JP7385546B2 - 防音壁のパネル取付構造 - Google Patents
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Description
その上、第1防音パネル及び補助パネルは、パネル落下防止用第1索状体及びパネル落下防止用第2索状体を介して補助パネル取付用支柱に取り付けてあるために、各パネルを安全に設置できる。
尚、補助パネルは、パネル落下防止用第2索状体を補助パネル取付支柱の索状体挿通孔から抜き取らなくとも、ワイヤ抜け止めキャップを外して、例えば、補助パネルに設けた索状体貫通孔やアイボルトなどの索状体貫通部からパネル落下防止用第2索状体を抜き取るだけで、補助パネル取付用支柱から取り外すことができる。
したがって、補助パネル取付用支柱の簡単な加工により、第1防音パネル及び補助パネルの脱落防止と、簡単な取り出しを可能にでき、施工及びメンテナンスの短時間化とコストダウンを可能にできる。
図1、図2に示すように、例えば道路等の防音壁は、道路の側方において道路とその周辺とを隔てるように、道路に沿って一定間隔置きに立設させたH鋼から成るパネル取付用支柱10の縦溝内に、第1防音パネル1Aを上下方向に複数段に積み上げた状態で、道路に沿って並べて設置することで構成されている。
前記第1防音パネル1Aを積み上げた既設の防音壁に対し、追加施工を行って、更に、防音性能を上げた防音壁を形成するために、図1、図2に示すように、前記第1防音パネル1Aの最上段の物の更に上に、補助パネル1Bを取り付けてある。
図1、図2に示すように、第1防音パネル1Aは、グラスウールからなる第1吸音材3Aを内装した第1吸音空間4Aを内部に形成すると共に、音源となる道路とその道路の周囲とを隔てる隔壁を形成自在な金属板から成る第1外枠体5Aを設け、第1吸音空間4Aに外方の音を取り入れ自在な音導入孔を多数形成してあるガラリ構造からなる音透過面を、第1外枠体5Aの音源側表面部に形成すると共に、第1外枠体5Aの音源側とは反対側の背面部には孔の開いてない鉄板製の遮音板を設けて、道路側からの発生音を防音壁の背面側には逃がさないように構成してある。
尚、第1外枠体5Aは、2部材以上の板金部材から成り、それらの複数の板金部材をリベットやボルトナット又は接着、溶接などで一体に箱状に組み付けて形成してある。
図中14aは、ワイヤ(図外)を通す孔で、図中14bのように、切り欠いてもよい。図中15はアイボルトで、ワイヤを通すことで、補助パネル1Bの脱落を防止してある。
尚、第2外枠体5Bは、2部材以上の板金部材から成り、それらの複数の板金部材をリベットやボルトナット又は接着、溶接などで一体に箱状に組み付けて形成してある。
前記第2吸音材3Bには、その表面に難燃性のクロス(図外)を貼り付けて耐候性を保持してあると共に、前記パンチングメタルの開口率は、50%以上では防音壁上端縁近傍での音の回折現象の抑制効果は変わりないが、パネル剛性が低下しないように約32%にしてある。
複数の第1防音パネル1Aの内の最上段の物の更に上に、補助パネル1Bを取り付けて防音壁を構成するのに、図4~図9、図11に示すように、ワイヤ抜け止めキャップ17を取り外した状態で、前記パネル取付用支柱10の上端部夫々に、上方に延設する補助パネル取付用支柱20を連結プレート21を介してボルト連結して立設させ、横方向に互いに隣り合う補助パネル取付用支柱20間に補助パネル1Bを配設し、一対のパネル落下防止用第1索状体12夫々の上端部を、補助パネル取付用支柱20に抜け止めした状態で取り付けてあるとともに、パネル落下防止用第1索状体12と同様に両端部に夫々ワイヤの径よりも大径の第2抜け止め頭部22を設けたワイヤから成るパネル落下防止用第2索状体23を、補助パネル1Bの横側両端部において貫通する状態で、補助パネル取付用支柱20に固定してある。
そのために、パネル落下防止用第1索状体12の第1抜け止め頭部11及び第1索状体本体部18を大径孔部24Aに挿通させた後に、小幅孔部24Bに移動させ、パネル落下防止用第2索状体23の第2抜け止め頭部22及び第2索状体本体部25を大径孔部24Aに挿通させることで、パネル落下防止用第1索状体12は補助パネル取付用支柱20に係止して抜け止めされ、また、補助パネル取付用支柱20の上端部に、パネル落下防止用第2索状体23の両端部を抜け止めするように挿通した前記ワイヤ抜け止めキャップ17をボルトで固定することで、補助パネル1Bも脱落防止できる。
