JP7389608B2 - 車両管理サーバ、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
カーシェアリングを利用する利用者は、カーシェアリングの会員登録を済ませ、カーシェアリング用の自動車(シェアカー)を確保している駐車場に出向いて直接利用する。または、携帯電話やパーソナルコンピュータを用いて利用予定の時間帯などを事前に連絡する予約制度を活用する。
返却された電気シェアカーが、その後、充電すべき時間を計算する従来の計算ロジック例を、図1とともに説明する。
すなわち、返却に係る電気シェアカーが、その返却をする前提として使用するために予約をしていたはずである。その予約していた時間(図中では「予約時間」と略記)の半分に、最低限充電すべき時間(図中では「固定充電時間」と略記)を加えた時間を算出し、その合計時間が過充電とならない時間(図中では「最大充電時間」と略記する)を越えないような時間を「充電時間」として確保していた。
なお、前記の「固定充電時間」はゼロでも運用が可能であることが経験的に把握された。そのため、実質的には、前記の「予約時間」の半分が「充電時間」となっていた。
そのため、予約が遂行されて返却された場合に、次の予約が可能となる「予約可能時刻」の更新が合理的ではない。
次の予約時刻までの充電時間が不足していてバッテリ残量の回復が充分ではない場合、次の予約者が電気シェアカーの利用に支障を来す場合も想定される。
第一の発明は、電気自動車であるサービス対象車両を用いた車両共有サービスに関するデータを管理する車両管理サーバに係る(図5参照)。
その車両管理サーバは、会員ユーザに係る通信端末からの車両の利用予約についての予約データを受信する予約データ受信手段と、
サービス対象車両の利用状況に関する車両管理データを蓄積するとともに、予約データが存在する場合にはその利用予定時間から仮算出した仮充電時間を利用終了予定時刻に加算することで予約可能時刻として登録している車両管理データベースと、
前記のサービス対象車両における動力用バッテリの残量を示す残量データを受信する充電残量データ受信手段と、
サービス対象車両の車種毎に予め備えられたバッテリ残量とそれに対応する必要充電時間とを対応させた演算用テーブル(図2(b)参照)と、
その演算用テーブルおよび前記の充電残量データ受信手段が受信した残量データを用いて必要な充電時間を演算する充電時間演算手段と、
その充電時間演算手段が演算した充電時間および前記の車両管理データベースにおける当該サービス対象車両に係る前記の予約可能時刻を用いて予約可能新時刻を作成する予約可能時刻変更手段と、
を備える。
「車両共有サービス」とは、カーシェアリングを管理運営するサービス、およびレンタカーを運営管理するサービスの両方を指すものとする。ここで、「車両管理サーバ」は、電気自動車のみを「サービス対象車両」として管理しているとは限らない。
サービス対象車両の利用を希望する「ユーザ」は、カーシェアリングのサービス対象車両を利用する場合には、予め会員登録をした会員ユーザであることが一般的である。
「サービス対象車両」とは、カーシェアリングであれば「シェアされる車両(シェアカー)」、カーレンタルサービスであれば「レンタルされる車両(レンタカー)」を指すものとする。
「演算用テーブル」は、電気自動車の種類によって異なるテーブルを準備している。加えて、同じ種類の電気自動車であっても、搭載されたバッテリの使用頻度などによって生じる個体差について、演算用テーブルを定期的に変更することとすると、好ましい。
車両管理データベースは、サービス対象車両の利用状況に関する車両管理データを蓄積するとともに、予約データが存在する場合にはその利用予定時間から仮算出した仮充電時間を利用終了予定時刻に加算することで予約可能時刻として登録している。 サービス対象車両が電気自動車である場合に、そのサービス対象車両における動力用バッテリの残量を示す残量データを、充電残量データ受信手段が受信する。受信した残量データおよび演算用テーブルを用いて必要な充電時間を、充電時間演算手段が演算する。
その充電時間演算手段が演算した充電時間および車両管理データベースにおける当該サービス対象車両に係る予約可能時刻を用いて、予約可能時刻変更手段が予約可能新時刻を作成する。
第一の発明は、以下のように形成することが望ましい。
すなわち、 前記の予約可能時刻変更手段が作成した予約可能新時刻と、当該サービス対象車両を次に使う予定としての次予約データが前記の車両管理データベースに既に蓄積されている場合における前記の次予約データにおける使用開始予定時刻と、を用いて、前記の次予約データに係る予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する変更判断手段を備え、
