JP7375085B2 - アンカーアセンブリ - Google Patents

Description

本発明はアンカーアセンブリに関する。本発明は、アンカーアセンブリにおける使用のための、アンカーにも関する。本発明は、アンカーアセンブリにおける使用のための、挿入装置にも関する。

アイテムを天井から吊り下げるために、天井でアンカーを使用することが知られている。このようなアンカーによって支持できる重量は、限定されることがある。いくつかのアンカーが移動可能な固定トグルを有する挿入装置に設けられ、ときには、トグルを固定位置に移動させることが困難であることがある。

本発明の１つの態様にしたがうと、アンカーアセンブリが提供され、アンカーアセンブリは、支持体上に据え付け可能なアンカーと、空洞に挿入可能な挿入装置とを備え、アンカーは、空洞を規定する本体を備え、アンカーは、空洞を通して、本体から外側に伸張する補強部材をさらに備え、挿入装置は、固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、移動可能な固定部材が空洞中の固定位置にあるとき、固定部材は、補強部材に係合し、挿入装置をアンカーに固定できる。

本発明の別の態様にしたがうと、移動可能な固定部材を有する挿入装置との使用のためのアンカーが提供され、アンカーは、空洞を規定する本体と、空洞を通して、本体から外側に伸張する補強部材とを備え、本体は、空洞を覆って伸張するカバー部材を備え、挿入装置が空洞に挿入されるとき、カバー部材は、固定部材と協働し、固定部材を固定部材の固定位置に向けて付勢する。

本体は、挿入装置を挿入できる開口を規定してもよい。補強部材は細長くてもよい。アンカーは、空洞を通して、本体から外側に伸張する複数の補強部材を備えてもよい。補強部材は、開口の周りに構成されてもよい。

アンカーは、互いに対向して構成されている２つの補強部材を備えてもよい。開口は、補強部材の間に規定されてもよい。

補強部材は、アンカーの上に配置される硬化性素材を補強するために提供されてもよい。補強部材は、硬化性素材に突出してもよい。硬化性素材は、コンクリートであってもよい。

本体は、空洞を覆って伸張するカバー部材を備えてもよい。挿入装置が空洞に挿入されるとき、移動可能な部材は、カバー部材に係合し、これにより、移動可能な部材を固定位置に移動させる。

本体は、補強部材を保持するための保持部材を備えてもよい。カバー部材は、保持部材上に据え付け可能であってもよい。空洞は、カバー部材と保持部材との間に規定されてもよい。

カバー部材と保持部材は、カバー部材を保持部材に取り付けるための取り付け構造を備えてもよい。取り付け構造は、ソケットとソケットに収容可能なタブとを備えてもよい。取り付け構造は、複数のソケットとソケットに収容可能な複数のタブとを備えてもよい。

保持部材は、ソケットまたは複数のソケットを備えてもよい。カバー部材は、タブまたは複数のタブを備えてもよい。カバー部材はカバー壁を含んでいてもよい。前記または各タブは、カバー壁から伸張してもよい。

保持部材は、支持体に係合してもよい。保持部材は、支持体に係合する支持体係合部分を備えてもよい。

保持部材は、ベース部分を備えてもよい。保持部材は、補強部材を収容するための収容構造を備えてもよい。アンカーが複数の補強部材を備える場合、本体は、複数の補強構造を規定し、補強部材を収容してもよい。アンカーが２つの補強部材を備える場合、本体は、２つの補強構造を規定し、補強部材を収容してもよい。

前記または各補強構造は、保持部材中に規定されてもよい。本体は、アンカーを支持体に締結できるようにする締結構造を備えてもよい。締結構造は、本体によって規定されるアパーチャであってもよい。アパーチャは、保持部材によって規定されてもよい。

本体は、前述のアパーチャを規定する突起を備えてもよい。本体は、２つの対向して伸張する突起を規定してもよい。突起は、保持部材上に設けられてもよい。

カバー部材は、内側領域と外側領域とを有する内部表面を備えてもよい。内側領域は開口と整列してもよい。内部表面の外側領域は、へこんで曲がっていてもよい。カバー壁は、外側領域から伸長してもよい。

