JP7363132B2 - 付加製造物の品質推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、付加製造物の品質推定装置に関する。
付加製造には、例えば、粉末床溶融結合(Powder Bed Fusion)方式、指向性エネルギー堆積(Directed Energy Deposition)方式等があることが知られている。粉末床溶融結合方式は、平らに敷き詰められた粉末に対して、光ビーム(レーザビーム及び電子ビーム等)を照射することで付加製造を行う。粉末床溶融結合方式には、SLM(Selective Laser Melting)、EBM(Electron Beam Melting)等が含まれる。指向性エネルギー堆積方式は、光ビームの照射と粉末材料の吐出を行うヘッドの位置を制御することで付加製造を行う。指向性エネルギー堆積方式には、LMD(Laser Metal Deposition)、DMP(Direct Metal Printing)等が含まれる。
付加製造に関し、従来から、例えば、特許第6374934号公報に開示された撮像装置を含む付加製造システム及びそのようなシステムを動作させる方法(以下、「従来の付加製造システム等」と称呼する。)が知られている。この従来の付加製造システム等は、表面に対して配置され、且つ、溶融パスの少なくとも一部分の画像を生成するように構成されたカメラと、画像を処理するためのプロセッサとを備えている。
そして、従来の付加製造システム等は、複数の画像が一定の間隔で累積的に取得され、プロセッサが複数の画像中の光強度を検出するようになっている。これにより、従来の付加製造システム等では、表面における溶融プールにより放出される光の強度に基づき、溶融プール内の欠陥を検出することができる。
特許第6374934号公報
ところで、品質維持の観点から、付加製造された付加製造物においては、例えば、破壊検査やX線CTスキャンによる非破壊検査等を行う必要がある。しかしながら、破壊検査を行う場合には、検査に伴って破壊した付加製造物は、長時間を要して製造したにも拘わらず出荷することができない。又、非破壊検査を行う場合には、現状において透過撮影可能な領域が微小であり、付加製造物と同時に作成した試験片について非破壊検査した結果を付加製造物の非破壊検査の結果と見なす必要がある。
本発明は、付加製造物の品質を非破壊により推定可能な付加製造物の品質推定装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、材料粉末が供給された造形位置にて光ビームが照射されて前記材料粉末が溶融凝固することにより付加製造物が製造される際に、前記付加製造物の製造途中の造形面を含む領域を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置によって撮像された前記付加製造物の製造途中の複数層の前記造形面の画像に基づいて取得した画像情報と、前記造形面の品質とを訓練データセットとする機械学習を行うことにより生成された学習済みモデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、
前記学習済みモデルと前記撮像装置によって撮像された画像に基づいて取得した画像情報とに基づいて前記付加製造物の品質を推定する品質推定部と、
を備え
前記画像情報は、前記画像において、前記領域の少なくとも前記造形面にて反射した光の明るさを数値化した輝度であり、
前記品質は、前記造形面にて前記材料粉末が溶融凝固した状態における密度を表す造形密度を含む、付加製造物の品質推定装置にある。
これによれば、画像情報及び品質を訓練データセットとする機械学習を行うことにより生成された学習済みモデルと画像情報とに基づいて付加製造物の品質を推定することができる。ここで、生成された学習モデルは、少なくとも、付加製造中における画像情報と付加製造物の品質との関係を定義するモデルとなる。これにより、製造途中において付加製造物の品質を推定することができるため、付加製造した付加製造物の品質を非破壊によって精度よく推定することができる。
付加製造装置を示す図である。 図1の光ビーム照射部の構成を示す図である。 図1の付加製造装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 図1の品質推定装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 図4の機械学習部の構成を示すブロック図である。 造形密度と機械強度との関係を示すグラフである。 内部欠陥を説明するための図である。 単位面積輝度及び単一層平均輝度を説明するための図である。 複数層平均輝度、全層平均輝度、複数層平均標準偏差及び全層平均標準偏差を説明するための図である。 輝度と造形密度との関係を説明するための図である。 アルミに関する造形密度、複数層平均輝度及び複数層平均標準偏差の関係を示すグラフである。 SKD61に関するエネルギー密度と造形密度との関係を示すグラフである。 SKD61に関する造形密度、複数層平均輝度及び複数層平均標準偏差の関係を示すグラフである。 品質判定プログラムを示すフローチャートである。 変形例に係り、学習済みモデルの更新を説明するための図である。 その他の変形例に係り、内部欠陥の修正を説明するための図である。 図14の修正により内部欠陥が修正された状態を説明するための図である。
(1.付加製造装置1の構成)
付加製造装置1の構成について図面を参照しながら説明する。付加製造装置1は、例えば、粉末床溶融結合方式であってSLM方式を採用する。付加製造装置1は、図1に示すように、層状に配置された(積層された)粉末材料としての金属粉末Pに光ビームを照射することを繰り返すことによって、付加製造物Wを製造する装置である。
ここで、光ビームは、例えば、レーザビーム及び電子ビームを含み、その他に金属粉末Pを溶融することができる種々のビームを含む。又、レーザビームには、例えば、ファイバレーザ、COレーザ(遠赤外レーザ)、半導体レーザ等、種々のレーザを適用でき、対象の金属粉末P(例えば、アルミ、ステンレス鋼、チタン、マルエージング鋼、合金工具鋼等)に応じて適宜決定される。
付加製造装置1は、図1に示すように、チャンバ10、造形物支持装置20、粉末供給装置30、光ビーム照射装置40、加熱装置50及び制御装置60を備える。更に、付加製造装置1は、後述するように、撮像装置110及び制御装置120を有する付加製造物Wの品質推定装置100を備える。
チャンバ10は、内部の空気を、例えば、He(ヘリウム)やN(窒素)、Ar(アルゴン)等の不活性ガスに置換可能に構成されている。尚、チャンバ10は、内部を不活性ガスに置換することに代えて、内部を減圧可能な構成としても良い。
造形物支持装置20は、チャンバ10の内部に設けられ、付加製造物Wを造形(付加製造)するための支持部材により構成されている。造形物支持装置20は、造形用容器21、昇降テーブル22及びベース23を備えている。造形用容器21は、上側に開口部を有し、上下方向の軸線に平行な内壁面を有している。昇降テーブル22は、造形用容器21の内部にて内壁面に沿うように上下方向に昇降動作可能に設けられる。ベース23は、昇降テーブル22の上面に着脱可能に載置され、ベース23の上面が付加製造物Wを造形するための部位となる。即ち、ベース23は、昇降テーブル22の降下に伴って上面に層状に金属粉末Pを配置すると共に、付加製造時に付加製造物Wを支持可能とされている。
