JP7365995B2 - トンネル支保工の連結システムと連結方法 - Google Patents
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Description
一方、特許文献2に記載のトンネルの構築方法では、高価なワンタッチ式クイックジョイントを用いて天端継手板同士を締結しているが、天端継手板は本来的には二組のボルト・ナットにより締結されるところ、クイックジョイントは芯ずれに対して余裕がないことから、実施工では一本のジョイントにて対応することになり、従って支保工のねじれ方向に対する抵抗力がないといった課題がある。
鋼製で円弧状の第一分割支保工と第二分割支保工のそれぞれの一端に第一継手板と第二継手板があり、該第二継手板には貫通孔が開設され、該第一継手板には、該貫通孔に挿通されて該第二継手板に係合される雄部材の基部が取り付けられ、該雄部材の先端が該第二継手板から突設している、該第一継手板と該第二継手板を連結することにより、トンネル支保工を形成する、トンネル支保工の連結システムであって、
前記トンネル支保工の連結システムは、
前記第二分割支保工に磁気吸着し、通電切り換え自在な電磁石と、
前記電磁石に連結される、筒体と、
前記筒体の内部において、前記第一継手板に向かう方向と該第一継手板から離れる方向とにスライド自在に収容され、前記雄部材の先端に取り付けられるナットを保持する自動レンチと、
前記電磁石への通電の切り換えと、前記自動レンチの作動を操作する、操作手段と、を有し、
前記貫通孔に前記雄部材の先端が挿通され、該雄部材の先端と前記ナットが当接した際に、前記操作手段により作動された前記自動レンチにより、該ナットが該雄部材に締結されるようになっていることを特徴とする。
前記外側筒体には、前記内側筒体を前記第一継手板に向かう方向に付勢する付勢手段が装着されており、
前記内側筒体の内部に前記自動レンチが収容され、少なくとも該自動レンチに保持されている前記ナットは該内側筒体の外側に張り出しており、
前記雄部材の先端と前記ナットが当接して該ナットが前記第一継手板から離れる方向に押し込まれた際に、前記付勢手段により、前記内側筒体が前記第一継手板に向かう方向に付勢され、前記雄部材の先端と前記ナットの締結準備状態が形成されることを特徴とする。
前記自動レンチは無線式の自動レンチであり、
前記収容ボックスには、前記電磁石への通電の切り換えと前記自動レンチの作動及び作動停止を実行する無線制御装置と、バッテリと、が収容されていることを特徴とする。
前記電磁石は、前記第二分割支保工の備える下フランジの下面に磁気吸着され、
前記電磁石から上方に延設する連結治具が、前記筒体を前記下フランジの上面から浮いた位置に保持し、
前記筒体の下方には、前記H形鋼のウエブ側から前記下フランジの端部側に向かって斜め下方に傾斜する案内片が設けられており、
前記電磁石への通電の切り換えで電磁石を消磁して磁気吸着を解除した際に、該電磁石の下方への落下に伴い、前記案内片が前記下フランジのエッジに案内されながら前記筒体が落下するようになっていることを特徴とする。
鋼製で円弧状の第一分割支保工と第二分割支保工のそれぞれの一端に第一継手板と第二継手板があり、該第二継手板には貫通孔が開設され、該第一継手板には、該貫通孔に挿通されて該第二継手板に係合される雄部材の基部が取り付けられ、該雄部材の先端が該第二継手板から突設している、該第一継手板と該第二継手板を連結することにより、トンネル支保工を形成する、トンネル支保工の連結方法であって、
前記第二分割支保工に磁気吸着し、通電切り換え自在な電磁石と、
前記電磁石に連結される、筒体と、
前記筒体の内部において、前記第一継手板に向かう方向と該第一継手板から離れる方向とにスライド自在に収容され、前記雄部材の先端に取り付けられるナットを保持する自動レンチと、
前記電磁石への通電の切り換えと、前記自動レンチの作動を操作する、操作手段と、を少なくとも有する連結システムを用意するA工程と、
前記電磁石を前記第二分割支保工に磁気吸着させ、前記貫通孔に前記雄部材の先端を挿通して該雄部材の先端と前記ナットを当接させ、前記操作手段により前記自動レンチを作動させて該ナットを該雄部材に締結させるB工程と、
前記電磁石への通電の切り換えで電磁石を消磁して磁気吸着を解除し、該電磁石と前記自動レンチが収容される前記筒体を下方へ落下させるC工程と、を有することを特徴とする。
