JP7360905B2 - 情報処理システム、及び情報処理システムの制御方法 - Google Patents

情報処理システム、及び情報処理システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、及び情報処理システムの制御方法に関する。
特許文献1には、広域ネットワークを介して複数のサイト間を接続し、サイト間で不必要または不適切なシミュレーション情報の交換が行われないようにセキュリティを確保しつつ、効率的な広域分散シミュレーションを実現することを目的として構成された分散シミュレーションシステムについて記載されている。上記複数のサイトは、構内分散シミュレーション定義情報を参照し、異機種分散シミュレータ間の通信制御を行う構内分散シミュレーションマネージャと、外部へ公開可能なシミュレーション情報のみを選択してサイト外部へ公開する構内代表シミュレータとを備え、広域分散シミュレーションマネージャは、シミュレーション情報を公開するサイトと購読するサイト間での通信制御を行う。
非特許文献1には、旅客行動の推定、列車運行の推定、駅間走行時間の推定、及び消費電力量を推定して評価する、列車運行/旅客行動シミュレータに関して記載されている。
特開2001-306538公報
「高機能な列車運行/旅客行動シミュレータの開発と列車運行の多面的評価」、武内 陽子,坂口 隆,熊澤 一将,國松 武俊,佐藤 圭介、電気学会論文誌. D,産業応用部門誌135(4), 411-419, 2015
情報処理装置を用いてシミュレーションにより何らかの事象について予測や評価をする際に複数のシミュレーションを連携させる必要がある場合は少なくない。例えば、列車の運行計画に際しては、鉄道を利用する旅客の利便性、運行コスト、消費電力量、二酸化炭素排出量等、様々な観点から評価を行う必要があり、複数のシミュレーションを連携させ、統括的なシミュレーションを行う必要がある。またこのように統括的なシミュレーションを実施する際は効率よく迅速に実行結果が得られることが求められる。
上記の特許文献1では、広域ネットワークを介して複数のサイト間を接続し、サイト間でシミュレーション情報の交換を行うが、シミュレーションに要する時間を短縮する仕組みについては開示されていない。また非特許文献1では、旅客行動、列車運行、駅間走行時間、及び消費電力量の夫々についての推定と評価を順に(シリアルに)行い、先行する推定と評価を待って後続するシミュレーションが実行されるが、評価結果が目標値を満たさない場合、パラメータを調整して全てのシミュレーションを再実行する必要があり、実行結果を得るまでに長時間を要する。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、複数のシミュレーションを連携させて実行する場合に全体として効率よく迅速に実行結果を得ることが可能な情報処理システム、及び情報処理システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一つは、通信可能に接続された複数のシミュレータの夫々が実行する複数のシミュレーションを連携して実行する情報処理システムであって、前記複数のシミュレーションの実行順序を示す情報である実行順序情報を記憶し、ある前記シミュレーションが、当該シミュレーションの実行途中の時点であるチェックポイントに到達したことを契機として他の前記シミュレーションの実行制御を行い、第1の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に第2の前記シミュレーションを再実行させ、第2の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に前記第1のシミュレーションを再実行させ、前記第1のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定し、前記第2のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定する。

その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、複数のシミュレーションを連携させて実行する場合に全体として効率よく迅速に実行結果を得ることができる。
情報処理システムの概略的な構成を示す図である。 情報処理システムの実現に用いる情報処理装置のハードウェア構成の一例である。 統括制御装置が備える主な機能を示す図である。 列車運行管理装置が備える主な機能を示す図である。 統合シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 シミュレータ情報の一例である。 評価情報の一例である。 実行順序情報の一例である。 CP(チェックポイント)の例である 列車運行シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 電力消費量シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 乗務員シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 運賃収入シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 人流シミュレーション処理を説明するフローチャートである。 情報処理システムの他の構成を示す図である。 シミュレータ情報の他の構成例を示す図である。 実行順序情報の他の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、同一の又は類似する機能を有する構成について同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。また符号の前に付した「S」の文字は処理ステップを意味する。
