JP7360833B2 - 電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電池に関する。
従来から、筐体に電解液が収容された電池では、電解液の漏出を抑制することが求められている。電解液の漏出を抑制する技術として、特許文献1には、電池用端子と筐体との間に2つのOリングを配置した電池が記載されている。この電池では、端子の外周面と筐体との間の隙間に第1のOリングを嵌め込むことで、端子の外周面と筐体との間をシールしている。また、端子を筐体に嵌め込んで端子のフランジ部と筐体との間に第2のOリングを挟み込むことで、端子のフランジ部と筐体との間をシールしている。
特開2012-138207号公報
特許文献1に記載された電池において、端子の外周面と筐体との間のシールは、第1のOリングにより行っているが、第1のOリングは、端子の外周面と筐体との間の隙間に嵌め込まれるだけであるため、端子の外周面と筐体との間のシールが十分でないという問題がある。このため、電解液の漏出を抑制する観点から、更なる改善の余地がある。
本発明の一側面は、電解液の漏出を抑制することができる電池を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電池は、貫通孔が形成された筐体と、貫通孔に挿通される棒部と貫通孔に挿通されないフランジ部とを有する導電棒と、筐体に対するフランジ部の反対側に配置されて、フランジ部を筐体側に引き寄せることにより導電棒を筐体に締結する締結部材と、導電棒が挿通されて、フランジ部及び締結部材の何れか一方と筐体との間に配置される、環状の第一シール部材と、を備え、第一シール部材は、第一シール部材の内周側に露出する弾性部材と、弾性部材の少なくとも一部を第一シール部材の外周側から保持する保持部材と、を有する。
この電池では、締結部材により導電棒が筐体に締結されると、第一シール部材は、フランジ部及び締結部材の何れか一方と筐体とにより圧縮される。このとき、第一シール部材では、弾性部材は、圧縮方向に圧縮されることで圧縮方向と直交する方向に伸びようとするが、保持部材が弾性部材の少なくとも一部を第一シール部材の外周側から保持することにより、半径方向外側への伸びが制限される。これにより、弾性部材は、半径方向内側に伸びて導電棒の棒部に圧接される。このため、締結部材の締結力により、導電棒のフランジ部と筐体との間のシールだけでなく、導電棒の棒部と筐体との間のシールも行うことができるため、電解液の漏出を抑制することができる。
フランジ部及び締結部材の何れか他方と筐体との間に配置される環状の第二シール部材を更に備え、第二シール部材は、第一シール部材の内周側に露出する弾性部材と、弾性部材の少なくとも一部を第一シール部材の外周側から保持する保持部材と、を有してもよい。
この電池では、締結部材により導電棒が筐体に締結されると、第二シール部材は、フランジ部及び締結部材の何れか他方と筐体とにより圧縮される。このとき、第二シール部材では、弾性部材は、圧縮方向に圧縮されることで圧縮方向と直交する方向に伸びようとするが、保持部材が弾性部材の少なくとも一部を第二シール部材の外周側から保持することにより、半径方向外側への伸びが制限される。これにより、弾性部材は、半径方向内側に伸びて導電棒の棒部に圧接される。このため、締結部材の締結力により、第二シール部材によっても、締結部材と筐体との間のシールだけでなく、導電棒の棒部と筐体との間のシールも行うことができるため、電解液の漏出を更に抑制することができる。
弾性部材は、非圧縮状態において保持部材から第一シール部材の中心軸線方向に突出する突出部を有してもよい。この電池では、締結部材による導電棒と筐体との締結力により、少なくとも第一シール部材の中心軸線方向における突出部の長さ分だけは、弾性部材が圧縮される。なお、弾性部材が突出部を有しなくても、保持部材が圧縮されることで、弾性部材が圧縮される。
保持部材は、弾性部材よりも高い弾性率を有してもよい。この電池では、保持部材が弾性部材よりも高い弾性率を有することで、圧縮された弾性部材を保持部材により適切に保持することができる。
