JP7383660B2 - 端子付き電線、および端子圧着装置 - Google Patents

端子付き電線、および端子圧着装置 Download PDF

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Description

本発明は、端子付き電線、および端子圧着装置に関する。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。このようなワイヤハーネスは、電線と、該電線の端末に接続される端子金具と、該端子金具を収容したコネクタハウジングと、を備える。また、電線の端末に端子金具が接続されたものを本明細書では「端子付き電線」と記す。
端子付き電線を構成する端子金具として、電線の被覆を皮剥ぎして導体部分が圧着して接続される圧着端子が用いられる場合がある(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された圧着端子は、相手端子を挿入接続させる筒状の電気接触部と、電線の芯線に加締め接続される前足バレル部と、電線の被覆部に加締め接続される後ろ足バレル部と、を備える。前足バレル部は、電線の芯線を載置するバレル底部と、該バレル底部から延出して電線の芯線を加締める一対の前足バレル片と、を備える。この前足バレル片は、その先端部分かつ後ろ足バレル部側の一部が切り欠かれている。このような前足バレル片は、その一部が切り欠かれていることで、電線の芯線を加締めた際に、電線の芯線の圧縮量が低減され、該芯線の圧縮負荷が低減されて、引き抜きに対する破断の虞が低減されている。
特開2009-245701号公報
しかしながら、従来の端子付き電線は、電線の圧着端子に対する加締め圧着時に、一対の後ろ足バレル片は端子圧着治具により押圧されることで、各後ろ足バレル片は電線の被覆部に対して屈曲して、電線の被覆部に加締め圧着される。この際、各後ろ足バレルの角部が電線の被覆部に突き刺さって、被覆破れが生じてしまう場合があった。
本発明は、被覆破れが生じてしまうことを抑制できる端子付き電線、および端子圧着装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、第1の端子付き電線は、芯線、および該芯線を被覆する被覆部を有する電線と、該電線に接続される端子と、を備えた端子付き電線であって、前記端子は、前記電線が載置される載置部と、該載置部から延びて形成されて前記芯線を加締め圧着する一対の芯線圧着片と、前記載置部から延びて形成されて前記被覆部を加締め圧着する一対の被覆圧着片と、を備え、 前記一対の被覆圧着片が前記被覆部を加締め圧着した状態で、前記一対の被覆圧着片は、前記電線が延在する電線延在方向の中間に位置する凹み部と、該凹み部の両側に連続し径方向外側に傾斜した一対の傾斜部と、を有し、前記一対の傾斜部は、各々が、前記被覆圧着片における前記電線延在方向の端から前記凹み部まで傾斜しているとともに、前記一対の被覆圧着片が前記被覆部を加締め圧着した状態で、前記一対の被覆圧着片の全面が前記被覆部に接触していることを特徴とする。
また、第1の端子付き電線および第2の端子付き電線を製造するための端子圧着装置は、前記載置部に前記被覆部が載置された状態で、前記一対の被覆圧着片の各先端同士を互いに近付けて前記被覆部を加締め圧着する型を備え、前記型は、前記凹み部を形成するための凹み形成部を有し、前記凹み形成部の前記電線延在方向の寸法は、加締め前の前記一対の被覆圧着片の前記電線延在方向の寸法より小さいことを特徴とする。
第1の端子付き電線、第2の端子付き電線、及びこれらの第1の端子付き電線、第2の端子付き電線を製造するための端子圧着装置によれば、一対の被覆圧着片が被覆部を加締め圧着した状態で、凹み部と、該凹み部に連続し径方向外側に傾斜した傾斜部と、が形成されるように一対の被覆圧着片が加締め圧着されることで、従来技術の如く、圧着時に、後ろ足バレルの角部が被覆部に突き刺さって、被覆破れが生じてしまうことを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る端子付き電線を示す平面図である。 図1中のI-I線に沿う断面図である。 前記端子付き電線を製造する様子を説明するための斜視図であって、端子に電線が設置された状態を示す図である。 端子圧着装置を用いて前記端子付き電線を製造する様子を説明するための断面図であり、(A)は、端子に電線が圧着される前の状態を示す図であり、(B)は、端子に電線が圧着された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である。 前記端子付き電線を示す平面図である。 前記端子付き電線であって、防食材が塗布される前の状態を示す斜視図である。 