JP7371463B2 - 電池温調装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電池の温度を調整する電池温調装置に関する。
従来、積層された複数の電池セルの温度を調整する電池温調装置として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1の電池温調装置では、積層配置された複数の電池セルの内、隣接する電池セルの間を介して、内部を熱媒体が流れる熱交換器が蛇行状に折り曲げられて配置されている。
特表2016-526763号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、熱媒体の流入口及び流出口は、電池セルの積層方向における一方側に配置されており、熱媒体は、電池セルとの熱交換を行いつつ、熱交換器の内部を流通する。そして、熱交換器における熱媒体の流れは、電池セルの積層方向における他方側で折り返されている。
この為、特許文献1の構成を採用した場合に、電池モジュールを構成する電池セルの数を増加させると、電池モジュールにおける積層方向の位置関係に応じて、電池セルの温度差が大きくなることが考えられ、各電池セルの温度にばらつきが生じてしまう。
本開示は、上記点に鑑み、熱交換器を流通する熱媒体との熱交換によって、積層配置された複数の電池セルの均温化を実現する電池温調装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電池温調装置は、複数の電池セル(11)と、接続部材(40)と、第1熱交換器(20)と、第2熱交換器(30)と、を有している。複数の電池セルは、予め定められた積層方向に積層されている。接続部材は、積層方向に並んだ電池セルの間に配置され、複数の電池セルと熱交換する熱媒体の流入部(42)及び流出部(43)を有している。
第1熱交換器は、複数の電池セルにおいて、接続部材よりも積層方向の一方側に配置された電池セルと、接続部材を介して流通する熱媒体とを熱交換させる。そして、第2熱交換器は、複数の電池セルにおいて、接続部材よりも積層方向の他方側に配置された電池セルと、接続部材を介して流通する熱媒体とを熱交換させる。
又、第1熱交換器は、複数の熱交換部(21)と、第1折り返し部(23)と、を有している。複数の熱交換部は、接続部材よりも積層方向の一方側の電池セルに対して熱交換可能に配置されている。第1折り返し部は、複数の電池セルの積層方向における最も一方側に配置され、複数の熱交換部を通過した熱媒体の流れを接続部材の前記流出部へ向かうように折り返す。
そして、第2熱交換器は、複数の熱交換部(31)と、第2折り返し部(33)と、を有している。複数の熱交換部は、接続部材よりも積層方向の他方側の電池セルに対して熱交換可能に配置されている。第2折り返し部は、複数の前記電池セルの前記積層方向における最も他方側に配置され、複数の熱交換部を通過した熱媒体の流れを前記接続部材の前記流出部へ向かうように折り返す。
これによれば、複数の電池セルのうち、接続部材に対して積層方向一方側では、第1熱交換器による温度調整が行われ、複数の電池セルのうち、接続部材に対して積層方向他方側では、第2熱交換器による温度調整が行われる。
複数の電池セルを積層方向に配置した場合、積層方向の外側に位置する電池セル11ほど放熱しやすく、内側に位置する程、熱ごもりが発生しやすいと考えられる。この点、電池温調装置によれば、熱ごもりが発生しやすい位置に接続部材を配置することができるので、熱ごもりの発生を抑制し、各電池セルの均温化を実現することができる。
又、電池温調装置によれば、電池セルの数を多くした場合であっても、流入部から流出部へ到達するまでの熱媒体の経路を短くすることができ、各電池セルの温度のばらつきを抑制して、複数の電池セルの均温化を実現できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る電池温調装置の構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る電池温調装置の平面図である。 第1実施形態に係る電池温調装置の正面図である。 電池セルに対する熱交換部の配置を示す部分的な断面図である。 第1実施形態の往路側流路における熱媒体の流れを示す説明図である。 第1実施形態の復路側流路における熱媒体の流れを示す説明図である。 第2実施形態に係る電池温調装置の平面図である。 第2実施形態の往路側流路における熱媒体の流れを示す説明図である。 第2実施形態の復路側流路における熱媒体の流れを示す説明図である。 第3実施形態に係る電池温調装置の平面図である。 第4実施形態に係る電池温調装置の平面図である。
(第1実施形態)
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
先ず、第1実施形態に係る電池温調装置の概略構成について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明で前後左右上下の方向を用いて説明するときは、電池温調装置1における流入部42及び流出部43が配置されている方向を前方とした場合の前後左右上下の方向を示すものとする。そして、各図に適宜示す矢印についても同様の定義を用いており、積層方向とは左右方向に相当している。
