JP7386637B2 - データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7386637B2
JP7386637B2 JP2019129722A JP2019129722A JP7386637B2 JP 7386637 B2 JP7386637 B2 JP 7386637B2 JP 2019129722 A JP2019129722 A JP 2019129722A JP 2019129722 A JP2019129722 A JP 2019129722A JP 7386637 B2 JP7386637 B2 JP 7386637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piping
data
length
unit
heat source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019129722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021014949A (ja
Inventor
章吾 玉木
博 富塚
智裕 鹿野
道生 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Building Solutions Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2019129722A priority Critical patent/JP7386637B2/ja
Publication of JP2021014949A publication Critical patent/JP2021014949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7386637B2 publication Critical patent/JP7386637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、熱源ユニット及び複数の利用ユニットを用いてオフィスビルの室内空気を温調する空気調和システムにおいて、図面データから空気調和システムの配管構造を抽出し、空気調和システムの運転状態を確認するための技術に関する。
従来では、特許文献1に開示されているように、熱源機が熱媒体である水の温度を調節する。温度調節された水が利用ユニットに送られることで、温度調節された水が利用ユニットに流れる空気に熱を伝え、室内を温調する空気調和設備の開示がある。
特開2014―35090号公報
特許文献1では、圧力計測手段によって計測された熱媒体の圧力データと、流量把握手段によって把握された熱媒体の流量データとに基づいて、複数の利用側回路それぞれについて、配管および熱交換器における熱媒体に対する通過抵抗値を求める。
特許文献1では、熱媒体に対する通過抵抗値を求めることで、利用側回路毎に水量計を設けなくても、利用側を流れる熱媒体が受ける通過抵抗値を特定することができると共に、設備のコストを抑えることができるとしている。
そして、このようにして求めた各通過抵抗値を利用して、利用側で要求されている負荷を処理するために必要な電力を小さく抑える運転を行うことが可能であるとしている。
しかし、特許文献1に開示された方法では、圧力データ及び流量データがない状態では、配管抵抗を求めることができない。最近では、水空気調和システムにおいて、設置オフィスビルの空気調和負荷に合わせて、機器の動作が省エネルギーとなるように制御動作をチューニングする省エネルギーチューニング業務が一般的となってきている。そのため、運転データ取得前に機器動作変更に対する省エネルギーチューニング効果を試算し、ユーザーに省エネルギーチューニング保守を提案するニーズがある。特許文献1の技術は、圧力データ及び流量データという運転データを取得する必要がある。よって、特許文献1の技術では、運転データ取得前に、機器動作変更に対する省エネルギーチューニング効果を試算し、ユーザーに省エネルギーチューニング保守を提案することが難しい状況であった。
本発明は、図面データから配管長さ及び配管径を抽出し、水空気調和システムの運転状態を計算する装置の提供を目的とする。
この発明のデータ処理装置は、
熱源機とポンプと複数の熱交換器とが複数の配管によって接続された回路であり、熱媒体が循環する回路である循環回路の構成を示す回路構成データに基づいて、配管の長さ及び径を決定する決定部と、
決定された配管の長さ及び径と、前記循環回路の運転条件とに基づいて、前記運転条件に対応する前記循環回路の運転状態を演算する演算部と、
前記運転状態を記憶装置へ出力する出力制御部と
を備える。
本発明のデータ処理装置は、図面データから配管長さ及び配管径を抽出し、水空気調和システムの運転状態を計算するので、実際の物件の運転データ取得前に、精度のよいシミュレーションを実施できる。
実施の形態1の図で、水空気調和システム100のシステム構成を示す図。 実施の形態1の図で、水空気調和システム100の制御装置の構成を示す図。 実施の形態1の図で、運転状態計算装置341のハードウェア構成を示す図。 実施の形態1の図で、電子データ333の取得を示す概略図。 実施の形態1の図で、運転状態計算装置341の動作を示すフローチャート。 実施の形態2の図で、図面データ334の取得を示す図。 実施の形態2の図で、熱源ユニット301と利用ユニット302の設置位置の高さ方向を示す図。 実施の形態2の図で、熱源ユニット301と利用ユニット302の設置位置の平面方向を示す平面図。 実施の形態2の図で、建物401の平面寸法を示した平面図。 実施の形態3の図で、太さの異なる配管を使用する水空気調和システム200を示す図。
実施の形態1.