その変更判断手段が前記の予約可能時刻を変更可能であると判断した場合に、前記の車両管理データベースは、前記の予約可能新時刻へ変更するのである(図6参照)。
予約可能時刻変更手段が作成した予約可能新時刻と、当該サービス対象車両を次に使う予定としての次予約データが車両管理データベースに既に蓄積されている場合における当該次予約データにおける使用開始予定時刻と、を用いて、変更判断手段が当該予約データに係る予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する。すなわち、変更判断手段は、予約可能新時刻が使用開始時刻よりも早いか否かを判断し、早い場合には、車両管理データベースにおける予約可能時刻を、予約可能新時刻へ変更する。
第一の発明における前記のバリエーション1は、以下のように形成してもよい。
すなわち、ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを蓄積している会員データベースを備え、
前記の変更判断手段は、前記の会員データベースに蓄積されている前記の次予約データに係るユーザに関する利用履歴データをも用いて、次に予約できる時刻である予約可能時刻データが変更可能か否かを判断することしてもよい(図6参照)。
「会員データベース」とは、ユーザの氏名や住所や料金支払い方法などの属性データなどの予め登録した情報のほか、サービスの利用履歴データを、ユーザごとに蓄積したデータベースである。
会員データベースには、会員ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを蓄積している。変更判断手段は、次予約データに係るユーザに関する利用履歴データをも用いて、次に予約できる時刻である予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する。
またたとえば、利用時間に対して走行距離が長い使い方の多い会員ユーザであることが、利用履歴データから推測される場合には、予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更した方が良い、と判断する。
第一の発明におけるバリエーション2 は、以下のようにすることもできる。
すなわち、前記の変更判断手段が、予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の車両管理データベースを用いて前記の次予約データを遂行可能な別のサービス対象車両を検索する代車検索手段を備えるのである(図7参照)。
次予約データに係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、車両管理データベースを用いて次予約データを遂行可能な別のサービス対象車両を、代車検索手段が検索する。
代車が検索できた場合、たとえば、次予約データに係る会員ユーザとの連絡およびその連絡における承諾の意思に基づいて実行する。会員ユーザが承諾した場合、代車を利用してもらうこととなり、充電が不十分なサービス対象車両の使用を回避できる。
第一の発明におけるバリエーション1~ 3は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の変更判断手段が、予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の次予約データに係る会員ユーザの端末へ当該サービス対象車両のバッテリ充電が充分ではない旨の注意連絡データを送信する注意連絡データ送信手段を備えこととしてもよい(図6、図11参照)。
次予約データに係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、
次予約データに係る会員ユーザへ当該サービス対象車両のバッテリ充電が充分ではない旨の注意連絡データを、注意連絡データ送信手段が送信する。
注意連絡データを端末にて受信した会員ユーザは、サービス対象車両の使い方に気を付けたり、充電できる駐車場に停めようと考えたり、といった工夫をする心構えに寄与する。
第一の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の会員データベースに蓄積された会員ユーザに係る属性データおよび前記の車両管理データベースに蓄積されたサービス対象車両の位置データを用いて、会員ユーザに対してサービス対象車両の利用時間内にサービス対象車両を充電することを条件とした電子クーポンを作成する電子クーポン作成手段と、
