JP5711676B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5711676B2
JP5711676B2 JP2012012118A JP2012012118A JP5711676B2 JP 5711676 B2 JP5711676 B2 JP 5711676B2 JP 2012012118 A JP2012012118 A JP 2012012118A JP 2012012118 A JP2012012118 A JP 2012012118A JP 5711676 B2 JP5711676 B2 JP 5711676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
packet
station
destination
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012012118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013153271A (ja
Inventor
隼人 福園
隼人 福園
淺井 裕介
裕介 淺井
聞杰 姜
聞杰 姜
匡人 溝口
匡人 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012012118A priority Critical patent/JP5711676B2/ja
Publication of JP2013153271A publication Critical patent/JP2013153271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5711676B2 publication Critical patent/JP5711676B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、協調中継伝送で周波数同期を行う無線通信システム及び無線通信方法に関する。
近年、発信局と宛先局以外の無線局に協調中継伝送を行わせる事で通信特性を向上させる協調通信方式が注目を集めており、協調中継伝送の技術については、多くの研究がなされている。協調中継伝送における通信方式のシステムモデルは、主に中継局フォワード方式、協調システム構成(トポロジー)、協調プロトコルの三要素により決定づけられる。
中継局フォワード方式とは、中継局が発信局から受信した信号に対してどのような信号処理を行い、宛先局へ伝送するかを示すものである。中継局フォワード方式の最も代表的なものはDF(Decode-and-Forward)法と、AF(Amplify-and-Forward)法との二つである。DF法は、中継局が受信した信号を再生してから、再生した信号を宛先局に伝送する手法である。AF法は、中継局が受信した信号を増幅し、増幅した信号を宛先局に伝送する手法である。
また、協調システム構成(トポロジー)は、協調通信方式を用いた無線通信システムを構成する発信局、中継局、及び宛先局としての通信装置の個数と、当該無線通信システム内において行われる協調中継ホップ数を示すものである。例えば、協調通信方式を用いた無線通信システムの最も単純な構成は、発信局(Source;S)と、発信局が送信した信号を中継する中継局(Relay;R)と、宛先局(Destination;D)とを具備する1−Relay2−HOP(1R2H)構成である。1R2H構成では、一般に、発信局から中継局への送受信と、中継局から宛先局への送受信とに対して、無線資源(時間及び周波数)の1スロットを割り当てるため、無線通信システム全体における、送受信における1周期を2スロットとすることが多い。
また、協調プロトコルとは、無線通信システムの1周期における各通信装置(発信局、中継局、及び宛先局)間における送受信関係の組合せを示すものである。
図3、図4を参照して、1R2H構成を有する無線通信システムにおける協調プロトコルII(例えば、非特許文献1参照)を説明する。図3、図4は、1R2H(1−Relay2−HOP)構成を有する無線通信システムにおける協調プロトコルIIを示す説明図である。無線通信システムは、発信局(S)と、中継局(R)と、宛先局(D)とを具備する。無線通信システムの1周期は、スロット1とスロット2との2つのスロットに分けられている。スロット1において、発信局(S)が中継局(R)及び宛先局(D)へのブロードキャスト送信を行い、スロット2において、中継局(R)が宛先局(D)へ送信をする。宛先局(D)は、スロット1において、発信局(S)が送信する信号(サブパケットP1)を受信し、スロット2において、中継局(R)が送信する信号(サブパケットP1)を受信する。
