JP7363062B2 - 走行環境異常判定システム - Google Patents

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本開示は、車両の走行環境における異常を判定する技術に関する。
従来、多数の車両から車両挙動、気候、路面状況等の走行情報を収集して、交通渋滞や、落下物による通行止め等の道路状況を監視する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、車両から管制センタに送信された車両挙動データに基づき道路状況を推測し、道路状況に異常があると推測された場合、当該車両から当該車両の走行環境の撮像映像を取得して、異常の発生の有無を判定する技術が開示されている。
特開2018-10406号公報
特許文献1に記載の技術は、異常の発生の有無を特定する点で優れた技術であるが、この技術に関連して、一旦発生した異常が解消したことを効率よく判断したいという要請が存在する。このような要請は、異常解消の判断のための車両と管制センタとの間における通信量の増加を抑制するという点においても重要である。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一実施形態によれば、走行している複数の車両(10)とデータ通信可能な支援装置(50)を備え、前記車両が走行する環境の異常を判定する走行環境異常判定システム(100)が提供される。ここで、前記車両は、路上を含む走行環境の映像である走行環境映像(Im、Im2、Im3)を送信可能な送信部(12)を備え、前記支援装置は、前記車両から送信された前記走行環境映像から異常の発生の判定を取得する発生判定取得部(64)と、前記異常が発生したとの判定が取得された場合に、前記異常が発生した異常エリア(Ar1、Ar2)と、前記異常の発生の判定に関連する属性情報(ZI)とを登録する異常登録部(63)と、前記異常が発生したとの判定が取得された後、前記異常エリアを走行する前記車両から、前記属性情報にしたがって前記走行環境映像を送信させ、送信された前記走行環境映像にしたがって前記異常の解消の判定を取得する解消判定取得部(65)と、を備える。
この形態の走行環境異常判定システムによれば、異常が発生したとの判定が取得された場合に、異常が発生した異常エリアと異常の発生の判定に関連する属性情報とを登録し、異常が発生したとの判定が取得された後、異常エリアを走行する車両から、属性情報にしたがって走行環境映像を送信させ、送信された走行環境映像にしたがって異常の解消の判定を取得するので、異常エリアを走行する全ての車両に走行環境映像を送信させる構成に比べて、車両と支援装置との間における通信量の増加を抑制できる。また、属性情報にしたがって送信された走行環境映像に基づき、異常が解消したことを効率よく判断できる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、走行環境異常判定装置、走行環境異常判定方法、これらの装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。
走行環境異常判定システムのイメージを示す説明図。 走行環境異常判定システムにおける車両の概略構成を示すブロック図。 走行環境異常判定システムにおける支援装置の概略構成を示すブロック図。 異常マップの一例を示す説明図。 車両側の走行環境異常判定処理の処理手順を示すフローチャート。 支援装置側の走行環境異常判定処理の処理手順を示すフローチャート。 走行環境映像の一例を示す説明図。 表示画面の一例を示す説明図。 他の実施形態1における属性情報の例を示す説明図。 他の実施形態2における属性情報の例を示す説明図。 他の実施形態4における表示画面の例を示す説明図。
A.実施形態:
A1.システム構成:
図1から図3に示すように、走行環境異常判定システム100は、複数の車両10A、10Bおよび10Cと、支援装置50とを備える。走行環境異常判定システム100では、各車両10A、10B、10Cおよび支援装置50において後述の走行環境異常判定処理が実行されることにより、支援装置50が複数の車両10A、10Bおよび10Cから車両挙動や路面状況等の情報を収集して、障害物等による通行止めや、交通渋滞等、車両10A、10Bおよび10Cの走行環境の異常の発生および解消を判定する。
図1の左側に例示するように、3台の車両10A、10Bおよび10Cは、それぞれ、管制センタ90と通信してデータのやりとりを行ないつつ、車線Ln1、Ln2およびLn3を走行している。以降の説明では、各車両を区別する場合、車両10A、10Bおよび10Cと呼び、各車両を区別しない場合には、総称して車両10と呼ぶ。車両10は、管制センタ90からの要求に応じて、車両10の挙動を示す情報や、車両10の走行環境を撮影した動画像等を管制センタ90に送信する。
図1の右側に例示するように、管制センタ90には、支援装置50およびオペレータ端末80が設置され、オペレータOPがオペレータ端末80を操作している。支援装置50は、車両10から受信した走行環境の動画像Imをオペレータ端末80の表示部84に表示し、オペレータOPは、表示部84に表示された動画像Imを参照して操作部82を操作することによって、車両10の走行環境における異常の発生および解消の判定の結果を支援装置50に入力する。
図2に示すように、車両10は、車両側通信装置12と、センサ部14と、ナビゲーション装置20と、報知装置24と、運転装置30と、車両制御装置40とを備える。これらの各装置は、車載ネットワークを介して接続される。
