JP7369101B2 - 配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラムに関する。
複数のユーザーのデマンドを満たすよう乗合を実現するオンデマンド交通が知られている。オンデマンド交通は、利用者が事前に予約することで、予約に合わせて運行する地域の公共交通をいう。
オンデマンド交通に関して、リアルタイムで乗り合いタクシーの配車依頼をできる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ユーザーから新規デマンドが入ると、はじめに既存の運行の存在を確認する。既存の運行がない場合は、新たな車両を運行し、既存の運行がある場合は、既存デマンドの制約、休憩時間を考慮し、逐次挿入法を用いて新規デマンドの挿入を試みる。挿入可能な運行のうち、余裕時間または希望乗降時間との差に基づき最も適切な運行を決定する。
特開2019-020973号公報
従来の技術では、オンデマンド交通の配車に関し、逐次挿入法を用いたリアルタイムでの配車依頼を実現している。しかしながら、自動運転車両を用いる場合、手動運転の車両を運転手の休憩のために拠点で待機させる場合など、運行中のデマンドがない車両を拠点にて待機させるための運行計画が必要な場合には、ユーザーのデマンドのみならず拠点を軸とした移動条件を考慮する必要が生じる。また、車掌の休憩時間を予め決定しているため、デマンドの成立率が低下するおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、配車を管理できる配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
(1)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムであって、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付ける受付部と、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶する記憶部と、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と、前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する経路検索部と、前記経路検索部による検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する配車処理部とを備え、前記配車処理部は、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理システムである。
(2)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムであって、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付ける受付部と、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶する記憶部と、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と、前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する経路検索部と、前記経路検索部による検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する配車処理部とを備え、前記配車処理部は、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理システムである。
)本発明の一態様は、上記(1)又は上記(2)に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールの運行時間帯と一又は複数の既存運行スケジュールとの各々の運行時間帯との間で重複するかを判定する。
)本発明の一態様は、上記()に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールの運行時間帯と、車両の運行を停止する時間と、休憩時間との間で重複するかをさらに判定する。
)本発明の一態様は、上記(1)から上記()のいずれか一項に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、逐次最適挿入法に基づいて、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所と前記降車場所を一又は複数の前記既存運行スケジュールのいずれかに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する。
)本発明の一態様は、上記()に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、車両の運行時間中の休憩時間以外の時間に基づいて、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所と前記降車場所を前記既存運行スケジュールに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する。
)本発明の一態様は、上記()又は上記()に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、前記既存運行スケジュールが、乗車場所を出発する時刻と出発する前記時刻から所定の時間前の時刻との間に前記乗車場所に到着することと、降車場所へ到着する時刻と到着する前記時刻から所定の時間前の時刻との間に前記降車場所に到着することとを満たすかを判定する。
(8)本発明の一態様は、上記(5)から上記(7)のいずれか一項に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールを挿入した前記既存運行スケジュールのいずれかの運行時間帯と、車両を運行しない時間との間で重複するかをさらに判定する。
(9)本発明の一態様は、上記(1)から上記(8)のいずれか一項に記載の配車管理システムにおいて、前記配車処理部は、前記車両が前記第1拠点を出発する時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する
(10)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の交通管理システムが実行する配車管理方法であって、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップとを有し、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理方法である。
11)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の交通管理システムが実行する配車管理方法であって、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップとを有し、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理方法である。
(12)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムのコンピュータに、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に第2拠点に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップとを実行させ、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成させる、プログラムである。
13)本発明の一態様は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムのコンピュータに、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に第2拠点に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップとを実行させ、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成させる、プログラムである。
本発明によれば、配車を管理できる配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る配車管理システムの構成例を示す図である。 トリップの例1を説明するための図である。 トリップの例2を説明するための図である。 本実施形態に係る配車管理システムの動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る配車管理システムの動作の一例を示すフロー図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例1を示す図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例2を示す図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例3を示す図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例4を示す図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例5を示す図である。 実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の一例を示すフロー図である。 実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例1を示す図である。 実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例2を示す図である。 実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例3を示す図である。
次に、本実施形態の配車管理システム、配車管理方法及びコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(実施形態)
(配車管理システム)
図1は、本発明の実施形態に係る配車管理システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る配車管理システム1は、デマンド型の交通管理システムである。デマンド型の交通管理システムは、ユーザーの予約に応じて車両が運行される。
配車管理システム1は、端末装置20-1と、端末装置20-2と、端末装置20-3と、車載器30と、管理サーバ100とを備える。
端末装置20-1と、端末装置20-2と、端末装置20-3と、車載器30と、管理サーバ100とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、無線または有線による通信網である。このネットワークNWには、インターネットやイントラネットなどが含まれる。具体的には、ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などによって構成される情報通信ネットワークである。このWANには、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)、専用通信回線網、およびVPN(Virtual Private Network)などが含まれる。
端末装置20-1は、ユーザーが使用する。ユーザーは、端末装置20-1に対して車両を予約する操作を行う。ユーザーは、車両を予約する際に、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを指定する。端末装置20-1は、ユーザーの操作に基づいて、乗車予約情報(デマンド)を含む、管理サーバ100を宛先とする乗車予約要求を作成する。乗車予約情報は、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを含む。端末装置20-1は、作成した乗車予約要求を管理サーバ100へ送信する。
