JP7370746B2 - 協調制御装置およびロボットシステム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、協調制御装置およびロボットシステムに関する。
近年、物流、流通、製造現場などで使用される産業システムにおいては、業務効率の向上のために、積極的なロボットの導入が進められている。例えば、商品を組み上げるアームロボットや運搬用の自動搬送車(AGV)など様々なロボットの導入が進められている。このようなロボットは人や作業対象外の物体との衝突しないように制御することが必要となる。例えば、ロボットが人や作業対象外の物体との衝突を防止するため、専用の作業エリアやレールを設けているシステムがある。
また、ロボットが衝突を防止する方法としては、ロボットに設置した超音波センサが出力する超音波信号の反射波によって近接物の存在を検知し、人や作業対象外の物体の近接時に動作を停止したり速度を落としたりするなどの方法がある。しかしながら、従来の方法では、カメラあるいは超音波センサなどのセンサでロボットと対象物との距離を求めているため、センサが距離を測定した対象物がワークであるか作業者であるかを区別することが難しく、ワークを作業者と誤検出してロボットが速度を低下したり停止したりしてしまうという問題がある。すなわち、従来は、人以外のワークが近接した場合でもロボットの速度を下げたり停止させたりすることが多いため、ロボットと作業者とが効率良く協調作業を行えないという課題がある。
特開2000-263489号公報
本発明が解決しようとする課題は、人物を確実に判別し、無駄なロボットの動作制限を抑制できる協調制御装置およびロボットシステムを提供することである。
実施形態によれば、協調制御装置は、第1インターフェースと第2インターフェースとプロセッサとを有する。第1インターフェースは、ワークを把持して移動させるロボット本体と通信する。第2インターフェースは、ロボットの制御部の所定位置に設置され、信号波を送受信するセンサと接続する。プロセッサは、第2インターフェースを介して接続するセンサが送信した送信信号波が対象物で反射した信号波としての受信信号波をセンサが受信したタイミングに基づいて所定位置から対象物までの距離を測定し、所定位置から前記対象物までの距離の測定結果に基づいて対象物の速度を測定し、対象物の速度が所定閾値以上である場合に距離および対象物の速度に応じたロボットの動作制限を示す動作制限情報を前記第1インターフェースを介してロボットの制御部へ送信する。
図1は、実施形態に係る協調制御装置およびロボットを含む産業システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る協調制御装置およびロボットの構成例を示すブロック図である。 図3(a)は、実施形態に係るセンサが出力する送信信号の例を示す図である。図3(b)は、図3(a)に示す送信信号が反射した受信信号の例を示す図である。図3(c)は、図3(a)に示す送信信号と図3(b)に示す受信信号とをミキシングしてローパスフィルタした波形を示す図である。 図4(a)は、実施形態に係るセンサが受信する受信信号の例を示す図である。図4(b)は、図4(a)に示す受信信号の次に受信した受信信号の例を示す図である。図4(c)は、図4(a)に示す受信信号と図4(b)に示す受信信号とをミキシングしてローパスフィルタした波形を示す図である。 図5は、実施形態に係る協調制御装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図6(a)は、実施形態に係るセンサが出力する送信信号の例を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示す送信信号が対象物で反射された受信信号の例を示す図である。図6(c)は、図6(b)に示す受信信号の前に受信した受信信号の例を示す図である。 図7(a)は、実施形態に係るセンサが出力する送信信号の例を示す図である。図7(b)は、図7(a)に示す送信信号が対象物で反射された受信信号の例を示す図である。図7(c)は、図7(b)に示す受信信号の前に受信した受信信号の例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係るロボット(ピッキングロボット)1を含むロボットシステムRの構成例を概略的に示す図である。
