JP7360057B2 - インバータ装置及びその電流検出方法 - Google Patents

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Description

本開示は、インバータ装置及びその電流検出方法に関する。
インバータによって駆動される交流モータに供給される電力は、インバータへ入力される直流電流を測定して求めることができる。この直流電流は、パルス状となっているので、瞬時値を測定しても正確な電流値を読み取ることができない。そこで、例えば、ローパスフィルタを通すことにより、平均化した電流値を読み取ることができる。
一方、インバータ制御におけるPWM(Pulse Width Modulation)変調の1キャリア周期内で、直流電流を演算して平均値を求める手法も提案されている(特許文献1参照)。
特開2007-252094号公報
実際に用いるローパスフィルタは、簡易なCR回路ではなく、オペアンプを前置したものとなり、コストダウンのためには省略したい部分である。
インバータによる3相モータの制御には、3相PWM制御の他に、電圧指令が矩形波となる制御も知られている。そこで、ローパスフィルタ等のハードウェアを使用せず、かつ、制御方法に関わらず、直流電流値を精度よく検出したい。
本開示は、インバータ装置において、直流電流値の検出精度を高めることを目的とする。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は、特許請求の範囲によって定められるものである。
(1)本開示のインバータ装置は、直流電路からの直流入力を交流出力に変換して3相モータに供給するインバータと、前記直流電路から前記3相モータまでに流れる電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器の検出出力を参照して前記インバータを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記インバータの制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、インバータ装置である。
上記のインバータ装置では、制御モードに応じて直流電流値又はモータ電力の算出方式を変更し、実行する制御モードに適した直流電流値又はモータ電力の算出を行うことができる。なお、モータ電力が算出できれば、直流電流値も算出できる。このようにして、直流電流値を検出する精度を向上させることができる。
(2)前記(1)のインバータ装置において、前記第1の制御モードにおける前記インバータのスイッチングの頻度が、前記第2の制御モードにおける前記インバータのスイッチングの頻度より多い。
相対的に、インバータのスイッチングの頻度が多いと電流は安定しないが、頻度が少ないと電流は安定する。スイッチングの頻度が多く電流が安定しないと、1キャリア周期内で検出される電流値及び通流率の変動幅が大きくなる。よって、インバータのスイッチングの頻度が多い制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式が適する。
(3)前記(1)又は(2)のインバータ装置において、前記制御部は、1キャリア周期内で前記インバータの上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が無いか又は1相であるとき、前記第2の制御モードであるとして前記第2の算出方式を適用し、1キャリア周期内で前記インバータの上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が2相以上であるとき、前記第1の制御モードであるとして前記第1の算出方式を適用する。
このようにして、制御部は、スイッチング素子のオン/オフの頻度により、適用すべき算出方式を決定することができる。
(4)前記(1)から(3)のいずれかのインバータ装置において、前記第1の制御モードは、PWM制御又はPAM制御である。
このような第1の制御モードでは、パルスが短時間で変化するので、第1の算出方式が適する。
(5)前記(1)から(3)のいずれかのインバータ装置において、前記第2の制御モードは、電圧指令が矩形波となるモードである。
電圧指令が矩形波となるモードではパルス幅が3相交流の電気角の半周期(180°)にわたって安定しているため、第2の算出方式が適する。
(6)前記(1)から(5)のいずれかのインバータ装置において、前記第2の算出方式では、1キャリア周期内で、キャリア波形のアップスロープ開始近傍、ダウンスロープ開始近傍、及び、ダウンスロープ終了近傍の、3点を含むタイミングで検出した電流値を平均化して、前記直流電流値又は前記モータ電力を求める。
第2の制御モードでは直流電流又はモータ電力が、緩やかな変化となっているので、3点での検出により検出精度を担保することができる。
(7)前記(1)から(6)のいずれかのインバータ装置において、前記電流検出器はシャント抵抗である。
