JP7382338B2 - 増幅回路用真空管及びそれを用いた増幅回路 - Google Patents

増幅回路用真空管及びそれを用いた増幅回路 Download PDF

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Description

本発明の一側面は、増幅回路用真空管及びそれを用いた増幅回路に関する。
従来、オーディオ装置等の増幅回路に用いられる増幅回路用真空管が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された増幅回路用真空管では、フィラメントが電子源に採用されている。
特開2011-228760号公報
ここで、熱電子源であるフィラメントが電子源に採用された増幅回路用真空管は、熱を発生しやすいため周囲の回路素子等に悪影響を及ぼす可能性があり、それを用いた増幅回路を小型化することが難しい。
本発明の一側面は上記実情に鑑みてなされたものであり、発熱を抑制し、増幅回路の小型化を実現することができる増幅回路用真空管を提供すること目的とする。
本発明の一態様に係る増幅回路用真空管は、信号光を透過する入射窓部と、入射窓部を透過した信号光を光電子に変換する光電変換部と、光電子が入射される陽極を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部と、光電変換部から陽極に向かう光電子の経路に配置され、陽極に入射される光電子の量を制御するグリッド電極と、を備える。
本発明の一態様に係る増幅回路用真空管では、光電変換部において信号光が光電子に変換され、出力部において光電子に応じた信号が出力される。そして、本増幅回路用真空管では、出力部の陽極に入射される光電子の量がグリッド電極において制御される。これにより、出力部から出力される信号については、光電変換部からの光電子をグリッド電極において制御することで得ることが可能となる。このような構成では、熱電子源を電子源に採用することなく出力信号を得ることができるため、発熱を抑制し、増幅回路の小型化を実現することができる。
光電変換部が有する光電面とグリッド電極との離間距離は、グリッド電極と陽極との離間距離よりも短くてもよい。このように、光電面とグリッド電極との離間距離が短くされることにより、グリッド電極は、加速が小さい段階の光電子に対して制御を行うことが可能になる。このことで、グリッド電極による出力信号の制御範囲を大きくすることが可能になり、増幅範囲の大きな回路を得ることができる。
光電変換部は、透過型の光電面を有していてもよい。このような構成によれば、グリッド電極及び陽極の構造や配置が単純となり、増幅回路用真空管を小型化することができる。
光電変換部は、反射型の光電面を有していてもよい。このような構成によれば、光電変換効率の高い光電面とすることが可能となるため、増幅範囲の大きな回路を得ることができる。
増幅回路用真空管は、入射窓部を固定する導電性材料からなる筐体部と、入射窓部と光電変換部との間に設けられ、筐体部に電気的に接続された透光性電極とを更に備え、陽極は、筐体部と透光性電極とから構成されていてもよい。このような構成によれば、筐体部及び透光性電極によって、より効果的に光電子を捕捉することができる。
透光性電極は、入射窓部上に設けられていてもよい。このような構成によれば、入射窓部に向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
透光性電極は、光透過性の導電膜を含んでいてもよい。このような構成によれば、入射窓部の光入射領域を隙間なく電極で覆うことができるので、入射窓部に向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
透光性電極は、筐体部の内壁から突出するように設けられ、信号光が通過するアパーチャー部を有していてもよい。このような構成によれば、入射窓部に向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
増幅回路用真空管は、入射窓部と光電変換部との間に設けられた透光性電極を更に備え、陽極は、透光性電極を含んでいてもよい。このような構成によれば、入射窓部に向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
増幅回路用真空管は、入射窓部を備えた筐体部と、入射窓部を含む筐体部上に設けられた透光性電極と、を更に備え、陽極は、透光性電極から構成されていてもよい。このような構成によれば、入射窓部に向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
増幅回路用真空管は、入射窓部を有する第1の基板と、第1の基板に対向する第2の基板と、を更に備え、光電変換部は、第1の基板又は第2の基板上に設けられており、陽極及びグリッド電極は、第1の基板及び第2の基板の間に立設するように設けられていてもよい。このような構成によれば、厚さ方向に小型化された増幅回路用真空管を得ることができる。
光電変換部は、入射窓部と対向するように第2の基板上に設けられた台座部と、台座部上に設けられた反射型の光電面とを有し、入射窓部上には、光電面と同電位である対向電極が設けられていてもよい。入射窓部上に対向電極が設けられていることによって、光電面から放出された光電子が入射窓部に入射して入射窓部が帯電してしまうことを効果的に抑制することができる。
上述した増幅回路用真空管を用いて、該増幅回路用真空管を駆動するための駆動電源部と、グリッド電極に対して、光電子の量を制御する制御信号を出力する制御信号出力部と、入射窓部に向かって信号光を発生する信号光発生部と、を備えた増幅回路としてもよい。このような構成によれば、発熱を抑制し、小型化された増幅回路を実現することができる。
信号光発生部は半導体発光素子を備えてもよい。このような構成によれば、より小型化された増幅回路を実現することができる。
信号光発生部は、半導体発光素子の光量をモニターするモニター部を備え、モニター部からの信号に基づいて、半導体発光素子の光量を一定に制御してもよい。このような構成によれば、信号光の光量を精度よく一定に保つことができるので、より精度の高い増幅を行うことができる。