図1に本発明の一実施形態として説明する情報処理システム1の概略的な構成を示している。情報処理システム1は、鉄道の運行に関するシミュレーションを行うことにより、鉄道収支、運賃収入、人流、消費電力、乗務員スケジュール、及び車両割当て等についての総合的な評価に関する情報を出力する。尚、本実施形態では、このように鉄道の運行に関するシミュレーションを例示するが、他の交通機関(バス、飛行機、船舶等)や輸送手段に関するシミュレーション、MaaS(Mobility as a Service)における各種シミュ
レーション等、本発明は他の様々なシミュレーションに広く適用することができる。
同図に示すように、情報処理システム1は、夫々が異なる種類のシミュレーションを行う複数の情報処理装置(列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、乗務員管理装置60)を含む。また情報処理システム1は、ユーザ(利用者、管理者等)との間でシミュレーションに関する各種の設定を行うユーザイン
タフェースとシミュレーションの結果の提示等を行う機能とを備えた情報処理装置(以下、「統括制御装置10」と称する。)を含む。以下の説明において、列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、及び乗務員管理装置60のことをシミュレーション装置と総称することがある。
統括制御装置10、列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、及び乗務員管理装置60は、いずれも通信ネットワーク5に接続している。これらの装置は、通信ネットワーク5を介して各装置間で双方向通信を行うことが可能である。これらの装置は、同一の拠点で運用されていてもよいし、例えば、複数の異なる拠点(例えば、事業主体の異なる複数の拠点等)に分散して運用されていてもよい。通信ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、公衆通信網、専用線等である。
列車運行管理装置20は、列車運行シミュレータ220を有する。列車運行シミュレータ220は、利用客の需要の変化に伴う混雑軽減等を目的として、ダイヤの計画や変更等の列車運行に関するシミュレーション(以下、「列車運行シミュレーション」と称する。)を行う。
運賃収入管理装置30は、運賃収入シミュレータ320を有する。運賃収入シミュレータ320は、運賃収入に関するシミュレーション(以下、「運賃収入シミュレーション」と称する。)を行う。
人流管理装置40は、人流シミュレータ420を有する。人流管理装置40は、過去の統計データや最新のイベント情報等のデータに基づき将来の需要量を予測し、混雑率を評価するシミュレーション(以下、「人流シミュレーション」と称する。)を行う。
電力管理装置50は、電力消費量シミュレータ520を有する。電力管理装置50は、各列車の電力消費量に関するシミュレーション(以下、「電力消費量シミュレーション」と称する。)を行う。
乗務員管理装置60は、乗務員シミュレータ620を有する。乗務員シミュレータ620は、車両に応じた乗務員スケジュールの生成や乗務員の拘束時間の評価に関するシミュレーション(以下、「乗務員シミュレーション」と称する。)を行う。
統括制御装置10、列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、及び乗務員管理装置60は、いずれも情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現される。尚、これらの装置の2つ以上を共通の情報処理装置を用いて実現してもよい。
図2は、統括制御装置10、列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、及び乗務員管理装置60の各装置の実現に用いる情報処理装置のハードウェア構成の一例である。
例示する情報処理装置100は、プロセッサ101、主記憶装置102、補助記憶装置103、入力装置104、出力装置105、及び通信装置106を備える。これらはバス等の通信手段を介して通信可能に接続されている。尚、情報処理装置100は、例えば、クラウドシステム(Cloud System)により提供されるクラウドサーバ(Cloud Server)のように仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。
プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro P
rocessing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、AI(Artificial Intelligence)チップ等を用いて構成されている。
主記憶装置102は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))等である。
補助記憶装置103は、例えば、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドラ
イブ、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、ストレージシステム、ICカード、SDカードや光学式記録媒体等の記録媒体の読取/書込装置、クラウドサーバの記憶領域等である。補助記憶装置103には、記録媒体の読取装置や通信装置106を介してプログラムやデータを読み込むことができる。補助記憶装置103に格納(記憶)されているプログラムやデータは主記憶装置102に随時読み込まれる。
入力装置104は、外部からの入力を受け付けるインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
出力装置105は、処理経過や処理結果等の各種情報を出力するインタフェースである。出力装置105は、例えば、上記の各種情報を可視化する表示装置(液晶モニタ、LCD(Liquid Crystal Display)、グラフィックカード等)、印字装置等である。尚、例えば、情報処理装置100が通信装置106を介して他の装置との間で情報の入力や出力を行う構成としてもよい。