また、必要に応じてワッシャー26を設けるとよい。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記索状体挿通孔24は、図12に示すように、パネル落下防止用第1索状体12を挿通させる第1挿通孔30と、その第1挿通孔30の上側にパネル落下防止用第2索状体23を挿通させる第2挿通孔31とから構成して、補助パネル取付用支柱20に設けてあってもよい。この場合は、パネル落下防止用第1索状体12を挿通させた状態で、例えばボルトBなどの第1挿通孔30の大径孔部24Aを塞ぐものを設ける必要がある。
〈2〉 また、前記索状体挿通孔24は、図13(a)、(b)に示すように、パネル落下防止用第1索状体12を挿通させる第1挿通孔30と、その第1挿通孔30の上側にパネル落下防止用第2索状体23を挿通させる第2挿通孔31とから構成して、第2挿通孔31を補助パネル取付用支柱20のウェブ部分に形成すると共に、第1挿通孔30を補助パネル取付用支柱20の下端部に連接した底板部32に形成してあってもよい。
〈3〉 前記第1、第2吸音材3A,3Bは、ポリエステルウール以外に、グラスウールやロックウール等の無機繊維からなる多孔質体や、ステンレス繊維などの金属繊維からなる多孔質体の他に、アルミニウム焼結板から構成してあってもよい。
〈4〉 前記パンチングメタルを、アルミニウム以外に、ステンレス、亜鉛引き鋼板などの金属板から形成してあってもよい。
〈5〉 前記防音壁は、道路用以外に、鉄道用、一般の防音壁、室内のパーティションに利用することもできる。
〈6〉 前記第1実施形態の第2吸音材3Bは、上下方向に連続的に厚み及び流れ抵抗値が変化するもの以外に、厚みが均等で下端部ほど面密度が大きくなるものや、密度一定で厚みを上端側程薄く形成してあったり、密度一定の吸音材マットを、厚み方向に積層して上端側より下端部ほど積層枚数を増加させてあってもよく、つまり、空気の流れ抵抗値を下端部ほど大になるように設定してあればよい。
〈7〉 第2外枠体5Bの表面部を、パンチングメタル以外に、金属メッシュやガラリ構造やルーバー形式の金属板で形成してあってもよい。
1B 補助パネル
10 パネル取付用支柱
11 第1抜け止め頭部
12 パネル落下防止用第1索状体
18 第1索状体本体部
20 補助パネル取付用支柱
22 第2抜け止め頭部
23 パネル落下防止用第2索状体
24 索状体挿通孔
24A 大径孔部
24B 小幅孔部
25 第2索状体本体部
Claims (3)
- 横方向に間隔を空けて配置してある一対のパネル取付用支柱の間に、複数の第1防音パネルを上下方向に複数段に並設し、
一対のパネル落下防止用第1索状体を、前記第1防音パネル夫々の横側両端部において、上下方向に段積みした複数の前記第1防音パネルにわたって貫通する状態に各別に設け、
前記パネル落下防止用第1索状体を夫々前記パネル取付用支柱に貫通させて抜け止めしてある防音壁において、複数の前記第1防音パネルの内の最上段の物の更に上に、補助パネルを取り付けてある防音壁のパネル取付構造であって、
前記パネル取付用支柱の上端部夫々に、上方に延設する補助パネル取付用支柱を連結した状態で立設し、
横方向に互いに隣り合う前記補助パネル取付用支柱間に前記補助パネルを配設し、
一対の前記パネル落下防止用第1索状体夫々の上端部を、前記補助パネル取付用支柱に抜け止めした状態で取り付けてあるとともに、
パネル落下防止用第2索状体を前記補助パネルの横側両端部において貫通する状態で、前記補助パネル取付用支柱に固定してある防音壁のパネル取付構造。 - 前記パネル落下防止用第1索状体の上端部と前記パネル落下防止用第2索状体とを、共に挿通させて抜け止めする索状体挿通孔を、前記補助パネル取付用支柱に設けてある請求項1に記載の防音壁のパネル取付構造。
- 前記パネル落下防止用第1索状体の端部には、第1索状体本体部の径よりも大きい第1抜け止め頭部を一体に設けるとともに、
前記パネル落下防止用第2索状体の端部には、第2索状体本体部の径よりも大きい第2抜け止め頭部を一体に設け、
前記索状体挿通孔に、前記第1抜け止め頭部及び第2抜け止め頭部22の外径よりは大で、且つ、前記第1抜け止め頭部と前記パネル落下防止用第2索状体の第2索状体本体部の径の合計よりは小さい径の大径孔部を設けると共に、前記第1抜け止め頭部よりも小幅の小幅孔部を、前記大径孔部に繋がる状態で前記大径孔部の下側に設け、前記小幅孔部を前記第1索状体本体部が挿通可能な大きさに形成してある請求項2に記載の防音壁のパネル取付構造。
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