保持部材は、金属製であってもよい。この電池では、保持部材が金属製であることで、圧縮された弾性部材を保持部材により適切に保持することができる。
棒部は、ネジ溝が形成されたネジ部を有し、締結部材は、ネジ部に締め付けられるナットであってもよい。この電池では、棒部のネジ部にナットである締結部材を締め付けることで、容易に導電棒を筐体に締結することができる。
ネジ部は、棒部の第一シール部材に対応する位置に設けられていなくてもよい。この電池では、ネジ部が棒部の第一シール部材に対応する位置に設けられていないため、弾性部材が棒部に隙間なく圧接される。これにより、電解液の漏出を更に抑制することができる。
ネジ部は、棒部の第一シール部材に対応する位置に設けられていてもよい。この電池では、ネジ部が棒部の第一シール部材に対応する位置に設けられているため、弾性部材と棒部との間に隙間が生じやすいが、この場合であっても、弾性部材が棒部に圧接されるため、電解液の漏出を抑制することができる。
フランジ部は、筐体の外側に配置されていてもよい。この電池では、フランジ部が筐体の外側に配置されているため、例えば、フランジ部に外部端子を接続するためのネジ穴を形成することができる。
電解液の漏出を抑制することができる。
図1は、実施形態の電池を示す正面図である。 図2は、導電棒付近の断面図である。 図3は、導電棒付近の分解断面図である。 図4(a)は、非圧縮状態の第一保持部材の平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すIVb-IVb線における断面図である。 図5(a)は、非圧縮状態の第一保持部材の平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すVb-Vb線における断面図である。 図6は、変形例の電池の導電棒付近の断面図である。 図7は、変形例の電池の導電棒付近の断面図である。 図8は、変形例の電池の導電棒付近の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一側面に係る電池の実施形態について説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1に示すように、本実施形態の電池1は、電極群2及び電解液(不図示)が収容された筐体3と、一対の導電棒4,4と、を備える。
電極群2は、例えば、セパレータを介して対向する正極及び負極によって構成されている。電極群2において、正極同士及び負極同士は、例えば、ストラップで連結されている。電池1がニッケル亜鉛電池(ニッケル亜鉛二次電池)である場合、例えば、正極にはニッケル電極が用いられ、負極には亜鉛電極が用いられる。電池1が空気亜鉛電池(ニッケル亜鉛二次電池)である場合、例えば、正極に空気極が用いられ、負極に亜鉛が用いられる。電池1が銀亜鉛電池(銀亜鉛二次電池)である場合、例えば、正極に銀電極が用いられ、負極に亜鉛が用いられる。
電解液は、例えば、溶媒及び電解質を含有している。電池1がニッケル亜鉛電池である場合、例えば、電解液には、水酸化カリウムが用いられる。また、電池1が空気亜鉛電池である場合、例えば、電解液には、水酸化カリウムが用いられる。また、電池1が銀亜鉛電池である場合、例えば、電解液には、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムが用いられる。
筐体3は、電極群2及び電解液を収容する電槽である。筐体3は、電極群2及び電解液を密封する。筐体3は、例えば、薄い箱状に形成されており、その内部に、電極群2及び電解液を収容する収容空間が形成されている。筐体3の内部に電極群2及び電解液を収容するために、製造段階の筐体3は、本体8と蓋9とに分けられている。そして、本体8に電極群2及び電解液を収容した後に、本体8に蓋9が溶着等により気密に接合されて、筐体3として一体化されている。本体8は、一方に開放された開口を有する箱状に形成されており、蓋9は、本体8の開口を塞ぐように、本体8に接合されている。蓋9には、一対の導電棒4,4を挿通するための一対の貫通孔10,10が形成されている。蓋9の一対の導電棒4.4が形成されている部分は、略平板状に形成されている。