管理サーバ100は、端末装置20-1が送信した乗車予約要求を受信する。管理サーバ100は、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶している。管理サーバ100は、受信した乗車予約要求に含まれる乗車予約情報を取得し、取得した乗車予約情報と、記憶している拠点の位置情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第1拠点または第2拠点までの経路を検索する。
管理サーバ100は、経路の検索結果に基づいて、第1拠点を第1時刻に出発し、乗車場所と降車場所とを経由して第2時刻に第1拠点又は第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成する。管理サーバ100は、作成した新規運行スケジュールと既に運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する。管理サーバ100は、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しないことによって、新規のデマンド単体でのトリップの形成が可能であるか否かを判定する。
管理サーバ100は、新規運行スケジュールの運行が可能であると判定した場合には、新規運行スケジュールを含む端末装置20-1を宛先とする、乗車予約応答を作成する。管理サーバ100は、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
端末装置20-1は、管理サーバ100が送信した乗車予約応答を受信し、受信した乗車予約応答に含まれる新規運行スケジュールを表示する。
また、管理サーバ100は、新規運行スケジュールを含む車載器30を宛先とする、配車要求を作成する。管理サーバ100は、作成した配車要求を車載器30へ送信する。
車載器30は、管理サーバ100が送信した配車要求を受信する。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが手動で運転する車両である場合には、受信した配車要求に含まれる新規運行スケジュールを表示する。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが自動運転車である場合には、受信した配車要求に含まれる新規運行スケジュールを車両VEの自動運転システムに出力する。
以下、配車管理システム1に含まれる端末装置20-1と、端末装置20-2と、端末装置20-3と、車載器30と、管理サーバ100とについて順次説明する。
端末装置20-1、端末装置20-2、端末装置20-3は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット、スマートフォン、PHS(Personal Handy-phone System)またはPDA(Personal Digital Assistant)などによって実現される。
(端末装置20-1)
端末装置20-1は、ユーザーが携帯している携帯機器である。ユーザーは、端末装置20-1を使用して、乗車を予約する。端末装置20-1には、乗車予約アプリがインストールされている。乗車予約アプリは、端末装置20-1にユーザーの操作に基づいて、乗車予約情報を作成させる。
乗車予約には、即時予約と事前予約とが含まれる。
即時予約は、今すぐ乗車を希望する場合であり、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とが指定される。乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報との一例は、地名、場所を示す何らかの情報である。即時予約が行われた場合、乗車予約情報には、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とが含まれる。
一方、事前予約は、乗車時刻又は降車時刻を希望する場合であり、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と希望出発時刻を示す情報又は希望降車時刻を示す情報とが指定される。事前予約が行われた場合、乗車予約情報には、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と希望出発時刻を示す情報又は希望降車時刻を示す情報とが含まれる。
乗車予約アプリは、端末装置20-1に乗車予約情報を含む、管理サーバ100を宛先とする乗車予約要求を作成させる。乗車予約アプリは、端末装置20-1に作成させた乗車予約要求を管理サーバ100へ送信させる。乗車予約アプリは、端末装置20-1に管理サーバ100が送信した乗車予約応答を受信させ、受信した乗車予約応答に含まれる乗車予約情報を処理させる。
端末装置20-2は、例えば車両の運転席に座る者が利用する機器である。例えば、端末装置20-2は、カーナビのように運転席に固定されていてもよい。車両の運転席に座る者の一例は、運転手である。ただし、車両が自動運転車の場合は車掌が端末装置20-2を利用してもよい。端末装置20-2には、運行アプリがインストールされている。運行アプリは、端末装置20-2に、管理サーバ100が送信するユーザーの乗車場所を特定する情報、降車場所を特定する情報、経路情報などの車両の運行に関する情報を受信させる。運行アプリは、端末装置20-2に、受信させた車両の運行に関する情報に基づいて、表示部に表示させている地図上に乗車場所、降車場所、経路情報を表示させる。
運行アプリは、端末装置20-2に、車両の運行に関する処理を行わせる。運行アプリは、端末装置20-2において、表示部に表示させている地図上の乗車場所、降車場所に該当する箇所が押された場合に、押された時刻を示す情報と押された箇所に該当する乗車場所又は降車場所を示す情報とを含む、管理サーバ100を宛先とする運行情報を作成させる。運行アプリは、端末装置20-2に、作成させた運行情報を管理サーバ100へ送信させる。
端末装置20-3は、車両に乗車する者が利用する機器である。例えば、端末装置20-3は、カーナビのように運転席に固定されていてもよい。端末装置20-3は、普段スマートフォンやタブレットを携帯しないユーザーに利用させてもよい。端末装置20-3には、運行状況通知管理アプリがインストールされている。運行状況通知アプリは、端末装置20-3に、管理サーバ100が送信するユーザーの乗車情報、降車情報、経路情報を受信させる。運行状況通知アプリは、端末装置20-3に、受信させたユーザーの乗車情報、降車情報、経路情報に基づいて、表示部に表示させている地図上に乗降場所と経路情報とを表示させる。ただし、端末装置20-3が利用される環境によっては、プライバシーに配慮して、端末装置20-3に表示される内容が制限されてもよい。
車載器30は、車両VEに搭載される。車載器30には、車載アプリがインストールされている。車載アプリは、車両VE内で動作するソフトウェアである。車載アプリは、車載器30に車両VEの位置情報、CAN(Controller Area Network)データを管理サーバ100へ送信させる。
車載器30は、搭載されている車両VEが自動運転車の場合にはその車両VEの自動運転システムと連携する。この場合、車載アプリは、車載器30に管理サーバ100が送信した経路情報を受信させ、受信させた経路情報を、自動運転システムへ出力する。
(管理サーバ100)
管理サーバ100は、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。管理サーバ100は、通信部102と、受付部104と、配車処理部106と、経路検索部108と、記憶部110とを備える。
通信部102は、通信モジュールによって実現される。通信部102は、ネットワークNWを経由して、端末装置20-1、端末装置20-2、端末装置20-3、車載器30などの他の装置と通信を行う。通信部102は、端末装置20-1が送信した乗車予約要求を受信する。また、通信部102は、配車処理部106が出力した乗車予約応答を、端末装置20-1へ送信する。通信部102は、配車処理部106が出力した配車要求を、車載器30へ送信する。
記憶部110は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、又はこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部110には、管理サーバ100により実行されるプログラム(配車管理アプリ)が記憶される。また、記憶部110には、車両を待機させる拠点の識別情報(以下「拠点ID」という)と、拠点の位置情報とが関連付けて記憶される。また、記憶部110には、管理サーバ100が車両の配車を行うために必要な様々なデータを保管する。例えば、記憶部110は、車両の配車を行うために必要なデータとして、デマンド情報110aと、車両情報110bと、ユーザー情報110cとを記憶する。
デマンド情報110aは、ユーザーの識別情報(以下「ユーザーID」という)とユーザーの端末装置20-1が送信した乗車予約要求に含まれる乗車予約情報と乗車予約の処理状態とを関連付けたデマンド関連情報を一又は複数記憶する。
車両情報110bは、車両の識別情報(以下「車両ID」という)と、車両の運行スケジュールを示す情報と、車両の収容人数を示す情報と、例えば、拠点IDなどの待機場所の拠点を示す情報と、休憩時間情報と、車掌情報と、現在地情報と、状態情報とを関連付けた車両関連情報を一又は複数記憶する。
ユーザー情報110cは、ユーザーの氏名を示す情報と、ユーザーの性別を示す情報と、ユーザーの年代を示す情報と、ユーザーの状態を示す情報とを関連付けたユーザー関連情報を一又は複数記憶する。
受付部104は、通信部102が受信した乗車予約要求を受け付け、受け付けた乗車予約要求に含まれる乗車予約情報を取得する。
配車処理部106は、受付部104が取得した乗車予約情報を取得する。配車処理部106は、取得した乗車予約情報に基づいて、記憶部110に記憶されているデマンド情報110aを更新する。
配車処理部106は、記憶部110に記憶されている車両情報110bから、一又は複数の車両関連情報の各々に含まれる車両IDと、車両の運行スケジュールを示す情報と、車両の収容人数を示す情報と、待機場所の拠点を示す情報と、休憩時間情報と、現在地情報と、状態情報とを取得する。
配車処理部106は、取得した車両IDと、車両の運行スケジュールを示す情報と、車両の収容人数を示す情報と、待機場所の拠点を示す情報と、休憩時間情報と、現在地情報と、状態情報と、車両を待機させる拠点の位置情報とに基づいて、乗車予約情報を満たす配車が可能であるか否かを判定する。
配車処理部106は、運行中のデマンドがない車両は指定された拠点にて待機することを前提として処理する。配車処理部106は、トリップという単位で運行管理を行う。ここで、トリップについて説明する。
図2は、トリップの例1を説明するための図である。
乗車予約情報(デマンド)に含まれる乗車場所(出発地)をO(Origin)とし、降車場所(目的地)をD(Destination)とする。乗車場所(出発地)への車両到着時刻をtとし、目的地への車両到着時刻をtとする。拠点を出発する時刻をtBSとし、拠点に帰着する時刻をtBGとする。このように車両が時刻tBSに拠点を出発し、各デマンドの経由地(乗車場所、降車場所)を通り、時刻tBGに拠点に帰着するまでの一連の運行をトリップと呼ぶ。図2は、1デマンドでトリップが形成されたときのイメージを示す。
図3は、トリップの例2を説明するための図である。
図3は、トリップ1とトリップ2とが示されている。図3に示されるように一日の運行時間中に複数のトリップが形成される場合がある。トリップ1は、車両が時刻tBS1に拠点BS1を出発し、時刻tO1に乗車場所O1を出発し、時刻tD1に降車場所D1に到着し、時刻tBG1に拠点BG1に帰着するまでの一連の運行である。トリップ2は、車両が時刻tBG1よりも遅い時刻である時刻tBS2に拠点BG2を出発し、時刻tO2に乗車場所O2を出発し、時刻tO3に乗車場所O3を出発し、時刻tD2に降車場所D2に到着し、時刻tD3に降車場所D3に到着し、時刻tBG2に拠点BG2に帰着するまでの一連の運行である。