図1~図6に示すように、第1実施形態に係る電池温調装置1は、電池モジュール10と、第1熱交換器20と、第2熱交換器30と、接続部材40と、第1エンドプレート50と、第2エンドプレート51と、拘束部材55と、を有している。電池温調装置1は、第1熱交換器20、第2熱交換器30の内部を流れる熱媒体と熱交換させることで、電池モジュール10を構成する各電池セル11の温度を調整する。尚、熱媒体としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液(LLC)を用いることができる。
図1~図6に示すように、電池モジュール10は、予め定められた積層方向(本実施形態では左右方向)に積層配置された複数の電池セル11によって構成されている。本実施形態では、電池モジュール10は、8つの電池セル11を積層配置して構成されている。そして、本実施形態では、左方向が積層方向の一方側に相当し、右方向が積層方向の他方側に相当する。
そして、電池セル11は、平坦な板面を有する扁平形状となっている。本実施形態の電池セル11は扁平な直方体形状であり、矩形状の板面を有している。複数の電池セル11は、それぞれの板面が平行となるように並列配置されている。電池セル11の板面は、電池セル11の積層方向と直交している。
電池セル11としては、任意の種類の電池を用いることができ、本実施形態ではリチウムイオン電池を用いている。リチウムイオン電池は充放電可能な2次電池である。電池セル11の表面は、例えばポリプロピレンからなる絶縁フィルムで覆われている。電池セル11としては、角型やラミネート型といった形状の電池を好適に用いることができる。
図1~図3等に示すように、電池モジュール10における積層方向の中央部分には、接続部材40が配置されている。接続部材40は、各電池セル11と同様に、扁平な直方体形状に形成されており、熱伝導率の良い金属材料(例えば、アルミニウムやステンレス鋼等)によって構成されている。
第1実施形態では、接続部材40は、電池モジュール10の積層方向における中央部分を構成する2つの電池セル11の間に挟まれるように配置されている。ここで、接続部材40の左右両側面は、それぞれ電池セル11に接触するように配置されている為、接続部材40内を流れる熱媒体と、電池セル11との間で熱交換が行われる。
又、接続部材40の前面には、流入部42及び流出部43が設けられている。図5、図6に示すように、接続部材40の内部には、熱媒体が流通する内部流路41が形成されている。流入部42は、接続部材40の内部流路41に熱媒体を流入させる。流出部43は、内部流路41を流通した熱媒体を接続部材40の外部へ流出させる。
第1実施形態では、接続部材40の後面には、第1接続部44及び第2接続部45が設けられている。第1接続部44は、接続部材40の後面における左側に形成されており、第1熱交換器20を構成する扁平多穴チューブが接続される部分である。従って、第1接続部44を介して、接続部材40の内部流路41と、第1熱交換器20の内部は、熱媒体の流出入が可能なように接続される。
図5、図6に示すように、第2接続部45は、接続部材40の後面における右側に形成されており、第2熱交換器30を構成する扁平多穴チューブが接続される部分である。従って、第2接続部45を介して、接続部材40の内部流路41と、第2熱交換器30の内部は、熱媒体の流出入が可能なように接続される。従って、内部流路41は、流入部42、流出部43に対して、第1接続部44及び第2接続部45を連通させている。
電池温調装置1において、第1熱交換器20及び第2熱交換器30は、内部を熱媒体が流通しており、電池セル11と熱媒体との熱交換を行う。これにより、電池セル11が冷却または加熱され、電池セル11が温度調整される。
第1熱交換器20及び第2熱交換器30は帯状部材を有しており、例えば、アルミニウム製の扁平多穴チューブを用いて構成されている。図1~図3に示すように、第1熱交換器20は、電池温調装置1において接続部材40の左側に配置されている。そして、第2熱交換器30は、電池温調装置1において接続部材40の右側に配置されている。尚、図4~図6では、拘束部材55の図示を省略している。
図2等に示すように、第1熱交換器20は、複数の熱交換部21及び複数の湾曲部22を有している。第1熱交換器20において、熱交換部21は、2つの電池セル11に挟まれた平板状の部位であり、電池セル11の板面に対応した形状となっている。湾曲部22は、隣接する熱交換部21を接続するように湾曲した部位である。熱交換部21は電池セル11と接触しており、湾曲部22は電池セル11と接触していない。
そして、複数の熱交換部21は、接続部材40の左側において、積層方向に所定間隔で並列配置されている。熱交換部21は、板面がセル積層方向に直交するように配置されており、図5、図6に示すように、熱媒体流れ方向がセル積層方向に直交している。
第1熱交換器20において、隣接する熱交換部21は湾曲部22によって接続され、蛇行状に形成されている。つまり、第1熱交換器20は、蛇行状に折り曲げられたサーペンタイン型となっている。
この為、接続部材40の左側において、第1熱交換器20の各熱交換部21は、電池セル11と熱交換部21が交互となるように積層して配置される。つまり、隣接する熱交換部21の間には、1以上の電池セル11が配置されている。
図2に示すように、第1熱交換器20の左側端部には、第1折り返し部23が設けられている。第1折り返し部23は、積層方向に関して、電池モジュール10の最も左側に位置する電池セル11と、第1エンドプレート50の間に位置している。そして、第1折り返し部23は、第1熱交換器20において、流入部42から流入した熱媒体の流れを流出部43に向かって折り返す部分である。
