JP7379030B2 - 撮像装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、選択的に読み出し可能な複数の画素を含む撮像素子を有する撮像装置、その撮像装置の制御方法、およびプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置において、被写体像に対応する信号を取得する撮像素子としてCMOSセンサが広く用いられている。CMOSセンサは、画素ごとに設けられた光電変換素子によって電荷を電圧信号に変換し、スイッチを介して電圧信号を出力する。CMOSセンサの消費電力は、同じく撮像素子に用いられるCCDセンサの消費電力よりも低い。
近年、画像取得の分野において、高画質化(FHD,4K等)および高フレームレート化(60fps,120fps等)が著しい。結果として、CMOSセンサにおける消費電力も増大している。特許文献1には、メモリ部から画素データを読み出すに際し、電流源およびAD変換器の動作を停止することによって消費電力を低減する技術が開示されている。
国際公開第2014/007004号
特許文献1の技術においては、撮像部の撮像素子に含まれる全画素に対して読出し動作が実行される。一般的に、読出し動作を実行するときに撮像部の消費電力が最大となることが多い。したがって、特許文献1の技術を用いても、消費電力を削減する効果が十分でない可能性がある。
以上の事情に鑑み、本発明は、消費電力を低減可能な撮像装置、制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、選択的に読み出し可能な複数の画素を含む撮像素子を有し、前記撮像素子に結像した被写体の光学像を撮像して画像情報として出力する撮像部と、前記撮像部から出力された前記画像情報と、前記撮像部から出力された前記画像情報に重畳して前記画像情報以外の情報である付加情報とを表示する表示部と、前記表示部において前記付加情報が表示される範囲に相当する前記撮像素子内の前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御するとともに、前記被写体の周辺領域における光学情報に基づいて露光制御および合焦制御が実行される場合において、前記付加情報が表示される前記範囲と前記周辺領域とが重なり合うときに、前記付加情報が表示される前記範囲に相当する前記撮像素子内の範囲に含まれる前記画素を読み出すように前記撮像部を制御する読出し制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像情報が表示されない表示部の範囲に相当する画素を読み出すことが抑制されるので、撮像装置における消費電力が低減される。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における撮影シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における表示部座標と画素座標との関係を示す説明図である。 本発明の第1実施形態において主被写体の周辺情報を用いて画像演算を実行する場合の撮像動作の説明図である。 本発明の第2実施形態において拡大表示(電子ズーム)を実行する場合の撮像動作の説明図である。 本発明の第3実施形態に係る撮像部の撮像素子の回路構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態において付加情報領域およびサブ画像領域を列方向に亘って表示する場合の撮像動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下に説明される各実施形態は、本発明を実現可能な構成の一例に過ぎない。以下の各実施形態は、本発明が適用される装置の構成や各種の条件に応じて適宜に修正または変更することが可能である。また、以下の各実施形態に含まれる要素の組合せの全てが本発明を実現するに必須であるとは限られず、要素の一部を適宜に省略することが可能である。したがって、本発明の範囲は、以下の各実施形態に記載される構成によって限定されるものではない。また、相互に矛盾のない限りにおいて実施形態内に記載された複数の構成を組み合わせた構成も採用可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像装置100には、レンズユニット200が着脱可能に装着される。以下、撮像装置100が有する各部について説明する。