通信装置106は、他の装置との間の通信を実現する装置である。通信装置106は、通信ネットワーク5を介した他の装置との間の通信を実現する、有線方式または無線方式の通信インタフェースとして機能する装置であり、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール(WiFiモジュール、BLEモジュール等)等である。
統括制御装置10、列車運行管理装置20、運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、及び乗務員管理装置60の各装置の夫々が備える機能は、プロセッサ101が、主記憶装置102に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、夫々を構成するハードウェア(FPGA、ASIC、AIチップ等)によって実現される。情報処理装置100には、例えば、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、ファイルシステム、DBMS(DataBase Management System)(リレーショナルデータベース、NoSQL等)等が導入されていてもよい。
図3に統括制御装置10が備える主な機能を示す。統括制御装置10は、記憶部110、シミュレータ情報設定部120、評価情報設定部130、実行順序情報設定部140、パラメータ設定部150、実行制御部160、通信処理部170、及び実行結果提示部180の各機能を備える。
記憶部110は、シミュレータ情報111、評価情報112、実行順序情報113、パラメータ114、入力データ115、及び出力データ116の各情報(データ)を記憶する。記憶部110は、例えば、DBMSが提供するデータベースのテーブルや、ファイルシステムが提供するファイルとしてこれらの情報を記憶する。
シミュレータ情報設定部120は、例えば、ユーザインタフェースを介したユーザとの対話処理や、各シミュレーション装置から送られてくる情報に基づき、実行制御部160
が実行順序情報113に従って実行するシミュレーション(以下、「統合シミュレーション」と称する。)における各シミュレータに関する情報であるシミュレータ情報111を生成して記憶する。
評価情報設定部130は、例えば、ユーザインタフェースを介してユーザ2と対話処理を行いつつ、統合シミュレーションの実行結果の評価に用いる情報である評価情報112を生成して記憶する。
実行順序情報設定部140は、例えば、ユーザインタフェースを介してユーザ2と対話処理を行いつつ、統合シミュレーションにおける各シミュレータの実行順序に関する情報である実行順序情報113を生成して記憶する。
パラメータ設定部150は、例えば、ユーザインタフェースを介してユーザ2と対話処理を行いつつ、各シミュレータがシミュレーションの実行に際して利用する各種のパラメータ114を生成して記憶する。
実行制御部160は、例えば、実行順序情報113に従って各シミュレーション装置にシミュレーションの実行指示を送信することにより統合シミュレーションを実行し、その結果を含むデータである出力データ116を生成する。実行制御部160は、入力データ115を入力として統合シミュレーションを実行する。
通信処理部170は、各シミュレーション装置との間で通信を行い、シミュレーションの実行制御情報、シミュレーションに関する各種情報(各種パラメータ、実行結果等)等を送信又は受信する。
実行結果提示部180は、統合シミュレーションの実行結果を含む出力データ116を生成し、生成した出力データ116に基づく情報を出力装置105に出力する。
図4に列車運行管理装置20が備える主な機能を示す。同図に示すように、列車運行管理装置20は、記憶部210、列車運行シミュレータ220、及び通信処理部240の各機能を備える。
記憶部210は、シミュレーション情報211、評価情報212、実行順序情報213、パラメータ214、固有情報215(運行ダイヤ等)、入力データ216、中間データ217、及び出力データ218の各情報(データ)を記憶する。記憶部210は、例えば、DBMSが提供するデータベースのテーブルや、ファイルシステムが提供するファイルとして、これらの情報を記憶する。
列車運行シミュレータ220は、統括制御装置10から送られてくる実行指示を受信すると列車運行シミュレーションを実行し、その実行結果を含む出力データ218を生成する。列車運行シミュレータ220は、列車運行シミュレーションの実行途中に中間データ217を生成する。
通信処理部240は、統括制御装置10や各シミュレーション装置との間で通信し、シミュレーションの実行制御情報、シミュレーションに関する各種情報(評価情報212、入力データ216、中間データ217、出力データ218等)の送信又は受信を行う。
尚、列車運行管理装置20以外の他のシミュレーション装置(運賃収入管理装置30、人流管理装置40、電力管理装置50、乗務員管理装置60、車両割当管理装置70)についても、固有情報215等の違いはあるが、基本的な構成は図4に示した列車運行管理
装置20と同様である。
図5は、統括制御装置10が統合シミュレーションを実行する際に行う処理(以下、「統合シミュレーション処理S500」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに統合シミュレーション処理S500について説明する。
まず統括制御装置10のシミュレータ情報設定部120が、シミュレータ情報111を生成して記憶する(S511)。
図6にシミュレータ情報111の一例を示す。例示するシミュレータ情報111は、シミュレータ名1111、入力データ1112、中間データ1113、及び出力データ1114の各項目を有する複数のレコード(エントリ)で構成される。シミュレータ情報111の一つのレコードはシミュレータの一つに対応する。
