JP7385771B2

JP7385771B2 - ソケット補強部材、基板対基板ソケット及び基板対基板コネクタ組立体

Info

Publication number: JP7385771B2
Application number: JP2022564691A
Authority: JP
Inventors: チェン，シアオシュオ; シ，イーピン
Original assignee: シェンチェンエバーウィンプレシジョンテクノロジーカンパニーリミテッド
Priority date: 2020-06-08
Filing date: 2020-12-31
Publication date: 2023-11-22
Anticipated expiration: 2040-12-31
Also published as: JP2023508773A; CN111740252A; WO2021248894A1; US20230009513A1

Description

本願は、２０２０年６月８日に中国特許庁に出願された１件の中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願は、出願番号が２０２０１０５１３４７５.６であり、発明の名称が「基板対基板コネクタ組立体」である出願である。

本願は、コネクタの分野に関し、特にソケット補強部材、基板対基板ソケット及び基板対基板コネクタ組立体を指す。

基板対基板コネクタ組立体は、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブル装置などの消費電子分野に広く応用されている。現在、スマートフォン及びウェアラブル装置は、いずれも空間に対する要求が極めて高く、部品の寸法が同様に縮小され、一流の基板対基板メーカーの基板対基板プラグがソケットと嵌合した後の最低高さは、０.６ｍｍの超低高さに達し、端子間隔も０.２５ｍｍの距離に達し、このような微小なコネクタは、コネクタ構造の強度に対して高く要求し、且つ従来の基板対基板コネクタ組立体と比較して、既存のスマートフォンの大規模な機能集積は、電流負荷能力に対してより高く要求し、例えば液晶パネルなどは、電流伝送に対して５Ａの負荷能力を要求し、従来の基板対基板コネクタ組立体の設計は、すでに現在の市場の強度及び電流伝送に対する要求に適応できなくなっている。

これに鑑み、ソケット補強部材、基板対基板ソケット及び基板対基板ソケットコネクタ組立体を提供する必要があり、製品が薄型化された後に依然として高い強度を有しかつ大電流を伝送できるという需要を満たし、かつ弾性アーム部が損傷されないように保護する。

上記技術問題を解決するために、本願は、ソケット補強部材を提供し、当該ソケット補強部材は、胴体部と、前記胴体部の縦方向両側から横方向に延在して形成される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部の端縁から逆方向に折り曲げられて前記横方向外周壁遮蔽部の内側まで延在する弾性アーム部とを含み、前記頂面遮蔽部は、前記弾性アーム部に近い側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低い。

上記技術問題を解決するために、本願は、さらに、基板対基板ソケットを提供し、当該基板対基板ソケットは、ソケット本体と、ソケット端子と、ソケット補強部材とを含み、前記ソケット本体は、底壁と、前記底壁縦方向両端から上向きに突出して形成されるソケット側壁と、前記ソケット本体の横方向両端に形成されるソケットガイド部と、前記底壁から上向きに突出して形成される島部とを含み、前記ソケットガイド部は、プラグガイド部収容キャビティと、前記プラグガイド部収容キャビティの横方向外側に位置する縦方向外周壁と、前記プラグガイド部収容キャビティの縦方向両側に位置する一対の横方向外周壁とを含み、前記ソケット補強部材は、前記縦方向外周壁の表面に被覆された胴体部と、前記胴体部の縦方向両側から横方向に延在して前記横方向外周壁の頂面及び外側面に被覆される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部から前記横方向外周壁の前記プラグガイド部収容キャビティに近い側まで延在する弾性アーム部とを含み、前記頂面遮蔽部は、前記横方向外周壁に近い内側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低い。

