JP2004073003A - 植物栽培容器、植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置 - Google Patents

植物栽培容器、植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置 Download PDF

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Abstract

【課題】植物を水耕栽培する際に、栽培槽内からゴミなどを簡単に排出することが可能な植物栽培容器を得る。また、栽培槽内からゴミなどを簡単に排出でき、かつ、省スペース内にて多量の植物の栽培することが可能な植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置を得る。
【解決手段】水耕栽培により植物の生育を行う栽培槽2と、この栽培槽2に段部5を介して接続され栽培槽2よりも底部の位置が下方に配置されると共に内部にサイホンが設けられた排水溝3と、この排水溝3の下部に接続された排水管6と、を備えることを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜や花などの植物を水耕栽培する際に使用される植物栽培容器、植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
野菜や花などの植物を水耕栽培する際に、太陽光線などを利用せずに、ある一定の容器内で、人工照射光を利用して植物を生育する植物栽培装置が各種開発されている。例えば、このような植物栽培装置は、一定の閉空間とした容器と、この容器内に設置された植物栽培容器とを備えて構成され、植物栽培容器内に野菜などの植物を植え込んで植物の生育を行う。
【0003】
図7は、植物栽培容器の一部の断面を示す図である。図7に示すように、植物栽培容器30は、栽培槽31の上面に育成台32が複数個設けられ、各育成台32には野菜などの植物33が植え込まれている。育成台32の下方には、育成台32の底部の僅かに下方位置を水位とした培養液aが貯留され、野菜の根部分が培養液aに浸されている。育成台32の下方位置に排水口を位置させた水位調節用の排水管34が培養液aの水位方向と平行に設けられる。
【0004】
また、植物栽培容器30には、図示しないが、野菜の葉部分の上方位置に人工光源であるナトリウムランプ等が取り付けられ、培養液aは、図示しない循環ポンプに接続された図示しない培養液供給管が接続され、栽培槽31の底部位置に酸素を供給する酸素供給管35が設置される。なお、培養液aは、主成分を水として、水に栄養分を含有させている。図示しない培養液供給管から培養液aが一定時間毎に供給され、培養液aの量が栽培槽31の容積のある一定量を超えた場合に、過剰な培養液aは水位調節用の排水管34から排出される仕組みとなっている。また、培養液aの水面に植物の生育に関係の無いゴミbなどが浮遊しているが、水面に浮遊するゴミbは培養液aと共に水位調節用の排水管34を介して栽培槽31から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した植物栽培容器30では、水位調節用の排水管34の高さを超えた過剰な培養液aや培養液aの水面に浮遊したゴミ等を栽培槽31から除去することができるが、栽培槽31の底部や培養液a中に存在するゴミ等を除去することは困難であった。このため、植物栽培容器30内で長期間に亘って植物の生育を続けると、栽培槽31の底部にゴミが蓄積してしまい、蓄積したゴミは、植物がその根から培養液aを吸収する際の妨げとなっていた。この結果、植物に培養液aを充分に供給することができず、植物の生育を阻害してしまうという問題を有していた。
【0006】
また、近年、植物を植える栽培槽31の面積を拡大させて植物の栽培量を増大させる植物栽培装置や植物栽培方法も開発されている。
【0007】
例えば、植物栽培装置は、多段から構成される栽培棚に植物栽培容器を複数配置して構成される。植物栽培容器としては、前述した水位調節用の排水管34を形成した植物栽培容器30を使用している。このため、前述した植物栽培容器30において生じる弊害、すなわち、栽培槽31の底部に蓄積したゴミや培養液a中のゴミに起因して、植物の生育が阻害されるという問題が同様に生じていた。特に、植物栽培容器30を多段に構成した場合には、培養液aは最上段の植物栽培容器30に供給され、最上段の植物栽培容器30において過剰な培養液aや培養液a表面に浮遊するゴミは水位調節用の排水管34を介して下段に設置された植物栽培容器30に供給されるように構成されるため、下段の植物栽培容器30の栽培槽31底部にゴミが蓄積しまい、植物の生育が阻害されていた。
【0008】
