JP7386262B2 - 電動モータユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータユニットに関する。
電動モータや変速機等の機器に用いられる、防水性を有する箱型形状のケースに、ケース内外の圧力差を緩和するためにPTFE等の合成樹脂で形成された呼吸膜を設けることが知られている。また、冷却液を用いてケースに収容した部品を冷却することも知られている。
ところで、冷却液による冷却を行なう場合には、呼吸膜に冷却液が含浸すると呼吸膜の通気性が低下して、圧力差を緩和できなくなるという問題がある。JP2017-125536Aには、呼吸膜への冷却液の付着を防止するために、呼吸膜に連通する通路の開口部をケースとは別部材で形成したカバーで覆う構成が開示されている。
しかし、上記文献に記載の構成では、カバーを別部材で形成することによる部品点数の増加及びコストの増大という問題、さらにはカバーを取り付けるためのスペースを確保するためにケースの大型化が避けられないという問題がある。
そこで本発明は、上記の各問題を生じさせることなく、呼吸膜への冷却液の含浸を抑制することを目的とする。
本発明のある態様による電動モータユニットは、ケースと、ケースに収容されるステータと、ステータの内側に回転自在に保持されるロータと、ロータに備えられ、ケースに回転自在に支持される回転軸と、ステータに向けて冷却液を噴射する冷却装置と、空気の通過を許容する呼吸膜を有しケースの内壁面から外壁面まで貫通する通気路と、冷却装置の噴射口と通気路の内壁面側開口部との間に配置される所定の電気部品と、を備える。通気路は、ケースの軸方向における一方の端面に設けられる。冷却装置の噴射口は、ケースの使用状態において上面となる位置に、噴射された冷却液がステータの外周面を放射状に分散して流れるように配置される。
図1は、第1実施形態にかかる電動モータユニットの分解斜視図である。 図2は、冷却液の流れを説明するための図である。 図3は、第1実施形態にかかる電動モータユニットの、水平方向から見た断面図である。 図4は、第1実施形態にかかる電動モータユニットの、回転軸方向から見た図である。 図5は、バスバーユニットの、ステータ側から見た図である。 図6は、第1実施形態にかかる電動モータユニットの、回転軸方向から見た図である。 図7は、ケース外部における通気路の構成を説明するための図である。 図8は、第2実施形態にかかる電動モータユニットの、水平方向から見た断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる電動モータユニット10の分解斜視図である。
本実施形態にかかる電動モータユニット10は、例えば電動車両やハイブリッド車両の動力源として用いられる。電動モータユニット10は、図1のZ軸方向が使用状態における上方向となる。以下の説明では、X軸に沿った方向を左右方向または水平方向、Y軸に沿った方向を前後方向または軸方向、Z軸に沿った方向を上下方向とする。
図1に示すように、電動モータユニット10は、ステータ2と、ステータ2を収容するケース1と、ケース1に回転自在に支持される回転軸4と、回転軸4に固定支持されるロータ3と、ステータ2に向けて冷却液を噴射する冷却装置5と、ケース1内の圧力を調整するための通気路6と、を備える。なお、通気路6が設けられた壁面1Aは、ケース1の軸方向における一方の壁面を説明のために分解して示すものである。また、壁面1Aとステータ2との間に示されるバスバー群9は、インバータ(図示省略)からステータ2に電力を供給するための電気配線である。バスバー群9の詳細については図3から5を参照して後述する。なお、分解されていない状態の電動モータユニット10におけるバスバー群9は、ケース1の外部から内部へ貫通するように構成されるが、ケース1においてバスバー群9が貫通する貫通孔は図1では省略されている。
ステータ2は、積層鋼板からなるステータコア2Aと、ステータコア2Aのスロットに配置されるコイル(図示省略)と、ステータコア2Aを外周側から保持するステータホルダ2Bと、で構成される。なお、本明細書では、特に区別する必要がある場合を除き、ステータコア2Aとコイルとステータホルダ2Bとをまとめてステータ2と称する。
ステータホルダ2Bは複数のボルト孔7を備え、ステータ2は複数のボルト孔7を介して図示しないボルトによりケース1に固定される。なお、本実施形態のステータホルダ2Bの外周には、ステータホルダ2Bの径方向に突出し、かつステータホルダ2Bの前方端から後方端にかけて延びる突起2Cが設けられているが、必ずしも突起2Cが設けられる必要はない。ステータホルダ2Bの外周は図示する形状に制限されず、例えば、ステータ2の外周と同様の円筒状であってよい。
