JP7366414B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシーン等の遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、機枠や機構板等の本体基部の前面上部に、入賞装置や図柄表示装置を設けた遊技盤が設置されており、前面に設置された発射ハンドルの操作により、遊技球を遊技盤面の上部に打ち出して遊技盤面上を流下させるパチンコ機が知られている。また、通常のパチンコ機においては、ガラス板を嵌め込んだ表扉が、遊技盤の前面を覆うように本体基部に片開き開放可能に装着されており、遊技盤の盤面上で球詰まり等の事態が発生した場合には、当該表扉を開成して、そのような事態を解消することができるようになっている。また、そのように表扉が開閉自在なパチンコ機の中には、特許文献1の如く、表扉を本体基部に対して閉じる際に、表扉の背面のガラス板の下方に形成された突起体を、本体基部の遊技盤の設置部分の下方に形成された凹状部分に挿入させて、表扉の本体基部に対する上下位置および左右位置をずらさないようにするものもある。
特開2014-117566号公報
上記特許文献1の如き、表扉の背面の突起体を本体基部の凹状部分に挿入させた状態で表扉を本体基部に対して閉じるタイプの遊技機においては、表扉の背面に設ける突起体および本体基部に設ける凹状部分を大きくした方が、表扉が本体基部に対して一層位置ずれしにくくなる(すなわち、荷重が加わった場合でも位置ずれしにくくなる)。しかしながら、表扉の背面に設ける突起体および本体基部に設ける凹状部分を大型にすると(前後方向および幅方向とも大きくすると)、表扉を開成して遊技盤面の球詰まり等を解消する際に、遊技盤面上から落下した遊技球が本体基部に設けられた凹状部分内に入り込みやすくなってしまう。そして、そのように遊技球が本体基部の凹状部分内に入り込むと、本体基部に対して表扉を閉じることができなくなるため、一端、表扉を本体基部に対して開成して凹状部分内に入り込んだ遊技球を掻き出してから、再度、表扉を本体基部に対して閉じなければならなくなってしまう。
本発明の目的は、上記特許文献1の如き従来のパチンコ機(すなわち、表扉の背面の突起体を本体基部の凹状部分に挿入させた状態で表扉を本体基部に対して閉じるタイプのパチンコ機)が有する問題点を解消し、表扉の背面の突起体および本体基部の凹状部分が大型であり表扉が本体基部に対して非常に位置ずれしにくい上、凹状部分内に入り込んだ遊技球を容易に排出させることが可能で実用的な遊技機を提供することにある。
かかる本発明のうち、請求項1に記載された発明は、機枠の内部に金属製のフレーム部材が設置されており、入賞装置および障害釘を設置してなる遊技盤が、前記フレーム部材に取り外し可能に取り付けられているとともに、ガラス板を嵌め込んだ表扉が、前記遊技盤の前面を覆うように前記フレーム部材に片開き開放可能に装着された遊技機であって、前記フレーム部材の下部に凹部が形成されており、かつ、前記表扉の下部に凸状体が設けられており、前記表扉が、前記凸状体を前記凹部に嵌合させて前記凹部の底面で前記凸状体の下面を支承させた状態で、前記フレーム部材に対して閉じた状態で保持されるように構成されているとともに、前記凹部の底面が、平坦部の後方に前下がりの傾斜状の傾斜部を連設した形状になっており、前記フレーム部材の凹部の奥行きと、前記表扉の凸状体の突出長さとの差が、遊技球の直径未満の長さになっていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記凹部の底面の傾斜部の前後幅が、遊技球の直径の1/2以上の長さになっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記凹部の底面の平坦部の前方が前下がりに傾斜した状態になっていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の遊技機は、フレーム部材に対して表扉を開成して球詰まりの解消処理等を行った際に、遊技球が遊技盤面の背面に流下した後に落下してフレーム部材の凹部の底面上に載ってしまった場合には、その事態に気づかず表扉をフレーム部材に対して閉じようとしても閉じることができない。さらに、請求項1に記載の遊技機は、表扉をフレーム部材に対して閉じようとすることによって(すなわち、表扉の背面をフレーム部材の表面に近づけることによって)、フレーム部材の凹部の底面上に載っている遊技球が、凸状体によって凹部の奥側まで押し込まれて傾斜部まで至るため、その後に表扉をフレーム部材に対して開成する際に、傾斜部まで至っている遊技球が、重力によって凹部の底面の傾斜部を転動し、その転動した勢いで、平坦部を通過して凹部の外側まで排出される。したがって、請求項1に記載の遊技機によれば、凹部の底面上で遊技球が停留し続ける、という事態を防止することができる。
