JP7386589B2 - ロボットハンド - Google Patents
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Description
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に基づくロボットハンド1の斜め上方からみた全体図であり、図2は、図1とは逆方向から見たロボットハンド1の全体図である。図3~図7はワークW1(対象物W1)を把持する際の動作を示す正面図である。
図1と図2において、ロボットハンド1は、2本の指2(2A、2B)をそれぞれ駆動して作業対象を把持等する作業を行うように、ベースフレーム5を介して図示しないロボット本体側に取り付けられている。なお、このロボットハンド1は、例えば、人型ロボットやアーム型ロボット等に搭載されて、他のロボットと連携するなどして、スムーズな各種作業を実現する。
伝達シャフト31の先端には、駆動ギア31Gが同軸上で一体回転するように固定されている。なお、減速等が不要の場合は、伝達装置11Tを介さずに、直接アクチュエータ11の出力軸の先端に、駆動ギア31Gが同軸に一体回転するように固定してもよい。
駆動ギア31Gに、差動装置41においてリングギアの役割をなす従動ギア33Gが噛み合うことで、アクチュエータ11の駆動力がディファレンシャルケース42に伝達されるようになっている。
サイドシャフト51は図示しないサイドギアに、サイドシャフト61は図示しない別のサイドギアにそれぞれ相対回転不能に一体形成あるいは固定されている。
サイドシャフト51とサイドシャフト61の回転軸は同軸になるように配置され、ディファレンシャルケース42ならびに、ベースフレーム5に対して、その回転軸の軸方向には不動であるが、回転軸周りに回転可能に軸支されている。
このような構成により、アクチュエータ11の出力が、伝達シャフト31、駆動ギア31G、従動ギア33Gを介して、ディファレンシャルケース42まで伝達される構成になっている。
なお、実施例1では、アクチュエータ11の出力をディファレンシャルケース42まで伝達するために、駆動ギア31Gと従動ギア33Gを用いた伝達機構を用いているが、他の伝達機構でも構わない。例えば、伝達シャフト31の先端に駆動プーリを同軸に一体回転するように固定し、従動プーリをサイドシャフト51の回転軸ならびにサイドシャフト61の回転軸と同軸になるようにディファレンシャルケース42に相対回転不能に固定し、伝達ベルトを駆動プーリと従動プーリを共に巻き掛けることにより、アクチュエータ11の出力をディファレンシャルケース42まで伝達する伝達機構を用いてもよい。
実施例1の差動装置41は、図示しないピニオンギアと図示しないサイドギアにベベルギアを用いた一般的な差動装置で構成されている。なお、サイドシャフト51とサイドシャフト61との間に差動運動を発生させるものであれば、例えば、発明者らが特願2019-182275号で提案したような、ピニオンギアとサイドギアに対し、3次元曲線によって互いに動きが拘束されたギアを用いた差動装置を用いてもよい。
指2A、2Bに、駆動プーリ51P、61Pからの駆動力を伝達する伝達装置21A、21Bは、差動装置41を介して駆動力を出力するサイドシャフト51、61、これらに同軸上に固定された駆動プーリ51P、61P、伝達ベルト52、62、従動プーリ53P、63P、これらに同軸上に固定されたねじ軸22A、22B、ねじナット23A、23Bにより構成されている。ねじ軸22A、22Bは、差動装置41の指側出力軸であり、これにより、ねじ軸22を介して、入力側から出力軸に駆動力を伝達できるが、ねじナット23により、出力軸に作用する外力や負荷力が入力軸に伝達されない、セルフロック機構を構成している。
すなわち、図1から図7に示すセルフロック機構付伝達装置21においては、その入力軸であるねじ軸22を正転および逆転の両方向に回転させることで、リニアガイド24に沿ってねじナット23を正方向および反対方向の両方向に直線運動を生成できるが、ねじナット23を正方向および反対方向の両方向に直進運動を生成するような外力や負荷力を加えても、ねじナット23は動かず、ねじ軸22も回転させることができない。なお、実施例1では、ねじ軸22に台形ねじを使用している。
同様に、ねじ軸22Bの先端には、従動プーリ63Pが同軸上で一体回転するように固定されており、伝達ベルト62を駆動プーリ61Pと従動プーリ63Pを共に巻き掛けることにより、アクチュエータ110の出力をねじ軸22Bまで伝達し、ねじナット23Bと一体の指2Bの直線運動を生成するように構成している。
なお、ねじ軸22Aとねじ軸23Bは互いに逆ねじで構成されている。
このような構成により、無負荷状態時には、サイドシャフト51とサイドシャフト61が、ディファレンシャルケース42と相対的な位置関係を維持したまま回転駆動され、アクチュエータ11の回転運動は、指2Aと指2Bの開閉運動として生成される。
なお、これらの図は、いずれも対象物W1を把持する前後の姿勢を示す正面図である。
図3は、対象物W1を把持する前の姿勢を示す正面図で、無負荷状態を示している。図3の状態で、アクチュエータ11を駆動すると、サイドシャフト51とサイドシャフト61が、ディファレンシャルケース42と相対的な位置関係を維持したまま回転駆動され、前述のように指2Aと指2Bの開閉運動が生成される。
図4は、図3の状態から、指2Aと指2Bが閉じる動作となるようにアクチュエータ11を駆動し、指2Aが対象物W1に接触した状態を示す正面図である。この図4の状態で、更に指2Aと指2Bが閉じる動作となるようにアクチュエータ11を駆動すると、サイドシャフト51の回転運動は停止し、サイドシャフト61はディファレンシャルケース42の回転運動の2倍の速さで回転運動を行う。すなわち、指2Aの直線運動(閉じる動作)は生成されず、指2Bの直線運動(閉じる動作)のみが生成される。
図5は、指2Aの直線運動(閉じる動作)は生成されず、指2Bの直線運動(閉じる動作)のみが生成された状態から、指2Bが対象物W1に接触した状態を示す正面図である。これにより、ハンド1による対象物W1の把持が実現されている。
一般に、ロボットが視覚認識(カメラを用いた認識など)や環境認識(レーダを用いた認識など)により対象物の位置を認識して把持する場合、これらの認識には誤差があり、安定した把持時に影響が与える場合がある。このような場合でも、実施例1のロボットハンド1では、対象物の認識位置誤差の影響を受けずに安定した把持が実現できる。
本実施例1では、差動装置41よりも出力側(指2がある側)に、セルフロック機構付伝達装置21を設けたことにより、ロボットハンド1に外力(例えば、図5に矢印で示した外力)が作用しても、サイドシャフト51、61に差動運動が発生することはなく、指2Aと指2Bで確実な把持が実現される。
図44および図45は、実施例1のセルフロック機構付伝達装置21を、セルフロック機構無の直動装置221A、B(例えば、ボールねじを用いた駆動装置)に置き換えた場合の対象物W1把持の姿勢を示している。
