JP7378942B2 - 制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラムに関する。
空気調和機の室内機と室外機は、互いに通信しながら連携して動作する。例えば、室内機は、室内機の吸い込み温度とユーザが設定した設定温度に基づく圧縮機の回転数などの指令信号を室外機に送信し、室外機は、室内機からの指令に基づいて動作する。一方、室外機は、圧縮機の吐出側の温度や熱交換器の温度等の運転状態を示す情報を室内機へ送信する。室内機は、室外機から送信された情報を監視する。
特許文献1には、室内機と室外機の通信ライン上に、通信ラインを流れる電流の上限を制限するための電流制限回路を設けて、室内機等の回路に制限値以上の電流が流れることを防ぐ技術が開示されている。これにより、通信に用いる信号レベルを安定させることができ、かつ、消費電力を抑えることができる。
特開2005-257256号公報
室温が設定温度となると空気調和機は安定運転状態となることが多い。安定運転状態で低電力化を実現する制御が求められている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、制御装置は、空気調和機の制御装置であって、空気調和機が安定運転状態にあることを判定する判定部と、前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記室内機と前記室外機との間の前記通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、1回の前記通信に用いる電力を低下させる通信制御部と、を備える。
本発明の一態様によれば、前記通信制御部は、前記室内機と前記室外機とを接続する通信回路の遮断と接続の切り替え制御を行って、1回の送信について定められた時間内に、送信すべき情報に対応して前記通信回路の導通状態と非導通状態の経時的な変化を生成することにより前記情報を送信し、前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記時間内において前記通信回路を非導通状態とする時間を増加させたロー情報を送信する。
本発明の一態様によれば、前記判定部が、安定運転状態であると判定した後に、前記空気調和機が安定運転状態ではなくなったと判定すると、前記通信制御部は、前記ロー情報の送信を停止する。
本発明の一態様によれば、前記制御装置は、前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、自装置が備えるプロセッサのクロック周波数を低下させるクロック周波数制御部、をさらに備える。
本発明の一態様によれば、前記制御装置は、前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記室内機および前記室外機が備えるセンサのうちの少なくとも一部への給電を遮断するセンサ給電制御部、をさらに備える。
本発明の一態様によれば、前記制御装置は、前記判定部が、安定運転状態であると判定した後に、人感センサまたは日射センサが検出した値に基づいて、前記安定運転状態の終了を予測する予測部、をさらに備え、前記予測部が、前記安定運転状態の終了を予測すると、前記通信制御部は1回の前記通信に用いる電力を低下する制御を停止する。
本発明の一態様によれば、空気調和機は、室内機と、室外機と、上記の何れかに記載の制御装置と、を備える。
本発明の一態様によれば、制御方法は、空気調和機の制御方法であって、空気調和機が安定運転状態にあることを判定するステップと、前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定するステップで安定運転状態にあると判定すると、通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、前記室内機と前記室外機との間の1回の前記通信に用いる電力を低下させるステップと、を有する。
本発明の一態様によれば、プログラムは、コンピュータを、空気調和機が安定運転状態にあることを判定する手段、前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定する手段が安定運転状態にあると判定すると、通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、前記室内機と前記室外機との間の1回の前記通信に用いる電力を低下させる手段、として機能させる。
本発明の実施形態による制御装置、空気調和機、制御方法及びプログラムによれば、空気調和機の低電力化を実現することができる。
本発明の第一実施形態による空気調和機の通信回路の一例を示す概略図である。 本発明の第一実施形態による室内機と室外機の通信を説明する図である。 本発明の第一実施形態による空気調和機の冷媒回路の一例を示す概略図である。 本発明の第一実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第一実施形態による制御情報の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態による低電力制御の一例を示す第1のフローチャートである。 本発明の第一実施形態による低電力制御の一例を示す第2のフローチャートである。 本発明の第二実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第二実施形態による低電力制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第三実施形態による低電力制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の第四実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第四実施形態による低電力制御の一例を示す第1のフローチャートである。 本発明の第四実施形態による低電力制御の一例を示す第2のフローチャートである。 本発明の各実施形態における制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態による低電力化について図1~図7を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態による空気調和機の通信回路の一例を示す概略図である。
