JP7367619B2 - 巻線装置及び巻線方法 - Google Patents

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本発明は、電機子のコア又は該コアに装着されるボビンからなる巻回対象物に、素線を巻回してコイルを形成する巻線装置及び巻線方法に関する。
例えばブラシレスモータの固定子にあっては、分割コアの各ティース部に、例えば銅線等の素線を巻回してコイルを形成し、その分割コアを複数組合せて構成されるものがある。例えば特許文献1には、この種の分割コアに対して、素線例えば銅線を巻回してコイルを形成する巻線装置が開示されている。この巻線装置は、分割コアを支持するクランプ部材、素線を供給するワイヤノズル、ワイヤノズルに対してクランプ部材ひいては分割コアを回転駆動する駆動ユニット等を備えて構成される。そして、前記素線を、分割コアのティース部の所定位置に案内する案内部材を設け、この案内部材を移動させて案内しながらコイル巻回の作業を行うことにより、コイルを密に巻回し占積率の向上が図られるようになっている。
特開2011-229301号公報
ところで、上記のような巻線装置にあっては、ティース部3に対する素線5の巻回の途中部において、図12に示すように、素線5にテンションが掛けられていると共に、素線5の既に巻回されている部分の外周で軸方向即ち図で下方向に滑りが生ずる事情がある。そのため、本来Aの部分に巻かれるべき素線5が、A′部分にずれて巻かれてしまう不具合があった。このような素線の整列乱れの不具合は、上記した特許文献1に記載されたように、案内部材を設ける構成により防止することができる。ところが、上記特許文献1の構成では、案内部材及びそれを移動させるための構成が複雑で、動作制御が複雑となる問題があった。
尚、この種の巻線装置にあっては、他にも、いわゆる線流れが発生する問題がある。この線流れは、図13に示すように、コイルの巻終り部Bで、本来は、素線5を、図で上から下へ直角に近い形態で送りたいにも関わらず、図で二点鎖線B′で示すように、素線5が斜め方向に流れることをいう。この線流れが発生すると、コイルの終端部分にたるみひいては外周側への膨らみが生じ、隣り合うコイルに接触、干渉してしまう等の不具合が起こる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、巻回対象物に素線を巻回してコイルを形成するものにあって、比較的簡単な構成で、巻回動作の途中部における素線の整列乱れの問題を解消することができる巻線装置及び巻線方法を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の巻線装置(11)は、電機子のコア又は該コアに装着されるボビンからなる巻回対象物(3)に、素線(5)を巻回してコイル(6)を形成するものであって、前記巻回対象物がセットされる支持部(19)と、前記素線をノズル(26a)から送り出す送出部(23)と、前記巻回対象物に対し相対的に前記ノズルを該巻回対象物の周囲を回転させながら軸方向に移動させて、前記軸方向に複数列且つ径方向に複数層のコイルを巻回する巻回動作を実行する巻回駆動機構(13)と、前記巻回対象物の外周部に配置される線飛ばし作用位置と、該巻回対象物から離間している退避状態との間を移動可能に設けられ、前記線飛ばし作用位置において前記ノズルから送り出される素線を前記軸方向の必要位置にガイドする線飛ばしガイド(27)と、前記巻回駆動機構によるコイルの巻回動作の途中部において、前記線飛ばしガイドを、前記退避状態から前記線飛ばし作用位置に移動させる第1の移動機構(30)とを具備している。
上記構成によれば、巻回駆動機構により、支持部にセットされた巻回対象物に対し、送出部のノズルを相対的に該巻回対象物の周囲を回転させながら軸方向に移動させることによって、巻回動作が実行される。これにより、巻回対象物の周囲に、軸方向に複数列且つ径方向に複数層のコイルを巻回される。このとき、巻回駆動機構によるコイルの巻回動作の途中部において、線飛ばしガイドが、第1の移動機構により、巻回対象物から離間した退避状態から、線飛ばし作用位置に移動される。この線飛ばしガイドが、線飛ばし作用位置にある状態では、ノズルから送り出される素線を巻回対象物の軸方向の必要位置にガイドすることができる。
これにて、巻回駆動機構によるコイルの巻回動作の途中部における素線の整列乱れを防止することができる。このとき、線飛ばしガイドを、第1の移動機構により、退避状態と線飛ばし作用位置との間を往復移動させるだけで済むので、第1の移動機構をさほど複雑な構成とせずに済ませることができる。従って、巻回対象物に素線を巻回してコイルを形成するものにあって、比較的簡単な構成で、巻回動作の途中部における素線の整列乱れの問題を解消することができるという優れた効果を得ることができる。