一対の導電棒4,4は、電極群2から電気を取り出すための出力端子である。一方の導電棒4は、筐体3の蓋9に形成された一方の貫通孔10に挿通されて、電極群2の正極に電気的に接続されている。他方の導電棒4は、筐体3の蓋9に形成された他方の貫通孔10に挿通されて、電極群2の負極に電気的に接続されている。一対の導電棒4,4は、導電性を有していればよく、例えば、金属棒、炭素棒等とすることができる。なお、一対の導電棒4,4は、互いに同一の構成であるため、以下では、特に双方を示す場合を除き、一方の導電棒4を代表して説明する。
図1~図3に示すように、導電棒4は、棒部11と、フランジ部12と、を有している。棒部11は、棒状に延びる部位である。フランジ部12は、棒部11に隣接されて、棒部11に対して拡径化された部位である。フランジ部12は、例えば、円柱状に形成されている。棒部11の外径は、貫通孔10の内径よりも小さく、フランジ部12の外径は、貫通孔10の内径よりも大きい。このため、棒部11は、貫通孔10に挿通可能であるが、フランジ部12は、貫通孔に挿通不能である。そして、フランジ部12が筐体3の外側に配置されるように、棒部11が蓋9の貫通孔10に挿通されている。
棒部11には、ネジ部13と、円筒部14と、が形成されている。ネジ部13は、外周面にネジ溝が形成された部位であり、棒部11のフランジ部12とは反対側の先端部に形成されている。円筒部14は、外周面にネジ溝が形成されていない部位であり、棒部11のフランジ部12に隣接する位置に形成されている。フランジ部12のネジ部13とは反対側の面には、導電棒4の軸線方向に延びるネジ穴15が形成されている。ネジ穴15には、例えば、外部端子等がねじ込まれる。なお、電池1の出力端子は、導電棒4単体で構成されてもよく、導電棒4とネジ穴15にねじ込まれた外部端子等とにより構成されてもよい。
導電棒4は、締結部材5により筐体3の蓋9に締結されている。締結部材5は、蓋9に対するフランジ部12の反対側に配置されて、フランジ部12を蓋9側に引き寄せることにより導電棒4を蓋9に締結する。本実施形態では、締結部材5は、筐体3の内側に配置されたナットである。つまり、締結部材5は、筐体3の内側において、導電棒4のネジ部13に締め付けられている。そして、締結部材5は、ネジ部13に締め付けられることで、フランジ部12を蓋9側に引き寄せて、導電棒4を蓋9(筐体3)に締結する。
なお、締結部材5は、蓋9に対するフランジ部12の反対側に配置されて、フランジ部12を蓋9側に引き寄せることにより導電棒4を蓋9に締結することができれば、如何なる部材であってもよい。例えば、蓋9に対するフランジ部12の反対側において、導電棒4をクランプしてバネ等の付勢部材により蓋9を押圧するクランプ部材(不図示)、蓋9に対するフランジ部12の反対側において、導電棒4が蓋9を押圧した状態で導電棒4を保持するネジ又はリベット等も、締結部材5として用いることができる。
電池1では、更に、フランジ部12と蓋9との間に、シール部材6が配置されており、締結部材5と蓋9との間に、シール部材7が配置されている。シール部材6は、棒部11の円筒部14に対応する位置に配置されており、シール部材7は、棒部11のネジ部13に対応する位置に配置されている。つまり、ネジ部13は、棒部11のシール部材6に対応する位置に設けられておらず、棒部11のシール部材7に対応する位置に設けられている。
図2~図4に示すように、シール部材6は、環状に形成されており、導電棒4の棒部11が挿通されている。シール部材6は、例えば、円環状とすることができる。そして、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されることで、シール部材6は、フランジ部12と蓋9との間をシールするとともに、棒部11の外周面と蓋9との間をシールする。
シール部材6は、弾性部材21と、保持部材22と、を有する。弾性部材21は、シール部材6の内周側に露出する部材である。保持部材22は、弾性部材21の少なくとも一部をシール部材6の外周側から保持する部材である。保持部材22の少なくとも一部は、弾性部材21の少なくとも一部の外周側に配置されている。そして、弾性部材21は、締結部材5による導電棒4と蓋9との締結力、つまり、導電棒4に作用する軸力により、フランジ部12の蓋9側の面と蓋9のフランジ部12側の面とに押圧されて、シール部材6の中心軸線A方向に圧縮される。これにより、弾性部材21は、フランジ部12と蓋9との間をシールするとともに、棒部11の外周面と蓋9との間をシールする。なお、中心軸線A方向は、弾性部材21の圧縮方向でもある。
