JP7360295B2 - 情報収集システム、情報収集方法、およびプログラム - Google Patents

情報収集システム、情報収集方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、情報収集システム、情報収集方法、およびプログラムに関する。
電力の送配電設備などのインフラ設備でトラブルが発生した場合は、異常箇所の特定のために広範囲の巡視をする必要があり、異常箇所の特定までに時間がかかる。また、近年、巡視員の人手不足が課題となっているため、巡視作業の効率化が求められている。
これに対して、送電線又はその周辺の電力輸送設備に発生する発生頻度の低い異常情報を常時監視する監視システムが提案されている。この監視システムでは、航空障害灯情報検出、雷撃情報検出、事故区間情報検出、侵入者情報検出、事故情報検出それぞれを検出装置で検出し、検出装置が検出した情報を監視装置に送信する。監視装置は、検出装置から情報を受信した場合に、監視を依頼されている事業者に異常情報が有った旨通報したり、または異常が発生した現場に確認に出向する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-117223号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、異常が発生したことをインフラ事業者に通報することができても、異常が起きている地点を特定することが難しかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、異常が発生している地点を効率よく報知することができる情報収集システム、情報収集方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報収集システムは、インフラの異常毎に取得する情報が設定され、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信する携帯端末と、前記携帯端末が送信した前記提供情報を受信し、受信した前記提供情報に基づいて、異常の発生の有無の判断と、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する監視装置と、を備える。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記監視装置は、位置と前記インフラの種類を関連付けて記憶し、受信した前記提供情報を用いて記憶する情報を参照して、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記携帯端末は、所定の時間間隔毎、または所定の時刻毎に前記位置情報を取得し、取得した前記位置情報を送信し、前記監視装置は、前記携帯端末が送信した前記位置情報を受信し、受信した前記位置情報と、外部から取得した前記インフラの事故に関する事故情報とに基づいて、前記事故が発生している原因と推定されるエリアに存在する前記携帯端末を選択し、選択した前記携帯端末に前記事故情報を報知するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記携帯端末は、前記監視装置から受信した前記事故情報を報知するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記携帯端末が取得する情報は、画像情報、音響信号情報、温度情報、振動に関する情報のうち少なくとも1つであるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記携帯端末は、自端末にインストールされる所定のアプリケーションプログラムにより提供される機能によって、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る監視システムにおいて、前記携帯端末は、前記情報を取得する取得部と、前記位置情報を取得する位置情報取得部と、前記インフラの異常毎に、取得する情報を関連付けて記憶し、前記アプリケーションプログラムを記憶する記憶部と、前記アプリケーションプログラムにより提供される機能によって、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信する制御部と、を備え、前記監視装置は、位置と前記インフラの種類を関連付けて記憶する監視装置記憶部と、前記提供情報を受信する通信部と、受信した前記提供情報に基づいて、異常の発生の有無の判断と、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する監視装置制御部と、を備えるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報収集方法は、インフラの異常毎に取得する情報が設定されている携帯端末と、監視装置を備える情報収集システムの情報収集方法であって、前記携帯端末が、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信し、前記監視装置が、前記携帯端末が送信した前記提供情報を受信し、受信した前記提供情報に基づいて異常の発生の有無を判断し、受信した前記提供情報に基づいて前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るプログラムは、インフラの異常毎に取得する情報が設定されている携帯端末のコンピュータに、前記情報を取得させ、自端末の位置情報を取得させ、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信させる。
本発明によれば、異常が発生している地点を効率よく報知することができる。
