JP7366833B2 - 端子台 - Google Patents

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この発明は、端子台に係り、特に、第1外部端子と第2外部端子とを導通させるバスバー部材を有する端子台に関する。
車両用の中継コネクタに用いられる端子台として、例えば、特許文献1には、図26に示されるような端子台1が開示されている。端子台1は、樹脂材料からなるハウジング2と、インサート成形によりハウジング2に装着された複数のバスバー部材3を有している。ハウジング2は、隔壁4を挟んで隔壁4の両側に配置された2つの嵌合凹部5、6を有しており、それぞれのバスバー部材3は、中間部が隔壁4内に埋め込まれ、両端部が嵌合凹部5、6内に突出するように配置されている。
複数のバスバー部材3が、インサート成形によりハウジング2に一体に装着されることで、ハウジング2の隔壁4を構成する樹脂材料が、それぞれのバスバー部材3の表面に密着することとなるが、さらに端子台1の防水性を確保するために、嵌合凹部5の底部に、ポッティング材を注入して硬化させた防水部7が配置されている。嵌合凹部5内に突出する複数のバスバー部材3の根本部分の外周部が、防水部7により覆われ、これにより、防水性の向上が図られている。
特開2013-157256号公報
しかしながら、嵌合凹部5、6内において、それぞれのバスバー部材3の端部に、接続対象となる電気機器等の端子が接続されることに起因して、ハウジング2とバスバー部材3の間に相互間の位置ずれを生じさせるような負荷がかかることがある。このようにして、大きな負荷が作用すると、ハウジング2の隔壁4を構成する樹脂材料および防水部7を構成するポッティング材が、バスバー部材3の表面から剥離し、端子台1の防水性が損なわれるおそれがある。
また、ポッティング材を注入して硬化させる作業は、工程が煩雑であるという問題がある。さらに、ポッティング材の注入時にエアが巻き込まれることにより、内部に気泡が残留しているポッティング材を硬化させると、ポッティング材とバスバー部材3の表面との密着性が低下し、防水性を確保することが困難になるという問題がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、ポッティング材を用いることなく優れた防水性を確保することができる端子台を提供することを目的とする。
この発明に係る端子台は、第1外部端子と第2外部端子とを導通させるバスバー部材と、バスバー部材を保持するハウジングと、バスバー部材に装着された弾性変形可能なシールリングとを備え、バスバー部材は、金属材料から形成されたバスバー本体と、樹脂材料から形成され且つバスバー本体に一体に形成されたカバー部とを有し、バスバー本体は、一端に配置され且つ第1外部端子に接続される第1接続部と、他端に配置され且つ第2外部端子に接続される第2接続部と、第1接続部と第2接続部との間に配置され且つハウジングに保持される保持部と、第1接続部と第2接続部との間で且つ保持部以外の箇所に配置されたシールリング装着部とを有し、カバー部は、シールリング装着部の外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部の表面に一体に形成され、シールリングは、カバー部の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部に装着され、ハウジングは、カバー部に装着されたシールリングを収容する凹状の収容部を有し、シールリングが、全周にわたって収容部の内周面に隙間なく接触しているものである。
バスバー本体は、板状の部材であることが好ましい。
カバー部の外周の角部は、丸みを帯びていることが好ましい。
また、カバー部は、シールリングを位置決めするためのフランジを有することが好ましい。
シールリングは、それぞれシールリングの外方へ向かって突出しながらシールリングの外周に沿って全周に連続的に延び且つシールリング装着部におけるバスバー本体の長さ方向に配列された複数の外側リップ部と、それぞれシールリングの内方へ向かって突出しながらシールリングの内周に沿って全周に連続的に延び且つシールリング装着部におけるバスバー本体の長さ方向に配列された複数の内側リップ部とを有し、複数の外側リップ部は、収容部の内周面に接触し、複数の内側リップ部は、カバー部の外周面に接触することが好ましい。
ハウジングは、樹脂材料から形成され且つ保持部が貫通する保持孔を有し、保持部は、保持孔に圧入されることによりハウジングに保持されていることが好ましい。
バスバー本体は、シールリング装着部の周囲を囲って閉じるようにシールリング装着部の表面に形成された少なくとも1つの防水溝を有し、カバー部は、少なくとも1つの防水溝を覆うようにシールリング装着部の表面に一体に形成されていることが好ましい。
ハウジングに保持された複数のバスバー部材と、複数のバスバー部材にそれぞれ装着された複数のシールリングとを備え、ハウジングは、複数のバスバー部材にそれぞれ対応する複数の収容部を有するように構成することができる。
この場合、複数のバスバー部材の第1接続部は、所定の第1平面上に配列され、複数のバスバー部材の第2接続部は、所定の第2平面上に配列され、複数のバスバー部材の保持部は、千鳥状に配置されるように構成することもできる。
第1接続部および第2接続部は、それぞれ、ボルトを用いて第1外部端子および第2外部端子に固定されることができる。
あるいは、第1接続部は、ボルトを用いて第1外部端子に固定され、第2接続部は、第2外部端子に嵌合されてもよい。