第1の実施形態を示すもので、巻線装置の全体的な構成を概略的に示す斜視図 インデックス部の要部の斜視図 ガイドユニットの斜視図 中間位置のガイドユニットと分割コアとの位置関係を示す底面図 ガイドユニットを第1の回動位置に移動した巻線途中の様子を示す底面図(その1) ガイドユニットを第1の回動位置に移動した巻線途中の様子を示す底面図(その2) 線飛ばしガイドの線飛ばし作用位置におけるガイドの様子を示す拡大底面図 ガイドユニットを第2の回動位置に移動した巻終りの様子を示す底面図(その1) ガイドユニットを第2の回動位置に移動した巻終りの様子を示す底面図(その2) ガイドユニットを第2の回動位置に移動した巻終りの様子を示す底面図(その3) 線流れ防止ガイドの線流れ防止作用位置におけるガイドの様子を示す拡大底面図 分割コアのティース部に対するコイルの巻回途中の状態を示す断面図及びそのa部の拡大図 分割コアのティース部に対するコイルの巻終り部分の状態を示す底面図 分割コアの斜視図 固定子の平面図 第2の実施形態を示すもので、固定子の平面図 線流れ防止ガイドの線流れ防止作用位置におけるガイドの様子を示す拡大底面図 線飛ばしガイドの線飛ばし作用位置におけるガイドの様子を示す拡大底面図
(1)第1の実施形態
以下、例えばブラシレスモータの電機子としての固定子の製造に適用した第1の実施形態について、図1から図15を参照しながら説明する。また、本実施形態では、巻回対象物としての分割コアの各ティース部にコイルを巻装する場合を具体例とし、いわゆるフライヤ式の巻線装置が採用されている。
まず、巻回対象物としての分割コアについて、簡単に述べる。図14は、1個の分割コア1の外観を示しており、図15は、3個即ち3相分の分割コア1を組合せて固定子2を構成した様子を示している。図14に示すように、分割コア1は、例えばケイ素鋼板を積層してなる4個のティース部3を、円周方向に90度間隔で並んで備えると共に、それらティース部3を、リング状のヨーク部4により内周側で接続した形態をなしている。前記各ティース部3には、例えば銅線からなる素線5が巻回されてコイル6が形成されている。図15に示すように、固定子2は、3個の分割コア1を組合せて構成され、円環状に並んだ12個のコイル6を備えている。
図1は、本実施形態に係る巻線装置11の全体構成を概略的に示している。ここで、巻線装置11は、大きく分けて、巻回対象物としての分割コア1が配置されるインデックス部12と、コイル6の巻回作業を行う巻線加工部13とを備えている。尚、以下の説明で、方向や向きを言う場合には、前記インデックス部12を前側、前記巻線加工部13を後ろ側として説明する。つまり、図1のX軸方向を前後方向、Y軸方向を左右方向、Z軸方向を上下方向とする。前記インデックス部12及び前記巻線加工部13は、床部F上にX軸方向即ち前後方向に並んで設けられている。
そのうち前記インデックス部12は、以下のように構成されている。即ち、円筒状のベース部14上には、前後方向に長い搬送用ターンテーブル15が、その中央部において垂直軸を中心に回転可能に設けられている。搬送用ターンテーブル15は、ベース部14内に設けられた図示しない搬送用サーボモータにより、180度ずつ回転駆動されるように構成されている。尚、搬送用ターンテーブル15には、巻線加工がなされる2組のユニットが、前後に対称的に設けられ、いわゆる2ヘッド形とされている。以下、そのうち後側つまり巻線加工部13を向く側を加工位置と称し、前側を準備位置と称する。
前記搬送用ターンテーブル15上には、前後両端側に対称的に位置して上方に延びる支持筒部16、16が設けられ、それら各支持筒部16上に、加工用インデックステーブル17が、垂直軸を中心に回転可能に設けられている。前記各加工用インデックステーブル17は、夫々インデックス用サーボモータ18により、90度ずつ回転駆動される。各加工用インデックステーブル17上には、夫々支持部としてのワーク支持部19が設けられ、図2にも示すように、このワーク支持部19に前記分割コア1がセットされるようになっている。この場合、前記分割コア1は、ワーク支持部19により、水平かつ各ティース部3が前後左右を向くように支持される。
この巻線装置11においては、後方側つまり巻線加工部13側の加工位置に位置するワーク支持部19に支持された分割コア1に対して、巻線加工が行われる。このとき、4個のティース部3のうち水平後方を向いているティース部3に対するコイル6の巻回作業が実行される。この位置を作業位置Wと称する。また、水平前後方向即ちX方向をコイル6の軸方向と称する。1つのティース部3に対するコイル6の巻回作業が終了すると、加工用インデックステーブル17ひいてはワーク支持部19に支持された分割コア1が90度回転されて、次のティース部3が作業位置Wに移動され、引き続きコイル6の巻回作業が実行される。これを4回繰り返すことにより、1つの分割コア1に対する巻回作業が行われる。
このとき、搬送用ターンテーブル15の一方つまり後側の加工位置に位置するワーク支持部19において巻線加工が行われている途中に、他方つまり手前側の準備位置に位置するワーク支持部19においては、巻回作業後の分割コア1の取外し及び次の分割コア1のセットの作業が行われる。これにて、搬送用ターンテーブル15を180度回転させて加工位置と準備位置とを順に入替えながら、順次巻線加工を行うことができる。そして、搬送用ターンテーブル15の中央部には、ガイド用支柱部20が上方に延びて設けられ、このガイド用支柱部20に、後述するように、ガイドユニット及び回動機構などが設けられる。