車両側通信装置12は、車両10と管制センタ90との間で無線通信を行って、データのやりとりを行う。車両側通信装置12は、課題を解決するための手段における送信部の下位概念に相当する。本実施形態において、車両側通信装置12は、挙動情報、走行環境映像および属性情報を管制センタ90に送信する。
「挙動情報」とは、車両10の挙動や、車両10の運転操作を示す情報を意味する。挙動情報としては、例えば、車速、加速度、舵角、アクセル開度、ブレーキ操作量、現在位置等の情報が該当する。挙動情報は、センサ部14の検出結果を用いて取得できる。
「走行環境映像」とは、車両10の走行環境、すなわち、路上を含む車両10の周囲における物標の位置、速度、形状および状態といった外部の状態(状況)を撮影した動画像を意味する。上述の物標としては、例えば、他車両、道路、道路標示、道路標識等が該当する。走行環境映像は、走行環境における異常の発生や、発生した異常の解消を判定する際に用いられる。「走行環境における異常」とは、事故、渋滞、障害物や冠水等による通行止めなど、車両10の走行環境における車両10の走行を妨げる障害を意味する。
「属性情報」とは、車両10の属性を示す情報であり、車両10の走行環境において発生し得る異常の内容に関連する情報を意味する。属性情報としては、車両10の幅、車両10の車体高さ、車両10の重さ、車両10に装着されているタイヤの種類等を含む車両10の車両情報や、車両10の走行している車線の情報や経路情報等が該当する。
センサ部14は、車両10の外部の状況および車両10の走行状態を取得する。「走行状態」とは、例えば、車両10の速度、加速度、回転角速度といった車両10の運転状態を意味する。センサ部14は、外部カメラ15と、周辺物体センサ16と、位置センサ17と、車速センサ18とを備える。
外部カメラ15は、車両10の周囲に向けられており、車両10の少なくとも進行方向を撮影する。外部カメラ15は、車両10の外部状況を、上述の走行環境映像として取得する。外部カメラ15として、単眼カメラ、ステレオカメラおよびマルチカメラが使用可能である。
周辺物体センサ16は、先行車両、隣接車線を走行する車両、対向車両、進入車両、後続車両等の車両10の周囲を走行する他車両のほか、停止車両、落下物、停止物および歩行者といった様々な周辺物の存在、位置、大きさ、距離等を検出する。周辺物体センサ16として、例えば、レーザーレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ等の反射波を利用した物体センサが挙げられる。
位置センサ17は、車両10の自己位置を検出する。自己位置は、車両10の緯度及び経度で表される。位置センサ17として、例えば、全地球航法衛星システム(GNSS)やジャイロセンサ等が挙げられる。自己位置は、車両10の高度を含んでもよい。
車速センサ18は、車両10の速度を検出する。
センサ部14は、外部カメラ15、周辺物体センサ16、位置センサ17、および車速センサ18に加えて、加速度センサ、ヨーレートセンサ、操舵角センサ、超音波センサ、温度センサ等を備えてもよい。
ナビゲーション装置20は、経路探索および経路案内を行うカーナビゲーション装置である。ナビゲーション装置20は、車両10の乗員による目的地の入力を受け付け、ナビゲーション装置20に内蔵されている地図を用いて目的地までの経路を決定し、図示しない表示部において経路の案内を行う。
報知装置24は、車両10の乗員に向けて種々の情報を報知する。報知装置24は、車両10の車室内に向けられた表示装置26およびスピーカー28を備える。表示装置26は、画像を表示する。表示装置26において表示される画像は、狭義の画像の他、文字、記号等を含む。スピーカー28は、ナビゲーション装置20による経路案内や、図示しないETC車載器による案内等の音声を出力する。
運転装置30は、いずれも図示しない駆動装置と、操舵装置と、ブレーキ装置とを備える。駆動装置は、内燃機関及びモータの少なくともいずれか1つを含み、走行用の駆動力を発生する。操舵装置は、電動ステアリング機構等を含み、車両10の操舵を実現する。ブレーキ装置は、ディスクブレーキ等を含み、車両10の制動を実現する。
車両制御装置40は、CPU41と、メモリ42と、図示しないインターフェースとを搭載した1つ又は複数のECUとして構成されている。CPU41は、メモリ42に記憶されたプログラムを展開して実行することにより、制御部43として機能する。制御部43は、車両制御装置40の全体の動作を制御する。
メモリ42は、ROM、RAM、およびEEPROMを含む。メモリ42には、属性情報ZIのうち車両10の車両情報SIが記憶されている。
図3に示すように、管制センタ90は、支援装置50と、オペレータ端末80とを備える。
支援装置50は、センタ側通信装置52と、センタ制御装置60とを備える。センタ側通信装置52は、支援装置50と複数の車両10との間で無線による通信を行う。また、センタ側通信装置52は、オペレータ端末80との間で有線又は無線による通信を行う。
センタ制御装置60は、CPU61と、メモリ62と、図示しないインターフェースとを含む1つ又は複数のECUとして構成されている。CPU61は、メモリ62に記憶されたプログラムを展開して実行することにより、異常登録部63、発生判定取得部64、解消判定取得部65および入力受付部66として機能する。