固定部材は、先端を有する協働部分を備えてもよい。協働部分は、先端から伸長する第１の表面と、第１の表面から伸長する第２の表面とを備えてもよい。挿入装置が空洞に挿入されるとき、内部表面の内側領域と外側領域は先端と協働し、固定部材を固定位置に向けて付勢する。

本発明の別の態様にしたがうと、アンカーアセンブリが提供され、アンカーアセンブリは、支持体上に据え付け可能なアンカーと、空洞に挿入可能な挿入装置とを備え、アンカーは、空洞を規定する本体を備え、挿入装置は、固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、固定部材は、先端と、先端から伸長する第１の表面と、第１の表面から伸長する第２の表面とを有する協働部分を備え、本体は、空洞を覆って伸長するカバー部材を備え、カバー部材は、内部領域と外部領域とを有する内部表面を備え、挿入装置が空洞に挿入されるとき、内部表面の内側領域と外側領域は先端と協働し、固定部材を固定位置に向けて付勢する。

本発明の別の態様にしたがうと、アンカーの本体中の空洞に挿入可能な挿入装置が提供され、挿入装置は、固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、固定部材は、先端と、先端から伸張する第１の表面と、第１の表面から伸張する第２の表面とを有する協働部分を備え、挿入装置が空洞に挿入されるとき、先端は、アンカーの本体と協働し、固定部材を固定位置に向けて付勢できる。

挿入装置は、主要部を備えてもよい。固定部材は、主要部に取り付けられてもよい。固定部材は、軸点において、主要部に回転可能に取り付けられてもよい。固定部材は、重心を有し、固定部材は、重心において主要部に回転可能に取り付けられてもよい。

固定部材はトグルを備えてもよい。固定部材は、２つの前述の協働部分を備えてもよく、各協働部分は、それぞれの先端を備える。２つの協働部分は、互いに対向して構成されてもよい。軸点は、２つの協働部分の間に構成されてもよい。

２つの協働部分の先端は、その間に伸張する軸を規定してもよい。軸は、固定部材の重心からオフセットしてもよい。軸は、軸点からオフセットしてもよい。

２つの協働部分それぞれは、それぞれの第１の表面を備えてもよい。第１の表面のそれぞれは、それぞれの先端から伸張してもよい。２つの協働部分それぞれは、それぞれの第２の表面を備えてもよい。第２の表面のそれぞれは、それぞれの第１の表面から伸張してもよい。２つの第２の表面は、ともに、単一の中心面を形成してもよい。

挿入装置が空洞に挿入されるとき、先端は内部表面の内側領域を最初に係合してもよい。

挿入装置の空洞へのさらなる移動の際、先端と内部表面の内側領域との間の協働は、固定部材を固定位置に向けて移動させ、先端に内部表面の外側領域に係合させてもよい。

前記さらなる挿入の間、先端と内部表面の外側領域との間の協働は、固定部材に、協働部分の第２の表面を内部表面の内側領域との係合に移動させてもよい。

挿入装置が空洞にさらに移動されると、協働部分の第２の表面は内部表面の内側領域に係合してもよく、これにより、固定部材を固定位置に向けてさらに付勢する。挿入装置が空洞にさらに移動されるとき、内部表面の内側領域は、協働部分の第２の表面と協働し、固定部材を固定位置に向けて付勢してもよい。

前記または各協働部分は、前記またはそれぞれの補強部材を収容するためのくぼみを規定してもよい。前記または各くぼみは、前記またはそれぞれの第１の表面に対向してもよい。前記または各くぼみは、前記またはそれぞれの第２の表面に対向してもよい。

前記または各補強部材は、へこんで曲がった外側表面を有していてもよい。固定部材は、固定位置と非固定位置との間の中間位置へ移動可能であってもよい。固定部材が空洞の中間位置にあるとき、固定部材の先端は、補強部材の外側表面に係合できる。

ここで説明する１つの実施形態において、先端の補強部材との係合は、固定部材の不安定均衡の状態である。この実施形態において、補強部材に対して固定部材を引っ張るための挿入装置に適用される力は、固定部材を固定位置にまたは非固定位置にのいずれかに移動させる。

