JP7381971B2 - 無線通信システム、中継装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、中継装置及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、中継装置及び無線通信方法に関する。

IoT(Internet of Things)技術の発展により、各種センサを備えたIoT端末を様々な場所に設置することが検討されている。例えば、海上のブイや船舶、山岳地帯など、基地局の設置が困難な場所におけるデータを収集する目的でIoT端末を活用することも想定されている。
また、IoT端末と、UAV(無人航空機、Unmanned Aerial Vehicle)や静止衛星との間で無線通信する技術も提案されている。
UAVや静止衛星等の移動体が移動する場合、地球上に設置されたIoT端末や基地局等の通信装置と、移動体との間で行われる通信は、ドップラーシフトによる影響を受ける。従来、受信側の通信装置がアップリンク信号の周波数オフセットを補償することによって、ドップラーシフトによる影響を低減させる技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
R. Fantacci, D. Marabissi, S. Papini, "Multiuser Interference Cancellation Receivers for OFDMA Uplink Communications with Carrier Frequency Offset", IEEE Global Telecommunications Conference, 2004. GLOBECOM'04. Vol. 5. IEEE, 2004.
非特許文献1に記載の技術では、受信側の通信装置で、複数の端末装置それぞれから送信されるアップリンク信号の周波数オフセットをそれぞれ補償している。すなわち、非特許文献1に記載の技術では、端末装置毎に周波数オフセットがより少なくなるように周波数オフセットを補償している。この手法を地球上に設置された通信装置と、移動体との間で行われる通信に適用した場合、移動体に対してアップリンク信号を送信する通信装置が少ない場合には有効である。しかしながら、移動体に対してアップリンク信号を送信する通信装置が多くなるにつれて受信である移動体の演算量が増大してしまうという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムであって、前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第1のオフセット補償部を備え、前記第1のオフセット補償部が前記中継装置に備えられる場合、前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを、前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部に与え、前記第1のオフセット補償部が前記複数の通信装置それぞれに備えられる場合、前記第1のオフセット補償部は、前記第1のオフセット補償部が備えられている通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを、前記中継装置に対して無線信号を送信する送信部に与える、無線通信システムである。
本発明の一態様は、複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける前記中継装置であって、前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部と、前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第1のオフセット補償部と、を備え、前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを前記受信部に与える、中継装置である。
本発明の一態様は、複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける通信装置であって、前記中継装置に対して無線信号を送信する送信部と、前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第1のオフセット補償部と、を備え、前記第1のオフセット補償部は、前記通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを前記送信部に与える、通信装置である。
本発明の一態様は、複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記複数の通信装置又は前記中継装置が、前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償するオフセット補償ステップを有し、前記中継装置が前記オフセット補償ステップを有する場合、前記オフセット補償ステップにおいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを、前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部に与え、前記複数の通信装置それぞれが前記オフセット補償ステップを有する場合、前記オフセット補償ステップにおいて、前記オフセット補償ステップを有する通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを、前記中継装置に対して無線信号を送信する送信部に与える、無線通信方法である。
本発明により、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることが可能となる。