増幅回路用真空管と信号光発生部とを複数組備え、隣り合う増幅回路用真空管と信号光発生部との組の間が遮光されていてもよい。このような構成によれば、隣り合う信号光発生部からの光の影響を受けることなく、より精度の高い増幅を行うことができる。
本発明の一側面によれば、発熱を抑制し、増幅回路の小型化を実現することができる増幅回路用真空管を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 図1に示す増幅回路用真空管に係る回路図である。 グリッド電圧と出力電流との関係を示すグラフである。 光電面及びグリッド電極について離間距離と電位差との関係を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る増幅回路用真空管を模式的に示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は断面図を示している。 本発明の第4実施形態に係る増幅回路用真空管を模式的に示す図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は断面図を示している。 変形例に係る増幅回路用真空管の回路図である。 変形例に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 変形例に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 変形例に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 変形例に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。 変形例に係る増幅回路用真空管を模式的に示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係る増幅回路用真空管1を模式的に示す断面図である。増幅回路用真空管1は、例えば音響(オーディオ)用増幅回路又は楽器(ギター)用増幅回路用の真空管である。なお、増幅回路用真空管1は、上述した音響用増幅回路等以外の増幅回路に係る真空管であってもよい。増幅回路用真空管1は、光電子増倍管の技術を利用する。図1に示されるように、増幅回路用真空管1は、バルブ10(真空筐体)と、光電変換部20と、出力部30と、グリッド電極40と、を備えている。
バルブ10は、円筒形の部材である。バルブ10は、ステム11と、側管12と、光入射窓13(入射窓部)とを有している。ステム11は、例えばガラス(コバールガラス)やセラミックといった絶縁性材料により構成された円盤状の部材であり、ここではセラミックからなる。光入射窓13は、例えばガラス(コバールガラス)のような透光性材料により構成された円盤状の部材であり、ステム11に対向するように配置されている。光入射窓13は、光源であるLED80(半導体発光素子、図2参照)からの光(信号光)が入射する窓部として機能する。LED80は、一定光量の光を出射する。側管12は、例えばコバール金属といった導電性材料やコバールガラスといった絶縁性材料により構成された部材であり、ここではコバール金属からなるとともに、ステム11の円周に沿って設けられ、ステム11と光入射窓13とを連結するように立設している。以下では、ステム11から光入射窓13に向かう方向を「上」、光入射窓13からステム11に向かう方向を「下」として説明する場合がある。バルブ10は、光電変換部20、出力部30の陽極31、及びグリッド電極40を収容した状態で真空気密が保たれる真空筐体である。
光電変換部20は、光入射窓13を透過した光を光電子に変換する。光電変換部20は、変換した光電子を透過方向に放出する透過型の光電面21を有している。光電面21は、例えばマルチアルカリ、NaK、CsTe、GaN等により構成されているがこれに限定されない。なお、光電面21において外部からのノイズ光を排除する観点から、可視光に感度のないソーラーブラインド光電面(CsTe、GaN等により構成された光電面)を用いてもよい。光電面21から放出された光電子は下方に向かって(陽極31に向かって)移動する。光電面21は、光入射窓13の内側面上に形成されており、給電用のステムピン22に電気的に接続されることで所望の電位を供給されている。ステムピン22は、光電面21に電気的に接続されると共にステム11を貫通するように下方に延びている。なお、側管12が導電性材料からなる場合、光電面21と側管12とが電気的に接続されていれば、ステムピン22を側管12と電気的に接続してもよいし、ステムピン22を廃し、側管12を介して光電面21に所望の電位を供給してもよい。
出力部30は、光電子が入射される陽極31とステムピン33とを有し、入射された光電子に応じた信号を出力する。陽極31は、例えばニッケル又はステンレス等の金属材料により構成された板材である。陽極31は、ステムピン33の上端に接続されており、ステム11の上面の近傍に配置されている。陽極31は、給電用のステムピン33によってステム11の上面から離間した位置に配置されている。ステムピン33は、陽極31に接続されると共にステム11を貫通するように下方に延びている。出力部30の後段には増幅素子32(図2参照)が接続されている。増幅素子32は、陽極31からステムピン33を経て出力される電流信号を電圧信号に変換して、出力信号(増幅信号)として出力する。出力信号の出力先は、増幅回路用真空管1の用途によって異なるが、音響用途の場合、例えばヘッドフォン又はスピーカー等である。
グリッド電極40は、光電変換部20の光電面21から陽極31に向かう光電子の経路に配置され、陽極31に入射される光電子の量を制御する。光電子の量は、グリッド電極40に入力される制御信号を反映したグリッド電圧に応じて制御される。制御信号(グリッド電圧)は、例えば音源等から入力される信号に基づいて、後述する制御信号出力部400から出力される。光電子の量は、グリッド電圧が大きいほど(光電面21とグリッド電極40との間の電圧差が大きいほど)少なくなる(光電子の通過を抑制する)ように制御される。そのため、グリッド電圧と出力電流(陽極31からの出力電流)との関係は図3に示されるように反比例の関係になる。