具体的に説明すると、非圧縮状態の弾性部材21は、円環状に形成されており、中心軸線Aに沿う断面において、外周面よりも内周面の方が大きい台形に形成されている。保持部材22は、円環状に形成されており、中心軸線Aに沿う断面(図4(b)の断面)において、外周面と内周面とが同じ大きさの矩形に形成されている。そして、弾性部材21の外周面と保持部材22の内周面とが接合されている。これにより、保持部材22は、弾性部材21の外周側に配置されている。なお、中心軸線Aに沿う断面において、保持部材22の外周面及び内周面は、弾性部材21の外周面と同じ大きさであってもよく、弾性部材21の外周面より大きくてもよく、弾性部材21の外周面より小さくてもよい。
弾性部材21は、非圧縮状態において保持部材22から中心軸線A方向に突出する突出部23を有する。具体的には、弾性部材21は、非圧縮状態において保持部材22から中心軸線A方向における一方側に突出する突出部23と、非圧縮状態において保持部材22から中心軸線A方向における他方側に突出する突出部23と、を有する。このため、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されると、少なくとも中心軸線A方向における突出部23,23の長さ分だけは、弾性部材21が中心軸線A方向に圧縮される。なお、保持部材22が中心軸線A方向に圧縮されることで、弾性部材21が中心軸線A方向に更に圧縮される。
弾性部材21は、電解液に対する耐性を有する素材により形成することができる。弾性部材21の素材としては、例えば、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)を用いることができる。保持部材22は、弾性部材21よりも高い弾性率を有する素材により形成することができる。保持部材22の素材としては、例えば、錆に対する耐性及び電解液に対する耐性に優れる観点から、SUSを用いることができる。
図2,図3及び図5に示すように、シール部材7は、環状に形成されており、導電棒4の棒部11が挿通されている。シール部材7は、例えば、円環状とすることができる。そして、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されることで、シール部材7は、フランジ部12と蓋9との間をシールするとともに、棒部11の外周面と蓋9との間をシールする。
シール部材7は、弾性部材25と、保持部材26と、を有する。弾性部材25は、シール部材7の内周側に露出する部材である。保持部材26は、弾性部材25の少なくとも一部をシール部材7の外周側から保持する部材である。保持部材26の少なくとも一部は、弾性部材25の少なくとも一部の外周側に配置されている。そして、弾性部材25は、締結部材5により導電棒4と蓋9との締結力、つまり、導電棒4に作用する軸力により、締結部材5の蓋9側の面と蓋9の締結部材5側の面とに押圧されて、シール部材7の中心軸線B方向に圧縮される。これにより、弾性部材25は、締結部材5と蓋9との間をシールするとともに、棒部11と蓋9との間をシールする。なお、中心軸線B方向は、弾性部材25の圧縮方向でもある。
具体的に説明すると、非圧縮状態の弾性部材25は、円環状に形成されており、中心軸線Bに沿う断面において、外周面よりも内周面の方が大きい略台形に形成されている。保持部材26は、円環状に形成されており、中心軸線Bに沿う断面(図5(b)の断面)において、L字状に形成されている。保持部材26は、内周面側からシール部材7の半径方向外側に延びる円板状の第一面部26Aと、第一面部26Aの外周面側の周端縁から中心軸線B方向に折れ曲がる円筒状の第二面部26Bと、によりL字状に形成されている。そして、弾性部材25の外周面の少なくとも一部が第二面部26Bに覆われるとともに弾性部材25の中心軸線B方向における一方側の面(図5では下側の面)の少なくとも一部が第一面部26Aに覆われるように、弾性部材25と保持部材26とが接合されている。これにより、保持部材26の第二面部26Bは、弾性部材21の外周側に配置されている。なお、中心軸線Bに沿う断面において、保持部材26の第二面部26Bは、弾性部材25の外周面と同じ大きさであってもよく、弾性部材25の外周面より大きくてもよく、弾性部材25の外周面より小さくてもよい。