１つの実施形態において、アンカーアセンブリは、挿入装置をアンカーにロックするためのロック構成を含んでいてもよい。ロック構成は、挿入装置上に据え付け可能なロック部材を備えてもよい。ロック部材は、挿入装置の主要部上に据え付け可能であってもよい。ロック部材は、挿入装置上に締め付けられ、固定部材を補強部材上に締め付けてもよい。

ロック部材と挿入装置は、対応する構造を含み、互いに協働し、ロック部材を挿入装置に固定してもよい。対応する構造は、ロック部材と挿入装置上に設けられた対応するねじ山を備え、ロック部材を挿入装置上にねじ留めすることを可能にする。挿入装置上のねじ山は、主要部上に設けられてもよい。

ロック部材は、挿入装置上にねじ留めできるナットを備えてもよい。

添付の図面を参照して、単なる例として、本発明の実施形態を説明する。

図１は、アンカーアセンブリの斜視図である。 図２は、本体によって規定された空洞に挿入されようとしている挿入装置を示す、アンカーアセンブリの側断面図である。 図３は、本体によって規定された空洞に挿入された挿入装置を示す、アンカーアセンブリの側断面図である。 図４は、固定位置に移動する固定部材を示す、アンカーアセンブリの側断面図である。 図５は、固定位置にある固定部材を示す、アンカーアセンブリの側断面図である。 図６は、固定位置にある固定部材を示す、アンカーの上面斜視内面図である。 図７は、不安定均衡の位置の固定部材である、アンカーアセンブリの側断面図を示している。 図８は、下向きの力が挿入装置に適用されたとき、図７中に示した固定部材が非固定位置に移動した後のアンカーアセンブリの断面側面図を示している。 図９は、さらなるアンカーアセンブリの底面斜視図である。 図１０は、固定部材が固定位置にある、図９中に示したアンカーアセンブリの側断面図である。

図面は、コンクリートのような硬化性素材が注入される建物の領域で使用するためのアンカーアセンブリ１０を示している。このような領域の例は、天井の上に形成されるフロアである。照明のような物品を天井から吊り下げることが望ましいことが多い。

アンカーアセンブリ１０は、アンカー１２と挿入装置１４を備えている。アンカー１２は、空洞１６を規定する本体１５を備えている。アンカー１２は、ケーブルの形態の２つの細長い補強部材１８をさらに含み、これらは、本体１５を覆って伸張し、本体の反対側でそこから外側に突出する。コンクリートがアンカー１２の上に注がれるとき、補強部材１８はコンクリートによって覆われる。結果として、補強部材１８は、コンクリートに補強を提供する。示した実施形態の補強部材１８の利点は、これらが弾性的に変形可能であり、例えば、コンクリートがアンカー１２の上に注がれる前に人がアンカー１２を踏む場合、これらの非変形位置にはねかえるであろうことである。

アンカー１２は、上述した天井であってもよい支持体２０に据え付けられる。コンクリートはアンカー１２を覆って、天井を横切って注がれ、天井の上の空間のためのフロアを形成する。したがって、天井の下の空間からアンカー１２に挿入される挿入装置１４から、ユーザが物品を吊り下げることをアンカー１２は可能にする。

本体１５は、支持体２０に締結される保持部材２２を備えている。突起２４の形態の２つの締結構造は、保持部材２２に設けられる。突起２４のそれぞれは、アパーチャを規定し、アパーチャを通して、釘のような締結具２６を支持体２０に駆動でき、それにより、保持部材２２を支持体２０に締結する。

本体１５はさらに、保持部材２２上に据え付けられたカバー部材２８を含む。空洞１６は、カバー部材２８と保持部材２２との間に規定される。保持部材２２は、開口３０を規定し、開口３０を通して、挿入装置１４を空洞１６に挿入できる。カバー部材２８は、保持部材２２の縁の周りに規定されるソケット３４に収容可能な、軸方向に突出する据え付けタブ３２を含む。タブ３２は、ソケット３４に収容され、カバー部材２８を保持部材２２に取り付ける。

