JP7385323B1 - 接合構造 - Google Patents

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【課題】強度の高い接合が行えるようにするため、柱材等の被接合材の接合面を容易に密にすることができるようにする。【解決手段】被接合材51に接合するための固定具31が挿入可能な貫通穴13を有する板状の接合片部12を複数備えた接合金物11において、1以上の接合片部12における少なくとも1個の貫通穴13を、被接合材51の接合部52の接合面52aと直交する方向に長い異形長穴14とする。異形長穴14の両側縁に、長手方向に沿って接合片部12の遊端側ほど幅を狭くするように長手方向に対して傾斜する傾斜縁14aを形成する。【選択図】図5

Description

この発明は、木造建築物の土台や柱、梁、屋根などの接合に用いられる接合金物に関するものである。
接合金物には、たとえば下記特許文献1に開示のものをはじめ、筋交い金物、かど金物、短冊金物、ホールダウン金物、羽子板金物などがある。これらの接合金物は用途に応じて様々な形に形成されているが、いずれも、柱などの被接合材に接合される板状の接合片部を有している。接合片部には、釘やビス、ボルトなどの固定具を挿入する貫通穴が形成されている。
貫通穴の形状は、基本的に、固定具に対応した大きさの円形である。
接合金物を用いると、被接合材の接合部を緊結し、補強することができる。しかし、接合金物は互いに突き合わせたり重ね合わせたりした被接合材どうしに固定して、それらの接合状態を維持するものであるので、被接合材どうしを積極的に引き寄せ合う機能は有していない。
このため、接合金物の固定前における被接合材どうしの合わせ目に隙間があれば、隙間がある状態で接合されることになる。
このように被接合材どうしの間に隙間がある場合には、接合部を補強するというよりも、接合を主に担うことになってしまい、接合金物にかかる荷重が過大となり、所望の強度を発揮できないことになる。言葉をかえれば、接合金物を用いた接合であっても、作業員の技能によって、仕上がり強度が影響を受けることがあった。
実開平6-56211号公報
この発明は、強度の高い接合が行えるようにするため、被接合材の接合面を容易に密着できるようにすることを主な課題とする。
そのために、この発明は下記の接合金物を提供する。
すなわち、その接合金物は、被接合材に接合するための固定具が挿入可能な複数の貫通穴を有する板状の接合片部を2以上備えたものであって、1以上の接合片部における貫通穴のうち一部の貫通穴を除く貫通穴が、被接合材の接合部の接合面と直交する方向に長い異形長穴である。異形長穴の形状は、その長手方向の両端部に、互いの中心を長手方向に延びる直線上に並べる円弧を有し、両端部のうち使用時に被接合材の接合面に近い方に位置される端部の円弧の直径を、これとは反対の遊端側の端部における円弧の直径よりも大きく形成し、両端部の円弧を一対の接線で連結した、遊端側を先細りとする長穴形状である。つまり、異形長穴における長手方向と直交する方向の両側に、異形長穴の長手方向に対して傾く、前述の接線からなる傾斜縁が形成されている。
この構成を採用した接合金物は、使用に際して、まず、被接合材の接合部に跨るように当てたのち、被接合材の一方に重なっている接合片部の貫通穴に固定具を挿入して接合片部を固定する。つぎに、貫通穴として異形長穴を有している別の接合片部におけるその異形長穴に、たとえば皿ねじ状の固定具または矯正ねじ具を挿入する。
固定具または矯正ねじ具は、回転力を入力するための回転力入力部を上端部に、異形長穴を通して被接合材に対して螺合する雄ねじ部を下部に有するとともに、回転力入力部と雄ねじ部との間にテーパ面部を有したものである。テーパ面部は、下側ほど小径となる円錐形状で、その下端が、異形長穴の幅狭の部分に対応する大きさに形成されている。
皿ねじ状の固定具または矯正ねじ具を異形長穴の幅狭の部分に挿入して被接合材の他方に螺合すると、テーパ面部が異形長穴を押して、接合金物と被接合材との間に運動方向の転換による滑りを生じさせる。この滑りによって、被接合材の他方と接合金物が相対移動して、被接合材の他方を被接合材一方に向けて変位させる。つまり、被接合材の接合面を密着させる。
皿ねじ状の固定具または矯正ねじ具は、接合のための固定具として、そのまま挿入状態にしても、取り外しても、いずれでもよい。取り外す場合には、取り外し前に他の貫通穴に対して固定具を挿入して固定を行う。
この発明によれば、接合片部に特定方向に長く、また幅狭となる異形長穴を形成したので、皿ねじ状の固定具または矯正ねじ具を異形長穴に用いることで、被接合材の接合面を密着させながら接合し、また密着させたのちに接合することができる。このため、被接合材の接合面に隙間を生じさせず、接合部に高い接合強度が得られる。