空気調和機は、室内機100、室外機200を備える。室外機200の端子207は、室内機100の端子107、20ボルト電源の出力端子それぞれに接続される。室内機100の端子108は、室外機200の端子208に接続される。
室内機100は、制御装置10、フォトカプラ102、103、抵抗101、104、106、トランジスタ105等を備える。制御装置10は、受信用のフォトカプラ102の出力ダイオード、送信用のフォトカプラ103の発光ダイオードと接続されている。制御装置10はプロセッサ10aを備えている。
室外機200は、制御装置20、フォトカプラ203、204、抵抗201、202、206、トランジスタ205等を備える。制御装置20は、受信用のフォトカプラ203の出力ダイオード、送信用のフォトカプラ204の発光ダイオードと接続されている。制御装置20はプロセッサ20aを備えている。
20ボルト電源には、抵抗201、接続線301、抵抗101、フォトカプラ102、フォトカプラ103、トランジスタ105、抵抗106、接続線302、抵抗202、フォトカプラ203、フォトカプラ204、トランジスタ205が接続され、通信回路300を形成している。通常、制御装置10はフォトカプラ103の発光ダイオードに電流を流しフォトカプラ103をON(導通)とし、フォトカプラ103およびトランジスタ105を導通状態とする。また、制御装置20はフォトカプラ204をONとし、フォトカプラ204およびトランジスタ205を導通状態とする。つまり、通信回路300には電流が流れている。この状態を基本として、制御装置10はフォトカプラ103のON/OFFを切り替え、制御装置20は204のON/OFFを切り替えることにより、通信を行う。
具体的には、室内機100から室外機200へ制御情報を送信する場合、室内機100の制御装置10は、フォトカプラ103のON(導通)とOFF(非導通)を切り替える。このとき、室外機200では、制御装置20がフォトカプラ204をON(導通)の状態に維持する。制御装置10がフォトカプラ103のONとすると、20ボルト電源から、抵抗201、接続線301、抵抗101、フォトカプラ102、トランジスタ105、抵抗106、接続線302、抵抗202、フォトカプラ203の発光ダイオード、フォトカプラ203の出力トランジスタ、トランジスタ205の順で電流が流れる。このとき、室外機200の制御装置20には、フォトカプラ203の出力トランジスタから電流が供給される。制御装置20は、これをハイ信号(「1」)として受信する。一方、制御装置10がフォトカプラ103をOFFとすると、上記回路に電流は流れず、制御装置20には、フォトカプラ203から電流が供給されない。制御装置20は、これをロー信号(「0」)として受信する。このように室内機100から室外機200へ信号を送信する場合、通信回路300に電流が流れる状態を基本として、送信用のフォトカプラ103のONとOFFを切り替えることで、通信回路300における電流の非導通と導通を切り替える。すると、「0」と「1」で構成されるデジタル信号が生成され、室外機200の受信用のフォトカプラ203に伝わり、制御装置20に入力される。これにより、制御情報は、デジタル信号として室内機100から室外機200へ伝達される。
また、室外機200から室内機100へ室外機の運転状態を送信する場合、制御装置20は、フォトカプラ204のON(導通)及びOFF(非導通)を切り替える。このとき、室内機100では、制御装置10が、フォトカプラ103をON(導通)の状態に維持する。制御装置20がフォトカプラ204をONとすると、上記と同様にして電流が流れ、室内機100の制御装置10は、ハイ信号(「1」)を受信する。一方、フォトカプラ204をOFFとすると、上記回路に電流は流れず、制御装置10は、ロー信号(「0」)を受信する。このように、室外機200の送信用フォトカプラ204のONとOFFを切り替えることによりデジタル信号が生成され、当該デジタル信号は、通信回路300を通じて室内機100の受信用のフォトカプラ102に伝わり、制御装置10に入力される。これにより、制御情報は、デジタル信号として室外機200から室内機100へ伝達される。
室内機100と室外機200は、例えば、1秒に1回、制御情報の送受信を行う。例えば、制御装置10が、ユーザの設定に基づく運転指令値(例えば、冷房、暖房か、どの程度の強さで運転するか)を含んだ制御情報を上記のようにして送信し、これを制御装置20が受信する。制御装置20は、受信した制御情報に基づいて、圧縮機の回転数制御などを行う。それと並行して、制御装置20は、室内機100から送信された制御情報に対する応答として、室外機200に設けられた各種センサが検出した値を含む制御情報を、上記の方法によって室内機100へ送信する。室内機100では、制御装置10が、この制御情報を受信する。室内機100と室外機200は、室内機100を起点とする制御情報の送受信を1秒に1回(1往復)行う。制御情報を受信した制御装置10は、制御情報に含まれる室外機200のセンサ値に基づいて、室外機200の運転状態を評価し、適切な運転指令値を含む制御情報を生成する。制御装置10は、次の1秒に生成した制御情報を制御装置20へ送信し、その応答を制御装置20から受信する。図2にこの様子を示す。
図2は、本発明の第一実施形態による室内機と室外機の通信を説明する図である。
制御装置10は、所定の時間をかけて8ブロック長の制御情報を送信する(ポーリング)。8ブロック長の制御情報の各ビットは、フォトカプラ102のON/OFF制御によって生成された「0」と「1」で構成されている。制御装置20は、この制御情報を受信すると、所定の時間T2だけ待機して、8ブロック長の制御情報を送信する(リターン)。この制御情報を受信した制御装置10は、時間T3の間に運転指令値の算出などを行って、前回、制御情報を送信し終えてから所定の時間T1後に8ブロック長の制御情報を送信する(ポーリング)。制御装置10と制御装置20は、毎秒この通信処理を繰り返す。次に室内機100と室外機200に設けられた冷媒回路およびセンサについて説明する。