カバー部材２８は、内側領域３８と外側領域４０を備える内部表面３６を有する。内側領域３８は、開口３０と整列する。内部表面３６の外側領域４０は、内側領域３８から径方向に外側に伸張し、へこんで曲がっている。カバー部材２８は、外側領域４０からの、外側領域４０周りに伸張するカバー壁４１も有している（図３参照）。タブ３２は、カバー壁４１から伸張する。

保持部材２２は、２つの収容構造４２を有しており、そのそれぞれにおいて、それぞれの補強部材１８が保持される。保持部材２２は、対向する凹部４４を規定し、収容構造４２のそれぞれは、凹部４４のそれぞれ１つの領域の形態である。収容構造４２は、凹部４４内のホルダー２２によって互いに対向して規定される。開口３０は、収容構造４２間に規定される。

保持部材２２は、支持体２０に係合するための支持体係合部分をさらに備えている。凹部４４は、リム部材４６によって規定され、これは、支持体係合部分の周りに伸張する壁の形態であってもよい。ソケット３４は、リム部材４６の凹部４４への対向側に規定される。

各補強部材１８の対向端領域は、カバー部材２８と保持部材２２との間に規定された隙間を通して本体１５から伸張する。

挿入装置１４は、主要部４８と、軸点５０で主要部に回転可能に取り付けられている固定部材４９とを備えている。軸点５０は、固定部材４９の重心に構成されている。示した実施形態では、固定部材４９は、トグルの形態である。

固定部材４９は、固定位置と非固定位置との間で軸点５０について回転可能に移動可能である。固定部材４９の固定位置は、図５および図６に示されている。固定部材４９の非固定位置は、図１および図２に示されている。

固定部材４９は、２つの協働部分５２を備え、各協働部分５２は、それぞれ先端５４を有する。２つの協働部分５２は、互いに対向して構成されており、軸点５０がその間に構成されている。２つの先端５４は、その間に伸張する破線で示す軸Ａを規定する（図２参照）。軸Ａは、固定部材４９の軸点５０からオフセットされている。

２つの協働部分５２のそれぞれは、それぞれの先端５４から伸張するそれぞれの第１の表面５６を備える。２つの協働部分５２のそれぞれは、それぞれの第２の表面５８も有している。第２の表面５８のそれぞれは、それぞれ第１の表面５６から伸張し、頂点でぶつかる。

固定部材４９を空洞１６中に挿入するために、図１および図２に示すように、先端５４のうちの１つを一番上にして、固定部材４９が構成される。挿入装置１４が空洞１６中に挿入されるときに、先端５４は、最初に内部表面３６の内側領域３８に係合する。

挿入装置１４の空洞１６へのさらなる移動は、固定部材４９を固定位置に向けて移動させ、先端５４を内部表面３６の外側領域４０に係合させる。これは、オフセット軸Ａの結果として、先端５４と内部表面３６の内側領域３８との間の協働によってもたらされる。

先端５４と内部表面３６の外側領域４０との間の協働は、固定部材４９を、協働部分５２の第２の表面５８の、内部表面２６の内側領域３８との係合へと移動させる。挿入装置１４が空洞１６にさらに移動されると、協働部分５２の第２の表面は、内部表面３６の内側領域３８に係合する。この移動の間、カバー部材２８の内部表面３６の内側領域３８は、協働部分５２の第２の表面と協働し、固定部材４９を固定位置に向けてさらに付勢する。

協働部分５２の第２の表面５８、および、内部表面３６の平らな内側領域３８の提供は、アンカー１２をコンパクトな設計にすることを可能にする。

協働部分５２は、それぞれくぼみ６０を規定し、補強部材１８のうちのそれぞれ１つを収容する。各くぼみ６０は、それぞれの第１および第２の表面５８に対向する。固定部材４９が固定位置にあるとき、固定部材４９は補強部材１８に係合し、これらは、くぼみ６０中に収容される。挿入装置１４は吊り下げられる物品を取り付けることができる。したがって、物品の重量が、補強部材１８を介してコンクリートに伝達され、それにより、先行技術のアンカーよりもより大きな重量を吊り下げることを可能にする。