第1の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第1の実施形態における無線通信システムの周波数オフセット処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施形態の変形例による無線通信システムの構成図である。 第2の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第2の実施形態における移動中継局が行う周波数オフセット処理の流れを示すフローチャートである。 移動中継局の高度に応じて生じるドップラーシフトの時間変化を表す図である。 第3の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第3の実施形態における無線通信システムの周波数オフセット処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による無線通信システム1の構成図である。無線通信システム1は、移動中継局2と、複数の端末局3と、基地局4とを有する。無線通信システム1が有する移動中継局2、端末局3及び基地局4それぞれの数は任意である。端末局3の数は、多数であることが想定される。
移動中継局2は、移動体に搭載され、通信可能なエリアが時間の経過により移動する中継装置の一例である。移動中継局2は、例えば、LEO(Low Earth Orbit)衛星に備えられる。LEO衛星の高度は2000km以下であり、地球の上空を1周約1.5時間程度で周回する。移動中継局2は、地球の上空を移動しながら、複数の端末局3それぞれから送信された各データを無線信号により受信する。移動中継局2は、受信した各データを基地局4へ無線により送信する。
端末局3は、センサが検出した環境データ等のデータを収集し、移動中継局2へ無線により送信する。端末局3は、例えば、IoT端末である。同図では、2台の端末局3のみを示している。以下、端末局3から移動中継局2に対して送信される信号を端末アップリンク信号という。
基地局4は、移動中継局2から端末局3が収集したデータを受信する。
端末局3及び基地局4は、地上や海上等の地球上の特定の位置に設置される。
移動中継局として、静止衛星や、ドローン、HAPS(High Altitude Platform Station)などの無人航空機に搭載された中継局を用いることが考えられる。しかし、静止衛星に搭載された中継局の場合、地上のカバーエリア(フットプリント)は広いものの、高度が高いために、地上に設置されたIoT端末に対するリンクバジェットは非常に小さい。一方、ドローンやHAPSに搭載された中継局の場合、リンクバジェットは高いものの、カバーエリアが狭い。
さらには、ドローンにはバッテリーが、HAPSには太陽光パネルが必要である。本実施形態では、LEO衛星に移動中継局2を搭載する。よって、リンクバジェットは限界内に収まることに加え、LEO衛星は、大気圏外を周回するために空気抵抗がなく、燃料消費も少ない。また、ドローンやHAPSに中継局を搭載する場合と比較して、フットプリントも大きい。
LEO衛星に搭載された移動中継局2は、高速で移動しながら通信を行う。そのため、移動中継局2と端末局3との間で送受信される信号には、ドップラーシフトが発生する。例えば、移動中継局2で受信される端末アップリンク信号の周波数は、端末局3から送信された時点の周波数から所定の範囲でずれが生じる。ドップラーシフトの影響が大きくなるにつれて周波数のずれが大きくなる。同様に、移動中継局2から端末局3及び基地局4に送信される信号(以下「ダウンリンク信号」という。)においてもドップラーシフトが発生する。
ドップラーシフトによる影響が大きいと、移動中継局2と端末局3との間で行われる通信及び移動中継局2と基地局4との間で行われる通信に影響を与えることになる。例えば、ドップラーシフトにより端末アップリンク信号の周波数が大きくずれてしまうと、移動中継局2において端末アップリンク信号を受信することができなくなる可能性もある。例えば、移動中継局2から送信されるダウンリンク信号を端末局3及び基地局4で受信することができなくなる可能性もある。
そこで、第1の実施形態における移動中継局2では、移動中継局2と端末局3との間で行われる通信においてドップラーシフトによる影響を低減させるための制御を行う。具体的には、第1の実施形態における移動中継局2では、複数の端末局3それぞれと、移動中継局2との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計値を算出する。そして、移動中継局2は、算出した複数の周波数オフセットの統計値に基づいて受信可能な周波数帯域を変更する。
各装置の構成を説明する。
移動中継局2は、アンテナ21と、端末通信部22と、基地局通信部24と、アンテナ25とを備える。
端末通信部22は、送受信部221と、オフセット補償部222(第1のオフセット補償部)と、端末信号復調部223とを有する。
送受信部221は、端末局3との間で通信を行う。例えば、送受信部221は、アンテナ21により端末アップリンク信号を受信する。
オフセット補償部222は、複数の端末局3と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する。より具体的には、オフセット補償部222は、複数の端末局3それぞれと、移動中継局2との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを送受信部221に与える。統計は、例えば平均値であってもよいし、中央値であってもよい。
統計周波数オフセットを送受信部221に与えるとは、送受信部221が受信可能な周波数帯域を、統計周波数オフセットを無くすように変更することを意味する。このように、移動中継局2は、統計周波数オフセットを送受信部221に与えることで、統計周波数オフセット分のずれを補正している。
端末信号復調部223は、送受信部221が受信した端末アップリンク信号を復調し、復調結果を復調情報として基地局通信部24に出力する。
基地局通信部24は、任意の無線通信方式のダウンリンク信号により受信波形情報を基地局4へ送信する。基地局通信部24は、記憶部241と、制御部242と、送信データ変調部243と、送信部244とを備える。
記憶部241は、移動中継局2を搭載しているLEO衛星の軌道情報と、基地局4の位置とに基づいて、予め計算された送信開始タイミングを記憶する。LEOの軌道情報は、任意の時刻におけるLEO衛星の位置、速度、移動方向などを得ることが可能な情報である。送信時刻は、例えば、送信開始タイミングからの経過時間で表してもよい。
