JP7381427B2 - 水耕栽培方法及びその装置 - Google Patents
水耕栽培方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7381427B2 JP7381427B2 JP2020155225A JP2020155225A JP7381427B2 JP 7381427 B2 JP7381427 B2 JP 7381427B2 JP 2020155225 A JP2020155225 A JP 2020155225A JP 2020155225 A JP2020155225 A JP 2020155225A JP 7381427 B2 JP7381427 B2 JP 7381427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- cultivation
- tank
- cultivation tank
- roots
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000012364 cultivation method Methods 0.000 title claims description 21
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 313
- 235000015097 nutrients Nutrition 0.000 claims description 45
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 23
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims description 23
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims description 23
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 16
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 7
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000008400 supply water Substances 0.000 claims description 2
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 claims 1
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 description 68
- 241000220223 Fragaria Species 0.000 description 12
- 235000013311 vegetables Nutrition 0.000 description 12
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 235000021012 strawberries Nutrition 0.000 description 8
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 7
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 6
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 5
- 235000013399 edible fruits Nutrition 0.000 description 5
- 238000002791 soaking Methods 0.000 description 5
- 235000016623 Fragaria vesca Nutrition 0.000 description 4
- 235000011363 Fragaria x ananassa Nutrition 0.000 description 4
- 235000012055 fruits and vegetables Nutrition 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 4
- 238000003306 harvesting Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 235000007688 Lycopersicon esculentum Nutrition 0.000 description 2
- 240000003768 Solanum lycopersicum Species 0.000 description 2
- 229920006328 Styrofoam Polymers 0.000 description 2
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000011049 filling Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 239000003562 lightweight material Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 2