システム制御部120は、撮像装置100を全体的に制御すると共に、接続端子101を介してレンズ制御部203と通信してレンズユニット200を制御する制御回路である。システム制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Microprocessor Unit)を用いて構成される。システム制御部120は、後述するプログラムを実行することで、以下に説明される各部のうちの機能ブロック(座標制御部129等)を実現することができる。
撮像部121は、撮像光学系を介して結像した被写体の光学像を電気信号(画素信号)に変換する撮像素子と、撮像素子が出力した電気信号をデジタル信号に変換するAD変換部とを有する。撮像光学系には、例えば、レンズ部205、絞り206、レンズマウント102/202、およびシャッター135が含まれる。撮像素子は、例えば、2次元的に配列された複数の画素ごとに選択的に画像信号を読み出し可能なXYアドレス方式のCMOSセンサである。AD変換部は、変換したデジタル信号をメモリ122へと出力する。AD変換部は、画素ごとに設けられてもよいし、画素列ごとまたは画素行ごとに設けられてもよい。
メモリ122は、種々の情報を記憶する記憶媒体であって、例えば、RAM(Random Access Memory)によって構成される。メモリ122は、撮影によって得られた静止画像および動画像、並びに撮像画像を表示部125で再生表示するのに用いられる画像情報を格納する他、システム制御部120が使用するワーキングメモリとしても機能する。メモリ122は、所定枚数の静止画像および動画像を格納するのに十分な記憶容量を有している。また、メモリ122には、システム制御部120が使用するプログラムスタック領域、ステータス記憶領域、演算用領域、ワーク用領域、および画像表示データ用領域が確保されている。本実施形態における各種の制御演算処理は、メモリ122に確保された演算用領域を用いてシステム制御部120が実行する。
画像処理部123は、撮像部121から出力されたデジタル信号に対して種々の画像処理(画素補間処理、色変換処理等)を実行する集積回路である。画像処理部123は、適応離散コサイン変換(ADCT)等の手法に従って画像情報を圧縮伸長する圧縮・伸長回路を有する。画像処理部123は、メモリ122に格納された画像データを読み込んで圧縮処理または伸長処理を実行し、処理後の画像データを再度メモリ122に書き込むことができる。画像処理部123は、撮像部121による撮像画像を表示部125に表示するのに用いられる画像情報をメモリ122に書き込むことができる。
メモリ制御部124は、画像処理部123、表示部125、および外部着脱メモリ部128等の各部とメモリ122との間のデータ伝送を制御する。
表示部125は、システム制御部120による制御の下、種々の情報を表示する表示装置であって、例えば、液晶パネル表示部およびバックライト照明部によって構成される。撮像部121から得られた撮像データを表示部125がリアルタイムにスルー表示することによって、ライブビュー撮影を実現することができる。ライブビュー撮影中は、AF(自動焦点調整)対象である被写体を操作者が認識できるように、表示部125に表示される表示画像に対してAF領域を示すAF枠を重畳することができる。表示部125がタッチパネル(操作部131)としても機能する場合、タッチパネルによってAF対象の被写体の位置を操作者が指定可能なタッチAFを実現することができる。
画像演算部126は、撮像画像のコントラスト値を算出し、算出したコントラスト値に基づいて撮像画像の合焦状態を測定することができる。また、画像演算部126は、メモリ122に格納された画像情報と、現在の撮像画像との相関値を算出して、最も相関の高い領域を探索することができる。
不揮発性メモリ127は、種々の情報を記憶する記憶媒体であって、電気的に記録および消去が可能な不揮発性メモリである。不揮発性メモリ127は、例えば、フラッシュメモリやEEPROM等の素子によって構成される。不揮発性メモリ127には、撮影状態が保存される他、システム制御部120が撮像装置100の制御に用いるプログラムが格納されている。
外部着脱メモリ部128は、メモリカード等の外部記憶媒体を着脱可能なインタフェースであって、外部記憶媒体へのデータの書込みや読出しを実行する。
座標制御部129は、画像情報以外の情報(付加情報)が表示されている表示部125の座標(表示部座標)および以上の画像情報以外の情報(付加情報)が表示されている表示部座標に相当する撮像素子の座標(画素座標)を取得(算出)する。加えて、座標制御部129は、以上のように取得した座標情報(表示部座標および画素座標)に基づいて、撮像素子における読出し領域および非読出し領域を設定するように撮像部121を制御する。すなわち、座標制御部129は、撮像部121の撮像素子の読出しを制御する読出し制御部として機能することができる。