制御部242は、記憶部241に記憶された送信開始タイミングにおいて、受信波形情報を基地局4に送信するように送信データ変調部243及び送信部244を制御する。
送信データ変調部243は、データ記憶部23から受信波形情報を送信データとして読み出し、読み出した送信データを変調して基地局ダウンリンク信号を生成する。
送信部244は、基地局ダウンリンク信号を電気信号から無線信号に変換し、アンテナ25から送信する。
端末局3は、データ記憶部31と、送受信部32と、推定部33と、1本または複数本のアンテナ34とを備える。
データ記憶部31は、センサデータなどを記憶する。
送受信部32は、移動中継局2との間で通信を行う。例えば、送受信部32は、データ記憶部31からセンサデータを端末送信データとして読み出す。送受信部32は、読み出した端末送信データを設定した端末アップリンク信号をアンテナ34から無線により送信する。例えば、送受信部32は、移動中継局2から送信されるダウンリンク信号を受信して推定部33に出力する。
送受信部32は、例えば、LPWA(Low Power Wide Area)により信号を送受信する。LPWAには、LoRaWAN(登録商標)、Sigfox(登録商標)、LTE-M(Long Term Evolution for Machines)、NB(Narrow Band)-IoT等があるが、任意の無線通信方式を用いることができる。また、送受信部32は、他の端末局3と時分割多重、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)などにより送受信を行ってもよい。
送受信部32は、使用する無線通信方式において予め決められた方法により、自局が端末アップリンク信号の送信に使用するチャネル及び送信タイミングを決定する。また、送受信部32は、使用する無線通信方式において予め決められた方法により、複数本のアンテナ34から送信する信号のビーム形成を行ってもよい。
推定部33は、ダウンリンク信号に基づいてドップラー周波数を推定する。
基地局4は、アンテナ41と、受信部42と、基地局信号受信処理部43と、端末信号受信処理部44とを備える。受信部42は、アンテナ41により受信した端末ダウンリンク信号を、電気信号に変換する。基地局信号受信処理部43は、受信部42が電気信号に変換した受信信号の復調及び復号を行い、受信波形情報を得る。基地局信号受信処理部43は、受信波形情報を端末信号受信処理部44に出力する。
端末信号受信処理部44は、受信波形情報が示す端末アップリンク信号の受信処理を行う。このとき、端末信号受信処理部44は、端末局3が送信に使用した無線通信方式により受信処理を行って端末送信データを取得する。端末信号受信処理部44は、端末信号復調部441と、端末信号復号部442とを備える。
端末信号復調部441は、波形データを復調し、復調により得られたシンボルを端末信号復号部442に出力する。端末信号復調部441は、波形データが示す信号に対して、移動中継局2のアンテナ21が受信した端末アップリンク信号のドップラーシフトを補償する処理を行ってから、復調を行ってもよい。アンテナ21が受信した端末アップリンク信号が受けるドップラーシフトは、端末局3の位置と、移動中継局2が搭載されているLEOの軌道情報に基づき予め計算される。端末信号復号部442は、端末信号復調部441が復調したシンボルを復号し、端末局3から送信された端末送信データを得る。
無線通信システム1の動作を説明する。
図2は、第1の実施形態における無線通信システム1の周波数オフセット処理の流れを示すシーケンス図である。図2の説明では、無線通信システム1に端末局3が2台(端末局3-1及び端末局3-2)備えられている場合を例に説明する。2台の端末局3-1及び端末局3-2の機能部を区別するため、それぞれの機能部に枝番“-1”又は“-2”を付すものとする。図2の処理は、定期的又は所定のタイミングが経過した場合に実行される。所定のタイミングは、予め定められた時刻となったタイミングであってもよいし、予め定められた位置だけ移動中継局2が移動したタイミングであってもよい。
移動中継局2は、送受信部221を介してダウンリンク信号を各端末局3-1及び3-2に送信する(ステップS101)。
端末局3-1及び3-2は、移動中継局2から送信されるダウンリンク信号を、アンテナ34-1及び34-2を介してそれぞれ受信する。受信されたダウンリンク信号は、推定部33-1及び33-2に入力される。
端末局3-1の推定部33-1は、入力されたダウンリンク信号に基づいてドップラー周波数を推定する(ステップS102)。ドップラー周波数は、具体的には、推定部33-1は、ダウンリンク信号を用いて、以下の式(1)に基づいてドップラー周波数を推定する。
Figure 0007381971000001
式(1)において、xは移動中継局2と端末局3との間の伝搬距離を表し、tは経過時間を表し、fはダウンリンク信号の中心周波数を表し、cは光速を表し、vは移動中継局2の移動速度を表す。移動中継局2の移動速度vは、単位時間当たりの伝搬距離の変化であり、例えば移動中継局2の軌道情報から求めることができる。例えば、移動速度vは、(x-x)/(t-t)により求めることができる。
推定部33-1は、推定したドップラー周波数を、アップリンクの周波数が受けるドップラー周波数に変換する(ステップS103)。推定部33-1は、変換後のドップラー周波数としての周波数オフセット値を、送受信部32-1を介して移動中継局2に送信する(ステップS104)。
端末局3-2の推定部33-2は、入力されたダウンリンク信号に基づいてドップラー周波数を推定する(ステップS105)。推定部33-2は、推定したドップラー周波数を、アップリンクの周波数が受けるドップラー周波数に変換する(ステップS106)。推定部33-2は、変換後の周波数オフセット値を、送受信部32-2を介して移動中継局2に送信する(ステップS107)。