配車処理部106は、乗車予約情報に含まれる乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを取得する。配車処理部106は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを経路検索部108へ出力する。
経路検索部108は、配車処理部106が出力した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを取得する。経路検索部108は、記憶部110に記憶されている車両を待機させる拠点の拠点IDと、拠点の位置情報とを関連付けた情報とを取得する。経路検索部108は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と、車両を待機させる拠点IDと、拠点の位置情報とを関連付けた情報とに基づいて、乗車場所へ配車する車両が待機している拠点の拠点IDと、その車両が降車場所の後に向かう拠点の拠点IDとを選択する。乗車場所へ配車する車両が待機している拠点と降車場所の後に向かう拠点とは同じであってもよいし、異なってもよい。以下、乗車場所へ配車する車両が待機している拠点として第1拠点が選択され、降車場所の後に向かう拠点として第2拠点が選択された場合について説明を続ける。ここで、第1拠点と、第2拠点とは、記憶部110に記憶されている。
経路検索部108は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と、車両を待機させる第1拠点の拠点IDと、第1拠点の位置情報とを関連付けた情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ向かう経路(ルート)を検索し、その経路で第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ向かった場合に要する時間を導出する。
例えば、経路検索部108は、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ最短距離で巡回する経路を検索し、その経路で第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ向かった場合に要する時間を導出する。例えば、経路検索部108は、第1拠点から乗車場所へ向かった場合に要する時間と、乗車場所から降車場所へ向かった場合に要する時間と、降車場所から第2拠点へ向かった場合に要する時間を導出する。経路検索部108は、経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報とを配車処理部106へ出力する。
配車処理部106は、経路検索部108が出力した経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報とを取得する。配車処理部106は、取得した経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報に基づいて、配車が可能であるか否かを判定する。
配車処理部106は、新規デマンド単体でトリップの形成が可能であるかを判定する。具体的には、配車処理部106は、新規デマンド単体で形成したトリップを想定したときに、新規デマンド単体で形成したトリップが時系列的に既存トリップと重複する部分がないかを判定する。配車処理部106は、時系列的に既存のトリップと重複する部分がないと判定した場合に、新規のデマンド単体でトリップの形成が可能であると判定し、配車が可能であると判定する。
以下、配車処理部106が時系列的に既存のトリップと重複する部分がないかを判定する処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る配車管理システムの動作の一例を示す図である。図4は、トリップの一例を示す。図4に示されるトリップは、車両はtO1minからtO1maxの間に乗車場所Oに到着し、tO1maxに乗車場所Oを出発しなければならないとする。また、車両はtD1minからtD1maxの間に降車場所Dに到着しなければならないとする。Tは、乗車場所を出発する時刻と出発する時刻から所定の時間前の時刻との間の時間である。Tをデマンドの乗車場所(出発地)にて待機可能な時間と定義する。Tは、降車場所への到着を保証する時刻(追加遅延があっても遅くともこの時刻には到着する)とその時刻から所定の時間前の時刻との間の時間である。Tは、今後追加挿入されると想定されるトリップによる遅延を吸収するための時間であり、到着までのゆとり時間と定義する。式(1)と、式(2)とが成り立つ。
O1max-tO1min=T (1)
D1max-tD1min=T (2)
式(1)から条件tO1の制約条件はtO1min≦tO1≦tO1maxとなる。式(2)からtD1の制約条件はtD1min≦tD1≦tD1maxとなる。
新規デマンド単体でのトリップの形成ができるか否かに関して、即時予約が行われた場合と事前予約が行われた場合とに分けて説明する。
(即時予約が行われた場合)
即時予約が行われた場合、現在車両は第1拠点で待機しているとみなされる。配車処理部106は、第1拠点に待機している車両が最短で拠点を出発可能な時刻をtBSとし、残りのtO1、tD1、tBGは、経路検索部108が出力した各地点間の移動時間をtBSに順に加算していくことでトリップを形成する。このとき、配車処理部106は、tO1maxをこの時点のtO1とし、tD1minをこの時点のtD1とする。
(事前予約)
事前予約が行われた場合に、新規デマンド単体でのトリップの形成ができるか否かに関して、希望する出発時刻が指定された場合と、希望する到着時刻が指定された場合とに分けて説明する。
希望する出発時刻が指定された場合、配車処理部106は、希望する出発時刻をtO1とし、時刻tO1に乗車地点Oに到着するための第1拠点の出発時刻をtBSとする。残りのtD1、tBGは即時予約の場合と同様に、経路検索部108が出力した各地点間の移動時間をtBSに順に加算していくことでトリップを形成する。
希望する到着時刻が指定された場合、配車処理部106は、希望する到着時刻をtD1maxとし、到着時刻tD1maxによって定まるtD1minの時刻をtD1とする。残りのtBS、tO1、tBGは即時予約の場合と同様に、経路検索部108が出力した各地点間の移動時間をtD1から順に減算していくことでトリップを形成する。
以上から、即時予約が指定された場合と事前予約が指定された場合とのいずれの場合も、新規デマンド単体でのトリップ形成は図4の時系列関係で表されることが分かる。
配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップが成立するかどうかを判定する。具体的には、配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存トリップの時間帯と重複しているかどうかを判定する。
配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しないことによって、新規デマンド単体でのトリップの形成が可能な場合は、配車が可能であると判定する。配車処理部106は、配車が可能であると判定した場合に、配車可能であることを示す情報とそのトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。
配車処理部106は、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。配車処理部106は、配車が可能であると判定した場合に、そのトリップを特定する情報とを含む、車載器30を宛先とする配車要求を作成する。配車処理部106は、作成した配車要求を通信部102へ出力する。
配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存トリップの時間帯と重複することによって、新規デマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、配車が不可能であると判定する。配車処理部106は、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106は、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。
(配車管理システムの動作)
図5は、本実施形態に係る配車管理システムの動作の一例を示すフロー図である。
(ステップS1-1)
端末装置20-1は、ユーザーの操作に基づいて、乗車予約情報を作成する。端末装置20-1は、作成した乗車予約情報を含む、管理サーバ100を宛先とする乗車予約要求を作成する。
(ステップS2-1)
端末装置20-1は、作成した乗車予約要求を管理サーバ100へ送信する。
(ステップS3-1)
管理サーバ100において、通信部102は、端末装置20-1が送信した乗車予約要求を受信する。受付部104は、通信部102が受信した乗車予約要求を取得し、取得した乗車予約要求に含まれる乗車予約情報を取得する。配車処理部106は、取得した乗車予約情報に基づいて、記憶部110に記憶されているデマンド情報110aを更新する。
(ステップS4-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、乗車予約情報に含まれる乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを取得する。配車処理部106は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを経路検索部108へ出力する。
経路検索部108は、配車処理部106が出力した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを取得する。経路検索部108は、記憶部110に記憶されている車両を待機させる拠点IDと、拠点の位置情報とを関連付けた情報を取得する。経路検索部108は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と、車両を待機させる拠点IDと、拠点の位置情報とを関連付けた情報とに基づいて、乗車場所へ配車する車両が待機している拠点の拠点IDと、その車両が降車場所の後に向かう拠点の拠点IDとを選択する。ここでは、経路検索部108は、乗車場所へ配車する車両が待機している拠点として第1拠点を選択し、降車場所の後に向かう拠点として第2拠点を選択する。
経路検索部108は、取得した乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と、車両を待機させる拠点IDと、拠点の位置情報とを関連付けた情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ向かう経路(ルート)を検索し、その経路で、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第2拠点へ向かった場合に要する時間を導出する。経路検索部108は、経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報とを配車処理部106へ出力する。
(ステップS5-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、経路検索部108が出力した経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報とを取得する。配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップの形成が可能であるかを判定する。配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しているかどうかを判定する。
