JP7361273B2 - 位置情報変換システム - Google Patents

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本発明は、照明光を用いて通信を行う位置情報変換システムに関する。
従来、発光ダイオード(LED、Light Emitted Diode)を光源として備える照明器具において、照明光の強度を変調することによって信号を送信する可視光通信が提案されている。このような照明光通信装置では照明光そのものを変調することで信号を送信するため、赤外線通信装置のような特別の機器を必要としない。また照明用光源として発光ダイオードを用いることで省電力が実現できるので、地下街などでのユビキタス情報システムへの利用が検討されている(例えば、特許文献1)。
特開2006-120910号公報
そのような可視光通信技術を現在位置情報と併せて利用できれば、現在位置に依拠する通信各種サービスを受けることが可能となる。しかし、地上での測位を行うにあたって、GPS(Global Positioning System)が利用できない場合や、トンネルの内部など携帯電話キャリア会社の提供する電波網から外れる位置である場合など、既存の位置情報提供インフラによる位置情報の恩恵を受けることが困難な場合があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、既存の位置情報提供インフラによる位置情報の恩恵を受けることが困難な場合であっても、可視光通信技術を利用することで位置情報の恩恵を受けることを可能とする位置情報変換システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る位置情報変換システムは、変調された照明光を発光する照明装置と、照明光を受光する携帯端末とを備え、照明装置は、照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して照明光を変調することで照明光に第1位置情報を重畳し、携帯端末は、照明光を受光して復号することで、第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、位置情報変換システムであって、前記携帯端末は、移動中に遭遇した前記照明装置の前記第1位置情報をサーバ装置に転送し、前記サーバ装置は、前記携帯端末から転送されてきた前記第1位置情報を、前記携帯端末の移動経路をあらわす経路履歴に変換して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記経路履歴を記憶し、少なくとも前記携帯端末の表示部に表示する。
上記目的を達成するために、本発明に係る位置情報変換システムは、変調された照明光を発光する照明装置と、前記照明光を受光する携帯端末と、を備え、前記照明装置は、当該照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、前記第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して前記照明光を変調することで前記照明光に前記第1位置情報を重畳し、前記携帯端末は、前記照明光を受光して復号することで、前記第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、位置情報変換システムであって、前記照明装置は、少なくともスキー場の入り口に配設され、前記携帯端末は、前記スキー場の入り口に配設された前記照明装置から前記第1位置情報を受信すると、当該第1位置情報を、ネットワークに接続されるサーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記第1位置情報を前記スキー場のゲレンデ地図である前記第2位置情報に変換して前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、受信した前記ゲレンデ地図を表示する。
上記目的を達成するために、本発明に係る位置情報変換システムは、変調された照明光を発光する照明装置と、前記照明光を受光する携帯端末と、を備え、前記照明装置は、当該照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、前記第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して前記照明光を変調することで前記照明光に前記第1位置情報を重畳し、前記携帯端末は、前記照明光を受光して復号することで、前記第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、位置情報変換システムであって、さらに、車両に設けられた撮像装置を備え、前記照明装置は、移動体に配設されたヘッドライトであり、前記撮像装置は、前記照明装置から前記照明光を受光して前記第1位置情報を取得し、かつ前記移動体を含む画像を撮像し、前記第1位置情報と前記画像とを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記画像と前記第1位置情報とから、前記車両と前記移動体との位置関係を示す前記第2位置情報を導いて、所定の通報先に自動通報する。
本発明の位置情報変換システムは、可視光通信技術を利用することで位置情報の恩恵を受けることを可能とした。
緊急通報受理機関へ通報する構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る照明装置の構成を示す回路図である。 図2における電流抑制回路の第1変形例を示す回路図である。 図2における電流抑制回路の第2変形例を示す回路図である。 図2における電流抑制回路の第3変形例を示す回路図である。 図3の回路例に対する第1のシミュレーション結果を示す図である。 通信信号の変調方式を示す説明図である。 通信信号の事例(1)~(4)を示す図である。 実施の形態1に係る位置情報変換システムの構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る位置情報変換システムの使用例を示す説明図である。 実施の形態1に係る位置情報変換システムの動作を示すフローチャートである。 第1モードの変形例1に係る位置情報変換システムの使用例を示す説明図である。 第1モードの変形例2に係る位置情報変換システムの使用例を示す説明図である。 第1モードの変形例3に係る位置情報変換システムの使用例1を示す説明図である。 第1モードの変形例3に係る位置情報変換システムの使用例2を示す説明図である。 第1モードの変形例4に係る位置情報変換システムの使用例を示す説明図である。 第1モードの変形例5に係る位置情報変換システムの使用例を示す説明図である。 第1モードの変形例6に係る位置情報変換システムの使用例1を示す説明図である。 第1モードの変形例6に係る位置情報変換システムの使用例2を示す説明図である。 実施の形態1に係る位置情報変換システムの第2モードの動作の使用例を示す説明図である。 実施の形態1に係る位置情報変換システムの第3モードの動作の使用例を示す説明図である。
以下、本実施の形態に係る位置情報変換システムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施の形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施の形態1)
図1は、緊急通報受理機関へ通報する構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る位置情報変換システム100は、変調された照明光200aを発光する照明装置200と、照明光200aを受光する携帯端末300とを備え、照明装置200は、照明装置200が配設された位置である第1位置情報Sig1を有し、第1位置情報Sig1に応じて明滅あるいは光量を制御して照明光200aを変調することで照明光200aに第1位置情報Sig1を重畳し、携帯端末300は、照明光200aを受光して復号することで、第1位置情報Sig1をユーザ103が認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報Sig2に変換する。
[1.1 照明装置の構成]
まず、実施の形態1の照明装置200について説明する。
図2は、実施の形態1における照明装置200の構成を示す回路図であり、発明者らが特開2017-139211号公報に開示したものと同等の回路である。この照明装置2
00は、出力を定電流化する機能を有した電源回路52aと、平滑コンデンサ65と、負荷回路53と、通信モジュール10とを備える。通信モジュール10は、断続スイッチSWと、信号発生回路SGと、電流抑制回路1を備える。
電源回路52aは、整流ブリッジ62、コンデンサ63、DC-DCコンバータ64、検出抵抗66、定電流フィードバック回路67を備える。定電流フィードバック回路67は、入力抵抗68、増幅器69、コンデンサ70、抵抗71および基準電圧源72を備える。
電源回路52aは、商用電源(例えば、交流100V)を整流ブリッジ62で全波整流し、コンデンサ63で平滑した後、DC-DCコンバータ64で所望の直流電圧に変換する。DC-DCコンバータ64の出力両端間に平滑コンデンサ65が接続されている。また平滑コンデンサ65と並列に、負荷回路53と、電流抑制回路1と、断続スイッチSWの直列回路が接続されている。