異常登録部63は、車両10の走行環境に異常が発生した場合に、異常が発生したエリア(以下、「異常エリア」と呼ぶ)を異常マップMpに登録する。異常マップMpは、道路地図上に、異常エリアと、その異常の内容に関連する情報(以下、「関連情報」と呼ぶ)とが登録されている電子地図である。異常登録部63は、異常マップMpに異常エリアを登録する際、車両10から取得される属性情報ZIを異常エリアに対応づけて登録する。以下、異常マップMpの一例を示して説明する。
図4に例示する異常マップMpには、2つの異常エリアAr1およびAr2が登録されている。各異常エリアAr1およびAr2には、異常の内容CIと、属性情報ZIとを含む関連情報Inf1およびInf2が登録されている。異常の内容CIには、各異常エリアAr1およびAr2で発生している異常の内容が登録されており、異常エリアAr1では障害物により通行ができないという異常が、異常エリアAr2では事故による渋滞が発生しているという異常が、それぞれ発生している。
属性情報ZIには、異常が発生したとの判定がされたときに用いられた走行環境映像を送信した車両10の属性情報が示されている。例えば、異常エリアAr1に登録されている属性情報ZIには、異常エリアAr1の走行環境映像が撮像された車線の情報が登録されている。また、例えば、異常エリアAr2に登録されている属性情報ZIは、異常エリアAr2の走行環境映像が撮像された車線の情報が登録されている。
異常登録部63は、車両10の走行環境に異常が発生したとの判定が取得された場合、異常エリアAr1およびAr2と、属性情報ZIとを異常マップMpに登録し、異常が解消したとの判定が取得された場合には、異常マップMpから異常エリアAr1およびAr2を削除する。
図3に示す支援装置50の構成の説明に戻る。発生判定取得部64は、車両10から送信される走行環境映像に基づく、走行環境における異常の発生の判定を取得する。本実施形態では、発生判定取得部64は、オペレータOPに走行環境映像を提示して異常の発生の有無を判定させ、オペレータ端末80から支援装置50に入力されるオペレータOPの判定結果を取得する。
解消判定取得部65は、異常エリアAr1およびAr2を走行する車両10のうち、異常マップMpにおいて異常エリアAr1およびAr2に対応づけられている属性情報ZIに合致する車両10に走行環境映像を送信させる。すなわち、解消判定取得部65は、発生している異常の内容に対応づけられている属性情報ZIに基づいて、走行環境映像を送信させる車両10を特定し、特定された車両10から走行環境映像を取得する。例えば、解消判定取得部65は、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像を撮像したと想定される位置や車線を走行した車両10、かかる位置や車線を走行予定の車両10、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像を送信した車両10と同等の属性情報ZI、あるいは、近い内容の属性情報ZIを有する車両10等に、異常エリアAr1およびAr2の走行環境映像を送信させる。
また、解消判定取得部65は、送信された走行環境映像にしたがって判定される異常の解消の判定を取得する。本実施形態では、解消判定取得部65は、オペレータOPに走行環境映像を提示して異常の解消の有無を判定させ、オペレータ端末80から支援装置50に入力されるオペレータOPの判定結果を取得する。
入力受付部66は、操作部82を介してオペレータOPの操作の入力を受け付ける。
メモリ62は、ROM、RAM、およびEEPROMを含む。メモリ62には、上述の異常マップMpと、挙動情報KIとが記憶されている。挙動情報KIは、受信した日付と、送信した車両10の識別IDと、送信した車両10の位置と対応づけて格納されている。
オペレータ端末80は、図1に示す操作部82および表示部84に加えて、通信装置86を備える。通信装置86は、支援装置50と有線又は無線による通信を行って、データのやりとりを行う。本実施形態では、支援装置50からオペレータ端末80に走行環境映像および属性情報が送信され、オペレータ端末80から支援装置50に異常の発生および解消の判定の結果が送信される。
A2.走行環境異常判定処理:
次に、走行環境異常判定システム100において実行される走行環境異常判定処理について説明する。本実施形態では、図1の左側に示すように、車線Ln1において車両10Aの前方に障害物Obが存在し、車両10Aおよび車両10Aの後方を走行する他車両が車線Ln1を走行することができないという異常が発生している場合を例に説明する。
図5に示す車両10側における処理は、車両10の走行中に繰り返し実行される。車両10のイグニッションスイッチがオンにされたことを示す信号が送信され、かかる信号が車両制御装置40において受信されると、図5に示す走行環境異常判定処理が開始される。まず、制御部43は、車両側通信装置12を介して支援装置50と通信する(ステップS105)。次に、制御部43は、支援装置50から送信要求の有無を判定する(ステップS110)。本実施形態において、支援装置50からの送信要求は、送信要求なしと、走行環境映像および属性情報ZIの両方の送信要求と、走行環境映像のみの送信要求との3つの種類に区分される。ステップS110では、制御部43は、支援装置50から取得した送信要求が、上記の3つの送信要求のうちのいずれの送信要求であるかを判定する。
