JP7366935B2 - ガス滅菌に対応可能な駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、過酸化水素ガス等の腐食性の高いガス雰囲気に曝されても故障すること無く、且つ精度良く動作することが可能な直動機構に関する。
創薬分野や再生医療分野において、細胞の培養や各種試験等に用いられる装置として安全キャビネットやアイソレータといった無菌作業装置が利用されている。再生医療分野に代表されるように、細胞の播種や培地の交換、観察といった一連の作業は汚染が発生しない高い清浄度を必要とする。また、こういった一連の作業は無菌作業装置内の滅菌処理された清浄な環境で行われる。培養や試験は長時間継続して行われるものであり、その過程において、所定のタイミングで試料の状態を把握したり、培地の交換を行ったりといった作業が不可欠なものとなっている。
また、従来無菌作業装置内で行われる細胞の播種や培地の交換は、作業者が手作業で行っていたが、近年、作業の効率を上げるためにこういった作業を自動化する装置を無菌作業装置内に配置するようになってきた。特許文献1には、図1に示すようなアイソレータの内部空間に配置される分注装置50が開示されている。
特許第5903265号公報
特許文献1に開示される分注装置50は、シリンジ61を上下方向にスライド駆動させるスライド装置64とシリンジ61をX軸方向とY軸方向に回転させる回転装置65を備え、この回転装置65の各回動軸を直交させて配置することにより駆動装置自体を小型化している。さらに、駆動装置を小型化することで、載置台51や貯留容器A1の配置位置の自由度を向上させることが出来るので、貯留容器A1を駆動装置の動作により発生するパーティクルが混入しない位置に配置している。これにより、駆動装置の動作による培養物や培養液のパーティクル汚染は防止できるようになった。
ところで、近年、無菌作業装置の作業空間に酸化性ガスを充満させることで除染を行うガス滅菌法による処理が行われており、特に過酸化水素ガス滅菌は滅菌時間が比較的短く、さらに滅菌後は酸素と水素に分解されるため安全であることから広く実施されている。無菌作業装置においては、外部環境から侵入してきた雑菌や汚染物質の除去に加えて、交叉汚染を防止するために、種類の異なる細胞を扱う場合には作業終了ごとに実施されている。ただし、過酸化水素は強力な腐食作用を有しているので、滅菌処理される被処理物は耐腐食性を有する材質に限定される。特許文献1の分注装置50では、シリンジ61や貯留容器A1を駆動させる駆動機構がむき出しの状態で設置されており、過酸化水素ガス等の滅菌ガスで滅菌した場合、むき出しの機構部分に滅菌ガスの成分が付着して腐食してしまい、作業が継続出来なくなってしまうのである。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、過酸化水素等の滅菌ガスによる滅菌処理に耐えることが可能で、さらに正確な位置決め動作を行うことが可能な駆動機構を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の駆動機構は、移動ブロックと、前記移動ブロックを移動させる駆動部と、前記移動ブロックを所定の方向に案内する案内機構と、前記移動ブロック、前記駆動部及び前記案内機構を外部環境から隔絶する隔壁と、前記隔壁の外側であって該隔壁を介して前記移動ブロックと対向する位置に、前記隔壁の少なくとも一部を覆い、前記隔壁に沿って移動可能に設けられた移動台と、前記移動ブロックと前記移動台は前記隔壁を介して互いに対向する各面(第一の面)に互いに引き合う磁石を備える第一のマグネットカップリング機構と、前記第一の面と直交しており、前記隔壁を介して互いに対向する前記移動ブロックと前記移動台の各面(第二の面)に設けられ、それぞれ互いに引き合う磁石を備える第二のマグネットカップリング機構とを備え、前記移動台は、前記移動ブロックの移動に追従して前記隔壁が案内する軌道を移動することを特徴としている。
前記移動台の前記隔壁に対向する面に転動可能に取り付けられた転動体を備える構成としても良い。また、前記移動ブロックと前記移動台の前記第一の面及び前記第二の面とは異なる面(第三の面)であって、前記移動ブロックと前記移動台の前記隔壁を介して互いに対向する各面に、前記第一及び/または第二のマグネットカップリング機構の吸着力を補強する方向に互いに反発する磁極を設けた付勢磁石ユニットを備える構成を付加することもできる。これにより、移動台は隔壁が案内する軌道をより正確に移動することが出来る。
また、前記第一のマグネットカップリング機構と前記第二のマグネットカップリング機構を構成する磁石は永久磁石であることを特徴としている。さらに、前記第一のマグネットカップリング機構と前記第二のマグネットカップリング機構を構成する磁石には電磁石が含まれる構成としても良い。
また、前記移動ブロックと前記移動台の前記付勢磁石ユニットが配置される面は、前記第二のマグネットカップリングが配置される面に対して所定の角度をもって傾いて配置されていることとしても良い。上記構成とすることで付勢磁石ユニットにより発生する付勢力は第一のマグネットカップリング機構と第二のマグネットカップリング機構の両方に作用することが出来るので、移動台を隔壁が案内する軌道をより正確に移動させることが出来る。
また、本発明の駆動機構は、分配装置や培地交換装置、培養細胞取扱装置の移動部分に使用することが出き、耐腐食性を有するため、これらの装置全体を酸化性ガスによりガス滅菌しても腐食することなく装置を安定して稼働することが出来る。
本発明の構成によれば、可動部分の密封性を高めることにより、酸化性ガスによるガス滅菌の利用が可能になるので、雑菌等の汚染を防止効果が高く、且つ長期間安定して装置を可動させることが出来る。また、移動台の正確な位置決め動作が可能になるので、従来の装置では不可能であった正確な進退動作を長期間安定して行うことが出来る。