電源部130は、電池、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電源部130は、電池が装着されているか否か、装着されている電池の種別、および電池残量を検出することができる。電源部130は、以上の検出結果およびシステム制御部120からの指示に基づいてDC-DCコンバータを制御して、所定の電圧を所定期間に亘って各ブロックに供給することができる。
操作部131は、操作者からの操作を受け付けて動作指示を示す指示信号をシステム制御部120に供給する。操作部131は、例えば、表示部125と兼用されるタッチパネル、スイッチ、ダイヤル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等のいずれかまたは組合せによって構成される。
測光部133は、AE(自動露出)処理を実行するための測光を実行する。レンズ部205に入射した光線は、絞り206、レンズマウント202/102、および不図示の測光用レンズを透過して測光部133に入射する。測光部133は、入射した光線によって光学像として結像された画像の露出状態を測定して、測光情報を取得する。
シャッター制御部132は、測光部133からの測光情報に基づいて、絞り206を制御するレンズ制御部203と連携しつつシャッター135の開閉を制御する。
シャッター135は、例えばフォーカルプレーンシャッターであって、非撮影時には閉鎖状態となって撮像部121(撮像素子)を遮光し、撮影時には開放状態となって撮像部121(撮像素子)に光線を導く。
測距部134は、AF処理を実行するための測距を実行する。レンズ部205に入射した光線は、絞り206、レンズマウント202/102、および不図示の測距用ミラーを透過して測距部134に入射する。測距部134は、入射した光線によって光学像として結像された画像の合焦状態を測定して、測距情報を取得する。なお、ライブビュー撮影中において、測距部134は、画像演算部126が算出したコントラスト値に基づいて撮影画像の合焦状態を測定して測距情報を取得することもできる。
接続端子101/201は、撮像装置100とレンズユニット200とを電気的に接続する端子である。本体側接続端子101とレンズ側接続端子201とが機械的に接触することによって導通する。システム制御部120は、接続端子101/201を介してレンズ制御部203と信号を送受信する。
レンズマウント102/202は、撮像装置100とレンズユニット200とを機械的に接続する保持機構である。本体側マウント102とレンズ側マウント202とが組み合わせられることによって両者が接続される。マウントの種類として、バヨネット式、スピゴット式、ねじ込み式が例示される。
レンズユニット200は、いわゆる交換レンズであって、撮像光学系を主として構成する。レンズユニット200は、レンズ側接続端子201、レンズ側マウント202、レンズ制御部203、レンズ駆動部204、レンズ部205、および絞り206を有する。
レンズ制御部203は、レンズユニット200を全体的に制御する制御回路であって、制御に用いる制御情報を格納する記憶媒体も有する。以上の記憶媒体は、動作制御用の定数、変数、展開されたプログラム等を記憶する揮発性メモリを含む。以上の記憶媒体は、レンズユニット200の固有番号等の識別情報および管理情報、開放絞り値、最小絞り値、および焦点距離等の機能情報、現在および過去の設定値、並びにレンズ駆動部204の駆動周波数情報等の諸制御情報を格納する不揮発性メモリを含む。
レンズ制御部203は、測距部134または画像処理部123によって測定された画像の合焦状態に応じてレンズ部205のフォーカシングを制御することで、AF動作を実現する。以上のAF動作によって、撮像部121(撮像素子)に入射する被写体像の結像位置を変更することができる。レンズ制御部203は、さらに、絞り206の開閉制御およびレンズ部205のズーミング制御を実行することができる。
レンズ駆動部204は、レンズ制御部203からの制御信号に基づいて、レンズ部205および絞り206を駆動する。以上の制御信号は、例えば、フォーカシング制御信号、ズーミング制御信号、絞り制御信号である。
レンズ部205は、フォーカスレンズおよびズームレンズを含む複数のレンズによって構成される。レンズ部205に含まれるレンズは、レンズ駆動部204によって駆動(例えば、光軸方向に移動)される。
絞り206は、開口部のサイズがレンズ制御部203に制御されることで撮影時に通過する光線の量を調節する絞り(ダイアフラム)であって、例えば、複数枚の絞り羽根を有する虹彩絞りによって構成される。