移動中継局2は、端末局3-1及び3-2から送信された変換後の周波数オフセット値を、アンテナ21を介して受信する。受信された変換後の周波数オフセット値は、オフセット補償部222に入力される。オフセット補償部222は、入力された複数の変換後の周波数オフセット値の統計演算を行うことにより統計周波数オフセットを算出する(ステップS108)。例えば、オフセット補償部222は、入力された複数の変換後の周波数オフセット値の平均値を算出することによって統計周波数オフセットを算出する。
オフセット補償部222は、算出した統計周波数オフセットを送受信部221に与えることによってオフセット補償を行う(ステップS109)。具体的には、オフセット補償部222は、統計周波数オフセットを送受信部221に与えることによって、周波数帯域を送受信部221において受信可能な値に変更する。すなわち、オフセット補償部222は、統計周波数オフセットを送受信部221に与えることによって、送受信部221において受信可能な周波数帯域の範囲を補正する。送受信部221は、オフセット補償部222によって補正された周波数帯域の信号を受信する(ステップS110)。
以上のように構成された無線通信システム1によれば、オフセット補償部222において、複数の端末局3と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する。具体的には、オフセット補償部222は、複数の端末局3それぞれと、移動中継局2との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを送受信部221に与える。すなわち、移動中継局2は、受信処理を行う前に、各端末局3との間の通信で生じるドップラー周波数を予め推定し、全体で平滑化されるように周波数オフセットを補償する。これにより、移動中継局2は、システム全体のドップラー周波数を低減することができる。さらに、移動中継局2は、従来の技術のように、端末局3毎に周波数オフセットを補償するのではなく、各端末局3から得られた周波数オフセットの結果の統計をとり、周波数オフセットの補償する範囲を決定している。したがって、周波数オフセットを補償するための演算量を削減することができる。そのため、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることが可能になる。
(第1の実施形態における変形例)
移動中継局2は、複数のアンテナにより端末アップリンク信号を受信し、基地局ダウンリンク信号の送信に、MIMO(Multiple Input Multiple Output)を用いるように構成されてもよい。
図3は、第1の実施形態の変形例による無線通信システム1aの構成図である。図1において、図1に示す第1の実施形態における無線通信システム1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム1aは、移動中継局2aと、端末局3と、基地局4aとを有する。
移動中継局2aは、N本のアンテナ21(Nは2以上の整数)と、端末通信部22aと、基地局通信部24aと、複数本のアンテナ25とを備える。N本のアンテナ21をそれぞれ、アンテナ21-1~21-Nと記載する。
端末通信部22aは、N個の送受信部221と、オフセット補償部222a(第1のオフセット補償部)と、N個の端末信号復調部223と、合成部224とを有する。N個の送受信部221を、送受信部221-1~221-Nと記載する。N個の端末信号復調部223を、端末信号復調部223-1~223-Nと記載する。
送受信部221-n(nは1以上N以下の整数)は、アンテナ21-nにより端末アップリンク信号を受信する。
オフセット補償部222aは、複数の端末局3と、移動中継局2aとの間の通信で生じる周波数オフセットを補償する。より具体的には、オフセット補償部222aは、複数の端末局3それぞれと、移動中継局2aとの間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを送受信部221-nに与える。統計周波数オフセットの算出方法は、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と異なる点は、オフセット補償部222aが、統計周波数オフセットを送受信部221-nに与える点である。
端末信号復調部223-n(nは1以上N以下の整数)は、送受信部221-nが受信した端末アップリンク信号を復調し、復調結果を合成部224に出力する。
合成部224は、端末信号復調部223-1~223-Nのそれぞれから入力した復調結果を合成した復調情報を基地局通信部24aに出力する。
基地局通信部24aは、端末アップリンク信号をMIMOにより基地局4aへ中継する。基地局通信部24aは、記憶部241と、制御部242と、送信データ変調部243と、MIMO送受信部245とを備える。
記憶部241は、各アンテナ25から送信する基地局ダウンリンク信号の送信時刻毎のウェイトを予め記憶している。送信時刻は、例えば、送信開始タイミングからの経過時間で表してもよい。送信時刻毎のウェイトは、LEO衛星の軌道情報と、各アンテナ41の位置とに基づいて計算される。LEOの軌道情報は、任意の時刻におけるLEO衛星の位置、速度、移動方向などを得ることが可能な情報である。なお、送信時刻によらず、一定のウェイトを使用してもよい。
制御部242は、記憶部241から読み出した送信時刻毎のウェイトをMIMO送受信部245に指示する。
送信データ変調部243は、合成部224が出力した復調情報を送信データとして入力し、入力した送信データをパラレル信号に変換した後、変調する。
MIMO送受信部245は、変調されたパラレル信号に、制御部242から指示されたウェイトにより重み付けを行い、各アンテナ25から送信する基地局ダウンリンク信号を生成する。MIMO送受信部245は、生成した基地局ダウンリンク信号をアンテナ25からMIMOにより送信する。
基地局4aは、複数のアンテナ41と、MIMO送受信部45と、基地局信号受信処理部43aと、端末信号受信処理部44aとを備える。
アンテナ41は、移動中継局2の複数のアンテナ25それぞれからの信号の到来角差が大きくなるように他のアンテナ41と離れた位置に配置される。各アンテナ41は、移動中継局2から受信した基地局ダウンリンク信号を電気信号に変換してMIMO送受信部45に出力する。
