JP7362372B2 - 紙幣処理システムの遠隔保守システム、および遠隔保守方法 - Google Patents

紙幣処理システムの遠隔保守システム、および遠隔保守方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙幣処理システムの遠隔保守システム、および遠隔保守方法に関する。
紙幣ソータなどの現金処理端末が故障した場合、故障の内容によっては保守員が現地へ出動して対応しなければならない場合がある。保守コスト低減の面からは、保守員の出動なく復旧することが望ましいが、出動が必要な場合にその保守コストを低減する様々な方法が提言されてきた。
例えば特許文献1には、保守員がエンドユーザとの通話を通してエラーコード等の障害情報を得るとともに、Webサーバに格納された当該機器の製造番号、過去の障害履歴や稼働率等の情報を、インターネットを通じて参照する技術が開示されている。これらの情報をもとに障害箇所を絞り込むことで、保守員の出動要否が判断される。保守員の出動が必要な場合に、交換部材を事前準備したり、あるいは現地までの移動時間を利用して点検項目を整理したりすることで、現地での作業時間を極力減らし、保守コストの低減が図られている。
また、特許文献2および3には、携帯電話やスマートフォンからの操作により、外出先から自宅にある家電製品を遠隔にて制御する技術が開示されている。
特開2005-107671号公報 特開2012-191481号公報 特開2014-195227号公報
保守員は、保守拠点からの移動コストが大きい地点への出動が必要な場合には、一度の出動で問題解決できるように、保守対象の装置の障害箇所を事前に絞り込むなどの準備を行うことが重要となる。しかし、保守対象の装置の状態を正確に把握できないと、障害箇所の事前の絞り込みが困難となる。
例えば、特許文献1に記載のように、保守員がエンドユーザとの通話を通して得た情報(エラーコード、製造番号、障害履歴、稼働率等)では、保守対象の装置の状態を正確に把握することが困難であることから、障害箇所の事前の絞り込みが困難となる。
さらに、紙幣ソータのオペレータや現金処理センタの管理者は、現金を取り扱う装置である紙幣ソータが、特許文献2および3に記載のように遠隔操作されると、セキュリティ上の不安を感じる場合がある。また、遠隔操作の際、装置が突然動作することで、紙幣ソータのオペレータが驚いてしまうといった事態が生じないようにする等の様々な配慮も必要である。
このように、上述の従来技術では、保守対象の紙幣ソータの状態を現地へ赴く前に事前に把握することが困難であることから、障害箇所の事前の絞り込みが困難となり、保守コストの低減が難しいという問題がある。
本発明の目的は、上述の点を考慮してなされたものであり、保守対象の紙幣ソータの状態を現地へ赴く前に事前に把握し、障害箇所の事前の絞り込みを可能とすることで、保守コストの低減を図ることができる紙幣処理システムの遠隔保守システム、および遠隔保守方法を提供することを1つの目的とする。
かかる課題を解決するため本発明においては、一態様として、ネットワークに接続された紙幣処理装置と、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置と通信可能な端末とを有する紙幣処理装置の遠隔保守システムであって、前記端末は、保守員による前記紙幣処理装置の遠隔保守の際の操作要求を受け付ける入力部と、前記入力部を介して受け付けた前記操作要求に応じたコマンドを、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置へ入力し、前記紙幣処理装置から、前記コマンドに応じた制御による前記紙幣処理装置の状態を取得する端末側制御部と、前記端末側制御部によって取得された前記紙幣処理装置の状態を出力する出力部と、を備え、前記紙幣処理装置は、前記端末から入力されたコマンドに応じて前記紙幣処理装置の制御を行い、該制御による前記紙幣処理装置の状態を取得する装置側制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、例えば、保守対象の紙幣ソータの状態を現地へ赴く前に事前に把握し、障害箇所の事前の絞り込みを可能とすることで、保守コストの低減を図ることができる紙幣処理システムの遠隔保守システム、および遠隔保守方法を提供することができる。
実施形態1に係る紙幣ソータの遠隔保守システムの構成例を示す図。 実施形態1に係る紙幣ソータの機能構成例を示す図。 実施形態1に係る保守員端末の機能構成例を示す図。 実施形態1に係る紙幣ソータから保守員端末を呼び出す際の処理例を示す図。 実施形態1における遠隔保守時に保守員端末が紙幣ソータへアクセスする際の画面表示例を示す図。 実施形態1における紙幣ソータのアクセス承認画面の表示例を示す図。 実施形態1において画面共有で保守員端末および紙幣ソータに表示される画面例を示す図。 実施形態1において画面共有で保守員端末に表示される紙幣ソータの保守員モード画面の表示例を示す図。 実施形態1において画面共有の際に紙幣ソータに表示される保守員操作承認画面の表示例を示す図。 実施形態1に係る紙幣ソータの保守員操作中画面の表示例を示す図。 実施形態1における異常検出画面の表示例を示す図。 実施形態1に係る遠隔保守処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態2における保守員による紙幣ソータへのアクセス処理の一例を示す図。 実施形態3における保守員による紙幣ソータへのアクセス処理の一例を示す図。 実施形態4に係る強制アクセス予告表示の表示例を示す図。 操作端末および保守員端末を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の説明において、同一または類似の要素および処理に同一の符号を付し、重複説明を省略する。また、後出の実施形態では、既出の実施形態との差異のみを説明し、重複説明を省略する。
