JP5071181B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関する。
自動車において、エンジンからの高温のリターン燃料を冷却してから燃料タンクに戻すことがある。たとえば、特許文献1に記載の車両用燃料冷却装置では、車内の空調で用いる冷媒と燃料との間で熱交換を行う燃料冷却系が設けられており、燃料を冷却することができる。
実際には、熱交換の効率を高めて、より効果的にリターン燃料を冷却できる熱交換器が望まれる。
特許3282391号公報
本発明は上記事実を考慮し、熱交換の効率が高く、効果的にリターン燃料を冷却できる熱交換器を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、相対的に高温のリターン燃料が流れるリターン燃料流路が折り返して形成されたリターン燃料流路部と、相対的に低温の冷媒が流れる冷媒流路が折り返して形成され前記リターン燃料流路部に 積層されて配置された冷媒流路部、を備えると共に、前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路のそれぞれの折り返し部分が同一の露出部分で露出するように形成された熱交換器本体と、前記露出部分を覆うと共に、前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路部とで分割されて分割部分に隙間が構成されたエンドプレートと、を有し、前記積層方向に見て、前記リターン燃料流路へのリターン燃料の入口となるリターン燃料入口と、前記冷媒流路への冷媒の入口となる冷媒入口とが異なる位置に配置されていることを特徴とする。
この熱交換器では、折り返して形成されたリターン燃料流路内をリターン燃料が流れ、おなじく折り返して形成された冷媒流路を冷媒が流れる。そして、リターン燃料から冷媒へと熱が移動して、リターン燃料が冷却される。リターン燃料流路及び冷媒流路はいずれも折り返して形成されているので、直線状のものと比較して流路が長くなり、熱交換の効率が高くなる。
冷媒流路が形成された冷媒流路部は、リターン燃料流路が形成されたリターン燃料流路部に積層されており、熱交換器本体は全体として層構造になっている。そしてこの積層方向に見て、リターン燃料入口と冷媒入口とが異なる位置となっている。リターン燃料入口と冷媒入口とを該積層方向で同一位置に設定すると、リターン燃料の温度は出口に近づくにしたがって低下するのに対し、冷媒の温度は出口に近づくにしたがって上昇するので、互いの出口付近では温度差が小さくなって熱交換の効率が低くなる。しかし、本発明のように、リターン燃料入口と冷媒入口とが異なる位置に設けると、それぞれの出口付近での温度差が、リターン燃料入口と冷媒入口とを同じ位置に設けた構成と比較して大きくなる。このため、熱交換の効率がそれぞれの出口付近でも高くなり、効果的にリターン燃料を冷却できる。
リターン燃料流路部及び冷媒流路部のそれぞれの折り返し部分は、熱交換器本体において同一の露出部分で露出するように形成されている。そして、エンドプレートは、この露出部分を覆うと共に、リターン燃料流路部及び冷媒流路部とで分割されており、分割部分には隙間が構成されている。このように、エンドプレートを、リターン燃料流路部の露出部分と、冷媒流路部の露出部分とに分けて隙間を構成することで、エンドプレートが一体化された構成と比較して、熱交換器本体への取り付け(溶接等)が容易になる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の熱交換器であって、前記積層方向に見て、前記リターン燃料入口と前記冷媒入口とが対角線上に配置されていることを特徴とする。
このように、リターン燃料入口と前記冷媒入口とを対角線上に配置することで、さらに熱交換の効率を高めて、効果的にリターン燃料を冷却可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の熱交換器であって、前記リターン燃料流路部と前記冷媒流路部の間の隔壁の厚みをS1、前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路部の外周部の厚みをS2、折り返して形成された前記リターン燃料流路の間及び前記冷媒流路の間の隔壁の厚みをS3としたとき、S1>S2>S3を満たすことを特徴とする。
これにより、熱交換器において必要な強度が必要とされる箇所では厚みを相対的に厚くすることで、この強度を確保することができる。