一方、前記巻線加工部13は、次のように構成されてる。即ち、図1に示すように、床部F上には、移動ベース21が図示しない移動モータ等により前後方向に移動可能に設けられ、この移動ベース21上にヘッド部22が設けられている。ヘッド部22の前面側には、図示しない素線供給源から素線5を送り出す送出部としてのフライヤ23が、水平前後方向に延びる回転軸Oを中心に回転可能に設けられていると共に、前後方向に移動可能に設けられている。回転軸Oは、作業位置Wに配置されたティース部3の中心軸に一致している。また、ヘッド部22の前面側には、フライヤ23の内側に位置して、可動フォーマ24が設けられている。
前記フライヤ23は、前記可動フォーマ24の外周に位置して、ヘッド部22に回転可能且つ前後移動可能に支持されたリング状部25と、このリング状部25の直径方向の2箇所、図で上下2箇所から前方に延びるように設けられた例えば2本のアーム部26とを備えている。アーム部26の先端には、線材5を所定のテンションで繰出すためのノズル26aが設けられている。このフライヤ23は、図示しない前後駆動モータにより前後方向に往復移動されると共に、図示しない巻回用駆動モータ等からなる巻回駆動機構により高速回転される。これにて、前記作業位置Wに配置されたティース部3の周囲を、回転軸Oを中心にアーム部26のノズル26aが回転すると共に、軸方向即ち前後方向に移動されるように構成されている。
前記可動フォーマ24は、前記作業位置Wに対向する部分に位置して設けられ、左右一対のガイドプレート24a、24bを備えている。これらガイドプレート24a、24bは、前記ノズル26aから繰出された線材5を、ティース部3の所定位置に案内するためのもので、図10等にも示すように、図示しない前後移動機構により、ヘッド部22に対して各々が独立して前後方向に移動されるように構成されている。これにて、前記フライヤ23及び可動フォーマ24により、ティース部3に外周に対する素線5の巻回動作が実行され、コイル6が形成されるようになっている。
さて、この巻線装置11にあっては、上記したように、インデックス部12において加工位置のワーク支持部19に支持された分割コア1の一つのティース部3が作業位置Wに移動され、巻線加工部13のフライヤ23及び可動フォーマ24により、そのティース部3の外周に対する素線5の巻回動作が実行される。このティース部3に対する素線5の巻回動作は、図12に示すように、コイル6の軸方向即ち前後方向に複数列、且つ、コイル6の径方向に複数層にわたって行われ、コイル6が整列状態に形成され、占積率の向上が図られる。
ところが、ティース部3に対する素線5の巻回の途中部、例えば4層程度巻回したところにおいて、素線5にテンションが掛けられていることに伴い、素線5の既に巻回されている部分の外周で軸方向即ち図12で下方向に滑りが生ずる事情がある。そのため、本来Aの部分に巻かれるべき素線5が、A′部分にずれて巻かれてしまうといった、整列乱れの不具合があった。そこで、本実施形態では、巻回動作の途中で、素線5を軸方向の必要位置にガイドする線飛ばしガイド27、及び、その線飛ばしガイド27を退避状態と線飛ばし作用位置との間で移動させる第1の移動機構が設けられる。
また、図13に示すように、コイル6の巻終り部Bで、本来は、素線5を、図で上から下へ直角に近い形態で送りたいにも関わらず、図で二点鎖線B′で示すように、素線5が斜め方向に流れる、いわゆる線流れが発生する虞もある。この線流れが発生すると、コイル6の終端部分にたるみひいては外周側への膨らみが生じ、隣り合うコイル6に接触、干渉してしまう等の不具合が起こる。そこで、本実施形態では、コイル6の巻終り部で素線5が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止ガイド28、及び、その線流れ防止ガイド28を、退避状態と線流れ防止作用位置との間を移動させる第2の移動機構が設けられる。尚、線流れの防止ひいてはコイル6の巻終り部の整形は、線流れ防止ガイド28と前記可動フォーマ24との協働によりなされる。
このとき本実施形態では、前記線飛ばしガイド27と、線流れ防止ガイド28とは、一つの取付部材に取付けられて、ガイドユニット29としてユニット化されている。これと共に、上記第1の移動機構と第2の移動機構とが、回動機構30として共用化されている。上記したように、これらガイドユニット29及び回動機構30は、前記インデックス部12のガイド用支柱部20部分に組付けられる。以下、これらガイドユニット29及び回動機構30について、図2から図11も参照して述べる。
図1、図2に示すように、前記ガイド用支柱部20の上端部には、組付ベース部31が設けられており、前記ガイドユニット29は、その組付ベース部31の上面の前後部に、2組が対称的に組付けられている。このとき、組付ベース部31は、ガイド用支柱部20に対して上下動可能に設けられ、組付ベース部31ひいてはガイドユニット29は、図示しない昇降用シリンダにより、前記分割コア1から下方に離間した下降位置と、作業位置Wのティース部3に対して下方から巻線動作のガイドを行う上昇位置との間で移動されるようになっている。