シミュレータ名1111には、シミュレータの識別子(本例ではシミュレータ名)が設定される。入力データ1112には、当該シミュレータの入力データ216の種類を示す情報が設定される。中間データ1113には、当該シミュレータがシミュレーションの途中で生成する中間データ217の種類を示す情報が設定される。出力データ1114には、当該シミュレータが生成する出力データ218の種類を示す情報が設定される。
図5に戻り、続いて、統括制御装置10の評価情報設定部130が、評価情報112を生成して記憶する(S512)。
図7に評価情報112の一例を示す。例示する評価情報112は、入力データ1121、評価項目1122、目標値1123、優先度1124、及び関連シミュレータ1125の各項目を有する複数のレコード(エントリ)で構成される。評価情報112の一つのレコードは評価の対象とする項目(以下、「評価項目」と称する。)の一つに対応する。
入力データ1121には、統合シミュレーションの入力データ115の内容が設定される。評価項目1122には、評価の対象とする項目を示す情報が設定される。目標値1123には、当該評価項目について設定される目標値が設定される。優先度1124には、当該評価項目の優先度が設定される。関連シミュレータ1125には、当該評価項目と関連を有するシミュレータの識別子(本例ではシミュレータ名)が設定される。
図5に戻り、続いて、統括制御装置10の実行順序情報設定部140が、実行順序情報113を生成して記憶する(S513)。
図8に実行順序情報113の一例を示す。尚、同図は実行順序情報113の内容を図示表記したものである。同図に示すように、実行順序情報113は、統合シミュレーションにおける各シミュレーションの実行順序を示す情報を含む。
例示する統合シミュレーションでは、まず「計画ダイヤ」を入力データ216として列車運行シミュレータ220により列車運行シミュレーションが実行される。本例では、列車運行シミュレータ220は、シミュレーションに際し、出力データ218として「臨時ダイヤ」を生成する。
その後、運賃収入シミュレータ320による運賃収入シミュレーション、人流シミュレータ420による人流シミュレーション、電力消費量シミュレータ520による電力消費量シミュレーション、及び乗務員シミュレータ620による乗務員シミュレーションが実行される。
同図に符号81~83を付して示す円記号「○」は、シミュレーションの途中に設定される時点であるチェックポイント(以下、「CP」と表記する。)を表す。CPは、後続するシミュレーションを起動させる契機となる時点である。本例では、列車運行シミュレーションの途中にCP81が設定されている。また運賃収入シミュレーションの途中にCP82が、人流シミュレーションの途中にCP83が、夫々設定されている。
列車運行シミュレーションがCP81に到達すると、中間データ217が生成済となり、電力消費量シミュレータ520及び乗務員シミュレータ620は、列車運行シミュレータ220が出力データ218を生成するのを待つことなく、CP81において生成済の中間データ217を利用して夫々のシミュレーションを実行することが可能になる。列車運行シミュレータ220は、実行中のシミュレーションがCP81に到達すると、その時点で生成済みの中間データ217を後続するシミュレーションを実行する各シミュレーション装置に渡し、これらの各シミュレーション装置は、渡された中間データ217を入力として夫々のシミュレーション(電力消費量シミュレーション、乗務員シミュレーション)を開始する。本例では、列車運行シミュレータ220は、中間データ217として「車両数」、「乗務員数」、「中間ダイヤ」を生成し、後続する電力消費量シミュレータ520に「車両数」と「中間ダイヤ」を、また後続する乗務員シミュレータ620に「乗務員数」及び「中間ダイヤ」を、夫々の入力として渡す。電力消費量シミュレータ520は、渡された「車両数」と「中間ダイヤ」を入力として電力消費量シミュレーションを開始し、乗務員シミュレータ620は、「乗務員」及び「中間ダイヤ」を入力として乗務員シミュレーションを開始する。
このように、先行するシミュレーションがCP81に到達すると、その時点で既に生成されている中間データ217を後続するシミュレーションに渡して後続するシミュレーションが開始されるので、統括シミュレーションに要する時間が全体として短縮され、効率よく統括シミュレーションを実行することができる。
同図に示すCP82は、運賃収入シミュレータ320による運賃収入シミュレーションにおいて、例えば、運賃収入が一定値以下になる等の障害が生じた際に設定される。CP82が設定される(到達する)と、例えば、運賃収入シミュレータ320は、人流シミュレータ420にパラメータの調整とシミュレーションの再実行を指示する。またCP83は、人流シミュレータ420による人流シミュレーションにおいて、例えば、混雑率が一定値以上になる等の障害が生じた際に設定される。CP83が設定される(到達する)と、例えば、人流シミュレータ420は、運賃収入シミュレータ320にパラメータの調整とシミュレーションの再実行を指示する。
このように、障害等のイベントが生じたことを契機としてCP82,83が設定されると、一方のシミュレータが他方のシミュレータにパラメータの調整やシミュレーションの再実施を指示するので、障害等のイベントを考慮した適切な実行結果(出力データ218)を統括制御装置10に返すことができ、統合シミュレーションを全体として効率よく実施することができる。
図8に符号85を付して示す四角記号「□」は、各シミュレーションの終了時点を示す。本例では、列車運行シミュレータ220がシミュレーションを終了すると、後続する運賃収入シミュレータ320と人流シミュレータ420に出力データ218である「臨時ダイヤ」を渡し、これを入力として運賃収入シミュレーションと人流シミュレーションが開始される。
各シミュレータは、夫々のシミュレーションが終了すると、生成された出力データ21