MIMO送受信部45は、複数のアンテナ41から受信した基地局ダウンリンク信号を集約する。MIMO送受信部45は、LEO衛星の軌道情報と、各アンテナ41の位置とに基づいて、各アンテナ41それぞれが受信した基地局ダウンリンク信号に対する受信時刻毎のウェイトを記憶している。例えば、受信時刻は、受信開始のタイミングからの経過時間で表してもよい。MIMO送受信部45は、各アンテナ41から入力した基地局ダウンリンク信号に対して、その基地局ダウンリンク信号の受信時刻に対応したウェイトを乗算し、ウェイトが乗算された受信信号を合成する。なお、受信時刻によらず同じウェイトを用いてもよい。
基地局信号受信処理部43aは、合成された受信信号の復調及び復号を行い、復調情報を得る。基地局信号受信処理部43aは、復調情報を端末信号受信処理部44aに出力する。
端末信号受信処理部44aは、受信波形情報が示す端末アップリンク信号の受信処理を行う。このとき、端末信号受信処理部44aは、端末局3が送信に使用した無線通信方式により受信処理を行って端末送信データを取得する。端末信号受信処理部44aは、N個の端末信号復調部441と、端末信号復号部442と、分配部443と、合成部444とを備える。N個の端末信号復調部441をそれぞれ、端末信号復調部441-1~441-Nと記載する。
分配部443は、受信波形情報から同じ受信時刻の波形データを読み出し、読み出した波形データを、その波形データに対応付けられたアンテナ識別子に応じて端末信号復調部441-1~441-Nに出力する。つまり、分配部443は、アンテナ21-nのアンテナ識別子に対応付けられた波形データを、端末信号復調部441-nに出力する。
端末信号復調部441-1~441-Nはそれぞれ、波形データが表す信号を復調し、復調により得られたシンボルを合成部444に出力する。端末信号復調部441-nは、波形データが表す信号に対して、移動中継局2のアンテナ21-nが受信した端末アップリンク信号のドップラーシフトを補償する処理を行ってから、復調を行ってもよい。各アンテナ21-nが受信した端末アップリンク信号が受けるドップラーシフトは、端末局3の位置と、移動中継局2bが搭載されているLEOの軌道情報に基づき予め計算される。合成部444は、端末信号復調部441-1~441-Nのそれぞれから入力したシンボルを加算合成し、端末信号復号部442に出力する。端末信号復号部442は、加算合成されたシンボルを復号し、端末局3から送信された端末送信データを得る。
以上のように構成されることによって、移動中継局2aと、基地局4aとの間でMIMO通信が行われる場合であっても、周波数オフセットを補償するための演算量を削減することができる。そのため、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる手法により統計周波数オフセットを算出する構成について説明する。具体的には、第2の実施形態では、移動中継局は、各端末局の位置情報と、移動中継局の位置情報と、高度情報と、軌道情報等の周辺情報に基づいてドップラー周波数を推定する。そして、移動中継局は、推定したドップラー周波数に基づいて受信可能な周波数帯域を変更する。
図4は、第2の実施形態による無線通信システム1bの構成図である。図4において、図1に示す第1の実施形態における無線通信システム1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム1bは、移動中継局2bと、複数の端末局3bと、基地局4とを有する。無線通信システム1bが有する移動中継局2b、端末局3b及び基地局4それぞれの数は任意であるが、端末局3bの数は多数であることが想定される。
移動中継局2bは、アンテナ21と、端末通信部22bと、基地局通信部24と、アンテナ25とを備える。
端末通信部22bは、送受信部221と、オフセット補償部222b(第1のオフセット補償部)と、端末信号復調部223とを有する。
オフセット補償部222bは、複数の端末局3と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する。より具体的には、オフセット補償部222bは、移動中継局2の高度及び軌道に基づいて、複数の端末局3と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを推定し、推定した複数の周波数オフセットの値を用いて統計周波数オフセットを算出する。
端末局3bは、データ記憶部31と、送受信部32と、1本または複数本のアンテナ34とを備える。端末局3bは、推定部33を備えない点で端末局3と構成が異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
このように、第2の実施形態における端末局3bは、第1の実施形態のように、端末局3bと、移動中継局2bとの間で生じる周波数オフセットを推定しない。
無線通信システム1bの動作を説明する。
図5は、第2の実施形態における移動中継局2bが行う周波数オフセット処理の流れを示すフローチャートである。図5の処理は、定期的又は所定のタイミングが経過した場合に実行される。
オフセット補償部222bは、周辺情報に基づいてドップラー周波数を推定する(ステップS201)。具体的には、オフセット補償部222bは、図6に示すような情報を保持しており、各端末局3bの位置情報と、移動中継局2bの位置情報と、高度情報と、軌道情報等の周辺情報に基づいてドップラー周波数を推定する。例えば、オフセット補償部222bは、ドップラー周波数を端末局3b毎に推定する。
図6は、移動中継局2bの高度に応じて生じるドップラーシフトの時間変化を表す図である。図6において横軸は経過時間を表し、縦軸はアップリンク信号に生じるドップラーシフトの値を表す。経過時間0secの移動中継局2bの位置は、特定の端末局3bの真上の位置を表す。図6において、移動中継局2bが特定の端末局3bの真上に位置している場合には、ドップラーシフトが生じないことが示されている。