以下、図2で右側の加工位置に位置するガイドユニット29を代表させて説明する。このガイドユニット29は、図3、図4等に示すように、取付部材としての取付プレート32に、前記線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28を取付けて構成されている。このガイドユニット29は、全体として上面から見てC字形又は三日月形に構成されている。前記取付プレート32は、図3、図4等に示すように、直角の頂点を手前側に配置したほぼ直角二等辺三角形状をなし、その右左両端の角部に、取付部33、34が設けられている。これら取付部33、34は、長方形状をなし、前後方向に対して、斜め45度をなすように後方に延びて配置されている。
図3に示すように、右側の取付部33の上面には、線飛ばしガイド27の基端部が、2本のボルト35により取付けられ、左側の取付部34の上面には、線流れ防止ガイド28の基端部が、2本のボルト35により取付けられている。前記線飛ばしガイド27は、前記基端部から後方斜めやや左方向に延び、先端部がやや肉厚な細幅状に構成されている。図7等にも示すように、線飛ばしガイド27の先端部の後側を向く辺部が、前記素線5を軸方向の必要位置つまりティース部3の軸方向の中間部にガイドするガイド辺27aとされている。
前記線流れ防止ガイド28は、図3に示すように、前記基端部から後方斜めやや右方向に延び、先端部がやや肉厚な幅広状に構成されている。図11、図10等にも示すように、線流れ防止ガイド28の先端部の後側を向く辺部から先端辺部にかけての直角部分が、前記可動フォーマ24との協働により、前記素線5が斜め方向に流れるいわゆる線流れを防止し、巻終り部の素線5を直角に近い形態で送るための先端ガイド部28aとされている。
上記線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28は、ガイドユニット29の両側に取付けられることにより、ワーク支持部19に支持された分割コア1のうち作業位置Wのティース部3の径方向の両側の下部に配置される。また、本実施形態では、前記線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28は、夫々、前記取付プレート32の取付部33及び取付部34に対し、取付け位置の調整が可能に取付けられている。
この場合、図4に示すように、前記取付部33には、前記ボルト35が通される穴として、斜め45度方向即ち矢印C1方向に長い2個の長穴33aが設けられ、この長穴33aに沿う相対的なボルト締めの位置が変更されることにより、線飛ばしガイド27の前後方向即ち矢印C1方向の位置が調整される。同様に、前記取付部34には、前記ボルト35が通される穴として、斜め45度方向即ち矢印C2方向に長い2個の長穴34aが設けられ、この長穴34aに沿う相対的なボルト締めの位置が変更されることにより、線流れ防止ガイド28の前後方向即ち矢印C2方向の位置が調整される。
さらに、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28を、取付部33及び取付部34上に取付けるにあたり、図3に一部示すように、薄板状をなす任意枚数の高さ調整用スペーサ36を挟むことが可能に構成されている。これにて、スペーサ36を挟まない、あるいは挟む枚数を変更することにより、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28は、夫々取付け高さ位置の調整が可能とされる。このように、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28は、夫々、取付プレート32に対し、前後方向の位置及び上下方向の位置が微調整可能に取付けられる。
上記ガイドユニット29は、前記組付ベース部31に対し、前記取付プレート32のほぼ中央部において、垂直な旋回軸Tを中心に回動可能に取付けられている。旋回軸Tは、搬送用ターンテーブル15の回動中心軸から前後にずれた位置に配置される。このとき、図3等に示すように、取付プレート32の上面には、前記旋回軸Tのやや前側に位置して、カムフォロア37が上方に凸となるように設けられている。取付プレート32ひいてはガイドユニット29は、図4、図2に示す中間位置から、矢印D方向及び矢印E方向に回動可能とされている。
ガイドユニット29の中間位置では、図4、図2に示すように、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28の双方が、作業位置Wのティース部3から右左に離間した退避状態にある。前記ガイドユニット29が、その中間位置から一方即ち矢印D方向に所定量だけ回動された第1の回動位置では、図5~図7に示すように、線飛ばしガイド27が、作業位置Wのティース部3の下方に位置する線飛ばし作用位置に移動され、線流れ防止ガイド28は、作業位置からより離間した退避状態にある。この第1の回動位置では、線飛ばしガイド27が巻回動作中のティース部3の下方の線飛ばし作用位置に位置され、素線5を必要位置にガイドする。この線飛ばし作用位置における線飛ばしガイド27とティース部3の外面即ち下面との間の隙間は、コイル6の巻線径の70%以下とされ、これにより、素線5が線飛ばしガイド27の下面に入り込むことが防止される。