図1に示す構成例において、ロボット1は、アーム11およびベースユニット12を有する。アーム11は、ワークWを把持して移動させるピッキング用のアームである。図1に示すように、本実施形態において、ロボットシステムRは、ロボット1が、作業者PおよびワークWが混在する空間を移動するシステムを想定するものとする。
また、本実施形態において、ロボット1は、アーム11、駆動機構13およびロボット制御部14により本体(ロボット本体)を構成するものとし、ロボットシステムRは、ロボット1とロボット1の所定位置に設置したセンサ21に接続される協調制御装置22とを含むものとする。
アーム11の先端には、ワークを把持する把持部が設けられ、把持部が自在に移動する。ベースユニット12には、アーム11が取り付けられる。ベースユニット12は、アーム11を駆動させる駆動機構13および駆動機構13によるアーム11の動作を制御するロボット制御部14が設けられる。
ロボット1のベースユニット12には、センサ21が取り付けられる。センサ21は、超音波センサ、電磁波アンテナ、ステレオカメラおよび温度センサなどの何れか1つまたは複数である。センサ21は、検知範囲Aにおける物体(対象物)までの距離を測定するためのセンサを含む。例えば、センサ21としての超音波センサは、対象物までの距離および対象物の速度を計測するための信号波としての超音波を送受信する。また、センサ21としての電磁波アンテナは、対象物までの距離および対象物の速度を計測するための信号波としての電磁波を送受信する。センサ21としてのステレオカメラは、対象物までの距離および対象物の速度を計測するための複数の画像を撮像する。センサ21としての温度センサは、対象物の温度を計測するための信号を取得する。
センサ21は、ベースユニット12に設けられた協調制御装置22に接続される。センサが取得する情報は、協調制御装置22へ供給される。また、センサ21が出力する信号は、協調制御装置22によって制御される。協調制御装置22は、インターフェースなどを介してロボット1の本体のロボット制御部14にも接続される。協調制御装置22は、センサ21が取得する情報に基づいて作業者などを保護するための協調制御情報としてのロボットの動作を制限する制御情報をロボット制御部14へ供給する。
なお、センサ21および協調制御装置22は、ロボット1の一部として構成されるものであっても良いし、インターフェースを介してロボット1に外部接続されるものであっても良い。
また、複数台のロボット1が1つの作業場で稼働する運用形態である場合、センサ21は、複数台のロボット1にそれぞれ設置し、各ロボット1の可動範囲全体において対象物を測定できるようにする。
次に、実施形態に係るロボットシステムRにおける協調制御装置22およびロボット1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係るロボットシステムRにおける協調制御装置22およびロボット1の構成例を示すブロック図である。
図2に示す構成例において、協調制御装置22は、プロセッサ31、メモリ32、インターフェース33、34などで構成される制御装置である。協調制御装置22において、プロセッサ31は、プログラムを実行することにより種々の処理機能を有する。図2に示す構成例において、信号生成部41、距離測定部42、速度測定部43、判定部44およびロボット動作制限部45は、プロセッサ31がプログラムを実行することにより実現する処理機能であるものとする。
また、メモリ32は、データを記憶する。メモリ32は、RAM、ROMおよび書き換え可能な不揮発性メモリなどを含むものとする。プロセッサ31は、メモリ32が記憶するプログラムを実行することにより各種の処理機能を実現するものしても良い。
インターフェース33は、ロボット1の制御部14と通信するためのインターフェースである。インターフェース33は、第1インターフェースとして機能する。インターフェース34は、センサ21と接続するためのインターフェースである。
インターフェース34は、第2インターフェースとして機能する。また、センサ21が複数種類のセンサを含む場合、インターフェース34は、各センサに対応する複数のインターフェースを含むものとしても良い。例えば、センサ21が、超音波センサ、電磁波アンテナあるいはステレオカメラなどの対象物までの距離および速度を計測するためのセンサの他に、対象物の温度を計測する温度センサを含む場合、インターフェース34は、距離および速度を計測するためのセンサ用の第2インターフェースと温度センサ用のインターフェースとしての第3インターフェースとを具備するものとしても良い。