図44は、対象物W1を把持した姿勢を示している。
これに対し、セルフロック機構付伝達装置21を用いれば、例えば、ロボットアームが対象物W1を把持した状態で、矢印Aの方向に高速移動させ、目標位置で瞬時に停止させ、矢印Aの方向に大きな慣性力が作用した場合でも、セルフロック機構付伝達装置21により、対象物W1の位置や姿勢の変動を防止することができる。
また、図5に示すように、ロボットハンド1は、指2(指2Aと指2B)の直線運動位置を制御部1Cが取得して、対象に応じた駆動を実現して把持等する最適作業を行うようになっている。なお、本実施例では、ロボットハンド1に制御部1Cを設置して動作を統括制御する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、ロボットハンド1を設置されているロボット本体側に統括制御される形態に適用してもよい。
具体的には、ロボットハンド1の制御部1Cは、アクチュエータ11の駆動出力軸の回転角を検出するエンコーダ11Eが接続されている。制御部1Cは、そのエンコーダ11Eの検出情報に基づいて、差動装置41の入力回転角でもあるディファレンシャルケース42の回転角を検出している。なお、ディファレンシャルケース42の回転角は、エンコーダ11Eで検出したアクチュエータ11の駆動出力軸の回転角に、伝達装置11Tの減速比と、駆動ギア31Gと従動ギア33Gによる減速比に基づいて検出すればよい。
制御部1Cは、読取ヘッド53rhの検出する読取用マグネット53rmの相対回転情報に基づき、ねじ軸22Aのリード(ねじ軸22の1回転に伴い、ナット23がリニアガイド24に沿って進む距離)に基づいて、指2Aの位置(並進位置)を直接検出取得する。
なお、本実施例では、指側出力センサとして、ねじ軸22Aの回転角を検出して指2Aの位置を取得する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、差動装置41の出力軸であるサイドシャフト51の片側外面に、回転センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネット53rm’を同軸上で一体回転するように固定し、回転センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド53rh’を、そのサイドシャフト51を回転自在に支持している部材に設置されて読取用マグネット53rm’の周りに位置し、サイドシャフト51の回転角を検出し、その検出した回転情報に基づき、駆動プーリ51Pと従動プーリ53Pと伝達ベルト52による減速比、ねじ軸22Aのリード(ねじ軸22の1回転に伴い、ナット23がリニアガイド24に沿って進む距離)に基づいて、指2Aの位置(並進位置)を直接検出取得する形態に適用してもよい。また、ナット23Aに、位置センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネット53rm”を一体に固定し、位置センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド53rh”を、そのナット23Aを並進自在に支持している部材に設置されて読取用マグネット53rm”の並進移動する周りに位置し、ナット23Aの位置(並進位置)を検出し、その検出した位置(並進位置)に基づき、指2Aの位置(並進位置)を直接検出取得する形態に適用してもよい。
なお、本実施例では、指側出力センサとして、ねじ軸22Bの回転角を検出して指2Bの位置を取得する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、差動装置41の出力軸であるサイドシャフト61の片側外面に、回転センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネット63rm’を同軸上で一体回転するように固定し、回転センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド63rh’を、そのサイドシャフト61を回転自在に支持している部材に設置されて読取用マグネット63rm’の周りに位置し、サイドシャフト61の回転角を検出し、その検出した回転情報に基づき、駆動プーリ61Pと従動プーリ63Pと伝達ベルト62による減速比、ねじ軸22Bのリード(ねじ軸22の1回転に伴い、ナット23がリニアガイド24に沿って進む距離)に基づいて、指2Bの位置(並進位置)を直接検出取得する形態に適用してもよい。また、ナット23Bに、位置センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネット63rm”を一体に固定し、位置センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド63rh”を、そのナット23Bを並進自在に支持している部材に設置されて読取用マグネット63rm”の並進移動する周りに位置し、ナット23Bの位置(並進位置)を検出し、その検出した位置(並進位置)に基づき、指2Bの位置(並進位置)を直接検出取得する形態に適用してもよい。
具体的には、制御部1Cからの指令で、アクチュエータ11を駆動しているにもかかわらず、指2Aの位置と指2Bの位置が変化しない場合は、「対象物把持の可能性有」と判断している。メモリ1M内に予め設定している把持対象物情報(ワークWの形状、ワークWを想定どおり把持した時の指2Aと指2Bの想定位置間隔)と取得情報を比較参照し、ワークWの把持状況を判断している。
制御部1Cの指令により、ワークW1を短辺方向で把持する作業を実現する場合、メモリ1M内に、ワークW1を短辺方向で把持した際の指2Aと指2Bの想定位置間隔を格納しておく。そして、検出取得した指2Aの位置と指2Bの位置から算出する指2Aと指2Bの位置間隔とメモリ1M内に予め設定した想定位置間隔を比較し、その比較結果が一致すれば、図5に示すように、制御部1Cは短辺方向でワークW1を把持していると判断する。
比較結果が一致しない場合は、制御部1Cは短辺方向でワークW1を把持していない(図6や図7に示す把持状況など、図5に示す把持状況ではない)と判断し、把持作業をやり直す。
すなわち、前述のように、制御部1Cは、そのエンコーダ11Eの検出情報に基づいて、差動装置41の入力回転角でもあるディファレンシャルケース42の回転角を検出している。
また、制御部1Cは、読取ヘッド53rhの検出する読取用マグネット53rmの相対回転情報に基づき、駆動プーリ51Pと従動プーリ53Pと伝達ベルト52による減速比に基づいて、サイドシャフト51の回転角を検出取得する。
加えて、制御部1Cは、読取ヘッド63rhの検出する読取用マグネット63rmの相対回転情報に基づき、駆動プーリ61Pと従動プーリ63Pと伝達ベルト62による減速比に基づいて、サイドシャフト61の回転角を検出取得する。