ここで、第1熱交換器20の内部構造について、図面を参照して説明する。図4は、第1熱交換器20における熱媒体流れ方向に直交する断面を示しており、2つの電池セル11と3つの熱交換部21を示している。
上述したように、第1熱交換器20は、扁平多穴チューブによって構成されている。この為、第1熱交換器20は、仕切部25によって区分された複数の熱媒体流路24を有している。
図3、図4に示すように、第1熱交換器20の上方部分に形成された複数の熱媒体流路24は往路側流路24oを構成し、第1熱交換器20の下方部分に形成された複数の熱媒体流路24は復路側流路24rを構成している。往路側流路24o及び復路側流路24rにおいては、それぞれの流路断面積の合計が等しくなっている。
往路側流路24oは、第1熱交換器20において、流入部42から第1折り返し部23へ向かう熱媒体が流れる流路である。つまり、往路側流路24oは、第1熱交換器20における熱媒体の流れに関し、第1折り返し部23の上流側を構成する。
そして、復路側流路24rは、第1熱交換器20において、第1折り返し部23から流出部43へ向かう熱媒体が流れる流路である。即ち、復路側流路24rは、第1熱交換器20における熱媒体の流れに関し、第1折り返し部23の下流側を構成する。
一方、第2熱交換器30は、電池温調装置1の右側に配置されており、第1熱交換器20と同様に、複数の熱交換部31及び複数の湾曲部32を有している。熱交換部31は、第2熱交換器30において、2つの電池セル11に挟まれた平板状の部位であり、電池セル11の板面に対応した形状となっている。湾曲部32は、隣接する熱交換部31を接続するように湾曲した部位である。
従って、第2熱交換器30は、第1熱交換器20と同様に、隣接する熱交換部31を湾曲部32によって接続した蛇行状に形成され、いわゆる、サーペンタイン型の熱交換器を構成している。
この為、接続部材40の右側において、第2熱交換器30の各熱交換部31は、電池セル11と熱交換部31が交互となるように積層して配置される。つまり、隣接する熱交換部31の間には、1以上の電池セル11が配置されている。
そして、図2に示すように、第2熱交換器30の右側端部には、第2折り返し部33が設けられている。第2折り返し部33は、積層方向に関して、電池モジュール10の最も右側に位置する電池セル11と、第2エンドプレート51の間に位置している。そして、第2折り返し部33は、第2熱交換器30において、流入部42から流入した熱媒体の流れを流出部43に向かって折り返す部分である。
上述したように、第2熱交換器30は、第1熱交換器20と同様に、扁平多穴チューブによって構成されている。この為、第2熱交換器30は、第1熱交換器20と同様に、仕切部によって区分された複数の熱媒体流路を有しており、これらの熱媒体流路は、往路側流路34o及び復路側流路34rを構成している。
具体的には、図3に示すように、第2熱交換器30の上方部分に形成された複数の熱媒体流路は往路側流路34oを構成している。往路側流路34oは、第2熱交換器30において、流入部42から第2折り返し部33へ向かう熱媒体が流れる流路である。つまり、往路側流路34oは、第2熱交換器30における熱媒体の流れに関し、第2折り返し部33の上流側を構成する。
又、第2熱交換器30の下方部分に形成された複数の熱媒体流路は復路側流路34rを構成している。復路側流路34rは、第2熱交換器30において、第2折り返し部33から流出部43へ向かう熱媒体が流れる流路である。即ち、復路側流路34rは、第2熱交換器30における熱媒体の流れに関し、第2折り返し部33の下流側を構成する。又、往路側流路34o及び復路側流路34rにおいては、それぞれの流路断面積の合計が等しくなっている。
このように構成された第1熱交換器20及び第2熱交換器30は、何れも扁平多穴チューブを用いている為、例えば、押出成形によって形成することができる。本実施形態においては、押出成形によって一つの扁平多穴チューブを成形した後、湾曲部に対応する部位を曲げ加工することで蛇行状にしている。このため、第1熱交換器20及び第2熱交換器30において、熱交換部と湾曲部は一体的に構成される。
そして、電池温調装置1においては、電池モジュール10の積層方向における両端側に、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51が配置されている。第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51は、電池セル11に対応した形状となっており、電池セル11とともに積層されている。
図1等に示すように、第1エンドプレート50は、積層方向一方側(即ち、左側)において、電池モジュール10の外側に配置されている。一方、第2エンドプレート51は、積層方向他方側(即ち、右側)において、電池モジュール10の外側に配置されている。
そして、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51は、複数の拘束部材55で接続されている。拘束部材55は、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51における対応する角部同士を接続するように設けられている。
