JP7374044B2 - 浴室衣類乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室衣類乾燥装置に関する。
浴室の天井に設置される浴室暖房乾燥機は、循環ファンにより浴室に温風を供給して循環させる暖房運転と、換気ファンにより浴室を換気する換気運転とを選択的に行うものであるが、近年この種の浴室暖房乾燥機においては、浴室内に洗濯した衣類を吊り下げて衣類を乾燥させる浴室衣類乾燥装置としての機能を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものでは、衣類の乾燥運転を自動で行うために、浴室の温度を検出する温度センサや浴室の湿度を検出する湿度センサだけでなく、衣類の重量を検出する重量センサや衣類に含まれている水分量を検出する水分量センサ等各種センサを用いて、乾燥終了時間が算出される。
そして、算出された乾燥終了時間に応じた乾燥運転を実行することにより、衣類が未乾燥の状態で乾燥運転が終了してしまうことを防止している。
更に、この浴室衣類乾燥装置では、算出された乾燥終了時間をリモコンに表示させることで、使い勝手を向上させている。
特開平11-156097号公報
しかし、上記従来のものは、装置本体に設けられている温度センサや湿度センサ以外に、衣類の重量や水分量を把握するためのセンサを設ける必要がある。
このため、比較的高価なセンサを複数設けなければならないだけでなく、それらのセンサを浴室内の所定位置(衣類からの情報採取を考慮した位置)に設置するための施工も必要となり、コストが高くなる不都合がある。
そこで、衣類が乾燥したときの浴室内の湿度を乾燥終了湿度として予め採取しておき、乾燥運転を自動で行う場合には、湿度センサが検出する湿度が上記の乾燥終了湿度を下回った時点を衣類が乾燥したとみなすことが考えられる。
これによれば、浴室の湿度を検出するだけで衣類の乾燥を完了させることができ、精度を殆ど低下させることなくコストの増加を抑えることができるが、乾燥にかかる時間は不明であるので、乾燥が終了するまでの残時間を使用者に知らせることができない。
このため、使用者に終了時間を把握させるためには、浴室の湿度が乾燥終了湿度を下回ったときに乾燥運転を更に数十分(予め設定した時間)延長させて、この時間を表示させることが挙げられる。こうすることで、残時間を使用者に知らせることができ、しかも、乾燥運転を延長させるので、衣類を確実に乾燥させることができる。
しかし、残時間として延長時間を表示するため、湿度センサの検出湿度が上記乾燥終了湿度を下回るまでは、残時間を表示させることができない。よって、乾燥運転を開始してから残時間が表示されるまでに長時間を要し、乾燥終了時間を早期に把握することができない不都合がある。
上記の点に鑑み、本発明は、コスト増加を抑えて乾燥終了までの残時間を早期に表示させることができる浴室衣類乾燥装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、浴室の天井に設置され、浴室に温風を供給して循環させる循環ファンと、浴室を換気する換気ファンとを備え、循環ファンと換気ファンとにより浴室に温風を供給しつつ換気する衣類の乾燥運転を行う浴室衣類乾燥装置であって、浴室内の温度を検出する温度センサと、浴室内の湿度を検出する湿度センサと、前記温度センサによって検出された温度及び前記湿度センサによって検出された湿度に基づく乾燥運転制御を行う乾燥運転制御部と、前記乾燥運転制御部に接続された表示器とを備え、前記乾燥運転制御部は、乾燥終了までの予測残時間を算出する残時間算出部と、前記残時間算出部が算出した予測残時間に対応する表示を前記表示器に表示させる表示制御部とを備え、前記残時間算出部は、前記乾燥運転中に前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したときから予め設定された湿度変化採取時間が経過するまでの湿度の下降量に基づいて前記予測残時間を算出するものにおいて、前記残時間算出部は、時間を変えて前記湿度変化採取時間毎に連続して複数の予測残時間を算出し、前記複数の予測残時間のなかから最も長い予測残時間を、前記残時間算出部が用いる予測残時間として選択する残時間選択部を備えることを特徴とする。
表示制御部によって残時間が表示器に表示されることにより、使用者は表示器に表示された残時間を確認して、衣類の乾燥が完了する時間を把握することができる。そして、本発明においては、残時間算出部が浴室の湿度の下降量に基づいて乾燥終了までの予測残時間を算出する。これにより、従来のような、衣類の重量や水分量を把握するためのセンサを設ける必要がない。よって、コスト増加を抑えることができる。しかも、残時間算出部は、浴室の湿度の下降量を取得したときに予測残時間を算出するので、比較的早期に乾燥終了までの残時間を算出でき、これに伴って比較的早期に予測残時間を表示させることができる。なお、乾燥運転制御部と表示器との接続は、有線でもよく、無線でもよい。
更に、前記残時間算出部は、時間を変えて前記湿度変化採取時間毎に連続して複数の予測残時間を算出し、前記複数の予測残時間のなかから最も長い予測残時間を、前記残時間算出部が用いる予測残時間として選択する残時間選択部を備える。表示器への予測残時間に対応する表示は、乾燥運転が開始されてから早期に行うことが好ましいが、乾燥運転を開始して初期の浴室内の環境が安定しないことが考えられ、湿度の下降量が変動するおそれがある。そこで、残時間算出部によって時間を変えて(湿度変化採取時間毎に連続して)複数の予測残時間を算出し、前記複数の予測残時間のなかから最も長い予測残時間を選択し、この予測残時間に対応する表示を行う。これにより、予測残時間の誤差を小さくすることができる。