配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複していない場合には新規デマンド単体でのトリップの形成が可能であると判定する。配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複している場合には新規デマンド単体でのトリップの形成が不可能であると判定する。
(ステップS6-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップ形成が可能な場合は、配車が可能であると判定する。配車処理部106は、配車が可能であると判定した場合に、配車可能であることを示す情報と新規デマンド単体でのトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。
(ステップS7-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106が出力した乗車予約応答を取得し、取得した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
(ステップS8-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、配車が不可能であると判定する。配車処理部106は、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。
(ステップS9-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106が出力した乗車予約応答を取得し、取得した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
(ステップS10-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、配車が可能であると判定した場合に、配車可能であることを示す情報と新規デマンド単体でのトリップを特定する情報とを含む、車載器30を宛先とする配車要求を作成する。
(ステップS11-1)
管理サーバ100において、配車処理部106は、作成した配車要求を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106が出力した配車要求を取得し、取得した配車要求を車載器30へ出力する。
図5に示されるフロー図が実行されることによって、端末装置20-1は、管理サーバ100が送信した乗車予約応答を受信する。端末装置20-1は、受信した乗車予約応答に新規運行スケジュールが含まれる場合には、その新規運行スケジュールを表示する。このように構成することによって、ユーザーに乗車予約要求に基づいて配車される車両の運行スケジュールを知らせることができる。
端末装置20-1は、受信した乗車予約応答に配車不可能であることを示す情報が含まれる場合には、その配車不可能であることを示す情報を表示する。このように構成することによって、ユーザーに乗車予約要求に基づいて配車できる車両がないことを知らせることができる。
車載器30は、管理サーバ100が送信した配車要求を受信する。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが手動で運転する車両である場合には、受信した配車要求に含まれる新規運行スケジュールを表示する。このように構成することによって、車両の運転手に運行スケジュールを知らせることができる。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが自動運転車である場合には、受信した配車要求に含まれる新規運行スケジュールを車両VEの自動運転システムに出力する。このように構成することによって、車両VEの自動運転システムと連携して動作させることができる。
前述した実施形態では、車両の待機場所となる拠点は2か所であると仮定した場合について説明したが、この例に限られない。例えば、車両の待機場所となる拠点は1か所であってもよいし、3か所以上であってもよい。
前述した実施形態では、事前予約が行われる場合に乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を示す情報又は降車時刻を示す情報とが指定される場合について説明したがこの例に限られない。例えば、乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を示す情報と降車時刻を示す情報とが指定されてもよい。
前述した実施形態において、管理サーバ100をクラウドサーバで実現してもよい。
本実施形態に係る配車管理システム1によれば、配車管理システム1は、予約に応じて車両を運行するデマンド型の交通管理システムであり、ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付ける受付部104と、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶する記憶部110と、受付部104が受け付けた乗車予約情報に含まれる乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する経路検索部108と、経路検索部108による検索結果に基づいて、第1拠点を第1時刻に出発し乗車場所と降車場所とを経由して第2時刻に第1拠点又は第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する配車処理部106とを備える。
このように構成することによって、車両を待機させる第1拠点を第1時刻に出発し乗車場所と降車場所とを経由して第2時刻に第1拠点又は第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成できる。また、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定できる。このため、リアルタイム配車方式において、車両の待機場所である一又は複数の拠点の各々から乗車場所へ出発することと降車場所から一又は複数の拠点のいずれかへ帰着することとを含むトリップ単位に基づいて配車処理を行うことができる。特に、車両を拠点に待機させることを想定した場合であっても、一又は複数の拠点の各々から乗車場所へ出発することと降車場所から一又は複数の拠点のいずれかへ帰着することとを含むトリップ単位で運行計画を立てることができるため、配車処理を行うことができる。
また、前述した配車管理システム1において、配車処理部106は、新規運行スケジュールの運行時間帯と一又は複数の既存運行スケジュールとの各々の運行時間帯との間で重複するかを判定する。
このように構成することによって、新規運行スケジュールの運行が可能であるかを判定できる。新規運行スケジュールの運行時間帯と一又は複数の既存運行スケジュールとの各々の運行時間帯との間で重複しない場合には新規運行スケジュールの運行が可能であると判定できる。新規運行スケジュールの運行時間帯と一又は複数の既存運行スケジュールとの各々の運行時間帯との間で重複する場合には新規運行スケジュールの運行が不可能であると判定できる。
また、前述した配車管理システム1において、配車処理部106は、車両が第1拠点を出発する時刻と第1拠点から乗車場所までの移動時間と乗車場所から降車場所までの移動時間と降車場所から第2拠点までの移動時間とに基づいて、新規運行スケジュールを作成する。
このように構成することによって、乗車場所から降車場所までの移動時間に加え車両が拠点を出発する時刻と拠点から乗車場所までの移動時間と降車場所から拠点までの移動時間に基づいて、新規運行スケジュールを作成できる。
また、前述した配車管理システム1において、受付部104は、乗車時刻を特定する情報をさらに含む乗車予約要求を受け付け、配車判定部は、乗車時刻に乗車場所に到着できる出発時刻と拠点から乗車場所までの移動時間と乗車場所から降車場所までの移動時間と降車場所から拠点までの移動時間とに基づいて、新規運行スケジュールを作成する。
このように構成することによって、ユーザーによって乗車時刻を希望する事前予約が行われた場合に、乗車時刻に乗車場所に到着できる出発時刻と拠点から乗車場所までの移動時間と乗車場所から降車場所までの移動時間と降車場所から拠点までの移動時間とに基づいて、新規運行スケジュールを作成できる。
また、前述した配車管理システム1において、受付部104は、降車時刻を特定する情報をさらに含む乗車予約要求を受け付け、配車処理部106は、降車時刻に降車場所に到着できる出発時刻と拠点から乗車場所までの移動時間と乗車場所から降車場所までの移動時間と降車場所から拠点までの移動時間とに基づいて、新規運行スケジュールを作成する。
このように構成することによって、ユーザーによって降車時刻を希望する事前予約が行われた場合に、降車時刻に降車場所に到着できる出発時刻と拠点から乗車場所までの移動時間と乗車場所から降車場所までの移動時間と降車場所から拠点までの移動時間とに基づいて、新規運行スケジュールを作成できる。
(実施形態の変形例1)
(配車管理システム)
本発明の実施形態の変形例1に係る配車管理システム1aの構成例は、図1を適用できる。ただし、管理サーバ100の代わりに管理サーバ100aを備える。実施形態の変形例1に係る配車管理システム1aは、実施形態と同様にデマンド型の交通管理システムである。
ユーザーは、端末装置20-1に対して車両を予約する操作を行う。端末装置20-1は、ユーザーの操作に基づいて、乗車予約情報(デマンド)を含む、管理サーバ100aを宛先とする乗車予約要求を作成する。端末装置20-1は、作成した乗車予約要求を管理サーバ100へ送信する。
管理サーバ100aは、端末装置20-1が送信した乗車予約要求を受信する。管理サーバ100aは、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶している。管理サーバ100aは、受信した乗車予約要求に含まれる乗車予約情報を取得し、取得した乗車予約情報と、記憶している拠点の位置情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する。
管理サーバ100aは、経路の検索結果に基づいて、第1拠点を第1時刻に出発し、乗車場所と降車場所とを経由して第2時刻に第1拠点又は第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成する。管理サーバ100aは、作成した新規運行スケジュールと既に運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する。
管理サーバ100aは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しないことによって、新規のデマンド単体でのトリップの形成が可能であるか否かを判定する。また、管理サーバ100aは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
管理サーバ100aは、新規運行スケジュールの運行が可能であると判定した場合には、新規運行スケジュールを含む端末装置20-1を宛先とする、乗車予約応答を作成する。管理サーバ100aは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。また、管理サーバ100aは、新規運行スケジュールを含む車載器30を宛先とする、配車要求を作成する。管理サーバ100aは、作成した配車要求を車載器30へ送信する。
管理サーバ100aは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップ形成が不可能であると判定した場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。管理サーバ100aは、既存トリップへの新規のデマンド挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と重複しないことによって、新規のデマンド単体でのトリップの形成が可能であるか否かを判定する。