ケース1は、ステータ2、ロータ3、回転軸4から構成される電動モータを収容するスペースを有する箱型形状に形成されている。ケース1には、後述する冷却装置5及び通気路6が設けられる。ケース1の下部には、冷却液リザーバ1Bが設けられる。冷却液リザーバ1Bはケース1と一体として形成してもよいし、別部材として形成したものをケース1に取り付けてもよい。なお、採用される冷却液の種類は特に制限しないが、本実施形態で用いられる冷却液は油とする。
回転軸4は、軸受(図示省略)を介してケース1に回転自在に支持される。ロータ3は、回転軸4に圧入等の方法により固定支持され、回転軸4と一体に回転する。
冷却装置5は、ケース1に収容されるステータ2の主にコイルエンド部を冷却するための装置である。本実施形態の冷却装置5は、ケース1の上面の、左右方向の略中央かつ前後方向の略中央に、噴射口5aがケース内に臨むよう配置され、噴射口5aから鉛直方向下向きに冷却液を供給する。なお、ケース1の上面の、左右方向の略中央かつ前後方向の略中央の位置を、「頂点」と称する。
冷却液は、冷却液リザーバ1Bからオイルポンプ(図示省略)により組み上げられて、冷却液通路(図示省略)を介して冷却装置5に送られる。噴射口5aから供給される冷却液の流れについては後述する。
通気路6は、ケース1の内壁面から外壁面まで貫通する通気用の管である。通気路6はケース1の内外の圧力差を緩和する機能を有する。より具体的には、通気路6は、空気を通過させる一方で塵埃や液体を通過させない機能を有する呼吸膜を備え、通気路6に接続されたときにケース1の内外を連通する通路を不図示の呼吸膜で塞ぐように構成された調圧装置として構成される。なお、呼吸膜とは、合成樹脂(例えばPoly Tetra Fluoro Ethylene:PTFE)で形成される薄膜である。呼吸膜の配置等に関する詳細については図7を参照して後述する。
そして、通気路6は、その内壁面側の開口部(以下、この開口部を内壁面側開口部6aと称する)と、噴射口5aとの間に所定の電気部品が介在するようにケース1に配置される。ここでの所定の電気部品は、特に制限されないが、ステータ2に電力を供給するための電気配線、コネクタ等であればよい。なお、ここでの電気部品には、電気配線等の導電性を有する電気部品そのものだけでなく、電気部品を覆う樹脂等のカバー部材、又は電気部品を収容するケース、或いは、電気配線を配置するためのクランプ部材等も含まれるものとする。
本実施形態では、バスバー群9が所定の電気部品として構成される。バスバー群9は、ステータ2に備わる各相(例えばU相、V相、およびW相)のステータコイルに電気を供給するための平板状のバスバー9u、9v、9wを一括りに称するものである。本実施形態のバスバー群9は、バスバー9u、9v、9wのそれぞれが、面方向を軸方向に直交させて水平方向に並んで配置されている。本実施形態のバスバー群9は、図示するように、バスバー9u、9v、9wが各電極間の絶縁性を確保するために樹脂で覆われたバスバーユニット9として構成される。
また、バスバー群9は、バスバー9u、9v、9wが軸方向から見て互いに重ならないようにして水平方向に並ぶのが望ましい。水平方向に並ぶことにより、バスバー群9の水平方向幅が広くなるので、後述する冷却液に対する障壁としての機能を高めることができるからである。ただし、バスバー9u、9v、9wは軸方向から見て互いに重なる部分を有していてもよい。また、バスバー9u、9v、9wは図示するように必ずしも軸方向において一致する位置に配置される必要は無く、軸方向に互いにずれて配置されてもよい。バスバー群9の詳細、及び、バスバー群9と内壁面側開口部6aとの位置関係については、図3から図5を参照して後述する。
ここで、図2を参照して、ケース1の頂点からケース1の内部に噴射された冷却液の流れについて説明する。
図2は、ステータ2、ロータ3、及び回転軸4の斜視図である。図中の太線矢印は、冷却液の流れを示している。また、図中のPは、ステータ2の上面2Dにおいて上述した冷却液を受ける部位を示している。
冷却液は、ケース1の頂点に配置される冷却装置5の噴射口5aからステータ2に向けて噴射され、ステータ2の冷却液を受ける部位Pに衝突する。部位Pに衝突した冷却液は、ステータ2の外周面を放射状に分散して流れ、その一部はそのままステータ2の前後方向の各端部に到達し、稼働することで高温になるコイルエンドを冷却する。