粉末供給装置30は、チャンバ10の内部であって、造形物支持装置20に隣接して設けられている。粉末供給装置30は、粉末収納容器31、供給テーブル32及びリコータ33を備えている。粉末収納容器31は上側に開口部を有しており、粉末収納容器31の開口部の高さは造形用容器21の開口部の高さと同一に設けられている。粉末収納容器31は、上下方向の軸線に平行な内壁面を有している。供給テーブル32は、粉末収納容器31の内部にて内壁面に沿うように上下方向に移動可能に設けられている。そして、粉末収納容器31内において、供給テーブル32の上側領域に、金属粉末Pが収納されている。
リコータ33は、造形用容器21の開口部及び粉末収納容器31の開口部の全領域に亘って、両開口部の上面に沿って往復移動可能に設けられている。リコータ33は、例えば、図1の左右方向にて右側から左側に移動するとき、即ち、粉末収納容器31の開口部から造形用容器21の開口部に向けて移動するときに、粉末収納容器31の開口部から盛り出ている金属粉末Pを造形用容器21に運搬する。
更に、リコータ33は、後述するように降下した昇降テーブル22と共に降下したベース23の上面にて運搬した金属粉末Pを均し、ベース23の上面にて同種の金属粉末Pを層状に配置する、即ち、リコートする。ここで、「同種」とは、材料粉末である金属粉末Pの材質が同一であり、金属粉末Pの平均粒径等が所定の範囲内に含まれることを意味する。
光ビーム照射装置40は、図1に示すように、チャンバ10の外部に配置されており、ベース23の上面に層状に配置された同種の金属粉末Pの表面にチャンバ10の外部から光ビーム40aを照射する。光ビーム40aは、上述したように、レーザビーム及び電子ビーム等である。光ビーム照射装置40は、リコートされた金属粉末Pに光ビーム40aを照射することにより金属粉末Pを金属粉末Pの融点以上の温度に加熱する。これにより、金属粉末Pは溶融してその後凝固し(又は焼結し)、一体化された層からなる付加製造物Wが造形(製造)される。即ち、隣接する金属粉末P同士は、溶融接合によって一体化される。
光ビーム照射装置40は、予め設定されたプログラムに従って、光ビーム40aの照射位置を移動すると共に、ビーム強度を変更することができる。光ビーム40aの照射位置を移動することにより、三次元形状を有する付加製造物Wを造形することができる。又、光ビーム40aのビーム強度を変化させることにより、リコートされた金属粉末Pの被照射部分における投入エネルギー(被照射部分に流入する入熱量)が変化し、金属粉末Pの溶融状態を変化させることができる。ここで、光ビーム40aは、加熱装置50により加熱される範囲よりも狭い範囲に対して照射可能である。
光ビーム照射装置40は、図1及び図2に示すように、レーザ発振器41及びレーザヘッド42を備えている。又、光ビーム照射装置40は、レーザ発振器41から発振された光ビーム40a(近赤外レーザ光)をレーザヘッド42に伝送する光ファイバ43を備えている。
レーザ発振器41は、波長が予め設定された所定の赤外波長となるように発振させて連続波の近赤外レーザ光を光ビーム40aとして生成する。レーザヘッド42は、チャンバ10内に層状に配置された金属粉末Pの表面から所定の距離を隔てて配置される。レーザヘッド42は、図2に示すように、コリメートレンズ42a、ミラー42b、ガルバノスキャナ42c及びfθレンズ42dからなる光学系を備えている。
これにより、レーザヘッド42においては、光ファイバ43を介して入射された近赤外レーザ(光ビーム40a)がコリメートレンズ42aによってコリメートされて平行光に偏向される。コリメートされた近赤外レーザ(光ビーム40a)は、図2に示すように、ガルバノスキャナ42cに入射されるようにミラー42bによって進行方向が変更される。
そして、レーザヘッド42においては、ガルバノスキャナ42cが近赤外レーザ(光ビーム40a)の進行方向即ち照射角度を自在に変更する。これにより、fθレンズ42dによって集光された近赤外レーザ(光ビーム40a)は、リコートされた金属粉末Pの層表面にて所定の位置に照射される。即ち、レーザヘッド42は、光ビーム40aを、左右方向及び左右方向に直交する方向、換言すれば、リコートされた金属粉末Pの層表面においてこれらの方向を含む水平方向に移動させることができる。
尚、金属粉末Pの層表面とは、ベース23の上面にて層状に配置された即ちリコートされた金属粉末Pにおける上側に露出した面である。又、光ビーム40aは、チャンバ10の上側に設けられる透明なガラス又は樹脂を通してチャンバ10内に照射されるようになっている。
加熱装置50は、昇降テーブル22に内蔵される。加熱装置50は、ベース23を介して付加製造物Wを加熱するためのヒータであり、昇降テーブル22を介してベース23の全体を加熱する。加熱装置50は、例えば、コイルヒータ、カートリッジヒータ、ノズルヒータ、面状ヒータ等、種々のヒータを適用できる。加熱装置50による加熱範囲は、光ビーム40aの照射範囲を一部に含む範囲に設定されている。ここで、加熱装置50は、光ビーム40aのように金属粉末Pを溶融させることはない。
制御装置60は、造形物支持装置20、粉末供給装置30、光ビーム照射装置40及び加熱装置50を制御する。更に、品質推定装置100の制御装置120は、制御装置60と協調しながら動作する。
(2.制御装置60の構成)
制御装置60は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等を主要構成部品とするマイクロコンピュータである。制御装置60は、図3に示すように、データ記憶部61、昇降テーブル作動制御部62、粉末供給制御部63、光ビーム照射制御部64及び加熱制御部65を備える。
データ記憶部61は、付加製造物Wを含む空間全体を所定の厚さで分割した分割層ごとのデータが含まれていて、分割層における形状を表す形状データを含む各種データを記憶している。ここで、形状データは、例えば、図3にて詳細な図示を省略するCAD(Computer Aided Design)端末から供給されるようになっている。
昇降テーブル作動制御部62は、昇降テーブル22を昇降させる駆動装置(図示省略)の作動を制御する。昇降テーブル作動制御部62は、粉末供給装置30が金属粉末Pを供給する際において、予め設定された降下量となるように昇降テーブル22を降下させる。
粉末供給制御部63は、粉末供給装置30の作動を制御するものである。具体的に、粉末供給制御部63は、供給テーブル32を上下方向に移動させて粉末収納容器31に収容された金属粉末Pを粉末収納容器31の開口部から盛り出させると共に、リコータ33を往復移動させるように制御する。
光ビーム照射制御部64は、光ビーム照射装置40の作動を制御するものである。具体的に、光ビーム照射制御部64は、光ビーム照射装置40が照射する光ビーム40aの照射位置(照射軌跡)及びビーム強度を、データ記憶部61に記憶されている形状データに基づいて制御する。
