圧VaをVbに変換する。具体的には、まずスイッチングFET402がOFF状態で、VbがVaと同電位となる。この時、Vbは目標電圧レベルに達していないため、FB回路405からの入力を受け、制御IC400は、スイッチングFET402をONする。スイッチングFET402をONすると、コアを含む昇圧用コイルT3に電流が流れる。この時まだ、Vbの電位は目標電圧に達していないため、FB回路405からの入力を受け、制御IC400は、スイッチングFET402をOFFする。すると、昇圧用コイルT3にチャージされた電流が電圧に変換され、Vaに重畳されるのでVaより大きいレベルを取り出すことができる。このOFF/ON動作を繰り返すスイッチング動作により、Vbが目標電位に到達する。
なお、コンデンサ404は、このスイッチング時の出力電圧を平滑化するためにVb-GND間に接続される。ダイオード403は、コンデンサ404に蓄えられた電荷が逆流するのを防止する目的で設けられている。
また、このスイッチング動作におけるスイッチングロスにより、スイッチングFET402が大きく発熱する。また、ダイオード403も、Vbをエンジン制御部に供給する電流が大きい時に、発熱する傾向にある。このため、スイッチングFET402やダイオード403に、冷却体としてのヒートシンク203をつける構成が一般的である。
なお、DC/DC電源は一般的に大きい電力を出力するためには、昇圧用コイルT3はトロイダルコアを持つものを選択する。スイッチング周波数を上げれば、コアを持たない昇圧用コイルを選択することが可能であるが、スイッチングノイズの対応が必要となるためである。
図5は、従来の電源装置209の配置及びスイッチングトランスT1の発生する漏れ磁束を昇圧用コイルT3が受けることを説明する図である。
まず、電源装置209の配置を説明する。
電源装置209には、冷却ファン204と、並んで配置されたAC/DC電源201と、DC/DC電源202が配置され、全てが筒状の板金205(カバー部材)で覆われるように構成されている。これにより、冷却ファン204の風がAC/DC電源201と、DC/DC電源202にあたる。
なお、従来の電源装置209では、図5に示すように、ヒートシンク203がスイッチングトランスT1と昇圧用コイルT3の間に配置されていない構成となっている。
次に、図5を用いて、磁束の影響の説明を行う。
スイッチングトランスT1は、図3(b)で述べたようにコア内部に磁束が発生する。スイッチングトランスT1のコアは、コア内部に発生する磁束以外にコアの外に漏れ磁束BT1(図5の点線矢印)を発生する。
この漏れ磁束BT1が、空気中を伝播し、昇圧用コイルT3のコア内部に流れる。昇圧用コイルT3のコア内部に、磁束が発生すると、この磁束の変化により、起電力(誘導起電力)が発生して巻線に誘導電流が流れる。この漏れ磁束によって発生する誘導電流が、ノイズ電流として電源入力Vaや、電源出力Vbに重畳し、そのノイズが束線206をアンテナとして放射される。
なお、理論的には磁界が発生させる磁束の強さは以下の数1の式であらわされる。
Figure 0007391761000001
この式は、ある位置で発生している磁束は距離の2乗に反比例して減衰することを意味している。B、rは変数である。Bは、図5で説明しているBT1に相当する。rはスイッチングトランスT1と昇圧用コイルT3の距離に相当する。
図6は、本実施形態の電源装置210の配置及びスイッチングトランスT1の発生する漏れ磁束BT1を昇圧用コイルT3がほとんど受けないことを説明する図である。
まず、電源装置210の配置を説明する。
電源装置210内の、冷却ファン204と、AC/DC電源201と、DC/DC電源202の位置関係は図5に示した従来の電源装置209と同等である。しかし、電源装置210では、従来の電源装置209と異なり、ヒートシンク203がスイッチングトランスT1と昇圧用コイルT3の間に配置される。
次に、この図における磁束の影響の説明を行う。
図5を用いて説明したように、電源装置210においても、スイッチングトランスT1はコア内部に発生する磁束以外にコアの外に漏れ磁束BT1を発生する。しかし、電源装置210では、スイッチングトランスT1の漏れ磁束BT1はスイッチングトランスT1と昇圧用コイルT3の間に配置されたヒートシンク203の磁性体により遮られる。このため、電源装置210では、漏れ磁束BT1は空気中を伝播するが、昇圧用コイルT3のコアの内部にはほとんど流れない。
これにより、AC/DC電源201と、DC/DC電源202を一体とした電源装置210においても、電源入力Vaや、電源出力Vbに重畳し、ノイズ電流が流れるのを防止できる。このため、電源装置210では、束線206をアンテナとしたノイズがほとんど放射されることがなくなる。
なお、ヒートシンクは一般的に鉄かアルミで作られることが多いが、電磁シールドを期待するため、ヒートシンク203として、磁性材料の多い鉄のヒートシンクを用いることが望ましい。
実施形態においては、DC/DC電源202のヒートシンク203をAC/DC電源201と、DC/DC電源202の間に配置した例を説明している。しかし、前述したAC/DC電源201の不図示のヒートシンクをAC/DC電源201と、DC/DC電源202の間に配置してもよい。
また、昇圧型のDC/DC電源202を例に説明しているが、前述した降圧型DC/DC電源にも適応可能である。
また、実施形態において、冷却ファン204と、AC/DC電源201と、DC/DC電源202を、風が流れる方向に対して直列に並べた例で説明している。しかし、AC/DC電源201とDC/DC電源202を冷却ファン204の隣に並列に並べた電源装置としてもよい。
また、実施形態において、スイッチングトランスT1と昇圧用コイルT3の間にヒートシンク203を配置した例を概念図で説明している。しかし、磁束の影響をほとんど受けなくするためには、スイッチングトランスT1のコアの大きさ、昇圧用コイルT3のコア大きさ、ヒートシンク203の大きさと、各々の配置の関係が重要である。
図7は、本実施形態の電源装置におけるスイッチングトランスT1のコアの大きさ、昇圧用コイルT3のコア大きさ、ヒートシンク203の大きさと、各々の配置の関係を説明する図である。
ここでは図7に示すような、スイッチングトランスT1のコアの外径を底面、昇圧用コイルT3のコアの外径を上面とした仮想の錐台を用いて具体的に説明する。該錐台において、ヒートシンク203の位置での投影面700が、ヒートシンク203により完全に覆われる位置にヒートシンク203を配置することが望ましい。しかし、スイッチングトランスT1のコアの磁束の影響を受けなくすることができれば、必ずしもヒートシンク203が投影面700を完全に覆う必要はない。すなわち、スイッチングトランスT1のコアの外径及び昇圧用コイルT3のコアの外径に接する筒状の曲面(上記錐台の側面に対応)がヒートシンク203により完全に切断される位置に、ヒートシンク203が配置されることが望ましい。しかし、スイッチングトランスT1のコアの磁束の影響を受けなくすることができれば、必ずしもヒートシンク203が上記通常の曲面を完全に切断する必要はない。
また、本実施形態の電源装置は、画像形成装置に用いられる電源装置に限定されるものではなく、各種装置の電源部として用いることができる。
以上示したように、本実施形態では、AC/DC電源かDC/DC電源に実装される電気部品を冷却するために取り付けられるヒートシンクをAC/DC電源のトランスのコアと、DC/DC電源のコイルのコアの間に配置する。これにより、DC/DC電源に実装される昇圧用コイルのコアが、AC/DC電源のトランスが発生させる漏れ磁束の影響を受けない構成とする。よって、AC/DC電源が発するスイッチングノイズが、DC/DC電源の入力部、出力部に重畳するのを避けることができるため、AC/DC電源とDC/DC電源を持つ電源装置を小型化することができる。したがって、スイッチング電源が発生させる漏れ磁束の影響による放射ノイズの発生を抑えた小型の電源装置を提供することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
200 画像形成装置
201 AC/DC電源
202 DC/DC電源
203 ヒートシンク
204 冷却ファン
205 板金
210 電源装置
T1 スイッチングトランス
T3 昇圧用コイル