グリッド電極40は、光電子を通過させるための貫通孔が形成されたメッシュ状部、格子状部、または網状部を備えた板状部材であり、例えばニッケル又はステンレス等の金属材料により構成されている。グリッド電極40は、ステムピン41の上端に接続されており、光電面21及び陽極31の間の領域に配置されている。ステムピン41は、グリッド電極40に接続されると共にステム11を貫通するように下方に延びている。
グリッド電極40は、光電面21との離間距離GDが、陽極31との離間距離gdよりも短くなるように配置されている。すなわち、グリッド電極40は、バルブ10内における光電面21寄りの領域に配置されている。図4に示されるように、グリッド電極40は、バルブ10内における光電面21寄りの領域に配置されることと、バルブ10内における陽極31寄りの領域に配置されることとが考えられる。ここで、光電面21との電位差は光電面21に近い領域ほど小さくなるところ、光電子は光電面21との電位差が小さな領域ほど加速力(エネルギー)が小さいため、小さなグリッド電圧で制御が可能となる。このため、グリッド電極40を光電面21寄りの領域に配置することによって、グリッド電圧に応じてより効率的に(同じグリッド電圧範囲でも、より出力調整範囲を広くして)出力信号を制御することが可能になる。出力調整範囲を広くするとは、グリッド電圧の変化量に対する陽極31からの出力電流の変化量を大きくすることを言う。図3には、同じグリッド電圧の変化量Aに対して、出力電流の変化量が、変化量Cである場合と、該変化量Cよりも大きい変化量Bである場合とが示されている。この場合には、出力電流の変化量が変化量Bである場合のほうが、より出力調整範囲を広くすることができており、増幅回路としての性能が高い。
なお、各構成における印加電圧の一例としては、光電面21をグランド電位(接地電位)とし、陽極31を+5~+100V(例えば+12V)として光電面21-陽極31間の電位差を5~100V(例えば12V)とすると共に、グリッド電圧を0~+6V程度とすることが考えられる。増幅回路用真空管1においては、LED80(図2参照)から出力される光の量が一定(すなわち、光電面から放出される光電子の量(光電面電流)が一定)とされるとともに、光電面21-陽極31間の電位差も一定とされ、グリッド電圧のみが変数とされている。
次に、図2を参照して、図1に示す増幅回路用真空管1に係る増幅回路の一例について説明する。なお、図2の増幅回路100は説明の便宜上、増幅回路用真空管1に係る回路を簡素化して示すものである。図2は、一例として、音響(オーディオ)用の増幅回路であって、ステレオ出力に対応するよう、左右一対の増幅回路用真空管1を用いた増幅回路(右用増幅回路100R、左用増幅回路100L)を持った回路図を示している。
図2に示されるように、右用増幅回路100R及び左用増幅回路100Lのそれぞれが、光入射窓13を介して光電面21に一定の信号光を入射させる構成として、LED80を備えた信号光発生部800(右用信号光発生部800R及び左用信号光発生部800L)がそれぞれの増幅回路用真空管1と対向して設けられている。LED80は、例えば450nmよりも短い波長の光、具体的には紫外光領域の光を信号光として出射する。光電面21はグランド電位に接続され、陽極31は駆動電源部300に接続され、駆動電圧Vが供給されている。そして、光電面21と陽極31との間にはグリッド電極40が配置されており、該グリッド電極40には、左右それぞれ、音源等からの入力信号に基づいて制御信号出力部400から制御信号に相当するグリッド電圧が入力される。当該グリッド電圧に応じて、陽極31に入射される光電子の量が制御される。そして、光電子の量に応じて陽極31から電流信号が出力され、増幅素子32において、該電流信号が電圧信号に変換されて、該電圧信号が出力信号としてヘッドフォン又はスピーカー等に出力される。また、右用増幅回路100R及び左用増幅回路100Lを前段の増幅回路として、該電圧信号による出力信号を、後段の増幅回路に対する入力信号としてもよい。なお、光入射窓13を介して光電面21に一定の信号光を入射させる際には、信号光発生部800は右用信号光発生部800Rと左用信号光発生部800Lとに分けることなく、単一の信号光発生部800としてもよい。ただし、より高い増幅作用を得るには、より多くの光電子が必要なので、十分な信号光量を得る為には、左右で個別に信号光発生部800を備えてもよい。また、信号光の光量も変化させて制御する場合には、右用信号光発生部800Rとそれに対向する増幅回路用真空管1の組、左用信号光発生部800Lとそれに対向する増幅回路用真空管1の組との間を遮光する遮光部(図示せず)を設けてもよい。なお、信号光の光量を一定にする場合には、例えば右用信号光発生部800Rの光の一部が左用信号光発生部800Lの増幅回路用真空管1に入射したとしても、その入射光量が常に一定であれば問題ないので、基本的には遮光を行うことなく動作させることが可能である。
次に、第1実施形態に係る増幅回路用真空管1の作用効果について説明する。
上述したように、増幅回路用真空管1は、信号光を透過する光入射窓13と、光入射窓13を透過した信号光を光電子に変換する光電変換部20と、光電子が入射される陽極31を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部30と、光電変換部20から陽極31に向かう光電子の経路に配置され、陽極31に入射される光電子の量を制御するグリッド電極40と、を備える。第1実施形態に係る増幅回路用真空管1では、光電変換部20において信号光が光電子に変換され、出力部30において光電子に応じた信号が出力される。そして、増幅回路用真空管1では、出力部30の陽極31に入射される光電子の量がグリッド電極40において制御される。これにより、出力部30から出力される信号については、グリッド電極40において(詳細には、グリッド電圧に応じて)制御することが可能となる。このような構成では、フィラメントのような熱電子源を電子源に採用することなく出力信号を適切に制御することができるため、発熱を抑制し、増幅回路100の小型化を実現することができる。