さらに、植物栽培容器30に形成された水位調節用の排水管34内にゴミ等が堆積して水位調節用の排水管34が詰まってしまうと、過剰な培養液aが栽培槽31の外に排出されなくなってしまう。培養液aは、一定の時間間隔をあけて培養液供給管から栽培槽31中に供給されるため、培養液aは栽培槽31中に溜まり、栽培槽31の容積に収容しきれなかった培養液aが、栽培槽31から溢れ出してしまう等の問題を有していた。
【0009】
本発明は、上述した問題を解決するためのものであり、植物を水耕栽培する際に、栽培槽内からゴミなどを簡単に排出することが可能な植物栽培容器を提供することを目的とする。
【0010】
また、栽培槽内からゴミなどを簡単に排出でき、かつ、省スペース内にて多量の植物の栽培することが可能な植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明者らは種々研究した結果、栽培槽に段部を介して排水溝を接続し、栽培槽の底部よりも排水溝を下方に配置することにより、栽培槽から排水溝側に向かって培養液やゴミを自然に流れ易くしたものであり、かつ、排水溝内にサイホンを設けてサイホンの吸引力を利用することにより、培養液の水面上に浮遊するゴミのみならず、培養液中に存在するゴミなどを効率良く植物栽培容器の外部に排出し、栽培槽内からゴミなどを簡単に除去できる植物栽培容器を得たものである。
【0012】
また、多段から構成される栽培棚に、上記植物栽培容器を配置することにより、省スペース内で多量の植物の栽培を行い植物の栽培量を増大させた植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置を得たものである。
【0013】
すなわち、水耕栽培により植物の生育を行う栽培槽と、この栽培槽に段部を介して接続され当該栽培槽よりも底部の位置が下方に配置されると共に内部にサイホンが設けられた排水溝と、この排水溝の下部に接続された排水管と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、栽培槽から排水溝側に向かって培養液やゴミを自然に流れ易くし、かつ、サイホンの吸引力を利用して、培養液の水面上に浮遊するゴミのみならず、培養液中に存在するゴミなどを効率良く栽培槽内からゴミなどを排出可能としたものである。
【0015】
上記発明において、前記サイホンの取水口を、排水溝の底部位置から栽培槽の深さ中間位置までの間に配置したことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、サイホンの取水口の位置を排水溝の底部位置から栽培槽の深さ中間位置までの間としたため、栽培槽の底部に蓄積したゴミなどをも栽培槽内から排出することが可能である。
【0017】
上記発明において、排水溝に、排水溝の底部からサイホンの上端部までの高さと同一の長さの排水管を当該サイホンと平行に設けたことを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、サイホンにゴミが詰まる等して万が一サイホンが機能しない非常時の場合であっても、栽培槽から培養液やゴミを排出することが可能なため、培養液が栽培槽から溢れ出してしまうなどの弊害を防止することができる。
【0019】
また、本発明は、多段から構成される栽培棚の各棚に植物栽培容器が設置された植物栽培ユニットであって、前記植物栽培容器は、水耕栽培により植物の生育を行う栽培槽と、この栽培槽に段部を介して接続され当該栽培槽よりも底部の位置が下方に配置されると共に内部にサイホンが設けられた排水溝と、この排水溝の下部に接続された排水管とを備え、上段の栽培棚に設けられた植物栽培容器の排水管の下端部が、この栽培棚の真下の栽培棚に設けられた植物栽培容器の栽培槽に向けて配置されるべく当該植物栽培容器を設置したことを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、上段から流れ出す培養液を下段の植物栽培容器に供給することにより、最上段の植物栽培容器に培養液を供給することにより、順次下段の植物栽培容器に培養液を供給することができる。また、栽培槽にサイホンを設けたため、効率良く植物栽培容器から培養液を排出することができる。
【0021】
上記植物栽培ユニットにおいて、前記栽培棚の最下段に、ゴミや植物を生育するための培養液を貯留する貯留槽を設けたことを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、上段から排出された培養液やゴミを一時的に貯留する貯留槽を設置したため、一旦ゴミを除去して、再度培養液を上段の植物栽培槽に循環することが可能である。
【0023】