- 239000008261 styrofoam Substances 0.000 description 2
- 235000011332 Brassica juncea Nutrition 0.000 description 1
- 244000178993 Brassica juncea Species 0.000 description 1
- 206010021143 Hypoxia Diseases 0.000 description 1
- 235000015802 Lactuca sativa var crispa Nutrition 0.000 description 1
- 240000004201 Lactuca sativa var. crispa Species 0.000 description 1
- 241000219094 Vitaceae Species 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 239000003657 drainage water Substances 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000004794 expanded polystyrene Substances 0.000 description 1
- 239000013505 freshwater Substances 0.000 description 1
- 235000021021 grapes Nutrition 0.000 description 1
- 235000021384 green leafy vegetables Nutrition 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 1
- 235000019605 sweet taste sensations Nutrition 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Hydroponics (AREA)
Description
ことに、水耕栽培は、工場での栽培を可能にすることから自然を考慮し乍らの露地栽培やハウス栽培などに比較して格段に生産管理が容易であり、しかも安定した収穫が期待できることなどから高い関心が持たれている。
更に言えば、季節に影響を受ける野菜類の栽培においては、時期を外しての栽培は不可能となるが、水耕栽培はこれを解消するものであり、季節の変化や天候の変化に影響されることなく年間を通しての栽培を可能にする。
従って、それぞれ異なる水耕栽培方法、装置はあるが、この基本的な事項については共通しており、その中での相違点は、水の供給方法であったり、その為の手段としての構造的事項、つまり装置の構造上の違いと言った所である。
従って、個々に異なる水耕栽培は、この基本的要素を前提にして、例えば栽培槽の構造を改良したり、或いは養分を含む水の供給方法に改善を加えたりしたものとなっている。
尚、従来の水耕栽培方法、装置の1例としては特許文献1,2のもがあり、また非特許文献1が公知のものとなっている。
これによって、栽培槽の排水時には水に浸かった根を空気中に晒し、空気中の酸素との直接的接触を図ってこの根から直接的に空気中の酸素の吸収が行えるようにした水耕栽培方法と、これを実践するその装置を提供することにある。
この栽培槽は、栽培する植物の量(数量)によってその大きさ乃至規模、具体的には開口面積が定まることになる。この栽培槽の給水時には給水ポンプによって養分を含む水を開口部近くまで注ぎ、ほぼ満水状態に保って栽培が行われる。勿論、零れ出すほどに給水する必要はなく、植物の根が十分に水に浸るものであれば良い。
一方、上記開口部には植物を植付ける栽培パネルを着脱自由に装着することになる。この栽培パネルは、浮力を持った軽量素材、例えば発泡スチロール製の所要の厚みを持った板が適当であり、栽培槽に注入する水の表面に浮かしてこのパネルの下面から伸び出す植物の根を直接水に浸け、養分の吸収を図るようにする。
この排水は、栽培槽内の水を槽底部から抜き取りその全量を排出することによって行うことになる。この時、槽内の水は前記防根透水シートの上方に有るものはこのシ-トを透してシ-トの下側に流れ、排水されることになる。これに伴ってシ-ト上で水平方向に伸展した状態にある根は、これに付着する水をシ-トを透して落し、水切りされる。その結果、栽培槽の排水時にはシ-ト上に残された植物の根は、空気に晒され、直接空気に触れることになり、この根を通して直接的に酸素の吸収が行われることになる。
ことに、水に接することによる養分の吸収が図られることに加えて、栽培槽から水が抜かれた時、つまり排水時に根が空気に晒されることになって過剰な水分の吸収が止められることになることから果菜類の栽培にとって好適な状態となる。また一方、空気に晒されることによって根からの酸素の吸収が図られると同時に、水切りによって確実に根腐れを防止できることになり、優れた効果を発揮することになる。
上記の設定は、給水ポンプと排水装置の駆動時間の設定により容易に実行することができ、根に対する養分の供給と酸素の供給とを交互に行うことができる。
つまり、この支持枠は防根透水シートが槽内部で所定の高さから沈み込み、これによって根が水平方向へ伸展するのが阻害されたり、或いは水流を受けることで所定の位置から移動し、植物の根を適切に受け止られないと言った状態を回避するため設けられるものである。