従来の駆動機構を備える一例である分注装置を示す図である。 本発明の一実施形態である駆動機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である駆動機構のXY平面における断面図である。 本発明の一実施形態である駆動機構のYZ平面における断面図である。 本発明の駆動機構が備える転動体を示す断面図である。 本発明の駆動機構が備える磁石ユニットの配置を示す概略断面図である。 本発明の駆動機構が備える磁石ユニットにおける各磁石の配置を示す概略図である。 本発明の駆動機構の他の実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態である分配装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態である分配装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態である分配装置が配置される無菌作業装置を示す正面図である。 無菌作業装置が備える作業空間の概略を示す図である。 本発明の一実施形態である分配密封装置の使用状態の例を示す正面図である。 本発明の一実施形態である分配密封装置の他の使用状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態である分配密封装置の一部を示す側面図である。 分配密封装置が備える注入補助ユニットの動作を示す図である。 分配密封装置が備える注入口保持ユニットの構成と動作を示す断面図である。 分配密封装置が備える溶着ユニットの構成と動作を示す断面図である。
以下に本発明の詳細を、図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態である駆動機構1を示す斜視図であり、図3は駆動機構1の移動台5部分のXY平面における横断面を示す図であり、図4は駆動機構1のYZ平面における中央縦断面を示す図である。本発明の駆動機構1は、内部のネジ軸8の回転により移動する移動ブロック2と、移動ブロック2を所定の方向に案内する案内機構3と、ねじ軸8を回転駆動させることにより移動ブロック2を移動させる駆動源4と、移動ブロック2とともに移動する移動台5とを備えている。また、移動ブロック2と案内機構3と駆動源4とは、隔壁6により外部環境(分配装置等の装置内外部環境:以下「作業空間」と称する:後述する作業空間36に相当する)から隔絶された空間に配置されていて、移動台5は隔壁6の外側(作業空間)に配置されている。
また、移動ブロック2と移動台5には、隔壁6を介して互いに磁力によって引き付け合うように配置される第一駆動磁石ユニットMg1と第一従動磁石ユニットMg2、第二駆動磁石ユニットMg3と第二従動磁石ユニットMg4を備えている。これら磁石ユニットMg1~Mg4の吸着力によるマグネットカップリングによって、移動台5は移動ブロック2の移動に追従して隔壁6に沿って移動する。
さらに、移動ブロック2と移動台5の第二駆動磁石ユニットMg3と第二従動磁石ユニットMg4が配置されている面の反対側(図3における右側)面には、互いの磁力により反発するように配置された第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢磁石ユニットMg6が備えられている。この互いに反発するように配置された付勢磁石ユニットMg5、Mg6が発生させる反発力が、移動ブロック2と移動台5との間のマグネットカップリングによる吸着力と同一方向に付勢し補強する付勢力となり、移動台5の隔壁6に対する距離を一定に保つことが出来る。
本実施形態の駆動機構1が備える案内機構3は、移動ブロック2に固定された移動子3aを所定の方向に案内するガイドレール3bと、ガイドレール3bに対して平行になるように配置されて移動ブロック2に固定されたボールナット7に螺合するネジ軸8と、ネジ軸8に連結されてネジ軸8を回転駆動する駆動源であるモータ4とを備えている。ガイドレール3bは駆動機構1のベースとなるケーシング9の内部空間の一面に固定されており、ネジ軸8はケーシング9に回転可能に固定されている。また、本実施形態の案内機構3を備えるケーシング9は縦長の略直方体形状を有しており、その一端部にはモータ4がブラケット12を介して固定されている。本実施形態の案内機構3が備えるモータ4は、回転軸10がカップリング4aを介してネジ軸8に同心軸状に連結されていて、モータ4の回転軸10が回転動作することによりネジ軸8も回転動作を行う。
ケーシング9の長手方向の壁面には移動ブロック2の位置を検出する位置検出センサS1、S2が設けられている。また、モータ4付近にはモータ4の回転軸10の回転角度を検出する光学式の回転検出センサS3が設けられていて、回転軸10に固定されたセンサドグ11がこの回転検出センサS3の光軸を遮断することで回転軸10の回転位置を検出する。これらのセンサS1、S2、S3はモータ4の回転を制御する制御部70に接続されている。なお、本実施形態の駆動機構1が備えるモータ4は、回転軸10の回転角度制御が容易なステッピングモータであり、制御部70からの制御信号により回転軸10の回転制御が行われる。また、移動ブロック2を検出する位置検出センサS1、S2は、透過光式センサ、反射光式センサ、磁気センサ等が適用可能であるが、それ以外の検出方法によるセンサを使用してもよい。
図1乃至6に例示する実施形態では、駆動機構1が備える移動ブロック2は、略直方体の形状をしており、ガイドレール3bに対向する面F1にはガイドレール3bの移動子3aが固定されている。また、移動ブロック2にはネジ軸8が貫通する孔13が形成されていて、このネジ軸8と螺合するボールナット7が、孔13に挿入された状態で移動ブロック2に固定されている。この構成により、移動ブロック2は、ネジ軸8の回転に連動してガイドレール3bが案内する面内を移動することが出来る。
また、移動ブロック2の移動子3aが固定された面F1の反対側の面F2(正面)には、第一駆動磁石ユニットMg1が固定されている。さらに、移動ブロック2の正面F2に対向する移動台の5の面F2´には、第一従動磁石ユニットMg2が第一駆動磁石ユニットMg1に対して平行になるように固定されている。この第一駆動磁石ユニットMg1と第一従動磁石ユニットMg2とは互いに異なる磁極が相対することで発生する吸着力による第一のマグネットカップリング機構が構成されている。
また、移動ブロック2の正面F2に対してほぼ直角に形成されている左側面(第一側面)F3には、第二駆動磁石ユニットMg3が固定されている。さらに移動ブロック2の第一側面F3に隔壁6を介して対向する移動台5の左側面(第一側面)F3´には、第二従動磁石ユニットMg4が第二駆動磁石ユニットMg3に対して平行になるように固定されている。この第二駆動磁石ユニットMg3と第二従動磁石ユニットMg4とは互いに異なる磁極が相対することで発生する吸着力による第二のマグネットカップリング機構が構成されている。