また、本発明の植物栽培装置は、コンテナ内に、上記の植物栽培ユニットを配置したことを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、例えば、コンテナとして、海上輸送用や陸上輸送用の冷凍冷蔵コンテナを使用することにより、コンテナに予め備えられた断熱効果を植物栽培装置内においても発揮することができる。また、海上輸送用のコンテナや陸上輸送用のコンテナは、使用済みのコンテナを使用しても良く、使用済みのコンテナを再使用することにより資源の有効活用を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1から図6までを用いて説明する。
【0026】
第1実施形態(図1〜図3)
本実施形態では、水耕栽培により野菜や花等の植物を生育する植物栽培容器について、図1から図3までを用いて説明する。
【0027】
図1は、植物栽培容器の外観を概略的に示す斜視図である。本図に示すように、植物栽培容器1は、基本的に、上面が開放され略長方形の箱状の栽培槽2と、この栽培槽の長手方向の一端部に接続され、上面が開放された略直方体形状の排水溝3と、を備える。栽培槽2の上面には複数の板状の育成台4が設置され、図示しない育成台4の植え込み部に野菜等の苗を個別に植え込むように構成される。栽培槽2に接続された排水溝3は、栽培槽2の高さよりも深く構成され、排水溝3は、栽培槽の底部よりも低い位置に段部5を介して接続される。排水溝3の下部位置には排水管6が接続される。
【0028】
図2は、排水溝3を上方から観察した図である。図2に示すように、栽培槽2と排水溝3との接続部には段部5が形成され、栽培槽2の底部よりも低く排水溝3の底部が位置する。排水溝3の底部には、排水溝3の深さ方向と平行にサイホン7と排水管8とが設置される。さらに具体的には、サイホン7の取水口は、排水溝の底部位置から栽培槽の深さ中間位置までの間に配置されている。さらに好ましくは、サイホン7の取水口を排水溝の底部位置から栽培槽の低部位置までの間に配置することが望ましい。また、サイホン7の高さ方向と平行の位置に、サイホン7の高さの上端部位置とほぼ同一の高さに構成された排水管8が設置される。
【0029】
上記構成の植物栽培容器1を使用して、実際に野菜を栽培する際には、育成台4に野菜の苗を植え込み、栽培槽2中に野菜を生育させる培養液を貯留する。なお、通常、培養液としては水を主成分として栄養分を含有させた液体を使用している。
【0030】
図3は、使用時に栽培槽2中に貯留した培養液の流れを説明するために植物栽培容器1の断面を模式的に示した図である。本図に示すように、栽培槽2の上面に育成台4が設置され、育成台4に野菜が植え込まれている。栽培槽2には、図示しない供給ポンプの駆動により培養液供給管を介して、培養液aが連続もしくは一定時間間隔をあけて栽培槽2に供給される。栽培槽2に供給された培養液aは、排水溝3に自然に流れ落ち、排水溝3に設けられたサイホン7の上限水位まで水位が上昇したところで、供給ポンプが停止する。すると、サイホン7の機能により排水溝3の培養液aがサイホン7の取水口9から吸収され、サイホン7を介して培養液aが植物栽培容器1の外部に自然排出される。サイホン7の取水口9から培養液aが吸い込まれると、栽培槽2から排水溝3に向かって培養液aの流れが生じ、栽培槽2の培養液a中に存在するゴミbなどが培養液aとともに排水溝3側に流れ、培養液aとゴミbとがサイホン7の取水口9から吸い込まれる。排水溝3中の培養液aの水位が、サイホンの下限水位まで下がると、サイホン7による培養液aの自然排出が停止する。
【0031】
上記構成の植物栽培容器では、サイホン7を介して培養液aとゴミbとを植物栽培容器の外に排出するが、サイホン7にゴミ等が蓄積してサイホン7が機能しない非常時の場合には、排水管8から過剰な培養液aやゴミbが排出される。
【0032】
本実施形態によれば、段部を介して栽培槽及び排水溝を接続し、排水溝を栽培槽よりも一段低い位置としたため、栽培槽中の培養液やゴミなどを排水溝に自然に流動させることが可能である。また、排水溝にサイホンを設置したため、サイホンの吸引力により培養液を効率良く吸収することができる。
【0033】
さらに、サイホンの取水口の位置を排水溝の低部位置から栽培槽の深さ中間位置よりも低い位置までの間に配置したため、栽培液の表面に浮遊したゴミのみならず、栽培液中や栽培槽の底部に蓄積したゴミなども効率良く自然に排出することが可能である。
【0034】
なお、本実施形態においては、排水溝内部にサイホンを一つ設置したものを示したが、サイホンは一つに限定されるものではなく複数個設置したものであっても良い。複数個のサイホンを設置することにより培養液やゴミを吸収する際の吸引力を高めることができる。
【0035】
また、サイホンと共に排出管を設置しているためサイホンにゴミが詰まりサイホンが機能しない場合であっても、過剰な培養液は排出管から自然に排出可能であり、栽培槽中に栽培液が蓄積して栽培槽から栽培液が溢れ出すのを防止することができる。