上記技術問題を解決するために、本願は、さらに基板対基板コネクタ組立体を提供し、当該基板対基板コネクタ組立体は、ソケットと、ソケットに嵌合するプラグとを含み、前記プラグは、プラグ本体と、プラグ端子と、プラグ補強部材とを含み、前記プラグ本体は、頂壁と、前記頂壁の縦方向両端から下向きに延在して形成されるプラグ側壁と、前記プラグ本体の横方向両端に形成されるプラグガイド部と、前記プラグ側壁とプラグガイド部との間に位置する島部収容キャビティとを含み、前記ソケットは、ソケット本体と、ソケット端子と、ソケット補強部材とを含み、前記ソケット本体は、底壁と、前記底壁の縦方向両端から上向きに突出して形成されるソケット側壁と、前記ソケット本体の横方向両端に形成されるソケットガイド部と、前記底壁から上向きに突出して形成される島部と、前記島部とソケット側壁との間に形成されるプラグ側壁収容キャビティとを含み、前記ソケットガイド部は、プラグガイド部収容キャビティと、前記プラグガイド部収容キャビティの横方向外側に位置する縦方向外周壁と、前記プラグガイド部収容キャビティの縦方向両側に位置する一対の横方向外周壁とを含み、前記ソケット補強部材は、前記縦方向外周壁の表面に被覆される胴体部と、前記胴体部の縦方向両側から横方向に延在して前記横方向外周壁の頂面及び外側面に被覆される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部から前記横方向外周壁の前記プラグガイド部収容キャビティに近い側まで延在する弾性アーム部とを含み、前記頂面遮蔽部は、前記横方向外周壁に近い内側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低い。

本願は、前記ソケット補強部材の頂面遮蔽部の横方向外側に下向きに折り曲げられてガイド部を形成し、横方向外周壁遮蔽部の自由端が逆方向に折り曲げられて弾性アーム部を形成することによって、前記弾性アーム部と前記ガイド部が横方向に位置ずれして、前記ガイド部の下向きに延在する長さが長くされ、これによって、前記ガイド部は挿入過程全体において前記弾性本体アームを保護することができ、かつ、本願では、構成が簡単であり、量産性が高い。

ここで説明される図面は、本願のさらなる理解を与えることに用いられ、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を説明するために用いられ、本願を不当に限定するものではない。

本願に係る基板対基板コネクタ組立体の組み合わせ図である。図１に示すＡ－Ａ破線に沿う断面図である。本願に係る基板対基板プラグの斜視組み合わせ図である。本願に係る基板対基板プラグのプラグ本体の斜視図及びその部分拡大図である。本願に係る基板対基板プラグのプラグ補強部材の斜視図である。本願に係る基板対基板プラグのプラグ補強部材の別の角度の斜視図である。本願に係る基板対基板ソケットの斜視組み合わせ図である。本願に係る基板対基板ソケットのソケット本体の斜視図及びその部分拡大図である。本願に係る基板対基板ソケットのソケット補強部材の斜視図である。本願に係る基板対基板ソケットのソケット補強部材の平面図である。本願に係る基板対基板ソケットのソケット補強部材の別の角度の斜視図である。図１に示すＢ－Ｂ破線に沿う断面図である。図１に示すＣ－Ｃ破線に沿う部分断面図。

本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本願の具体的な実施例及び対応する図面を参照しながら本願の技術的解決手段を明確で、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本願の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を要さずに想到し得る他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。

本願の方向は、図１に示すＸ方向を左右方向の右方（又は横方向）とし、Ｙ方向を前後方向の前方（又は縦方向）とし、Ｚ方向を上下方向の上方（又は垂直方向）とする。

図１に示すように、本願に係る基板対基板コネクタ組立体は、プリント回路基板に貼り付けられるプラグＡと、別のプリント回路基板に貼り付けられるソケットＢとを含み、前記プラグＡと前記ソケットＢとは、互いに係合接続される。

前記プラグＡは、プラグ本体１０、前記プラグ本体１０内に成形される複数のプラグ端子２０、及び前記プラグ本体１０の横方向両端に固定されるプラグ補強部材３０を含む。前記ソケットＢは、ソケット本体４０、前記ソケット本体４０に取り付けられるソケット端子５０、及び前記ソケット本体４０の横方向両端に取り付け固定されるソケット補強部材６０を含む。

図２乃至図６に示すように、前記プラグＡのプラグ本体１０は、頂壁１１と、前記頂壁１１の縦方向両側から下向きに延在して形成される一対のプラグ側壁１２と、前記プラグ本体１０の横方向両端に形成されるプラグガイド部１４と、前記頂壁１１、一対のプラグ側壁１２及びプラグガイド部１４の間に形成される島部収容キャビティ１３とを含む。