図1乃至図7を参照して、実施形態に係るトンネル支保工の連結システムと連結方法の一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係るトンネル支保工の連結システムの一例を示すとともに、実施形態に係るトンネル支保工の連結方法の一例のA工程を説明する図である。また、図2は、図1のII-II矢視図であって、第二分割支保工に電磁石が磁気吸着されている状態を示す図であり、図3は、収容ボックスの内部構成の一例を示す図である。また、図4は、図1に続いて、実施形態に係るトンネル支保工の連結方法の一例のB工程を説明する図であり、図5は、モニターで雄部材の先端とナットが締結されていることを確認している状態を示す図である。さらに、図6は、図4に続いて、実施形態に係るトンネル支保工の連結方法の一例のC工程を説明する図であって、(a)~(e)の順に、第二分割支保工から電磁石等が取り外され、下方へ落下する状態を示す図であり、図7は、電磁石等の落下位置に用意されるネットを示す図である。
15:吊り下げ治具
18:連結治具
20:収容ボックス
21:バッテリ
22:無線制御装置
30:筒体
31:外側筒体
32:内側筒体
35:落下案内片
36:縦片
37:案内片
40:付勢手段(コイルスプリング)
50:自動レンチ(インパクトレンチ)
51:回転軸
55:ユニバーサルジョイント
58:ソケット
60:操作手段(ボタンボックス)
61:励磁ボタン
62:消磁ボタン
63:回転ボタン
64:停止ボタン
70:モニター
80:トンネル支保工の連結システム(連結システム)
90:バスケット(作業台)
91:ブーム
95:ネット
100:第一分割支保工(分割支保工)
101:H形鋼
105:第一継手板(継手板)
107:雄部材(ボルト)
108:基部
109:基部固定治具
110:貫通孔
200:第二分割支保工(分割支保工)
201:H形鋼
202:ウエブ
203:上フランジ
204:下フランジ
205:第二継手板(継手板)
207:貫通孔
209:ナット
300:トンネル支保工
Claims (6)
- 鋼製で円弧状の第一分割支保工と第二分割支保工のそれぞれの一端に第一継手板と第二継手板があり、該第二継手板には貫通孔が開設され、該第一継手板には、該貫通孔に挿通されて該第二継手板に係合される雄部材の基部が取り付けられ、該雄部材の先端が該第二継手板から突設している、該第一継手板と該第二継手板を連結することにより、トンネル支保工を形成する、トンネル支保工の連結システムであって、
前記トンネル支保工の連結システムは、
前記第二分割支保工に磁気吸着し、通電切り換え自在な電磁石と、
前記電磁石に連結される、筒体と、
前記筒体の内部において、前記第一継手板に向かう方向と該第一継手板から離れる方向とにスライド自在に収容され、前記雄部材の先端に取り付けられるナットを保持する自動レンチと、
前記電磁石への通電の切り換えと、前記自動レンチの作動を操作する、操作手段と、を有し、
前記貫通孔に前記雄部材の先端が挿通され、該雄部材の先端と前記ナットが当接した際に、前記操作手段により作動された前記自動レンチにより、該ナットが該雄部材に締結されるようになっていることを特徴とする、トンネル支保工の連結システム。 - 前記筒体は、外側筒体と、該外側筒体の内部をスライドする内側筒体とを備え、
前記外側筒体には、前記内側筒体を前記第一継手板に向かう方向に付勢する付勢手段が装着されており、
前記内側筒体の内部に前記自動レンチが収容され、少なくとも該自動レンチに保持されている前記ナットは該内側筒体の外側に張り出しており、
前記雄部材の先端と前記ナットが当接して該ナットが前記第一継手板から離れる方向に押し込まれた際に、前記付勢手段により、前記内側筒体が前記第一継手板に向かう方向に付勢され、前記雄部材の先端と前記ナットの締結準備状態が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のトンネル支保工の連結システム。 - 前記電磁石に収容ボックスが取り付けられており、
前記自動レンチは無線式の自動レンチであり、