図3は、本発明の第一実施形態による空気調和機の冷媒回路の概略図である。
図3に示すように空気調和機は、圧縮機1、室外熱交換器2、膨張弁3、室内熱交換器4、四方弁5、それらを接続する冷媒配管6などを含む冷媒回路を備える。
圧縮機1は、冷媒を圧縮し、圧縮後の高温、高圧の冷媒を吐出する。暖房運転では、圧縮機1が吐出した冷媒は、四方弁5を介して室内熱交換器4に供給され、室内の空気へ放熱し、凝縮する。室内熱交換器4で凝縮した液冷媒は、膨張弁3によって減圧され、低圧の冷媒となる。低圧の冷媒は、室外熱交換器2へ供給され、外気から吸熱して気化する。気化した冷媒は、四方弁5を通過して圧縮機1へ吸入される。圧縮機1は低圧の冷媒を圧縮して高圧の冷媒を吐出する。
冷房運転では、制御装置20は、四方弁5の接続を切り替える。圧縮機1が吐出した高温、高圧の冷媒は、四方弁5を介して室外熱交換器2に供給され、外気へ放熱し凝縮する。凝縮した冷媒は膨張弁3によって減圧され、室内熱交換器4へ供給される。室内熱交換器4では、冷媒は、室内の空気からの吸熱により気化する。気化した冷媒は、四方弁5を通過して圧縮機1へ吸入される。圧縮機1は低圧の冷媒を圧縮して高温、高圧の冷媒を吐出する。図3に示す冷媒回路では、上記の過程が繰り返されて冷媒が循環する。冷媒が上記のように循環することで空気調和機は、暖房または冷房を行う。
室内機100には室内熱交換器4と制御装置10が設けられ、室内熱交換器4の例えば、出入口には、温度センサc11,c12が設けられている。また、室内機100の吸入口には、室内の温度と湿度を検出するための温度センサc13、湿度センサc14が設けられている。また、室内機100には、室内に存在する人を検知する目的で室内へ向けて人感センサc15が設けられている。また、室内への日差しを検出するために日射センサc16が設けられている。制御装置10は、各センサc11~c15の検出した値を取得する。室外機200には、圧縮機1、膨張弁3、室外熱交換器2、四方弁5、制御装置20が設けられる。室外熱交換器2の例えば、出入口には、温度センサc21,c22が、圧縮機1の吐出側には温度センサc23が設けられている。また、室外機200には、外気温を検出する温度センサc24が設けられている。制御装置20は、各センサc21~c24の検出した値を取得する。なお、図3に例示するセンサの数や位置は一例であってこれに限定されない。
制御装置10は、ユーザが設定した冷房、暖房などの運転モード、設定温度とセンサc13が検出する吸い込み温度との差に基づく運転指令値を含む制御情報を生成してデジタル信号の形式で制御装置20へ送信する。制御装置20は、センサc21~c24が検出した温度を含む制御情報を生成してデジタル信号の形式で制御装置10へ送信する。そして、制御装置20は、制御装置10から受信した運転指令値に基づいて、圧縮機1の回転数を制御し、暖房運転または冷房運転を実行する。これらの処理は、制御装置10においてはプロセッサ10aが行い、制御装置20ではプロセッサ20aが行う。空気調和機が安定運転状態となると、制御装置20が送信する各センサc21~c23による検出値の変動は小さくなる。また、それらの値に基づいて、制御装置10が算出する運転指令値の変動も小さくなる。つまり、安定運転状態であれば、同様の運転を維持すればよいので、毎秒、変化のない温度情報を送受信する必要は無い。また、上記したように、送受信されるデジタル信号は、通信回路300が導通する状態を基本として、電流の流れを遮断することにより生成される。その為、毎回、同じデータを送受信するにしても、通信の待機中および配信号の送信時には、電流が流れ、その分の電力を消費してしまう。反対に、通信回路300を遮断し、電流が流れない状態を長く設けることができれば、空気調和機の運転を低電力化できる。本実施形態では、制御装置10および制御装置20が連携して、ロー信号を送信する(つまり、通信回路300に電流を流さない)機会を多く設け、これにより、空気調和機の運転中における低電力化を実現する。次に図4を用いて制御装置10および制御装置20の機能について説明する。
図4は、本発明の第一実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
室内機100の制御装置10は、データ取得部11と、操作受付部12と、判定部13と、送信部14と、受信部15と、記憶部16とを備える。
データ取得部11は、温度センサc11~c13、湿度センサc14、人感センサc15、日射センサc16が検出した値を取得する。
操作受付部12は、ユーザが、リモコン等で指示した運転モードや設定温度の設定を受け付ける。
判定部13は、空気調和機が安定運転状態かどうかを判定する。安定運転状態とは、例えば、ユーザが指示した設定温度に変化が無く、各センサc11~c13、c21~c23が検出した値の変動が所定の範囲内で静定していることである。また、判定部13は、室内機100が安定運転状態かどうかを判定する。
送信部14は、データ取得部11が取得した各センサが検出した値や、操作受付部12が取得した設定温度、制御装置20から受信した各センサが検出した値等に基づいて、室外機200に対する運転指令値を算出する。また、送信部14は、フォトカプラ103のON/OFFを制御して、算出した運転指令値を含む制御情報を送信する。さらに送信部14は、判定部13が、空気調和機又は室内機100が安定運転状態と判定すると、運転指令値ではなく、ロー信号を多く含む制御情報(以下、ロー制御情報と記載する。)を生成し、室外機200へ送信する。
受信部15は、フォトカプラ102を介して制御情報を受信する。受信部15は、受信した制御情報を分析し、温度センサc21~c24が検出した温度などを取り出す。また、室外機200からロー制御情報が送信された場合、受信部15は、ロー制御情報を受信したことを判定部13、送信部14へ通知する。
