JP7368772B2 - 情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラム - Google Patents

情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラムに関するものである。
近年、コンピュータネットワークを介して携帯端末等の情報処理装置に配信されるウェブサイト(Webページ,Webサービス)やオンラインゲーム、アプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」という。)等のオンラインサービスが広く普及している。
オンラインサービスの一つに、ユーザ自身が撮影した動画を投稿し、他のユーザによる当該動画の視聴を可能とする動画投稿サイトがある。この動画投稿サイトには、ユーザ自身による歌唱動画等のパフォーマンス動画の投稿も行われている。そして、動画投稿サイトには、投稿された動画を視聴した視聴ユーザが当該動画に対して何らかの評価(判定)を行う機能が設けられている場合がある。
ここで、特許文献1には、歌い手の歌唱力に対し判定結果として歌い手の映像を変化させるカラオケ演奏装置が開示されている。このカラオケ演奏装置は、歌唱者の歌唱を視聴する視聴者が歌唱者の歌唱力の判定結果を入力し、判定結果に応じて歌唱者の映像に特定の画像を付加するものである。そして、特許文献1には、判定結果に応じた歌唱者の映像に対する画像の付加として、歌唱力が良いという判定結果の場合に歌唱者の映像即ち歌唱者の顔に対し王冠が頭に被せられ、歌唱力が悪いという判定結果の場合に歌唱者の顔の映像にペケマークが表示されたり、歌唱者の顔の映像が爆発する或いはひどく変形する等の変化を与えるようにカメラからの撮像信号を変調することが開示されている。
特開平6-250683号公報
特許文献1に開示されているカラオケ装置は、歌唱者による歌唱の終了時において、判定結果を示す判定信号をカウンタにより計数し、計数結果に応じて歌唱者の映像を変化させるものであるため、歌唱者による歌唱中に視聴者を盛り上げるものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、歌唱等を行うユーザの動画の配信中に視聴者や動画そのものを盛り上げることができる、情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラムは以下の手段を採用する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「情報処理装置」は、視聴ユーザが視聴可能なように動画を端末装置に配信する情報処理装置であって、前記視聴ユーザの前記端末装置から配信中の前記動画を装飾する装飾画像の表示指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記表示指示を受け付けた後に、前記装飾画像を前記動画に重畳する重畳手段と、前記装飾画像が重畳された前記動画を前記端末装置へ配信する配信手段と、を備える。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「動画配信方法」は、視聴ユーザが視聴可能なように動画を端末装置に配信する第1工程と、前記視聴ユーザの前記端末装置から配信中の前記動画を装飾する装飾画像の表示指示を受け付ける第2工程と、前記表示指示を受け付けた後に、前記装飾画像を前記動画に重畳する第3工程と、前記装飾画像が重畳された前記動画を前記端末装置へ配信する第4工程と、を有する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「動画配信プログラム」は、視聴ユーザが視聴可能なように動画を端末装置に配信する情報処理装置が備えるコンピュータを、前記視聴ユーザの前記端末装置から配信中の前記動画を装飾する装飾画像の表示指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記表示指示を受け付けた後に、前記装飾画像を前記動画に重畳する重畳手段と、前記装飾画像が重畳された前記動画を前記端末装置へ配信する配信手段と、して機能させる。
上記「情報処理装置」には、以下に例示するように、種々の技術的限定を加えてもよい。また、同趣旨の技術的限定を、「動画配信方法」が実行する処理ステップや「動画配信プログラム」の機能に加えてもよい。
前記重畳手段は、前記動画の予め定められたタイミングで前記装飾画像を前記動画に重畳する。
前記タイミングは、前記動画において複数設けられ、前記重畳手段は、前記表示指示を受け付けた次回以降の前記タイミングで当該表示指示に応じた前記装飾画像を前記動画に重畳する。
前記動画は、楽曲が再生されながら録画される動画であり、前記タイミングは、前記楽曲に応じて複数設けられる。
前記動画に対して同じタイミングで重畳可能な前記装飾画像の最大数が予め設定され、前記重畳手段は、前記最大数を超えないように前記表示指示の受け付け順で前記装飾画像を前記動画に重畳する。
前記重畳手段は、前記動画の終了直前の所定タイミングにおいて、前記表示指示を受け付けたものの前記動画に重畳させていない前記装飾画像が存在する場合、前記所定タイミングにおいて当該装飾画像を全て前記動画に重畳する。
前記装飾画像は、ポイントが設定され、デザインが当該ポイントに応じて異なる。
前記動画において前記装飾画像が相対的に多いシーンの画像を前記動画から取得する取得手段を備える。
本発明によれば、歌唱等を行うユーザの動画の配信中に視聴者や動画そのものを盛り上げることができる、という効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るカラオケシステムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係るサーバの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末の電気的構成を示すブロック図である 。 本発明の第1実施形態に係る歌唱動画を撮影する場合における携帯端末の画 面表示を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る歌唱動画を視聴する場合における携帯端末の画 面表示を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る投銭エフェクト画像の選択を行う場合の画面表 示を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る投銭エフェクト画像が重畳された歌唱動画を示 す図である。 本発明の第1実施形態に係る投銭エフェクト画像の重畳タイミングを示す模 式図である。 本発明の第1実施形態に係る投銭エフェクト機能に関する機能ブロック図で ある。 本発明の第1実施形態に係る投銭エフェクト処理の流れを示すフローチャ ートである。 本発明の第2実施形態に係る投銭エフェクト画像の重畳タイミングを示す 模式図である。 本発明の第2実施形態に係る投銭エフェクト処理の流れを示すフローチャ ートである。 本発明の他の実施形態に係る投銭エフェクト画像を示す図である。