前記プラグ端子２０は、横方向に２列を呈して一対のプラグ側壁１２に一体成形され、前記プラグガイド部１４は、底面１４１と、縦方向外側面１４２と、一対の横方向外側面１４３と、前記島部収容キャビティ１３に向かう斜面１４４とを含む。前記縦方向外側面１４２には、第１切り欠き１４２１が設けられ、前記横方向外側面１４３は、２つの縦方向に突出するバンプ１４３１、１４３２と、２つのバンプ１４３１、１４３２の間に位置する第２切り欠き１４３３と、前記バンプ１４３２と前記プラグ側壁１２との間に位置する第３切り欠き１４３４とを含む。前記斜面１４４には、前記底面１４１から上へ前記頂壁１１まで達する傾斜面１４４１と、前記傾斜面１４４１から前記底面１４１に近い側に上向きに凹んで形成される係止孔１４４２とが形成されている。

前記プラグ補強部材３０は、縦方向に沿って前記プラグガイド部１４の底面１４１に被覆される被覆基部３１と、前記被覆基部３１の横方向両端から上向きに折り曲げられて延在して形成され、前記縦方向外側面１４２に被覆される縦方向外側面被覆部３５と、前記係止孔１４４２内に係入される縦方向内側面被覆部３４と、前記被覆基部３１の縦方向両端から上向きに折り曲げられて延在して形成される横方向に沿って前記横方向外側面１４３の外に被覆される横方向外側面被覆部３３とを含む。前記縦方向外側面被覆部３５は、前記第１切り欠き１４２１内に係入されている。

前記横方向外側面被覆部３３は、前記第２切り欠き１４３３内に係入される接触部３３１と、前記横方向外側面被覆部３３の前記縦方向外側面被覆部３５から離れる一端の頂部から垂直に縦方向外側へ折り曲げられて形成されるフィレット３３２とを含み、前記横方向外側面被覆部３３の接触部３３１は、前記第２切り欠き１４３３内に係入され、前記フィレット３３２は、前記第３切り欠き１４３４に係入された後、さらに縦方向外側に垂直に折り曲げられて形成されるものである。前記横方向外側面被覆部３３にはさらに前記バンプ１４３２の外周が係入される係止口３３３が設けられることにより、前記プラグ補強部材３０と前記プラグガイド部１４との間の固着力を強化させる。

図２を重点的に参照すると、前記プラグ端子２０は、前記頂壁１１の上面から縦方向に前記頂壁１１の外に延在するプラグ端子フィレット２４と、前記プラグ端子フィレット２４から前記頂壁１１の表面に沿って前記プラグ側壁１２の内側面に折り曲げられるプラグ端子第１接触部２２と、前記プラグ端子第１接触部２２の下端から逆方向に折り曲げられて前記プラグ側壁１２の外側面上に延在するプラグ端子第２接触部２３とを含む。前記プラグ端子第２接触部２３には凹溝構造が開設されている。前記プラグ端子第２接触部２３の自由端は、前記プラグ端子第１接触部２２に向かって折り曲げられて前記プラグ側壁１２内に嵌入される嵌入端部２５が形成されている。前記嵌入端部２５は、前記プラグ端子第２接触部２３が前記プラグ側壁１２の外側面から離れることを防止することができる。

引き続き図１、図２、図７、図８に示すように、本願の基板対基板コネクタ組立体のソケットＢのソケット本体４０は、底壁４１と、前記底壁４１の縦方向両側から上向きに延在して形成される一対のソケット側壁４２と、前記底壁４１から一対の前記ソケット側壁４２の間に位置して上向きに突出して形成される島部４５と、前記ソケット本体４０の横方向両端に形成されるソケットガイド部４４と、前記島部４５と一対の前記ソケット側壁４２との間に形成されるプラグ側壁収容キャビティ４３とを含む。

前記ソケット本体４０の底壁には下から上へ複数の端子溝４６が開設され、前記ソケット端子５０は、上へ前記端子溝４６内に組み立てられ、前記ソケット端子５０は、前記底壁４１での端子溝４６内に延在し且つ前記端子溝４６の底部に露出する支持アーム部５１と、前記支持アーム部５１の縦方向外側から上向きに折り曲げられて延在して形成され、前記島部４５の縦方向側面に位置し且つ前記ソケット側壁４２に向かうソケット端子第２接触部５２と、前記支持アーム部５１の縦方向内側から上向きに折り曲げられて形成され、前記ソケット側壁４２の縦方向側面に位置するソケット端子第１接触部５３と、前記第１接触部５３の先端から逆方向に折り曲げられて延在して形成される固着部５４と、前記固着部５４の下端から垂直に折り曲げられて縦方向外側に向かって前記ソケット本体４０の底壁４１の下面に延在するフィレット５５とを含む。