さらに、移動ブロック2の第一側面F3の反対側に形成されている右側面(第二側面)F4には、第一付勢磁石ユニットMg5が配置されている。また、移動ブロック2の第二側面F4に隔壁2を介して対向する移動台5の右側面(第二側面)F4´には、第二付勢磁石ユニットMg6が第一付勢磁石ユニットMg5に対して平行になるように固定されている。この第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢磁石ユニットMg6とは互いに同じ磁極が相対することで、互いに反発する磁界が形成されている。この第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢磁石ユニットMg6とが発生させる反発力が、第二のマグネットカップリングによる吸着力(移動台5を移動ブロック2の第一側面F3に近接する隔壁6側に密着させるよう作用する吸着力)を補強するように、移動台5の第二側面F4‘が移動ブロック2の第二側面F4から離れる方向に付勢する。この第一付勢磁石ユニットMg5及び第二付勢磁石ユニットMg6は、第一及び/又は第二のマグネットカップリング機構の吸着力を補強することが望ましい場合に選択的に付加することができる。
本実施形態の駆動機構1が備える隔壁6は、移動ブロック2と案内機構3とモータ4とを作業空間から気密に隔絶する箱状の部材であり、ケーシング9に固定されている。隔壁6により画定される空間の内部は一般大気雰囲気に維持されており、作業空間が過酸化水素ガス等の酸化性ガス雰囲気で充満されたとしても、隔壁6の内部空間に配置されている案内機構3は酸化性ガス雰囲気による腐食作用の影響を受けることがなく、正常に動作することが出来る。
本実施形態に例示する駆動機構1が備える移動台5は、略コの字状の断面を有する部材であり、隔壁6が画定する空間の外側の外部環境に、隔壁6を覆うように配置されている。また、本実施形態の移動台5の隔壁6に対向する面である正面F2´、第一側面F3´、第二側面F4´には、それぞれ複数の転動体14が取り付けられている。本実施形態の転動体14は磁石ユニットMg1~Mg4によって発生する磁気吸着力に対抗して移動台5を支持する部材であり、また、隔壁6と移動台5との間の距離を一定に保つ部材である。さらに、隔壁6上を摺動移動する移動台5の摺動抵抗を低減する部材である。転動体14を隔壁6に対抗する面に備えることにより、移動台5は、移動台5の本体が隔壁6に接触することなく、移動ブロック2の移動に追従して隔壁6上を移動することが出来る。
図5は本実施形態の駆動機構1が備える転動体14を例示する断面図である。本実施形態の転動体14は、樹脂材で円環状に形成された車輪部材14aと、車輪部材14aに挿入される軸受け14bと、軸受け14bの内輪に挿入されるステンレススチール製のシャフト14cと、軸受け14bの内輪と移動台5との間に配置されるカラー14dと略漏斗状の形状を有するシールパッキン14eとで構成されている。シールパッキン14eは車輪部材14aの両側面に配置されていて、さらに、シールパッキン14e先端のリップ部分周縁は車輪部材14aと気密に接触している。これにより、軸受け14bが配置される空間は車輪部材14aとシールパッキン14eとにより作業空間から隔絶された空間となり、酸化性ガスの粒子が軸受け14bに接触することを防止している。
なお、円環状の車輪部材14aは、耐摩耗性や耐薬品性の高いエンジニアリングプラスチック、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)、べスペル(登録商標)といった素材で形成されることが望ましい。また、シールパッキン14eは、フッ素ゴム、アクリルゴムや水素化ニトリルゴム、シリコーン樹脂、酢酸ビニルエチレン樹脂、エチレンプロピレンゴムといった耐熱性や耐薬品性に優れ、柔軟性を有する素材で形成されることが望ましい。
次に、本実施形態の磁石ユニットMg1~Mg4について説明する。図6(a)、(b)は本実施形態の駆動機構1が備える磁石ユニットMg1~Mg4の永久磁石の配置を示す概略断面図である。図6(a)は駆動機構1の移動ブロック2及び移動台5の永久磁石の極性の配置を示す縦方向部分断面図であり、図6(b)は横断面図である。本実施形態の磁石ユニットMg1~Mg4は、矩形に形成された複数の永久磁石が隣どうしで極性が異なるように格子状に配置されている。また、互いに対向して配置される磁石ユニットMg1~Mg4は、対向する磁石の磁極に対して吸着力が働く磁極を配置するように構成されている。このように構成することで、対向して配置される磁極が異なる磁石どうしの吸着力により図中の矢印が示す方向に移動台5を付勢することとなり、移動ブロック2と移動台5の位置を所定の位置に効果的に維持することが出来る。また、何らかの負荷が移動台5に掛かることにより駆動磁石ユニットMg1、Mg3と従動磁石ユニットMg2、Mg4の位置関係がずれそうになった場合でも、それぞれの磁石は、その隣に配置される同極の磁石どうしで反発し合うので、移動台5の位置を所定の位置に戻す働きをする。
図7(a)~(c)は駆動磁石ユニットMg1、Mg3と従動磁石ユニットMg2、Mg4の配置をそれぞれ隔壁6側から見たときの極性を例示する図である。磁石ユニットMg1~Mg4に使用される磁石の形状と配置は、図7(a)に示すようなそれぞれ永久磁石を二列に配置する実施形態に限定されることはなく、例えば図7(b)のように永久磁石を三列に配置することも可能であるし、図7(c)のように断面形状が円形の磁石を千鳥格子状に配置する形態とすることも可能である。また、磁石の断面形状を矩形や円形以外の形状とすることも十分可能である。さらに、各磁石に吸着力を増加させるヨークを取付ける構成としてもよい。なお、磁石ユニットMg1~Mg4に使用される磁石には、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石といった磁力の強い磁石を使用することが望ましい。また、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石といった磁石は腐食しやすいので、磁石表面を過酸化水素ガス等の腐食性の高いガスに対して耐性を有するニッケル等での表面処理や、シリコーン等の耐性材料でコーティング処理を施しておくことが望ましい。
次に、本実施形態の第一と第二の付勢磁石ユニットMg5、Mg6について説明する。本実施形態の付勢磁石ユニットMg5、Mg6は、矩形に形成された複数の磁石が隣どうしで極性が異なるように格子状に配置されている。また、互いに対向して配置される付勢磁石ユニットMg5、Mg6は、対向する磁石の磁極に対して反発力が働く磁極を配置するように構成されている。図6(b)を参照。なお、付勢磁石ユニットMg5、Mg6に使用される磁石の形状と配置は、上記実施形態に限定されることはない。例えば、上記説明したように、断面形状が円形の磁石を千鳥格子状に配置する形態とすることも十分可能であるし、磁石の断面形状を矩形や円形以外の形状とすることも十分可能である。また、各磁石に反発力を増加させるヨークを取付ける構成としてもよい。また、付勢磁石ユニットMg5、Mg6に使用される磁石には、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石といった磁力の強い永久磁石を使用することが望ましい。また、磁石表面を過酸化水素ガス等の腐食性の高いガスに対して耐性を有するニッケル等での表面処理や、シリコーン等の耐性材料でコーティング処理を施しておくことが望ましい。