電源回路52aは、負荷回路53を流れる電流を直接、或いは間接的に検出し、それら電流値を一定にするよう制御する機能を有する。この機能は、図2においては、負荷回路53の電流を直接検出するための検出抵抗66および定電流フィードバック回路67による。定電流フィードバック回路67は、増幅器69と、増幅器69のプラス入力端子に接続された基準電圧源72と、増幅器69のマイナス入力端子に接続された入力抵抗68と、増幅器69の出力端子と増幅器69のマイナス入力端子間に接続された利得調整用の抵抗71、および位相補償用のコンデンサ70備える。定電流フィードバック回路67は、検出抵抗66の電圧降下と基準電圧源72の電圧との高低を増幅器69で比較し、その差分を増幅し、DC-DCコンバータ64の制御部に帰還する。つまり、検出抵抗66の電圧降下と前記基準電圧が一致するよう、DC-DCコンバータ64に負帰還制御をかけている。また、増幅器69の反転入力端子と出力端子の間に接続された抵抗71と入力抵抗68との分圧比で利得が設定され、抵抗71と並列に設けられたコンデンサ70は位相補償のための積分要素として機能する。
平滑コンデンサ65は、電源回路52aの出力間に接続され、電源回路52aの出力を平滑する。
負荷回路53は、電源回路52aの出力間に、直列接続された複数の発光ダイオードを含み、電源回路の出力が供給される。複数の発光ダイオードは、照明光200aを発する光源である。
断続スイッチSWは、負荷回路53と直列に付加され、電源回路52aから負荷回路53に供給される電流を断続する。
信号発生回路SGは、照明光200aを変調するために断続スイッチSWのオンおよびオフを制御する二値の通信信号を発生する。通信信号は、断続スイッチSWの制御端子に入力され、断続スイッチSWをオンおよびオフする。なお、信号発生回路SGは、照明装置200に固有のIDを示すID信号を通信信号として繰り返し発生してもよいし、外部の装置から入力された送信信号に応じて通信信号を発生してもよい。
[1.2 電流抑制回路1の構成]
次に、電流抑制回路1の構成例について説明する。
電流抑制回路1は、負荷回路53および断続スイッチSWと直列に付加され、負荷回路53に流れる電流の大きさを抑制する。例えば、電流抑制回路1は、光源としての負荷回
路53および断続スイッチSWと直列に接続され、基準値に対応する電流設定値を超えないように、負荷回路53を流れる電流を基準値に応じて抑制するようにしてもよい。こうすれば、断続スイッチSWがオフからオンになった瞬間に、光源である負荷回路53を流れる電流に発生するオーバーシュートを低減できるので、受信装置での受信エラーを低減することができる。
この電流抑制回路1は、MOSFETであるトランジスタ2、ソースに接続された抵抗3、増幅器5、基準源4および制御回路6で構成される。
基準源4は、増幅器5のプラス入力端子に基準値を出力する。基準値は、光源である負荷回路53を流れる電流の上限(電流設定値)を規定する。例えば、基準値は電流設定値に比例する。また、基準源4は、基準値を固定値として出力してもよいし、信号発生回路SGが発生する通信信号の配列パターン(例えばビットパターン)に応じて可変の基準値を出力してもよい。
トランジスタ2は、光源である負荷回路53および断続スイッチSWに直列に接続され、負荷回路53に流れる電流を基準値に基づいて抑制する。
抵抗3は、負荷回路53を流れる電流の大きさを検出するためのソース抵抗である。抵抗3のソース側端子は、増幅器5のマイナス入力端子に接続される。
増幅器5は、プラス入力端子に基準源4が接続され、マイナス入力端子にトランジスタ2のソースが接続される。増幅器5は、基準値と抵抗3で検出されて電流値との差分を増幅し、増幅した信号をトランジスタ2のゲートに出力する。
制御回路6は、基準源4から可変の基準値を出力させるために、通信信号の配列パターンに応じて基準源4の基準値を変更する制御を行う。例えば、制御回路6は、通信信号の部分的なオン・デューティ比を算出し、算出した部分的なオン・デューティ比が第1の比率のとき前記基準値を第1の値にし、部分的なオン・デューティ比が前記第1の比率より大きい第2の比率のとき前記基準値を前記第1の値より小さい第2の値にする。このとき、制御回路6は、通信信号の部分的なオン・デューティ比に反比例するように、基準値を変更してもよい。「部分的なオン・デューティ比」は、例えば、直近のオフ期間と、当該オフ期間の直前のオン期間とを合わせた期間に対する当該オン期間の割合である。あるいは、「部分的なオン・デューティ比」は、通信信号のうちの直近のnビットの移動平均値で代用してもよい。こうすれば、負荷回路53を流れる電流に発生するオーバーシュートの大きさが部分的なオン・デューティ比に依存する場合に、オーバーシュートの抑制をより適切にすることができる。
[1.3 電流抑制回路の変形例]
次に、電流抑制回路1の第1~第3の変形例について説明する。
図2における電流抑制回路1は、この構成に限定されるものではなく図3~図5のように構成してもよい。
図3は、図2における電流抑制回路1の第1変形例を示す回路図である。図3に示した電流抑制回路1は、バイポーラトランジスタ11、12、基準源4、抵抗14、制御回路6を備える。バイポーラトランジスタ11及び12は、カレントミラー回路を構成する。バイポーラトランジスタ12を流れる電流は、基準源4と抵抗14で決まる。この電流のミラー比倍の電流(つまり電流設定値)を超えない範囲で、バイポーラトランジスタ11は電流を流すことができる。制御回路6は、信号発生回路SGから出力される通信信号の
信号配列に応じて、基準源4、或いは抵抗14を変更する。
図4は、図2における電流抑制回路1の第2変形例を示す回路図である。図3に示した電流抑制回路1は、バイポーラトランジスタ21と、エミッタ抵抗22rと、バイアス抵抗23と、ツェナーダイオード24と、制御回路6とで構成される。
バイポーラトランジスタ21は、負荷回路53と直列に接続され、バイポーラトランジスタ21のベース電圧(基準値)に応じて負荷回路53を流れる電流を抑制する。
エミッタ抵抗22rは、負荷回路53を流れる電流(つまりエミッタ抵抗22rを流れる電流)の大きさを検出するための抵抗である。
バイアス抵抗23は、バイポーラトランジスタ21のベース電圧をバイアスするための抵抗である。
ツェナーダイオード24は、バイポーラトランジスタ21のベースに基準値を出力する。
制御回路6は、通信信号の信号配列に応じてツェナーダイオード24の基準値を変更する。
図5は、図2における電流抑制回路の第3変形例を示す回路図である。図5に示した電流抑制回路1は、三端子レギュレータ25aと検出抵抗26と制御回路6とで構成される。
三端子レギュレータ25aは、入力端子INと出力端子OUTとが負荷回路53と直列に接続され、調整端子ADJに入力される電圧に応じて、入力端子INと出力端子OUTとの間を流れる電流を抑制する。
検出抵抗26は、負荷回路53を流れる電流(つまり検出抵抗26を流れる電流)の大きさを検出するための抵抗である。また、検出抵抗26は可変抵抗であり、その抵抗値は、基準値である。検出抵抗26の断続スイッチSW側の端子は、三端子レギュレータ25aの調整端子ADJに接続される。
制御回路6は、通信信号の信号配列に応じて検出抵抗26の抵抗値を変更する。
このように電流抑制回路1の変形例によっても、オーバーシュートの大きさが部分的なオン・デューティ比(または部分的な信号配列)に依存する場合に、オーバーシュートの抑制をより適切にすることができる。
なお、図3~図5において、基準源4が固定の基準値を出力する場合、電流抑制回路1は、制御回路6を備えなくてもよい。
[1.4 照明装置の動作]
以上のように構成された照明装置200の動作についてシミュレーション結果を用いて説明する。
図6~図8は、図2の電流抑制回路1をシミュレーションした結果を示す。
図6は、図3の回路例に対する第1のシミュレーション結果を示す図である。図6では
、平滑コンデンサ65の容量値を20uF、信号発生回路SGからの通信信号の周波数及びオン・デューティ比を2.4kHz、75%に設定している。この設定の下で、図6は、電流抑制回路1の電流設定値を4通りに可変した場合の、LED電流と電流抑制回路1に印加される電圧波形を示す。電流設定値は、423mA、373mA、332mA、318mAの4通りである。ちなみに、DC-DCコンバータの動作周波数は65kHz、断続しない場合の負荷電流(LED電流)の平均値は240mAに設定している。
図6において電流抑制回路1の電流設定値を423mAに設定した場合、LED電流波形には大きなオーバーシュートが生じており、印加電圧は極めて低くなっており、実質的に電流抑制回路1が機能していない。
電流抑制回路1の電流設定値を373mA、332mA、318mAと漸次下げていくと、LED電流のオーバーシュート部がカットされていき、電流設定値が318mAの場合にはLED電流波形のオーバーシュートが無くなって矩形波となっている。これに伴って、電流抑制回路1の印加電圧は徐々に高くなり、電流設定値を下げていくと電流抑制回路1が働き始め、電流設定値318mAではオン期間全領域で電流抑制回路1の電流抑制が効果的に機能していることが分かる。