Claims (13)

  1. 第1コアを有するトランスを含み、供給される交流電圧を直流電圧に変換する第1変換部と、
    第2コアを有するコイルを含み、前記第1変換部により変換された前記直流電圧の電圧レベルを変換する第2変換部と、
    前記第1変換部と前記第2変換部を囲むカバー部材と、
    前記第1コアと前記第2コアとの間に配置される磁性材料を含む冷却体と、
    前記第1変換部及び前記第2変換部に対して風を送る送風手段と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記カバー部材により前記送風手段と前記第1変換部と前記第2変換部が一体のボックス構成となることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記カバー部材により形成される筒状の空間内に、前記送風手段、前記第1変換部、前記第2変換部の順に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記冷却体は、前記第1コアの外径と前記第2コアの外径に接する筒状の曲面が前記冷却体により切断される位置に配置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記冷却体は、鉄で構成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記カバー部材は、板金で構成されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記冷却体はヒートシンクであることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の電源装置。
  8. 第1コアを有するトランスを含み、供給される交流電圧を直流電圧に変換する第1変換部と、
    第2コアを有するコイルを含み、前記第1変換部により変換された前記直流電圧の電圧レベルを変換する第2変換部と、
    前記第1変換部と前記第2変換部を囲むカバー部材と、
    前記第1コアと前記第2コアとの間であって、前記第1コアの外径と前記第2コアの外径に接する筒状の曲面を切断する位置に配置される磁性体と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  9. 前記第1変換部及び前記第2変換部に対して風を送る送風手段と、を有することを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記カバー部材により前記送風手段と前記第1変換部と前記第2変換部が一体のボックス構成となることを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記カバー部材により形成される筒状の空間内に、前記送風手段、前記第1変換部、前記第2変換部の順に配置されることを特徴とする請求項9または10に記載の電源装置。
  12. 前記磁性体はヒートシンクを構成することを特徴とする請求項8~11のいずれか1項に記載の電源装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の電源装置を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2020085719A 2020-05-15 2020-05-15 電源装置及び画像形成装置 Active JP7391761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020085719A JP7391761B2 (ja) 2020-05-15 2020-05-15 電源装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020085719A JP7391761B2 (ja) 2020-05-15 2020-05-15 電源装置及び画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021180586A JP2021180586A (ja) 2021-11-18
JP2021180586A5 JP2021180586A5 (ja) 2023-05-18
JP7391761B2 true JP7391761B2 (ja) 2023-12-05