接合金物の斜視図。 接合金物の要部説明図。 接合金物の固定途中の状態を示す正面図。 接合金物の固定途中の状態を示す正面図と断面図。 接合金物の固定途中の状態を示す正面図と断面図。 接合金物の固定状態を示す正面図と断面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の正面図。 他の例に係る接合金物の斜視図。 他の例に係る接合金物の斜視図。 接合金物の他の使用例を示す正面図。 接合金物の他の使用例を示す正面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
接合金物11は、製材や集成材などからなる木製の被接合材51どうしの接合部52における接合面52a(図6参照)、また被接合材51の一部における接合部52の接合面52a(図19参照)を接合するのに使用される。
図1に示した接合金物11はその一例であり、被接合材51の面一となる面に固定されるものである。
接合金物11は、適宜厚の平らな1枚の金属板で構成されており、2以上の接合片部12を有している。これらの接合片部12には被接合材51に接合するための固定具31を挿入可能な貫通穴13が形成されている。図1に示した接合金物11の接合片部12の数は2個であり、接合金物11は、一方向に長い2個の接合片部12が直列に連続した短冊状をなしている。
具体的には、接合金物11は長手方向の中間位置を境にして2つの接合片部12を有している。接合片部12どうしの大きさは等しく、形状も同一である。接合片部12の形状は、長方形であってもよいが、この例の接合金物11は長手方向の中間部が幅狭にくびれるように形成されている。接合片部12の貫通穴13は複数形成されており、被接合材51に対する固定に資するように適宜に配設されている。
複数の接合片部12のうち、1以上の接合片部12の貫通穴13には、他の貫通穴13とは形状の異なる少なくとも1個の異形長穴14がある。
異形長穴14は、被接合材51の接合部52の接合面52aと直交する方向に長く形成されている。異形長穴14以外の貫通穴13は、固定具31を挿入可能な円形であり、皿ねじ状の固定具31の頭部を収められるように逆円錐面が、使用時に表面となる一方の面の口縁に形成されている。
ここで、被接合材51の接合部52の接合面52aとは、複数の被接合材51どうしを直列や並列、直角等に接合する場合に、それらの間の突き合わされた面や重なり合う面である。被接合材51が1つであり、その一部に隙間を埋めたい割れ目等がある場合に、その隙間を形成する面である。
つまり、接合面52aと直交する方向とは、互いに密に接合させる面と直交する方向であり、接合片部12がその基端から遊端側に延びる長手方向と同じ方向である。
なお、図1に例示の接合金物11では、接合片部12が略長方形であるため、「接合片部12がその基端から遊端側に延びる長手方向」と述べたが、接合片部12が長方形でない場合もある。その場合には、「接合片部12がその基端から遊端側に延びる主軸方向」などと表現することができる。
図1に例示のように2個の接合片部12が直線状に連なった形状の接合金物11では、異形長穴14は接合金物11の長手方向に長い。
そして、異形長穴14の両側縁に、長手方向に沿って接合片部12の遊端側ほど幅を狭くするように長手方向に対して傾斜する傾斜縁14aが形成されている。図2に異形長穴14の正面図を示す。図2では、1つの接合片部12を示しており、図面下側が基部であり、図面上側が遊端である。図面上下方向に長い異形長穴14は、遊端側である図面上側のほうが幅狭に形成されている。異形長穴14の上下両端は円弧で形成されており、異形長穴14は全体として涙滴型に近い形状である。
付言すれば、前述のように異形長穴14は接合片部12の長手方向に長い形状であり、遊端側ほど幅が狭くなる形状であるので、異形長穴14の形状は左右対称である。
このような形状の異形長穴14における幅狭の部分14bの直径d1は、固定具31としてのねじや釘、ボルト等を挿入できる大きさである。
貫通穴13のひとつである異形長穴14は、他の貫通穴13とともに接合片部12に配設されるが、異形長穴14については特に、接合片部12の幅方向の中間位置に形成されるのが好ましい。もちろん、接合片部12の幅が大きい場合には、異形長穴14を幅方向に複数列並べることもできる。
図1、図2に示したように1個の異形長穴14を有する接合片部12の場合、異形長穴14は幅方向の中間位置に形成されている。接合片部12の長手方向における異形長穴14の形成位置は、接合片部12の基部から離れている、つまり遊端側であるほうがよい。これは、異形長穴14が被接合材51を接合面52a側に引き寄せる作用の一部を担っているからである。