また、本実施形態では、ステータ2の左右方向の各端部に到達する前に突起2Cに衝突した冷却液は、突起2Cの部位P側の壁面とステータ2の上面とで画成される溜まり部に溜まる。図3に破線で示した溜まり部はステータ2の前後方向の端部が開放されているので、溜まり部に溜まった冷却液は突起2Cに沿ってステータ2の前後方向に流れてコイルエンドを冷却する。
コイルエンドを冷却した冷却液は、ケース1の下方にある冷却液リザーバ1B(図1参照)に回収される。
ここで、従来では、冷却液の流れの一部が通気路の内壁面側開口部に近づいた際に、例えば稼働中の電動モータユニットの振動や車両の振動によって液滴として飛散し、通気路6に進入するおそれがある。また、噴射口5aから噴射された冷却液がステータ2に衝突することによって液滴となって通気路6に進入するおそれもある。そして、通気路6への冷却液の進入が繰り返されると、通気路6に冷却液が蓄積され、呼吸膜に冷却液が含浸することにより呼吸膜の通気性が低下し、通気路6による調圧機能が低下してしまうという問題がある。
これに対して、本実施形態のモータユニット10では、冷却装置5の噴射口5aと通気路6の内壁面側開口部6aとの間に電気部品(バスバー群9)を介在させることにより上記問題を解決する。以下、図3、4を参照して、本実施形態のバスバー群9と内壁面側開口部6aとの位置関係について説明する。
図3は、図1で示す本実施形態の電動モータユニット10を水平方向(図1のX軸方向)から見た断面図である。図3を用いて、バスバー群9と、内壁面側開口部6aと、噴射口5aとの軸方向における位置関係について説明する。図中で示す点線矢印は、ケース1内に噴射された冷却液の流れ(油路)の一部を示している。
なお、図示するインバータケース8は、内部にインバータを収容するケースであって、ケース1の上方に配置される。そして、バスバー群9は、インバータケース8からケース1の内部に突出するように構成され、ケース1の内部においてステータ2に備わるコイルと対応する相毎に接続されることでインバータとコイルとを電気的に接続し、ステータ2に電気を供給する。なお、バスバー群9とコイルとの結線部分に係る図示は省略されている。
図3が示すように、噴射口5aは、ケース1の上面においてケース1の上側からケース1の内部に向かって冷却液を噴射するように配置される。通気路6の内壁面側開口部6aは、ケース1の前側の軸方向端面(壁面1A)に配置される。そして、バスバー群9は、ケース1の内部において、噴射口5aと内壁面側開口部6aとの間に配置される。
このように、本実施形態の電動モータユニット10では、通気路6の内壁面側開口部6aと噴射口5aとの間にバスバー群9を介在させることにより、バスバー群9が冷却液の流れに対する障壁として機能する。これにより、通気路6への冷却液の進入が抑制され、その結果、呼吸膜に冷却液が含浸することを抑制できる。
また、通気路6の内壁面側開口部6aの上下方向における位置は、ステータ2の上面2Dよりも高い位置に配置されるのが好ましい。ステータ2の内壁面側開口部6aをステータ2の上方に配置することにより、ステータ2を流れる冷却液が通気路6へ侵入する可能性をより低くすることができる。
図4は、本実施形態の電動モータユニット10を軸方向(図1のY軸方向)から見た概略構成図であって、内壁面側開口部6Aとバスバー群9との左右方向における位置関係を説明する図である。
図示する二つの両矢印が示唆するように、内壁面側開口部6aは、軸方向から見てバスバー群9の左右方向における中央に位置するように構成されるのが望ましい。内壁面側開口部6aとバスバー群9とをこのように配置することにより、冷却液がバスバー群9を左右方向から回り込んで内壁面側開口部6aに到達する可能性をより低減することができる。なお、ここでの中央には、左右への若干の偏りを許容する略中央の意味を含むものとする。また、内壁面側開口部6aの位置は、必ずしも中央に位置させる必要は無く、冷却水の流れる経路に応じて、冷却液がバスバー群9を左右方向から回り込んで内壁面側開口部6aに到達する可能性をより低くできる位置に適宜移動させてもよい。
内壁面側開口部6aとバスバー群9との左右方向における位置関係をこのように設定することにより、バスバー群9の冷却液の流れに対する障壁機能をより向上させることができる。
次に、本実施形態のバスバー群9の態様の詳細について図5を参照して説明する。