その電子クーポン作成手段が作成した電子クーポンを会員ユーザに係る携帯情報端末および/またはサービス対象車両に搭載された出力手段に対して送信する電子クーポン送信手段と、
を備えることとしてもよい(図12参照)。
会員ユーザに対してサービス対象車両の利用時間内にサービス対象車両を充電することを条件とした電子クーポンを、電子クーポン作成手段が作成する。
電子クーポンを受信した会員ユーザは、その電子クーポンを使用することで特典を得ることができ、車両共有サービスの提供事業者としては、サービス対象車両がバッテリ切れを起こしてしまう確率を低めることができる。
第二の発明は、 電気自動車であるサービス対象車両を用いた車両共有サービスに関するデータを管理する車両管理サーバを制御するためのコンピュータプログラムに係る。
そのコンピュータプログラムは、サービス対象車両の利用状況に関する車両管理データを蓄積するとともに、予約データが存在する場合にはその利用予定時間から仮算出した仮充電時間を利用終了予定時刻に加算することで予約可能時刻として車両管理データベースに登録している予約可能時刻の登録手順と、
会員ユーザに係る通信端末からの車両の利用予約についての予約データを受信する予約データ受信手順と、
前記のサービス対象車両における動力用バッテリの残量を示す残量データを受信する充電残量データ受信手順と、
サービス対象車両の車種毎に予め備えられたバッテリ残量とそれに対応する必要充電時間とを対応させた演算用テーブル、および前記の充電残量データ受信手段が受信した残量データを用いて必要な充電時間を演算する充電時間演算手順と、
その充電時間演算手順にて演算した充電時間および前記の車両管理データベースにおける当該サービス対象車両に係る前記の予約可能時刻を用いて予約可能新時刻を作成する予約可能時刻変更手順と、
を車両管理サーバに実行させるものである。
第二の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 前記の予約可能時刻変更手順にて作成した予約可能新時刻と、当該サービス対象車両を次に使う予定としての次予約データが前記の車両管理データベースに既に蓄積されている場合における当該次予約データにおける使用開始予定時刻とを用いて、当該次予約データに係る予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する変更判断手順を、車両管理サーバに実行させることとし、
その変更判断手順にて前記の予約可能時刻を変更可能であると判断した場合に、前記の車両管理データベースは、前記の予約可能新時刻へ変更することとしてもよい。
第二の発明におけるバリエーション1は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 前記の車両管理サーバには、会員ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを蓄積している会員データベースを備えており、
前記の変更判断手順においては、前記の会員データベースに蓄積されている前記の次予約データに係るユーザに関する利用履歴データをも用いて、前記の予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更可能か否かを判断することとしてもよい。
第二の発明におけるバリエーション1またはバリエーション2は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の変更判断手順にて予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、
当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の車両管理データベースを用いて前記の次予約データを遂行可能な別のサービス対象車両を検索する代車検索手順を、前記の車両管理サーバに実行させることとしてもよい。
第二の発明におけるバリエーション1からバリエーション3は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の変更判断手順にて予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、