8を統括制御装置10に送信する。本例では、列車運行シミュレータ220は、「臨時ダイヤ」を、運賃収入シミュレータ320は「収入」を、人流シミュレータ420は「混雑率」を、電力消費量シミュレータ520は「電力消費量」を、乗務員シミュレータ620は「平均拘束時間」を、夫々出力データ218として統括制御装置10に送信する。
図9にCPの例を示す。CPは様々な観点から設定することができる。CPは、例えば、時間の観点やシミュレーションの状況(イベント)の観点等から設定することができる。同図に示す表の各行は、CPの設定対象となるシミュレータの一つに対応する。尚、図8に示したCP81は、図9の一行目の列車運行シミュレータ220の「シミュレーションの状況(イベント)に基づくCP」のうち「正常時」に「中間データ217を取得した時点」に対応する。また図8に例示したCP82は、図9の2行目の運賃収入シミュレータ320の「シミュレーションの状況(イベント)に基づくCP」のうち「非正常時」(障害時)の「混雑率≧一定値」や「収入≦一定値」に対応する。また図8に例示したCP83は、図9の3行目の人流シミュレータ420の「シミュレーションの状況(イベント)に基づくCP」のうち「非正常時」(障害時)の「混雑率≧一定値」や「収入≦一定値」に対応する。尚、図9では、列車運行シミュレータ220に、更に「時間の観点に基づくCP」として「指定時刻(正午(12:00)が到来した時点等)」、「指定周期(午前ダイヤの処理が終了した時点、中間ダイヤの処理が終了した時点等)」を設定している。
このようにユーザは、様々な観点からCPを設定することができる。ユーザは、シミュレータ(シミュレーション)の性質や特性等に応じてCPを適切に設定することで、統合シミュレーションが全体として効率よく迅速に実行されるように調整することができる。
図5に戻り、続いて、統括制御装置10の実行制御部160は、各シミュレータがシミュレーションを実施する際に用いるパラメータ114と入力データ115をユーザインタフェースを介してユーザから受け付ける(S514)。上記パラメータ114は、例えば、過去の実績値等に基づき自動生成するようにしてもよい。また過去の実績値を学習データとして学習させた機械学習モデルを用いて自動生成するようにしてもよい。
続いて、実行制御部160は、実行順序情報113を参照し、統合シミュレーションにおいてシミュレーションを行う各シミュレーション装置に、S511で設定したシミュレータ情報111、S512で設定した評価情報112、S513で設定した実行順序情報113、及びS514で設定したパラメータ114を送信する(S515)。尚、実行制御部160は、必ずしもこれらの情報の全てを各シミュレーション装置に送信する必要はなく、少なくとも統合シミュレーションを実行する上で必要となる情報を送信すればよい。
続いて、実行制御部160は、統合シミュレーションを開始する(S516)。例えば、実行順序情報113が図8に示した内容である場合、実行制御部160は、最初にシミュレーションを実行するシミュレータである、列車運行管理装置20の列車運行シミュレータ220に実行開始指示(起動指示)を送信する。
その後、実行制御部160は、統合シミュレーションにおける各シミュレーションを実行する各シミュレータから送られてくる出力データ218の受信を待機する(S517:NO)。
統合シミュレーションにおける各シミュレーションを実行する全てのシミュレータから出力データ218を受信すると(S517:NO)、続いて、実行制御部160は、受信した出力データ218に基づき実行結果を含む情報を生成し、生成した情報を出力装置1
05に出力(画面表示等)する(S518)。
続いて、実行制御部160は、ユーザインタフェースを介してユーザから統合シミュレーションを再実行するか否かの指示を受け付ける(S519)。再実行する指示を受け付けた場合(S519:YES)、実行制御部160は、S514からの処理を再実行する。尚、この場合にS511、S512、及びS513のうちのいずれかの処理から再実行するようにしてもよい。ユーザが再実行を希望しない場合(S519:NO)、統合シミュレーション処理S500は終了する。
図10は、図5のS516において、統括制御装置10の実行制御部160から実行開始指示を受信した列車運行シミュレータ220が行う列車運行シミュレーションに関する処理(以下、「列車運行シミュレーション処理S1000」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに列車運行シミュレーション処理S1000について説明する。尚、本例では、実行順序情報113が図8に示した内容である場合を例として説明する。
列車運行シミュレータ220は、図5のS515にて実行制御部160が送信したシミュレータ情報111、評価情報112、実行順序情報113、パラメータ114、及び入力データ115を受信し(S1011)、図5のS516にて実行制御部160が送信する実行開始指示の受信を待機する(S1012:NO)。
実行開始指示を受信すると(S1012:YES)、列車運行シミュレータ220は、受信した入力データ115を入力として列車運行シミュレーションを開始する(S1013)。
続いて、列車運行シミュレータ220は、処理がCP81に到達すると(S1014:YES)、中間データ217及び実行開始指示を電力消費量シミュレータ520と乗務員シミュレータ620に送信する(S1015)。
続いて、列車運行シミュレータ220は、列車運行シミュレーションが終了すると(S1016:YES)、出力データ218及び実行開始指示を、運賃収入シミュレータ320及び人流シミュレータ420に送信する(S1017)。
続いて、列車運行シミュレータ220は、出力データ218を統括制御装置10に送信する(S1018)。
図11は、電力消費量シミュレータ520が行う電力消費量シミュレーションに関する処理(以下、「電力消費量シミュレーション処理S1100」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに電力消費量シミュレーション処理S1100について説明する。