以下に、本発明に係る情報処理装置、動画配信方法及び動画配信プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
[1.第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態では、パフォーマーが自身のパフォーマンスを携帯端末を用いて動画として記録してサーバへ送信することで動画投稿サイトにアップロードする。動画投稿サイトにアップロードされた動画(投稿動画)は、携帯端末を介して視聴可能とされる。なお、本実施形態では、パフォーマンスを歌唱とし、パフォーマーを歌唱ユーザとし、動画投稿サイトにアップロードされる動画を歌唱動画とする。また、動画投稿サイトにアップロードされた歌唱動画を視聴するユーザを視聴ユーザという。
[1-1.カラオケシステムの構成]
図1は、本実施形態に係るカラオケシステム1の概略構成図である。カラオケシステム1は、通信回線2、複数の携帯端末3(携帯端末3A,3B)、及びサーバ4を含んで構成される。
通信回線2は、コンピュータネットワークを形成するものであり、例えば、電気事業者によって提供される広域通信回線である。
携帯端末3は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン等の情報処理端末であり、オンラインサービスをユーザが利用するために用いられる。携帯端末3は、画像を表示するタッチパネルディスプレイ3a、音を出力するスピーカー3b、音が入力されるマイクロフォン3c、被写体を撮影するカメラ3d、及びイヤホン(不図示)が接続されるイヤホン端子3e等を備える。なお、ここでいう撮影とは、カメラ3dが機能し、録画の有無にかかわりなく被写体がタッチパネルディスプレイ3aに表示されている状態である。タッチパネルディスプレイ3aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)及びタッチセンサを備える。LCDは、各種画像を表示し、タッチセンサは、指、スタイラス、又はペン等の指示体を用いて行われる各種入力操作を受け付ける。以下の説明ではタッチパネルディスプレイ3aを画面3aともいう。
サーバ4は、通信回線2を介して、携帯端末3へオンラインサービスを提供する情報処理装置である。なお、図1の例では、歌唱ユーザは、携帯端末3Aから自身の歌唱動画(歌唱動画データ)をサーバ4へ送信することで当該歌唱動画を動画投稿サイトにアップロードする。そして、視聴ユーザは、携帯端末3Bを用いて動画投稿サイトへアクセスし、当該歌唱動画を視聴する。なお、歌唱ユーザは、携帯端末3Aを用いて動画投稿サイトへアクセスすることで、自身がアップロードした歌唱動画を視聴することも可能である。また、携帯端末3Bのユーザが歌唱ユーザとなり、歌唱動画を動画投稿サイトにアップロードすることも可能である。
[1-2.サーバの構成]
図2は、本実施形態に係るサーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るサーバ4は、サーバ4全体の動作を司る主制御部であるCPU(Central Processing Unit)20、各種プログラム及び各種データ等が予め記憶されたROM
(Read Only Memory)22、CPU20による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)24、各種プログラム及び各種データを記憶する記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)26を備えている。
HDD26は、携帯端末3Aから送信された歌唱動画データ、すなわち動画投稿サイトにアップロードされた歌唱動画データや、歌唱ユーザが歌唱可能な楽曲を示す楽曲データ等を記憶する。なお、記憶手段は、HDD26に限らず、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等の他の記憶媒体であってもよい。
さらに、サーバ4は、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部28、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ30、通信回線2を介して携帯端末3等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う外部インタフェース32を備えている。
これらCPU20、ROM22、RAM24、HDD26、操作入力部28、モニタ30、及び外部インタフェース32は、システムバス34を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU20は、ROM22、RAM24、及びHDD26へのアクセス、操作入力部28に対する操作状態の把握、モニタ30に対する画像の表示、並びに外部インタフェース32を介した他の情報処理装置等との各種データの送受信等を行なうことができる。
[1-3.携帯端末の電気的構成]
図3は、携帯端末3の電気的構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末3は、図1に示される構成に加え、主制御部40、主記憶部42、補助記憶部44、通信部46、及び操作ボタン48を備える。
主制御部40は、例えば、CPU、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、携帯端末3の全体の動作を制御する。
主記憶部42は、例えば、RAMやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、主制御部40による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