本発明は上記構成としたので、熱交換の効率が高く、効果的にリターン燃料を冷却できる熱交換器が得られる。
図1には、本発明の第一実施形態の熱交換器18を適用した車両用のリターン燃料冷却装置12が概念的に示されている。この車両では、燃料タンク14からメイン配管15を経てエンジン16に供給された燃料の一部は、リターン燃料としてリターン配管17から熱交換器18を通過した後、燃料タンク14に戻されるようになっている。リターン燃料は、いったんエンジンに送られているため、高温になっている。
また、熱交換器18には、車両の空調装置(図示省略)で使用する冷媒も通過するようになっている。冷媒は、車両の冷房等に使用される流体であり、リターン燃料と比較して低温である。そして、熱交換器18において、リターン燃料から冷媒に熱が移動することで、リターン燃料が冷却される。
図2に示すように、熱交換器18は、略板状に形成された熱交換器本体20と、この熱交換器本体20の端面に取り付けられるエンドプレート22A、22B、22C、22Dとを有している。以下、4枚のエンドプレートを総称するときは、エンドプレート22とする。
熱交換器本体20は、アルミニウム等の金属による押し出し成形品とされており、長手方向(矢印L方向)と直交する任意の位置の断面で見たときに、図4にも示すように略同一の断面を有している。また、熱交換器本体20は、上下方向の中央部分に層隔壁24が形成され、さらに、層隔壁24の上側及び下側には、外壁26が形成されている。この層隔壁24と外壁26とにより熱交換器本体20は、車両への搭載状態で上側に位置する冷媒流路層28と、下側に位置するリターン燃料流路層30とが矢印P方向に積層された2層構造とされている。
図3に詳細に示すように、熱交換器本体20内には、冷媒流路層28とリターン燃料流路層30のそれぞれに対応して、長手方向(矢印L方向)沿った形状の流路隔壁32が複数形成されている。なお、図3では、冷媒流路層28のみを示しているが、その下側に同一構成(ただし、流体の長手方向は反対になっている)のリターン燃料流路層30が構成されている。
流路隔壁32は互いに平行となるように一定の間隔をあけて配置されており、流路隔壁32の間が、流体(リターン燃料又は冷媒)の流路(冷媒流路34又はリターン燃料流路36)となっている。
本実施形態では特に、流路隔壁32は所定枚数ごとに、熱交換器18の長手方向のそれぞれの端部において延長部32Lが形成されており、エンドプレート22に達している。そしてこれにより、隣接する2本の流路によって、同一方向に流体が流れる一組の流路(流路組)が構成され、さらに、この流路組が、熱交換器本体20の長手方向端部(エンドプレート22の位置)に達するごとに折り返しされて、全体として迷路構造になっている。
なお、このように延長部32Lを形成する方法は特に限定されないが、熱交換器本体20の押し出し成形時に流路隔壁32を延長部32Lまで形成しておき、延長部32Lが不要な隔壁は、延長部32Lに該当する部分を除去することで、容易に形成できる。
図4に詳細に示すように、熱交換器本体20の層隔壁24の厚みをS1、外壁26の厚みをS2、流路隔壁32の厚みをS3として、S1>S2>S3の関係が成立するように、それぞれの厚みが設定されている。
また、図5にも詳細に示すように、層隔壁24、外壁26、流路隔壁32には、冷媒流路34及びリターン燃料流路36のそれぞれの内側に突出する突起部38が形成されている。この突起部38により、構造的に脆弱部をつくることなく、流体(冷媒及びリターン燃料)の接触面積を広く確保している。なお、突起部38は、熱交換器本体20の長手方向(矢印L方向)には同一の断面を有しており、流体の流れに抵抗を生じさせないようになっている。
図1から分かるように、冷媒流路層28には、エンドプレート22A、22Bが配置され、リターン燃料流路層30には、エンドプレート22C、22Dが配置されている。したがって、熱交換器本体20の長手方向の一端部では、冷媒流路34及びリターン燃料流路36の折り返し部分が露出しているが、この露出部分が、図6(A)にも示すように、エンドプレート22が冷媒流路層28とリターン燃料流路層30とで分割されたエンドプレーと22A、22Cで覆われている。同様に、熱交換器本体20の長手方向の他端部においても、冷媒流路34及びリターン燃料流路36の折り返し部分が露出しているが、この露出部分が、冷媒流路層28とリターン燃料流路層30とで分割して、エンドプレーと22B、22Dとして取り付けられている。
