JP7370530B2 - 粉末食品、即席とろろ様食品、とろろ様食品及びとろろ様食品の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、とろろは粘性を有するペースト状の流動物であり、粘り気を生ずる芋を摺り下ろして得られるものであることから、他の食材を摺り下ろすのにくらべ、手間がかかると共に、その作業は大変煩雑な工程である。
[1]植物由来の粉末と油脂とを含有し、前記植物由来の粉末は水溶性植物繊維を含有することを特徴とする粉末食品。
[2]前記油脂の含有量が、粉末食品全体を100質量%とした場合に、0.1~20質量%である[1]に記載の粉末食品。
[3]更に、賦形剤を含有する[1]又は[2]に記載の粉末食品。
[4]前記植物由来の粉末が乾燥イモ粉末である[1]~[3]のいずれか一項に記載の粉末食品。
[5]即席ととろ様食品である、[1]から[4]のいずれか一項に記載の粉末食品。
[6][5]に記載の即席とろろ様食品と、水とを混合する工程を備えることを特徴とするとろろ様食品の製造方法。
[7][5]に記載の即席とろろ様食品に水を加えて得られたことを特徴とするとろろ様食品。
更に、油脂の含有量が粉末食品全体を100質量%とした場合に、0.1~20質量%である場合には、得られるとろろ様食品は、喫食時の喉通りと食味とがより優れるとろろ様食品を得られる。
更に、賦形剤を含有する場合には水との溶解性に優れると共に、好適な粘稠性を奏することができ、喫食性に優れるとろろ様食品を得られる。
また、植物由来の乾燥イモ(芋)粉末である場合には、より食味に優れるとろろ様食品を簡便に得られる即席とろろ様食品とすることができ、好ましい。
更に、本発明の即席とろろ様食品であれば、水と混合するだけで、食味に優れるとろろ様食品を簡便に得られる。
本発明の粉末食品は、植物由来の粉末と油脂とを含有し、前記植物由来の粉末(以下、単に、「植物由来粉末」ともいう。)は水溶性植物繊維を含有することを特徴とする。この植物由来粉末は、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。また、粉末食品に含有される油脂も、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
尚、本発明における植物由来粉末を構成する植物には食材及び食品も含まれる。
但し、本発明においては、原料を分離又は抽出又は精製、乾燥、粉末化されたものよりも、原料をそのまま乾燥、粉末化された乾燥植物粉末がより好ましい。
原料の粉末化は特に限定されない。粉末化処理時の温度も制限されず、高温粉砕、常温粉砕、低温粉砕の何れであってもよい。粉末化処理時の圧力も制限されず、高圧粉砕、常圧粉砕、低圧粉砕の何れであってもよい。斯かる粉末化処理のための装置の例としては、ブレンダー、ミキサー、ミル機、混練機、粉砕機、解砕機、磨砕機等の機器類が挙げられるが、これらの何れであってもよい。粉末化処理時の系としては、乾式粉砕又は湿式粉砕の何れであってもよい。乾式粉砕処理の場合、その装置としては、例えば乾式ビーズミル、ボールミル(転動式、振動式等)等の媒体攪拌ミル、ジェットミル、高速回転型衝撃式ミル(ピンミル等)、ロールミル、ハンマーミル等を用いることができる。一方、湿式粉砕処理の場合、その装置としては、例えばビーズミルやボールミル(転動式、振動式、遊星式ミル等)等の媒体撹拌ミル、ロールミル、コロイドミル、スターバースト、高圧ホモジナイザー等を用いることができる。中でも、乾式粉砕を行なうことが、より簡易な製造工程である観点、及び処理物がより容易な取扱性を有する観点から好ましい。
粉末食品の製造方法としては、植物由来粉末に油脂を混合した後、成型、造粒、顆粒化してもよいし、成型、造粒、顆粒化した後に、油脂を混合してもよい。ただし、油脂の均一な混合、分散という観点からは前者が好ましい。また、その他成分については、油脂を混合した後に配合・混合してもよいし、油脂を混合する前に、予め植物由来粉末に配合・混合してもよい。