前記プラグＡが前記ソケットＢと嵌合する時、前記島部４５は、前記プラグＡの島部収容キャビティ１３内に収容され、前記プラグＡのプラグ側壁１２は、前記ソケットＢのプラグ側壁収容キャビティ４３内に収容され、前記プラグガイド部１４は、前記ソケットガイド部４４内にガイドされる。前記プラグ端子２０は、前記ソケット端子５０のソケット端子第１、第２接触部５３、５２の間に係入され、前記プラグ端子２０の第１、第２接触部２２、２３は、それぞれ前記ソケット端子５０の第１、第２接触部５３、５２に電気的に接触する。

図８を重点的に参照すると、前記島部４５の横方向両端の前記ソケットガイド部４４に向かう箇所には被保護部４５１が設けられ、前記被保護部４５１は、水平面が前記島部４５よりも低い台面部４５３と、前記台面部４５３から斜め下向きに傾斜して形成される逃げ斜面４５２と、前記台面部４５３から下向きに凹んで形成される係止溝４５４と、前記係止溝４５４から横方向外側へ開設され、前記逃げ斜面４５２に連通する連通溝４５５とを含む。

前記ソケットガイド部４４は、外周壁４４１、４４２及び前記外周壁４４１、４４２の間に位置するプラグガイド部収容キャビティ４４３を含む。前記外周壁は、縦方向外周壁４４１、及び前記縦方向外周壁４４１の両端に接続される一対の横方向外周壁４４２を含み、前記横方向外周壁４４２は、前記ソケット側壁４２に接続されている。

前記プラグガイド部収容キャビティ４４３は、前記島部４５の横方向への延在に対応する箇所には上下方向に貫通する貫通口４４３１が形成され、前記貫通口４４３１は、前記縦方向外周壁４４１の下端まで延在する。前記縦方向外周壁４４１の横方向外側と内側にはそれぞれ第１、第２延在溝４４１１、４４１２が設けられ、前記第２延在溝４４１２は、前記貫通口４４３１に連通する。前記横方向外周壁４４２の中間部は、上向きに突出して支持肩部４４２１を形成し、前記支持肩部４４２１の外周には、それぞれ前記支持肩部４４２１の縦方向外側に位置し且つ横方向に延在する取付段差部４４２５と、前記支持肩部４４２１と前記ソケット側壁４２を遮断する連通段差部４４２６と、前記支持肩部４４２１の縦方向内側に位置し且つ横方向に延在する弾性逃げ部４４２４とが設けられている。前記取付段差部４４２５、連通段差部４４２６及び弾性逃げ部４４２４は、互いに連通して１つのＵ型の段差部を形成する。前記支持肩部４４２１は、前記縦方向外周壁４４１側に近い薄肉部４４２２、及び前記薄肉部４４２２から横方向に沿って前記ソケット側壁４２に向かって延在して形成される厚肉部４４２３を含む。前記厚肉部４４２３の頂面は、前記薄肉部４４２２の頂面よりも低く、前記弾性逃げ部４４２４は、前記薄肉部４４２２に位置する箇所の縦方向における幅が前記厚肉部４４２３に位置する箇所の縦方向における幅よりも大きく、即ち、前記薄肉部４４２２の厚さは、前記厚肉部４４２３の厚さよりも小さく、それにより、前記弾性逃げ部４４２４の前記薄肉部４４２２に位置する箇所の縦方向における幅を大きくする。前記横方向外周壁４４２の前記縦方向外周壁４４１に近い側には、階段部４９が設けられている。前記取付段差部４４２５は、部分的に垂直方向に貫通して第３延在溝４４２８を形成する。

引き続き図９乃至図１１に示すように、前記ソケット補強部材６０は、縦方向に沿って前記縦方向外周壁４４１の頂面に被覆される胴体部６１と、前記胴体部６１の横方向外端から下向きに折り曲げられて前記第１延在溝４４１１に延在する縦方向外周壁遮蔽部６２と、前記胴体部６１の横方向内側から下向きに折り曲げられて前記島部４５の横方向端部の被保護部４５１上にまで延在する中央ガイド部６３と、前記胴体部６１の縦方向両端から前記支持肩部４４２１の頂面上にまで延在する頂面遮蔽部６６と、前記頂面遮蔽部６６の縦方向外側から下向きに折り曲げられて前記取付段差部４４２５上に延在する横方向外周壁遮蔽部６４と、前記横方向外周壁遮蔽部６４の自由端から逆方向に折り曲げられて前記連通段差部４４２６を通って前記弾性逃げ部４４２４上にまで延在する弾性アーム部６５とを含む。