(サイドシャフト51の回転角+サイドシャフト61の回転角)÷2
=ディファレンシャルケース42の回転角・・・・・(1)
このような場合、制御部1Cはロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していていないと判断する。
また、セルフロック機構付伝達装置21のガタやナット23と指2の取付緩みなどが発生すると、対象物の寸法情報(幾何学的関係)が予め分かっている既知対象物を想定どおりに把持させた場合においても、検出取得した指2Aの位置と指2Bの位置から算出する指2Aと指2Bの位置間隔とメモリ1M内に予め設定した想定位置間隔が一致しなくなる。
このような場合も、制御部1Cはロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していていないと判断する。
図8~図31は、本発明の実施例2に基づくロボットハンド1を示す図である。実施例1と比較すると、セルフロック機構付伝達装置と、各指が備えている関節の有無で相違している。
具体的には、実施例1では、ねじ軸22とねじナット23から構成されるセルフロック機構付伝達装置21を用いているが、実施例2では、円筒ウォーム26とウォームホイール27より構成されるセルフロック機構付伝達装置25を用いている。
また、実施例1の指2(2A、2B)には関節は無いが、実施例2の指2(2A、2B、2C)には中手指節間関節112や近位指節間関節122や遠位指節間関節132等の関節を有する指となっており、加えて実施例2の指2(2A、2B、2C)は1つの駆動力源で複数の関節を稼働させ、各指を構成する節をワークWの外面に沿うよう馴染ませる劣駆動機構で構成されている。
ロボットハンド1は、手首109に取り付けられる掌(ロボットハンド本体)105の掌面106内の3箇所に指2が配置されて作業対象を把持等するようになっており、掌面106の一端辺106aの両端側に指2B、2Cが配置されて、反対側端辺106bの中央に指2Aが配置されている。この指2A~2Cは、それぞれの基節111、中節121および末節131が掌面106の端辺106a、106bの間に向かって接近する方向に相対回転することにより、作業対象を把持等することができるようにレイアウトされている。
この指2は、基節111をリンクとして含む基側四節リンク機構103と、中節121および末節131をリンクとして含む末側四節リンク機構104とを備えて(図12を参照)、1つのアクチュエータ11の駆動力を伝達されることにより、その基節111、中節121および末節131のそれぞれを相対回転させることにより機能するように構築されている。
基側四節リンク機構103は、基節111に対する対辺側に基側中継リンク113が配置されて、その基節111および基側中継リンク113の指元(掌面106)側が駆動リンク114により連結されるとともに、その指先139側が基側中間リンク115により連結されている。基節111は、指元側が駆動リンク114の端部と中手指節間関節112により回転自在に連結されて、指先139側が基側中間リンク115の端部と近位指節間関節122により回転自在に連結されている。基側中継リンク113は、指元側が駆動リンク114の端部と第1連結軸116により回転自在に連結されて、指先139側が基側中間リンク115の端部と第2連結軸117により回転自在に連結されている。
すなわち、中間リンク板120は、近位指節間関節122および第2、第3連結軸117、126の3箇所の相対的な位置関係を固定して、これらの間の基側中間リンク115および末側中間リンク125の相対的な姿勢を保持したまま、その近位指節間関節122を中心にして回転自在に連結状態を維持している。このため、中間リンク板120は、その第2、第3連結軸117、126の間においても、相対的な位置関係を保持したまま近位指節間関節122を中心にして回転するリンクを備えることになり、第2、第3連結軸117、126に回転自在に連結されている基側中継リンク113、基側中間リンク115、末側中間リンク125、および末側中継リンク123を連動させるように動作を伝達する。
これにより、末節131は、遠位指節間関節132を中心にして相対的な位置関係(姿勢)の固定されている指先139を回転させて作業対象に突き当てることができ、基節111および中節121と共に作業対象を把持する状態にすることができる。
また、一対の駆動リンクプレート114Pの一端側は、軸穴114aに後述する連結シャフト114Sが差し込まれて固定されている。これにより、駆動リンク114の一端側は、中手指節間関節112(軸穴114aおよび連結シャフト114S)により一体回転するように連結されている。
すなわち、実施例2では、基節111の近位指節間関節122付近に突き当て面111t1を面状で設け、中節121の近位指節間関節122付近に突き当て面121t2を面状で設けている。基節111と中節121が延伸姿勢からさらに回転しようとする際に、面状の突き当て面111t1と面状の突き当て面121t2が互いに突き当たるように形成されている。面状で互いに突き当たる形状とすることにより大きな力を受けることが可能な程度の強度を有するストッパとして構成されて設置されている。
これにより、指2は、例えば、図8~図10に示すような無負荷時に、基節プレート111P、中節プレート121Pおよび末節プレート131Pがほぼ直線的に延伸する姿勢で待機することができる。
これに対して、アクチュエータ11は、遊星歯車を内蔵して減速等の機能を有する伝達装置11Tを介して伝達シャフト31を回転駆動させることにより駆動力を出力するようになっており、その伝達シャフト31の先端に駆動プーリ31Pが同軸上で一体回転するように固定されている。
すなわち、伝達シャフト157の軸方向中央部には、駆動ギア34Gが同軸に一体回転するように固定されている。
駆動ギア34Gに、差動装置41を構成するリングギアの役割をなす従動ギア36Gが噛み合うことで、アクチュエータ11の駆動力がディファレンシャルケース42に伝達されるようになっている。
サイドシャフト51は図示しないサイドギアに、サイドシャフト61は図示しない別のサイドギアにそれぞれ相対回転不能に一体形成あるいは固定されている。
サイドシャフト51とサイドシャフト61の回転軸は同軸になるように配置され、ディファレンシャルケース42ならびに、ロボットハンド1のフレーム(図示せず)に対して、その回転軸の軸方向には不動であるが、回転軸周りに回転可能に軸支されている。
このような構成により、アクチュエータ11の出力が、駆動プーリ31P、伝達ベルト32、従動プーリ33P、伝達シャフト157、駆動ギア34G、従動ギア36Gを介して、ディファレンシャルケース42まで伝達される構成になっている。
なお、本実施例では、アクチュエータ11の出力をディファレンシャルケース42まで伝達するために、駆動ギア34Gと従動ギア36Gを用いた伝達機構を用いているが、他の伝達機構でも構わない。