***構成の説明***
<システム構成>
図1は、実施の形態1の水空気調和システム100のシステム構成を示した概略図である。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付すものとする。水空気調和システム100はビルなどの商業建物に設置され、室内空気を温調することができるシステムである。
水空気調和システム100では、屋上に設置された熱源ユニット301と、一次ポンプ9と、二次ポンプ1と、バイパス弁2と、ビル建物内の機械室に設置された2台の利用ユニット302A、302Bとを、水配管で接続することで構成されている。
室内空気は、室内に設置された吸込口からダクトを介して利用ユニット302に供給され、利用ユニット302で温調された空気はダクトを介して吹出口から室内に供給される(図示せず)。
熱源ユニット301は熱源機である。
利用ユニット302は、利用ユニット302A、利用ユニット302Bの二つを示している。
利用ユニット302A及び利用ユニット302Bは同様な構成であり、アルファベットのA、Bで利用ユニット302A及び利用ユニット302Bを区別している。
区別の必要が無い場合は、利用ユニット302と記載する。
利用ユニット302A及び利用ユニット302Bの有する利用熱交換器5A及び利用熱交換器5Bは、複数の熱交換器である。図1では複数の熱交換器が2台の場合を示している。
水空気調和システム100は、熱媒体が循環回路を形成する。水空気調和システム100では熱媒体は水である。
<配管>
図1において、配管は以下の様である。
配管3は、ヘッダ15に示す点pと、点q1との間である。
配管8は、ヘッダ16に示す点uと、点t1との間である。
配管4Aは、点q1と、利用熱交換器5Aの流入口を示す点r1との間である。
配管7Aは、点t1と、利用熱交換器5Aの流出口を示す点s1との間である。
配管4Bは、点q2と、利用熱交換器5Bの流入口を示す点r2との間である。
配管7Bは、点t2と、利用熱交換器5Bの流出口を示す点s2との間である。
後述する運転状態計算装置341は、少なくとも、配管4A、配管7A、配管4B、配管7Bの、配管長さ及び配管径を決定する。
ヘッダ16から、一次ポンプ9、熱源ユニット301、ヘッダ14を経てヘッダ15までの配管を熱源側配管という。
熱源側配管の、長さ及び配管径は、容易にわかる場合が多く、通常は、熱源側配管の配管長及び配管径は運転状態計算装置341に格納されている。
もちろん、運転状態計算装置341は、熱源側配管の配管長差及び配管径を決定してもよい。
また以下の説明で、配管4,7と記載した場合は、配管4A、配管7A、配管4B、配管7Bを示している。
<機器>
熱源ユニット301は空気熱源ヒートポンプである。
利用ユニット302は、例えばエアーハンドリングユニットであり、利用熱交換器5と電動二方弁6にて構成されている。
利用熱交換器5は、例えばフィンチューブ形熱交換器であり、水と空気との間で熱交換を行う。
電動二方弁6は開度を連続的に変更することができるものである。
一次ポンプ9は渦巻き式であり、熱源ユニット301の運転動作によりON/OFF制御となる。
二次ポンプ1も渦巻き式であるが、インバータが接続されており(図示せず)、水回路の運転状態により回転数制御される。
バイパス弁2も水回路の運転状態により開度制御される。
熱源ユニット301の水配管出口に温度センサ205が設置され、設置場所の水温を検出する。
また、利用熱交換器5の吸込側に温度センサ204が設置され、設置場所の空気温度を検出する。
さらに、配管8に設置されている負荷流量計202により負荷流量を検出し、利用ユニット302の電動二方弁6の出口に設置されている利用流量計207により利用流量を計測する。
また、往路ヘッダ14と往路ヘッダ15の間に設置されている差圧計201で送水差圧を検出し、利用ユニット302の利用熱交換器5入口から電動二方弁6の出口をつなぐ部分に設置されている差圧計206により、利用ユニット差圧を検出する。
<制御装置>
図2は、制御装置のブロック図である。水空気調和システム100には例えば、マイクロコンピュータにより構成された水空気調和システムの運転動作を調節するためのシステム制御装置303を備えている。利用ユニット302Aには利用制御装置313Aが設けられている。なお、利用ユニット302Bには、利用制御装置313Aと同仕様の利用制御装置313Bが設置されている。モニター装置323は多くの建物に設置されている機器の運転状態を表示し、異常がないかをチェックするための中央監視システムの一部に搭載されているものであり、建物管理者が運転状態を監視できるようにするためのものである。
また、建物が小規模の場合はスタッフルームに設置のコンピュータに搭載するようにしてもよい。また、外部保守業者が定期メンテナンスで自由に使えるようにコンピュータ又はタブレット端末に搭載するようにしてもよい。
システム制御装置303には、システム測定部102、システム演算部103、システム制御部104、システム記憶部105、システム通信部106が設けられている。システム制御装置303では、各センサ、によって検知された各諸量をシステム測定部102に入力し、入力した情報に基づき、システム演算部103にて種々の制御パラメータを演算し、システム制御部104にて、二次ポンプ1などの各機器の制御をするようになっている。システム記憶部105は半導体メモリなどによって構成され、設定値、機器制御目標値、などを記憶する。また、システム通信部106は無線または有線によってモニター装置323との間で各種情報を送受信できるようになっている。