Family

ID=78510648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020085719A Active JP7391761B2 (ja) 2020-05-15 2020-05-15 電源装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7391761B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002218754A (ja) 2001-01-17 2002-08-02 Murata Mfg Co Ltd スイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置
JP2006204034A (ja) 2005-01-21 2006-08-03 Canon Inc 電源システム及び画像形成装置
JP2009016415A (ja) 2007-07-02 2009-01-22 Technes Co Ltd 樹脂製ヒートシンク
JP2009112072A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Canon Inc 電源装置の冷却装置
JP2013027077A (ja) 2011-07-18 2013-02-04 Denso Corp 電力変換装置
JP2014050177A (ja) 2012-08-30 2014-03-17 Noritz Corp 電力変換装置
JP2016111748A (ja) 2014-12-03 2016-06-20 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 電力変換装置
US20160234980A1 (en) 2015-02-10 2016-08-11 Raytheon Company Electromagnetic Interference Suppressing Shield
JP2020530253A (ja) 2017-08-07 2020-10-15 レイセオン カンパニー 異種集積電力変換装置アセンブリ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002218754A (ja) 2001-01-17 2002-08-02 Murata Mfg Co Ltd スイッチング電源装置およびそれを用いた電子装置
JP2006204034A (ja) 2005-01-21 2006-08-03 Canon Inc 電源システム及び画像形成装置
JP2009016415A (ja) 2007-07-02 2009-01-22 Technes Co Ltd 樹脂製ヒートシンク
JP2009112072A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Canon Inc 電源装置の冷却装置
JP2013027077A (ja) 2011-07-18 2013-02-04 Denso Corp 電力変換装置
JP2014050177A (ja) 2012-08-30 2014-03-17 Noritz Corp 電力変換装置
JP2016111748A (ja) 2014-12-03 2016-06-20 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 電力変換装置
US20160234980A1 (en) 2015-02-10 2016-08-11 Raytheon Company Electromagnetic Interference Suppressing Shield
JP2020530253A (ja) 2017-08-07 2020-10-15 レイセオン カンパニー 異種集積電力変換装置アセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021180586A (ja) 2021-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5819150A (en) Image heating apparatus
JP2010102164A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2014077998A (ja) 転写装置、画像形成装置および電源制御方法
JP7391761B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2008020612A (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP2008089986A (ja) 画像形成装置
JP2010068620A (ja) 蓄電ユニット,蓄電装置及び画像形成装置
JP2016012065A (ja) 電線部材及び該電線部材を備えた画像形成装置
JP2008159963A (ja) 高圧トランス装置及び画像形成装置
JP6135216B2 (ja) 電源装置、画像形成装置、電圧制御方法及び印刷物製造方法
JP2010109983A (ja) 共通のスキャニングおよび印刷給送経路を有する印刷装置
JP7211171B2 (ja) 画像形成装置
WO2001048556A1 (fr) Dispositif pour fixer un revelateur sur un support d'enregistrement par chauffage par induction d'un rouleau chauffant
JP2006220955A (ja) 画像形成装置
JP5472805B2 (ja) 電子機器
JP6451217B2 (ja) 画像形成装置
JPH0993910A (ja) 画像形成装置
JP5172291B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP5376270B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5532428B2 (ja) フラットケーブル案内部材及び画像形成装置
JP2020118722A (ja) 画像形成装置
JP7149818B2 (ja) 電力変換装置及び画像形成装置
JP4110176B2 (ja) 像加熱装置
JP2009003048A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6577847B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231122

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7391761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151