また、本発明の粉末食品の粒径(最長径、最長辺の長さ)としては、使い勝手の観点から、上限としては5mm以下が好ましく、3mm以下がよりこの好ましい。また、下限としては、30μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、さらには100μm以上が好ましい。
本発明の粉末食品において、植物由来粉末として乾燥イモ粉末を用いることにより、上述の粉末食品を即席とろろ様食品とすることができ、好ましい。この場合、粉末食品における植物由来の粉末としては乾燥イモ粉末が用いられる。
即席とろろ様食品に用いる乾燥イモ粉末の原料となるイモ類としては特に限定されないが、例えば、コンニャクイモ、ヤマイモ(ジネンジョ、ジネンジョウ、ヤマノイモ)、ナガイモ、ヤマトイモ、ヤムイモ、キクイモ、タロイモ(サトイモ、マルイモ、エビイモ、エグイモ、カラノイモ、タケノコイモ、タイモ)、レンコン等のイモ類が挙げられる。これらのうち、とろろ様食品にした場合に優れた風味が得られることから、ヤマイモ、ナガイモ、ヤマトイモ、マルイモが好ましい。これらの植物は、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
下記に示す原料を用いた。
(1)植物由来の粉末
植物由来の粉末は以下の各種食材(植物)をそのまま乾燥して、乾燥した後に粉砕した乾燥植物粉末を用いた。
・コンニャクイモ粉末;粒子径(d50)が50μmのものを用いた。
・オクラ粉末;粒子径(d50)が90μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末a;粒子径(d50)が30μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末b;粒子径(d50)が70μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末c;粒子径(d50)が109μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末d;粒子径(d50)が518μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末e;粒子径(d50)が1093μmのものを用いた。
・ヤマトイモ粉末f;粒子径(d50)が1808μmのものを用いた。
・モロヘイヤ粉末;粒子径(d50)が40μmのものを用いた。
・マルイモ粉末;粒子径(d50)が60μmのものを用いた。
・ナットウ粉末;粒子径(d50)が30μmのものを用いた。
油脂としては、以下の食用油脂を用いた。
・菜種油
・米油
(3)賦形剤
・デキストリン;パインフロー(DE10、松谷化学工業株式会社製)、粒子径(d50)は150μm
(4)水
マイクロトラック・ベル株式会社のMicrotrac MT3300 EXIIシステム、DMS2(Data Management System version2、マイクロトラック・ベル株式会社)を使用し、溶媒としてエタノール(屈折率:1.36)を用い、超音波処理後のサンプルを測定することにより行った。
(1)圧縮度(%)
粉末食品の圧縮度の測定は、日米欧三薬局方調和合意に基づき規定した試験法(https://www.pmda.go.jp/files/000163308.pdf)を用いて行った。
粉末食品100gを250mLのメスシリンダー投入し、粉体の(1)疎充てん時のかさ体積(V0)を測定し、次に、粉末食品が投入されたメスシリンダーを机上にて60回タップした後のかさ体積(VF)を測定した。測定したかさ体積(V0)の値とかさ体積(VF)の値を用いて、以下の式から圧縮度を求めた。
圧縮度(%)=(V0-VF)/V0×100
尚、上記操作を3回行い、その平均値を圧縮度とした。
また、油脂を含有する粉末食品においては、粉末と油脂とが十分均一に混合されている状態で行った。
粉末食品に水を加え、とろろ様食品(加水溶液)を得た後、とろろ様食品のボストウィック粘度を測定した。
