JP7369597B2 - エンコーダ - Google Patents
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Description
図1は、本発明を適用した磁気式のエンコーダ1の一態様を示す斜視図である。図1に示すように、エンコーダ1は、磁極が周期的に記録された磁気記録媒体2と、磁極の記録方向に沿って磁気記録媒体2に対して相対移動する磁気センサ10とを有しており、磁気センサ10は、磁気ヘッド3に設けられている。
図2は、図1に示す磁気スケール2aおよび磁気センサ10の説明図である。図3は、図1に示すエンコーダ1の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、図2に示す磁気センサ10から出力される信号の説明図である。図5は、図4に示す信号に基づいて相対位置を算出する原理を示す説明図である。
してある。
R=R0-k×sin2α
R0:無磁界中での抵抗値
k:抵抗値変化量(飽和感度領域以上のときは定数)
で示す関係があることを利用するものである。このような原理に基づいて回転磁界を検出すれば、角度αが変化すると抵抗値Rが正弦波に沿って変化するので、波形品質の高い正弦波信号SIN、COSを得ることができる。
図6は、図3に示す半導体IC80のデジタル補正部841等の説明図である。図3に示すように、本形態のエンコーダ1は、磁気センサ10からのアナログ出力に基づいて磁気スケール2aに対する磁気センサ10の相対位置を算出して出力する信号処理部8と、アナログ出力のオフセット、ゲインおよび位相の少なくとも1つに対する補正データを記憶しておく不揮発性メモリ9とを有している。本形態において、不揮発性メモリ9は、アナログ出力のオフセット、ゲインおよび位相の各補正データを記憶している。
-Wire(マキシム インテグレイテッド プロダクツ、インコーポレイテッドの登録商標)でデータ出力が可能である。
本形態のエンコーダ1では、出荷前にエンコーダ1の通電を行い、較正作業を行う。かかる較正作業を行う時点において、不揮発性メモリ9には、オフセットに対する補正データdoffs、doffc、ゲインに対する補正データdgains、dgainsc、および位相に対する補正データdphaseは未だ記録させていない。また、較正作業を行う際には、端子T41を介して入力される信号CALIBを低電位(GRD)とし、磁気スケール2aの基準となる標準スケールに対して磁気センサ10を内蔵する磁気ヘッド3を相対移動させる。その結果、自動較正部85は、デジタル補正部841から出力される信号に基づいて、磁気センサ10からの出力信号(デジタル信号)のオフセットに対する補正データdoffs、doffc、ゲインに対する補正データdgains、dgainsc、および位相に対する補正データdphaseを得る。また、自動較正部85は、補正データdoffs、doffc、補正データdgains、dgainsc、および補正データdphaseを内部メモリ86、およびインターフェース88を介して不揮発性メモリ9に出力し、補正データを不揮発性メモリ9に記憶させる。以上の動作によって、エンコーダ1の出荷前に較正作業が終了する。このため、エンコーダ1は、磁気センサ10のアナログ出力のオフセット、ゲインおよび位相に対する補正データdoffs、doffc、ゲインに対する補正データdgains、dgainsc、および位相に対する補正データdphaseが不揮発性メモリ9に記憶された状態で出荷される。従って、エンコーダ1を顧客に出荷した後、顧客(出荷先)において、エンコーダ1を最初に動作させると、オフセット等の補正データが不揮発性メモリ9から内部メモリ86に書き込まれる。それ故、顧客においては、エンコーダ1を最初に動作させると、オフセット等の補正が自動的に実行される。それ故、出荷後、エンコーダ1最初に動作させる際にオフセット等の補正データを求めなくてよい。
する自動較正部85を内蔵しているが、不揮発性メモリ9には、出荷前にオフセット等の補正データが既に記憶されている。従って、エンコーダ1を顧客に出荷した後、顧客において、エンコーダ1を最初に動作させる際、信号CALIBを正電位あるいはフロート状態にしておき、自動較正部の動作を停止させておく。従って、エンコーダ1でのデジタル補正が不揮発性メモリ9に記憶されていた補正データで実行される続けることができる。それ故、エンコーダ1において、自動較正部85によって頻繁にデジタル補正を実行した場合の補正データの変動の影響を受けにくい。
上記実施形態において、エンコーダ1がリニアエンコーダ1aの場合を説明したが、エンコーダ1がロータリエンコーダの場合に本発明を適用してもよい。
Claims (4)
- 磁極が周期的に記録された磁気記録媒体と、
前記磁極の記録方向に沿って前記磁気記録媒体に対して相対移動する磁気センサと、
前記磁気センサからの出力信号のオフセット、ゲインおよび位相の少なくとも1つに対する補正データを記憶しておく不揮発性メモリと、
前記補正データに基づいて前記出力信号に補正を行った結果に基づいて前記磁気記録媒体に対する前記磁気センサの相対位置を算出する信号処理部と、を備えており、
前記不揮発性メモリは、前記補正データとして、エンコーダの出荷前に測定された補正データを記憶しておき、
前記信号処理部は、予め設定された高周波成分を前記磁気センサから出力されたアナログ信号から除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタを通過した信号をデジタル信号からなる前記出力信号に変換する変換部と、前記補正データに基づいて前記出力信号にデジタル補正を行うデジタル補正部と、前記デジタル補正後の前記出力信号に基づいて前記相対位置を算出する算出部と、前記補正データを自動的に検出する自動較正部とを全て内蔵する半導体ICに構成されており、
前記半導体ICは、前記補正データを自動的に検出する自動較正部と、前記自動較正部に対する自動較正開始の指令が入力される端子とを備え、
前記端子は、前記自動較正部の動作を停止させておく際には、グランドより高い正電位あるいはフロート状態であり、前記自動較正部が自動較正を実行する際には、低電位であり、
前記半導体ICは、出荷先後にエンコーダを稼働させて前記磁気記録媒体に対する前記磁気センサの相対位置を算出する際、前記自動較正部の動作を停止させておくことを特徴とするエンコーダ。 - 請求項1に記載のエンコーダにおいて、
前記信号処理部および前記不揮発性メモリは、前記磁気センサとともに磁気ヘッドに設けられていることを特徴とするエンコーダ。 - 請求項2に記載のエンコーダにおいて、
前記磁気記録媒体は、前記磁極が直線的に記録された磁気スケールであることを特徴とするエンコーダ。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載のエンコーダにおいて、
前記不揮発性メモリは、EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read-Only Memory)であることを特徴とするエンコーダ。
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