JP7360362B2 - 建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法 - Google Patents

建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法 Download PDF

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Description

本発明は、間隔をあけて配設される2つの建材を連結するための連結装置、その連結構造及びその連結方法に係り、例えば、開き戸装置や引き戸装置等の装置側建材となっているドア枠等の開口枠を躯体に配置する際に、この開口枠と躯体側建材を連結するために用いることができるものである。
下記の特許文献1には、間隔をあけて配設される2つの建材を、複数の連結部材により連結することが示されており、これらの連結部材は、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設されているとともに、2つの建材の間隔の方向に対する傾きが異なってこれらの建材に架け渡されている。
特開2020-7748号公報
これによると、2つの建材を、複数の連結部材により、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に不動状態にして連結することができ、このように不動状態にして2つの建材を連結することができる特許文献1の技術では、それぞれの連結部材の長さ寸法は同じになっている。
本発明の目的は、2つの建材を連結するための複数の連結部材のうち、一部の連結部材の長さ寸法を短縮できて、材料の削減を達成できるようになる建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法を提供するところにある。
本発明に係る建材の連結装置は、間隔をあけて配設される2つの建材を連結するために、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設され、かつ前記間隔の方向に対する傾きが異なっている複数の連結部材を備えて構成されている建材の連結装置において、前記複数の連結部材には、前記一方の建材に接続された接続部と、前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっている第1連結部材と、前記一方の建材に接続された接続部と、前記他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっている第2連結部材とがあり、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度が、前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
このため、本発明に係る建材の連結装置において、2つの建材を連結する複数の連結部材には、第1連結部材と第2連結部材があり、2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度は、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっているため、2つの建材を、これらの第1連結部材と第2連結部材により、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に不動状態にして連結することができ、また、第1連結部材では、2つの建材のうちの一方の建材に接続された接続部と、2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっているが、第2連結部材では、一方の建材に接続された接続部と、他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっているため、この第2連結部材の長さ寸法を第1連結部材の長さ寸法よりも短縮することができ、これにより、材料の削減を達成して2つの建材を連結できるようになる。
なお、上述のように2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくすることは、これらの第1連結部材及び第2連結部材についての2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を同じにして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を互いに逆の方向にして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度を0度にして行ってもよい。
また、前述したように第1連結部材では、2つの建材のうちの一方の建材に接続された接続部と、2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっているとともに、第2連結部材では、一方の建材に接続された接続部と、他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっていて、2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度が、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっていれば、第1連結部材及び第2連結部材を、任意の形状や構造のものとすることができる。
その一例は、第1連結部材及び第2連結部材のそれぞれを、細長の板状のものとすることであり、他の例は、第1連結部材と第2連結部材のうち、少なくとも一方の連結部材を、それぞれの長さ方向の両端部が2つの建材に達していて、前記一方の建材の厚さ方向に離れて2個設けられている連結部と、これらの連結部に架け渡されていて、これらの連結部材同士を結合している架け渡し部とを有するものとすることである。
これらのうち、後者によると、第1連結部材と第2連結部材のうち、少なくとも一方の連結部材は、それぞれの長さ方向の両端部が2つの建材に達していて、前記一方の建材の厚さ方向に離れている2個の連結部と、これらの連結部に架け渡された架け渡し部とを有するものとなるため、この連結部材の強度は大きくなり、これにより、2つの建材を大きな強度により連結することができるようになる。
また、以上の本発明に係る建材の連結装置において、第1連結部材及び第2連結部材と前記一方の建材とを接続することや、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とを接続することは、任意の接続形式で行うことができ、例えば、溶接によって接続してもよく、あるいは、ビスやリベット等の結合具で接続してもよく、あるいは、第1連結部材及び第2連結部材と前記一方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの一方で行い、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの他方で行うようにしてもよい。また、上述の接続を係止や、係合、引っ掛け等により行ってもよい。
本発明に係る建材の連結構造は、間隔をあけて配設される2つの建材が、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設されている複数の連結部材により連結されているとともに、前記複数の連結部材が、前記間隔の方向に対する傾きが異なって前記2つの建材に架け渡されている建材の連結構造において、前記複数の連結部材には、それぞれの一方の端部が前記一方の建材に接続され、それぞれの他方の端部が前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された第1連結部材と第2連結部材とがあり、前記第1連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、前記第1連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法は、前記第2連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、前記第2連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法よりも大きくなっており、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度が、前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
このため、本発明に係る建材の連結構造において、間隔をあけて配設される2つの建材は、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設されている第1連結部材及び第2連結部材を含む複数の連結部材により連結されているとともに、2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度は、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっているため、2つの建材を、これらの第1連結部材と第2連結部材により、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に不動状態にして連結することができる。また、第1連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、第1連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法は、第2連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、第2連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法よりも大きくなっているため、第1連結部材の長さ寸法よりも第2連結部材の長さ寸法は短くなっており、これにより、第2連結部材の長さ寸法を短縮でき、その分だけ材料の削減を達成して、2つの建材を連結できるようになる。