(8)前記(1)又は(2)のインバータ装置において、前記制御部は、運転指令に基づいて、前記インバータを前記第1の制御モード又は前記第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する。
(9)前記(1)から(8)のいずれかのインバータ装置において、前記3相モータは、空気調和器の圧縮機又はファンを駆動するモータである。
(10)空気調和機としては、前記(9)に記載の前記3相モータを含むものである。
(11)本開示は、直流電路からの直流入力を交流出力に変換して3相モータに供給するインバータと、前記直流電路から前記3相モータまでに流れる電流を検出する電流検出器と、を備えるインバータ装置において、その制御部が実行する、インバータ装置の電流検出方法であって、前記インバータの制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、インバータ装置の電流検出方法である。
上記インバータ装置の電流検出方法では、制御モードに応じてインバータ12に供給される直流電流値又はモータ電力の算出の仕方を変更し、実行する制御モードに適した直流電流値又はモータ電力の算出を行うことができる。なお、モータ電力が算出できれば、直流電流値も算出できる。このようにして、直流電流値を検出する精度を向上させることができる。
インバータ装置を用いて3相モータを駆動する回路図の第1例である。 3相PWM制御の1相分の、例えば上アームのスイッチング素子について、オン/オフの変化を示す図である。 3相PWM制御により正弦波の3相交流を生成する場合の、時間と、上アームのスイッチング素子のデューティとの関係を示す波形図である。 横方向を共通の時間として、3周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子のオン/オフ、及び、電流検出器によって検出される直流電流の変化を示すタイムチャートである。 電圧指令が矩形波となる制御における上アームのスイッチング素子の、電気角1周期(360度)の時間におけるオン/オフを示すタイムチャートである。 横方向を共通の時間として、2周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子のオン/オフ、及び、直流電流の変化を示すタイムチャートである。 電流検出の算出方式を決めるための、制御モードの判断を示すフローチャートの一例である。 横方向を共通の時間として、1周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子のオン/オフ、及び、直流電流の変化を示すタイムチャートである。 インバータ装置を用いてモータを駆動する回路図の第2例である。 空気調和機の冷媒回路を中心とした構成を示す図である。
以下、本開示の一実施形態について説明する。まず、本開示のインバータ装置により駆動するモータを備えた空気調和機の概要から説明する。
《空気調和機》
図10は、空気調和機100の冷媒回路を中心とした構成を示す図である。図において、室外機200は、圧縮機201と、四路切換弁202と、アキュムレータ203と、熱交換器204と、ファン205と、膨張弁206と、液側の弁(遮断弁)207と、ガス側の弁(遮断弁)208とを備えている。圧縮機201は、内蔵するモータ2aにより駆動される。ファン205は、モータ2bにより駆動される。
室内機300は、熱交換器301と、ファン302と、膨張弁303とを備えている。ファン302は、モータ2cにより駆動される。室外機200と室内機300とは、冷媒配管P及びPを介して互いに接続され、図示のような既知の冷媒回路が構成されている。上記のモータ2a,2b,2cとしては、3相モータを使用することができる。これらのモータを総称して、以下、3相モータ2として説明する。
《インバータ装置の回路構成:第1例》
図1は、インバータ装置1を用いて3相モータ2を駆動する回路図の第1例である。図において、インバータ装置1は、3相モータ2と、出力電路1u,1v,1wの3線を介して接続され、3相モータ2を回転駆動する。3相モータ2は、スター結線されたU相の界磁巻線2u,V相の界磁巻線2v,W相の界磁巻線2wと、回転子2rと、を備えている。
インバータ装置1に対する電源供給回路は、例えば、交流電源3(3相又は単相)と、交流電源3からの入力電圧を整流する整流回路4と、整流回路4の出力を平滑するリアクトル5及びコンデンサ6とにより構成される。
インバータ装置1は、直流電路11の2線(11p,11n)から直流入力の供給を受けるインバータ12と、直流電路11に流れる電流を検出する電流検出器13と、制御部14とを備えている。電流検出器13は、例えばシャント抵抗であり、流れる電流に比例した電圧が、検出出力として制御部14に送られる。