この協調プロトコルIIは、SIMO(Single-Input Multiple-Output)型とも呼ばれる(例えば、非特許文献1参照)。以下、無線通信システムにおいて、協調プロトコルとしてプロトコルIIを適用した場合の発信局、中継局、及び宛先局の送受信関係を説明する。協調プロトコルとしてプロトコルIIを適用した場合、スロット1において、発信局が中継局及び宛先局に対してサブパケットP1をブロードキャスト送信する。このとき、宛先局が受信する受信ベースバンド信号Yd1(n)は、(1)式として表される(例えば非特許文献2参照)。
Figure 0005711676
ここで、Ps1はスロット1における発信局の送信電力である。Hsdは発信局と宛先局との間におけるチャネル応答である。Xは、サブパケットPに対応する送信信号である。Wd1は宛先局におけるスロット1での付加白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise;AWGN)である。f,fはそれぞれ発信局と宛先局の搬送周波数[Hz]を表す。nはサンプル時間のインデックスである。Tはサンプリング周期[s]を表す。
また、スロット1における中継局が受信する受信信号Yr1(n)は、(2)式として表される。
Figure 0005711676
ここで、Hsrは発信局と中継局との間におけるチャネル応答である。Wr1は中継局におけるスロット1での付加白色ガウス雑音の周波数領域表現である。fは中継局の搬送周波数[Hz]を表す。
中継局は、スロット1において受信した受信信号Yr1をスロット2で送出するために記憶する。記憶された信号は増幅係数αで増幅され、増幅した信号はスロット2において宛先局へ送信される。ここで中継局は送受信に共通の局部発振器を使用する。増幅係数αは、中継局が受信信号Yr1を増幅する特性に応じて定められる。このとき、受信時の付加雑音の存在を考慮すると、スロット2における宛先局が受信する受信信号Yd2(n)は、(3)式で表される。
Figure 0005711676
ここで、Pr2はスロット2における中継局の送信電力であり、Ps2はスロットにおける発信局の送信電力である。Hrdは中継局と宛先局におけるチャネル応答である。Wd2’は宛先局におけるスロット2での付加白色ガウス雑音である。
(1)−(3)式でそれぞれ見られる(f−f)、(f−f)、(f−f+f−f)は発信局−宛先局間、発信局−中継局間、発信局−中継局−宛先局間の搬送周波数オフセット(carrier frequency offset:CFO)である。これに対し、宛先局では自動周波数制御(Automatic Frequency Control:AFC)によるCFOの推定と補正が行われる。
ここで、CFOの推定値と真のCFO値の差分が存在する場合、その差分は残留CFOと呼ばれる。残留CFOは特にOFDM伝送を行う場合、サブキャリア間の直交性を崩し相互キャリア間干渉(Inter-Carrier Interference:ICI)を生じさせる事で、伝送特性を大きく劣化させる(例えば、非特許文献2)。残留CFOが0に近ければ近いほどICIの影響を小さくでき、伝送特性の劣化を緩和できる。
R. U. Nabar, H. Bolcskei, and F.W. Kneubuhler, "Fading relay channels: Performance limits and space-time signal design," IEEE J. Sel. Areas Commun., vol. 22, no. 6, pp. 1099-1109, Jun. 2004. A. Troya, K. Maharatna, M. Krsti´c, E. Grass, U. Jagdhold, and R. Kraemer, "Efficient inner receiver design for OFDM-based WLAN systems: Algorithm and architecture," IEEE Trans. Wireless Commun., vol. 6, no. 4, pp. 1374-1385, Apr. 2007 P. Murphy, A. Sabharwal, and B. Aazhang, "On building a cooperative communication system: Testbed implementation and first results," EURASIP Journal on Wireless Communications and Networking, 2009.