実施形態に係る監視システムの概要を説明するための図である。 実施形態に係る監視システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る監視対象が配電線または送電線の場合に携帯端末が監視装置に送信する提供情報の例を示す図である。 実施形態に係る監視対象が変電所または水力発電所の場合に携帯端末が監視装置に送信する提供情報の例を示す図である。 実施形態に係る監視対象が通信設備の場合に携帯端末が監視装置に送信する提供情報の他の例を示す図である。 実施形態に係る監視装置が携帯端末に事故発生情報を送信する状態の例を示す図である。 実施形態に係る事故発生情報を受信した場合に携帯端末に表示される画像例を示す図である。 実施形態に係る事故発生情報を受信していない場合に携帯端末に表示される画像例を示す図である。 実施形態に係るクレーン作業を行う際の登録のボタン画像が選択された際に携帯端末に表示される画像の例を示す図である。 送電線に凧がからまっている場合の提供情報の取得例、携帯端末の表示される画像例を示す図である。 配電線で異音が発生している場合の提供情報の取得例、携帯端末の表示される画像例を示す図である。 実施形態に係る監視システムが行う処理のシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、インフラ設備の一例として送配電設備を例に説明するが、本実施形態の監視システム、監視方法、およびプログラムを適用可能なインフラ設備は、これに限らない。インフラ設備は、例えば鉄道路線、高速道路、水道設備、ガス設備、携帯電話等の通信設備等であってもよい。また、監視装置3は、複数のインフラ設備に関して監視を行うようにしてもよい。
[監視システムの概要]
まず、本実施形態の監視システムの概要を説明する。図1は、本実施形態に係る監視システムの概要を説明するための図である。
本実施形態では、例えば、行政、消防、道路工事、水道、ガス、通信会社などのインフラ関連の機関の関係者(登録者)や引退者等が所持するスマートフォン等の携帯端末に、監視システム用のアプリケーションがインストールされている。なお、アプリケーションは、異常の報告に協力している一般の人の携帯端末にもインストールされていてもよい。
符号g1のように、例えば台風や地震等の災害発生後に、インフラ設備に異常(含む事故)が発生しているか否かの情報を監視者側が知りたい場合、監視者側は、携帯端末に対して事故発生情報を情報提供のリクエストとして送信する。アプリケーションがインストールされている携帯端末は、リクエストを受信して登録者に報知する。
図1に示す例では、符号g2のように、配電線に火災が発生していたとする。
符号g3のように、登録者は異常を発見した場合、アプリケーションを起動する。携帯端末は、アプリケーションに応じて異常に関する提供情報(画像情報、動画情報、音響信号情報、センサが検出した検出値等)を取得する。なお、図1に示した例は、監視側からリクエストを受信した場合に、提供情報を送信する例である。登録者は、異常を発見した場合、リクエストを受信していなくても携帯端末を操作して、提供情報を送信させる。
符号g4のように、携帯端末は、登録者の操作に応じて、取得した提供情報を監視側に送信する。監視側は、送信された提供情報に基づいて、異常が発生している位置、異常内容等を把握する。そして、監視側は、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配する。
[監視システムの構成例]
まず、監視システムの構成例を説明する。図2は、本実施形態に係る監視システム1の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、監視システム1は、携帯端末2-1、2-2、…、ネットワークNW、および監視装置3を備える。携帯端末2は、撮影部21(取得部)、収音部22(取得部)、センサ23(取得部)、通信部24、記憶部25、制御部26、操作部27、表示部28、および位置情報取得部29を備える。監視装置3は、通信部31(監視装置通信部)、記憶部32(監視装置記憶部)、制御部33(監視装置制御部)、操作部34、および表示部35を備える。なお、以下の説明において、携帯端末2-1、2-2、…のうち1つを特定しない場合は、携帯端末2という。また、携帯端末2と監視装置3とは、インターネット等のネットワークNWを介して接続されている。
[監視システム1の機能、動作の説明]
次に、携帯端末2と監視装置3それぞれの機能と動作について説明する。まず、携帯端末2の機能と動作について説明する。
携帯端末2は、例えばスマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ等である。携帯端末2は、事故発生時、アプリケーションの制御に基づいて取得した事故等に関する提供情報(画像情報、動画情報、音響信号情報、センサ23の検出値等)を、ネットワークNWを介して監視装置3に送信する。また、携帯端末2は、監視装置3が送信した事故発生情報を受信し、受信した事故発生情報を報知する。
撮影部21は、例えば、CMOS(Complementary MOS)撮像装置、またはCCD(Charge Coupled Device)撮像装置である。撮影部21は、制御部26の制御に応じて静止画または動画の撮影を行い、撮影した画像情報を制御部26に出力する。
収音部22は、マイクロフォンである。収音部22は、制御部26の制御に応じて音響信号を収音し、収音した音響信号情報を制御部26に出力する。
センサ23は、例えば温度センサ、振動センサ、収音センサ、湿度センサ、赤外線センサ等である。センサ23は、制御部26の制御に応じて、例えば温度か振動か音か湿度のうち少なくとも1つを検出し、検出した検出値を制御部26に出力する。なお、センサ23は、撮影部21であってもよい。この場合、撮影された画像情報において、赤外線領域の画像情報がセンサ23の検出値情報であってもよい。
通信部24は、制御部26が出力する提供情報を、ネットワークNWを介して監視装置3に送信する。通信部24は、監視装置3が送信した事故発生情報を、ネットワークNWを介して受信し、受信した事故発生情報を制御部26に出力する。通信部24は、制御部26が出力する位置情報を、ネットワークNWを介して監視装置3に送信する。なお、位置情報には、自携帯端末2を識別するための識別情報が含まれている。