ボストウィック粘度は、KO式ボストウィック粘度計(深谷鉄工所社製、トラフ長28.0cm)を用いて測定した。測定時には水準器を用いて装置を水平に設置し、ゲートを閉じた後、粘度計におけるリザーバーに20℃に温度調整した加水溶液を満量まで充填し、リザーバーのゲートを開く。そして、加水溶液の移動距離が測定できる目盛りが刻まれた溝状の容器(トラフ)における、30秒経過時点でのトラフ内の材料の流下距離を測定することにより、ボストウィック粘度計による20℃におけるボストウィック粘度を測定した。
粉末食品に水を加え、とろろ様食品(加水溶液)を得た後、とろろ様食品の用具への粘着及び残存性について、下記の基準で評価した。
5:容器から喫食する際に、容器にとろろ様食品が付着せず、残らず、優れる。
4:容器から喫食する際に、容器にとろろ様食品がほとんど付着せず、残らず、やや優れる。
3:容器から喫食する際に、容器にとろろ様食品がやや付着し、少し残るが、許容範囲。
2:容器から喫食する際に、容器にとろろ様食品が付着し、残り、やや劣る。
1:容器から喫食する際に、容器にとろろ様食品が著しく付着し、残り、劣る。
粉末食品に水を加え、とろろ様食品(以下、「加水溶液」ともいう。)を得た後、(a)とろろ様食品の喉通り評価及び(b)食味評価について、下記の基準で評価した。
尚、官能評価は、訓練された官能検査員10名によって行った。尚、官能検査員は、下記A)~C)の識別訓練を実施した上で、特に成績が優秀で、商品開発経験があり、食品の味や食感といった品質についての知識が豊富で、各官能検査項目に関して絶対評価を行うことが可能な検査員を選抜した。
A)五味(甘味:砂糖の味、酸味:酒石酸の味、旨み:グルタミン酸ナトリウムの味、塩味:塩化ナトリウムの味、苦味:カフェインの味)について、各成分の閾値に近い濃度の水溶液を各1つずつ作製し、これに蒸留水2つを加えた計7つのサンプルから、それぞれの味のサンプルを正確に識別する味質識別試験。
B)濃度がわずかに異なる5種類の食塩水溶液、酢酸水溶液の濃度差を正確に識別する濃度差識別試験。
C)粘度がわずかに異なる3種類の醤油(2つが同一粘度、1つが低粘度)の計3つのサンプルから粘度が異なる醤油を正確に識別する3点識別試験。
前記の何れの評価項目でも、事前に検査員全員で標準サンプルの評価を行い、評価基準の各スコアについて標準化を行った上で、10名によって客観性のある官能検査を行った。各評価項目の評価は、各項目の5段階の評点の中から、各検査員が自らの評価と最も近い数字をどれか一つ選択する方式で評価した。評価結果の集計は、10名のスコアの算術平均値から算出し、小数点以下を四捨五入した。尚、後述の表1~5における備考については以下の評価基準以外にパネラーが感じたフリーコメントを記した。
粉末食品に水を加え、とろろ様食品(加水溶液)を得た後、(a)とろろ様食品の喉通り評価について、下記の基準で評価した。
5:喫食時の喉通りが一様で、抵抗がなく滑らかで、優れる。
4:喫食時の喉通りがほぼ一様で、ほとんど抵抗がなく、滑らかで、やや優れる。
3:喫食時の喉通りにややムラはあるが、抵抗は少なく、ほぼ滑らかで、許容範囲。
2:喫食時の喉通りにムラがあり、局所的に抵抗を感じ、やや劣る。
1:喫食時の喉通りのムラが著しく、局所的に強い抵抗を感じ、劣る。
粉末食品に水を加え、とろろ様食品(加水溶液)を得た後、(b)とろろ様食品の風味について、下記の基準で食味評価した。
5:摺りたての本物のとろろの風味と変わりなく、非常に好ましい。
4:摺りたての本物のとろろの風味とほとんど変わりなく、好ましい。
3:摺りたての本物のとろろとは少し違和感を覚えるが、許容範囲の風味である。
2:摺りたての本物のとろろに比べて違和感を覚える風味で、やや好ましくない。
1:摺りたての本物のとろろに比べてとても違和感を覚える風味で、好ましくない。
5:粉末の性状、加水溶液の物性、風味ともに優れる。
4:粉末の性状、加水溶液の物性、風味ともにやや優れる。
3:粉末の性状、加水溶液の物性、風味ともに許容範囲。
2:粉末の性状、加水溶液の物性、風味ともにやや劣る。
1:粉末の性状、加水溶液の物性、風味ともに劣る。
3-1.植物由来粉末及び油脂の効果
(1)実施例1