光電変換部20は、変換した光電子を透過方向に放出する透過型の光電面21を有している。このような構成によれば、グリッド電極40及び陽極31の構造や配置が単純となり、増幅回路用真空管1を小型化することができる。また、光電変換部20の近くに光電面21を設けたい場合等において光電面21を適切に配置することができる。
光電面21とグリッド電極40との離間距離は、グリッド電極40と陽極31との離間距離よりも短い。このように、光電面21とグリッド電極40との離間距離が短くされることにより、加速が小さい段階(光電面21との電位差が小さい段階)の光電子に対して制御を行うことが可能になる。このことで、グリッド電極40による出力信号の制御範囲を大きくすることが可能になり、増幅範囲の大きな回路を得ることができる。
増幅回路100は、増幅回路用真空管1を駆動するための駆動電源部300と、グリッド電極40に対して、光電子の量を制御する制御信号を出力する制御信号出力部400と、光入射窓13に向かって信号光を発生する信号光発生部800と、を備えている。このような構成によれば、発熱を抑制し、小型化された増幅回路を実現することができる。
信号光発生部800はLED80を備えてもよい。このような構成によれば、より小型化された増幅回路を実現することができる。また、給電する電力を制御することで、光量を変化させるのが容易であるため、グリッド電極40での制御に加え、信号光の光量変化も加えた、より細かな出力信号の調整を行うこともできる。例えば、出力波形を可変とすることで、電気信号に変換された音に対して音響効果を与えるエフェクターに用いることができる。
増幅回路用真空管1と信号光発生部800を複数組(右用信号光発生部800R及び左用信号光発生部800L)備え、隣り合う増幅回路用真空管1と信号光発生部800(右用信号光発生部800Rまたは左用信号光発生部800L)との組の間が遮光されていてもよい。このような構成によれば、特に信号光の光量を変化させる場合において、隣り合う信号光発生部(右用信号光発生部800R及び左用信号光発生部800L)からの光の影響を受けることなく、より精度の高い増幅を行うことができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態と重複する説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る増幅回路用真空管1Bを模式的に示す断面図である。図5に示されるように、増幅回路用真空管1Bは、バルブ10Bと、光電変換部20Bと、出力部30Bと、グリッド電極40と、を備えている。グリッド電極40については、上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
バルブ10Bは、真空気密が保たれる筐体全体(ステム、側管、及び光入射窓13Bを含む全体)が一体の透光性絶縁材料からなるバルブであり、例えばガラス(コバールガラス)により構成されている。
光電変換部20Bは、光電面21Bと、陰極23Bとを有しており、信号光の入射方向に対して反射するように光電子を放出する反射型光電面である。光電面21Bは、陰極23B上に設けられている。光電面21B及び陰極23Bは、バルブ10Bにおけるステムの上面に対して離間して配置されている。光電面21Bは、例えばマルチアルカリ、NaK、CsTe等により構成されているがこれに限定されない。陰極23Bは、例えばニッケル又はステンレス等の金属材料により構成された板材であり、給電用のステムピン22Bの上端に接続されている。ステムピン22Bは、陰極23Bに接続されると共にバルブ10Bのステムを貫通するように下方に延びている。
なお、増幅回路用真空管1Bでは、反射型の光電変換部20Bがバルブ10Bのステム側に配置される構成となるため、ステム側でバルブ10Bを真空封止する際の熱が光電変換部20B(光電面21B自体又は光電面形成部である陰極23B)の表面状態に影響を及ぼしてしまうおそれがある。このことを抑制するために、光電変換部20Bはバルブ10Bのステムから離間していてもよく、例えば、光電変換部20Bとステムとの離間距離PDが、光電変換部20Bとグリッド電極40との離間距離(pd)以上となる程度に、光電変換部20Bとステムとが離間していてもよい。
出力部30Bは、光電子が入力される陽極31Bとステムピン33Bとを有している。陽極31Bは、例えばニッケル又はステンレス等の金属材料により構成され、信号光が通過するように上下に連通する貫通孔を備えた円筒形の部材である。陽極31Bは、ステムピン33Bの上端に接続されており、バルブ10Bにおける光入射窓の近傍(直下)に配置されている。ステムピン33Bは、陽極31Bに接続されると共にバルブ10Bのステムを貫通するように下方に延びている。
このような増幅回路用真空管1Bにおいては、バルブ10Bの光入射窓13Bから入射した信号光は、陽極31Bの貫通孔及びグリッド電極40を通過して光電変換部20Bに入射し、光電面21Bにおいて光電子に変換されると共に反射方向に放出され、グリッド電極40を介して円筒形の陽極31Bに入射する。そして、陽極31Bからステムピン33Bを経て電流信号が出力されると共に後段の増幅素子において該電流信号が電圧信号に変換され、該電圧信号が出力信号として例えばヘッドフォン又はスピーカー等に出力されたり、さらなる増幅回路に対する入力信号として出力される。
上述したように、第2実施形態に係る増幅回路用真空管1Bでは、光電変換部20Bが、変換した光電子を反射方向に放出する反射型の光電面21Bを有している。このような構成によれば、陰極23Bから光電面21Bへの電流供給を良好に行えることから、光電変換効率の高い光電面とすることが可能となるため、増幅範囲の大きな回路を得ることができる。
また、反射型の光電面21Bが陰極23B上に設けられていることにより、光電面21Bの全域にわたって略均一な電圧を印加することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図6(a),(b)参照して説明する。なお、第3実施形態の説明においては、第1~第2実施形態と重複する説明を省略する。