レンズユニット200において、被写体の光学像は、レンズ部205、絞り206、レンズマウント202/102、およびシャッター135を介して撮像部121に到達し、撮像素子上に結像する。
撮像装置100が有するサブレンズ136、サブシャッター137、およびサブ撮像部138は、それぞれ、レンズ部205、シャッター135、および撮像部121と同様の構成を有する。本実施形態のサブレンズ136は、レンズ部205よりも広角の範囲を捉えることができる。
以下、図2および図3を参照して、本実施形態における撮像動作について説明する。図2は、本発明の第1実施形態における撮影シーケンスを示すフローチャートである。本フローチャートにて用いられる各機能ブロック(特に、座標制御部129)および実行される各処理は、主として、不揮発性メモリ127に格納されているプログラムをシステム制御部120がメモリ122に展開して実行することによって実現される。図3は、表示部125に表示される表示画像(図3(a))並びに撮像素子の読出し領域および非読み出し領域(図3(b))を例示する。
ステップS101において、座標制御部129は、表示部125において、画像情報以外の情報(付加情報)が表示されている座標(表示部座標)を読み出す。前述したように、画像情報は、撮像部121によって取得された撮像画像を表示部125に表示させるのに用いられるデータである。また、画像情報以外の情報(付加情報)は、例えば、操作者に提示される撮影状態に関する撮像装置100の設定情報であって、撮影モード(静止画モードまたは動画モード等)、シャッター速度、絞り値等を含む。付加情報は、撮像部121が出力する撮像画像に対応する画像情報に重畳して表示部125に表示される。図3(a)を参照して、画像情報および付加情報の例を示す。
図3(a)は、表示部125に表示される表示画像300aの一例である。本例の表示画像300aには、主被写体303である動物を含む被写体像を示す画像情報領域と、操作者に対する付加情報を示す付加情報領域301とが表示されている。付加情報領域301は、フォーカスモード領域301a、動作モード領域301b/301c、シャッター速度領域301d、絞り値領域301e、およびISO感度領域301fを含む。本実施形態では、撮像部121(撮像素子)からの本撮影用の画像情報領域(表示画像300aの全体に相当)に加えて、サブ撮像部138からの撮影補助用のサブ画像情報を表示するサブ画像領域302が重畳して表示部125に表示されている。サブ画像情報の画角は、撮像部121から出力される本撮影用の画像情報よりも画角が広い。撮影補助用のサブ画像領域302を示すサブ画面内には、本撮影用の画像情報に相当する範囲を示す枠300bが表示されている。なお、撮影補助用のサブ画像領域302が表示部125に表示されていなくてもよい。
ステップS102において、座標制御部129は、ステップS101にて取得した付加情報が表示されている表示部座標を、表示部125に対応する撮像素子の座標(画素座標)に換算する。以上の座標換算についてはステップS104の説明と併せて後述する。
ステップS103において、座標制御部129は、ステップS102にて換算された画素座標を撮像部121に転送する。
ステップS104において、座標制御部129は、ステップS103にて転送された画素座標に相当する画素から電気信号を読み出さないように撮像素子の読出し動作を撮像部121に設定する。すなわち、座標制御部129は、撮像素子における読出し領域および非読出し領域を設定するように、撮像部121に座標情報を転送する。図3(b)を参照して、撮像素子における読出し領域および非読出し領域の例を示す。
図3(b)は、撮像部121の撮像素子の有効画素領域310における読出し動作を実行すべき読出し領域および読出し動作を実行しない非読出し領域311/312の一例である。図3(b)に示される読出し領域および非読出し領域311/312は、図3(a)に示される画像情報領域並びに付加情報領域301および撮影補助用のサブ画像領域302に対応している。より具体的には、有効画素領域310内の非読出し領域311a~311fは、それぞれ、表示画像300a内の付加情報領域301a~301fに対応している。同様に、有効画素領域310内の非読出し領域312は、表示画像300a内の撮影補助用のサブ画像領域302に対応している。