前記端子付き電線を示す側面図である。 図8中のII-II線に沿う断面図である。 図9中のIII-III線に沿う断面図である。 前記端子付き電線の作用効果を説明するための図であり、(A)は、従来の端子付き電線を示す側面図であり、(B)は、第2実施形態に係る端子付き電線を示す側面図である。 前記端子付き電線の変形例を示す図である。 前記端子付き電線の他の変形例を示す図である。 前記端子付き電線を示す断面図である。 前記端子付き電線を構成する端子の展開図である。 端子圧着装置を用いて前記端子付き電線を製造する様子を説明するための斜視図である。 前記端子圧着装置を構成する被覆クリンパを示す断面図である。 図16中のIV-IV線に沿う断面図である。 図18に示された要部を拡大して示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1~4に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る端子付き電線1を示す平面図である。図2は、端子付き電線1のI-I線に沿う断面図である。図3は、端子付き電線1を製造する様子を説明するための斜視図であって、端子3の適宜の位置に電線11が設置された状態を示す図である。本実施形態の端子付き電線1は、自動車等に配索されるワイヤハーネスを構成する。
端子付き電線1は、図1、2に示すように、被覆電線11(以下電線11と記す)と、該電線11の各端末部に接続される端子3と、該端子3の一対の芯線圧着片22A、22Aが電線11の芯線12を加締め圧着した状態で、芯線12が露出した部分(以下では、芯線露出部12Aと記す)を覆う封止部4(防食部)と、を備える。本実施形態では、電線11と端子3とが並ぶ方向(電線延在方向、前後方向と記す)を矢印Xで示し、矢印Yに直交(交差)する方向(上下方向)を矢印Zで示し、矢印Yと矢印Zの双方向に直交する方向(左右方向)を矢印Yで示す。また、前後方向Xのうち、端子3側を「前方」と記し、反対方向の電線11側を「後方」と記す場合がある。
電線11は、図2に示すように、導電性を有する線状の素線の集合体である芯線12と、この芯線12を絶縁被覆する被覆部13と、を備える。電線11は、その軸が前後方向Xに沿って設けられている。素線は、アルミニウムを含んで構成されている。換言すると、電線11は、アルミニウム電線またはアルミニウム合金電線である。この電線11は、図3に示すように、電線11の前方の端末部分11fにおいて、被覆部13が皮剥ぎされて、芯線12が露出している。なお、本実施形態において、芯線12は、導電性を有する線状の素線の集合体から構成されている。即ち、撚り線から構成されているが、本発明では、芯線は単線であってもよい。
端子3は、銅または銅合金から構成されている。端子3は、図1~3に示すように、不図示の相手端子に接続される相手接続部31と、該相手接続部31に連続して、電線11の端末部に接続される電線接続部32と、を備える。
電線接続部32は、図3に示すように、電線11の端末部が載置される載置部21と、該載置部21に連続して露出した芯線12に電気接続される芯線接続部22と、載置部21に連続して電線11の被覆部13に機械的に接続される被覆接続部23と、を備える。被覆接続部23は、芯線接続部22から後方に所定寸法だけ離間した位置に設けられている。以下では、被覆接続部23と芯線接続部22との離間部分を「中間部24(図3に示す)」と記す場合がある。
芯線接続部22は、図3に示すように、相手接続部31と中間部24との間に位置している。芯線接続部22は、載置部21から延出して、露出した芯線12に加締め圧着される一対の芯線圧着片22A、22Aを有している。被覆接続部23は、載置部21から延出して、電線11の被覆部13に加締め圧着される一対の被覆圧着片23A、23Aを有している。
一対の芯線圧着片22A、22Aは、図1、2に示すように、芯線12に加締め圧着された状態で、一対の芯線圧着片22A、22Aの先端同士が接触しているとともに、一対の芯線圧着片22A、22Aは前後方向Xの所定の位置で折れ曲がって、その後端縁220bが上方に向けて延びて設けられている。即ち、一対の芯線圧着片22A、22Aには、芯線12に加締め圧着された状態で、径方向外側に傾斜した芯線傾斜部22Bが形成される。この芯線傾斜部22Bが形成されていることにより、加締め圧着時に、一対の芯線圧着片22A、22Aの後端縁220bによる芯線12への食い込みが抑制される。
