JP7370707B2 - コンピュータシステム - Google Patents

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本開示の一側面はコンピュータシステムに関する。
従来から、飛行体を制御するための技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-134663号公報
本開示の一側面は、飛行体を適切に制御することを目的とする。
本開示の一側面に係るコンピュータシステムは、少なくとも一つのプロセッサを備え、少なくとも一つのプロセッサが、地上を移動する物体が通行可能な経路を示す地上ネットワークと動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられた地上ネットワークデータと、飛行体が通行可能な経路を示す空ネットワークと地上ネットワークとが関連付けられた空ネットワークデータとに基づいて、空ネットワークにおける飛行体の飛行を制御する。
地上ネットワークおよび空ネットワークの一例を示す図である。 実施形態に係る飛行制御システムの機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 地上ネットワークと空ネットワークとの関連付けの一例を示す図である。 地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータの一例を示す図である。 地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータの別の例を示す図である。 飛行制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。 飛行体の制御の詳細を例示するフローチャートである。 飛行体の制御の詳細を例示するフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの概要]
実施形態に係る飛行制御システム1は飛行体を制御するコンピュータシステムである。飛行体とは、空中を移動することが可能な人工物のことをいう。飛行体の種類は限定されず、例えば有人航空機でもよいし無人航空機(ドローン)でもよい。飛行体の制御方法は限定されない。例えば、飛行制御システム1は飛行体を直接に制御してもよいし、他の装置またはコンピュータを介して飛行体を間接的に制御してもよい。飛行体の間接的な制御の一例として、飛行体の制御の支援が挙げられる。「飛行体の制御」は直接的な制御と間接的な制御(例えば飛行体の制御の支援)との双方を含み得る。飛行制御システム1は飛行体の進行方向または速度を変更してもよいし、飛行体を離着陸させてもよいし、飛行体を空中で停止させてもよいし、決定された飛行経路を飛行体の移動中に変更してもよい。「飛行体の制御」は、飛行体の移動の制御と、飛行体に搭載された機器(例えばカメラ)の制御との少なくとも一方を含んでもよい。飛行体の移動の制御にあたっては、空中における飛行体の現在位置(三次元位置)を検出する機能を有していることが好ましい。飛行体の制御の目的も何ら限定されず、飛行制御システム1は輸送、調査、監視、誘導に関する案内(例えば避難誘導)、規制に関する案内などの任意の目的で利用され得る。
飛行制御システム1は地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータに基づいて飛行体の飛行を制御する。地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータはいずれも、コンピュータが読み取ることが可能な電子データであり、飛行体の制御に必要なデジタル情報を含む制御データである。
地上ネットワークデータは、地上を移動する物体(例えば人、自動車、列車、船舶など)が通行し得る経路を示す地上ネットワークを表すデータである。本開示における「地上」は地球の表面を意味し、したがって、地面だけでなく水面も包含する概念である。具体的には、地上ネットワークデータは、地上ネットワークと、動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられたデータである。「動的に変化する状況」とは、時間の経過に伴って変化する状況のことをいう。状況の変化に要する時間の長さは限定されず、例えば1秒、10秒、30秒、1分、10分、30分、1時間、2時間、3時間、12時間、1日などの任意の値であってよい。状況の種類は何ら限定されず、例えば自然現象でもよいし、人工物により引き起こされる状況でもよいし、人により定められた規則に基づく状況でもよい。例えば、動的に変換する状況は、気象(天気)、通行規制、道路の渋滞の度合い、障害物の位置、人の密集度などであり得る。動的に変化する状況は、現実に発生した状況であってもよいし、コンピュータシミュレーションなどによって得られた仮想の状況(例えば、予測される状況)であってもよい。
空ネットワークデータは、飛行体が通行し得る経路を示す空ネットワークを表すデータである。具体的には、空ネットワークデータは、空ネットワークと地上ネットワークとが関連付けられたデータである。
地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータは任意の手法で用意されてよい。これら2種類のネットワークデータの少なくとも一方は地図データの一部であってもよい。言い換えると、地図データが地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータの少なくとも一方として機能してもよい。あるいは、地上ネットワークデータおよび空ネットワークデータの少なくとも一方が地図データと独立して用意されてもよい。