加熱制御部65は、加熱装置50の作動を制御するものである。尚、加熱制御部65による加熱装置50の作動制御の詳細については、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
(3.品質推定装置100の構成)
撮像装置110は、図1に示すように、付加製造装置1のチャンバ10内において、ベース23の上面に対向する位置に配置されている。撮像装置110は、造形位置にて光ビーム40aが照射されて金属粉末Pが溶融凝固することにより付加製造物Wが製造される際に、付加製造物Wの製造途中の造形面を含む領域を撮像する。
撮像装置110は、ライトを有しており、造形面を含む領域である金属粉末Pの層表面の全域を所定の方向(例えば、一方向)から照らす照明部111を備えている。又、撮像装置110は、カメラを有しており、照明部111によって照らされた造形面を含む領域即ち金属粉末Pの層表面の全域を撮像する撮像部112を有している。これにより、撮像部112は、光ビーム照射装置40による造形後において、照明部111によって照らされた製造途中の造形面を含む金属粉末Pの層表面の全域を撮像する。
制御装置120は、撮像装置110を制御する。制御装置120は、撮像装置110により撮像された画像に基づいて、付加製造物Wの品質に関連する付加製造物Wの内部欠陥Hの有無を推定して判定する。
(4.制御装置120の構成)
制御装置120は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等を主要構成部品とするマイクロコンピュータである。制御装置120は、図4に示すように、撮像装置作動制御部121、輝度取得部122、輝度補正部123、機械学習部124及び欠陥判定部125を備える。
撮像装置作動制御部121は、撮像装置110の作動を制御するものである。撮像装置作動制御部121は、撮像装置110の照明部111の照明動作と撮像部112の撮像動作とが同期するように、撮像装置110の作動を制御する。そして、撮像装置作動制御部121は、撮像装置110から付加製造物Wの造形面を含む金属粉末Pの層表面を撮像した画像データを取得する。
輝度取得部122は、撮像装置作動制御部121から画像データを取得する。そして、輝度取得部122は、取得した画像データによって表される画像に画像処理を施すことにより、造形面にて反射した光の明るさを数値化した輝度を取得する。輝度取得部122は、取得した輝度を輝度補正部123に出力する。ここで、輝度とは、画像データによって表される画像において、造形面及び層表面が撮像装置110の照明部111によって照らされて反射した光の明るさ(強度)を、例えば、256階調等に数値化したものである。
輝度補正部123は、輝度取得部122から造形面を含む領域の輝度を取得する。そして、輝度補正部123は、後述するように、画像データによって表される画像に画像処理を施すことにより、光ビーム40aの走査方向に一致する付加製造物Wにおける造形部分の延設方向によって変化する輝度を前記延設方向に応じて補正する。又、輝度補正部123は、造形面が明瞭に識別可能となるように、層表面のうちの造形面以外の周辺領域における輝度を予め設定された基準輝度に補正する。輝度補正部123は、輝度を補正した画像データ即ち画像情報を機械学習部124に出力する。
機械学習部124は、付加製造物Wの造形状態を推定するための学習済みモデルを生成し、生成した学習済みモデルを用いて付加製造物Wの品質である造形密度ρを推定する。このため、機械学習部124は、図5に示すように、データベース124a、学習済みモデル生成部124b、及び、造形密度推定部124cを備えている。更に、機械学習部124は、学習用入力データ取得部124d、教師データ取得部124e及び推定用入力データ取得部124fを備えている。
データベース124aは、付加製造装置1の制御装置60のデータ記憶部61、昇降テーブル作動制御部62、粉末供給制御部63、光ビーム照射制御部64及び加熱制御部65のそれぞれから製造条件を取得して記憶する。又、データベース124aは、輝度補正部123から画像情報を取得して記憶する。更に、データベース124aは、学習済みモデル記憶部として機能し、学習済みモデル生成部124bによって生成された学習済みモデルを記憶する。
ここで、製造条件とは、付加製造に関する各種条件であり、例えば、ビーム強度(レーザ出力)、走査速度、走査間隔、照射スポット径、積層厚み、金属粉末Pの材料である。又、画像情報とは、金属粉末Pに光ビーム40aが照射されて形成される付加製造物Wの造形面を含み、金属粉末Pが層状に配置された層表面を撮像した画像であって、輝度補正部123によって補正された輝度を有する画像を表す画像データである。データベース124aは、輝度補正部123によって補正された輝度を有する画像データを画像情報として記憶する。
学習済みモデル生成部124bは、製造条件としてのビーム強度(レーザ出力)、走査速度、走査間隔、照射スポット径、積層厚み、金属粉末Pの材料種別、第一次造形状態としての画像情報である造形面における輝度を入力データとし、第二次造形状態としての品質である造形密度を教師データとする。そして、学習済みモデル生成部124bは、学習フェーズにおいて、学習用入力データ取得部124d及び教師データ取得部124eを介して入力データ及び教師データを訓練データセットとして入力し、機械学習を行うことによって学習済みモデルを生成する。
即ち、学習済みモデル生成部124bが生成する学習済みモデルは、製造条件及び第一次造形状態を入力データとする場合には、後述する「輝度と造形密度との相関関係」に基づいて、付加製造物Wの品質である造形密度を推定するためのモデルである。そして、学習済みモデル生成部124bは、生成した学習済みモデルを、学習済みモデル記憶部であるデータベース124aに記憶する。ここで、学習済みモデル生成部124bが生成する学習済みモデルは、入力データを第一次造形状態即ち画像情報としての輝度を有する画像データのみとしても良い。
品質推定部としての造形密度推定部124cは、推論フェーズにおいて、学習済みモデル生成部124bによって生成された学習済みモデル(即ち、後述する「輝度と造形密度との相関関係」)を用いて、付加製造物Wの造形密度ρを推定する。具体的に、造形密度推定部124cは、推定用入力データ取得部124fを介して、製造条件としてのビーム強度(レーザ出力)、走査速度、走査間隔、走者スポット径、積層厚み、金属粉末Pの材料、及び、第一次造形状態としての輝度を入力データとする。ここで、入力データである輝度は、後述するように、取得した画像データを解析することにより得られる造形面の「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」である。
そして、造形密度推定部124cは、データベース124aに記憶された学習済みモデルに基づいて品質である造形密度ρを推定し、推定した造形密度ρを出力データとして付加製造装置1の制御装置60に出力する。推定された造形密度ρは、少なくとも画像データによって得られた品質に相当する。
判定部としての欠陥判定部125は、機械学習部124によって推定された品質である造形密度が予め設定された基準品質である基準造形密度を満たすか否かを判定する。これにより、欠陥判定部125は、付加製造物Wに、例えば、機械強度に影響を与えるような空隙である内部欠陥Hがあるか否かを判定する。具体的に、欠陥判定部125は、機械学習部124によって推定された造形密度を用いて、付加製造物Wの機械強度に影響を与えるような内部欠陥Hがあるか否かを判定する。