オフセット補償部222bは、推定した複数のドップラー周波数に基づいて統計周波数オフセットを算出する。オフセット補償部222bは、算出した統計周波数オフセットを送受信部221に与えることによってオフセット補償を行う(ステップS202)。具体的には、オフセット補償部222bは、統計周波数オフセットを送受信部221に与えることによって、送受信部221において受信可能な周波数帯域の範囲を補正する。送受信部221は、オフセット補償部222bによって補正された周波数帯域の信号を受信する(ステップS203)。
以上のように構成された無線通信システム1bによれば、第1の実施形態と異なる方法で周波数オフセットを補償するための演算量を削減することができる。さらに、図6に示すように、移動中継局2bの高度に応じて生じるドップラーシフトの時間変化はある程度決まっている。このような情報を用いることによって演算量を削減することができる。そのため、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることが可能になる。
(第2の実施形態における変形例)
無線通信システム1bは、第1の実施形態と同様に、複数のアンテナにより端末アップリンク信号を受信し、基地局ダウンリンク信号の送信にMIMOを用いるように構成されてもよい。このように構成される場合、移動中継局2bの基地局通信部24の構成と、基地局4の構成とを、図3に示す基地局通信部24aの構成と、基地局4aの構成とに置き換えればよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、端末局においてオフセット補償を行う構成について説明する。具体的には、端末局において移動中継局と端末局との間で生じるドップラー周波数を推定する。そして、端末局が、推定したドップラー周波数分ずらしたアップリンク信号を生成して移動中継局2に送信する。
図7は、第3の実施形態による無線通信システム1cの構成図である。図7において、図1に示す第1の実施形態における無線通信システム1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム1cは、移動中継局2cと、複数の端末局3cと、基地局4とを有する。無線通信システム1cが有する移動中継局2c、端末局3c及び基地局4それぞれの数は任意であるが、端末局3cの数は多数であることが想定される。
移動中継局2cは、アンテナ21と、端末通信部22cと、基地局通信部24と、アンテナ25とを備える。
端末通信部22cは、送受信部221と、端末信号復調部223とを有する。移動中継局2cは、オフセット補償部222を備えない点で移動中継局2と構成が異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
このように、第3の実施形態における移動中継局2cは、第1の実施形態のように、送受信部221に周波数オフセットを与えない。すなわち、移動中継局2cは、移動中継局2において周波数オフセットを補償しない。
端末局3cは、データ記憶部31と、送受信部32と、推定部33と、1本または複数本のアンテナ34と、オフセット補償部35とを備える。
オフセット補償部35は、複数の端末局3cと、移動中継局2cとの間の通信で生じる周波数オフセットを補償する。より具体的には、オフセット補償部35は、端末局3c(自装置)と、移動中継局2cとの間の通信で生じる周波数オフセットを送受信部32に与える。
周波数オフセットを送受信部32に与えるとは、送受信部32が送信可能な周波数帯域を、周波数オフセット分ずらすように変更することを意味する。周波数オフセットが“20MHz”である場合、端末局3cから送信されたアップリンク信号の周波数が“20MHz”分ずれて移動中継局2cに受信されることになる。そこで、オフセット補償部35は、周波数オフセットが“20MHz”である場合、端末局3cで送信するアップリンク信号の周波数を“-20MHz”分ずらすように変更する。これにより、移動中継局2cで受信される際には、オフセットの影響を軽減することができる。
無線通信システム1cの動作を説明する。
図8は、第3の実施形態における無線通信システム1cの周波数オフセット処理の流れを示すシーケンス図である。図7の説明では、無線通信システム1cに端末局3cが2台(端末局3c-1及び端末局3c-2)備えられている場合を例に説明する。2台の端末局3c-1及び端末局3c-2の機能部を区別するため、それぞれの機能部に枝番“-1”又は“-2”を付すものとする。図8の処理は、定期的又は所定のタイミングが経過した場合に実行される。
移動中継局2cは、送受信部221を介してダウンリンク信号を各端末局3c-1及び3c-2に送信する(ステップS301)。
端末局3c-1及び3c-2は、移動中継局2cから送信されるダウンリンク信号を、アンテナ34-1及び34-2を介してそれぞれ受信する。受信されたダウンリンク信号は、推定部33-1及び33-2に入力される。
端末局3c-1の推定部33-1は、入力されたダウンリンク信号に基づいてドップラー周波数を推定する(ステップS302)。推定部33-1は、推定したドップラー周波数を、アップリンクの周波数が受けるドップラー周波数に変換する(ステップS303)。推定部33-1は、変換後の周波数オフセット値をオフセット補償部35-1に出力する。
端末局3c-1のオフセット補償部35-1は、変換後の周波数オフセットの値を送受信部32-1に与えることによってオフセットを補償する(ステップS304)。具体的には、オフセット補償部35-1は、送受信部32-1において送信する周波数帯域の範囲を補正する。端末局3c-1の送受信部32-1は、オフセット補償部35-1によって補正された周波数帯域で端末アップリンク信号を移動中継局2cに送信する(ステップS305)。
端末局3c-2の推定部33-2は、入力されたダウンリンク信号に基づいてドップラー周波数を推定する(ステップS306)。推定部33-2は、推定したドップラー周波数を、アップリンクの周波数が受けるドップラー周波数に変換する(ステップS307)。推定部33-2は、変換後の周波数オフセット値をオフセット補償部35-2に出力する。
端末局3c-2のオフセット補償部35-2は、変換後の周波数オフセットの値を送受信部32-2に与えることによってオフセットを補償する(ステップS308)。具体的には、オフセット補償部35-2は、送受信部32-2において送信する周波数帯域の範囲を補正する。端末局3c-2の送受信部32-2は、オフセット補償部35-2によって補正された周波数帯域で端末アップリンク信号を移動中継局2cに送信する(ステップS309)。