送信要求がないと判定された場合(ステップS110:なし)、制御部43は、所定のインターバルを経過したか否かを判定する(ステップS115)。所定のインターバルとしては、例えば、5分としてもよい。所定のインターバルを経過したと判定された場合(ステップS115:YES)、制御部43は、挙動情報KIを送信する(ステップS120)。ステップS120では、まず、制御部43は、周辺物体センサ16、位置センサ17および車速センサ18等の検出結果を取得し、挙動情報KIを取得する。次に、制御部43は、車両側通信装置12を介して、取得した挙動情報KIを支援装置50に送信する。
上述のステップS110において、送信要求が走行環境映像および属性情報ZIの両方の送信要求であると判定された場合(ステップS110:両方)、制御部43は、車両側通信装置12を介して、走行環境映像を支援装置50に送信する(ステップS125)。このとき、制御部43は、走行環境映像から所定の時刻あるいは所定の位置を走行した際の映像を抽出した上で、走行環境映像を送信する。所定の時刻を走行した際の映像として、例えば、前後5秒間の期間の映像を抽出してもよいし、所定の位置を走行した際の映像として、例えば、前後10メートルの区間の映像を抽出してもよい。また、車両10と支援装置50との間における通信量をより低減するために、公知の動画要約技術を用いて、送信する映像を抽出してもよい。なお、所定の時刻および所定の位置は、上述のステップS110で受信する送信要求に含まれていてもよいし、送信要求とは別に支援装置50から取得してもよい。次に、制御部43は、車両側通信装置12を介して、属性情報ZIを支援装置50に送信する(ステップS130)。なお、ステップS125およびステップS130は、任意の順序で実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
上述のステップS110において、送信要求が走行環境映像のみの送信要求であると判定された場合(ステップS110:映像のみ)、制御部43は、車両側通信装置12を介して、走行環境映像を支援装置50に送信する(ステップS135)。ステップS135の処理内容は、上述のステップS125と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
上述のステップS120の実行後、または、上述のステップS115において所定のインターバルを経過していないと判定された場合(ステップS115:NO)、または、ステップS130の実行後、または、ステップS135の実行後、上述のステップS105に戻り、車両10のイグニッションスイッチがオフとされるまでの間、ステップS105~ステップS135が繰り返し実行される。
図6に示す支援装置50側における処理は、例えば、管制センタ90において車両10の走行環境を管理するシステムが起動すると開始される。まず、発生判定取得部64は、各車両10から取得した挙動情報KIに基づき、各エリアの異常度を算出する(ステップS205)。本実施形態において、「異常度」とは、異常の発生の度合いを意味し、異常が発生している可能性がどの程度であるかを示す指標を意味する。異常が発生している可能性が高いほど、異常度は高く算出される。ステップS205では、まず、発生判定取得部64は、挙動情報KIから車両10の位置情報を取得し、異常度を算出するエリアを特定する。次に、発生判定取得部64は、挙動情報KIから運転操作や車両挙動の特徴量を抽出し、かかる特徴量と、異常が発生していない場合における特徴量との乖離度合いを、異常度として算出する。なお、異常が発生していない場合における特徴量は、予め実験により算出され、メモリ62に格納されている。
図1の左側に示す例では、車線Ln2を走行中の車両10Bおよび車線Ln3を走行中の車両10Cは、周囲に障害物等が存在しないために通常時の走行を行っていると考えられる。したがって、車両10Bおよび10Cでは、車速の低下や、車線変更のための操舵角の変化等の挙動の変化はなく、車両10Bおよび10Cの走行位置における異常度は、比較的低く算出される。これに対して、車線Ln1を走行中の車両10Aは、前方の障害物Obとの衝突を回避するために減速を開始し、車線Ln2への車線変更を行うと考えられる。したがって、車両10Aでは、車速の低下や、操舵角の変化といった挙動の変化が生じ得る。このため、車両10Aの走行位置における異常度は、車両10Bおよび10Cの走行位置における異常度に比べて、高く算出される。
ここで、一台の車両10の異常度のみを用いてエリアごとの異常度を算出した場合、走行環境の異常と、車両10や車両10の運転者の異常とを区別することが容易ではないために、各エリアの異常度を精度よく算出できないおそれがある。このため、本実施形態では、複数の車両10の異常度を用いて走行環境の異常度を算出する。走行環境に異常がある場合には、同一の走行位置において複数の車両10の異常度が高くなると推測されるため、走行環境の異常と、車両10や車両10の運転者の異常とを容易に区別でき、走行環境の異常度を精度よく算出できる。なお、複数の車両10の異常度を用いて走行環境の異常度を算出する方法としては、例えば、各車両10の異常度の平均値を算出し、かかる平均値を走行環境の異常度としてもよい。
図6に示すように、ステップS205の実行後、発生判定取得部64は、異常エリアか否かを判定する(ステップS210)。発生判定取得部64は、異常マップMpを参照して、上述のステップS205において異常度を算出したエリア(位置)が、現在、異常エリアに該当しているか否かを判定する。異常エリアではないと判定された場合(ステップS210:NO)、発生判定取得部64は、算出した走行環境の異常度が閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS215)。閾値は、予め実験により算出され、メモリ62に格納されている。