別の実施例において、前記弾性アーム部６５は、前記横方向外周壁遮蔽部６４の横方向外側から逆方向に折り曲げられて前記弾性逃げ部４４２４上にまで延在してもよい。

前記縦方向外周壁遮蔽部６２の自由端６４２は、フィレットとしてプリント回路基板に固定され、前記横方向外周壁遮蔽部６４の底端は、フィレットとして前記第３延在溝４４２８を通ってプリント回路基板に延在して溶接固定される。前記胴体部６１は、前記プラグガイド部収容キャビティ４４３側に向かって前記中央ガイド部６３の縦方向両側に下向きに折り返して斜面ガイド部６１１が形成されている。

前記中央ガイド部６３は、前記胴体部６１の横方向内側から下向きに折り曲げられて前記第２延在溝４４１２内に延在する第１中央ガイドアーム６３１と、前記第１中央ガイドアーム６３１の底部から横方向に折り曲げられて前記貫通口４４３１に沿って前記島部４５の両側の被保護部４５１の底部まで延在する支持底アーム６３２と、前記支持底アーム６３２から斜め上向きに前記被保護部４５１の上方まで延在する第２中央ガイドアーム６３４と、前記第２中央ガイドアーム６３４の自由端から下向きに折り曲げられて前記係止溝４５４内に係入される係入端部６３５とを含む。前記第１、第２中央ガイドアーム６３１、６３４は、前記プラグ補強部材３０の挿入をガイドし、且つ前記ソケット本体４０の縦方向外周壁４４１と島部４５の横方向両端の被保護部４５１を保護するために用いられる。前記プラグ補強部材３０の縦方向外側面被覆部３５と縦方向内側面被覆部３４は、それぞれ前記第１、第２中央ガイドアーム６３１、６３４にガイドされ、前記支持底アーム６３２の上方の第１、第２中央ガイドアーム６３１、６３４の間に入るが、挿入状態で、前記縦方向外側面被覆部３５と前記縦方向内側面被覆部３４は、前記第１、第２中央ガイドアーム６３１、６３４に電気的に接触しない。挿入過程において、前記支持底アーム６３２が圧力を受けて貼り付けられるプリント回路基板と支持力を生成することで、前記第１、第２中央ガイドアーム６３１、６３４が一定の弾性を備えるようにする。

前記頂面遮蔽部６６は、被覆基部６６１と、前記被覆基部６６１の内側から前記階段部４９に位置して下向きに折り曲げられて形成されるガイド部６６２と、前記被覆基部６６１の前記弾性逃げ部４４２４に位置する内側縁を薄くして形成されるガイド斜面６６３とを含む。前記支持肩部４４２１の厚肉部４４２３の頂面は、前記頂面遮蔽部６６に被覆されず外部に露出する。前記ガイド部６６２の底部は、前記階段部４９の上方に位置する。

前記弾性アーム部６５は、前記横方向外周壁遮蔽部６４の横方向における自由端から逆方向に折り曲げられて形成される引き締め部６５１と、前記引き締め部６５１から横方向に前記弾性逃げ部４４２４上にまで延在する弾性本体アーム６５２と、前記弾性本体アーム６５２から前記プラグガイド部収容キャビティ４４３に向かって突出する接触凸部６５３とを含む。前記引き締め部６５１は、前記取付段差部４４２５、連通段差部４４２６及び弾性逃げ部４４２４に延在し、即ち、前記支持肩部４４２１の厚肉部４４２３に沿って延在し、前記弾性本体アーム６５２は、前記弾性逃げ部４４２４の前記薄肉部４４２２に位置する箇所まで延在する。前記弾性逃げ部４４２４は、前記薄肉部４４２２の位置で縦方向に沿ってより多い変形空間を有し、前記接触凸部６５３は、少なくとも一部が前記プラグガイド部収容キャビティ４４３内に延在する。前記プラグＡが前記ソケットＢ内に挿入されていない、即ち、前記ソケットＢが自然状態にある場合、上から下へ見て（即ち、図１１に示すように）、前記頂面遮蔽部６６のガイド斜面６６３は、前記弾性本体アーム６５２を被覆せず、前記弾性アーム部６５がプラグ補強部材３０の横方向外側面被覆部３３の接触部３３１によって縦方向外側へ押圧される場合、前記弾性本体アーム６５２は、一部が前記ガイド斜面６６３の下方に位置する可能性がある。