以下に説明する構成および処理はあくまで一例に過ぎず、本発明に係る実施の態様が、以下の実施形態に限定されることを意図する趣旨ではない。また、各実施形態および各変形例は、本発明の技術思想の範囲内および整合する範囲内でその一部または全部を組合せることができる。
以下の説明で参照する各図は、本発明の理解および実施に必要な程度で実施形態の概要を示すものであり、本発明の範囲は各図に示す構成に限定されない。
以下の説明では、例えば「xxx100-1」「xxx100-2」や、「xxx100a」「xxx100b」のように、同一番号に枝番号が付加された符号が付与されている複数の要素を総称する場合には、同一番号のみを用いて「xxx100」のように表すこととする。
以下では、紙幣処理システムおよび紙幣ソータは、紙葉類として紙幣を取り扱うとして説明するが、これに限られず、小切手や商品券等の他の様々な紙葉類についても同様に取り扱うことができる。
[実施形態1]
(実施形態1の遠隔保守システムSの構成)
図1は、実施形態1に係る紙幣ソータ2の遠隔保守システムSの構成例を示す図である。遠隔保守システムSは、ネットワークNに接続されている複数の紙幣ソータ2(2a,2b,2c,2d)を含む。紙幣ソータ2は、紙幣処理装置の一例である。遠隔保守システムSは、現金処理センタの管理者が用いる管理端末3を含んでも良い。また、遠隔保守システムSは、ゲートウェイGWを介してネットワークNに接続されて紙幣ソータ2と通信可能な保守員の保守員端末1を含む。なお、保守員端末1および紙幣ソータ2の数は、図1の図示に限られない。
紙幣ソータ2は、紙幣処理部20および操作端末200を有する。紙幣ソータ2を動作させるためのアプリケーションがインストールされた操作端末200は、紙幣ソータ2に接続されているタッチパネル式のタブレット等であり、タッチパネル機能を有する表示画面を含む入出力部220(図3参照)を備える。オペレータは、操作端末200を使用して、紙幣ソータ2の設定や操作を行う。
紙幣処理部20は、ホッパに積層された紙幣を1枚ずつ繰り出し、識別部での紙幣の真偽、正損、金種、向き、枚数等の読み取り結果に応じて、収納部またはリジェクトスタッカへ紙幣を収納する。
(紙幣ソータ2の機能構成)
図2は、実施形態1に係る紙幣ソータ2の機能構成例を示す図である。紙幣ソータ2は、紙幣処理部20、および紙幣処理部20と通信可能に接続された操作端末200を含んで構成される。
紙幣処理部20は、主制御部21、ROM22a、RAM22b、通信部23、格納部24、識別部254、および振分ゲート29を含んで構成される。紙幣処理部20は、これらの他、主制御部21により制御されるモータ等の種々の要素を含むが、図示および説明を省略する。
主制御部21は、紙幣処理部20の装置内の各部を制御する。ROM22aは、主制御部21の動作プログラム等を記録している。RAM22bは、主制御部21が各部を制御する制御プログラムを展開し、制御プログラムが使用する制御データを読み書き可能に記憶する。通信部23は、紙幣処理部20が操作端末200と通信を行うためのインターフェースである。
格納部24は、紙幣識別情報241、正損分離基準情報242、および紙幣画像情報243等の各種情報を格納する記憶装置である。紙幣識別情報241は、紙幣の真偽判定の基準となる情報である。正損分離基準情報242は、正券損券といった紙幣の区分振分けの判定の基準となる情報である。紙幣画像情報243は、スキャナ27によって取得された紙幣の画像データである。
識別部254は、記番号読取センサ25、枚数検出センサ26、スキャナ27、および損券検知センサ28を含み、ホッパから繰り出された紙幣に対して計数、真偽判定、正損分離処理といった精査を行う。振分ゲート29は、識別部254により精査した紙幣を各収納部およびリジェクトスタッカの何れかへ振り分ける。
操作端末200は、タブレット端末等のコンピュータ装置である。操作端末200は、制御部210、入出力部220、通信部230、および格納部240を含んで構成される。
制御部210は、格納部240やROM(不図示)に格納されたアプリケーション・プログラムをRAM(不図示)へ展開して実行することで、操作端末200の各部を制御する各種の処理を行う。また、制御部210は、操作端末200が接続された紙幣処理部20の主制御部21と連携して紙幣処理部20を制御する各種の処理、例えばソート処理による紙幣の各金種の枚数および合計枚数などの計数を行う。