インバータ12は、直流電路11の2線間に3つのレグが接続されており、左から順に、第1レグ、第2レグ、第3レグとする。第1レグは、上アームのスイッチング素子Quと、このスイッチング素子Quと直列に接続される下アームのスイッチング素子Qxとにより構成される。スイッチング素子Quにはダイオードduが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Qxにはダイオードdxが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Quと、スイッチング素子Qxとの相互接続点から引き出される電路は、出力電路1uとなる。
第2レグは、上アームのスイッチング素子Qvと、このスイッチング素子Qvと直列に接続される下アームのスイッチング素子Qyとにより構成される。スイッチング素子Qvにはダイオードdvが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Qyにはダイオードdyが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Qvと、スイッチング素子Qyとの相互接続点から引き出される電路は、出力電路1vとなる。
第3レグは、上アームのスイッチング素子Qwと、このスイッチング素子Qwと直列に接続される下アームのスイッチング素子Qzとにより構成される。スイッチング素子Qwにはダイオードdwが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Qzにはダイオードdzが、逆並列に接続されている。スイッチング素子Qwと、スイッチング素子Qzとの相互接続点から引き出される電路は、出力電路1wとなる。
上記のスイッチング素子Qu,Qv,Qw,Qx,Qy,Qzは、図1では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、代わりに、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いることもできる。スイッチング素子Qu,Qv,Qw,Qx,Qy,Qzのオン/オフは、制御部14により制御される。
制御部14は、例えば、CPU、メモリ、クロック等を搭載するものであり、プログラムを実行することにより必要な機能を実現する。但し、DSP(Digital Signal Processor)その他の、同等な機能を有するデバイスを用いることも可能である。
《インバータ装置の制御モードの概要》
インバータ装置1は、直流電路11からの直流入力を交流出力(3相交流)に変換して3相モータ2に供給する。変換の制御モードには、3相PWM制御を行う第1の制御モードと、電圧指令が矩形波となる制御を行う第2の制御モードとがある。制御部14は、運転指令に基づいて、インバータ12を第1の制御モード又は第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する。より大きな出力を必要とする場合は、第2の制御モードが好適であり、それ以外は、第1の制御モードが好適である。
(第1の制御モード)
図2は、3相PWM制御の1相分の、例えば上アームのスイッチング素子Quについて、オン/オフの変化を示す図である。(a)は、PWM制御を示している。なお、図は概念的に示しており、オン/オフの変化の、実際の頻度は、もっと高周波数である。PWM制御では、相電圧の基本波成分となる正弦波の指令値とキャリアとが比較され、両者の大小関係によりオン/オフが決まる。これにより、スイッチング素子Quのパルス幅が変調され、正弦波を出力することができる。他のスイッチング素子Qvは、位相が120度ずれて同様な動作となる。さらに他のスイッチング素子Qwは、位相が240度ずれて同様な動作となる。
下アームのスイッチング素子Qxは、上アームのスイッチング素子Quの動作を反転した動作となる。下アームのスイッチング素子Qyは、上アームのスイッチング素子Qvの動作を反転した動作となる。下アームのスイッチング素子Qzは、上アームのスイッチング素子Qwの動作を反転した動作となる。但し、上アームのスイッチング素子と、それに直列な下アームのスイッチング素子とは、オン/オフの反転時に、瞬間的にでも同時オンにならないよう、僅かなデッドタイムが設けられる。
(第2の制御モード)
図2の(b)は、電圧指令が矩形波となる制御を示している。この場合、例えばスイッチング素子Quは電気角1周期の半分の180度区間にオン、それ以外の180度区間でオフとなる。他のスイッチング素子Qvは、位相が120度ずれて同様な動作となる。さらに他のスイッチング素子Qwは、位相が240度ずれて同様な動作となる。
下アームのスイッチング素子Qxは、上アームのスイッチング素子Quの動作を反転した動作となる。下アームのスイッチング素子Qyは、上アームのスイッチング素子Qvの動作を反転した動作となる。下アームのスイッチング素子Qzは、上アームのスイッチング素子Qwの動作を反転した動作となる。但し、上アームのスイッチング素子と、それに直列な下アームのスイッチング素子とは、オン/オフの反転時に、瞬間的にでも同時オンにならないよう、僅かなデッドタイムが設けられる。
《各制御モードの電流検出》
