JP7381235B2 - スイッチの故障検出装置 - Google Patents

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Description

本発明のスイッチの故障検出装置に関する。
上述したスイッチの故障検出装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1のスイッチの故障検出装置は、電流経路を複数に分岐する複数の分岐経路が設けられ、複数の分岐経路に各々スイッチ及び電流検出部が設けられている。電流検出部は、各分岐経路に流れる電流を検出するセンサである。そして、これら複数のスイッチを制御するマイクロコンピュータ(マイコン)が、複数のスイッチをオン制御した後、順番に一定期間だけオフする。マイコンは、電流検出部を用いて、全てのスイッチをオン制御したときのオン電流、各スイッチをオフ制御したときのオフ電流を検出し、オン電流及びオフ電流に変動がなければ、スイッチの故障を検出していた。
特開2019-66364号公報
ところで、上述した分岐経路に流れる電流は、一定ではなく、変動することがある。このため、上記電流の変動が、スイッチが正常にオフされて分岐経路に流れる電流が遮断されたことによる変動なのか、スイッチが故障してオフできず電流が流れ続けている状態であり、その流れ続けている電流の変動なのか、判断するのが難しい。これにより、スイッチの故障検出精度が低下する、という問題があった。そこで、電流検出部の検出精度を高めるために、組み立て時にオフセット調整などによるゼロ調整を行うことが考えられるが、手間がかかる、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単に、精度よく、スイッチの故障を検出できるスイッチの故障検出装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るスイッチの故障検出装置は、下記[1]~[6]を特徴としている。
[1]
電流経路を複数に分岐する複数の分岐経路上に各々設けられた複数のスイッチと、
前記複数の分岐経路に各々流れる電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出部と、
イグニッションスイッチがオフの期間に前記複数のスイッチの全てをオフ制御したときに前記電流検出部から出力される前記電流検出信号に基づいて、前記電流検出部毎の前記電流検出信号の初期値を記憶する記憶部と、
前記複数のスイッチの少なくとも二つ以上をオン制御とした状態で、前記複数のスイッチを順次オフ制御するスイッチ制御部と、
前記スイッチ制御部による故障検出対象となる前記スイッチのオフ制御中に、前記故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部から出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較に基づいて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する第1故障検出部と、を備え、
前記第1故障検出部は、前記イグニッションスイッチがオンの期間中、周期的に故障検出を行う、
スイッチの故障検出装置。
[2]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置において、
前記第1故障検出部は、さらに、前記スイッチ制御部による前記故障検出対象となる前記スイッチのオン制御中に、前記故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部から出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較結果も用いて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する、
スイッチの故障検出装置。
[3]
[2]に記載のスイッチの故障検出装置において、
前記第1故障検出部は、前記スイッチ制御部による前記故障検出対象となる前記スイッチのオン制御中及び前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ制御中に各々前記電流検出部から出力される前記電流検出信号が、前記初期値よりも大きいと判定できる場合、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する、
スイッチの故障検出装置であること。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のスイッチの故障検出装置において、