当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の次予約データに係る会員ユーザの端末へ当該サービス対象車両のバッテリ充電が充分ではない旨の注意連絡データを送信する注意連絡データ送信手順を、前記の車両管理サーバに実行させることとしてもよい。
第二の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の会員データベースに蓄積された会員ユーザに係る属性データおよび前記の車両管理データベースに蓄積されたサービス対象車両の位置データを用いて、会員ユーザに対してサービス対象車両の利用時間内にサービス対象車両を充電することを条件とした電子クーポンを作成する電子クーポン作成手順と、
その電子クーポン作成手順にて作成した電子クーポンを会員ユーザに係る携帯情報端末および/またはサービス対象車両に搭載された出力手段に対して送信する電子クーポン送信手順と、を
前記の車両管理サーバに実行させることとしてもよい。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-R、CD-RW、MO(光磁気ディスク)、DVD-R、DVD-RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末手段へ伝送することも可能である。
第二の発明によれば、車両共有サービス運営者としても、電気シェアカーの利用者としても、より合理的に運用可能な電気シェアカーの車両管理サーバ制御用のコンピュータプログラムを提供することができた。
以下、カーシェアリングサービスに用いる自動車(サービス対象車両)を「シェアカー」、レンタカーサービスに用いる自動車(サービス対象車両)を「レンタカー」と表記する。
すなわち、シェアカーを、カーシェアリングの基地となっている駐車スペースへ停車させ、シェアカーのシフトレバーをパーキングモードにする。エンジンキーを抜き、グローブボックスをあける。グローブボックスの中には、エンジンキーを収納しておくキーボックスが設けられている。そのキーボックスへエンジンキーを挿入し、返却ポジションへ回す。登録済みカードをカードリーダ(車両解錠センサ)にかざすことで、シェアカーを施錠する。
また、詳細な図示は省略しているが、シェアカーに搭載されている車載機は、カーシェアリング管理サーバとの無線通信のほか、車両解錠センサおよび多機能カーナビゲーション装置とのシリアル通信を行う。
カーナビゲーション機能を担保するため、GPS(Global Position System)を利用して現在位置データを取得している。そしてその現在位置データは、車載機を介してカーシェアリング管理サーバへ送信する。
専用アプリケーションが必須であるとする必要はなく、カーシェアリング管理サーバが予め把握しているメールアドレスにて、カーシェアリング管理サーバからの連絡や電子クーポンの受信が可能である、としてもよい。
会員ユーザは、自らに係る通信端末からカーシェアリングについての予約データを送信する。その予約データは、カーシェアリング管理サーバにおける予約データ受信手段が受信する。
予約データには、登録済みカードαのカード番号をあわせて送信する必要がある。前述したように、カーシェアリング管理サーバから提供されているカーシェアリング専用のアプリケーションを用いれば、入力作業は簡易化される。予約データには、会員を特定するためのデータ(カード番号)のほか、所定の日時、シェアカーがプールされている場所、利用時間、などが含まれる。
図2(a)は、電気自動車である所定のサービス対象車両が15時から16時までの使用予定で予約が入っていた場合である。この場合、使用時間の1時間に対して、その半分である30分を充電時間(急速充電ではない充電器による充電として)として確保する。そのため、別の会員ユーザによる当該車両が予約可能となる時刻(予約可能時刻)は、16:30となる。
図3(a)は、電気自動車である所定のサービス対象車両が12時から16時まで4時間の使用の後に返却され、その返却時のバッテリ残量が60%であった場合である。50%以上の場合でも、演算用テーブルでは必要充電時間は0.25時間が確保されているため、15分を充電時間として算出する。この場合、次の予約が可能として仮に設定(使用時間の半分である2時間を返却予定時刻に加算することで算出)されていた18:00から、予約可能新時刻として16:15に変更する。すなわち、予約が可能となる時刻が繰り上がることとなる。
しかし、予約可能時刻として18時が設定されていたために、次の予約が18~22時を使用予定時間として既に入ってしまっていたとする。この場合、予約可能新時刻を21:30まで繰り下げることはせず、予約を遂行する。すなわち、予約可能時刻は変更しない。