図6は、第3実施形態に係る増幅回路用真空管1Cを模式的に示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は断面図を示している。増幅回路用真空管1Cは、半導体製造技術を用いて製造される真空管である。このような真空管は、小型化及び大量生産の観点で優位である。図6(a),(b)に示されるように、増幅回路用真空管1Cは、基板110,210(第1の基板,第2の基板)と、光電変換部120と、出力部130と、グリッド電極140と、側管150と、を備えている。増幅回路用真空管1Cは、シリコン基板をエッチングすることで出力部130の陽極131、グリッド電極140、及び側管150が作成されると共に、これらを基板110,210の間で立設するように挟み込んで封止することにより製造される。なお、平面図である図6(a)においては、基板210を図示していない。
基板110は、例えばガラス(コバールガラス又は硼珪酸ガラス)等の透光性絶縁性材料により構成された矩形の基板であり、光入射窓111(入射窓部)を有する。基板210は、例えばガラス(コバールガラス又は硼珪酸ガラス)等の絶縁性材料により構成された矩形の基板であり、基板110に対向して配置されている。上述したように、基板110及び基板210は、陽極131、グリッド電極140、及び側管150を挟み込むように設けられている。以下では、基板110から基板210に向かう方向を「上」、基板210から基板110に向かう方向を「下」として説明する場合がある。
光電変換部120は、光入射窓111を透過した光を光電子に変換する。光電変換部120は、変換した光電子を透過方向に放出する透過型の光電面121を有している。光電面121は、基板110上において、透光性の導電性材料膜(不図示)を覆うように配置(載置)されている。または、枠状の導電性材料膜を覆うように設けられていてもよい。導電性材料膜は、例えばアルミなどの金属材料が透光性を備える程度の膜厚で蒸着されることにより構成されている。図6(a)に示されるように、光電面121は、基板110の略中央部分に配置されている。光電面121は、例えばマルチアルカリ、NaK、CsTe等により構成されているがこれに限定されない。光電面121は、基板110において給電用の通電端子122に接続されている。通電端子122は、例えばコバール金属又はタングステン等により構成されている。光電面121から放出された光電子は、図6(b)の矢印で示されるように、陽極131に向かって基板110の外側端部方向に移動する。
出力部130は、光電子が入力される陽極131と通電端子133とを有し、入力された光電子に応じた信号を出力する。陽極131は、基板110,210に挟まれるように立設しており(図6(b)参照)、平面視すると、光電面121よりも基板110の外側の領域において、基板110の中心を中心とした略矩形状に配置されている(図6(a)参照)。陽極131は、基板110において給電用及び出力用の通電端子133に接続されている。通電端子133は、例えばコバール金属又はタングステン等により構成されている。
グリッド電極140は、光電面121から陽極131に向かう光電子の経路に配置され、陽極131に入力される光電子の量を制御する。グリッド電極140は、柱状構造が壁状に配置された格子状部材である。グリッド電極140は、基板110,210に挟まれるように立設しており(図6(b)参照)、平面視すると、基板110における光電面121と陽極131の間の領域における光電面121側寄りの位置において、基板110の中心を中心とした略矩形状に配置されている(図6(a)参照)。グリッド電極140は、基板110において給電用の通電端子141に接続されている。通電端子141は、例えばコバール金属又はタングステン等により構成されている。
側管150は、基板110,210の外縁領域に挟まれるように立設しており(図6(b)参照)、側管150、基板110,210、通電端子122,133,141によって真空気密が保たれている。側管150は、平面視すると、基板110における陽極131よりも外側の領域において、基板110の中心を中心とした略矩形状に配置されている(図6(a)参照)。
なお、基板110が光入射窓111を有しているとして説明したがこれに限定されず、基板210が光入射窓(入射窓部)を有していてもよい。この場合には、光電変換部120は、光電子を反射方向に放出する反射型の光電面を有している。なお、反射型の光電面は、基板110上の導電性材料膜上に形成される。または、基板110自体を金属材料等の導電性材料によって構成し、グリッド電極140、側管150、及び通電端子133、141との間を絶縁してもよい。この場合、通電端子122は不要となる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図7(a),(b)参照して説明する。なお、第4実施形態の説明においては、第1~第3実施形態と重複する説明を省略する。
図7は、第4実施形態に係る増幅回路用真空管1Dを模式的に示す図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は断面図を示している。増幅回路用真空管1Dは、半導体製造技術を用いて製造される真空管であり、例えば図2で示したような音響(オーディオ)用の増幅回路であって、ステレオ出力に対応するような回路に用いる際、左右一対、つまり2つの増幅回路用真空管1を用いるのではなく、1つの増幅回路用真空管での対応を可能とするような増幅回路用真空管である。図7(a),(b)に示されるように、増幅回路用真空管1Dは、基板310,410(第1の基板,第2の基板)と、一対の光電変換部320と、一対の出力部330と、一対のグリッド電極340,340と、側管350と、を備えている。増幅回路用真空管1Dは、シリコン基板をエッチングすることで出力部330の陽極331、グリッド電極340、及び側管350が作成されると共に、これらを基板310,410の間で立設するように挟み込んで封止することにより製造される。なお、平面図である図7(a)においては、基板310を図示していない。