一対の被覆圧着片23A、23Aは、図1、2に示すように、電線11の被覆部13に加締め圧着された状態で、一対の被覆圧着片23A、23Aの先端同士が接触しているとともに、被覆圧着片23A、23Aは所定の2箇所で折れ曲がって、その前端縁230fおよび後端縁230bそれぞれが上方に向けて延びて設けられている。即ち、一対の被覆圧着片23A、23Aが電線11の被覆部13に加締め圧着された状態で、前後方向Xの中間に位置する凹み部23Bと、該凹み部23Bの前後方向Xの両側に連続し径方向外側に傾斜した一対の被覆傾斜部23C、23C(一対の傾斜部) と、が形成される。これらの凹み部23Bおよび一対の被覆傾斜部23C、23Cは、その全面が被覆部13に接触している。このような一対の被覆傾斜部23C、23Cが形成されることにより、加締め圧着時に、一対の被覆圧着片23A、23Aの前後の各端縁230f、230bによる、被覆部13への食い込みが抑制される。
続いて、端子3を電線11の端末部に接続するために用いる端子圧着装置5について、図4を参照して説明する。図4は、端子圧着装置5を用いて端子付き電線1を製造する様子を説明するための断面図である。この端子圧着装置5は、不図示のアンビルと、クリンパ51と、を備える。
アンビルは、端子3を下方から支持する不図示の支持台を有している。端子3における電線接続部32の載置部21が、支持台の上に載置されて支持されるようになっている。
クリンパ51は、端子3の芯線接続部22を加締めるための導体クリンパ52と、被覆接続部23を加締めるための被覆クリンパ53と、を備えている。導体クリンパ52及び被覆クリンパ53は、支持台の上の端子3における芯線接続部22及び被覆接続部23の位置に応じて、前方に導体クリンパ52、該導体クリンパ52の後方に被覆クリンパ53が位置するように配置されている。
導体クリンパ52には、支持台に載置された端子3の一対の芯線圧着片22A、22Aを受け入れる導体用凹型520が設けられている。また、被覆クリンパ53(型)には、端子3の一対の被覆圧着片23A、23Aを受け入れる被覆用凹型530が設けられている。
導体用凹型520は、一対の芯線圧着片22A、22Aを加締めるための一対の導体用弧状部521、521を有して構成されている。導体用弧状部521は、円弧状の導体用曲面本体522と、該導体用曲面本体522の後方に連続する導体用拡径面523と、を備える。導体用曲面本体522は、左右方向Yの断面が何れの位置においても同じ形状となるように形成されている。導体用拡径面523は、後方に向かうにしたがって拡径するような曲面から構成されている。
被覆用凹型530は、被覆圧着片23A、23Aを加締めるための一対の被覆用弧状部531、531を有して構成されている。各被覆用弧状部531は、円弧状の被覆用曲面本体532(凹み形成部)と、該被覆用曲面本体532の前後の両端に連続する一対の被覆用拡径面533、533(拡径部)と、を備える。被覆用曲面本体532は、図4(A)における左右方向Yの断面が何れの位置においても同じ形状となるように形成されている。図4(A)に示すように、この被覆用曲面本体532の前後寸法L1(凹み形成部の電線延在方向の寸法)は、加締め前の一対の被覆圧着片23A、23Aの前後寸法L2(加締め前の一対の被覆圧着片の電線延在方向の寸法)より小さい寸法となるように形成されている(L2>L1)。各被覆用拡径面533は、被覆用曲面本体532から前後方向Xに離れるにしたがって拡径する曲面から構成されている。
このような端子3を電線11の端末部に接続する際には、予め電線11の端末部における被覆部13を皮剥ぎして芯線12を露出させる。次に、図4(A)に示すように、支持台に端子3と電線11の端末部がセットされると、導体クリンパ52及び被覆クリンパ53が一体となって、端子3および電線11の端末部に向けて下方Z(圧着方向)に降下する。この降下によって、図4(B)に示すように、被覆クリンパ53の各被覆用凹型530に一対の被覆圧着片23A、23Aが収まり、導体クリンパ52の各導体用凹型520に一対の芯線圧着片22A、22Aが収まる。収まった後、導体クリンパ52および被覆クリンパ53が圧着方向に一定の押圧力を加え続けることで一対の芯線圧着片22A、22A及び一対の被覆圧着片23A、23Aがそれぞれ加締め圧着される。
こうして、図4(B)に示すように、芯線接続部22が電線11の端末部に電気接続されるとともに、被覆接続部23が電線11の端末部に機械的に接続されて、端子3が電線11の端末部に接続される。
封止部4は、図1、2に示すように、露出した芯線12が、載置部21に載置され、一対の芯線圧着片22A、22Aに加締め圧着された状態で、溶融されたUV硬化樹脂が、加締め圧着された部分および芯線露出部12Aを覆うように塗布され硬化されることで形成されたものであり、芯線露出部12Aの腐食を抑制するように構成されている。本実施形態では、封止部4は、芯線12が載置部21に載置され、一対の芯線圧着片22A、22Aによって加締め圧着された状態で、端子3の中間部24に対応する部分、芯線接続部22、および芯線接続部22より先端側に芯線12が突出した部分120A(図1、2に示す)を覆うように、溶融されたUV硬化樹脂が塗布され硬化されて形成されたものであり、封止部4は芯線露出部12Aの腐食を抑制する。