入出力部220は、例えば、各種情報を表示すると共にユーザ入力を受付けるタッチパネル付きディスプレイ等である。入出力部220は、タッチパネル付きディスプレイに限らず、その他の入力装置や、その他の出力装置であっても良い。
通信部230は、操作端末200が紙幣処理部20と通信を行うためのインターフェースと、操作端末200がネットワークNを介して保守員端末1と通信を行うためのインターフェースを含む。格納部240は、紙幣ソータ2での処理に係る各種情報を格納する記憶装置である。
格納部240は、設定値2401、画像情報2402、およびログ2403等の各種情報を格納する。設定値2401は、ユーザによって入力された紙幣処理部20の動作を規定するパラメータや日付情報などを含み、紙幣処理部20に対して反映される。例えば紙幣識別情報241や正損分離基準情報242は、設定値2401に基づく情報である。
画像情報2402は、識別部254によってソート処理で取得された紙幣の画像のデータであり、例えば記番号画像である。ログ2403は、制御部210が紙幣処理部20と連携してソート処理で計数した紙幣の各金種の枚数および合計枚数などを含む計数結果である。
(保守員端末1の機能構成)
図3は、実施形態1に係る保守員端末1の機能構成例を示す図である。保守員端末1は、タブレット端末等のコンピュータ装置である。保守員端末1は、制御部11、入出力部12、通信部13、および格納部14を含んで構成される。
制御部11は、格納部14やROM(不図示)に格納された紙幣ソータ2の保守などのアプリケーション・プログラムをRAM(不図示)へ展開して実行することにより、保守員端末1の各部を制御したり、各種の処理を行ったりする。
入出力部12は、各種情報を表示すると共に保守員からの入力を受付けるタッチパネル付きディスプレイ等である。入出力部12は、タッチパネル付きディスプレイに限らず、その他の入力装置や、その他の出力装置であっても良い。
通信部13は、保守員端末1がネットワークNを介して保守対象の紙幣ソータ2と通信を行うためのインターフェースを含む。格納部14は、保守員端末1からネットワークNを介して紙幣ソータ2に対する保守作業に係る情報を格納する記憶装置である。
(紙幣ソータ2から保守員端末1を呼び出す際の処理)
次に、紙幣ソータ2の何れかで不具合が起きて、復旧が不能となった場合における保守員端末1の呼び出し処理を説明する。図4は、実施形態1に係る紙幣ソータ2から保守員端末1を呼び出す際の処理例を示す図である。図4に示す処理は、主に紙幣ソータ2の主制御部21によって実行される。
紙幣ソータ2の何れかで不具合が発生し復旧不能になると、復旧不能となった紙幣ソータ2のオペレータは、図4に示すように、操作端末200の入出力部220のエラー発生時画面221に表示されているコールボタン221aを押下する。
オペレータによってサポートが必要と判断されコールボタン221aが押下されると、操作端末200は、サポート依頼のチケット400を、ゲートウェイGWおよびネットワークNを介して、当該紙幣ソータ2のサポートを担当している保守員の保守員端末1へ送信する。保守員は、保守員端末1でチケット400を受信すると、自身が保守を担当している紙幣ソータ2のオペレータによる保守要請を認識できる。チケット400には、チケット番号の他に、チケット400を発行した紙幣ソータ2の固有の情報、例えば装置の固有番号やIDなどが含まれており、また、アクセスコードや有効期限情報が含まれている。
なお、本実施形態では、紙幣ソータ2から当該紙幣ソータ2の担当保守員の保守員端末1へサポート依頼が直接送信されるとするが、これに限らず、紙幣ソータ2と保守員端末1の間に、現金処理センタあるいは保守員が所属する保守センタの管理者などの端末が介在し、管理者によって適切と判断されたサポート依頼のみが保守員端末1に送達するようにしても良い。
紙幣ソータ2からのサポート依頼を保守員端末1で受信した保守員は、当該紙幣ソータ2の障害発生箇所を確認するため、操作端末200にインストールされているアプリケーションの画面共有機能を利用して、保守員端末1から当該紙幣ソータ2へアクセスする。保守員端末1はモバイル端末としているが、これに限らず、据え置き型のコンピュータでも良い。
(保守員端末1が紙幣ソータ2へアクセスする際の画面表示)
次に、遠隔保守時に保守員端末1が紙幣ソータ2へアクセスする際の画面表示を説明する。図5は、実施形態1における遠隔保守時に保守員端末1が紙幣ソータ2へアクセスする際の画面表示例を示す図である。操作端末200では、制御部210が、入出力部220の表示および入力の受け付けを含む各処理を行い、保守員端末1では、制御部11が、入出力部12の表示および入力の受け付けを含む各処理を行う。
保守員端末1の入出力部12に表示されているアクセス要望画面122において、紙幣ソータ2から受信したチケット400のチケット番号とアクセスコードが保守員hによって入力されると、サポートを求められている紙幣ソータ2の情報、例えば、支店名、店番等などが表示される。保守員hは、アクセス要望画面122に情報が表示された紙幣ソータ2がアクセス対象の紙幣ソータ2であることを確認後、承認依頼ボタン122aを押下する。また、アクセス対象の紙幣ソータ2が表示されていない場合や、アクセス要望を取り消す場合は、キャンセルボタン122bを押下することで、元の画面に戻ることができる。