利用制御装置313には、利用測定部112、利用演算部113、利用制御部114、利用記憶部115、利用通信部116、が設けられている。利用制御装置313では、温度センサ、によって検知された諸量を利用測定部112に入力し、入力した情報に基づき、利用演算部113にて種々の制御パラメータを演算し、利用制御部114にて、電動二方弁6などの各機器の制御をするようになっている。利用記憶部115は、半導体メモリなどによって構成され、設定値、機器制御目標値、などを記憶する。また、利用通信部116は、無線または有線によってモニター装置323との間で各種情報を送受信できるようになっている。
モニター装置323には、モニター記憶部125、モニター通信部126、モニター表示部127、が設けられている。モニター装置323では、システム通信部106と利用通信部116から送信された運転情報をモニター通信部126にて受信することでモニター表示部127によって利用者に表示することがきる。
モニター装置323は、コンピュータ120に設置されている。
また、コンピュータ120は水空気調和シミュレーションの運転状態をシミュレーションするための運転状態計算装置341である。
運転状態計算装置341は、データ処理装置である。
運転状態計算装置341は、取得部141、決定部142、受付制御部143、演算部144、出力制御部145を備える。運転状態計算装置341は、水空気調和システム100の配管仕様を抽出する。
そして、運転状態計算装置341は、運転条件を用いて水空気調和システム100のシミュレーションを行い、シミュレーション結果として運転条件に対応する水空気調和システム100の運転状態を演算する。
ここで、運転条件とは、二次ポンプ1の差圧と熱源ユニット301の出口温度である。二次ポンプ1の差圧は差圧計201の計測値である。熱源ユニット301の出口温度は温度センサ205の計測値である。運転状態とは、例えば、熱媒体である水の流量及び水温である。流量は、流量計207A,207B、流量計202のシミュレーション結果として得られる。水温は、温度センサ204A,204B、205のシミュレーション結果として得られる。
***構成の説明***
図3は、運転状態計算装置341のハードウェア構成を示す。図3を参照して運転状態計算装置341のハードウェア構成を説明する。
運転状態計算装置341は、コンピュータである。運転状態計算装置341は、プロセッサ510を備える。運転状態計算装置341は、プロセッサ510の他に、主記憶装置520、補助記憶装置530、入力IF540、出力IF550及び通信IF560といった、他のハードウェアを備える。プロセッサ510は、信号線570を介して、他のハードウェアと接続され、他のハードウェアを制御する。
運転状態計算装置341は、機能要素として、取得部141、決定部142、受付制御部143、演算部144及び出力制御部145を備える。取得部141、決定部142、受付制御部143、演算部144及び出力制御部145は運転状態計算プログラム511により実現される。
プロセッサ510は、運転状態計算プログラム511を実行する装置である。運転状態計算プログラム511は、取得部141、決定部142、受付制御部143、演算部144及び出力制御部145の機能を実現するプログラムである。プロセッサ510は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ510の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
主記憶装置520は記憶装置である。主記憶装置520の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。主記憶装置520は、プロセッサ510の演算結果を保持する。
補助記憶装置530は、データを不揮発的に保管する記憶装置である。補助記憶装置530の具体例は、HDD(Hard Disk Drive)である。また、補助記憶装置530は、SD(登録商標)(Secure Digital)メモリカード、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。補助記憶装置530は運転状態計算プログラム511を格納している。
入力IF540は、各装置からデータが入力されるポートである。出力IF550は、各種機器が接続され、各種機器にプロセッサ510によりデータが出力されるポートである。出力IF550には表示装置600が接続している。
プロセッサ510は補助記憶装置530から運転状態計算プログラム511を主記憶装置520にロードし、主記憶装置520から運転状態計算プログラム511を読み込み実行する。
運転状態計算プログラム511は、取得部141、決定部142、受付制御部143、演算部144及び出力制御部145の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。また、運転状態計算方法は、コンピュータである運転状態計算装置341が運転状態計算プログラム511を実行することにより行われる方法である。運転状態計算プログラム511は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて提供されてもよいし、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
<運転動作>