次に、キャリア周期における各制御モードの電流検出について説明する。インバータ装置1は、3相モータ2に、3相交流を供給する。しかし、3相交流の1周期に比べて非常に短い時間であるキャリア周期で見ると、その短時間に流れているのは、直流電流である。そこで、各スイッチング素子のオン/オフ状態に基づいて、そのときに流れる直流電流から、3相モータの相電流が検出可能である。相電流を検出すれば、モータ電力(3相モータ2の消費電力)を求めることができる。
(第1の制御モードの電流検出)
まず、第1の制御モードである3相PWM制御における電流検出について説明する。
図3は、3相PWM制御により正弦波の3相交流を生成する場合の、時間と、上アームのスイッチング素子のデューティとの関係を示す波形図である。例えば時刻τ1のとき、デューティが最も高いのはスイッチング素子Quであり、次いでスイッチング素子Qvである。最もデューティが低いのはスイッチング素子Qwである。
デューティは、正弦波の指令値とキャリアとの大小比較で決まるが、キャリアの1周期から見れば、正弦波の指令値の変化は極めて緩やかである。従って、キャリアが三角波の場合、1周期の三角波と、その1周期内ではあまり変化しない正弦波の指令値とを比較するような状態となる。その結果、各相上アームのスイッチング素子のオン時間は、三角波の中心であるキャリア周期の半分のタイミングを中心としたものとなり、デューティに応じて各相のオン時間の幅が異なる。
図4は、横方向を共通の時間として、3周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフ、及び、電流検出器13(図1)によって検出される直流電流の変化を示すタイムチャートである。キャリアは、例えばnを3以上の自然数とすると、n回目のキャリア周期の終了時点を[n]で表している。[n-1]は、(n-1)回目のキャリア周期の終了時点であり、[n+1]は、(n+1)回目のキャリア周期の終了時点である。キャリア周期はTとする。制御部14(図1)は、キャリアの生成及び全てのスイッチング素子のオン/オフを制御しているので、どのタイミングで、どういう制御状態となるかを、把握できる。
上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフは、例えば図3の時刻τ1近傍であれば、図4に示すようになる。3つのスイッチング素子Qu,Qv,Qwが全てオン又は全てオフの場合は、インバータ12と3相モータ2との間で電流が還流しているだけの状態となり、電流検出器13に電流は流れない。
直流電流に基づく制御演算は、キャリアの谷(キャリア周期の終了時点であり次のキャリア周期の開始時点でもある。)のタイミングをトリガとして行われる。そのため、電流検出は、三角波のアップスロープよりも、次の谷に近いダウンスロープで行うことが好ましい。
例えばキャリア周期[n](時刻t0からt0n+1まで)における後半のダウンスロープの区間に注目すると、1周期の中間点(T/2)ではスイッチング素子Qu,Qv,Qwは全てオンであり、検出される直流電流は0である。時刻t1になると、スイッチング素子Qu,Qvがオンのままで、スイッチング素子Qwがオフになり、U相、V相の電流Iu+Ivが検出される。時刻t2になると、スイッチング素子Quのみがオンの状態となり、U相の電流Iuが検出される。時刻t3になると、全てのスイッチング素子Qu,Qv,Qwがオフとなり、検出される直流電流は0となる。
キャリア周期[n]の1周期内でオンとなる上アームのスイッチング素子に流れる直流電流と、その時間(Tに対する通流率)とは、以下のようになる。
電流Iuが流れる時間:ΔTu
電流Ivが流れる時間:ΔTv
電流Iwが流れる時間:ΔTw
キャリア周期[n-1]においても同様に、
電流Iun-1が流れる時間:ΔTun-1
電流Ivn-1が流れる時間:ΔTvn-1
電流Iwn-1が流れる時間:ΔTwn-1
である。
キャリア周期[n+1]においても同様に、
電流Iun+1が流れる時間:ΔTun+1
電流Ivn+1が流れる時間:ΔTvn+1
電流Iwn+1が流れる時間:ΔTwn+1
である。
ここで、例えば、キャリア周期[n]の1周期の平均直流電流Imは、
Im=Iu×(ΔTu/T)+Iv×(ΔTv/T)+Iw×(ΔTw/T)
・・・(1)
となる。但し、Iu+Iv+Iw=0である。
しかしながら、上記の式(1)は、アップスロープの区間である(1/2)周期内でも同じ電流が同じ時間だけ検出されると推定することを条件としている。より厳密に言えば、同じ電流が同じ時間だけ検出されるとは限らない。そこで、より電流検出の精度を高めるため、1つ前のキャリア周期[n-1]との平均化を行う。
例えば単純に、キャリア周期[n]の平均直流電流Imと、1つ前のキャリア周期[n-1]の平均直流電流Imn-1とを足して2で割る以下の演算により、平均直流電流Imを求めることができる。
Im=(Im+Imn-1)/2 ・・・(2)