弾性部材25は、非圧縮状態において保持部材26から中心軸線B方向に突出する突出部27を有する。具体的には、弾性部材25は、非圧縮状態において保持部材26から中心軸線B方向における第一面部25Aの反対側に突出する突出部27を有する。このため、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されると、少なくとも中心軸線B方向における突出部27の長さ分だけは、弾性部材25が中心軸線B方向に圧縮する。
弾性部材25は、電解液に対する耐性を有する素材により形成することができる。弾性部材25の素材としては、例えば、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)を用いることができる。保持部材26は、弾性部材25よりも高い弾性率を有する素材により形成することができる。保持部材26の素材としては、例えば、錆に対する耐性及び電解液に対する耐性に優れる観点から、SUSを用いることができる。
なお、シール部材6の弾性部材21とシール部材7の弾性部材25とは、同じ素材により形成されていてもよく、異なる素材により形成されていてもよい。また、シール部材6の保持部材22とシール部材7の保持部材26とは、同じ素材により形成されていてもよく、異なる素材により形成されていてもよい。
そして、図1~図3に示すように、電池1では、導電棒4の棒部11が、シール部材6、蓋9及びシール部材7に、この順で挿通された状態で、棒部11のネジ部13に締結部材5が締め付けられている。これにより、導電棒4が貫通孔10に挿通された状態で、導電棒4が蓋9に締結されている。そして、シール部材6の弾性部材21は、締結部材5による導電棒4と蓋9との締結力、つまり、導電棒4に作用する軸力により、中心軸線A方向に圧縮されて、フランジ部12、蓋9、及び円筒部14に圧接されている。これにより、フランジ部12と蓋9との間がシールされるとともに、円筒部14と蓋9との間がシールされている。また、シール部材7の弾性部材25は、締結部材5による導電棒4と蓋9との締結力、つまり、導電棒4に称する軸力により、中心軸線B方向に圧縮されて、締結部材5、蓋9、及びネジ部13に圧接されている。これにより、締結部材5と蓋9との間がシールされるとともに、ネジ部13と蓋9との間がシールされている。
このように、本実施形態に係る電池1では、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されると、シール部材6は、フランジ部12と蓋9とにより圧縮される。このとき、シール部材6では、弾性部材21は、中心軸線A方向に圧縮されることでシール部材6の半径方向における内側及び外側の双方に伸びようとするが、保持部材22が弾性部材21の少なくとも一部をシール部材6の外周側から保持することにより、半径方向外側への伸びが制限される。これにより、弾性部材21は、半径方向内側に伸びて導電棒4の棒部11に圧接される。このため、締結部材5の締結力により、導電棒4のフランジ部12と蓋9との間のシールだけでなく、導電棒4の棒部11と蓋9との間のシールも行うことができるため、電解液の漏出を抑制することができる。
また、締結部材5により導電棒4が蓋9に締結されると、シール部材7は、締結部材5と蓋9とにより圧縮される。このとき、シール部材7では、弾性部材25は、中心軸線B方向に圧縮されることでシール部材7の半径方向における内側及び外側の双方に伸びようとするが、保持部材26が弾性部材25の少なくとも一部をシール部材7の外周側から保持することにより、半径方向外側への伸びが制限される。これにより、弾性部材25は、半径方向内側に伸びて導電棒4の棒部11に圧接される。このため、締結部材5の締結力により、シール部材7によっても、締結部材5と蓋9との間のシールだけでなく、導電棒4の棒部11と蓋9との間のシールも行うことができるため、電解液の漏出を更に抑制することができる。