信号生成部41は、センサ21へ出力する信号を生成する。信号生成部41は、インターフェース34を介して生成した出力信号をセンサ21へ供給する。
例えば、センサ21が超音波センサである場合、信号生成部41は、センサ21としての超音波センサが出力する超音波(信号波)の波形を示す信号情報を生成する。また、センサ21が電磁波アンテナである場合、信号生成部41は、センサ21としての電磁波アンテナが出力する電磁波(信号波)の波形を示す信号情報を生成する。
また、センサ21がステレオカメラである場合、信号生成部41は、センサ21に画像の撮影を指示する信号を供給するものとしても良い。また、センサ21が温度イメージセンサなどの温度センサを含む場合、信号生成部41は、センサ21としての温度センサに温度計測を指示する信号を供給するものとしても良い。
距離測定部42は、センサ21が取得した情報に基づいて検知範囲内にある物体(ワークまたは人物)までの距離を測定する。距離測定部42は、インターフェース34を介してセンサ21が取得した検知情報を取得する。
例えば、センサ21が超音波センサである場合、距離測定部42は、センサ21が出力した超音波が物体で反射された反射波としての受信する超音波(信号波)を電気信号に変換した受信信号を取得する。距離測定部42は、センサ21が超音波を出力したタイミングと当該超音波の反射波としての超音波(受信信号)をセンサ21が受信したタイミングとの差分により距離を測定する。
また、センサ21が電磁波アンテナである場合、距離測定部42は、センサ21から出力した電磁波が物体で反射された反射波としての電磁波(信号波)を受信し、受信した電磁波を電気信号に変換した受信信号を取得する。距離測定部42は、センサ21が電磁波を出力したタイミングと当該電磁波の反射波としての電磁波(受信信号)をセンサ21が受信したタイミングとの差分により距離を測定する。
図3(a)は、センサ21が超音波センサまたは電磁波アンテナである場合の送信信号(送信する信号波)の例を示す図である。図3(b)は、センサ21が超音波センサまたは電磁波アンテナである場合の受信信号(受信する信号波)の例を示す図である。図3(c)は、図3(a)に示す送信信号と図3(b)に示す受信信号とをミキシングしてローパスフィルタした波形の例を示す図である。
図3(a)、図3(b)および図3(c)は横軸が時間である。従って、図3(a)に示す送信信号は、時間経過に伴って、周波数がΔf変化する波形である。また、図3(b)に示す受信信号は、信号波(超音波または電波)が対象物で反射して受信する遅れ時間を伴った波形である。図3(a)に示す波形と図3(b)に示す波形とをミキシングしてローパスフィルタすると図3(c)に示す波形が得られる。距離測定部42は、図3(c)に示す波形の周波数fにより対象物までの距離Lを求める。超音波または電波の速度をCとすると、距離Lは、以下の式(1)で算出される。
L=(f/Δf×C)/2…(1)
なお、センサ21がステレオカメラである場合、距離測定部42は、センサ21としてのステレオカメラが撮影する複数の撮影画像に基づいて撮影画像に含まれる物体までの距離を測定するようにすれば良い。
速度測定部43は、距離測定部42により測定する距離に基づいて検知範囲内にある物体(ワークまたは人物)の移動速度を測定する。例えば、速度測定部43は、移動距離の変化量によりセンサ21に対する物体の相対的な移動速度を測定する。
図4(a)および図4(b)は、時間間隔を空けて受信する2つの受信信号の例を示す図である。例えば、図4(a)に示す受信信号を受信してからT秒後に、図4(b)に示す受信信号を受信したものとする。この場合、図4(a)に示す受信信号と図4(b)に示す受信信号とが異なれば、信号を反射する対象物が、T秒間で移動したことを示すものとなる。図4(a)に示す波形と図4(b)に示す波形とをミキシングしてローパスフィルタすると、図4(c)に示す波形が得られる。
速度測定部43は、図4(c)に示す波形の周波数fにより対象物の速度Vを求める。超音波または電波の速度をC、2つの受信信号の測定間隔をTとすると、速度Vは、以下の式(2)で算出される。
V=(f/Δf×C)/2/T…(2)
判定部44は、人物が検知する対象物が人物(作業者)であるか否かを判定する。例えば、判定部44は、測定した物体の移動速度が所定閾値以上であれば、当該物体が人物であるとは判定する。具体例として、判定部44は、ワークが静止するものであると想定すれば、所定の閾値を0.01m/sとしても良い。