記憶部16は、データ取得部11が取得した値など種々のデータを記憶する。
室外機200の制御装置20は、データ取得部21と、判定部22と、受信部23と、送信部24と、記憶部25と、を備える。
データ取得部21は、温度センサc21~c24が検出した値を取得する。
判定部22は、室外機200が備える温度センサc21~c23が検出した温度に基づいて、室外機200が安定運転状態かどうかを判定する。
受信部23は、フォトカプラ203を介して制御情報を受信する。受信部23は、受信した制御情報を分析し、運転指令値を取り出す。また、室外機200からロー制御情報が送信された場合、受信部23は、ロー制御情報を受信したことを判定部22、送信部24へ通知する。
送信部24は、フォトカプラ204のON/OFFを制御して、各センサc21~c24が検出した値を含む制御情報を送信する。また、判定部13が、空気調和機が安定運転状態であると判定したことを契機として、判定部22が、室外機200が安定運転状態と判定し、判定部13が、室内機100が安定運転状態と判定している間は、送信部24は、ロー制御情報を室内機100へ送信する。
記憶部25は、データ取得部21が取得した値など種々のデータを記憶する。
制御装置10、20は上記した機能以外にも種々の機能を有するが、本実施形態に関係のない機能の説明は省略する。例えば、制御装置20は、制御装置10から受信した運転指令値に基づいて、圧縮機1を制御する。
図5は、本発明の第一実施形態による制御情報の一例を示す図である。
制御装置10と制御装置20は、図5に例示する構成を有する制御信号を互いに送受信する。上述の通り、通常、通信回路300は導通状態にある。従って、制御装置10や制御装置20が、制御信号を送信する場合、まずスタートビットとしてロー信号を送信する。例えば、制御装置10から制御装置20へ制御情報を送信する場合、送信部14は、まずスタートビットとして、フォトカプラ103をOFFとする。次に送信部14は、スタートビットの送信の後に8ビットのデータを送信する。8ビットのデータには、送信すべき情報(運転指令値やセンサの検出値)に応じて、ハイ信号とロー信号が混在する。続いて送信部14は、チェックサム用のパリティビットと、ストップビットを送信する。ストップビットはハイ信号である。同様に送信部24は、ロー信号(スタートビット)に続く、8ビットのデータ、パリティビット、ストップビットを送信する。送信部14と送信部24は、このような構成を有する信号を1ブロックとする8ブロックで構成された制御情報の送受信を1秒に1回行う。
また、空気調和機が安定運転状態となると、8ビットのデータをロー信号で構成したロー制御情報を送受信する。例えば、送信部14は、8ブロックのうち先頭ブロックの8ビットのデータに当該信号がロー制御情報であることを示すフラグを格納し、続く7ブロックにおける8ビットのデータには、全てロー信号を格納したロー制御情報を送信する。ロー信号を送信するときにはフォトカプラ103をOFFにするので、この間、通信回路300には電流が流れない。つまり、ロー信号を多く含む制御情報を送信すれば、その分、電力消費が抑制される。送信部24も同様に、空気調和機が安定運転状態となると、温度センサc21~c24が検出した温度の代わりにロー信号を格納した上記構成を有するロー制御情報を送信する。
そして、室内機100が安定運転状態ではなくなると、送信部14は、8ビットデータに運転指令値を格納した制御情報を送信する。また、室外機200が安定運転状態ではなくなると、送信部24は、8ビットデータに温度センサc21~c24が検出した温度を格納した制御情報を送信する。
図6は、本発明の第一実施形態による低電力制御の一例を示すフローチャートである。
前提として、制御装置10と制御装置20は、毎秒1回、制御情報の送受信を行っている。まず、室内機100の制御装置10が、センサの検出値を取得する(ステップS11)。具体的には、データ取得部11が、温度センサc11~c13、湿度センサc14、人感センサc15などが検出した値を取得し、これらを判定部13へ出力する。また、室外機200では、データ取得部21が、温度センサc21~c24の検出値を取得し、これらを送信部24へ出力する。送信部24は、これらの値を含んだ制御情報を生成し、室内機100へ送信する。室内機100では、受信部15が、制御情報を受信する。受信部15は、制御情報を分析して、各温度センサc21~c24が検出した温度を判定部13へ出力する。
次に判定部13は、空気調和機の運転が安定運転状態か否かを判定する(ステップS12)。判定部13は、温度センサc11~c13、温度センサc21~c23の計測値を、例えば、数分間監視し、温度センサc13が検出した温度と設定温度との差が0.5℃以内で、且つ各センサの値の変動が所定の範囲内(例えば、±0.5℃)であれば安定運転状態であると判定する。また、温度センサc13と設定温度の差が0.5℃以上乖離したり、数分間における温度センサc11~c13、温度センサc21~c23の検出値が0.5℃以上変動したりする場合、判定部13は、安定運転状態ではないと判定する。判定部13は、判定の結果を送信部14へ出力する。安定運転状態ではないと判定した場合(ステップS12;No)、ステップS11以降の処理を繰り返す。送信部14は、運転指令値を含んだ制御情報を送信する。
安定運転状態であると判定した場合(ステップS12;Yes)、送信部14は、ロー制御情報を送信する(ステップS13)。例えば、送信部14は、8ブロックのうち、1ブロック目の8ビットデータ部にロー制御情報であることを示す情報を格納し、2~8ブロックの8ビットデータ部にはそれぞれロー信号を格納したロー制御情報を送信する。室外機200では、受信部23がロー制御情報を受信する。ロー制御情報を受信したことに基づいて、送信部24は、温度センサc21~c23などの検出値を含まないロー制御情報を送信する。室内機100では、受信部15がロー制御情報を受信する。