次に、上述した構成の端子付き電線1を製造する手順を説明する。まず、予め電線11の端末部における被覆部13を皮剥ぎして芯線12を露出させる。次に、図4(A)に示すように、電線11の端末部を端子3の載置部21に載置し、一対の芯線圧着片22A、22Aで電線11の露出した芯線12を加締め圧着し、一対の被覆圧着片23A、23Aで電線11の被覆部13を加締め圧着する。こうして、図4(B)に示すように、芯線接続部22が電線11の端末部に電気接続されるとともに、被覆接続部23が電線11の端末部に機械的に接続されて、端子3が電線11の端末部に接続される。この後、芯線露出部12Aおよび加締め圧着された部分を覆うように封止部4を形成する。このようにして端子付き電線1を製造する。
上述した実施形態によれば、一対の被覆圧着片23A、23Aが被覆部13を加締め圧着した状態で、前後方向X(電線延在方向)の中間に位置する凹み部23Bと、該凹み部23Bの両側に連続し径方向外側に傾斜した一対の被覆傾斜部23C、23C(傾斜部)と、を有し、凹み部23Bは、一対の被覆傾斜部23C、23Cより低い位置にあるように加締め圧着されることで、圧着時に、被覆圧着片23Aの各端縁230f、230bが被覆部13に突き刺さって、被覆破れが生じてしまうことを抑制できる。
また、一対の被覆圧着片23A、23Aが被覆部13を加締め圧着した状態で、一対の被覆圧着片23A、23Aの全面が被覆部13に接触している。これによれば、一対の被覆圧着片23A、23Aと被覆部13とが隙間なく密接して設けられていることで、一対の被覆圧着片23A、23Aと被覆部13との間への浸水が抑制される。
また、一対の芯線圧着片22A、22Aが芯線12に加締め圧着された状態で、芯線露出部12A(芯線が露出した部分)を覆う封止部4(防食部)を有している。これによれば、芯線露出部12Aの腐食が抑制される。
また、端子圧着装置5は、載置部21に被覆部13が載置された状態で、一対の被覆圧着片23A、23Aの各先端同士を互いに近付けて被覆部13を加締め圧着する被覆クリンパ53(型)を備え、被覆クリンパ53は、凹み部23Bを形成するための被覆用曲面本体532(凹み形成部)を有し、被覆用曲面本体532の前後方向X(電線延在方向)の寸法L1は、加締め前の一対の被覆圧着片23A、23Aの前後方向Xの寸法L2より小さくなるように形成されている。これによれば、一対の被覆圧着片23A、23Aが被覆部13を加締め圧着した状態で、被覆用曲面本体532により凹み部23Bが形成される構成を実現される。
また、被覆用曲面本体532(凹み形成部)の前後方向X(電線延在方向)に連続する位置に、前後方向Xに向かうにしたがって電線11から離れるように拡径する被覆用拡径面533(拡径部)が設けられている。これによれば、一対の被覆圧着片23A、23Aを加締め圧着した際に、被覆用拡径面533によって、一対の被覆傾斜部23C、23C(傾斜部)が形成される。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、被覆クリンパ53(型)は、円弧状の被覆用曲面本体532(凹み形成部)と、該被覆用曲面本体532の前後の両端に連続する一対の被覆用拡径面533、533(拡径部)と、を備えて構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。被覆クリンパ53(型)は、円弧状の被覆用曲面本体532(凹み形成部)のみを有して構成されていてもよい。即ち、被覆クリンパ53において、一対の被覆用拡径面533、533(拡径部)は省略されていてもよい。一対の被覆用拡径面533、533が省略されていても、被覆用曲面本体532の前後方向Xの寸法L1が、加締め前の一対の被覆圧着片23A、23Aの前後方向Xの寸法L2より小さくなるように形成されていれば、被覆用曲面本体532(凹み形成部)のみの押圧力で、凹み部23Bと、該凹み部23Bの両側に連続する一対の被覆傾斜部23C、23C(傾斜部)と、を形成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図5~11に基づいて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る端子付き電線10を示す斜視図である。図6は、前記端子付き電線10を示す平面図である。図7は、前記端子付き電線10であって、封止部4が形成される前の状態を示す斜視図である。図8は、前記端子付き電線10を示す側面図である。図9は、図8中のII-II線に沿う断面図である。図10は、図9中のIII-III線に沿う断面図である。図11は、前記端子付き電線10の作用効果を説明するための図であり、(A)は、従来の端子付き電線100を示す側面図であり、(B)は、第2実施形態に係る端子付き電線10を示す側面図である。第2実施形態に係る端子付き電線10と、第1実施形態に係る端子付き電線1は、端子3、30の構成が異なる。