(5.付加製造物Wの機械強度と造形密度との相関関係)
付加製造物Wにおける引っ張り強さ等の機械強度と金属粉末Pが溶融して凝固した状態における付加製造物Wの造形密度(或いは、比重)との間には相関関係が成立する。即ち、図6に示すように、造形密度が高くなる程(高密度になる程)機械強度は高くなり、造形密度が低くなる程(低密度になる程)機械強度は低くなる関係が成立する。
一方、付加製造においては、金属粉末Pに光ビーム40aを照射することによって金属粉末Pの一部を溶融させ付加製造物Wを造形する。この場合、図7に概略的に示すように、照射される光ビーム40aのビーム強度やリコートされた金属粉末Pの層表面に対する光ビーム40aの入射角度等によって溶融した金属粉末Pが飛散し、その結果、付加製造物Wの内部に空隙、所謂、内部欠陥Hが生じる場合がある。内部欠陥Hが生じた場合、付加製造物Wの造形密度は低くなる。従って、機械強度と造形密度との関係を鑑みれば、付加製造物Wの製造(造形)においては、内部欠陥Hの有無を判別することが肝要である。
(6.輝度及び標準偏差に関する用語の定義)
ここで、以下の説明において用いる用語の定義について説明しておく。「単位面積輝度au」は、図8に示すように、造形面における単位面積当たりの輝度に対応する値である。「単一層平均輝度aa」は、図8に示すように、付加製造された付加層(単一層)において「単位面積輝度au」を平均した値である。例えば、図8においては、25個の「単位面積輝度au」を平均した値が「単一層平均輝度aa」となる。
又、「複数層平均輝度am」は、図9に示すように、付加製造された付加層である単一層L1、単一層L2、単一層L3、・・・の複数層において、それぞれの「単一層平均輝度aa1」、「単一層平均輝度aa2」、「単一層平均輝度aa3」・・・を層の数で平均した値である。例えば、図9においては、3つの「単一層平均輝度aa1」、「単一層平均輝度aa2」及び「単一層平均輝度aa3」を層の数である「3」で平均した値が「複数層平均輝度am」になる。更に、「全層平均輝度at」は、図9に示すように、付加製造された全層であるn層の「単一層平均輝度aa」を層の数である「n」で平均した値である。
又、「単一層標準偏差bu」は、「単一層平均輝度aa」における「単位面積輝度au」のばらつき、例えば、図8においては25個の「単位面積輝度au」のばらつきを表す。又、「複数層平均標準偏差ba」は、付加製造された複数層のそれぞれの「単一層標準偏差bu」を平均した値である。例えば、図9においては、単一層L1,L2,L3のそれぞれの「単一層標準偏差bu」を層の数である「3」で平均した値が「複数層平均標準偏差ba」になる。更に、「全層平均標準偏差bt」は、付加製造された全層について、「単一層標準偏差bu」を平均した値である。例えば、図9においては、n層の「単一層標準偏差bu」を層の数である「n」で平均した値が「全層平均標準偏差bt」となる。
尚、以下の説明において、「平均輝度情報A」には、上述した「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」が含まれる。又、「標準偏差情報B」には、上述した「単一層標準偏差bu」、「複数層平均標準偏差ba」及び「全層平均標準偏差bt」が含まれる。
(7.造形密度と造形面の輝度との関係)
上述したように、光ビーム40aを照射して金属粉末Pを溶融し付加製造物Wを製造(造形)する場合、内部欠陥Hの存在により造形密度が高くなったり低くなったりする。ところで、付加製造物Wに内部欠陥Hが存在する場合、特に、付加製造物Wの造形面(光ビーム40aが照射された面)における輝度に変化が生じることが経験上知られている。そこで、本発明の発明者等は、種々の実験を行うことにより、造形面における輝度と造形密度との間に成立する相関関係を見出した。以下、この相関関係について説明する。
相関関係を検討するに当たり、図9に示すように、金属粉末Pに光ビーム40aを照射して、正方形の上面及び底面を有し、且つ、n層からなる直方体を評価サンプルとして複数作製する。この場合、それぞれの評価サンプルについては、例えば、光ビーム40aの照射条件等を変更し、造形密度が異なるように作製する。
作製した評価サンプルにおいては、図10に示すように、造形密度が増加する程、造形面における輝度が低くなる傾向を有する。そこで、評価サンプルを作製するに当たり、光ビーム40aが照射された後に、それぞれの造形面を撮像し、撮像した画像を表す画像データを取得する。そして、取得した画像データにおいて、図8に示すように、評価サンプルにおける正方形の造形面を単位面積に分割して「単位面積輝度au」を計測する。
そして、「単位面積輝度au」を用いて、「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」を算出する。更に、「単一層標準偏差bu」、「複数層平均標準偏差ba」及び「全層平均標準偏差bt」を算出する。これにより、造形密度は、「平均輝度情報」と「標準偏差情報」とを用いた重回帰式(モデル)として表すことが可能となる。
具体的に、金属粉末Pがアルミである場合を説明する。アルミの金属粉末Pを用いて上述したように作製した評価サンプルについて、造形面における「単位面積輝度au」を計測してプロットした結果を図11に示す。図11において、横軸は造形密度であり、第一縦軸は黒丸で表される例えば「複数層平均輝度am」であり、第二縦軸は白丸で表される例えば「複数層平均標準偏差ba」である。
図11に示すように、金属粉末Pがアルミの場合、造形密度と輝度である「複数層平均輝度am」、及び、造形密度と標準偏差である「複数層平均標準偏差ba」の間における重相関係数が高い。このため、金属粉末Pがアルミの場合には、造形密度ρは、下記式1に示すように、「平均輝度情報A」と「標準偏差情報B」とを用いた重回帰式(モデル式)に基づいて推定することが可能となる。
ρ=K1-K2×A+K3×B+K4×C+G…式1
但し、式1において、K1は実験的に求まる所定値であり、Gは実験的に求まる誤差である。又、式1において、K2,K3,K4はそれぞれ所定の係数を表す。そして、式1のAには、「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」のうちの何れかの値、例えば、「複数層平均輝度am」を代入することができる。又、式1のBには、「単一層標準偏差bu」、「複数層平均標準偏差ba」及び「全層平均標準偏差bt」の何れかの値、例えば、「複数層平均標準偏差ba」を代入することができる。尚、前記式1のCは、輝度を標準化するための値であり、例えば、「複数層平均輝度am」から「全層平均輝度at」を減じた値になる。
次に、金属粉末PがSKD61の場合を説明する。SKD61の場合、上述したアルミに比べて、光ビーム40aによって溶融する際のエネルギー密度の大きさが影響する。即ち、SKD61を溶融する場合、図12に示すように、エネルギー密度が小さいと溶融後の相対密度が小さくなり、エネルギー密度が大きくなるにつれて溶融後の相対密度が大きく安定する。従って、SKD61の場合には、光ビーム40aにおけるエネルギー密度を一定以上とし、相関関係を求めるものとする。