単純平均ではなく、重みづけを行ってもよい。キャリア周期[n]の演算のタイミングを、図4のt0n+1であるとすると、直近の検出値の方が、信頼性が高く、遠いほど信頼性が低いと考えられる。平均直流電流Imをt0n+1の直近(1/2)周期の値とすると、Imn+1は、Imから(1/4)周期後の値となり、Imn-1は、Imから(3/4)周期前の値となる。これを重み付けに反映すると、(1/4):(3/4)となるので、以下の演算により、平均直流電流Imを求めることができる。
Im=(1/4)Imn-1+(3/4)Im ・・・(3)
上記式(2)又は式(3)のように、2つのキャリア周期にまたがって平均化を行う算出方式により、平均値としての直流電流の検出精度を、高めることができる。実施例において第1の制御モードは、スイッチングの頻度が比較的多い3相PWM制御モードである。この場合、1キャリア周期内で検出される電流値及び通流率の変動幅は比較的大きいため、平均値としての直流電流の検出精度を高めるためには、このような第1の算出方式が適している。平均化の演算手法は、2つのキャリア周期にまたがる平均化であればよく、上記式(2)又は(3)に限定されない。また、「2つ」に限らず、複数であればよい。
なお、図4は、キャリア周期内で、U相の電流及びW相の電流が電流検出器13によって検出される場合を示したが、これは、図3の時刻τ1近傍の3周期分のキャリアにおける状態であることに基づいている。スイッチング素子Qu,Qv,Qwのデューティが変われば、U相とV相との電流が検出される場合、及び、V相とW相との電流が検出される場合がある。
(第2の制御モードの電流検出)
次に、第2の制御モードである、電圧指令が矩形波となる制御における電流検出について説明する。
図5は、電圧指令が矩形波となる制御における上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwの、電気角1周期(360度)の時間におけるオン/オフを示すタイムチャートである。3つのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフの状態は60度ごとに変化し、6ステップで1周期となる。各スイッチング素子Qu,Qv,Qwは、180度の期間オン状態を続けた後、180度の期間オフ状態を続ける工程を繰り返す。各スイッチング素子Qu,Qv,Qwがオン(又はオフ)になるタイミングは互いに120度ずれている。
図6は、横方向を共通の時間として、2周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフ、及び、直流電流の変化を示すタイムチャートである。キャリアは、図4と同様に、n回目のキャリア周期の終了時点を[n]で表している。[n-1]は、(n-1)回目のキャリア周期の終了時点であり、[n+1]は、(n+1)回目のキャリア周期の終了時点である。キャリア周期はTとする。スイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフは、一例として、図5の時刻τ2近傍での状態を示している。スイッチング素子Quはオン、スイッチング素子Qv,Qwはオフである。制御部14(図1)は、キャリアの生成及び全てのスイッチング素子のオン/オフを制御しているので、どのタイミングで、どういう制御状態となるかを、把握できる。
スイッチング素子Quがオンで、スイッチング素子Qv,Qwはオフである場合、前述のように、U相の電流が電流検出器13(図1)により検出される。図6に一例として示すように、キャリア周期の2周期内ではスイッチングは行われず、直流電流は緩やかに増大している安定状態である。この場合、キャリア周期[n]において、(a)アップスロープの開始直後(開始近傍の時刻t1)、(b)ダウンスロープの開始直後(開始近傍の時刻t2)、(c)ダウンスロープの終了直前(終了近傍の時刻t3)、の合計3点で検出した直流電流を平均化する算出方式を採用することで、平均直流電流を精度よく検出することができる。平均値としての直流電流を検出すれば、モータ電力を求めることができる。なお、「直後」、「直前」又は「近傍」とは、基準となる時刻から所定の時間として設定することができる。
なお、次のキャリア[n+1]でも同様に、(a)アップスロープの開始直後(時刻t1n+1)、(b)ダウンスロープの開始直後(開始近傍の時刻t2n+1)、(c)ダウンスロープの終了直前(終了近傍の時刻t3n+1)、の合計3点で検出した直流電流を平均化することで、平均値としての直流電流を精度よく検出することができる。本実施例において第2の制御モードは、スイッチングの頻度が比較的少ない電圧指令が矩形波となる制御モードである。この場合、1キャリア周期内で検出される電流値及び通流率の変動幅は比較的小さいため、平均値としての直流電流の検出精度を高めるためには、第2の算出方式が適している。
《制御モードの識別》
以上、第1の制御モード(3相PWM制御モード)の電流検出と、第2の制御モード(電圧指令が矩形波となる制御モード)の電流検出とについて説明した。制御モードは制御部14自身が行うことであるので、基本的には、制御部14は、現在実行している制御モードを把握することができる。但し、実際にはPWM変調のパルス幅が、過変調制御になり、オン又はオフに固定される期間が拡がって行き、電圧指令が矩形波となる制御に移行する(逆の移行の場合も同様である。)。そうすると、過渡的な状態も含めて、今現在のキャリア周期においては、どちらの電流検出の算出方式が適するのか、制御部14は、きめ細かく判断する必要がある。