また、本発明において、前記乾燥運転制御部は、乾燥運転開始時に前記温度センサが検出した初期室温に基づいて乾燥判定用湿度を算出する判定湿度算出部と、乾燥運転中に前記湿度センサが検出した最大湿度を記憶する最大湿度記憶部と、前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したとき、前記湿度センサが検出した湿度を基準湿度として記憶する基準湿度記憶部と、前記判定湿度算出部が算出した乾燥判定用湿度及び前記最大湿度記憶部の最大湿度に基づいて乾燥終了湿度を算出する乾燥終了湿度算出部と、前記基準湿度記憶部が基準湿度を記憶した時点から前記湿度変化採取時間が経過したときに前記湿度センサが検出した湿度の前記基準湿度に対する変化に基づいて湿度の下降量を算出する湿度下降量算出部とを備え、前記残時間算出部は、前記湿度下降量算出部が算出した湿度の下降量に基づいて、前記乾燥終了湿度算出部が算出した乾燥終了湿度に到達するまでの時間を算出し前記予測残時間とすることを特徴とする。
予測残時間を算出するために、先ず、判定湿度算出部が乾燥判定用湿度を算出する。乾燥判定用湿度は、温度センサが検出した初期室温(外気温)に基づいて算出される。浴室における湿度の変化量は、初期室温に影響される。乾燥判定用湿度は室温に比例する。
一方、乾燥運転制御部は湿度センサが検出する湿度を監視しており、湿度センサが検出する湿度が最大となったとき、当該最大湿度を最大湿度記憶部に記憶する。更に、乾燥運転制御部は最大湿度を検出した後に湿度が低下を開始したとき、浴室の湿度を基準湿度として記憶する。
判定湿度算出部が算出した乾燥判定用湿度は、最大湿度記憶部に記憶されている最大湿度と共に乾燥終了湿度算出部による乾燥終了湿度の算出に用いられる。具体的には最大湿度から乾燥判定用湿度を減算することで、乾燥終了湿度を求めることができる。乾燥終了湿度は、浴室内の衣類が乾燥したと判断することができる浴室内の湿度に相当する。
そして、湿度下降量算出部が湿度の下降量を算出する。湿度の下降量は、基準湿度を記憶した時点から湿度変化採取時間が経過するまでの間に生じた湿度変化(下降方向への傾き)に相当する。こうして得られた湿度の下降量に基づいて、残時間算出部は、浴室の湿度が乾燥終了湿度に低下するまでの時間である予測残時間を比較的正確に算出することができる。
また、本発明において、前記残時間算出部は、前記表示器に予測残時間に対応する表示が行われた後、再度予測残時間の算出を行い、前記表示制御部は、前記残時間算出部による予測残時間の算出に応じて、前記表示器への予測残時間に対応する表示を更新することを特徴とする。
これによれば、残時間算出部による予測残時間の算出が複数回行われてその都度、更新されて精度を増した予測残時間を表示器に表示させることができる。
また、本発明は、浴室の天井に設置され、浴室に温風を供給して循環させる循環ファンと、浴室を換気する換気ファンとを備え、循環ファンと換気ファンとにより浴室に温風を供給しつつ換気する衣類の乾燥運転を行う浴室衣類乾燥装置であって、浴室内の温度を検出する温度センサと、浴室内の湿度を検出する湿度センサと、前記温度センサによって検出された温度及び前記湿度センサによって検出された湿度に基づく乾燥運転制御を行う乾燥運転制御部と、前記乾燥運転制御部に接続された表示器とを備え、前記乾燥運転制御部は、乾燥終了までの予測残時間を算出する残時間算出部と、前記残時間算出部が算出した予測残時間に対応する表示を前記表示器に表示させる表示制御部とを備え、前記残時間算出部は、前記乾燥運転中に前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したときから予め設定された湿度変化採取時間が経過するまでの湿度の下降量に基づいて前記予測残時間を算出するものにおいて、前記乾燥運転制御部は、乾燥運転開始時に前記温度センサが検出した初期室温に基づいて乾燥判定用湿度を算出する判定湿度算出部と、乾燥運転中に前記湿度センサが検出した最大湿度を記憶する最大湿度記憶部と、前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したとき、前記湿度センサが検出した湿度を基準湿度として記憶する基準湿度記憶部と、前記判定湿度算出部が算出した乾燥判定用湿度及び前記最大湿度記憶部の最大湿度に基づいて乾燥終了湿度を算出する乾燥終了湿度算出部と、前記基準湿度記憶部が基準湿度を記憶した時点から前記湿度変化採取時間が経過したときに前記湿度センサが検出した湿度の前記基準湿度に対する変化に基づいて湿度の下降量を算出する湿度下降量算出部とを備え、前記残時間算出部は、前記湿度下降量算出部が算出した湿度の下降量に基づいて、前記乾燥終了湿度算出部が算出した乾燥終了湿度に到達するまでの時間を算出し前記予測残時間とし、更に前記残時間算出部は、前記表示器に予測残時間に対応する表示が行われた後、再度予測残時間の算出を行い、算出した予測残時間が前回表示した予測残時間よりも長い場合は、前回表示した予測残時間を前記予測残時間とし、前記表示制御部は、前記残時間算出部による予測残時間の算出に応じて、前記表示器への予測残時間に対応する表示を更新することを特徴とする。
また、本発明において、前記乾燥運転制御部は、前記乾燥運転に先立ち前記換気運転を予め設定された予備換気時間にわたって実行することが好ましい。これによれば、乾燥運転開始前の浴室内空気を排出して浴室内に初期状態の雰囲気を形成することができる。乾燥運転開始前の浴室が使用されていた時の状態の影響を受けることがなくなり、前記残時間算出部が算出する予測残時間の精度を向上させることができる。