前記ガイドユニット29が、前記中間位置から他方即ち矢印E方向に回動された第2の回動位置では、図8~図11に示すように、線流れ防止ガイド28が、作業位置Wのティース部3の下方に位置する線流れ防止作用位置に移動され、線飛ばしガイド27は、作業位置からより離間した退避状態にある。この第2の回動位置では、線流れ防止ガイド28がティース部3の巻終り部分のコイル6の下方の線流れ防止作用位置に位置され、素線5を流れることなく整形する。尚、上記したガイドユニット29は、図1に示すように、2組が、組付ベース部31の前後部に対称的に設けられている。
そして、上記ガイドユニット29を、中間位置と、第1の回動位置と、第2の回動位置との間を移動させる回動機構30は、次のように構成されている。即ち、図3、図4などに示すように、ガイドユニット29の取付プレート32の上面には、旋回軸Tのやや前側に位置して、カムフォロア37が上方に凸となるように設けられている。図2などに示すように、回動機構30は、前記組付ベース部31上に設けられた駆動レバー38及びストッパ39、前記駆動レバー38を駆動する図示しない2個の旋回用シリンダ等を備えて構成される。
前記駆動レバー38は、前後に対称的に位置するガイドユニット29の取付プレート32の上面の両方に跨るように前後に長く構成され、垂直軸を中心に矢印D′及び矢印E′方向に回動可能に設けられている。このとき、駆動レバー38の前後両端部には、前後に長い長穴38a、38aが設けられており、これらの長穴38aに前記各ガイドユニット29のカムフォロア37が係合している。前記ストッパ39は、駆動レバー38の矢印D′及び矢印E′の回動範囲を規制するためのものであり、夫々の方向に関して位置調整が可能に設けられている。
これにて、前記駆動レバー38は、前後を指向している中立位置から、前記旋回用シリンダにより、矢印D′及び矢印E′に夫々回動される。このとき、カムフォロア37が長穴38aに係合していることにより、加工位置に位置しているガイドユニット29が、旋回軸Tを中心に矢印D及び矢印Eに夫々回動される。これにより、ガイドユニット29は、中間位置と、線飛ばしガイド27が線飛ばし作用位置に位置される第1の回動位置と、線流れ防止ガイド28が線流れ防止作用位置に位置される第2の回動位置との間で移動される。
このように、1つの回動機構30により、2組のガイドユニット29が駆動されるように構成されている。また、ガイドユニット29の旋回軸Tの位置設定により、ガイドユニット29 が第1の回動位置及び第2の回動位置に移動された際に、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28が、ワーク支持部19に支持されている分割コア1の他のティース部3やそれらティース部3に巻装済みのコイル6に対し干渉しないように構成されている。
尚、図示はしないが、巻線装置11には、コンピュータを主体として構成される制御装置が設けられている。この制御装置により、上記したように、インデックス部12における、搬送用ターンテーブル15の搬送用サーボモータ、加工用インデックステーブル17のインデックス用サーボモータ、ガイドユニット29の昇降用シリンダ、回動機構30の旋回用シリンダ、巻線加工部13における、移動ベース21の移動モータ、フライヤ23の巻回用駆動モータ及び前後駆動モータ、可動フォーマ24の前後移動機構などの各部が制御される。これにて、次の工程説明でも述べるように、前記制御装置のソフトウエア構成により、巻線の作業が自動で実行される。
次に、上記構成の作用について、図4~図13も参照しながら説明する。上記巻線装置11においては、以下のようにして、本実施形態に係る巻線方法が実行される。即ち、まず、インデックス部12においては、分割コア1がセットされたワーク支持部19が、加工位置に移動され、作業位置Wのティース部3の外周に対する巻線加工部13による巻回動作が開始される。この巻回動作は、素線5の先端部を分割コア1の巻始め位置に保持させた状態で、可動フォーマ24を前進させると共に、アーム部26のノズル26aから素線5を所定のテンションで繰出しながらフライヤ23を回転させると共に、軸方向即ち前後方向に往復移動させることにより行われる。
これにより、図12にも示すように、回転軸Oの延びる軸方向即ち前後方向に複数列、且つ、コイル6の径方向に複数層にわたって素線5の巻回動作が行われ、整列巻きが行われる。このとき、1個のティース部3に対する巻回動作の開始時から途中部例えば4層まで巻かれるまでの間においては、図4に示すように、ガイドユニット29は中間位置にあると共に、分割コア1からやや下方に離れた下降位置に位置されている。これにて、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28は、共に退避状態にあり、巻回動作に何ら干渉することはない。
そして、上記した巻回動作の途中部この場合4層の巻回が終わった時点で、図5、図6に示すように、ガイドユニット29が上昇位置に上昇されると共に、回動機構30により矢印D方向に回動され、中間位置から第1の回動位置に移動される。これにて、線飛ばしガイド27が退避状態から線飛ばし作用位置に移動され、ノズル26aから送り出される素線5を軸方向の必要位置にガイドする線飛ばし工程が実行される。尚、この第1の回動位置では、線流れ防止ガイド28は、作業位置Wのティース部3からより離れた退避状態にある。