この建材の連結構造においても、上述のように2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくすることは、これらの第1連結部材及び第2連結部材についての2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を同じにして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を互いに逆の方向にして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度を0度にして行ってもよい。
さらに、本発明に係る建材の連結構造においても、第1連結部材及び第2連結部材と前記一方の建材とを接続することや、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とを接続することは、任意の接続形式で行うことができ、例えば、溶接によって接続してもよく、あるいは、ビスやリベット等の結合具で接続してもよく、あるいは、第1連結部材及び第2連結部材と前記一方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの一方で行い、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの他方で行うようにしてもよい。また、上述の接続を係止や、係合、引っ掛け等により行ってもよい。
また、本発明に係る建材の連結構造において、第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材と接続された前記接続部を、この一方の建材に設けられた中心軸を中心に第1連結部材及び第2連結部材が回動自在となった回動式接続部としてもよい。
そして、このように第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材と接続された前記接続部を、この一方の建材に設けられた中心軸を中心に第1連結部材及び第2連結部材が回動自在となった回動式接続部とする場合には、第1連結部材及び第2連結部材における前記他方の建材と接続された前記接続部を、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とが結合具により結合された結合式接続部としてもよい。
これによると、前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、第1連結部材及び第2連結部材を回動式接続部を中心に回動させて、これらの第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とを前記結合具により結合するという作業を実施することができるようになる。
なお、このように前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とを結合具により結合するための作業を実施できるようにするためには、前記結合具を、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とのうち、少なくとも前記他方の建材をねじ切り孔加工するねじ切り孔加工結合具とすることが好ましい。
これによると、前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、上述したように2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくして、第1連結部材及び第2連結部材を前記他方の建材に接続するための作業を、ねじ切り孔加工結合具によって前記他方の建材の任意の箇所にねじ切り孔加工を行うことによって実施できるようになる。
本発明に係る建材の連結方法は、間隔をあけて配設される2つの建材を、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設され、かつ前記間隔の方向に対する傾きが異なっている複数の連結部材により建材の連結方法において、前記複数の連結部材には、前記一方の建材に接続された接続部と、前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっている第1連結部材と、前記一方の建材に接続された接続部と、前記他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっている第2連結部材とがあり、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における一方の端部を前記一方の建材に接続するための第1作業工程と、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における他方の端部を前記他方の建材に接続するとともに、この接続を、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度を前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくして行うための第2作業工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
このため、本発明に係る建材の連結方法では、第1作業工程の後に実施される第2作業工程において、第1連結部材及び前記第2連結部材における他方の端部を前記他方の建材に接続する作業は、2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくして行われるため、2つの建材を、これらの第1連結部材と第2連結部材により、2つの建材の間隔の方向と、2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に不動状態にして連結することができる。また、第1連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部と前記他方の建材に接続された前記他方の端部との間の寸法は大きくて、第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部と記他方の建材に接続された前記他方の端部との間の寸法は小さいため、第1連結部材の長さ寸法よりも第2連結部材の長さ寸法を短くすることができ、これにより、その分だけ材料の削減を達成して、2つの建材を連結できるようになる。
また、この建材の連結方法においても、上述のように2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくすることは、これらの第1連結部材及び第2連結部材についての2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を同じにして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する傾き方向を互いに逆の方向にして行ってもよく、あるいは、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度を0度にして行ってもよい。
さらに、本発明に係る建材の連結方法の第1作業工程においても、第1連結部材及び第2連結部材の一方の端部と前記一方の建材とを接続することや、第2作業工程において、第1連結部材及び第2連結部材の他方の端部と前記他方の建材とを接続することは、任意の接続形式で行うことができ、例えば、溶接によって接続してもよく、あるいは、ビスやリベット等の結合具で接続してもよく、あるいは、第1連結部材及び第2連結部材と前記一方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの一方で行い、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材との接続を、溶接と結合具のうちの他方で行うようにしてもよい。また、上述の接続形式を係止や、係合、引っ掛け等によるものとしてもよい。
また、本発明に係る建材の連結方法において、第1作業工程の後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための作業を実施し、この後に、第2作業工程を実施するようにしてもよい。
そして、このように第1作業工程の後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための作業を実施し、この後に、第2作業工程を実施するようにする場合には、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を、第1連結部材及び第2連結部材を前記他方の建材に当接させるまで行うようにしてもよい。
これによると、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を、第1連結部材及び第2連結部材が前記他方の建材に当接するまで行えばよいため、この作業を容易に実施できるようになる。
なお、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための回動構造は、任意の構造によるものでよく、その一例は、第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続される前記一方の端部に、これらの第1連結部材及び第2連結部材の回動中心部となる突起を形成し、この突起を、前記一方の建材に設けられた突起受け部に挿入することにより、第1連結部材及び第2連結部材を突起を中心に前記他方の建材側へ回動可能とすることである。
また、上述のように第1作業工程の後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための作業を実施し、この後に、第2作業工程を実施するようにする場合には、第1連結部材及び第2連結部材を、前記一方の建材に設けられた軸受け部材により支持された中心軸を中心に回動自在とすることにより、第1作業工程を、第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の端部に形成された孔に中心軸を挿通させる作業工程とし、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を、第1連結部材及び第2連結部材を、中心軸を中心に前記他方の建材側へ回動させる作業としてもよい。
そして、このようにする場合においては、第1作業工程と、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業との間に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材を中心軸を中心に前記一方の建材側へ回動させることによって前記軸受け部材で受けさせることにより、これらの第1連結部材及び第2連結部材の姿勢を前記一方の建材側へ傾いた姿勢とする作業を行い、この後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を実施するようにしてもよい。
これによると、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業は、これらの第1連結部材及び第2連結部材を中心軸を中心に前記一方の建材側へ回動させることにより、第1連結部材及び第2連結部材を軸受け部材で受けさせた後に行えばよいため、第1連結部材及び第2連結部材に影響されることなく、例えば、前記一方の建材を他方の建材に対して配置するための作業等を容易に行えるようになる。
また、本発明に係る建材の連結方法において、前述したように第1作業工程の後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を実施し、この後に、第2作業工程を実施するようにする場合には、第2作業工程において、第1連結部材及び第2連結部材における前記他方の端部を前記他方の建材に接続することを、結合具により、第1連結部材及び第2連結部材における前記他方の端部と前記他方の建材とを結合することによって実施するようにしてもよい。
これによると、前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、第1連結部材及び第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させて、これらの第1連結部材及び第2連結部材の前記他方の端部と前記他方の建材とを前記結合具により結合するという作業を実施することができようになる。
なお、このように前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、第1連結部材及び第2連結部材の前記他方の端部と前記他方の建材とを結合具により結合するための作業を実施できるようにするためには、この結合具を、第1連結部材及び第2連結部材と前記他方の建材とのうち、少なくとも前記他方の建材をねじ切り孔加工するねじ切り孔加工結合具とすることが好ましい。
これによると、前記一方の建材と前記他方の建材との間の間隔を調整した後に、上述したように2つの建材の間隔の方向に対する第1連結部材の傾き角度を、2つの建材の間隔の方向に対する第2連結部材の傾き角度よりも大きくして、第1連結部材及び第2連結部材の前記他方の端部を前記他方の建材に接続するための作業を、ねじ切り孔加工結合具によって前記他方の建材の任意の箇所にねじ切り孔加工を行うことによって実施できるようになる。
以上説明した本発明に係る建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法により連結される2個の建材は、任意の建材でよく、これらの建材の一例は、壁等の躯体側の建材と、この建材と左右方向に対向して配置される開口枠とであり、この開口枠は、開き戸装置のためのドア枠でもよく、引き戸装置のための開口枠でもよく、壁に形成される通行用開口部のための開口枠でもよく、内部に配置された部材が嵌め殺しとなっている嵌め殺し式開口枠でもよく、窓等のためのサッシ枠等でもよく、また、2つの建材のうち、1つの建材は、通常時はドア枠から開けられている防火扉を収納するための戸袋等でもよい。また、本発明に係る建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法は、建物の中間柱を含む柱や、梁、横桟、面材等の2個の建材を連結するためにも用いることができ、適用する建材は任意である。
また、本発明に係る建材の連結装置、その連結構造及びその連結方法は、建物等の構造物に新設される建材に適用できるとともに、改修される建材にも適用することができる。
本発明によると、2つの建材を連結するための複数の連結部材のうち、一部の連結部材の長さ寸法を短縮できて、材料の削減を達成できるようになるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建材の連結装置が適用されている開き戸装置を示す全体正面図である。 図2は、開き戸装置側の建材となっているドア枠を示す全体正面図である。 図3は、連結装置を構成する第1連結部材と第2連結部材により、ドア枠と、躯体側の建材となっている補強部材とが、この補強部材に取り付けられている補助部材を介して連結されている構造を示す全体正面図である。 図4は、図3のS4-S4線断面図である。 図5は、図3のS5-S5線断面図である。 図6は、図4のS6-S6線断面図である。 図7は、第1連結部材と第2連結部材により、ドア枠を構成する上枠部材と、この上枠部材と上下に対向する躯体側の建材となっている補強部材とが、この補強部材に取り付けられている補助部材を介して連結されている構造を示す図である。 図8は、第1連結部材を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は背面図である。 図9は、荷重が作用したときの第1連結部材を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 図10は、第2連結部材を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は背面図である。 図11は、荷重が作用したときの第2連結部材を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 図12は、図6で示されている第1連結部材及び第2連結部材が中心軸を中心に補強部材側へ回動される以前において、これらの第1連結部材及び第2連結部材がドア枠の側枠部材に設けられた軸受け部材に受けられた姿勢となっているときを示す図6と同様の図である。 図13は、図7で示されている第1連結部材及び第2連結部材が中心軸を中心に補強部材側へ回動される以前において、これらの第1連結部材及び第2連結部材が上枠部材に設けられた軸受け部材に受けられた姿勢となっているときを示す図7と同様の図である。 図14は、図12の第1連結部材を補強部材側へ回動させた後に、この第1連結部材を補助部材に結合具により結合することを示す図4と同様の図である。 図15は、図12の第2連結部材を補強部材側へ回動させた後に、この第2連結部材を補助部材に結合具により結合することを示す図5と同様の図である。 図16は、第1連結部材が被係止部材となっている中心軸に係止したときを示す拡大断面図である。 図17は、第2連結部材が被係止部材となっている中心軸に係止したときを示す拡大断面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、開き戸装置の全体正面図が示されている。この開き戸装置は、開き戸1がドア枠2にヒンジ3を中心に回動自在に取り付けられて構成され、ドア枠2は、建物躯体である壁4に形成された開口部4Aの内側に配置されている。図2には、開き戸1が取り付けられる以前のドア枠2が示されている。この図2に示されているように、ドア枠2は、内側が開き戸1により開閉される出入口11となっている開口枠であり、本実施形態のドア枠2は四方枠となっているため、このドア枠2は、左右の側枠部材2A,2Bと、上枠部材2Cと、沓摺部材である下枠部材2Dとからなり、これらの枠部材2A,2B,2C,2Dは予め工場で溶接接合されて、開き装置が設置される建物等の構築物の建築現場に搬送されるものとなっている。
なお、ドア枠2は、下枠部材2Dが存在しない三方枠でもよい。
図3には、図1及び図2で示されている壁4へのドア枠2の配置状態が示されており、図4は、図3のS4-S4線断面であり、図5は、図3のS5-S5線断面である。図1及び図2で示されている壁4は、図4及び図5に示されているように、芯部材5の表裏両面に石膏ボード等の面材6を止着することにより形成され、建物躯体となっているこの壁4に設けられた図1及び図2の開口部4Aの内側にドア枠2が配置されている。図3には、壁4の内部に多数設けられている芯部材5のうち、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bと左右方向に対向する箇所において、縦方向が長さ方向となって配置されている芯部材5A,5Bと、ドア枠2の上枠部材2Cと上下方向に対向する箇所において、左右方向が長さ方向となって配置されている芯部材5Cとが示されている。
壁4の開口部4Aの内側にドア枠2を配置する作業を行う以前において、芯部材5A,5B,5Cには、図3~図5で示す補強部材7が予め結合されている。また、これらの補強部材7ごとに補助部材8が図4及び図5の止着具9により取り付けられている。
以上において、芯部材5、補強部材7及び補助部材8は、建物躯体となっている壁4側の部材となっているため、これらの芯部材5、補強部材7及び補助部材8は、躯体側建材である。これに対して開き戸1及びドア枠2は、壁4に設置される開き戸装置側の部材であるため、これらの開き戸1及びドア枠2は、開き戸装置側建材となっている。
図3には、壁4の開口部4Aの内側にドア枠2を配置する作業を行った後に、ドア枠2を連結具20により補強部材7に補助部材8を介して連結している状態が示されている。このようにドア枠2を補強部材7に補助部材8を介して連結するための連結具20は、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bと上枠部材2Cのそれぞれについて、複数個配置されている。また、連結具20には、第1連結部材21を備えて構成された第1連結具20Aと、第2連結部材22を備えて構成された第2連結具20Bとがあり、これらの第1連結具20Aと第2連結具20Bは、左右の側枠部材2A,2Bと上枠部材2Cのそれぞれについて、これらの枠部材2A,2B,2Cの長さ方向に離れて複数個ずつ並設されているとともに、図3において、左側の側枠部材2Aに配置されている第1連結具20A及び第2連結具20Bと、右側の側枠部材2Bに配置されている第1連結具20A及び第2連結具20Bは、左右対称に配置されている。
図4及び図5には、このように左右の側枠部材2A,2Bに左右対称に配置されている第1連結具20A及び第2連結具20Bのうち、左側の側枠部材2Aに、ドア枠2と壁4側の補助部材8との間隔の方向と、ドア枠2の厚さ方向とに直交する方向に、すなわち、側枠部材2Aの長さ方向に並設されている第1連結具20A及び第2連結具20Bが代表例として示されている。図4に示されているように、第1連結具20Aは、ドア枠2の側枠部材2Aに溶接等で取り付けられた軸受け部材23と、この軸受け部材23により支持された中心軸24と、この中心軸24を中心にドア枠2側の端部が回動自在となっている第1連結部材21とを備えたものとなっており、軸方向がドア枠2の厚さ方向となっている中心軸24は、この中心軸24の長さ方向の両端部に設けられた抜け止め部24Aにより抜け止めされて軸受け部材23により支持されている。
また、軸受け部材23は、ドア枠2の厚さ方向両側の端部部分23Aと、これらの端部部分23Aにおけるドア枠2の厚さ方向内側の端部からドア枠2の内部方向に平行又は略平行に延出している2個の延出部23Bと、これらの延出部23Bの先端同士を接続している接続部23Cとからなるハット形状のものとなっている。2個の延出部23Bに中心軸24が架け渡されることにより、軸受け部材23によって中心軸24が支持され、また、ドア枠2の厚さ方向両側の端部部分23Aがドア枠2に溶接等で結合されることにより、軸受け部材23と中心軸24と第1連結部材21とで構成されている第1連結具20Aは、予めユニットとして組み立てられた組立体としてドア枠2に取り付けられている。
そして、図4に示されているように、ドア枠2側の端部が中心軸24を中心に回動自在となっている第1連結部材21における壁4側の端部が、結合具25により補助部材8に結合されることにより、この壁4側の端部は、補助部材8を介して壁4の補強部材7に接続され、これにより、第1連結部材21は、ドア枠2と壁4側の補強部材7とに補助部材8を介して架け渡されているとともに、これらのドア枠2と壁4側の補強部材7とを補助部材8を介して連結している。
図5に示されているように、第2連結具20Bも、ドア枠2の側枠部材2Aに溶接等で取り付けられた軸受け部材26と、この軸受け部材26により支持された中心軸27と、この中心軸27を中心にドア枠2側の端部が回動自在となっている第2連結部材22とを備えたものとなっている。中心軸27の長さ方向の両端部には抜け止め部27Aが設けられ、これらの抜け止め部24Aにより中心軸27は抜け止めされて軸受け部材26により支持されている。また、軸受け部材26は、第1連結具20Aの軸受け部材23と同様に、ドア枠2の厚さ方向両側の端部部分26Aと、これらの端部部分26Aにおけるドア枠2の厚さ方向内側の端部からドア枠2の内部方向に平行又は略平行に延出している2個の延出部26Bと、これらの延出部26Bの先端同士を接続している接続部26Cとからなるハット形状のものであり、2個の延出部26Bに中心軸27が架け渡されることにより、軸受け部材26によって中心軸27が支持されている。また、ドア枠2の厚さ方向両側の端部部分26Aがドア枠2に溶接等で結合されることにより、軸受け部材26と中心軸27と第2連結部材22とで構成されている第2連結具20Bは、予めユニットとして組み立てられた組立体としてドア枠2に取り付けられている。
そして、図5に示されているように、ドア枠2側の端部が中心軸27を中心に回動自在となっている第2連結部材22における壁4側の端部が、結合具28により補助部材8に結合されることにより、この壁4側の端部は、補助部材8を介して壁4の補強部材7に接続され、これにより、第2連結部材22は、ドア枠2と壁4の補強部材7とに補助部材8を介して架け渡されているとともに、ドア枠2と壁4側の補強部材7とを補助部材8を介して連結している。
なお、第2連結具20Bにおける軸受け部材26及び中心軸27は、第1連結具20Aにおける軸受け部材23及び中心軸24と同じ材料により同じ寸法で形成されており、このため、これらの軸受け部材23と26、及び中心軸24と27は共通化されている。また、中心軸24,27は、表面にねじ山とねじ溝による凹凸が軸方向に交互に多数形成されている雄ねじ棒によって形成されたものとなっている。
図6は、図4のS6-S6線断面図である。この図6には、ドア枠2の側枠部材2Aにそれぞれ複数個が配置されている第1連結具20Aと第2連結具20Bのうち、1個ずつの第1連結具20Aと第2連結具20Bが示されている。第1連結具20Aの第1連結部材21におけるドア枠2の側枠部材2A側の端部と、この側枠部材2Aとの接続部30は、側枠部材2Aに軸受け部材23を介して配置された中心軸24を中心に第1連結部材21が回動自在に接続されたものになっているため、この接続部30は、第1連結部材21が中心軸24を中心に回動自在となっている回動式接続部である。また、第1連結具20Aの第1連結部材21における壁4の補助部材8側の端部と、この補助部材8との接続部31は、補助部材8に第1連結部材21が結合具25により結合されたものになっているため、この接続部31は、第1連結部材21が補助部材8に結合具25によって結合された結合式接続部となっている。そして、接続部30と接続部31との間の寸法はL1である。
また、図6に示されているように、第2連結具20Bの第2連結部材22におけるドア枠2の側枠部材2A側の端部と、この側枠部材2Aとの接続部32は、側枠部材2Aに軸受け部材26を介して配置された中心軸27を中心に第2連結部材22が回動自在に接続されたものになっているため、この接続部32も、第2連結部材22が中心軸24を中心に回動自在となっている回動式接続部である。また、第2連結具20Bの第2連結部材22における壁4の補助部材8側の端部と、この補助部材8との接続部33は、補助部材8に第2連結部材22が結合具28により結合されたものになっているため、この接続部33は、第2連結部材22が補助部材8に結合具28によって結合された結合式接続部となっている。そして、接続部32と接続部33との間の寸法はL2である。上述した第1連結部材21における接続部30と接続部31との間の寸法L1は、この寸法L2よりも大きい。
図6に示されているように、ドア枠2の側枠部材2Aと壁4側の補助部材8との左右方向の間隔の寸法がL3となっていて、第1連結部材21と第2連結部材22のそれぞれの先端面が、補助部材8と共に壁4側の建材を構成している補強部材7に当接し、そして、これらの第1及び第2連結部材21,22の壁4側の端部が補助部材8に結合具25,28によって結合されているときには、ドア枠2の側枠部材2Aと補助部材8との間隔の方向に対して第1及び第2連結部材21,22は、同じ方向に傾いているとともに、上記間隔の方向に対する第1連結部材21の傾き角度はα1となっており、また、上記間隔の方向に対する第2連結部材22の傾き角度はα2となっている。上述したように寸法L1は寸法L2よりも大きいため、傾き角度α1は傾き角度α2より大きくなっている。
以上の第1及び第2連結部材21,22についての説明は、図3で示されているドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bのうち、左側の側枠部材2Aに配置されている第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22についてであったが、右側の側枠部材2Bに配置されている第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22についても、以上と同様に、ドア枠2の側枠部材2Bと補助部材8との間隔の方向に対して第1及び第2連結部材21,22は、同じ方向に傾いているとともに、上記間隔の方向に対する第1連結部材21の傾き角度は、上記間隔の方向に対する第2連結部材22の傾き角度よりも大きくなっている。
図3に示されているように、ドア枠2の上枠部材2Cと、この上枠部材2Cと上下に対向する壁4側の補助部材8とを連結するために、上枠部材2Cには、ドア枠2と壁4側の補助部材8との間隔の方向と、ドア枠2の厚さ方向とに直交する方向に、すなわち、上枠部材2Cの長さ方向にそれぞれ2個ずつの第1連結具20A及び第2連結具20Bが並設されており、図7には、これらの第1及び第2連結具20A,20Bのうち、互いに隣接して上枠部材2Cに配置されている1個ずつの第1及び第2連結具20A,20Bが示されている。ドア枠2の上枠部材2Cに配置されている第1及び第2連結具20A,20Bは、ドア枠2の側枠部材2A,2Bに配置されている前述の第1及び第2連結具20A,20Bと同じものである。このため、図7に示されているように、上枠部材2Cに配置されている第1連結具20Aは、上枠部材2Cに溶接等で取り付けられた軸受け部材23と、この軸受け部材23により支持された中心軸24と、この中心軸24を中心にドア枠2側の端部が回動自在となっている第1連結部材21とを備えたものとなっており、また、上枠部材2Cに配置されている第2連結具20Bは、上枠部材2Cに溶接等で取り付けられた軸受け部材26と、この軸受け部材26により支持された中心軸27と、この中心軸27を中心にドア枠2側の端部が回動自在となっている第2連結部材22とを備えたものとなっている。
また、ドア枠2の上枠部材2Cに配置されている第1連結具20Aの第1連結部材21における上枠部材2C側の端部と、この上枠部材2Cとの接続部30は、上枠部材2Cに軸受け部材23を介して配置された中心軸24を中心に第1連結部材21が回動自在に接続されたものになっているため、この接続部30は、第1連結部材21が中心軸24を中心に回動自在となっている回動式接続部であり、第1連結具20Aの第1連結部材21における壁4の補助部材8側の端部と、この補助部材8との接続部31は、補助部材8に第1連結部材21が結合具25により結合されたものになっているため、この接続部31は、第1連結部材21が補助部材8に結合具25によって結合された結合式接続部となっている。そして、接続部30と接続部31との間の寸法はL1である。
さらに、ドア枠2の上枠部材2Cに配置されている第2連結具20Bの第2連結部材22における上枠部材2C側の端部と、この上枠部材2Cとの接続部32は、上枠部材2Cに軸受け部材26を介して配置された中心軸27を中心に第2連結部材22が回動自在に接続されたものになっているため、この接続部32も、第2連結部材22が中心軸24を中心に回動自在となっている回動式接続部である。また、第2連結具20Bの第2連結部材22における壁4の補助部材8側の端部と、この補助部材8との接続部33は、補助部材8に第2連結部材22が結合具28により結合されたものになっているため、この接続部33は、第2連結部材22が補助部材8に結合具28によって結合された結合式接続部となっている。そして、これらの接続部32と接続部33との間の寸法はL2であって、第1連結部材21における接続部32と接続部33との間の寸法L1は、この寸法L2よりも大きい。
そして、図7に示されているように、ドア枠2の上枠部材2Cと壁4側の補助部材8との上下方向の間隔の寸法がL4となっていて、第1連結部材21と第2連結部材22のそれぞれの先端面が、補助部材8と共に壁4側の建材を構成している補強部材7に当接し、これらの第1及び第2連結部材21,22の壁4側の端部が補助部材8に結合具25,28によって結合されているときには、図7で示されている第1及び第2連結部材21,22は、ドア枠2の側枠部材2Aと補助部材8との間隔の方向に対して同じ方向に傾いているとともに、上記間隔の方向に対する第1連結部材21の傾き角度はα3となっており、また、上記間隔の方向に対する第2連結部材22の傾き角度はα4となっている。上述したように寸法L1は寸法L2よりも大きいため、傾き角度α3は傾き角度α4より大きくなっている。
以上説明したように、ドア枠2の側枠部材2A,2Bや上枠部材2Cに配置されている第1連結部材21における接続部30と接続部31との間の寸法L1と、ドア枠2の側枠部材2A,2Bや上枠部材2Cに配置されている第2連結部材22における接続部32と接続部33との間の寸法L2は、同じ寸法になっておらず、異なった寸法になっているとともに、第2連結部材22についての寸法L2は、第1連結部材21についての寸法L1よりも短いため、第2連結部材22はその分だけ短縮されている。したがって、本実施形態によると、第1連結具20Aと第2連結具20Bを備えて構成されていて、ドア枠2と壁4側の補強部材7とを補助部材8を介して連結するための連結装置を、材料を削減して製造することができる。
図8には第1連結部材21が示され、図8(A)(B)(C)(D)は、この第1連結部材21の平面図、側面図、底面図、背面図である。金属板の打ち抜き及び折り曲げ品である第1連結部材21には、ドア枠2の厚さ方向となっている中心軸24の軸方向N1に離れている2個の連結部36が互いに対向して設けられ、これらの連結部36における中心軸24の軸方向N1と直交する側の第1連結部材21全体の厚さ方向の端部同士の間には、架け渡し部37が架け渡されている。このため、2個の連結部36は、中心軸24の軸方向N1を幅方向とする架け渡し部37により結合されており、それぞれの長さ方向の両端部がドア枠2と壁4側の補助部材8とに達するこれらの連結部36は、中心軸24の軸方向N1と第1連結部材21全体の厚さ方向とに直交する方向が長さ方向となったものになっている。
それぞれの連結部36の長さ方向の両端部36A,36Bのうち、補助部材8側の端部36Aには、図8(A)(C)に示されているように、中心軸24の軸方向N1に対して第1連結部材21の外側への傾斜角度となっているねじり角度θ1が設けられ、このねじり角度θ1は、2個の連結部36について互いに逆の向きのねじり角度となっており、また、ドア枠2側の端部36Bには、図8(A)(C)に示されているように、このようなねじり角度は設けられていない。そして、補助部材8側の端部36Aとドア枠2側の端部36Bとの間は、ねじり角度θ1を少しずつ消滅するための中間部36Cとなっている。ドア枠2側の端部36Bには、中心軸24を挿通させるための挿通部として大径の第1孔38が設けられているとともに、補助部材8側の端部36Aには、図4で示した結合具25を挿入するための小径の第2孔39が設けられている。
架け渡し部37には長孔40が設けられ、連結部36の長さ方向に長くなっているこの長孔40は、架け渡し部37の強度を低下させるためにこの架け渡し部37に形成された強度低下部となっている。
以上のように第1連結部材21は、2個の連結部36と、これらの連結部36に架け渡された架け渡し部37とにより形成された全体形状が略コの字状のものとなっているが、2個の連結部36におけるそれぞれの補助部材8側の端部36Aでの形状は、上述したねじり角度θ1のために、第1連結部材21の外側へ開いた、これを言い換えると、中心軸24の軸方向N1の外側へ開いたハの字状となっている。そして、大径の第1孔38が形成されている箇所が、図6及び図7で示した第1連結部材21におけるドア枠2の側枠部材2Aや上枠部材2Cとの接続部30になっているとともに、小径の第2孔39が形成されている箇所が、図6及び図7で示した第1連結部材21における壁4側の補助部材8との接続部31になっている。
図9には、図4の結合具25により第1連結部材21における連結部36の補助部材8側の端部36Aを補助部材8に結合するために、それぞれの補助部材8側の端部36Aに、中心軸24の軸方向N1における互いに逆の向きの荷重W1を作用させたときを示している。このような荷重W1をそれぞれの補助部材8側の端部36Aに作用させると、これらの補助部材8側の端部36Aの図8で示したねじり角度θ1は減少又は消滅するとともに、架け渡し部37には、荷重W1の影響により、この架け渡し部37の厚さ方向(第1連結部材21全体の厚さ方向)のうち、第1連結部材21の外側へ突出する方向への湾曲等の変形が生じる。また、補助部材8側の端部36Aに中間部36Cを介して接続されているそれぞれのドア枠2側の端部36Bには、荷重W1の影響により、中心軸24の軸方向N1に対して第1連結部材21の内側への傾斜角度となったねじり角度θ2が生じ、このねじり角度θ2は、これらのドア枠2側の端部36Bについて、互いに逆の方向へのねじり角度となる。
これにより、第1連結部材21の全体では、2個の連結部36におけるそれぞれのドア枠2側の端部36Bの形状が、ねじり角度θ2のために、第1連結部材21の内側へ閉じた逆ハの字状となる。
なお、架け渡し部37には、この架け渡し部37の強度を低下させるための強度低下部となっている長孔40が設けられているため、荷重W1により架け渡し部37は大きく上述したように湾曲等の変形を行いやすくなっており、このため、補助部材8側の端部36Aのねじり角度θ1の減少又は消滅と、ドア枠2側の端部36Bにおけるねじり角度θ2の発生も、一層確実に生ずるようになっている。
図10には第2連結部材22が示され、図10(A)(B)(C)(D)は、この第2連結部材22の平面図、側面図、底面図、背面図である。第1連結部材21と同様に金属板の打ち抜き及び折り曲げ品となっている第2連結部材22は、第1連結部材21と比較して、第1連結部材21の前述した寸法L1が、第2連結部材22では前述した寸法L2となっている点だけが相違したものとなっている。したがって、第2連結部材22も、ドア枠2の厚さ方向となっている中心軸27の軸方向N2に離れている2個の連結部46が互いに対向して設けられたものになっているとともに、これらの連結部46における中心軸27の軸方向N2と直交する側の第2連結部材22全体の厚さ方向の端部同士の間に、架け渡し部47が架け渡されたものとなっている。このため、それぞれの長さ方向の両端部がドア枠2と壁4側の補助部材8とに達する2個の連結部46は、中心軸27の軸方向N2を幅方向とする架け渡し部47により結合されているとともに、それぞれの連結部46は、中心軸27の軸方向N2と第1連結部材21全体の厚さ方向とに直交する方向が長さ方向となったものになっている。
また、それぞれの連結部46の長さ方向の両端部46A,46Bのうち、補助部材8側の端部46Aには、図10(A)(C)に示されているように、中心軸27の軸方向N2に対して第2連結部材22の外側への傾斜角度となっているねじり角度θ3が設けられ、このねじり角度θ3は、2個の連結部46について互いに逆の向きのねじり角度となっており、また、ドア枠2側の端部46Bには、図10(A)(C)に示されているように、このようなねじり角度は設けられていない。そして、補助部材8側の端部46Aとドア枠2側の端部46Bとの間は、ねじり角度θ3を少しずつ消滅するための中間部46Cとなっており、ドア枠2側の端部46Bには、中心軸27を挿通させるための挿通部として大径の第1孔48が設けられ、補助部材8側の端部46Aには、図5で示した結合具28を挿入するための小径の第2孔49が設けられている。さらに、架け渡し部47には長孔50が設けられ、連結部46の長さ方向に長くなっているこの長孔50は、第1連結部材21の長孔40と同様に、架け渡し部47の強度を低下させるためにこの架け渡し部47に形成された強度低下部となっている。
以上の説明から分かるように、第2連結部材22も、第1連結部材21と同様に、2個の連結部46と、これらの連結部46に架け渡された架け渡し部47とにより形成された全体形状が略コの字状のものとなっているとともに、2個の連結部46におけるそれぞれの補助部材8側の端部46Aでの形状は、上述したねじり角度θ3のために、第2連結部材22の外側へ開いた、すなわち、中心軸27の軸方向N2の外側へ開いたハの字状となっている。そして、大径の第1孔48が形成されている箇所が、図6及び図7で示した第2連結部材22におけるドア枠2の側枠部材2Aや上枠部材2Cとの接続部32になっているとともに、小径の第2孔49が形成されている箇所が、図6及び図7で示した第2連結部材22における壁4側の補助部材8との接続部33になっている。
図11には、図5の結合具28により第2連結部材22における連結部46の補助部材8側の端部46Aを補助部材8に結合するために、それぞれの補助部材8側の端部46Aに、中心軸27の軸方向N2における互いに逆の向きの荷重W2を作用させたときを示している。このような荷重W2をそれぞれの補助部材8側の端部46Aに作用させると、これらの補助部材8側の端部46Aの図10で示したねじり角度θ3は減少又は消滅するとともに、架け渡し部47には、荷重W2の影響により、この架け渡し部47の厚さ方向となっている第2連結部材22全体の厚さ方向のうち、第2連結部材22の外側へ突出する方向への湾曲等の変形が生じる。また、補助部材8側の端部46Aに中間部46Cを介して接続されているそれぞれのドア枠2側の端部46Bには、荷重W2の影響により、中心軸27の軸方向N2に対して第2連結部材22の内側への傾斜角度となったねじり角度θ4が生じ、このねじり角度θ4は、これらのドア枠2側の端部46Bについて、互いに逆の方向へのねじり角度となる。
これにより、第1連結部材21と同様に、第2連結部材22の全体では、2個の連結部46におけるそれぞれのドア枠2側の端部46Bの形状が、ねじり角度θ4のために、第2連結部材22の内側へ閉じた逆ハの字状となる。
なお、第2連結部材22の架け渡し部47にも、この架け渡し部47の強度を低下させるための強度低下部となっている長孔50が設けられているため、荷重W2により架け渡し部47は大きく湾曲等の変形を行いやすくなっており、したがって、補助部材8側の端部46Aのねじり角度θ3の減少又は消滅と、ドア枠2側の端部46Bにおけるねじり角度θ2の発生も、一層確実に生ずる。
以上説明した第1及び第2連結具20A,20Bは、ドア枠2と同様に、工場で製造される。すなわち、第1連結具20Aについては、第1連結部材21の2個の連結部36に形成された大径の第1孔38に中心軸24に挿通するとともに、この中心軸24を、図4に示されているように、軸受け部材23の2個の延出部23Bに形成された孔に挿通し、中心軸24の両端部に軸受け部材23からの抜け止め部24Aを設ける加工を行うことにより、第1連結具20Aが工場で製造される。また、第2連結具20Bについても、第2連結部材22の2個の連結部46に形成された大径の第1孔48に中心軸27に挿通するとともに、この中心軸27を、図5に示されているように、軸受け部材26の2個の延出部26Bに形成された孔に挿通し、中心軸27の両端部に軸受け部材26からの抜け止め部27Aを設ける加工を行うことにより、第2連結具20Bが工場で製造される。
そして、これらの第1及び第2連結具20A,20Bは、工場において、図4及び図5に示されているように、それぞれの軸受け部材23,26におけるドア枠2の厚さ方向両側の端部部分23A,26Aを、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2B、上枠部材2Cに溶接等で結合することにより、ドア枠2のそれぞれに箇所に取り付けられる。
なお、このときの第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22の回動中心軸となっているそれぞれの中心軸24,27は、これらの中心軸24,27の軸方向N1,N2がドア枠2の厚さ方向となり、このようにそれぞれの中心軸24,27は、互いに平行又は略平行となってドア枠2の左右の側枠部材2A,2B、上枠部材2Cに配置される。
また、上述したように第1及び第2連結部材21,22に設けられた大径の第1孔38,48に中心軸24,27を挿通させる作業や、その他の作業を行い、これにより、第1及び第2連結具20A,20Bを、工場において、ドア枠2のそれぞれに箇所に取り付ける作業を実施することにより、第1及び第2連結部材21,22におけるドア枠2側の端部をこのドア枠2に接続するための作業が、工場で実施されたことになる。
以上のようにして第1及び第2連結具20A,20Bが、工場において、ドア枠2のそれぞれの構成部材となっているドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bや上枠部材2Cに取り付けられた後に、ドア枠2は、図1で示した開き戸装置が設置される開き戸装置設置現場に運ばれ、この設置現場の前述した壁4に形成されている開口部4Aの内側に、第1及び第2連結具20A,20Bを備えているドア枠2を挿入配置する作業が行われる。
この作業を行うときには、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bに配置されている第1及び第2連結具20A,20Bについては、図12に示されているように、予め第1及び第2連結部材21,22を、中心軸24,27を中心にドア枠2側へ回動させておくことにより、これらの第1及び第2連結部材21,22の架け渡し部37,47を軸受け部材23,26の前述した接続部23C,26Cに当接させることで、第1及び第2連結部材21,22を軸受け部材23,26により受けさせておく作業を行う。また、ドア枠2の上枠部材2Cに配置されている第1及び第2連結具20A,20Bについては、図13に示されているように、予め第1及び第2連結部材21,22を、中心軸24,27を中心にドア枠2側へ回動させておくことにより、これらの第1及び第2連結部材21,22の架け渡し部37,47を軸受け部材23,26の前述した接続部23C,26Cに当接させることで、第1及び第2連結部材21,22を軸受け部材23,26により受けておく作業を行う。
これにより、ドア枠2に取り付けられている第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22は、ドア枠2側へ折り畳まれた状態となってドア枠2の内部空間に全体又は略全体が収納された状態になるため、これらの第1及び第2連結部材21,22は、ドア枠2側へ傾いた姿勢となる。このため、このように第1及び第2連結部材21,22をドア枠2側へ傾いた姿勢とさせることにより、図3で示されているドア枠2の左側の側枠部材2Aと、この側枠部材2Aと左右方向に対向して、壁4の芯部材5Aに補強部材7により取り付けられた補助部材8との間隔(図6の寸法L3で示されている間隔)や、ドア枠2の右側の側枠部材2Bと、この側枠部材2Bと左右方向に対向して、壁4の芯部材5Bに補強部材7により取り付けられた補助部材8との間隔、さらには、ドア枠2の上枠部材2Cと、この上枠部材2Cと上下方向に対向して、壁4の芯部材5Cに補強部材7により取り付けられた補助部材8との間隔(図7の寸法L4で示されている間隔)が、小さくなっていても、第1及び第2連結具20A,20Bを備えているドア枠2を、壁4に形成されている開口部4Aの内側に挿入配置するための作業を、第1及び第2連結部材21,22に影響されることなく、容易に実施することができる。
なお、壁4の補強部材7に補助部材8を取り付ける作業は、以上のようにして第1及び第2連結具20A,20Bが取り付けられたドア枠2を壁4の開口部4Aの内側に挿入配置する作業を行う直前において行ってもよく、あるいは、この作業を、第1及び第2連結具20A,20Bが取り付けられたドア枠2が開き戸装置設置現場に運ばれる以前において行ってもよい。
第1及び第2連結具20A,20Bが取り付けられたドア枠2を壁4の開口部4Aの内側に挿入配置した後に、作業者は、例えば、これらの第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22に形成されている小径の第2孔39,49に先端を挿入したドライバ等の工具により、第1及び第2連結部材21,22を中心軸24,27を中心に壁4の補助部材8側に回動させる作業を行い、この回動作業を、図6及び図7に示されているように、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれの連結部36,47の先端面が壁4側の補強部材7に当接するまで行い、これにより、図14及び図15に示されているように、これらの第1及び第2連結部材21,22におけるそれぞれ2個の連結部36,46の補助部材8側の端部36A同士の間及び端部46A同士の間に、壁4側の補助部材8を挿入する。
なお、第1及び第2連結部材21,22に設ける架け渡し部37,47についての連結部36,46の長さ方向の長さ寸法を大きくすることにより、第1及び第2連結部材21,22を中心軸24,27を中心に壁4の補助部材8側に回動させる作業を、架け渡し部37,47の先端部が壁4側の補助部材8に当接するまで行うようにしてもよい。
以上の作業を行ったときには、図14及び図15に示されているように、第1及び第2連結部材21,22における中心軸24,27の軸方向の両側部分と、中心軸24,27を支持している軸受け部材23,26の前述したそれぞれ2個の延出部23B,26Bとの間には、中心軸24,27の軸方向のすき間が設けられているため、ドア枠2は、これらのすき間分だけ中心軸24,27の軸方向に移動可能となっている。このため、作業者は、ドア枠2を、第1及び第2連結部材21,22に対し中心軸24,27に案内させてドア枠2の厚さ方向に移動させることにより、このドア枠2を、壁4側の建材となっている補助部材8に対してドア枠2の厚さ方向の所定の位置に配置する作業を行うことができる。
なお、このようにドア枠2を、第1及び第2連結部材21,22に対し中心軸24,27に案内させてドア枠2の厚さ方向に移動させることにより、これを言い換えると、第1及び第2連結部材21,22を、ドア枠2に対し中心軸24,27に案内させてドア枠2の厚さ方向に移動させることにより、ドア枠2を、壁4側の建材となっている補助部材8に対してドア枠2の厚さ方向の所定の位置に配置するための作業は、ドア枠2を壁4の開口部4Aの内側に挿入配置する以前や、第1及び第2連結部材21,22を中心軸24,27を中心に壁4の補助部材8側に回動させる作業を行う直前等に実施してもよい。
また、本実施形態によると、前述したように、第1及び第2連結部材21,22におけるそれぞれ2個の連結部36,46の補助部材8側の端部36A同士の間及び端部46A同士の間に、補助部材8を挿入する作業を行う際に、この補助部材8が、補助部材8の長さ方向に正確に直線状となっておらず、補助部材8の長さ方向と直交する補助部材8の幅方向(ドア枠2の厚さ方向)に多少変形していても、この変形を、第1及び第2連結部材21,22を中心軸24の軸方向に移動させることによって吸収しながら、上述の補助部材8の挿入作業を実施することができる。
そして、この後に作業者は、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aを、図4、図6及び図7で示されている結合具25と、図5~図7で示されている結合具28とを、それぞれの連結部36,46に設けられた第2孔39、49に挿入して補助部材8にねじ込むことにより、図4~図7に示されているように補助部材8に結合する作業を行う。
これにより、第1及び第2連結部材21,22における壁4側の端部が壁4側の補強部材7に補助部材8を介して結合具25,28により接続される作業が実施されたことになる。
なお、結合具25,28はドリルねじであるため、結合具25,28による第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aを補助部材8に結合する作業は、結合具25,28が補助部材8にねじ切り孔加工を行うことにより実施される。このため、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aに第2孔39,49を設けず、結合具25,28により、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aを補助部材8に結合するための作業を、ねじ切り孔加工結合具となっている結合具25,28により、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aと、補助部材8との両方にねじ切り孔加工を行うことにより実施してもよい。
なお、このようにして結合具25,28により、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aを補助部材8に結合するための作業は、前述したように、第1及び第2連結部材21,22を中心軸24,27を中心に壁4の補助部材8側に回動させるとともに、この回動作業を、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれの連結部36,47の先端面が壁4側の補強部材7に当接するまで行った後に実施するため、この回動作業を、作業者は前述した工具等により容易に実施することができる。
また、結合具25,28が、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aと、補助部材8とのうち、少なくとも補助部材8をねじ切り孔加工するものとなっていても、上述の工具により、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれの連結部36,47の先端面を壁4側の補強部材7に当接させておくことにより、このねじ切り孔加工を、第1及び第2連結部材21,22が中心軸24,27を中心に揺動等の微動することを防止して容易に実施することができる。
結合具25,28による上述した結合作業を行うと、ドア枠2と、このドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bと左右方向に対向している壁4側の補強部材7とは、側枠部材2A,2Bに取り付けられている第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22により、補助部材8を介して連結されることになる。そして、この連結作業は、第1連結部材21については、図6に示されているように、ドア枠2の側枠部材2Aと補助部材8との間隔の方向に対して傾き角度がα1となって行われ、また、第2連結部材22については、図6に示されているように、上記間隔の方向に対して傾き角度がα2となって行われ、このため、第1及び第2連結部材21,22についての上記間隔の方向に対して傾きが異なっているため、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bは、補助部材8に対して上下方向に不動状態となって連結されていることになる。
なお、ドア枠2の側枠部材2A,2Bに取り付けられている第1連結部材21と第2連結部材22についての傾き角度α1,α2は、図6で示されているドア枠2と補助部材8との間の左右方向の間隔L3の大きさに応じたものとなる。このため、結合具25,28によって第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合する以前において、図3に示されているように、ドア枠2を、このドア枠2の左右両側に2個配置されている壁4側の補助部材8に対して左右方向の適正の位置に配置した後に、結合具25,28によって第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合することにより、ドア枠2の配置位置を、それぞれの補助部材8に対して適正の位置とすることができる。
このため、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bのうち、左側の側枠部材2Aと、この側枠部材2Aと左右方向に対向している補助部材8との間の間隔の大きさと、右側の側枠部材2Bと、この側枠部材2Bと左右方向に対向している補助部材8との間の間隔の大きさとが異なっている場合には、左側の側枠部材2Aに取り付けられている第1及び第2連結部材21,22についての傾き角度の大きさと、右側の側枠部材2Bに取り付けられている第1及び第2連結部材21,22についての傾き角度の大きさは、異なることになる。
そして、上述したようにドア枠2の側枠部材2A,2Bに取り付けられている第1連結部材21と第2連結部材22についての傾き角度α1,α2が、ドア枠2と補助部材8との間の左右方向の間隔L3の大きさに応じたものになっても、結合具25,28は、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aと、補助部材8とのうち、少なくとも補助部材8をねじ切り孔加工するものとなっているため、結合具25,28により、第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合することができる。
以上の説明は、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bに取り付けられた第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22により、ドア枠2の左右の側枠部材2A,2Bと、これらの側枠部材2A,2Bと左右方向に対向している壁4側の補助部材8とを連結するための作業についてであったが、ドア枠2の上枠部材2Cに取り付けられた第1及び第2連結具20A,20Bにおける第1及び第2連結部材21,22を、結合具25,28により、上枠枠部材2Cと上下方向に対向している壁4側の補助部材8に連結した場合には、第1連結部材21については、図7に示されているように、ドア枠2の上枠部材2Cと補助部材8との間隔の方向に対する傾き角度がα3となり、また、第2連結部材22については、上記間隔の方向に対して傾き角度がα4となるため、第1及び第2連結部材21,22についての上記間隔の方向に対して傾きが異なっていることにより、ドア枠2の上枠部材2Cは、補助部材8に対して左右方向に不動状態となって連結されることになる。
なお、これらの第1及び第2連結部材21,22についての傾き角度α3,α4は、図7で示されているドア枠2の上枠部材2Cと補助部材8との間の上下方向の間隔L4の大きさに応じたものとなる。このため、結合具25,28によって第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合する以前において、ドア枠2を、このドア枠2の上側に配置されている壁4側の補助部材8に対して上下方向の適正の位置に配置した後に、結合具25,28によって第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合することにより、ドア枠2の配置位置を、壁4の前述した開口部4A内における適正の上下方向の位置とすることができ、また、ドア枠2を、補助部材8に対して左右方向に不動状態にすることができる。
また、第1及び第2連結部材21,22についての傾き角度α3,α4が、ドア枠2の上枠部材2Cと補助部材8との間の上下方向の間隔L4の大きさに応じたものとなっても、結合具25,28は、前述したようにねじ切り孔加工結合具であるため、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれ2個の連結部36,46における補助部材8側の端部36A,46Aと、補助部材8とのうち、少なくとも補助部材8をねじ切り孔加工することにより、これらの結合具25,28により、第1及び第2連結部材21,22を補助部材8に結合することができる。
図9で説明したように、図4の結合具25により第1連結部材21における連結部36の補助部材8側の端部36Aを補助部材8に結合するために、それぞれの補助部材8側の端部36Aに、中心軸24の軸方向N1における互いに逆の向きの荷重W1が作用すると、補助部材8側の端部36Aの図8で示したねじり角度θ1は減少又は消滅するとともに、架け渡し部37に、荷重W1の影響による第1連結部材21の外側へ突出する方向への湾曲等の変形が生じることにより、ドア枠2側の端部36Bには、図9に示されているように、中心軸24の軸方向N1に対して第1連結部材21の内側への傾斜角度となったねじり角度θ2が生じる。
また、図11で説明したように、図5の結合具28により第2連結部材22における連結部46の補助部材8側の端部46Aを補助部材8に結合するために、それぞれの補助部材8側の端部46Aに、中心軸27の軸方向N2における互いに逆の向きの荷重W2が作用すると、補助部材8側の端部46Aの図10で示したねじり角度θ3は減少又は消滅するとともに、架け渡し部47に、荷重W2の影響による第2連結部材22の外側へ突出する方向への湾曲等の変形が生じることにより、ドア枠2側の端部46Bには、図11に示されているように、中心軸27の軸方向N2に対して第2連結部材22の内側への傾斜角度となったねじり角度θ4が生じる。
図16及び図17には、このようなねじり角度θ2,θ4が第1及び第2連結部材21,22のドア枠2側の端部36B、46Bに生じたときを示す端部36B,46Bの拡大断面図が示されている。第1及び第2連結部材21,22の連結部36,46のドア枠2側の端部36B,46Bにねじり角度θ2,θ4が生ずると、これらのねじり角度θ2,θ4は、中心軸24,27の軸方向N1,N2に対して傾斜した角度となるため、中心軸24,27を挿通させるためにドア枠2側の端部36B,46Bに設けられた挿通部となっている第1孔38,48も、中心軸24,27の軸方向N1,N2に対して傾斜することになる。このため、第1孔38,48の角部38A,48Aは、中心軸24,27の表面に係止することになり、これを言い換えると、中心軸24,27は、第1孔38,48の角部38A,48Aが係止する被係止部材となり、この被係止部材への第1孔38,48の係止により、第1及び第2連結部材21、22は、中心軸24,27の軸方向N1,N2であるドア枠2の厚さ方向に不動状態となる。
このため、前述したように、壁4側の建材となっている補助部材8に対してドア枠2の厚さ方向の所定の位置に配置されていたドア枠2は、この補助部材8に、ドア枠2の厚さ方向に不動状態となって連結されることになる。
特に、本実施形態の被係止部材となっている中心軸24は、前述したように、表面にねじ山とねじ溝による凹凸が軸方向に交互に多数形成されている雄ねじ棒であるため、第1孔38,48の角部38A,48Aは、中心軸24,27の表面に一層確実に係止することになり、これにより、ドア枠2は、補助部材8に対してドア枠2の厚さ方向に一層確実に不動状態となって連結されることになる。