図7は、通信信号の変調方式を示す説明図である。図7は、照明装置200に用いられる変調信号形態の事例を示す。同図は、JEITA-CP1223で規定されている1-4PPM伝送方式に準拠する。例えば、2ビットデータ「00」の4PPM信号は、4スロットからなる1シンボル期間において「1000」と変調される。つまり、4つのスロット中の1スロットにパルスが現れる。可視光通信では、4スロット中の3スロットを点灯させて点灯時間を確保するために、反転4PPM信号が用いられることが多い。同図の通信信号は、反転4PPM信号に変調された信号である。この場合、通信信号のハイレベルは、断続スイッチSWをオンにし光源である負荷回路53を点灯させる。また、通信信号のローレベルは、断続スイッチSWをオフにし光源である負荷回路53を消灯させる。例えば、1スロットが104.167usec(=1/9.6kHz)で、4スロット分(416usec)で1シンボル(ここでは1シンボルは2ビット)を形成している。1-4PPM信号は論理値0、1の2値で構成され、4スロット中の1スロットに論理値1が立つデータ配列となる。信号発生回路SGが発生する通信信号は、この論理値を反転した反転4PPM信号である。反転4PPM信号は、4スロットのどこに負のパルスが立つかでデータを変調するもので、1シンボルの4スロット分を見る限りオン・デューティ比は75%である。しかし、シンボルの区切りを無視すれば信号配列のパターンは多岐にわたり、部分的なオン・デューティ比も多岐にわたることが分かる。図8はその一例を示す。
図8は、通信信号の事例(1)~(4)を示す図である。同図の4シンボル分のデータのうち、通信信号のローレベルからハイレベルへの立ち上がりの直前のオフ期間およびオン期間に○印を付加してある。○印で囲った部分的なデータを見れば、部分的なオン・デューティ比は、例えば、直近のオフ期間と、当該オフ期間の直前のオン期間とを合わせた期間(直近の1周期)における当該オン期間の割合と定義できる。図8の事例(1)では直近の1周期の周波数は1.2kHz、部分的なオン・デューティ比75%になっている。事例(2)では4.8kHz、50%、事例(3)では3.2kHz、66.7%、事例(4)では2.4kHz、75%になっている。すなわち、実施の形態1において、電流抑制回路1の最適電流設定値をオン・デューティ比に応じて可変することを開示したが、部分的なオン・デューティ比が刻々と変化するような用途においては、ダイナミックに対応してもよい。
[1.5 位置情報変換システムの構成]
図9は、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の構成を示す説明図である。図10は、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の使用例1を示す説明図である。
図1及び図9に示すように、実施の形態1に係る位置情報変換システム100では、照明装置200と、携帯端末300と、サーバ装置400とを備える。携帯端末300は、操作入力を受けると、第1位置情報Sig1を、緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨の依頼を含む第2位置情報Sig2に変換して、所定の通報先500に通報する。
照明装置200は、周囲の照明に用いられるものであり、電力供給部201と、照明部202と、変調部203と、設定部204と、記憶部205とを備えている。
電力供給部201は、商用電源から得られる交流電力を、直流電力に変換して照明部202に供給する電源回路である。
照明部202は、照明光200aを発する光源であり、ここでは光源を発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)とするが、エレクトロルミネッセンス(EL:Electro Luminescence)、蛍光ランプなどを光源に採用することも可能である。さらに、光源は、EL、蛍光ランプ、発光素子から複数種類を選択し、選択した光源を組み合わせて用いてもよい。
なお、位置情報変換システム100を構成する照明装置200の台数は、1台であってもよいし、2台でもよいし、3台以上であってもよい。
さらに、照明装置200は、照明用通信を行うための構成として変調部203を有している。変調部203は、電力供給部201から供給される電力で動作し、照明装置200から携帯端末300への信号の伝送を実現するために設けられており、照明部202を駆動するための電力を送信すべき第1位置情報Sig1に基づいて制御する。これによって、照明光200aの光量あるいは点滅を制御し、第1位置情報Sig1に基づいて変調された光を放出させる。この変調された照明光200aを後述する携帯端末300で受光することによって、照明装置200から携帯端末300への第1位置情報Sig1の伝送を行うことができる。
ここで、第1位置情報Sig1とは、照明装置200が設置されている位置のデータである。
照明部202のなかで上述のように変調制御されたLEDは、光量あるいは点滅を制御されるものであり、照明を行うために配置されている光源の全部でもよいし、あるいは一部のみを用いてもよい。このようなLEDなどは高速な応答特性を有しているため、発せられる光の光量の変化や点滅の速度は人間の目には感知されず、連続して発光しているように感じる。従って、照明部202は、第1位置情報Sig1の伝送を行いつつも街路照明の役割を担うことができる。
設定部204は、ハードウェア上で照明装置200の第1位置情報Sig1を設定したり、照明装置200の動作内容(第1位置情報Sig1の出力動作など)を設定したり、照明光200aのオンオフ間隔や照度などの照明条件を設定するなどの機能を有している。
記憶部205は、第1位置情報Sig1を書き換え可能に記憶するデータ領域やプログラムを格納するプログラム領域などを備えている。なお、プログラム領域は、後述するサ
ーバ装置400によって書き換え可能にされていることが好ましい。記憶部205は、具体的には、半導体メモリまたはHDDなどによって実現される。
携帯端末300は、移動可能な端末装置、例えば、携帯電話、スマートフォンまたはノートパソコンであり、通信用のケーブルなどを接続する必要がなく、一般のオフィスや店舗、家庭、公共施設など、様々な環境での利用が可能である。このように、位置情報変換システム100は、屋内に限らず、例えばネオンサインや広告照明に用いたり、交通システムにおいて車両と車両との間の通信やと路上の施設と車両との間に用いるなど、様々な用途での利用も可能なものである。
照明装置200は広範囲に設置されており、携帯端末300を利用する環境においては当然のように照明されている。
携帯端末300は、受光部301と、フィルタ302と、処理部303と、通信部304と、表示部305と、入力部306とを備えている。
受光部301は、受光素子を備えるカメラであり、照明装置200から発光される変調光(赤外線あるいは可視光、紫外光など)を受光するために設けられたものであり、例えばフォトダイオードなどの受光素子を含んで構成されている。また、照明装置200から発光される変調光を選択的に受光するため、この例ではフィルタ302を設けている。例えば、赤外線を受光する場合には、赤外線を透過させるフィルタ302を設ければよい。もちろんフィルタ302を設けずに構成することも可能である。受光部301は、受光した光を復号した第1位置情報Sig1を処理部303に送信する。
処理部303は、受光部301から第1位置情報Sig1を、第2位置情報Sig2に変換して表示部305に送信する。処理部303は、具体的にはCPU(Central
Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などによって構成されている。
第2位置情報Sig2とは、例えば、ユーザ103の現在の所在地などをあらわすデータである。ユーザ103は、例えば、携帯端末300を所有している所有者である。
図9に示すように、表示部305は、例えば、液晶表示パネルまたは有機EL(Electroluminescence)表示などで実現される。表示部305は、処理部303によって変換された第2位置情報Sig2を、文字または画像で表示する。さらに、表示部305は、ユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨や、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼をするための入力ボタン307を表示する。
入力部306は、例えば、ユーザ103の操作を受け付けるタッチパネルなどであって、表示部305に表示される入力ボタン307がユーザ103によって操作されると、第2位置情報Sig2を通信部304に送信する。
携帯端末300は、操作入力によって、所定の通報先500に通報する必要性があると判断する。
通信部304は、無線通信を行う1以上の通信インタフェースで実現される。無線通信は、携帯電話回線や、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)などの通信規格に基づいた通信であるが、これらに限定されることはない。通信部304は、入力部306から受信した第2位置情報Sig2をサーバ装置400に送信する。