端子付き電線10は、図5、6に示すように、被覆電線11(以下電線11と記す)と、該電線11の各端末部に接続される端子30と、該端子30の一対の芯線圧着片22A、22Aが電線11の芯線12を加締め圧着した状態で、芯線12が露出した部分(以下では、芯線露出部12Aと記す)を覆う封止部4(防食部)と、を備える。
端子30は、銅または銅合金から構成されている。端子30は、図5~7に示すように、不図示の相手端子に接続される相手接続部31と、該相手接続部31に連続して、電線11の端末部に接続される電線接続部132と、を備える。
電線接続部132は、図8、9に示すように、電線11の端末部が載置される載置部21と、該載置部21に連続して露出した芯線12に電気接続される芯線接続部22(図8に示す)と、載置部21に連続して電線11の被覆部13に機械的に接続される被覆接続部123と、を備える。被覆接続部123は、図8に示すように、芯線接続部22から後方に所定寸法だけ離間した位置に設けられている。以下では、被覆接続部23と芯線接続部22との離間部分を「中間部24(図8に示す)」と記す場合がある。
芯線接続部22は、図7、8に示すように、相手接続部31(図7に示す)と中間部24との間に位置している。芯線接続部22は、載置部21から延出して、露出した芯線12に加締め圧着される一対の芯線圧着片22A、22Aを有している。
一対の芯線圧着片22A、22Aは、図7に示すように、芯線12に加締め圧着された状態で、一対の芯線圧着片22A、22Aの先端同士が接触している。また、図8に示すように、一対の芯線圧着片22A、22Aは前後方向Xの所定の位置で折れ曲がって、その後端縁220bが上方に向けて延びて設けられている。即ち、一対の芯線圧着片22A、22Aには、芯線12に加締め圧着された状態で、径方向外側に傾斜した芯線傾斜部22Bが形成される。この芯線傾斜部22Bが形成されていることにより、加締め圧着時に、一対の芯線圧着片22A、22Aの後端縁220bによる芯線12への食い込みが抑制される。
被覆接続部123は、載置部21から延出して、電線11の被覆部13に加締め圧着される一対の被覆圧着片123A、123Aを有している。各被覆圧着片123Aは、図7、8に示すように、圧着片本体230と、該圧着片本体230の前方に連続する前方側延出部231と、を備える。圧着片本体230および前方側延出部231は、載置部21から延出して設けられている。圧着片本体230は、電線11の被覆部13に加締め圧着された状態で、先端同士が重なる程度の長さを有して構成されている。
前方側延出部231は、図6~8に示すように、載置部21から離れるにしたがって圧着片本体230に近付く斜め縁部231aを有して構成されている。斜め縁部231aの載置部21から離れた端部231at(図7に示す)は、圧着片本体230の先端より載置部21側に位置し、一対の被覆圧着片123A、123Aが加締め圧着された状態で、電線11の被覆部13を台形状に露出させるようになっている。これによれば、圧着片本体230の前端縁230aを基準にした被覆部13の前後方向Xの被覆出代量を目視確認できるから、電線11と端子30との配置の良否判断を容易に行うことができる。
また、一対の被覆圧着片123A、123Aが加締め圧着された状態では、図7、8、10に示すように、被覆接続部123は、所定の2箇所a、bで折れ曲がって、前後方向Xの後端に位置する凹み部123Bと、該凹み部123Bの前方側に連続し径方向外側に傾斜した被覆傾斜部123C (傾斜部) と、被覆傾斜部123Cの前方側に連続した延在部123Dと、が形成される。凹み部123B、被覆傾斜部123Cおよび延在部123Dは、載置部21に対向する位置に設けられている。また、図9、10に示すように、一対の被覆圧着片123A、123Aが加締め圧着された状態では、これらの凹み部123B、被覆傾斜部123Cおよび延在部123Dは、被覆部13に隙間なく接触している。
凹み部123Bは、図10に示すように、被覆接続部23における前後方向Xの他の部位に比して、電線11の被覆部13に最も強く加締め圧着された部分である。即ち、凹み部123Bは、被覆部13を圧迫して、該被覆部13を締め付けている。これにより、凹み部123Bの上面は、被覆接続部23における前後方向Xの他の部位に比して、最も下方(載置部21に近い位置)にあり、電線11の芯線12間、および芯線12と被覆部13との隙間を塞いで、該隙間の浸水を抑制している。