この発明によれば、バスバー部材は、金属材料から形成されたバスバー本体と、樹脂材料から形成され且つバスバー本体のシールリング装着部の外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部の表面に一体に形成されたカバー部とを有し、弾性変形可能なシールリングが、カバー部の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部に装着され、シールリングが、全周にわたってハウジングの凹状の収容部の内周面に隙間なく接触しているので、ポッティング材を用いることなく優れた防水性を確保することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る端子台を示す斜視図である。 実施の形態1に係る端子台を示す平面図である。 実施の形態1に係る端子台を示す側面図である。 実施の形態1の端子台におけるハウジングを示す平面図である。 実施の形態1の端子台におけるハウジングを示す正面図である。 実施の形態1の端子台におけるハウジングを示す底面図である。 実施の形態1の端子台における第1バスバー部材を示す斜視図である。 実施の形態1の端子台における第1バスバー部材を示す正面図である。 実施の形態1の端子台における第2バスバー部材を示す斜視図である。 第1バスバー部材のバスバー本体を示す斜視図である。 図10の要部拡大図である。 カバー部が形成された第1バスバー部材のバスバー本体を示す斜視図である。 第1バスバー部材に装着されるシールリングを示す斜視図である。 第1バスバー部材に装着されるシールリングを示す断面図である。 第1バスバー部材が取り付けられたハウジングを示す斜視図である。 実施の形態1に係る端子台を示す断面図である。 図16の要部拡大図である。 モータキャップが取り付けられた実施の形態1の端子台を示す斜視図である。 実施の形態2に係る端子台を示す斜視図である。 実施の形態2の端子台におけるバスバー部材を示す斜視図である。 実施の形態2におけるバスバー部材のバスバー本体を示す斜視図である。 カバー部が形成されたバスバー本体を示す斜視図である。 実施の形態2におけるシールリングを示す斜視図である。 実施の形態2に係る端子台を示す断面図である。 図24の要部拡大図である。 従来の端子台を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1~3に、この発明の実施の形態1に係る端子台11を示す。端子台11は、コネクタに適用されたもので、配列された6本のバスバー部材12と、これらのバスバー部材12を保持するハウジング13を有している。6本のバスバー部材12は、3本の第1バスバー部材21と3本の第2バスバー部材31とを含み、第1バスバー部材21と第2バスバー部材31とが交互に配列されている。
それぞれの第1バスバー部材21は、直角に屈曲された板形状を有し、第1バスバー部材21の一端に、第1接続部21Aが配置され、第1バスバー部材21の他端に、第2接続部21Bが配置されている。
第1バスバー部材21と同様に、それぞれの第2バスバー部材31は、直角に屈曲された板形状を有し、第2バスバー部材31の一端に、第1接続部31Aが配置され、第2バスバー部材31の他端に、第2接続部31Bが配置されている。
ハウジング13は、6本のバスバー部材12が貫通するハウジング本体13Aと、ハウジング本体13Aに連結され且つハウジング本体13Aの外側にまで延びる平板部13Bとを有している。平板部13Bは、6本のバスバー部材12の配列方向において、6本のバスバー部材12の両側に、端子台11を固定するための2つの固定用孔13Cを有している。
ここで、便宜上、6本のバスバー部材12の配列方向をX方向、平板部13Bが延びる面をXY面、第1接続部21Aが配置されている第1バスバー部材21の一端および第1接続部31Aが配置されている第2バスバー部材31の一端が延びる方向を-Z方向、第2接続部21Bが配置されている第1バスバー部材21の他端および第2接続部31Bが配置されている第2バスバー部材31の他端が延びる方向を+Y方向と呼ぶものとする。
3本の第1バスバー部材21の第1接続部21Aと3本の第2バスバー部材31の第1接続部31Aは、所定の第1平面を形成する同一のXZ面上に位置し、且つ、X方向に交互に配列されている。
また、3本の第1バスバー部材21の第2接続部21Bと3本の第2バスバー部材31の第2接続部31Bは、所定の第2平面を形成する同一のXY面上に位置し、且つ、X方向に交互に配列されている。
ハウジング13の構成を図4~6に示す。ハウジング13は、樹脂材料から形成され、ハウジング本体13Aは、X方向に延びる長円形のXY断面形状を有し、平板部13Bは、ハウジング本体13Aの+Z方向端部においてXY面に沿って延びている。
ハウジング13には、6本のバスバー部材12に対応する6個の保持孔13DがX方向に配列されて形成されている。それぞれの保持孔13Dは、ハウジング本体13Aおよび平板部13BをZ方向に貫通している。
また、平板部13Bの+Z方向側の表面上には、3本の第1バスバー部材21の第2接続部21Bと3本の第2バスバー部材31の第2接続部31Bに対応する6個の第2接続部側保持部13EがX方向に配列されて形成されている。これらの第2接続部側保持部13Eに、第1バスバー部材21の第2接続部21Bと第2バスバー部材31の第2接続部31Bが交互に配列されて保持される。
それぞれの第2接続部側保持部13Eは、対応する保持孔13Dの+Z方向端部から+Y方向に向かって延びており、それぞれの第2接続部側保持部13EのX方向の両側縁部に、+Z方向に突出する側壁13Fが形成されている。この側壁13Fは、互いに隣接する第2接続部側保持部13Eに保持された第1バスバー部材21の第1接続部21Aと第2バスバー部材31の第1接続部31Aの短絡を防止するためのものである。