請求項2に記載された遊技機は、凹部の底面の傾斜部の前後幅が遊技球の直径の1/2以上の長さになっているため、遊技球が遊技盤面の背面に流下した後に落下してフレーム部材の凹部の底面上に載ってしまった場合に、表扉をフレーム部材に対して押し付けて閉じようとした後に閉じ切れずに開成する際に、凹部の底面上に載っている遊技球が傾斜部に押し上げられた後に精度良く凹部の外側まで排出される。したがって、請求項2に記載された遊技機によれば、凹部の底面上で遊技球が停留し続ける事態を効果的に防止することができる。
請求項3に記載された遊技機は、凹部の底面の平坦部の前方が前下がりに傾斜した状態になっているので、遊技球がフレーム部材の凹部の底面上に載っている状態で、表扉をフレーム部材に対して押し付けて閉じようとした後に開成する際に、凹部の底面上の遊技球が傾斜部に押し上げられてから流下して平坦部上を通った後に前方の傾斜部分を転動するため、きわめて精度良く凹部の外側まで排出される。したがって、請求項3に記載された遊技機によれば、凹部の底面上で遊技球が停留し続ける事態を非常に効果的に防止することが可能となる。
パチンコ機を示す説明図(斜視図)である。 表扉を開いた状態のパチンコ機を示す説明図(斜視図)である。 表扉および機枠を取り外した状態のパチンコ機を示す説明図(正面図)である(なお、遊技盤面上の入賞装置等の記載は省略されている)。 ガラス枠を示す説明図(背面図)である。 ガラス枠の嵌合突起の設置部分を拡大して示す説明図である(aは左後方から見た斜視図であり、bは右側方から見た斜視図である)。 機構板の嵌合凹部の設置部分を示す説明図である(aは右前方から見た斜視図であり、bは図3におけるA-A線断面図である)。 表扉を機構板に対して閉じた状態のパチンコ機の下側部分を示す説明図(図3におけるA-A線断面図)である。 表扉を機構板に対して閉じようとした状態(表扉の背面を機構板の表面に近づけた状態)のパチンコ機の下側部分を示す説明図(図3におけるA-A線断面図)である。
以下、本発明の遊技機の一実施形態であるパチンコ機について、図面に基づいて詳細に説明する。
<パチンコ機の構造>
図1、図2は、パチンコ機を示したものである。パチンコ機1は、周囲が機枠2によって覆われており、その機枠2には、ガラス板12を嵌め込んだガラス枠11を背面に装着した表扉3が、左端縁を中心として片開き自在に設置されている。また、表扉3の後方には、金属製のフレーム部材である機構板5が、左端縁を中心として片開き自在に設けられている。また、図3は、表扉4および機枠3を取り外した状態のパチンコ機1を示したものであり、機構板5の前面の上部には、遊技盤4が、パチンコ機1の前面と平行になるように嵌め込み設置されている。
遊技盤4は、帯状の遊技球誘導レール6が略円形に立設されており、内部が遊技領域10として区画されている。そして、その遊技領域10には、図柄等を変動表示可能な図柄表示装置、大入賞口や普通電動役物等の各種の入賞装置、サイドランプ、風車等が設置されており、多数の障害釘が植設されている(なお、図3においては、それらの図柄表示装置、入賞装置、サイドランプ、風車、障害釘等の記載が省略されている)。そして、表扉3を閉じた状態においては、遊技盤4の盤面上の遊技領域10の前方にガラス板12が位置し、当該ガラス板12を介して、遊技領域10を視認できるようになっている。
加えて、図1の如く、表扉3のガラス板12の下側には、遊技領域10へ発射する遊技球を発射装置(図示せず)へ供給するための上皿7、上皿7から溢れた遊技球を貯留させるための下皿8、および、発射装置を操作するためのハンドル9等が設置されている。そして、上記の如く構成されたパチンコ機1は、ハンドル9を操作して、遊技盤4の前面に形成された遊技領域10内へ遊技球を打ち込み、遊技領域10内を流下させることによって遊技するものであり、遊技領域10内に設置された所定の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、図示しない払出装置によって、賞品球として所定個数の遊技球が払い出されるようになっている。