異形長穴14以外の貫通穴13は、接合片部12の形状や必要な貫通穴13の大きさ等に応じてバランスよく配設される。図示例では、幅方向の中間位置における異形長穴14の下側に複数個の貫通穴13を一直線に並べるとともに、異形長穴14よりもやや遊端側の左右に1個ずつの貫通穴13を配設している。
図示例の接合金物11では、2個の接合片部12を互いに同一形状にして、それぞれに異形長穴14を設けたが、一方の接合片部12のみに異形長穴14を形成する構造であってもよい。
この接合金物11の固定には、固定具31が用いられるが、固定具31のひとつとして、接合完了後に取り外せる矯正ねじ具32を用いることもできる。固定具31と矯正ねじ具32は、互いに同一形状であっても異なる形状であってもよい。
異形長穴14に挿入される固定具31または矯正ねじ具32について説明する。矯正ねじ具32または固定具31は、図2に示したように、回転力を入力するための回転力入力部32aを上端部に、異形長穴14を通して被接合材51に対して螺合する雄ねじ部32bを下部に有している。そして、回転力入力部32aと雄ねじ部32bとの間に、下側ほど小径となる円錐形状のテーパ面部32cが形成されている。テーパ面部32cの下端の直径d2は、異形長穴14の幅狭の部分14bに対応する、つまり、異形長穴14の幅狭の部分14bよりもごくわずかに小さい嵌合対応する大きさである。
テーパ面部32cの高さhは、接合金物11の厚さと同等かそれ以上に設定され、テーパ面部32cの傾斜角度α(水平からの角度)は、傾斜縁14aの長手方向に対する角度やその長さに応じて設定される。テーパ面部32cの傾斜角度αは、水平からの角度が小さい場合、被接合材51に対する螺合とテーパ面部32cの降下ができないので、水平に対して45度よりも急であるほうがよい。
以上のように構成された接合金物11は、次のように使用される。
この例では、図3に示したように、角材である被接合材51を長手方向に直列に接合する例を示す。図示は省略するが、被接合材51の接合面52aには、必要に応じて継手が形成されている。
接合面52aを有する接合部52における接合金物11を固定する部分には、接合金物11の厚み以上の深さを有する座彫り部53が形成される。図示例の座彫り部53は平面視形状を長方形としたが、接合金物11の輪郭形状にならった形状であってもよい。座彫り部53には、中心となる位置に墨付けがなされる。図3中、Lは墨付け線である。なお、墨付け線Lは、他の図面においては省略している。
まず、図3に示したように、接合面52aどうしを接合して座彫り部53に接合金物11を置く。このとき、接合金物11の幅方向の中間位置が墨付け線Lと一致するように留意する。墨付け線Lは、幅方向の中間位置の貫通穴13と異形長穴14から視認できる。また、接合金物11の2個の接合片部12は、共に同じ形状であるので、置くときの向きは問わない。
つぎに、図4に示したように、接合金物11における一方の接合片部12aの貫通穴13に固定具31を挿入して一方の被接合材51aに対して固定する。固定は、接合片部12のすべての貫通穴13に対して行うのではなく、遊端側に位置する一部の貫通穴13に対して行うとよい。
つづいて、接合面52aどうしを接合した状態で、他方の接合片部12bの異形長穴14を通して、矯正ねじ具32または固定具31を他方の被接合材51bに挿入する。図示では便宜上、接合面52aどうしの間に隙間を描いたが、実際には目立つ隙間がないのが通常である。
異形長穴14に対する矯正ねじ具32または固定具31の挿入は、図4に示したように、異形長穴14の幅狭の部分14bに対して行う。そして、雄ねじ部32bを被接合材51bに対して螺合すると、図5に示したように、雄ねじ部32bの進入に伴ってテーパ面部32cが異形長穴14の傾斜縁14aに当たる。これによって、テーパ面部32cを異形長穴14の幅広の部分に向けて相対移動させる方向に、接合金物11と他方の被接合材51bとの間で滑りを生じさせる。この結果、他方の被接合材51bの接合面52aが一方の被接合材51aの接合面52aに押し付けられ、接合面52aどうしが密着する。
このあと、図6に示したように、異形長穴14を除くすべての貫通穴13に固定具31を挿入して固定を行う。異形長穴14に挿入した矯正ねじ具32または固定具31は、座彫り部53の深さ等の関係で不都合がなければ、そのまま挿入した状態にしておいてもよいが、不要であれば取り外すこともできる。