さらに、それぞれの第2接続部側保持部13Eの+Y方向端部には、ナット14が埋め込まれている。ナット14の+Z方向側の端面は、第2接続部側保持部13Eの表面とほぼ同一面を形成するように、第2接続部側保持部13Eの表面から+Z方向に露出している。このナット14は、第2接続部側保持部13Eに保持された第1バスバー部材21の第2接続部21Bまたは第2バスバー部材31の第2接続部31Bを、図示しない第2外部機器の第2外部端子にボルトを用いて接続するためのものである。
第1バスバー部材21の構成を図7および図8に示す。第1バスバー部材21は、バスバー本体22と、バスバー本体22に一体に形成されたカバー部23とを有しており、カバー部23にシールリング24が装着されている。バスバー本体22は、導電性を有する金属材料から形成され、カバー部23は、電気絶縁性を有する樹脂材料から形成され、シールリング24は、優れた弾性を有する弾性材料から形成されている。
バスバー本体22は、直角に屈曲された屈曲部22Aを有する板状の部材であり、屈曲部22Aから-Z方向に向かって延びる第1延伸部22Bと、屈曲部22Aから+Y方向に向かって延びる第2延伸部22Cとを有している。
第1延伸部22Bは、屈曲部22Aの近傍に配置された保持部22Dと、保持部22Dの-Z方向側に配置された段差部22Eと、段差部22Eの-Z方向側に配置されたシールリング装着部22Fと、シールリング装着部22Fの-Z方向側で且つ第1延伸部22Bの-Z方向端部に配置された第1接続部21Aとを有している。
保持部22Dは、第1延伸部22BのX方向の両端部からそれぞれXZ面に沿って外側に突出する一対の突起22Gを有しており、これらの突起22Gがハウジング13の対応する保持孔13Dに圧入されることにより、第1バスバー部材21がハウジング13に保持される。
段差部22Eは、第1接続部21Aが配置されている第1延伸部22Bの-Z方向端部に対して保持部22Dが所定距離だけ-Y方向側に偏るような段差を有している。
シールリング装着部22Fは、第1接続部21Aと同一のXZ面上に位置しており、シールリング装着部22Fの外周面上にカバー部23が形成されている。
第1接続部21Aは、図示しない第1外部機器の第1外部端子にボルトを用いて接続されるもので、ボルトを通すための貫通孔22Hを有している。
一方、第2延伸部22Cは、屈曲部22Aから+Y方向に向かって延びる平板形状を有し、第2延伸部22Cの+Y方向端部に第2接続部21Bが配置されている。第2接続部21Bは、図示しない第2外部機器の第2外部端子に接続される際にボルトを通すための貫通孔22Jを有している。
図9に示されるように、第2バスバー部材31も、第1バスバー部材21と同様に、バスバー本体32と、バスバー本体32に一体に形成されたカバー部33とを有しており、カバー部33にシールリング34が装着されている。バスバー本体32は、導電性を有する金属材料から形成され、カバー部33は、電気絶縁性を有する樹脂材料から形成され、シールリング34は、優れた弾性を有する弾性材料から形成されている。
バスバー本体32は、直角に屈曲された屈曲部32Aを有する板状の部材であり、屈曲部32Aから-Z方向に向かって延びる第1延伸部32Bと、屈曲部32Aから+Y方向に向かって延びる第2延伸部32Cとを有している。
第1延伸部32Bは、屈曲部32Aの近傍に配置された保持部32Dと、保持部32Dの-Z方向側に配置された段差部32Eと、段差部32Eの-Z方向側に配置されたシールリング装着部32Fと、シールリング装着部32Fの-Z方向側で且つ第1延伸部32Bの-Z方向端部に配置された第1接続部31Aとを有している。
保持部32Dは、第1延伸部32BのX方向の両端部からそれぞれXZ面に沿って外側に突出する一対の突起32Gを有しており、これらの突起32Gがハウジング13の対応する保持孔13Dに圧入されることにより、第2バスバー部材31がハウジング13に保持される。
段差部32Eは、第1接続部31Aが配置されている第1延伸部32Bの-Z方向端部に対して保持部32Dが所定距離だけ+Y方向側に偏るような段差を有している。
シールリング装着部32Fは、第1接続部31Aと同一のXZ面上に位置しており、シールリング装着部32Fの外周面上にカバー部33が形成されている。
第1接続部31Aは、図示しない第1外部機器の第1外部端子にボルトを用いて接続されるもので、ボルトを通すための貫通孔32Hを有している。
一方、第2延伸部32Cは、屈曲部32Aから+Y方向に向かって延びる平板形状を有し、第2延伸部32Cの+Y方向端部に第2接続部31Bが配置されている。第2接続部31Bは、図示しない第2外部機器の第2外部端子に接続される際にボルトを通すための貫通孔32Jを有している。
このように、第2バスバー部材31は、段差部32Eが、第1バスバー部材21における段差部22Eとは反対方向の段差を有している点以外は、第1バスバー部材21と同様の構成を有している。また、第2バスバー部材31における第2延伸部32Cは、第1バスバー部材21における第2延伸部22Cよりも、第1バスバー部材21の段差部22EのY方向の段差と第2バスバー部材31の段差部32EのY方向の段差の和だけ短く形成されている。
これにより、第2バスバー部材31における第1接続部31Aの貫通孔32Hと第2接続部31Bの貫通孔32Jとの間の位置関係(Y方向の間隔およびZ方向の間隔)は、第1バスバー部材21における第1接続部21Aの貫通孔22Hと第2接続部21Bの貫通孔22Jとの間の位置関係(Y方向の間隔およびZ方向の間隔)と同一となっている。
図10に、第1バスバー部材21におけるバスバー本体22を示す。バスバー本体22の段差部22Eと第1接続部21Aとの間に配置されているシールリング装着部22Fは、図11に示されるように、Z方向に配列された複数の防水溝22Kを有している。それぞれの防水溝22Kは、XY面上において、シールリング装着部22Fの周囲を囲って閉じるようにシールリング装着部22Fの表面に形成されている。