SKD61の金属粉末Pを用いて上述したように作製した評価サンプルについて、造形面における「単位面積輝度au」を計測してプロットした結果を図13に示す。図13においても、横軸は造形密度であり、第一縦軸は黒丸で表される例えば「複数層平均輝度am」であり、第二縦軸は白丸で表される例えば「複数層平均標準偏差ba」である。
図13に示すように、金属粉末PがSKD61の場合、上述したようにエネルギー密度を考慮することにより、造形密度と「複数層平均輝度am」、及び、造形密度と「複数層平均標準偏差ba」の間における重相関係数が高くなる。このため、金属粉末PがSKD61の場合には、造形密度ρは、下記式2に示すように、「平均輝度情報A」と「標準偏差情報B」とを用いた重回帰式(モデル式)に基づいて推定することが可能となる。
ρ=K1-K2×A+K3×B+K4×D+G…式2
但し、式2においても、K1は実験的に求まる所定値であり、Gは実験的に求まる誤差である。又、式1においても、K2,K3,K4はそれぞれ所定の係数を表す。そして、式2のAにも、「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」のうちの何れかの値、例えば、「複数層平均輝度am」を代入することができる。又、式1のBにも、「単一層標準偏差bu」、「複数層平均標準偏差ba」及び「全層平均標準偏差bt」の何れかの値、例えば、「複数層平均標準偏差ba」を代入することができる。但し、前記式2のDは、標準偏差を標準化するための値であり、例えば、「複数層平均標準偏差ba」から「全層平均標準偏差bt」を減じた値になる。
尚、造形密度ρを推定するための重回帰式(モデル式)は、上記式1及び式2に限定されるものではなく、例えば、輝度を標準化するための値C及び標準偏差を標準化するための値Dの両方を有することも可能である。又、重回帰式(モデル式)においては、上記式1及び式2において示した「A」、「B」、「C」及び「D」に限らず、他の値、例えば、エネルギー密度に関連する値を付加したりすることも可能である。
ところで、通常、付加製造装置1に設けられる撮像装置110においては、照明部111はチャンバ10の内部を所定の方向として、例えば、一方向から照らす。この場合、照明部111が照らす照明方向に対する光ビーム40aの走査方向に依存して、照明部111によって照らされた造形面を撮像した際の「単位面積輝度au」に差異が生じる可能性がある。例えば、照明部111の照明方向に対して光ビーム40aの走査方向が平行である場合と、照明方向に対して光ビーム40aの走査方向が直角である場合とでは、特に、造形面における凹凸に起因する光の反射状態が異なるために「単位面積輝度au」に差異が生じる。
このような、光ビーム40aの走査方向(造形部分の延設方向)に依存する「単位面積輝度au」の差異については、例えば、撮像装置110の照明部111が照らす方向に平行な方向と直交する方向との間を複数分割(例えば、30度ごとに分割)した各方向ごとに予め実験的に測定することが可能である。そして、測定結果に基づいて操作方向と「単位面積輝度au」との相関関係を取得することができる。
このため、「単位面積輝度au」を計測する場合、画像データによって表される造形面及び層表面の画像において、光ビーム40aの走査方向に応じて「単位面積輝度au」を補正(補完)する画像処理が施される。これにより、「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」を算出する場合には、予め「単位面積輝度au」を補正(補完)することにより、走査方向に拘わらず、より正確に計測することができる。
又、光ビーム40aの走査方向は、例えば、付加製造物Wに異方性に起因する問題が生じることを防止するために、付加製造物Wにおける隣接する付加層毎に変更される場合がある。この場合には、上述したように、走査方向の変化によって照明部111の照射方向との相関関係に差異が生じる可能性があり、その結果、「単位面積輝度au」に影響を及ぼす可能性がある。
このため、予測精度の高い上記式1及び式2を求めるには、照明部111の照射方向と走査方向との間の相関関係を考慮する必要がある。この場合、複数の付加層のうち、光ビーム40aの走査方向が同一の又は類似する付加層について、例えば、「単位面積輝度au」を平均して用いることにより、走査方向の変化に起因する影響を小さくすることができる。その結果、予測精度の高い上記式1及び式2を求めることができる。
又、画像処理においては、「単位面積輝度au」を更に正確に計測するため、層表面のうち、造形面以外の周辺領域の輝度が基準輝度に補正される。これにより、造形面以外の周辺領域における基準輝度を計測の基準とすることができ、ひいては、造形面が明確になって「単位面積輝度au」をより正確に計測することができる。従って、上述した重回帰式(モデル式)に対して、「単一層平均輝度aa」、「複数層平均輝度am」及び「全層平均輝度at」のうちの何れか及び「単一層標準偏差bu」、「複数層平均標準偏差ba」及び「全層平均標準偏差bt」の何れかを入力することにより、造形密度ρを正確に推定することができる。
又、走査方向と照明部111によって照らされる方向とに応じて「単位面積輝度au」に差異が生じ得ることを勘案して、上記式1及び式2の重回帰式(モデル式)を求めることも可能である。即ち、重回帰式(モデル式)を、照明部111が照らす方向に対する光ビーム40aの走査方向に対応して予め複数求めておく。
具体的には、重回帰式(モデル式)は、撮像装置110の照明部111が照らす方向に平行な方向と直交する方向との間を複数分割(例えば、30度ごとに分割)した各方向ごとに求めることができる。或いは、撮像装置110の照明部111が照らす方向や撮像部112による撮像方向を重回帰式(モデル式)を求めた状態に合わせて適宜変更する。そして、撮像された画像データを用いて「単位面積輝度au」を計測することにより、予め求められている重回帰式(モデル式)を用いて造形密度ρを推定することができる。
(8.機械学習部124による機械学習)
次に、機械学習部124による機械学習について説明しておく。学習済みモデル生成部124bが学習フェーズにおいて生成する学習済みモデル(「輝度と造形密度との相関関係」)は、製造条件及び造形状態を訓練データセットとする機械学習により生成されている。つまり、学習モデルは、付加製造物Wの製造条件と付加製造物Wに関する造形状態との関係を定義するモデルとなる。
従って、機械学習を用いることにより、機械学習部124は、推論フェーズにおいて付加製造物Wの造形状態であり、且つ、品質である造形密度を容易に推定することができるようになる。尚、品質としては、造形密度に関連するものであって、付加製造物Wの強度を良品に比べて低下させる内部欠陥Hの大きさ、内部欠陥Hの数、内部欠陥Hの位置、及び、付加製造物Wにおいて内部欠陥Hが存在する割合を表す欠陥率とすることも可能である。