図７および８は、固定部材４９が補強部材１８との係合に移動する前の、固定部材４９が固定位置に完全に移動しない状況を示している。図７において、先端５４が補強部材１８に係合していることがわかる。この位置では、固定部材４９は、不安定均衡の状態である。挿入装置１４が下向きに引っ張られるような、そして、固定部材４９が空洞１６から引っ張られるような、挿入装置１４に適用される下向きの力は、図５に示した固定位置、または、図８に示した非固定位置のいずれかに固定部材４９を移動させる。その後、ユーザは、挿入装置１４を空洞１６中に再挿入できる。

したがって、アンカー１２と、固定部材４９の重心において挿入装置１４の主要部４８に回転可能に取り付けられた固定部材４９を有する挿入装置１４とを備える説明したアンカーアセンブリ１０がある。アンカー１２は、補強部材１８を含み、これは、挿入装置１４をアンカー１２に固定するように固定部材４９によって係合される。アンカー１２は、内部表面３６を有するカバー部材２８を含み、内部表面３６は、固定部材４９をその固定位置に付勢するように固定部材４９と協働できる。

本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな修正を行うことができる。図９および１０は、さらなるアンカーアセンブリ７０を示しており、これは、上記で説明したアンカーアセンブリ１０の多くの同じ特徴の多くを備えている。アンカーアセンブリ１０の対応する特徴と同じであるアンカーアセンブリ７０の特徴は、同じ参照版番号が指定されている。

アンカーアセンブリ７０は、ソケット３４がリム部材４６と外壁４７との間に規定されているという点で、アンカーアセンブリ１０と異なる。カバー部材２８のタブ３２がソケット３４中に収容されるとき、外壁４７は、リム部材４６の周りに、および、カバー部材２８の周りに伸張する。外壁４７は、カバー壁４１の周りに伸張し、カバー壁４１と同じ高さである。したがって、コンクリートがアンカー１２上に注がれるとき、カバー壁４１と外壁４７は、コンクリートが空洞１６に入ることに対する保護を提供する。

アンカーアセンブリ７０は、さらに、雌ねじ７６を有するロック部材７４を備えるロック構成７２を含む。ロック部材７４は、ナットの形態である。ロック構成７２は、さらに、主要部４８上に形成された雄ねじ７８を含む。

挿入装置１４は、保持部材２２中に規定された開口３０を通して挿入され、その後、固定部材４９が固定位置で補強部材１８に係合するように操作される。ロック部材７４は、ねじ切りされた主要部４８上にねじ留めされ、保持部材２２の下側に係合する。ロック部材７４は、その後、保持部材２２に対して締め付けられ、補強部材とのきつい係合へと固定部材４９を引っ張り、これにより、補強部材１８に対して固定部材４９をロックする。