記憶部25は、監視用のアプリケーションを記憶する。監視用のアプリケーションは、予め記憶部25に記憶されていてもよい。あるいは、利用者が操作部27を操作した結果に応じて、制御部26がダウンロードされて記憶部25に記憶されるようにしてもよい。なお、アプリケーションについては後述する。また、記憶部25は、自携帯端末2を識別するための識別情報、電話番号、電子メールアドレス等を記憶する。
制御部26は、利用者が操作部27を操作した操作結果に応じて、記憶部25が記憶するアプリケーションを起動する。制御部26は、位置情報取得部29から位置情報と時刻情報を取得する。なお、制御部26は、時刻情報を、ネットワークNWを介して基地局(不図示)との通信によって取得するようにしてもよい。なお、位置情報を取得するタイミングは、所定の時間間隔毎、所定の時刻毎、提供情報を取得するタイミングのうちの少なくとも1つである。
制御部26は、操作部27が出力する操作結果と記憶部25が記憶するアプリケーションに基づいて、撮影部21、収音部22、センサ23を制御して提供情報を取得する。なお、提供情報は、事故の種類に応じてアプリケーションによって予め設定されている。また、提供情報には、少なくとも位置情報と時刻情報が含まれている。なお、提供情報については後述する。制御部26は、取得した提供情報を通信部24に出力する。
制御部26は、通信部24が出力する事故発生情報を取得し、アプリケーションに基づいて取得した事故発生情報を表示部28上に表示させる。
制御部26は、例えば所定の時間間隔または所定の時刻毎に、位置情報を通信部24に出力する。
操作部27は、例えば表示部28上に設けられているタッチパネルセンサである。操作部27は、利用者が操作した操作結果を検出し、検出した操作結果を制御部26に出力する。
表示部28は、例えば液晶表示装置、または有機EL(Electro- Luminescence)表示装置等である。表示部28は、制御部26の制御に応じてアプリケーションの各画像を表示する。
位置情報取得部29は、例えばGPS(Global Positioning System;全地球測位システム)の受信部である。位置情報取得部29は、GPSの衛星から受信した情報に基づいて位置情報(緯度、経度)と時刻情報を求める。位置情報取得部29は、求めた位置情報と時刻情報を制御部26に出力する。
次に、監視装置3の機能と動作について説明する。
監視装置3は、携帯端末2から受信した情報と、記憶部32が記憶する事故判断モデルに基づいて事故が発生いているか否かを判断する。監視装置3は、事故が発生していると判断した場合、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配する。
監視装置3は、管理者の操作等によって事故が発生していることが予め分かっている場合、事故原因が考えられるエリアに、事故に関する情報を事故発生情報として携帯端末に送信する。
通信部31は、携帯端末2が送信した位置情報を、ネットワークNWを介して受信し、受信した位置情報を制御部33に出力する。通信部31は、携帯端末2が送信した提供情報を、ネットワークNWを介して受信し、受信した提供情報を制御部33に出力する。通信部31は、制御部33が出力する事故発生情報を、ネットワークNWを介して制御部33によって選択された携帯端末2に送信する。
記憶部32は、事故の発生を判断する際に用いられる事故判断モデルを記憶する。なお、事故判断モデルは、例えば、すでに発生している事故の際の情報(画像情報、音響信号情報、温度情報、振動情報等)と事故前の情報(画像情報、音響信号情報、温度情報、振動情報等)等を用いて学習によって作成されたモデルである。事故判断モデルの入力は、画像情報、音響信号情報、温度情報、振動情報のうちの少なくとも1つである。事故判断モデルの出力は、異常であるか否か(または事故であるか否か)の判別結果である。記憶部32は、位置(緯度、経度)に、インフラ設備の種類(配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等)を関連付けて記憶する。
制御部33は、例えば監視装置3の利用者が操作部34を操作した操作結果に基づいて、異常が発生していることを示す情報(以下、事故情報という)を取得する。なお、事故情報には、異常の原因と考えられるエリア(地域)を示す情報が含まれている。なお、制御部33は、通信部31を介して外部装置(不図示)から事故情報を取得してもよい。
制御部33は、事故情報を取得した場合、通信部31が出力する位置情報に基づいて、事故原因が考えられるエリアに存在している携帯端末2を選択する。制御部33は、情報提供のリクエストである事故発生情報を、選択した携帯端末2に送信するように通信部31に出力する。
制御部33は、携帯端末2から受信した提供情報と、記憶部32が記憶する事故判断モデルに基づいて事故が発生いているか否かを判断する。制御部33は、事故が発生していると判断した場合、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配する。
操作部34は、例えば表示部35上に設けられているタッチパネルセンサである。操作部34は、利用者が操作した操作結果を検出し、検出した操作結果を制御部33に出力する。
表示部35は、例えば液晶表示装置、または有機EL表示装置等である。表示部35は、制御部33は出力する画像情報を表示する。
[提供情報の例]
次に、携帯端末2が監視装置に送信する提供情報の例を説明する。
<監視対象が配電線または送電線の場合>
図3は、本実施形態に係る監視対象が配電線または送電線の場合に携帯端末2が監視装置に送信する提供情報の例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態では、報告内容毎に、監視装置3に送信する際に添付する情報が関連付けられている。監視対象が配電線または送電線の場合は、例えば、報告内容が「設備への異物の接触、からまり報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、および「画像情報」が関連付けられている。また、監視対象が配電線または送電線の場合は、報告内容が「異常(異音、煙、温度)報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、「音響信号情報」、および「センサの検出値情報(例えば温度情報)」が関連付けられている。なお、このような情報は、記憶部25が記憶するアプリケーションに定義されている。このように、本実施形態では、報告内容毎に添付すべき情報が定義されている。