サーバ装置400は、通信部401と、処理部402と、記憶部403とを備えて、携帯端末300から受信した第2位置情報Sig2を所定の通報先500に通報する。
通信部401は、無線通信または有線通信を行う1以上の通信インタフェースで実現される。通信部401は、複数の携帯端末300の各々と通信することで、情報及び信号の送受信を行う。例えば、通信部401は、携帯端末300によって変換され、携帯端末300の通信部304によって送信される第2位置情報Sig2を受信する。通信部401は、携帯端末300から受信した第2位置情報Sig2を、サーバ装置400の処理部402によって特定された所定の通報先500に送信する。
図1及び図9に示すように、携帯端末300の通信部304は、サーバ装置400の通信部401と通信している。所定の通報先500は、例えば、緊急通報受理機関であって、ゲート局503を介して第2位置情報Sig2を受けている。緊急通報受理機関500は、警察や消防署などの公的防衛機関である。ゲート局503は、例えば照明装置200の提供元であり、サーバ装置400で受信した第2位置情報Sig2に関して、通信制御を行っている。また、ゲート局503は、携帯端末300からの警報を受信した場合、ゲート局503のオペレーターが緊急通報受理機関500に通報することを可能としている。なお、ゲート局503と緊急通報受理機関500とが特別な契約を結んでいる場合は、サーバ装置400が自動で緊急通報受理機関500に通報することを可能としてもよい。
処理部402は、第2位置情報Sig2からユーザ103の現在の所在地を算出する。処理部402は、具体的には、CPU、RAM及びROMなどによって構成されている。記憶部403は、地図のデータなどを記録していて、具体的には半導体メモリまたはHDDなどによって構成されている。
携帯端末300は、ユーザ103による操作入力があると、照明装置200から得た第1位置情報Sig1を第2位置情報Sig2に変換し、サーバ装置400及びゲート局503を介して緊急通報受理機関500に送信する。緊急通報受理機関500では、受け取ったユーザ103の位置情報を、例えば地図上の点として表示するとともに、詳細情報(例えばビル内部におけるユーザの位置)も表示する。なお、ユーザ103(携帯端末300の保持者)は、緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨の依頼を、携帯端末300に音声で入力することで、緊急通報受理機関500に緊急事態を通報してもよい。
[1.6 位置情報変換システムにおける第1モードの動作]
次に、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の動作について、図11を用いて説明する。図11は、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の動作を示すフローチャートである。実施の形態1に係る位置情報変換システム100の動作は、第1モードと、第2モードと、第3モードとがある。まずは、位置情報変換システム100における第1モードの動作について説明していく。
図11に示されるように、まず、携帯端末300の受光部301は、照明装置200からの照明光200aを復号して第1位置情報Sig1を受信し、処理部303に送信する(S10)。
次に、処理部303は、第1位置情報Sig1からユーザ103が生活している状態を判断し、位置情報変換システム100の動作モードを決定する(S20)。ユーザ103が生活している状態とは、例えば、公共の場を歩いている状態、スキー場601に入場しようとしている状態、車両701で移動している状態などである。
処理部303は、スキー場601以外で、例えば、道路などの公共の場に設置されている街路灯などの照明装置200から第1位置情報Sig1を取得したと判断した場合、動作モードを第1モードに決定する(S30)。
次に、処理部303は、照明装置200が設置されている場所で緊急地震速報、津波警報などの警報または避難勧告などユーザ103に避難を促す通知されていないか判断する(S40)。
次に、処理部303は、照明装置200が設置されている場所でユーザ103に避難を促す通知されていないと判断した場合(S40でNO)、第1位置情報Sig1を、ユーザ103の現在の所在地及び緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨や、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼を含む第2位置情報Sig2に変換して、表示部305に送信する(S50)。
次に、表示部305は、第1位置情報Sig1と第2位置情報Sig2と入力ボタン307とをユーザ103に提示する(S60)。図10に示すように、第1位置情報Sig1は、例えば位置IDであって、例えば数値やアルファベットなどの文字列で一意に定まる。第2位置情報Sig2は、例えばユーザ103が認識可能な現在の所在地をあらわすデータであり、例えば「大字門真1048」のように表示される。以上のようにして、ユーザ103は、第1位置情報Sig1である位置IDでは具体的な現在の所在地を認識することができなかったが、第2位置情報Sig2ではユーザ103が所在する場所を正確に判断することができる。なお、第1位置情報Sig1は、表示されていなくてもよい。
入力部306にユーザ103からの操作入力がされた場合には(S70、YES)、第2位置情報Sig2が通信部304に伝達される。ユーザ103は、図10に示すように、表示部305に表示される入力ボタン307を押すことによって、緊急性を要する犯罪被害からの救助の必要性を、サーバ装置400に送信することができる。
次に、通信部304は、第2位置情報Sig2をサーバ装置400の通信部401に送信する(S80)。通信部401は、受信した第2位置情報Sig2を処理部402に送信する。
次に、サーバ装置400の処理部402は、第2位置情報Sig2と記憶部403に記憶された第2位置情報Sig2の周辺の地図データとに基づいて、第2位置情報Sig2から最も近い所定の通報先500(緊急通報受理機関)を特定して、所定の通報先500の情報を通信部304に送信する(S90)。
次に、通信部304は、所定の通報先500の情報及び緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨を、ゲート局503に送信する(S100)。なお、ゲート局503及び所定の通報先500との間に契約が結ばれている場合、通信部304は、所定の通報先500に緊急性を要する犯罪被害からの救助を自動で送信してもよく、特に限定されることはない。
図10に示すように、照明装置200は、例えば、道路などに設置されている街路灯などであり、ユーザ103は、夜道を歩行している。例えば、ユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める状況にある場合、ユーザ103は、街灯路からの照明光200aを、スマートフォンなどの携帯端末300で受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、携帯端末300に表示される所定の通報先500に通報するための入力ボタン307を押すことによって、通報先500の電話番号を入力して通報する手間が省けるうえ、さらに正確な位置情報を伝達することができ、ユーザ103は容易に救
助を求めることができる。
緊急性を要する犯罪被害とは、例えば、危険な人物がユーザ103に危害を加えようと試み、ユーザ103が危機的な状況にあることである。
道路などに設置されている照明装置200からの照明光200aを受光してユーザ103の位置情報を特定することができるので、既存の位置情報提供インフラによる位置情報の恩恵を受けることが困難な場合であっても、可視光通信技術を利用することで位置情報の恩恵を受けることができる。
[第1モードの変形例1]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例1の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。図12は、第1モードの変形例1に係る位置情報変換システム100の使用例を示す説明図である。
図12に示すように、第1モードの変形例1に係る位置情報変換システム100に用いられる照明装置200は、例えば、道路や施設などに設置されている自動販売機800に設けられている。歩行しているユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める状況にある場合、ユーザ103はスマートフォンなどの携帯端末300で、自動販売機800から照射される照明光200aを受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、携帯端末300に表示される所定の通報先500に通報するための入力ボタン307を押すことによって、通報先500の電話番号を入力して通報する手間が省けるので、ユーザ103は容易に救助を求めることができる。
自動販売機800に設けられている照明装置200とは、例えば、自動販売機800のディスプレイを照明する照明装置200である。