ところで、協調中継伝送によって周波数同期を行う無線通信システムにおいては、残留搬送周波数オフセット(CFO)を小さくして伝送特性の劣化を緩和させる必要がある。そのため自動周波数制御(AFC)による搬送周波数オフセットの推定はより精度の高いものにしなければならないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、自動周波数制御(AFC)での搬送周波数オフセット(CFO)の推定の精度を向上させることができる無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、無線チャネルを時分割して得られる第1スロットにおいてパケットを送信する発信局装置と、前記パケットの宛先である宛先局装置と、前記発信局装置が第1スロットにおいて送信したパケットを受信し、第2スロットにおいて前記宛先局装置へ送信する中継局装置により構成される無線通信システムであって、前記中継局装置は、局部発振手段と、前記第1スロットにおいて受信したパケットを前記局部発振手段を用いてダウンコンバートし、かつ、前記第2スロットにおいて送信するパケットを前記局部発振手段を用いてアップコンバートする手段を備え、前記宛先局装置は、前記第1スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値と、前記第2スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値とを平均化し、平均化した自己相関値から推定した位相変動量を用いて受信したパケットの周波数オフセットを補正する手段を備えることを特徴とする。
本発明は、無線チャネルを時分割して得られる第1スロットにおいてパケットを送信する発信局装置と、前記パケットの宛先である宛先局装置と、前記発信局装置が第1スロットにおいて送信したパケットを受信し、第2スロットにおいて前記宛先局装置へ送信する中継局装置により構成される無線通信システムが行う無線通信方法であって、前記中継局装置が、局部発振手段を備え、前記第1スロットにおいて受信したパケットを前記局部発振手段を用いてダウンコンバートし、かつ、前記第2スロットにおいて送信するパケットを前記局部発振手段を用いてアップコンバートするステップと、前記宛先局装置が、前記第1スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値と、前記第2スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値とを平均化し、平均化した自己相関値から推定した位相変動量を用いて受信したパケットの周波数オフセットを補正するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、自動周波数制御(AFC)での搬送周波数オフセット(CFO)の推定の精度を向上させることができるため、無線通信特性の劣化を緩和させることができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示す自動周波数制御部24の構成を示すブロック図である。 1R2H(1−Relay2−HOP)構成を有する無線通信システムにおける協調プロトコルIIを示す説明図である。 1R2H(1−Relay2−HOP)構成を有する無線通信システムにおける協調プロトコルIIを示す説明図である。 プロトコルIを用いる場合の説明図である。 プロトコルIを用いる場合の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による無線通信システムを説明する。図4に示すように、本実施形態では中継局の送受信に共通の局部発振器を使用し中継局を通過する信号と通過しない信号のCFO値を同じにする。(3)式において中継局を通過する信号のCFO値がf−f+f−f=f−fとなり、通過しない信号のCFO値f−fと同じである事が確認できる。本実施形態では宛先局の各スロットでの受信信号により得る推定CFO値に対し重み付け処理と平均化を行い推定精度を向上させる。
すなわち、中継局の送受信のそれぞれに用いる周波数コンバートのための局部発振器を共通化することによって、中継局において生じるCFOを相殺する。このようにすると、第1スロットと第2スロットで生じるCFOがいずれも発信局と宛先局のそれぞれが備える局部発振器のCFOになる。この性質を利用して、第1スロットと第2スロットのそれぞれで検出した周波数オフセットを平均化することによって、雑音成分等を抑圧し、精度の高いCFO推定が可能となる。
図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。同図に示すように、無線通信システムは、通信装置としての発信局Sと中継局Rと宛先局Dとを備え、協調通信方式を用いた1R2H(1−Relay2−Hop)の構成を有する。無線通信システムは、発信局Sから中継局Rへの送受信と、発信局S及び中継局Rから宛先局Dへの送受信とそれぞれに対して、無線資源(時間及び周波数)の1スロットが割り当てられ、2スロット(スロット1及びスロット2)を1周期として無線通信を行う。
発信局Sの送信信号生成部1は宛先局Dに伝送する情報ビット列を送信信号への変調処理を行う。パスバンド変換部2は、変調処理がなされた信号に対してパスバンド処理を行う。送信部3は、パスバンド変換部2から出力された信号を局部発振器4によってアップコンバートして送信する。
中継局Rは発信局Sから受信した情報ビット列を宛先局Dに送信する中継を行う。スロット1内で中継局Rは受信モードに入る。スイッチ部11は受信した信号を受信部12へ出力する。受信部12は、入力した信号をダウンコンバートして出力する。受信信号記憶部13は、受信信号の情報をスロット2において信号送出するまで記憶する。受信信号増幅部14は、スロット2において中継局Rが受信した信号を送出する際に信号を増幅する。送信部15は、受信時と共通の局部発振器16により信号はアップコンバートして送信する。