走行環境の異常度が閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS215:YES)、発生判定取得部64は、挙動情報KIを取得した車両10から走行環境映像および属性情報ZIを取得する(ステップS220)。なお、ステップS220の実行に先だって、発生判定取得部64は、挙動情報KIを取得した車両10に対して、走行環境映像および属性情報ZIの両方の送信要求を送信する。このとき、走行環境映像および属性情報ZIの両方の送信要求を送信する車両10として、走行環境の異常度が閾値よりも大きいと判定されたエリアに関連づけられている車両10のうち、異常度がより大きい車両10を優先的に選択する。異常度がより大きい車両10は、異常の原因による車両10の挙動への影響度合いがより大きくなると考えられる。このため、かかる車両10から取得された走行環境映像および属性情報ZIを異常の発生の判定に用いることで、異常の発生を精度よく判定できる。
図7に示す走行環境映像Im2は、ステップS220で取得された走行環境映像であり、図1に示す車線Ln1を走行中の車両10Aにより撮影された動画像である。図7では、走行環境映像のデータの一部を抽出して示している。走行環境映像Im2には、車両10Aの前方において車線Ln1に存在する障害物Obと、車線Ln1の隣の車線Ln2を走行中の車両10Bとが映されている。したがって、走行環境映像Im2が撮影された位置および時刻において、車線Ln1に異常が発生している可能性が高いと考えられる。
図6に示すように、ステップS220の実行後、発生判定取得部64は、ステップS220で取得した走行環境映像Im2および属性情報ZIをオペレータ端末80の表示部84に表示する(ステップS225)。以下、図8を用いて、表示部84に表示される表示画面について説明する。
図8に示すように、表示画面Sc1には、上述のステップS220で取得した走行環境映像Im2および属性情報ZIと、ステータス表示エリアE1と、オペレータOPに決定ボタンの押下を促す旨のメッセージM1と、2つの決定ボタンB1およびB2とが表示されている。
ステータス表示エリアE1には、走行環境映像Im2が撮影されたエリア(位置)が正常エリアであるか、異常エリアであるかが示されている。正常エリアである場合、正常エリアのステータス表示S1が表示され、異常エリアのステータス表示S2がグレーアウト表示される。図示は省略するが、異常エリアである場合には、正常エリアのステータス表示S1がグレーアウト表示され、異常エリアのステータス表示S2が表示される。したがって、図6に示すステップS225が実行される場合は、上述のステップS210において異常エリアではないと判定されているので、図8に示すように、正常エリアのステータス表示S1が表示され、異常エリアのステータス表示S2がグレーアウト表示されている。これに対して、上述のステップS210において異常エリアであると判定される場合には、正常エリアのステータス表示S1がグレーアウト表示され、異常エリアのステータス表示S2が表示される。なお、ステータス表示S1およびS2は、決定ボタンB1およびB2の押下結果に応じて変化する。
決定ボタンB1は、オペレータOPが異常の発生の有無を選択して入力するように構成されている。決定ボタンB1は、正常エリアのステータス表示S1が表示されている場合に選択可能に表示される。決定ボタンB1が選択されると、異常が発生しているとの判定が入力受付部66に入力される。また、決定ボタンB1が選択されると、正常エリアのステータス表示S1がグレーアウト表示され、異常エリアのステータス表示S2が表示される。
決定ボタンB2は、オペレータOPが異常の解消の有無を選択して入力するように構成されている。決定ボタンB2は、異常エリアのステータス表示S2が表示されている場合に選択可能に表示される。決定ボタンB2が選択されると、異常が解消しているとの判定が入力受付部66に入力される。また、決定ボタンB2が選択されると、異常エリアのステータス表示S2がグレーアウト表示され、正常エリアのステータス表示S1が表示される。
図6に示すように、ステップS225の実行後、発生判定取得部64は、オペレータOPによる異常の発生の判定を取得する(ステップS230)。ステップS230では、発生判定取得部64は、表示画面Sc1に表示されているエリアで異常が発生しているか否かをオペレータOPに判断させて、上述の決定ボタンB1への入力の結果を異常の発生の判定として取得する。次に、発生判定取得部64は、ステップS230で取得した判定が、異常が発生しているとの判定であるか否かを判定する(ステップS235)。なお、所定の時間内にオペレータOPからの入力がない場合には、異常が発生していないとの判定を取得したこととしてもよい。異常が発生しているとの判定であると判定された場合(ステップS235:YES)、異常登録部63は、異常エリアおよび属性情報ZIを異常マップMpに登録する(ステップS240)。