図5は、ケース1に配置された状態におけるバスバー群9(バスバーユニット9)をステータ2側から見た概略構成図である。バスバーユニット9は、上述した通り、バスバー9u、9v、9wが樹脂で覆われて構成される。ただし、バスバー9u、9v、9wは、ステータ2側の面、すなわち、冷却液の流れに対面する側の面の少なくとも一部が露出するように構成されてもよい。これにより、バスバー9u、9v、9wの露出面に冷却液が接触するので、当該冷却液によってバスバー9u、9v、9wが冷却され、バスバー9u、9v、9wの発熱を抑制することができる。
ところで、ケース1の軸方向の壁面1Aは、必ずしも一つの部材で構成されている必要は無く、複数の部材からなる構造物であってもよい。例えばケース1の壁面1Aは、図6で例示するようなカバー部材1Aaを有していてもよい。
図6は、ケース1の軸方向の壁面1Aが複数の部材から構成される場合における通気路6の位置を説明する図である。カバー部材1Aaは、任意の形状に形成され、壁面1Aに対しボルト等を介して着脱可能に構成されている。カバー部材1Aaをケース1から取り外すと、壁面1Aにおいてカバー部材1Aaの形状に対応する部分が開放される。これにより、解放された部分を介してケース1の内部に手や工具を挿入することが可能となるので、ケース1の内部に収容されたモータのメンテナンスや部品交換等を、ケース1からモータを取り出すことなく容易に行うことができる。
壁面1Aがこのように構成されている場合には、通気路6はこのカバー部材1Aaに設けられることが望ましい。これにより、ケース1からカバー部材1Aaを取り外すことによって通気路6を含む調圧装置のメンテナンスを容易に行うことができる。なお、壁面1Aに備わるカバー部材の配置、形状および個数は、少なくとも一つのカバー部材に設けられた通気路6の内壁面側開口部6aが、軸方向から見てバスバー群9と重なる部分を有していればよく、特に制限されない。
次に、通気路6を含む調圧装置の構成について、図7を参照して説明する。図7は、ケース1の外部における通気路6の構成例を説明する図である。
図示するように、本実施形態のケース1の外部における通気路6は、通気管6bと、ホース6cと、アダプタ6dと、フィルタ6eと、を備える。
通気管6bと、ホース6cは、ケース1の外部において通気路6を延伸するために構成される管であって、通気路6に接続される方の逆側の先端が通気路6の上下方向位置よりも上方に位置するようにして、所定のクランプ部材等を介して壁面1Aに固定される。なお、本実施形態では、通気管6bは金属、ホース6cはゴム等の素材で構成されるものとするが、これらの素材は耐久性、コスト等を考慮して適宜選択されてよい。また、通気管6b、ホース6cは必ずしも別体で構成される必要はなく、一体に構成されてもよい。また、ホース6cは、図示するように必ずしもクランク形状を有している必要は無く、通気路6の位置から上方に向かう直線形状であってもよい。
フィルタ6eは、汎用のカバーで覆われたPTFE(呼吸膜)である。本実施形態のフィルタ6eは、フランジ状のアダプタ6dを介してゴムホース6cの先端に接続される。フィルタ6eがこのように配置されることにより、呼吸膜が通気路6よりも上方に配置されるので、通気路6の内壁面側開口部6aから冷却液が浸入したとしても、呼吸膜に冷却液が含侵することをより確実に抑制することができる。また、図示するように、アダプタ6dのフランジ形状部がフィルタ6eの下部近傍で水平方向に広がるように配置されることにより、例えば路面からの雨水等が跳ね上がった場合でも、フランジ形状部が障壁となってフィルタ6eが被水することを抑制することができる。
以上がケース1の外部における通気路6の構成の詳細である。本実施形態では、図示するように、通気路6と、内壁面側開口部6aと、通気管6bと、ホース6cと、アダプタ6dと、フィルタ6eとによって調圧装置が構成される。ただし、調圧装置は、必ずしも図7で示す構成である必要はなく、少なくとも通気路6と内壁面側開口部6aとを備え、ケース1の内外の圧力差を緩和する機能を有している限り適宜変更されてもよい。例えば、調圧装置は、ケース1の外部において、フィルタ6eがホース6c等を有さずに通気路6に直接接続されるように構成されてもよい。また、PTFEを必ず使用する必要はなく、フィルタ6eに代えて、例えばホース6cの先端に単なるキャップをつけてもよい。
以下に、本実施形態の電動モータユニット10が奏する効果について説明する。