図12に示されるように、バスバー本体22のシールリング装着部22Fの表面上にカバー部23が形成されることで、第1バスバー部材21が構成されている。カバー部23は、例えばアウトサート成形により、シールリング装着部22Fの外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部22Fの表面に一体に形成される。このとき、シールリング装着部22Fの表面に複数の防水溝22Kが形成されているため、カバー部23を構成する樹脂材料が複数の防水溝22Kの内部に入り込むことで、バスバー本体22に対するカバー部23の密着性が向上する。
カバー部23は、Z方向に向かって延びる第1延伸部22Bの中間部分に配置されているシールリング装着部22Fの外周を覆うように形成され、ほぼ直方体形状の外形を有している。ただし、ほぼ直方体形状のZ方向に延びる4本の稜線部分は、それぞれ湾曲面により形成されている。すなわち、カバー部23の外周の角部は、尖っておらずに、丸みを帯びている。
また、カバー部23の+Z方向端部には、+Y方向および-Y方向に突出するフランジ23Aが形成されている。
カバー部23に装着されるシールリング24を図13に示す。シールリング24は、弾性材料から形成され、カバー部23の外周を囲むリング形状を有している。
シールリング24の外周部には、それぞれ、シールリング24の外方へ向かって突出しながらシールリング24の外周に沿って全周に連続的に延びる2つの外側リップ部24Aが形成されている。これらの外側リップ部24Aは、シールリング装着部22Fにおけるバスバー本体22の長さ方向であるZ方向に間隔を隔てて配列されている。
また、図14に示されるように、シールリング24の内周部にも、それぞれ、シールリング24の内方へ向かって突出しながらシールリング24の内周に沿って全周に連続的に延び、Z方向に間隔を隔てて配列された2つの内側リップ部24Bが形成されている。
図7に示されるように、このようなシールリング24が、カバー部23の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部23に装着される。このとき、シールリング24は、カバー部23の+Z方向端部に形成されたフランジ23Aに接触することで、カバー部23の外周面上に位置決めされ、シールリング24の内周部に形成されている2つの内側リップ部24Bがカバー部23の外周面に接触する。
なお、図示しないが、第2バスバー部材31におけるバスバー本体32のシールリング装着部32Fも、第1バスバー部材21におけるバスバー本体22のシールリング装着部22Fと同様に、それぞれシールリング装着部32Fの周囲を囲って閉じるようにシールリング装着部32Fの表面に形成され且つZ方向に配列された複数の防水溝を有している。
また、第2バスバー部材31におけるシールリング装着部32Fの外周面上に形成されるカバー部33およびカバー部33に装着されるシールリング34は、それぞれ、第1バスバー部材21におけるシールリング装着部22Fの外周面上に形成されるカバー部23およびカバー部23に装着されるシールリング24と同一の構成を有している。
ハウジング13の6個の保持孔13Dは、それぞれ、第1バスバー部材21に装着されたシールリング24または第2バスバー部材31に装着されたシールリング34を収容する凹状の収容部を構成している。
実施の形態1に係る端子台11を組み立てる際には、まず、図15に示されるように、3本の第1バスバー部材21がハウジング13に取り付けられる。なお、それぞれの第1バスバー部材21において、カバー部23にシールリング24が装着されているものとする。3本の第1バスバー部材21は、ハウジング13にX方向に配列されている6個の保持孔13Dのうち、+X方向側から第1番目の保持孔13Dと第3番目の保持孔13Dと第5番目の保持孔13Dに、それぞれ、バスバー本体22の第1延伸部22Bが+Z方向から-Z方向に貫通するように挿入される。
保持孔13Dへの第1延伸部22Bの挿入により、図7に示される第1延伸部22Bの保持部22Dの一対の突起22Gが、保持孔13Dに圧入され、これにより、第1バスバー部材21がハウジング13に保持される。このとき、第1延伸部22Bの-Z方向端部に配置されている第1接続部21Aは、ハウジング13から-Z方向に突出して露出され、バスバー本体22の第2延伸部22Cと第2延伸部22Cの+Y方向端部に配置されている第2接続部21Bは、ハウジング13の対応する第2接続部側保持部13Eに収容されて保持される。また、第2接続部21Bの貫通孔22Jは、第2接続部側保持部13Eに埋め込まれているナット14の直上に位置する。
次に、3本の第2バスバー部材31がハウジング13に取り付けられる。なお、それぞれの第2バスバー部材31において、カバー部33にシールリング34が装着されているものとする。3本の第2バスバー部材31は、ハウジング13にX方向に配列されている6個の保持孔13Dのうち、+X方向側から第2番目の保持孔13Dと第4番目の保持孔13Dと第6番目の保持孔13Dに、それぞれ、バスバー本体32の第1延伸部32Bが+Z方向から-Z方向に貫通するように挿入される。
保持孔13Dへの第1延伸部32Bの挿入により、図9に示される第1延伸部32Bの保持部32Dが有する一対の突起32Gが、保持孔13Dに圧入され、これにより、第2バスバー部材31がハウジング13に保持される。このとき、第1延伸部32Bの-Z方向端部に配置されている第1接続部31Aは、ハウジング13から-Z方向に突出して露出され、バスバー本体32の第2延伸部32Cと第2延伸部32Cの+Y方向端部に配置されている第2接続部31Bは、ハウジング13の対応する第2接続部側保持部13Eに収容されて保持される。また、第2接続部31Bの貫通孔32Jは、第2接続部側保持部13Eに埋め込まれているナット14の直上に位置する。