図3(a)と図3(b)とを対比して、ステップS102における表示部座標と画素座標の換算について説明する。本例において、表示部125の液晶パネルの画素数が横1000×縦600であり、撮像部121の撮像素子の画素数が横1000n×縦600m(nおよびmはそれぞれ自然数)であると想定する。すなわち、撮像部121の撮像素子は、表示部125の液晶パネルの画素数を縦横方向にそれぞれ自然数倍した画素数を有する。表示画像300a内の付加情報領域(フォーカスモード領域)301aについて考える。表示画像300aにおけるフォーカスモード領域301aの表示部座標の範囲は、図3(a)に示すように(x,y)=(11,11)~(20,20)の範囲である。以上の表示部座標の範囲に相当する画素座標の範囲は、それぞれ、横方向(x軸方向)にn倍、縦方向(y軸方向)にm倍した(11n,11m)~(20n,20m)の範囲である。したがって、座標制御部129は、ステップS102にて、フォーカスモード領域301aの表示部座標の範囲(11,11)~(20,20)を換算した画素座標の範囲(11n,11m)~(20n,20m)を非読出し領域として撮像部121に転送する。座標制御部129は、他の付加情報領域301b~301fおよび撮影補助用のサブ画像領域302についても同様に、表示部座標を画素座標に換算して撮像部121に転送する。撮像部121は、転送された画素座標に基づいて非読出し領域を設定する。
ステップS105において、撮像部121は、ステップS104における読出し領域および非読出し領域の設定に従って電気信号(画像情報)の読出し動作(すなわち、撮像動作)を開始するように撮像素子を駆動する。すでに撮像動作が開始している場合、撮像部121は、読出し領域および非読出し領域の設定を更新した上で撮像動作を継続するように撮像素子を駆動する。
ステップS106において、座標制御部129は、付加情報が表示されている表示部座標に変化が生じたか否かを判定する。付加情報が表示されている表示部座標に変化が生じている場合(S106:YES)、処理がステップS101に戻される。一方、付加情報が表示されている表示部座標に変化がない場合(S106:NO)、処理がステップS107に進められる。
ステップS107において、システム制御部120は、撮影動作が終了したか否かを判定する。撮影動作が終了していない場合(S107:NO)、処理がステップS106に戻されて、撮像動作(撮像素子における読出し動作)が継続される。他方、撮像動作が終了した場合(S107:YES)、本処理フローは終了する。
以上の処理フローにおいては、ステップS105で撮像動作が開始した後、付加情報が表示されている表示部座標に変化がない間はステップS106、S107の動作が繰り返されて撮像動作が継続される。そして、付加情報が表示されている表示部座標に変化が生じると、処理がステップS101に戻され、撮像動作において電気信号を読み出さない撮像素子の座標(読出し領域および非読出し領域の設定)が更新される。
上記したように、本実施形態の撮像動作では、表示部125において画像情報が表示されない範囲に相当する撮像素子内の画素を読み出さないように撮像部121が制御される。以上の構成によれば、画像情報が表示されない範囲の画素を読み出すことが抑制されるので、撮像装置100における消費電力が低減される。
本実施形態では、さらに、主被写体303の周辺情報を用いた撮像動作を実行することも可能である。図4は、本発明の第1実施形態において主被写体303の周辺情報を用いて画像演算を実行する場合の撮像動作の説明図である。本例では、主被写体303の周辺領域401における輝度情報および焦点距離情報等の光学情報(周辺情報)に基づいて露光制御および合焦制御が実行される。主被写体303の周辺領域401は、例えば、移動する主被写体303の移動方向の先端を含む所定サイズの領域として特定される。
図4(a)に示すように、本例では、主被写体303の周辺領域401が付加情報領域301cと重なり合っている。周辺領域401に相当する画像情報の一部は付加情報領域301cと重なるので表示部125に表示されないが、周辺領域401に相当する光学情報は露光制御および合焦制御に必要である。したがって、座標制御部129は、非読出し領域ではなく読出し領域として付加情報領域301cを設定するように座標情報を撮像部121に転送する(図4(b))。
以上の構成によれば、撮像動作に必要な光学情報を取得すべき領域については、表示部125に表示されない部分であっても画素読出しが実行されるので、撮像動作をより適切に制御することができる。
なお、主被写体303の周辺領域401と重なり合い得る領域は、付加情報領域301cに限定されず、他の付加情報領域301およびサブ画像領域302も周辺領域401と重なり合い得る。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各実施形態において、作用、機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