補助記憶部44は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、画像等の各種データ及び主制御部40の処理に利用されるプログラム等を保存する。補助記憶部44に記憶されるプログラムは、例えば、携帯端末3の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、電子メールやウェブブラウジング、その他各種機能を実現するためのプログラム等である。また、補助記憶部44には、歌唱動画の撮影や投稿及び動画投稿サイトを視聴するためのアプリケーション
(以下「動画投稿視聴アプリ」という。)が予め記憶されている。
通信部46は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線2に接続する機能を有する。なお、通信部46は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。
操作ボタン48は、携帯端末3の側面に設けられ、携帯端末3を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカー3bが出力する音のボリューム調整ボタン等である。
これら主制御部40、主記憶部42、補助記憶部44、通信部46、操作ボタン48、タッチパネルディスプレイ3a、スピーカー3b、マイクロフォン3c、カメラ3d、及びイヤホン端子3eは、システムバス49を介して相互に電気的に接続されている。従って、主制御部40は、主記憶部42及び補助記憶部44へのアクセス、タッチパネルディスプレイ3aに対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ3aや操作ボタン48に対する操作状態の把握、マイクロフォン3cへの音の入力、スピーカー3b又はイヤホン端子3eに接続されたイヤホンからの音の出力、カメラ3dに対する制御、及び通信部46を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行える。
[1-4.歌唱ユーザによる歌唱動画の撮影]
歌唱ユーザが、携帯端末3Aを用いて歌唱動画を撮影する場合について説明する。
歌唱ユーザは、歌唱動画を撮影する場合、携帯端末3Aに動画投稿視聴アプリを起動させる。動画投稿視聴アプリが起動すると、携帯端末3Aは複数の楽曲データを記憶したサーバ4にアクセスする。そして、歌唱ユーザは、動画投稿視聴アプリから自身で歌唱するための楽曲を任意に選択し、サーバ4から楽曲データを携帯端末3Aへダウンロードする。そして、歌唱ユーザは、動画投稿視聴アプリを用いて任意のタイミングで楽曲を再生して歌唱を行う。動画投稿視聴アプリは、楽曲の再生を開始すると共に、カメラ3dによって動画の撮影を開始する。すなわち、歌唱動画は、携帯端末3Aから楽曲が再生されながら携帯端末3Aによって撮影された動画である。
なお、楽曲データには、歌詞データも関連付けられており、楽曲データがサーバ4から携帯端末3Aにダウンロードされる場合には関連付けられている歌詞データも携帯端末3Aにダウンロードされる。なお、以下の説明において、楽曲データには歌詞データも含まれるものとする。
図4は、歌唱動画を撮影する場合における携帯端末3Aの画面3aにおける表示状態(以下「画面表示」という。)の一例である。
図4に示されるように画面3aは、歌詞表示領域50A及び撮影画像表示領域50Bに分けられる。歌詞表示領域50Aは、ユーザが歌唱する楽曲の歌詞を示す歌詞画像52、楽曲の音程を示す音程画像54、及び撮影の進行度合いを示す進行バー56を含む。
歌詞画像52及び音程画像54は、楽曲の進行に応じて更新される。本実施形態では、一例として、歌詞画像52及び音程画像54は数フレーズずつ更新して歌詞表示領域50Aに表示される。なお、歌詞画像52と音程画像54の更新タイミングは同じであってもよいし、異なってもよい。
歌詞画像52は、一例として、歌詞を複数段(図4の例では2段)で表示し、歌唱ユーザが現在歌唱すべき歌詞を把握可能なように、上段の歌詞の色が楽曲の進行に合わせて左端から右端へ変化する。上段の歌詞の色の変化が右端に達すると、下段の歌詞が上昇して上段に表示されると共に新たな歌詞が下段に表示され、楽曲の進行に合わせて再び上段の歌詞の色が左端から右端へ変化する。
音程画像54は、一例として、複数の音程バー54Aが音程の強弱に合わせて左右方向に階段状に表示される。そして、歌唱ユーザが現在歌唱すべき歌詞の音程を把握可能なように、楽曲の進行に合わせて音程バー54Aの色が左端から右端へ変化すると共にポインタ54Bが左端から右端へ移動する。音程バー54Aの色の変化及びポインタ54Bが右端に達すると、次の音程を示す音程画像54が更新表示される。
進行バー56は、一例として、左端から右端までの長さが楽曲全体の長さを示す。楽曲の再生が開始すると楽曲の再生位置を示すポインタ56Aが左端から右端へ移動し、ポインタ56Aが右端に達すると楽曲の終了となる。なお、ポインタ56Aが通過した進行バー56は、進行前の位置に比べて太く表示される。
歌唱動画の録画は、歌唱ユーザが楽曲を選択した後、画面3aに表示される録画開始ボタン(不図示)をクリックしてから所定時間後(例えば10秒後)に開始される。また、動画の録画開始と終了は、楽曲の開始と終了に一致してもよいが、これに限らず、楽曲の開始所定時間前(例えば5秒前)から動画の録画が開始してもよいし、楽曲の終了所定時間後(例えば5秒後)に動画の録画が終了してもよい。
歌唱ユーザは、イヤホンをイヤホン端子3eに接続して再生される楽曲をイヤホンを用いて聴き、当該楽曲に合わせて歌唱する。携帯端末3Aは、カメラ3dによって歌唱ユーザを撮影すると共に、マイクロフォン3cによって歌唱ユーザの歌唱を録音する。すなわち、マイクロフォン3cは再生される楽曲の音は取得しない。そして、携帯端末3Aはマイクロフォン3cで取得した歌唱ユーザの歌声を録音し、歌唱データとする。
なお、歌唱データは、フィルタリング処理によって人間の声の周波数帯域を抽出したものとされてもよい。このフィルタリング処理によって、歌唱ユーザの周辺環境に起因する雑音が歌唱データから取り除かれることになるので、録音される歌唱ユーザの歌声がより鮮明となる。
そして、動画投稿視聴アプリは、楽曲データ及び歌唱データに録画データを組み合わせることで、サーバ4へ送信可能な歌唱動画データとする。なお、ユーザは、一例として、歌唱動画データをサーバ4へ送信するタイミング、すなわち、動画投稿サイトへアップロードするタイミングとして下記の2種類のうち一つを選択できる。