図7は、電流検出の算出方式を決めるための、制御モードの判断を示すフローチャートの一例である。制御部14は、1キャリア周期内で、上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwがスイッチングしている相の数をチェックする(ステップS1)。3相PWM制御の場合、図4に示すように、3相の上アームがスイッチングする。一方、電圧指令が矩形波となる制御の場合は、図5に示すように、どのタイミングのキャリア周期でも、2相の上アームがスイッチングすることはなく、スイッチングする上アームは0相又は1相である。そこで、制御部14は、スイッチングしている上アームが2相以上であれば、第1の制御モードにおける算出方式を適用する(ステップS2)。スイッチングしている相が0又は1であれば、直流電流が安定していると考えられるので、第2の制御モードにおける算出方式を適用する(ステップS3)。
図8は、横方向を共通の時間として、1周期分の三角波のキャリア、各相上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフ、及び、直流電流の変化を示すタイムチャートである。U相のスイッチング素子Quのみ、スイッチングしており、オフの時間と、オンの時間とがある。V相のスイッチング素子Qvはオフである。W相のスイッチング素子Qwはオンである。このような3相のスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフの状態は、3相PWM制御と、電圧指令が矩形波となる制御との間での遷移途中に出現する。
図8においては、3相のスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフの状態が揃うことはない。従って、直流電流が0になることはなく、常に電流が流れている。例えば、直流電流は12Aから15Aまで増加し、平均値は13.5Aとする。この場合、仮に、3相PWM制御における電流検出を行うと、ダウンスロープの2点で電流検出器13(図1)に流れる電流を検出することになる。そのため、平均値より高い2値を検出することになり、実際の平均値との誤差が大きくなる。
しかしながら、図7のフローチャートによれば、1キャリア周期で上アームがスイッチングしている相は1相(U相)であるので、第2の制御モードにおける電流検出の仕方が適用される。その結果、3点検出となり、実際の平均値に近い直流電流平均値が得られる。
《インバータ装置の回路構成:第2例》
図9は、インバータ装置1を用いてモータ2を駆動する回路図の第2例である。第1例(図1)との違いは、電流検出器15,16が、直流電路11ではなく、インバータ12の交流側の出力電路1u及び1wに設けられている点であり、その他の構成は同様である。電流検出器15,16としては第1例と同様に、シャント抵抗を用いることができる。電流検出器15,16の検出出力は、制御部14に送られる。キャリアの周期内で流れる電流のうち、U相電流Iuは、電流検出器15により検出され、W相電流Iwは、電流検出器16により検出される。V相電流Ivは、U相電流Iu及びW相電流Iwからキルヒホッフの法則により求めることができる。
制御部14は、インバータ12の出力電圧(の指令値)を把握しているので、各相電流と出力電圧とに基づいてモータ電力を算出することができる。これにより、図4におけるキャリア周期内で、スイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフの状態が変化するごとに変化する各相電流と出力電圧と通流率(時間)とに基づいてキャリア周期におけるモータ電力を算出することができる。また、第1例と同様に、複数のキャリアにわたって算出し、平均化することにより、正確にモータ電力を算出することができる。モータ電力が算出できれば、インバータ12の電力変換効率を考慮して直流電力が算出でき、直流電流値も算出できる。
上記のようなモータ電力の算出も、第1例と同様に、第1の制御モードと第2の制御モードとで、算出方式を変えることにより、モータ電力及び直流電流値を、より正確に検出することができる。
《開示のまとめ》
上記の開示は、一般化して以下のように表現することができる。
インバータ装置1は、直流電路11からの直流入力を交流出力に変換して3相モータに供給するインバータ12と、直流電路11から3相モータ2までに流れる電流を検出する電流検出器13(15,16)と、電流検出器13(15,16)の検出出力を参照してインバータ12を制御する制御部14と、を備えている。制御部14は、インバータ12の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能である。