例えば、伝達シャフト157の軸方向中央部に駆動プーリを同軸に一体回転するように固定し、従動プーリをサイドシャフト51の回転軸ならびにサイドシャフト61の回転軸と同軸になるようにディファレンシャルケース42に相対回転不能に固定し、伝達ベルトを駆動プーリと従動プーリを共に巻き掛けることにより、アクチュエータ11の出力をディファレンシャルケース42まで伝達する伝達機構を用いてもよい。
本実施例の差動装置41は、図示しないピニオンギアと図示しないサイドギアに、例えば、前述のように、特願2019-182275号で提案しているような、互いの動きが3次元曲線によって拘束されたギアを用いた差動装置で構成されている。なお、サイドシャフト51とサイドシャフト61との間に差動運動が発生する差動装置であれば、本実施例1に示したように、図示しないピニオンギアと図示しないサイドギアにベベルギアを用いた一般的な差動装置を用いても良い。
サイドシャフト61の先端には、駆動プーリ61Pが同軸上で一体回転するように固定され、伝達ベルト62が従動プーリ63Pと共に巻き掛けられている。この従動プーリ63Pは、軸心に伝達シャフト187が同軸に一体回転するように固定されており、この伝達シャフト187の反対側端部には、円筒ウォーム26Cが同軸に一体回転するように固定されている。この円筒ウォーム26Cには、一端側の軸穴114aCに連結シャフト114SCが差し込まれている駆動リンクプレート114PCのウォームホイール27Cが噛み合って正逆回転されるようになっている。
具体的には、連結シャフト114Sの一端側には、図16下方に示すように、回転センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネット114rmが埋め込まれている。図9や図10に示すように、回転センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド114rhは、その連結シャフト114Sを回転自在に支持して中手指節間関節112として機能させる掌105側の部材に設置されて読取用マグネット114rmの周りに位置し、制御部1Cに接続されている。制御部1Cは、読取ヘッド114rhの検出する読取用マグネット114rmの相対回転から図12に示す指2のリンクモデルにおける掌105側の基準位置Rからの駆動リンクプレート114Pの相対回転角112αを直接検出取得する。なお、図11において、制御部1Cに接続するセンサ線(制御部1Cと読取ヘッド114rh間のセンサ線)は一点鎖線で図示している。
なお、本実施例では、指側出力センサとして、読取ヘッド114rhの検出する読取用マグネット114rmの相対回転から図12に示す指2のリンクモデルにおける掌105側の基準位置Rからの駆動リンクプレート114Pの相対回転角112αを直接検出取得する場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、伝達シャフト157、177、187の片側外面に、回転センサ素子の一方の構成要素である読取用マグネットを同軸上で一体回転するように固定し、回転センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッドを、その伝達シャフト157、177、187を回転自在に支持している部材に設置されて読取用マグネットの周りに位置し、伝達シャフト157、177、187の回転角を検出し、その検出した回転情報に基づき、セルフロック機構付伝達装置25(25A、25B、25C)による減速比に基づいて、相対回転角112αを検出取得する形態に適用してもよい。また、伝達シャフト(177、187)の回転角の検出に代わり、差動装置41のサイドシャフト(51、61)の回転角を検出し、その検出した回転情報に基づき、駆動プーリ(51P、61P)と伝達ベルト(52、62)と従動プーリ(53P、63P)で構成されるベルト伝達機構の減速比、ならびにセルフロック機構付伝達装置25(25A、25B、25C)による減速比に基づいて、相対回転角112αを検出取得する形態に適用してもよい。
図9、図10に示すように、回転センサ素子の他方の構成要素である読取ヘッド111rhは、その連結シャフト114Sを回転自在に支持して中手指節間関節112として機能させる掌105側の部材に設置されて読取用マグネット111rmの周りに位置し、制御部1Cに接続されている。制御部1Cは、読取ヘッド111rhの検出する読取用マグネット111rmの相対回転から図12に示す指2のリンクモデルにおける掌105側の基準位置Rからの基節プレート111Pの相対回転角112βを直接検出取得する。なお、図11において、制御部1Cに接続するセンサ線(制御部1Cと読取ヘッド111rh間のセンサ線)も一点鎖線で図示している。
具体的には、まず、この制御部1Cは、中手指節間関節112周りにおいて、駆動リンクプレート114Pの基準位置Rからの回転角112αを、基節プレート111Pの基準位置Rからの回転角112βから減算することにより、基節プレート111Pと駆動リンクプレート114Pとの間の回転角112γを算出取得する。
次いで、制御部1Cは、算出した第1仮想リンク119の長さと、基節111のリンク長と、駆動リンク114のリンク長とから、その第1仮想リンク119と基節111との間の近位指節間関節122周りにおける回転角122βを算出取得する。
制御部1Cは、第1仮想リンク119と基節111との間の算出回転角122βと、その第1仮想リンク119と基側中間リンク115との間の算出回転角122γと、中間リンク板120の基側中間リンク115および末側中間リンク125の間の近位指節間関節122周りにおける固定角122δと、基節プレート111Pと中節プレート121Pの間の近位指節間関節122周りにおける検出回転角122αとから、中節121および末側中間リンク125の間の近位指節間関節122周りにおける回転角122εを算出取得する。
制御部1Cは、算出した第2仮想リンク129の長さと、中節121のリンク長と、中間リンク板120における末側中間リンク125のリンク長とから、その第2仮想リンク129と中節121との間の遠位指節間関節132(軸穴121b、131a)周りにおける回転角132αを算出取得する。
ところで、指2は、作業対象のワークWの存在しない無負荷時には、図8~図10および図20に示すように、中節121が基節111に対して、末節131(指先139)がその中節121に対して、捻りバネ141、142の弾性力により付勢されている。このため、基節111、中節121および末節131は、ほぼ直線的に延伸する姿勢にされて基側四節リンク機構103および末側四節リンク機構104の形状が維持される。
これにより、ロボットハンド1は、アクチュエータ11が正逆駆動されてウォームホイール27と円筒ウォーム26との噛合位置に応じて駆動リンク114が中手指節間関節112を中心に駆動回転されることにより、指2A~2Cが機能する。このロボットハンド1は、指2A~2Cの指先139が大きく互いに離間する姿勢から始動し、その指先139が互いに接近する方向に動作されることによって、基節111、中節121および末節131が中手指節間関節112、近位指節間関節122および遠位指節間関節132で適宜に屈曲して作業対象のワークWを把持する作業などを実行することができる。