当該スイッチの故障検出装置は、車両に搭載され、
前記記憶部は、前記車両のイグニッションスイッチがオフする毎に、当該オフ期間中に前記電流検出部から出力される前記電流検出信号に基づいて、前記電流検出部毎の初期値を記憶する、
スイッチの故障検出装置であること。
[5]
[1]~[4]何れか1項に記載のスイッチの故障検出装置において、
前記スイッチ制御部により前記複数のスイッチの全てがオン制御されたときに、故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部により出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較に基づいて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ故障を検出する第2故障検出部をさらに備えた、
スイッチの故障検出装置であること。
[6]
[5]に記載のスイッチの故障検出装置において、
前記スイッチ制御部により前記複数のスイッチの全てがオン制御されたときに、故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部により出力される前記電流検出信号が、前記初期値と同じであると判定できる場合、前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ故障を検出する、
スイッチの故障検出装置であること。
上記[1]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、第1故障検出部が、スイッチのオフ制御中の電流検出信号及び初期値の比較、スイッチの故障を検出している。これにより、電流検出部のオフセット調整を行わなくても、電流検出信号のゼロ出力の影響を相殺することができ、電流が変動していたとしても、スイッチのオン故障(スイッチがオフできない故障)の検出精度を向上させることができる。
上記[2]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、第1故障検出部が、スイッチのオン制御中の電流検出信号及び初期値の比較に基づいて、スイッチの故障を検出する。これにより、スイッチをオフ制御したときの電流変動に基づいて故障を検出することができるため、より一層精度よく、スイッチのオン故障を検出することができる。
上記[3]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、第1故障検出部は、スイッチ制御部によるスイッチのオン制御中及びスイッチのオフ制御中に各々電流検出部から出力される電流検出信号が、初期値よりも大きいと判定できる場合、スイッチの故障を検出する。これにより、より一層精度よく、スイッチのオン故障を検出することができる。
上記[4]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、イグニッションスイッチがオフする毎に、初期値を記憶するので、電流検出部のゼロ出力が変動しても、ゼロ出力の影響を相殺することができる。これにより、より一層精度よく、スイッチの故障を検出することができる。
上記[5]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、スイッチのオフ故障(スイッチがオンできない故障)を検出することができる。
上記[6]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、より一層精度よく、スイッチのオフ故障を検出することができる。
本発明によれば、簡単に、精度よく、スイッチの故障を検出できるスイッチの故障検出装置を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明のスイッチの故障検出装置を組み込んだ車両用電源供給装置の一実施形態を示す回路図である。 図2は、図1に示すスイッチQ1、Q2、電流I1、I2のタイムチャートを示す。 図3は、図1に示すマイコンの処理手順を示すフローチャートである。 図4は、図1に示すマイコンの始動前点検処理手順を示すフローチャートである。 図5は、図1に示すマイコンの故障診断処理手順を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明のスイッチの故障検出装置を組み込んだ車両用電源供給装置1の一実施形態を示す回路図である。図1に示す車両用電源供給装置1は、車両に搭載されたメインバッテリ11と、サブバッテリ12と、を備えている。