エンドプレート22Aには、図1において左側の位置に開口40Aが形成されている。エンドプレート22Aが熱交換器本体20に取り付けられると、この開口40Aに対応する位置が、冷媒入口42となる。これに対し、エンドプレート22Bには、図1において右側の位置に開口40Bが形成されている。エンドプレート22Bが熱交換器本体20に取り付けられると、この開口40Bに対応する位置が、冷媒出口44となる。
また、エンドプレート22Cにも、エンドプレート22Aと同様に、図1において左側の位置に開口40Cが形成されており、熱交換器本体20への取付状態では、この開口40Cに対応する位置が、リターン燃料出口48となる。これに対し、エンドプレート22Dには、エンドプレート22Bと同様に、図1において右側の位置に開口40Dが形成されている。エンドプレート22Dが熱交換器本体20に取り付けられると、この開口40Dに対応する位置が、リターン燃料入口46となる。
したがって、本実施形態の熱交換器18では、冷媒流路層28リターン燃料流路層30との積層方向(矢印P方向)に見たとき、冷媒入口42とリターン燃料入口46とが、熱交換器18の対角線上で異なる位置に配置されている。同様に、冷媒出口44とリターン燃料出口48も、熱交換器18の対角線上で異なる位置に配置されている。そして、冷媒流路34とリターン燃料流路36とは、矢印P方向に見て重なって配置されているが、冷媒の流れ方向とリターン燃料の流れ方向が全く逆の向きとなっている。
次に、本実施形態の熱交換器18の作用を説明する。
熱交換器18は、熱交換器本体20に、4枚のエンドプレート22が溶接等により取り付けられて構成される。図6(A)にも示すように、熱交換器本体20の一端側において、冷媒流路層28に対応するエンドプレート22Aとリターン燃料流路層30に対応するエンドプレート22Bとに分割されている。同様に、熱交換器本体20の他端側においても、冷媒流路層28に対応するエンドプレート22Cとリターン燃料流路層30に対応するエンドプレート22Dとに分割されている。
このようにエンドプレート22を冷媒流路層28とリターン燃料流路層30とで分割したことで、熱交換器本体20への取り付けの作業性が向上している。すなわち、たとえば図6(B)に示す第1比較例のように、分割されていない1枚のエンドプレート22Eを熱交換器本体20に溶接する場合には、エンドプレート22Eの上下方向中央部分22Mを熱交換器本体20の層隔壁24に溶接する際に作業性が悪い。これに対し、本実施形態のように、エンドプレート22を上下に2分割すると、図6(A)からも分かるように、エンドプレート22の間から溶接ガン等を差し入れて、エンドプレート22のそれぞれを層隔壁24の端面に溶接でき、作業性が高くなる。
図1に示すように、熱交換器18には、リターン燃料入口46からリターン燃料が流入し、リターン燃料流路36を通ってリターン燃料出口48から流出する。また、冷媒入口42から冷媒が流入し、冷媒流路34を通って冷媒出口44から流出する。このとき、リターン燃料から冷媒へと熱が移動し、リターン燃料が冷却される。
図4に示すように、熱交換器本体20の層隔壁24の厚みS1、外壁26の厚みS2、流路隔壁32の厚みS3の間には、S1>S2>S3の関係が成立している。すなわち、最も強度が必要とされるリターン燃料流路層30と冷媒流路層28の間の流路隔壁32に厚みを確保して、信頼性を向上させている。また、熱交換器本体20の外壁26にも強度が要求されるため、この部分も流路隔壁32よりも厚くすることで、必要な信頼性を確保している。そして、流路隔壁32としては、層隔壁24や外壁26よりも薄くすることで、軽量化や低コスト化を図っている。
ここで、本実施形態では、冷媒流路34とリターン燃料流路36とが矢印P方向に見て重なって配置され、さらに冷媒の流れ方向とリターン燃料の流れ方向が全く逆向きとなるいわゆるカウンターフローを生じさせている。図7(A)には、リターン燃料入口46からリターン燃料出口48までリターン燃料流路36に沿った距離(実質的に、冷媒出口44から冷媒入口42まで冷媒流路34に沿った距離と同じ)と、各位置でのリターン燃料(実線で示す)及び冷媒(二点鎖線で示す)の温度が概念的に示されている。なお、熱交換器18に流入する時点(リターン燃料入口46)でのリターン燃料の温度をt1、同じく熱交換器18に流入する時点(冷媒入口42)での冷媒の温度をt2としている。また、図7では、リターン燃料を単に「燃料」と表記している。
このグラフから分かるように、本実施形態では、リターン燃料の冷却の初期(リターン燃料入口46の近傍)において冷媒との間で温度差が確保されてリターン燃料の熱が冷媒に効率的に伝わるが、この温度差が、リターン燃料出口48に近づいても確保されている。すなわち、リターン燃料出口48近傍のリターン燃料は、冷媒入口44近傍の冷媒に熱を伝えるが、この冷媒は、熱交換器18に流入してからの経過時間が短く、温度も低くなっている。換言すれば、リターン燃料流路36に沿ってリターン燃料と冷媒の温度差を考えたとき、リターン燃料入口46からリターン燃料出口48に至るまで、所定の温度差が生じている。したがって、リターン燃料の冷却の初期から終期に至るまで、効果的にリターン燃料を冷却できる。
これに対し、図7(B)には第2比較例として、リターン燃料入口と冷媒入口を矢印P方向(図1参照)に見て同じ位置とし、リターン燃料出口と冷媒出口も同じ位置とした構成における、リターン燃料及び冷媒の温度が概念的に示されている。すなわち、この比較例では、図1に示す矢印P方向に見ると、同じ位置からリターン燃料と冷媒とが熱交換器に入って同一の流路を流れ、同じ位置から流出する。
このグラフから分かるように、比較例では、リターン燃料の冷却の初期(リターン燃料入口46の近傍)では温度差が大きいが、リターン燃料出口48に近づくにしたがってリターン燃料の温度は低下し冷媒の温度は上昇するため、温度差が小さくなってしまう。したがって、比較例の構成では、リターン燃料の冷却の終期での冷却効率が、本実施形態と比較して低下している。
このように、本実施形態では、リターン燃料の冷却の後半においても冷媒との温度差を確保することで、冷却効率を高く維持している。
また、本実施形態では、熱交換器18において相対的に上側(上層)に冷媒流路34と、下側(下層)にリターン燃料流路36を配置している。したがって、たとえばこの上下関係を逆にした構造のものと比較して、冷却効率が高くなっている。
さらに、本実施形態では、冷媒流路34及びリターン燃料流路36のそれぞれの内側に突起部38が形成して、流体(冷媒及びリターン燃料)の接触面積を広く確保している。したがって、このような突起部38を形成しない構造のものと比較して、リターン燃料から熱交換器本体20への伝熱、及び熱交換器本体20から冷媒への伝熱の効率が高くなっており、この点においても冷却効率が高くなっている。
なお、突起部38は、熱交換器本体20の長手方向(矢印L方向)には同一の断面を有しており、流体の流れに抵抗を生じさせないようになっている。また、リターン燃料流路36及び冷媒流路34の双方が、流路の断面積を一定に維持しつつ、長手方向の端部で折り返す構造とされている。したがって、流速の変化を抑制し、且つ流路長を長く確保しており、省スペースで高い冷却効率を得ることが可能になっている。
図8には、本発明の第2実施形態の熱交換器58が示されている。第2実施形態では、第1実施形態と比較して、リターン燃料入口46及びリターン燃料出口48の位置が異なっている。すなわち、リターン燃料入口46は、矢印P方向に見て、熱交換器本体20の長手方向一端側で冷媒入口42と反対の位置に設定されている。また、リターン燃料出口48も矢印P方向に見たとき、熱交換器本体20の他端側で冷媒出口44と反対側に設けられている。なお、熱交換器本体20内の流路構成も、このようにリターン燃料入口46及びリターン燃料出口48の位置を変更したことに対応して変更されているが、これ以外は、第2実施形態の熱交換器58は第1実施形態の熱交換器18と同一の構成とされているので、詳細な説明を省略する。
このような構成とされた第2実施形態の熱交換器58においても、熱交換器本体20内では、矢印P方向に見たとき冷媒の流れ方向とリターン燃料の流れ方向を全体で見たときに、カウンターフローが生じている。すなわち、熱交換器本体20の一端側から他端側に至る冷媒流路34及びリターン燃料流路36の各部分で考えるとカウンターフローは生じていないが、熱交換器58全体で考えると、特に、矢印Lと直交する方向では、カウンターフローになっている。したがって、このようなカウンターフローが生じない流路構造を有する熱交換器と比較して、効率的にリターン燃料を冷却することが可能になる。
なお、第1実施形態と第2実施形態とを比較すると、第1実施形態では、リターン燃料入口46と冷媒入口42を、矢印P方向に見たときの対角線上に配置している。同様に、リターン燃料出口48と冷媒出口44も対角線上に配置している。そしてこれにより、リターン燃料入口46からリターン燃料出口48までの一連のリターン燃料流路36が全体を通じて、冷媒入口42から冷媒出口44までの一連の冷媒流路34と逆方向になっている。このため、第1実施形態のほうが、より高い冷却効果が得られる。
ただし、第1実施形態では、矢印P方向に見てリターン燃料入口46と冷媒出口44が重なっており、同様にリターン燃料出口48と冷媒入口42も重なっている。したがって、これらに接続するための配管の配設(取り回し)等の自由度が低くなる場合もある。これに対し、第2実施形態では、リターン燃料入口46、冷媒出口44、リターン燃料出口48及び冷媒出口44は、いずれも矢印P方向に見て重なっていないので、配管の配置等の自由度が高くなる。
また、本発明のリターン燃料及び冷媒のそれぞれの流路構造は、上記したものに限定されない。すなわち、冷媒流路層28とリターン燃料流路層30の積層方向に見たときに、冷媒入口42とリターン燃料入口44とを異なる位置に配置すれば、熱交換器全体で考えたときに、冷媒とリターン燃料がカウンターフローとなる方向が存在する。したがって、これらを同じ位置に配置した構成と比較して、効率的にリターン燃料から冷媒へと熱を伝えることが可能になる。
本発明の第1実施形態の熱交換器を用いたリターン燃料冷却装置の概略構成を示す概念図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器を水平方向の断面で示す断面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器を構成する熱交換器本体の長手方向端面を示す端面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器を構成する熱交換器本体の流路近傍を拡大して示す拡大図である。 熱交換器の端部におけるエンドプレート取付部分を拡大して示す説明図であり、(A)は本発明の第1実施形態の熱交換器、(B)は第1比較例の熱交換器をそれぞれ示す。 熱交換器における冷媒温度とリターン燃料温度の関係を示すグラフであり、(A)は本発明の第1実施形態の熱交換器、(B)は第2比較例の熱交換器をそれぞれ示す。 本発明の第2実施形態の熱交換器を示す分解斜視図である。
符号の説明
12 リターン燃料冷却装置
18 熱交換器
20 熱交換器本体
22 エンドプレート
24 層隔壁
26 外壁(外周部)
28 冷媒流路層(冷媒流路部)
30 リターン燃料流路層(リターン燃料流路部)
32 流路隔壁
32L 延長部
34 冷媒流路
36 リターン燃料流路
38 突起部
42 冷媒入口
44 冷媒出口
46 リターン燃料入口
48 リターン燃料出口
58 熱交換器

Claims (3)

  1. 相対的に高温のリターン燃料が流れるリターン燃料流路が折り返して形成されたリターン燃料流路部と、相対的に低温の冷媒が流れる冷媒流路が折り返して形成され前記リターン燃料流路部に積層されて配置された冷媒流路部、を備えると共に、前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路部のそれぞれの折り返し部分が同一の露出部分で露出するように形成された熱交換器本体と、
    前記露出部分を覆うと共に、前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路部とで分割されて分割部分に隙間が構成されたエンドプレートと、
    を有し、
    前記積層方向に見て、前記リターン燃料流路へのリターン燃料の入口となるリターン燃料入口と、前記冷媒流路への冷媒の入口となる冷媒入口とが異なる位置に配置されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、前記積層方向に見て、前記リターン燃料入口と前記冷媒入口とが対角線上に配置されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱交換器であって、
    前記リターン燃料流路部と前記冷媒流路部の間の隔壁の厚みをS1、
    前記リターン燃料流路部及び前記冷媒流路部の外周部の厚みをS2、
    折り返して形成された前記リターン燃料流路の間及び前記冷媒流路の間の隔壁の厚みをS3としたとき、
    S1>S2>S3を満たすことを特徴とする熱交換器。
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