宛先局Dは発信局S及び中継局Rから情報ビット列を受信する。受信部21は、受信した信号は局部発振器22によってダウンコンバートする。ベースバンド変換部23は、ベースバンド変換を行う。自動周波数制御部24は、ベースバンド変換がなされた信号のCFOを補正する。受信信号復号部25は、CFOが補正された信号を復号して情報ビット列を出力する。
次に、図2を参照して、図1に示す自動周波数制御部24の詳細な構成と搬送周波数の推定動作を説明する。搬送波周波数の推定は、自己相関計算部31、34によって繰り返し送信されるパイロット信号の自己相関値を求める。一例として、サンプリング周期をTとし、スロット1または2で受信されるパイロット信号をr(k)(1≦k≦2K)とする。ただし、Kは繰り返し送信されるパイロット信号の周期に相当するサンプル数である。周期Kサンプルの信号は連続して送信される。搬送波周波数誤差をΔfとし、繰り返し送信されるパイロット信号のサンプル点において1周期分、すなわちKサンプル離れた2つのサンプル点r(k),r(k+K)に関して考える。雑音およびフェージングの影響がなければ、r(k+K)は繰り返し送信されるパイロット信号の周期がKサンプルであることよりr(k)を用いて、
Figure 0005711676
となる。
受信装置がk=K+1,K+2,…,2Kの時刻にパイロット信号を受信しているときに、現在受信している信号とKサンプル遅延させた信号の複素共役との乗算結果は(5)式のようになる。
Figure 0005711676
ここで、Rはr(k)およびr(k+K)の振幅である。信号に含まれる雑音やフェージングの影響を抑えるために、乗算結果をパイロット信号の周期の間自己相関計算部31、34において積分する。
自己相関計算部31、34において得られる自己相関値について、スロット1とスロット2のものを合わせて平均処理部37による平均化を行ことにより、推定精度を向上させる。これは、前述の通りスロット1、2での受信信号の周波数オフセットはどちらもf−fであるために本操作が可能である。
平均化処理部37による平均化おいては、重み付け係数算出部32、35が、自己相関計算部31、34のそれぞれから出力する自己相関値から重み付け係数を算出するとともに、重み付け処理部33、36が、自己相関計算部31、34のそれぞれから出力する自己相関値に対して、重み付け係数算出部32、35から出力する重み付け係数に基づき重み付け処理を行うことによりスロット1とスロット2の最大比合成を行う。位相計算部38は、得られた自己相関値の合成値のもつ位相を計算することにより、時刻がKT経過する間の搬送波周波数誤差に起因する位相変動量Δθ=2πΔf・KTを推定する。
求められた位相変動量から、1サンプル点あたりの位相変動量Δθ=Δθ/Kが得られる。搬送波周波数補正部39は、得られた値を搬送波周波数推定値として、基準となるサンプル点からkサンプル離れたサンプル点の位相を−kΔθ回転させることにより、搬送波周波数誤差に起因する位相変動を補正する。
ここでの協調プロトコルはプロトコルIIと呼ばれるものを用いている(例えば、非特許文献1参照)。これは、図3、4に示すように発信局Sがスロット2で信号送出を行わないプロトコルである。図4に示すように、スロット1とスロット2の宛先局DでのCFOは同じf−fである。
前述の説明において、協調プロトコルのプロトコルIIを用いた場合を例に説明したが、プロトコルI(例えば、非特許文献1参照)を用いるようにしてもよい。図5、図6はプロトコルIを用いる場合の説明図である。スロット1とスロット2の宛先局DでのCFOは同じf−fである事が図6で示されている。なお、CFO推定に用いるのは、各パケットにおける共通部分であり、したがって、その後の信号が互いに異なる場合であっても、CFOを精度よく推定できる。
また、前述の説明において、チャネル符号化部は、宛先局Dに伝送する情報ビット列が漏洩することを防ぐために、入力される情報ビット列に対して、所定のスクランブルコードを用いてスクランブルを行うようにしてもよい。また、チャネル符号化部は、マルチパス波による影響を軽減するために、巡回シフトディレイ(Cyclic Shift Delay;CSD)を追加するようにしてもよい。
また、前述の説明において、マルチキャリアシステムとしてOFDM変調を用いた場合について説明したが、これに限ることなく、シングルキャリアシステムを用いるようにしてもよい。
また、前述の説明において、マルチキャリアシステムとしてOFDM変調を用いた場合について説明したが、これに限ることなく、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access;OFDMA)システムや、マルチキャリア符号分割多元接続(Multi Carrier-Code Division Multiple Access;MC−CDMA)を用いるようにしてもよい。
また、2ホップシステムだけでなくマルチホップシステムを用いるようにしてもよい。これはマルチホップで複数の中継局Rを介して宛先局Dで受信される信号もCFO値は、f−(fR,1+・・・+fR,m)+(fR,1+・・・+fR,m)−f=f−fであるためである。ここで、fR,mは第m番目の中継局Rの搬送周波数を表す。
また、中継局Rが1つだけ存在する1リレーシステムだけでなく複数の中継局Rが存在し同時送信を行うマルチリレーシステムを用いるようにしてもよい。これは任意の中継局Rを介して宛先局Dで受信される信号もCFO値はf−fR,m+fR,m−f=f−fであるためである。
また、各無線局が1本のアンテナのみを持つシングルアンテナシステムだけでなく、複数のアンテナを持つマルチアンテナシステムを用いるようにしてもよい。これは複数のアンテナを持つ場合も各無線局は同一の局部発振器を用いているため、一無線局におけるアンテナ毎の搬送周波数は同一の値となるからである。