監視対象が配電線または送電線の場合の「設備への異物の接触、からまり報告」は、例えば地絡原因となりそうな物(樹木、蔦、凧、ビニール、鳥の巣、工事用のクレーン等)が、電線(配電線または送電線)にひっかかっている状態の際に、ひっかかっている物、ひっかかっている場所等の情報の提供を行う。
監視対象が配電線または送電線の場合の「設備の破損報告」は、例えば、電柱上の機材(碍子、変圧器、開閉器)に破損や焼け焦げた跡、アームの脱落や曲がり、電柱の折損(台風、交通事故、土砂崩れなどによる)、切れた電線の垂れ下がり等の情報の提供を行う。
監視対象が配電線または送電線の場合の「異物報告」は、例えば、配電線に接触し感電したと疑われる鳥など小動物の死骸等の情報の提供を行う。
監視対象が配電線または送電線の場合の「異常(異音、煙、温度)報告」は、例えば、異常な音、炎や煙が見える、異常な温度等の情報の提供を行う。
監視対象が配電線または送電線の場合の「クレーン作業目撃報告」は、例えば、送電線付近でクレーン作業を発見した場合に提供を行う。この理由は、配電線付近で作業を行う場合は、事前の申請を行ってもらうようにしているが、事前申請が行われていない場合もあり得るためである。このような場合、監視装置3は、受信した提供情報に基づいて、その作業が事前申請されているか否かを判別する。事前申請されていない場合、監視装置3は、例えば現地へ保守要員が出動し、事故防止対策を説明するように手配する。
監視対象が配電線または送電線の場合の「火災報告」は、例えば、設備の付近で火災が発生している場合等の情報の提供を行う。
なお、監視対象が配電線または送電線の場合、「設備への異物の接触、からまり報告」、「設備の破損報告」、「異物報告」および「異常(異音、煙、温度)報告」について、監視装置3は、携帯端末2に事故発生情報を送信して情報提供をリクエストする。この場合、携帯端末2は、リクエストに応じて、これらの情報を発見した場合に提供情報を監視装置3に送信する。
また、監視対象が配電線または送電線の場合、「設備への異物の接触、からまり報告」、「設備の破損報告」、「異物報告」、「異常(異音、煙、温度)報告」、「クレーン作業目撃報告」および「火災報告」について、携帯端末2は、事故発生情報を受信していない場合であっても発見時に上記報告を行う。
<監視対象が変電所または水力発電所の場合>
図4は、本実施形態に係る監視対象が変電所または水力発電所の場合に携帯端末2が監視装置に送信する提供情報の他の例を示す図である。図4に示すように、監視対象が変電所または水力発電所の場合は、例えば、報告内容が「設備の破損報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、「画像情報」、「音響信号情報」および「センサの検出値情報(例えば温度情報)」が関連付けられている。また、監視対象が変電所または水力発電所の場合は、例えば、報告内容が「不審者報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、および「画像情報」が関連付けられている。
監視対象が変電所または水力発電所の場合の「火災報告」は、例えば、炎や煙りは見えるか等の情報を報告する。
監視対象が変電所の場合の「設備の破損報告」は、例えば、設備の損壊、断線、異音、振動、漏油、異臭、車の接触(交通事故)、温度等の情報を報告する。監視設備が水力発電所の場合の「設備の破損報告」は、例えば、設備の損壊、断線、異音、振動、漏油、異臭、車の接触(交通事故)、温度、水路からの漏水、発電所構内への浸水等の情報を報告する。
監視対象が変電所または水力発電所の場合の「異物報告」は、例えば、異物(鳥の巣、ごみ)の設備へのひっかかり等の情報を報告する。
監視対象が変電所または水力発電所の場合の「不審者報告」は、例えば、設備周辺や設備内の不審者に対する情報を報告する。
なお、監視対象が変電所または水力発電所の場合、「火災報告」および「設備の破損報告」について、監視装置3は、携帯端末2に事故発生情報を送信して情報提供をリクエストする。この場合、携帯端末2は、リクエストに応じて、これらの情報を発見した場合に提供情報を監視装置3に送信する。
また、監視対象が変電所または水力発電所の場合、「火災報告」、「設備の破損報告」、「異物報告」および「不審者報告」について、携帯端末2は、事故発生情報を受信していない場合であっても発見時に上記報告を行う。
<監視対象が通信設備>
図5は、本実施形態に係る監視対象が通信設備の場合に携帯端末2が監視装置に送信する提供情報の他の例を示す図である。なお、通信設備は、例えば変電所、発電所、配電線、送電線等に関わる通信設備である。図5に示すように、監視対象が通信設備の場合は、例えば、報告内容が「異物報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、および「画像情報」が関連付けられている。また、監視対象が通信設備の場合は、例えば、報告内容が「設備の破損報告」に、添付情報として「位置情報」、「時刻情報」、「画像情報」、「音響信号情報」および「センサの検出値情報(例えば温度情報)」が関連付けられている。
監視対象が通信設備の場合の「異物報告」は、物(樹木、蔦、凧、ビニール、鳥の巣、工事用のクレーン等)が、通信設備にひっかかっている状態の際に、ひっかかっている物、ひっかかっている場所等の情報の提供を行う。
監視対象が通信設備の場合の「設備の破損報告」は、例えば、アームの脱落、アームの曲がり、電柱の折損(台風、交通事故、土砂崩れなど)、切れた通信線の垂れ下がり等の情報を報告する。
なお、監視対象が通信設備の場合、「異物報告」および「設備の破損報告」について、携帯端末2は、事故発生情報を受信していない場合であっても発見時に上記報告を行う。なお、監視対象が通信設備の場合であっても、携帯端末2は、「火災報告」、「不審者報告」等を行ってもよい。
なお、図3~図5に示した報告内容に添付する添付情報は一例であり、これに限らない。添付情報は、例えば携帯端末の電話番号、メールアドレス、IPアドレス等を含んでいてもよい。
また、図3~図5に示した報告内容は一例であり、報告する対象は他のインフラの異常、例えば河川の水位上昇、土砂崩れ、道路の不通等であってもよい。携帯端末2は、このようなインフラに対する提供情報を、事故発生情報を受信していない場合であっても発見時に上記報告を行うようにしてもよい。
なお、上述した例において添付される画像は、同じ対象物を、時間をずらして撮影された画像情報や、時間をずらして取得されたセンサ23の検出値情報であってもよい。この場合、監視装置3は、得られた撮影時間の違う画像情報や検出値情報の差分をセンシングのデータとして活用するようにしてもよい。監視装置3は、このような時間をずらして情報を取得する例として、例えば設備の温度上昇、河川の水位上昇、土砂災害などの進行具合を推計するデータとして利用する。
[事故発生情報を送信する状態の例]
次に、監視装置3が携帯端末2に事故発生情報を送信する状態(またはタイミング)の例を説明する。図6は、本実施形態に係る監視装置3が携帯端末2に事故発生情報を送信する状態の例を示す図である。本実施形態では、事故や災害が発生した場合、その事故や災害が発生した対象地域に登録利用者に対して、監視装置3が事故発生情報を携帯端末2に送信する。図6に示すように、監視対象設備ごとに、事故発生情報を送信する状態が定義されている、このような定義内容は、監視装置3の記憶部32が記憶する。
例えば、対象設備が「送電線」に、事故発生情報を送信する状態(タイミング)として「送電線事故発生時」、「台風後」、「地震発生後」、「大雨」等が定義されている。また、対象設備が「通信設備」に、事故発生情報を送信する状態(タイミング)が定義されていない。
なお、図6に示した例は一例であり、これに限らない。対象設備に対して事故発生情報を送信する状態やタイミングは、その設備の内容や設備がある場所や地域等に応じた物であってもよい。このため、対象設備が「通信設備」に、事故発生情報を送信する状態(タイミング)が定義されていてもよい。
[携帯端末2の表示部28にアプリケーションによって表示される画像の例]
次に、携帯端末2の表示部28にアプリケーションによって表示される画像の例を説明する。
<アプリケーションを起動した際に携帯端末に表示される画像例>
図7は、本実施形態に係る事故発生情報を受信した場合に携帯端末に表示される画像例を示す図である。
符号g20は、監視装置3から事故発生情報が送信され、情報提供のリクエストを受信した場合に、監視装置3が提供してほしい情報のリストを表す枠である。符号g201は、監視装置3から受信した事故発生情報を表している。符号g202~g205それぞれは、報告内容に対応した情報提供を行うための操作を行うためのボタンの画像である。また、符号g21~g24それぞれは、事故発生情報を受信していない場合であっても、報告内容に対応した情報提供を行うための操作を行うためのボタンの画像である。なお、事故発生情報を受信していない場合であっても、符号g202~g205のボタン画像を操作して、提供情報を監視装置3に送信してもよい。
符号g202のボタン画像は、「設備への異物の接触、からまり報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等のインフラ設備に異物(凧、鳥の巣、ビニール袋、樹木、工事用クレーン等)が接触またはからまっていたり、ひっかかっていることを発見した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g203のボタン画像は、「設備の破損報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等のインフラ設備が破損(電柱上機器の破損、電柱破損、断線、電線垂れ下がり、アーム脱落・曲がり等)していることを発見した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g204のボタン画像は、「設備付近の異物報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線等のインフラ設備の付近に異物(感電死と思われる小動物の死骸等)を発見した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g205のボタン画像は、「異常(異音、煙、温度)報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等のインフラ設備から炎、煙が見えたり、異常な温度や振動を感じたり、異音が聞こえた場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g21のボタン画像は、「クレーン作業目撃報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線等の周辺でクレーン作業を目撃した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g22のボタン画像は、「火災報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等のインフラ設備の火災を発見した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g23のボタン画像は、「不審者報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等のインフラ設備内または周辺で不審者を目撃した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g24のボタン画像は、「その他の報告」の場合に選択される。登録者は、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備以外のインフラ設備(例えば河川の水位上昇、土砂崩れ、道路の不通等)に関する異常を発見した場合に、このボタン画像を選択して報告する。
符号g25のボタン画像は、「クレーン作業を行う際の登録」の場合に選択される。登録者は、送電線や配電線の付近で作業を行う前に届けを提出する場合に、このボタン画像を選択して登録する。
ボタン画像g202~g205、g21~g24それぞれは、報告内容に最適化された情報(図3参照)を取得するようにアプリケーションが制御する。符号g202~g205、g21~g24のボタン画像が選択された場合、制御部26は、アプリケーションに応じて、撮影部21を制御して画像情報(静止画情報または動画情報)を取得する。例えば符号g203のボタン画像が選択された場合、制御部26は、アプリケーションに応じて、収音部22を制御して音響信号情報を取得し、センサ23を制御して検出値情報を取得する。
図8は、本実施形態に係る事故発生情報を受信していない場合に携帯端末に表示される画像例を示す図である。
図8に示すように、携帯端末2の制御部26は、事故発生情報を受信していない場合、図7に示した監視装置3から受信した事故発生情報を表す画像g201、情報提供のリストを表す枠の画像g20を表示させず、ボタン画像g202~g205、g21~g25を表示させる。
本実施形態では、異常を簡易に報告してもらうため、図7、図8に示したように、インフラ設備の選択等の手間を省き、異常の種類を選択してもらって報告してもらうようにした。監視装置3は、受信した提供情報に含まれる位置情報に基づいて、異常が発生している設備を判別する。
なお、図7、図8に示した携帯端末2に表示される画像は一例であり、配置やデザイン、表示内容等は、これに限らない。携帯端末2に表示される画像には、例えば説明文等が含まれていてもよく、ヘルプを表示させるためのヘルプボタンの画像等が含まれていてもよい。
<クレーン作業登録のボタン画像が選択された際に表示される画像例>
図9は、本実施形態に係るクレーン作業を行う際の登録のボタン画像g25(図7、図8)が選択された際に携帯端末に表示される画像の例を示す図である。図9のように、携帯端末に表示される画像には、ボタン画像g31~g32が含まれている。
符号g31のボタン画像は、「作業を行う場所」を登録する場合に選択される。このボタン画像が選択された場合、制御部26は、例えば住所を入力する画面を表示させ、または地図アプリケーションを起動して地図上で作業位置を選択させるようにしてもよい。
符号g32のボタン画像は、「作業内容」の登録の場合に選択される。このボタン画像が選択された場合、制御部26は、例えば作業内容を入力または選択する画面を表示させるようにしてもよい。
符号g33のボタン画像は、「作業者情報」を登録する場合に選択される。このボタン画像が選択された場合、制御部26は、例えば作業者情報を入力する画面を表示させるようにしてもよい。
[提供情報の取得例、携帯端末の表示される画像例]
まず、送電線に凧がからまっている場合の提供情報の取得と例、携帯端末の表示される画像例を、図10を用いて説明する。図10は、送電線に凧がからまっている場合の提供情報の取得例、携帯端末の表示される画像例を示す図である。
図10において、符号g41が示す領域の図は、携帯端末2の表示部28上に表示される画像の拡大図である。携帯端末2の表示部28上に表示される画像には、報告内容を示す情報g401、登録者に行ってほしい動作内容を示す情報g402、撮影部21を通して得られている画像g403、シャッター(または録画)のボタン画像g404、および提供情報を監視装置3に送信する送信ボタン画像g405が含まれている。
図10のように、登録者は、送電線に凧がからまっていることを発見した場合、携帯端末2を操作してアプリケーションを起動する。なお、事故発生情報を受信した場合、携帯端末2の制御部26は、事故発生情報を受信したことに応じてアプリケーションを起動するようにしてもよく、アプリケーションは、常時起動されたままであってもよい。次に、登録者は、「設備への異物の接触、からまり報告」のボタン画像g202(図7、図8)を選択する。制御部26は、撮影部21を起動させ、符号g41に示したような画像情報を、表示部28上に表示させる。次に、登録者は、シャッターのボタン画像g404を選択して、電線に凧がからまっている様子を撮影する。次に、制御部26は、送信ボタン画像g405が選択された場合、取得した画像情報に、位置情報、時刻情報等を添付した提供情報を、ネットワークNWを介して監視装置3に送信する。なお、制御部26は、シャッターのボタン画像g404が選択され画像を取得できた場合に、提供情報を監視装置3に送信するようにしてもよい。
次に、配電線で異音が発生している場合の提供情報の取得と例、携帯端末の表示される画像例を、図11を用いて説明する。図11は、配電線で異音が発生している場合の提供情報の取得例、携帯端末の表示される画像例を示す図である。
図11において、符号g51が示す領域の図は、携帯端末2の表示部28上に表示される画像の拡大図である。携帯端末2の表示部28上に表示される画像には、報告内容を示す情報g501、登録者に行ってほしい動作内容を示す情報g502、録音ボタン画像g503、および提供情報を監視装置3に送信する送信ボタン画像g504が含まれている。
図11のように、登録者は、配電線で異音が発生していることを発見した場合、携帯端末2を操作してアプリケーションを起動する。次に、登録者は、「異常(異音、煙、温度)報告」のボタン画像g205(図7、図8)を選択する。携帯端末2の制御部26は、収音部22を起動させ、符号g51に示したような画像情報を、表示部28上に表示させる。次に、登録者は、録音ボタン画像g503を選択して、異音を録音する。次に、制御部26は、送信ボタン画像g504が選択された場合、取得した音響信号情報に、位置情報、時刻情報等を添付した提供情報を、ネットワークNWを介して監視装置3に送信する。なお、制御部26は、録音ボタン画像g503が選択され音響信号情報を取得できた場合に、提供情報を監視装置3に送信するようにしてもよい。
[監視システム1が行う処理手順例]
次に、監視システム1が行う処理手順例を説明する。図12は、本実施形態に係る監視システム1が行う処理のシーケンス図である。
(ステップS1)携帯端末2-1の制御部26は、携帯端末2-1の位置情報取得部29が取得した情報に基づいて位置情報を取得し、取得した位置情報を、通信部24を介して監視装置3に送信する。なお、携帯端末2-1の制御部26は、所定の時間間隔または所定時刻毎に位置情報を監視装置3に送信する。
(ステップS2)携帯端末2-2の制御部26は、携帯端末2-2の位置情報取得部29が取得した情報に基づいて位置情報を取得し、取得した位置情報を、携帯端末2-2の通信部24を介して監視装置3に送信する。なお、携帯端末2-2の制御部26は、所定の時間間隔または所定時刻毎に位置情報を監視装置3に送信する。
(ステップS3)監視装置3の制御部33は、監視装置3の通信部31を介して、携帯端末2-1、携帯端末2-2それぞれが送信した位置情報を取得する。
以下、ステップS4~S12の処理は、監視装置3が事故発生情報を携帯端末2に送信した場合の処理である。
(ステップS4)監視装置3の制御部33は、例えば外部装置(不図示)から事故情報を取得する。
(ステップS5)監視装置3の制御部33は、取得した事故情報に基づいて、事故原因が考えられるエリアを選択する。続けて、監視装置3の制御部33は、取得した事故情報と位置情報に基づいて、事故原因が考えられるエリアに存在している携帯端末2を選択する。
(ステップS6)監視装置3の制御部33は、情報提供のリクエストである事故発生情報を、通信部31を介して選択した携帯端末2-2に送信する。
(ステップS7)携帯端末2-2の制御部26は、携帯端末2-2の通信部24を介して事故発生情報を受信する。なお、制御部26は、事故発生情報を、例えばプッシュ通信を受信する手法で受信する。
(ステップS8)携帯端末2-2の制御部26は、受信した事故発生情報に基づいてアプリケーションを起動し、受信した事故発生情報を、携帯端末2-2の表示部28上に報知する。
(ステップS9)携帯端末2-2の制御部26は、アプリケーションに基づいて撮影部21、収音部22またはセンサ23から情報を取得することで提供する情報を取得する。
(ステップS10)携帯端末2-2の制御部26は、提供情報を、携帯端末2-2の通信部24を介して監視装置3に送信する。
(ステップS11)監視装置3の制御部33は、監視装置3の通信部31を介して、携帯端末2-2が送信した提供情報を取得する。
(ステップS12)監視装置3の制御部33は、携帯端末2-2から受信した提供情報に含まれる位置情報と、記憶部32が記憶する情報に基づいて、インフラ設備の種類を判別する。続けて、監視装置3の制御部33は、携帯端末2-2から受信した提供情報と、監視装置3の記憶部32が記憶する事故判断モデルに基づいて事故が発生いているか否かを判断する。制御部33は、事故が発生していると判断した場合、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配する。
以下、ステップS13~S16の処理は、監視装置3が事故発生情報を携帯端末2に送信しなかった場合の処理である。
(ステップS13)携帯端末2-1の制御部26は、アプリケーションに基づいて撮影部21、収音部22またはセンサ23から情報を取得することで提供する情報を取得する。
(ステップS14)携帯端末2-1の制御部26は、提供情報を、携帯端末2-1の通信部24を介して監視装置3に送信する。
(ステップS15)監視装置3の制御部33は、監視装置3の通信部31を介して、携帯端末2-1が送信した提供情報を取得する。
(ステップS16)監視装置3の制御部33は、携帯端末2-1から受信した提供情報に含まれる位置情報と、記憶部32が記憶する情報に基づいて、インフラ設備の種類を判別する。続けて、監視装置3の制御部33は、携帯端末2-1から受信した提供情報と、監視装置3の記憶部32が記憶する事故判断モデルに基づいて事故が発生しているか否かを判断する。制御部33は、事故が発生していると判断した場合、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配する。
以上のように、本実施形態では、監視システム用のアプリケーションがインストールされた携帯端末を使って、インフラ設備の異常を報告してもらうようにした。なお、アプリケーションは、行政、消防、道路工事、水道、ガス、通信会社などのインフラ関連の機関の関係者(登録者)や引退者等が所持するスマートフォン等の携帯端末にインストールされる。そして、本実施形態では、監視装置3が、携帯端末2からの報告に基づいて、異常の有無の判断、異常が発生しているインフラ設備の判別を行うようにした。そして、本実施形態では、異常が発生している場合に、例えば異常が発生している位置に作業者を派遣するように手配するようにした。
これにより、本実施形態によれば、インフラ設備の管理者は、広範囲の巡視をすること無く、異常箇所の特定を迅速にできることになり、巡視時間の削減、巡視員不足の問題解決を図れる。
なお、上述した実施形態では、インフラ設備として、配電線、送電線、変電所、水力発電所、通信設備等を説明したが、これに限らない。インフラ設備は、ガス設備、水道設備、携帯電話等の通信設備、道路、鉄道、河川等を含んでいてもよい。このような場合であっても、監視装置3が、報告に基づいて異常が発生しているか否かを判断し、報告に基づいて異常が発生しているインフラを判別し、異常が発生している場合に、そのインフラを管理する関係部署に報知する。この場合、例えば、電力関係の関係者であっても、水道管の破裂等の設備の破損を報告することができる、上下水道関係者であっても電力関係の異常等の報告を行う。
これにより、本実施形態によれば、インフラ設備の関係者以外であっても報告することができるので、関係者のみの報告より、より多くの情報を迅速に収集することができる。これにより、本実施形態によれば、人手不足に対応することができる。