ところで、移動ブロック2は案内機構3が案内する面内を移動するよう構成されており、進行方向に対して直交する方向の位置ずれは発生しない。しかしながら、移動台5を案内する機構は無く、移動台5は磁石ユニットMg1~Mg4が発生させる磁気的な吸着力によって隔壁6に押さえ付けられているだけなので、移動台5の移動に伴う進行方向に対して直交する方向の位置ずれが発生しやすい。そこで、本実施形態の駆動機構1は、第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢磁石ユニットMg6とで発生させる反発力を、移動台5を隔壁6に押さえ付ける方向に付勢するように構成されている。この移動台5を隔壁6に押さえ付ける付勢力の方向は、磁石ユニットMg3と磁石ユニットMg4とによる移動台5を隔壁6に引き付ける吸着力の方向と同じになるように構成される。これにより移動台5は、磁石ユニットMg3と磁石ユニットMg4とのマグネットカップリング機構の磁気吸着力に加えて、面F3´が隔壁6に向かって押さえつけられる方向に付勢されるので、移動台5は隔壁6が案内する軌道を正確に移動することが可能になる。
本実施形態の隔壁6は、滅菌ガスに耐性の低い移動ブロック2や案内機構3、駆動源4を収納して滅菌処理の際に滅菌ガスの充満する作業空間から隔絶するという機能に加えて、移動台5の移動方向を正確に案内するという機能を有している。さらに、磁石ユニットMg1とMg2、Mg3とMg4とで発生させる吸着力に対抗して移動台5を支持する機能に加えて、磁石ユニットMg5とMg6とで発生させる反発力に対抗して移動台5を支持する機能も有している。そこで、こういった吸着力や反発力に対抗するために隔壁6は頑丈な部材を使用することが望ましい。なお、本実施形態の隔壁6は耐腐食性が高く比較的強靭なステンレススチールで形成されている。また、移動台5が備える転動体14が当接する部分には大きな荷重がかかるので、転動体14が通過する軌道に沿って隔壁6の部材の厚みを厚くして荷重に耐える構造とするようにしても良い。さらに、転動体14が通過する軌道に沿って強靭な部材を配置して、磁石ユニットMg1~6が通過する軌道に沿って磁力透過性の高い部材を配置して、それぞれの部材を気密に繋ぎ合わせる構成としてもよい。
次に本発明の第二の実施形態である駆動機構15について説明する。図8は本実施形態の駆動機構15のXY平面における断面を示す図である。なお、第一の実施形態である駆動機構1と同じ構成には共通の参照番号を付与している。本実施形態の駆動機構15が備える移動ブロック16は、第一の実施形態の移動ブロック2と同様にX軸と平行な正面F2と、正面F2に対して直角なY軸方向と平行な第一側面F3とを有している。また、本実施形態の駆動機構15が備える移動台17は、第一の実施形態の移動台5と同様にX軸と平行な正面F2´と、正面F2´に対して直角なY軸方向と平行な第一側面F3´とを有している。また、移動ブロック16と移動台17正面F2、F2´、第一側面F3、F3´には第一の実施形態と同様に磁石ユニットMg1、Mg2、Mg3、Mg4が固定されていて、第一駆動磁石ユニットMg1と第一従動磁石ユニットMg2、及び第二駆動磁石ユニットMg3と第二従動磁石ユニットMg4のそれぞれの間は極性の異なる磁極によるマグネットカップリングによって結合している。さらに、第一駆動磁石ユニットMg1と第一従動磁石ユニットMg2、及び第二駆動磁石ユニットMg3と第二従動磁石ユニットMg4との間の空間には、それぞれ正面F2、F2´と第一側面F3、F3´に平行な壁面が形成された隔壁18が配置されている。隔壁18は第一の実施形態の駆動機構1と同様に、移動ブロック16と案内機構3、ボールネジ機構8、駆動源4等を作業空間から気密に隔絶された内部空間に収納している。
本実施形態の移動ブロック16に形成される第二側面F5は、上面視してY軸方向に対して平行に形成された第一の実施形態の移動ブロック2と比較して、θ度傾けて形成されている。また、本実施形態の移動台17に形成される第二側面F5´は、上面視してY軸方向に対して平行に形成された第一の実施形態の移動台5と比較して、θ度傾けて形成されている。また、これに対応して本実施形態の隔壁18の移動ブロック16と移動台17との間に配置される面もまた、第一の実施形態の隔壁6と比較してθ度傾けて形成されている。
本実施形態の移動ブロック16に形成される第二側面F5には、第一付勢磁石ユニットMg5が固定され、移動台17の移動ブロック16に対向する第二側面F5´には、第二付勢磁石ユニットMg6が第一付勢磁石ユニットMg5に対向する固定に配置されている。第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢磁石ユニットMg6は、上面視してY軸方向に対してθ度傾けられた状態で第二側面F5、F5´にそれぞれ固定されている。
上記構成とすることで、第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢ユニットMg6とが反発することにより発生する付勢力の作用する方向は、X軸方向及びY軸方向のいずれに対しても平行にはなっていない。言い換えると、第一付勢磁石ユニットMg5と第二付勢ユニットMg6とによって生成される付勢力は、移動台17をX軸方向に付勢する成分とY軸方向に付勢する成分の両方の成分を有しているので、移動台17をX軸方向のみならずY軸方向にも押さえ付けることとなる。これにより、移動台17は隔壁18が規定する平面内の軌道を位置ずれすることなく移動することが出来る。
次に、本発明の駆動機構1を使用した一実施形態である分配装置20について説明する。図9は本実施形態の分配装置20を示す正面図であり、図10はその側面図である。本実施形態の分配装置20は、大容量の容器19に充填されている培地(培養液)を複数の小分け容器21に自動で分配するための装置である。本実施形態の分配装置20は、大容量の容器19を吐出口19aが下になる倒立状態で保持する容器保持ユニット22と、小分け容器21を複数収容する容器ラック23と、容器ラック23を水平方向に移動させるラック移動ユニット24と、容器19に充填されている培地(培養液)を吸引してノズル25から吐出するポンプユニット26と、ノズル25を鉛直方向に昇降移動させるノズル昇降ユニット27とで構成されている。