これにより、複数の電池セル11、第1熱交換器20、第2熱交換器30は、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51の間にて、所定の拘束荷重をかけられた状態で、拘束部材55によって固定されている。
又、図1~図3に示すように、各拘束部材55には、電池モジュール10の積層方向中央部に配置された接続部材40も接続されている。この為、電池温調装置1の左側部分においては、電池セル11及び第1熱交換器20が、接続部材40と第1エンドプレート50の間にて、所定の拘束荷重がかけられた状態で固定される。
同様に、電池温調装置1の右側部分では、電池セル11及び第2熱交換器30が、接続部材40と第2エンドプレート51の間にて、所定の拘束荷重がかけられた状態で固定される。つまり、本実施形態に係る接続部材40は、いわゆる中間プレートとして機能している。
続いて、第1実施形態に係る電池温調装置1における熱媒体の流れについて、図5、図6を参照して説明する。
図5に示すように、接続部材40の内部流路41は、流入部42から伸びる流路に対して、第1接続部44へ伸びる流路及び第2接続部45へ伸びる流路を、少なくとも接続して構成されている。従って、流入部42から流入した熱媒体の流れは、内部流路41の内部にて、第1熱交換器20側への流れと、第2熱交換器30側への流れとに分岐する。
先ず、第1熱交換器20側における熱媒体の流れについて説明する。第1接続部44から流出した熱媒体は、第1熱交換器20における往路側流路24o内に流入する。往路側流路24oを流れる過程で、熱媒体は、複数の熱交換部21及び複数の湾曲部22を通過する。
この時、熱媒体は、接続部材40の左側に位置する4つの電池セル11の間を介して、電池モジュール10の積層方向一方側へ蛇行しながら流れていく。従って、熱媒体は、接続部材40の左側に位置する4つの電池セル11との熱交換によって、4つの電池セル11の温度を調整し、第1折り返し部23に流入する。
第1折り返し部23の内部において、熱媒体は、下方に向かって流れて、第1熱交換器20の復路側流路24rへ流入する。これにより、第1折り返し部23では、流入部42から往路側流路24oを通過した熱媒体の流れを流出部43に向かって折り返すことができる。
図6に示すように、第1折り返し部23から流出すると、熱媒体は、第1熱交換器20の復路側流路24rに流入する。復路側流路24rを流れる過程で、熱媒体は、複数の熱交換部21及び複数の湾曲部22を通過する。
この時、熱媒体は、接続部材40の左側に位置する4つの電池セル11の間を介して、電池モジュール10の積層方向中央部へ蛇行しながら流れていく。従って、熱媒体は、接続部材40の左側に位置する4つの電池セル11との熱交換によって、4つの電池セル11の温度を調整することができる。復路側流路24rを通過した後、熱媒体は、第1接続部44を介して、接続部材40の内部流路41に流入する。
次に、第2熱交換器30側における熱媒体の流れについて説明する。第2接続部45から流出した熱媒体は、第2熱交換器30における往路側流路34o内に流入する。往路側流路34oを流れる過程で、熱媒体は、複数の熱交換部31及び複数の湾曲部32を通過する。
この時、熱媒体は、接続部材40の右側に位置する4つの電池セル11の間を介して、電池モジュール10の積層方向他方側へ蛇行しながら流れていく。従って、熱媒体は、接続部材40の右側に位置する4つの電池セル11との熱交換によって、4つの電池セル11の温度を調整し、第2折り返し部33に流入する。
第2折り返し部33の内部にて、熱媒体は、下方に向かって流れて、第2熱交換器30の復路側流路34rへ流入する。これにより、第2折り返し部33では、流入部42から往路側流路34oを通過した熱媒体の流れを流出部43に向かって折り返すことができる。
図6に示すように、第2折り返し部33から流出すると、熱媒体は、第2熱交換器30の復路側流路34rに流入する。復路側流路34rを流れる過程で、熱媒体は、複数の熱交換部31及び複数の湾曲部32を通過する。
この時、熱媒体は、接続部材40の右側に位置する4つの電池セル11の間を介して、電池モジュール10の積層方向中央部へ蛇行しながら流れていく。従って、熱媒体は、接続部材40の右側に位置する4つの電池セル11との熱交換によって、4つの電池セル11の温度を調整することができる。復路側流路34rを通過した後、熱媒体は、第2接続部45を介して、接続部材40の内部流路41に流入する。
これにより、接続部材40の内部流路41内部において、第1接続部44から流入した熱媒体の流れと、第2接続部45から流入した熱媒体の流れとが合流する。内部流路41で合流した熱媒体は、流出部43から電池温調装置1の外部へ流出する。
図5、図6に示すように、電池温調装置1によれば、接続部材40にて熱媒体の流れを、第1熱交換器20側への熱媒体の流れと、第2熱交換器30側への熱媒体の流れに分岐させている。
第1熱交換器20では、電池モジュール10を構成する複数の電池セル11の一部(即ち、接続部材40の左側の4つの電池セル11)についての温度調整を行うように、熱媒体の流路が配置されている。
一方、第2熱交換器30では、電池モジュール10を構成する複数の電池セル11の他の部分(即ち、接続部材40の右側の4つの電池セル11)についての温度調整を行うように、熱媒体の流路が配置されている。