具体的に、機械学習部124においては、学習済みモデル生成部124bは、データベース124aに記憶されている製造条件、及び、画像データ(画像)に基づいて取得した画像情報として第一次造形状態である「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」を入力データとして学習する。そして、学習済みモデル生成部124bは、造形密度ρを推定するための上述した重回帰式(モデル式)を学習済みモデルとして生成する。ここで、学習済みモデル生成部124b及び造形密度推定部124cは、データベース124aに記憶されている画像データ(画像)、より詳しくは、上述したように輝度が補正された画像データを用いて、造形面における「単位面積輝度au」を計測し、計測した「単位面積輝度au」を平均処理した「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」を入力データとする。
そして、機械学習部124は、付加製造に伴ってデータベース124aに順次記憶される膨大な製造条件、画像データから得られる「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」、及び、造形密度を訓練データセットとして学習することができる。これにより、機械学習部124は、学習フェーズにおいて学習を進めることで学習済みモデルの精度、即ち、輝度と造形密度との相関関係の精度を向上させることができる。その結果、造形密度推定部124cは、推論フェーズにおいて少なくとも画像情報としての輝度、具体的には、「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」に基づいて付加製造物Wの造形密度ρを精度よく推定することができる。
(9.付加製造方法)
次に、付加製造装置1を用いた付加製造方法について、図14に示す品質判定プログラムのフローチャートを参照して説明する。制御装置60(光ビーム照射制御部64)は、データ記憶部61に記憶された付加製造物Wの形状データに基づいて、光ビーム照射装置40を作動させて光ビーム40aの照射を開始する。即ち、制御装置60(光ビーム照射制御部64)は、図示省略の所定のプログラムを実行することにより、形状データに基づいて光ビーム40aを走査して金属粉末Pの融点以上の温度で金属粉末Pを加熱する。ここで、光ビーム照射制御部64は、光ビーム40aのビーム強度、走査速度、走査間隔及び走査パターン等、適宜変更可能な照射条件に従って、光ビーム40aを走査させる。
光ビーム40aが照射されることにより、金属粉末Pは溶融しその後凝固する。このように、光ビーム40aが照射された位置は、強固な力によって一体化されて付加製造物Wが製造(造形)される。そして、この付加製造物Wの製造(造形)において、制御装置60及び品質推定装置100の制御装置120は、協調して図14の品質判定プログラムを実行し、内部欠陥Hの有無を判定して付加製造物Wを製造(造形)する。
先ず、制御装置60(マイクロコンピュータを構成するCPU)は、ステップS10にて付加製造プログラムの実行を開始し、続くステップS11にて、制御装置60(昇降テーブル作動制御部62)は、昇降テーブル22を予め設定された降下量だけ降下させる(昇降テーブル降下工程)。これにより、昇降テーブル22に載置されたベース23も予め設定された降下量だけ降下する。制御装置60(昇降テーブル作動制御部62)は、昇降テーブル22及びベース23を降下させると、ステップS12に進む。
ステップS12においては、制御装置60(粉末供給制御部63)は、ベース23の上面に金属粉末Pを供給すると共にリコートする(粉末供給工程)。具体的に、粉末供給制御部63は、粉末供給装置30における供給テーブル32を上昇させて、所望量の金属粉末Pが粉末収納容器31の開口部から盛り出た状態とする。尚、粉末供給装置30においては、供給テーブル32を下方に位置させた状態で粉末収納容器31内に金属粉末Pが予め収納されている。
そして、粉末供給制御部63は、リコータ33を粉末供給装置30側である原位置からベース23の他端側である造形物支持装置20側に向かって移動させる。これにより、リコータ33は、ベース23の上面に金属粉末Pを供給しつつリコートする。リコータ33は、ベース23の他端側まで前進すると停止する。そして、制御装置60(粉末供給制御部63)は、ベース23の上面にて金属粉末Pを供給してリコートすると、ステップS13に進む。
ステップS13においては、制御装置60(光ビーム照射制御部64)は、データ記憶部61に記憶された形状データに基づいて光ビーム照射装置40を作動させる(造形工程)。具体的に、光ビーム照射制御部64は、レーザ発振器41によって生成される光ビーム40aのビーム強度を変更したり、レーザヘッド42のガルバノスキャナ42cによって光ビーム40aの照射角度を変更したりして、光ビーム40aを層状に配置された金属粉末Pの層表面に照射する。これにより、付加製造物Wには、形状データに基づく造形面が形成される。そして、制御装置60(光ビーム照射制御部64)は、光ビーム40aを照射すると、ステップS14に進む。
ステップS14においては、制御装置60と通信可能とされた制御装置120が制御装置60からプログラム実行に関する信号を受信する。そして、制御装置120(撮像装置作動制御部121)は、撮像装置110を作動させて、光ビーム40aが照射された後のベース23における層表面を撮像する(撮像工程)。具体的に、撮像装置作動制御部121は、撮像装置110の照明部111を作動させて層表面を照らした状態で、撮像部112が製造途中の造形面を含む領域を撮像する。ここで、照明部111は、チャンバ10の内部にて所定位置に固定された状態で、且つ、所定の方向、例えば、一方向に向けて、例えば、白色光をフラッシュさせ、撮像部112は、照明部111によって照らされた瞬間の造形面を含む領域を撮像する。そして、撮像装置作動制御部121は撮像した画像を表す画像データを輝度取得部122に出力し、制御装置120はステップS15に進む。
ステップS15においては、制御装置120(輝度取得部122、輝度補正部123及び機械学習部124)は、前記ステップS14にて撮像装置110によって取得された画像データに基づいて、付加製造物Wの造形密度ρを推定する(品質推定工程)。具体的に、輝度補正部123は、取得した画像データによって表される造形面及び層表面の画像について上述した画像処理を行う。そして、機械学習部124は、光ビーム40aが照射された造形面の「単一層平均輝度aa」及び製造条件を入力データとし、出力データとして推定された造形密度ρを出力する。
ここで、本実施形態においては、付加製造において一層ごとに造形密度ρを推定するように実施する。しかしながら、複数回の付加製造を行った後、即ち、複数層ごとに造形密度ρを推定することも可能である。この場合、機械学習部124の造形密度推定部124cは、「複数層平均輝度am」を入力データとし、学習済みモデルを用いて造形密度ρを推定する。
ステップS16においては、制御装置120(欠陥判定部125)は、前記ステップS15にて推定した品質である造形密度ρに基づいて、付加製造物Wに内部欠陥Hがあるか否かを判定する(品質判定工程)。即ち、欠陥判定部125は、造形密度ρが予め設定された基準品質である基準造形密度ρ0以下であれば、付加製造物Wに内部欠陥Hがあり良品の品質を満たさないため「Yes」と判定してステップS17に進む。