また、本実施形態では、前述したように第1及び第2連結部材21、22のそれぞれ2個の連結部36,46の補助部材8側の端部36A,46Aに、結合具25,28による荷重W1,W2が作用したときには、第1及び第2連結部材21,22に設けられている架け渡し部37,47に第1及び第2連結部材21,22の外側へ突出する方向への湾曲等の変形が生じて、第1及び第2連結部材21,22のそれぞれのドア枠2側の端部36B,46Bにねじり角度θ2,θ4が生ずるとともに、架け渡し部37,47には、架け渡し部37,47の強度を低下させるための強度低下部となっている長孔40,50が設けられているため、荷重W1,W2により、架け渡し部37,47の湾曲等の変形は一層確実に生じて、ドア枠2側の端部36B,46Bのねじり角度θ2,θ4も一層確実に生じることになる。
また、本実施形態の第1及び第2連結部材21,22は、それぞれの長さ方向の両端部がドア枠2と壁4側の補助部材8とに達していて、ドア枠2の厚さ方向に離れている2個の連結部36,46と、これらの連結部36,46に架け渡された架け渡し部37,47とを有するものとなっているため、これらの第1及び第2連結部材21,22の強度は充分に大きく、このため、ドア枠2と壁4側の補強部材7とを補助部材8を介して第1及び第2連結部材21,22により連結する連結強度を充分に大きくすることができる。
本発明は、間隔をあけて配設される2個の建材を連結するために利用することができる。
1 開き戸
2 一方の建材であるドア枠
2A,2B ドア枠の左右の側枠部材
2C ドア枠の上枠部材
4 壁
7 他方の建材である壁側の補強部材
8 他方の建材である壁側の補助部材
20 連結具
20A 第1連結具
20B 第2連結具
21 第1連結部材
22 第2連結部材
23,26 軸受け部材
24,27 中心軸
25,28 結合具であって、ねじ切り孔加工結合具となっているドリルねじ
30 回動式接続部ともなっている第1連結部材と一方の建材との接続部
31 結合式接続部ともなっている第1連結部材と他方の建材との接続部
32 回動式接続部ともなっている第2連結部材と一方の建材との接続部
33 結合式接続部ともなっている第2連結部材と他方の建材との接続部
38,48 中心軸を挿通させるために第1及び第2連結部材に形成された孔
L1,L2 接続部同士の間の寸法
α1~α4 傾き角度

Claims (13)

  1. 間隔をあけて配設される2つの建材を連結するために、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設され、かつ前記間隔の方向に対する傾きが異なっている複数の連結部材を備えて構成されている建材の連結装置において、
    前記複数の連結部材には、前記一方の建材に接続された接続部と、前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっている第1連結部材と、前記一方の建材に接続された接続部と、前記他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっている第2連結部材とがあり、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度が、前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっていることを特徴とする建材の連結装置。
  2. 請求項1に記載の建材の連結装置において、前記第1連結部材と前記第2連結部材のうち、少なくとも一方の連結部材は、それぞれの長さ方向の両端部が前記2つの建材に達していて、前記一方の建材の厚さ方向に離れて2個設けられている連結部と、これらの連結部に架け渡されていて、これらの連結部材同士を結合している架け渡し部とを有するものとなっていることを特徴とする建材の連結装置。
  3. 間隔をあけて配設される2つの建材が、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設されている複数の連結部材により連結されているとともに、前記複数の連結部材が、前記間隔の方向に対する傾きが異なって前記2つの建材に架け渡されている建材の連結構造において、
    前記複数の連結部材には、それぞれの一方の端部が前記一方の建材に接続され、それぞれの他方の端部が前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された第1連結部材と第2連結部材とがあり、前記第1連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、前記第1連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法は、前記第2連結部材における前記一方の建材と接続された接続部と、前記第2連結部材における前記他方の建材と接続された接続部との間の寸法よりも大きくなっており、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度が、前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくなっていることを特徴とする建材の連結構造。
  4. 請求項3に記載の建材の連結構造において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記一方の建材と接続された前記接続部は、この一方の建材に設けられた中心軸を中心に前記第1連結部材及び前記第2連結部材が回動自在となった回動式接続部となっていることを特徴とする建材の連結構造。
  5. 請求項4に記載の建材の連結構造において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記他方の建材と接続された前記接続部は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材と前記他方の建材とが結合具により結合された結合式接続部となっていることを特徴とする建材の連結構造。
  6. 請求項5に記載の建材の連結構造において、前記結合具は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材と前記他方の建材とのうち、少なくとも前記他方の建材をねじ切り孔加工するねじ切り孔加工結合具となっていることを特徴とする建材の連結構造。
  7. 間隔をあけて配設される2つの建材を、前記間隔の方向と、前記2つの建材のうちの一方の建材の厚さ方向とに直交する方向に並設され、かつ前記間隔の方向に対する傾きが異なっている複数の連結部材により建材の連結方法において、
    前記複数の連結部材には、前記一方の建材に接続された接続部と、前記2つの建材のうちの他方の建材に接続された接続部との間の寸法が大きくなっている第1連結部材と、前記一方の建材に接続された接続部と、前記他方の建材に接続された接続部との間の寸法が小さくなっている第2連結部材とがあり、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材における一方の端部を前記一方の建材に接続するための第1作業工程と、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材における他方の端部を前記他方の建材に接続するとともに、この接続を、前記間隔の方向に対する前記第1連結部材の傾き角度を前記間隔の方向に対する前記第2連結部材の傾き角度よりも大きくして行うための第2作業工程と、
    を含んでいることを特徴とする建材の連結方法。
  8. 請求項7に記載の建材の連結方法において、前記第1作業工程の後に、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための作業を実施し、この後に、前記第2作業工程を実施することを特徴とする建材の連結方法。
  9. 請求項8に記載の建材の連結方法において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を前記他方の建材に当接させるまで行うことを特徴とする建材の連結方法。
  10. 請求項8又は9に記載の建材の連結方法において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記一方の建材に設けられた軸受け部材により支持された中心軸を中心に回動自在となっており、前記第1作業工程は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記一方の端部に形成された孔に前記中心軸を挿通させる作業工程であり、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、前記中心軸を中心に前記他方の建材側へ回動させる作業となっていることを特徴とする建材の連結方法。
  11. 請求項10に記載の建材の連結方法において、前記第1作業工程と、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業との間に、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材を前記中心軸を中心に前記一方の建材側へ回動させることによって前記軸受け部材で受けさせることにより、これらの第1連結部材及び第2連結部材の姿勢を前記一方の建材側へ傾いた姿勢とする作業を行い、この後に、前記第1連結部材及び前記第2連結部材を、これらの第1連結部材及び第2連結部材における前記一方の建材に接続された前記一方の端部を中心に前記他方の建材側へ回動させるための前記作業を実施することを特徴とする建材の連結方法。
  12. 請求項8~11のいずれかに記載の建材の連結方法において、前記第2作業工程において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記他方の端部を前記他方の建材に接続することは、結合具により、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記他方の端部と前記他方の建材とを結合することによって実施することを特徴とする建材の連結方法。
  13. 請求項12に記載の建材の連結方法において、前記結合具は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材における前記他方の端部と、前記他方の建材とのうち、少なくとも前記他方の建材をねじ切り孔加工するねじ切り孔加工結合具となっていることを特徴とする建材の連結方法。
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