また、判定部44は、測定した物体の移動速度により物体の速度が周期的に変化する場合(すなわち、物体が振動している場合)、呼吸等による周期的な変化であるものと判断して、当該物体が人物であると判定する。また、判定部44は、センサ21として温度センサを有する場合、温度センサが検知する物体の温度が人物の体温(例えば、30度から40度)であれば当該物体が人物であると確定するようにしても良い。
ロボット動作制限部45は、人物(作業者)の距離および速度に応じたアームの速度制限をロボット1本体(ロボット制御部14)へ指示する。判定部44は、距離および速度を計測した作業者がアーム11と接触しないようにアーム11の制限速度を設定する。また、判定部44は、作業者とアーム11とが接触する可能性が高いと判定すると、アーム11を緊急停止させるようにしても良い。ロボット動作制限部45は、アーム11の制限速度あるいは緊急停止などの動作制限を指定する動作制限情報を作成し、作成した動作制限情報をインターフェース33によりロボットの制御部14へ送信する。
例えば、センサ21が静止状態のベースユニット12に設置される場合、アームの速度制限の例として、ロボット動作制限部45は、アーム11の制限速度V3を以下の式(3)により算出する。式(3)では、図1に示すように、作業者がセンサ21(ロボット1のベースユニット12)に近接する速度をV1、アーム11が作業者に近接する速度をV2、作業者とアーム11との距離をL1として、余裕距離をL2、測定の応答時間あるいは周期をT1、および、アーム11の制御時間T2から、アーム11の速度を式(3)に示すV3以下に制限する。
V3=((L1-L2)-(V1+V2)×(T1+T2))/(T1+T2)…(3)
すなわち、式(3)は、距離測定部42が測定する距離と速度測定部43が測定する速度とから、作業者とアーム11が接触しないようにアーム11の制限速度を決めるものである。
なお、センサ21をアーム11に取り付けた場合、距離測定部42および速度測定部43は、アーム11と作業者との相対的な距離および速度を測定するものとなる。この場合、協調制御装置22は、ロボット制御部14から駆動機構13がアーム11を実際に動作させている速度を示す情報を取得し、アーム11の速度を基準として作業者を検知したり制限速度を算出したりすれば良い。
また、図2に示す構成例において、ロボット1は、アーム11、駆動機構13およびロボット制御部14を有する。ロボット制御部14は、プロセッサ51、メモリ52、インターフェース53などを有する。プロセッサ51は、プログラムを実行することにより種々の処理機能を有する。
メモリ52は、RAM、ROMおよび書き換え可能な不揮発性メモリなどの記憶装置で構成する。プロセッサ51は、メモリ52が記憶するプログラムを実行することにより各種の処理機能を実現する。また、メモリ52は、ロボット1の動作を制御するための情報を保持する。例えば、メモリ52は、アーム11の位置を示す位置情報(例えば、位置座標)を保持する。メモリ52が保持する位置情報は、アーム11の動作に応じて更新され、現在のアーム11の位置を示す情報として管理される。例えば、メモリ52が保持するアーム11の位置情報は、現在のアーム11の位置を示す情報として協調制御装置22へ供給される。
インターフェース53は、協調制御装置22と通信するためのインターフェースである。図2に示す構成例において、インターフェース53は、協調制御装置22のインターフェース33に接続される。これにより、ロボット1のロボット制御部14と協調制御装置22のロボット動作制限部45とは、インターフェース53およびインターフェース33を介して通信可能に構成される。
次に、実施形態に係る協調制御装置22の動作について説明する。
なお、以下の説明では、主として、センサ21が超音波センサまたは電磁波アンテナである場合を想定して説明するものとする。
図5は、実施形態に係る協調制御装置22の動作例としてロボット1のアーム11の速度を制限する協調制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、協調制御装置22のプロセッサ31は、センサ21から信号波(超音波または電磁波)を送信するための送信信号を信号生成部41により生成する(ST11)。信号生成部41が生成する送信信号の具体例については、あとで詳細に説明するものとする。