上述のステップS210において、異常エリアであると判定された場合(ステップS210:YES)、解消判定取得部65は、算出した走行環境の異常度が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS245)。閾値は、上述のステップS215で用いた閾値と同じ値に設定されている。走行環境の異常度が閾値以下であると判定された場合(ステップS245:YES)、解消判定取得部65は、異常マップMpに登録されている属性情報ZIに合致する車両10から走行環境映像を取得する(ステップS250)。具体的には、まず、解消判定取得部65は、上述のステップS220で取得した走行環境映像Im2、すなわち、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像Im2が撮影された位置および時刻を特定する。次に、解消判定取得部65は、メモリ62に格納されている挙動情報KIを参照して、特定された時刻以降に特定された位置を走行している車両10を抽出する。次に、解消判定取得部65は、抽出された車両10に対して、走行環境映像のみの送信要求を送信して、走行環境映像を取得する。
上述のように、本実施形態では、車両10Aにより取得された走行環境映像Im2(図8)を用いて異常の発生の判定が取得されている。このため、複数の車両10のうち、車両10Aの属性情報ZIに基づいて、走行環境映像を取得する車両を絞り込む。例えば、走行環境映像Im2が撮影された時刻以降に車線Ln1を走行した車両10や、走行環境映像Im2が撮影された時刻以降に車線Ln1の隣の車線Ln2を走行した車両10から走行環境映像を取得する。このように車両10を絞り込むことで、異常の解消の判定に必要な情報を取得可能な車両10のみから走行環境映像を取得できるので、車両10と支援装置50との間の通信量を低減しつつ、異常の解消の判定を効率よく行うことができる。
図6に示すように、ステップS250の実行後、解消判定取得部65は、ステップS250で取得した走行環境映像をオペレータ端末80の表示部84に表示する(ステップS255)。なお、ステップS255では、異常の発生の判定に用いた属性情報ZI(ステップS220で取得した属性情報ZI)を、走行環境映像とともに表示してもよい。
次に、解消判定取得部65は、オペレータOPによる異常の解消の判定を取得する(ステップS260)。ステップS260では、解消判定取得部65は、ステップS255で表示したエリアで異常が解消しているか否かをオペレータOPに判断させて、上述の決定ボタンB2への入力結果を異常の解消の判定として取得する。次に、解消判定取得部65は、ステップS260で取得した判定が、異常が解消しているとの判定であるか否かを判定する(ステップS265)。なお、所定の時間内にオペレータOPからの入力がない場合には、異常が解消していないとの判定を取得したこととしてもよい。異常が解消しているとの判定である場合(ステップS265:YES)、異常登録部63は、異常マップMpから異常エリアを削除する(ステップS270)。
ステップS270の実行後、または、上述のステップS240の実行後、または、上述のステップS215において走行環境の異常度が閾値以下であると判定された場合(ステップS215:NO)、または、上述のステップS235において異常が発生しているとの判定ではないと判定された場合(ステップS235:NO)、または、上述のステップS245において走行環境の異常度が閾値よりも小さいと判定された場合(ステップS245:NO)、または、上述のステップS265において異常が解消しているとの判定ではないと判定された場合(ステップS265:NO)、上述のステップS205に戻り、ステップS205~ステップS270が繰り返し実行される。
以上の構成を有する実施形態の走行環境異常判定システム100によれば、異常が発生したとの判定が取得された場合に、異常が発生した異常エリアAr1およびAr2と異常の発生の判定に関連する属性情報ZIとを異常マップMpに登録し、異常が発生したとの判定が取得された後、異常エリアAr1およびAr2を走行する車両10から、属性情報ZIにしたがって走行環境映像を送信させ、送信された走行環境映像にしたがって異常の解消の判定を取得するので、異常エリアAr1およびAr2を走行する全ての車両10に走行環境映像を送信させる構成に比べて、車両10と支援装置50との間における通信量の増加を抑制できる。また、属性情報ZIにしたがって送信された走行環境映像に基づき、異常が解消したことを効率よく判断できる。
また、属性情報ZIは、異常エリアAr1およびAr2の走行環境映像Im2が撮像された車線の情報であるので、異常の解消の判定に用いるための走行環境映像を送信させる車両10を容易に特定できる。加えて、支援装置50は、オペレータ端末80を用いてオペレータOPによって操作され、発生判定取得部64は、オペレータOPによる異常の発生の判定を取得し、解消判定取得部65は、オペレータOPによる異常の解消の判定を取得するので、より精度の高い判定を取得できる。
B.他の実施形態:
(1)上記実施形態において、属性情報ZIとして、車両10の経路情報を用いてもよい。図9に示すように、車線Ln1が左折または直進用の車線であり、車線Ln2が直進用の車線であり、車線Ln3が右折用の車線である場合において、車線Ln3に障害物Obが存在している場合、車線Ln1または車線Ln2を走行中の車両10A、10Bに対する影響に比べて、車線Ln3を走行中の車両10Cや、これから車線Ln3を走行する予定の車両10に対する影響が大きい。このため、異常の解消の判定で用いる走行環境映像を取得する車両10を絞り込む際に、車線Ln3を走行中の車両10Cの経路情報を用いて、車両10Cの走行経路と同様の経路を走行する車両10に絞り込むことで、異常の解消をより効率的に判定できる。上述の経路情報には、過去の経路情報と、将来の経路情報とが含まれる。