自然状態で、前記弾性臂主体臂６５２は、前記弾性逃げ部４４２４の前記プラグガイド部収容キャビティ４４３に向かう側に位置し、且つ前記薄肉部４４２２の内側面との間に変形隙間が存在し、前記弾性アーム部６５の接触凸部６５３が縦方向に押圧されると、前記弾性本体アーム６５２は、前記変形隙間内において変形を生じる。

重点的に図１２、図１３を参照し、プラグＡが挿入されると、前記プラグ補強部材３０の横方向外側面被覆部３３は、まず前記ガイド部６１１、ガイド部６６２及びガイド斜面６６３に接触し、ガイドされて前記プラグガイド部収容キャビティ４３３と位置合わせて、引き続き押圧されると、前記接触凸部６５３は、前記プラグ補強部材３０の接触部３３１と電気的に接触することで、電流を伝送するようになる。前記弾性本体アーム６５２は、前記薄肉部４４２２に向かって押圧されて変形し、弾性力を提供する。前記プラグ補強部材３０と前記ソケット補強部材６０は、縦方向の２つの接触部３３１が２つの接触凸部６５３に電気的に接触することによって電流を伝送し、電流に対する伝送負荷は、５アンペアに達することができる。

本願は、前記ソケット補強部材６０の頂面遮蔽部６６の横方向外側に下向きに折り曲げられてガイド部６６２を形成し、横方向外周壁遮蔽部６４の自由端が逆方向に折り曲げられて弾性アーム部６５を形成し、前記弾性アーム部６５と前記ガイド部６６２が横方向に位置ずれして、前記ガイド部６６２の下向きに延在する長さを長くすることにより、前記ガイド部６６２が挿入過程全体において前記弾性本体アーム６５２を保護することができ、且つ本願に係る構成が簡単であり、量産性が高い。

以上は本願の実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願は様々な修正及び変更が可能である。本願の精神及び原理内で行われたいかなる修正、同等置換、改善等は、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるべきである。