<パチンコ機の特徴部分の説明>
図4は、表扉3の背面に設けられたガラス枠11の背面図(後方から見た図)であり、ガラス枠11の右サイド(前方から見た場合の右サイド)の下端際には、表扉を機構板に対して位置決め(上下の位置決め)するための凸状体である嵌合突起21が、ガラス枠11の盤面から後方へ突出するように設けられている。図5は、嵌合突起21を拡大して示したものであり、嵌合突起21は、下側の部分が前後に長い直方体状になっており、その直方体状の係合部22の上面から3つの鉛直な板状の補強片23a~23cが一体的に設けられている。そして、係合部22の後端から前端までの長さが、約30mmになっている。また、左右の鉛直な側面が、ガラス枠11の盤面に対して直交した状態になっており、それらの側面には、後端の周縁を面取した略半円柱状の摺動補助体24a,24bが突設されている。
また、嵌合突起21の底面は、水平面に対して前下がりに僅かに傾斜した状態(約5°傾斜した状態)になっている。さらに、嵌合突起21の先端面(すなわち、係合部22の先端面(後面))は、ガラス枠11の盤面に対して平行に設けられている。そして、嵌合突起11の底面と先端面とを繋いだ部分は、面取りされた状態になっている(図5におけるRの部分)。
一方、図3に示されているように、機構板5の右サイドの下端際には、上記したガラス枠11の嵌合突起21を嵌合させるための凹部である嵌合凹部31が形成されている。図6は、嵌合凹部31の設置部分を拡大して示したものであり、嵌合凹部31は、左右の側板32a,32b、天板33、底板34、奥板35によって、幅広な直方体状の空洞が形成された状態になっている。
左右の側板32a,32b、天板33および奥板35は、機構板5の本体フレームと一体的に形成されている。また、左右の側板32a,32bは、遊技盤4の盤面に対して垂直かつ鉛直に設けられている。さらに、奥板35は、遊技盤4の盤面に対して平行かつ鉛直に設けられている。
また、底板34は、金属によって一定幅(約30mm幅)の帯状に形成されている。そして、前端縁際に一定幅の当着部36が形成されており、その当着部36の後方には、一定の前後幅(約12.0mm)の第一傾斜部37が形成されている。さらに、その第一傾斜部37の後方には、一定の前後幅(約10.0mm)の水平部38が形成されており、その水平部38の後方には、一定の前後幅(約17.0mm)の第二傾斜部39が形成されている。当着部36は、鉛直下向きになっており、第一傾斜部37は水平面に対して約20°の角度を成すように前下がりに傾斜した状態になっている。また、第二傾斜部39は水平面に対して約7°の角度を成すように前下がりに傾斜した状態になっている。そして、上記の如く形成された底板34は、後端を奥板の下端に形成されたスリット40に、後端際の部分(前後幅約4.0mmの部分)を挿入させた状態で、当着部36に穿設されたネジ孔を利用して、機構板5の本体フレームに螺着されている。
また、嵌合凹部31の右隣には、配線等を収納するための略直方体状の収納ケース41が設置されており、その左側の壁面が嵌合凹部31の右側の側板32bとして機能している。さらに、収納ケース41の前面は、底板34の当着板36を螺着した機構板5の支持板42と面一になっている。そして、嵌合凹部31の奥行き(すなわち、底板34の当着部35の前面から奥板までの長さ)が約35.0mmになっている。一方、嵌合凹部31の左側の側板32aは、上側より下側の方が幅広になっている。そして、その下側の端縁(上端縁)は、底板34の第一傾斜部37より約5.0mm程度高い位置で、第一傾斜部37と略同じ角度で傾斜した状態(すなわち、水平面に対して約20°の角度を成すように前下がりに傾斜した状態)になっている。
<パチンコ機の作用>
パチンコ機1においては、嵌合凹部31内に遊技球が存在しない状態で、表扉3を機構板5に対して閉じようとした場合には、表扉の背面の嵌合突起21が、底面を嵌合凹部31の底板34に当接させた状態で、嵌合凹部31の内部まで進入する(嵌合部22の先端面が奥板35と近接するまで進入する)。そして、そのように、表扉3の背面の嵌合突起21が嵌合凹部31内に進入すると、嵌合突起21が嵌合凹部31内で安定した状態(すなわち、嵌合突起21の底面が広い面積で嵌合凹部31の底板34の水平部38と接触した状態)で保持されて、機構板5に対する表扉3の上下位置および左右位置が正確に位置決めされる。そのため、表扉3を機構板5に対して閉じた状態(すなわち、表扉3の裏面の鉤状部材51を機構板5の孔部52に係合させた状態)にすることが可能となる(図7参照)。なお、嵌合突起21の側面には、摺動補助体24a,24bが突設されているため、表扉3を機構板5に対して閉じる際に、嵌合突起21が非常にスムーズに嵌合凹部31内に進入する。