電力消費量シミュレータ520は、図5のS515にて実行制御部160が送信した評価情報112、実行順序情報113、及びパラメータ114を受信し(S1111)、その後、図10のS1015にて列車運行シミュレータ220が送信する実行開始指示と中間データ217の受信を待機する(S1112:NO)。
実行開始指示と中間データ217を受信すると(S1112:YES)、電力消費量シミュレータ520は、受信した中間データ217を入力として電力消費量シミュレーションを実行する(S1113)。
続いて、電力消費量シミュレータ520は、電力消費量シミュレーションの実行結果が評価情報112の目標値を満たすか否かを判定する(S1114)。上記実行結果が評価情報112の目標値を満たす場合(S1114:YES)、処理はS1116に進む。一方、上記実行結果が評価情報112の目標値を満たさない場合(S1114:NO)、電力消費量シミュレータ520は、優先度の高い順に所定数の評価項目が目標値を満たすようにパラメータ214を調整して電力消費量シミュレーションを再実行する(S1115)。
S1116では、電力消費量シミュレータ520は、実行結果を含む出力データ218を生成して統括制御装置10に送信する。尚、電力消費量シミュレーションを再実行した場合、電力消費量シミュレータ520が、初回の実行結果を含む出力データ218と再実行の実行結果を含む出力データ218との双方を統括制御装置10に送信するようにしてもよい。
ここで例えば、電力消費量シミュレータ520が、S1112において中間データ217として「車両数」と「中間ダイヤ」を受信し、電力消費量シミュレーションにより、瞬間最大電力消費量と総消費電力量の各評価項目を評価する場合を考える。これらの評価項目うち少なくともいずれかが目標値を満たさない場合、電力消費量シミュレータ520は、例えば、評価項目「総消費電力量」よりも優先度の高い評価項目「瞬間最大電力消費量」が目標値を満たすようにパラメータ214を調整してシミュレーションを再実行する。この場合のパラメータ214の調整方法としては、例えば、同時に走行する電車を少なくする、電車の回生ブレーキによる発電と発車時のよる電力使用のタイミングを合わせるといった方法が考えられる。
図12は、乗務員シミュレータ620が行う乗務員シミュレーションに関する処理(以下、「乗務員シミュレーション処理S1200」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに乗務員シミュレーション処理S1200について説明する。
乗務員シミュレータ620は、図5のS515にて実行制御部160が送信した評価情報112、実行順序情報113、及びパラメータ114を受信し(S1211)、その後、図10のS1015にて列車運行シミュレータ220が送信する実行開始指示と中間データ217の受信を待機する(S1212:NO)。
実行開始指示と中間データ217を受信すると(S1212:YES)、乗務員シミュレータ620は、受信した中間データ217を入力として乗務員シミュレーションを実行する(S1213)。
続いて、乗務員シミュレータ620は、乗務員シミュレーションの実行結果が評価情報112の目標値を満たすか否かを判定する(S1214)。上記実行結果が評価情報112の目標値を満たす場合(S1214:YES)、処理はS1216に進む。一方、上記実行結果が評価情報112の目標値を満たさない場合(S1214:NO)、乗務員シミュレータ620は、優先度の高い順に所定数の評価項目が目標値を満たすようにパラメータを調整してシミュレーションを再実行する(S1215)。
S1216では、乗務員シミュレータ620は、実行結果を含む出力データ218を生成して統括制御装置10に送信する。尚、乗務員シミュレーションを再実行した場合、乗務員シミュレータ620が、初回の実行結果を含む出力データ218と再実行の実行結果を含む出力データ218との双方を統括制御装置10に送信するようにしてもよい。
図13は、運賃収入シミュレータ320が行う運賃収入シミュレーションに関する処理
(以下、「運賃収入シミュレーション処理S1300」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに運賃収入シミュレーション処理S1300について説明する。
運賃収入シミュレータ320は、図5のS515にて実行制御部160が送信したシミュレータ情報111、評価情報112、実行順序情報113、及びパラメータ114を受信し(S1311)、その後、図10のS1017にて列車運行シミュレータ220が送信する実行開始指示と出力データ218の受信を待機する(S1312:NO)。
実行開始指示と出力データ218を受信すると(S1312:YES)、運賃収入シミュレータ320は、受信した出力データ218を入力として運賃収入シミュレーションを実行する(S1313)。
続いて、運賃収入シミュレータ320は、運賃収入シミュレーションの実行結果が評価情報112の目標値を満たすか否かを判定する(S1314)。上記実行結果が評価情報112の目標値を満たす場合(S1314:YES)、処理はS1318に進む。一方、上記実行結果が評価情報112の目標値を満たさない場合(S1314:NO)、処理はS1315に進む。
S1315では、運賃収入シミュレータ320は、CP82を設定するとともに人流シミュレータ420と通信してパラメータ214を調整する。続いて、運賃収入シミュレータ320は、調整後のパラメータ214を用いてCP82まで運賃収入シミュレーションを再実行する(S1316)。その後、処理はS1314に戻る。
S1318では、運賃収入シミュレータ320は、人流シミュレータ420と通信して夫々の実行結果を確認し、パラメータ214を調整する必要があるか否かを判定する(S1319)。パラメータ214を調整する必要があれば(S1319:YES)、S1315の処理に戻り、パラメータ214を調整する必要がなければ(S1319:NO)、S1320の処理に進む。