例えば、指2は、作業対象のワークW2が円柱形状の対象物(図46(a)参照)を把持する際には、図22~図25に図示するように、動作する。
まず、作業対象のワークW2が掌面106の端辺106a、106b間の中央付近に位置するように保持してロボットハンド1を駆動させることにより、図22に示すように、指2A~2Cの全体で把持することになる。この場合、指2A~2Cは、図20に示す無負荷状態のまま、上述するように、指先139同士が互いに接近する方向に、基節111、中節121および末節131の直線的な延伸姿勢のまま回転が開始される。すると、指2A~2Cは、掌面106の中央付近に位置するワークW2に、基節111と、中節121と、末節131の指先139とが順次に突き当たってそれ以上の回転が制限されることにより把持することになる。
まず、ロボットハンド1の指2Aは、図20に示す無負荷の待機状態からアクチュエータ11の駆動力により円筒ウォーム26が回転されてウォームホイール27との噛合位置が変動するのに連れて、駆動リンク114が中手指節間関節112を中心に回転することによって、図23に示すように、基節111がワークW2に突き当たってそれ以上の回転が制限される。そのまま、指2Aは、その駆動リンク114が中手指節間関節112を中心にさらに回転されることによって、基側四節リンク機構103が変形されつつ、図24に示すように、基側中継リンク113が指先139側にスライドされて、中間リンク板120(基側中間リンク115と末側中間リンク125)と中節121が捻りバネ141の弾性力に抗して近位指節間関節122を中心に回転される。すると、指2Aは、末側四節リンク機構104の形状を維持したまま、その中節121がワークW2に突き当たってそれ以上の回転が制限される。このとき、中間リンク板120(基側中間リンク115と末側中間リンク125)と中節121が近位指節間関節122を中心に限界まで回転された後には、その中節121がワークW2に突き当たる前でも、後述するように、末側中継リンク123のスライドと共に、捻りバネ142の弾性力に抗する末節131の相対回転が開始されることになる。
まず、作業対象のワークW3が掌面106の端辺106a、106b間の中央付近に位置するように保持してロボットハンド1を駆動させることにより、図26に示すように、指2A~2Cの全体で把持することになる。この場合、指2A~2Cは、図20に示す無負荷状態のまま、上述するように、指先139同士が互いに接近する方向に、基節111、中節121および末節131の直線的な延伸姿勢のまま回転が開始される。すると、指2A~2Cは、掌面106の中央付近に位置するワークW3に、異なる姿勢で(各指2の中手指節間関節112の関節角、近位指節間関節122の関節角、遠位指節間関節132の関節角が異なる状態で)、各指2の基節111と、中節121と、末節131の指先139とが順次に突き当たってそれ以上の回転が制限されることにより把持することになる。
図26はその斜視図で、図27はその側面図である。図28は、図27とは逆方向から見た円錐形状のワークW3(対象物W3)の把持状態の姿勢を示す側面図である。図29~図31は、図28に示す側面図において、手前の指(2B)とワークW3(対象物W3)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図、中央の指(2A)とワークW3(対象物W3)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図、奥の指(2C)とワークW3(対象物W3)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図である。
この停止と同時に、指2Aの突き当て面114t1Aと突き当て面106t1Aの突き当りも起き、指2Aの駆動も停止する。
この停止と同時に、指2Aの突き当て面114t1Aと突き当て面106t1Aの突き当りも起き、指2Aの駆動も停止する。
このような構成により、ワークWを放し再度把持する場合においても、図20に示すような指2が直線的な延伸姿勢から把持を再開することができる。
なお、本実施例2では、円筒ウォーム26とウォームホイール27より構成されるセルフロック機構付伝達装置25を用いているが、本実施例1で用いたねじ軸22とねじナット23から構成されるセルフロック機構付伝達装置21を実施例2に用いている構成でもよい。
実施例2では、差動装置41よりも出力側(指2がある側)に、セルフロック機構付伝達装置25B、25Cを設けたことにより、ロボットハンド1に外力が作用しても、サイドシャフト51、61に差動運動が発生することはなく、指2Bと指2Cで確実な把持が実現される。また、セルフロック機構付伝達装置25Aを設けたことにより、ロボットハンド1に外力が作用しても、指2Aで確実な把持が実現される。
また、制御部1Cは、取得したこれらの回転角情報、ならびに、基側四節リンク機構103および末側四節リンク機構104の構成要素の寸法や角度等の幾何学的情報を用いて、各指2(2A、2B、2C)の指の姿勢を取得している。
加えて、制御部1Cは、検出取得した各指2(2A、2B、2C)の指の姿勢より、ワークの把持状況を判断している。
例えば、制御部1Cの指令により、ワークW3(円錐形状対象物)を把持する作業を実現する場合、メモリ1M内に、ワークW3(円錐形状対象物)を把持した際の各指2(2A、2B、2C)の想定姿勢を格納しておく。そして、検出取得した各指2(2A、2B、2C)の姿勢とメモリ1M内に予め設定した想定姿勢を比較し、その比較結果が一致すれば、制御部1CはワークW3(円錐形状対象物)を把持している(図26に示す状況で把持している)と判断する。
比較結果が一致しない場合は、制御部1CはワークW3(円錐形状対象物)を把持していない(図22に示す把持状況など、図26に示す把持状況ではない)と判断し、把持作業をやり直す。
制御部1Cは、指2Aの読取ヘッド114rhAの検出する読取用マグネット114rmAの回転情報に基づいて取得される駆動リンクプレート114PAの中手指節間関節112A周りでの回転角112αAの情報に基づき、セルフロック機構付伝達装置25Aの減速比、駆動ギア34Gと伝達ギア36Gで構成される歯車伝達機構の減速比を考慮し、ディファレンシャルケース42の回転角を検出している。この検出角を、説明の便宜上、42r2と定義する。
ディファレンシャルケース42の回転角42r3
=(サイドシャフト51の回転角+サイドシャフト61の回転角)÷2・・・(2)
しかしながら、3方式で検出したディファレンシャルケース42の回転角(42r1、42r2、42r3)の値を比較し、許容誤差(センサの分解能やセンサ検出精度誤差)を考慮しても等しくなければ、ロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していないと判断する。