基板310は、例えばガラス(コバールガラス又は硼珪酸ガラス)等の透光性絶縁性材料により構成された矩形の基板であり、光入射窓311(入射窓部)を有する。基板410は、例えばガラス(コバールガラス又は硼珪酸ガラス)等の絶縁性材料により構成された矩形の基板であり、基板310に対向して配置されている。以下では、基板310から基板410に向かう方向を「下」、基板410から基板310に向かう方向を「上」として説明する場合がある。
光電変換部320は、光入射窓311を透過した光を光電子に変換する。光電変換部320は、変換した光電子を透過方向に放出する、一対の透過型の光電面321,321を有している。光電面321,321は、基板310の内側面に配置されており、より詳細には、基板310の長手方向両端部において、基板310の短手方向に沿って配置されている。光電面321,321は、給電部材323を介して、基板410上に配置された導電膜324に接続されている。導電膜324は、基板410において給電用の通電端子322に電気的に接続されている。光電面321,321から信号光の透過方向に放出された光電子は、図7(b)の矢印で示されるように、グリッド電極340,340を通過して陽極331,331に向かって基板410の中央方向に移動する。
出力部330は、光電子が入力される一対の陽極331,331と通電端子333,333とを有し、入射された光電子に応じた信号を出力する。陽極331,331は、基板310,410に挟まれるように立設しており(図7(b)参照)、平面視すると、光電面321よりも基板410の中央側の領域において、基板410の短手方向に沿って配置されている(図7(a)参照)。陽極331,331は、基板410において給電用及び出力用の通電端子333に接続されている。
グリッド電極340,340は、光電面321から陽極331に向かう光電子の経路に配置され、陽極331に入力される光電子の量を制御する。グリッド電極340,340は、柱状構造が壁状に配置された格子状部材である。グリッド電極340,340は、基板310,410に挟まれるように立設しており(図7(b)参照)、平面視すると、基板410における光電面321と陽極331の間の領域における光電面321側寄りの位置において、基板410の短手方向に沿って配置されている(図7(a)参照)。グリッド電極340,340は、基板410において給電用の通電端子341に接続されている。
側管350は、基板310,410の外縁領域に挟まれるように立設しており(図7(b)参照)、側管350、基板310,410、通電端子322,322,333,333,341,341によって真空気密が保たれている。側管350は、平面視すると、光電面321,321よりも外側の領域において、基板410の中心を中心とした略矩形状に配置されている(図7(a)参照)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、図8の回路図に示されるように、増幅回路用真空管は、LED80から出力される信号光の光量をモニターするモニター部500を更に備えていてもよい。モニター部500は、例えばフォトダイオードである。LED80に駆動電圧を入力することにより、LED80の光量が定まる。そして、モニター部500においてLED80から出力される光量をモニターし、モニター部500からの信号に基づいて、LED80の光量を一定に制御する。より詳細には、モニター部500からの信号が示す光量の変動(出力変動)に応じて、LED80の駆動電圧を変化させることで、信号光の光量の変動(出力変動)を補正することができる。このような構成によれば、信号光の光量を精度よく一定に保つことができるので、より精度の高い増幅を行うことができる。例えば本発明の技術が音響用の増幅回路用真空管に用いられる場合において、LED80から出力される光量が安定しているか否かを実際の音(人の耳)に頼らずに判定し、必要に応じて光量を安定化させることができる。なお、モニター部500によるモニター結果に応じて、陽極等の各部への印加電圧を変化させてもよい。
また、反射型光電面を有する光電変換部20Bを用いる形態の変形例として、図9に示される構成を採用してもよい。図9に示される増幅回路用真空管1Eは、光入射窓13Eを固定する筐体10Eと、光電変換部20Bと、グリッド電極40と、透光性電極90と、を備えている。光電変換部20B及びグリッド電極40については、上述した第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
筐体10Eは、導電性材料、例えばコバール金属等の金属により構成された筐体であり、その一方側の端部に設けられた開口部には光入射窓13Eが固定されている。筐体10Eは、それ自体が陽極として機能する。筐体10Eの電位は接地電位とされている。筐体10Eは、グリッド電極40を通過した光電子のうち側方に拡散する光電子を収集する。なお、筐体10Eが金属製であるため、ステムピン22B及びステムピン41は、絶縁性材料(例えばハーメチックガラス)からなる固定部材550によって筐体10Eに固定されると共に絶縁されている。
透光性電極90は、筐体10Eにおける光入射窓13Eの真空側面の上に形成された光透過性の電極である。透光性電極90は、例えばITO、Cr,Al等からなる光透過性の導電膜や、メッシュ部材により形成されている。透光性電極90は、グリッド電極40を通過した光電子のうち光入射窓13E方向に進む光電子を収集する。透光性電極90は、電気的接続部160(例えばワイヤボンディング)によって筐体10Eに電気的に接続される。なお、透光性電極90が光透過性の導電膜からなる場合、その厚さが十分に厚い場合においては、透光性電極90を光入射窓13Eから筐体10Eの一部にかけて連続的に成膜することによって、透光性電極90自体を筐体10Eに電気的に接続することができる(つまり透光性電極が電気的接続部も含む)ので、上述したワイヤボンディングのような電気的接続部160が不要になる。また、透光性電極90がメッシュ部材からなる場合にも、メッシュ部材を直接筐体10Eに接触させることで、同様に電気的接続部160を不要とすることができる。透光性電極90は、信号光の経路(光路)となる例えば中心領域のみが透光性とされれば、周辺領域が遮光性とされてもよい。このように周辺領域が遮光性とされることによって、ノイズ光を低減することができる。