管理サーバ100aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みたが、一つも挿入可能な組み合わせがなかった場合は、その新規デマンドを満たす配車が不可能であると判定する。管理サーバ100aは、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。管理サーバ100aは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
管理サーバ100aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みた結果、一つ以上挿入可能な組み合わせがある場合は、一又は複数の組み合わせの各々について配車の遅延コストを後述する方法によって導出する。管理サーバ100aは、一又は複数の組み合わせのうち、最も遅延コストの少ない組み合わせに該当する配車を選定する。管理サーバ100aは、配車可能であることを示す情報と選定した配車のトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。管理サーバ100aは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。管理サーバ100aは、配車が可能であると判定した場合に、そのトリップを特定する情報とを含む、選定された配車に該当する車両に搭載された車載器30を宛先とする配車要求を作成する。管理サーバ100aは、作成した配車要求を車載器30へ送信する。
以下、配車管理システム1aに含まれる端末装置20-1と、端末装置20-2と、端末装置20-3と、車載器30と、管理サーバ100aとのうち、実施形態と異なる管理サーバ100aについて説明する。
(管理サーバ100a)
管理サーバ100aは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。管理サーバ100aは、通信部102と、受付部104と、配車処理部106aと、経路検索部108と、記憶部110とを備える。
配車処理部106aは、配車処理部106を適用できる。ただし、配車処理部106aは、新規デマンド単体でのトリップが成立するかどうかを判定する。具体的には、配車処理部106aは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しているかどうかを判定する。配車処理部106aは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複しないことによって、新規デマンド単体でのトリップ形成が可能な場合は、配車が可能であると判定する。
配車処理部106aは、配車が可能であると判定した場合に、配車可能であることを示す情報と新規デマンド単体でのトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。配車処理部106aは、配車が可能であると判定した場合に、新規デマンド単体でのトリップを特定する情報とを含む、車載器30を宛先とする配車要求を作成する。配車処理部106aは、作成した配車要求を通信部102へ出力する。
配車処理部106aは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。一例として、配車処理部106aが、逐次最適挿入法に基づいて既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるかを判定する場合について説明を続ける。配車処理部106aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を逐次最適挿入法の考え方に基づいて、既存デマンドの順序を変えずに新規デマンドの挿入を試みる。
図6は、実施形態の変形例1の配車管理システムの動作の例1を示す図である。図6において、横軸は時間である。図6に示される例では、既存トリップに該当する運行時間は9時から17時半までに設定され、運行時間のうち昼12時頃から1時間程度の固定された時間に休憩時間などの車両を運行しない時間が設定されている。9時から12時までの時間を時間帯Aとし、13時から17:30までの時間を時間帯Bとする。配車処理部106aは、既存トリップへ新規のデマンドを挿入する際に、時間帯Aと時間帯Bとのいずれかに新規のデマンドを挿入する。
次に、一例として、トリップ内にN―1個の既存デマンドがあり、新たにN番目のデマンドを挿入する場合について説明を続ける。乗車場所(出発地)ONと降車場所(目的地)DNとを2つ目以降の経由地として挿入する場合について、即時予約の場合と、事前予約で希望する出発時刻が指定された場合と、事前予約で希望する到着時刻が指定された場合との3通りに分けて説明する。
(即時予約の場合)
図7は、実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例2を示す図である。図7において、横軸は時間である。配車処理部106aは、tONを乗車場所Oの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。配車処理部106aは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たし、さらに挿入後のトリップが他トリップの時間帯と重複していないかどうかで判定する。
Okmin≦tOk≦tOkmax (3)
Dkmin≦tDk≦tDkmax(k=1~N―1) (4)
配車処理部106aは、tONmaxをこの時点のtONとし、tDNminをこの時点のtDNと定める。
(事前予約で希望する出発時刻が指定された場合)
図8は、実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例3を示す図である。図8において、横軸は時間である。配車処理部106aは、tONを乗車場所ONの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。希望する出発時刻をtONmaxとする。配車処理部106aは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが前述した式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たすこと、新規デマンドの希望する出発時刻に関する式(5)に示される条件を満たすこと、さらに挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と重複していないかどうかで判定する。
ONmin≦tON≦tONmax (5)
配車処理部106aは、tDNminをこの時点のtDNと定める。
(事前予約で希望する到着時刻が指定された場合)
図9は、実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例4を示す図である。図9において、横軸は時間である。配車処理部106aは、tONを乗車場所ONの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。希望到着時刻をtDNmaxとする。配車処理部106aは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが前述した式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たすこと、新規デマンドの希望する到着時刻に関する式(6)に示される条件を満たすこと、さらに挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間と重複していないかどうかで判定する。
DNmin≦tDN≦tDNmax (6)
配車処理部106aは、tONmaxをこの時点のtONと定める。
配車処理部106aは、運行中の全車両の各々に対して同様の処理を行う。ここで運行中の全車両とは、収容人数に余裕があり、乗車予約要求に該当する乗客を収容できる一又は複数の車両をいう。配車処理部106aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みたが、一つも挿入可能な組み合わせがなかった場合は、その新規デマンドを満たす配車が不可能であると判定する。配車処理部106は、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。
配車処理部106aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みた結果、一つ以上挿入可能な組み合わせがある場合は、一又は複数の組み合わせの各々について配車の遅延コストを後述する方法によって導出する。配車処理部106aは、一又は複数の組み合わせのうち、最も遅延コストの少ない組み合わせに該当する配車を選定する。具体的には、配車処理部106aは、以下に示すようにして、遅延コストを設定する。ここで、既存デマンドの追加遅延とは、既存トリップへ新規デマンドを挿入した場合に、新規デマンドの挿入により新たに生じる既存デマンドの遅延のことを指す。
図10は、実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の例5を示す図である。図10を参照して、既存デマンドの追加遅延について説明する。既存デマンド1で形成されるトリップは、車両が時刻tBSに拠点BSを出発し、時刻tO1に乗車場所O1を出発し、時刻tD1に降車場所D1に到着し、時刻tBGに拠点BGに帰着するまでの一連の運行で表される。また、新規デマンド2で形成されるトリップは、車両が、時刻tO2に乗車場所O2を出発し、時刻tD2に降車場所D2に到着するまでの一連の運行で表される。配車処理部106aは、既存デマンド1で形成されるトリップへ新規デマンド2の挿入が可能であるか判定する。
具体的には、配車処理部106aは、車両が時刻tBSに拠点BSを出発し、時刻tO1に乗車場所O1を出発し、時刻tO2に乗車場所O2を出発し、時刻tD1aに降車場所D1に到着し、時刻tD2に降車場所D2に到着し、時刻tBGに拠点BGに帰着するまでの一連の運行が可能であるかを判定する。ここでは、可能であると判定された場合について説明を続ける。可能であると判定された場合、配車処理部106aは、tD1からtD1aまでの時間を追加遅延として導出する。
配車処理部106aは、即時予約の場合には、式(7)に基づいて、遅延コストを導出する。
遅延コスト=新規デマンドの到着時刻-現在時刻+既存デマンドの追加遅延の総和 (7)
配車処理部106aは、事前予約の場合には、式(8)に基づいて、遅延コストを導出する。
遅延コスト=新規デマンドの到着時刻-出発時刻+既存デマンドの追加遅延の総和 (8)
配車処理部106aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みたが、一つも挿入可能な組み合わせがなかった場合は、その新規デマンドを満たす配車が不可能であると判定する。配車処理部106aは、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。
配車処理部106aは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みた結果、一つ以上挿入可能な組み合わせがある場合は、一又は複数の組み合わせの各々について配車の遅延コストを後述する方法によって導出する。
配車処理部106aは、一又は複数の組み合わせのうち、最も遅延コストの少ない組み合わせに該当する配車を選定する。配車処理部106aは、配車可能であることを示す情報と選定した配車のトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。配車処理部106aは、配車が可能であると判定した場合に、そのトリップを特定する情報とを含む、選定された配車に該当する車両に搭載された車載器30を宛先とする配車要求を作成する。配車処理部106aは、作成した配車要求を通信部102へ出力する。