以上、本実施形態の電動モータユニット10は、ケース1と、ケース1に収容されるステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に保持されるロータ3と、ロータ3に備えられ、ケースに回転自在に支持される回転軸4と、ステータ2に向けて冷却液を噴射する冷却装置5と、空気の通過を許容する呼吸膜を有しケースの内壁面から外壁面まで貫通する通気路6と、冷却装置の噴射口と通気路の内壁面側開口部6aとの間に配置される所定の電気部品を備える。これにより、通気路6の内壁面側開口部6aと噴射口5aとの間に介在する電気部品が通気路6への冷却液の進入を抑制して、通気路6に備わる呼吸膜への冷却液の含浸を抑制できる。また、ケース1内に元々備わる電気部品を利用するので、部品点数の増加及びコストの増加を招くことがない。
また、本実施形態では、噴射口5aは、ケース1の使用状態において上面となる位置に配置され、内壁面側開口部6aは、ケース1の使用状態において回転軸4と直交する壁面1Aに配置される。このように噴射口5aが設けられることで、冷却液の自重により生じる流れを利用して、ステータ2のコイルエンドを冷却することができる。また、内壁面側開口部6aがケース1の回転軸4と直交する壁面1Aに配置されることにより、内壁面側開口部6aと噴射口5aとの間に従来からの大きなレイアウト変更を要さずに電気部品を配置することができる。
また、本実施形態では、内壁面側開口部6aは、ケース1の使用状態における上下方向において、ステータ2の上面2Dより高い位置に配置される。これにより、ステータ2を流れる冷却液が通気路6へ侵入する可能性をより低くすることができる。
また、本実施形態では、内壁面側開口部6aは、所定の電気部品(バスバー群9)の水平方向における中央部と対向する位置に配置される。これにより、冷却液がバスバー群9を左右方向から回り込んで内壁面側開口部6aに到達する可能性をより低くすることができる。
また、本実施形態では、所定の電気部品は、前記ステータに電力を供給するためのバスバー(バスバー群9)である。また、バスバー群9は、ステータ2の相数に対応する複数のバスバーを収容するバスバーユニット9として構成され、バスバーユニット9は、バスバー(9u、9v、9w)のステータ側の面の少なくとも一部が露出するように構成される。これにより、バスバー9u、9v、9wの露出面に冷却液が接触するので、当該冷却液によってバスバー9u、9v、9wが冷却され、バスバー9u、9v、9wの発熱を抑制することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態にかかる電動モータユニット20を、図1のX軸方向から見た断面図である。
図3に示した第1実施形態にかかる電動モータユニット10との相違点は、第1実施形態の噴射口5aがケース1の上面に配置されていたのに対して、本実施形態の噴射口5aはケース1の軸方向端面に配置されていることである。以下、この相違点を中心に説明する。
図8が示すように、本実施形態の噴射口5aは、ケース1の軸方向端面に配置されており、冷却液を、ステータ2、ロータ3、および回転軸4のいずれか一つ以上に向けて噴射するように構成される。噴射された冷却液がステータ2、ロータ3、および回転軸4に衝突した部位は、部位P1、P2、P3として例示されている(点線楕円枠を参照)。そして、本実施形態のバスバー群9は、部位P1、P2、P3のいずれか一つ以上と、内壁面側開口部6aとの間に配置される。このような構成によっても、バスバー群9が冷却液の流れに対する障壁として機能し、通気路6への冷却液の進入を抑制することができる。その結果、呼吸膜に冷却液が含浸することを抑制することができる。
また、本実施形態の内壁面側開口部6aは、ケース1の壁面1Aにおいて、噴射口5aよりも高い位置に配置される。これにより、噴射口5aから噴射された冷却液が内壁面側開口部6aに進入する可能性をより低くすることができる。
以上、本実施形態の電動モータユニット20によれば、ケース1と、ケース1に収容されるステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に保持されるロータ3と、ロータ3に備えられ、ケースに回転自在に支持される回転軸4と、ステータ2に向けて冷却液を噴射する冷却装置5と、空気の通過を許容する呼吸膜を有しケースの内壁面から外壁面まで貫通する通気路6と、を備え、さらに、冷却装置5から噴射された冷却液が衝突する位置(部位P1、P2,P3)と通気路6の内壁面側開口部6aとの間に配置される所定の電気部品を備える。これにより、通気路6の内壁面側開口部6aと冷却液が衝突する位置(部位P1、P2,P3)との間に介在する電気部品が通気路6への冷却液の進入を抑制して、通気路6に備わる呼吸膜への冷却液の含浸を抑制することができる。