被覆傾斜部123Cは、図10に示すように、凹み部123Bの前方側に位置し、前方に進むにしたがって、徐々に被覆部13に対する圧迫を緩めるように、径方向外側に傾斜して設けられている。被覆傾斜部123Cが形成されることにより、加締め圧着時に、一対の被覆圧着片3A、23Aの被覆部13への食い込みが抑制される。
延在部123Dは、図10に示すように、被覆傾斜部123Cの前方側に連続して設けられているとともに、本実施形態では、延在部123Dは、前後方向Xおよび左右方向Yを含む平坦な水平面を有して構成されている。即ち、延在部123Dは、被覆傾斜部123Cの傾斜の傾きより緩やかな角度で前方に延びて形成されている。
次に、本実施形態の作用効果を図11(A)(B)を参照して説明する。図11は、前記端子付き電線10の作用効果を説明するための図であり、(A)は、従来の端子付き電線100を示す側面図であり、(B)は、第2実施形態に係る端子付き電線10を示す側面図である。従来の端子付き電線100は、被覆部13が一対の被覆圧着片123A、123Aにより加締め圧着された状態で、全長に亘って、凹み部123Bと同様の強さで締め付けられている。図11(A)に示すように、一対の芯線圧着片22A、22Aが芯線12を加締め圧着し、一対の被覆圧着片123A、123Aが被覆部13を加締め圧着した状態では、図11(A)に示すように、芯線12および被覆部13は、各圧着片22A、123Aによる締め付けによりその一部が中間部24側に逃げて、中間部24にて、盛上がり(符号Mを付与する)が生じることがある。この盛上がりMが生じることにより、被覆部13を加締め圧着した際に圧着片123Aが被覆部13に食い込んで、被覆破れが生じてしまう場合があったが、本実施形態では、図11(B)に示すように、被覆接続部123が、凹み部123Bと、該凹み部123Bの前方側に連続し径方向外側に傾斜した被覆傾斜部123C (傾斜部) と、被覆傾斜部123Cの前方側に連続した延在部123Dと、を有していることにより、被覆傾斜部123Cの前方に向かうにしたがって被覆傾斜部123Cの被覆部13に対する締め付け力が小さくなり、よって、被覆破れが生じてしまうことが抑制される。
また、被覆傾斜部123C(傾斜部)は、載置部21に対向する位置に設けられている。これによれば、図11(A)に示すように、上方に盛上がりMが生じた場合であっても、被覆傾斜部123Cが、載置部21に対向する位置に設けられていることにより、左右方向Yに大型化することなく、被覆破れが生じてしまうことを抑制することができる。
また、一対の被覆圧着片123A、123Aが被覆部13を加締め圧着した状態で、一対の被覆圧着片123A、123Aは、被覆傾斜部123Cの前方に連続する延在部123Dを有し、延在部123Dは、被覆傾斜部123Cの傾斜の傾きより緩やかな角度で前方に延びて形成されている。これによれば、より一層、被覆破れが生じてしまうことを抑制することができる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、一対の被覆圧着片123A、123Aが加締め圧着された状態では、これらの凹み部123B、被覆傾斜部123Cおよび延在部123Dは、被覆部13に隙間なく接触しているが、本発明はこれに限定されるものではない。仮に、延在部123Dと被覆部13との間に隙間があいた場合には、隙間に封止部4(防食部)が入り込んでシール性が向上する。
前記実施形態では、延在部123Dは、前後方向Xおよび左右方向Yを含む平坦な水平面を有して構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。図12に示す端子付き電線10Aのように、延在部123DAは、被覆傾斜部123Cの前方側に連続する第1延在部123D1と、該第1延在部123D1の前方側に連続する第2延在部123D2と、を有して構成されていてもよい。また、第1延在部123D1は、被覆傾斜部123Cの傾斜に連続して設けられ、第2延在部123D2が前後方向Xおよび左右方向Yを含む平坦な水平面から構成されていてもよい。この場合において、第2延在部123D2が、最も高い位置(載置部21に遠い位置)にあり、一定の高さが確保されていてもよい。または、延在部123DAは、被覆傾斜部123Cの前方側に連続する第1延在部123D1と、該第1延在部123D1の前方側に連続する第2延在部123D2と、を有し、第1延在部123D1および第2延在部123D2は、被覆傾斜部123Cの傾斜に連続するなだらかな曲面から構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、各被覆圧着片123Aは、図7、8に示すように、圧着片本体230と、該圧着片本体230の前方に連続する前方側延出部231と、を備えて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図13、14に示す端子付き電線10Bのように、各被覆圧着片123Aは、圧着片本体230を有して構成されていればよく、前方側延出部231は省略されていてもよい。