一つは、歌唱ユーザが歌唱しながらリアルタイムで歌唱動画データを動画投稿サイトへアップロードするライブ配信である。ライブ配信では、視聴ユーザは歌唱ユーザによる歌唱をリアルタイムで視聴することになる。もう一つは、楽曲の歌唱が完了した後に、歌唱ユーザが任意のタイミングで動画投稿サイトへ歌唱動画データをアップロードする非ライブ配信である。
歌唱ユーザは、ライブ配信を行う場合には歌唱動画の録画前にライブ配信を行うための設定を行い、動画の録画開始と共に歌唱動画データが動画投稿サイトへアップロードされるようにする。なお、ライブ配信の場合には、歌唱動画データは携帯端末3Aに記憶されることなく、動画投稿サイトへアップロードされてもよい。
なお、ライブ配信を行う場合の設定として、視聴ユーザがライブ配信で当該歌唱動画を視聴可能とする第1ライブ配信設定、ライブ配信後でも視聴ユーザが当該歌唱動画を視聴可能とする第2ライブ配信設定の何れか歌唱ユーザが設定可能とされる。すなわち、第1ライブ配信設定では、ライブ配信が終了するとサーバ4から歌唱動画データが削除され、視聴ユーザはライブ配信の終了後にライブ配信された歌唱動画の視聴ができない。一方、第2ライブ配信では、ライブ配信が終了してもサーバ4が当該歌唱動画データを記憶し続けるので、視聴ユーザはライブ配信の終了後でも非ライブ配信として当該歌唱動画の視聴ができる。
なお、非ライブ配信を行う場合には、歌唱動画データは携帯端末3Aに一旦記憶され、歌唱ユーザが動画投稿視聴アプリを操作することで任意のタイミングで動画投稿サイトへ歌唱動画をアップロードする。
[1-5.視聴ユーザによる歌唱動画の視聴]
視聴ユーザが、携帯端末3Bを用いて歌唱動画を視聴する場合について説明する。
視聴ユーザは、歌唱動画を視聴する場合、携帯端末3Bに動画投稿視聴アプリを起動させる。動画投稿視聴アプリが起動すると、携帯端末3Bは複数の歌唱動画データを記憶したサーバ4、すなわち動画投稿サイトにアクセスする。そして、視聴ユーザは、動画投稿視聴アプリを介して視聴したい歌唱動画を選択して画面3aに表示させる。なお、サーバ4による携帯端末3Bへの歌唱動画の配信手法は一例として、ストリーミング配信である。
図5は、歌唱動画を視聴する場合における携帯端末3Bの画面表示の一例であり、ライブ配信が行われている場合の画面表示を示している。
画面3aには、歌唱動画が表示されると共に、歌唱ユーザ表示領域50C、歌詞表示領域50D、コメント入力表示領域50Eが設けられる。歌唱ユーザ表示領域50C、歌詞表示領域50D、コメント入力表示領域50Eは、歌唱動画に重畳して表示されてもよい。
歌唱ユーザ表示領域50Cには、歌唱動画を投稿した歌唱ユーザのユーザ名、ライブ配信であるか否かの表示、歌唱している楽曲の名称が表示される。
歌詞表示領域50Dには、歌唱動画の歌詞が表示される。なお、表示される歌詞は、一例として、複数フレーズずつであり、楽曲の進行に合わせて歌詞の色が左端から右端へ変化する。なお、歌詞表示領域50Dは、一例として、歌詞を複数段で表示してもよい。この場合、上段の歌詞の色の変化が右端に達すると、下段の歌詞が上昇して上段に表示されると共に新たな歌詞が下段に表示され、楽曲の進行に合わせて再び上段の歌詞の色が左端から右端へ変化する。
コメント入力表示領域50Eには、コメントの入力欄が表示されると共に、歌唱動画を視聴している視聴ユーザのコメントがユーザ名と共に表示される。なお、一例として、視聴ユーザからのコメントが入力される毎にコメント入力表示領域50Eの最上段に当該コメントが追加表示され、それまでに表示されていたコメントは下方に繰り下がる。そして、コメントがコメント入力表示領域50Eに表示しきれなくなった場合には、コメント表示領域の右側にスクロールバー(不図示)が表示され、当該スクロールバーを視聴ユーザが操作することで、それまで画面3aに表示されなかったコメントが表示される。
さらに、画面3aには、視聴ユーザが各種操作を行うための操作アイコン58A~58Dが表示される。
操作アイコン58Aは、視聴ユーザが視聴している歌唱動画に視聴ユーザが共感等した場合にクリックされるアイコンであり、当該歌唱動画に対する操作アイコン58Aのクリックの総数が操作アイコン58Aの上方に表示される。
操作アイコン58Bは、画面3aに表示されている歌唱動画をライブ配信している歌唱ユーザに対して視聴ユーザが対戦(以下「対戦歌唱」という。)を申し込む場合にクリックされるアイコンである。対戦歌唱は、異なる歌唱ユーザによる複数の歌唱動画(第1歌唱動画、第2歌唱動画)を視聴ユーザが用いる携帯端末3Bの画面3aに同時に表示し、歌唱動画が同じ楽曲を交互に歌唱するものである。すなわち、操作アイコン58Bをクリックした視聴ユーザは、対戦歌唱を行う歌唱ユーザとなる。
操作アイコン58Cは、動画投稿視聴アプリに対する各種設定を視聴ユーザが行う場合にクリックされるアイコンである。
操作アイコン58Dは、画面3aに表示されている歌唱動画に対して装飾画像を重畳させる場合に視聴ユーザによってクリックされるアイコンである。なお、本実施形態に係る装飾画像は、その種類により金額が決められており、視聴ユーザが課金により購入可能とされている。そして、視聴ユーザは、操作アイコン58Dをクリックすることで、自身が視聴している歌唱動画に対して装飾画像を重畳させる。装飾画像が重畳された歌唱動画の歌唱ユーザは、重畳された装飾画像に応じた金銭を動画投稿サイトの運営者から受け取る。すなわち、視聴ユーザによる歌唱動画への装飾画像の重畳(表示指示)は、歌唱ユーザに対する、いわゆる投げ銭に相当する。
[1-6.投銭エフェクト機能]
本実施形態に係る動画投稿視聴アプリは、視聴ユーザの携帯端末3Bから配信中の歌唱動画を装飾する装飾画像(以下「投銭エフェクト画像」という。)の表示指示を受け付けた後に、投銭エフェクト画像を歌唱動画に重畳する投銭エフェクト機能を有する。なお、投銭エフェクト機能は、視聴ユーザが用いる携帯端末3Bの画面3aに表示されている操作アイコン58Dがクリックされた後に、画面3aに表示されている歌唱動画に投銭エフェクト画像を重畳させる処理を行う。すなわち、視聴ユーザは自身が共感する歌唱動画に対して投銭エフェクト画像を重畳させることで当該歌唱動画を装飾するので、投銭エフェクト機能は、歌唱動画の配信中に視聴者や歌唱動画そのものを盛り上げることができる。なお、投銭エフェクト機能は、動画投稿視聴アプリを介した視聴ユーザからの表示指示に応じてサーバ4によって実行される機能である。