ロー制御情報を送信している間、判定部13は、室外機200の運転状態を把握することができない為、室内機100の運転状態を監視する(ステップS14)。判定部13は、温度センサc11~c13が検出した値を取得し、室内機100が安定運転状態であるか否かを判定する。また、判定部13は、受信部15がロー制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS15)。受信部15がロー制御情報を受信しない場合、室外機200では安定運転状態ではなくなったことを意味する。
室内機100の安定運転状態が継続しており、且つ、室外機200からロー制御情報を受信した場合(ステップS15;Yes)、ステップS14以降の処理を繰り返す。送信部14と受信部15は室外機200との間で、ロー制御情報の送受信を継続する。
一方、上記の何れかの条件を満たさなくなった場合(ステップS15;No)、送信部14は、ロー制御情報の送信を終了する(ステップS16)。そして、送信部14は、データ取得部11が取得した温度センサc11~c13による最新の検出値、室外機200から取得した最新の温度センサc21~c23による検出値、操作受付部12が取得した最新の運転モード(冷房、暖房)、最新の設定温度などに基づいて算出された運転指令値を含む制御情報を室外機200へ送信する。
図7は、本発明の第一実施形態による低電力制御の一例を示す第2のフローチャートである。図7を用いて、制御装置20側の処理についてより詳しく説明する。
受信部23は、室内機100から送信された制御情報を受信する。受信部23は、受信した制御情報が、ロー制御情報か否かを判定する(ステップS21)。ロー制御情報を受信していない場合(ステップS21;No)、室内機100から送信される制御情報の受信を継続して行う。送信部24は、温度センサc21~c24が計測した値を含む制御情報を送信する。ロー制御情報を受信した場合(ステップS21;Yes)、受信部23は、その旨を判定部22、送信部24へ通知する。すると、送信部24は、ロー制御情報の送信を開始する(ステップS22)。また、判定部22は、室外機200の運転状態を監視する(ステップS23)。例えば、判定部22は、データ取得部21が取得した温度センサc21~c23による検出値の変動が所定の範囲内(例えば、0.5℃)の場合、室外機200は安定運転状態であると判定し、温度の変動が所定の範囲を超える場合、室外機200は安定運転状態ではないと判定する。
判定部22は、室外機200は安定運転状態か否か、および、受信部23がロー制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS24)。受信部23がロー制御情報を受信しない場合、室内機100が安定運転状態ではなくなったことを意味する。
室外機200の安定運転状態が継続しており、且つ、室内機100からロー制御情報を受信した場合(ステップS24;Yes)、ステップS23以降の処理を繰り返す。送信部24は、ロー制御情報の送信を継続する。
一方、上記の何れかの条件を満たさなくなった場合(ステップS24;No)、送信部24は、ロー制御情報の送信を終了する。そして、送信部24は、データ取得部21が取得した温度センサc21~c23による最新の検出値を含む制御情報を送信する(ステップS25)。これを受けて、室内機100からは運転指令値を含む制御情報が送信されるので、受信部23はこれを受信する。
一般に空気調和機の運転状態にかかわらず、室内機100と室外機200は所定の時間間隔で通信を行っている。しかし、空気調和機が安定した状態で運転している場合、毎回、変化のない温度データや運転指令値を送受信する可能性がある。このような通信は、空気調和機の運転に悪影響を及ぼさない範囲で省略することができる。また、通信回路300の通電状態を維持することにより、無駄な電力を消費することになる。そこで、本実施形態では、空気調和機の運転状態が安定している間は、室内機100と室外機200の間の所定の周期の通信を維持しつつ、ロー信号を多く送信することにより、1回の通信に必要な電力を低減する。換言すれば、通信周期は維持しながら、通信回路300を遮断する機会を多く設け、低電力化を実現する。また、空気調和機が安定運転状態を脱すると、すぐに元通りの通信内容に復帰させる。これにより、空気調和機の運転状態に変化が生じたときに対応することができる。
また、従来、空気調和機が待機状態のときに室内機と室外機の通信を遮断して省電力化を図る技術は提供されているが、本実施形態の通信制御によれば、運転中の空気調和機において省電力化を図ることができる。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による通信制御について図8~図9を参照して説明する。
第一実施形態では、安定運転状態でなくなると通信内容を元の状態へと戻した。第二実施形態では、人感センサc15、日射センサ16cが検出するデータを利用して、安定運転を継続できなくなるタイミングを予測し、先行的に通信内容を元に戻す制御を行う。以下、本発明の第二実施形態に係る構成のうち、本発明の第一実施形態と同じ構成、処理には同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
図8は、本発明の第二実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
制御装置10は、第一実施形態の構成に加え、予測部17を備えている。
予測部17は、人感センサc15、日射センサ16cの検出値のうちの少なくとも1つを用いて、近い未来に安定運転状態でなくなることを予測する。例えば、人感センサc15が人を検出しない状態から人を検出する状態に変化すると、予測部17は、近い未来に安定運転状態でなくなると予測する。また、予測部17は、例えば、日射センサ16cが検出する日射量の変化を熱量に換算し、換算した熱量が室内の温度に与える影響を、所定の予測式から算出し、その影響が閾値より大きい場合、安定運転状態でなくなると予測する。予測部17は、予測結果を送信部14へ出力する。
図9は、本発明の第二施形態による低電力制御の一例を示すフローチャートである。