以上説明したように、無線中継システムにおいて、協調伝送を行う際に、各装置が備える局部発振器間の周波数オフセット(CFO)の補償をすることができる。無線中継における協調伝送の一形態として、無線チャネルを2つのタイムスロットに区切って、第1のタイムスロットにおいて、発信局が第1のデータを送信し、第2のタイムスロットにおいて、中継局が第1のデータを転送する形態がある。この形態では、各装置が備える局部発振器が異なることにより生じるCFOが受信、送信動作の度に信号に含まれることになり、例えば、第1のスロットにおいて発信局が送信して宛先局により受信された信号と、第2のスロットにおいて中継局が送信して宛先局により受信された信号とをダイバーシチ受信しようとした場合に、各信号間の周波数オフセットの相違によって信号品質が劣化するという問題がある。
本実施形態では、中継局が送受信のそれぞれに用いる局部発振器として同一のものを使用し、宛先局が第1のタイムスロットで受信したトレーニング信号と第2のタイムスロットで受信したトレーニング信号とを平均化して周波数オフセットを推定し、データ部分の周波数オフセットを補償する。かかる構成により、各装置間の局部発振器が相違した場合であっても、精度よく周波数オフセットを推定して補償することができる。具体的には、中継局が送受信のそれぞれに用いる局部発振器を同一のものとすることで、中継局において生じるCFOについて、送信時のCFOと受信時のCFOとを相殺することができる。この性質を利用すると、第2のタイムスロットに残ったCFOは、発信局と宛先局の間のCFOのみとなり、第1のタイムスロットのCFOも同様に発信局と宛先局の間のCFOのみであることから、これらを平均化すれば信号は強め合い、雑音は弱めあうため、CFO推定の精度を高めることが可能となる。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線通信処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行っても良い。
協調中継伝送で周波数同期を行う無線通信システムにおいて、自動周波数制御(AFC)での搬送周波数オフセット(CFO)の推定の精度を向上させることが不可欠な用途に適用できる。
S・・・発信局、1・・・送信信号生成部、2・・・パスバンド変換部、3・・・送信部、4・・・局部発振器、R・・・中継局、11・・・スイッチ部、12・・・受信部、13・・・受信信号記憶部、14・・・信号増幅部、15・・・送信部、16・・・局部発振器、D・・・・宛先局、21・・・受信部、22・・・局部発振器、23・・・ベースバンド変換部、24・・・自動周波数制御部、25・・・受信信号復号部、31、34・・・自己相関計算部、32、35・・・重み付け係数算出部、33、36・・・重み付け処理部、37・・・平均化処理部、38・・・位相計算部、39・・・搬送波周波数補正部

Claims (2)

  1. 無線チャネルを時分割して得られる第1スロットにおいてパケットを送信する発信局装置と、前記パケットの宛先である宛先局装置と、前記発信局装置が第1スロットにおいて送信したパケットを受信し、第2スロットにおいて前記宛先局装置へ送信する中継局装置により構成される無線通信システムであって、
    前記中継局装置は、局部発振手段と、前記第1スロットにおいて受信したパケットを前記局部発振手段を用いてダウンコンバートし、かつ、前記第2スロットにおいて送信するパケットを前記局部発振手段を用いてアップコンバートする手段を備え、
    前記宛先局装置は、前記第1スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値と、前記第2スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値とを平均化し、平均化した自己相関値から推定した位相変動量を用いて受信したパケットの周波数オフセットを補正する手段を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 無線チャネルを時分割して得られる第1スロットにおいてパケットを送信する発信局装置と、前記パケットの宛先である宛先局装置と、前記発信局装置が第1スロットにおいて送信したパケットを受信し、第2スロットにおいて前記宛先局装置へ送信する中継局装置により構成される無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    前記中継局装置が、局部発振手段を備え、前記第1スロットにおいて受信したパケットを前記局部発振手段を用いてダウンコンバートし、かつ、前記第2スロットにおいて送信するパケットを前記局部発振手段を用いてアップコンバートするステップと、
    前記宛先局装置が、前記第1スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値と、前記第2スロットにおいて受信したパケットを用いて算出した自己相関値とを平均化し、平均化した自己相関値から推定した位相変動量を用いて受信したパケットの周波数オフセットを補正するステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
JP2012012118A 2012-01-24 2012-01-24 無線通信システム及び無線通信方法 Expired - Fee Related JP5711676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012118A JP5711676B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 無線通信システム及び無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012118A JP5711676B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 無線通信システム及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013153271A JP2013153271A (ja) 2013-08-08