[1-6-1.投銭エフェクト画像]
図6は、視聴ユーザが操作アイコン58Dをクリックした場合に遷移する携帯端末3Bの画面表示であり、視聴ユーザが選択可能な複数の異なる投銭エフェクト画像60が表示されている。投銭エフェクト画像60には、各々ポイントが設定され、デザインがポイントに応じて異なっている。視聴ユーザは、画面表示されている複数の投銭エフェクト画像60のうち、所有しているポイントで取得可能な一つを選択する。なお、デザインが異なるとは、例えば、形状や色彩又は向き等が異なることをいう。
一例として、ポイントは1ポイント毎に課金額が定められており、視聴ユーザはポイントを購入し、所有しているポイントに応じて選択可能な投銭エフェクト画像60の種類が増減する。視聴ユーザによって投銭エフェクト画像60が選択されると、視聴ユーザが所有しているポイントは選択した投銭エフェクト画像60のポイントに応じて減少する。なお、ポイントは課金による取得だけでなく、他のオンラインサービス等の利用によって増加してもよい。
図6に例示される投銭エフェクト画像60は、スポットライトを模した向きの異なる末広がりの4種類のスポットライト画像、スポットライト画像を複数組み合わせて各々色彩が異なる4種類の合体スポットライト画像である。投銭エフェクト画像60をスポットライトを模した画像とすることで、視聴ユーザはあたかもコンサート等に参加しているような感覚が得られる。なお、投銭エフェクト画像60は図6の例に限らず、他の画像であってもよい。
投銭エフェクト画像60は、歌唱動画に重畳される時間、換言すると画面3aに表示される時間(以下「表示時間」という。)が予め定められており、投銭エフェクト画像60によっては表示時間が異なってもよい。例えば、図6に示される5pの投銭エフェクト画像60は表示時間が0.3秒であり、20pの投銭エフェクト画像60は表示時間が0.5秒である。なお、図6に示される投銭エフェクト画像60は、スポットライトを模したものであるため、一例として、画面3aの上から下方向へ光が延伸するように、表示時間内で動的に変化してもよい。
また、投銭エフェクト画像60の選択そのものが、歌唱動画への投銭エフェクト画像60の表示指示に相当する。なお、以下の説明では、視聴ユーザによる携帯端末3Bを介した投銭エフェクト画像60の表示指示(選択)を、上述のように投銭入力という。
投銭入力は、ライブ配信又は非ライブ配信の歌唱動画にかかわらず動画投稿視聴アプリを用いて可能とされる。また、投銭入力は、歌唱動画の配信中に行われるので、視聴ユーザは自身が共感したそのときに投銭入力が可能であり、かつ視聴ユーザは自身が行った投銭入力によってエフェクト重畳歌唱動画をリアルタイムで視聴できる。
図7は、投銭エフェクト画像60として合体スポットライト画像が視聴ユーザによって選択されることで投銭入力が行われた場合に、投銭エフェクト画像60が重畳された歌唱動画(以下「エフェクト重畳歌唱動画」という。)の一例である。エフェクト重畳歌唱動画はサーバ4に記憶され、動画投稿サイトを介して投銭入力を行った視聴ユーザだけではなく他の視聴ユーザも視聴可能なように配信される。
エフェクト重畳歌唱動画は、一例として、レイヤー構造を有しており、投銭エフェクト画像60は歌唱動画とは異なるレイヤー(以下「エフェクトレイヤー」という。)とされている。エフェクトレイヤーは、歌唱動画に同期しており、視聴ユーザによる投銭入力に応じて新たな投銭エフェクト画像60が追加される。このようにエフェクト重畳歌唱動画がレイヤー構造を有することで、視聴ユーザは、エフェクト重畳歌唱動画であっても、動画投稿視聴アプリの設定を変更することで投銭エフェクト画像60の重畳を解除して歌唱動画を視聴できる。
[1-6-2.投銭エフェクト画像の重畳タイミング]
本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、視聴ユーザの携帯端末3Bから投銭入力を受け付けた後に、歌唱動画の予め定められたタイミング(以下「重畳タイミング」という。)で投げ銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。歌唱動画は、上述のように楽曲が再生されながら撮影された動画であり、重畳タイミングは楽曲に応じて離散的に複数設けられる。すなわち、歌唱動画には、重畳タイミングが設定されている楽曲データが関連付けられ、投銭エフェクト機能は、重畳タイミングが設定された楽曲データに基づいて、投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。
図8は、投銭エフェクト画像60の重畳タイミングを示す模式図である。図8においてTは重畳タイミングを示し、Pは重畳タイミングTの間(以下「非重畳期間」という。)を示している。
重畳タイミングTは、歌唱動画を盛り上げるために適切と考えられるタイミングであって楽曲毎に異なり、例えば、楽曲のテンポ、音程、ビート音、ガイドメロディ、小節、旋律、曲調、リズム等によって決定される。重畳タイミングTの決定は、例えば、人的に決定されてもよいし、所定のアルゴリズムによって楽曲を解析し、自動的に決定されてもよい。また、楽曲のテンポ等にかかわりなく、楽曲の最後部近辺に重畳タイミングTが設定されてもよい。図8の例では、楽曲の音程に基づいて重畳タイミングTが決定されており、音程が相対的に高い位置を重畳タイミングTとしている。
非重畳期間Pは、投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させない期間であり、重畳タイミングTの決定に伴い定められるものである。図8の例では、非重畳期間P1は重畳タイミングT1の前であり、非重畳期間P2は重畳タイミングT1,T2の間であり、非重畳期間P3は重畳タイミングT2の後である。
そして、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、投銭入力を受け付けた次回以降の重畳タイミングTに当該投銭入力に応じた投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。図8を参照して具体的に説明すると、非重畳期間P1に行われた投銭入力に対応する投銭エフェクト画像60は重畳タイミングT1で歌唱動画に重畳され、非重畳期間P2に行われた投銭入力に対応する投銭エフェクト画像60は重畳タイミングT2で歌唱動画に重畳され、非重畳期間P3に行われた投銭入力に対応する投銭エフェクト画像60は次の重畳タイミングTで歌唱動画に重畳される。