なお、本実施形態では、チケット番号などを入力するとしたが、例えば、製造番号や管理番号など装置固有の情報でもよい。また、紙幣ソータ2は、紙幣ソータ2へのアクセスが正当なものであるか否かを、コールボタン221aが押下された際に保守員端末1へ送信したチケット400のチケット番号と、保守員端末1から承認依頼と共に送信されてきた保守員情報から判断すればよい。
保守員端末1において承認依頼ボタン122aが押下されると、紙幣ソータ2の入出力部220には、操作画面222(オペレーション中画面もしくは操作メニュー画面)に、外部からのアクセス要望があることを報知するアクセス要望報知ボタン222aが表示される。
(紙幣ソータ2のアクセス承認画面223)
紙幣ソータ2のオペレータがアクセス要望報知ボタン222aを押下すると、操作端末200の入出力部220には、図6に示すアクセス承認画面223が表示される。図6は、実施形態1における紙幣ソータ2のアクセス承認画面223の表示例を示す図である。
アクセス承認画面223には、アクセス要望を送信してきた保守員の属性情報223a(例えば、顔写真、名前、ID、保守員歴、評価)、承認ボタン223b、および却下ボタン223cが表示される。このとき、保守員端末1の入出力部12には、エンドユーザ承認待ち画面123が表示されている。
このとき、保守員端末1の入出力部12には、紙幣ソータ2の操作端末200のアクセス承認画面223において承認ボタン223bまたは却下ボタン223cが押下されるまで、ガイダンスとして、エンドユーザ承認待ち画面123が表示される。紙幣ソータ2のオペレータによって承認ボタン223bが押下されると、紙幣ソータ2は、保守員端末1を介して保守員hが外部から遠隔操作できるモードへ移行する。
(画面共有で保守員端末1および紙幣ソータ2に表示される画面)
図7は、実施形態1において画面共有で保守員端末1および紙幣ソータ2に表示される画面例を示す図である。オペレータによって承認ボタン223bが押下されると、保守員hの保守員端末1による紙幣ソータ2へのアクセスが承認されたことになるので、図7に示すように、紙幣ソータ2の操作端末200には、保守員が保守員端末1から紙幣ソータ2を操作中である旨を伝える保守員操作中画面224が表示される。また、保守員端末1には、アクセス中の紙幣ソータ2の操作端末200との画面共有により、保守員hのみに表示が許可されている保守員操作画面124が表示される。
保守員hは、保守員操作画面124を操作することで、操作端末200にインストールされている保守ツールを起動させることができる。保守ツールは、紙幣ソータ2のセンサの状態、モータやソレノイドなどのアクチュエータの動作確認など、紙幣ソータ2の状態をチェックするためのアプリケーションである。保守員hは、保守ツールを用いることで、あたかも、現場で紙幣ソータ2を点検するように、遠隔地から、紙幣ソータ2の動作をチェックできる。
保守員操作画面124には、紙幣ソータ2へのアクセスを解除するためのアクセス解除ボタン124aが表示され、アクセス解除ボタン124aを押下すると、保守員端末1からのアクセスが切断され、紙幣ソータ2の操作端末200には、切断時に保守員端末1で保守員が操作していた画面が表示される。
なお、アクセス解除ボタン124aは、紙幣ソータ2の操作権限を紙幣ソータ2のオペレータへ戻しても差し支えがない画面が保守員端末1の入出力部12へ表示されているときのみ、表示され接続解除可としても良い。すなわち、保守員hのみに操作が許可されている操作端末200の画面(保守員モード画面125等)が画面共有で保守員端末1に表示されているときはアクセス解除ボタン124aを表示せず、オペレータにも操作が許可されている操作端末200の画面が画面共有で保守員端末1に表示されているときはアクセス解除ボタン124aを表示する。
アクセス解除ボタン124aが押下され、保守員端末1からのアクセスが切断された後は、保守員hは、再度紙幣ソータ2を遠隔操作する場合は、図5のアクセス要望画面122からエンドユーザの承認を改めて要求することになる。
(紙幣ソータ2の装置確認の一連の操作)
次に、図8および図9を参照して、保守員操作画面124の一例である保守員モード画面125において、モータチェックが選択された場合の遠隔操作による紙幣ソータ2の装置確認の一連の操作の流れを示す。図8は、実施形態1において画面共有で保守員端末1に表示される紙幣ソータ2の保守員モード画面125の表示例を示す図である。図9は、実施形態1において画面共有の際に紙幣ソータ2に表示される保守員操作承認画面225の表示例を示す図である。
図8に示す保守員端末1の保守員モード画面125において、保守員が例えばモータチェックボタン125aを押下すると、図9に示すように、紙幣ソータ2の操作端末200に保守員操作承認画面225が表示される。保守員操作承認画面225には、注意を促すためのメッセージ225aと、保守員操作による紙幣ソータ2の動作を承認するための承認ボタン225bと、保守員操作による紙幣ソータ2の動作を却下するための却下ボタン225cとが表示される。