一方、表扉3を開成して、遊技盤4のメンテナンス(球詰まりの解消等)を実施する際には、遊技盤4の遊技領域10内から遊技球が落下して、嵌合凹部31の底板34の水平部38に遊技球Yが停留してしまう事態が起こり得る(図2参照)。そのような事態が発生した際に、底板34の水平部38に遊技球Yが停留したままで、表扉3を機構板5に対して閉じようとした場合には、嵌合突起21の突出長さ(基端から先端面までの長さ=約30mm)と嵌合凹部31の深さ(底板34の当着部36の前面から奥板35までの長さ=約35mm)との差(=約5.0mm)が遊技球1個の直径(約10mm)よりも短くなっているので、表扉3を機構板5に対して閉じた状態(すなわち、表扉3の裏面の鉤状部材51を機構板5の孔部52に係合させた状態)にすることができない。
加えて、上記の如く、底板34の水平部38に遊技球Yが停留した状態で、表扉3を機構板5に対して閉じようとした場合には、図8の如く、底板34の水平部38上の遊技球Yが、嵌合凹部31内に進入してきた嵌合突起21によって後方へ押し出されて、第二傾斜部39の上まで押し上げられる。そのため、表扉3を機構板5に対して閉じようとして閉じられないことを認識した作業者等が再度表扉3を開成すると、第二傾斜部39の上まで押し上げられていた遊技球Yが、自重によって第二傾斜部39の上面を流下し、水平部38の上面および第一傾斜部37の上面を転動して、嵌合凹部31から排出されて下方に落下する。そして、その遊技球Yの落下を確認した作業者等が、再度、表扉3を機構板5に近づけて押し付けることによって、表扉3を機構板5に対して閉じた状態にすることが可能となる。
<パチンコ機の効果>
パチンコ機1は、上記の如く、フレーム部材である機構板5の下部に凹部である嵌合凹部31が形成されており、かつ、表扉3の下部に凸状体である嵌合突起21が設けられており、表扉3が、嵌合突起21を嵌合凹部31に嵌合させて嵌合凹部31の底板34で嵌合突起21の下面(底面)を支承させた状態で、機構板5に対して閉じた状態で保持されるように構成されているとともに、嵌合凹部31の底板34が、水平部38の後方に前下がりの傾斜状の第二傾斜部39を連設した形状になっており、かつ、嵌合凹部31の奥行きと嵌合突起21の突出長さとの差が、遊技球Yの直径未満の長さになっている。
したがって、パチンコ機1は、機構板5に対して表扉3を開成して球詰まりの解消処理等を行う際に、遊技球Yが遊技盤4の盤面の背面に流下した後に落下して機構板5の嵌合凹部31の底板34の上に載ってしまった場合には、その事態に気づかず表扉3を機構板5に対して閉じようとしても閉じることができない。さらに、パチンコ機1においては、上記の如く表扉3を機構板5に対して閉じようとすることによって(すなわち、表扉3の背面を機構板5の表面に近づけることによって)、機構板5の嵌合凹部31の底板34の上に載っている遊技球Yが、嵌合突起21によって嵌合凹部31の奥側まで押し込まれて第二傾斜部39まで至るため、その後に表扉3を機構板5に対して開成する際に、第二傾斜部39まで至っている遊技球Yが、重力によって第二傾斜部39を転動し、その転動した勢いで、水平部38を通過して嵌合凹部31の外側まで排出されるため、パチンコ機1によれば、嵌合凹部31の底板34上で遊技球Yが停留し続ける、という事態を防止することができる。
また、パチンコ機1は、底板34の第二傾斜部39の前後幅が遊技球Yの直径の1/2以上の長さになっているため、遊技球が遊技盤4の盤面の背面に流下した後に落下して機構板5の嵌合凹部31の底板34の上に載ってしまった場合に、表扉3を機構板5に対して押し付けて閉じようとした後に(閉じ切れずに)開成する際に、嵌合凹部31の底板34の上に載っている遊技球Yが第二傾斜部39に押し上げられた後に精度良く嵌合凹部31の外側まで排出される。したがって、パチンコ機1によれば、嵌合凹部31の底板34上で遊技球Yが停留し続ける事態を効果的に防止することができる。