上述した増幅回路用真空管1Eにおいては、グリッド電極40を通過した光電子のうち側方に拡散する光電子については、陽極として機能する筐体10Eが収集し、光入射窓13E方向に進む光電子については、透光性電極90が収集する。すなわち、増幅回路用真空管1Eにおいては、陽極信号は、側管への入射(筐体10Eが収集)に基づく信号と、透光性電極90への入射に基づく信号との和として出力される。このような構成によれば、例えば陽極31Bだけで光電子を収集する構成(図5)と比較して、より効果的に光電子を捕捉することができる。また、透光性電極90が光透過性の導電膜からなる場合、光入射窓13Eの光入射領域を隙間なく電極で覆うことができるので、光入射窓13Eに向かう光電子をより効果的に捕捉することができる。
また、反射型光電面を有する光電変換部20Bを用いる形態の変形例として、図10に示される構成を採用してもよい。図10に示される増幅回路用真空管1Fは、概ね図9に示される増幅回路用真空管1Eと同様の構成であるが、増幅回路用真空管1Eの構成に加えて、信号光が通過するアパーチャー部170Aを有した透光性電極である対向電極170を備えている。
対向電極170は、光電変換部20Bの光電面21Bと光入射窓13E(詳細には、透光性電極90)との間において、光電面21Bに対向するように筐体10Eの内壁から突出するように設けられている。対向電極170は、ニッケル又はコバール金属等の板状の導電性材料により形成されている。対向電極170は、光入射窓13E方向に進む光電子を収集する。対向電極170は、信号光を妨げないように、少なくとも光電面21Bに対向する部位の一部(信号光路上)にアパーチャー部170Aが形成されている。アパーチャー部170Aを通過する光電子については、対向電極170によって収集することができないが、透光性電極90によって収集することができる。対向電極170が設けられていることによって、アパーチャー部170A以外の領域が遮光され、光電面21Bに対する光の入射経路が限定されるため、信号光以外のノイズ光の入射が抑制される。なお、対向電極170を設ける構成においては、透光性電極90を設けなくてもよい。すなわち、対向電極170は、透光性電極90と共に用いられてもよいし、透光性電極に代えて用いられてもよい。対向電極170は、その全体がメッシュ状とされていてもよいし、アパーチャー部170Aのみがメッシュ状とされて光電子を収集しやすい構成とされていてもよい。
また、反射型光電面を有する光電変換部20Bを用いる形態の変形例として、図11に示される構成を採用してもよい。図11に示される増幅回路用真空管1Gは、概ね図5に示される増幅回路用真空管1Bと同様の構成であるが、増幅回路用真空管1Bの構成に加えて、アパーチャー部180Aを備えた透光性電極である電極180を備えている。
電極180は、円筒形の陽極31Bにおける、光入射窓13Bとの対向側の開口部分の端面に設けられた蓋状の電極であり、陽極31Bの一部を構成する。電極180は、図11に示されるように、信号光を妨げないように信号光路上にアパーチャー部180Aが形成されている。電極180は、その全体がメッシュ状とされてもよいし、アパーチャー部180Aのみがメッシュ状とされてもよい。このような構成によれば、グリッド電極40を通過した光電子であって光入射窓13B方向に進む光電子(陽極31Bによって適切に収集できない光電子)を、電極180によって効果的に収集することができる。
また、反射型光電面を有する光電変換部20Bを用いる形態の変形例として、図12に示される構成を採用してもよい。図12に示される増幅回路用真空管1Hは、概ね図5に示される増幅回路用真空管1Bと同様の構成であるが、増幅回路用真空管1Bにおける陽極31B(図5参照)に代えて、透光性電極190を備えている。
透光性電極190は、光入射窓13Bを備えたバルブ10Bの内面に形成された光透過性の電極である。透光性電極190は、グリッド電極40よりも光入射窓13B側におけるバルブ10Bの側壁及び上壁の内面に設けられており、グリッド電極40を通過しない光電子の影響を受けないよう、少なくともグリッド電極40よりも光電変換部20B側におけるバルブ10Bの壁面には設けられないことが好ましい。透光性電極190は、例えばITO、Cr,Al等からなる光透過性の導電膜や、メッシュ部材により形成されている。透光性電極190からステムピン33Bを経て電流信号が出力される。透光性電極190は、信号光の経路(光路)となる例えば中心領域のみが透光性とされれば、周辺領域(バルブ10Bの側壁に設けられた部分を含む)が遮光性とされてもよい。
また、半導体製造技術を用いて真空管が製造される形態の変形例として、図13に示される構成を採用してもよい。図13に示される増幅回路用真空管1Iは、概ね図7に示される増幅回路用真空管1Dと同様の構成であるが、光電変換部320(図7(b)参照)に代えて光電変換部320I(反射型の光電面321Iを有する光電変換部)を備えており、また、窓側電極380を更に備えている。
光電変換部320Iは、光入射窓311を透過した光を光電子に変換する。光電変換部320Iは、光入射窓311と対向するように基板410上に設けられた、円弧状の斜辺を有する断面三角形状の一対の台座部600と、変換した光電子を放出する、一対の反射型の光電面321Iとを有している。光電面321Iは、台座部600の円弧上表面に設けられている。光電面321Iから放出された光電子は、図13の矢印で示されるように、グリッド電極340を透過して陽極331に向かって基板410の中央方向に移動する。