メインバッテリ11は、例えば、鉛バッテリなどの安価なバッテリから構成され、スタータST、オルタネータALTや負荷Lo1に接続されている。サブバッテリ12は、例えば、リチウムイオン、ニッケル水素バッテリなどの高性能のバッテリから構成され、負荷Lo2に接続されている。
上記メインバッテリ11及びサブバッテリ12間の電流経路は、2つに分岐され、2つの分岐経路L1、L2が設けられている。この分岐経路L1、L2には、切替モジュール13(故障検出装置)が設けられている。切替モジュール13は、2つの分岐経路L1、L2上にそれぞれ設けられた複数のスイッチQ1、Q2と、複数の分岐経路L1、L2に各々流れる電流I1、I2に応じた電流検出信号SG1、SG2を出力する電流検出部14と、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)15と、を備えている。マイコン15は、スイッチ制御部、第1故障検出部、第2故障検出部として機能する。
スイッチQ1、Q2は各々、電解効果トランジスタから構成されている。複数の電流検出部14は各々、シャント抵抗14Aと、シャント抵抗14Aの両端電圧を増幅する差動増幅器14Bと、を備えている。シャント抵抗14Aは、分岐経路L1、L2上にそれぞれ設けられている。分岐経路L1上に設けられたシャント抵抗14Aは、スイッチQ1と直列接続されている。分岐経路L2上に設けられたシャント抵抗14Aは、スイッチQ2と直列接続されている。差動増幅器14Bは、シャント抵抗14Aの両端がそれぞれ入力され、シャント抵抗14Aの両端電圧を増幅して、分岐経路L1、L2上に流れる電流I1、I2に応じた電流検出信号SG1、SG2としてマイコン15に供給する。
マイコン15は、車両用電源供給装置1全体の制御を司り、CPU、ROM、RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。マイコンは、スイッチQ1、Q2のゲートに接続され、ゲート信号を供給してスイッチQ1、Q2のオンオフを制御する。また、マイコン15は、後述する電流検出信号SG1、SG2の初期値SG1、SG2を記憶するメモリ15A(記憶部)を有している。
マイコン15は、例えば、サブバッテリ12を回生充電させたい場合など、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する必要があるときに、スイッチQ1、Q2の双方をオン制御する。マイコン15は、スイッチQ1、Q2をオン制御すると、スイッチQ1、Q2の故障を検出する。
次に、スイッチQ1、Q2の故障検出原理について、図2を参照して説明する。まず、スイッチQ1、Q2の全部をオンした状態について考える(図2の期間T1)。なお、分岐経路L1、L2にそれぞれ設けた電流検出部14のシャント抵抗14Aは、抵抗値が等しいものとする。スイッチQ1、Q2の全部がオンであれば、各電流検出部14により検出された分岐経路L1、L2に流れる電流I1、I2は等しくなる(図2(C)~(F))。このとき、電流I1、I2は、合計電流I0の1/2倍となる。
次に、スイッチQ1のみを一定時間(例えば2ms~10ms)オフする(図2の期間T2)。このとき、スイッチQ1が正常であれば、図2(C)に示すように、分岐経路L1に流れていた電流I1が0Aになる。そして、今まで分岐経路L1に流れていた電流が分岐経路L2を通って流れるため、図2(E)に示すように、分岐経路L2に流れる電流I2が増加し(2倍になる)、合計電流I0と等しくなる。スイッチQ2のみを一定時間オフしたときも同様に(図2の期間T3)、スイッチQ2が正常にオフすれば、図2(E)に示すように、分岐経路L2に流れていた電流I2が0Aになる。なお、スイッチQ1をオフしている間は、スイッチQ2がオンしているため、バッテリ11、12間の導通は保たれる。また、スイッチQ2がオフしている間は、スイッチQ1がオンしているため、バッテリ11、12間の導通は保たれる。
一方、スイッチQ1のみを一定時間オフしたときに(図2の期間T2)、例えばスイッチQ1に固着故障が発生し、スイッチQ1がオフできなければ、スイッチQ1を通じて分岐経路L1に電流が流れ続ける。このため、図2(D)に示すように、スイッチQ1をオフ制御しても、電流I1が0Aまで落ちない。スイッチQ2のみを一定時間オフしたとき(図2の期間T3)も同様に、例えばスイッチQ2に固着故障が発生し、スイッチQ2がオフできなければ、スイッチQ2を通じて分岐経路L2に電流が流れ続ける。このため、図2(F)に示すように、スイッチQ2をオフ制御しても、電流I2が0Aまで落ちない。