第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する。
このようなインバータ装置1では、制御モードに応じて直流電流値又はモータ電力の算出方式を変更し、実行する制御モードに適した直流電流値又はモータ電力の算出を行うことができる。モータ電力が算出できれば、直流電流値も算出できる。このようにして、直流電流値を検出する精度を向上させることができる。
ここで、第1の制御モードにおけるインバータ12のスイッチングの頻度は、第2の制御モードにおけるインバータ12のスイッチングの頻度より多い。相対的に頻度が多いと電流は安定しないが、頻度が少ないと電流は安定する。そこで、スイッチングの頻度の大小に適した算出方式で、直流電流値又はモータ電力を算出する。1キャリア周期内でのインバータ12のスイッチング素子のオン/オフが相対的に多い場合は、第1の制御モードであるとして直流電流値又はモータ電力を算出する。1キャリア内で、インバータ12のスイッチング素子のオン/オフの変動が少ない(若しくは無い)場合は、第2の制御モードであるとして直流電流値又はモータ電力を算出する。
具体的には、制御部14は、1キャリア周期内でインバータ12の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が無いか又は1相であるとき、第2の制御モードであるとして第2の算出方式を適用する。1キャリア周期内でインバータ12の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が2相以上であるとき、第1の制御モードであるとして第1の算出方式を適用する。このようにして、制御部14は、1キャリア周期内のインバータの上アームのスイッチング素子のオン/オフの頻度により、適用すべき算出方式を決定することができる。
第1の制御モードは、PWM制御である。但し、電圧の振幅を変調するPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御であってもよい。このような、第1の制御モードでは、パルスが短時間で変化するので、第1の算出方式が適する。
一方、第2の制御モードは、電圧指令が矩形波となるモードである。電圧指令が矩形波となるモードではパルス幅が3相交流の電気角の半周期(180°)にわたって安定しているため、第2の算出方式が適する。
第2の算出方式では、1キャリア周期内で、キャリア波形のアップスロープ開始近傍、ダウンスロープ開始近傍、及び、ダウンスロープ終了近傍の、3点を含むタイミングで検出した電流値を平均化して、直流電流値又はモータ電力を求めることができる。
第2の制御モードでは直流電流又はモータ電力が、緩やかな変化となっているので、3点での検出により検出精度を担保することができる。
電流検出器としはシャント抵抗が好適である。この場合、高コストなホール素子等を用いなくても、低コストで確実に電流値を、シャント抵抗の両端電圧として検出することができる。
制御部14は、運転指令に基づいて、インバータ12を第1の制御モード又は第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する。制御部14は、より大きな出力を必要とする場合は、第2の制御モードを選択することができる。それ以外は、第1の制御モードを選択することができる。
3相モータは、例えば、空気調和器の圧縮機又はファンを駆動するモータであり、空気調和機の一部でもある。
方法としての本開示は、直流電路11からの直流入力を交流出力に変換して3相モータ2に供給するインバータ12と、直流電路11から3相モータ2までに流れる電流を検出する電流検出器13(15,16)と、を備えるインバータ装置1において、その制御部14が実行する、インバータ装置の電流検出方法である。制御部14は、インバータ12の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用する。制御部14は、第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する。
このようなインバータ装置1の電流検出方法では、制御モードに応じてインバータ12に供給される直流電流値又はモータ電力の算出の仕方を変更し、実行する制御モードに適した直流電流値又はモータ電力の算出を行うことができる。概論的には例えば、1キャリア内でのインバータ12のスイッチング素子のオン/オフが相対的に多い場合は、第1の制御モードであるとして直流電流値又はモータ電力を算出することができる。1キャリア内で、インバータ12のスイッチング素子のオン/オフの変動が少ない(若しくは無い)場合は、第2の制御モードであるとして直流電流値又はモータ電力を算出することができる。このようにして、直流電流値を検出する精度を向上させることができる。
《補記》