図９および１０に示した実施形態は、例えば、震動事象の間、固定部材４９が補強部材から取り外される可能性を大幅に低減させるという利点を提供する。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
［１］ 移動可能な固定部材を有する挿入装置との使用のためのアンカーであって、
空洞を規定する本体と、前記空洞を通して、前記本体から外側に伸張する補強部材とを備え、前記本体は、前記空洞を覆って伸張するカバー部材を備え、
前記挿入装置が前記空洞に挿入されるとき、前記カバー部材は、前記固定部材と協働し、前記固定部材を前記固定部材の固定位置に向けて付勢する、アンカー。
［２］ 前記本体は、前記挿入装置を挿入できる開口を規定する、［１］に記載のアンカー。
［３］ 前記アンカーは、互いに対向して構成されている２つの前記補強部材を備え、前記開口は、前記補強部材の間に規定される、［１］または［２］に記載のアンカー。
［４］ 前記本体は、前記補強部材を保持するための保持部材を備え、前記カバー部材は、前記保持部材上に据え付け可能であり、前記空洞は、前記カバー部材と前記保持部材との間に規定される、［１］、［２］または［３］に記載のアンカー。
［５］ 前記カバー部材と前記保持部材は、前記カバー部材を前記保持部材に取り付けるための取り付け構造を備える、［４］に記載のアンカー。
［６］ 前記取り付け構造は、ソケットと前記ソケットに収容可能なタブとを備える［５］に記載のアンカー。
［７］ 前記取り付け構造は、複数のソケットと前記ソケットに収容可能な複数のタブとを備える［５］または［６］に記載のアンカー。
［８］ 前記保持部材は、ベース部分を備え、前記保持部材は、前記または各補強部材を収容するための１つ以上の収容構造をさらに含む、［４］から［７］のうちのいずれか１項に記載のアンカー。
［９］ 前記本体は、前記アンカーを支持体に締結できるようにする締結構造を備え、前記締結構造は、アパーチャを規定し、それを通して締結具を収容する、［１］から［８］のうちのいずれか１項に記載のアンカー。
［１０］ 前記カバー部材は、内側領域と外側領域とを有する内部表面を備え、前記内側領域は前記開口と整列する、［１］から［９］のうちのいずれか１項に記載のアンカー。
［１１］ アンカーの本体中の空洞に挿入可能な挿入装置であって、
固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、前記固定部材は、先端と、前記先端から伸張する第１の表面と、前記第１の表面から伸張する第２の表面とを有する協働部分を備え、
前記挿入装置が前記空洞に挿入されるとき、前記先端は、前記アンカーの前記本体と協働し、前記固定部材を前記固定位置に向けて付勢できる、挿入装置。
［１２］ 前記挿入装置は、主要部を備え、前記固定部材は、前記主要部に回転可能に取り付けられる、［１１］に記載の挿入装置。
［１３］ 前記固定部材は、重心を有し、前記固定部材は、前記重心において前記主要部に回転可能に取り付けられる、［１１］または［１２］に記載の挿入装置。
［１４］ 前記挿入装置は、前記挿入装置を前記アンカーにロックするためのロック構成を含み、前記ロック構成は、前記主要部上に据え付け可能なロック部材を備える、［１１］、［１２］または［１３］のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
［１５］ 前記ロック部材は、前記挿入装置上に締め付けるように構成され、前記固定部材を補強部材上に締め付ける、［１１］から［１４］のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
［１６］ ロック構成は、前記ロック部材上に、および前記挿入装置上に、対応する構造を含み、前記対応する構造は、前記ロック部材を前記挿入装置に固定するように互いに協働可能である、［１５］に記載の挿入装置。
［１７］ 前記対応する構造は、前記ロック部材と前記挿入装置上に設けられた対応するねじ山を備え、前記ロック部材を前記挿入装置上にねじ留めすることを可能にする、［１６］に記載の挿入装置。
［１８］ 前記固定部材は、２つの上記協働部分を備え、各協働部分は、それぞれの先端を備え、前記２つの協働部分は、互いに対向して構成されている、［１１］から［１７］のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
［１９］ 前記２つの協働部分のそれぞれは、それぞれの第１の表面とそれぞれの第２の表面とを備え、前記第１の表面のそれぞれは、前記それぞれの先端から伸張し、前記第２の表面のそれぞれは、前記それぞれの第１の表面から伸張する、［１８］に記載の挿入装置。
［２０］ 前記固定部材は、２つの上記協働部分を備え、各協働部分は、それぞれの先端を備え、前記２つの協働部分は、互いに対向して構成され、前記２つの協働部分それぞれは、それぞれの第１の表面とそれぞれの第２の表面を備え、前記第１の表面のそれぞれは、前記それぞれの先端から伸張し、前記第２の表面のそれぞれは、前記それぞれの第１の表面から伸張し、前記２つの協働部分の前記先端は、その間に伸張する軸を規定し、前記軸は、前記固定部材の重心からオフセットしている、［１３］から［１７］のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
［２１］ 前記または各協働部分は、前記またはそれぞれの補強部材を収容するためのくぼみを規定し、前記または各くぼみは、前記またはそれぞれの第１の表面に対向する、［１１］から［２０］のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
［２２］ ［１］から［１０］のうちのいずれか１項に記載のアンカーと、
前記空洞に挿入可能な挿入装置とを備え、ここにおいて、前記挿入装置は、固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、
前記移動可能な固定部材が前記空洞中の前記固定位置にあるとき、前記固定部材は、前記補強部材に係合し、前記挿入装置を前記アンカーに固定できる、アンカーアセンブリ。
［２３］ 前記挿入装置は、［１１］に記載されているものである、［２２］に記載のアンカーアセンブリ。
［２４］ 前記カバー部材は、内側領域と外側領域とを有する内部表面を備え、これにより、前記挿入装置が前記空洞に挿入されるとき、先端は前記内部表面の前記内側領域に係合し、前記挿入装置の前記空洞へのさらなる移動の際、前記先端と前記内部表面の前記内側領域との間の協働は、前記固定部材を前記固定位置に向けて移動させ、前記先端に前記内部表面の前記外側領域に係合させ、さらなる挿入の間、前記先端と前記内部表面の前記外側領域との間の協働は、前記固定部材に、協働部分の第２の表面を前記内部表面の前記内側領域との係合に移動させ、これにより、前記固定部材を前記固定位置に向けてさらに付勢し、前記挿入装置が前記空洞にさらに移動されるとき、前記内部表面の内側領域は、前記協働部分の前記第２の表面と協働し、前記固定部材を前記固定位置に向けて付勢する、［２２］または［２３］に記載のアンカーアセンブリ。
［２５］ 前記固定部材は、前記固定位置と非固定位置との間の中間位置へ移動可能であり、前記固定部材が前記空洞の前記中間位置にあるとき、前記固定部材の先端は、前記補強部材の外側表面に係合できる、［２２］、［２３］または［２４］に記載のアンカーアセンブリ。

Claims (11)

1. アンカーの本体中の空洞に挿入可能な挿入装置であって、
   固定位置と非固定位置との間で移動可能な固定部材を備え、前記固定部材は、２つの協働部分を備え、各協働部分は、それぞれの先端を備え、前記２つの協働部分は、互いに対向して構成され、
   前記挿入装置が前記空洞に挿入されるとき、それぞれの前記先端は、前記アンカーの前記本体と協働し、前記固定部材を前記固定位置に向けて付勢でき、
   前記２つの協働部分それぞれは、それぞれの第１の表面とそれぞれの第２の表面を備え、前記第１の表面のそれぞれは、前記それぞれの先端から伸張し、前記第２の表面のそれぞれは、前記それぞれの第１の表面から伸張し、
   前記第２の表面は、ともに、単一の中心面を形成する、挿入装置。
2. 前記挿入装置は、主要部を備え、前記固定部材は、前記主要部に回転可能に取り付けられる、請求項１に記載の挿入装置。
3. 前記固定部材は、重心を有し、前記固定部材は、前記重心において前記主要部に回転可能に取り付けられる、請求項２に記載の挿入装置。
4. 前記挿入装置は、前記挿入装置を前記アンカーにロックするためのロック構成を含み、前記ロック構成は、前記主要部上に据え付け可能なロック部材を備える、請求項２または３に記載の挿入装置。
5. 前記ロック部材は、前記挿入装置上に締め付けるように構成され、前記固定部材を補強部材上に締め付ける、請求項４に記載の挿入装置。
6. ロック構成は、前記ロック部材上に、および前記挿入装置上に、対応する構造を含み、前記対応する構造は、前記ロック部材を前記挿入装置に固定するように互いに協働可能である、請求項５に記載の挿入装置。
7. 前記対応する構造は、前記ロック部材と前記挿入装置上に設けられた対応するねじ山を備え、前記ロック部材を前記挿入装置上にねじ留めすることを可能にする、請求項６に記載の挿入装置。
8. 前記固定部材は、２つの上記協働部分を備え、各協働部分は、それぞれの先端を備え、前記２つの協働部分は、互いに対向して構成されている、請求項１から７のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
9. 前記２つの協働部分のそれぞれは、それぞれの第１の表面とそれぞれの第２の表面とを備え、前記第１の表面のそれぞれは、前記それぞれの先端から伸張し、前記第２の表面のそれぞれは、前記それぞれの第１の表面から伸張する、請求項８に記載の挿入装置。
10. 前記２つの協働部分の前記先端は、その間に伸張する軸を規定し、前記軸は、前記固定部材の重心からオフセットしている、請求項３から７のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。
11. 前記または各協働部分は、前記またはそれぞれの補強部材を収容するためのくぼみを規定し、前記または各くぼみは、前記またはそれぞれの第１の表面に対向する、請求項１から１０のうちのいずれか１項に記載の挿入装置。

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