本実施形態のマイコン15は、分岐経路L1、L2を順次遮断したときに電流I1、I2に変動があるか否かを判定して、その分岐経路L1、L2に設けたスイッチQ1、Q2の故障を検出する。また、マイコン15は、スイッチQ1、Q2をオフしたときに、電流検出部14から出力される電流検出信号SG1、SG2を取り込み、初期値(ゼロ出力)SG1、SG2としてメモリ15Aに記憶する。そして、マイコン15は、スイッチQ1、Q2をオン制御及びオフ制御したときの電流検出信号SG1、SG2と、メモリ15Aに記憶された初期値SG1、SG2と、を比較して、電流I1、I2に変動があるか否かを判定する。
次に、上記概略で説明した車両用電源供給装置1の詳細な動作について図3のフローチャートを参照して説明する。まず、マイコン15は、イグニッション(IG)スイッチがオフの期間に、電流検出部14から出力される電流検出信号SG1、SG2を取り込み、初期値SG1、SG2としてメモリ15Aに記憶する始動前点検を行う(ステップS1)。また、IGスイッチがオンの期間(車両が走行して、バッテリ11、12が通電される期間)、マイコン15は、スイッチQ1、Q2の故障診断を行う(ステップS2)。
上記始動前点検の詳細について図4を参照して説明する。まず、マイコン15は、全てのスイッチQ1、Q2をオフする(ステップS11)。これにより、分岐経路L1、L2に流れる電流I1、I2は0Aとなる。次に、マイコン15は、分岐経路L1、L2に各々設けられた電流検出部14から出力される電流検出信号SG1、SG2を取り込む(ステップS12)。その後、マイコン15は、取り込んだ各電流検出信号SG1、SG2を電流検出部14毎の初期値SG1、SG2として記憶して(ステップS13)、処理を終了する。
上記故障診断の詳細について図5を参照して説明する。上記マイコン15は、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する必要があると判断すると、所定の故障診断周期(例えば1s~10s)毎に、スイッチQ1、Q2の故障を検出する故障診断処理を開始する。
故障診断処理において、マイコン15は、全てのスイッチQ1、Q2をオンする(ステップS21)。次に、マイコン15は、全ての分岐経路L1、L2に設けられた電流検出部14から出力される電流検出信号SG1、SG2を取り込む(ステップS22)。マイコン15は、ステップS22で取り込んだ電流検出信号SG1、SG2をオン制御中の電流検出信号SG1on、SG2onとしてメモリ15Aに一時的に記憶させる。
その後、マイコン15は、電流検出信号SG1on、SG2onとメモリ15Aに記憶された初期値SG1、SG2とを比較して、分岐経路L1、L2に通電があるか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23において、マイコン15は、SG1on≒SG1又はSG2on≒SG2であれば、スイッチQ1、Q2がオンできずに分岐経路L1、L2が通電されていない(=電流I1又はI2が0A)であると判定する。詳細には、マイコン15は、SG1on≦(SG1+所定値)の場合に、SG2on≒SG2と判定し、SG2on≦(SG2+所定値)の場合に、SG2on≒SG2と判定する。
マイコン15は、分岐経路L1、L2の少なくとも一方が通電されていないと判定すると(ステップS23でN)、警告信号を出力して(ステップS24)、処理を終了する。図示しないメータが、警告信号を受信すると、スイッチQ1、Q2がオフのまま固着され、オンできないオフ故障である旨を報知する。
一方、マイコン15は、分岐経路L1、L2が双方とも通電されていると判定すると(ステップS23でY)、次のステップS25に進み、スイッチQ1のオン故障診断を行う。ステップS25において、マイコン15は、スイッチQ1を定時間だけオフ制御して、再びオン制御する。スイッチQ2はオンを保持する。マイコン15は、ステップS25でオフ制御している間に電流検出部14から出力される電流検出信号SG1を取り込み、オフ制御中の電流検出信号SG1offとしてメモリ15A内に一時的に記憶させる。
次に、マイコン15は、メモリ15Aに記憶されたオン制御中の電流検出信号SG1on及び初期値SG1の比較と、オフ制御中の電流検出信号SG1off及び初期値SG1の比較と、に基づいて、スイッチQ1の故障を検出する(ステップS26)。
ステップS26において、マイコン15は、SG1on>SG1かつSG1off≒SG1であれば、スイッチQ1のオフによって電流I1が変動していると判定し、スイッチQ1は正常であると判定する。また、マイコン15は、SG1on>SG1かつSG1off>SG1であれば、スイッチQ1がオフできずに電流I1が変動していないと判定し、スイッチQ1の故障を検出する。詳細には、マイコン15は、SG1on、SG1off>(SG1+所定値)の場合に、SG1on、SG1off>SG1と判定し、SG1off≦(SG1+所定値)の場合に、SG1off≒SG1と判定する。