次に、水空気調和システム100の運転動作について冷水運転を例にして説明する。冷水運転は、いずれかひとつ以上の利用ユニット302にて冷房運転となった場合に開始される。ここでは利用ユニット302Aが冷水運転、利用ユニット302Bが停止している場合の運転状態について説明する。一次ポンプ9より送水された熱媒体は、熱源ユニット301にて冷やされ、往路ヘッダ14に進行し、配管10又は二次ポンプ1へと分流される。二次ポンプ1に流れた水は押し出された後、往路ヘッダ15にてバイパス弁2または配管3に流れる水に分配される。バイパス弁2方向に流れた水は、バイパス弁2を通過後に往路ヘッダ14へと合流する。一方、配管4Aに流れた水は、利用熱交換器5Aにて室内から供給された空気を冷やし、電動二方弁6Aを通過後に配管7Aを通過する。その後、配管8を通過して還路ヘッダ16にて配管10をながれてきた水と合流する。その後、一次ポンプ9へと進行し、水回路内を循環する。なお、いずれかひとつ以上の利用ユニット302にて暖房運転となった場合に開始される温水運転についても、運転状態は同様である。利用熱交換器5Bについても同様である。
熱源ユニット301の運転容量は、熱源出口水温が設定水温(例えば7℃)と同様となるように熱源ユニット301により制御される。熱源出口水温は、温度センサ205検出温度である。また、二次ポンプ1回転数及びバイパス弁2開度は往路ヘッダ15と往路ヘッダ14の間の送水差圧が、目標送水差圧値(例えば200kPa)となるようにシステム制御装置303に制御されている。なお、送水差圧は、差圧計201検出値である。負荷流量は流量計202の検出流量である。さらに、電動二方弁6は吸込温度が室内設定温度と等しくなるように制御されている。吸込温度は、温度センサ204検出値である。電動二方弁6Bは、利用ユニット302Bが停止となっているため、全閉開度(例えば開度0%)となっており、一次ポンプ9の回転数は運転状態によらず一定速(固定値)である。
<配管仕様>
水空気調和システム100の運転状態をシミュレーションする場合、熱源ユニット301、利用ユニット302、二次ポンプ1、一次ポンプ9、バイパス弁2、電動二方弁6、ヘッダ14、15、16の仕様値は機器の型名から入手することが可能である。
しかし、配管4、7、10に関しては、PDF図面データから施工状態を認識することは可能であるが、配管長さとその場所での配管径となる配管仕様値についてはPDF図面から詳細に追わないと値を取得することはできない。
特にヘッダ15からヘッダ16の間にある配管4、7については、利用ユニット302がオフィスビルの各執務フロアに設置されている場合が多いので、施工状態が複雑となり、PDF図面データから仕様値を読み込むことができない。
そのため、従来では配管4,7の配管仕様は不明であり、経験的な勘や、実測の運転データから流路抵抗(配管長さ)を決めていた。
なお、配管10に関しては、熱源ユニット301、二次ポンプ1、一次ポンプ9、バイパス弁2、ヘッダ14、15、16が屋上の一区画にまとめて設置されている場合が多く、配管仕様値をPDF図面から読み取ることができる。
なお、熱源ユニット301、二次ポンプ1、一次ポンプ9、バイパス弁2、ヘッダ14、15、16をまとめて熱源関係ユニットという。
図4は、運転状態計算装置341の電子データ333の取得を示す。運転状態計算装置341では電子データ333から配管4、7の配管仕様を含む各機器の仕様値をデータ取得部141で取得する。近年の新築物件は、BIM(Building Information Modeling)または3D-CAD(Computer Aided Design)のような3次元データを用いて設計されていることが多い。
電子データ333とは、物件のBIM(Building Information Modeling)または3D-CAD(Computer Aided Design)のような3次元データである。
運転状態計算装置341は、電子データ333から配管仕様を読み取る。具体的には、従来からPDF図面から取得していた熱源機械室配管平面図、熱源機械室の配管詳細図、配管の縦断面配管系統図、建物階高を確認するための建物立面図、基準階配管系統図、基準空調機械室の配管詳細図に相当する図面データを、運転状態計算装置341はBIMから抽出し、配管長及び配管径を抽出する。このようにすることで、従来では作業者ごとにPDF図面からの読み取り値に誤差があったものが、図面通りに配管仕様を定量化することができる。そして、この後に実行する運転状態計算にて、高い計算精度を確保することができる。なお、電子データ333は、関係者だけがアクセスできるクラウドまたはインターネット上の共有サーバー、またはローカルコンピュータに、保存されている。
***動作の説明***
<運転状態計算>
図5は、運転状態計算装置341の動作を示すフローチャートである。図5を参照して運転状態計算装置341の動作を説明する。運転状態計算装置341の動作手順は、運転状態計算方法に相当する。運転状態計算装置341の動作を実現するプログラムは、運転状態計算プログラム511に相当する。運転状態計算方法はデータ処理方法である。運転状態計算プログラム511はデータ処理プログラムである。
<ステップS1>
まずステップS1において、取得部141は、例えばBIMで構成されている電子データ333を取得する。回路構成データである電子データ333は、配管の長さ及び径を直接抽出できる抽出可能データである。
<ステップS2>
決定部142は、熱源機とポンプと複数の熱交換器とが複数の配管によって接続された回路であり、熱媒体が循環する回路である循環回路の構成を示す回路構成データに基づいて、それぞれの配管の長さ及び径を決定する。ここで循環回路は図1に示す水空気調和システム100である。また回路構成データは電子データ333である。ステップS2において、決定部142は、抽出可能データである電子データ333から、配管の長さ及び径を、直接抽出する。つまり、決定部142は、電子データ333から配管4、7の配管長さと、配管径を定量値で配管仕様として抽出し、配管4、7の配管長さと、配管径を決定する。