この状態では、図7に実線Aで示すように、線飛ばしガイド27のガイド辺27aが、素線5を軸方向の必要位置つまりティース部3の軸方向の中間部にガイドするようになる。これにより、素線5は線飛ばしガイド27によりガイドされながら、図5の状態から、図6の状態に巻回が進み、この際、素線5が滑ることなく正規の位置に整列して巻かれるようになり、素線5の整列乱れを防止することができる。線飛ばし工程が終了すると、ガイドユニット29は、下降位置に下降されると共に、中間位置に戻される。
1つのティース部3に対する所定巻回数の巻回動作がなされると、コイル6の巻終り部において、図8等に示すように、ガイドユニット29が上昇位置に上昇されると共に、回動機構30により今度は上記とは逆方向即ち矢印E方向に回動され、中間位置から第2の回動位置に移動される。これにて、今度は、線流れ防止ガイド28が反対側から作業位置Wに近付き、退避状態から線流れ防止作用位置に移動され、素線5が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止工程が実行される。
この状態では、素線5は、巻終り部分において、線流れ防止ガイド28の先端ガイド部28aが配置された状態で、図8の状態から、図9の状態に巻回が進み、さらに図10に示すように、可動フォーマ24の図で左側のガイドプレート24bが前進する。これにより、図11にも示すように、素線5は線流れ防止ガイド28の先端ガイド部28aの外形に倣うように整形され、素線5が、図11に実線Bで示すように、上から下へ直角に近い形態で送られるようになる。
線流れ防止工程が終了すると、ガイドユニット29は、下降位置に下降されると共に、中間位置に戻される。このようにして、1個のティース部3に対するコイル6の巻回動作が終了すると、素線5の巻終りの処理が行われ、加工用インデックステーブル17ひいてはワーク支持部19が90度回転される。これにて、分割コア1のコイル6を巻装したティースブ3の隣の未巻装のティース部3が作業位置Wに移動され、引き続きコイル6の巻回作業が同様に実行される。
上記巻回動作を4回繰り返すことにより、1つの分割コア1の4個のティース部3に対するコイル6の巻回作業が完了する。尚、上記したように、加工位置においてワーク支持部19に支持された分割コア1に対する巻線作業が行われている間に、準備位置に位置されるワーク支持部19に次の分割コア1がセットされる。分割コア1に対する巻線作業が終了すると、搬送用ターンテーブル15が180度回転され、次の分割コア1を支持したワーク支持部19が準備位置から加工位置に移動され、上記したと同様の巻線作業が実行される。
このような本実施形態の巻線装置11及び巻線方法によれば、次のような効果を得ることができる。即ち、作業位置のティース部3に対するコイル6の巻回動作の途中部において、素線5を軸方向の必要位置にガイドする線飛ばしガイド27を設け、回動機構30により、線飛ばし作用位置と退避状態との間を移動させる構成とした。これにより、コイル6の巻回動作の途中部において、線飛ばし工程が実行されることにより、素線5の整列乱れを防止することができる。
この場合、線飛ばしガイド27を、退避状態と線飛ばし作用位置との間を往復移動させるだけで済むので、回動機構30をさほど複雑な構成とせずに済ませることができる。従って、本実施形態によれば、分割コア1のティース部3に素線5を巻回してコイル6を形成するものにあって、比較的簡単な構成で、巻回動作の途中部における素線5の整列乱れの問題を解消することができるという優れた効果を得ることができる。ちなみに、本実施形態では、案内部材の移動にボールねじ式の機構を設ける場合に比べて、コストの80%のダウン、サイズの80%のダウンを図ることができた。
また本実施形態では、コイル6の巻終り部での素線5が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止ガイド28を設け、回動機構30により、線流れ防止作用位置と退避状態との間を移動させる構成とした。これにより、コイル6の巻終り部において、線流れ防止工程が実行されることにより、素線5が斜め方向に流れる線流れの発生が未然に防止され、コイル6の終端部分にたるみひいては外周側への膨らみが発生することを防止することができる。この場合も、回動機構30により、線流れ防止ガイド28を、退避状態と線流れ防止作用位置との間を往復移動させるだけで済むので、比較的簡単な構成で済ませることができる。
このとき本実施形態では、可動フォーマ24と線流れ防止ガイド28との協働により、コイル6の巻終り部の整形がなされるようにした。これにより、線流れ防止ガイド28による線流れの防止と、可動フォーマ24によるコイル6の外周面の整形との双方が行われることにより、コイル6の巻終り部を必要な形状に整形することを、より確実に行うことができる。
特に本実施形態では、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28を夫々移動させるための移動機構を、1つの共用化した回動機構30から構成した。これにより、線飛ばしガイド27を移動させるための第1の移動機構と、線流れ防止ガイド28を移動させるための第2の移動機構とを別体に備える場合と比較して、移動機構の共用化により構成をより簡単に済ませることが可能となる。