【0036】
第2実施形態(図4〜図6)
本実施形態では、野菜等の植物の水耕栽培を行うための植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置について、図4から図6までを用いて説明する。
【0037】
植物栽培装置は、一定の閉空間とした容器内に植物栽培ユニットが設けられて構成される。一定の閉空間とした容器としては、使用済みの海上輸送用のコンテナを使用した。なお、一定の閉空間とした容器は、海上輸送用のコンテナに限定されるものではなく、植物の生育が可能な環境を提供できる容器であれば良いが、特に、断熱効果を有する容器を使用することが望ましい。
【0038】
図4は、海上輸送用のコンテナを使用した植物栽培装置の内部の様子を概略的に示す図である。本図に示すように、植物栽培装置10は、コンテナ11と、このコンテナ11内部に設けられた培養液供給手段12と、植物栽培ユニット13と、炭酸ガス発生装置14と、空調機15と、を備える。なお、コンテナ11内に炭酸ガス発生装置14や空調機15を備えてコンテナ11内の空調調節を行っているが、炭酸ガス発生装置14や空調機15の設定を変えて、コンテナ11内における熱帯や寒冷地などの気候環境や夏や冬などの季節環境を独自に設定することが可能である。
【0039】
培養液供給手段12は、脱塩素器16と、肥料溶解槽17と、培養液調整槽18と、循環ポンプ19と、培養液供給管20と、を備える。培養液供給管20は、植物栽培ユニット13の最上段に設置された植物栽培容器1に取り付けられ、培養液供給管20は地上に設けられた循環ポンプ19の駆動により、植物栽培容器1に培養液を供給する。図4に示す培養液供給管20は、主管と、この主管から分岐して接続された4本の枝管とを備える。主管と枝管とは、植物栽培ユニット13の最上段の位置において接続されており、4本の枝管からそれぞれ各植物栽培容器1に培養液が供給される。なお、培養液供給管20は、図4に示す形態に限定されず、培養液供給管20自体を4本の供給管から構成して、各植物栽培容器1毎に各培養液供給管20を供給するように構成したものであっても良い。このように各々の植物栽培容器1に供給する培養液供給管20をそれぞれ設けることにより、植物栽培容器1内に植えられた植物の種類に応じて濃度やpHなどを調整した各培養液を植物栽培容器1毎に供給することができる。
【0040】
植物栽培ユニット13は、4段の棚から構成された栽培棚21と、この栽培棚1の上から4段までの各棚に野菜などの植物の苗を植え込み植物の生育を行うために配置された植物栽培容器1と、最下段に配置されたゴミや培養液を貯留するための貯留槽22とを備える。なお、植物栽培容器1は、第1実施形態において説明した植物栽培容器を使用した。栽培棚13の上段から4段目までの各植物栽培容器1の真上には各々蛍光灯23が取り付けられ、蛍光灯23は上下方向に昇降可能に構成される。蛍光灯23を昇降させて上下位置を変えることにより、植物栽培容器1内の植物に照射される光の量を調節することが可能である。
【0041】
図5は、斜め方向から見た植物栽培ユニット13の外観を示す図である。本図に示すように、栽培棚21の上から4段までの各棚には4個の植物栽培容器1が平行に4列配置され、最下段も同様に4個の貯留槽22が平行に4列配置される。各棚の植物栽培容器1は、長手方向の一端部に設けられた排水溝3を同一向きに配置している。
【0042】
図6は、コンテナ内に配置した図4に示す植物栽培ユニット13を正面からみた外観図である。本図に示すように、栽培棚21の一端部側から排水管6が下段の植物栽培容器1に垂下している。各棚の上下の棚に配置される植物栽培容器1の向きは、上下の段により各々排水管6が交互に配置される。
【0043】
上記構成の植物栽培装置10では、図4に示す培養液供給手段12の脱塩素器16により、コンテナ11の外部から供給される水道水cに含まれる塩素を除去し、肥料溶解槽17において脱塩素化した水に肥料を溶解して培養液aとする。培養液aは培養液調整槽18に送られた後、循環ポンプ19の駆動により培養液供給管20を介して栽培棚13の上段に設けられた植物栽培容器1に培養液aが送られる。最上段の植物栽培容器1に培養液aが供給されると、培養液aはサイホン7の高さ上限水位にまで達する。サイホン7の高さ上限水位からサイホン7の高さ下限水位に達するまでに培養液aは自然落下し、下段の植物栽培容器1に供給される。栽培棚13の2段目の棚の植物栽培容器に供給された培養液aは、前述したように、サイホン7を介して培養液aが下段の植物栽培容器に送られ、順次下段の栽培棚の植物栽培容器1に培養液aが自然に供給され、最終的に、最下段の貯留槽22に培養液aと共にゴミbが貯留される。最下段の貯留槽22に貯留された培養液aは、循環ポンプ19の駆動により、再度培養液供給管10を介して最上段の植物栽培容器1に供給される。