<ステップS3>
次にステップS3において、受付制御部143は、熱源ユニット301及び二次ポンプ1の仕様値のような、水空気調和システム100を構成する機器の仕様情報の入力を受け付ける。受付制御部143はこのとき、熱源側配管の配管長さ及び配管径を受け付けてもよい。あるいは、機器の仕様情報と、熱源側配管の配管長さ及び配管径とは、補助記憶装置530に格納されており、決定部142は補助記憶装置530に格納された情報を参照してもよい。
<ステップS4>
次にステップS4において、受付制御部143は、運転条件1Aの入力を受け付ける。運転条件1Aは、省エネルギーチューニングによる制御動作の変更前の運転条件である。特に目標送水の差圧値は、利用ユニット302への送水流量が不足しないように、余裕を持って過大に設定されている場合が多い。例えば、目標送水差圧値を300kPaとして、二次ポンプ1の周波数及びバイパス弁2の開度を制御する。
<ステップS5>
演算部144は、決定部142によって決定された配管の長さ及び径と、循環回路の運転条件とに基づいて、運転条件に対応する循環回路の運転状態を演算する。演算部144は、演算された運転状態を用いて、運転状態に対応する消費電力を演算する。具体的には以下のようである。
ステップS5において、演算部144は、運転条件1Aを使用して、運転条件1Aに対応する運転状態1Bを演算する。演算部144は、また、演算結果の運転状態1Bから、熱源ユニット301と、二次ポンプ1と一次ポンプ9との、合計消費電力1Cを演算する。
<ステップS6>
ステップS6において、受付制御部143は、運転条件2Aの入力を受け付ける。運転条件2Aは、例えば、省エネルギーチューニングによる制御動作変更後の運転条件である。特に、目標送水差圧値を今回取得した配管仕様から送水流量が不足しないと思われる送水差圧値にする。例えば、目標推差圧を200kPaとする。
<ステップS7>
ステップS7において、演算部144は、運転条件2Aを使用して、運転条件2Aに対応する運転状態2Bを演算する。演算部144は、また、演算結果の運転状態2Bから、熱源ユニット301と、二次ポンプ1と一次ポンプ9との、合計消費電力2Cを演算する。
<ステップS8>
出力制御部145は、運転状態1B、2Bを記憶装置へ出力する。また出力制御部145は、演算部144の演算した消費電力を記憶装置へ出力する。記憶装置とは、主記憶装置520でも良いし、補助記憶装置530でも良い。
具体的には、以下のようである。
ステップS8において、出力制御部145は、「運転条件1A、運転状態1B、合計消費電力1C」と、「運転条件2A、運転状態2B、合計消費電力2C」を、記憶装置に出力する。また、出力制御部145は、オフィスビルのオーナーのようなユーザーに、運転状態1B、合計消費電力1C、運転状態2B及び合計消費電力2Cを提示する。
具体的には、出力制御部145は、「運転条件1A、運転状態1B、合計消費電力1C」と、「運転条件2A、運転状態2B、合計消費電力2C」を、表示装置600に表示する。出力制御部145は、表示装置への表示により、ユーザーへの省エネルギーチューニング保守の提案を行うことができる。
***実施の形態1の効果***
ユーザーは、運転状態2Bをみることで、BIMデータである電子データ333から取得した配管仕様で設定した目標送水差圧で、利用ユニット302に流量不足がないかどうかを確認できる。
運転状態2Bの示す値は、現実に施工されている配管仕様(長さ、φ)に基づくため、運転状態2Bの予測精度も高い。
さらに、合計消費電力1C及び合計消費電力2Cに関しては、主に、送水差圧制御の対象となる二次ポンプ1の消費電力変化の寄与が大きい。
二次ポンプ1の揚程、消費電力及び流量は、配管4、7の長さ、径に対して大きく変化する。このため、運転状態計算装置341を用いる予測では現実に施工されている配管仕様(長さ、φ)に基づくため、従来よりも高精度に予測できる。
本実施の形態1では、省エネルギーチューニング保守を対象として運転状態計算装置341の使用例を示したが、デマンド制御に対する効果を予め試算する用途もある。
例えば、夏場の昼間における、外気温度35℃の時の消費電力(消費電力1)を計算し、そこから、熱源機の出口水温を7℃設定から8℃設定、9℃設定にした時(または熱源機の運転容量上限を100%から75%まで落とした時)の消費電力(消費電力2)を計算し、その比較をすることでデマンド制御時の効果を試算、ユーザーに予め効果を提案することができる。
さらに、使用年数が多くなると、機器異常や性能劣化の可能性があり、機器性能の維持に対する保守である機器性能保守についても異常を提示する。
例えば、機器性能低下前の「運転状態1B、合計消費電力1C」と、機器性能低下後の「運転状態2B、合計消費電力2C」をユーザーに提示する。
この提示により、ユーザーは性能低下による「運転状態及び消費電力」の変化について理解しやすくなり、保守業務遂行が円滑になる。
実施の形態1では、利用ユニット302が2台の場合を示したがこれに限定されず、3台、4台以上となるケースでも適用することができる。
出力制御部145は、熱媒体が流出される熱源機の流出側の位置から、複数の熱交換器 のそれぞれの熱交換器における熱媒体の流入口までの熱交換器ごとの配管の長さを、長さの長い順と短い順との、いずれかの順で出力する。
具体的には以下のようである。
また、決定部142が使用を決定した配管4について、出力制御部145は、配管4A、配管4Bのうちで配管長さについて、配管長さが長い順に、配管4A、配管4Bを順序付けして、配管長さが長い順に明示する。
こうすることで、ユーザーは、計算前に水が流れにくそうな経路を事前に把握できるので、計算後の運転状態のチェックが容易になる。
実施の形態2.