プロセッサ31は、信号生成部41により送信信号を生成すると、生成した送信信号をセンサ21へ供給することによりセンサ21から送信信号としての信号波を送信させる(ST12)。
センサ21が送信信号を送信した後、センサ21は、送信した送信信号が対象物などで反射した信号波(反射波)を受信する。例えば、センサ21としての超音波センサは、受信した超音波を電気信号に変換し、受信した超音波から得た電気信号を受信信号としてバッファメモリに保持する。プロセッサ31は、インターフェース34を介してセンサ21が受信した受信信号を取得する(ST13)。
受信信号を取得すると、プロセッサ31は、距離測定部42により対象物までの距離を測定し(ST14)、速度測定部43により対象物の速度を計測する(ST15)。距離測定部42による対象物までの距離の計測および速度測定部43による対象物の速度の計測については後で詳細に説明する。
さらに、プロセッサ31は、インターフェース33を介してロボット本体のロボット制御部14からアームの位置を示す位置情報(例えば、位置座標)を取得する(ST16)。アームの位置情報を取得すると、プロセッサ31は、アームの位置に基づいてセンサ21が検出した対象物がアーム11であるか否かを判定する(ST17)。アームであると判定した場合(ST17、YES)、プロセッサ31は、センサ21が検出した対象物によるロボットの速度制限を行う必要がないと判断し、ST21へ進む。
対象物がアームでないと判定した場合(ST17、NO)、プロセッサ31は、対象物が作業者(人物)であるか否かを判定する(ST18)。プロセッサ31は、対象物の速度が所定閾値以上であるか否かにより作業者であるか否かを判定する。また、プロセッサ31は、対象物が周期的に移動(振動)しているか否かにより作業者であるか否かを判定しても良い。さらに、センサ21として温度センサを有している場合、プロセッサ31は、速度による作業者か否かの判定に加えて、温度センサが計測する対象物の温度が人物の体温(例えば、30度から40度)であるか否かにより作業者であるか否かを判定しても良い。
対象物が作業者でないと判定した場合(ST18、NO)、プロセッサ31は、センサ21が検出した対象物によるロボットの速度制限を行う必要がないと判断し、ST20へ進む。
また、対象物が作業者であると判定した場合(ST18、YES)、プロセッサ31は、対象物までの距離と対象物の速度とからロボットの動作速度を制限するための動作制限情報を作成する(ST19)。例えば、プロセッサ31は、上述した式(3)によってロボットの速度の上限値を決定し、速度の上限(制限)を示す動作制限情報を作成する。動作制限情報を作成すると、プロセッサ31は、インターフェース33を介して制限情報をロボット制御部14へ供給する(ST20)。これにより、ロボット本体のロボット制御部14は、協調制御装置22からの動作制限情報に従ってアーム11の動作を制限する。
プロセッサ31は、協調制御処理を継続する場合(ST21、NO)、ST12へ戻り、送信信号の送信からの処理を再度実行する。例えば、ST12-20の処理を繰り返し実行することにより、複数回受信した受信信号の相間に基づく距離や速度の計測が実施できることとなる。
以上のような協調制御処理により、センサ21が検出した対象物が作業者であるか否かを判定でき、作業者とロボットとの距離および速度に応じてロボット本体のアームの速度を制限することでき、効率の良く確実に作業者を保護できる。
次に、上述した協調制御装置22に適用される第1の変形例および第2の変形例について説明する。
種々の信号波を用いて対象物までの距離および速度を計測する方法として
まず、第1の変形例について説明する。
第1の変形例は、バースト変調により生成した信号波(超音波または電波)を用いて対象物までの距離を測定する例である。
図6(a)は、バースト変調した送信信号と受信信号の例を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示す送信信号の反射波としての受信信号の例を示す図である。
図6(a)に示す送信信号は、一定時間のみ振幅がある波形である。図6(b)に示す受信信号は、センサ21が出力した送信信号としての信号波(超音波または電波)が対象物で反射してから受信する遅れ時間を伴った波形である。図6(a)に示す波形に対する図6(b)に示す波形の遅れ時間Tを検出することにより対象物までの距離Lが算出される。超音波または電波の速度をCとすると、以下の式(4)で距離が求められる。
L=(T×C)/2…(4)
図6(c)は、図6(b)のU秒前に受信した受信信号を示すものとする。図6(b)に示す波形と図6(c)に示す波形との位相差Δθによって対象物の速度Vが測定される。ここで、信号波(超音波または電波)の速度をC、信号周波数をfとすると、速度Vは以下の式(5)で測定される。
V=C×Δθ/(2πf)/2/U…(5)
上述した第1の変形例を協調制御装置に適用すれば、対象物までの距離と対象物の速度とを簡易な信号処理で算出することができる。
次に、第2の変形例について説明する。
第2の変形例は、バースト変調により生成した信号波(超音波または電波)を用いて対象物までの距離を測定する例である。
図7(a)は、ランダム変調した送信信号の例を示す図である。図7(b)は、図7(a)に示す送信信号の反射波としての受信信号の例を示す図である。
図7(a)に示す送信信号は、振幅をランダムに変調した波形であり、連続波である。図7(b)に示す受信信号は、図7(a)に示す信号波(超音波または電波)が対象物で反射して受信する遅れ時間を伴った波形である。図7(a)に示す送信信号と図7(b)に示す受信信号とを相互に時間的にずらしながら相関が最大になる点を求めることで遅れ時間Tが検出される。この場合も、対象物までの距離Lは、上述した式(4)により算出される。
図7(c)は、図7(b)に示す受信信号のU秒前に受信された受信信号を示すものである。図7(b)に示す受信信号と図7(c)に示す受信信号との位相差Δθを検出することにより、上述した式(5)を用いて対象物の速度Vが算出される。
上述した第2の変形例は、第1の変形例では送信信号がオフの時間があるのに対して、連続した信号を送信するものとなる。これにより、第2の変形例では、単位時間当たりの受信信号強度が大きく、S/N良くなり対象物までの距離と対象物の速度とを精度良く算出することができる。
以上のように、本実施形態に係る協調制御装置は、超音波センサや電磁波アンテナが送受信する信号波から得られる対象物までの距離および対象物の速度に基づいてワークと作業者(人物)とを確実に区別し、作業者がロボットに接近した場合にロボットの動作速度を下げるあるいは停止させる。これにより、ワークなどを作業者と誤検知して頻繁にロボットの動作速度が低下あるいは停止することがなく、効率良く協調作業が行えるシステムを提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ロボット(ピッキングロボット)、10…本体(ロボット本体)、11…アーム、12…ベースユニット、13…駆動機構、14…ロボット制御部、21…センサ、22…協調制御装置、31…プロセッサ、33…インターフェース(第1インターフェース)、34…インターフェース(第2インターフェース、第3インターフェース)。

Claims (12)

  1. ワークを把持して移動させるロボットの制御部と通信する第1インターフェースと、
    前記ロボットの所定位置に設置され、信号波を送受信するセンサと接続する第2インターフェースと、
    前記第2インターフェースを介して接続する前記センサが送信した送信信号波が対象物で反射した信号波としての受信信号波を前記センサが受信したタイミングに基づいて前記所定位置から前記対象物までの距離を測定し、前記所定位置から前記対象物までの距離の測定結果に基づいて前記対象物の速度を測定し、前記対象物の速度が所定閾値以上である場合に前記距離および前記対象物の速度に応じた前記ロボットの動作制限を示す動作制限情報を前記第1インターフェースを介して前記ロボットの制御部へ送信する、プロセッサと、
    を有する協調制御装置。
  2. 前記センサは、信号波として超音波を送受信する超音波センサである、
    請求項1に記載の協調制御装置。
  3. 前記センサは、信号波として電磁波を送受信する電磁波アンテナである、
    請求項1に記載の協調制御装置。
  4. 前記プロセッサは、時間経過に従い周波数が変化する周波数変調した信号波を前記送信信号波として前記センサから出力させ、前記送信信号波と前記受信信号波との周波数差から得られる受信タイミングによって対象物までの距離を測定し、複数回の受信信号波の周波数差から対象物の速度を測定する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の協調制御装置。