図1は地上ネットワークおよび空ネットワークの一例を示す図である。この例では、地物は道路70、施設71、および施設72であり、地上ネットワーク80は道路70に沿って設定され、空ネットワーク90は地上ネットワーク80に対応して設定されている。
空ネットワーク90および地上ネットワーク80はいずれも、ノード、リンクなどの地図要素により表現することができる。ノードとは、移動体の移動(空ネットワークであれば、飛行体の飛行)を制御するために設定される位置のことをいい、より具体的には、移動体の移動方法(例えば方向、速度など)を変えることができる位置のことをいう。リンクとは、移動体の移動経路(空ネットワークであれば、飛行体の飛行経路)を示すために設定される仮想的な線のことをいい、隣接するノード間を結ぶ。リンクの形状は直線でも曲線でもよく、あるいは、直線と曲線との組合せでもよい。本開示では、地上ネットワークを構成するノードおよびリンクをそれぞれ地上ノード、地上リンクといい、空ネットワークを構成するノードおよびリンクをそれぞれ空ノード、空リンクという。
図1では、地上ネットワーク80は複数の地上ノード81および複数の地上リンク82を含んで構成され、空ネットワーク90は複数の空ノード91および複数の空リンク92を含んで構成される。なお、図1では明確な図示を目的として空ネットワーク90を道路70および地上ネットワーク80から離して表現しているが、空ネットワーク90の少なくとも一部が地上ネットワーク80または道路70と重なるように空ネットワーク90が定義されてもよい。図1では地上ネットワーク80および空ネットワーク90の形状が同じかまたはほぼ同じであるが、これら双方のネットワークの形状の少なくとも一部が互いに異なってもよい。
[システムの構成]
図2は、飛行制御システム1の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、飛行制御システム1はサーバ10、地上データベース20、空データベース30、および飛行体40を備える。サーバ10は、飛行体40に指示データを送信することで該飛行体40を制御するコンピュータである。指示データは、コンピュータが読み取ることが可能な電子データであり、飛行体40を制御するために必要なデジタル情報を含む制御データである。地上データベース20は地上ネットワークデータ21を記憶する装置であり、空データベース30は空ネットワークデータ31を記憶する装置である。飛行体40は、サーバ10からの指示データに基づいて飛行することができる。
サーバ10、地上データベース20、空データベース30、および飛行体40は有線または無線の通信ネットワークを介してデータを送受信することができる。例えば、サーバ10は通信ネットワークを介して、地上データベース20または空データベース30からデータを読み出したり、飛行体40に指示データを送信したりすることができる。通信ネットワークの具体的な構成は限定されず、例えば、通信ネットワークはインターネットおよびイントラネットの少なくとも一方を含んで構成されてもよい。
飛行制御システム1の構成は図2の例に限定されない。例えば、地上データベース20は飛行制御システム1とは別のコンピュータシステムにより管理されてもよいし、サーバ10に備えられてもよい。地上データベース20と同様に、空データベース30の構成または管理も限定されない。地上データベース20および空データベース30は一つのデータベースに統合されてもよい。
サーバ10は機能モジュールとして指示生成部11および通信部12を備える。指示生成部11は飛行体40を制御するための指示データを用意する機能モジュールである。通信部12は、その指示データを出力する機能モジュールである。
図3は、サーバ10のハードウェア構成の一例を示す。例えば、サーバ10は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。一例では、プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、上記の各機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
サーバ10は一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで論理的に一つのサーバ10が構成される。
サーバ10として機能するコンピュータは限定されない。例えば、サーバ10は業務用サーバなどの大型のコンピュータで構成されてもよいし、パーソナルコンピュータや携帯端末(例えばスマートフォン、タブレット端末など)などの小型のコンピュータで構成されてもよい。
[データ構造]
飛行経路を示す空ネットワークは空ネットワークデータ31によって地上ネットワークと関連付けられ、その地上ネットワークは地上ネットワークデータ21によって動的情報と関連付けられる。このようなデータ構造により、空ネットワークは地上ネットワークを介して動的情報とも関連付けられる。したがって、飛行制御システム1は、動的に変化する状況に基づいて飛行体を制御することができる。地上ネットワークを介することなく空ネットワークと動的情報とを直接に関連付けると、空ネットワークデータ31の構造が複雑になるので、空ネットワークデータ31の管理(例えば、設計、生成、更新)が煩雑になる。例えば、動的に変化する状況が地上の事象に関する場合(例えば、地上での通行規制、道路の渋滞の度合い、地上での障害物の位置、人の密集度など)には、該事象を空ネットワークと関連付ける処理が複雑になり得る。空ネットワークと動的情報とを地上ネットワークを介して関連付けることで、空ネットワークデータの管理(例えば、設計、設計、更新)が容易になり、動的に変化する状況に基づいて飛行体を適切に制御することができる。