これにより、図1に示されるように、3本の第1バスバー部材21と3本の第2バスバー部材31とがX方向に沿って交互に配列された、実施の形態1の端子台11の組み立てが完了する。3本の第1バスバー部材21の第1接続部21Aと3本の第2バスバー部材31の第1接続部31Aは、同一のXZ面上に位置し、3本の第1バスバー部材21の第2接続部21Bと3本の第2バスバー部材31の第2接続部31Bは、同一のXY面上に位置することとなる。
なお、第1バスバー部材21の保持部22Dは、段差部22Eの存在により、第1接続部21Aに対して所定距離だけ-Y方向側に偏った位置にある反面、第2バスバー部材31の保持部32Dは、段差部32Eの存在により、第1接続部31Aに対して所定距離だけ+Y方向側に偏った位置にある。このため、3本の第1バスバー部材21の保持部22Dと3本の第2バスバー部材31の保持部32Dは、XY面において千鳥状に配置されている。
すなわち、X方向に隣接する第1バスバー部材21の保持部22Dと第2バスバー部材31の保持部32Dが、互いにY方向にずれた位置に配置され、これらの保持部22Dの突起22Gと保持部32Dの突起32Gが互いに干渉することを防止しながら、第1バスバー部材21および第2バスバー部材31のX方向における配列ピッチを小さくすることが可能となる。
ここで、第2バスバー部材31を通るYZ面で切断した端子台11の断面図を図16に示す。第2バスバー部材31の第1延伸部32Bがハウジング13の保持孔13Dに挿入され、カバー部33に装着されているシールリング34が保持孔13Dの-Z方向端部に配置されている。
図17に示されるように、第2バスバー部材31のシールリング装着部32Fの外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部32Fの表面に一体にカバー部33が形成され、カバー部33の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部33にシールリング34が装着され、シールリング34の内周に沿って全周に連続的に延びる内側リップ部34Bがカバー部33の外周面に接触すると共にシールリング34の外周に沿って全周に連続的に延びる外側リップ部34Aが全周にわたってハウジング13の保持孔13Dの内周面に隙間なく接触している。これにより、第2バスバー部材31の第1接続部31Aが突出している-Z方向側からハウジング13内への水の浸入が防止される。
同様にして、第1バスバー部材21の第1延伸部22Bが挿入される保持孔13Dについても、図7に示されるように、第1バスバー部材21のシールリング装着部22Fの外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部22Fの表面に一体にカバー部23が形成され、カバー部23の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部23にシールリング24が装着され、シールリング24の内周に沿って全周に連続的に延びる内側リップ部24Bがカバー部23の外周面に接触すると共にシールリング24の外周に沿って全周に連続的に延びる外側リップ部24Aが全周にわたってハウジング13の保持孔13Dの内周面に隙間なく接触することにより、第1バスバー部材21の第1接続部21Aが突出している-Z方向側からハウジング13内への水の浸入が防止される。
ハウジング13から-Z方向に突出している第1バスバー部材21の第1接続部21Aおよび第2バスバー部材31の第1接続部31Aは、図示しない第1外部機器の第1外部端子にボルトおよびナット41を用いて固定され、電気的に接続される。このとき、ハウジング13と、図示しない第1外部機器のハウジングとの間に位置ずれが生じていると、ボルトを締めて第1接続部21Aまたは31Aを第1外部端子に固定する際に、第1接続部21Aまたは31AにY方向の負荷がかかるおそれがある。
しかしながら、第1バスバー部材21のカバー部23の外周面とハウジング13の保持孔13Dの内周面との間に、弾性材料から形成されたシールリング24が介在され、また、第2バスバー部材31のカバー部33の外周面とハウジング13の保持孔13Dの内周面との間に、弾性材料から形成されたシールリング34が介在されているので、これらシールリング24および34が弾性変形することで、シールリング24、34による防水性を確保しつつ、第1接続部21A、31AにかかるY方向の負荷を吸収することができる。
従って、第1接続部21A、31Aを第1外部端子に固定する際に、第1接続部21A、31AにかかるY方向の負荷が、第1バスバー部材21のカバー部23とシールリング装着部22Fとの間の境界部または第2バスバー部材31のカバー部33とシールリング装着部32Fとの間の境界部に作用して、カバー部23、33を形成している樹脂材料が、シールリング装着部22F、32Fの表面から剥離することが防止される。
特に、シールリング装着部22F、32Fの表面には、シールリング装着部22F、32Fの周囲を囲って閉じるように複数の防水溝22Kが形成されているため、カバー部23、33とシールリング装着部22F、32Fの間の境界部からの水の浸入も効果的に防止される。
また、カバー部23、33の外周の角部は、尖っておらずに、丸みを帯びている。このため、第1接続部21A、31Aにかかる負荷の影響で、カバー部23、33の外周部に装着されたシールリング24、34が弾性変形しても、弾性材料からなるシールリング24、34がカバー部23、33の外周の角部により切断されることが防止される。
実施の形態1に係る端子台11は、例えば、電動モータからなる第1外部機器と、インバータ回路からなる第2外部機器との間に配置され、3本の第1バスバー部材21の第1接続部21Aと3本の第2バスバー部材31の第1接続部31Aが、電動モータの複数の第1外部端子にボルトを用いて接続され、3本の第1バスバー部材21の第2接続部21Bと3本の第2バスバー部材31の第2接続部31Bが、インバータ回路の複数の第2外部端子にボルトを用いて接続される。これにより、電動モータの複数の第1外部端子とインバータ回路の複数の第2外部端子との間を端子台11により中継することができる。