JP5711676B2 true JP5711676B2 (ja) 2015-05-07

Family

ID=49049309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012012118A Expired - Fee Related JP5711676B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 無線通信システム及び無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5711676B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7076950B2 (ja) 2017-05-18 2022-05-30 キヤノン株式会社 プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
JP6898772B2 (ja) 2017-05-18 2021-07-07 キヤノン株式会社 通信端末とその制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4913081B2 (ja) * 2008-01-22 2012-04-11 日本電信電話株式会社 無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、無線通信方法、無線送信方法、及び無線受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013153271A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8725067B2 (en) Self-interference cancellation method and apparatus of relay using the same frequency band in OFDM-based radio communication system
US9088443B2 (en) Channel estimation and interference cancellation for virtual MIMO demodulation
KR101357923B1 (ko) 자기간섭 제거 장치 및 방법과 그를 위한 릴레이 시스템
KR101002839B1 (ko) 통신 시스템에서 간섭 제거를 위한 중계국 장치 및 방법
RU2644559C2 (ru) Устройство и способ передачи
US8938040B2 (en) Improving receiver performance in a communication network
JP5186229B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法
JP4571997B2 (ja) マルチキャリア通信システムにおける干渉雑音推定方法及び受信処理方法並びに干渉雑音推定装置及び受信機
US8509208B2 (en) Frequency error estimation
JP5445677B2 (ja) 送信機、受信機、通信システム、通信方法
US8619744B2 (en) Reception method and receiver
US10542511B2 (en) Method and apparatus for primary synchronization in internet of things
JP4340679B2 (ja) 等化器
US9531493B2 (en) Receiving apparatus, method for receiving, transmitting apparatus, method for transmitting, and wireless communication system
JP5711676B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
JP2009225054A (ja) 協調伝送システム、協調伝送方法および受信局
US8514765B1 (en) Dynamic zoning changes in multi-hop relaying systems
EP2745406A1 (en) Method for controlling performance in a radio base station arranged for communication in tdd mode, and radio base station
KR20120059243A (ko) 직교 부호화 주파수 분할 다중 방식 통신 시스템에서 간소화된 주파수 오프셋 추정 방법 및 수신기
KR102487892B1 (ko) 선박 중심 직접 통신 시스템 및 이의 실행 방법
JP5658187B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
JP4930262B2 (ja) Ofdm受信装置及びofdm受信方法
KR20160091260A (ko) 이동 통신 시스템에서의 주파수 오프셋 보상 방법 및 그 장치
JP2022139409A (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
JP5694985B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130606

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5711676

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees