JP7375346B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、画像記録装置のメンテナンスに関する。
インクを吐出するヘッドを有する画像記録装置が知られている。この種の画像記録装置は、ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置を備える。画像記録装置は、ポンプを駆動させて、粘度が高くなったインクや、異物が混入したインクをヘッドから排出してヘッドのクリーニングを行う。
特許文献1には、ヘッドのクリーニングを定期的に行い、或いは、ユーザの入力に基づいてヘッドのクリーニングを行う画像記録装置が記載されている。
特開2010-201878号公報
ヘッド内のインクの粘度が高くなる前にヘッドのクリーニングが行われると、インクが無駄に捨てられることになる。
本発明は、ヘッドのクリーニングが適切に実行される画像記録装置を提供することを目的とする。
本明細書では様々な開示を行う。開示例の画像記録装置は、インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、情報入力インタフェースと、表示パネルと、コントローラと、を備える。前記コントローラは、特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドが画像の記録を実行した後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けない。
コントローラは、取得した記録後経過期間が閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを表示パネルに表示させ、取得した記録後経過期間が閾値期間未満であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを表示パネルに表示させず、或いはクリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けない。閾値期間は、例えば、記録品質が低下する程度までインクの粘度が高くならない期間として決められる期間である。したがって、コントローラは、記録品質が低下する程度までインクの粘度が高くなっていない状態でヘッドからインクが排出されてインクが無駄になることを抑制することができる。その結果、画像記録装置は、ヘッドのクリーニングを適切に実行することができる。
図1は、プリンタ10の機能ブロック図である。 図2(A)は、カバー22が閉じられた状態のプリンタ10の斜視図であり、図2(B)は、カバー22が開かれた状態のプリンタ10の斜視図である。 図3は、プリンタ10の模式的な断面図である。 図4(A)は、記録ユニット29の下面図であり、図4(B)は、メンテナンス装置60の模式図である。 図5(A)は、記録処理のフローチャートであり、図5(B)は、テスト記録処理のフローチャートであり、図5(C)は、定期クリーニング処理のフローチャートである。 図6は、表示処理のフローチャートである。 図7(A)は、待機画面を示す図であり、図7(B)は、メニュー選択画面を示す図であり、図7(C)は、第1メンテナンス選択画面を示す図である。 図8(A)は、第2メンテナンス選択画面を示す図であり、図8(B)は、クリーニング色選択画面を示す図であり、図8(C)は、強度選択画面を示す図である。 図9(A)は、クリーニング実行指示画面を示す図であり、図9(B)は、クリーニング不要画面を示す図である。 図10は、変形例5に係るコントローラ51の処理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。或いは、後述の処理の一部は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜省略することができる。
本実施形態では、図1に示されるプリンタ10を説明する。図示例では、プリンタ10は、LAN(Local Area Networkの略)(登録商標)やWANなどのローカルネットワーク13に接続されている。プリンタ10は、例えば、ローカルネットワーク13に接続された端末装置11から記録指示を受け付けて、記録指示に含まれる画像データをシートに記録する。端末装置11は、パーソナルコンピュータや、タブレットや、携帯端末などである。プリンタ10は、画像記録装置の一例である。
プリンタ10のユーザは、サービス提供者と契約を締結してプリンタ10を使用し、或いは、サービス提供者と契約を締結せずに、プリンタ10を使用する。サービス提供者とは、プリンタ10で使用されるカートリッジ15をユーザに提供するサービスなどをユーザに提供する者である。サービス提供者は、インターネット14に接続されたサーバ12を用いてプリンタ10のユーザにサービスを提供する。例えば、サーバ12は、プリンタ10が送信したステータス情報であって、カートリッジ15が貯留するインクの残量(以下、インク残量とも記載する)を示すステータス情報をインターネット14を通じて受信する。サービス提供者は、サーバ12が受信したステータス情報により、インク残量を監視する。サービス提供者は、例えば、インク残量が少なくなったと判断すると、新しいカートリッジ15の発送を手配する。
なお、図示例のローカルネットワーク13は、ルータなどの不図示のゲートウェイ装置を介してインターネット14と接続されている。プリンタ10は、HTTPやHTTPsなどの通信プロトコルを用いて、ローカルネットワーク13及びインターネット14を通じてサーバ12と通信を行う。具体的には、プリンタ10は、HTTPリクエストを、サーバ12が公開するURL(Uniform Resource Locatorの略)宛てに送信する。サーバ12は、プリンタ10が送信したHTTPリクエストを受信し、受信したHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを、インターネット14を通じてプリンタ10に送信する。
プリンタ10は、クリーニングの実行の指示を受け付ける画面を、2種類の画面から選択して表示パネル43に表示させる機能を有する。以下詳しく説明する。
プリンタ10は、図2(A)に示されるように、筐体20と、筐体20に保持されるパネルユニット21、カバー22、給紙トレイ23、及び排紙トレイ24と、を備える。パネルユニット21は、パネル本体41と、パネル本体41に保持されたタッチパネル42及び複数の操作スイッチ45とを備える。パネル本体41は、矩形板状であり、筐体20の一面に取り付けられている。タッチパネル42は、図1に示されるように、画像を表示する表示パネル43と、表示パネル43に重畳された透明な膜状のタッチセンサ44と、を有する。タッチセンサ44は、ユーザがタッチした表示パネル43における位置を示す位置情報を出力する。
タッチパネル42及び操作スイッチ45は、ケーブルなどによって、後述のコントローラ51と接続されている。コントローラ51は、表示パネル43に画像データを出力して表示パネル43に画像を表示させる。また、コントローラ51は、タッチセンサ44が出力した位置情報を受け付ける。コントローラ51は、タッチセンサ44から入力された位置情報が示す位置に表示させているアイコンなどのオブジェクトを、ユーザが選択したオブジェクトと判断する。また、コントローラ51は、操作スイッチ45が出力した操作信号を受け付ける。タッチセンサ44及び操作スイッチ45は、情報入力インタフェースの一例である。
給紙トレイ23は、図2(A)に示されるように筐体20の下部に位置しており、着脱可能に筐体20に保持されている。排紙トレイ24は、筐体20の下部であって、給紙トレイ23の上に位置しており、給紙トレイ23或いは筐体20に保持されている。カバー22は、回動可能に筐体20に保持されている。カバー22は、筐体20に設けられた開口30を閉塞する閉塞位置(図2(A))と、開口30を開放する開放位置(図2(B))との間で回動する。装着ケース32が、開口30の奥に配置されており、筐体20に保持されている。装着ケース32は、カートリッジ15を着脱可能に保持する構成を有する。当該構成は周知であるので、詳しい説明は省略する。装着ケース32は、装着部の一例である。
装着ケース32は、複数のカートリッジ15を着脱可能に保持する。図示例では、装着ケース32は、4つのカートリッジ15を着脱可能に保持している。4つのカートリッジ15は、例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色のインクのうちの1つの色のインクをそれぞれ貯留する。すなわち、プリンタ10は、いわゆるインクジェットプリンタ、かつ、カラープリンタである。ただし、装着ケース32は、ブラックの色のインクを貯留する1つのカートリッジ15のみを着脱可能に保持してもよい。すなわち、プリンタ10は、いわゆるモノクロプリンタであってもよい。
装着ケース32は、図3に示されるカートリッジI/F49を有する。I/Fは、インタフェースの略である。カートリッジI/F49は、例えば端子である。カートリッジI/F49は、装着ケース32に装着されたカートリッジ15が有するICチップ16の不図示の電極と当接する位置に位置する。カートリッジI/F49は、不図示のケーブルによって、後述のコントローラ51と接続されている。なお、カートリッジI/F49は、アンテナであってもよいし、発光ダイオード及びフォトダイオードであってもよい。すなわち、カートリッジI/F49と、ICチップ16とは、電波や光によって情報やデータを送受信してもよい。
カートリッジ15は、インクを貯留する内部空間を有する箱状である。カートリッジ15の基本的な構成は周知であるので、詳しい説明は省略する。また、カートリッジ15は、ICチップ16を備える。ICチップ16は、端子であるカートリッジI/F49と当接する不図示の電極と、当該電極と電気的に接続されたICメモリ17(図1)と、を有する。或いは、ICチップ16は、電極に代えて、アンテナ、或いは、発光ダイオード及びフォトダイオードを有する。ICメモリ17は、種々の情報を記憶する。具体的には、ICメモリ17は、図1に示されるように、型番及び種別情報を少なくとも記憶する。ICメモリ17は、カートリッジメモリの一例である。
型番は、カートリッジ15が貯留するインクの色や、染料や顔料などのインクの種別に応じてカートリッジ15に付与される識別情報である。種別情報は、カートリッジ15が契約使用態様で使用されるカートリッジであるか、通常使用態様で使用されるカートリッジであるかを示す情報である。例えば、種別情報は、ICメモリ17の所定のアドレスに記憶された「0」又は「1」を示す1ビットのデータである。例えば、「1」は、契約使用態様で使用されるカートリッジであることを示し、「0」は、通常使用態様で使用されるカートリッジであることを示す。ただし、種別情報は、型番に含まれていてもよい。すなわち、一の型番は、一のインクの色及び種別と、通常使用態様で使用されるか契約使用態様で使用されるかを示していてもよい。「1」の種別情報は、契約種別情報の一例である。契約使用態様を示す型番は、契約種別情報の一例である。
筐体20は、図3に示される記録エンジン40を内部に保持する。記録エンジン40は、給紙ローラ25、搬送ローラ26、排紙ローラ27、プラテン28、記録ユニット29、及びメンテナンス装置60(図4(B))を主に備える。給紙ローラ25は、給紙トレイ23に載置されたシートに当接可能に、筐体20内に設けられた不図示のフレームに保持されている。給紙ローラ25は、不図示のモータによって回転される。回転する給紙ローラ25は、シートを搬送路37に送り出す。搬送路37は、不図示のガイド部材によって区画された空間である。
搬送ローラ26は、シートの搬送向きにおける給紙トレイ23の下流に位置している。搬送ローラ26は、従動ローラ35とともに、ローラ対を構成している。搬送ローラ26は、不図示のモータによって回転される。回転する搬送ローラ26及び従動ローラ35は、給紙ローラ25によって搬送路37に送り出されたシートを挟持しつつ搬送する。排紙ローラ27は、シートの搬送向きにおける搬送ローラ26の下流に位置している。排紙ローラ27は、従動ローラ36とともに、ローラ対を構成している。排紙ローラ27は、不図示のモータによって回転される。回転する排紙ローラ27及び従動ローラ36は、シートを挟持しつつ搬送し、排紙トレイ24に排出する。プラテン28は、シートの搬送向きにおける搬送ローラ26の下流、かつ排紙ローラ27の上流に位置している。
記録ユニット29は、プラテン28の上方に位置している。記録ユニット29は、フレームの一部であるガイドレールによって移動可能に保持されていてもよいし、フレームに固定されていてもよい。すなわち、プリンタは、いわゆるシリアルプリンタであってもよいし、いわゆるラインプリンタであってもよい。また、記録ユニット29は、ヘッド34を有する。ヘッド34は、インクが流通する流路を内部に有する。当該流路は、チューブ31によって、装着ケース32に装着されたカートリッジ15の内部空間と連通されている。すなわち、チューブ31を通じて、カートリッジ15が貯留するインクがヘッド34に供給される。
ヘッド34は、図1に示される駆動素子50を有している。駆動素子50の一部は、ヘッド34内の流路を構成する。駆動素子50は、不図示のケーブルなどによってコントローラ51と電気的に接続されている。駆動素子50は、圧電素子やヒータである。圧電素子である駆動素子50は、直流電圧を供給されることによって変形し、流路内のインクに圧力を加え、流路の開口であるノズルからインク滴を吐出させる。ヒータである駆動素子50は、直流電圧を供給されることによって発熱し、流路内のインクを突沸させて、ノズルからインク滴を吐出させる。ヘッド34は、図4(A)に示されるように、4つのノズル列33Bk、33M、33C、33Yを有している。ノズル列33Bkは、ブラックのインクを吐出する複数のノズルからなる。ノズル列33Mは、マゼンタのインクを吐出する複数のノズルからなる。ノズル列33Cは、シアンのインクを吐出する複数のノズルからなる。ノズル列33Yは、イエローのインクを吐出する複数のノズルからなる。なお、以下では、ノズル列33Bk、33M、33C、33Yを区別しない場合は、ノズル列33と記載して説明する。
図4(B)に示されるメンテナンス装置60は、ヘッド34のノズルからインクを吸引する機能を有する。メンテナンス装置60は、例えば、粘度が高くなったインクや、エアが混入したインク、及びヘッド34に付着したゴミを吸引することにより、ヘッド34をクリーニングする。以下では、後述のコントローラ51がメンテナンス装置60を駆動させる処理を、クリーニング処理と記載して説明する。
メンテナンス装置60は、キャップ61と、リフトアップ機構62と、チューブ63、64、65、66と、ポンプ67と、バルブ機構68と、排液タンク69と、を備える。キャップ61は、ヘッド34の下面に当接してノズル列33を覆うキャップ位置と、ヘッド34の下面から下方に離間する待機位置と、の間で移動可能にリフトアップ機構62に保持されている。キャップ61は、ゴム材によって成型された部材である。キャップ61は、不図示のモータによって、キャップ位置と待機位置との間で移動される。また、キャップ61は、2つの凹部71、72を上面に有する。凹部71は、キャップ61がキャップ位置にある場合に、ノズル列33Bkの全てのノズルと連通する。凹部72は、キャップ61がキャップ位置にある場合に、ノズル列33M、33C、33Yの全てのノズルと連通する。チューブ63の一端は、キャップ61と接続している。そして、チューブ63の内部空間は、凹部71と連通している。チューブ64の一端は、キャップ61と接続している。そして、チューブ64の内部空間は、凹部72と連通している。チューブ63、64の他端は、バルブ機構68と接続している。また、チューブ65、66の一端は、バルブ機構68と接続している。チューブ65、66の他端は、排液タンク69と接続している。バルブ機構68は、不図示のモータによって、第1状態、第2状態、及び第3状態に状態を切り換えられる。第1状態は、チューブ63とチューブ65とが連通した状態である。第2状態は、チューブ64とチューブ66とが連通した状態である。第3状態は、チューブ63とチューブ65とが連通し、かつチューブ64とチューブ66とが連通した状態である。バルブ機構68が第1状態にある状態でポンプ67が駆動されると、ヘッド34のノズルからブラックのインクが吸引される。バルブ機構68が第2状態にある状態でポンプ67が駆動すると、ヘッド34のノズルからマゼンタ、シアン、及びイエローのインクが吸引される。バルブ機構68が第3状態にある状態でポンプ67が駆動すると、ヘッド34のノズルから、全ての色のインクが吸引される。ポンプ67は、例えば、ロータリ式のチューブポンプである。但し、ポンプ67には、他の種類のポンプが使用されてもよい。なお、メンテナンス装置60は、ポンプ67によってヘッド34のノズルからインクを排出可能であれば、どのような構成であってもよい。
また、プリンタ10は、図1に示されるように、クロックモジュール46、給紙トレイセンサ38、排紙トレイセンサ39、及び人感知センサ48を備える。クロックモジュール46は、日時情報を出力するICなどである。給紙トレイセンサ38は、給紙トレイ23が筐体20に装着されている場合と、給紙トレイ23が筐体20に装着されていない場合とで、異なる検出信号を出力するセンサである。給紙トレイセンサ38は、例えば、筐体20に装着された給紙トレイ23によって押圧される押圧部を有するタクトスイッチやマイクロスイッチなどの機械スイッチである。或いは、給紙トレイセンサ38は、筐体20に装着された給紙トレイ23が光路上に位置するように設けられたフォトインタラプタであってもよい。或いは、給紙トレイセンサ38は、筐体20に装着された給紙トレイ23が近接する位置に設けられた磁気センサであってもよい。排紙トレイセンサ39は、排紙トレイ24にシートがある場合と、排紙トレイ24にシートがない場合とで、異なる検出信号を出力するセンサである。排紙トレイセンサ39は、例えば、排紙トレイ24が支持するシートに光を照射する発光ダイオードと、シートによって反射された光を受光するフォトダイオードとを有するフォトインタラプタである。人感知センサ48は、例えば、検知領域から入射する赤外線を受光すると電圧を生じるピエゾ素子を有する赤外線センサである。或いは、人感知センサ48は、検知領域に光や音波を照射し、物体によって反射された光や音波を受光或いは受信するレーザセンサやドップラセンサであってもよい。人感知センサ48は、例えば、プリンタ10の全周囲を検知領域としてプリンタ10に設けられる。人感知センサ48は、例えば、プリンタ10を中心とした数十センチから数メートルの範囲内に人がいる場合と、プリンタ10の周囲に人がいない場合とで、異なる検出信号を出力する。なお、給紙トレイセンサ38、排紙トレイセンサ39、及び人感知センサ48は、変形例において使用されるセンサである。本実施形態では、プリンタ10は、給紙トレイセンサ38、排紙トレイセンサ39、及び人感知センサ48を備えていなくてもよい。
また、プリンタ10は、コントローラ51を備える。コントローラ51は、中央演算処理装置であるCPU52と、メモリ53と、通信バス54と、を有する。CPU52、メモリ53、タッチパネル42、操作スイッチ45、駆動素子50、通信I/F47、クロックモジュール46、給紙トレイセンサ38、排紙トレイセンサ39、人感知センサ48、ポンプ67、及びカートリッジI/F49は、通信バス54と接続されている。すなわち、CPU52は、通信バス54を通じて、メモリ53と、通信バス54と、を有する。CPU52、メモリ53、タッチパネル42、操作スイッチ45、駆動素子50、通信I/F47、クロックモジュール46、給紙トレイセンサ38、排紙トレイセンサ39、人感知センサ48、ポンプ67、及びカートリッジI/F49と情報やデータや信号を受け渡し可能に接続されている。通信I/F47は、情報入力インタフェースの一例である。
メモリ53は、ROM55と、RAM56と、EEPROM57と、を有する。ROM55は、オペレーティングシステムであるOS58と、制御プログラム59と、を予め記憶する。OS58及び制御プログラム59に記述された命令は、CPU52によって実行される。すなわち、OS58及び制御プログラム59は、CPU52によって実行される。CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、表示パネル43に画像を表示させ、タッチセンサ44や操作スイッチ45を通じてユーザの入力を受け付ける。また、CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、通信I/F47やカートリッジI/F49を通じて情報やデータを送受信し、受信した情報やデータをメモリ53に記憶させる。また、CPU52によって実行されるOS58及び制御プログラム59は、駆動素子50に駆動信号を出力し、シートに画像を記録させる。
制御プログラム59は、単一のプログラムであってもよいし、複数のモジュールからなるプログラムであってもよい。制御プログラム59は、例えば、UI(User Interfaceの略)モジュール、通信モジュール、及び記録制御モジュールを有する。各モジュールは、いわゆるマルチタスク処理により、疑似的に並行して実行される。
UIモジュールは、画像データを表示パネル43に入力して、アイコンなどのオブジェクトを含む画像を表示パネル43に表示させ、タッチセンサ44や操作スイッチ45が出力する信号を受け付けるプログラムである。通信モジュールは、通信I/F47が接続される通信回線の通信プロトコルにしたがって情報やデータを送受信するプログラムである。記録制御モジュールは、印刷データに基づいて、上述のモータの駆動回路や駆動素子50の駆動回路に入力する駆動信号を生成して出力するプログラムである。
RAM56は、OS58及び制御プログラム59の実行に用いられ、また、OS58及び制御プログラム59の実行において、情報やデータを一時的に記憶する。EEPROM57は、閾値期間及び駆動時間を記憶する。閾値期間は、記録品質が低下する程度までインクの粘度が高くならない期間として、メモリ53に予め記憶される期間である。閾値期間は、例えばプリンタを用いたテストによって決定される。駆動時間は、後述のメンテナンス装置60のポンプ67を駆動させる時間を示す。詳しくは後述する。また、EEPROM57は、プリンタ10が契約使用態様で使用される場合、サーバ12が公開するURLを記憶する。また、メモリ53のROM55或いはEEPROM57は、待機画面(図7(A))やメニュー選択画面(図7(B))等を示す種々の画面データを記憶する。待機画面やメニュー選択画面等の画面については後述する。
以下、制御プログラム59が実行する処理について説明する。なお、以下では、制御プログラム59が実行する処理は、コントローラ51(特にCPU52)が実行する処理として説明する。
まず、コントローラ51が、モードを決定する処理について説明する。コントローラ51は、契約使用態様でプリンタ10が使用される場合に第1モードに決定し、通常使用態様で使用される場合に第2モードに決定する。具体的には、コントローラ51は、カートリッジ15が装着ケース32に装着されたことや、プリンタ10に電源が投入されたことなどに基づいて、カートリッジI/F49を通じてICメモリ17から種別情報を読み出す。コントローラ51は、読み出した種別情報が「1」であると判断すると、第1モードに決定し、読み出した種別情報が「0」であると判断すると、第2モードに決定する。コントローラ51は、モードを示すモード情報が記憶される領域としてメモリ53のEEPROM57の予め決められた領域に、決定したモードを示すモード情報を記憶させて、モードを決定する。なお、コントローラ51がモードを決定する上述の処理は、モードを決定する一例であって、コントローラ51は、他の方法によってモードを決定してもよい。
次に、コントローラ51が実行する記録処理(図5(A))及び表示処理(図6)について説明する。コントローラ51は、図5(A)に示される記録処理において、まず、端末装置11などから印刷データが入力したか否かを判断する(S11)。コントローラ51は、印刷データが入力していないと判断すると(S11:No)、記録処理を終了する。なお、コントローラ51は、記録処理を定期的に実行する。
コントローラ51は、印刷データが入力したと判断すると(S11:Yes)、駆動素子50を駆動して、1ページの画像をシートに記録させる(S12)。次に、コントローラ51は、入力した印刷データに基づいて、次ページがあるか否かを判断する(S13)。コントローラ51は、次ページがあると判断すると(S13:Yes)、ステップS12の処理を再度実行する。コントローラ51は、次ページがないと判断すると(S13:No)、メモリ53のEEPROM57に記憶させたモード情報が第1モードを示すか第2モードを示すかを判断する(S14)。コントローラ51は、モード情報が第1モードを示すと判断すると(S14:第1モード)、クロックモジュール46が出力する日時情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させ(S15)、記録処理を終了する。すなわち、画像の記録が終了した時の日時を示す記録終了日時が、メモリ53に記憶される。コントローラ51は、モード情報が第2モードを示すと判断すると(S14:第2モード)、ステップS15の処理をスキップし、記録処理を終了する。なお、コントローラ51は、記録終了日時を、前に実行した記録処理でメモリ53に記憶させた記録終了日時に対して、いわゆる上書きでメモリ53に記憶させる。
次に、コントローラ51が、クリーニングの実行の指示を受け付ける画面をタッチパネル42の表示パネル43に表示させる表示処理について、図6を参照して説明する。コントローラ51は、プリンタ10に電源が投入されたことに基づいて、待機画面を表示パネル43に表示させる(S21)。具体的には、コントローラ51は、メモリ53に記憶された画面データであって、待機画面を示す画面データをメモリ53から読み出し、読み出した画面データを、通信バス54を通じて、表示パネル43に対して出力する。なお、後述するメニュー選択画面や第1メンテナンス選択画面等の他の画面についても、待機画面と同様にして表示パネル43に表示される。
待機画面は、図7(A)に示されるように、「ファックス」アイコンや、「コピー」アイコンや、「スキャン」アイコンや、「設定」アイコン81などの複数のアイコンを有する。コントローラ51は、図6に示されるように、待機画面において、「設定」アイコン81が選択されたか否かを判断する(S22)。なお、「アイコンが選択される」とは、アイコンが表示された位置を示す位置情報がタッチセンサ44からコントローラ51に入力されたことを意味する。コントローラ51は、「設定」アイコン81が選択されていないと判断すると(S22:No)、待機画面を継続して表示パネル43に表示させる。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「設定」アイコン81以外のアイコンが選択されたと判断すると、選択されたアイコンの種別に応じた画面を表示パネル43に表示させる。コントローラ51は、「設定」アイコン81が選択されたと判断すると(S22:Yes)、メニュー選択画面を表示パネル43に表示させる。メニュー選択画面は、図7(B)に示されるように、「インク」アイコン82や、「Wi-Fi」アイコン等の複数のアイコンを有する。
コントローラ51は、図6に示されるように、メニュー選択画面において、「インク」アイコン82が選択されたか否かを判断する(S24)。コントローラ51は、「インク」アイコン82が選択されていないと判断すると(S24:No)、メニュー選択画面を継続して表示パネル43に表示させる。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「インク」アイコン82以外のアイコンが選択されたと判断すると、選択されたアイコンの種別に応じた画面を表示パネル43に表示させる。タッチセンサ44から入力される位置情報であって、「インク」アイコン82が表示された表示パネル43上の位置情報は、特定指示の一例である。
コントローラ51は、「インク」アイコン82が選択されたと判断すると(S24:Yes)、メモリ53のEEPROM57に記憶させたモード情報が第1モードを示すか第2モードを示すかを判断する(S25)。コントローラ51は、モード情報が第1モードを示すと判断すると(S25:第1モード)、ステップS15でメモリ53のEEPROM57に記憶させた記録終了日時から現在日時までの記録後経過期間を算出する(S26)。具体的には、コントローラ51は、メモリ53のEEPROM57から記録終了日時を読み出し、かつクロックモジュール46が出力する日時情報である現在日時情報を取得する。そして、コントローラ51は、読み出した記録終了日時から現在日時情報までの期間を、記録後経過期間として算出する。
コントローラ51は、算出した記録後経過期間がメモリ53のEEPROM57に記憶された閾値期間以上であるか否かを判断する(S27)。コントローラ51は、記録後経過期間が閾値期間以上であると判断すると(S27:Yes)、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる(S28)。第1メンテナンス選択画面は、図7(C)に示されるように、「インク」の文字と、「インク残量」アイコンと、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84と、「ヘッドクリーニング」アイコン85と、「詰まった紙片の除去」アイコンと、を有する。「ヘッドクリーニング」アイコン85は、クリーニング受付オブジェクトの一例である。
コントローラ51は、図6に示されるように、ステップS25において、モード情報が第2モードを示すと判断すると(S25:第2モード)、ステップS26、S27の処理をスキップし、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる(S28)。そして、コントローラ51は、第1メンテナンス選択画面において、「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されたか否かを判断する(S29)。コントローラ51は、「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されていないと判断すると(S29:No)、第1メンテナンス選択画面を継続して表示パネル43に表示させる。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「クリーニング」アイコン85以外のアイコンが選択されたと判断すると、選択されたアイコンの種別に応じた画面を表示パネル43に表示させる。コントローラ51は、「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されたと判断すると(S29:Yes)、クリーニング色選択画面を表示パネル43に表示させる(S30)。クリーニング色選択画面は、図8(B)に示されるように、「色を選んでください」の文字と、「ブラックのみ」アイコン91と、「カラーのみ」アイコン92と、「全色」アイコン93と、を有する。
コントローラ51は、図6に示されるように、クリーニング色選択画面において、「ブラックのみ」アイコン91、「カラーのみ」アイコン92、及び「全色」アイコン93のうちのいずれかのアイコンが選択されたか否かを判断する(S31)。コントローラ51は、クリーニング色選択画面においてアイコンが選択されていないと判断すると(S31:No)、クリーニング色選択画面を継続して表示パネル43に表示させる。コントローラ51は、クリーニング色選択画面においてアイコンが選択されたと判断すると(S31:Yes)、強度選択画面を表示パネル43に表示させる(S32)。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「ブラックのみ」アイコン91、「カラーのみ」アイコン92、及び「全色」アイコン93のいずれのアイコンが選択されたかを示す選択指示情報をメモリ53のRAM56或いはEEPROM57に記憶させる。強度選択画面は、図8(C)に示されるように、「強さを選んでください」の文字と、「弱」アイコン94と、「普通」アイコン95と、「強力」アイコン96と、を有する。
コントローラ51は、図6に示されるように、強度選択画面において、「弱」アイコン94、「普通」アイコン95、及び「強力」アイコン96のうちのいずれかのアイコンが選択されたか否かを判断する(S33)。コントローラ51は、強度選択画面においてアイコンが選択されていないと判断すると(S33:No)、強度選択画面を継続して表示パネル43に表示させる。コントローラ51は、強度選択画面においてアイコンが選択されたと判断すると(S33:Yes)、クリーニング実行指示画面を表示パネル43に表示させる(S34)。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「弱」アイコン94、「普通」アイコン95、及び「強力」アイコン96のいずれのアイコンが選択されたかを示す強度情報をメモリ53のRAM56或いはEEPROM57に記憶させる。クリーニング実行指示画面は、図9(A)に示されるように、「ヘッドクリーニングを行います。[スタート]を押してください。[普通][強力]は、[弱]よりもインクを消費します。」の文字と、「スタート」アイコン97と、「キャンセル」アイコン98と、を有する。
コントローラ51は、図6に示されるように、クリーニング実行指示画面において、「スタート」アイコン97が選択されたか否かを判断する(S35)。コントローラ51は、クリーニング実行指示画面において、「スタート」アイコン97が選択されていないと判断すると(S35:No)、クリーニング実行指示画面を表示パネル43に継続して表示させる。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、「キャンセル」アイコン98が選択されたと判断すると、強度選択画面或いは待機画面を表示パネル43に再度表示させる(S21、S32)。コントローラ51は、クリーニング実行指示画面において、「スタート」アイコン97が選択されたと判断すると(S35:Yes)、メンテナンス装置60を駆動させてヘッド34のクリーニングを行うクリーニング処理を実行する(S36)。
詳しく説明すると、コントローラ51は、上述のモータを駆動させて、待機位置にあるキャップ61をキャップ位置に移動させる。次に、コントローラ51は、メモリ53に記憶させた選択指示情報に基づいて、上述のモータを駆動させて、バルブ機構68を、第1状態、第2状態、或いは第3状態に状態変化させる。具体的には、選択指示情報が、「ブラックのみ」アイコン91が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、バルブ機構68を第1状態にする。選択指示情報が、「カラーのみ」アイコン92が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、バルブ機構68を第2状態にする。選択指示情報が、「全色」アイコン93が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、バルブ機構68を第3状態にする。次に、コントローラ51は、メモリ53に記憶させた強度情報に基づいて、ポンプ67の駆動回数を決定する。例えば、強度情報が、「弱」アイコン94が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、ポンプ67の駆動回数を「1」に決定する。強度情報が、「普通」アイコン95が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、ポンプ67の駆動回数を「2」に決定する。強度情報が、「強力」アイコン95が選択されたことを示す場合、コントローラ51は、ポンプ67の駆動回数を「3」に決定する。コントローラ51は、メモリ53に記憶された駆動時間の間、ポンプ67を駆動させる処理を、決定した駆動回数だけ実行する。駆動されたポンプ67は、ヘッド34からインクを吸引する。なお、上述のクリーニング処理は、一例であり、他の方法でクリーニング処理が実行されてもよい。
コントローラ51は、ステップS27において、算出した記録後経過期間が、メモリ53に記憶された閾値期間未満であると判断すると(S27:No)、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる(S37)。第2メンテナンス選択画面は、図8(A)に示されるように、「インク」の文字と、「インク残量」アイコンと、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84と、グレー表示された「ヘッドクリーニング」アイコン86と、「詰まった紙片の除去」アイコンと、を有する。グレー表示された「ヘッドクリーニング」アイコン86は、「ヘッドクリーニング」アイコン86を選択できないことをユーザに認識させる。コントローラ51は、グレー表示された「ヘッドクリーニング」アイコン86の選択を受け付けない。
なお、コントローラ51は、グレー表示された「ヘッドクリーニング」アイコン86を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる代わりに、「ヘッドクリーニング」アイコン86を有さない第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させてもよい。その場合、第1メンテナンス選択画面は、「インク」の文字と、「インク残量」アイコンと、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84と、「詰まった紙片の除去」アイコンと、を有する。
コントローラ51は、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させたことに応じて、ステップS29からS36の処理を実行することなく、すなわちクリーニングの実行指示を受け付けてクリーニング処理を実行することなく、表示処理を終了する。なお、フローチャートには示されていないが、コントローラ51は、第2メンテナンス選択画面において、「インク残量」アイコンや「印刷品質のチェックと改善」アイコン84や「詰まった紙片の除去」アイコンが選択されたと判断すると、選択されたアイコンに応じた画面を表示パネル43に表示させる。
[実施形態の作用効果]
コントローラ51は、算出した記録後経過期間が閾値期間以上であることに応じて、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。そして、コントローラ51は、算出した記録後経過期間が閾値期間未満であることに応じて、グレー表示されて選択できなくされた「ヘッドクリーニング」アイコン86を有する第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。閾値期間は、記録品質が低下する程度までインクの粘度が高くならない期間として決定されてメモリ53に予め記憶される期間である。したがって、プリンタ10は、記録品質が低下する程度までインクの粘度が高くなっていない状態でヘッド34からインクが排出されてインクが無駄になることを抑制することができる。その結果、プリンタ10は、ヘッド34のクリーニングを適切に実行することができる。
また、コントローラ51は、プリンタ10が契約使用態様で使用される第1モードであると判断すると(S25:第1モード)、ステップS26、S27の処理を実行する。したがって、プリンタ10は、契約使用態様で使用される場合に、インクが無駄になることを抑制することができる。詳しく説明すると、プリンタ10が契約使用態様で使用される場合、例えば、ユーザは、1か月のプリンタ10の使用料金を定額としてサービス提供者と契約を締結する。その場合、プリンタ10で記録するシートの上限枚数が決められることがある。そうすると、シートに記録される画像の品質が良好でなく、シートへの画像の記録を再度実行すると、契約によって許諾されたシートの枚数が実質的に減ることになる。そして、プリンタ10の使用料金は定額であるため、インクの使用量は、当該使用料金には影響しない。そうすると、シートへの画像の記録を再度実行しないことを目的として、プリンタ10に画像の記録を実行させる前に、ユーザがプリンタ10にクリーニング処理を実行させることが頻繁に行われる。そうすると、インクが無駄になってしまう。また、環境を考慮すると、クリーニング処理においてヘッド34から排出されるインクの量は少ない方が好ましい。そして、契約使用態様では、通常、複数のユーザがプリンタ10を使用する。すなわち、契約使用態様では、シートへの画像の記録が頻繁に行われる。シートへの画像の記録が頻繁に行われると、ヘッド34においてインクの粘度が高くなったり、ヘッド34のノズルのインクにエアが混入するおそれが低減する。すなわち、シートへの画像の記録が頻繁に行われる契約使用態様では、シートへの画像の記録が頻繁に行われることが少ない通常使用態様に比べ、シートに記録される画像の品質を良好に維持するために必要なクリーニング処理の実行回数は少なくすむ。コントローラ51は、プリンタ10が契約使用態様で使用される第1モードであると判断し(S25:Yes)、かつクリーニング処理を実行してもシートに記録される画像の品質が変わらない場合(S27:No)、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させて、クリーニングの実行指示を受け付けない。その結果、プリンタ10は、契約使用態様で使用される場合に、インクが無駄になることを抑制することができる。
また、コントローラ51は、プリンタ10が通常使用態様で使用される第2モードであると判断すると(S25:第2モード)、ステップS26、S27の処理をスキップし、第1メンテナンス画面を表示パネル43に表示させる。したがって、プリンタ10は、通常使用態様で使用される場合、ユーザの希望するタイミングでクリーニング処理を実行することができる。その結果、プリンタ10は、より長い期間、良好な状態でユーザに使用させることができる。
[変形例1]
本変形例では、プリンタ10の管理者が、管理者アカウントなどの管理者識別情報を用いてプリンタ10にログインして使用することが可能なプリンタ10について説明する。コントローラ51が、通信I/F47、タッチセンサ44、或いは操作スイッチ45を通じて管理者識別情報を取得したことに応じて、取得した管理者情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させる。なお、コントローラ51は、電源がオフにされたことや、ログオフを示す指示を通信I/F47、タッチセンサ44、或いは操作スイッチ45を通じて取得したことに応じて、メモリ53のEEPROM57に記憶された管理者情報を削除する。管理者情報は、特定情報の一例である。
コントローラ51は、図6に示される表示処理において、「インク」アイコン82が選択されたことに基づいて(S24)、管理者情報がメモリ53のEEPROM57に記憶されているか否かを判断する判断処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、管理者情報がメモリ53に記憶されていないと判断すると、ステップS26、S27の処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、管理者情報がメモリ53に記憶されていると判断すると、ステップS26、S27の処理をスキップし、ステップS28の処理を実行する。すなわち、管理者がプリンタ10にログインしている場合、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面が表示パネル43に表示される。
全てのユーザを対象としてステップS27、S37を実行し、第2メンテナンス画面を表示パネル43に表示させると、イレギュラーな事態が生じてプリンタ10にクリーニングを実行させたい場合に対応できないおそれが生じる。本変形例では、コントローラ51は、管理者がログインしている場合、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。したがって、プリンタ10は、イレギュラーな場合が生じた場合であっても、管理者がプリンタ10にログインすることにより、クリーニングの実行指示を受け付けることができる。その結果、プリンタ10は、より長い期間、良好な状態でユーザに使用させることができる。
[変形例2]
本変形例では、コントローラ51が、画像が記録されるシートが光沢紙などの特定種別のシートであるか否かにさらに基づいて、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるか、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるかを判断する例を説明する。詳しく説明すると、光沢紙は、普通紙に比べ高価であるので、ユーザは、光沢紙に画像を記録させる場合、光沢紙が無駄にならないように、良好な画質の画像が光沢紙に記録されることを望む場合が多い。本変形例では、画像が記録されるシートが光沢紙などである場合、ユーザがクリーニングをプリンタ10に実行させることができる例を説明する。
コントローラ51は、図5(A)に示される記録処理のステップS11において、印刷データとともに、印刷設定を取得する。印刷設定は、画像を記録されるシートの種別及びサイズや、余白や、カラーかモノクロかの指定などを含む。コントローラ51は、取得した印刷設定のうち、少なくともシートの種別を、シート種別情報として、メモリ53のEEPROM57に記憶させる。コントローラ51は、図6に示される表示処理において、「インク」アイコン82が選択されたことに基づいて、メモリ53に記憶されたシート種別情報が、メモリ53に予め記憶された特定種別と一致するか否かを判断する判断処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、種別情報が特定種別と一致しないと判断すると、ステップS26、S27の処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、種別情報が特定種別と一致すると判断すると、ステップS26、S27の処理をスキップし、ステップS28の処理を実行する。すなわち、光沢紙などの特定種別のシートに画像が記録された後は、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面が表示パネル43に表示される。
本変形例では、コントローラ51は、光沢紙などの特定種別のシートに画像が記録された後は、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。したがって、プリンタ10は、光沢紙などの特定種別のシートに画像が記録された後は、記録後経過期間が閾値期間未満であるか否かに拘わらず、クリーニングの実行を受け付けることができる。
[変形例2]
本変形例では、コントローラ51が、給紙トレイ23が保持するシートが入れ替えられたか否かにさらに基づいて、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるか、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるかを判断する例を説明する。詳しく説明すると、例えば、ユーザは、給紙トレイ23に保持された普通紙を光沢紙に入れ替えて、光沢紙に画像を記録させる。そして、光沢紙は普通紙に比べ高価であるので、ユーザは、光沢紙に画像を記録させる場合、光沢紙が無駄にならないように、良好な画質の画像が光沢紙に記録されることを望む場合が多い。本変形例では、給紙トレイ23に保持されたシートが入れ替えられた場合、ユーザがクリーニングをプリンタ10に実行させることができる例を説明する。
コントローラ51は、図5(A)に示される画像記録処理の実行後、給紙トレイセンサ38から入力された検出信号に基づいて、給紙トレイ23が脱着されたか否かを判断する第1判断処理を実行する。コントローラ51は、第1判断処理において、給紙トレイ23が脱着されたと判断すると、給紙トレイ23が脱着されたことを示す脱着情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させる。コントローラ51は、図6に示される表示処理において、「インク」アイコン82が選択されたことに基づいて、脱着情報がメモリ53のEEPROM57に記憶されているか否かを判断する第2判断処理を実行する。コントローラ51は、第2判断処理において、脱着情報がメモリ53のEEPROM57に記憶されていないと判断すると、ステップS26、S27の処理を実行する。コントローラ51は、第2判断処理において、脱着情報がメモリ53のEEPROM57に記憶されていると判断すると、ステップS26、S27の処理をスキップし、ステップS28の処理を実行する。すなわち、給紙トレイ23が保持するシートが他の種別のシートに入れ替えられた場合、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面が表示パネル43に表示される。なお、コントローラ51は、記録処理を実行したことに基づいて、脱着情報をメモリ53のEEPROM57から削除する。
本変形例では、コントローラ51は、給紙トレイ23が保持するシートが他の種別のシートに入れ替えられた場合、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。したがって、プリンタ10は、給紙トレイ23が保持するシートが他の種別のシートに入れ替えられた場合、記録後経過期間が閾値期間未満であるか否かに拘わらず、クリーニングの実行指示を受け付けることができる。
[変形例3]
本変形例では、第1メンテナンス選択画面或いは第2メンテナンス選択画面において、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84が選択された場合にコントローラ51が実行する処理について説明する。詳しく説明すると、ユーザが「印刷品質のチェックと改善」アイコン84を選択して後述のテスト画像をシートに記録させる場合、シートに記録される画像の品質に対してユーザに不安が生じている可能性がある。本変形例では、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84が選択された場合、ユーザがクリーニングをプリンタ10に実行させることができるようにして、ユーザの不安を解消可能とする例を説明する。なお、本変形例では、メモリ53のROM55或いはEEPROM57は、後述のテスト画像を予め記憶している。
コントローラ51は、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるステップS28の処理の実行後と、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるステップS37の処理の実行後に、図5(B)に示されるテスト記録処理を実行する。まず、コントローラ51は、第1メンテナンス選択画面或いは第2メンテナンス選択画面において、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84が選択されたか否かを判断する(S41)。なお、図5(B)に示されたステップS41では、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84を簡略的に「印刷品質」アイコンと記載している。コントローラ51は、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84が選択されていないと判断すると(S41:No)、テスト記録処理を終了する。コントローラ51は、「印刷品質のチェックと改善」アイコン84が選択されたと判断すると(S41:Yes)、テスト画像をメモリ53から読み出し、ヘッド34を駆動させて、読み出したテスト画像をシートに記録させる(S42)。そして、コントローラ51は、テスト記録処理を実行したことを示すテスト記録情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させ(S43)、テスト記録処理を終了する。「印刷品質のチェックと改善」アイコン84は、テスト記録受付オブジェクトの一例である。
コントローラ51は、図6に示される表示処理において、「インク」アイコン82が選択されたことに基づいて、テスト記録情報がメモリ53のEEPROM57に記憶されているか否かを判断する判断処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、テスト記録情報がメモリ53に記憶されていないと判断すると、ステップS26、S27の処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、テスト記録情報がメモリ53に記憶されていると判断すると、ステップS26、S27の処理をスキップする。すなわち、テスト画像がシートに記録されると、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面が表示パネル43に表示される。なお、コントローラ51は、ステップS36のクリーニング処理を実行したことや、電源がオフされたことや、画像記録処理(図5(A))を実行したことなどに応じて、メモリ53のEEPROM57に記憶されたテスト記録情報を削除する。
本変形例では、コントローラ51は、テスト画像がシートに記録された場合、「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる。したがって、プリンタ10は、テスト画像がシートに記録された場合、記録後経過期間が閾値期間未満であるか否かに拘わらず、クリーニングの実行指示を受け付けることができる。その結果、プリンタ10は、シートに記録される画像の品質に対するユーザの不安を解消することができる。
[変形例4]
本変形例では、コントローラ51が、定期的にクリーニング処理を実行する例を説明する。本変形例では、メモリ53のROM55或いはEEPROM57は、定期期間を予め記憶している。
コントローラ51は、所定の時間間隔ごとに、或いはプリンタ10に電源が投入されたことに応じて、さらに或いは毎日の定刻などに、図5(C)に示す定期クリーニング処理を実行する。まず、コントローラ51は、メモリ53のEEPROM57に記憶された記録終了日時から現在日時までの期間である記録後経過期間を、上述のステップS26と同様にして算出する(S51)。コントローラ51は、算出した経過期間が、メモリ53に記憶された定期期間以上か否かを判断する(S52)。コントローラ51は、算出した経過期間が定期期間以上であると判断すると(S52:Yes)、クリーニング処理を実行する(S53)。ステップS53で実行するクリーニング処理は、例えば、駆動回数を「2」として実行する上述のステップS36のクリーニング処理と同一の処理である。コントローラ51は、算出した経過期間が定期期間未満であると判断すると(S52:No)、ステップS53の処理をスキップする。算出した経過期間が定期期間以上であることは、予め定められた条件の一例である。
本変形例では、コントローラ51は、算出した経過期間が定期期間以上であると判断すると(S52:Yes)、クリーニング処理を実行する(S53)。すなわち、コントローラ51は、「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されたか否かに拘わらず、クリーニング処理を実行する。
なお、コントローラ51は、ステップS52において、シートに画像が記録された後の時点から現在日時までの期間である記録後経過期間が定期期間以上か否かを判断する。しかしながら、コントローラ51は、ステップS53或いはステップS36で実行したクリーニング処理が終了した後の時点から現在日時までの期間が定期期間以上か否かを判断する処理を、ステップS52の処理に代えて実行してもよい。その場合、コントローラ51は、クリーニング処理が終了したことに応じて、クロックモジュール46が出力する日時情報をメモリ53のEEPROM57に記憶させる。
[変形例5]
本変形例では、端末装置11からプリンタ10に、クリーニング実行指示が入力される例を、図10を参照して説明する。端末装置11は、ユーザの入力操作を受け付けて(S61)、クリーニングを実行することを要求する指示であるクリーニング実行指示をローカルネットワーク13を通じてプリンタ10に送信する。クリーニング実行指示は、例えばコマンドである。プリンタ10のコントローラ51は、クリーニング実行指示を、通信I/F47を通じて受信すると(S62)、上述のステップS26及びステップS27の処理を実行する。すなわち、コントローラ51は、記録後経過期間を算出し、算出した記録後経過期間が閾値期間以上であるか否かを判断する。コントローラ51は、算出した記録後経過期間が閾値期間以上であると判断すると(S27:Yes)、上述のステップS36の処理であるクリーニング処理を実行し、処理を終了する。コントローラ51は、算出した記録後経過期間が閾値期間未満であると判断すると(S27:No)、クリーニングが不要であって、クリーニングを実行しないことを示すクリーニング不要情報を、通信I/F47及びローカルネットワーク13を通じて端末装置11に送信し(S63)、処理を終了する。
コントローラ51は、記録後経過期間が閾値期間未満であると判断すると、クリーニング不要情報を端末装置11に送信する。したがって、プリンタ10は、クリーニングが不要であって、クリーニングを実行しないことを、端末装置11を操作するユーザに認識させることができる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、コントローラ51が、第1モードである場合(S25:第1モード)、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるか(S28)、第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させるか(S37)を判断する(S27)例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、表示処理において、ステップS25の処理を実行せず、メモリ53に記憶されたモード情報が第1モードを示すか第2モードを示すかに拘わらず、ステップS26、S27の処理を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、コントローラ51がステップS13において、次ページが無く、シートへの画像の記録が終了したと判断したことに応じて(S13:No)、記録終了日時をメモリ53のEEPROM57に記憶させる例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、ステップS13の処理に代えて、以下に説明する判断処理を実行してもよい。コントローラ51は、排紙トレイセンサ39から入力した検出信号が、シートが排紙トレイ24にある場合に排紙トレイセンサ39が出力する第1検出信号から、シートが排紙トレイ24にない場合に排紙トレイセンサ39が出力する第2検出信号に変化したか否かを判断する判断処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、排紙トレイセンサ39から入力した検出信号が第1検出信号から第2検出信号に変化したと判断したことに応じて、記録終了日時をメモリ53のEEPROM57に記憶させる(S15)。コントローラ51がステップS13において、シートへの画像の記録が終了したと判断したタイミングは、所定のタイミングの一例である。また、コントローラ51が、ステップS13に代えて実行した判断処理において、排紙トレイセンサ39から入力した検出信号が第1検出信号から第2検出信号に変化したと判断したタイミングは、所定のタイミングの一例である。
また、コントローラ51は、ステップS13の処理に代えて、以下に説明する判断処理を実行してもよい。コントローラ51は、人感知センサ48から入力した検出信号が、人を感知していない場合に人感知センサ48が出力する第1検出信号から、人感知センサ48が人を感知した場合に排紙トレイセンサ39が出力する第2検出信号に変化したか否かを判断する判断処理を実行する。コントローラ51は、判断処理において、人感知センサ48から入力した検出信号が第1検出信号から第2検出信号に変化したと判断したことに応じて、記録終了日時をメモリ53のEEPROM57に記憶させる(S15)。すなわち、記録終了日時は、画像が記録されたシートを取りにユーザがプリンタ10に近づいた時に、メモリ53に記憶される。コントローラ51が、判断処理において、人感知センサ48から入力した検出信号が第1検出信号から第2検出信号に変化したと判断したタイミングは、所定のタイミングの一例である。
上述の実施形態では、コントローラ51が、ステップS37において、グレー表示された「ヘッドクリーニング」アイコン85を有する第2メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させる例を説明した。しかしながら、コントローラ51は、ステップS37において、第2メンテナンス選択画面に代えて、第1メンテナンス選択画面を表示パネル43に表示させてもよい。その場合、コントローラ51は、ステップS27において、記録後経過期間が閾値期間未満であると判断すると(S27:Yes)、「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されたと判断しても、クリーニング色選択画面を表示パネル43に表示させない。或いは、コントローラ51は、ステップS27において、記録後経過期間が閾値期間未満であると判断し(S27:Yes)、かつ「ヘッドクリーニング」アイコン85が選択されたと判断すると、図9(B)に示されるクリーニング不要画面を表示パネル43に表示させる。クリーニング不要画面は、「ヘッドは正常に保たれていますので、クリーニングは不要です。」の文字と、「OK」アイコンと、を有する。クリーニング不要画面は、ヘッドのクリーニングが不要であることをユーザに認識させる。
上述の実施形態では、ポンプ67の駆動回数によって、ヘッド34のノズルから吸引されるインクの量を変える例を説明した。しかしながら、ポンプ67を駆動させる駆動時間や、ポンプ67に供給する電力量などによって、ヘッド34のノズルから吸引されるインクの量が変えられてもよい。
10・・・プリンタ
34・・・ヘッド
43・・・表示パネル
44・・・タッチセンサ(情報入力インタフェース)
47・・・通信インタフェース(情報入力インタフェース)
51・・・コントローラ
60・・・メンテナンス装置
67・・・ポンプ

Claims (9)

  1. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    インクを貯留するカートリッジが装着される装着部と、
    カートリッジインタフェースと、をさらに備えており、
    前記コントローラは、
    前記カートリッジインタフェースを通じて、前記装着部に装着された前記カートリッジが有するカートリッジメモリから、契約使用態様を示す契約種別情報を取得したこと、かつ、取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記カートリッジインタフェースを通じて、前記装着部に装着された前記カートリッジが有するカートリッジメモリから、前記契約種別情報を取得しなかったことを条件に、前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であるか否かに拘わらず、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  2. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記コントローラは、
    前記情報入力インタフェースを通じて特定情報が入力されたことを条件に、前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であっても、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  3. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記コントローラは、
    シートの種別を示すシート種別情報が特定種別を示すことを条件に、或いは、給紙トレイに載置されたシートの種別が変更されたことを示す情報を取得したことを条件に、前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であるか否かに拘わらず、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  4. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記コントローラは、
    前記特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたこと、かつ、前記記録後経過期間が前記閾値期間以上であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクト及びテスト記録受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたこと、かつ、前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記テスト記録受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記情報入力インタフェースを通じて前記テスト記録受付オブジェクトの選択を受け付けたことに応じて、テスト記録を前記ヘッドに実行させ
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  5. 前記コントローラは、前記テスト記録を実行したことを条件に、前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であっても、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させる請求項に記載の画像記録装置。
  6. 前記コントローラは、
    予め定められた条件が満たされたと判断したことに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトが選択されたか否かに拘わらず、前記ポンプを駆動させて前記ポンプに前記ヘッドからインクを排出させる請求項1からのいずれかに記載の画像記録装置。
  7. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  8. ヘッドと、
    前記ヘッドからインクを排出するポンプを有するメンテナンス装置と、
    情報入力インタフェースと、
    表示パネルと、
    コントローラと、を備えており、
    前記コントローラは、
    特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたことに応じて、前記ヘッドを通じてインクが排出された後の所定のタイミングからの記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が、閾値期間以上であることに応じて、クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させ、
    前記クリーニング受付オブジェクトが前記情報入力インタフェースによって選択されたと判断したことに応じて、前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させ、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング受付オブジェクトを前記表示パネルに表示させず、或いは前記クリーニング受付オブジェクトの選択を受け付けず、
    前記コントローラは、
    前記特定指示の入力を前記情報入力インタフェースを通じて受け付けたこと、取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であること、かつ、前記クリーニング受付オブジェクトが選択されたと判断したことに応じて、クリーニングが不要であることを示すクリーニング不要画面を前記表示パネルに表示させ
    前記ヘッドが画像の記録を行ったシートを保持する排紙トレイをさらに備えており、
    前記所定のタイミングは、
    前記ヘッドが画像の記録を終了したタイミングと、
    前記排紙トレイが保持するシートが前記排紙トレイから無くなったことを示す情報を前記コントローラが取得したタイミングと、
    人感知センサが人を検知した場合に出力する信号を前記コントローラが取得したタイミングと、のいずれかのタイミングである画像記録装置。
  9. 前記情報入力インタフェースは、通信インタフェースを含んでおり、
    前記コントローラは、
    前記ポンプを駆動させて当該ポンプに前記ヘッドからインクを排出させるクリーニング処理の実行指示を前記通信インタフェースを通じて端末装置から受け付けたことに応じて、前記記録後経過期間を取得し、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間以上であることに応じて前記クリーニング処理を実行し、
    取得した前記記録後経過期間が前記閾値期間未満であることに応じて、前記クリーニング処理を実行しないことを示す情報を前記通信インタフェースを通じて前記端末装置に送信する請求項1からのいずれかに記載の画像記録装置。
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