図4では、電気自動車である所定のサービス対象車両(図中では「EVシェアカー」)が返却されてから、次の予約を遂行するまでの手順を示している。
まず、返却されたEVシェアカーから、そのバッテリ残量のデータが送信され、車両管理サーバにてそれを受信する(S1)。
図5では、カーシェアリングの拠点であるカーシェア・ステーションへEVシェアカーが戻った場合に、カーシェアリング管理サーバ(車両管理サーバ)がどのように処理されるのか、会員ユーザに係る予約用端末との関係はどうなるのか、をブロック図で示している。
図6では、予約可能時刻変更手段が、次予約データとの関係で、実際に予約可能新時刻へ変更するか否かを判断する変更判断手段を備えている場合について説明している。
次予約データの予約開始時刻が、EVシェアカーの返却された時刻に充電時間を加えた「予約可能新時刻」よりも早い場合、たとえば、図3(b)のような場合、次予約データに係る会員ユーザへの手当てなしに「予約可能新時刻」へ変更することは好ましくない。EVシェアカーの充電が不十分な状態で、当該EVシェアカーを使い始めることとなるからである。
たとえば、当該会員ユーザは、予約時間内の走行距離や走行時間が短く、駐車している時間が長い、という場合には、予約開始時刻から予約を遂行しても、バッテリ切れの危険性が低い、と判断できる。 逆に、当該会員ユーザが予約時間内に走行し続け、その予約時間が長い、という場合であれば、予約開始時刻から予約を遂行したら、バッテリ切れの危険性が高まる、と判断できる。
図7では、変更判断手段が、予約可能新時刻への変更をすることが困難であると判断し、且つ、次予約データに係るユーザが当該EVシェアカーを利用した場合にバッテリ切れのおそれがあると判断した場合に、当該EVシェアカーの代車を検索する代車検索手段を備えた場合について説明している。
変更判断手段によって、次予約データに係る会員ユーザが当該EVシェアカーを利用した場合にバッテリ切れのおそれがあると判断した場合、代車検索手段が、当該次予約データの条件に近い代車を検索する。そして、代車が見つかった場合、代車への予約切り替えなどに関する代車連絡データを、代車連絡送信手段が次予約データに係る会員ユーザの携帯端末へ送信する。
図8では、代車の検討アルゴリズムの一例をフローチャートにて示している。
アルゴリズムをスタートさせた場合、次予約データが要求している条件を満たせるシェアカーまたはレンタカーに代車があるか否かを検索する(S11)。次の予約に係る駐車場に代車がないかどうかを確認する。代車が無い場合には、周辺(近傍)のシェアカー駐車場またはレンタカー駐車場に、次の予約内容を遂行可能な代車がないかを検索する。
予約車種と一致している代車である場合には、予約ユーザに対しては、予約車両のナンバーが変更された旨を連絡し、処理を終了する。
たとえばS11においては、予約に係るEVシェアカーはバッテリ残量不足の可能性や、途中での急速充電のお願いなどを連絡データとして送信する(図11)。
図9は、○○駅の近傍において、カーシェアリングのシェアカーを確保している駐車場XおよびYと、レンタカー用駐車場Zがある場合に、会員ユーザが希カーシェアリングを希望する時間帯においてシェアカーの確保、またはレンタカーの確保が可能であるかを予約可否判断手段が判断することについて、概念的に示したものである。
しかし、レンタカー用駐車場Zにおいて、車種Aがまだ予約されていないことが分かった(図9における網掛け部分)。そこで、カーシェア管理サーバは、「レンタカーを貸与している駐車場Zであれば、8:30から10:00まで、車種Aを予約できる」旨を、会員ユーザへ連絡する。
図10は、会員ユーザに対する上記の連絡を、会員ユーザに係る通信端末の画面へ分かりやすく出力させた例である。
画面には、会員ユーザが予約データに含めた○○駅の近傍の駐車場X,Y、およびその駐車場X,Yにおいて8:30~10:00に予約できる車両がない旨が、地図データとともに表示されている。加えて、レンタカー駐車場Zであれば、8:30~10:00に予約できる車両Aが一台存在する旨も表示されている。
図11は、図8のアルゴリズムにて示した会員ユーザへの注意連絡データの送信を実行するためのハードウェアを説明するためのブロック図である。
カーシェアリング管理サーバにおいては、会員データベースにおける会員属性データの中から会員ユーザに係る携帯端末の連絡先(メールアドレス)などを用いて注意連絡データの送信先を決定する。そして、車両管理データベースから、予約に係るEVシェアカーに関するデータを用いて注意連絡データを作成し、送信する。