さらに、本実施形態では、ガイドユニット29を、両側に取付部33、34を有する取付プレート32に線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28を取付けて構成し、そのガイドユニット29を、回動機構30により、中間位置、第1の回動位置、第2の回動位置の間で回動させる構成とした。これにより、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28の双方を設けるものにあって、構成をより簡単に済ませることができ、一層効果的となる。
本実施形態では、ガイドユニット29において、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28を、夫々、取付プレート32の取付部33及び34に対し、取付け位置調整可能に構成した。この場合、線飛ばしガイド27の線飛ばし作用位置、線流れ防止ガイド28の線流れ防止作用位置については、共にシビアな位置精度が求められる。それらの取付部33及び34に対する位置調整を可能としたことにより、巻回動作の途中部における素線5の整列乱れの防止効果、及び、コイル6の巻終り部における線流れの防止効果を、より良好にすることができる。
(2)第2の実施形態、その他の実施形態
図16~図18は、第2の実施形態を示している。この第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なるところは、巻回対象物として、分割コア1に代えて一体型の固定子コア41を採用した点にある。図16に示すように、この一体型コア41は、円環状に並んで多数個例えば12個のティース部42を備え、各ティース部42に素線5が巻回されてコイル6が形成される。この第2の実施形態においても、巻線装置による巻線方法の実行により、一体型コア41の複数のティース部42に対し必要な順に巻回動作が実行される。
このとき、図17に示すように、巻回動作の途中部にて、線飛ばしガイド43が退避状態から線飛ばし作用位置に移動され、素線5を軸方向の必要位置にガイドする線飛ばし工程が実行される。また、図18に示すように、コイル6の巻終り部において、線流れ防止ガイド44が反対側から線流れ防止作用位置に移動され、素線5が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止工程が実行される。従って、この第2の実施形態においても、上記第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
尚、上記実施形態では、本発明をフライヤ式の巻線装置に適用するようにしたが、いわゆるノズル式の巻線装置のような、巻回対象物を回転させながら巻回動作を実行する場合にも適用することが可能である。上記実施形態では、インデックス部12に2組のワーク支持部19及びガイドユニット29を設けたいわゆる2ヘッドタイプのものとしたが、単独ヘッドのもの、あるいは3以上の多ヘッドタイプのものとしても良い。
上記実施形態では、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28の双方を備えたものとしたが、線飛ばしガイド27による線飛ばし工程のみを実行する構成としても良い。また、線飛ばしガイド27及び線流れ防止ガイド28の双方を設ける場合も、それらを移動させるための第1の移動機構及び第2の移動機構を別々に設けるようにしても良い、移動機構を共用化する場合でも、上記回動機構30の構成に限定されず、ガイドを直線的に移動させるなど様々な変形が可能である。2ヘッドの場合、それぞれのガイドユニットを別々の駆動機構で駆動する構成としても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は分割コア(巻回対象物)、2は固定子(電機子)、3、42はティース部、5は素線、6はコイル、11は巻線装置、12はインデックス部、13は巻線加工部(巻回駆動機構)、15は搬送用ターンテーブル、17は加工用インデックステーブル、19はワーク支持部(支持部)、22はヘッド部、23はフライヤ、24は可動フォーマ、26はアーム部、26aはノズル、27、43は線飛ばしガイド、27aはガイド辺、28、44は線流れ防止ガイド、28aは先端ガイド部、29はガイドユニット、30は回動機構(第1の移動機構、第2の移動機構)、32は取付プレート(取付部材)、33、34は取付部、38は駆動レバー、41は一体型コア(巻回対象物)を示す。

Claims (4)

  1. 電機子のコア又は該コアに装着されるボビンからなる巻回対象物(3)に、素線(5)を巻回してコイル(6)を形成する巻線装置(11)であって、
    前記巻回対象物がセットされる支持部(19)と、
    前記素線をノズル(26a)から送り出す送出部(23)と、
    前記巻回対象物に対し相対的に前記ノズルを該巻回対象物の周囲を回転させながら軸方向に移動させて、前記軸方向に複数列且つ径方向に複数層のコイルを巻回する巻回動作を実行する巻回駆動機構(13)と、