Claims

ソケット補強部材であって、
胴体部と、前記胴体部から延在して形成される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部の端縁から逆方向に折り曲げられて前記横方向外周壁遮蔽部の内側まで延在する弾性アーム部とを含み、
前記頂面遮蔽部は、前記弾性アーム部に近い側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低く、
前記頂面遮蔽部は、前記弾性アーム部側に位置する内縁に薄化によってガイド斜面が形成され、前記ガイド斜面は、前記弾性アーム部の斜め上方位置に位置し、プラグがソケットに挿入されていない場合、上から下へ見て、前記ガイド斜面と前記弾性アーム部は、重なることがない、ことを特徴とするソケット補強部材。
前記弾性アーム部と前記横方向外周壁遮蔽部との間に変形隙間が存在することにより、前記弾性アーム部は、縦方向に沿って外向きの圧力を受けた場合、前記横方向外周壁遮蔽部へ弾性変形する、ことを特徴とする請求項１に記載のソケット補強部材。
前記弾性アーム部は、前記横方向外周壁遮蔽部の横方向における一端から逆方向に折り曲げられて形成される引き締め部と、前記引き締め部から横方向に延在して形成される弾性本体アームと、前記弾性本体アームからプレス形成される接触凸部とを含み、上から下へ見て、前記ガイド斜面は、前記弾性本体アームと重ならない、ことを特徴とする請求項２に記載のソケット補強部材。
前記横方向外周壁遮蔽部は、前記頂面遮蔽部の外側から下向きに折り曲げられて延在して形成され、前記横方向外周壁遮蔽部の底部は、フィレットとしてプリント回路基板に固定され、電流の伝送は、前記接触凸部、弾性アーム部、横方向外周壁遮蔽部からプリント回路基板に伝送される、ことを特徴とする請求項３に記載のソケット補強部材。
基板対基板ソケットであって、
ソケット本体と、ソケット端子と、ソケット補強部材とを含み、
前記ソケット本体は、底壁と、前記底壁の縦方向両端から上向きに突出して形成されるソケット側壁と、前記ソケット本体の横方向両端に形成されるソケットガイド部と、前記底壁から上向きに突出して形成される島部とを含み、
前記ソケットガイド部は、プラグガイド部収容キャビティと、前記プラグガイド部収容キャビティの横方向外側に位置する縦方向外周壁と、前記プラグガイド部収容キャビティの縦方向両側に位置する一対の横方向外周壁とを含み、
前記ソケット補強部材は、前記縦方向外周壁の表面に被覆される胴体部と、前記胴体部から延在して前記横方向外周壁の頂面及び外側面に被覆される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部から前記横方向外周壁の前記プラグガイド部収容キャビティに近い側まで延在する弾性アーム部とを含み、
前記頂面遮蔽部は、前記横方向外周壁に近い内側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低く、
前記頂面遮蔽部の前記弾性アーム部側に位置する内縁にはガイド斜面が薄く形成され、プラグが前記基板対基板ソケットに挿入されていない場合、上から下へ見て、前記ガイド斜面と前記弾性アーム部は、重なることがない、ことを特徴とする基板対基板ソケット。
前記ソケット本体の横方向外周壁は、支持肩部と、前記支持肩部の縦方向内側に位置して前記プラグガイド部収容キャビティに連通する弾性逃げ部とを含み、前記弾性アーム部は、前記弾性逃げ部に縦方向に弾性変形可能である、ことを特徴とする請求項５に記載の基板対基板ソケット。
前記支持肩部は、横方向外側に位置する薄肉部と、横方向内側に位置する厚肉部とを含み、前記弾性逃げ部は、前記薄肉部に位置する箇所が縦方向に広い幅を有し、前記薄肉部の厚さは、前記厚肉部の厚さよりも小さく、前記弾性アーム部は、プラグによる押圧によって、縦方向に沿って前記薄肉部の内側面に向かって弾性変形し、前記薄肉部の頂面は、前記頂面遮蔽部に被覆され、前記厚肉部の頂面の水平位置は、前記薄肉部の頂面の水平位置よりも低く、前記厚肉部の頂面は、前記頂面遮蔽部に被覆されていない、ことを特徴とする請求項６に記載の基板対基板ソケット。
前記支持肩部の縦方向外側には取付段差部が形成され、前記横方向外周壁遮蔽部は、前記取付段差部の上に延在し、前記支持肩部は、少なくとも横方向における一端に、前記弾性逃げ部と取付段差部を連通する連通段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項７に記載の基板対基板ソケット。
前記弾性アーム部は、前記横方向外周壁遮蔽部の横方向における一端から折り曲げられて前記連通段差部に延在する引き締め部と、前記引き締め部から横方向に前記弾性逃げ部に延在する弾性本体アームと、前記弾性本体アームからプレス形成されて前記プラグガイド部収容キャビティ内に突出する接触凸部とを含む、ことを特徴とする請求項８に記載の基板対基板ソケット。