このように、異形長穴14に矯正ねじ具32または固定具31を所定通りに挿入すると、その動きが接合面52aどうしが接近する方向の動きに変換されるので、被接合材51の接合面52aを密着させながら接合し、また密着させたのちに接合することができる。このため、接合面52aに隙間のない被接合材51の接合が行え、接合部52の接合強度を高めるとともに、安定した接合状態が得られる。
異形長穴14は接合片部12の幅方向の中間位置に形成されているので、位置合わせが容易であるとともに、均等な引き寄せが行える。
以下、他の例について説明する。この説明において、先の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図7は、他の例に係る接合金物11の正面図を示している。この接合金物11は、2個の接合片部12を有するものの、一方の接合片部12のみに異形長穴14を形成している。
異形長穴14を有しない接合片部12には、異形長穴14に代えて厚み方向に貫通する窓部15を形成している。窓部15の形成位置は、接合片部12の幅方向の中間位置である。
また、貫通穴13の口縁の逆円錐面は省略している。
図8は、柱材のような比較的太い被接合材51ではなく、細い枠材や板材からなる被接合材51の直列的な接合に用いられる接合金物11の例である。接合金物11の幅を小さくする必要があるぶん、異形長穴14を取り巻くように貫通穴13を配設している。
図9は、細い枠材や板材からなる被接合材51の並列的な接合に用いられる接合金物11の例である。接合金物11の長さを短くする必要があるため、異形長穴14の左右両側に貫通穴13を配設している。このような接合金物11は被接合材51の反りの修正にも使用できる。
図10は、細い枠材や板材からなる2個の被接合材51を直角に接合する接合金物11の例である。接合金物11における2個の接合片部12のうち、一方の接合片部12の長さが、他方の接合片部12よりも短く形成されている。
図11は、細い枠材や板材からなる3個の被接合材51を十字に接合する接合金物11の例である。接合金物11は、一直線状に形成されており、その長手方向に並んだ3つの接合片部12を有している。中間の接合片部12は、貫通穴13のみを有し、両側の接合片部12が貫通穴13と異形長穴14を有している。
図12は、図11の接合片部12と同じ構造の接合金物11を用いて、細い枠材や板材からなる3個の被接合材51をT字に接合する例を示している。
図13は、細い枠材や板材からなる3個の被接合材51の接合面を互いに突き合わせてT字に接合する接合金物11の例である。接合金物11は、T字型に形成されており、中央の接合片部12の3方に3つの接合片部12が突設されている。中央の接合片部12は、貫通穴13のみを有し、3方の接合片部12が貫通穴13と異形長穴14を有している。
図14は、側面と直角の接合面が形成された2個の被接合材51をL字型に接合する接合金物11の例である。接合金物11は、短冊状に形成され、一直線に並ぶ2個の接合片部12を有している。一方の接合片部12に貫通穴13と異形長穴14を形成し、他方の接合片部12には、貫通穴13と窓部15を形成している。
図15は、側面に対して45度に傾いた接合面52aが形成された2個の被接合材51をL字型に接合する接合金物11の例である。接合金物11は、短冊状に形成され、一直線に並ぶ2個の接合片部12を有している。いずれの接合片部12にも貫通穴13と異形長穴14を形成している。接合片部12同士の間に対応する左右両側面には、アリ溝型の切欠き部16が形成されている。この切欠き部16は、補助具61を取り付けるための部分である。
補助具61は、接合面同士を突き合わせた被接合材51と接合金物11との位置関係を固定するためのものであり、外側金具62と内側金具63を有している。いずれの金具62,63も、図16に示したように、平板部62a,63aの一端に、接合金物11の切欠き部16に嵌まる突起部64を有している。また平板部62a,63aの他端には、被接合材51の角に嵌まる平面視L字型の規制片65,66を有している。外側金具62の規制片65は被接合材51の外側の角に沿うものであり、内側金具63の規制片66は被接合材51の内側の角に沿うものである。平板部62a,63aに形成された窓部67は、接合面52aを視認するためのものである。
このような補助具61を備えた接合金物11は、図16に示したように、接合金物11を所定の位置に置くとともに、その切欠き部16に補助具61の突起部64を嵌める。すると、規制片65,66が被接合材51の側面に当たり、被接合材51の接合面同士を近接する方向の移動を許容しつつ、位置規制を行う。