より具体的には、サーバ4は、非重畳期間Pで受け付けた投銭入力の内容を示す投銭入力情報をRAM24又はHDD26に設けられる投銭入力格納領域に記憶し、投銭入力情報により示される投銭エフェクト画像60を次回の重畳タイミングTで歌唱動画に重畳するように設定する。すなわち、非重畳期間Pで受け付けた投銭入力の数が多いほど、次回の重畳タイミングTで重畳される投銭エフェクト画像60が華やかになる。歌唱動画への重畳が完了した投銭入力情報は、投銭入力格納領域から削除される。なお、投銭入力情報は、投銭入力を行ったユーザ名、投銭エフェクト画像60、ポイント、投銭入力を行ったタイミング(歌唱動画開始からの時間)等である。
なお、一つの非重畳期間Pで受け付けた投銭入力が複数存在する場合は、受け付けた投銭入力に対応する複数の投銭エフェクト画像60が次回の重畳タイミングTにおいて全て重ねられて表示される。このため、同一の投銭エフェクト画像60が複数存在する場合、各々が重ねられると視聴ユーザは各々を認識し難くなる。そこで、重畳タイミングTで歌唱動画に重畳する投銭エフェクト画像60のうち、同一の投銭エフェクト画像60が複数存在する場合、投銭エフェクト機能は、一方の投銭エフェクト画像60の表示角度をずらして表示してもよい。例えば、投銭入力として、上から真下へ向かう一本のスポットライトの投銭エフェクト画像60が2つ入力された場合、投銭エフェクト機能は、一方の投銭エフェクト画像60を上から斜め右又は上から斜め左に向かう投銭エフェクト画像60として画面3aに表示する。
また、これに限らず、重畳タイミングTで重畳させる投銭エフェクト画像60が複数存在する場合には、投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させるタイミングを微小時間
(例えば0.1秒ずつ)ずらして表示してもよい。この場合、重畳タイミングTはある程度の時間幅(例えば5秒)を有する。
また、重畳タイミングTで重畳可能な投銭エフェクト画像60の最大数を予め定め、次回の重畳タイミングTで重畳される投銭エフェクト画像60の数が最大数を超える場合には、次々回以降の重畳タイミングTで投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させてもよい。
なお、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、一人の視聴ユーザが可能な投銭入力に制限を設けておらず、視聴ユーザがポイントを有する限り一つの歌唱動画に対して複数回の投銭入力が可能であり、また、一回の非重畳期間Pにおいても複数回の投銭入力が可能である。
このように、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、歌唱動画を盛り上げるために適切とされる重畳タイミングTで投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させるので、歌唱動画の配信中に視聴者や歌唱動画そのものを盛り上げることができる。
[1-6-3.画像切取機能]
動画投稿視聴アプリは、歌唱動画において投銭エフェクト画像60が相対的に多いシーンを当該歌唱動画から切り取る(コピーする)ことで、当該シーンの画像を取得する機能
(以下「画像切取機能」という。)を有してもよい。これにより、視聴ユーザは、歌唱動画の中でも盛り上がったシーンを他のサービス等に簡易に投稿可能となる。
画像切取機能は、例えば、重畳された投銭エフェクト画像60の数が最も多い重畳タイミングTを含む所定期間の歌唱動画を切り取ったり、当該重畳タイミングTに相当する画像を静止画として切り取る。画像切取機能によって切り取られた画像(動画又は静止画)は、一例として、携帯端末3Bへ送信され、補助記憶部44に記憶されるが、これに限らず、視聴ユーザが登録しているSNS(Social Networking Service)等に投稿されてもよい。
[1-7.投銭エフェクト機能の機能ブロック]
図9は、本実施形態に係る投銭エフェクト機能に関する機能ブロック図である。サーバ4が備えるCPU20は、投銭入力受付部70、投銭エフェクト重畳部72、動画配信部74、及び画像切取部76を備える。サーバ4が備える各機能によって実行される処理は、HDD26に記憶されているプログラムによって実現される。
投銭入力受付部70は、歌唱動画を装飾する投銭エフェクト画像60の表示指示(投銭入力)を、当該歌唱動画が配信されている視聴ユーザの携帯端末3Bから受け付ける。
投銭エフェクト重畳部72は、投銭入力受付部70が投銭入力を受け付けた後に、投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。なお、本実施形態に係る投銭エフェクト重畳部72は、投銭入力を受け付けた次回以降の重畳タイミングTで当該投銭入力に応じた投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。
動画配信部74は、動画投稿サイトへアップロードされた歌唱動画を視聴ユーザが用いる携帯端末3Bへ配信する。なお、歌唱動画に投銭エフェクト画像60が重畳されている場合、動画配信部74はエフェクト重畳歌唱動画を携帯端末3Bへ配信する。
画像切取部76は、歌唱動画において投銭エフェクト画像60が相対的に多いシーンを当該歌唱動画から取得し、当該シーンの静止画像又は当該シーンを含む動画像を取得する。
[1-8.動画配信処理のフローチャート]
図10は、サーバ4が備えるCPU20によって実行される本実施形態に係る投銭エフェクト処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る投銭エフェクト処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。
まず、ステップS100では、視聴ユーザが用いる携帯端末3Bへの歌唱動画の配信を動画配信部74が行う。
次のステップS102では、携帯端末3Bからの投銭入力を受け付けたか否かを投銭入力受付部70が判定し、肯定判定の場合はステップS104へ移行し、否定判定の場合はステップS106へ移行する。
ステップS104では、受け付けた投銭入力の内容を示す投銭入力情報を、投銭入力受付部70がHDD26(又はRAM24)の投銭入力格納領域に格納する。
ステップS106では、歌唱動画の進行が次の重畳タイミングTに達したか否かを投銭エフェクト重畳部72が判定し、肯定判定の場合はステップS108へ移行し、否定判定の場合はステップS114へ移行する。