図5は、本発明の第2実施形態において拡大表示(電子ズーム)を実行する場合の撮像動作の説明図である。本実施形態の撮像装置100(画像処理部123)は、撮像光学系を介して取得した画像情報を演算処理によって電子的に拡大して表示部125に表示させることができる。以上のような拡大処理によるズーム表示を実行するモードを「拡大モード(電子ズームモード)」と称する。拡大モードにおいては、撮像素子の範囲の一部から取得された画素信号に対応する画像情報が拡大されて表示部125に表示される。
図5(a)は、表示部125に表示される表示画像300aの例である。本例の表示画像300aにおいては、第1実施形態の主被写体303と比較して主被写体503が拡大されている。拡大処理が実行される結果として、図5(b)に示すように、表示部125に表示される表示画像300aに相当する撮像素子の領域510は、撮像素子の有効画素領域310よりも小さくなる。本例の表示画像300aに相当する撮像素子の領域510は、画素座標(201n,121m)~(800n,480m)である。したがって、座標制御部129は、有効画素(1,1)~(1000n,600m)のうち画素座標(201n,121m)~(800n,480m)の外側に相当する画素を読み出さないように、撮像部121に座標情報を転送する。すなわち、座標制御部129は、表示部125において電子的に拡大された画像情報が表示される範囲の外側に相当する撮像素子内の画素を読み出さないように撮像部121を制御する。
以上の構成によれば、画像情報が表示されない範囲の画素(拡大された表示画像の外側に相当する画素)を読み出すことが抑制されるので、撮像装置100における消費電力が低減される。
<第3実施形態>
図6および図7を参照して、表示部125における付加情報の表示位置の制御について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る撮像部121の撮像素子の回路構成を示す回路図である。図6に示すように、本発明の撮像素子は、列状に配置された複数の画素601に共通して設けられる列回路603を複数有する。列回路603は、それぞれ、垂直信号線602によって複数の画素601に接続される。列回路603は、例えば、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling, CDS)回路およびゲインアンプ等の要素を含む列信号処理部(信号処理部)である。複数の列回路603は、出力信号線604を介して出力回路605に共通に接続される。
画素601から出力された画素信号は、垂直信号線を介して対応する列回路603に入力される。列回路603は、入力された画素信号に対してAD変換を含む所定の処理を実行し、出力信号線604を介して出力回路605に出力する。出力回路605は、入力された画素信号に対して増幅およびインピーダンス変換等の処理を実行して、外部(メモリ122等)に出力する。
図7は、本発明の第3実施形態において付加情報領域701およびサブ画像領域702を列方向に亘って表示する場合の撮像動作の説明図である。図7(a)に示すように、付加情報領域701a~701fおよびサブ画像領域702が、列方向に並べられるように表示部125(表示画像300a)に表示される。以上のように表示画像300aが構成されると、図7(b)に示すように、画素座標(1,1)~(10n,600m)の範囲においては読み出すべき画素が存在しない。したがって、画素座標(1,1)~(10n,600m)に対応する列回路603は信号処理を実行しなくてよい。
以上のように、本実施形態の表示部125は、列方向に亘って画像情報が表示されない領域が形成されるように付加情報701およびサブ画像情報702を表示する。そして、本実施形態の座標制御部129は、画像情報が表示されない領域に対応する1以上の列回路603がAD変換を実行しないように撮像部121を制御する。
以上の構成によれば、列方向に亘って画像情報が表示されない領域に対応する列回路603ではAD変換処理が実行されないので、撮像装置100における消費電力が低減される。
なお、本実施形態では列方向に配置された複数の画素が1つの列回路603に接続されているが、行方向に配置された複数の画素が1つの行回路に接続されてもよい。すなわち、1つの信号処理部によって処理される複数の画素が並べられる方向は任意である。また、本実施形態では、付加情報701およびサブ画像情報702が表示部125の左側に寄せられているが、付加情報701およびサブ画像情報702が表示部125の右側に寄せられてもよい。すなわち、1つの信号処理部に対応する複数の画素が並べられる方向に亘って画像情報が表示されない領域が表示部125に形成されればよい。