図18に、モータキャップ42がハウジング13に取り付けられた端子台11を示す。モータキャップ42の内部に、3本の第1バスバー部材21および3本の第2バスバー部材31にそれぞれ対応して、図16および図17に示されるナット41が配置されており、図示しないボルトを用いて、第1バスバー部材21の第1接続部21Aおよび第2バスバー部材31の第1接続部31Aを、対応する第1外部端子に接続することができる。
なお、上記の実施の形態1では、3本の第1バスバー部材21の保持部22Dと3本の第2バスバー部材31の保持部32Dが、XY面において千鳥状に配置されているが、これに限るものではなく、計6本のバスバー部材12の保持部が、同一のXZ面上に配置されていてもよい。
また、3本の第1バスバー部材21および3本の第2バスバー部材31からなる計6本のバスバー部材12が用いられているが、バスバー部材の本数は6本に限定されるものではない。
第1バスバー部材21および第2バスバー部材31は、それぞれ、直角に屈曲された板形状を有しているが、これに限るものではなく、全体にわたって平坦な平板形状のバスバー部材を使用することもできる。
なお、第1バスバー部材21に装着されるシールリング24は、外周部に形成された2つの外側リップ部24Aと内周部に形成された2つの内側リップ部24Bを有しているが、これら外側リップ部24Aおよび内側リップ部24Bの個数は2つに限るものではない。ただし、防水の確実性を向上させるために、複数の外側リップ部24Aおよび複数の内側リップ部24Bを有することが望ましい。第2バスバー部材31に装着されるシールリング34についても同様である。
実施の形態2
図19に、実施の形態2に係る端子台51を示す。端子台51は、コネクタに適用されたもので、配列された3本のバスバー部材61と、これらのバスバー部材61を保持するハウジング71を有している。3本のバスバー部材61は、互いに平行に延びる平板形状を有し、同一の平面上に配列されている。
それぞれのバスバー部材61の一端は、第1外部機器81の対応する第1外部端子82にボルト83を用いて接続されている。
ハウジング71には、3本のバスバー部材61に対応して、図示しない3個の保持孔が、それぞれ、ハウジング71を貫通し且つX方向に配列されて形成されている。
ここで、便宜上、3本のバスバー部材61がXZ面上に配列され、第1外部機器81から端子台51に向かう方向を+Z方向、XZ面に垂直な方向をY方向と呼ぶものとする。
実施の形態1の端子台11では、第1バスバー部材21および第2バスバー部材31の両端に配置された第1接続部21A、31Aおよび第2接続部21B、31Bが、それぞれ、ボルトを用いて第1外部端子および第2外部端子に接続されるが、実施の形態2に係る端子台51は、それぞれのバスバー部材61の一端が、ボルト83を用いて第1外部端子82に接続されるものの、バスバー部材61の他端は、ボルトを用いることなく、図示しない第2外部端子に嵌合されることで第2外部端子に接続されるように構成されている。
バスバー部材61の構成を図20に示す。バスバー部材61の-Z方向端部に、第1接続部61Aが配置され、バスバー部材61の+Z方向端部に、第2接続部61Bが配置されている。また、バスバー部材61は、バスバー本体62と、バスバー本体62に一体に形成されたカバー部63とを有しており、カバー部63にシールリング64が装着されている。バスバー本体62は、導電性を有する金属材料から形成され、カバー部63は、電気絶縁性を有する樹脂材料から形成され、シールリング64は、優れた弾性を有する弾性材料から形成されている。
バスバー本体62は、XZ面上に沿ってZ方向に延びる平坦な板状の部材であり、-Z方向端部に配置された第1接続部61Aと、Z方向の中間部に配置された保持部62Aと、保持部62Aの+Z方向側に配置されたシールリング装着部62Bと、+Z方向端部に配置された第2接続部61Bとを有している。
保持部62Aは、バスバー本体62のX方向の両端部からそれぞれXZ面に沿って外側に突出する一対の突起62Cを有しており、これらの突起62Cがハウジング71の対応する保持孔に圧入されることにより、バスバー部材61がハウジング71に保持される。
シールリング装着部62Bの外周面上にカバー部23が形成されている。
第1接続部61Aは、第1外部機器81の第1外部端子82にボルト83を用いて接続されるもので、ボルト83を通すための貫通孔62Dを有している。
一方、第2接続部61Bは、図示しない第2外部機器のレセプタクル状の第2外部端子に嵌合されることで第2外部端子に接続されるもので、XZ面に沿って+Z方向に突出するプラグ状の端子を形成している。
図21に示されるバスバー本体62のシールリング装着部62Bの表面上にカバー部63が形成されることで、図22に示されるように、第1バスバー部材21が構成されている。カバー部63は、例えばアウトサート成形により、シールリング装着部62Bの外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部62Bの表面に一体に形成される。
カバー部63は、シールリング装着部62Bの外周を覆うように形成され、ほぼ直方体形状の外形を有している。ただし、ほぼ直方体形状のZ方向に延びる4本の稜線部分は、それぞれ湾曲面により形成されている。すなわち、カバー部63の外周の角部は、尖っておらずに、丸みを帯びている。
また、カバー部63の-Z方向端部には、XY面に沿って突出するフランジ63Aが形成されている。