マイコン15は、スイッチQ1の故障を検出すると(ステップS26でY)、診断信号を出力して(ステップS27)、処理を終了する。図示しないメータが、診断信号を受信すると、スイッチQ1がオンのまま固着され、オフできないオン故障である旨を報知する。
マイコン15は、スイッチQ1が正常であると判定すると(ステップS26でN)、次のステップS28に進み、スイッチQ2のオン故障診断を行う。ステップS28において、マイコン15は、スイッチQ2を一定時間だけオフ制御して、再びオン制御する。スイッチQ1はオンを維持する。マイコン15は、ステップS28でオフ制御している間に電流検出部14から出力される電流検出信号SG2を取り込み、オフ制御中の電流検出信号SG2offとしてメモリ15A内に一時的に記憶させる。
次に、マイコン15は、メモリ15Aに記憶されたオン制御中の電流検出信号SG2on及び初期値SG2の比較と、オフ制御中の電流検出信号SG2off及び初期値SG2の比較と、に基づいて、スイッチQの故障を検出する(ステップS29)。
ステップS29において、マイコン15は、SG2on>SG2かつSG2off≒SG2であれば、スイッチQ2のオフによって電流I2が変動していると判定し、スイッチQ2は正常であると判定する。また、マイコン15は、SG2on>SG2かつSG2off>SG2であれば、スイッチQ2がオフできずに電流I2が変動していないと判定し、スイッチQ2の故障を検出する。詳細には、マイコン15は、SG2on、SG2off>(SG2+所定値)の場合に、SG2on、SG2off>SG2と判定し、SG2off≦(SG2+所定値)の場合に、SG2off≒SG2と判定する。
マイコン15は、スイッチQ2の故障を検出すると(ステップS29でY)、診断信号を出力して(ステップS27)、処理を終了する。図示しないメータが、診断信号を受信すると、スイッチQ2がオンのまま固着され、オフできないオン故障である旨を報知する。
マイコン15は、スイッチQ2が正常であると判定すると(ステップS29でN)、処理を終了する。
上述した実施形態によれば、マイコン15が、スイッチQ1、Q2のオン制御中の電流検出信号SG1on、SG2on及び初期値SG1、SG2の比較、スイッチQ1、Q2のオフ制御中の電流検出信号SG1off、SG2off及び初期値SG1、SG2の比較に基づいて、スイッチQ1、Q2の故障を検出している。これにより、電流検出部14のオフセット調整を行わなくても、電流検出信号SG1、SG2のゼロ出力の影響を相殺することができ、電流I1、I2が変動していたとしても、スイッチQ1、Q2のオン故障(スイッチQ1、Q2がオフできない故障)の検出精度を向上させることができる。
上述した実施形態によれば、マイコン15は、スイッチQ1、Q2のオン制御中及びオフ制御中に電流検出部14から出力される電流検出信号SG1on,SG1offの双方、電流検出信号SG2on,SG2offの双方が、初期値SH1、SH2よりも大きいと判定できる場合、スイッチQ1、Q2の故障を検出する。これにより、より一層精度よく、スイッチQ1、Q2のオン故障を検出することができる。
上述した実施形態によれば、マイコン15は、IGスイッチがオフする毎に、初期値SH1、SH2を記憶するので、電流検出部14のゼロ出力が変動しても、ゼロ出力の影響を相殺することができる。これにより、より一層精度よく、スイッチQ1、Q2の故障を検出することができる。
上述した実施形態によれば、マイコン15は、複数のスイッチQ1、Q2の全てがオン制御されたときに電流検出部14により出力される電流検出信号SG1on、SG1off及び初期値SG1、SG2の比較に基づいて故障を検出する。これにより、スイッチQ1、Q2のオフ故障(スイッチがオンできない故障)を検出することができる。
上述した実施形態によれば、マイコン15は、複数のスイッチQ1、Q2の全てがオン制御されたときに電流検出部14により出力される電流検出信号SG1on、SG1offが、初期値SG1、SG2と同じであると判定できる場合、スイッチQ1、Q2の故障を検出する。これにより、より一層精度よく、スイッチQ1、Q2のオフ故障を検出することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上述した実施形態によれば、全てのスイッチQ1、Q2をオフしたときに取り込んだ電流検出信号SG1、SG2を初期値SG1、SG2としてメモリ15A内に記憶させていたが、これに限ったものではない。取り込んだ電流検出信号SG1、SG2に所定値を加算した値を初期値SG1、SG2としてメモリ15A内に記憶させるようにしてもよい。この場合、電流検出信号SG1、SG2が初期値SG1、SG2以下であれば、SG1≒SG1、SG2≒SG2と判定できる。