そして、制御装置120は、付加製造装置1の制御装置60に対して、現在、付加製造しており、且つ、造形密度ρが基準造形密度ρ0以下の不良品である付加製造物Wを継続して製造する付加製造を中止させる。これにより、不良品を継続して製造(造形)する時間を無くすことができ、速やかに新たに付加製造物Wの製造(造形)を開始することができる。従って、生産効率を向上させることができる。
尚、付加製造を停止させることなく、最終層まで付加製造を継続させた後、制御装置60に不良品を選別して排除させることも可能である。即ち、ステップS16にて制御装置120(欠陥判定部125)が「Yes」と判定した場合においては、不良品は次工程(例えば、検査工程等)に進むことが排除される。これにより、例えば、同一形状を有する付加製造物Wを大量生産する場合には、良品を継続して製造(造形)することができるため、生産効率を低下させることがない。
一方、欠陥判定部125は、推定された造形密度ρが基準造形密度ρ0よりも大きければ、付加製造物Wに含まれる内部欠陥Hが極めて少ない、或いは、付加製造物Wに内部欠陥Hがないため、「No」と判定して前記ステップS11に戻る。この場合には、付加製造装置1の制御装置60は、前記ステップS11以降の各ステップ処理を実行し、次層の付加製造を行う。
以上の説明からも理解できるように、上述した付加製造物Wの品質推定装置100によれば、機械学習部124の学習済みモデル生成部124bが画像情報である「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」と、品質である造形密度を訓練データセットとする機械学習により学習済みモデルを容易に生成することができる。ここで、生成された学習済みモデルは、少なくとも、製造途中における「単一層平均輝度aa」又は「複数層平均輝度am」と付加製造物Wの造形密度との関係を定義するモデルとなる。このため、造形密度推定部124cは、学習済みモデルを用いて造形密度ρを推定することができる。これにより、機械学習を用いることにより、製造途中において付加製造物Wの品質、即ち、造形密度ρや内部欠陥H、ひいては、機械強度を推定することができる。従って、付加製造した付加製造物Wの品質を、非破壊によって容易に検知することができる。
(10.変形例)
上記実施形態においては、品質推定装置100の制御装置120において、機械学習部124の学習済みモデル生成部124bが教師データとして入力される造形密度を用いて学習済みモデルを生成するようにした。これに代えて、学習済みモデルを更新するように構成することも可能である。
この場合、制御装置120において、図15に示すように、造形密度推定部124cが推定した造形密度ρは、付加製造装置1の制御装置120に出力データとして出力されることに加えて、教師データ取得部124eに対しても出力される。これにより、学習済みモデル生成部124bは、教師データとして、造形密度推定部124cによって推定された造形密度ρを入力し、学習済みモデルを生成、より詳しくは、学習済みモデルを更新する。これにより、学習済みモデル生成部124bによって生成される学習済みモデルが造形密度ρに基づいて更新されるため、造形密度推定部124cは更新された学習済みモデルを用いてより精度よく造形密度ρを推定することが可能となる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、機械学習部124の造形密度推定部124cは、撮像装置110によって撮像された画像(画像データ)における付加製造物Wの造形面について、単位面積当たりの輝度を計測して平均輝度を算出するようにした。これに代えて、例えば、撮像装置110の撮像部112の解像度が大きい場合には、付加製造物Wの造形面について、画像のピクセル(画素)ごとの輝度に基づいて平均輝度を算出することも可能である。
これによれば、計測可能な輝度の数を増大させることができる。その結果、より正確な平均輝度を算出することができて、造形密度ρをより正確に推定することができる。
又、上記実施形態においては、制御装置120は、造形密度ρが基準造形密度ρ0以下であり、付加製造物Wに内部欠陥Hがある場合には、付加製造装置1の制御装置60に製造(造形)を停止させるようにした。これに代えて、制御装置120は、制御装置60と協働して、付加製造物Wに内部欠陥Hがある場合において、内部欠陥Hの位置を特定すると共に存在する内部欠陥Hを修正することも可能である。
この場合、制御装置120においては、例えば、欠陥判定部125が内部欠陥Hの存在位置を特定するために層表面即ち水平方向における座標に変換し、この座標を表す座標データを制御装置60(光ビーム照射制御部64)に出力する。光ビーム照射制御部64は、内部欠陥Hを除去するために光ビーム照射装置40を作動させて、内部欠陥Hに光ビーム40aを再度照射する。
具体的に、光ビーム照射制御部64は、内部欠陥Hの位置を表す座標データに基づき、光ビーム照射装置40のガルバノスキャナ42cによって光ビーム40aの照射角度等を調整する。そして、光ビーム照射装置40は、図16に示すように、内部欠陥Hの周囲に向けて光ビーム40aを照射する。このように、内部欠陥Hの周囲に光ビーム40aが照射されることにより、図17に示すように、内部欠陥Hの周囲に存在する金属粉末Pが溶融して内部欠陥Hを埋め、その後凝固する。
これにより、付加製造物Wに発生した内部欠陥Hは、再度照射された光ビーム40aによって除去され、内部欠陥Hが修正される。従って、この場合には、内部欠陥Hを随時修正して付加製造物Wを製造することができる。これにより、内部欠陥Hを有することなく所望の機械強度が得られる付加製造物Wを製造することができ、製造のやり直しを未然に防止することができる。従って、製造に要する時間を大幅に低減することができる。
更に、上記実施形態においては、撮像装置作動制御部121は、光ビーム40aが照射された後であって、且つ、金属粉末Pがリコートされる前の層表面を撮像するように、撮像装置110を作動させるようにした。これに代えて、撮像装置作動制御部121が、光ビーム40aが照射され、且つ、金属粉末Pがリコートされた後の層表面を撮像するように、撮像装置110を作動させることも可能である。
1…付加製造装置、10…チャンバ、20…造形物支持装置、21…造形用容器、22…昇降テーブル、23…ベース、30…粉末供給装置、31…粉末収納容器、32…供給テーブル、33…リコータ、40…光ビーム照射装置、40a…光ビーム、41…レーザ発振器、42…レーザヘッド、42a…コリメートレンズ、42b…ミラー、42c…ガルバノスキャナ、42d…レンズ、43…光ファイバ、50…加熱装置、60…制御装置、61…データ記憶部、62…昇降テーブル作動制御部、63…粉末供給制御部、64…光ビーム照射制御部、65…加熱制御部、100…品質推定装置、110…撮像装置、111…照明部、112…撮像部、120…制御装置、121…撮像装置作動制御部、122…輝度取得部、123…輝度補正部、124…機械学習部、124a…データベース(学習済みモデル記憶部)、124b…学習済みモデル生成部、124c…造形密度推定部(品質推定部)、125…欠陥判定部(判定部)、H…内部欠陥、P…金属粉末、W…付加製造物

Claims (21)