実施の形態2は、決定部142による配管仕様の決定に関する。実施の形態2では、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
図6は、運転状態計算装置341が図面データ334を取得する概念図である。
実施の形態2は、実施の形態1に対して、抽出可能データである電子データ333ではなく、PDF図面のような取得不能データである図面データ334を用いる。なお、図面データ334は回路構成データである。取得不能データは、配管長さ及び配管径である配管仕様の値を、直接抽出できないデータである。従来、作業者は、図面データ334から、配管仕様の値を読み取る必要があった。
取得不能データである図面データ334は、上記のように、配管の長さ及び径を、直接取得できないデータである。また、取得不能データである図面データ334は、複数の熱交換器の型名と、熱源機の位置と複数の熱交換器との位置関係とが示されている。
決定部142は、熱交換器の型名から、その熱交換器に接続する配管の配管径を知ることができる。型名に対応する配管径の情報は、例えば、補助記憶装置530に格納されている。後述のように、決定部142は、取得不能データである図面データ334に示されている型名と位置関係とに基づいて、配管の長さ及び径を決定する。
従来では、図面データ334の示す配管経路図から、作業者が手作業で配管長さと配管径との値を抽出していた。手作業の場合、作業者によっては、特に、配管長さの値の読み取り値が、大きく異なる場合がある。そのため、運転状態計算装置341では、
決定部142が、熱源ユニット301と利用ユニット302との設置位置から、配管仕様、つまり配管長さ及び配管径を求める。
図7は、建物401に設置された、熱源ユニット301と利用ユニット302の設置位置の高さ方向を示す概略図である。熱源機である熱源ユニット301は、複数の階を有する建物401の屋上に配置されている。利用ユニットは利用熱交換器5を有するので、2つの利用熱交換器5A及び利用熱交換器5Bは、複数の階のいずれかの階に配置されている。図7には座標402を示しているが、建物401の高さ方向がZ軸方向である。
図8は、熱源ユニット301と利用ユニット302の設置位置の平面図である。
図7より、決定部142は、配管4A、7A及び配管4B、7Bの高低差を知ることができる。なお、図面データ334には、決定部142が高低差を知ることができるような、縮尺情報が格納されており、決定部142は縮尺情報を参照する。縮尺情報とは尺度1/100とすれば、図面データ334で2cmは、実際は2mのような情報である。あるいは、縮尺情報は補助記憶装置530に格納されており、決定部142が補助記憶装置530の縮尺情報を参照する。
例えば、利用ユニット302Aが建物401の3階に設置され、利用ユニット302Bが建物401の2階に設置されているとする。建物401の高さ方向おける配管長さは、熱源ユニット301に対して、利用ユニット302AでHaであり、利用ユニット302BではHbとなる。決定部142は、建物401の高さ方向おける配管長さを、利用ユニット302AついてHa、利用ユニット302BについてHbと、決定する。
また、決定部142は、平面図である図8から、配管4、7の平面方向、つまりX-Y方向の長さを決定できる。
図8に示すように、熱源ユニット301と利用ユニット302Aとは、Y軸方向である縦方向にLa1の距離があり、X軸方向である横方向にLa2の距離がある。決定部142は、配管4A、7Aの平面方向長さは、合計でLa1+La2と決定する。
熱源ユニット301と利用ユニット302Bとは、Y軸方向である縦方向にLb1の距離があり、X軸方向である横方向にLb2の距離がある。決定部142は、配管4B、7Bの平面方向長さは、合計でLb1+Lb2と決定する。
図7及び図8から、決定部142は、配管4A、7Aの配管長さを、「La1+La2+Ha」と決定する。また決定部142は、配管4B、7Bの配管長さを、「Lb1+Lb2+Hb」と決定する。配管4A、7Aの配管径は、決定部142は、利用ユニット302Aに接続される配管の径の値を採用する。配管4B、7Bの配管径は、決定部142は、利用ユニット302Bに接続される配管の径の値を採用する。
このようにすることで、配管をPDF図面から具体的に追っていく場合よりも、作業者による読み取りバラつきが解消され、計算品質を一定に保つことができる。ここで、利用ユニット302Aに接続される配管の径の値と、利用ユニット302Bに接続される配管の径の値は、図面データ334に記載されており、決定部142はこれを抽出する。あるいは、利用ユニット302Aに接続される配管の径の値と、利用ユニット302Bに接続される配管の径の値は、主記憶装置520または補助記憶装置530に格納されており、決定部142は格納されている値を参照する。以上によって決定部142は、図面データ334に基づき、配管仕様の値を決定できる。
以上のように、回路構成データである図面データ334は、複数の熱交換器の型名と、熱源機の建物の平面図における設置位置及び複数の熱交換器の建物の平面図における設置位置と、熱源機と複数の熱交換器との設置されている設置階とが示されていると共に、それぞれの配管の長さ及び径を、直接取得できない取得不能データである。
そして決定部142は、図面データ334に示されている型名と、熱源機の設置位置及び複数の熱交換器の設置位置と、熱源機と複数の熱交換器との設置階とに基づいて、配管の長さ及び径を決定する。
図8の平面図データは、水空気調和システム100が設置されている建物401の平面寸法が記載されている。
もし、建物401が図8の平面図を取得できない場合、
決定部142は、利用ユニット302と熱源ユニット301の設置フロア、及び建物401寸法から配管4A、7A、配管4B、7Bの配管長さを決定する。
図9は、決定部142による配管仕様値の決定方法を示す。図9により、決定部142は、配管4A、7B及び配管4B,7Bの平面方向の寸法は、共通の値として
「Lab1+Lab2」と決定する。なお、利用ユニット302A、利用ユニット302Bの建物401の高さ方向の設置位置は図7と同じである。よって決定部142は、配管4A、7Aの長さを「Lab1+Lab2+Ha」決定し、配管4B、7Bの長さを「Lab1+Lab2+Hb」と決定する。
このような決定部142による決定方式によって、利用ユニットの設置位置の詳細が不明であっても、決定部142は配管仕様を決定できる効果がある。
実施の形態3.
実施の形態3では実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
図10は、太さの異なる配管を使用する水空気調和システム200を示す。実施の形態3は実施の形態1に対して、配管4A、4Bの上流側に配管4A、4Bよりも配管径が大きい配管3が接続されている。配管3は、図10の点pと点q1との間である。また、配管7A、7Bの下流側に、配管7A、7Bよりも配管径が大きい配管8が接続されている。配管8は、図10の点t1と点uとの間である。運転状態計算装置341は、配管3、4、7、8を別々に考慮して運転状態を計算する。
実施の形態3のように、熱源関係ユニットと利用ユニット302との間に配管径の異なる配管3、4が接続されている場合、運転状態計算装置341は、配管径の相違を考慮することで、運転状態の計算精度が向上する。
具体的には図5のフローチャートのステップS2において、決定部142は、配管4、配管7に加えて配管3、配管8の配管仕様値である配管長さ、配管径も取得し、ステップS4において、演算部144が配管3、4、7、8の配管仕様値を用いて演算する。こうすることで、配管径が途中で変わっても、現実の施工状態を考慮した運転状態の計算をすることができる。
なお、熱源関係ユニットと利用ユニット302の間が、さらに配管径が途中で変更箇所されている箇所が多い場合でも、今回と同様の手法により、運転状態計算装置341の演算に反映することができる。
なお、実施の形態1から実施の形態3で説明した運転状態計算装置341では、決定部142が電子データ333または図面データ334から決定できる配管仕様値以外のデータで、かつ、演算部144の演算に必要なデータは、補助記憶装置530に格納しておいてもよいし、受付制御部143が受け付ける構成でもよい。
実施の形態1から実施の形態3では、運転状態計算装置341は水空気調和システム100を対象としたが、運転状態計算装置341は回路構成データとして、ビルディング用のマルチエアコンディショナー、いわゆるビル用マルチの循環回路のデータを用いてシミュレーションしてもよい。
1A 運転条件、1B 運転状態、1C 合計消費電力、2A 運転条件、2B 運転状態、2C 合計消費電力、1 二次ポンプ、2 バイパス弁、3 配管、4A 配管、4B 配管、5 利用熱交換器、5A 利用熱交換器、5B 利用熱交換器、6 電動二方弁、6A 電動二方弁、6B 電動二方弁、7A 配管、7B 配管、8 配管、9 一次ポンプ、10 配管、14,15,16 ヘッダ、100,200 水空気調和システム、120 コンピュータ、201 差圧計、202 流量計、204 温度センサ、204A 温度センサ、204B 温度センサ、205 温度センサ、206 差圧計、206A 差圧計、206B 差圧計、207 流量計、207A 流量計、207B 流量計、301 熱源ユニット、302 利用ユニット、302A 利用ユニット、302B 利用ユニット、303 システム制御装置、102 システム測定部、103 システム演算部、104 システム制御部、105 システム記憶部、106 システム通信部、313 利用制御装置、112 利用測定部、113 利用演算部、114 利用制御部、115 利用記憶部、116 利用通信部、313A 利用制御装置、313B 利用制御装置、323 モニター装置、125 モニター記憶部、126 モニター通信部、127 モニター表示部、333 電子データ、334 図面データ、341 運転状態計算装置、141 取得部、142 決定部、143 受付制御部、144 演算部、401 建物、402 座標、510 プロセッサ、520 主記憶装置、530 補助記憶装置、540 入力IF、550 出力IF、560 通信IF、570 信号線。

Claims (7)

  1. 熱源機とポンプと複数の熱交換器とが複数の配管によって接続された回路であり、熱媒体が循環する回路である循環回路の構成を示す回路構成データに基づいて、配管の長さ及び径を決定する決定部と、
    決定された配管の長さ及び径と、前記循環回路の運転条件とに基づいて、前記運転条件に対応する前記循環回路の運転状態を演算する演算部と、
    前記運転状態を記憶装置へ出力する出力制御部と
    を備え
    前記回路構成データは、
    前記複数の熱交換器の型名と、前記熱源機の位置と前記複数の熱交換器との位置関係とが示されていると共に、配管の長さ及び径を、直接取得できない取得不能データであり、
    前記決定部は、
    前記取得不能データである前記回路構成データに示されている前記位置関係に基づいて、配管の長さを、決定するデータ処理装置。
  2. 前記熱源機は、
    複数の階を有する建物の屋上に配置されており、
    前記複数の熱交換器は、
    前記複数の階のいずれかの階に配置されており、
    前記回路構成データは、
    前記複数の熱交換器の型名と、前記熱源機の前記建物の平面図における設置位置及び前記複数の熱交換器の前記建物の平面図における設置位置と、前記熱源機と前記複数の熱交換器との設置されている設置階とが示されていると共に、配管の長さ及び径を、直接取得できない取得不能データであり、
    前記決定部は、
    前記取得不能データである前記回路構成データに示されている前記熱源機の前記平面図における前記設置位置及び前記複数の熱交換器の前記平面図における前記設置位置と、
    前記取得不能データである前記回路構成データに示されている前記熱源機と前記複数の熱交換器との前記設置階とに基づいて、配管の長さを決定する請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記演算部は、
    演算された前記運転状態を用いて、前記運転状態に対応する消費電力を演算し、
    前記出力制御部は、
    前記消費電力を前記記憶装置へ出力する、
    請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記出力制御部は、
    前記熱媒体が流出される前記熱源機の流出側の位置から、前記複数の熱交換器のそれぞれの前記熱交換器における前記熱媒体の流入口までの前記熱交換器ごとの配管の長さを、長さの長い順と短い順との、いずれかの順で出力する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記回路構成データは、
    ビルディング用のマルチエアコンディショナーの前記循環回路の構成を示す請求項1から請求項のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. コンピュータに、
    熱源機とポンプと複数の熱交換器とが複数の配管によって接続された回路であり、熱媒体が循環する回路である循環回路の構成を示す回路構成データに基づいて、配管の長さ及び径を決定する決定処理と、
    決定された配管の長さ及び径と、前記循環回路の運転条件とに基づいて、前記運転条件に対応する前記循環回路の運転状態を演算する演算処理と、
    前記運転状態を記憶装置へ出力する出力制御処理と
    を実行させるデータ処理プログラムであって、
    前記回路構成データは、
    前記複数の熱交換器の型名と、前記熱源機の位置と前記複数の熱交換器との位置関係とが示されていると共に、配管の長さ及び径を、直接取得できない取得不能データであり、
    前記決定処理では、