前記収容ボックスには、前記電磁石への通電の切り換えと前記自動レンチの作動及び作動停止を実行する無線制御装置と、バッテリと、が収容されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトンネル支保工の連結システム。 - 前記雄部材の先端に対して前記ナットが締結されたことを確認する、モニターをさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトンネル支保工の連結システム。
- 前記第一分割支保工と前記第二分割支保工は、いずれもH形鋼により形成され、
前記電磁石は、前記第二分割支保工の備える下フランジの下面に磁気吸着され、
前記電磁石から上方に延設する連結治具が、前記筒体を前記下フランジの上面から浮いた位置に保持し、
前記筒体の下方には、前記H形鋼のウエブ側から前記下フランジの端部側に向かって斜め下方に傾斜する案内片が設けられており、
前記電磁石への通電の切り換えで電磁石を消磁して磁気吸着を解除した際に、該電磁石の下方への落下に伴い、前記案内片が前記下フランジのエッジに案内されながら前記筒体が落下するようになっていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトンネル支保工の連結システム。 - 鋼製で円弧状の第一分割支保工と第二分割支保工のそれぞれの一端に第一継手板と第二継手板があり、該第二継手板には貫通孔が開設され、該第一継手板には、該貫通孔に挿通されて該第二継手板に係合される雄部材の基部が取り付けられ、該雄部材の先端が該第二継手板から突設している、該第一継手板と該第二継手板を連結することにより、トンネル支保工を形成する、トンネル支保工の連結方法であって、
前記第二分割支保工に磁気吸着し、通電切り換え自在な電磁石と、
前記電磁石に連結される、筒体と、
前記筒体の内部において、前記第一継手板に向かう方向と該第一継手板から離れる方向とにスライド自在に収容され、前記雄部材の先端に取り付けられるナットを保持する自動レンチと、
前記電磁石への通電の切り換えと、前記自動レンチの作動を操作する、操作手段と、を少なくとも有する連結システムを用意するA工程と、
前記電磁石を前記第二分割支保工に磁気吸着させ、前記貫通孔に前記雄部材の先端を挿通して該雄部材の先端と前記ナットを当接させ、前記操作手段により前記自動レンチを作動させて該ナットを該雄部材に締結させるB工程と、
前記電磁石への通電の切り換えで電磁石を消磁して磁気吸着を解除し、該電磁石と前記自動レンチが収容される前記筒体を下方へ落下させるC工程と、を有することを特徴とする、トンネル支保工の連結方法。
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JP2020202415A JP7365995B2 (ja) | 2020-12-07 | 2020-12-07 | トンネル支保工の連結システムと連結方法 |
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JP2020202415A Active JP7365995B2 (ja) | 2020-12-07 | 2020-12-07 | トンネル支保工の連結システムと連結方法 |
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JP2009226789A (ja) | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | セグメント型枠へのボルトボックス抜き型の固定構造 |
JP2018131865A (ja) | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 大成建設株式会社 | トンネル支保工 |
JP2018178455A (ja) | 2017-04-07 | 2018-11-15 | 前田建設工業株式会社 | トンネルの構築方法 |
JP2019027274A (ja) | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 前田建設工業株式会社 | 施工補助具を用いた施工方法、施工補助具の回収装置、および施工補助具の回収方法 |
JP6804606B1 (ja) | 2019-09-25 | 2020-12-23 | 大成建設株式会社 | トンネル支保工建て込み装置 |
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