この支持枠の取り外しは、主に栽培槽の掃除の際に有効に作用するものであり、前記防根透水シートと共に栽培槽から取り除くことによってその作業を容易に行うことが出来ることになる。
また併せて、水に浸漬した根を排水時に防根透水シートに受けてこれとの分離を図ることができることから根腐れの問題を完全に解消することができることになる。
図面において、符号1は、本水耕栽培装置を支え、基礎に対して固定するための支持枠体であり、2はその垂直に起立する支柱、3,4は支柱2,2間に渡した横の桟であり、5は支持枠体1に固定した栽培槽、6は同じく栽培槽5の上方にこれと間隔を置いて取り付けた照明ランプであり、7は栽培槽下方の基礎の上に設置した貯水槽である。
この栽培槽5は上方を開放した横長の樋型に形成して左右の端を側壁板で塞いであり、前後の縁を桟3,3に掛け止め固定することによって左端を僅かに下げた状態で支持してある。
照明ランプ6にはLED管が使用されている。栽培槽5の上方にこれとの間隔を置いて並行をなすように支持枠体1の桟3,3に固定してある。
ここでは所要の深さに形成する栽培槽5の相対向する前後の側壁部5a,5aを槽の底部5bに向かって縮小するテ-パ-状の傾斜面に形成してあり、更に上記底部5bを中央に向かって緩い下り勾配に形成して、この底部5bの中央部に長さ方向に沿って排水誘導のための溝5cを一体に設けている。
図中の符号12は、槽内の水を排水するための排水装置であり、前記溝5cの左端に近い底部に接続連通させて効率的な排水が行えるようにしてある。
そして、この槽内部の略中間の位置、つまり、槽内部の高さの途中(深さの途中)には図3に示したように防根透水シート15が水平に張られ、これを支える支持枠16が設置される。
尚、ここで、シ-ト15の縁部分を前後の側壁部5a,5aに掛け止めることにしているのは安定させることの外に、後述するように成長に伴って張り出す根がシ-ト15と側壁部5a,5aとの隙間から下に伸び出すのを阻止するのに効果的である。
この支持枠16は、防根透水シート15を安定的に支えるため、図示するように防根透水シート15を張る高さ位置に止め付けられるように栽培槽5の前後の幅に合わせてその幅を定めてあり、上から落とし込むことによって自動的に所定の位置に設置できるようにしてある。
尚、この支持枠16を支える手段として栽培槽の前後の側壁部5a,5aを利用する方法を取っているが、この側壁部に突起状の係止部を突設して、これに掛け止めるようにしても、又支持枠16の下面から幾つかの脚を垂設し、これを底部5bに突き当てることで支えるようにしてもよい。
つまり、防根透水シート15の下方の空間は、後述するように水の排水時にシ-ト15を透した水が滴り落ちてシ-ト15上から完全に除去されるための空間であり、従って実際にはここに防根透水シート15が宙に浮いた状態になる空間が設けられば良いことになる。
その一方、防根透水シート15の上方の栽培パネル14との間隔は、植物の根を水に浸けてこれを成長させるための空間であり、ここには成長を妨げない範囲の間隔が求められることになる。
上昇管部分18aは、下端部分をU字形に折り返してその開口部18cを前記栽培槽5の溝5cの底部に貫き通して槽の内部に接続開口させてあり、また下降管部分18bと繋がるU字形の頂部18dは、栽培槽5に満たされる水の満水時の水面位置19(満水域)に高さを揃えて固定してある。
一方、下降管部分18bは、その管端を下に延長して下方に設置される別の栽培槽5に接続させ、このサイホン管18を通して排水される水を下の栽培槽5に給水できるようにしている。
前述したように上方の栽培槽5には貯水槽7にホ-ス10を繋いだ給水ポンプ8が臨み、また左端に備えた排水装置12の下降管部分18bの延長した下端の開口部が下の栽培槽5の左端の内側に臨んで排水を受けられるようにしてある。そして、この下の栽培槽5の右端には先に説明したサイホン管18からなる同種の排水装置12が接続設置してあり、これの下降管部分18bの開口部が前記貯水槽7に臨んで排水を回収できるようにしてある。
尚、ここで栽培槽5,5を二段にしたのは設置面積を有効利用するためで、支持枠体1を増強することで栽培槽5の段数を増やすことは可能であり、栽培工場においては求められることとなる。
図5は、イチゴ20の栽培について示したものである。ここではイチゴ20の根茎の部分に筒形の発泡スチロール製の保護筒21を巻き付け、この保護筒12を介して栽培パネル14の貫通孔17に通し、植付けるようにしている。
栽培パネル14には、この様にしてイチゴ20の苗をそれぞれ保護筒21を巻き付けた状態で貫通孔17に差し入れ、植付けすることになり、この状態で前記栽培槽5の開口部13に嵌め入れて装着することになる。
この栽培において、照明ランプ6による照明がなされるが、自然光による場合にはこれによる照明は省略され、或いは一部省略されることになる。
尚、ここでは、サイホン管18の排水量を抑制して栽培槽5内の水位の低下時間を遅くして、これにより栽培槽5内に水が留まっている状態、つまり植物の根が水に浸かっている状態を作っており、これによって植物が必要とする水との接触時間を調整するようにしている。
この時間の設定は、給排水を繰り返す中で行われることになる。この繰り返しは複数回に亘って行われる。この繰り返しの間隔が植物の根を空気中に晒す時間であり、この時間を植物に合わせることで時間が選択され決められることになる。更に具体的には、給水時と排水時とを交互に実行することによって、つまり、複数回これを繰り返すことによって確実に植物の根22を空気中に晒し、酸素を吸収させることになるのである。