例えば、42r1の値と42r3の値が等しく、42r2の値だけが異なる結果の場合は、セルフロック機構付伝達装置25Aのガタやギア歯摩耗による歯飛び、回転角センサ(114rhA、114rmA)の取付緩みや故障などが発生し、ロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していないと判断する。
指2を構成する基側四節リンク機構103のガタ、末側四節リンク機構104のガタ、回転角センサ(111rhA、111rmA、121rhA、121rmA、111rhB、111rmB、121rhB、121rmB、111rhC、111rmC、121rhC、121rmC)の取付緩みや故障などが発生すると、対象物の寸法情報(幾何学的関係)が予め分かっている既知対象物を想定どおりに把持させた場合においても、検出取得した各指2(2A、2B、2C)の姿勢とメモリ1M内に予め設定した想定姿勢が一致しなくなる。
このような場合も、制御部1Cはロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していていないと判断する。
図32~図34は、実施例3に基づくロボットハンド1を示す図である。実施例2と比較して使用する差動装置41’が相違している。
具体的には、実施例3で用いている差動装置41’は、実施例2の差動装置41の構成に、捻りバネ46、47を付加し、実施例2における差動装置41の差動動作に制限を持たせている。
本実施例3のロボットハンド1で、ワークWを把持する作業を行う際、指2の基節111、中節121および末節131を作業対象のワークWの形状に応じて順次に回転させ、末節131の指先139までをワークWの外面に馴染むように把持する動作が実現される点や、その動作原理や動作挙動に関しては、実施例2と同様であるので、説明は省略する。
具体的には、図32~図34に示すように、捻りバネ46、47がサイドシャフト51、61のそれぞれの周りに位置するように設置されている。また、捻りバネ46は、一端がディファレンシャルケース42に固定され、他端がサイドシャフト51に固定されている。更に、捻りバネ47は、一端がディファレンシャルケース42に固定され、他端がサイドシャフト61に固定されている。すなわち、捻りバネ46、47は、ディファレンシャルケース42とサイドシャフト51、61の相対運動差により捻じれ量が変化するように配置している。
このような構成にすることで、実施例3の差動装置41’では、サイドシャフト51とサイドシャフト61の間に差動運動を生成させつつも、差動動作に制限を持たせ、ディファレンシャルケース42に対するサイドシャフト51、61の相対姿勢が初期姿勢に維持されるようになっている。
すなわち、アクチュエータ11を駆動し把持したワークWを放す際、把持時にワークWの外面に馴染んだ節の順番とは逆に、節がワークから離れていく点は、実施例2と同じである。また、先ず指先139(末節131)がワークWから離れ、次に中節121がワークWから離れ、最後に基節111がワークWから離れ、そして基節111、中節121および末節131の直線的な延伸姿勢のまま回転が開始される点も同じである。
しかし、指2A、指2B、指2Cが全て直線的な延伸姿勢でその姿勢が揃うタイミングで実施例2とは相違する。
これに対し、実施例3では、差動装置41の差動動作に制限を持たせた差動装置41’を用いたことで、全ての指2の節がワークWから離れた時点で、指2A、指2B、指2Cが全て直線的な延伸姿勢でその姿勢が揃う。揃った後も、更にアクチュエータ11を指2が開くように駆動すると、基節111、中節121および末節131の直線的な延伸姿勢のまま回転が継続される。各指2(2A、2B、2C)の突き当て面114t1(114t1A、114t1B、114t1C)と突き当て面106t1(106t1A、106t1B、106t1C)の突き当たりが同時に起き、指2(2A、2B、2C)の駆動も停止する。
このように、実施例3では、実施例2と同様、差動装置41よりも出力側(指2がある側)に、セルフロック機構付伝達装置25B、25Cを設けたことにより、ロボットハンド1に外力が作用しても、サイドシャフト51、61に差動運動が発生することはなく、指2Bと指2Cで確実な把持が実現される。また、セルフロック機構付伝達装置25Aを設けたことにより、ロボットハンド1に外力が作用しても、指2Aで確実な把持が実現される。
なお、実施例3のワークWの把持状況判断ならびに駆動機構のシステム検証に関しても、実施例2と同様であり、説明を省略する。
図35~図43は、本発明の実施例4に基づくロボットハンド1を示す図である。実施例4と実施例2と比較すると、差動装置を複数設ける点で相違する。実施例2では、差動装置41の1台の差動装置を用いているのに対し、実施例4では、差動装置41と差動装置71の2台の差動装置を用いている。
実施例4で用いている差動装置41と差動装置71、ならびに実施例2で用いている差動装置41は、サイドシャフト51、61の長さに相違はあるものの、ほぼ同様の構成であり、差動装置41、71に関する説明は省略する。
実施例4の構成概略は、図35~図37に示すように、アクチュエータ11の駆動力が、伝達シャフト157ならびに差動装置41まで駆動伝達される経路に、差動装置71が介在されている。
このような構成を採用することで、指2Aの駆動伝達経路には差動装置71が介在し、指2Bと指2Cの駆動伝達経路には差動装置41、71が介在するため、各指を駆動する駆動リンク114(駆動リンクプレート114P)の回転角[112α]をアクチュエータ11の出力回転角とは完全に独立して回転駆動しながら作業が実行できる構成になっている。
すなわち、各指を駆動する駆動リンク114(駆動リンクプレート114P)の回転角[112α]が、全ての指2(2A、2B、2C)に関して、アクチュエータ11の出力回転角の関数で一義的に定められることがないようにしている。
アクチュエータ11は、遊星歯車を内蔵して減速等の機能を有する伝達装置11Tを介して伝達シャフト31を回転駆動させることにより駆動力を出力するようになっており、その伝達シャフト31の先端に、駆動ギア31Gが同軸上で一体回転するように固定されている。従動ギア33Gは、駆動ギア31Gに噛み合う位置に配置されて従動回転されるように掌105の内部に回転自在に支持されている。
従動ギア33Gは、差動装置71を構成するリングギアの役割をなすようにディファレンシャルケース72が同軸に一体回転するように固定されている。これにより、アクチュエータ11の駆動力がディファレンシャルケース72に伝達されるようになっている。
サイドシャフト81の先端には、駆動ギア81Gが同軸上で一体回転するように固定されている。従動ギア83Gは、駆動ギア81Gに噛み合う位置に配置されて従動回転されるように掌105の内部に回転自在に支持され、この従動ギア83Gは、軸心に伝達シャフト157が同軸に一体回転するように固定されている。