ステップS108では、投銭入力格納領域に投銭入力情報が格納(記憶)されているか否かを投銭エフェクト重畳部72が判定し、肯定判定の場合はステップS110へ移行し、否定判定の場合はステップS114へ移行する。
ステップS110では、投銭入力格納領域に格納されている投銭入力情報により示される投銭エフェクト画像60を、投銭エフェクト重畳部72が歌唱動画に重畳する。
次のステップS112では、投銭エフェクト重畳部72が投銭入力格納領域から重畳済みの投銭入力情報を削除する。
次のステップS114では、歌唱動画の配信が終了したか否かを動画配信部74が判定し、否定判定の場合はステップS102へ戻る一方、肯定判定の場合は本投銭エフェクト処理を終了する。
以上説明したように、サーバ4は、視聴ユーザの携帯端末3Bから配信中の歌唱動画を装飾する投銭エフェクト画像60の表示指示である投銭入力を受け付け、投銭入力を受け付けた後の重畳タイミングTで投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳し、投銭エフェクト画像60が重畳された歌唱動画を携帯端末3Bへ配信する。
これにより、視聴ユーザが共感を得た歌唱動画は投銭エフェクト画像60によって装飾されるので、歌唱動画の配信中に視聴ユーザや歌唱動画そのものが盛り上がることになる。
[2.第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るカラオケシステム1、携帯端末3、及びサーバ4の構成は、第1実施形態に係るカラオケシステム1、携帯端末3、及びサーバ4の構成と同様であるので説明を省略する。
[2-1.投銭エフェクト画像の重畳タイミング]
本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、投銭入力を受け付ける毎に、換言すると、投銭入力の受け付けからさほどの時間遅れなく、当該投銭入力に対応する投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳するものである。なお、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、歌唱動画に対して同じタイミングで重畳可能な投銭エフェクト画像60の最大数(以下「最大重畳数」という。)が予め設定されている。そして、投銭エフェクト機能(投銭エフェクト重畳部72)は、最大重畳数を超えないように投銭入力の受け付け順で投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する。
図11は、本実施形態に係る投銭エフェクト画像60の重畳タイミングを示す模式図である。図11(A)は、本実施形態に係る投銭入力格納領域80の模式図であり、投銭入力格納領域80は、投銭入力を受け付けた時系列で投銭入力情報を格納する。なお、図11(A)における「投銭入力情報」の末尾の数字は、投銭入力の受け付け順を示す。
図11(B)は、横軸が時間経過を示し、縦軸が重畳させている投銭エフェクト画像60を模式的に示しており、図11(B)における数字は図11(A)に示される投銭入力の受け付け順に対応している。また、一例として、図11では、最大重畳数は4であり、投銭入力情報3,4,5,6の表示時間は、投銭入力情報1,2,7の約半分の時間である。
図11(B)に例示するように、最大重畳数に至るまで投銭エフェクト画像60は投銭入力の受け付け順で歌唱動画に重畳される(投銭エフェクト画像60-1~60-4)。そして、ある投銭エフェクト画像60が終了して、歌唱動画への投銭エフェクト画像60の重畳数が最大重畳数未満となった場合に、次の投銭エフェクト画像60(投銭エフェクト画像60-5~60-7)の重畳が投銭入力の受け付け順で行われる。すなわち、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、所謂キューイングと同様に、最大重畳数を超えないように先入れ先出し(first-in first-out:FIFO)で投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させる。
なお、図11(B)の例では、投銭エフェクト画像60-3の表示時間が投銭エフェクト画像60-2の表示時間よりも短いため、投銭エフェクト画像60-2よりも先に投銭エフェクト画像60-3の重畳が終了する。このため、投銭エフェクト画像60-2の重畳の終了よりも先に、投銭エフェクト画像60-5の重畳が開始される。
このように、本実施形態に係る投銭エフェクト機能は、最大重畳数を超えないように投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳させる。これにより、投銭エフェクト機能は、歌唱動画が多量の投銭エフェクト画像60で埋まり、視聴ユーザが歌唱動画そのものを視認できなくなることを防止しつつ、歌唱動画の配信中に視聴ユーザや歌唱動画そのものを盛り上げることができる。
また、本実施形態に係る投銭エフェクト重畳部72は、歌唱動画の終了直前の所定タイミングにおいて、投銭入力を受け付けたものの歌唱動画に重畳させていない投銭エフェクト画像60(以下「未重畳投銭エフェクト画像」という。)が存在する場合、所定タイミングにおいて未重畳投銭エフェクト画像を全て歌唱動画に重畳する。なお、所定タイミングは、例えば、歌唱動画の終了10秒前である。
これにより、投銭エフェクト機能は、受け付けた投銭入力に対応する全ての投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳することができ、かつ歌唱動画の最後において当該歌唱動画を盛り上げることができる。
なお、これに限らず、歌唱動画の終了直前に未重畳投銭エフェクト画像が存在しても、上述のように所定タイミングで未重畳投銭エフェクト画像を歌唱動画に重畳させることなく、そのまま歌唱動画を終了してもよい。
[2-2.動画配信処理のフローチャート]
図12は、サーバ4が備えるCPU20によって実行される本実施形態に係る投銭エフェクト処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る投銭エフェクト処理を実行するためのプログラムはHDD26の所定領域に予め記憶されている。
まず、ステップS200では、視聴ユーザが用いる携帯端末3Bへの歌唱動画の配信を動画配信部74が行う。