図12に示すのは、注意連絡データを送信しなければならないような事態において、予約遂行時間中に充電スタンドでの充電を実行してもらうことを条件とした電子クーポンを作成し、会員ユーザへ送信するハードウェアを説明するためのブロック図である。
なお、「電子クーポン」による「特典」の内容としては、車両共有サービスの対価の割引(サービス終了後の料金再計算による値引きを含む)、車両共有サービスの使用時間の無料延長や次回利用時の無料化、なども含む。
充電スタンドは、急速充電も可能であると、より好ましい。
図13は、前述した電子クーポンの特典を得られる条件として、「充電をした」という事実を検証するためのハードウェアを説明するためのブロック図である。
会員ユーザによるEVシェアカーの使用中に、EVシェアカーを充電装置にて充電したとする。充電を終えてエンジンを始動したら、EVシェアカーの多機能カーナビゲーション装置は、車両位置データおよびバッテリの残量データを送信する。
また、車両位置データおよび残量データによって、クーポンの特典を得られる条件を満たしたか否かを、クーポン条件検証手段が検証する。
また、電気自動車の製造メーカとしては、電気自動車乗り活用のシーンを増やす、という意味で、間接的に利用可能性を有しているとも言える。
Claims (8)
- 電気自動車であるサービス対象車両を用いた車両共有サービスに関するデータを管理する車両管理サーバであって、
会員ユーザに係る通信端末からの車両の利用予約についての予約データを受信する予約データ受信手段と、
サービス対象車両の利用状況に関する車両管理データを蓄積するとともに、予約データが存在する場合にはその利用予定時間から仮算出した仮充電時間を利用終了予定時刻に加算することで予約可能時刻として登録している車両管理データベースと、
前記のサービス対象車両における動力用バッテリの残量を示す残量データを受信する充電残量データ受信手段と、
サービス対象車両の車種毎に予め備えられたバッテリ残量とそれに対応する必要充電時間とを対応させた演算用テーブルと、
その演算用テーブルおよび前記の充電残量データ受信手段が受信した残量データを用いて必要な充電時間を演算する充電時間演算手段と、
その充電時間演算手段が演算した充電時間および前記の車両管理データベースにおける当該サービス対象車両に係る前記の予約可能時刻を用いて予約可能新時刻を作成する予約可能時刻変更手段と、
前記の予約可能時刻変更手段が作成した予約可能新時刻と、当該サービス対象車両を次に使う予定としての次予約データが前記の車両管理データベースに既に蓄積されている場合における当該次予約データにおける使用開始予定時刻とを用いて、当該次予約データに係る予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する変更判断手段と、
会員ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを蓄積している会員データベースと、
を備え、
前記の変更判断手段は、前記の会員データベースに蓄積されている前記の次予約データに係るユーザに関する利用履歴データをも用いて、前記の予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更可能か否かを判断することとし、
前記の車両管理データベースは、前記の変更判断手段が前記の予約可能時刻を変更可能であると判断した場合に前記の予約可能新時刻へ変更することとした
車両管理サーバ。 - 前記の変更判断手段が、予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の車両管理データベースを用いて前記の次予約データを遂行可能な別のサービス対象車両を検索する代車検索手段を備えた
請求項1に記載の車両管理サーバ。 - 前記の変更判断手段が、予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の次予約データに係る会員ユーザの端末へ当該サービス対象車両のバッテリ充電が充分ではない旨の注意連絡データを送信する注意連絡データ送信手段を備えた
請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両管理サーバ。 - 前記の会員データベースに蓄積された会員ユーザに係る属性データおよび前記の車両管理データベースに蓄積されたサービス対象車両の位置データを用いて、会員ユーザに対してサービス対象車両の利用時間内にサービス対象車両を充電することを条件とした電子クーポンを作成する電子クーポン作成手段と、