  5. 前記プロセッサは、一定時間の振幅を与えるバースト変調を行った信号波を前記送信信号波として前記センサから出力させ、前記送信信号波の送信タイミングと前記受信信号波の受信タイミングとの時間から対象物までの距離を測定し、複数回の受信信号の位相変化から対象物の速度を測定する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の協調制御装置。
  6. 前記プロセッサは、時間経過に従いランダムな振幅を与える振幅変調により生成した信号波を前記送信信号波として前記センサから出力させ、前記送信信号波と前記受信信号波との相関から得られるタイミングによって対象物までの距離を測定し、複数回の受信信号波の位相変化から対象物の速度を測定する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の協調制御装置。
  7. ロボットの制御部と通信する第1インターフェースと、
    前記ロボットの所定位置に設置されるステレオカメラが撮影する画像を取得する第2インターフェースと、
    前記第2インターフェースを介して接続する前記ステレオカメラが撮影した画像から対象物までの距離を測定し、前記ステレオカメラが複数回計測した前記対象物までの距離の変化に基づいて前記対象物の速度を測定し、前記対象物の速度が所定閾値以上である場合に前記距離および前記対象物の速度に応じた前記ロボットの動作制限を示す動作制限情報を前記第1インターフェースを介して前記ロボットの制御部へ送信する、プロセッサと、 を有する協調制御装置。
  8. さらに、前記ロボットに設置された温度センサが計測する前記対象物の温度を示す温度情報を取得する第3インターフェースを有し、
    前記プロセッサは、さらに、前記温度センサが計測する前記対象物の温度が所定範囲の温度である場合に前記動作制限情報を前記ロボットの制御部へ送信する、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の協調制御装置。
  9. 前記プロセッサは、さらに、前記対象物の速度が周期的に変化する場合に前記動作制限情報を前記ロボットの制御部へ送信する、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の協調制御装置。
  10. 前記プロセッサは、人物が前記ロボットに近接する速度、前記ロボットに設けたアームが前記人物へ近接する速度、および、前記人物と前記アームとの距離に基づいて前記アームの動作速度を制限する値を前記動作制限情報に設定する、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の協調制御装置。
  11. 前記プロセッサは、前記ロボットに設けたアームの位置を示す情報を前記ロボットの制御部から取得し、前記アームの位置を示す情報に基づいて前記対象物がアームではないと判定し、かつ、前記対象物の速度が所定閾値以上である場合に前記動作制限情報を前記ロボットの制御部へ送信する、
    請求項1乃至10の何れか1項に記載の協調制御装置。
  12. 協調制御装置とロボットとを含むロボットシステムであって、
    前記協調制御装置は、
    ワークを把持して移動させるロボットの制御部と通信する第1インターフェースと、 前記ロボットの所定位置に設置され、信号波を送受信するセンサと接続する第2インターフェースと、
    前記第2インターフェースを介して接続する前記センサが送信した送信信号波が対象物で反射した信号波としての受信信号波を受信した前記センサがタイミングに基づいて前記所定位置から前記対象物までの距離を測定し、前記所定位置から前記対象物までの距離の測定結果に基づいて前記対象物の速度を測定し、前記対象物の速度が所定閾値以上である場合に前記距離および前記対象物の速度に応じた前記ロボットの動作制限を示す動作制限情報を前記第1インターフェースを介して前記ロボットの制御部へ送信するプロセッサと、を有し、
    前記ロボットは、
    ワークを把持するアームと、
    前記アームを動作させる駆動機構と、
    前記協調制御装置からの前記動作制限情報に従って動作を制限し、前記駆動機構による前記アームの動作を制御するロボット制御部と、を有する、
    ロボットシステム。
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