さらに、パチンコ機1は、嵌合凹部31の底板34の水平部38の前方が前下がりに傾斜した状態になっている(すなわち、第一傾斜部37が形成されている)ので、遊技球Yが機構板5の嵌合凹部31の底板34の上に載っている状態で、表扉3を機構板5に対して押し付けて閉じようとした後に開成する際に、嵌合凹部31の底板34の上の遊技球が第二傾斜部39に押し上げられてから流下して水平部38上を通った後に前方の第一傾斜部37を転動するため、きわめて精度良く嵌合凹部31の外側まで排出される。したがって、パチンコ機1によれば、嵌合凹部31の底板34上で遊技球Yが停留し続ける事態を非常に効果的に防止することができる。
<遊技機の変更例>
なお、本発明に係る遊技機の構成は、上記実施形態の構成に何ら限定されるものではなく、表扉、ガラス枠、機構板、嵌合突起、嵌合凹部、底板等の形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、本発明に係る遊技機は、上記実施形態の如く、表扉の背面に単一の嵌合突起を設け、かつ、機構板の前面に単一の嵌合凹部を設けたものに限定されず、表扉の背面に複数の嵌合突起を設け、かつ、機構板の前面に複数の嵌合凹部を設けたものに変更することも可能である。また、本発明に係る遊技機は、嵌合凹部の底板の第二傾斜部が平面状であるものに限定されず、曲面状(たとえば、長手方向に沿った鉛直断面が下向きに凸な円弧状であるもの)等に変更することも可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(たとえば、機構板、ロック部材、遊技盤、表扉、ガラス枠等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、上述した全ての要素のうちの複数の要素を一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、あえて特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であればきわめて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることが明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることに疑いの余地はない。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異しかない遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由にするのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)
3・・表扉
5・・機構板(フレーム部材)
11・・ガラス枠
12・・ガラス板
21・・嵌合突起(凸状体)
22・・嵌合部
31・・嵌合凹部(押止体凹部)
34・・底板
37・・第一傾斜部(傾斜部)
38・・水平部(平坦部)
39・・第二傾斜部

Claims (3)

  1. 機枠の内部に金属製のフレーム部材が設置されており、入賞装置および障害釘を設置してなる遊技盤が、前記フレーム部材に取り外し可能に取り付けられているとともに、ガラス板を嵌め込んだ表扉が、前記遊技盤の前面を覆うように前記フレーム部材に片開き開放可能に装着された遊技機であって、
    前記フレーム部材の下部に凹部が形成されており、かつ、前記表扉の下部に凸状体が設けられており、
    前記表扉が、前記凸状体を前記凹部に嵌合させて前記凹部の底面で前記凸状体の下面を支承させた状態で、前記フレーム部材に対して閉じた状態で保持されるように構成されているとともに、
    前記凹部の底面が、平坦部の後方に前下がりの傾斜状の傾斜部を連設した形状になっており、
    前記フレーム部材の凹部の奥行きと、前記表扉の凸状体の突出長さとの差が、遊技球の直径未満の長さになっていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記凹部の底面の傾斜部の前後幅が、遊技球の直径の1/2以上になっていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記凹部の底面の平坦部の前方が前下がりに傾斜した状態になっていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の遊技機。
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