本実施形態では、紙幣ソータ2のオペレータを驚かせないために、保守員操作承認画面225を表示させて遠隔操作によって装置を動作させることを予告し、オペレータの承認を得るようにしている。しかし、これに限らず、オペレータの承認の必要の有無を、テスト項目ごとまたは一括で設定にするようにしても良い。また、紙幣ソータ2の操作内容によっては、保守員操作承認画面225の表示を行わないとしても良い。
また、図9に示すように、保守員端末1は、オペレータによる承認ボタン225bの押下を待つ間、ガイダンスとして、オペレータ承認待ち表示125bが表示され、紙幣ソータ2を遠隔操作できない状態となる。
承認ボタン225bが押下されると、紙幣ソータ2の操作端末200には、図7に示す保守員操作中画面224が表示され、紙幣ソータ2は、保守員端末1からの遠隔操作を受け付け、必要なチェックを行う。紙幣ソータ2は、保守員端末1から遠隔操作されている間は、保守員操作中画面224が表示され、自装置の直接操作(例えば入出力部220を介した操作)を不可とする。
なお、本実施形態では、紙幣ソータ2の操作端末200には、保守員操作中画面224の表示に代えて、図10に示すように、保守員が実際に操作している操作内容を示す操作内容画面226を表示しても良い。その場合には、図10に示すように、「保守員操作中」を表示することで、現在誰が装置を操作中であるのかを明示する。
(実施形態1における異常検出画面127,227)
次に、図11を参照して、遠隔操作のテストにより紙幣ソータ2の異常を検出した際の表示を説明する。図11は、実施形態1における異常検出画面127,227の表示例を示す図である。異常検出画面127は保守員端末1に表示される画面であり、異常検出画面227は紙幣ソータ2の操作端末200に表示される画面であるが、これらは画面共有による同一画面である。
保守員は、異常検出画面127の異常部位表示127a(異常検出画面227の異常部位表示227aと同一)と、単体のエラーコードあるいは時系列のエラーコードの変遷から、紙幣ソータ2における障害発生箇所、障害要因、出張保守の際に携行すべき適切な交換部品などを、出張保守に先立って事前に絞り込むことができる。
(実施形態1に係る遠隔保守処理)
次に、図12を参照して、遠隔保守システムSにおける紙幣ソータ2の遠隔保守処理を説明する。図12は、実施形態1に係る遠隔保守処理の一例を示すシーケンス図である。実施形態1に係る遠隔保守処理は、保守員端末1の制御部11と、紙幣ソータ2の操作端末200の制御部210との連携によって実行される。
先ずステップS11では、紙幣ソータ2は、トラブル発生時のサポート依頼のチケット400を、保守員端末1へ送信する。次にステップS12では、保守員端末1は、受信したチケット400の情報をもとに、チケット400の送信元の紙幣ソータ2へアクセス(接続要求の送信)を行う。次にステップS13では、紙幣ソータ2は、ステップS12のアクセスに対してオペレータによって入力された遠隔操作承認を、保守員端末1へ送信する。遠隔操作承認が保守員端末1へ送信されると、保守員端末1によるネットワークNを介した紙幣ソータ2への接続が開始される。
次にステップS14では、保守員端末1は、ステップS13で遠隔操作が承認されたことを受けて、遠隔操作要求を紙幣ソータ2へ送信する。次にステップS15では、紙幣ソータ2は、ステップS14での遠隔操作要求に対する、オペレータによって入力された遠隔操作による紙幣ソータ2の動作の承認を、保守員端末1へ送信する。
ステップS14およびステップS15では、例えば、紙幣ソータ2は、保守員端末1からモータチェックやセンサチェックといった個別の遠隔操作要求に応じたコマンドが入力されると、コマンドに応じた紙幣ソータ2の制御の実行予告を入出力部220へ表示すると共に、制御の実行可否の入力を受け付け、保守員端末1へ受け付けた実行可否を送信する。紙幣ソータ2は、入出力部220を介して制御の実行可の入力を受け付けると、紙幣ソータ2の制御を開始する。
次にステップS16aおよびステップS16bでは、保守員端末1および紙幣ソータ2は画面共有を行い、保守員端末1に保守員操作画面124を表示する。画面共有中は、保守員端末1は紙幣ソータ2の操作権限を有し、紙幣ソータ2は自紙幣ソータ2の操作権限を有さない。保守員操作画面124の画面共有中は、保守員端末1が遠隔操作を実行し(ステップS17)、遠隔操作の実行を受けて紙幣ソータ2を制御してチェックを行い(ステップS18)、保守員端末1が紙幣ソータ2のアクチュエータの駆動および停止やセンサ類の点灯および消灯といった紙幣ソータ2の状態を取得する(ステップS17)ことが、紙幣ソータ2のチェックが終了する(ステップS19)まで繰り返される。
ステップS17およびステップS18では、例えば、保守員端末1は、保守員による紙幣ソータ2の遠隔保守の際の操作要求を、入出力部12を介して受け付け、受け付けた操作要求に応じたコマンドを、ネットワークNを介して紙幣ソータ2へ入力する。そして、紙幣ソータ2は、保守員端末1から入力されたコマンドに応じて制御を行った紙幣ソータ2の状態を取得すると共に、保守員端末1は、紙幣ソータ2から、コマンドに応じた制御による紙幣ソータ2の状態を取得する。