<その他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
120 システム制御部
121 撮像部
125 表示部
129 座標制御部(読出し制御部)
603 列回路(信号処理部)

Claims (8)

  1. 選択的に読み出し可能な複数の画素を含む撮像素子を有し、前記撮像素子に結像した被写体の光学像を撮像して画像情報として出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力された前記画像情報と、前記撮像部から出力された前記画像情報に重畳して前記画像情報以外の情報である付加情報とを表示する表示部と、
    前記表示部において前記付加情報が表示される範囲に相当する前記撮像素子内の前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御するとともに、
    前記被写体の周辺領域における光学情報に基づいて露光制御および合焦制御が実行される場合において、前記付加情報が表示される前記範囲と前記周辺領域とが重なり合うときに、前記付加情報が表示される前記範囲に相当する前記撮像素子内の範囲に含まれる前記画素を読み出すように前記撮像部を制御する読出し制御部と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 複数の前記画素は、前記撮像装置において2次元的に配置され、
    前記撮像部は、1つの方向に配置された複数の前記画素からの出力に対してそれぞれAD変換を実行する複数の信号処理部を備え、
    前記表示部は、前記方向に亘って前記画像情報が表示されない領域が形成されるように前記付加情報を表示し、
    前記読出し制御部は、前記画像情報が表示されない前記領域に対応する1以上の前記信号処理部がAD変換を実行しないように前記撮像部を制御する、ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記読出し制御部は、
    前記表示部において前記付加情報が表示される前記範囲に対応する表示部座標を取得し、前記表示部座標に相当する前記撮像素子内の前記範囲に含まれる前記画素に対応する画素座標を前記表示部座標に基づいて取得し、前記付加情報が表示される前記表示部座標に対応する前記画素座標にて示される前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御する、ことを特徴とする請求項または請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記付加情報は前記撮像装置の設定情報である、ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体の光学像を前記撮像部よりも広い画角で撮像して撮影補助用のサブ画像情報として出力するサブ撮像部をさらに備え、
    前記読出し制御部は、前記表示部において前記サブ画像情報が表示されるサブ画像領域に相当する前記撮像素子内の範囲に含まれる前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記読出し制御部は、前記表示部において電子的に拡大された前記画像情報が表示される範囲の外側に相当する前記撮像素子内の前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 選択的に読み出し可能な複数の画素を含む撮像素子を有し、前記撮像素子に結像した被写体の光学像を撮像して画像情報として出力する撮像部を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像部から出力された前記画像情報と、前記撮像部から出力された前記画像情報に重畳して前記画像情報以外の情報である付加情報とを表示する表示部において前記付加情報が表示される範囲に相当する前記撮像素子内の前記画素を読み出さないように前記撮像部を制御するとともに、
    前記被写体の周辺領域における光学情報に基づいて露光制御および合焦制御が実行される場合において、前記付加情報が表示される前記範囲と前記周辺領域とが重なり合うときに、前記付加情報が表示される前記範囲に相当する前記撮像素子内の範囲に含まれる前記画素を読み出すように前記撮像部を制御する、ことを特徴とする制御方法。
  8. 請求項に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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