すなわち、異常が発生したとの判定が取得された時刻よりも所定の時間だけ前に車線Ln3を走行した車両10や、異常が発生したとの判定が取得された時刻よりも所定の時間だけ後に車線Ln3を走行する予定の車両10から走行環境映像を取得してもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(2)上記各実施形態において、属性情報ZIは、異常の解消を判定するための走行環境映像を取得する際に用いられていたが、本開示は、これに限定されない。例えば、属性情報ZIは、各異常エリアの異常度を算出する際に、異常の影響を受ける車両10の異常度のみを利用するために用いられてもよい。かかる構成においては、属性情報ZIとして、車両10の車体高さを用いてもよい。図10の上図に示すように、走行環境映像Im3として、道路が冠水している状況の映像が得られた場合を例に説明する。道路の冠水により通行ができないという異常が発生した場合、車両10の車体高さの違いによって、車両10の挙動への影響度合いが異なる。例えば、図10の下図に示すように、車両10の車体高さが、例えば、スポーツカーのように比較的低い場合、冠水した道路の走行は不可であり、車両10の挙動に影響がある。一方、車両10の車体高さが、例えば、いわゆるSUVのように比較的高い場合には、冠水した道路を走行することは可能であり、車両10の挙動に影響はない。
属性情報ZIに該当しない車両10から算出される異常度も含めて走行環境の異常度を算出する場合、冠水した道路を走行することが可能な車両10の挙動も含めて異常度を算出するため、異常な状況が依然として続いているにも関わらず、走行環境の異常度が低く算出されて、走行環境映像を繰り返し取得することになる。したがって、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像を送信した車両10の車体高さと同じ車両10や、車体高さが低い車両10から算出される車両の異常度のみを用いて、走行環境の異常度を算出することで、異常の解消をより精度よく判定できる。この結果、走行環境映像を取得する回数の増加を抑制できるので、車両10と支援装置50との間における通信量の増加を抑制できる。なお、他の実施形態(2)における属性情報ZIは、車体高さに代えて、または、加えて、車幅や、タイヤの種類、車両10の駆動方式であってもよく、車両10の走破性能に関する他の任意の情報を含んでいてもよい。なお、本実施形態において、車両10の走破性能とは、例えば、冠水した道路、雪道、泥道等の悪路を走り抜ける能力を意味する。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(3)上記各実施形態において、走行環境映像を取得するために用いる属性情報ZIは、車線の情報と、経路情報とのうちのいずれかの情報であったが、本開示はこれに限定されない。例えば、属性情報ZIは、走行環境映像が撮像されたと想定される位置の情報であってもよい。また、例えば、属性情報ZIは、車線の情報および経路情報の両方の情報であってもよい。すなわち、一般には、属性情報ZIは、走行環境映像が撮像されたと想定される位置または車線の情報と、走行環境映像Im2を送信した車両10の経路情報と、のうちの少なくとも一つを含む情報であればよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(4)上記各実施形態において、入力受付部66は、オペレータOPによる属性情報ZIの入力を受け付けてもよい。具体的には、図11に示すように、異常が発生したとの判定がされた場合にオペレータOPに提示する表示画面Sc2に、属性情報ZIを入力するためのインターフェースを設けて、車両10から取得した属性情報ZIを編集できるようにしてもよい。表示画面Sc2には、上述のステップS220で取得した走行環境映像Im2および属性情報ZIと、ステータス表示エリアE2と、オペレータOPに属性情報ZIの入力を促す旨のメッセージM2と、属性情報ZIの入力エリアE3とが表示されている。
ステータス表示エリアE2には、属性入力のステータス表示S3が表示されている。入力エリアE3には、車幅を入力するためのテキストフィールドTF1と、車体高さを入力するためのテキストフィールドTF2と、走行可能か否かを設定するためのチェックボックスCB1およびCB2とが設けられている。
オペレータOPは、表示画面Sc2に表示されている走行環境映像Im2を参照して、テキストフィールドTF1およびTF2に車幅や車体高さの数値を入力することで、車両10から取得した属性情報ZIを変更できる。例えば、異常の発生による車両10への影響を安全側に見積もりたい場合には、車両10から取得した属性情報ZIに比べて、車幅をより大きく、あるいは、車体高さをより小さくしてもよい。また、オペレータOPにチェックボックスCB1またはCB2にチェックを入れさせることで、車両10が異常エリアを走行可能であるか否かを選択させてもよい。例えば、オペレータOPは、異常が発生しているが車両10の挙動への影響が小さいと判断する場合には、チェックボックスCB1にチェックを入れて、異常エリアを走行可能であるとしてもよい。また、例えば、チェックボックスCB2にチェックを入れて、異常エリアを走行不可であるとしてもよい。