また、締結部材5による導電棒4と蓋9との締結力により、シール部材6では、少なくとも中心軸線A方向における突出部23の長さ分だけは、弾性部材21が圧縮され、シール部材7では、少なくとも中心軸線B方向における突出部27の長さ分だけは、弾性部材25が圧縮される。
また、保持部材22が弾性部材21よりも高い弾性率を有することで、圧縮された弾性部材21を保持部材22により適切に保持することができる。同様に、保持部材22が弾性部材21よりも高い弾性率を有するため、圧縮された弾性部材21を保持部材22により適切に保持することができる。
また、保持部材22が金属製であることで、圧縮された弾性部材を保持部材により適切に保持することができる。
また、棒部11のネジ部13にナットである締結部材5を締め付けることで、容易に導電棒4を蓋9に締結することができる。
また、ネジ部13が棒部11のシール部材6に対応する位置に設けられていないため、弾性部材21が棒部11に隙間なく圧接される。これにより、電解液の漏出を更に抑制することができる。一方、ネジ部13が棒部11のシール部材7に対応する位置に設けられているため、弾性部材25と棒部11との間に隙間が生じやすいが、この場合であっても、弾性部材25が棒部11に圧接されるため、電解液の漏出を抑制することができる。
また、フランジ部12が蓋9の外側に配置されているため、例えば、フランジ部12に外部端子を接続するためのネジ穴15を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、上記実施形態では、第一シール部材及び第二シール部材の具体的な構造について説明したが、第一シール部材及び第二シール部材のそれぞれは、内周側に露出する弾性部材と、弾性部材の少なくとも一部を外周側から保持する保持部材と、を有するものであれば、如何なる構造であってもよい。
また、シール部材6及びシール部材7の二つのシール部材を備えるものとして説明したが、例えば、図6に示す電池1Aのように、締結部材5と蓋9との間に配置されるシール部材7を備えないものとしてもよく、図7に示す電池1Bのように、フランジ部12と蓋9との間に配置されるシール部材6を備えないものとしてもよい。また、シール部材6とシール部材7とを入れ替えて、フランジ部12と蓋9との間にシール部材7を配置し、締結部材5と蓋9との間にシール部材6を配置してもよい。
また、上記実施形態では、導電棒4のフランジ部12が筐体3の外側に配置され、締結部材5が筐体の内側に配置されるものとして説明したが、例えば、図8に示す電池1Cのように、導電棒31のフランジ部34が筐体3の内側に配置され、締結部材32が筐体3の外側に配置されるものであってもよい。
図8に示す電池1Cは、筐体3と、一対の導電棒31,31と、一対の締結部材32,32と、を備える。導電棒31は、棒部33と、フランジ部34と、を有している。棒部33には、ネジ部35と、円筒部36と、が形成されている。そして、フランジ部34が筐体3の外側に配置されるように、棒部33が蓋9の貫通孔10に挿通されている。また、電池1Cでは、フランジ部34と蓋9との間に、シール部材6が配置されており、締結部材32と蓋9との間に、Oリング37が配置されている。このように構成される場合であっても、シール部材6の弾性部材21(図3参照)が導電棒31の棒部33に圧接されることで、導電棒31のフランジ部34と蓋9との間のシールだけでなく、導電棒31の棒部33と蓋9との間のシールも行うことができるため、電解液の漏出を抑制することができる。
また、上記実施形態では、ネジ部13は、棒部11のシール部材6に対応する位置に設けられておらず、棒部11のシール部材7に対応する位置に設けられているものとして説明したが、ネジ部13は、棒部11のシール部材6に対応する位置に設けられていてもよく、また、棒部11のシール部材7に対応する位置に設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態では、棒部11は、ネジ部13及び円筒部14を有するものとして説明したが、ネジ部13又は円筒部14の何れか一方を有しないものとしてもよい。