浴室衣類乾燥装置としての機能を備える浴室暖房乾燥機の概略構成を示す説明図。 浴室内の湿度変化を示すグラフ。 乾燥運転制御部の機能的構成を示すブロック図。 乾燥運転制御の作動を示すフローチャート。 図4に続く乾燥運転制御の作動を示すフローチャート。 図5に続く乾燥運転制御の作動を示すフローチャート。 図4に続く乾燥運転制御の他の作動のうち初回の予測残時間表示までを示すフローチャート。 図4に続く乾燥運転制御の他の作動を示すフローチャート。 図8に続く乾燥運転制御の作動を示すフローチャート。 図5又は図7に続く乾燥運転制御の他の作動を示すフローチャート。 図5に続く乾燥運転制御の他の作動を示すフローチャート。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1を参照して、1は浴槽1aが配置された浴室、2は浴室1に隣接する脱衣室である。浴室1には浴室1の暖房を行う浴室暖房乾燥機3が設けられている。
浴室暖房乾燥機3は、浴室1の外部に設置されている熱源機4から供給される湯を用いて浴室1の暖房を行うように構成されている。更に、浴室暖房乾燥機3は、浴室1を換気するための構成も備えている。
即ち、浴室暖房乾燥機3は、浴室1内の空気を吸込み口5から吸込んで吹出し口6から浴室1内に送風する循環ファン7と、吸込み口5から吸込んだ浴室1内の空気を外部に強制的に排出する換気ファン8と、暖房用の熱交換器9とを備えている。熱交換器9は配管10a,10bによって熱源機4に接続されている。熱交換器9の入り口側の配管10aには、熱交換器9に供給される湯の温度を検出する湯温センサ11が設けられている。
熱源機4から熱交換器9に湯を供給した状態で、循環ファン7を作動させることにより、熱交換器9を介して吹出し口6から浴室1内に温風が送り込まれ、浴室1の暖房が行われる(暖房運転)。また、循環ファン7を停止させて、換気ファン8を作動させると、浴室1内の空気が外部に強制的に排出され、浴室1内の換気が行われる(換気運転)。
更に、本実施形態の浴室暖房乾燥機3は、換気ファン8を作動させて換気を行いつつ循環ファン7により浴室1内に温風を送り込むことで、浴室内に吊り下げた洗濯後の衣類の乾燥を行うことができるようになっている(乾燥運転)。この乾燥運転は、詳しくは後述するが、本発明の浴室衣類乾燥装置の作動に相当し、本実施形態の浴室暖房乾燥機3が機能として備えているものである。
浴室暖房乾燥機3の吸込み口5の内側には、浴室1の室温を検出する室温センサ12と浴室1の湿度を検出する湿度センサ13とが設けられている。室温センサ12は本発明における温度センサに相当する。
浴室暖房乾燥機3には、コントローラ14が内蔵されている。脱衣室2の壁面には、リモコン15が設置されている。リモコン15は、コントローラ14に接続されている。
リモコン15には、暖房運転、換気運転、乾燥運転を選択してその運転開始/停止及び各種設定を行うスイッチ類や各種情報を表示するための表示器27(図3に模式的に示す)が設けられている。
リモコン15の操作によって暖房運転が指示されると、コントローラ14の暖房運転指令信号によって熱源機4が作動し、熱交換器9に湯が供給される。そして、熱交換器9に供給される湯の温度に相当する湯温センサ11の検出温度が、予め定められた循環ファン作動温度以上になったところで、循環ファン7が駆動され、浴室内に温風を供給することによって暖房運転が行われる。
暖房運転が行われていないときにリモコン15の操作によって換気運転が指示されると、循環ファン7が停止状態を維持し、換気ファン8が作動して、浴室1内の空気が外部に強制的に排出される。
乾燥運転は、図示しないが、洗濯により濡れた状態の衣類を浴室内に吊り下げて行われる。リモコン15の操作によって乾燥運転が指示されると、換気運転の時と同様にして換気が維持され、暖房運転のときと同様にして温風が浴室内に供給される。
これにより、温風によって濡れた衣類から湿気が浴室内に放散され、換気によって浴室内の湿気が屋外に排出されて衣類の強制乾燥が行われる。
乾燥運転について、更に詳しく説明する。コントローラ14は、乾燥運転の制御を行う乾燥運転制御部16を備えている。乾燥運転制御部16は、熱源機4、図外の各弁装置、図外のダンパ、循環ファン7、換気ファン8を制御して乾燥運転を行う。
図2は、乾燥運転時の浴室内の湿度変化を示している。乾燥運転制御部16は、リモコン15の操作によって乾燥運転が指示されると乾燥運転を開始する。図2に示すように、乾燥運転が開始されると、浴室内の湿度Hは急激に上昇し、最大湿度Hmとなる。その後、衣類の乾燥が進むに従い湿度Hは低下を続け、湿度Hが乾燥終了湿度Heを下回る。乾燥運転制御部16は、湿度Hが乾燥終了湿度Heを下回ったことにより衣類が乾燥したとみなし、乾燥運転を終了させる。
なお、乾燥運転制御部16の作動として、乾燥運転開始直前に予め設定された予備換気時間にわたって換気運転を実行してもよい。予備換気時間として設定されているのは数分間であり、本実施形態では予備換気時間が5分間に設定されている。当該予備換気運転を実行することにより、乾燥運転開始前の浴室内の空気(湿気)を排出し、浴室内の雰囲気を初期状態とすることができる。これにより、後述する乾燥予測時間の算出精度を向上させることができる。
次に、乾燥運転の実行中に乾燥運転制御部16によって行われる、本発明の要旨である乾燥予測時間の算出及び表示について説明する。
先ず、乾燥運転制御部16に設けられている乾燥予測時間の算出及び表示に関する機能について説明する。
図3に示すように、コントローラ14は、暖房運転を制御する暖房運転制御部17と、換気運転を制御する換気運転制御部18と、前述した乾燥運転制御部16と、表示制御部19とを備えている。
乾燥運転制御部16は、判定湿度算出部20、最大湿度記憶部21、基準湿度記憶部22、乾燥終了湿度算出部23、湿度下降量算出部24、及び残時間算出部25を備えている。更に、残時間算出部25は、残時間選択部26を備えている。
判定湿度算出部20は、乾燥運転開始時に室温センサ12が検出した浴室内の温度(初期室温)に基づいて乾燥判定用湿度Hjを算出する。乾燥判定用湿度Hjは、最大湿度Hmから乾燥するまでの湿度の変化量であり(図2参照)、初期室温(浴室内の初期温度)の影響を受けて増減する。
最大湿度記憶部21は、乾燥運転中に湿度センサ13が検出した最大湿度Hmを記憶する。
基準湿度記憶部22は、下降中のある時点で湿度センサ13が検出した湿度を下降基準湿度として記憶することができるが、初回においては湿度センサ13が最大湿度Hmを検出して最初に湿度センサ13が湿度低下(低下開始湿度)を検出したとき、当該低下開始湿度を下降基準湿度Hb(図2参照)として記憶する。
湿度の低下開始は、本実施形態においては、湿度Hが最大湿度Hmよりも1g/m3低下したときとする。基準湿度記憶部22は、そのときの湿度Hを下降基準湿度Hbとして記憶する。
なお、図2に示した下降基準湿度Hbは初回に記憶される値を示しているが、所定時間毎(例えば5分毎)に更新することも可能となっている。
図3に示す乾燥終了湿度算出部23は、判定湿度算出部20が算出した乾燥判定用湿度Hj及び最大湿度記憶部の最大湿度Hmに基づいて乾燥終了湿度He(図2参照)を算出する。乾燥終了湿度Heは、乾燥運転を終了させるときに参照する湿度である。本実施形態においては、最大湿度Hmから乾燥判定用湿度Hj分だけ低下したときを乾燥完了とみなし、最大湿度Hmから乾燥判定用湿度Hjを引いた値を乾燥終了湿度Heとする。
湿度下降量算出部24は、基準湿度記憶部22が下降基準湿度を記憶した時点から湿度変化採取時間が経過したときに湿度センサ13が検出した湿度Hの下降基準湿度に対する変化に基づいて湿度下降量Hdを算出する。具体的には、湿度下降量Hdは、下降基準湿度Hbから現在の浴室1内の湿度Hを引いた値(図2参照)を湿度変化採取時間(例えば5分)で割ることにより求められる。湿度変化採取時間は予め設定されている時間であるが、湿度変化採取時間として設定されているのは数分間であり、本実施形態では5分に設定されている。
残時間算出部25は、湿度下降量算出部24が算出した湿度下降量Hdに基づいて、乾燥終了湿度算出部23が算出した乾燥終了湿度Heに到達するまでの時間を算出する。残時間算出部25によって算出された値が予測残時間Tfとなる。
表示制御部19は、残時間算出部25が算出した予測残時間Tfに対応する表示を表示器27に表示させる。予測残時間Tfに対応する表示として、表示器27が液晶画面等の描画機能を備える場合、残時間を数字で表示(カウントダウン表示)してもよいが、それに限らず、例えば、プログレスバー等による進捗表示を採用してもよい。
また、残時間選択部26は、残時間算出部25が2つの予測残時間を算出した場合に、長い方の予測残時間を残時間算出部25が用いる予測残時間として選択する。残時間算出部25が2つの予測残時間を算出するときには、最初の予測残時間を算出した後に2つ目の予測残時間を算出する。
次に、乾燥運転制御部16による乾燥予測時間の算出及び表示に関する作動について説明する。
図4に示すように、STEP1で乾燥運転を開始すると、STEP2で室温センサ12から現在の浴室内温度(初期室温)を取得し、STEP3で判定湿度算出部20により乾燥判定用湿度Hjを算出する。乾燥判定用湿度HjはSTEP2で取得した浴室内温度に基づいて算出される。
次いで、STEP4で湿度センサ13により現在の浴室内の湿度H(以下、現在湿度Hという)を検出する。通常、乾燥運転開始直後の初期段階では浴室内の湿度が上昇する。よって、STEP5及びSTEP6に進んで、乾燥運転開始直後の現在湿度Hが上昇を続けている限り最大湿度Hmとして最大湿度記憶部21に記憶される。
そして、STEP5で最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmより現在湿度Hが小さくなったとき、STEP7へ進んで湿度低下の有無を判断する。即ち、STEP7で、最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmから現在湿度Hを引いた値が予め設定された下降判定用の湿度(本実施形態では、1g/m3)より大きいか否かが判定される。STEP7で、最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmから現在湿度Hを引いた値が1g/m3より大きい場合は、湿度センサ13が最大湿度Hmを検出した後に湿度低下が検出されたことになる。
続く図5のSTEP8~STEP14は、初回の予測残時間の表示に関する処理である。
図5に示すように、STEP8で湿度の下降開始を検知すると、STEP9で現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶し、STEP10で乾燥終了湿度算出部23により乾燥終了湿度Heを算出する。乾燥終了湿度Heは最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmから乾燥判定用湿度Hjを引くことにより算出される。
更にSTEP11により湿度変化採取時間である5分経過すると、STEP12へ進んで湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd1を算出する。湿度下降量Hd1は、下降基準湿度Hb1から現在湿度Hを引いた値を湿度変化採取時間(本実施形態では5分)で割ることにより求められる。
次いで、STEP13へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf1を算出する。予測残時間Tf1は、現在湿度Hから乾燥終了湿度Heを引いた値を湿度下降量Hd1で割ることにより求められる。STEP14へ進むと、表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させる。
このように、本実施形態によれば、初回の予測残時間Tf1の表示が行われるまでの時間が比較的短いため、使用者は、衣類の乾燥終了時間を早期に知ることができる。
続く図6のSTEP15~STEP21は、2回目以降の予測残時間の更新表示に関する処理である。
図6に示すように、STEP15へ進むと、再び現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する(基準湿度記憶部22の記憶がSTEP14を経たときの現在湿度Hに上書きされる)。
続いて、STEP16で湿度変化採取時間である5分経過すると、STEP17で再び湿度下降量算出部24による湿度下降量Hd1の算出を実行する。STEP17における湿度下降量Hd1の算出は、初回の予測残時間Tf1の表示が行われた後に実行され、STEP15において基準湿度記憶部22に記憶された下降基準湿度Hb1、及び、更に5分経過後の現在湿度Hが用いられる。
STEP18へ進むと、STEP17で算出した湿度下降量Hd1を用いて、残時間算出部25が乾燥終了までの予測残時間Tf1を算出する。次いで、STEP19へ進んで表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させる。これにより、表示器27に表示される予測残時間Tf1は最新のものに更新される。STEP20においては現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する。
そして、STEP21で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heを下回るまでSTEP16~STEP21が繰り返される。これにより、予測残時間Tf1の表示の更新を繰り返して表示される予測残時間Tf1の精度を向上させることができる。そして、STEP21で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heを下回ると、STEP22へ進んで乾燥終了となる。
本発明の実施形態は、図5に示したSTEP8~STEP14に替えて、図7のSTEP23~STEP3を採用している。即ち、図4に示すSTEP7で最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmから現在湿度Hを引いた値が1g/m3より大きい場合、図7のSTEP23へ進んで湿度の下降開始を検知する。
STEP24で現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶し、STEP25で乾燥終了湿度算出部23により乾燥終了湿度Heを算出する。
更にSTEP26により湿度変化採取時間である5分経過すると、STEP27へ進んで湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd1を算出する。次いで、STEP28へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf1を算出する。そして、STEP29へ進んで、現在湿度Hを下降基準湿度Hb2として基準湿度記憶部22に記憶する。
続いてSTEP30により湿度変化採取時間である5分経過すると、STEP31へ進んで湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd2を算出する。次いで、STEP32へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf2を算出する。そして、STEP33へ進んで、現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する。
その後、STEP34へ進んで、STEP28で算出した予測残時間Tf1とSTEP32で算出した予測残時間Tf2とを比較する。STEP34で予測残時間Tf1が大であると判断されると、STEP35へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させ、図6のSTEP15へ進む。STEP34で予測残時間Tf2が大であると判断されると、STEP36へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf2を表示器27に表示させ、図6のSTEP15へ進む。
図7に示すように、初回の予測残時間の表示においては、時間差を設けて各時間毎(本実施形態では5分毎)に算出した2つの予測残時間を算出して比較し、大と判断された予測残時間を選択して表示させる。浴室内の湿度が下降し始める乾燥運転の初期段階には、湿度の下降量の変動が生じることがある。そこで、2つ以上の予測残時間を算出して比較し、最も大と判断された予測残時間を選択して表示させることで、実際よりも極度に短い時間が予測残時間として表示されてしまうことを防止することができる。
また、乾燥運転制御部16においては、図4に続いて、図8及び図9に示す処理を行うようにしてもよい。即ち、図4に示すSTEP7で最大湿度記憶部21に記憶されている最大湿度Hmから現在湿度Hを引いた値が1g/m3より大きい場合、図8に示すように、STEP37で湿度の下降開始を検知し、STEP38で現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶し、STEP39で乾燥終了湿度算出部23により乾燥終了湿度Heを算出する。
STEP40により5分経過すると、STEP41で現在湿度Hを下降基準湿度Hb2として基準湿度記憶部22に記憶する。更にSTEP42により5分経過すると、STEP43へ進んで湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd1を算出する。
次いで、STEP44へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf1を算出し、STEP45で表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させる。
STEP40及びSTEP42を通過することにより、予測残時間Tf1の算出に10分間(5分間+5分間)の湿度変化採取時間における湿度の下降量を用いることができ、湿度の下降量に一時的な変動が生じても、その影響を小さく抑えて初回に表示させるための予測残時間Tf1を算出することができる。
続いて図9のSTEP46へ進み、現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する。STEP47で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより高い場合、STEP48によって湿度変化採取時間である5分が経過するまでSTEP47の比較が繰り返される。STEP48において5分経過する前にSTEP47で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより低くなれば、乾燥完了とみなしてSTEP59へ進み乾燥運転を終了させる。
STEP47で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより高い状態が維持されてSTEP48で5分経過したときは、STEP49で湿度下降量算出部24により湿度下降量Hd2を算出する。STEP50へ進むと、STEP49で算出した湿度下降量Hd2を用いて、残時間算出部25が乾燥終了までの予測残時間Tf2を算出する。次いで、STEP51へ進んで表示制御部19が予測残時間Tf2を表示器27に表示させる。これにより、更新された予測残時間Tf2が表示器27に表示される。そして、STEP52で現在湿度Hを下降基準湿度Hb2として基準湿度記憶部22に記憶する。
更に続いて、STEP53~STEP58の処理が実行される。STEP53~STEP58の処理は、前述したSTEP47~STEP52の処理と同様に行われる。これにより予測残時間の更新が5分毎に行われ、常に現在湿度Hに応じた最新の予測残時間を表示器27により確認することができる。
そして、STEP47~STEP58の処理は、STEP47又はSTEP53で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより低くなるまで繰り返され、STEP47又はSTEP53で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより低くなると、乾燥完了とみなしてSTEP59へ進み乾燥運転を終了させる。
また、乾燥運転制御部16においては、図5に示した初回の予測残時間の表示に続いて、図10に示す処理により予測残時間を更新して表示を行うようにしてもよい。通常、乾燥運転の実行により時間経過と共に浴室内の湿度は次第に低下する。しかし、時間が経過した後に更新された予測残時間が、前回表示されていた予測時間よりも長い場合、乾燥運転による乾燥が進行しているはずの浴室内の湿度が上昇したことになり、使用者が違和感を覚えるおそれがある。
そこで、図10に示す更新処理は、前回表示した予測残時間とその5分経過後に算出した予測残時間とを比較し、5分経過後に算出した予測残時間が前回表示した予測残時間よりも短い場合は、5分経過後に算出した予測残時間を表示させ、5分経過後に算出した予測残時間が前回表示した予測残時間よりも長い場合は、前回表示した予測残時間を表示する(更新しない)。
こうすることにより、先に表示されていた予測残時間より長い予測残時間が表示されることによる使用者の違和感を抑えることができる。
具体的には、図5のSTEP14から図10に示すSTEP60へ進み、現在湿度Hを下降基準湿度Hb2として基準湿度記憶部22に記憶してSTEP61へ進む。STEP61で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより高い状態が維持されてSTEP62で5分経過したときは、STEP63へ進む。STEP61で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより低い時にはSTEP77へ進んで乾燥運転を終了させる。
STEP63へ進むと、湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd2を算出し、STEP64へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf2を算出する。
続いて、STEP65へ進んで、現在表示している予測残時間Tf1とSTEP64で算出した予測残時間Tf2とを比較する。STEP65で現在表示している予測残時間Tf1がSTEP64で算出した予測残時間Tf2より小であると判断されると、STEP66へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させた状態に維持し、STEP68へ進む。そして、STEP68で、現在湿度Hを下降基準湿度Hb2として基準湿度記憶部22に記憶し、STEP61へ戻る。STEP65で現在表示している予測残時間Tf1がSTEP64で算出した予測残時間Tf2より大であると判断されると、STEP67へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf2を表示器27に表示させ、STEP69へ進む。そして、STEP69で、現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶してSTEP70へ進む。
STEP70で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより高い状態で維持されていてSTEP71で5分経過したときは、STEP72へ進む。STEP70で現在湿度Hが乾燥終了湿度Heより低い時にはSTEP77へ進んで乾燥運転を終了させる。
STEP72へ進むと、湿度下降量算出部24により湿度の下降量Hd1を算出し、STEP73へ進んで残時間算出部25により乾燥終了までの予測残時間Tf1を算出する。
続いて、STEP74へ進んで、現在表示している予測残時間Tf2とSTEP73で算出した予測残時間Tf1とを比較する。STEP74で現在表示している予測残時間Tf2がSTEP73で算出した予測残時間Tf1より小であると判断されると、STEP75へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf2を表示器27に表示させた状態を維持し、STEP69へ戻る。STEP74で現在表示している予測残時間Tf2がSTEP73で算出した予測残時間Tf1より大であると判断されると、STEP76へ進んで、表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させ、STEP60へ戻る。
なお、図10の更新処理において、図5に示した初回の予測残時間の表示に続いて実行する場合を挙げて説明したが、これに限らず、例えば図7に示した初回の予測残時間の表示に続いて図10の更新処理を実行してもよい。
また、乾燥運転制御部16においては、図5に示した初回の予測残時間の表示に続いて、図11に示す処理により予測残時間を更新して表示を行うようにしてもよい。
乾燥運転を行うと、通常は、現在湿度Hが乾燥終了湿度Heに到達する。しかし、浴室内の状態や外的要因により、比較的長時間にわたる乾燥運転が行われても現在湿度Hが乾燥終了湿度Heに到達しないことも考えられる。そして、比較的長時間にわたる乾燥運転が行われても現在湿度Hが乾燥終了湿度Heに到達しない場合には、現在湿度Hが最も低い状態であり、既に乾燥が完了していると推測できる。
そこで、図11に示す更新処理においては、算出された予測残時間が、複数回(例えば3回)連続して湿度低下停止判定時間(例えば10分)以内であった場合に、湿度変化が殆どなくなったと判断し、現在湿度Hが乾燥終了湿度Heに到達しなくても乾燥運転を終了させる。湿度低下異常判定時間は、現在湿度Hが乾燥終了湿度Heに到達しない場合を想定して、予め設定される。
具体的には、図5のSTEP14から図11に示すSTEP78へ進み、現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する。次いで、STEP79で湿度変化採取時間である5分経過すると、STEP80で湿度下降量算出部24による湿度下降量Hd1の算出を実行する。STEP80における湿度下降量Hd1の算出は、初回の予測残時間Tf1の表示が行われた後に実行され、STEP78において基準湿度記憶部22に記憶された下降基準湿度Hb1、及び、STEP79を経た後(5分経過後)の現在湿度Hが用いられる。
STEP81へ進むと、STEP80で算出した湿度下降量Hd1を用いて、残時間算出部25が予測残時間Tf1を算出する。次いで、STEP82へ進んで表示制御部19が予測残時間Tf1を表示器27に表示させる。これにより、表示器27に表示される予測残時間Tf1は最新のものに更新される。
続いて、STEP83に進み、予測残時間Tf1が湿度低下異常判定時間(本実施形態では10分)以下の状態で3回(5分毎に所定回数)連続していなければ、STEP84へ進む。
STEP83で、予測残時間Tf1が10分以下の状態で3回連続したと判断されると、STEP86へ進んで乾燥運転を終了させる。これにより、不要に長時間にわたって乾燥運転が続けられてしまうことが防止でき、無駄な時間やエネルギが消費されることを防止することができる。
STEP84へ進むと、現在温度HとSTEP78で記憶された下降基準湿度Hb1(5分前の湿度)とを比較し、現在温度HがSTEP78で記憶された下降基準湿度Hb1よりも小であれば、STEP85へ進む。STEP84で、現在温度HがSTEP78で記憶された下降基準湿度Hb1よりも小でない(高い)場合には、STEP86へ進んで乾燥運転を終了させる。
STEP84で現在温度HがSTEP78で記憶された下降基準湿度Hb1よりも高い場合、現在の湿度が5分前の湿度よりも高くなっていることになる。この場合には、乾燥が完了しているために浴室内の湿度はこれ以上低下しないと推測できるので、乾燥運転を終了させる。これによっても、無駄な時間やエネルギが消費されることを防止することができる。
STEP84で現在温度HがSTEP78で記憶された下降基準湿度Hb1よりも低い(通常考えられる状態である)ことにより、STEP85へ進むと、現在湿度Hを下降基準湿度Hb1として基準湿度記憶部22に記憶する。そして、STEP79へ戻り、予測残時間Tf1の表示を更新する。
なお、図4~図11に示した乾燥運転制御部16の作動においては、予測残時間を、現在湿度Hから乾燥終了湿度Heを引いた値を湿度下降量Hdで割ることにより算出しているが、この時の算出結果に、予め設定される追加時間を加算して予測残時間としてもよい。このとき用いる追加時間は、一定時間(例えば20分)でもよいが、図4のSTEP2で取得した浴室内の温度に応じて異なる追加時間を選択してもよい。乾燥に要する時間は、浴室内の温度が高いときよりも低いときに長くなる。よって、浴室内の温度が低いほど長い追加時間を選択することが好ましい。
また、本実施形態においては、リモコン15が備える表示器27に予測残時間に対応する表示をさせるようにしたものを示したが、例えば、リモコン15又はコントローラ14が、図示しないスマートフォンやタブレット等の携帯端末にアプリケーションソフトを介して無線接続されている場合は、携帯端末が備える表示画面を本発明における表示器として利用することができる。この場合、携帯端末の表示画面とリモコン15の表示器27との何れか一方、又は両方に、予測残時間に対応する表示を行うことができる。
1…浴室、3…浴室暖房乾燥装置(浴室衣類乾燥装置)、7…循環ファン、8…換気ファン、12…室温センサ(温度センサ)、13…湿度センサ、16…乾燥運転制御部、19…表示制御部、20…判定湿度算出部、21…最大湿度記憶部、22…基準湿度記憶部、23…乾燥終了湿度算出部、24…湿度下降量算出部、25…残時間算出部、26…残時間選択部、27…表示器。

Claims (5)

  1. 浴室の天井に設置され、浴室に温風を供給して循環させる循環ファンと、浴室を換気する換気ファンとを備え、循環ファンと換気ファンとにより浴室に温風を供給しつつ換気する衣類の乾燥運転を行う浴室衣類乾燥装置であって、
    浴室内の温度を検出する温度センサと、浴室内の湿度を検出する湿度センサと、前記温度センサによって検出された温度及び前記湿度センサによって検出された湿度に基づく乾燥運転制御を行う乾燥運転制御部と、前記乾燥運転制御部に接続された表示器とを備え、
    前記乾燥運転制御部は、乾燥終了までの予測残時間を算出する残時間算出部と、前記残時間算出部が算出した予測残時間に対応する表示を前記表示器に表示させる表示制御部とを備え、
    前記残時間算出部は、前記乾燥運転中に前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したときから予め設定された湿度変化採取時間が経過するまでの湿度の下降量に基づいて前記予測残時間を算出するものにおいて、
    前記残時間算出部は、時間を変えて前記湿度変化採取時間毎に連続して複数の予測残時間を算出し、前記複数の予測残時間のなかから最も長い予測残時間を、前記残時間算出部が用いる予測残時間として選択する残時間選択部を備えることを特徴とする浴室衣類乾燥装置。
  2. 前記乾燥運転制御部は、乾燥運転開始時に前記温度センサが検出した初期室温に基づいて乾燥判定用湿度を算出する判定湿度算出部と、乾燥運転中に前記湿度センサが検出した最大湿度を記憶する最大湿度記憶部と、前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したとき、前記湿度センサが検出した湿度を基準湿度として記憶する基準湿度記憶部と、前記判定湿度算出部が算出した乾燥判定用湿度及び前記最大湿度記憶部の最大湿度に基づいて乾燥終了湿度を算出する乾燥終了湿度算出部と、前記基準湿度記憶部が基準湿度を記憶した時点から前記湿度変化採取時間が経過したときに前記湿度センサが検出した湿度の前記基準湿度に対する変化に基づいて湿度の下降量を算出する湿度下降量算出部とを備え、
    前記残時間算出部は、前記湿度下降量算出部が算出した湿度の下降量に基づいて、前記乾燥終了湿度算出部が算出した乾燥終了湿度に到達するまでの時間を算出し前記予測残時間とすることを特徴とする請求項1記載の浴室衣類乾燥装置。
  3. 前記残時間算出部は、前記表示器に予測残時間に対応する表示が行われた後、再度予測残時間の算出を行い、
    前記表示制御部は、前記残時間算出部による予測残時間の算出に応じて、前記表示器への予測残時間に対応する表示を更新することを特徴とする請求項2記載の浴室衣類乾燥装置。
  4. 浴室の天井に設置され、浴室に温風を供給して循環させる循環ファンと、浴室を換気する換気ファンとを備え、循環ファンと換気ファンとにより浴室に温風を供給しつつ換気する衣類の乾燥運転を行う浴室衣類乾燥装置であって、
    浴室内の温度を検出する温度センサと、浴室内の湿度を検出する湿度センサと、前記温度センサによって検出された温度及び前記湿度センサによって検出された湿度に基づく乾燥運転制御を行う乾燥運転制御部と、前記乾燥運転制御部に接続された表示器とを備え、
    前記乾燥運転制御部は、乾燥終了までの予測残時間を算出する残時間算出部と、前記残時間算出部が算出した予測残時間に対応する表示を前記表示器に表示させる表示制御部とを備え、
    前記残時間算出部は、前記乾燥運転中に前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したときから予め設定された湿度変化採取時間が経過するまでの湿度の下降量に基づいて前記予測残時間を算出するものにおいて、
    前記乾燥運転制御部は、乾燥運転開始時に前記温度センサが検出した初期室温に基づいて乾燥判定用湿度を算出する判定湿度算出部と、乾燥運転中に前記湿度センサが検出した最大湿度を記憶する最大湿度記憶部と、前記湿度センサが最大湿度を検出した後に湿度低下を検出したとき、前記湿度センサが検出した湿度を基準湿度として記憶する基準湿度記憶部と、前記判定湿度算出部が算出した乾燥判定用湿度及び前記最大湿度記憶部の最大湿度に基づいて乾燥終了湿度を算出する乾燥終了湿度算出部と、前記基準湿度記憶部が基準湿度を記憶した時点から前記湿度変化採取時間が経過したときに前記湿度センサが検出した湿度の前記基準湿度に対する変化に基づいて湿度の下降量を算出する湿度下降量算出部とを備え、
    前記残時間算出部は、前記湿度下降量算出部が算出した湿度の下降量に基づいて、前記乾燥終了湿度算出部が算出した乾燥終了湿度に到達するまでの時間を算出し前記予測残時間とし、
    更に前記残時間算出部は、前記表示器に予測残時間に対応する表示が行われた後、再度予測残時間の算出を行い、算出した予測残時間が前回表示した予測残時間よりも長い場合は、前回表示した予測残時間を前記予測残時間とし、
    前記表示制御部は、前記残時間算出部による予測残時間の算出に応じて、前記表示器への予測残時間に対応する表示を更新することを特徴とする浴室衣類乾燥装置。
  5. 前記乾燥運転制御部は、前記乾燥運転に先立ち前記換気運転を予め設定された予備換気時間にわたって実行することを特徴とする請求項1~4の何れか1項記載の浴室衣類乾燥装置。
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