図17は、いわゆるかど金物としての接合金物11の例を示している。すなわち、側面視L字型に曲がった形状であり、曲げ部17を挟んで2個の接合片部12が設けられている。各接合片部12の構成は適宜設定され、図示例の場合には、一方の接合片部12のみに異形長穴14が形成されている。
図18、図19は、以上の例のような、用材として用意された被接合材51を接合する接合金物11ではなく、用材を得るために使用される接合金物11の使用例を示している。
図18は、端材55または残材を繋いで一つの用材を得るための使用例であり、側面に垂直な接合面52aを形成した端材55を接合金物11で接合している。接合金物11には、2個の接合片部12を有する構造のものが適宜使用される。
図19は、用材の割れがある部分の接合に使用した例である。割れによってできる隙間を構成している接合面52aを跨ぐように固定する。接合金物11には、2個の接合片部12を有する構造のものが適宜使用される。
以上の構成は、この発明を実施するための一形態であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
11…接合金物
12…接合片部
13…貫通穴
14…異形長穴
14a…傾斜縁
14b…幅狭の部分
15…窓部
31…固定具
32…矯正ねじ具
32a…回転力入力部
32b…雄ねじ部
32c…テーパ面部
51…被接合材
52…接合部
52a…接合面

Claims (2)

  1. 被接合材に接合するための固定具が挿入可能な複数の貫通穴を有する板状の接合片部を2以上備えた接合金物であって、
    1以上の前記接合片部における前記貫通穴のうち一部の前記貫通穴を除く前記貫通穴が、被接合材の接合部の接合面と直交する方向に長い異形長穴であり、
    前記異形長穴の形状が、その長手方向の両端部に、互いの中心を長手方向に延びる直線上に並べる円弧を有し、両端部のうち使用時に被接合材の接合面に近い方に位置される端部の円弧の直径を、これとは反対の遊端側の端部における円弧の直径よりも大きく形成し、両端部の円弧を一対の接線で連結した、遊端側を先細りとする長穴形状であり、
    前記異形長穴における長手方向と直交する方向の両側に、前記異形長穴の長手方向に対して傾く、前記接線からなる傾斜縁が形成された接合金物と、
    回転力を入力するための回転力入力部を上端部に、前記異形長穴を通して被接合材に対して螺合する雄ねじ部を下部に有するとともに、前記回転力入力部と前記雄ねじ部との間に、下側ほど小径となる円錐形状のテーパ面部を有し、
    前記テーパ面部の下端の直径が、前記異形長穴の遊端側の端部の円弧に対応する大きさである矯正ねじ具とを備え、
    接合面同士か当接し合った被接合材の接合面に跨って当てがわれた前記接合金物における前記異形長穴の遊端側の端部への前記矯正ねじ具の挿入による前記テーパ面部の前記傾斜縁に対する摺接で、前記テーパ面部を異形長穴内で相対移動させて、被接合材の接合面同士を接近させる
    接合構造。
  2. 被接合材に接合するための固定具が挿入可能な複数の貫通穴を有する板状の接合片部を2以上備えた接合金物であって、
    1以上の前記接合片部における前記貫通穴のうち一部の前記貫通穴を除く前記貫通穴が、被接合材の接合部の接合面と直交する方向に長い異形長穴であり、
    前記異形長穴の形状が、その長手方向の両端部に、互いの中心を長手方向に延びる直線上に並べる円弧を有し、両端部のうち使用時に被接合材の接合面に近い方に位置される端部の円弧の直径を、これとは反対の遊端側の端部における円弧の直径よりも大きく形成し、両端部の円弧を一対の接線で連結した、遊端側を先細りとする長穴形状であり、
    前記異形長穴における長手方向と直交する方向の両側に、前記異形長穴の長手方向に対して傾く、前記接線からなる傾斜縁が形成され、
    前記異形長穴が前記接合片部における前記異形長穴の長手方向と直交する幅方向の中間位置に形成された接合金物と、
    回転力を入力するための回転力入力部を上端部に、前記異形長穴を通して被接合材に対して螺合する雄ねじ部を下部に有するとともに、前記回転力入力部と前記雄ねじ部との間に、下側ほど小径となる円錐形状のテーパ面部を有し、
    前記テーパ面部の下端の直径が、前記異形長穴の遊端側の端部の円弧に対応する大きさである矯正ねじ具とを備え、
    接合面同士か当接し合った被接合材の接合面に跨って当てがわれた前記接合金物における前記異形長穴の遊端側の端部への前記矯正ねじ具の挿入による前記テーパ面部の前記傾斜縁に対する摺接で、前記テーパ面部を異形長穴内で相対移動させて、被接合材の接合面同士を接近させる
    接合構造。
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