S1320では、運賃収入シミュレータ320は、運賃収入シミュレーションの実行結果を含む出力データ218を生成して統括制御装置10に送信する。
図14は、人流シミュレータ420が行う人流シミュレーションに関する処理(以下、「人流シミュレーション処理S1400」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに人流シミュレーション処理S1400について説明する。
人流シミュレータ420は、図5のS515にて実行制御部160が送信したシミュレータ情報111、評価情報112、実行順序情報113、及びパラメータ114を受信し(S1411)、その後、図10のS1017にて列車運行シミュレータ220が送信する実行開始指示と出力データ218の受信を待機する(S1412:NO)。
実行開始指示と出力データ218を受信すると(S1412:YES)、人流シミュレータ420は、受信した出力データ218を入力として人流シミュレーションを実行する(S1413)。
続いて、人流シミュレータ420は、人流シミュレーションの実行結果が評価情報112の目標値を満たすか否かを判定する(S1414)。上記実行結果が評価情報112の目標値を満たす場合(S1414:YES)、処理はS1418に進む。一方、上記実行結果が評価情報112の目標値を満たさない場合(S1414:NO)、処理はS141
5に進む。
S1415では、人流シミュレータ420は、CP83を設定するとともに運賃収入シミュレータ320と通信してパラメータ214を調整する。続いて、人流シミュレータ420は、調整後のパラメータ214を用いてCP83まで人流シミュレーションを再実行する(S1416)。その後、処理はS1414に戻る。
S1418では、人流シミュレータ420は、運賃収入シミュレータ320と通信して夫々の実行結果を確認し、パラメータ214を調整する必要があるか否かを判定する(S1419)。パラメータ214を調整する必要があれば(S1419:YES)、S1415の処理に戻り、パラメータ214を調整する必要がなければ(S1419:NO)、S1420の処理に進む。
S1420では、人流シミュレータ420は、人流シミュレーションの実行結果を含む出力データ218を生成して統括制御装置10に送信する。
尚、運賃の変更により人流は大きな影響を受けるため、運賃収入シミュレーションと人流シミュレーションとは密接な関係を有する。ここで図14及び図15の処理例として、運賃収入シミュレータ320及び人流シミュレータ420が、S1311及びS1411において列車運行シミュレータ220から出力データ218として「臨時ダイヤ」を受信し、運賃収入シミュレーションが評価項目として「運賃収入」を評価し、人流シミュレーションが「最大混雑率」と「平均混雑率」の各評価項目を評価する場合を考える。これらの評価項目のうち少なくともいずれかが目標値を満たさない場合、運賃収入シミュレータ320又は人流シミュレータ420は、例えば、これらの評価項目の評価値がシミュレーションにより算出される時点にCP82又はCP83を設定し、運賃収入シミュレータ320と人流シミュレータ420はパラメータ214の調整を行う。尚、このとき、運賃収入シミュレータ320と人流シミュレータ420は、各評価項目の優先度を考慮しつつ上記の調整を行い、例えば、対象時間帯の運賃を下げることにより運賃収入は下がるが、運賃収入よりも最大混雑率のほうが優先度が高いため、最大混雑率が緩和される方向にパラメータ214を調整する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態の情報処理システム1は、統合シミュレーションの実行に際し、統合シミュレーションを構成するあるシミュレーションがCPに到達すると、当該時点で生成済の中間データを用いて統合シミュレーションを構成する他のシミュレーションを実行する。また障害等のイベントによりCPが設定されると、パラメータを調整してCPまでの処理を再実行して実行結果を統括制御装置10に通知する。このため、統合シミュレーションを全体として効率よく迅速に実施することができる。
ところで、本実施形態の情報処理システム1は、統合シミュレーションを構成するシミュレーションの数(種類)が増減する場合にも容易に対応することができる。
例えば、図15に示すように、情報処理システム1に、車両の割当(車両スケジュールの立案)に関するシミュレーション(以下、「車両割当シミュレーション」と称する。)を行う車両割当シミュレータ720を有する車両割当管理装置70を新たに組み込む場合を考える。この場合、ユーザ2は、シミュレータ情報111、評価情報112、実行順序情報113(CPの設定を含む)を設定することで、容易に車両割当シミュレーションを組み込んだ形に統合シミュレーションを設定し直すことができる。
図16に図6に例示したシミュレータ情報111に車両割当シミュレーションを追記した例を、また図17に図8に例示した実行順序情報113に車両割当シミュレータ720
を追記した例を夫々示す。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また実施形態で示した各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体を情報処理装置(コンピュータ)に提供し、その情報処理装置が備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が以上の実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R
、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等が用いられる。
以上の実施形態において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。また以上では各種の情報を表形式で例示したが、これらの情報は表以外の形式で管理してもよい。