    前記取得不能データである前記回路構成データに示されている前記位置関係に基づいて、配管の長さを、決定するデータ処理プログラム。
  7. コンピュータが、
    熱源機とポンプと複数の熱交換器とが複数の配管によって接続された回路であり、熱媒体が循環する回路である循環回路の構成を示す回路構成データに基づいて、配管の長さ及び径を決定し、
    決定された配管の長さ及び径と、前記循環回路の運転条件とに基づいて、前記運転条件に対応する前記循環回路の運転状態を演算し、
    前記運転状態を記憶装置へ出力する、
    データ処理方法であって、
    前記回路構成データは、
    前記複数の熱交換器の型名と、前記熱源機の位置と前記複数の熱交換器との位置関係とが示されていると共に、配管の長さ及び径を、直接取得できない取得不能データであり、
    前記コンピュータが、
    前記取得不能データである前記回路構成データに示されている前記位置関係に基づいて、配管の長さを、決定するデータ処理方法。
JP2019129722A 2019-07-12 2019-07-12 データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法 Active JP7386637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019129722A JP7386637B2 (ja) 2019-07-12 2019-07-12 データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019129722A JP7386637B2 (ja) 2019-07-12 2019-07-12 データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021014949A JP2021014949A (ja) 2021-02-12
JP7386637B2 true JP7386637B2 (ja) 2023-11-27

Family

ID=74530861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019129722A Active JP7386637B2 (ja) 2019-07-12 2019-07-12 データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7386637B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7100915B1 (ja) * 2021-04-06 2022-07-14 株式会社麹町エンジニアリング ファンコイルユニットの制御方法及び伝熱量算出方法
CN113124488B (zh) * 2021-05-25 2022-03-25 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种制冷控制方法、装置及多联机空调器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267232A (ja) 2001-03-12 2002-09-18 Hitachi Ltd 空気調和機のサービスシステム及びサービス提供装置
JP2004053127A (ja) 2002-07-19 2004-02-19 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 空調設備及びその制御方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0894150A (ja) * 1994-09-28 1996-04-12 Tadashi Yamamoto 自動空調設計装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267232A (ja) 2001-03-12 2002-09-18 Hitachi Ltd 空気調和機のサービスシステム及びサービス提供装置
JP2004053127A (ja) 2002-07-19 2004-02-19 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 空調設備及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021014949A (ja) 2021-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7386637B2 (ja) データ処理装置、データ処理プログラム及びデータ処理方法
CN107923645B (zh) 空气调节运行分析装置以及记录有程序的非临时性计算机可读取记录介质
TWI407060B (zh) 空調控制裝置以及空調控制方法
WO2013075080A1 (en) Automated technique of measuring room air change rates in hvac system
KR20140018804A (ko) 공조 제어 장치 및 방법
US20170336119A1 (en) On board chiller capacity calculation
JP5013974B2 (ja) 冷却水温度の推測方法および推測装置
JP7072398B2 (ja) 一体型空気調和装置の管理装置および管理プログラム
JP2011214738A (ja) ダクト循環方式空調システムにおけるエネルギー消費効率管理方法
JP2010216765A (ja) 局所冷却システム
KR102509319B1 (ko) 공기조화설비의 성능 개선을 위한 시험조정평가 방법, 장치 및 컴퓨터-판독 가능 기록 매체
US20230160618A1 (en) Systems and methods for humidity control in an air conditioning system
CN108344528B (zh) 一种多联式空调系统换热量测量方法及装置
JP6972468B2 (ja) 空調装置の評価装置および評価方法
JP6847198B2 (ja) 熱源水制御方法及び熱源水制御装置
JP2009133227A (ja) ポンプ計測機器検査装置および方法
JP5634923B2 (ja) 個別消費熱量計測方法および個別消費熱量計測システム
JP3204126U (ja) 複数の中央制御ユニットを有して冷水空調を制御する小型ファンコイルユニットシステム
US20220082284A1 (en) Systems and methods for measuring efficiencies of hvacr systems
JP6678837B1 (ja) 空気調和装置および熱媒体流量算出方法
JP6213772B2 (ja) 天井放射パネル能力評価装置及び天井放射パネル能力評価プログラム
JP6357954B2 (ja) 蒸気配管の熱損失計測システム、その演算装置
JP5337290B2 (ja) ポンプ特性値算出装置
JP7515749B2 (ja) 冷媒量判定システム
JP7398864B2 (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7386637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150