また、上述した実施形態によれば、電流経路を2つの分岐経路L1、L2に分岐していたが、これに限ったものではない。分岐経路L1、L2が複数に分岐すればよく、3つ以上に分岐されていてもよい。例えば、電流経路が3つに分岐されている場合、マイコンは、3つのスイッチのうち1つ以上がオンした状態で、スイッチを順次オフ制御すればよい。例えば、3つのスイッチのうち1つをオフ制御、残り2つをオン制御し、オフ制御する1つのスイッチを順次切り替えるようにしてもよい。また、3つのスイッチのうち1つをオン制御、残り2つをオフ制御し、オン制御する1つのスイッチを順次切り替えるようにしてもよい。
また、上述した実施形態によれば、電流検出部14としては、シャント抵抗14Aを用いたものが採用されていたが、これに限ったものではない。電流検出部14としては、電流が検出できるものであればよく、磁気センサを用いたものを採用してもよい。
また、上述した実施形態によれば、故障検出装置は、バッテリ11、12間に設けられたスイッチQ1、Q2の故障を検出していたが、これに限ったものではない。バッテリ11、12と負荷Lo1、Lo2との間に設けられるスイッチの故障検出に用いてもよい。
ここで、上述した本発明に係るスイッチの故障検出装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電流経路を複数に分岐する複数の分岐経路(L1、L2)上に各々設けられた複数のスイッチ(Q1、Q2)と、
前記複数の分岐経路(L1、L2)に各々流れる電流(I1、I2)に応じた電流検出信号(SG1、SG2)を出力する電流検出部(14)と、
前記複数のスイッチ(Q1、Q2)をオフ制御したときに前記電流検出部(14)から出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)に基づいて、前記電流検出部(14)毎の前記電流検出信号(SG1、SG2)の初期値を記憶する記憶部(15A)と、
前記複数のスイッチ(Q1、Q2)の少なくとも1つ以上をオンにした状態で、前記複数のスイッチ(Q1、Q2)を順次オフ制御するスイッチ制御部(15)と、
前記スイッチ制御部(15)による前記スイッチ(Q1、Q2)のオフ制御中に前記電流検出部(14)から出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)及び前記初期値の比較に基づいて、前記スイッチ(Q1、Q2)の故障を検出する第1故障検出部(15)と、を備えた、
スイッチの故障検出装置(13)。
[2]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置(13)において、
前記第1故障検出部(15)は、前記スイッチ制御部(15)による前記スイッチ(Q1、Q2)のオン制御中に前記電流検出部(14)から出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)及び前記初期値の比較に基づいて、前記スイッチ(Q1、Q2)の故障を検出する、
スイッチの故障検出装置(13)。
[3]
[2]に記載のスイッチの故障検出装置(13)において、
前記第1故障検出部(15)は、前記スイッチ制御部(15)による前記スイッチ(Q1、Q2)のオン制御中及び前記スイッチ(Q1、Q2)のオフ制御中に各々前記電流検出部(14)から出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)が、前記初期値よりも大きいと判定できる場合、前記スイッチ(Q1、Q2)の故障を検出する、
スイッチの故障検出装置(13)。
[4]
[1]~[3]何れか1に記載のスイッチの故障検出装置(13)において、
当該スイッチの故障検出装置(13)は、車両に搭載され、
前記記憶部(15A)は、前記車両のイグニッションスイッチがオフする毎に、当該オフ期間中に前記電流検出部(14)から出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)に基づいて、前記電流検出部(14)毎の初期値を記憶する、
スイッチの故障検出装置(13)。
[5]
[1]~[4]何れか1に記載のスイッチの故障検出装置(13)において、
前記スイッチ制御部(15)により前記複数のスイッチ(Q1、Q2)の全てがオン制御されたときに前記電流検出部(14)により出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)及び前記初期値の比較に基づいて故障を検出する第2故障検出部(15)をさらに備えた、
スイッチの故障検出装置(13)。
[6]
[5]に記載のスイッチの故障検出装置(13)において、