ステップS19に続いてステップS20aおよびステップS20bでは、保守員端末1および紙幣ソータ2は、遠隔操作画面の画面共有を終了する。この時、紙幣ソータ2は、自紙幣ソータ2の操作権限を回復し、自装置を操作可能になる。次にステップS21では、以上の遠隔保守によってトラブルが解消した紙幣ソータ2が、通常のオペレーションへ復帰する。
(実施形態1の効果)
本実施形態では、保守員は、紙幣ソータのエラーコード、製造番号、障害履歴、稼働率等の情報に加え、紙幣ソータのオペレータに不安や不信を抱かせることなく、遠隔操作により紙幣ソータの挙動をリアルタイムで確認できる。このように、本実施形態によれば、エラーの再現と、エラー発生時の紙幣ソータの挙動確認が遠隔地から行え、現地に行かず障害箇所を特定することが可能となる。よって、紙幣ソータの状態をより正確に把握し、障害箇所を容易に特定可能となることから、保守員の非効率な出張訪問を減らして、保守コストを低減できる。
また、遠隔操作する保守員のプロフィールなどの属性情報を表示することで、遠隔操作される紙幣ソータ2のエンドユーザにかかる不安を低減できる。保守員のプロフィールは、ワイプで画面右上などに常時表示させても良い。
なお、センサチェックを実施する場合にも、前述のアクチュエータの動作と同様の流れで、確認が可能となる。センサチェックの際、紙幣ソータ2にリモートアクセスして、画面共有することで、紙幣ソータのオペレータへ具体的な依頼(例えば蓋を開閉して紙幣が残っていないかを確認して欲しい、この紙幣を取り出して欲しいなど)を電話で伝えながら、共有画面で参照できるセンサの状態変化を見つつ、オペレータが具体的な依頼に沿って作業しているかを確認することも可能である。
また、遠隔保守により紙幣ソータの不具合箇所を特定できた場合には、当該紙幣ソータの縮退を行って動作を継続させたり、当該紙幣ソータが備えるファームウェア等のファイルの更新を行ったりしても良い。
[実施形態2]
上記の実施形態1では、オペレータが、エラーが発生した紙幣ソータの近傍で業務を行っていることを前提としている。しかし、オペレータの人員は限られていることから、エラーが発生し復旧できない紙幣ソータ2が放置されたまま、オペレータは別の業務を行っていることも多い。あるいは、一人のオペレータが同一施設内の複数の装置を操作しており、故障した紙幣ソータから離れて別の紙幣ソータで業務を行っていることもある。このような場合に、エラーが発生した紙幣ソータ2への保守員端末からのアクセスに対してアクセス許可を与えることができる者が、この紙幣ソータの近傍で業務を行っているオペレータに限られると、エラー対応が遅れるなどの不都合が生じる場合がある。
そこで、エラーが発生した紙幣ソータ以外の他の紙幣ソータのオペレータであっても、エラーが発生した紙幣ソータへの保守員端末からのアクセスに対して、アクセス許可を与えることができるようにする。
図13は、実施形態2における保守員による紙幣ソータ2へのアクセス処理の一例を示す図である。図13の例では、エラーが発生した紙幣ソータは、紙幣ソータ2aであるとする。図13に示すように、ネットワーク上にある全ての紙幣ソータ2および管理端末3に対して、エラーが発生した紙幣ソータ2aへのアクセスの許可を求める通知を行い、それに対して、何れの装置からも許可の入力が可能である。これにより、保守員端末1に対して、エラーが発生している紙幣ソータ2a以外の装置からも、エラーが発生している紙幣ソータ2aへのアクセス許可を与えることができる。
なお、本実施形態では、ネットワークN上の全ての紙幣ソータ2および管理端末3に対して、アクセス許可を求める通知を行うとしたが、これに限らず、通知対象を管理端末3のみとしたり、特定の紙幣ソータ2としたりするなどのように、限られた装置としても良い。アクセス許可を求める通知を受信した装置のみが、エラーが発生している紙幣ソータ2aへのアクセス許可を与えることができる。
また、本実施形態では、保守員端末は、ネットワークN上の全ての紙幣ソータ2および管理端末3に対して、アクセス許可を求める通知を行い、何れかの装置から許可が入力されると、エラーが発生している紙幣ソータへアクセスできるとしたが、全てまたは一定数以上の装置からのアクセス可否に対して多数決論理を適用し、一定割合以上の許可が得られている場合のみアクセス許可するようにしても良い。
なお、本実施形態において、管理端末3は省略されても良い。また、アクセス許可に限らず、モータチェックやセンサチェック等の遠隔操作の要求に対して、遠隔操作の実行許可を与えることができるとしても良い。
[実施形態3]
さて、上述の実施形態1および2では、紙幣ソータのオペレータが、紙幣ソータのエラー発生に際し、オペレータ側からのサポート依頼に応じて、保守員端末から紙幣ソータへのアクセスがなされる事例について説明した。
一方、紙幣ソータ等の金融端末装置は、定期的なメンテナンスが必要なケースが多い。定期点検をする前に、本当に点検が必要かを現地に赴くことなく確認することで、不要な出張点検をなくして、保守コストの低減に繋げることができる。以下、この例を実施形態3として説明する。
図14は、実施形態3における保守員による紙幣ソータ2へのアクセス処理の一例を示す図である。図14に示すように、保守員は、紙幣ソータ2の定期点検のタイミングが近づくと、点検対象の紙幣ソータ2へのアクセスを求めるため、点検対象の紙幣ソータ2の固有番号を管理端末3へ送信し、点検対象の紙幣ソータ2へのアクセス許可を管理者に対して求める。管理者は、点検対象の紙幣ソータ2の業務処理状況を見ながら、適切なタイミングでアクセスを許可する。管理者は、点検対象の紙幣ソータ2の業務負荷が高く、アクセスを許可するべきではないと判断した場合には、アクセスを却下すれば良い。