また、本実施形態では、内壁面側開口部6aは、噴射口5aよりも上方に配置される。これにより、噴射口5aから噴射された冷却液が内壁面側開口部6aに進入する可能性をより低くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、図面等で示すレイアウトは例示であって、図示したものに限定されない。噴射口5aと内壁面側開口部6aとの間、又は、噴射口5aから噴射された冷却液がモータに衝突する部位P1、P2、P3のいずれかと内壁面側開口部6aとの間に電気部品が介在することを前提に適宜変更されてよい。例えば、ケース1とインバータケース8との位置関係等を考慮して、内壁面側開口部6aをケース1の左右方向の壁面に配置してもよい。

Claims (9)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容されるステータと、
    前記ステータの内側に回転自在に保持されるロータと、
    前記ロータに備えられ、前記ケースに回転自在に支持される回転軸と、
    前記ステータに向けて冷却液を噴射する冷却装置と、
    空気の通過を許容する呼吸膜を有し、前記ケースの内壁面から外壁面まで貫通する通気路と、
    前記冷却装置の噴射口と前記通気路の内壁面側開口部との間に配置される所定の電気部品と、を備え、
    前記通気路は、前記ケースの軸方向における一方の壁部の前記内壁面に開口し、
    前記冷却装置の前記噴射口は、前記ケースの使用状態において上面となる位置に、噴射された冷却液が前記ステータの外周面を放射状に分散して流れるように配置される、
    電動モータユニット。
  2. 請求項1に記載の電動モータユニットであって、
    前記内壁面側開口部は、前記ケースの使用状態において前記回転軸と直交する前記ケースの壁面に配置される、
    電動モータユニット。
  3. 請求項1または2に記載の電動モータユニットであって、
    前記内壁面側開口部は、前記ケースの使用状態における上下方向において、前記ステータの上面より高い位置に配置される、
    電動モータユニット。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電動モータユニットであって、
    前記内壁面側開口部は、前記所定の電気部品の水平方向における中央部と対向する位置に配置される、
    電動モータユニット。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の電動モータユニットであって、
    前記所定の電気部品は、前記ステータに電力を供給するためのバスバーである、
    電動モータユニット。
  6. 請求項5に記載の電動モータユニットであって、
    前記ステータの相数に対応する複数の前記バスバーを収容するバスバーユニットを備え、
    前記バスバーユニットは、前記バスバーの前記ステータ側の面の少なくとも一部が露出するように構成される、
    電動モータユニット。
  7. ケースと、
    前記ケースに収容されるステータと、
    前記ステータの内側に回転自在に保持されるロータと、
    前記ロータに備えられ、前記ケースに回転自在に支持される回転軸と、
    前記ステータ、前記ロータ、および前記回転軸のいずれかに向けて冷却液を噴射する冷却装置と、
    空気の通過を許容する呼吸膜を有し、前記ケースの内壁面から外壁面まで貫通する通気路と、
    前記冷却装置から噴射された前記冷却液が衝突する位置と、前記通気路の内壁面側開口部との間に配置された所定の電気部品と、を備える、
    電動モータユニット。
  8. 請求項7に記載の電動モータユニットであって、
    前記内壁面側開口部は、前記ケースの使用状態において前記冷却装置の噴射口よりも上方に配置される、
    電動モータユニット。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の電動モータユニットであって、
    前記回転軸は、水平方向に配置される、
    電動モータユニット。
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