カバー部63に装着されるシールリング64を図23に示す。シールリング64は、弾性材料から形成され、カバー部63の外周を囲むリング形状を有している。
シールリング64の外周部には、それぞれ、シールリング64の外方へ向かって突出しながらシールリング64の外周に沿って全周に連続的に延びる2つの外側リップ部64Aが形成されている。これらの外側リップ部64Aは、シールリング装着部62Bにおけるバスバー本体62の長さ方向であるZ方向に間隔を隔てて配列されている。
また、シールリング64の内周部にも、それぞれ、シールリング64の内方へ向かって突出しながらシールリング64の内周に沿って全周に連続的に延び、Z方向に間隔を隔てて配列された2つの内側リップ部64Bが形成されている。
図20に示されるように、このようなシールリング64が、カバー部63の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部63に装着される。このとき、シールリング64は、カバー部63の-Z方向端部に形成されたフランジ63Aに接触することで、カバー部63の外周面上に位置決めされ、シールリング64の内周部に形成されている2つの内側リップ部64Bがカバー部63の外周面に接触する。
実施の形態2に係る端子台51の断面図を図24に示す。ハウジング71には、Z方向に貫通する保持孔71Aが形成されており、端子台51を組み立てる際には、カバー部63にシールリング64が装着されているバスバー部材61の第2接続部61Bが、ハウジング71の保持孔71A内に-Z方向から挿入される。バスバー部材61を、保持孔71Aに挿入することにより、図20に示されるバスバー部材61の保持部62Aの一対の突起62Cが、保持孔71Aに圧入され、これにより、バスバー部材61がハウジング71に保持される。このとき、バスバー部材61の第1接続部61Aは、ハウジング71から-Z方向に突出して露出され、バスバー部材61の第2接続部61Bは、ハウジング71から+Z方向に突出して露出された状態となる。
図25に示されるように、バスバー部材61のシールリング装着部62Bの外周を全周にわたって隙間なく覆うようにシールリング装着部62Bの表面に一体にカバー部63が形成され、カバー部63の外周を全周にわたって隙間なく囲むようにカバー部63にシールリング64が装着され、シールリング64の内周に沿って全周に連続的に延びる内側リップ部64Bがカバー部63の外周面に接触すると共にシールリング64の外周に沿って全周に連続的に延びる外側リップ部64Aが全周にわたってハウジング71の保持孔71Aの内周面に隙間なく接触している。これにより、バスバー部材61の第2接続部61Bが突出しているハウジング71の+Z方向側から、バスバー部材61の第1接続部61Aが突出しているハウジング71の-Z方向側へ水が浸入することが防止される。
図24に示されるように、ハウジング71から-Z方向に突出しているバスバー部材61の第1接続部61Aは、第1外部機器81の第1外部端子82にボルト83を用いて固定され、電気的に接続される。このとき、ハウジング71と第1外部機器81との間に位置ずれが生じていると、ボルト83を締めて第1接続部61Aを第1外部端子82に固定する際に、第1接続部61AにY方向の負荷がかかるおそれがある。
しかしながら、バスバー部材61のカバー部63の外周面とハウジング71の保持孔71Aの内周面との間に、弾性材料から形成されたシールリング64が介在されているので、シールリング64が弾性変形することで、シールリング64による防水性を確保しつつ、第1接続部61AにかかるY方向の負荷を吸収することができる。
従って、第1接続部61Aを第1外部端子82に固定する際に、第1接続部61AにかかるY方向の負荷が、バスバー部材61のカバー部63とシールリング装着部62Bとの間の境界部に作用して、カバー部63を形成している樹脂材料が、シールリング装着部62Bの表面から剥離することが防止される。
また、カバー部63の外周の角部は、尖っておらずに、丸みを帯びている。このため、第1接続部61Aにかかる負荷の影響で、カバー部63の外周部に装着されたシールリング64が弾性変形しても、弾性材料からなるシールリング64がカバー部63の外周の角部により切断されることが防止される。
一方、ハウジング71の+Z方向側に突出しているバスバー部材61の第2接続部61Bは、プラグ状の端子を形成しており、図示しない第2外部機器のレセプタクル状の第2外部端子に嵌合することで、第2接続部61Bと第2外部端子とが電気的に接続される。
このようにして、端子台51の3本のバスバー部材61の第1接続部61Aが、それぞれ、第1外部機器81の対応する第1外部端子82にボルト83を用いて接続され、3本のバスバー部材61の第2接続部61Bが、それぞれ、図示しない第2外部機器の対応するレセプタクル状の第2外部端子に嵌合することにより接続される。これにより、第1外部機器81の複数の第1外部端子82と図示しない第2外部機器の複数の第2外部端子との間を端子台51により中継することができる。
なお、実施の形態2に係る端子台51においても、実施の形態1の端子台11と同様に、バスバー部材61のバスバー本体62のシールリング装着部62Bの表面に複数の防水溝を形成することができる。複数の防水溝は、図11に示される防水溝22Kと同様に、シールリング装着部62Bの周囲を囲って閉じるように形成される。このような複数の防水溝が形成されたシールリング装着部62Bの表面上に、例えばアウトサート成形により、カバー部63を一体に形成すれば、カバー部63とシールリング装着部62Bの間の境界部からの水の浸入も効果的に防止することができる。
実施の形態2に係る端子台51では、3本のバスバー部材61が用いられているが、バスバー部材の本数は3本に限定されるものではない。
また、バスバー部材61は、Z方向に延びる平板形状を有しているが、これに限るものではなく、実施の形態1の端子台11における第1バスバー部材21および第2バスバー部材31のように、直角に屈曲された板形状を有していてもよい。