1…電池、1A…電池、1B…電池、1C…電池、2…電極群、3…筐体、4…導電棒、5…締結部材、6…シール部材(第一シール部材、第二シール部材)、7…シール部材(第一シール部材、第二シール部材)、9…蓋、10…貫通孔、11…棒部、12…フランジ部、13…ネジ部、14…円筒部、15…ネジ穴、21…弾性部材、22…保持部材、23…突出部、25…弾性部材、25A…第一面部、26…保持部材、26A…第一面部、26B…第二面部、27…突出部、31…導電棒、32…締結部材、33…棒部、34…フランジ部、35…ネジ部、36…円筒部、37…Oリング、A…中心軸線、B…中心軸線。

Claims (9)

  1. 貫通孔が形成された筐体と、
    前記貫通孔に挿通される棒部と前記貫通孔に挿通されないフランジ部とを有する導電棒と、
    前記筐体に対する前記フランジ部の反対側に配置されて、前記フランジ部を前記筐体側に引き寄せることにより前記導電棒を前記筐体に締結する締結部材と、
    前記導電棒が挿通されて、前記フランジ部及び前記締結部材の何れか一方と前記筐体との間に配置される、環状の第一シール部材と、を備え、
    前記第一シール部材は、前記第一シール部材の内周側に露出する弾性部材と、前記弾性部材の少なくとも一部を前記第一シール部材の外周側から保持する保持部材と、を有し、
    前記弾性部材と前記保持部材とが接合されており、
    前記第一シール部材の前記弾性部材は、非圧縮状態において前記第一シール部材の前記保持部材から前記第一シール部材の中心軸線方向に突出する突出部を有する、
    電池。
  2. 貫通孔が形成された筐体と、
    前記貫通孔に挿通される棒部と前記貫通孔に挿通されないフランジ部とを有する導電棒と、
    前記筐体に対する前記フランジ部の反対側に配置されて、前記フランジ部を前記筐体側に引き寄せることにより前記導電棒を前記筐体に締結する締結部材と、
    前記導電棒が挿通されて、前記フランジ部及び前記締結部材の何れか一方と前記筐体との間に配置される、環状の第一シール部材と、を備え、
    前記第一シール部材は、前記第一シール部材の内周側に露出する弾性部材と、前記弾性部材の少なくとも一部を前記第一シール部材の外周側から保持する保持部材と、を有し、
    前記保持部材は、内周面側から前記第一シール部材の半径方向外側に延びる円板状の第一面部と、前記第一面部の外周面側の周端縁から前記第一シール部材の中心軸線方向に折れ曲がる円筒状の第二面部と、を有し、
    前記第一シール部材の前記弾性部材は、非圧縮状態において前記第一シール部材の前記保持部材から前記第一シール部材の中心軸線方向に突出する突出部を有する、
    電池。
  3. 前記フランジ部及び前記締結部材の何れか他方と前記筐体との間に配置される環状の第二シール部材を更に備え、
    前記第二シール部材は、前記第シール部材の内周側に露出する弾性部材と、前記弾性部材の少なくとも一部を前記第シール部材の外周側から保持する保持部材と、を有する、
    請求項1又は2に記載の電池。
  4. 前記第一シール部材の前記保持部材は、前記第一シール部材の前記弾性部材よりも高い弾性率を有する、
    請求項1~3の何れか一項に記載の電池。
  5. 前記第一シール部材の前記保持部材は、金属製である、
    請求項1~4の何れか一項に記載の電池。
  6. 前記棒部は、ネジ溝が形成されたネジ部を有し、
    前記締結部材は、前記ネジ部に締め付けられるナットである、
    請求項1~5の何れか一項に記載の電池。
  7. 前記ネジ部は、前記棒部の前記第一シール部材に対応する位置に設けられていない、
    請求項6に記載の電池。
  8. 前記ネジ部は、前記棒部の前記第一シール部材に対応する位置に設けられている、
    請求項6に記載の電池。
  9. 前記フランジ部は、前記筐体の外側に配置されている、
    請求項1~8の何れか一項に記載の電池。
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