コンニャクイモ粉末95質量部に菜種油5質量部を加えて十分に混合し、粉末食品を得た。次いで、得られた粉末食品について、質量比で20倍の水(粉末食品1部に対して水20部)を添加し、十分に混合して、とろろ様食品を得た。そして、粉末食品及びとろろ様食品について、上記の評価方法により得られた評価結果を表1に示した。尚、粉末食品の圧縮度について、後述の比較例1との差も示した。この圧縮度の差は、粉末食品の油脂の有無における差異を示す。
実施例1における油脂を用いないこと以外は実施例1と同様に、粉末食品ととろろ様食品を得た。得られた粉末食品及びとろろ様食品について、実施例1と同様に上記の評価方法により得られた結果を表1に示した。
表1及び表2に示す処方に従って、実施例1及び比較例1と同様に、粉末食品及びとろろ様食品を得た。得られた粉末食品及びとろろ様食品について、実施例1と同様に上記の評価方法に従って評価した。その結果を表1及び表2に示した。
実施例7~17及び比較例7
表3に示す処方に従って、実施例1及び比較例1と同様に、粉末食品ととろろ様食品を得た。得られた粉末食品及びとろろ様食品について、実施例1と同様に上記の評価方法に従って評価した。その結果を表3に示した。
ここでは、混合する油脂の混合量を変化させて、油脂の混合量が本発明の効果に及ぼす影響の検証を行った。
実施例7、18~22、及び、比較例7~12
表4に示す処方に従って、実施例1及び比較例1と同様に、粉末食品ととろろ様食品を得た。得られた粉末食品及びとろろ様食品について、実施例1と同様に上記の評価方法に従って評価した。その結果を表4に示した。
ここでは、植物由来の粉末のサイズ(d50)が本発明の効果に及ぼす影響について検証した。
実施例2及び実施例23~26
表5に示す処方に従って、実施例1及び比較例1と同様に、粉末食品ととろろ様食品を得た。得られた粉末食品及びとろろ様食品について、実施例1と同様に上記の評価方法に従って評価した。その結果を表5に示した。
ここでは、実施例2で調製した粉末食品に、賦形剤であるデキストリンを配合した場合における本発明の効果の検証を行った。
Claims (16)
- 植物由来の粉末と油脂とを含有し、
前記油脂が、常温(20℃)で液体状の食用油脂であり、
前記植物由来の粉末は水溶性植物繊維を含有し、
前記植物由来の粉末がコンニャクイモ粉末、オクラ粉末、ヤマトイモ粉末、モロヘイヤ粉末、マルイモ粉末、及び、ナットウ粉末から選ばれる1種以上であり、
前記植物由来の粉末の含有割合は、粉末食品全体を100質量%とした場合に、50質量%以上であり、
前記油脂の含有量が、粉末食品全体を100質量%とした場合に、0.1~20質量%であり、
3~20倍量の加水倍率によってとろろ様食品となることを特徴とする粉末食品。 - 植物由来の粉末と油脂とを含有し、
前記植物由来の粉末は水溶性植物繊維を含有し、
前記水溶性植物繊維が増粘性多糖化合物であり、
前記植物由来の粉末が、イモ類粉末(但し、じゃがいも粉末を除く)、野菜類粉末、キノコ類粉末、コンブ類粉末、ワカメ類粉末、海藻類粉末、豆類加工品粉末、果実類粉末、及び、種実類粉末から選ばれる1種以上であり、
前記植物由来の粉末の含有割合は、粉末食品全体を100質量%とした場合に、50質量%以上であり、
前記油脂の含有量が、粉末食品全体を100質量%とした場合に、0.1~20質量%であり、
3~20倍量の加水倍率によってとろろ様食品となることを特徴とする粉末食品(但し、パーム油を含有する味付きとろろの素、及び、凍結乾燥して得られるトロロイモ粉に対し、乾燥卵黄粉又は全卵粉が添加された即席トロロイモは除く)。 - 前記植物由来の粉末が、コンニャクイモ粉末、ヤマイモ粉末、ジネンジョ粉末、ジネンジョウ粉末、ヤマノイモ粉末、ナガイモ粉末、ヤマトイモ粉末、ヤムイモ粉末、キクイモ粉末、タロイモ粉末、サトイモ粉末、マルイモ粉末、エビイモ粉末、エグイモ粉末、カラノイモ粉末、タケノコイモ粉末、タイモ粉末、レンコン粉末、オクラ粉末、モロヘイヤ粉末、ツルムラサキ粉末、アシタバ粉末、キンジソウ粉末、ジュンサイ粉末、オカワカメ粉末、アロエベラ粉末、サボテン粉末、ナメコ粉末、トロロコンブ粉末、ガゴメコンブ粉末、メカブ粉末、モズク粉末、アカモク粉末、クロメ粉末、テングサ粉末、オゴノリ粉末、ナットウ粉末、タマリンド粉末、ジャックフルーツ粉末、ヤドリギ粉末、及び、サボテン粉末から選ばれる1種以上である請求項2に記載の粉末食品。
- 前記食用油脂が、ごま油、菜種油、高オレイン酸菜種油、大豆油、綿実油、コーン油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油、亜麻仁油、米油、椿油、荏胡麻油、香味油、グレープシードオイル、ピーナッツオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル、サラダ油、キャノーラ油、魚油、又はMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)のうちのいずれかを含む請求項1から3のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 前記食用油脂が、ごま油、オリーブ油、菜種油、大豆油、ひまわり油、又は米油のうちのいずれかを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 更に、賦形剤を、粉末食品全体を100質量%とした場合に50質量%以下含有する請求項1から5のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 前記賦形剤として、デキストリンを含み、
前記デキストリンの含有量が粉末食品全体を100質量%とした場合に50質量%以下である請求項6に記載の粉末食品。 - 前記賦形剤として、デキストリンを含み、
前記デキストリンのDE値が5~20である請求項6又は7に記載の粉末食品。 - 前記植物由来の粉末が乾燥イモ粉末である請求項1から8のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 前記乾燥イモ粉末の原料となるイモ類が、コンニャクイモ、ナガイモ、ヤマトイモ、ヤムイモ、キクイモ、タロイモ(サトイモ、マルイモ、エビイモ、エグイモ、カラノイモ、タケノコイモ、タイモ)、レンコンから選ばれる一種以上のイモ類である請求項9に記載の粉末食品。
- 粉末食品に対して、3~20倍量(質量)の加水倍率で調整した加水溶液における、前記油脂の混合後のボストウィック粘度計による粘度測定値(測定温度20℃)と混合前のボストウィック粘度計による粘度測定値(測定温度20℃)の差分が、0.5cm以上15cm以下である請求項1から10のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 前記油脂の混合後の圧縮度と混合前の圧縮度の差分が0.5%以上である請求項1から11のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 即席とろろ様食品である、請求項1から12のいずれか一項に記載の粉末食品。
- 請求項1から12のいずれか一項に記載の粉末食品と、水とを混合する工程を備えることを特徴とするとろろ様食品の製造方法。
- 請求項1から13のいずれか一項に記載の粉末食品に水を加えて得られたことを特徴とするとろろ様食品。
- 加水倍率3~20倍量におけるボストウィック粘度(20℃)が30秒間で0.5cm以上27.8cm以下である請求項1から13のいずれか一項に記載の粉末食品。
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丸美屋 味付きとろろの素 23.4g×10個、Amazon[online]、2018年6月22日、[検索日:2022年11月18日]、retrieved from the internet<URL:https://www.amazon.co.jp/丸美屋-味付きとろろの素-23-4g-11-7g×2袋-×10袋入/dp/B07DXCJ9FT> |
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