制御装置10と制御装置20は、毎秒1回の通信を行っている。制御装置10は、センサの検出値を取得する(ステップS11)。次に判定部13は、空気調和機の運転が安定運転状態か否かを判定する(ステップS12)。安定運転状態ではないと判定した場合(ステップS12;No)、ステップS11以降の処理を繰り返す。送信部14は、運転指令値を含む制御情報を送信する。
安定運転状態であると判定した場合(ステップS12;Yes)、送信部14は、ロー制御情報を送信する(ステップS13)。室外機200では、受信部23がロー制御情報を受信し、送信部24がロー制御情報を送信する。
次に制御装置10は、図6のフローチャートのステップS14以降の処理を行う。また、制御装置20は、図7のフローチャートのステップS23処理を行う。本実施形態では、その処理と並行して、予測部17が、データ取得部11が取得した人感センサc15、日射センサc16の検出値を取得する(ステップS141)。予測部17は、安定運転状態が近い未来に終了するかどうかを予測する(ステップS151)。安定運転状態の終了を予測しない場合(ステップS152;No)、ステップS141以降の処理を繰り返す。制御装置10と制御装置20はロー制御情報の送受信を継続する。安定運転状態の終了が予測された場合(ステップS153;Yes)、送信部14は、ロー制御情報の送信を終了し(ステップS16)、運転指令値を含む制御情報の送信を行う。室外機200では、これに応答して、受信部23が運転指令値を含む制御情報を受信したことに基づいて、送信部24が、温度センサc21~c24が計測した温度を含む制御情報の送信を開始する。
本実施形態によれば、空気調和機の運転状態の変化が、実際に温度センサ11c~13c、温度センサc21~c23が検出する温度に現れる前に、安定運転状態から変化することを予測し、先行的に制御装置10と制御装置20の間の通信内容を、それぞれ最新の運転指令値を含む制御情報、最新の運転状態を示す温度を含む制御情報に戻すことができる。これにより、制御の応答遅れを防ぎ、省電力化を達成しつつ、ユーザの快適性を維持することができる。
<第三実施形態>
以下、本発明の第三実施形態による低電力制御について図10~図11を参照して説明する。
第三実施形態では、ロー制御信号の送受信を行って通信回路300を遮断する時間を多く設けることによる省電力化に加え、プロセッサのクロック周波数の低下を行って、さらなる低電力化を図る。以下、本発明の第三実施形態に係る構成のうち、本発明の第一、第二実施形態と同じ構成、処理には同じ符号を付し、それらの説明を省略する。また、第三実施形態に係る構成は、第一、第二実施形態の何れとも組み合わせることが可能であるが、第一実施形態と組み合わせた場合の構成例を示す。
図10は、本発明の第三実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
制御装置10は、第一実施形態の構成に加え、クロック周波数制御部18を備えている。
クロック周波数制御部18は、制御装置10が備えるプロセッサ10aのクロック周波数を変更する。例えば、安定運転状態のときにはクロック周波数を低下させ、それ以外の運転状態では、通常運転について定められたクロック周波数で動作させる。
図11は、本発明の第三施形態による低電力制御の一例を示すフローチャートである。
制御装置10と制御装置20は、毎秒1回の通信を行っている。制御装置10は、センサの検出値を取得する(ステップS11)。次に判定部13は、空気調和機の運転が安定運転状態か否かを判定する(ステップS12)。安定運転状態ではないと判定した場合(ステップS12;No)、ステップS11以降の処理を繰り返す。クロック周波数制御部18は、プロセッサ10aのクロック周波数を維持する。また、送信部14は、運転指令値を含む制御情報を送信する。
安定運転状態であると判定した場合(ステップS12;Yes)、クロック周波数制御部18は、プロセッサ10aのクロック周波数を低下させる(ステップS133)。例えば、クロック周波数制御部18は、発振器の周波数に対する逓倍率を小さくすることによりクロック周波数を低下させる。なお、制御装置20のプロセッサ20aについては、圧縮機1のインバータ制御の精度を維持するため、安定運転時においてもクロック周波数の低下を行わない。また、送信部14は、ロー制御情報を送信する(ステップS133)。室外機200でも、送信部24がロー制御情報を送信する。
ロー制御情報を送信している間、判定部13は、室内機100の運転状態を監視する(ステップS14)。判定部13は、室内機100が安定運転状態であるか否かを判定する。また、判定部13は、受信部15がロー制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS15)。室内機100の安定運転状態が継続しており、且つ、室外機200からロー制御情報を受信した場合(ステップS15;Yes)、ステップS14以降の処理を繰り返す。送信部14と受信部15は室外機200との間で、ロー制御情報の送受信を継続する。また、クロック周波数制御部18は、制御装置10のプロセッサ10aのクロック周波数を低下させたままとする。
一方、上記の何れかの条件を満たさなくなった場合(ステップS15;No)、送信部14は、ロー制御情報の送信を終了する。また、クロック周波数制御部18は、制御装置10のプロセッサ10aのクロック周波数を低下前の値に戻す(ステップS163)。
制御装置20側の処理は、第一実施形態の図7と同様である。
本実施形態によれば、ロー制御情報の送受信による通信回路300を遮断する機会を増やすことに加え、プロセッサ10aのクロック周波数の低下を行うことにより、第一実施形態と比較して、運転中の空気調和機が消費する電力をさらに低減することができる。
<第四実施形態>
以下、本発明の第四実施形態による低電力制御について図12~図14を参照して説明する。
第四実施形態では、ロー制御信号による省電力化に加え、温度センサc11~c13、c21~c24への給電を停止して、さらなる低電力化を図る。以下、本発明の第四実施形態に係る構成のうち、本発明の第一~第三実施形態と同じ構成、処理には同じ符号を付し、それらの説明を省略する。また、第四実施形態に係る構成は、第一~第三実施形態の何れとも組み合わせることが可能であるが、第一実施形態と組み合わせた場合の構成例を示す。
図12は、本発明の第四実施形態による制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
制御装置10は、第一実施形態の構成に加え、センサ給電制御部19を備えている。
センサ給電制御部19は、制御装置10が備える温度センサc11~c13、湿度センサc14等への給電を制御する。例えば、空気調和機が安定運転状態のときには、センサ給電制御部19は、温度センサc11~c13への給電を所定の周期で断続的に行う。また、センサ給電制御部19は、それ以外の運転状態のときに温度センサc11~c13への給電を継続的に行う。
制御装置20は、第一実施形態の構成に加え、センサ給電制御部26を備えている。
センサ給電制御部26は、制御装置20が備える温度センサc21~c24への給電を制御する。例えば、安定運転状態のときには、センサ給電制御部26は、温度センサc21~c24への給電を所定の周期で断続的に行う。また、センサ給電制御部26は、それ以外の運転状態のときに、温度センサc21~c23への給電を継続的に行う。
図13は、本発明の第四実施形態による低電力制御の一例を示す第1のフローチャートである。
制御装置10と制御装置20は、毎秒1回の通信を行っている。また、温度センサc11~c13、湿度センサc14、温度センサc21~c24へは常時給電されている。制御装置10は、センサの検出値を取得する(ステップS11)。次に判定部13は、空気調和機の運転が安定運転状態か否かを判定する(ステップS12)。安定運転状態ではないと判定した場合(ステップS12;No)、ステップS11以降の処理を繰り返す。センサ給電制御部19は各センサへの給電を常時行う。また、送信部14は、運転指令値を含む制御情報を送信する。
安定運転状態であると判定した場合(ステップS12;Yes)、送信部14は、ロー制御情報を送信する。また、センサ給電制御部19は、センサへの給電を所定の時間間隔で行うよう制御を切り替える。(ステップS134)。例えば、センサ給電制御部19は、10秒を1サイクルとして、9秒間は温度センサc11~c13等への給電を停止し、1秒間だけ給電を行う。また、送信部14は、ロー制御情報を送信する。
ロー制御情報を送受信し、センサへの給電を断続的に行っている間、判定部13は、室内機100の運転状態を監視する(ステップS14)。判定部13は、温度センサc11~c13の変動が所定の範囲内で、設定温度と温度センサc13との差が所定の範囲内であれば、室内機100が安定運転状態であると判定し、そうでなければ安定運転状態では無いと判定する。また、判定部13は、受信部15がロー制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS15)。室内機100の安定運転状態が継続しており、且つ、受信部15がロー制御情報を受信した場合(ステップS15;Yes)、ステップS14以降の処理を繰り返す。送信部14と受信部15は室外機200との間で、ロー制御情報の送受信を継続する。また、センサ給電制御部19は、センサc11~c14への給電を所定の時間間隔で行う。
一方、上記の何れかの条件を満たさなくなった場合(ステップS15;No)、送信部14は、ロー制御情報の送信を終了する。また、センサ給電制御部19は、センサc11~c14への常時給電を行うよう制御を切り替える(ステップS164)。
図14は、本発明の第四実施形態による低電力制御の一例を示す第2のフローチャートである。制御装置20の処理について説明する。
受信部23は、室内機100から送信された制御情報を受信する。受信部23は、受信した制御情報が、ロー制御情報か否かを判定する(ステップS21)。ロー制御情報を受信していない場合(ステップS21;No)、室内機100から送信される制御情報の受信を継続して行う。送信部24は、温度センサc21~c24が計測した値を含む制御情報を送信する。センサ給電制御部26は、センサc21~c23へ常時給電を行う。ロー制御情報を受信した場合(ステップS21;Yes)、受信部23は、その旨を判定部22、送信部24、センサ給電制御部26へ通知する。すると、送信部24は、ロー制御情報の送信を開始する。また、センサ給電制御部26は、温度センサc21~c24への給電を所定の時間間隔で行うよう制御を切り替える(ステップS221)。例えば、センサ給電制御部26は、10秒を1サイクルとして、9秒間は給電を停止し、1秒間だけ給電を行う。
また、判定部22は、データ取得部21が取得した温度センサc21~c23が検出した値に基づいて、室外機200の運転状態を監視する(ステップS23)。そして、判定部22は、室外機200は安定運転状態か否か、および、受信部23がロー制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS24)。
室外機200の安定運転状態が継続しており、且つ、室内機100からロー制御情報を受信した場合(ステップS24;Yes)、ステップS23以降の処理を繰り返す。送信部24は、ロー制御情報の送信を継続する。また、センサ給電制御部26は、温度センサc21~c24への給電を所定の時間間隔で行う。
一方、上記の何れかの条件を満たさなくなった場合(ステップS24;No)、送信部24は、ロー制御情報の送信を終了する。そして、送信部24は、データ取得部21が取得した温度センサc21~c24による最新の検出値を含む制御情報を送信する。また、センサ給電制御部26は、温度センサc21~c24への給電を常時行うよう切り替える(ステップS251)。
本実施形態によれば、ロー制御情報の送受信による低電力化に加え、センサへの供給する電力を低下させることで、第一実施形態と比較して、さらに低電力化することができる。
なお、給電を停止するセンサは、上記センサのうちの一部であってもよい。例えば、室外機200の温度センサc21~c24のみ給電を停止するようにしてもよい。
図15は、本発明の各実施形態における制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。コンピュータ900は、CPU901に代えて、MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサを備えていてもよい。
上述の制御装置10、制御装置20は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、制御装置10、制御装置20の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各機能部による処理を行ってもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、CD、DVD、USB等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
なお、送信部14、送信部24は、通信制御部の一例である。ロー情報は空白情報の一例である。
1・・・圧縮機
2・・・室外熱交換器
3・・・膨張弁
4・・・室内熱交換器
5・・・四方弁
6・・・冷媒配管
10、20・・・制御装置
11、21・・・データ取得部
12・・・操作受付部
13、22・・・判定部
14、24・・・送信部
15、23・・・受信部
16、25・・・記憶部
17・・・予測部
18・・・クロック周波数制御部
19、26・・・センサ給電制御部
100・・・室内機
200・・・室外機
107、108、207、208・・・端子
102、103、203、204・・・フォトカプラ
101、104、106、201、202、206・・・抵抗
105、205・・・トランジスタ
300・・・通信回路
301、302・・・接続線
c11、c12、c13、c21、c22、c23、c24・・・温度センサ
c14・・・湿度センサ
c15・・・人感センサ
c16・・・日射センサ
900・・・コンピュータ
901・・・CPU、
902・・・主記憶装置、
903・・・補助記憶装置、
904・・・入出力インタフェース
905・・・通信インタフェース

Claims (9)

  1. 空気調和機の制御装置であって、
    空気調和機が安定運転状態にあることを判定する判定部と、
    前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記室内機と前記室外機との間の前記通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、1回の前記通信に用いる電力を低下させる通信制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記通信制御部は、前記室内機と前記室外機とを接続する通信回路の遮断と接続の切り替え制御を行って、1回の送信について定められた時間内に、送信すべき情報に対応して前記通信回路の導通状態と非導通状態の経時的な変化を生成することにより前記情報を送信し、
    前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記時間内において前記通信回路を非導通状態とする時間を増加させたロー情報を送信する。
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記判定部が、安定運転状態であると判定した後に、前記空気調和機が安定運転状態ではなくなったと判定すると、
    前記通信制御部は、前記ロー情報の送信を停止する。
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、自装置が備えるプロセッサのクロック周波数を低下させるクロック周波数制御部、
    をさらに備える、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記判定部が、安定運転状態にあると判定すると、前記室内機および前記室外機が備えるセンサのうちの少なくとも一部への給電を遮断するセンサ給電制御部、
    をさらに備える請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記判定部が、安定運転状態であると判定した後に、人感センサまたは日射センサが検出した値に基づいて、前記安定運転状態の終了を予測する予測部、
    をさらに備え、
    前記予測部が、前記安定運転状態の終了を予測すると、前記通信制御部は1回の前記通信に用いる電力を低下する制御を停止する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 室内機と、室外機と、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の制御装置と、
    を備える空気調和機。
  8. 空気調和機の制御方法であって、
    空気調和機が安定運転状態にあることを判定するステップと、
    前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定するステップで安定運転状態にあると判定すると、通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、前記室内機と前記室外機との間の1回の前記通信に用いる電力を低下させるステップと、
    を有する制御方法。
  9. コンピュータを、
    空気調和機が安定運転状態にあることを判定する手段、
    前記空気調和機の室内機と室外機との間で所定の通信周期で通信を行い、前記判定する手段が安定運転状態にあると判定すると、通信周期を維持したまま前記通信を行いつつ、前記室内機と前記室外機との間の1回の前記通信に用いる電力を低下させる手段、
    として機能させるためのプログラム。
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