この伝達シャフト157の反対側端部には、円筒ウォーム26Aが同軸に一体回転するように固定されている。この円筒ウォーム26Aには、一端側の軸穴114aAに連結シャフト114SAが差し込まれている駆動リンクプレート114PAのウォームホイール27Aが噛み合って正逆回転されるようになっている。
すなわち、指2Aの駆動に関しては、伝達シャフト31、157、円筒ウォーム26A、ウォームホイール27A、駆動ギア31G、81G、従動ギア33G、83G、差動装置71、およびサイドシャフト81がアクチュエータ11の駆動力を伝達する駆動力伝達装置を構成している。
差動装置41のサイドシャフト51、61から、指2B、2Cを駆動する駆動リンク114B、114C(駆動リンクプレート114PB、114PC)までの駆動伝達経路は、実施例2と同じである。
すなわち、指2Bの駆動に関しては、伝達シャフト31、177、円筒ウォーム26B、ウォームホイール27B、駆動プーリ51P、従動プーリ53P、伝達ベルト52、駆動ギア31G、91G、従動ギア33G、93G、中間ギア92G、差動装置41、71およびサイドシャフト51、91がアクチュエータ11の駆動力を伝達する駆動力伝達装置を構成している。
すなわち、指2Cの駆動に関しては、伝達シャフト31、187、円筒ウォーム26C、ウォームホイール27C、駆動プーリ61P、従動プーリ63P、伝達ベルト62、駆動ギア31G、91G、従動ギア33G、93G、中間ギア92G、差動装置41、71およびサイドシャフト61、91がアクチュエータ11の駆動力を伝達する駆動力伝達装置を構成している。
まず、作業対象のワークW4が掌面106の端辺106a、106b間の中央付近に位置するように保持してロボットハンド1を駆動させることにより、図38に示すように、指2A~2Cの全体で把持することになる。この場合、指2A~2Cは、図20に示す無負荷状態のまま、上述するように、指先139同士が互いに接近する方向に、基節111、中節121および末節131の直線的な延伸姿勢のまま回転が開始される。すると、指2A~2Cは、掌面106の中央付近に位置するワークW4に、異なる姿勢で(各指2の中手指節間関節112の関節角、近位指節間関節122の関節角、遠位指節間関節132の関節角が異なる状態で)、各指2の基節111と、中節121と、末節131の指先139とが順次に突き当たってそれ以上の回転が制限されることにより把持することになる。
なお、このワークW4は異径形状で指2A~2Cが異なる姿勢で動作して把持する作業を行うことになるが、指2の基節111、中節121および末節131を作業対象のワークWの形状に応じて順次に回転させ、末節131の指先139までをワークWの外面に馴染むように沿うことを可能にする動作原理に関しては、ワークW2(円柱形状対象物、図46(a)参照)やワークW3(円錐形状対象物、図46(b)参照)の時と同様であるので説明は省略する。
図38はその斜視図、図39はその側面図、そして図40は、図39とは逆方向から見た異径形状のワークW4(対象物W4)の把持状態の姿勢を示す側面図である。
また、図41~図43は、図40に示す側面図において、それぞれ、手前の指(2B)とワークW4(対象物W4)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図、中央の指(2A)とワークW4(対象物W4)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図、奥の指(2C)とワークW4(対象物W4)が接する部分で対象物のみを断面描画した側面図である。
図41に示すように、手前の指(2B)においては、その基節111B、中節121Bおよび末節131B(指先139B)までをワークW4の一端側付近の太い径部位の外面に馴染むように沿わさせて、そのワークW4(異径形状対象物、図46(c)参照)を最適状態で把持することができる。
また、ワークW4(異径形状対象物、図46(c)参照)などを把持し、指2A~2Cが異なる姿勢で把持したワークWを放す場合は、直線的な延伸姿勢の指2A~2Cの姿勢が一致しないで動作することがある。例えば、直線的な延伸姿勢の指2Bが直線的な延伸姿勢の指2Aから離れているにも関わらず、直線的な延伸姿勢の指2Cが直線的な延伸姿勢の指2Aに近い位置になる姿勢になることがある。そのような場合においても、指2A、2B、2Cが互いに遠ざかる(指が開く)方向にアクチュエータ11を駆動することで、直線的な延伸姿勢の指2の姿勢が揃うように構成されている。
突き当て面114t1と突き当て面106t1が一番最初に突き当たった指への駆動伝達力は、その駆動伝達経路に介在した差動装置により駆動が停止し、二番目に突き当たった指への駆動伝達力に関しても、その駆動伝達経路に介在した差動装置により駆動が停止する。最後の指の突き当て面114t1と突き当て面106t1が突き当たるとその指への駆動が停止し、アクチュエータ11による駆動が停止する。
このような構成により、ワークWを放し再度把持する場合においても、図20に示すような指2が直線的な延伸姿勢から把持を再開することができる。
実施例4では、差動装置71よりも出力側(指2がある側)に、セルフロック機構付伝達装置25Aを設け、差動装置41よりも出力側(指2がある側)に、セルフロック機構付伝達装置25B、25Cを設けたことにより、ロボットハンド1に外力が作用しても、サイドシャフト81、91に差動運動が発生することはなく、またサイドシャフト51、61に差動運動が発生することはなく、指2A、2B、2Cで確実な把持が実現される。
また、実施例4においても、実施例2と同様、ロボットハンド1の制御部1Cは、アクチュエータ11の図示しない駆動出力軸の回転角を検出するエンコーダ11Eが接続されている。このエンコーダ11Eの情報、読取ヘッド114rh(114rhA、114rhB、114rhC)の検出する読取用マグネット114rm(114rmA、114rmB、114rmC)の回転情報に基づいて取得される駆動リンクプレート114P(114PA、114PB、114PC)の中手指節間関節112(112A、112B、112C)周りでの回転角112α(112αA、112αB、112αC)の情報より、ロボットハンド1の駆動機構のシステム検証をしている。
また、制御部1Cは、指2Aの読取ヘッド114rhAの検出する読取用マグネット114rmAの回転情報に基づいて取得される駆動リンクプレート114Aの中手指節間関節112A周りでの回転角112αAの情報に基づき、セルフロック機構付伝達装置25Aの減速比、駆動ギア81Gと伝達ギア83Gで構成される歯車伝達機構の減速比を考慮し、サイドシャフト81の回転角を検出している。この検出角を、説明の便宜上、81r4と定義する。
サイドシャフト91の回転角
= ディファレンシャルケース72の回転角×2
- サイドシャフト81の回転角・・・・・・(3)
また、制御部1Cは、指2Bの読取ヘッド114rhBの検出する読取用マグネット114rmBの回転情報に基づいて取得される駆動リンクプレート114Bの中手指節間関節112B周りでの回転角112αBの情報に基づき、セルフロック機構付伝達装置25Bの減速比、駆動プーリ51Pと伝達ベルト52と従動プーリ53Pで構成されるベルト伝達機構の減速比を考慮し、サイドギア51の回転角を検出している。この検出角を、説明の便宜上、51r5と定義する。
また、制御部1Cは、検出したサイドギア51の回転角51r5と検出したサイドギア61の回転角61r5に基づき、次式のようにその平均値を算出し、ディファレンシャルケース42の回転角を検出している。式(4)に示すように、この検出角を、説明の便宜上、42r5と定義する。
ディファレンシャルケース42の回転角42r5
=(サイドシャフト51の回転角+サイドシャフト61の回転角)÷2
・・・・・・(4)
一方、2方式で検出したディファレンシャルケース42の回転角(42r4、42r5)の値を比較し、許容誤差(センサの分解能やセンサ検出精度誤差)を考慮しても等しくなければ、ロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していないと判断する。
指2を構成する基側四節リンク機構103のガタ、末側四節リンク機構104のガタ、回転角センサ(111rhA、111rmA、121rhA、121rmA、111rhB、111rmB、121rhB、121rmB、111rhC、111rmC、121rhC、121rmC)の取付緩みや故障などが発生すると、対象物の寸法情報(幾何学的関係)が予め分かっている既知対象物を想定どおりに把持させた場合においても、検出取得した各指2(2A、2B、2C)の姿勢とメモリ1M内に予め設定した想定姿勢が一致しなくなる。
このような場合も、制御部1Cはロボットハンド1の駆動機構のシステムが正常に稼働していていないと判断する。
1C……制御部
1M……メモリ
2、2A、2B、2C……指
5……ベースフレーム
11……アクチュエータ
11E……エンコーダ
11T……伝達装置
21、21A、21B……セルフロック機構付伝達装置
22、22A、22B……ねじ軸[例:台形ねじ]
23、23A、23B……ねじナット
24、24A、24B……リニアガイド
25、25A、25B、25C……セルフロック機構付伝達装置
26、26A、26B、26C……円筒ウォーム
27、27A、27B、27C……ウォームホイール
31……伝達シャフト
31P……駆動プーリ
32……伝達ベルト
33P……従動プーリ
31G、34G……駆動ギア
33G、36G……従動ギア
41、71……差動装置
42、72……ディファレンシャルケース
46、47……捻りバネ
51、61、81、91……サイドシャフト
51P……駆動プーリ
52……伝達ベルト
53P……従動プーリ
53rh、63rh……読取ヘッド
61P……駆動プーリ
62……伝達ベルト
63P……従動プーリ
81G、91G……駆動ギア
83G、93G……従動ギア
92……シャフト
92G……中間ギア
103……基側四節リンク機構
104……末側四節リンク機構
105……掌
106……掌面
106V……仮想鉛直平面
109……手首
110……アクチュエータ
110E……エンコーダ
110T……伝達装置
111……基節
111rh、121rh……読取ヘッド
111rm、121rm……読取用マグネット
111t1、121t1、121t2、131t2……突き当て面
112……中手指節間関節
113……基側中継リンク
114……駆動リンク
114rh……読取ヘッド
114rm……読取用マグネット
115……基側中間リンク
(116……第1連結軸)
(117……第2連結軸)
119、129……仮想リンク
120……中間リンク板
121……中節
122……近位指節間関節
123……末側中継リンク
125……末側中間リンク
(126……第3連結軸)
(127……第4連結軸)
131……末節
132……遠位指節間関節
139……指先
L1、L2……線分
W1、W2、W3、W4……ワーク
221、221A、221B……直動装置(セルフロック機構無)
222、222A、222B……ねじ軸[例:ボールねじ]
223、223A、223B……ボールねじナット
224、224A、224B……リニアガイド
Claims (2)
- 1つのアクチュエータの駆動力を伝達することで少なくとも2本の指により物品を把持させるものであり、前記アクチュエータから伝達される駆動力を出力する第1サイドシャフト及び第2サイドシャフトをもつ差動装置を含み、前記アクチュエータと各指それぞれとを接続する駆動力伝達装置を備えた駆動機構と、
前記第1サイドシャフトの回転角に対応する第1回転角を検出する第1指側出力センサと、
前記第2サイドシャフトの回転角に対応する第2回転角を検出する第2指側出力センサと、
前記アクチュエータの出力軸の回転角に対応する入力回転角を検出するモータ軸センサと、
前記第1指側出力センサと、前記第2指側出力センサと、前記モータ軸センサと、各部の寸法情報(幾何学的関係)と、前記駆動力伝達装置の減速比に基づいて、前記駆動機構が正常に稼働しているか否かの判定を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記第1回転角と前記第2回転角との和を2で除した値が前記入力回転角と略異なる場合に、前記駆動機構が正常に稼働していない旨判定するものである、ロボットハンド。 - 1つのアクチュエータの駆動力を伝達することで各々が複数の節とこれらを連結する複数の関節を備えた3本の指により物品を把持させるものであり、前記アクチュエータから伝達される駆動力を振り分ける差動装置を含み、前記アクチュエータと各指それぞれとを接続する駆動力伝達装置を備えたロボットハンドの駆動機構と、
3本の前記指それぞれに対応づけられ、前記複数の関節の関節角を検出する3つの関節角センサと、
前記アクチュエータの出力軸の回転角に対応する入力回転角を検出するモータ軸センサと、
3つの前記関節角センサと、前記モータ軸センサと、各部の寸法情報(幾何学的関係)と、前記駆動力伝達装置の減速比に基づいて、前記駆動機構が正常に稼働しているか否かを判定する制御部と、を有し、
3本の前記指は、
当該ロボットハンドの本体における掌面の一端側の中央に配置された第1指と、前記掌面の他端側に間隔を開けて配置された第2指と第3指により構成され、
前記制御部は、
前記モータ軸センサによる検出値を用いる方式、前記第1指に対応づけられた前記関節角センサによる検出値を用いる方式、及び前記第2指と前記第3指とのそれぞれに対応づけられた前記関節角センサによる検出値を用いる方式の各々により、前記入力回転角に対応する回転角の値を求め、求めた3つの値に基づいて前記駆動機構が正常に稼働しているか否かを判定するものである、ロボットハンド。
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