    前記巻回対象物の外周部に配置される線飛ばし作用位置と、該巻回対象物から離間している退避状態との間を移動可能に設けられ、前記線飛ばし作用位置において前記ノズルから送り出される素線を前記軸方向の必要位置にガイドする線飛ばしガイド(27)と、
    前記巻回駆動機構によるコイルの巻回動作の途中部において、前記線飛ばしガイドを、前記退避状態から前記線飛ばし作用位置に移動させる第1の移動機構(30)と
    前記巻回対象物の外周部に配置される線流れ防止作用位置と、該巻回対象物から離間している退避状態との間を移動可能に設けられ、前記線流れ防止作用位置おいて前記コイルの巻終り部での前記素線が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止ガイド(28)と、
    前記巻回駆動機構によるコイルの巻終り部において、前記線流れ防止ガイドを、前記退避状態から前記線流れ防止作用位置に移動させる第2の移動機構(30)と、
    前記支持部に支持された巻回対象物の径方向の両側に夫々離間して配置される取付部(33、34)を有し、一方の取付部に前記線飛ばしガイドが取付けられ、他方の取付部に前記線流れ防止ガイドが取付けられる取付部材(32)と、
    前記取付部材を中間位置と、その中間位置から一方に回動された第1の回動位置と、前記中間位置から他方に回動された第2の回動位置との間を移動させる回動機構(30)と、を備え、
    前記線飛ばしガイド及び前記線流れ防止ガイドは、前記支持部に支持された巻回対象物の径方向の両側に位置して設けられており、
    前記第1の移動機構及び前記第2の移動機構は、共用化されており、
    前記取付部材の中間位置では、前記線飛ばしガイド及び前記線流れ防止ガイドの双方が退避状態にあり、前記第1の回動位置では、前記線飛ばしガイドが線飛ばし作用位置に移動され、前記第2の回動位置では、前記線流れ防止ガイドが線流れ防止作用位置に移動されるように構成されることにより、
    前記回動機構が、前記第1の移動機構及び第2の移動機構を共用している巻線装置。
  2. 前記ノズルから導出された素線を前記巻回対象物に向けて案内するための可動フォーマ(24)を備え、
    前記可動フォーマと前記線流れ防止ガイドとの協働により、前記コイルの巻終り部の整形がなされる請求項1記載の巻線装置。
  3. 前記線飛ばしガイド及び前記線流れ防止ガイドは、夫々、前記取付部材の取付部に対し、取付け位置調整可能に取付けられている請求項1又は2記載の巻線装置。
  4. 電機子のコア又は該コアに装着されるボビンからなる巻回対象物(3)に、素線(5)を巻回してコイル(6)を形成する巻線方法であって、
    支持部にセットされた前記巻回対象物に対し、送出部(23)のノズル(26a)から前記素線を送り出し、巻回駆動機構(13)により、相対的に前記ノズルを該巻回対象物の周囲を回転させながら軸方向に移動させて、前記軸方向に複数列且つ径方向に複数層のコイルを巻回する巻回動作を実行すると共に、
    前記巻回対象物の外周部に配置される線飛ばし作用位置と、該巻回対象物から離間している退避状態との間を移動可能に設けられた線飛ばしガイド(27)を、前記巻回駆動機構によるコイルの巻回動作の途中部において、第1の移動機構(30)により、前記退避状態から前記線飛ばし作用位置に移動させ、前記ノズルから送り出される素線を前記軸方向の必要位置にガイドする線飛ばし工程と、
    前記巻回対象物の外周部に配置される線流れ防止作用位置と、該巻回対象物から離間している退避状態との間を移動可能に設けられた線流れ防止ガイド(28)を、前記巻回駆動機構によるコイルの巻終り部において、第2の移動機構(30)により、前記退避状態から前記線流れ防止作用位置に移動させ、前記素線が斜めに流れる線流れを防止する線流れ防止工程と、を含み、
    前記線飛ばしガイド及び前記線流れ防止ガイドは、前記支持部に支持された巻回対象物の径方向の両側に位置して設けられており、
    前記第1の移動機構及び前記第2の移動機構は、共用化されており、
    前記支持部に支持された巻回対象物の径方向の両側に夫々離間して配置される取付部(33、34)を有し、一方の取付部に前記線飛ばしガイドが取付けられ、他方の取付部に前記線流れ防止ガイドが取付けられる取付部材(32)と、
    前記取付部材を中間位置と、その中間位置から一方に回動された第1の回動位置と、前記中間位置から他方に回動された第2の回動位置との間を移動させる回動機構(30)と、を備え、
    前記取付部材の中間位置では、前記線飛ばしガイド及び前記線流れ防止ガイドの双方が退避状態にあり、前記第1の回動位置では、前記線飛ばしガイドが線飛ばし作用位置に移動され、前記第2の回動位置では、前記線流れ防止ガイドが線流れ防止作用位置に移動されるように構成されることにより、前記回動機構が、前記第1の移動機構及び第2の移動機構を共用している巻線装置を用いて、前記線飛ばし工程と前記線流れ防止工程とを実行する巻線方法。
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