前記スイッチ制御部(15)により前記複数のスイッチ(Q1、Q2)の全てがオン制御されたときに前記電流検出部(14)により出力される前記電流検出信号(SG1、SG2)が、前記初期値と同じであると判定できる場合、前記スイッチ(Q1、Q2)の故障を検出する、
スイッチの故障検出装置(13)。
13 切替モジュール(スイッチの故障検出装置)
14 電流検出部
15 マイコン(スイッチ制御部、第1故障検出部、第2故障検出部)
15A メモリ(記憶部)
I1、I2 電流
L1、L2 分岐経路
Q1、Q2 スイッチ
SG1、SG2 電流検出信号

Claims (6)

  1. 電流経路を複数に分岐する複数の分岐経路上に各々設けられた複数のスイッチと、
    前記複数の分岐経路に各々流れる電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出部と、
    イグニッションスイッチがオフの期間に前記複数のスイッチの全てをオフ制御したときに前記電流検出部から出力される前記電流検出信号に基づいて、前記電流検出部毎の前記電流検出信号の初期値を記憶する記憶部と、
    前記複数のスイッチの少なくとも二つ以上をオン制御とした状態で、前記複数のスイッチを順次オフ制御するスイッチ制御部と、
    前記スイッチ制御部による故障検出対象となる前記スイッチのオフ制御中に、前記故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部から出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較に基づいて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する第1故障検出部と、を備え、
    前記第1故障検出部は、前記イグニッションスイッチがオンの期間中、周期的に故障検出を行う、
    スイッチの故障検出装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチの故障検出装置において、
    前記第1故障検出部は、さらに、前記スイッチ制御部による前記故障検出対象となる前記スイッチのオン制御中に、前記故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部から出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較結果も用いて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する、
    スイッチの故障検出装置。
  3. 請求項2に記載のスイッチの故障検出装置において、
    前記第1故障検出部は、前記スイッチ制御部による前記故障検出対象となる前記スイッチのオン制御中及び前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ制御中に各々前記電流検出部から出力される前記電流検出信号が、前記初期値よりも大きいと判定できる場合、前記故障検出対象となる前記スイッチのオン故障を検出する、
    スイッチの故障検出装置。
  4. 請求項1~3何れか1項に記載のスイッチの故障検出装置において、
    当該スイッチの故障検出装置は、車両に搭載され、
    前記記憶部は、前記車両のイグニッションスイッチがオフする毎に、当該オフ期間中に前記電流検出部から出力される前記電流検出信号に基づいて、前記電流検出部毎の初期値を記憶する、
    スイッチの故障検出装置。
  5. 請求項1~4何れか1項に記載のスイッチの故障検出装置において、
    前記スイッチ制御部により前記複数のスイッチの全てがオン制御されたときに、故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部により出力される前記電流検出信号及び前記初期値の比較に基づいて、前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ故障を検出する第2故障検出部をさらに備えた、
    スイッチの故障検出装置。
  6. 請求項5に記載のスイッチの故障検出装置において、
    前記スイッチ制御部により前記複数のスイッチの全てがオン制御されたときに、故障検出対象となる前記スイッチが設けられた前記分岐経路上の前記電流検出部により出力される前記電流検出信号が、前記初期値と同じであると判定できる場合、前記故障検出対象となる前記スイッチのオフ故障を検出する、
    スイッチの故障検出装置。
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