【0044】
本実施形態によれば、栽培棚の最下段にゴミや培養液を貯留する貯留槽を配置したため、サイホンを利用して下段の栽培棚に水を供給することが可能であり、ポンプを使用して最上段の植物栽培容器に培養液を供給するだけで、下段の植物栽培容器に培養液を供給することができる。
【0045】
また、本実施形態によれば、人工照明として蛍光灯を使用しているため、コンテナ内に多段式の栽培棚を配置し、栽培棚の各棚に植物栽培容器を設置することができる。このため、コンテナ内の空間を有効活用して植物の栽培を行えるため省スペース化を図れると共に、省スペース内にて多量の植物の栽培を行うことができる。
【0046】
さらに、本実施形態によれば、一定の閉空間とした容器として海上輸送用のコンテナを利用したため優れた断熱効果を得ることができる。また、使用済みのコンテナを使用することにより廃棄物を有効活用できると共にコスト削減を図ることができる。さらに、コンテナは容易に移動可能であるため、例えば、栽培している植物が野菜や生花などである場合には、顧客の場所にコンテナを移動させた後、植物栽培容器から野菜や生花を取り出して顧客に提供する等が可能となり、鮮度の高い高品質の野菜や生花を顧客に提供することができる。
【0047】
なお、本実施形態においては、コンテナ内に植物栽培容器を多段から構成した植物栽培ユニットを配置した植物栽培装置について説明したが、本発明の植物栽培装置のコンテナ内に配置されるものは植物栽培ユニットに限定されず、コンテナ内に1段のみの植物栽培容器を配置して構成したものであっても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の植物栽培容器によれば、植物栽培容器から栽培液やゴミなどを容易に排出することができ、その結果、植物の生育を促進することができる。また、本発明の植物栽培ユニット及びこの植物栽培ユニットを用いた植物栽培装置によれば、多段から成る栽培槽に植物栽培容器を設けたため、植物を効率良く大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する図で、植物栽培容器の外観を概略的に示す斜視図。
【図2】植物栽培容器の排水溝を上方から観察した図。
【図3】植物栽培容器の断面を示す模式図。
【図4】コンテナを使用した植物栽培装置の内部の様子を概略的に示す図。
【図5】植物栽培ユニットの外観を示す斜視図。
【図6】コンテナ内に配置した図4に示す植物栽培ユニットを正面から見た外観図。
【図7】従来における、植物栽培容器の一部を示す断面図。
【符号の説明】
1 植物栽培容器
2 栽培槽
3 排水溝
4 育成台
5 段部
6 排水管
7 サイホン
8 排水管
9 取水口
10 植物栽培装置
11 コンテナ
12 培養液供給手段
13 植物栽培ユニット
14 炭酸ガス発生装置
15 空調機
16 脱塩素器
17 肥料溶解槽
18 培養液調整槽
19 循環ポンプ
20 培養液供給管
21 栽培棚
22 貯留槽
23 蛍光灯
a 培養液
b ゴミ
c 水道水

Claims (6)

  1. 水耕栽培により植物の生育を行う栽培槽と、この栽培槽に段部を介して接続され当該栽培槽よりも底部の位置が下方に配置されると共に内部にサイホンが設けられた排水溝と、この排水溝の下部に接続された排水管と、を備えることを特徴とする植物栽培容器。
  2. 前記サイホンの取水口を、排水溝の底部位置から栽培槽の深さ中間位置までの間に配置したことを特徴とする請求項1記載の植物栽培容器。
  3. 前記排水溝に、排水溝の底部からサイホンの上端部までの高さと同一の長さの排水管を当該サイホンと平行に設けたことを特徴とする請求項1記載の植物栽培容器。
  4. 多段から構成される栽培棚の各棚に植物栽培容器が設置された植物栽培ユニットであって、
    前記植物栽培容器は、水耕栽培により植物の生育を行う栽培槽と、この栽培槽に段部を介して接続され当該栽培槽よりも底部の位置が下方に配置されると共に内部にサイホンが設けられた排水溝と、この排水溝の下部に接続された排水管とを備え、
    上段の栽培棚に設けられた植物栽培容器の排水管の下端部が、この栽培棚の真下の栽培棚に設けられた植物栽培容器の栽培槽に向けて配置されるべく当該植物栽培容器を設置したことを特徴とする植物栽培ユニット。
  5. 前記栽培棚の最下段に、ゴミや植物を生育するための培養液を貯留する貯留槽を設けたことを特徴とする請求項4記載の植物栽培ユニット。
  6. コンテナ内に、請求項4または5記載の植物栽培ユニットを配置したことを特徴とする植物栽培装置。
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