次のステップステップS202では、携帯端末3Bからの投銭入力を受け付けたか否かを投銭入力受付部70が判定し、肯定判定の場合はステップS204へ移行し、否定判定の場合はステップS206へ移行する。
ステップS204では、受け付けた投銭入力の内容を示す投銭入力情報を、投銭入力受付部70がHDD26(又はRAM24)の投銭入力格納領域80に格納する。
ステップS206では、投銭入力格納領域80に投銭入力情報が格納(記憶)されているか否かを投銭エフェクト重畳部72が判定し、肯定判定の場合はステップS208へ移行し、否定判定の場合はステップS214へ移行する。
ステップS208では、現タイミングで歌唱動画に重畳されている投銭エフェクト画像60が最大重畳数未満であるか否かを投銭エフェクト重畳部72が判定し、肯定判定の場合はステップS210へ移行し、否定判定の場合はステップS202へ戻る。
ステップS210では、投銭入力の受け付け順で投銭エフェクト重畳部72が歌唱動画に投銭エフェクト画像60を重畳する。
次のステップS212では、投銭エフェクト重畳部72が投銭入力格納領域80から重畳済みの投銭入力情報を削除する。
次のステップS214では、歌唱動画の配信が終了したか否かを動画配信部74が判定し、否定判定の場合はステップS202へ戻る一方、肯定判定の場合は本投銭エフェクト処理を終了する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態では、歌唱動画に重畳させる投銭エフェクト画像60を視聴ユーザが選択する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、視聴ユーザは、投銭入力を行う場合に自身で投銭エフェクト画像60を選択することはなくポイントを入力し、投銭エフェクト機能は、重畳タイミングTまでに受け付けたポイントの合計に応じた投銭エフェクト画像60を歌唱動画に重畳する形態としてもよい。そして、例えば、非重畳期間P1に入力されたポイントの合計に応じて次の重畳タイミングT1で重畳される投銭エフェクト画像60が変化し、非重畳期間P2に入力されたポイントの合計に応じて次の重畳タイミングT2で重畳される投銭エフェクト画像60が変化する。なお、合計されるポイントは、一人の視聴ユーザによるものだけではなく、複数の視聴ユーザによって入力されたポイントとする。
図13を参照して、ポイントに応じた投銭エフェクト画像60の変化を説明する。例えば、ある非重畳期間Pに入力されたポイントが5ポイントの場合、次の重畳タイミングTでは図13(A)に示される投銭エフェクト画像60が歌唱動画に重畳される。また、ある非重畳期間Pに入力されたポイントが10ポイントの場合、次の重畳タイミングTでは図13(B)に示される投銭エフェクト画像60が歌唱動画に重畳される。同様に、ポイントが15ポイントの場合には図13(C)に示される投銭エフェクト画像60が重畳され、ポイントが20ポイントの場合には図13(D)に示される投銭エフェクト画像60が重畳され、ポイントが25ポイントの場合には図13(E)に示される投銭エフェクト画像60が重畳される。図13の例では、ポイントの合計が大きいほど華やかになるように、ポイントに応じて投銭エフェクト画像60の形状が異なるが、これは一例であり、ポイントに応じて投銭エフェクト画像60の色彩が変化してもよい。
また、上記各実施形態では、パフォーマンスを歌唱とし、動画投稿サイトにアップロードされる動画を歌唱動画とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、パフォーマンスをダンスとし、動画投稿サイトにアップロードされる動画をダンス動画とするように、パフォーマンスを歌唱以外としてもよい。
また、上記各実施形態で説明した投銭エフェクト処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
3B 携帯端末(端末装置)
4 サーバ(情報処理装置)
60 投銭エフェクト画像(装飾画像)
70 投銭入力受付部(受付手段)
72 投銭エフェクト重畳部(重畳手段)
74 動画配信部(配信手段)
76 画像切取部(取得手段)
T 重畳タイミング(予め定められたタイミング)

Claims (6)

  1. プロセッサを備え、前記プロセッサが、
    動画を端末装置に配信中に、前記端末装置から所定の指示を受け付け可能であり、
    第1の期間に1以上の所定の指示を受け付けた場合に、前記第1の期間の後であって前記第1の期間に対応する第1のタイミングにおいて、前記1以上の所定の指示に応じたエフェクトを前記動画に重畳させる、情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記動画の配信中の前記第1期間及び第2期間に前記所定の指示を受け付け可能であり、
    前記第1期間において受け付けた前記所定の指示に応じたエフェクトを前記第1期間と前記第2期間の間の前記第1のタイミングにおいて、前記動画に重畳させる、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記動画に同時に重畳可能なエフェクトの最大数が予め設定され、
    前記プロセッサは、前記最大数を超えないように前記第1のタイミングにおいて前記所定の指示を受け付けた順に前記動画にエフェクトを重畳させる請求項記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記動画の終了直前の所定タイミングにおいて、前記所定の指示を受け付けたものの前記動画に重畳させていないエフェクトが存在する場合、前記所定タイミングにおいて未重畳のエフェクトを前記動画に重畳させる請求項記載の情報処理装置。
  5. プロセッサが、動画を端末装置に配信中に、前記端末装置から所定の指示を受け付け可能であり、第1の期間に1以上の所定の指示を受け付けた場合に、前記第1の期間の後であって前記第1の期間に対応する第1のタイミングにおいて、前記1以上の所定の指示に応じたエフェクトを前記動画に重畳させる、情報処理方法。
  6. プロセッサに
    動画を端末装置に配信中に、前記端末装置から所定の指示を受け付け可能であり、第1の期間に1以上の所定の指示を受け付けた場合に、前記第1の期間の後であって前記第1の期間に対応する第1のタイミングにおいて、前記1以上の所定の指示に応じたエフェクトを前記動画に重畳させる、処理を実行させるためのプログラム。
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