なお、本実施形態では、管理端末3がアクセス許可を送信する構成としたが、これに限らず、定期点検の対象である紙幣ソータ2がアクセス許可を送信する構成でも良い。
保守員は、アクセスが許可されると、保守員端末1から、紙幣ソータにアクセスし、図8に示す保守員モード画面125などから各種テストメニューを実行し、センサの出力レベルやモータの回転数など、紙幣ソータ2の各種の動作値が許容範囲か否かを確認する。紙幣ソータ2の各種の動作値が、許容範囲であれば定期点検の訪問予定を延期し、危険値に一定範囲内で近づいていれば定期点検の訪問予定を繰り上げて早めの出張保守を行うなどとすることで、より効果的で、効率のよい保守点検を実現することが可能である。
なお、本実施形態における遠隔保守処理は、図12に示した実施形態1に係る遠隔保守処理と比較して、ステップS11を省略し、ステップS12からスタートするものとなる。
本実施形態では、定期点検であるため、点検対象の紙幣ソータへアクセスをすることを事前に周知しておくことで、不正なアクセスを防ぐことができる。また、前回の定期点検の時期をそれぞれの紙幣ソータや管理端末が管理しておくことで、例えば、点検周期から明らかに外れた時期にアクセスがある場合には、真正なアクセスでないと判断できる。
[実施形態4]
保守員端末1から管理端末3または対象の紙幣ソータ2へアクセス要望を送信したものの、所定時間たってもアクセスの許可または却下のレスポンスがない場合には、所定時間経過後に、強制的なアクセスが許可されるとしても良い。以下、この例を実施形態4として説明する。
図15は、実施形態4に係る強制アクセス予告表示123aの表示例を示す図である。図15は、アクセス要望の送信先が紙幣ソータ2である場合を例として示すが、アクセス要望の送信先が管理端末3であっても同様である。強制的なアクセスが許可される場合には、図15に示すように、エンドユーザ承認待ち画面123において、n秒後の強制的なアクセス許可を予告する強制アクセス予告表示123aを表示するようにしても良い。強制アクセス予告表示123aには、強制的なアクセスの許容する場合に押下されるYesボタンや、強制的なアクセスを拒否する場合に押下されるNoボタンが含まれても良い。
本実施形態によれば、保守員端末1からアクセス要望を送信したものの、アクセス可否のレスポンスを待ち続けるという、保守員端末1での無駄な待ち時間の発生を回避し、効率的に遠隔保守を行うことができる。
(操作端末200および保守員端末1を実現するコンピュータのハードウェア構成)
図16は、操作端末200および保守員端末1を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。操作端末200および保守員端末1を実現するコンピュータ5000は、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ5300、RAM(Random Access Memory)等のメモリ5400、入力装置5600(例えばキーボード、マウス、タッチパネル等)、および出力装置5700(例えば外部ディスプレイモニタに接続されたビデオグラフィックカード)が、メモリコントローラ5500を通して相互接続される。コンピュータ5000において、操作端末200および保守員端末1を実現するためのプログラムがI/O(Input/Output)コントローラ5200を介してSSDやHDD等の外部記憶装置5800から読み出されて、プロセッサ5300およびメモリ5400の協働により実行されることにより、操作端末200および保守員端末1のそれぞれが実現される。または、操作端末200および保守員端末1を実現するためのプログラムは、頒布可能な記録媒体からの媒体読取装置による読み出しで取得され、あるいは、ネットワークインターフェース5100を介した通信により外部のコンピュータから取得されてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、矛盾しない限りにおいて、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成で置き換え、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、構成の追加、削除、置換、統合、または分散をすることが可能である。また実施形態で示した構成および処理は、処理効率または実装効率に基づいて適宜分散または統合することも可能である。
N:ネットワーク、S:遠隔保守システム、1:保守員端末、11:制御部、12:入出力部、2,2a,2b,2c:紙幣ソータ、20:紙幣処理部、21:主制御部、200:操作端末、210:制御部、220:入出力部、3:管理端末

Claims (9)

  1. ネットワークに接続された紙幣処理装置と、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置と通信可能な端末とを有する紙幣処理装置の遠隔保守システムであって、