つまり、第1熱交換器20を経由する熱媒体の流路と、第2熱交換器30を経由する熱媒体の流路は、何れも、電池モジュール10を構成する8つの電池セル11を対象として熱媒体流路を配置した場合よりも短く構成されている。これにより、電池温調装置1によれば、流入部42から流出部43へと流れる熱媒体の圧損を低減することができる。
又、電池モジュール10は、複数の電池セル11を積層配置している為、積層方向中央部の電池セル11では、熱ごもりが生じやすい。図5、図6に示すように、接続部材40が、電池モジュール10における積層方向中央部に配置されている為、電池温調装置1は、熱ごもりが生じやすい電池セル11から冷却でき、電池モジュール10を構成する電池セル11の温度差を低減することができる。
ここで、図1に示すように、電池温調装置1の接続部材40には、通信部60及び流量調整部65が配置されている。通信部60は、制御装置70に対して通信可能に接続されており、電池モジュール10を構成する各電池セル11のセル情報を通信する。
セル情報には、電池セル11の温度に関する情報や、電池セル11の出力電圧に関する情報が含まれている。電池セル11の温度に関する情報等については、図示しないバッテリ温度センサ等の各種センサの出力結果を用いることができる。
図1に示すように、通信部60は、接続部材40の上面に接触するように設けられている。接続部材40は、熱伝導性の良い金属により構成されており、接続部材40の内部には、熱媒体が流通する内部流路41が形成されている。従って、電池温調装置1は、熱媒体が流通する接続部材40を介して、動作により生じた通信部60の熱を吸熱することができ、通信部を冷却することができる。
流量調整部65は、流入部42から流入した熱媒体に関して、第1接続部44から第1熱交換器20へ向かって流れる熱媒体の流量と、第2接続部45から第2熱交換器30へ向かって流れる熱媒体の流量を調整する。
流量調整部65は、内部流路41における分岐部分に配置されており、例えば、3つの流入出口を有する電気式の三方流量調整弁を用いることができる。そして、流量調整部65は、制御装置70から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
尚、流量調整部65として、複数の電磁弁を採用することもできる。即ち、第1接続部44へ向かう流路の開度を調整する電磁弁と、第2接続部45へ向かう流路の開度を調整する電磁弁によって、流量調整部65を構成しても良い。
制御装置70は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。そして、制御装置70は、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、各種制御対象機器の作動を制御する。
電池温調装置1に関して、制御装置70は、通信部60との通信により取得した各電池セル11のセル情報に基づいて、電池モジュール10の各電池セル11の温度が予め定められた温度範囲内になるように、流量調整部65の作動に関する制御信号を決定する。予め定められた温度範囲とは、例えば、15℃以上、かつ、55℃以下である。
具体的には、制御装置70は、先ず、通信部60から取得したセル情報に基づいて、接続部材40の左側に位置する電池セル11の温度と、接続部材40の右側に位置する電池セル11の温度とを比較する。
接続部材40の左側の電池セル11の温度が右側の電池セル11の温度よりも高いと判定された場合、制御装置70は、第1接続部44側の流路における開度が第2接続部45側の流路における開度よりも大きくように、制御信号を決定する。
一方、接続部材40の右側の電池セル11の温度が左側の電池セル11の温度よりも高いと判定された場合、制御装置70は、第2接続部45側の流路における開度が第1接続部44側の流路における開度よりも大きくように、制御信号を決定する。
第1接続部44側の流路における開度と、第2接続部45側の流路における開度のバランスは、接続部材40の右側の電池セル11の温度と、接続部材40の左側の電池セル11の温度との温度差に応じて定められる。
この流量調整部65の動作によって、第1熱交換器20、第2熱交換器30のうち、温度の高い電池セル11が配置されている側に、より多くの熱媒体が流入するように制御される。この結果、温度の高い電池セル11が、より多くの熱媒体と熱交換することになる為、電池モジュール10を構成する各電池セル11の温度差を低減して、電池セル11の均温化を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電池温調装置1では、電池モジュール10の積層方向中央部に配置された接続部材40から、積層方向一方側の第1熱交換器20と、積層方向他方側の第2熱交換器30に対して、熱媒体を流通させることができる。
これにより、電池モジュール10において、接続部材40よりも積層方向一方側に位置する各電池セル11は、第1熱交換器20によって温度調整される。又、接続部材40よりも積層方向他方側に位置する各電池セル11は、第2熱交換器30によって温度調整される。
ここで、複数の電池セル11を積層方向に配置した場合、積層方向の外側に位置する電池セル11ほど放熱しやすく、内側に位置する電池セル11である程、熱ごもりが発生しやすいと考えられる。
この点、電池温調装置1によれば、熱ごもりが発生しやすい位置に接続部材40が配置されている為、電池モジュール10の積層方向内側における熱ごもりの発生を抑制し、各電池セル11の均温化を実現することができる。
又、電池温調装置1によれば、電池セル11の数を多くした場合であっても、流入部42から流出部43へ到達するまでの熱媒体の経路を短くすることができ、各電池セル11の温度のばらつきを抑制して、複数の電池セル11の均温化を実現できる。
図5、図6に示すように、接続部材40は、流入部42、流出部43、第1接続部44、第2接続部45を有している。接続部材40の内部において、内部流路41は、流入部42、流出部43に対して第1接続部44及び第2接続部45を連通している。
これにより、接続部材40の内部流路41、第1接続部44及び第2接続部45を介して流通させることで、第1折り返し部23及び第1熱交換器20を介した熱媒体の流れと、第2折り返し部33及び第2熱交換器30を介した熱媒体の流れを実現できる。
図1~図3に示すように、接続部材40は、複数の拘束部材55によって、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート51に対する位置が固定されている。つまり、接続部材40は、いわゆる中間プレートとして機能する。
これにより、電池温調装置1は、第1エンドプレート50と第2エンドプレート51の間において、接続部材40を中間プレートとして利用することによって、各電池セル11と、熱交換部21及び熱交換部31との密着性を向上させることができる。これにより、各電池セル11と、熱交換部21及び熱交換部31との間の接触熱抵抗によって放熱能力が低減することを防止することができる。
そして、図1等に示すように、接続部材40の上面には、電池モジュール10を構成する各電池セル11のセル情報を制御装置70に通信する通信部60が配置されている。通信部60は、接続部材40に対して、接続部材40の内部流路41を流通する熱媒体と熱交換可能に配置されている。
これにより、電池温調装置1によれば、通信部60に生じた熱を、熱媒体流路24が流通する接続部材40を介して吸熱させることができる。即ち、電池温調装置1によれば、通信部60を適切な温度範囲内に保つことができ、熱による通信部60の動作不良等を防止することができる。
更に、図1等に示すように、接続部材40には、流量調整部65が配置されている。流量調整部65は、制御装置70からの制御信号に基づいて、流入部42から流入した熱媒体に関して、第1接続部44から第1熱交換器20へ向かって流れる熱媒体の流量と、第2接続部45から第2熱交換器30へ向かって流れる熱媒体の流量を調整する。
制御装置70は、通信部60から取得したセル情報に基づいて、電池モジュール10の各電池セル11の温度が予め定められた温度範囲内になるように、流量調整部65の作動に関する制御信号を決定する。
これにより、電池温調装置1によれば、流量調整部65を動作させて、第1熱交換器20側の熱媒体の流量と、第2熱交換器30側の熱媒体の流量とを調整することで、各電池セル11の温度を予め定められた温度範囲内にして、均温化を図ることができる。又、通信部60からのセル情報を利用することで、より精度良く、第1熱交換器20側の熱媒体の流量と、第2熱交換器30側の熱媒体の流量とを調整することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図7~図9に示すように、第1熱交換器20、第2熱交換器30及び接続部材40の構成が第1実施形態とは異なる電池温調装置1について説明する。尚、図7では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面でも同様である。
第2実施形態に係る電池温調装置1においても、接続部材40は、電池モジュール10の積層方向中央部に配置されており、いわゆる、中間プレートとして機能している。第2実施形態に係る接続部材40は、第1実施形態と同様に、内部流路41、流入部42、流出部43、第1接続部44及び第2接続部45を有している。
図8、図9に示すように、第2実施形態の接続部材40では、第1接続部44及び第2接続部45の形成位置が第1実施形態と相違している。又、第1接続部44及び第2接続部45の位置が相違することに伴って、内部流路41の構成も相違している。
第2実施形態に係る第1接続部44は、扁平な直方体形状に形成された接続部材40の左側面に配置されている。一方、第2実施形態に係る第2接続部45は、接続部材40の右側面に配置されている。
即ち、第1実施形態における第1接続部44及び第2接続部45は、接続部材40の後面という一つの面に配置されていたが、第2実施形態の第1接続部44及び第2接続部45は、接続部材40のそれぞれ異なる側面に配置されている。
この為、第1熱交換器20は、接続部材40の左側面と電池セル11の間を前方に向かうように伸びた後、複数の熱交換部31及び複数の湾曲部32を有するように折り曲げられて構成される。第1熱交換器20の左端部には、第1実施形態と同様に、第1折り返し部23が接続されている。
そして、第2熱交換器30は、接続部材40右側面と電池セルの間を後方に向かうように伸びた後、複数の熱交換部31及び複数の湾曲部32を有するように折り曲げられて構成される。第2熱交換器30の右端部には、第1実施形態と同様に、第2折り返し部33が接続されている。
第2実施形態におけるその他の構成や、通信部60及び流量調整部65の制御等については、第1実施形態と同様である為、再度の説明は省略する。
第2実施形態に係る電池温調装置1によれば、第1熱交換器20、第2熱交換器30及び接続部材40の構成を変更した場合においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、第2実施形態の電池温調装置1は、複数の電池セル11を積層方向に積層した電池モジュール10に関し、各電池セル11の温度のばらつきを抑制して、複数の電池セル11の均温化を実現できる。
(第3実施形態)
図10に示すように、本実施形態においては、接続部材40を、前方側接続部材46、後方側接続部材47、連結部材48を接続して構成している。上述した実施形態では、中間プレートとして機能する単一の部材を接続部材40としていたのに対し、第3実施形態では、複数の部材を組み合わせて接続部材40を構成している点が相違している。
前方側接続部材46は、内部流路41として機能する内部空間を有する四角柱状に形成されている。前方側接続部材46の前面には、上述した実施形態と同様に、流入部42及び流出部43が形成されている。図10に示すように、前方側接続部材46は、積層方向については、電池モジュール10における積層方向中央部に位置しており、各電池セル11の前面よりも前方に位置している。
後方側接続部材47は、前方側接続部材46と同様に、内部流路41として機能する内部空間を有する四角柱状に形成されている。後方側接続部材47の左側面には、第1接続部44が形成されており、後方側接続部材47の右側面には、第2接続部45が形成されている。そして、後方側接続部材47は、電池モジュール10における積層方向中央部において、各電池セル11の後面よりも後方に位置している。
連結部材48は、熱伝導率の良い金属材料(例えば、アルミニウムやステンレス鋼等)によって筒状に軽視絵されている。連結部材48は、前方側接続部材46の後面と、後方側接続部材47の前面に対して接続されており、前方側接続部材46の内部空間と、後方側接続部材47の内部空間とを連通している。
つまり、第3実施形態では、前方側接続部材46の内部空間、後方側接続部材47の内部空間及び連結部材48の内部空間を連結することによって、接続部材40の内部流路41が構成されている。
第3実施形態におけるその他の構成等については、上述した実施形態と同様である為、再度の説明は省略する。
第3実施形態に係る電池温調装置1によれば、接続部材40を前方側接続部材46等の複数の部材で構成した場合においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、第3実施形態の電池温調装置1は、複数の電池セル11を積層方向に積層した電池モジュール10に関し、各電池セル11の温度のばらつきを抑制して、複数の電池セル11の均温化を実現できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、接続部材40を、上述した実施形態と比較してコンパクトに構成している。
第4実施形態に係る接続部材40は、内部流路41として機能する内部空間を有する四角柱状に形成されている。接続部材40は、積層方向については、電池モジュール10の積層方向中央部に位置しており、各電池セル11の前面よりも前方に位置している。
図11に示すように、接続部材40の前面には、流入部42及び流出部43が形成されており、接続部材40の後面には、第1接続部44と第2接続部45が形成されている。第4実施形態においても、第1接続部44には、第1熱交換器20の端部が接続され、第2接続部45には、第2熱交換器30の端部が接続されている。
第1接続部44に接続された扁平多穴チューブは、電池モジュール10の積層方向中央部を構成する2つの電池セル11の間を後方に向かって伸び、その後、蛇行状に折り曲げられて、サーペンタイン型の第1熱交換器20を構成する。
そして、第2接続部45に接続された扁平多穴チューブは、電池モジュール10の積層方向中央部を構成する2つの電池セル11の間において、第1熱交換器20を構成する扁平多穴チューブに沿って後方に向かって伸びるように配置される。その後、蛇行状に折り曲げられて、サーペンタイン型の第2熱交換器30が構成される。
第4実施形態におけるその他の構成等については、上述した実施形態と同様である為、再度の説明は省略する。
第4実施形態に係る電池温調装置1によれば、接続部材40をコンパクトに構成した場合においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、第4実施形態の電池温調装置1は、複数の電池セル11を積層方向に積層した電池モジュール10に関し、各電池セル11の温度のばらつきを抑制して、複数の電池セル11の均温化を実現できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(a)上述した実施形態では、第1熱交換器20及び第2熱交換器30を蛇行状のサーペンタイン型としたが、第1熱交換器20及び第2熱交換器30をサーペンタイン型以外の構成としてもよい。
(b)上述した実施形態においては、電池モジュール10を8つの電池セル11によって構成していたが、この態様に限定されるものではない。電池モジュール10を構成する電池セル11の数は適宜変更することができる。
(c)電池モジュール10における接続部材40の位置は、積層方向に関して、電池モジュール10の中央部分であることが望ましいが、電池モジュール10の積層方向中央部に限定されるものではない。積層方向に積層された複数の電池セル11において、隣り合う複数の電池セル11の間となる位置であれば、接続部材40の位置は適宜変更することができる
(d)上述した実施形態では、第1エンドプレート50、第2エンドプレート51で挟まれた電池モジュール10に対し、第1熱交換器20、第2熱交換器30及び接続部材40を含むユニットを一つ配置した構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、多数の電池セル11を積層配置した電池モジュール10に対しては、第1熱交換器20、第2熱交換器30及び接続部材40を含むユニットを、複数組配置することも可能である。
(e)又、上述した実施形態において、往路側流路24oと復路側流路24rの流路断面積の合計を等しく構成していたが、これに限定されるものではない。往路側流路24oと復路側流路24rの流路断面積の合計について、何れか一方が他方よりも大きく構成されていても良い。
例えば、往路側流路24oと復路側流路24rの内で、電池セル11において冷えにくい部分に配置されている方の流路断面積を大きくすることも可能である。これにより、電池セル11の冷え難い部分に対する冷却性能を向上させることができる。又、往路側流路34oと復路側流路34rの流路断面積の合計についても同様である。
1 電池温調装置
10 電池モジュール
11 電池セル
20 第1熱交換器
23 第1折り返し部
30 第2熱交換器
33 第2折り返し部
40 接続部材
42 流入部
43 流出部

Claims (6)

  1. 予め定められた積層方向に積層された複数の電池セル(11)と、
    前記積層方向に並んだ前記電池セルの間に配置され、複数の前記電池セルと熱交換する熱媒体の流入部(42)及び流出部(43)を有する接続部材(40)と、
    複数の前記電池セルにおいて、前記接続部材よりも前記積層方向の一方側に配置された前記電池セルと、前記接続部材を介して流通する前記熱媒体とを熱交換させる第1熱交換器(20)と、
    複数の前記電池セルにおいて、前記接続部材よりも前記積層方向の他方側に配置された前記電池セルと、前記接続部材を介して流通する前記熱媒体とを熱交換させる第2熱交換器(30)と、を有し、
    前記第1熱交換器は、
    前記接続部材よりも前記積層方向の一方側の前記電池セルに対して熱交換可能に配置された複数の熱交換部(21)と、
    複数の前記電池セルの前記積層方向における最も一方側に配置され、複数の前記熱交換部を通過した前記熱媒体の流れを前記接続部材の前記流出部へ向かうように折り返す第1折り返し部(23)と、を有し、
    前記第2熱交換器は、
    前記接続部材よりも前記積層方向の他方側の前記電池セルに対して熱交換可能に配置された複数の熱交換部(31)と、
    複数の前記電池セルの前記積層方向における最も他方側に配置され、複数の前記熱交換部を通過した前記熱媒体の流れを前記接続部材の前記流出部へ向かうように折り返す第2折り返し部(33)と、を有している電池温調装置。
  2. 前記接続部材は、前記熱媒体の流出入が可能なように前記第1熱交換器が接続される第1接続部(44)と、
    前記第1接続部と異なる位置にて、前記熱媒体の流出入が可能なように前記第2熱交換器が接続される第2接続部(45)と、
    前記接続部材の内部にて、前記流入部、前記流出部に対して、前記第1接続部及び前記第2接続部を連通した内部流路(41)と、を有する請求項1に記載の電池温調装置。
  3. 複数の前記電池セルの前記積層方向における最も一方側に配置された第1エンドプレート(50)と、
    複数の前記電池セルの前記積層方向における最も他方側に配置された第2エンドプレート(51)と、
    前記第1エンドプレートと前記第2エンドプレートの間において、前記電池セル及び前記熱交換部を積層した状態で固定する拘束部材(55)と、を有し、
    前記接続部材は、前記拘束部材を介して、前記第1エンドプレート及び前記第2エンドプレートに対する位置が固定されている請求項1又は2に記載の電池温調装置。
  4. 複数の前記電池セルの状態を示すセル情報を通信する通信部(60)を有し、
    前記通信部は、前記接続部材に対して、前記接続部材の内部を流通する前記熱媒体と熱交換可能に配置されている請求項1ないし3の何れか1つに記載の電池温調装置。
  5. 前記流入部から流入した前記熱媒体に関し、前記第1熱交換器へ向かって流れる前記熱媒体の流量と、前記第2熱交換器へ向かって流れる前記熱媒体の流量を調整すると共に、前記接続部材に配置された流量調整部(65)と、
    複数の前記電池セルの温度が予め定められた温度範囲内になるように、前記流量調整部の動作を制御する制御装置(70)と、を有する請求項1ないし3の何れか1つに記載の電池温調装置。
  6. 前記接続部材に配置され、複数の前記電池セルの状態を示すセル情報を通信する通信部(60)と、
    前記流入部から流入した前記熱媒体に関し、前記第1熱交換器へ向かって流れる前記熱媒体の流量と、前記第2熱交換器へ向かって流れる前記熱媒体の流量を調整すると共に、前記接続部材に配置された流量調整部(65)と、
    前記通信部との通信により取得した前記セル情報を用いて、複数の前記電池セルの温度が予め定められた温度範囲内になるように、前記流量調整部の動作を制御する制御装置(70)と、を有する請求項1ないし3の何れか1つに記載の電池温調装置。
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