(配車管理システムの動作)
図11は、実施形態の変形例1に係る配車管理システムの動作の一例を示すフロー図である。
ステップS1-2からステップS7-2は、図5を参照して説明したステップS1-1からステップS7-1を適用できる。このため、ここでの説明は省略する。
(ステップS8-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と重複することによって、新規デマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
(ステップS9-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、重複する既存トリップへの新規デマンドの挿入が可能であると判定した場合には、以下の処理を行う。配車処理部106aは、既存トリップへの新規のデマンドの挿入において、挿入可能な一つ以上の組み合わせがある場合は、一又は複数の組み合わせの各々について、配車の遅延コストを導出する。
(ステップS10-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、一又は複数の組み合わせのうち、最も遅延コストの少ない組み合わせに該当する配車を選定する。その後、ステップS6-2へ移行する。ステップS6-2では、管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、配車可能であることを示す情報と選定した配車のトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。
ステップS7-2では、管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106aが出力した乗車予約応答を取得し、取得した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
(ステップS11-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、重複する既存トリップへの新規デマンド挿入が不可能であると判定した場合には、配車が不可能であると判定する。配車処理部106aは、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。
(ステップS12-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106aが出力した乗車予約応答を取得し、取得した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
(ステップS13-2)
管理サーバ100aにおいて、配車処理部106aは、配車が可能であると判定した場合に、そのトリップを特定する情報とを含む、車載器30を宛先とする配車要求を作成する。ここで、車載器30は、ステップS10-2で選定された配車に該当する車両に搭載された車載器である。
(ステップS14-2)
管理サーバ100において、配車処理部106は、作成した配車要求を通信部102へ出力する。通信部102は、配車処理部106が出力した配車要求を取得し、取得した配車要求を車載器30へ出力する。
図11に示されるフロー図が実行されることによって、端末装置20-1は、管理サーバ100aが送信した乗車予約応答を受信する。端末装置20-1は、受信した乗車予約応答に配車のトリップを特定する情報が含まれる場合には、その配車のトリップを特定する情報を表示する。このように構成することによって、ユーザーに乗車予約要求に基づいて配車される車両の運行スケジュールを知らせることができる。
端末装置20-1は、受信した乗車予約応答に配車不可能であることを示す情報が含まれる場合には、その配車不可能であることを示す情報を表示する。このように構成することによって、ユーザーに乗車予約要求に基づいて配車できる車両がないことを知らせることができる。
車載器30は、管理サーバ100が送信した配車要求を受信する。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが手動で運転する車両である場合には、受信した配車要求に含まれる配車のトリップを特定する情報を表示する。このように構成することによって、車両の運転手に運行スケジュールを知らせることができる。車載器30は、車載器30が搭載された車両VEが自動運転車である場合には、受信した配車要求に含まれる配車のトリップを特定する情報を車両VEの自動運転システムに出力する。このように構成することによって、車両VEの自動運転システムと連携して動作させることができる。
前述した実施形態の変形例1では、車両の待機場所となる拠点は2か所であると仮定した場合について説明したが、この例に限られない。例えば、車両の待機場所となる拠点は1か所であってもよいし、3か所以上であってもよい。
前述した実施形態の変形例1に係る配車管理システムにおいては、配車処理部106aが乗車場所(出発地)ONと降車場所(目的地)DNとを2つ目以降の経由地として挿入する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、配車処理部106aは、乗車場所(出発地)ONを1つ目の経由地として挿入してもよい。
実施形態の変形例1に係る配車管理システム1aによれば、前述した実施形態に係る配車管理システム1において、配車処理部106aは、逐次最適挿入法に基づいて、受付部が受け付けた乗車予約要求に含まれる乗車場所と降車場所を一又は複数の既存運行スケジュールのいずれかに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する。
このように構成することによって、既存デマンドの順序を変えずに新規デマンドの挿入を試みることができる。
また、前述した配車管理システム1aにおいて、配車処理部106aは、車両の運行時間中の休憩時間以外の時間に基づいて、受付部が受け付けた乗車予約要求に含まれる乗車場所と降車場所を既存運行スケジュールに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する。このように構成することによって、既存運行スケジュールの運行時間に基づいて、新規運行スケジュールを既存運行スケジュールに挿入できるかを判定できる。
また、前述した配車管理システム1aにおいて、配車処理部106aは、既存運行スケジュールが、乗車場所を出発する時刻と出発する時刻から所定の時間前の時刻との間に乗車場所に到着することと、降車場所へ到着する時刻と到着する前記時刻から所定の時間前の時刻との間に降車場所に到着することとを満たすかを判定する。このように構成することによって、新規デマンドを挿入できるかを判定できる。
(実施形態の変形例2)
(配車管理システム)
本発明の実施形態の変形例2に係る配車管理システム1bの構成例は、図1を適用できる。ただし、管理サーバ100の代わりに管理サーバ100bを備える。実施形態の変形例2に係る配車管理システム1bは、実施形態と同様にデマンド型の交通管理システムである。
ユーザーは、端末装置20-1に対して車両を予約する操作を行う。端末装置20-1は、ユーザーの操作に基づいて、乗車予約情報(デマンド)を含む、管理サーバ100bを宛先とする乗車予約要求を作成する。端末装置20-1は、作成した乗車予約要求を管理サーバ100bへ送信する。
管理サーバ100bは、端末装置20-1が送信した乗車予約要求を受信する。管理サーバ100bは、車両を待機させる拠点の位置情報を記憶している。管理サーバ100bは、受信した乗車予約要求に含まれる乗車予約情報を取得し、取得した乗車予約情報と、記憶している拠点の位置情報とに基づいて、第1拠点から、乗車場所と降車場所とを経由して、第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する。
管理サーバ100bは、経路の検索結果に基づいて、第1拠点を第1時刻に出発し、乗車場所と降車場所とを経由して第2時刻に第1拠点又は第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成する。管理サーバ100bは、作成した新規運行スケジュールと既に運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する。
管理サーバ100bは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれにも重複しないことによって、新規のデマンド単体でのトリップの形成が可能であるか否かを判定する。また、管理サーバ100bは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれかに重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップの形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
管理サーバ100bは、新規運行スケジュールの運行が可能であると判定した場合には、新規運行スケジュールを含む端末装置20-1を宛先とする、乗車予約応答を作成する。管理サーバ100bは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。また、管理サーバ100bは、新規運行スケジュールを含む車載器30を宛先とする、配車要求を作成する。管理サーバ100bは、作成した配車要求を車載器30へ送信する。
管理サーバ100bは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存のトリップの時間帯と車両の運行停止時間と休憩時間とのいずれかと重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップ形成が不可能であると判定した場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
管理サーバ100bは、既存トリップへの新規のデマンド挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と車両の運行停止時間と休憩時間とのいずれかと重複しないことによって、既存トリップへの新規のデマンド挿入後のトリップの形成が可能であるか否かを判定する。
管理サーバ100bは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みたが、一つも挿入可能な組み合わせがなかった場合は、その新規デマンドを満たす配車が不可能であると判定する。管理サーバ100bは、配車が不可能であると判定した場合に、配車不可能であることを示す情報を含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。管理サーバ100bは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。
管理サーバ100bは、既存トリップへの新規デマンドの挿入を試みた結果、一つ以上挿入可能な組み合わせがある場合は、一又は複数の組み合わせの各々について配車の遅延コストを後述する方法によって導出する。管理サーバ100bは、一又は複数の組み合わせのうち、最も遅延コストの少ない組み合わせに該当する配車を選定する。
管理サーバ100bは、配車可能であることを示す情報と選定した配車のトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。管理サーバ100bは、作成した乗車予約応答を端末装置20-1へ送信する。管理サーバ100bは、配車が可能であると判定した場合に、そのトリップを特定する情報とを含む、選定された配車に該当する車両に搭載された車載器30を宛先とする配車要求を作成する。管理サーバ100bは、作成した配車要求を車載器30へ送信する。
以下、配車管理システム1bに含まれる端末装置20-1と、端末装置20-2と、端末装置20-3と、車載器30と、管理サーバ100bとのうち、実施形態と異なる管理サーバ100bについて説明する。
(管理サーバ100b)
管理サーバ100bは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。管理サーバ100bは、通信部102と、受付部104と、配車処理部106bと、経路検索部108と、記憶部110とを備える。
配車処理部106bは、配車処理部106aを適用できる。ただし、配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップが成立するかどうかを、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯に加え車両の運行停止時間と、休憩時間と重複しているかどうかを判定する点で前述した実施形態、実施形態の変形例1とは異なる。
配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれにも重複しないかを判定する。配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれにも重複しない場合には、新規デマンド単体でのトリップ形成が可能であると判定する。配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップ形成が可能であると判定した場合は、配車が可能であると判定する。
配車処理部106bは、配車が可能であると判定した場合に、配車可能であることを示す情報と、新規デマンド単体でのトリップを特定する情報とを含む、端末装置20-1を宛先とする乗車予約応答を作成する。配車処理部106bは、作成した乗車予約応答を通信部102へ出力する。配車処理部106bは、配車が可能であると判定した場合に、新規デマンド単体でのトリップを特定する情報を含む、車載器30を宛先とする配車要求を作成する。配車処理部106bは、作成した配車要求を通信部102へ出力する。
配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップの時間帯が既存トリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれかと重複することによって、新規のデマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
一例として、配車処理部106bが、逐次最適挿入法に基づいて既存トリップへの新規デマンドの挿入が可能であるかを判定する場合について説明を続ける。配車処理部106bは、既存トリップへの新規デマンド挿入を逐次最適挿入法の考え方に基づいて、既存デマンドの順序を変えずに新規デマンドの挿入を試みる。一例として、トリップ内にN―1個の既存デマンドがあり、新たにN番目のデマンドを挿入する場合について説明を続ける。乗車場所(出発地)ONと降車場所(目的地)DNとを2つ目以降の経由地として挿入する場合について、即時予約の場合と、事前予約で希望する出発時刻が指定された場合と、事前予約で希望する到着時刻が指定された場合との3通りに分けて説明する。
(即時予約の場合)
図7を参照して説明する。配車処理部106bは、tONを乗車場所Oの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。配車処理部106bは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが前述した式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たし、さらに挿入後のトリップが他トリップの時間帯と、車両の運行停止時間と、休憩時間といずれにも重複していないかどうかで判定する。
配車処理部106bは、tONmaxをこの時点のtONとし、tDNminをこの時点のtDNと定める。
(事前予約で希望する出発時刻が指定された場合)
図8を参照して説明する。配車処理部106bは、tONを乗車場所ONの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。希望する出発時刻をtONmaxとする。配車処理部106bは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが前述した式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たすこと、新規デマンドの希望する出発時刻に関する前述した式(5)に示される条件を満たすこと、さらに挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間とのいずれにも重複していないかどうかで判定する。
配車処理部106bは、tDNminをこの時点のtDNと定める。
(事前予約で希望する到着時刻が指定された場合)
図9を参照して説明する。配車処理部106bは、tONを乗車場所ONの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出し、tDNを降車場所DNの一つ前の経由地の出発時刻に移動時間を加算して算出する。希望到着時刻をtDNmaxとする。配車処理部106bは、このような挿入が可能であるかどうかを、既存デマンドが前述した式(3)と式(4)とに示される各条件を依然として満たすこと、新規デマンドの希望する到着時刻に関する前述した式(6)に示される条件を満たすこと、さらに挿入後のトリップが他のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間と、休憩時間とのいずれにも重複していないかどうかで判定する。
配車処理部106bは、tONmaxをこの時点のtONと定める。
配車処理部106bが、新規デマンドのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存トリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両を運行しない時間と重複しているかどうかを判定する処理について具体的に説明する。休憩時間の時刻が固定されている場合について、図6を参照して説明する。
図6に示される例では、前述したように、既存トリップに該当する運行時間は9時から17時半までに設定され、運行時間のうち昼12時頃から1時間程度の固定された時間の休憩時間が設定されている。休憩時間は、車両を運行しない時間の一例である。9時から12時までの時間を時間帯Aとし、13時から17:30までの時間を時間帯Bとする。配車処理部106bは、新規デマンドのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存トリップの時間帯と、車両の運行停止時間と、休憩時間と重複しているかどうかを判定する際に、新規デマンドのトリップのtBS~tBGの時間帯が時間帯Aと時間帯Bと休憩時間とののいずれかと重複するかを判定する。
図12は、実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例1を示す図である。図12において、横軸は時間である。図12に示される例では、既存トリップに該当する運行時間は9時から17時半までに設定され、休憩時間などの車両の運行を停止する時間は動的に決定される。つまり、休憩時間などの車両の運行を停止する時間の時間は可変である。配車処理部106bは、車両が拠点にて待機している時間を休憩時間とみなし、連続運転時間をTworkとする。また、運転開始または運転再開後Twork以内またはTwork経過後、Trest以上の休憩時間をとらなければいけないとする。
配車処理部106bは、新規デマンドのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存トリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両の運行を停止する時間とのいずれかと重複しているかどうかを判定する際に、新規デマンドのトリップのtBS~tBGの時間帯がTworkとTrestとを含む各タイムウィンドウのうちTworkと重複するかを判定する。配車処理部106bは、拠点での待機時間がTrest以上であることを確認する。このようにTworkとTrestとを含む各タイムウィンドウの中でTrest以上の拠点待機時間が確保されていることを確認することによって、動的な休憩時間の設定が可能となる。このように構成することによって、新規デマンドの成立率を向上させることが可能となる。
(配車管理システムの動作)
実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の一例は、図11を適用できる。ただし、ステップS5-2と、ステップS8-2との処理が異なる。
ステップS5-1では、管理サーバ100bにおいて、配車処理部106bは、経路検索部108が出力した経路を検索した結果を示す情報と要する時間を導出した結果を示す情報とを取得する。配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップの形成が可能であるかを判定する。配車処理部106は、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両の運行を停止する時間とのいずれかと重複しているかどうかを判定する。
配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両の運行を停止する時間とのいずれにも重複していない場合には新規デマンド単体でのトリップの形成が可能であると判定する。配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両の運行を停止する時間とのいずれかに重複している場合には新規デマンド単体でのトリップの形成が不可能であると判定する。
ステップS8-2では、管理サーバ100bにおいて、配車処理部106bは、新規デマンド単体でのトリップのtBS~tBGの時間帯が既存のトリップの時間帯と、車両の運行停止時間、休憩時間などの車両の運行を停止する時間とのいずれかに重複することによって、新規デマンド単体でのトリップ形成が不可能な場合は、重複する既存トリップへの新規のデマンド挿入が可能であるか判定を行う。
前述した実施形態の変形例2において、動的に休憩時間を設定する場合において、車掌と車両とにとっての休憩時間などの車両を運行しない時間を設定する自由度を確保するために、休憩時間を任意のタイミングで固定してもよい。例えば、前日までの乗車予約要求については固定時間を設けず、前述した条件に従って、新規デマンド単体でのトリップを形成し、新規デマンド単体でのトリップを形成できるか否かを判定してもよい。
また、新規デマンド単体でのトリップを形成できない場合には、重複する既存トリップへ新規デマンドを挿入できるか否かを判定してもよい。その後、車掌や車両にとって都合のよい休憩時間を残存する待機時間の中から固定値として設定してもよい。以降は、固定された休憩時間を含めた休憩時間に関する条件を用いる。この方法により、デマンドの成立率と休憩時間の自由度の両立が可能となる。
前述した実施形態の変形例2において、拠点の数は複数であってもよい。具体的には、主拠点とする拠点Aと、休憩時間の時刻が固定されている場合にその休憩時間(固定休憩時間)中の拠点とする拠点Bを設定する。この場合の運用について説明する。
図13は、実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例2を示す図である。図13において、横軸は時間であり、四角で囲まれた「A」は拠点Aを示し、四角で囲まれた「B」は拠点Bを示す。車両は運行が開始された場合と運行が終了した場合とに拠点Aに位置する。図13に示す場合には、休憩時間開始時に拠点Aから拠点Bへ移動し(1)、休憩時間終了時に拠点Bから拠点Aへ移動する(2)必要がある。このため、休憩時間の前後の専用のトリップを予め形成してもよい。休憩時間の前後の専用のトリップを予め形成することによって、休憩時間開始時に拠点Aから拠点Bへ移動し、休憩時間終了時に拠点Bから拠点Aへ移動することを減少させることができる。頻繁にデマンドが発生する場所に拠点Aを設定し、車両の充電・給油・メンテナンスが可能な場所に拠点Bを設定するようにしてもよい。
図14は、実施形態の変形例2に係る配車管理システムの動作の例3を示す図である。図14において、横軸は時間であり、四角で囲まれた「A」は拠点Aを示し、四角で囲まれた「B」は拠点Bを示す。車両は運行が開始された場合と運行が終了した場合とに拠点Aに位置する。図14に示すように、トリップ終了時に帰着する拠点をトリップの最終デマンドの目的地に最も近い拠点から選択する。新規トリップの形成時、トリップ開始時に出発する拠点は直前のトリップの帰着拠点とし、トリップ終了時に帰着する拠点は直後のトリップがある場合はその直後のトリップが出発する拠点とし、ない場合は該当トリップの最終デマンドの目的地に最も近い拠点を選択する。この方法では、拠点への帰着に要する時間を短縮することができる。
実施形態の変形例2に係る配車管理システム1bによれば、前述した配車管理システム1bにおいて、配車処理部106bは、新規運行スケジュールの運行時間帯と、車両の運行を停止する時間と、休憩時間との間で重複するかをさらに判定する。
このように構成することによって、新規運行スケジュールの運行が可能であるかを判定できる。新規運行スケジュールの運行時間帯と、車両の運行を停止する時間と、休憩時間との間で重複しない場合には新規運行スケジュールの運行が可能であると判定できる。新規運行スケジュールの運行時間帯と、車両の運行を停止する時間と、休憩時間との間で重複する場合には新規運行スケジュールの運行が不可能であると判定できる。
また、前述した配車管理システム1bにおいて、配車処理部106bは、新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールのいずれかの運行時間帯と、車両を運行しない時間との間で重複するかをさらに判定する。
このように構成することによって、新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールの運行が可能であるかを判定できる。新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールの運行時間帯とその既存運行スケジュール以外の一又は複数の既存運行スケジュールの各々の運行時間帯と、車両を運行しない時間とのいずれの間で重複しない場合には新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールの運行が可能であると判定できる。新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールの運行時間帯とその既存運行スケジュール以外の一又は複数の既存運行スケジュールの各々の運行時間帯と、車両を運行しない時間とのいずれかとの間で重複する場合には新規運行スケジュールを挿入した既存運行スケジュールの運行が不可能であると判定できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してコンピュータプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1、1a、1b…配車管理システム、20-1、20-2、20-3…端末装置、30…車載器、100、100a、100b…管理サーバ、102…通信部、104…受付部、106、106a、106b…配車処理部、108、108a、108b…経路検索部、110…記憶部、110a…デマンド情報、110b…車両情報、110c…ユーザー情報

Claims (13)

  1. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムであって、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付ける受付部と、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶する記憶部と、
    前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と、前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する経路検索部と、
    前記経路検索部による検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する配車処理部と
    を備え
    前記配車処理部は、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理システム。
  2. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムであって、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付ける受付部と、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶する記憶部と、
    前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と、前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索する経路検索部と、
    前記経路検索部による検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定する配車処理部と
    を備え
    前記配車処理部は、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理システム。
  3. 前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールの運行時間帯と一又は複数の既存運行スケジュールとの各々の運行時間帯との間で重複するかを判定する、請求項1又は請求項2に記載の配車管理システム。
  4. 前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールの運行時間帯と、車両の運行を停止する時間と、休憩時間との間で重複するかをさらに判定する、請求項に記載の配車管理システム。
  5. 前記配車処理部は、逐次最適挿入法に基づいて、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所と前記降車場所を一又は複数の前記既存運行スケジュールのいずれかに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配車管理システム。
  6. 前記配車処理部は、車両の運行時間中の休憩時間以外の時間に基づいて、前記受付部が受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所と前記降車場所を前記既存運行スケジュールに挿入することによって、運行スケジュールを作成できるかを判定する、請求項に記載の配車管理システム。
  7. 前記配車処理部は、前記既存運行スケジュールが、乗車場所を出発する時刻と出発する前記時刻から所定の時間前の時刻との間に前記乗車場所に到着することと、降車場所へ到着する時刻と到着する前記時刻から所定の時間前の時刻との間に前記降車場所に到着することとを満たすかを判定する、請求項又は請求項に記載の配車管理システム。
  8. 前記配車処理部は、前記新規運行スケジュールを挿入した前記既存運行スケジュールのいずれかの運行時間帯と、車両を運行しない時間との間で重複するかをさらに判定する、請求項から請求項のいずれか一項に記載の配車管理システム。
  9. 前記配車処理部は、前記車両が前記第1拠点を出発する時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の配車管理システム。
  10. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムが実行する配車管理方法であって、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、
    受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、
    検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップと
    を有し、
    前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理方法。
  11. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムが実行する配車管理方法であって、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、
    受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、
    検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の車両の各々の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップと
    を有し、
    前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成する、配車管理方法。
  12. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムのコンピュータに、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と乗車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、
    受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、
    検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップと
    を実行させ
    前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記乗車時刻に前記乗車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成させる、コンピュータプログラム。
  13. 予約に応じて車両を運行するデマンド型の配車管理システムのコンピュータに、
    ユーザーから乗車場所を特定する情報と降車場所を特定する情報と降車時刻を特定する情報とを含む乗車予約要求を受け付けるステップと、
    車両を待機させる拠点の位置情報を記憶部に記憶させるステップと、
    受け付ける前記ステップで受け付けた前記乗車予約要求に含まれる前記乗車場所を特定する情報と前記降車場所を特定する情報と前記記憶部に記憶されている前記拠点の前記位置情報とに基づいて、第1拠点から、前記乗車場所と前記降車場所とを経由して、前記第1拠点又は第2拠点までの経路を検索するステップと、
    検索する前記ステップによる検索結果に基づいて、前記第1拠点を第1時刻に出発し前記乗車場所と前記降車場所とを経由して第2時刻に前記第1拠点又は前記第2拠点に帰着するまでの車両の新規運行スケジュールを作成し、作成した新規運行スケジュールと運行している一又は複数の既存運行スケジュールとに基づいて、前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップと
    を実行させ、
    前記新規運行スケジュールの運行が可能であるか否かを判定するステップでは、前記降車時刻に前記降車場所に到着できる出発時刻と前記第1拠点から前記乗車場所までの移動時間と前記乗車場所から前記降車場所までの移動時間と前記降車場所から前記第2拠点までの移動時間とに基づいて、前記新規運行スケジュールを作成させる、コンピュータプログラム。
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