また、属性情報ZIの入力内容は、図11に示す例に限定されず、例えば、走行できない車線を入力させてもよい。具体的には、異常マップMpから異常エリアAr1およびAr2の車線情報を抽出し、走行環境映像Im2とともに抽出した車線情報を表示することで、オペレータOPに走行できない車線を選択させてもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(5)上記実施形態において、異常の解消の判定を取得する際に走行環境映像を取得する車両10は、異常エリアAr1およびAr2を走行する車両10のうち、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像Im2を送信した車両10の属性情報ZIと同等の属性情報ZIの車両10であったが、本開示はこれに限定されない。例えば、図1の左側に示す例において、まず、車両10Aと同様に車線Ln1を走行する車両10に走行環境映像を送信させ、所定の時間内にかかる車両10から走行環境映像を取得できない場合、車線Ln1の隣の車線Ln2を走行している車両10に走行環境映像を送信させてもよい。すなわち、異常エリアAr1およびAr2を走行する車両10のうち、異常の発生の判定に用いられた走行環境映像Im2を送信した車両10Aの属性情報ZIと同等の車両10を優先して走行環境映像を送信させ、その後、車両10Aの属性情報ZIと近い属性情報ZIの車両10に走行環境映像を送信させてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(6)上記各実施形態において、発生判定取得部64は、オペレータOPによる異常の発生の判定を取得していたが、これに代えて、または、加えて、ディープラーニングなどの学習アルゴリズムを利用した人工知能により異常の発生の有無を判定させ、その判定結果を取得してもよい。かかる構成では、走行環境映像の画像認識を行なって特徴量を抽出し、かかる特徴量と異常が発生していない場合における特徴量との乖離度合いを算出することで、異常の発生を判定してもよい。また、解消判定取得部65も同様に、オペレータOPによる異常の解消の判定を取得していたが、これに代えて、または、加えて、ディープラーニングなどの学習アルゴリズムを利用した人工知能により異常の解消の有無を判定させ、その判定結果を取得してもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(7)上記各実施形態において、オペレータ端末80において操作部82を省略してもよい。かかる構成では、表示部84としてタッチパネルを採用して、表示部84が表示部および操作部として機能するようにしてもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(8)上記各実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いてもよい。また、本開示の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、データパケットを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…車両、12…車両側通信装置、50…支援装置、63…異常登録部、64…発生判定取得部、65…解消判定取得部、100…走行環境異常判定システム、Ar1,Ar2…異常エリア、Im,Im2,Im3…走行環境映像、ZI…属性情報

Claims (3)

  1. 走行している複数の車両(10)とデータ通信可能な支援装置(50)を備え、前記車両が走行する環境の異常を判定する走行環境異常判定システム(100)であって、
    前記車両は、路上を含む走行環境の映像である走行環境映像(Im、Im2、Im3)を送信可能な送信部(12)を備え、
    前記支援装置は、
    前記車両から送信された前記走行環境映像から異常の発生の判定を取得する発生判定取得部(64)と、
    前記異常が発生したとの判定が取得された場合に、前記異常が発生した異常エリア(Ar1、Ar2)と、前記異常の発生の判定に関連する属性情報(ZI)とを登録する異常登録部(63)と、
    前記異常が発生したとの判定が取得された後、前記異常エリアを走行する前記車両から、前記属性情報にしたがって前記走行環境映像を送信させ、送信された前記走行環境映像にしたがって前記異常の解消の判定を取得する解消判定取得部(65)と、
    を備え、
    前記属性情報は、前記車両の走破性能に関する車両情報(SI)を含み、
    前記発生判定取得部は、前記属性情報を用いて前記異常エリアを走行する前記車両のうち前記異常の影響があると推測される前記車両を特定し、特定された前記車両の挙動にしたがって前記異常エリアにおける異常の発生の度合いを算出する、
    走行環境異常判定システム。
  2. 請求項1に記載の走行環境異常判定システムであって、
    前記属性情報は、
    前記走行環境映像が撮像されたと想定される位置または車線の情報と、
    前記異常が発生したとの判定が取得された際の前記走行環境映像を送信した前記車両の経路情報と、
    のうちの少なくとも一つを含む、走行環境異常判定システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の走行環境異常判定システムであって、
    前記支援装置は、オペレータ(OP)によって操作され、
    前記発生判定取得部は、前記オペレータによる前記異常の発生の判定を取得し、
    前記解消判定取得部は、前記オペレータによる前記異常の解消の判定を取得する、
    走行環境異常判定システム。
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