また、図15は、端子付き電線10Bを構成する端子30の展開状態を示す図である。端子30は、図15に示すように、導電性の板材に打抜き加工を施して、所定形状部10Tを形成し、所定形状部10Tの所定位置が折り曲げられて形成される。ここで、端子30は、所定形状部10Tが施された後、圧着片本体230の前端縁230aがRとなるように、前端縁230aに面取り加工(バリ取り加工)が施されていてもよい。これによれば、圧着時に、電線11の被覆部13の被覆破れが生じてしまうことを抑制することができる。
続いて、端子30を電線11の端末部に接続するために用いる端子圧着装置15について、図16~19を参照して説明する。図16は、端子圧着装置15を用いて前記端子付き電線10を製造する様子を説明するための斜視図である。図17は、前記端子圧着装置15を構成する被覆クリンパ153を示す断面図である。図18は、図16中のIV-IV線に沿う断面図である。図19は、図18に示された要部を拡大して示す図である。この端子圧着装置15は、図16に示すように、アンビル50と、クリンパ151と、を備える。
アンビル50は、図19に示すように、端子30を下方から支持する支持台150を有している。端子30における電線接続部132の載置部21が、支持台150の上に載置されて支持されるようになっている。
クリンパ151は、図16に示すように、端子30の芯線接続部22を加締めるための導体クリンパ52と、被覆接続部23を加締めるための被覆クリンパ153と、を備えている。導体クリンパ52及び被覆クリンパ153は、支持台150の上の端子30における芯線接続部22及び被覆接続部123の位置に応じて、前方に導体クリンパ52、該導体クリンパ52の後方に被覆クリンパ153が位置するように配置されている。
導体クリンパ52には、図16に示すように、支持台150に載置された端子30の一対の芯線圧着片22A、22Aを受け入れる導体用凹型520が設けられている。また、被覆クリンパ153(型)には、図17に示すように、端子30の一対の被覆圧着片123A、123Aを受け入れる被覆用凹型530が設けられている。
導体用凹型520は、図18、19に示すように、一対の芯線圧着片22A、22Aを加締めるための一対の導体用弧状部521、521を有して構成されている。導体用弧状部521は、図19に示すように、円弧状の導体用曲面本体522と、該導体用曲面本体522の後方に連続する導体用拡径面523と、を備える。導体用曲面本体522は、左右方向Yの断面が何れの位置においても同じ形状となるように形成されている。導体用拡径面523は、後方に向かうにしたがって拡径するような曲面から構成されている。
被覆用凹型530は、図18、19に示すように、被覆圧着片123A、123Aを加締めるための一対の被覆用弧状部531、531を有して構成されている。各被覆用弧状部531は、図19に示すように、円弧状の被覆用曲面本体532(凹み形成部)と、該被覆用曲面本体532の前方に連続する被覆用拡径面533(拡径部)と、該被覆用拡径面533の前方に連続する円弧状の第2被覆用曲面534と、該第2被覆用曲面534の前方に連続する第2被覆用拡径面535と、を備える。被覆用曲面本体532および第2被覆用曲面534は、それぞれ、左右方向Yの断面が何れの位置においても同じ形状となるように形成されている。被覆用拡径面533および第2被覆用拡径面535は、それぞれ、前方に向かうにしたがって拡径するような曲面から構成されている。また、被覆用曲面本体532と被覆用拡径面533との境界位置531Rは、滑らかな曲面となるように形成されている。
このような端子30を電線11の端末部に接続する際には、予め電線11の端末部における被覆部13を皮剥ぎして芯線12を露出させる。次に、図16に示すように、支持台150に端子30と電線11の端末部がセットされると、導体クリンパ52及び被覆クリンパ153が一体となって、端子30および電線11の端末部に向けて下方Z(圧着方向)に降下する。この降下によって、図18、19に示すように、被覆クリンパ153の各被覆用凹型530に一対の被覆圧着片123A、123Aが収まり、導体クリンパ52の各導体用凹型520に一対の芯線圧着片22A、22Aが収まる。収まった後、導体クリンパ52および被覆クリンパ153が圧着方向に一定の押圧力を加え続けることで一対の芯線圧着片22A、22A及び一対の被覆圧着片123A、123Aがそれぞれ加締め圧着される。