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1:インバータ装置、1u,1v,1w:出力電路、2:3相モータ、2a,2b,2c:モータ、2u,2v,2w:界磁巻線、2r:ロータ、3:交流電源、4:整流回路、5:リアクトル、6:コンデンサ、11,11p,11n:直流電路、12:インバータ、13:電流検出器、14:制御部、15,16:電流検出器、100:空気調和機、200:室外機、201:圧縮機、202:四路切替弁、203:アキュムレータ、204:熱交換器、205:ファン、206:膨張弁、207,208:弁、300:室内機、301:熱交換器、302:ファン、303:膨張弁、du,dv,dw,dx,dy,dz:ダイオード、Qu,Qv,Qw,Qx,Qy,Qz:スイッチング素子、P,P:冷媒配管

Claims (11)

  1. 直流電路(11)からの直流入力を交流出力に変換して3相モータ(2)に供給するインバータ(12)と、
    前記直流電路(11)から前記3相モータ(2)までに流れる電流を検出する電流検出器(13,15,16)と、
    前記電流検出器(13,15,16)の検出出力を参照して前記インバータ(12)を制御する制御部(14)と、を備え、
    前記制御部(14)は、
    前記インバータ(12)の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、
    前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、
    前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、
    インバータ装置。
  2. 前記第1の制御モードにおける前記インバータ(12)のスイッチングの頻度が、前記第2の制御モードにおける前記インバータ(12)のスイッチングの頻度より多い、請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記制御部(14)は、
    1キャリア周期内で前記インバータ(12)の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が無いか又は1相であるとき、前記第2の制御モードであるとして前記第2の算出方式を適用し、
    1キャリア周期内で前記インバータ(12)の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が2相以上であるとき、前記第1の制御モードであるとして前記第1の算出方式を適用する、
    請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記第1の制御モードは、PWM制御又はPAM制御である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  5. 前記第2の制御モードは、電圧指令が矩形波となるモードである、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  6. 前記第2の算出方式では、1キャリア周期内で、キャリア波形のアップスロープ開始近傍、ダウンスロープ開始近傍、及び、ダウンスロープ終了近傍の、3点を含むタイミングで検出した電流値を平均化して、前記直流電流値又は前記モータ電力を求める請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  7. 前記電流検出器(13,15,16)がシャント抵抗である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  8. 前記制御部(14)は、運転指令に基づいて、前記インバータ(12)を前記第1の制御モード又は前記第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
  9. 前記3相モータ(2)は、空気調和器の圧縮機又はファンを駆動するモータである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  10. 請求項9に記載の前記3相モータ(2)を含む、空気調和機。
  11. 直流電路(11)からの直流入力を交流出力に変換して3相モータ(2)に供給するインバータ(12)と、前記直流電路(11)から前記3相モータ(2)までに流れる電流を検出する電流検出器(13,15,16)と、を備えるインバータ装置(1)において、その制御部(14)が実行する、インバータ装置の電流検出方法であって、
    前記インバータ(12)の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、
    前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、
    前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、
    インバータ装置の電流検出方法。
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