本実施形態の容器保持ユニット22は、大容量の容器19を保持するトレー部28と、トレー部28を水平方向に延在する回転軸L1を回転中心として回転させる駆動源29を備えている。大容量の容器19をトレー部28に固定する際にはトレー部28を寝かせた状態にしておき、容器19をトレー部28に固定して容器19の吐出口19aに吸引用チューブ30を接続した後に、駆動源29を回転動作させて、トレー部28を直立させる。その後、容器19は吐出口19aを下にした倒立状態に維持される。
ポンプユニット26は、内部に不図示のポンプを備えるものであり、ポンプは吸引用チューブ30を介して容器19に充填された培地(培養液)を吸引して、吐出用チューブ31を介してノズル25から培地(培養液)を吐出する。なお、不図示のポンプは公知のポンプであり、ペリスタルティックポンプや圧電ポンプといった除染が比較的容易であり、且つ試料を汚染する可能性が少ないポンプを使用することが好ましい。
本発明の駆動機構1は、分配装置20のラック移動ユニット24とノズル昇降ユニット27とに使用されている。ラック移動ユニット24は、本発明の駆動機構1を移動台5の正面が上になるように水平方向に寝かせた状態で配置されている。移動台5の上面にはラック載置台32が固定されていて、このラック載置台32の所定の位置に容器ラック23が着脱可能に取り付けられる。容器ラック23には複数の小分け容器21が注入口21aを上にした姿勢で、図面視して左右方向に並べて配置されていて、この容器ラック23はラック載置台32上の所定の位置に固定される。なお、小分け容器21には円筒状の口が3つ備えられており、注入口21a以外の2つの口は小分け容器21の内部に注入された培地の取り出し等に使用されるものであり、注入口21aから培地を注入する際には、これら2つの口は気密に閉じられている。図9(a)は、図面視して容器ラック23の右端に配置された小分け容器21の注入口21aがノズル25の直下に位置するところを示す図であり、図9(b)は、容器ラック23の左端に配置された小分け容器21の注入口21aがノズル25の直下に位置するところを示す図である。ラック移動ユニット24は、移動台5を水平方向に移動させることで、容器ラック23に収容された全ての小分け容器21をノズル25の直下まで移動させるに十分なストロークを有している。これら各小分け容器21をノズル25の直下に移動させるためのモータ4の位置情報は作業者により予め教示されていて、その位置情報は制御部70に記憶されている。
ノズル25を鉛直方向に昇降移動させるノズル昇降ユニット27は、本発明の駆動機構1を鉛直方向に立設した状態で備えている。移動台5にはノズル25を固定するノズルブラケット33が固定されている。ノズル昇降ユニット27は、ノズル25が下降した時に、ノズル25が容器ラック23に収容された小分け容器21の注入口21aに挿通出来る位置に配置されている。また、ノズル昇降ユニット27に備えられる駆動機構1は、ノズル25が下降した時にはノズル25の先端が小分け容器21の中央部付近まで到達し、また、小分け容器21の上端部とノズル25の先端部が干渉しない位置まで上昇移動することが可能なストロークを有している。ノズル25の基端部には吐出用チューブ31の先端が接続されていて、ポンプユニット26から供給される培地(培養液)がノズル25へと供給され、小分け容器21に注入される。ノズル25の上昇位置と降下位置に移動させるためのモータ4´の位置情報は作業者により予め教示されていて、その位置情報は制御部70に記憶されている。
ラック移動ユニット24とノズル昇降ユニット27の各モータ4、4´と容器保持ユニット22の駆動源29、及びポンプユニット26のポンプの作動は、不図示の分配装置制御ユニットによって制御される。分配装置制御ユニットは、少なくとも、公知のコンピュータと、動作プログラムや予め教示された各種データを保存する記憶部と、上位側のホストコンピュータとの間で通信を行う通信部とで構成されていて、各センサからの入力信号を受信して予め記憶した動作プログラムに沿って各ユニットが備える制御部に動作指令を送信して各駆動機構を動作させる。上記構成により、本実施形態の分配装置20は、大容量容器19に充填されている培地(培養液)を容器ラック23に収納されている複数の小分け容器21に順次、自動で分配することが出来る。分配装置制御ユニット内に駆動機構1の制御部70を包含させることもできる。
なお、本実施形態の分配装置20を構成する各ユニットはベース板34上に固定されている。また、本実施形態の分配装置20は、図11,12に例示するような過酸化水素ガス滅菌が可能な無菌作業装置35の作業空間36内に配置される。図11は本実施形態の分配装置20を備える無菌作業装置35を例示する正面図であり、図12は無菌作業装置の作業空間36の内部構成の概略を示す側面図である。無菌作業装置35はアイソレータとも呼ばれるものであり、無菌作業装置35の内部には、外部雰囲気から隔離された清浄な作業空間36が形成されている。また、無菌作業装置35の隣には、無菌保管装置44が連結されていて、この無菌保管装置44の保管庫と作業空間36とを連通させる通路は扉45(図12)によって仕切られている。作業空間36は、無菌作業装置35の上部及び下部に配置される不図示のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)を通過して流入させた清浄空気を循環させることにより、所定の清浄度に維持されている。
作業空間36の正面側には作業空間36を気密に閉鎖可能な正面扉37が取り付けられていて、本実施形態の分配装置20はこの正面扉37を開けて作業空間36内部に設置される。正面扉37には、作業者が作業空間36内部を観察できるように透明なガラスや樹脂で成型された窓38が備えられている。また、窓38の所定の位置には円形の開口が形成されていて、この開口にはグローブ39が気密に固定されている。外部環境に居る作業者はこのグローブ39を両腕に装着することで、窓38から作業空間36内部を目視しながら作業空間36に搬入された物品に対して所定の処置を施すことが出来る。また、本実施形態の無菌作業装置35には、過酸化水素蒸気等の滅菌ガスを供給する不図示の滅菌装置が接続されている。この滅菌装置から供給される滅菌ガスを作業空間36に充満させることで、作業空間36と作業空間36に配置される分配装置20とは滅菌処理される。なお、本実施形態の分配装置20の動作を制御する制御ユニットと分配装置20に電源を供給する電源ユニット、及び各ユニットの動作を制御する制御部は、作業空間36に充満される滅菌ガスの影響を受けないようにするため、無菌作業装置35内部の作業空間36から隔絶された空間に配置されている。