窓側電極380は、光入射窓311の内面に形成された光透過性の導電膜である。窓側電極380は、例えばITO、Cr,Al等からなる光透過性の導電膜や、メッシュ部材により形成されている。窓側電極380は、光電面321Iから放出された光電子が光入射窓311に入射して光入射窓311が帯電してしまうことを抑制する構成である。窓側電極380は、光電面321Iと物理的に接続されることによって、或いは、別途電気的な接続を確立することや給電されることによって、光電面321Iと同電位とされている。
1,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I…増幅回路用真空管、10,10B…バルブ(真空筐体)、13,111,311…光入射窓(入射窓部)、20,20B,120,320…光電変換部、21,21B,121,321…光電面、23B…陰極、30,30B,130,330…出力部、31,31B,131,331…陽極、40,140,340…グリッド電極、110,210,310,410…基板。

Claims (14)

  1. 信号光を透過する入射窓部と、
    前記入射窓部を透過した前記信号光を光電子に変換する光電変換部と、
    前記光電子が入射される陽極を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部と、
    前記光電変換部から前記陽極に向かう前記光電子の経路に配置され、前記陽極に入射される前記光電子の量を制御するグリッド電極と、
    前記入射窓部を固定する導電性材料からなる筐体部と、
    前記入射窓部と前記光電変換部との間に設けられ、前記筐体部に電気的に接続された透光性電極とを備え、
    前記光電変換部は、反射型の光電面を有し、
    前記陽極は、前記筐体部と前記透光性電極とからなる、増幅回路用真空管。
  2. 前記光電変換部が有する光電面と前記グリッド電極との離間距離は、前記グリッド電極と前記陽極との離間距離よりも短い、請求項1記載の増幅回路用真空管。
  3. 前記透光性電極は、前記入射窓部上に設けられる、請求項1又は2記載の増幅回路用真空管。
  4. 前記透光性電極は、光透過性の導電膜を含む、請求項記載の増幅回路用真空管。
  5. 前記透光性電極は、前記筐体部の内壁から突出するように設けられ、前記信号光が通過するアパーチャー部を有する、請求項1又は2記載の増幅回路用真空管。
  6. 前記入射窓部と前記光電変換部との間に設けられた透光性電極を更に備え、
    前記陽極は、前記透光性電極を含む、請求項1~のいずれか一項記載の増幅回路用真空管。
  7. 信号光を透過する入射窓部と、
    前記入射窓部を透過した前記信号光を光電子に変換する光電変換部と、
    前記光電子が入射される陽極を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部と、
    前記光電変換部から前記陽極に向かう前記光電子の経路に配置され、前記陽極に入射される前記光電子の量を制御するグリッド電極と、
    前記入射窓部を有する第1の基板と、前記第1の基板に対向する第2の基板と、を備え、
    前記光電変換部は、前記第1の基板又は前記第2の基板上に設けられており、
    前記陽極及び前記グリッド電極は、前記第1の基板及び前記第2の基板の間に立設するように設けられている、増幅回路用真空管。
  8. 前記光電変換部は、前記入射窓部と対向するように前記第2の基板上に設けられた台座部と、前記台座部上に設けられた反射型の光電面とを有し、
    前記入射窓部上には、前記光電面と同電位である対向電極が設けられている、請求項記載の増幅回路用真空管。
  9. 前記光電変換部が有する光電面と前記グリッド電極との離間距離は、前記グリッド電極と前記陽極との離間距離よりも短い、請求項又は記載の増幅回路用真空管。
  10. 前記光電変換部は、透過型の光電面を有する、請求項記載の増幅回路用真空管。
  11. 前記入射窓部と前記光電変換部との間に設けられた透光性電極を更に備え、
    前記透光性電極は、前記入射窓部上に設けられる、請求項記載の増幅回路用真空管。
  12. 前記透光性電極は、光透過性の導電膜を含む、請求項11記載の増幅回路用真空管。
  13. 信号光を透過する入射窓部と、前記入射窓部を透過した前記信号光を光電子に変換する光電変換部と、前記光電子が入射される陽極を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部と、前記光電変換部から前記陽極に向かう前記光電子の経路に配置され、前記陽極に入射される前記光電子の量を制御するグリッド電極と、を有する増幅回路用真空管と、
    前記増幅回路用真空管を駆動するための駆動電源部と、
    前記グリッド電極に対して、前記光電子の量を制御する制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記入射窓部に向かって信号光を発生する信号光発生部と、を備え、
    前記信号光発生部は半導体発光素子を備え、
    前記信号光発生部は、前記半導体発光素子の光量をモニターするモニター部を備え、
    前記モニター部からの信号に基づいて、前記半導体発光素子の光量を一定に制御する、増幅回路。
  14. 信号光を透過する入射窓部と、前記入射窓部を透過した前記信号光を光電子に変換する光電変換部と、前記光電子が入射される陽極を有し、入射された光電子に応じた信号を出力する出力部と、前記光電変換部から前記陽極に向かう前記光電子の経路に配置され、前記陽極に入射される前記光電子の量を制御するグリッド電極と、を有する増幅回路用真空管と、
    前記増幅回路用真空管を駆動するための駆動電源部と、
    前記グリッド電極に対して、前記光電子の量を制御する制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記入射窓部に向かって信号光を発生する信号光発生部と、を備え、
    前記増幅回路用真空管と前記信号光発生部とを複数組備え、
    隣り合う前記増幅回路用真空管と前記信号光発生部との組の間が遮光された、増幅回路。
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