図4は地上ネットワーク80と空ネットワーク90との関連付けの一例を示す図である。この例では、地上ネットワーク80はPNW001,PNW002,PNW003,PNW004,PNW005という5個の地上リンクを含む。一方、空ネットワーク90はSNW001,SNW002,SNW003,SNW004,SNW005という5個の空リンクを含む。図4は、地上ネットワーク80を構成する二つの地上ノードPN001,PN002と、空ネットワーク90を構成する二つの空ノードSN001,SN002とを特に明示する。図4はさらに、三つの候補地点SY001,SY002,SY003も示す。本開示における候補地点とは、飛行体40を空中で停止させること(いわゆるホバリング)が可能な地点のことをいう。候補地点も空ネットワーク90の地図要素である。空ネットワークにおける候補地点の位置は限定されない。例えば、候補地点は空ノード上または空リンク上に設定されてもよいし、空ノードおよび空リンクの双方から離れて設定されてもよい。図4の例では、候補地点SY001,SY003は空リンク上に位置し、候補地点SY002は空ノードおよび空リンクから離れている。
空ネットワークの地図要素(例えば、空ノード、空リンク、および候補地点)は、地上ネットワークの地図要素(例えば、地上ノードおよび地上リンク)と直接にまたは間接的に関連付けられる。関連付けの方法は何ら限定されず、任意の方針で実現されてよい。例えば、空ノード、空リンク、および候補地点のいずれも、地上ノードおよび地上リンクの少なくとも一方と関連付けられてもよい。空ネットワークの地図要素と地上ネットワークの地図要素との対応関係は、1対1でも、1対多でも、多対1でもよい。本開示では、空ネットワークの地図要素を「空地図要素」ともいい、地上ネットワークの地図要素を「地上地図要素」ともいう。
地上ネットワークと空ネットワークとは静的に関連付けられてもよいし、動的に関連付けられてもよい。「静的に関連付けられる」とは、地上ネットワークと空ネットワークとの関連付けが予め設定され、人手の介入がない限りはその関連付けが変更されないことをいう。一方、「動的に関連付けられる」とは、地上ネットワークと空ネットワークとの関連付けが任意の事象に応じて人手の介入無しに変更され得ることをいう。動的な関連付けは、関連付けを制御するプログラムが所定のコンピュータ上で実行されることで実現される。動的な関連付けは飛行制御システム1により実行されてもよいし、別のコンピュータシステムにより実行されてもよい。
空ネットワークと地上ネットワークとが関連付けられる限り、空ネットワークデータ31のデータ構造は限定されない。言い換えると、或る一つの空地図要素と少なくとも一つの地上地図要素とが関連付けられるのであれば、空ネットワークデータ31のデータ構造は任意に設計されてよい。同様に、地上ネットワークと動的情報とが関連付けられる限り、地上ネットワークデータ21のデータ構造は限定されない。言い換えると、或る一つの地上地図要素と動的情報とが関連付けられるのであれば、地上ネットワークデータ21のデータ構造は任意に設計されてよい。いずれにしても、空ネットワークと動的情報とが地上ネットワークを介して関連付けられるので、飛行制御システム1は、動的に変化する状況に基づいて飛行体40を制御することができる。
図5は、図4に示す地上ネットワーク80および空ネットワーク90に対応する地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31の一例を示す図である。この例では、地上ネットワークデータ21は、地上リンクを示す地上リンクデータ211と、動的情報212とを含む。空ネットワークデータ31は、空リンクを示す空リンクデータ311と、候補地点を示す候補地点データ312とを含む。
一つの地上リンクを示す地上リンクデータ211は、地上リンクを一意に特定する地上リンクIDと、該地上リンクの端点である地上ノード(開始地上ノードおよび終了地上ノード)を一意に特定する地上ノードIDとを含む。一つの地上リンクに対応する動的情報212は、地上リンクIDと、地上リンクに対応する施設を示す施設情報と、地上リンクの2方向(順方向および逆方向)のそれぞれにおける時間帯別の移動人数とを含む。地上リンクデータ211と動的情報212とは地上リンクIDによって互いに関連付けられる。
一つの空リンクを示す空リンクデータ311は、空リンクを一意に特定する空リンクIDと、該空リンクの端点である空ノード(開始空ノードおよび終了空ノード)を一意に特定する空ノードIDと、候補地点を一意に特定する少なくとも一つの候補地点IDとを含む。一つの候補地点に対応する候補地点データ312は、候補地点IDと、候補地点に対応する少なくとも一つの施設情報と、候補地点の地理的位置を示す座標と、候補地点での飛行体40の制御に関する情報と、対応する地上リンクIDと、候補地点の有効範囲とを含む。図5の例では、施設情報は、施設名と、候補地点から施設までの距離とを示す。飛行体40の制御に関する情報は、案内方法および方向を示す。空リンクデータ311と候補地点データ312とは候補地点IDによって互いに関連付けられる。
地上ネットワークデータ21と空ネットワークデータ31とは、地上リンクデータ211の地上リンクIDと候補地点データ312の地上リンクIDとによって互いに関連付けられる。飛行制御システム1は、地上ネットワークデータ21と、空ネットワークデータ31と、これら二つのデータの関連付けとを含んで構成されるデータ構造を参照することで、動的に変化する状況に基づいて飛行体を制御することができる。
図6は、図4に示す地上ネットワーク80および空ネットワーク90に対応する地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31の別の例を示す図である。この例では、地上ネットワークデータ21は、地上リンクを示す地上リンクデータ221と、施設およびネットワーク方向に関する第1動的情報222と、通行規制に関する第2動的情報223とを含む。空ネットワークデータ31は、空リンクを示す空リンクデータ321と、空ノードを示す空ノードデータ322と、候補地点を示す候補地点データ323とを含む。
一つの地上リンクを示す地上リンクデータ221は、地上リンクIDと、開始地上ノードおよび終了地上ノードのそれぞれの地上ノードIDと、対応する空リンクIDとを含む。一つの地上リンクに対応する第1動的情報222は、地上リンクIDと、対応する施設情報と、人の流れ(多くの人が進む方向)を示すネットワーク方向とを含む。第2動的情報223は、通行規制が敷かれている地上リンクの地上リンクIDを示す。地上リンクデータ221、第1動的情報222,および第2動的情報223は地上リンクIDによって互いに関連付けられる。
一つの空リンクを示す空リンクデータ321は、空リンクIDと、開始空ノードおよび終了空ノードのそれぞれの空ノードIDと、対応する地上リンクIDとを含む。一つの空ノードを示す空ノードデータ322は、空ノードを一意に特定する空ノードIDと、空ノードの地理的位置を示す座標と、空ノードに対応する候補地点を示す少なくとも一つの候補地点IDとを含む。一つの候補地点に対応する候補地点データ323は、候補地点IDと、候補地点に対応する施設情報と、候補地点の座標と、候補地点での飛行体40の制御に関する情報(図6の例では案内方法および方向)と、対応する地上リンクIDと、飛行体40の制御のために用いられる優先度とを含む。空リンクデータ321と空ノードデータ322とは空ノードIDによって互いに関連付けられ、空ノードデータ322と候補地点データ323とは候補地点IDによって互いに関連付けられる。
地上ネットワークデータ21と空ネットワークデータ31とは、地上リンクデータ221の地上リンクIDと空リンクデータ321の地上リンクIDとによって互いに関連付けられる。あるいは、地上ネットワークデータ21と空ネットワークデータ31とは、地上リンクデータ221の空リンクIDと空リンクデータ321の空リンクIDとによって互いに関連付けられる。図6の例についても、飛行制御システム1は、地上ネットワークデータ21と、空ネットワークデータ31と、これら二つのデータの関連付けとを含んで構成されるデータ構造を参照することで、動的に変化する状況に基づいて飛行体を制御することができる。
図5および図6に示すデータ構造は一例である。空ネットワークと動的情報とが地上ネットワークを介して関連付けられるのであれば、地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31のデータ構造は任意の方針で設計されてよい。例えば、候補地点データに関して、図5または図6に示すデータ項目の少なくとも一つが省略されてもよいし、他のデータ項目が付加されてもよい。候補地点は必須の構成要素ではなく、したがって、候補地点データが省略されてもよい。動的情報のデータ構造およびデータ項目も何ら限定されない。いずれにしても、空ネットワークと動的情報とが地上ネットワークを介して関連付けられるので、地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31の用意と、動的情報に基づく飛行体40の制御とを効率良く実行することが可能になる。
動的情報は、任意のコンピュータシステムによって任意のタイミングで更新されてよい。例えば、動的情報は飛行制御システム1および他のコンピュータシステムの少なくとも一方によって更新されてよい。候補地点データに関し、飛行体40の制御に関する情報(案内方向、方向、有効範囲、および優先度)は、飛行制御システム1または他のコンピュータシステムにより任意のアルゴリズムで自動的に設定されてもよいし、ユーザ入力により設定されてもよい。
[システムでの処理手順]
図7~図9を参照しながら、飛行制御システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係る飛行体の制御方法を説明する。図7は、飛行制御システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図8および図9はいずれも飛行体40の制御の詳細を例示するフローチャートである。図8は図5に示すデータ構造に対応し、図9は図6に示すデータ構造に対応する。
まず、図7を参照しながら飛行制御システム1の動作の全体像を説明する。ステップS1では、指示生成部11が、飛行体40を制御する対象となる地理的範囲に対応する地上ネットワークデータ21を取得する。指示生成部11はユーザまたは他のコンピュータシステムから入力された指示データに基づいてその地理的範囲を認識する。そして、指示生成部11は地上データベース20にアクセスして、その地理的範囲に対応する地上ネットワークデータ21を読み出す。取得された地上ネットワークデータ21は、少なくとも一つの地上地図要素と、その地上地図要素に対応する動的情報とを含む。
ステップS2では、指示生成部11が、その地上ネットワークデータ21に対応する空ネットワークデータ31を空データベース30から取得する。指示生成部11は空データベース30にアクセスして、取得された地上ネットワークデータ21で示される少なくとも一つの地上地図要素または空地図要素を含む空ネットワークデータ31を読み出す。取得された空ネットワークデータ31は少なくとも一つの空地図要素を含む。
ステップS3では、指示生成部11および通信部12が連携して、取得された地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31に基づいて少なくとも一つの飛行体40を制御する。指示生成部11および通信部12は、取得された地上ネットワークデータ21で示される地上地図要素の一部または全部と、取得された空ネットワークデータ31で示される空地図要素の一部または全部とを参照して、少なくとも一つの飛行体40を制御する。
例えば、指示生成部11は、空ネットワーク内の少なくとも一つの空地図要素を特定すると、空ネットワークデータ31を参照することで、該少なくとも一つの空地図要素に対応する少なくとも一つの地上地図要素を特定する。続いて、指示生成部11は、その少なくとも一つの地上地図要素に対応する地上ネットワークデータ21を参照することで、該少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの状況(動的に変化する状況)を特定する。そして、指示生成部11は、その少なくとも一つの状況に基づいて、少なくとも一つの空地図要素を含む空ネットワークにおける飛行体40の飛行を制御する。
別の例では、指示生成部11は、地上ネットワーク内の少なくとも一つの地上地図要素を特定すると、地上ネットワークデータ21を参照することで、該少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの状況(動的に変化する状況)を特定する。続いて、指示生成部11は、空ネットワークデータ31を参照することで、該少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの空地図要素を特定する。そして、指示生成部11は、その少なくとも一つの状況に基づいて、少なくとも一つの空地図要素を含む空ネットワークにおける飛行体40の飛行を制御する。
このように、飛行制御システム1は地上ネットワークデータ21を参照した後に空ネットワークデータ31を参照してもよいし、空ネットワークデータ31を参照した後に地上ネットワークデータ21を参照してもよい。すなわち、飛行制御システム1がデータ構造を参照する順番は限定されない。
図8および図9を参照しながら、ステップS3の例をより詳細に説明する。まず、図8を参照しながら、図5のデータ構造に基づくステップS3の処理の例を第1の例として説明する。
ステップS301では、指示生成部11が、取得された空ネットワークデータ31で示される1以上の候補地点のそれぞれの優先度を設定する。本開示における優先度とは、飛行体40を配置するために用いられる値である。第1の例では、優先度が高い候補地点に飛行体40が優先して配置される。優先度の具体的な値および設定方法は限定されず、任意の方針で個々の候補地点に優先度が設定されてよい。例えば、指示生成部11は、候補地点と関連付けられた地上リンクでの特定の時間帯における人数に基づいて、該候補地点の優先度を設定してもよい。あるいは、指示生成部11は、候補地点と、該候補地点に関連付けられた地上リンクに対応する施設との間の距離に基づいて、該候補地点の優先度を設定してもよい。優先度の設定手順としては、処理すべき候補地点のすべてについて、順次処理を行う。たとえば、空ネットワークデータ31を参照することで、候補地点SY001については、地上リンクPNW002が対応することが分かり、地上ネットワークデータ21を参照することで、動的情報2が特定される。動的情報2が特定されると、特定の時間帯における人数が判明するので、その人数に基づき優先度が設定される。次に、候補地点SY002について、空ネットワークデータ31を参照することで、対応する地上リンクIDが分かり、地上ネットワークデータ21を参照することで、動的情報が特定される。この処理を、順次、候補地点すべてについて処理を実行するのである。このように、取得された地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31は互いに関連付けられるので、指示生成部11は、動的に変化する状況に基づいて各候補地点の優先度を設定することができる。
ステップS302では、指示生成部11が、1以上の飛行体40から、処理の対象とする一つの飛行体40を選択する。ステップS303では、指示生成部11が、優先度が最も高い候補地点を、選択された飛行体40の配置先として設定する。すなわち、指示生成部11は、複数の候補地点のうち優先度が最も高い候補地点に飛行体40を配置させると決定する。
ステップS304では、指示生成部11が、処理対象の飛行体40が配置される候補地点の周辺にある他の候補地点を周辺地点として特定する。指示生成部11は、飛行体40が配置される候補地点の有効範囲内に位置する他の候補地点を周辺地点として特定する。例えば、図5に示す候補地点SY001が配置先として設定された場合には、指示生成部11は、候補地点SY001から60m以内に位置する他の候補地点を周辺地点として特定する。例えば、候補地点SY002およびSY003の少なくとも一つが周辺地点として特定されるかもしれない。
ステップS305では、指示生成部11が、特定された各周辺地点の優先度を現在値よりも低く設定する。優先度の低下幅は限定されず、任意の方針で設計されてよい。
ステップS306で示されるように、指示生成部11は、処理すべき飛行体40のすべてについて配置先を設定するまでステップS303~S305の処理を繰り返す。処理すべき飛行体40がまだ残っている場合には、処理はステップS307に進み、指示生成部11は次に処理する一つの飛行体40を処理対象として選択する。そして、処理はステップS303に戻り、指示生成部11は、残っている候補地点、すなわち、まだ飛行体40が配置されていない候補地点のうち、優先度が最も高いものを、選択された飛行体40の配置先として設定する。続いて、指示生成部11はステップS304,S305の処理を実行する。
すべての飛行体40について処理すると処理はステップS308に進み、指示生成部11は、各飛行体40を制御するための指示データを用意する。指示生成部11は、メモリに予め記憶されている指示データを読み出すことで指示データを用意してもよいし、指示データを動的に生成してもよい。指示データの内容およびデータ構造は何ら限定されない。例えば、指示データは、飛行経路を算出するための情報を含んでもよいし、飛行経路そのものを示す情報を含んでもよい。一例として、指示生成部11は飛行体40を配置先まで飛行させるための指示データを用意してもよい。
ステップS309では、通信部12が各飛行体40に、対応する指示データを送信する。指示データの宛先は限定されない。例えば、通信部12は指示データを、飛行体40に直接に送信してもよいし、飛行体40以外の任意のコンピュータを経由して飛行体40に送信してもよい。指示データは飛行経路を算出するために用いられる。例えば、飛行体40の制御回路が指示データを受信および処理することで飛行経路を算出し、その経路に沿って飛行するように飛行体40の動力および舵を制御してもよい。あるいは、飛行体40以外のコンピュータ(例えばリモートコントローラ)が指示データに基づいて飛行経路を算出して該経路を示す経路データを飛行体40に送信し、飛行体40の制御回路がその経路データに基づいて飛行体40の動力および舵を制御してもよい。いずれにしても、飛行体40は、サーバ10から提供される指示データに基づいて飛行することができる。
次に、図9を参照しながら、図6のデータ構造に基づくステップS3の処理の例を第2の例として説明する。
ステップS311では、指示生成部11が、取得された空ネットワークデータ31で示される1以上の空ノードから一つの空ノードを選択する。
ステップS312では、指示生成部11が、選択された空ノードに対応する候補地点のうち所定の条件を満たす候補地点の優先度を現在値よりも高く設定する。この例でも、優先度の具体的な値および設定方法は限定されず、任意の方針で個々の候補地点に優先度が設定されてよい。例えば、指示生成部11は、選択された空ノードに対応する候補地点と関連付けられた地上リンクに通行規制が敷かれている場合に、その候補地点の優先度を高くしてもよい。たとえば、空ネットワークデータ31を参照することで、空ノードSN001については候補地点SY001が対応し、候補地点SY001には地上リンクPNW002が対応することが分かり、地上ネットワークデータ21を参照することで地上リンクPNW002には、動的情報として、通行規制が敷かれていることが分かる。これにより、候補地点SY001の優先度が高く設定される。次に、空ノードSN002について、空ネットワークデータ31を参照することで、対応する候補地点IDが分かり、その候補地点IDから対応する地上リンクIDが分かり、地上ネットワークデータ21を参照することで、通行規制が敷かれているか否かが分かる。この処理を、順次、空ノードすべてについて処理を実行するのである。あるいは、指示生成部11は、選択された空ノードに対応する複数の地上リンクのネットワーク方向に基づいて人の流れを特定することで、人がどの方向に流れ出ているかを特定し、その流出方向を示す地上リンクに対応する候補地点の優先度を高くしてもよい。このように、取得された地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31は互いに関連付けられるので、指示生成部11は、動的に変化する状況に基づいて各候補地点の優先度を設定することができる。
ステップS313で示されるように、指示生成部11は、処理すべき空ノードのすべてについてステップS312の処理を実行する。処理すべき空ノードがまだ残っている場合には、処理はステップS314に進み、指示生成部11は次に処理する一つの空ノードを処理対象として選択する。そして、処理はステップS312に戻り、指示生成部11はその選択された空ノードに関して、所定の条件を満たす候補地点の優先度を現在値よりも高く設定する。
すべての空ノードについて処理すると処理はステップS315に進み、指示生成部11は優先度が最も高い候補地点を特定する。ステップS316では、指示生成部11が、特定された候補地点に飛行体40を配置させるための指示データを用意する。すなわち、指示生成部11は、複数の候補地点のうち優先度が最も高い候補地点に飛行体40を配置させると決定する。ステップS308と同様に、指示データを用意する方法は限定されず、指示データの内容およびデータ構造も限定されない。ステップS317では、通信部12が飛行体40にその指示データを送信する。ステップS309と同様に、指示データの宛先も、指示データに基づく飛行体40の制御方法も限定されない。
地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31のデータ構造が限定されないことに対応して、ステップS3の具体的な処理手順は図8および図9の例に限定されない。例えば、優先度に関する処理は必須ではなく、したがって、飛行制御システム1は優先度を用いることなく、飛行体40のために指示データを用意および送信してもよい。例えば、飛行制御システム1は優先度を用いることなく、複数の候補地点のうちのどこに飛行体40を配置させるかを決定してもよい。
[プログラム]
コンピュータをサーバ10として機能させるためのプログラムは、該コンピュータを指示生成部11および通信部12として機能させるためのプログラムコードを含む。このプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供されたプログラムはストレージ103に記憶され、プロセッサ101がメモリ102と協働してそのプログラムを実行することで上記の各機能モジュールが実現する。
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係るコンピュータシステムは、少なくとも一つのプロセッサを備え、少なくとも一つのプロセッサが、地上ネットワークと動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられた地上ネットワークデータと、空ネットワークと地上ネットワークとが関連付けられた空ネットワークデータとに基づいて、空ネットワークにおける飛行体の飛行を制御する。
このような側面においては、空ネットワークが地上ネットワークを介して動的情報と関連付けられる。空ネットワークと動的情報とが直接にではなく間接的に関連付けられるので、空ネットワークデータの管理が簡単になり、動的に変化する状況に基づいて飛行体を適切に制御することができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、地上ネットワークデータが、地上ネットワークを構成する地上地図要素と動的情報との関連付けを含み、空ネットワークデータが、空ネットワークを構成する空地図要素と地上地図要素との関連付けを含んでもよい。空ネットワークを構成する空地図要素と動的情報とが地上地図要素を介して関連付けられるので、動的に変化する状況に基づいて飛行体をより綿密に制御することができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、空地図要素が、飛行体を空中で停止させるための複数の候補地点を含み、飛行体の飛行の制御が、少なくとも一つの状況に基づいて、複数の候補地点のうちのどこに飛行体を配置させるかを決定するステップを含んでもよい。この場合には、動的に変化する状況に基づいて飛行体を適切に配置することができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、飛行体の飛行の制御が、複数の候補地点のうちの少なくとも一部の候補地点について、飛行体の配置の優先度を少なくとも一つの状況に基づいて設定するステップと、複数の候補地点のうち優先度が最も高い候補地点に飛行体を配置させると決定するステップとを含んでもよい。このように候補地点の優先度を設定および利用することで、動的に変化する状況に基づいて飛行体を適切に配置することができる。
本開示の一側面に係るデータ構造は、地上ネットワークを構成する地上地図要素と、動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられた地上ネットワークデータと、空ネットワークを構成する空地図要素と地上地図要素とが関連付けられた空ネットワークデータとを含み、プロセッサに、空ネットワークデータを参照させることで、少なくとも一つの空地図要素に対応する少なくとも一つの地上地図要素を特定させ、少なくとも一つの地上地図要素に対応する地上ネットワークデータを参照させることで、該少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの状況を特定させ、少なくとも一つの状況に基づいて、少なくとも一つの空地図要素を含む空ネットワークにおける飛行体の飛行を制御させる。
本開示の一側面に係るデータ構造は、地上ネットワークを構成する地上地図要素と、動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられた地上ネットワークデータと、空ネットワークを構成する空地図要素と地上地図要素とが関連付けられた空ネットワークデータとを含み、プロセッサに、地上ネットワークデータを参照させることで、少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの状況を特定させ、空ネットワークデータを参照させることで、少なくとも一つの地上地図要素に対応する少なくとも一つの空地図要素を特定させ、少なくとも一つの状況に基づいて、少なくとも一つの空地図要素を含む空ネットワークにおける飛行体の飛行を制御させる。
このような側面においては、空ネットワークが地上ネットワークを介して動的情報と関連付けられる。空ネットワークと動的情報とが直接にではなく間接的に関連付けられるので、空ネットワークデータの管理が簡単になり、動的に変化する状況に基づいて飛行体を適切に制御することができる。また、上記の手順でプロセッサを動作させることで、飛行体の飛行を適切に制御することができる。
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
飛行体を制御するためのシステム構成は限定されない。例えば、サーバ10が地上データベース20および空データベース30のうちの少なくとも一つを備えてもよい。あるいは、飛行体40がサーバ10の機能を備えてもよく、この場合には、飛行体40は通信ネットワークを介して地上データベース20および空データベース30にアクセスすることで地上ネットワークデータ21および空ネットワークデータ31を読み出す。あるいは、飛行体40がサーバ10の機能と、地上データベース20および空データベース30のうちの少なくとも一つの機能とを備えてもよい。飛行体40がサーバ10、地上データベース20、および空データベース30の機能を備える場合には、飛行体40はあたかもスタンドアロンマシンのように、他の情報処理装置に頼ることなく飛行することができる。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される飛行体の制御の手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。たとえば、図9のステップS312において、空ネットワークデータ31を地上ネットワークデータ21よりも先に参照することとしたが、逆であってもよい。具体的には、地上ネットワークデータ21を参照することで、地上リンクPNW002に通行規制が敷かれていることが分かり、空ネットワークデータ31を参照することで、地上リンクPNW002には、候補地点SY001が対応することが分かる。これにより、候補地点SY001の優先度が高く設定される。この処理を、順次、通行規制が敷かれた地上リンクすべてについて処理を実行するのである。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
以上の実施形態の全部または一部に記載された態様は、飛行体の適切な制御、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上または適切な機能の提供その他の機能向上または適切な機能の提供、データおよび/またはプログラムの容量の削減、装置および/またはシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置またはシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
1…飛行制御システム、10…サーバ、11…指示生成部、12…通信部、20…地上データベース、21…地上ネットワークデータ、30…空データベース、31…空ネットワークデータ、40…飛行体、70…道路、80…地上ネットワーク、81…地上ノード、82…地上リンク、90…空ネットワーク、91…空ノード、92…空リンク、211…地上リンクデータ、212…動的情報、221…地上リンクデータ、222…第1動的情報、223…第2動的情報、311…空リンクデータ、312…候補地点データ、321…空リンクデータ、322…空ノードデータ、323…候補地点データ。

Claims (4)

  1. 少なくとも一つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサが、地上を移動する物体が通行可能な経路を示す地上ネットワークと動的に変化する状況を示す動的情報とが関連付けられた地上ネットワークデータと、飛行体が通行可能な経路を示す空ネットワークと前記地上ネットワークとが関連付けられた空ネットワークデータとに基づいて、前記空ネットワークにおける飛行体の飛行を制御する、
    コンピュータシステム。
  2. 前記地上ネットワークデータが、前記地上ネットワークを構成する地上地図要素と前記動的情報との関連付けを含み、
    前記空ネットワークデータが、前記空ネットワークを構成する空地図要素と前記地上地図要素との関連付けを含む、
    請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記空地図要素が、前記飛行体を空中で停止させるための複数の候補地点を含み、
    前記飛行体の飛行の制御が、前記少なくとも一つの状況に基づいて、前記複数の候補地点のうちのどこに前記飛行体を配置させるかを決定するステップを含む、
    請求項2に記載のコンピュータシステム。
  4. 前記飛行体の飛行の制御が、
    前記複数の候補地点のうちの少なくとも一部の候補地点について、前記飛行体の配置の優先度を前記少なくとも一つの状況に基づいて設定するステップと、
    前記複数の候補地点のうち前記優先度が最も高い候補地点に前記飛行体を配置させると決定するステップと
    を含む、
    請求項3に記載のコンピュータシステム。
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