    前記端末は、
    保守員による前記紙幣処理装置の遠隔保守の際の操作要求を受け付ける入力部と、
    前記入力部を介して受け付けた前記操作要求に応じたコマンドを、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置へ入力し、前記紙幣処理装置から、前記コマンドに応じた制御による前記紙幣処理装置の状態を取得する端末側制御部と、
    前記端末側制御部によって取得された前記紙幣処理装置の状態を出力する出力部と、を備え、
    前記紙幣処理装置は、
    前記端末から入力されたコマンドに応じて前記紙幣処理装置の制御を行い、該制御による前記紙幣処理装置の状態を取得する装置側制御部と、
    装置側入力部と、を備え
    前記装置側制御部は、
    前記端末から前記ネットワークを介した前記紙幣処理装置への接続が要求されると、該接続の可否の入力を、前記装置側入力部を介して受け付け、
    前記装置側入力部を介して前記紙幣処理装置への接続可の入力を受け付けると、前記端末による前記ネットワークを介した前記紙幣処理装置への接続を開始する
    ことを特徴とする紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  2. 前記紙幣処理装置は、装置側出力部をさらに備え、
    前記装置側制御部は、
    前記端末から前記コマンドが入力されると、該コマンドに応じた前記紙幣処理装置の制御の実行予告を前記装置側出力部から出力すると共に、該制御の実行可否の入力を、前記装置側入力部を介して受け付け、
    前記装置側入力部を介して前記制御の実行可の入力を受け付けると、前記紙幣処理装置の制御を開始する
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  3. 前記紙幣処理装置は、複数であり、
    前記接続可および前記実行可の入力は、複数の前記紙幣処理装置および前記ネットワークに接続された管理端末の何れでも受け付け可能である
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  4. 前記紙幣処理装置は、複数であり、
    前記接続可および前記実行可の入力は、複数の前記紙幣処理装置および前記ネットワークに接続された管理端末のうちの何れか1つまたは複数のみで受け付け可能である
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  5. 前記紙幣処理装置は、
    前記接続の要求を前記端末へ入力した保守員の属性情報を前記装置側出力部から出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  6. 前記紙幣処理装置は、
    前記装置側制御部が前記端末から入力されたコマンドに応じて前記紙幣処理装置の制御を行っている間は、自装置の直接操作が不可である
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  7. 前記紙幣処理装置は、
    前記紙幣処理装置において不具合事象が発生した場合に、前記保守員による前記紙幣処理装置の遠隔保守の要請を受け付け可能となり、受け付けた前記要請を前記端末へ送信し、
    前記端末は、
    受信した前記要請に応じて、前記保守員による前記操作要求を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  8. 前記操作要求を受け付ける画面が前記端末に表示されているとき、前記接続が解除不可である
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置の遠隔保守システム。
  9. ネットワークに接続された紙幣処理装置と、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置と通信可能な端末とを有する紙幣処理装置の遠隔保守システムが行う遠隔保守方法であって、
    前記端末が、
    保守員による前記紙幣処理装置の遠隔保守の際の操作要求を受け付け、
    受け付けた前記操作要求に応じたコマンドを、前記ネットワークを介して前記紙幣処理装置へ入力し、前記紙幣処理装置から、前記コマンドに応じた制御による前記紙幣処理装置の状態を取得し、
    取得した前記紙幣処理装置の状態を出力し、
    前記紙幣処理装置が、
    前記端末から入力されたコマンドに応じて前記紙幣処理装置の制御を行い、該制御による前記紙幣処理装置の状態を取得し、
    前記端末から前記ネットワークを介した前記紙幣処理装置への接続が要求されると、該接続の可否の入力を、自装置が備える装置側入力部を介して受け付け、
    前記装置側入力部を介して前記紙幣処理装置への接続可の入力を受け付けると、前記端末による前記ネットワークを介した前記紙幣処理装置への接続を開始する
    ことを特徴とする紙幣処理装置の遠隔保守方法。
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