なお、バスバー部材61に装着されるシールリング64は、外周部に形成された2つの外側リップ部64Aと内周部に形成された2つの内側リップ部64Bを有しているが、これら外側リップ部64Aおよび内側リップ部64Bの個数は2つに限るものではない。ただし、防水の確実性を向上させるために、複数の外側リップ部64Aおよび複数の内側リップ部64Bを有することが望ましい。
1 端子台、2 ハウジング、3 バスバー部材、4 隔壁、5,6 嵌合凹部、7 防水部、11,51 端子台、12、61 バスバー部材、13,71 ハウジング、13A ハウジング本体、13B 平板部、13C 固定用孔、13D,71A 保持孔(収容部)、13E 第2接続部側保持部、13F 側壁、14,41 ナット、21 第1バスバー部材、21A,31A,61A 第1接続部、21B,31B,61B 第2接続部、22,32,62 バスバー本体、23,33,63 カバー部、24,34,64 シールリング、22A,32A 屈曲部、22B,32B 第1延伸部、22C,32C 第2延伸部、22D,32D,62A 保持部、22E,32E 段差部、22F,32F,62B シールリング装着部、22G,32G,62C 突起、22H,22J,32H,32J,62D 貫通孔、22K 防水溝、23A,63A フランジ、24A,64A 外側リップ部、24B,64B 内側リップ部、31 第2バスバー部材、42 モータキャップ、81 第1外部機器、82 第1外部端子、83 ボルト。

Claims (11)

  1. 第1外部端子と第2外部端子とを導通させるバスバー部材と、
    前記バスバー部材を保持するハウジングと、
    前記バスバー部材に装着された弾性変形可能なシールリングと
    を備え、
    前記バスバー部材は、
    金属材料から形成されたバスバー本体と、
    樹脂材料から形成され且つ前記バスバー本体に一体に形成されたカバー部と
    を有し、
    前記バスバー本体は、一端に配置され且つ前記第1外部端子に接続される第1接続部と、他端に配置され且つ前記第2外部端子に接続される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部との間に配置され且つ前記ハウジングに保持される保持部と、前記第1接続部と前記第2接続部との間で且つ前記保持部以外の箇所に配置されたシールリング装着部とを有し、
    前記カバー部は、前記シールリング装着部の外周を全周にわたって隙間なく覆うように前記シールリング装着部の表面に一体に形成され、
    前記シールリングは、前記カバー部の外周を全周にわたって隙間なく囲むように前記カバー部に装着され、
    前記ハウジングは、前記カバー部に装着された前記シールリングを収容する凹状の収容部を有し、
    前記シールリングが、全周にわたって前記収容部の内周面に隙間なく接触していることを特徴とする端子台。
  2. 前記バスバー本体は、板状の部材である請求項1に記載の端子台。
  3. 前記カバー部の外周の角部は、丸みを帯びている請求項1または2に記載の端子台。
  4. 前記カバー部は、前記シールリングを位置決めするためのフランジを有する請求項1~3のいずれか一項に記載の端子台。
  5. 前記シールリングは、
    それぞれ前記シールリングの外方へ向かって突出しながら前記シールリングの外周に沿って全周に連続的に延び且つ前記シールリング装着部における前記バスバー本体の長さ方向に配列された複数の外側リップ部と、
    それぞれ前記シールリングの内方へ向かって突出しながら前記シールリングの内周に沿って全周に連続的に延び且つ前記シールリング装着部における前記バスバー本体の長さ方向に配列された複数の内側リップ部と
    を有し、
    前記複数の外側リップ部は、前記収容部の内周面に接触し、
    前記複数の内側リップ部は、前記カバー部の外周面に接触する請求項1~4のいずれか一項に記載の端子台。
  6. 前記ハウジングは、樹脂材料から形成され且つ前記保持部が貫通する保持孔を有し、
    前記保持部は、前記保持孔に圧入されることにより前記ハウジングに保持されている請求項1~5のいずれか一項に記載の端子台。
  7. 前記バスバー本体は、前記シールリング装着部の周囲を囲って閉じるように前記シールリング装着部の表面に形成された少なくとも1つの防水溝を有し、
    前記カバー部は、前記少なくとも1つの防水溝を覆うように前記シールリング装着部の表面に一体に形成されている請求項1~6のいずれか一項に記載の端子台。
  8. 前記ハウジングに保持された複数の前記バスバー部材と、
    複数の前記バスバー部材にそれぞれ装着された複数の前記シールリングと
    を備え、
    前記ハウジングは、複数の前記バスバー部材にそれぞれ対応する複数の前記収容部を有する請求項1~7のいずれか一項に記載の端子台。
  9. 複数の前記バスバー部材の前記第1接続部は、所定の第1平面上に配列され、
    複数の前記バスバー部材の前記第2接続部は、所定の第2平面上に配列され、
    複数の前記バスバー部材の前記保持部は、千鳥状に配置されている請求項8に記載の端子台。
  10. 前記第1接続部および前記第2接続部は、それぞれ、ボルトを用いて前記第1外部端子および前記第2外部端子に固定される請求項1~9のいずれか一項に記載の端子台。
  11. 前記第1接続部は、ボルトを用いて前記第1外部端子に固定され、
    前記第2接続部は、前記第2外部端子に嵌合されることで前記第2外部端子に接続される請求項1~9のいずれか一項に記載の端子台。
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