その電子クーポン作成手段が作成した電子クーポンを会員ユーザに係る携帯情報端末および/またはサービス対象車両に搭載された出力手段に対して送信する電子クーポン送信手段と、
を備えた請求項1に記載の車両管理サーバ。 - 電気自動車であるサービス対象車両を用いた車両共有サービスに関するデータを管理する車両管理サーバを制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記の車両管理サーバには、会員ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを蓄積している会員データベースを備えており、
前記のコンピュータプログラムは、
サービス対象車両の利用状況に関する車両管理データを蓄積するとともに、予約データが存在する場合にはその利用予定時間から仮算出した仮充電時間を利用終了予定時刻に加算することで予約可能時刻として車両管理データベースに登録している予約可能時刻の登録手順と、
会員ユーザに係る通信端末からの車両の利用予約についての予約データを受信する予約データ受信手順と、
前記のサービス対象車両における動力用バッテリの残量を示す残量データを受信する充電残量データ受信手順と、
サービス対象車両の車種毎に予め備えられたバッテリ残量とそれに対応する必要充電時間とを対応させた演算用テーブル、および前記の充電残量データ受信手順が受信した残量データを用いて必要な充電時間を演算する充電時間演算手順と、
その充電時間演算手順にて演算した充電時間および前記の車両管理データベースにおける当該サービス対象車両に係る前記の予約可能時刻を用いて予約可能新時刻を作成する予約可能時刻変更手順と、
前記の予約可能時刻変更手順にてサック制した予約可能新時刻と、当該サービス対象車両を次に使う予定としての次予約データが前記の車両管理データベースに既に蓄積されている場合における当該次予約データにおける使用開始予定時刻とを用いて、当該次予約データに係る予約可能時刻データが変更可能か否かを判断する変更判断手順と、
会員ユーザに係る属性データを予め登録するとともにサービス対象車両の利用に関する利用履歴データを会員データベースへ蓄積する利用履歴データ蓄積手順と、
を車両管理サーバに実行させることとし、
前記の変更判断手順は、前記の会員データベースに蓄積されている前記の次予約データに係るユーザに関する利用履歴データをも用いて、前記の予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更可能か否かを判断することとし、
前記の変更判断手順にて前記の予約可能時刻を変更可能であると判断した場合に、前記の車両管理データベースにおいて、前記の予約可能時刻を前記の予約可能新時刻へ変更することとした
コンピュータプログラム。 - 前記の変更判断手順にて予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、
当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の車両管理データベースを用いて前記の次予約データを遂行可能な別のサービス対象車両を検索する代車検索手順を、前記の車両管理サーバに実行させることとした
請求項5に記載のコンピュータプログラム。 - 前記の変更判断手順にて予約可能時刻を予約可能新時刻へ変更すべきと判断した場合において、
当該サービス対象車両に関して次予約データが存在し、その次予約に係る予約開始時刻が前記の予約可能新時刻よりも早い場合には、前記の次予約データに係る会員ユーザの端末へ当該サービス対象車両のバッテリ充電が充分ではない旨の注意連絡データを送信する注意連絡データ送信手順を、前記の車両管理サーバに実行させることとした
請求項5または請求項6のいずれかに記載のコンピュータプログラム。 - 前記の会員データベースに蓄積された会員ユーザに係る属性データおよび前記の車両管理データベースに蓄積されたサービス対象車両の位置データを用いて、会員ユーザに対してサービス対象車両の利用時間内にサービス対象車両を充電することを条件とした電子クーポンを作成する電子クーポン作成手順と、
その電子クーポン作成手順にて作成した電子クーポンを会員ユーザに係る携帯情報端末および/またはサービス対象車両に搭載された出力手段に対して送信する電子クーポン送信手順と、を
前記の車両管理サーバに実行させることとした
請求項5に記載のコンピュータプログラム。
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