移動中継局2cは、端末局3c-1及び3c-2から送信された端末アップリンク信号を、アンテナ21を介して受信する(ステップS310)。
以上のように構成された無線通信システム1cによれば、各端末局3cにおいて、周波数オフセットを補償した後に、移動中継局2cとの間で通信を行う。具体的には、端末局3cは、アップリンクの周波数が受けるドップラー周波数がわかっている場合、送信時の信号に対してドップラー周波数分の誤差を与えることによって周波数オフセットを補償する。これにより、ドップラーシフトによる影響を低減させることができる。さらに、無線通信システム1cでは、周波数オフセットを補償するための演算を各端末局3cで行うため、移動中継局2cで周波数オフセットを補償するための演算を行わなくてよい。これにより、演算量を抑えることができる。そのため、演算量を抑えつつ、ドップラーシフトによる影響を低減させることが可能になる。
(第3の実施形態における変形例)
無線通信システム1cは、第1の実施形態と同様に、複数のアンテナにより端末アップリンク信号を受信し、基地局ダウンリンク信号の送信にMIMOを用いるように構成されてもよい。このように構成される場合、移動中継局2cの基地局通信部24の構成と、基地局4の構成とを、図3に示す基地局通信部24aの構成と、基地局4aの構成とに置き換えればよい。
上記の各実施形態では、端末局から移動中継局へのアップリンクに生じるドップラーシフトによる影響を低減させていた。上述したように、ドップラーシフトによる影響は、ダウンリンク時にも生じる。そこで、上記の各実施形態において、移動中継局と基地局との間で生じるドップラーシフトも低減させるように構成されてもよい。この構成について第1の実施形態を例に説明する。移動中継局と基地局との間で生じるドップラーシフトを低減させる方法として第1の方法及び第2の方法がある。
第1の方法は、移動中継局2の軌道情報に基づいて、移動中継局2又は基地局4が周波数オフセットを算出する方法である。
第2の方法は、移動中継局2と基地局4との間で生じる周波数オフセットを基地局4で算出して移動中継局2にフィードバックする方法である。
まず第1の方法を利用する場合について説明する。
(移動中継局2の軌道情報に基づいて、移動中継局2が周波数オフセットを算出する場合)
このように構成される場合、移動中継局2の基地局通信部24は、オフセット補償部(第2のオフセット補償部)をさらに備える。基地局通信部24のオフセット補償部は、移動中継局2の高度及び軌道と、基地局4の位置情報とに基づいて、基地局4と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを推定する。具体的な処理は、オフセット補償部222bと同様である。そして、基地局通信部24のオフセット補償部は、推定した周波数オフセットの値を送受信部244に与えることによって、送受信部244において送信可能な周波数帯域の範囲を補正する。
周波数オフセットが“20MHz”である場合、移動中継局2から送信されたダウンリンク信号の周波数が“20MHz”分ずれて基地局4に受信されることになる。そこで、基地局通信部24のオフセット補償部は、基地局4において受信されるダウンリンク信号に影響を与える周波数オフセットが軽減されるように、送信時にオフセットを与える。これにより、基地局4で受信される際には、オフセットの影響を軽減することができる。
(移動中継局2の軌道情報に基づいて、基地局4が周波数オフセットを算出する場合)
このように構成される場合、移動中継局2の基地局通信部24は、オフセット補償部(第2のオフセット補償部)をさらに備え、基地局4は推定部をさらに備える。推定部は、移動中継局2の高度及び軌道と、基地局4の位置情報とに基づいて、基地局4と、移動中継局2との間の通信で生じる周波数オフセットを推定する。具体的な処理は、オフセット補償部222bと同様である。基地局4は、推定した周波数オフセットの値を移動中継局2に通知する。基地局通信部24のオフセット補償部は、基地局4から通知された周波数オフセットの値を送受信部244に与えることによって、送受信部244において送信可能な周波数帯域の範囲を補正する。
まず第2の方法を利用する場合について説明する。
このように構成される場合、移動中継局2の基地局通信部24は、オフセット補償部(第2のオフセット補償部)をさらに備え、基地局4は推定部をさらに備える。移動中継局2は、ビーコン信号等の既知信号を基地局4に送信する。基地局4の推定部は、受信した既知信号に基づいてドップラー周波数を推定する。具体的な処理は、推定部33と同様である。その後、基地局4の推定部は、推定したドップラー周波数を周波数オフセット値として、移動中継局2に通知する。移動中継局2は、通知された周波数オフセット値を受信する。基地局通信部24のオフセット補償部は、基地局4から通知された周波数オフセット値を送受信部244に与えることによって、送受信部244において送信可能な周波数帯域の範囲を補正する。
なお、上記実施形態において、移動中継局が搭載される移動体は、LEO衛星である場合を説明したが、静止衛星、ドローンやHAPSなど上空を飛行する他の飛行体であってもよい。
上述した実施形態におけるオフセット補償部222における統計演算、推定部33による推定処理をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、移動中継局が搭載される移動体と通信を行う技術に適用できる。
1、1a、1b、1c…無線通信システム,
2、2a、2b、2c…移動中継局,
3、3b、3c…端末局,
4、4a…基地局,
21-1~21-N…アンテナ,
22、22a、22b、22c…端末通信部,
24、24a…基地局通信部,
25…アンテナ,
31…データ記憶部,
32…送受信部,
33…推定部
34…アンテナ,
35…オフセット補償部,
41…アンテナ,
42…送受信部,
43、43a…基地局信号受信処理部,
44、44a…端末信号受信処理部,
45…MIMO送受信部,
221-1~221-N…受信部,
222、222a、222b…オフセット補償部,