街路灯に加えて、公共の場に点在する自動販売機800から照射される照明光200aを受光することによって、ユーザ103が携帯端末300で、第1位置情報Sig1を取得することを容易にできる。また、自動販売機800の照明装置200は、夜に限らず照明光200aを照射しているので、ユーザ103は時間帯を気にすることなく現在の所在地をあらわすデータを取得することができる。
また、自動販売機800には、自動販売機800が設置されている場所の情報が記載されているので、自動販売機800に設けられる照明装置200の照明光200aに第1位置情報Sig1を組み込むことを容易に行うことができる。
[第1モードの変形例2]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例2の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。図13は、第1モードの変形例2に係る位置情報変換システム100の使用例を示す説明図である。
図13に示すように、第1モードの変形例2に係る位置情報変換システム100に用いられる照明装置200は、例えば、信号機200bである。歩行しているユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める状況にある場合、ユーザ103はスマートフォンなどの携帯端末300で、信号機200bから照射される照明光200aを受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、携帯端末300に表示される所定の通報先500に通報するための入力ボタン307を押すことによって、通報先500の電
話番号を入力して通報する手間が省け、ユーザ103は容易に救助を求めることができる。
位置情報変換システム100は、第1位置情報Sig1を、信号機200bの近くに設置された看板に記載されている信号機200bの場所の所在地をあらわすデータを含む第2位置情報Sig2に変換する。
[第1モードの変形例3]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例3の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。図14は、第1モードの変形例3に係る位置情報変換システム100の使用例1を示す説明図である。
図14に示すように、第1モードの変形例3に係る位置情報変換システム100に用いられる照明装置200は、例えば、道路標識803に設置されている。具体的には、道路標識803は、標識板801と、標識板801を取り付けるために基礎の上に立設された支柱802とで構成されており、支柱802に照明装置200が設置されている。照明装置200は、小型であって、着脱可能に支柱802に固定されている。歩行しているユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める状況にある場合、ユーザ103はスマートフォンなどの携帯端末300で照明装置200から照射される照明光200aを受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、携帯端末300に表示される所定の通報先500に通報するための入力ボタン307を押すことによって、通報先500の電話番号を入力して通報する手間が省けるので、ユーザ103は容易に救助を求めることができる。
道路標識803は、公共の場に多く点在しているため、道路標識に第1位置情報Sig1を有する照明装置200を設置することで、ユーザ103が第1位置情報Sig1を入手することを容易にできる。
なお、第1位置情報Sig1は、位置IDの代わりに道路標識番号805であってもよい。
図15は、第1モードの変形例3に係る位置情報変換システム100の使用例2を示す説明図である。
図15に示すように、道路標識803の支柱802には、例えば、数値やアルファベットなどの文字列で一意に定まる道路標識番号805が記載されたラベル804が取り付けられている。第1モードの変形例3に係る位置情報変換システム100における携帯端末300の処理部303は、道路標識番号805である第1位置情報Sig1を、「大字門真1048」のような場所の情報である第2位置情報Sig2に変換する。
また、表示部305は、第1位置情報Sig1と第2位置情報Sig2と入力ボタン307とをユーザ103に提示する。第1位置情報Sig1は、例えば、道路標識番号805であって、「〇×―△□●」のように表示され、第2位置情報Sig2は、場所であり、ユーザ103が認識可能な「大字門真1048」のように表示される。以上のようにして、ユーザ103は、第1位置情報Sig1である道路標識番号805では、具体的な現在の所在地を認識することができなかったが、第2位置情報Sig2では、ユーザ103の現在の所在地を正確に判断することができる。
なお、第1位置情報Sig1は、携帯端末300の表示部305に表示されてなくても
よい。
[第1モードの変形例4]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例4の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。図16は、第1モードの変形例4に係る位置情報変換システム100の使用例を示す説明図である。
図16に示すように、第1モードの変形例4に係る位置情報変換システム100に用いられる照明装置200は、例えば、電信、電話、電力用などの電線を支える柱である電柱806に設置されている。照明装置200は、小型であって、着脱可能に電柱806に固定されている。電柱806には、電柱806が所在する場所が記載されている看板807が取り付けられている。電柱806が所在している場所とは、例えば、「大字門真1048」などでる。
歩行しているユーザ103が緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める状況にある場合、ユーザ103はスマートフォンなどの携帯端末300で照明装置200から照射される照明光200aを受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、携帯端末300に表示される所定の通報先500に通報するための入力ボタン307を押すことによって、通報先500の電話番号を入力して通報する手間が省け、ユーザ103は容易に救助を求めることができる。
[第1モードの変形例5]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例5の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。第1モードの変形例5に係る位置情報変換システム100の動作について図11と図17を用いて説明する。図17は第1モードの変形例5に係る位置情報変換システム100の使用例を示す説明図である。
図11に示されるように、まず、受光部301は、照明装置200からの照明光200aを復号して第1位置情報Sig1を受信し、処理部303に送信する(S10)。
次に、処理部303は、第1位置情報Sig1からユーザ103が置かれている状況を判断し、位置情報変換システム100の動作モードを決定する(S20)。処理部303は、スキー場601以外で、例えば、道路などの公共の場に設置されている街路灯などの照明装置200から第1位置情報Sig1を取得したと判断した場合、動作モードを第1モードに決定する(S30)。
次に、処理部303は、照明装置200が設置されている場所で緊急地震速報、津波警報などの警報または避難勧告など避難を促す通知がされていないか判断する(S40)。
次に、処理部303は、照明装置200が設置されている場所で避難を促す通知がされていると判断した場合(S40でYES)、第1位置情報Sig1と緊急地震速報、津波警報などの警報または避難勧告などが通知されたことに基づいて、第1位置情報Sig1を、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼を含む第2位置情報Sig2に変換して表示部305に送信する(S51)。
第2位置情報Sig2とは、例えば、津波警報が通知されている場合、津波とは反対の経路で、かつ、標高が高い場所に通じる経路であり、ユーザ103を安全な場所に誘導するための避難経路である。
次に、表示部305は、避難経路である第2位置情報Sig2をユーザ103に提示する(S61)。図17(a)に示すように、避難経路は、例えば、ユーザ103が進行すべき方向を指す矢印で表示される。以上のようにして、ユーザ103は、現在の所在地、及び災害が発生している場所の両方を確認してから避難経路を探す必要がなく、安全な場所に向かうための避難経路を容易に知ることができる。
道路などに設置されている照明装置200からの照明光200aを受光して避難経路を特定することができるので、既存の位置情報提供インフラによる位置情報の恩恵を受けることが困難な場合であっても、可視光通信技術を利用することで位置情報の恩恵を受けることができる。
なお、図17(b)に示すように、位置情報変換システム100は、拡張現実を提示するウェアラブル端末900を備えていてもよい。ウェアラブル端末900は、例えば、ユーザ103が装着する眼鏡などであって、通信部901と、表示部902とを有している。通信部901は、具体的にはCPU、RAM及びROMなどによって構成されている。
S40でYESの場合、携帯端末300の処理部303は、第1位置情報Sig1と緊急地震速報、津波警報などの警報または避難勧告などが通知されたことに基づいて、第1位置情報Sig1を、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼を含む第2位置情報Sig2に変換して、第2位置情報Sig2を通信部304に送信する。通信部304は、ウェアラブル端末900の通信部901に第2位置情報Sig2を送信する。表示部902は、通信部304から受信した第2位置情報Sig2を表示する。以上のようにして、ユーザ103は片手で携帯端末300を操作する必要がなく、両手を自由に使うことができるので、ユーザ103の安全性が向上する。
[第1モードの変形例6]
位置情報変換システム100の第1モードの変形例6の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。図18は、第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100の使用例1を示す説明図である。
図18に示すように、第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100に用いられる照明装置200は、例えば、建物などの屋内に設置されている。照明装置200は、屋内の天井に設置されているシーリングライトであってもよいし、誘導灯であってもよい。第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100において、例えば、火災や地震などの災害が発生した場合、ユーザ103はスマートフォンなどの携帯端末300で照明装置200から照射される照明光200aを受光し、現在の所在地をあらわすデータを取得する。そして、ユーザ103が安全に建物の外に避難できる避難経路を、携帯端末300が表示する。図18(a)に示すように、表示部305は、ユーザ103が安全な避難経路とは異なる方向に向いている場合は、例えば、「×」を表示し、安全な避難経路とは異なる方向に向いていることを提示する。図18(b)に示すように、表示部305は、ユーザ103が安全な避難経路の方向に向いている場合は、例えば、避難経路の矢印を表示し、安全な避難経路の方向に向いていることを提示する。
以上のようにして、ユーザ103は建物の構造とユーザ103の現在の所在地から避難経路を探す手間が省けるので、第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100は、ユーザ103が建物の外に避難することを容易する。
照明装置200は、建物の屋内に設置されているものであればなんでもよく、屋内の様
々な場所に点在しているため、誘導灯がない場所でも避難経路を容易に入手することができる。
図19は、第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100の使用例2を示す説明図である。
なお、図19に示すように、第1モードの変形例6に係る位置情報変換システム100は、拡張現実を提示するウェアラブル端末900を備えていてもよい。ウェアラブル端末900は、例えば、ユーザ103が装着する眼鏡などであって、通信部901と、表示部902とを有している。
図11で示すように、S40でYESの場合、携帯端末300の処理部303は、第1位置情報Sig1と緊急地震速報、津波警報などの警報または避難勧告などの通知に基づき、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼を含む第2位置情報Sig2に変換し、通信部304に送信する。通信部304は、ウェアラブル端末900の通信部304に第2位置情報Sig2を送信する。表示部902は、通信部901から受信した第2位置情報Sig2を表示する。以上のようにして、ユーザ103は片手で携帯端末300を操作する必要がなく、両手を自由に使うことができるので、ユーザ103の安全性が向上する。
[1.8 位置情報変換システムの第2モードの動作]
次に、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第2モードの動作について、図11と図20を用いて説明する。図20は、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第2モードの動作の使用例を示す説明図である。図20では、ユーザ103は、スキー場601に所在している。スキー場601は、スキー場601に入るための入り口602と、入り口602の近くに設置される照明装置200cと、ゲレンデ603に設置される複数の照明装置200dとを備えている。
図11に示されるように、まず、受光部301は、照明装置200からの照明光200aを復号して第1位置情報Sig1を受信し、処理部303に送信する(S10)。
次に、処理部303は、第1位置情報Sig1からユーザ103が生活している状態を判断し、位置情報変換システム100の動作モードを決定する(S20)。処理部303は、スキー場601の入り口602に設置された照明装置200から第1位置情報Sig1を受信したと判断した場合、動作モードを第2モードに決定する(S32)。
次に、処理部303は、第1位置情報Sig1を通信部304に送信する(S42)。
次に、通信部304は、第1位置情報Sig1を、サーバ装置400の通信部401に送信する(S52)。
次に、通信部401は、第1位置情報Sig1を、処理部402に送信する(S62)。
次に、処理部402は、第1位置情報Sig1と記憶部に記憶された地図のデータとに基づいて、第1位置情報Sig1を送信した照明装置200が所在するスキー場601を特定し、第1位置情報Sig1を、スキー場601のゲレンデ地図604、及びゲレンデ地図604上でのユーザ103の現在の所在地をあらわすデータである第2位置情報Sig2に変換する(S72)。処理部402は、第2位置情報Sig2を、通信部401に送信する。
次に、携帯端末300の通信部304は、サーバ装置400の通信部401から第2位置情報Sig2を受信して、表示部305に送信する(S82)。
次に、表示部305は、通信部304から送信される第2位置情報Sig2を表示する(S92)。図20に示すように、第2位置情報Sig2は、ゲレンデ地図604であり、例えば、スマートフォンのディスプレイに、ゲレンデ地図604が表示される。また、例えば、ゲレンデ地図604上に、ユーザ103の現在の所在地が丸などで表示されるので、ユーザ103は、広大なスキー場601で移動しても現在の所在地を容易に知ることができる。
また、ゲレンデ地図604には、スキー場601にある崖605の位置も表示されている。以上のようにして、ユーザ103が崖605の場所を把握でき、崖605から転落することを抑制できる。
実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第2モードでは、携帯端末300がスキー場601の入り口に設置された照明装置200cから第1位置情報Sig1を受信し、ゲレンデ地図604を表示する。さらに、携帯端末300がゲレンデ603に設置される複数の照明装置200dから第1位置情報Sig1を取得すると、ゲレンデ地図604上に、ユーザ103の現在の所在地をあらわすデータが表示される。以上のようにして、広大なスキー場601において、位置情報変換システム100は、現在の所在地が不確かになることを抑制できる。
[第2モードの変形例1]
位置情報変換システム100の第2モードの変形例1の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。
位置情報変換システム100の第2モードの変形例1の動作を説明していく。
図9及び図11に示すように、S72の後、さらに、サーバ装置400の処理部402は、ゲレンデ地図604上でのユーザ103の現在の所在地をあらわすデータである第2位置情報Sig2を、記憶部403に送信する。
次に、記憶部403は、受信したゲレンデ地図604を記憶し、さらに、ゲレンデ地図604上に、第2位置情報Sig2を記憶する。第2位置情報Sig2は、携帯端末300がゲレンデ603に設置された複数の照明装置200dから照明光200aを受光するごとに、記憶部403へ送信されて記憶されるので、記憶部403におけるゲレンデ地図604上には、携帯端末300の現在の所在地の経路履歴が記憶されることとなる。
次に、処理部402は、通信部401から送信される第1位置情報Sig1が所定時間の間に送信されているか判断する。処理部402は、第1位置情報Sig1が所定時間の間に送信されていないと判断した場合は、記憶部403から経路履歴を取得して、通信部401に送信する。所定時間は、10分であっても30分であってもよく、特に限定されることはない。
次に、通信部401は、所定の通報先500に経路履歴を送信する。
この場合、携帯端末300を所有しているユーザ103が崖605から落下したりなどして、身動きがとれない状態であることが想定される。第2モードの変形例1に係る位置情報変換システム100では、ユーザ103が危機的な状態である場合は、救助を要する
依頼を所定の通報先500に自動で通報することができ、ユーザ103の救助を容易にすることができる。
なお、通信部401は、経路履歴を携帯端末300の通信部304に送信して、表示部305へ送信してもよい。表示部305が経歴履歴を表示することで、ユーザ103が現在の所在地を正確に認知することができる。
[第2モードの変形例2]
位置情報変換システム100の第2モードの変形例2の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。第2モードの変形例2に係る位置情報変換システム100は、第1位置情報Sig1をアミューズメントのための第2位置情報Sig2に変換する。アミューズメントのための第2位置情報Sig2は、例えば、スキー場601内でのスタンプラリー(登録商標)に使用される。
携帯端末300は、移動中に遭遇した照明装置200dの第1位置情報Sig1を、サーバ装置400へ転送する。サーバ装置400は、携帯端末300から転送されてきた第1位置情報Sig1を、携帯端末300の移動経路をあらわす経路履歴(移動経路情報)に変換して携帯端末300に送信する。そして、携帯端末300は、経路履歴を記憶し、少なくとも表示部305(携帯端末300の画面)に表示する。
第2モードの変形例2に係る位置情報変換システム100の具体的な動作を説明していく。
図9及び図11に示すように、S32の後、処理部303は、移動中に遭難した照明装置200dの第1位置情報Sig1を、通信部304に送信する。
通信部304は、第1位置情報Sig1を、サーバ装置400の通信部401に送信する。サーバ装置400の通信部401は、第1位置情報Sig1を処理部402に送信する。
処理部402は、第1位置情報Sig1と地図のデータとに基づいて、第1位置情報Sig1を送信した照明装置200が所在するスキー場601を特定し、第1位置情報Sig1を、スキー場601のゲレンデ地図604、及びゲレンデ地図604上におけるユーザ103の移動経路をあらわす経路履歴の所定の位置にスタンプを押印した第2位置情報Sig2に変換する。処理部402は、第2位置情報Sig2を、記憶部403に送信する。所定の位置とは、例えば、ゲレンデ地図上のユーザ103の現在の所在地に相当する位置である。
次に、記憶部403は、第2位置情報Sig2を記憶する。
次に、処理部402は、ユーザ103から第2位置情報Sig2を要する操作が行われているか判断する。操作が行われていると判断した場合は、第2位置情報Sig2を記憶部403から受信して通信部401に送信する。
次に、通信部401は、第2位置情報Sig2を、携帯端末300の通信部304に送信する。
次に、表示部305は、通信部304から第2位置情報Sig2を受信し、第2位置情報Sig2を表示する。
第2モードの変形例2に係る位置情報変換システム100では、表示部305がユーザ103の移動経路をあらわす経路履歴にスタンプが押印されたゲレンデ地図604を表示することによって、スタンプラリー(登録商標)をすることができる。
[第2モードの変形例3]
第2モードの変形例3に係る位置情報変換システム100の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。第2モードの変形例3に係る位置情報変換システム100は、第1位置情報Sig1に基づいて、リフトやゴンドラの降り口などの最適なゲレンデ地図604を提供する。
第2モードの変形例3に係る位置情報変換システム100の動作について説明していく。
図9及び図11に示すように、S62の後、処理部303は、第1位置情報Sig1と地図のデータとに基づいて、第1位置情報Sig1を送信した照明装置200が所在するスキー場601を特定し、スキー場601のゲレンデ地図604と、ゲレンデ地図604上におけるユーザ103の現在の所在地をあらわすデータに変換する。さらに、処理部303は、第1位置情報Sig1を、ゲレンデ地図604上におけるユーザ103の現在の所在地と、ユーザ103の現在の所在地から最適なリフトやゴンドラの降り口とが示されたゲレンデ地図604である第2位置情報Sig2に変換してもよい。この場合、ユーザ103は、現在の所在地から最適なリフトに乗車でき、かつ、最適な降り口でゴンドラを降りることができる。
[1.8 位置情報変換システム100の第3モードの動作]
次に、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第3モードの動作について図11と図21用いて説明する。図21、実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第3モードの動作の使用例を示す説明図である。
図21に示すように、さらに、位置情報変換システム100は、車両701に設けられた撮像装置808を備え、照明装置200は、移動体702に配設されたヘッドライト703である。撮像装置808は、照明装置200から照明光200aを受光して第1位置情報Sig1を取得し、かつ移動体702を含む画像を撮像し、第1位置情報Sig1と画像とを携帯端末300に送信する。携帯端末300は、画像と第1位置情報Sig1とから、車両701と移動体702との位置関係を示す第2位置情報Sig2を導いて、所定の通報先500に自動通報する。
携帯端末300は、車両701の前方、側方、後方の少なくとも1つに設けられてあればよく、前方、側方、後方のすべてに設けられてあっても、前方及び後方に設けられてあってもよく、特に限定されることはない。
また、移動体702は、車両701であっても、自転車やバイクであってもよい。
図9に示すように、撮像装置808は、撮像部705と、受光部706とを備える。撮像部705は、例えばカメラなどであって、撮影範囲に赤外光を照射する機能を有し、奥行き情報を含む動画を撮像することができる3Dカメラであってもよい。
図11に示すように、撮像装置808の受光部706は、照明装置200からの照明光200aを復号して第1位置情報Sig1を受信し、携帯端末300の処理部303に送
信する(S10)。また、S10では、撮像装置808が照明装置200からの照明光200aを受光するとともに、撮像部705は、移動体702を含む画像を撮像して、携帯端末300の通信部304に送信する。撮像装置808と携帯端末300とは、Bluetooth(登録商標)などで通信している。
次に、処理部303は、第1位置情報Sig1からユーザ103が生活している状態を判断し、位置情報変換システム100の動作モードを決定する(S20)。
次に、処理部303は、移動体702に配設されたヘッドライト703から第1位置情報Sig1を取得したと判断した場合、動作モードを第3モードに決定する(S36)。
次に、処理部303は、通信部304から受信した画像に基づいて、照明装置200が配設された移動体702が画像の対角線上の中心において左後方または右後方に位置しているか判断する(S46)。左後方または右後方に位置していると判断した場合(S46でYES)は、第1位置情報Sig1を、現在の所在地をあらわすデータである第2位置情報Sig2に変換して、通信部304に送信する(S56)。通信部304は、受信した第2位置情報Sig2をサーバの通信部401に送信する。通信部401は、第2位置情報Sig2を、処理部402に送信する。
次に、サーバ装置400の処理部402は、第2位置情報Sig2と第2位置情報Sig2の周辺の地図データとに基づいて、第2位置情報Sig2から最も近い所定の通報先500(緊急通報受理機関)を特定して、所定の通報先500の情報を通信部401に送信する。通信部401は、所定の通報先500に、第2位置情報Sig2を送信して通報する(S66)。周辺の地図データは、記憶部403に記憶されていることが好ましい。
実施の形態1に係る位置情報変換システム100の第3モードでは、例えば、ユーザ103が乗車している車両701があおり運転を受けた場合であっても、自動で所定の通報先500に通報でき、ユーザ103の安全を確保することができる。
[第3モードの変形例]
の第3モードの変形例に係る位置情報変換システム100の基本的な構成は、実施の形態1と略同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみの説明を行う。第3モードの変形例に係る位置情報変換システム100は、車両701と移動体702とが衝突する可能性がある場合に、携帯端末300が音声でユーザ103に警告してもよい。この場合、携帯端末300は、スピーカーのような音声を出力する音声出力部を有している。
第3モードの変形例に係る位置情報変換システム100の動作を説明していく。
図9及び図11に示すように、S46でYESの場合、処理部303は、適切な警告をする旨を音声出力部に送信する。適切な警告とは、例えば、移動体702が車両701の右後方に位置している場合は、「車両701の右後方に移動体702が接近しているので、今すぐ移動してください」などである。音声出力部が警告をすることによって、車両701を運転しているユーザ103は、携帯端末300の表示部305を見る必要がなく、車両701に移動体702が接近していることを知ることができ、車両701と移動体702とが衝突することを抑制できる。
このような位置情報変換システム100は、既存の位置情報提供インフラによる位置情報の恩恵を受けることが困難な場合であっても、可視光通信技術を利用することで位置情報の恩恵を受けることができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る位置情報変換システム100について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。
また、上記実施の形態において説明された動作例のフローチャートにおける複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。また、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
なお、上記の実施の形態では、位置情報変換システム100は、S50、S51、S56において、第1位置情報Sig1をサーバ装置400に送信して、サーバ装置400の処理部402が第1位置情報Sig1を第2位置情報Sig2に変換してもよい。
なお、上記の実施の形態では、位置情報変換システム100は、S60、S61、S92において、第2位置情報Sig2を携帯端末300のスピーカーなどによって音声出力してもよく、特に限定されることはない。
その他、各変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。

1 電流抑制回路
2 トランジスタ
3 抵抗
4 基準源
5 増幅器
6 制御回路
10 通信モジュール
11 バイポーラトランジスタ
12 バイポーラトランジスタ
14 抵抗
21 バイポーラトランジスタ
22r エミッタ抵抗
23 バイアス抵抗
24 ツェナーダイオード
25a 三端子レギュレータ
26 検出抵抗
52a 電源回路
53 負荷回路
62 整流ブリッジ
63 コンデンサ
64 DC-DCコンバータ
65 平滑コンデンサ
66 検出抵抗
67 定電流フィードバック回路
68 入力抵抗
69 増幅器
70 コンデンサ
71 抵抗
72 基準電圧源
100 位置情報変換システム
103 ユーザ
200 照明装置
200a 照明光
200b 信号機
200c 照明装置
200d 照明装置
201 電力供給部
202 照明部
203 変調部
204 設定部
205 記憶部
300 携帯端末
301 受光部
302 フィルタ
303 処理部
304 通信部
305 表示部
306 入力部
307 入力ボタン
400 サーバ装置
401 通信部
402 処理部
403 記憶部
500 通報先
503 ゲート局
601 スキー場
602 入り口
603 ゲレンデ
604 ゲレンデ地図
701 車両
702 移動体
703 ヘッドライト
800 自動販売機
801 標識板
802 支柱
803 道路標識
804 ラベル
805 道路標識番号
806 電柱
807 看板
808 撮像装置
900 ウェアラブル端末
901 通信部
902 表示部
Sig1 第1位置情報
Sig2 第2位置情報

Claims (11)

  1. 変調された照明光を発光する照明装置と、前記照明光を受光する携帯端末と、を備え、
    前記照明装置は、当該照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、前記第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して前記照明光を変調することで前記照明光に前記第1位置情報を重畳し、
    前記携帯端末は、前記照明光を受光して復号することで、前記第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、
    位置情報変換システムであって、
    前記携帯端末は、移動中に遭遇した前記照明装置の前記第1位置情報をサーバ装置に転送し、
    前記サーバ装置は、前記携帯端末から転送されてきた前記第1位置情報を、前記携帯端末の移動経路をあらわす経路履歴に変換して前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、前記経路履歴を記憶し、少なくとも前記携帯端末の表示部に表示する、
    位置情報変換システム。
  2. 前記携帯端末は、操作入力を受けると、前記第1位置情報を、緊急性を要する犯罪被害からの救助を求める旨や、災害に遭遇したため救助を求める旨の依頼を含む前記第2位置情報に変換して、所定の通報先に通報する、
    請求項1記載の位置情報変換システム。
  3. 前記携帯端末は、前記第1位置情報を、前記ユーザに避難経路を表示する前記第2位置情報に変換する、
    請求項1または請求項2に記載の位置情報変換システム。
  4. 前記携帯端末は、拡張現実を提示するウェアラブル端末に前記第2位置情報を送信し、
    前記ウェアラブル端末は、前記第2位置情報を表示する、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の位置情報変換システム。
  5. 前記第2位置情報は、前記ユーザに音声として発信される、
    請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の位置情報変換システム。
  6. 前記携帯端末の移動が所定時間以上途絶えた場合、これまでに記憶された移動経路情報を、所定の通報先に自動通報する、
    請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の位置情報変換システム。
  7. 前記サーバ装置は、前記第1位置情報を前記携帯端末が移動した経路履歴に変換し、前記携帯端末の移動が所定時間以上途絶えた場合、それまでの移動経路情報を所定の通報先に自動通報する、
    請求項に記載の位置情報変換システム。
  8. 変調された照明光を発光する照明装置と、前記照明光を受光する携帯端末と、を備え、
    前記照明装置は、当該照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、前記第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して前記照明光を変調することで前記照明光に前記第1位置情報を重畳し、
    前記携帯端末は、前記照明光を受光して復号することで、前記第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、
    位置情報変換システムであって、
    前記照明装置は、少なくともスキー場の入り口に配設され、
    前記携帯端末は、前記スキー場の入り口に配設された前記照明装置から前記第1位置情報を受信すると、当該第1位置情報を、ネットワークに接続されるサーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、前記第1位置情報を前記スキー場のゲレンデ地図である前記第2位置情報に変換して前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、受信した前記ゲレンデ地図を表示する、
    位置情報変換システム。
  9. 前記携帯端末は、移動中に遭遇した前記照明装置の前記第1位置情報を前記サーバ装置に転送し、
    前記サーバ装置は、前記携帯端末から転送されてきた前記第1位置情報を、前記携帯端末の移動経路をあらわす経路履歴に変換して前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、前記経路履歴を記憶し、少なくとも前記携帯端末の表示部に表示する、
    請求項8に記載の位置情報変換システム。
  10. 前記サーバ装置は、前記第1位置情報を前記携帯端末が移動した経路履歴に変換し、前記携帯端末の移動が所定時間以上途絶えた場合、それまでの移動経路情報を所定の通報先に自動通報する、
    請求項8に記載の位置情報変換システム。
  11. 変調された照明光を発光する照明装置と、前記照明光を受光する携帯端末と、を備え、
    前記照明装置は、当該照明装置が配設された位置である第1位置情報を有し、前記第1位置情報に応じて明滅あるいは光量を制御して前記照明光を変調することで前記照明光に前記第1位置情報を重畳し、
    前記携帯端末は、前記照明光を受光して復号することで、前記第1位置情報をユーザが認知可能な防犯、防災またはアミューズメントなどのための第2位置情報に変換する、
    位置情報変換システムであって、
    さらに、車両に設けられた撮像装置を備え、
    前記照明装置は、移動体に配設されたヘッドライトであり、
    前記撮像装置は、前記照明装置から前記照明光を受光して前記第1位置情報を取得し、かつ前記移動体を含む画像を撮像し、前記第1位置情報と前記画像とを前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、前記画像と前記第1位置情報とから、前記車両と前記移動体との位置関係を示す前記第2位置情報を導いて、所定の通報先に自動通報する、
    位置情報変換システム。
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