尚、この給排水に伴い、本発明では栽培槽5の内部に水の流れができることから澱むことがなく植物の根22には常に養分と酸素を含む新鮮な水が供給されることになる。
ことに、排水時に防根透水シート15によって根を確実に空気中に晒すことができ、不要な水の供給を断つことができることから本実施形態に示すように過多な水分の吸収を嫌うイチゴ20等の果菜類の栽培が可能となるのである。しかも、この栽培では水分の摂取を抑えられることから十分な甘みを持った高品質の果菜類を収穫することができることになるのである。
この状態で根20からの養分の吸収を図り、この状態をポンプの駆動時間の設定で継続できることになっており、また給水ポンプ8の駆動を停止すると排水装置12の作動が継続して栽培槽5の水が空になるまで排水が行われる為、ポンプ8が停止している間、防根透水シート15上の根22が空気中に晒されることになり、従って、給水ポンプ8の操作によって適切な栽培管理を実行することが可能となっている。
栽培する植物によて給排水の時間が異なるが、同時に栽培する植物が決まれば、それに対応した時間が決定するため、これに合わせた時間設定をしてタイマーをセットすれば、最適な状態で自動的に栽培の管理ができることになる。
この時、栽培槽5の水を完全に抜き取るのに当たって、前記給水ポンプ8の駆動停止に合わせて完全排水の時間を見計らってこの排水ポンプが停止するように設定し、相互に連動する関係を作るようにすると栽培槽5の排水後、次の給水に備えることができる。
更には、前記サイホン管18の上昇管部分18aに当たる部分を単に真直な排水管に代え、この管を栽培槽5の底部に接続連通すると共に、この管の途中に電磁弁を備えて栽培槽5の満水時の水位19を検出することを通してこの電磁弁を開放作動させ、排水する一方、排水後の給水時にはこれを閉塞して排水を止めるようにしても良い。これらは任意選択の範囲にある。
ことに、支持枠16によって防根透水シート15を支持する場合には、安定的な設置が可能であり、又この作業を容易にする利点がある。その一方、防根透水シート15、及び支持枠16は栽培槽5から簡単に外せることから内部の清掃に当たって容易に行え、しかも根や葉などの栽培中に落ちたごみ類を全て防根透水シート15に受けられるため、基本的に栽培槽5の内部を綺麗に保つことができ、又このシ-トの取り外しによって除去することができるため栽培槽5内を汚すことが少なくなり、結果的に生育を妨げる要因の一つを除くことができるものとなっている。
2 支持枠体の支柱
3,4 支持枠体の桟
5 栽培槽
6 照明ランプ
7 貯水槽
8 給水ポンプ
12 排水装置
13 栽培槽の開口部
14 栽培パネル
15 防根透水シート
16 支持枠
17 栽培パネルに開設する貫通孔
18 排水装置となるサイホン管
18a 排水装置であるサイホン管の上昇管部分
18b 排水装置であるサイホン管の下降管部分
19 栽培槽の満水時の水面位置
20 栽培する植物のイチゴ
22 栽培する植物(イチゴ)の根
Claims (10)
- 上部を開放する栽培槽と、栽培槽の開口部に着脱自由に設置される植物の植付け用の栽培パネルと、前記栽培槽に養分を含む水を供給する給水ポンプと、前記栽培槽に溜められる水を槽外に排水する排水装置と、貯水槽とを備えてなる水耕栽培装置にあって、前記栽培パネルに植付ける植物から垂下伸長する根を栽培槽内の水に浸漬して水に含む養分を吸収させて植物の育成を図るようにした水耕栽培方法において、
前記栽培槽にはその開口部に設置する前記栽培パネルと該栽培槽の底部との間の高さの中間の位置に防根透水シートを水平状に配置してこの防根透水シートにより栽培槽の内部を上下に二分し、前記栽培パネルに植付ける植物から垂下伸長する根をこの防根透水シート上に受け、更にはこの根をシート上面に沿って水平方向に伸展させ、且つ保持するようにして、栽培槽の水の給水時には前記根を栽培槽内で前記防根透水シートと共に水中に浸漬させて水中の養分の吸収を図る一方、栽培槽の水の排水時には水を前記防根透水シートを透して落とし、根に付着する水を切り、空気中に晒してこの根から空気中の酸素を直接吸収するようにした水耕栽培方法。 - 請求項1に記載の水耕栽培方法において、前記栽培槽には前記給水ポンプを介して貯水槽から養分を含む水を供給し、栽培パネルから垂下伸長する根をこれに浸漬して養分の供給を図る給水状態と、前記排水装置を作動して栽培槽内の水を排水し、前記根を前記防根透水シート上で空気中に晒す排水状態とを交互に出現させ、これにより前記植物の根に対して水中の養分の供給と、空気中の酸素の供給とを交互入れ替わりに行うようにしたことを特徴とする水耕栽培方法。
- 上部を開放する栽培槽と、栽培槽の上部開口部に着脱自由に設置される植物の植付け用の栽培パネルと、前記栽培槽に養分を含む水を供給する供給ポンプと、前記栽培槽に溜める水を槽外に排水する排水装置と、貯水槽とを備えてなる水耕栽培装置において、
前記栽培槽にはその開口部に設置する前記栽培パネルと栽培槽の底部との間の高さの中間の位置に透水性の支持枠を水平状に横設し、該支持枠上に防根透水シートを受け止め載置して水平状に保持し、前記栽培パネルに植付ける植物から垂下伸長する根を該防根透水シート上に受け止め、更にはこの根をシート上面に沿って水平方向に伸展保持するようにして、栽培槽への給水時には前記根を満水となる栽培槽内で前記防根透水シートと共に水中に浸漬した状態に保ち、また栽培槽からの排水時には前記防根透水シートを透して前記根に付着する水を切り、空気中に晒して根に直接的に酸素の供給を図るようにした水耕栽培装置。 - 請求項3に記載の水耕栽培装置において、前記栽培槽内部に横設する防根透水シートは栽培槽に対して着脱自由に取り付けられることを特徴とした水耕栽培装置。