  1. 材料粉末が供給された造形位置にて光ビームが照射されて前記材料粉末が溶融凝固することにより付加製造物が製造される際に、前記付加製造物の製造途中の造形面を含む領域を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像された前記付加製造物の製造途中の複数層の前記造形面の画像に基づいて取得した画像情報と前記造形面の品質とを訓練データセットとする機械学習を行うことにより生成された学習済みモデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、
    前記学習済みモデルと前記撮像装置によって撮像された画像に基づいて取得した画像情報とに基づいて前記付加製造物の品質を推定する品質推定部と、
    を備え
    前記画像情報は、前記画像において、前記領域の少なくとも前記造形面にて反射した光の明るさを数値化した輝度であり、
    前記品質は、前記造形面にて前記材料粉末が溶融凝固した状態における密度を表す造形密度を含む、付加製造物の品質推定装置。
  2. 前記品質は、前記造形密度に関連するものであり、前記付加製造物の強度を良品に比べて低下させる内部欠陥の大きさ、前記内部欠陥の数、前記内部欠陥の位置、及び、前記付加製造物において前記内部欠陥が存在する割合を表す欠陥率を更に含む、請求項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  3. 前記付加製造物の品質推定装置は、更に、
    前記領域の少なくとも前記造形面の前記輝度を補正する輝度補正部を備え、
    前記品質推定部は、前記学習済みモデルに補正された前記造形面の前記輝度を入力して前記品質を推定する請求項1又は2に記載の付加製造物の品質推定装置。
  4. 前記撮像装置は、
    所定の方向から前記領域を照らす照明部と、
    前記照明部によって照らされた前記領域を撮像する撮像部と、
    を備え、
    前記輝度補正部は、前記照明部が前記領域を照らす前記所定の方向に対する前記造形面における前記光ビームの走査方向に応じて前記輝度を補正する、請求項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  5. 前記光ビームの前記走査方向は、前記付加製造物における隣接する付加層毎に変更される、請求項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  6. 前記輝度補正部は、前記領域のうち、前記造形面以外の周辺領域における前記輝度を予め設定された基準輝度となるように補正する、請求項3-5のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  7. 前記造形面の前記輝度は、前記画像における単位面積当たりの単位面積輝度を平均した単一層平均輝度を含む、請求項1-6のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  8. 前記造形面の前記輝度は、前記画像における前記単位面積輝度のばらつきを表す単一層標準偏差を更に含む、請求項7に記載の付加製造物の品質推定装置。
  9. 前記造形面の前記輝度は、前記画像における単位面積当たりの単位面積輝度を平均した単一層平均輝度と定義した場合に、前記付加製造物における付加層のうち異なる複数層の前記造形面の前記単一層平均輝度を、複数の前記造形面の数で更に平均した複数層平均輝度を含む、請求項1-6のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  10. 前記造形面の前記輝度は、前記付加製造物における付加層のうち異なる複数層の前記造形面の前記画像における前記単位面積輝度のばらつきを表す複数層標準偏差を更に含む、請求項9に記載の付加製造物の品質推定装置。
  11. 前記撮像装置は、前記造形面が形成された後であり、且つ、前記造形位置に新たに前記材料粉末が供給される前に前記領域を撮像する、請求項1-10のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  12. 前記付加製造物の品質推定装置は、更に、
    推定された前記品質が予め設定された基準品質を満たすか否かを判定する判定部を有する、請求項1-11のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  13. 前記判定部により前記品質が前記基準品質を満たさないと判定された場合、前記付加製造物の製造を中止させる、請求項12に記載の付加製造物の品質推定装置。
  14. 前記判定部により前記品質が前記基準品質を満たさないと判定された前記付加製造物を不良品として選別させる、請求項12に記載の付加製造物の品質推定装置。
  15. 前記訓練データセットは、更に、前記付加製造物を製造する際の製造条件を有し、
    前記品質推定部は、前記学習済みモデルと前記画像情報と前記製造条件とに基づいて前記付加製造物の前記品質を推定する、請求項1に記載の付加製造物の品質推定装置。
  16. 前記製造条件は、レーザ出力、走査速度、走査間隔、照射スポット径、積層厚み、前記材料粉末の材料種別の少なくとも一つである請求項15に記載の付加製造物の品質推定装置。
  17. 前記材料種別は、アルミ又はSKD61である請求項16に記載の付加製造物の品質推定装置。
  18. 前記品質推定部は、前記材料粉末の前記材料種別に応じて前記学習済みモデルを変更する、請求項16又は17のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  19. 前記付加製造物の品質推定装置は、更に、
    前記撮像装置によって撮像された前記付加製造物の製造途中の複数層の前記造形面の前記画像に基づいて取得した前記画像情報と前記造形面の前記品質とを前記訓練データセットとする機械学習を行うことにより前記学習済みモデルを生成し、生成した前記学習済みモデルを前記学習済みモデル記憶部に記憶する学習済みモデル生成部を備える、請求項1-18のうちの何れか一項に記載の付加製造物の品質推定装置。
  20. 前記学習済みモデル生成部は、推定した前記品質を前記訓練データセットとする、請求項19に記載の付加製造物の品質推定装置。
  21. 材料粉末が供給された造形位置にて光ビームが照射されて前記材料粉末が溶融凝固することにより付加製造物が製造される際に、前記付加製造物の製造途中の造形面を含む領域を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像された前記付加製造物の製造途中の複数層の前記造形面の画像に基づいて取得した画像情報と前記造形面の品質とを訓練データセットとする機械学習を行うことにより学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部と、
    を備え
    前記画像情報は、前記画像において、前記領域の少なくとも前記造形面にて反射した光の明るさを数値化した輝度であり、
    前記品質は、前記造形面にて前記材料粉末が溶融凝固した状態における密度を表す造形密度を含む、付加製造物の品質推定装置。
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