また、無菌作業装置35には作業空間36に隣接してパスボックス40が備えられている。パスボックス40は作業空間36と外部環境との間で物品を遣り取りするための箱状の滅菌機能付き装置である。作業空間36内の作業に必要な比較的容積の小さい機器や培地等の試料は、このパスボックス40を介して作業空間36内に持ち込まれる。パスボックス40には、パスボックス40の内部空間に持ち込まれた物品を紫外線や滅菌ガスで滅菌する滅菌手段と、外部環境とパスボックス40の内部空間とを仕切る扉41と、パスボックス40の内部空間と作業空間36とを仕切る不図示の扉とが備えられている。
物品を作業空間36内に搬入する際には、作業者は無菌作業装置35の正面に配置される扉41を開けて物品をパスボックスの内部空間に搬入した後、扉41を閉鎖して、パスボックス40の内部空間の滅菌処理を行う。この滅菌処理が完了したら、作業者はグローブ39を装着して、作業空間36とパスボックス40の内部空間とを仕切る扉を作業空間36側から開扉して物品を作業空間36内に搬入した後、この扉を閉鎖する。上記手順により、作業空間36内に搬入される物品は無菌化されるので、作業空間36は清浄な状態に維持される。
次に、無菌作業装置35に設置された本実施形態の分配装置20の動作について説明する。本実施形態の分配装置20にセットされる容器19、小分け容器21、容器ラック23は、パスボックス40を介して作業空間36に搬入される。作業者はグローブ39を装着した状態で、小分け容器21を容器ラック23にセットした後、ラック移動ユニット24のラック載置台32上に容器ラック23を固定する。次に作業者は、容器19の吐出口19aに吸引用チューブ30を接続した後、容器19をトレー部28に固定する。その後無菌作業装置35のタッチパネル42や操作パネル43を操作して、分配装置20の自動分配動作を開始する。
動作開始の信号を受信すると、制御ユニットは容器保持ユニット22の駆動源29を作動させて容器19が倒立姿勢となるまでトレー部28を回転移動させ、次にラック移動ユニット24のモータ4を作動させて容器ラック23を所定の位置まで移動させる。ここで、所定の位置とは、容器ラック23に収容されている小分け容器21のうち、容器ラック23の端部に配置される小分け容器21の注入口21aがノズル昇降ユニット27のノズル25の直下に位置する地点であり、この位置情報は予め制御部70に記憶されている。
次に制御ユニットは、ノズル昇降ユニット27のモータ4を作動させて、ノズル25の直下に位置する小分け容器21の注入口21aにノズル25が挿通されるまでノズル25を下降させる。その後制御ユニットはポンプユニット26を作動させて、容器19に充填されている培地(培養液)を小分け容器21に注入する。所定の量の培地(培養液)が注入されると、制御ユニットはポンプユニット26の作動を停止した後ノズル25を小分け容器21から離間する位置まで上昇移動させる。その後、ラック移動ユニット24のモータ4を作動させて、培地(培養液)を充填し終えた小分け容器21の隣の小分け容器21がノズル25の直下に位置するように容器ラック23を移動させる。上記手順を繰り返すことで容器ラック23に収容される小分け容器21に順次培地(培養液)を自動で注入していく。
培地(培養液)の小分け容器21への分配が終了すると、作業者は扉45を開けて保管装置44の保管庫に容器ラック23と充填が完了した小分け容器21とを運び出して、パスボックス40から次の容器ラック23と小分け容器21とを分配装置20へと運び入れる。また、必要に応じて、作業空間36内と分配装置20とを滅菌ガスにより滅菌処理する。
次に、本発明の他の実施形態である分配密封装置46について説明する。図13、14は本実施形態の分配密封装置46を示す正面図であり、図15は分配密封装置46を、図13における第一及び第二の容器昇降ユニット47a、47bの間及び第一及び第二の注入口保持ユニット49aと49bの間の位置から、第一の容器昇降ユニット47a及び第一の注入補助ユニット52側を見た状態を示す側面図である。本実施形態の分配密封装置46は、本発明の第一の実施形態である分配装置20に加えて、柔軟な小分け容器21の注入口21aを保持して確実に培地の供給を行うための注入口保持ユニット49a、49bと、更に、小分け容器21の注入口21aを熱により溶着させて密封するための溶着ユニット60を備えている。さらに、本実施形態の分配密封装置46は、容器ラック23に収納された小分け容器21を個別に持ち上げる二つの容器昇降ユニット47a、47bを備えている。容器昇降ユニット47a、47bは、小分け容器21を下方から支持する容器支持部材48と、この容器支持部材48を鉛直方向に昇降移動させる駆動機構1とで構成されている。容器昇降ユニット47a、47bはベース板34の下面に固定されていて、ベース板34と容器ラック23の底部に形成された開口部を介して小分け容器21を下方から支持して昇降移動させる。
複数の小分け容器21が並べて収容された容器ラック23がラック移動ユニット24によって図面視して左から右へと移動することで、右端の小分け容器21から順次培地を注入され、その後、溶着ユニット60によって注入口21aを密閉処理される。以下順次説明する。
容器ラック23が所定の位置まで達すると、第一の容器昇降ユニット47aが作動して、容器ラック23の右端に収容されている小分け容器21(第一の小分け容器21-1)を上昇移動させる。第一の容器昇降ユニット47aによって所定の位置まで上昇移動させられた第一の小分け容器21-1は、第一の注入口保持ユニット49aによって注入口21aが所定の高さとなる位置に保持される。注入口21aが注入口保持ユニット49によって保持されると、ノズル昇降ユニット27が作動してノズル25が注入口21aに挿入されて、第一の小分け容器21-1の内部に培地が供給される。培地の供給が終了すると、ノズル25が注入口21aから取り出されて、注入口保持ユニット49による注入口21aの保持が解除される。その後、第一の小分け容器21-1は容器昇降ユニット47aが下降することによって容器ラック23へと戻される。