- 請求項3に記載の水耕栽培装置において、前記支持枠は栽培槽の内側面の高さの途中に設ける係止部に縁部を着脱自由に係止当接して水平状に保持するようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
- 請求項3又は4に記載の水耕栽培装置において、前記栽培槽は相対向する2側壁部の内面を上部開口部側から槽の底部に向けて相互の間隔を徐々に縮小するテ-パ-状傾斜面に形成し、この2側壁部の内面のテーパー状傾斜面の高さの途中のいずれかの位置に前記支持枠の背向する2側縁部をそれぞれ当接係合して着脱自由に支持するようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
- 請求項3に記載の水耕栽培装置において、前記排水装置は下端開口部を前記栽培槽の内側底部に臨ませて垂直状に起立する上昇管部分と、該上昇管部分の上端を頂部にしてこれを起点に下方に折り返し管端の開口部を下向きにする下降管部分とを一体に有してなるサイホン管にして、該サイホン管は前記上端頂部を前記栽培槽の給水時の満水域に対応する高さ位置に固定し、栽培槽に給水される水が上記満水域に達するのに合わせて前記上昇管部分を通して上昇させると共にこの水が前記上端頂部を越えて前記下降管部分に流入し、且つ落下するに至ったとき、この水の落下による水の引き込みを利用して該下降管部分内に水を吸引し、更にこの吸引を利用して下端開口部から連続的に自然放流して前記栽培槽内の水を排水するようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
- 請求項7に記載の水耕栽培装置において、サイホン管は栽培槽の外に配置し、その上昇管部分の下端部を折り返してその開口部を栽培槽の底部下面に臨ませ、且つこれを貫通して上面側に開口させ、栽培槽内部と連通するようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
- 請求項3,4,5,7又は8に記載の水耕栽培装置において、栽培槽は相対向する2側壁部の内面を上部開口部側から栽培槽底部に向けて相互の間隔を徐々に縮小するテーパー状傾斜面に形成し、軽量浮遊体を素材に形成する栽培パネルを上記栽培槽の給水時には水面上に浮かし、また排水時には栽培パネルの縁部を上記栽培槽のテーパー状傾斜面に係止してこの栽培槽の満水域近傍の高さ位置に保持するようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
- 請求項3に記載の水耕栽培装置において、栽培槽の複数個を起立する支持枠体に上下所要の間隔を置いて互いに並行するように段設し、上位の栽培槽に備える排水装置を下位の栽培槽に接続して最上位の栽培槽に給水される水が満水となったとき、これから排水される水をその直下の栽培槽に排水し、且つこの水を給水にして順次上位から下位の栽培槽に水を送り、これにより全ての栽培槽に対し給水し、順次満水状態が得られ、又渇水状態が得られるようにしたことを特徴とする水耕栽培装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020155225A JP7381427B2 (ja) | 2020-09-16 | 2020-09-16 | 水耕栽培方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020155225A JP7381427B2 (ja) | 2020-09-16 | 2020-09-16 | 水耕栽培方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022049157A JP2022049157A (ja) | 2022-03-29 |
JP7381427B2 true JP7381427B2 (ja) | 2023-11-15 |
Family
ID=80853785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020155225A Active JP7381427B2 (ja) | 2020-09-16 | 2020-09-16 | 水耕栽培方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7381427B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210168A (ja) | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Kaiyo Bokujo:Kk | 水耕栽培装置 |
JP3207010U (ja) | 2016-04-29 | 2016-10-20 | 株式会社恵葉&菜健康野菜 | 水耕栽培用プランター |
JP6410931B2 (ja) | 2014-06-20 | 2018-10-24 | ニアマップ オーストレイリア ピーティーワイ リミテッド | 高高度航空カメラシステム |
JP2019154348A (ja) | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社リコー | 水耕栽培システム |