1 情報処理システム、2 ユーザ、5 通信ネットワーク、10 統括制御装置、110 記憶部、111 シミュレータ情報、112 評価情報、113 実行順序情報、114 パラメータ、115 入力データ、116 出力データ、120 シミュレータ情
報設定部、20 列車運行管理装置、210 記憶部、211 シミュレーション情報、212 評価情報、213 実行順序情報、214 パラメータ、215 固有情報、216 入力データ、217 中間データ、218 出力データ、30 運賃収入管理装置、40 人流管理装置、50 電力管理装置、60 乗務員管理装置、100 情報処理装置、130 評価情報設定部、140 実行順序情報設定部、150 パラメータ設定部、160 実行制御部、170 通信処理部、180 実行結果提示部、220 列車運行シミュレータ、320 運賃収入シミュレータ、420 人流シミュレータ、520
電力消費量シミュレータ、620 乗務員シミュレータ、720 車両割当シミュレータ、S500 統合シミュレーション処理、S1000 列車運行シミュレーション処理、S1100 電力消費量シミュレーション処理、S1200 乗務員シミュレーション処理、S1300 運賃収入シミュレーション処理、S1400 人流シミュレーション処理

Claims (8)

  1. 通信可能に接続された複数のシミュレータの夫々が実行する複数のシミュレーションを連携して実行する情報処理システムであって、
    前記複数のシミュレーションの実行順序を示す情報である実行順序情報を記憶し、
    ある前記シミュレーションが、当該シミュレーションの実行途中の時点であるチェックポイントに到達したことを契機として他の前記シミュレーションの実行制御を行い、
    第1の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に第2の前記シミュレーションを再実行させ、
    第2の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に前記第1のシミュレーションを再実行させ、
    前記第1のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定し、
    前記第2のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記シミュレータは、実行開始時に入力されるデータである入力データに基づき前記シミュレーションを実行して出力データを生成し、
    第1の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際、前記第1のシミュレーションが当該チェックポイントまでの実行途中に生成したデータである中間データを第2の前記シミュレーションに前記入力データとして入力して当該第2のシミュレーションを実行する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項2に記載の情報処理システムであって、
    前記実行順序情報において、前記第2のシミュレーションは、前記第1のシミュレーションに後続して実行するように設定されている
    ことを特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項に記載の情報処理システムであって、
    前記チェックポイントは、前記シミュレーションの実行結果が予め設定された目標値を満たさない場合に設定される
    ことを特徴とする情報処理システム。
  5. 請求項に記載の情報処理システムであって、
    前記シミュレーションの結果を評価する複数の評価項目、前記評価項目の夫々について設定された目標値、及び前記評価項目の夫々について設定された優先度を記憶し、
    前記優先度の高い前記評価項目についての前記シミュレーションの実行結果が優先して前記目標値を満たすように前記パラメータを再設定する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記チェックポイントは、時間の観点又は前記シミュレーションの状況の観点に基づき設定される
    ことを特徴とする情報処理システム。
  7. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記チェックポイントをユーザが設定するためのユーザインタフェースを有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  8. 通信可能に接続された複数のシミュレータの夫々が実行する複数のシミュレーションを連携して実行する情報処理システムの制御方法であって、
    前記情報処理システムが、
    前記複数のシミュレーションの実行順序を示す情報である実行順序情報を記憶するステップ、
    ある前記シミュレーションが、当該シミュレーションの実行途中の時点であるチェックポイントに到達したことを契機として他の前記シミュレーションの実行制御を行うステップ、
    第1の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に第2の前記シミュレーションを再実行させるステップ、
    第2の前記シミュレーションが前記チェックポイントに到達した際に前記第1のシミュレーションを再実行させるステップ、
    前記第1のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定するステップ、及び、
    前記第2のシミュレーションの前記再実行に際し、当該シミュレーションが実行時に用いるパラメータを再設定するステップ
    を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
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