この際、被覆用曲面本体532および被覆用拡径面533が設けられていることで、凹み部123Bと被覆傾斜部123Cが形成され、第2被覆用曲面534が設けられていることで、延在部123Dが形成されるとともに、延在部123Dの一定高さが確保される。また、被覆用曲面本体532と被覆用拡径面533との境界位置531Rが、滑らかな曲面となるように形成されていることで、被覆部13に対するダメージが抑制される。さらに、図15に示すように、圧着片本体230の前端縁230aがRとなるように、前端縁230aに面取り加工が施されていている場合には、圧着時に、電線11の被覆部13の被覆破れが生じてしまうことがより一層抑制される。
こうして、芯線接続部22が電線11の端末部に電気接続されるとともに、被覆接続部123が電線11の端末部に機械的に接続されて、端子30が電線11の端末部に接続される。
上述した実施形態によれば、端子圧着装置15は、載置部21に被覆部13が載置された状態で、一対の被覆圧着片123A、123Aの各先端同士を互いに近付けて被覆部13を加締め圧着する被覆クリンパ153(型)を備え、被覆クリンパ153は、凹み部123Bを形成するための被覆用曲面本体532(凹み形成部)と、該被覆用曲面本体532の前方側に連続する被覆用拡径面533(拡径部)と、を有している。これによれば、一対の被覆圧着片123A、123Aが被覆部13を加締め圧着した状態で、被覆用曲面本体532により凹み部123Bが形成され、被覆用拡径面533により被覆傾斜部123Cが形成される構成が実現される。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1、10、10A、10B 端子付き電線
3、30 端子
4 封止部 (防食部)
5、15 端子圧着装置
11 電線
12 芯線
12A 芯線露出部 (芯線が露出した部分)
13 被覆部
21 載置部
22A 一対の芯線圧着片
23A、123A 一対の被覆圧着片
23B、123B 凹み部
23C、23C 一対の被覆傾斜部 (傾斜部)
123C 被覆傾斜部 (傾斜部)
123D、123DA 延在部
53、153 被覆クリンパ(型)
532 被覆用曲面本体(凹み形成部)
533 被覆用拡径面(拡径部)
L1 凹み形成部の電線延在方向の寸法
L2 加締め前の一対の被覆圧着片の電線延在方向の寸法
Y 前後方向(電線延在方向)

Claims (4)

  1. 芯線、および該芯線を被覆する被覆部を有する電線と、該電線に接続される端子と、を備えた端子付き電線であって、
    前記端子は、前記電線が載置される載置部と、該載置部から延びて形成されて前記芯線を加締め圧着する一対の芯線圧着片と、前記載置部から延びて形成されて前記被覆部を加締め圧着する一対の被覆圧着片と、を備え、
    前記一対の被覆圧着片が前記被覆部を加締め圧着した状態で、前記一対の被覆圧着片は、前記電線が延在する電線延在方向の中間に位置する凹み部と、該凹み部の両側に連続し径方向外側に傾斜した一対の傾斜部と、を有し、
    前記一対の傾斜部は、各々が、前記被覆圧着片における前記電線延在方向の端から前記凹み部まで傾斜しているとともに、前記一対の被覆圧着片が前記被覆部を加締め圧着した状態で、前記一対の被覆圧着片の全面が前記被覆部に接触していることを特徴とする端子付き電線。
  2. 前記一対の芯線圧着片が前記芯線を加締め圧着した状態で、前記芯線が露出した部分を覆う防食部を有していることを特徴とする請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 請求項1または2に記載の端子付き電線を製造するための端子圧着装置であって、
    前記載置部に前記被覆部が載置された状態で、前記一対の被覆圧着片の各先端同士を互いに近付けて前記被覆部を加締め圧着する型を備え、
    前記型は、前記凹み部を形成するための凹み形成部を有し、
    前記凹み形成部の前記電線延在方向の寸法は、加締め前の前記一対の被覆圧着片の前記電線延在方向の寸法より小さいことを特徴とする端子圧着装置。
  4. 前記凹み形成部の前記電線延在方向に連続する位置に、前記電線延在方向に向かうにしたがって前記電線から離れるように拡径する拡径部が設けられ、
    前記拡径部は、前記凹み形成部の両側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の端子圧着装置。
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