JP7194261B2 (ja) | 2018-08-16 | 2022-12-21 | ベステル エレクトロニク サナイー ベ ティカレト エー.エス. | 電力供給用電池 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6410931A (en) * | 1986-11-10 | 1989-01-13 | Kunio Date | Siphon aquiculture tank |
JP2546784B2 (ja) * | 1993-12-28 | 1996-10-23 | 前田製管株式会社 | 養液栽培方法及びその装置 |
JP2000060329A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-02-29 | Toto Kogyo Kk | 作物の養液栽培方法及び栽培装置 |
-
2020
- 2020-09-16 JP JP2020155225A patent/JP7381427B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210168A (ja) | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Kaiyo Bokujo:Kk | 水耕栽培装置 |
JP6410931B2 (ja) | 2014-06-20 | 2018-10-24 | ニアマップ オーストレイリア ピーティーワイ リミテッド | 高高度航空カメラシステム |
JP3207010U (ja) | 2016-04-29 | 2016-10-20 | 株式会社恵葉&菜健康野菜 | 水耕栽培用プランター |
JP2019154348A (ja) | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 株式会社リコー | 水耕栽培システム |
JP7194261B2 (ja) | 2018-08-16 | 2022-12-21 | ベステル エレクトロニク サナイー ベ ティカレト エー.エス. | 電力供給用電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022049157A (ja) | 2022-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2529314C2 (ru) | Способ выращивания растений и плавающее поддерживающее устройство | |
US20170105368A1 (en) | Hybrid Hydroponic Plant Growing Systems | |
TWI663908B (zh) | 水栽托盤和水栽系統 | |
NZ196085A (en) | Seedling pot:depending converging strips | |
JPH10215713A (ja) | 限定された居住又は建物空間を緑化する 方法及び装置 | |
US20080313960A1 (en) | Mobile planter | |
KR101350394B1 (ko) | 수로가 형성된 재배플레이트를 가지는 수경재배장치 | |
JP2013150591A (ja) | 植物の栽培方法ならびにその方法に用いる培地、栽培槽および栽培装置 | |
DK2540156T3 (en) | A method and apparatus for growing a crop | |
US4248013A (en) | Hydroponic bedding tray apparatus | |
JP2004073003A (ja) | 植物栽培容器、植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置 | |
JP5856828B2 (ja) | 室内用植栽パーテション | |
JP4390836B2 (ja) | 緑化装置 | |
JP7381427B2 (ja) | 水耕栽培方法及びその装置 | |
JP4570676B2 (ja) | 緑化装置 | |
JP2009183232A (ja) | 緑化装置の培地に植物を定植する方法及びその緑化装置 | |
KR101519965B1 (ko) | 식물 재배용 친환경 양변기 물탱크 덮개 | |
JP6286262B2 (ja) | ハイドロカルチャー用植物育成トレイ | |
KR101650690B1 (ko) | 요철이 형성된 화분 수직 재배장치 | |
JP3712687B2 (ja) | 栽培方法 | |
JP4226062B1 (ja) | 緑化装置 | |
JP3262724B2 (ja) | 栽培装置 | |
KR102203079B1 (ko) | 다단식 자동 식물 재배 장치 | |
JP4083181B2 (ja) | 栽培方法並びに栽培施設 | |
JP2002253054A (ja) | 植物栽培用装置及びこの装置を使用した植物栽培方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221104 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7381427 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |