JP7361214B2 - コンプレッサハウジングおよび遠心圧縮機 - Google Patents
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Description
遠心圧縮機のインペラを回転可能に収容するためのコンプレッサハウジングであって、
前記インペラのインペラ翼の先端と所定の隙間を有して対向するシュラウド面を含むシュラウド部と、
前記シュラウド面の前方側に形成される導入面であって、前記コンプレッサハウジングの吸気口から導入した吸気を前記インペラ翼に向かって導くための吸気導入路を画定する導入面を含む吸気導入部と、を備え、
前記コンプレッサハウジングの内部には、
前記シュラウド面に形成された流入口を含む入口流路、
前記導入面に形成された流出口を含む出口流路、及び
前記入口流路と前記出口流路とを接続する再循環流路、が形成され、
前記吸気導入部は、前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記出口流路における前方側を画定する前方側面であって、径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜する前方側面と、
前記出口流路における後方側を画定する後方側面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部を有する後方側面と、
前記導入面における前記流出口よりも前方側に形成された前方側導入面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部を有する前方側導入面と、を含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、一実施形態にかかる遠心圧縮機を備えるターボチャージャの構成を説明するための説明図である。図2は、一実施形態にかかる遠心圧縮機を備えるターボチャージャのコンプレッサ側を概略的に示す概略断面図であって、遠心圧縮機の軸線を含む概略断面図である。
本開示の幾つかの実施形態にかかる遠心圧縮機1は、図1、図2に示されるように、インペラ2と、インペラ2を回転可能に収容するように構成されたコンプレッサハウジング3と、を備える。コンプレッサハウジング3は、図2に示されるように、インペラ2のインペラ翼21の先端22と所定の隙間Gを有して対向するシュラウド面41を含むシュラウド部4と、コンプレッサハウジング3の吸気口31から導入した吸気(例えば空気などの流体)をインペラ翼21に向かって導くための吸気導入路50を画定する導入面(内壁面)51を含む吸気導入部5と、を少なくとも備える。
インペラ2は、図2に示されるように、ハブ23と、ハブ23の外面24に設けられた複数のインペラ翼21と、を含む。ハブ23は、回転シャフト12の一方側(前方側XF)に機械的に固定されているため、ハブ23や複数のインペラ翼21は、インペラ2の軸線CAを中心として回転シャフト12と一体的に回転可能に設けられている。インペラ2は、コンプレッサハウジング3に収納され、軸方向Xにおける前方側XFから導入される流体を径方向Yにおける外側に導くように構成されている。
図示される実施形態では、コンプレッサハウジング3は、図2に示されるように、上述したシュラウド面41を含むシュラウド部4と、上述した吸気導入路50を形成する吸気導入部5と、インペラ2を通過した流体をコンプレッサハウジング3の外部へ導くための渦巻状のスクロール流路34を形成するスクロール部33と、を備える。
図2、図3に示されるように、コンプレッサハウジング3の内部には、シュラウド面41に形成された流入口44を含む入口流路45、導入面51に形成された流出口52を含む出口流路53、および入口流路45と出口流路53とを接続する再循環流路38が形成される。入口流路45は、流入口44を通じてインペラ室36に連通し、出口流路53は、流出口52を通じて吸気導入路50に連通している。このため、再循環流路38は、入口流路45を通じてインペラ室36に連通し、出口流路53を通じて吸気導入路50に連通している。遠心圧縮機1のインペラ2を回転駆動させると、流入口44と流出口52との圧力差により再循環流RFが生じる。再循環流RFは、流入口44を通じてインペラ室36から入口流路45に導入され、入口流路45、再循環流路38および出口流路53をこの順に流れた後、流出口52を通じて吸気導入路50に流出する。
幾つかの実施形態にかかる遠心圧縮機1のコンプレッサハウジング3は、図3に示されるように、上述したシュラウド面41を含むシュラウド部4と、上述した導入面51を含む吸気導入部5と、を備える。コンプレッサハウジング3の内部には、上述した入口流路45、出口流路53および再循環流路38が形成されている。上述した吸気導入部5は、図3に示されるような、インペラ2の軸線CAに沿った断面視において、出口流路53における前方側XFを画定する前方側面6と、出口流路53における後方側XRを画定する後方側面7と、上述した導入面51における流出口52よりも前方側XFに形成された前方側導入面8と、を含む。前方側面6、後方側面7および前方側導入面8の夫々は、径方向Yの外側から内側に向かって後方側XRに傾斜している。換言すると、前方側面6、後方側面7および前方側導入面8の夫々は、後方側XRに向かうにつれて軸線CAからの距離が短くなっている。後方側面7は、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部71を有する。前方側導入面8は、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部81を有する。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、上述した後方側面7の凸曲面部71は、少なくとも後方側面7の後方側端72を含む位置に形成されている。なお、図示される実施形態では、上述した後方側面7の凸曲面部71は、後方側面7の前方側端73から後方側端72までに亘り形成されている。後方側端72を通過する凸曲面部71の接線方向は、導入面51における流出口52よりも後方側XRに形成される後方側導入面9の延在方向と一致する。図5では、後方側端72を通過する凸曲面部71の接線をS1としている。後方側導入面9は、接線S1の延在方向、すなわち、軸方向Xに沿って延在している。この場合には、後方側面7の凸曲面部71と後方側導入面9とを段差なく滑らかに接続することができる。これにより、出口流路53を凸曲面部71に沿って流れる再循環流RFを、そのまま後方側導入面9に沿って流すことができるため、再循環流RFの出口流路53における転向を効果的に行うことができる。すなわち、軸線CAに沿って断面における、軸方向Xに沿って後方側XRに向かって流れる主流MFの流れ方向に対する再循環流RFの流れ方向の傾斜角度を緩やかにできる。また、再循環流RFを後方側導入面9に沿って流すことで、シュラウド面41近傍における逆流の発生を効果的に抑制できる。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、上述したコンプレッサハウジング3は、R3>R1の関係を満たす。上記の構成によれば、後方側面7の凸曲面部71の曲率半径R1を、導入面側凸曲面部81の曲率半径R3よりも小さなものにすることで、再循環流RFの出口流路53における転向を効果的に行うことができる。すなわち、軸線CAに沿って断面における、軸方向Xに沿って後方側XRに向かって流れる主流MFの流れ方向に対する再循環流RFの流れ方向の傾斜角度を緩やかにできる。これにより、シュラウド面41近傍における逆流の発生を効果的に抑制できるとともに、主流MFと再循環流RFとの干渉による主流MFや再循環流RFの圧力損失を効果的に抑制できる。
幾つかの実施形態では、図8に示されるような、インペラ2の軸線CAに沿った断面視において、上述した入口流路45の流入口44における流路幅をt1、上述した出口流路53の流出口52における流路幅をt2、と定義した場合に、t1>t2の関係を満たす。この場合には、出口流路53の流出口52における流路幅t2を、入口流路45の流入口44における流路幅t1よりも小さなものにすることで、出口流路53の流出口52を通過する再循環流RFの流速を向上させることができる。吸気導入路50に導入される再循環流RFの流速を向上させることで、再循環流RFによるシュラウド面41近傍における逆流の抑制効果を増大できる。
幾つかの実施形態では、上述した出口流路53の流路幅tは、図8に示されるように、出口流路53の全体、すなわち出口流路53の入口側から流出口52までに亘って同一に形成されるか、又は、図9に示されるように、流出口52に向かって徐々に小さくなるように形成される。図9に示される実施形態では、出口流路53の入口側、すなわち、後方側面7の前方側端73を含む位置に形成される出口流路53の再循環流路38との接続位置における流路幅t21が、流路幅tにおける最大になっている。また、出口流路53の出口側、すなわち、流出口52における流路幅t2が、流路幅tにおける最小になっている。
幾つかの実施形態では、図9~図11に示されるように、上述した前方側導入面8の後方側端82は、後方側面7の前方側端73よりも、前方側XFに位置する。この場合には、出口流路53の長さL1を充分な大きさにできるので、出口流路53を画定する壁面に形成される曲面部(例えば、後方側面7の凸曲面部71や前方側面6の凹曲面部61)を長くすることができる。上記曲面部を長くすることで、再循環流RFの転向を促進できる。
幾つかの実施形態では、図10に示されるように、上述したコンプレッサハウジング3は、d3>d1の関係を満たす。上記の構成によれば、前方側導入面8の後方側端82の軸線CAとの距離d3は、後方側面7の後方側端72の軸線CAとの距離d1よりも大きい。この場合には、吸気導入路50における流路面積が縮小した部分(面積縮小部)に再循環流RFが戻されるので、再循環流RFと主流MFとの混合が促進され、インペラ2に導入される流体の速度分布の一様化を図ることができる。これにより、サージングの発生やシュラウド面41近傍における逆流の発生を抑制できる。
幾つかの実施形態では、図12に示されるように、上述した再循環流路38を形成する内周面381は、入口流路45との接続位置382から出口流路53との接続位置384に向かってインペラ2の軸線CAとの距離が大きくなるように、インペラ2の軸方向に対して斜めに延在する。図示される実施形態では、内周面381の入口流路45との接続位置382における後方側端383と、インペラ2の軸線CAと、の距離をd4と定義し、内周面381の出口流路53との接続位置384における前方側端385と、インペラ2の軸線CAと、の距離をd5と定義する。上記距離d5は、上記距離d4よりも大きい。また、再循環流路38は、前方側XFに向かうに連れて徐々にその軸線CBと、インペラ2の軸線CAと、の距離が大きくなるように形成されている。
幾つかの実施形態では、図13に示されるように、上述した前方側導入面8の後方側端82とインペラ翼21とのインペラ2の軸方向に対して平行な距離をL、インペラ翼21の前縁25の直径をD、と定義した場合に、L≦0.5×Dの関係を満たす。なお、図示される実施形態では、前方側導入面8の後方側端82とインペラ翼21の前縁25との軸方向Xにおける最小長さを上記Lとし、インペラ翼21の前縁25のシュラウド側端26の最大直径を上記Dとしている。上記の構成によれば、L≦0.5×Dの関係を満たす。この場合には、出口流路53の流出口52をインペラ翼21の近くに設けることで、再循環流RFをインペラ翼21の前縁25近くに戻すことができる。これにより、再循環流RFによるシュラウド面41近傍における逆流の抑制効果を増大できる。
遠心圧縮機(1)のインペラ(2)を回転可能に収容するためのコンプレッサハウジング(3)であって、
前記インペラ(2)のインペラ翼(21)の先端(22)と所定の隙間を有して対向するシュラウド面(41)を含むシュラウド部(4)と、
前記シュラウド面(41)の前方側に形成される導入面(51)であって、前記コンプレッサハウジング(3)の吸気口(31)から導入した吸気を前記インペラ翼(21)に向かって導くための吸気導入路(50)を画定する導入面(51)を含む吸気導入部(5)と、を備え、
前記コンプレッサハウジング(3)の内部には、
前記シュラウド面(41)に形成された流入口(44)を含む入口流路(45)、
前記導入面(51)に形成された流出口(52)を含む出口流路(53)、及び
前記入口流路(45)と前記出口流路(53)とを接続する再循環流路(38)、が形成され、
前記吸気導入部(5)は、前記インペラ(2)の軸線に沿った断面視において、
前記出口流路(53)における前方側(XF)を画定する前方側面(6)であって、径方向(Y)の外側から内側に向かって後方側(XR)に傾斜する前方側面(6)と、
前記出口流路(53)における後方側(XR)を画定する後方側面(7)であって、前記径方向(Y)の外側から内側に向かって後方側(XR)に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部(71)を有する後方側面(7)と、
前記導入面(51)における前記流出口(52)よりも前方側(XF)に形成された前方側導入面(8)であって、前記径方向(Y)の外側から内側に向かって後方側(XR)に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部(81)を有する前方側導入面(8)と、を含む。
前記前方側面(6)は、少なくとも一部において凹曲面状に形成された凹曲面部(61)を有する。
前記後方側面(7)の前記凸曲面部(71)は、少なくとも前記後方側面(7)の後方側端(72)を含む位置に形成されており、
前記後方側端(72)を通過する前記凸曲面部(71)の接線方向は、前記導入面(51)における前記流出口(52)よりも後方側(XR)に形成される後方側導入面(9)の延在方向と一致する。
前記後方側面(7)における前記凸曲面部(71)の曲率半径をR1、
前記前方側導入面(8)における前記導入面側凸曲面部(81)の曲率半径をR3、と定義した場合に、
R3>R1の関係を満たす。
前記後方側面(7)における前記凸曲面部(71)の曲率半径をR1、
前記前方側面(6)における前記凹曲面部(61)の曲率半径をR2、と定義した場合に、
R2>R1の関係を満たす。
前記後方側面(7)における前記凸曲面部(71)の曲率半径をR1、
前記前方側面(6)における前記凹曲面部(61)の曲率半径をR2、
前記前方側導入面(8)における前記導入面側凸曲面部(81)の曲率半径をR3、と定義した場合に、
R3>R2>R1の関係を満たす。
前記インペラ(2)の軸線(CA)に沿った断面視において、
前記入口流路(45)の前記流入口(44)における流路幅をt1、
前記出口流路(53)の前記流出口(52)における流路幅をt2、と定義した場合に、
t1>t2の関係を満たす。
前記出口流路(53)の流路幅(t)は、前記出口流路(53)の全体に亘って同一に形成されるか、又は、前記流出口(52)に向かって徐々に小さくなるように形成される。
前記前方側導入面(8)の後方側端(82)は、前記後方側面(7)の前方側端(73)よりも、前方側(XF)に位置する。
前記後方側面(7)の後方側端(72)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd1、
前記前方側導入面(8)の後方側端(82)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd3、と定義した場合に、
d3>d1の関係を満たす。
前記後方側面(7)の前方側端(73)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd2、
前記前方側導入面(8)の後方側端(82)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd3、と定義した場合に、
d3≦d2の関係を満たす。
前記後方側面(7)の後方側端(72)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd1、
前記後方側面(7)の前方側端(73)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd2、
前記前方側導入面(8)の後方側端(82)と前記インペラ(2)の前記軸線(CA)との距離をd3、と定義した場合に、
d1<d3≦d2の関係を満たす。
前記前方側導入面(8)の前記導入面側凸曲面部(81)は、少なくとも前記前方側導入面(8)の後方側端(82)を含む位置に形成されており、
前記導入面側凸曲面部(81)を含む仮想円弧(VA)が、前記後方側面(7)の後方側端(72)と接するように構成された。
前記再循環流路(38)を形成する内周面(381)は、前記入口流路(45)との接続位置(382)から前記出口流路(53)との接続位置(384)に向かって前記インペラ(2)の軸線(CA)との距離が大きくなるように、前記インペラ(2)の軸方向に対して斜めに延在する。
前記前方側導入面(8)の後方側端(82)と前記インペラ翼(21)との前記インペラ(2)の軸方向に対して平行な距離をL、
前記インペラ翼(21)の前縁(25)の直径をD、と定義した場合に、
L≦0.5×Dの関係を満たす。
上記1)~15)の何れかに記載のコンプレッサハウジング(3)を備える。
2 インペラ
3 コンプレッサハウジング
4 シュラウド部
5 吸気導入部
6 前方側面
7 後方側面
8 前方側導入面
9 後方側導入面
10 ターボチャージャ
11 タービン
12 回転シャフト
13 タービンロータ
14 タービンハウジング
15 軸受
16 軸受ハウジング
21 インペラ翼
22 先端
23 ハブ
24 外面
25 前縁
26 シュラウド側端
31 吸気口
32 排出口
33 スクロール部
34 スクロール流路
35 内周面
36 インペラ室
37 ディフューザ流路
38 再循環流路
41 シュラウド面
42 シュラウド側流路面
43 後方側端
44 流入口
45 入口流路
46 前方側端
50 吸気導入路
51 導入面
52 流出口
53 出口流路
61 凹曲面部
71 凸曲面部
81 導入面側凸曲面部
82 後方側端
141 排ガス導入口
142 排ガス排出口
161 インペラ室形成面
162 ハブ側流路面
CA インペラの軸線
CB 再循環流路の軸線
MF 主流
PS 剥離空間
R1,R2,R3 曲率半径
RF 再循環流
S1 接線
VA 仮想円弧
X 軸方向
XF (軸方向における)前方側
XR (軸方向における)後方側
Y 径方向
Claims (14)
- 遠心圧縮機のインペラを回転可能に収容するためのコンプレッサハウジングであって、
前記インペラのインペラ翼の先端と所定の隙間を有して対向するシュラウド面を含むシュラウド部と、
前記シュラウド面の前方側に形成される導入面であって、前記コンプレッサハウジングの吸気口から導入した吸気を前記インペラ翼に向かって導くための吸気導入路を画定する導入面を含む吸気導入部と、を備え、
前記コンプレッサハウジングの内部には、
前記シュラウド面に形成された流入口を含む入口流路、
前記導入面に形成された流出口を含む出口流路、及び
前記入口流路と前記出口流路とを接続する再循環流路、が形成され、
前記吸気導入部は、前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記出口流路における前方側を画定する前方側面であって、径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜する前方側面と、
前記出口流路における後方側を画定する後方側面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部を有する後方側面と、
前記導入面における前記流出口よりも前方側に形成された前方側導入面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部を有する前方側導入面と、を含み、
前記前方側導入面の後方側端は、前記後方側面の前方側端よりも、前方側に位置する、
コンプレッサハウジング。 - 遠心圧縮機のインペラを回転可能に収容するためのコンプレッサハウジングであって、
前記インペラのインペラ翼の先端と所定の隙間を有して対向するシュラウド面を含むシュラウド部と、
前記シュラウド面の前方側に形成される導入面であって、前記コンプレッサハウジングの吸気口から導入した吸気を前記インペラ翼に向かって導くための吸気導入路を画定する導入面を含む吸気導入部と、を備え、
前記コンプレッサハウジングの内部には、
前記シュラウド面に形成された流入口を含む入口流路、
前記導入面に形成された流出口を含む出口流路、及び
前記入口流路と前記出口流路とを接続する再循環流路、が形成され、
前記吸気導入部は、前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記出口流路における前方側を画定する前方側面であって、径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜する前方側面と、
前記出口流路における後方側を画定する後方側面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部を有する後方側面と、
前記導入面における前記流出口よりも前方側に形成された前方側導入面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部を有する前方側導入面と、を含み、
前記後方側面の後方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd1、
前記前方側導入面の後方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd3、と定義した場合に、
d3>d1の関係を満たす、
コンプレッサハウジング。 - 遠心圧縮機のインペラを回転可能に収容するためのコンプレッサハウジングであって、
前記インペラのインペラ翼の先端と所定の隙間を有して対向するシュラウド面を含むシュラウド部と、
前記シュラウド面の前方側に形成される導入面であって、前記コンプレッサハウジングの吸気口から導入した吸気を前記インペラ翼に向かって導くための吸気導入路を画定する導入面を含む吸気導入部と、を備え、
前記コンプレッサハウジングの内部には、
前記シュラウド面に形成された流入口を含む入口流路、
前記導入面に形成された流出口を含む出口流路、及び
前記入口流路と前記出口流路とを接続する再循環流路、が形成され、
前記吸気導入部は、前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記出口流路における前方側を画定する前方側面であって、径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜する前方側面と、
前記出口流路における後方側を画定する後方側面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部を有する後方側面と、
前記導入面における前記流出口よりも前方側に形成された前方側導入面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部を有する前方側導入面と、を含み、
前記後方側面の前方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd2、
前記前方側導入面の後方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd3、と定義した場合に、
d3≦d2の関係を満たし、
前記再循環流路を形成する内周面は、前記入口流路との接続位置から前記出口流路との接続位置に向かって前記インペラの軸線との距離が大きくなるように、前記インペラの軸方向に対して斜めに延在し、
前記内周面の前記入口流路との接続位置と前記インペラの軸線との距離をd4と定義し、前記内周面の出口流路との接続位置と前記インペラの軸線との距離をd5と定義したとき、距離d5は距離d4よりも大きく、
前記再循環流路は、前方側に向かうに連れて徐々に前記再循環流路の軸線と前記インペラの軸線との距離が大きくなるように形成されている、
コンプレッサハウジング。 - 遠心圧縮機のインペラを回転可能に収容するためのコンプレッサハウジングであって、
前記インペラのインペラ翼の先端と所定の隙間を有して対向するシュラウド面を含むシュラウド部と、
前記シュラウド面の前方側に形成される導入面であって、前記コンプレッサハウジングの吸気口から導入した吸気を前記インペラ翼に向かって導くための吸気導入路を画定する導入面を含む吸気導入部と、を備え、
前記コンプレッサハウジングの内部には、
前記シュラウド面に形成された流入口を含む入口流路、
前記導入面に形成された流出口を含む出口流路、及び
前記入口流路と前記出口流路とを接続する再循環流路、が形成され、
前記吸気導入部は、前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記出口流路における前方側を画定する前方側面であって、径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜する前方側面と、
前記出口流路における後方側を画定する後方側面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された凸曲面部を有する後方側面と、
前記導入面における前記流出口よりも前方側に形成された前方側導入面であって、前記径方向の外側から内側に向かって後方側に傾斜するとともに、少なくとも一部において凸曲面状に形成された導入面側凸曲面部を有する前方側導入面と、を含み、
前記後方側面の後方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd1、
前記後方側面の前方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd2、
前記前方側導入面の後方側端と前記インペラの前記軸線との距離をd3、と定義した場合に、
d1<d3≦d2の関係を満たす、
コンプレッサハウジング。 - 前記前方側面は、少なくとも一部において凹曲面状に形成された凹曲面部を有する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記後方側面の前記凸曲面部は、少なくとも前記後方側面の後方側端を含む位置に形成されており、
前記後方側端を通過する前記凸曲面部の接線方向は、前記導入面における前記流出口よりも後方側に形成される後方側導入面の延在方向と一致する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記後方側面における前記凸曲面部の曲率半径をR1、
前記前方側導入面における前記導入面側凸曲面部の曲率半径をR3、と定義した場合に、
R3>R1の関係を満たす、
請求項1乃至6の何れか1項に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記後方側面における前記凸曲面部の曲率半径をR1、
前記前方側面における前記凹曲面部の曲率半径をR2、と定義した場合に、
R2>R1の関係を満たす、
請求項5に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記後方側面における前記凸曲面部の曲率半径をR1、
前記前方側面における前記凹曲面部の曲率半径をR2、
前記前方側導入面における前記導入面側凸曲面部の曲率半径をR3、と定義した場合に、
R3>R2>R1の関係を満たす、
請求項5に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記インペラの軸線に沿った断面視において、
前記入口流路の前記流入口における流路幅をt1、
前記出口流路の前記流出口における流路幅をt2、と定義した場合に、
t1>t2の関係を満たす、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記出口流路の流路幅は、前記出口流路の全体に亘って同一に形成されるか、又は、前記流出口に向かって徐々に小さくなるように形成される、
請求項10に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記前方側導入面の前記導入面側凸曲面部は、少なくとも前記前方側導入面の後方側端を含む位置に形成されており、
前記導入面側凸曲面部を含む仮想円弧が、前記後方側面の後方側端と接するように構成された、
請求項2又は4に記載のコンプレッサハウジング。 - 前記前方側導入面の後方側端と前記インペラ翼との前記インペラの軸方向に対して平行な距離をL、
前記インペラ翼の前縁の直径をD、と定義した場合に、
L≦0.5×Dの関係を満たす、
請求項1乃至12の何れか1項に記載のコンプレッサハウジング。 - 請求項1乃至13の何れか1項に記載のコンプレッサハウジングを備える遠心圧縮機。
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