また、本実施形態によれば、担当している以外のインフラに関する情報も報告されるため、インフラ同士の情報の共有ができる。
なお、本発明における携帯端末2または監視装置3の機能の全てまたは一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより携帯端末2または監視装置3が行う処理の全てまたは一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…監視システム、
2、2-1、2-2、・・・…携帯端末、
NW…ネットワーク、
3…監視装置、
21…撮影部、
22…収音部、
23…センサ、
24…通信部、
25…記憶部、
26…制御部、
27…操作部、
28…表示部、
29…位置情報取得部、
31…通信部、
32…記憶部、
33…制御部、
34…操作部、
35…表示部

Claims (9)

  1. インフラの異常毎に取得する情報が設定され
    前記インフラの異常の種類の選択に必要な所定の端末操作と、前記選択された種類の異常に対して設定された前記情報の取得に必要な所定の端末操作を、自端末を所持する登録者に行わせることで、前記情報を取得し
    端末の位置情報を取得し
    前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信する携帯端末と、
    位置と前記インフラの種類が関連付けて記憶され、
    前記携帯端末が送信した前記提供情報を受信し、受信した前記提供情報に基づいて、前記記憶された情報を参照することで、異常の発生の有無の判断と、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する監視装置と、
    を備える情報収集システム。
  2. 前記監視装置は、
    位置と前記インフラの種類を関連付けて記憶し、
    受信した前記提供情報を用いて記憶する情報を参照して、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する、
    請求項1に記載の情報収集システム。
  3. 前記携帯端末は、
    所定の時間間隔毎、または所定の時刻毎に前記位置情報を取得し、取得した前記位置情報を送信し、
    前記監視装置は、
    前記携帯端末が送信した前記位置情報を受信し、受信した前記位置情報と、外部から取得した前記インフラの事故に関する事故情報とに基づいて、前記事故が発生している原因と推定されるエリアに存在する前記携帯端末を選択し、選択した前記携帯端末に前記事故情報を報知する、
    請求項1または請求項2に記載の情報収集システム。
  4. 前記携帯端末は、
    前記監視装置から受信した前記事故情報を報知する、
    請求項3に記載の情報収集システム。
  5. 前記携帯端末が取得する情報は、
    画像情報、音響信号情報、温度情報、振動に関する情報のうち少なくとも1つである、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報収集システム。
  6. 前記携帯端末は、
    自端末にインストールされる所定のアプリケーションプログラムにより提供される機能によって、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報収集システム。
  7. 前記携帯端末は、
    前記情報を取得する取得部と、
    前記位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記インフラの異常毎に、取得する情報を関連付けて記憶し、前記アプリケーションプログラムを記憶する記憶部と、
    前記アプリケーションプログラムにより提供される機能によって、前記情報を取得し、自端末の位置情報を取得し、前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信する制御部と、を備え、
    前記監視装置は、
    位置と前記インフラの種類を関連付けて記憶する監視装置記憶部と、
    前記提供情報を受信する通信部と、
    受信した前記提供情報に基づいて、異常の発生の有無の判断と、前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する監視装置制御部と、を備える、
    請求項6に記載の情報収集システム。
  8. インフラの異常毎に取得する情報が設定されている携帯端末と、位置と前記インフラの種類が関連付けて記憶されている監視装置を備える情報収集システムの情報収集方法であって、
    前記携帯端末が、前記インフラの異常の種類の選択に必要な所定の端末操作と、前記選択された種類の異常に対して設定された前記情報の取得に必要な所定の端末操作を、自端末を所持する登録者に行わせることで前記情報を取得し
    端末の位置情報を取得し
    前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信し、
    前記監視装置が、前記携帯端末が送信した前記提供情報を受信し、受信した前記提供情報に基づいて異常の発生の有無を判断し、受信した前記提供情報に基づいて前記記憶された情報を参照することで前記提供情報が提供されたインフラ設備の種類を判別する、
    情報収集方法。
  9. インフラの異常毎に取得する情報が設定されている携帯端末のコンピュータに、
    前記インフラの異常の種類の選択に必要な所定の端末操作と、前記選択された種類の異常に対して設定された前記情報の取得に必要な所定の端末操作を、自端末を所持する登録者に行わせることで前記情報を取得させ、
    自端末の位置情報を取得させ、
    前記取得された情報に前記位置情報を関連付けて提供情報として送信させる、
    プログラム。
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