前記弾性本体アーム及びそれにおける接触凸部は、前記弾性逃げ部における薄肉部に位置する箇所に対応し、前記引き締め部は、前記厚肉部の外周を囲み、前記頂面遮蔽部の前記弾性本体アームに対応する位置における内縁は、薄くされてガイド斜面が形成され、上から下へ見て、前記ガイド斜面は、前記弾性本体アームと重ならない、ことを特徴とする請求項９に記載の基板対基板ソケット。
前記横方向外周壁遮蔽部は、前記頂面遮蔽部の外側から下向きに折り曲げられて延在して形成され、前記横方向外周壁遮蔽部の底部は、フィレットとしてプリント回路基板に固定され、電流の伝送は、前記接触凸部、弾性アーム部、横方向外周壁遮蔽部からプリント回路基板に伝送される、ことを特徴とする請求項１０に記載の基板対基板ソケット。
前記ソケット補強部材は、さらに、前記胴体部の横方向外側から下向きに折り曲げられて延在して形成される縦方向外周壁遮蔽部と、前記胴体部の横方向内側から下向きに折り曲げられて前記島部の横方向外端まで延在する中央ガイド部とを含む、ことを特徴とする請求項１１に記載の基板対基板ソケット。
前記胴体部における前記中央ガイド部の縦方向両側が薄くされて斜面ガイド部が形成され、前記横方向外周壁の内側における前記支持肩部の横方向外側に位置する箇所には、階段部が設けられ、前記ガイド部の底面は、前記階段部の上方に位置する、ことを特徴とする請求項１２に記載の基板対基板ソケット。
基板対基板コネクタ組立体であって、
ソケットと、ソケットに嵌合するプラグとを含み、
前記プラグは、プラグ本体と、プラグ端子と、プラグ補強部材とを含み、
前記プラグ本体は、頂壁と、前記頂壁の縦方向両端から下向きに延在して形成されるプラグ側壁と、前記プラグ本体の横方向両端に形成されるプラグガイド部と、前記プラグ側壁とプラグガイド部との間に位置する島部収容キャビティとを含み、
前記ソケットは、ソケット本体と、ソケット端子と、ソケット補強部材とを含み、
前記ソケット本体は、底壁と、前記底壁の縦方向両端から上向きに突出して形成されるソケット側壁と、前記ソケット本体の横方向両端に形成されるソケットガイド部と、前記底壁から上向きに突出して形成される島部と、前記島部とソケット側壁との間に形成されるプラグ側壁収容キャビティとを含み、
前記ソケットガイド部は、プラグガイド部収容キャビティと、前記プラグガイド部収容キャビティの横方向外側に位置する縦方向外周壁と、前記プラグガイド部収容キャビティの縦方向両側に位置する一対の横方向外周壁とを含み、
前記ソケット補強部材は、前記縦方向外周壁の表面に被覆される胴体部と、前記胴体部から延在して前記横方向外周壁の頂面及び外側面に被覆される頂面遮蔽部及び横方向外周壁遮蔽部と、前記横方向外周壁遮蔽部から前記横方向外周壁の前記プラグガイド部収容キャビティに近い側まで延在する弾性アーム部とを含み、
前記頂面遮蔽部は、前記横方向外周壁に近い内側に下向きに折り曲げられてガイド部が形成され、上から下へ見て、前記ガイド部は、前記弾性アーム部と重ならず、前記ガイド部の底部は、前記弾性アーム部の頂部よりも低く、
前記頂面遮蔽部は、前記弾性アーム部側に位置する内縁に薄化によってガイド斜面が形成され、前記プラグが前記ソケットに挿入されていない場合、上から下へ見て、前記ガイド斜面と前記弾性アーム部は、重なることがない、ことを特徴とする基板対基板コネクタ組立体。
前記ソケット本体の横方向外周壁は、支持肩部と、前記支持肩部の縦方向内側に位置して前記プラグガイド部収容キャビティに連通する弾性逃げ部とを含み、前記弾性アーム部は、前記弾性逃げ部に縦方向に弾性変形可能である、ことを特徴とする請求項１４に記載の基板対基板コネクタ組立体。
前記支持肩部は、横方向外側に位置する薄肉部と、横方向内側に位置する厚肉部とを含み、前記弾性逃げ部は、前記薄肉部に位置する箇所が縦方向に広い幅を有し、前記薄肉部の厚さは、前記厚肉部の厚さよりも小さく、前記弾性アーム部は、プラグによる押圧によって、縦方向に沿って前記薄肉部の内側面に向かって弾性変形し、
前記薄肉部の頂面は、前記頂面遮蔽部に被覆され、前記厚肉部の頂面の水平位置は、前記薄肉部の頂面の水平位置よりも低く、前記厚肉部の頂面は、前記頂面遮蔽部に被覆されず、前記支持肩部の縦方向外側には取付段差部が形成され、前記横方向外周壁遮蔽部は、前記取付段差部に延在し、前記支持肩部は、少なくとも横方向における一端に、前記弾性逃げ部と取付段差部を連通する連通段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項１５に記載の基板対基板コネクタ組立体。
前記弾性アーム部は、前記横方向外周壁遮蔽部の横方向における一端から折り曲げられて前記連通段差部に延在する引き締め部と、前記引き締め部から横方向に前記弾性逃げ部に延在する弾性本体アームと、前記弾性本体アームからプレス形成されて前記プラグガイド部収容キャビティ内に突出する接触凸部とを含み、前記弾性本体アーム及びそれにおける接触凸部は、前記弾性逃げ部における薄肉部に位置する箇所に対応し、前記引き締め部は、前記厚肉部の外周を囲み、前記頂面遮蔽部における前記弾性本体アームに対応する位置での内縁は、薄くされてガイド斜面が形成され、上から下へ見て、ガイド斜面は、前記弾性本体アームと重ならない、ことを特徴とする請求項１６に記載の基板対基板コネクタ組立体。