223-1~223-N、441-1~441-N…端末信号復調部,
224、444…合成部,
241…記憶部,
242…制御部,
243…送信データ変調部,
245…MIMO送受信部,
443…分配部

Claims (4)

  1. 複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムであって、
    前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第1のオフセット補償部を備え、
    前記第1のオフセット補償部が前記中継装置に備えられる場合、
    前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを、前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部に与え、
    前記第1のオフセット補償部が前記複数の通信装置それぞれに備えられる場合、
    前記第1のオフセット補償部は、前記第1のオフセット補償部が備えられている通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを、前記中継装置に対して無線信号を送信する送信部に与え
    前記第1のオフセット補償部が前記中継装置に備えられる場合において、
    前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの平均値を算出することによって前記統計周波数オフセットを取得し、取得した前記統計周波数オフセットを前記受信部に与えることによって、前記受信部において受信可能な周波数帯域を変更し、
    前記受信部は、前記第1のオフセット補償部によって変更された周波数帯域の信号を受信し、
    前記第1のオフセット補償部は、前記中継装置が備えられる移動体の位置情報、高度及び軌道と、前記複数の通信装置それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットを推定し、推定した前記複数の周波数オフセットの値を用いて前記統計周波数オフセットを取得する、
    無線通信システム。
  2. 基地局装置をさらに有し、
    前記中継装置は、前記基地局装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第2のオフセット補償部をさらに備える、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける前記中継装置であって、
    前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部と、
    前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償する第1のオフセット補償部と、
    を備え、
    前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを前記受信部に与え
    前記第1のオフセット補償部が前記中継装置に備えられる場合において、
    前記第1のオフセット補償部は、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの平均値を算出することによって前記統計周波数オフセットを取得し、取得した前記統計周波数オフセットを前記受信部に与えることによって、前記受信部において受信可能な周波数帯域を変更し、
    前記受信部は、前記第1のオフセット補償部によって変更された周波数帯域の信号を受信し、
    前記第1のオフセット補償部は、前記中継装置が備えられる移動体の位置情報、高度及び軌道と、前記複数の通信装置それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットを推定し、推定した前記複数の周波数オフセットの値を用いて前記統計周波数オフセットを取得する、
    中継装置。
  4. 複数の通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記複数の通信装置又は前記中継装置が、前記複数の通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを補償するオフセット補償ステップを有し、
    前記中継装置が前記オフセット補償ステップを有する場合、
    前記オフセット補償ステップにおいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの統計により得られた統計周波数オフセットを、前記複数の通信装置それぞれから送信される無線信号を受信する受信部に与え、
    前記複数の通信装置それぞれが前記オフセット補償ステップを有する場合、
    前記オフセット補償ステップにおいて、前記オフセット補償ステップを有する通信装置と、前記中継装置との間の通信で生じる周波数オフセットを、前記中継装置に対して無線信号を送信する送信部に与え
    前記オフセット補償ステップを前記中継装置が実行する場合において、
    前記オフセット補償ステップにおいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットの平均値を算出することによって前記統計周波数オフセットを取得し、取得した前記統計周波数オフセットを前記受信部に与えることによって、前記受信部において受信可能な周波数帯域を変更し、
    前記受信部が、前記オフセット補償ステップによって変更された周波数帯域の信号を受信し、
    前記オフセット補償ステップにおいて、前記中継装置が備えられる移動体の位置情報、高度及び軌道と、前記複数の通信装置それぞれの位置情報とに基づいて、前記複数の通信装置それぞれと、前記中継装置との間の通信で生じる複数の周波数オフセットを推定し、推定した前記複数の周波数オフセットの値を用いて前記統計周波数オフセットを取得する、
    無線通信方法。
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