次に、ラック移動ユニット24を次の小分け容器21がノズル25の真下に位置するまで容器ラック23を図面視して右方向へ移動させる。そして、各ユニットは順次上述した培地供給動作を行う。こうして容器ラック23に収容された小分け容器21に順次培地を供給していく。そして、第一の小分け容器21-1が第二の容器昇降ユニット47bの真上まで移動したところで、第一の小分け容器21-1は第二の容器昇降ユニット47bによって所定の位置まで上昇させられて、注入口21aの密閉動作が開始される(図14、図15を参照)。第二の容器昇降ユニット47bによって所定の位置まで上昇移動させられた第一の小分け容器21-1は、第二の注入口保持ユニット49bによって注入口21aを所定に位置に位置するように保持される。注入口21aが注入口保持ユニット49によって保持されると注入口21aは溶着ユニット60が備える加熱部材66によって押圧され、且つ溶着されて密封される。
また、小分け容器21は、ノズル25から培地を注入される際に第一の注入口保持ユニット49aの下側に設けられている注入補助ユニット52によって、向かい合う容器壁面を吸引保持され、互いに離間する方向に引き離される。図16は注入補助ユニット52の動作を示す図である。全ての小分け容器21は樹脂製のシートを向い合せに貼り合せて製作されており、内部に培地を供給するには大きな注入圧が必要になる。そのため、この注入補助ユニット52によって容器側面を互いに離間する方向に引き離されることで小分け容器21内部に空間が形成されて、培地の注入が容易になる。注入補助ユニット52の小分け容器21の側面に当接する部分には向かい合うように二つの吸盤53a、53bが備えられている。この各吸盤53a、53bは一対のシャフト63a、63bのそれぞれの先端部に固定されている。一対のシャフト63a、63bは、注入補助ユニット52内に備えられる駆動源によって挟持および挟持解除動作を行う。注入補助ユニット52は、小分け容器21が第一の容器昇降ユニット47aによる上昇移動が終了すると、小分け容器21の側面を左右両側から挟持する。図16(a)を参照。次に注入補助ユニット52は、不図示の真空源からの真空圧により小分け容器21の両側面を吸盤53a、53bで吸着保持して、注入補助ユニット52が備える開閉機構によって、密着していた小分け容器21の両壁面を離間させて、小分け容器21の内部に空間を生じさせる。図16(b)を参照。注入補助ユニット52の本体ケーシング52aと各シャフト63a、63bとの間には、ケーシング52aの内部空間を気密に閉鎖するベローズ部材57が配置されている。上記構成により、ケーシング52a内部は滅菌ガスの侵入を防止している。
次に第1及び第2の注入口保持ユニット49a、49b(以下特に必要がない限り、単に「注入口保持ユニット49」と称する)について説明する。図17は注入口保持ユニット49の構成と動作を示す断面図である。注入口保持ユニット49には左右対称に配置される一対の注入口保持部材54a、54bが備えられていて、この注入口保持部材54a、54bが開閉動作することで注入口21aの保持および保持解除を行う。本実施形態の保持ユニット49は、各注入口保持部材54a、54bを開閉動作させる駆動源として公知のステッピングモータ55a、55bを備えている。ステッピングモータ55a、55bは注入口保持ユニット49が備えるケーシング56の内部に配置されている。また、各注入口保持部材54a、54bとケーシング56との間にはケーシング56の内部空間を気密に閉鎖するベローズ部材57が配置されている。ケーシング56自体も気密に形成されており、上記構成により、ケーシング56内部は滅菌ガスの侵入を防止することが出来る。また、ケーシング56内部には透過光センサ58a~58dが配置されていて、この透過光センサ58a~58dの光軸を各注入口保持部材54a、54bの基端部に配置されるセンサドグ59a、59bが開閉動作により遮光することで、溶着ユニット60の制御部は各注入口保持部材54a、54bが開状態にあるか閉状態にあるかを認識することが出来る。なお、注入補助ユニット52の吸盤53a、53bを開位置と閉位置に移動させる駆動機構も上記した機構と同様のものが備えられている。
次に、溶着ユニット60について説明する。図18は溶着ユニット60の構成と動作を示す断面図である。本実施形態の溶着ユニット60は、小分け容器21の注入口21aを熱により溶着させて小分け容器21の内部を密封する装置である。小分け容器21の注入口21aはナイロンやポリプロピレンといった熱可塑性樹脂で形成されていて、熱を加えることにより容易に密封することが出来る。本実施形態の溶着ユニット60には、注入口21aに対して進退移動する一対のシャフト62a、62bのそれぞれの先端に加熱部材66a、66bが固定されている。本実施形態の溶着ユニット60が備える加熱部材66a、66bはアルミニウムで形成されており、内部にはヒータが備えられていて、これにより、加熱部材66a、66bは注入口21aを溶着可能な温度に加熱される。また、加熱部材66a、66bの表面はフッ素樹脂でコーティングされている。これにより、加熱された注入口21aの樹脂材料が加熱部材66a、66bに付着することが防止される。また、一対のシャフト62a、62bを進退移動させる駆動機構は、注入口保持ユニット49が備える駆動機構と同様のものが備えられている。上記構成により、溶着ユニット60は注入口21aの先端部を加熱しながら押圧することで、注入口21aを密閉することが出来る。なお、溶着ユニット60の下方に注入口保持ユニット49を備えることで、注入口21aを溶着する前に注入口21aを所定の位置に保持することができるので、確実な溶着が可能となる。
また、本実施形態の溶着ユニット60の下方には、小分け容器21を下方から支持する第二の容器昇降ユニット47bが配置されていて、溶着ユニット60は第二の容器昇降ユニット47bによって所定の位置まで上昇させられた培地注入済み小分け容器21に対して注入口21aの先端部を溶着して密封する。本実施形態の分配密封装置46では、小分け容器21を収納したラック23は、第一の実施形態である分配装置20と同様に、ラック移動ユニット24によって順次移動させられる。また、本実施形態の分配密封装置46が備えるノズル昇降ユニット27と溶着ユニット60との離間距離はラック23の小分け容器21を収納する間隔の整数倍とすることが望ましい。小分け容器21の収納間隔の整数倍とすることで、所定の位置にあるラック23に収納された小分け容器21に培地を注入している最中に、既に培地注入を終えた別の小分け容器21の注入口21aを溶着ユニット60によって密封することが出来る。
なお、本発明の駆動機構1を利用した装置は上記の分配装置20や分配密封装置46に限定されることは無く、例えば、細胞の播種や試薬の分注を行う分注装置や、培養中の細胞の培地(培養液)を交換する培地交換装置といった、対象物を直線方向に移動させる直動機構を備え、且つ腐食性ガスによる滅菌処理が必要な装置には好適である。また、細胞培養に直接関係する装置に限らず、例えば、培養中の細胞を顕微鏡で観察したり、培養した細胞の株分けを行ったりする培養細胞取扱装置に適用することも出来る。
また、本発明の実施形態では、移動ブロック2、16が備える動側磁石ユニットMg1、Mg3、及び第一付勢磁石ユニットMg5には永久磁石を使用しているが、本発明はこれに限定されることはなく、永久磁石の代わりに電磁石を備える形態としても良い。さらに、本実施形態では、駆動源4の駆動力を移動ブロック2、16に伝達する手段としてボールナット7とネジ軸8を備えているが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、ベルトやチェーンといった駆動伝達手段を備えることとしてもよい。さらに、駆動源4に代えて、リニアモータを備えることとしてもよい。
以上本発明の駆動機構1、15について実施形態を参照して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでは無く、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等も含まれる。

Claims (9)

  1. 無菌雰囲気及び/又は腐食性雰囲気の管理雰囲気環境下に設けられる駆動機構であって、
    腐食耐性を有する材料からなり、前記管理雰囲気環境の内部に設けられて該管理雰囲気環境から隔絶された内部空間を形成する駆動方向に垂直な断面が多角形状の隔壁と、
    前記隔壁の内側である前記内部空間内に設けられる移動ブロックと、
    前記内部空間内に設けられて、前記移動ブロックを移動させる駆動部と、
    前記内部空間内に設けられて、前記移動ブロックを所定の方向に案内する案内機構と、
    前記隔壁の外側であって前記隔壁を介して前記移動ブロックと対向する位置に、前記隔壁の少なくとも一部を覆い、前記隔壁に沿って移動可能に設けられた移動台と、
    前記案内機構とは反対側の位置で、前記隔壁を介して互いに対向する前記移動ブロックと前記移動台の各面(第一の面)のそれぞれに、互いに引き合う磁石を備える第一のマグネットカップリング機構と、
    前記第一の面と直交する面であって、前記隔壁を介して互いに対向する前記移動ブロックと前記移動台の1対の面のいずれか1組の面(第二の面)のそれぞれに、互いに引き合う磁石を備える第二のマグネットカップリング機構と、
    前記移動ブロックと前記移動台の前記第一の面及び前記第二の面とは異なる面(第三の面)であって、前記移動ブロックと前記移動台の前記隔壁を介して互いに対向する各面の少なくとも1組の面に、前記第一及び/または第二のマグネットカップリング機構の吸着力を補強する方向に互いに反発する磁極を設けた付勢磁石ユニットと、
    を備え、
    前記移動台は、前記移動ブロックの移動に追従して前記隔壁に沿って移動する、
    ことを特徴とする駆動機構。
  2. 前記移動ブロックと前記移動台の前記付勢磁石ユニットが配置される前記第三の面は、前記第二のマグネットカップリングが配置される前記第二の面に対して所定の角度をもって傾いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動機構。
  3. 前記第一のマグネットカップリング機構と前記第二のマグネットカップリング機構を構成する磁石は永久磁石であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動機構。
  4. 前記第一のマグネットカップリング機構と前記第二のマグネットカップリング機構を構成する磁石は永久磁石又は電磁石であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動機構。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の駆動機構を備える分配装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の駆動機構を備える分注装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の駆動機構を備える培地交換装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の駆動機構を備える培養細胞取扱装置。
  9. 無菌雰囲気及び/又は腐食性雰囲気の管理雰囲気環境下に設けられる駆動機構であって、
    腐食耐性を有する材料からなり、前記管理雰囲気環境の内部に設けられて該管理雰囲気環境から隔絶された内部空間を形成する駆動方向に垂直な断面が多角形状の隔壁と、
    前記隔壁の内側である前記内部空間内に設けられる移動ブロックと、
    前記内部空間内に設けられて、前記移動ブロックを移動させる駆動部と、
    前記内部空間内に設けられて、前記移動ブロックを所定の方向に案内する案内機構と、
    前記隔壁の外側の前記移動ブロックと対向する位置に、前記隔壁を覆い該隔壁に沿って移動可能に設けられた略コの字状の移動台と、
    を備えており、
    前記移動ブロックの前記案内機構に面する側と反対側の面である第一の面に第一の駆動磁石ユニット(Mg1)を配置し
    前記移動ブロックの前記第一の面に直交する面の一つ(第二の面)に、第二の駆動磁石ユニット(Mg3)を配置し
    前記移動ブロックの前記第二の駆動磁石が配置された面の反対側の面(第三の面)に、第一の付勢磁石ユニット(Mg5)を配置し
    前記移動台の前記第一の駆動磁石ユニット(Mg1)に対向する面に第一の従動磁石ユニット(Mg2)を配置
    前記移動台の前記第二の駆動磁石ユニット(Mg3)に対向する面に第二の従動磁石ユニット(Mg4)を配置
    前記移動台の前記移動ブロックの前記第一の付勢磁石ユニット(Mg5)に対向する面に、第二の付勢磁石ユニット(Mg6)を配置
    前記移動台の前記第一の従動磁石ユニット(Mg2)が配置される面と前記第二の従動磁石ユニット(Mg4)が配置される面に転動体転動可能に設け
    前記第一の駆動磁石ユニット(Mg1)と前記第一の従動磁石ユニット(Mg2)、及び前記第二の駆動磁石ユニット(Mg3)と前記第二の従動磁石ユニット(Mg4)とは、互いに引き付けるよう配置され
    前記第一の付勢磁石ユニット(Mg5)と前記第二の付勢磁石ユニット(Mg6)とは、互いに反発するよう配置され
    前記移動台は、前記移動ブロックの移動に追従して前記隔壁に沿って移動する、
    ことを特徴とする駆動機構。
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