JP7360057B2 - インバータ装置及びその電流検出方法 - Google Patents
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Description
インバータによる3相モータの制御には、3相PWM制御の他に、電圧指令が矩形波となる制御も知られている。そこで、ローパスフィルタ等のハードウェアを使用せず、かつ、制御方法に関わらず、直流電流値を精度よく検出したい。
本開示は、インバータ装置において、直流電流値の検出精度を高めることを目的とする。
相対的に、インバータのスイッチングの頻度が多いと電流は安定しないが、頻度が少ないと電流は安定する。スイッチングの頻度が多く電流が安定しないと、1キャリア周期内で検出される電流値及び通流率の変動幅が大きくなる。よって、インバータのスイッチングの頻度が多い制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式が適する。
このようにして、制御部は、スイッチング素子のオン/オフの頻度により、適用すべき算出方式を決定することができる。
このような第1の制御モードでは、パルスが短時間で変化するので、第1の算出方式が適する。
電圧指令が矩形波となるモードではパルス幅が3相交流の電気角の半周期(180°)にわたって安定しているため、第2の算出方式が適する。
第2の制御モードでは直流電流又はモータ電力が、緩やかな変化となっているので、3点での検出により検出精度を担保することができる。
図10は、空気調和機100の冷媒回路を中心とした構成を示す図である。図において、室外機200は、圧縮機201と、四路切換弁202と、アキュムレータ203と、熱交換器204と、ファン205と、膨張弁206と、液側の弁(遮断弁)207と、ガス側の弁(遮断弁)208とを備えている。圧縮機201は、内蔵するモータ2aにより駆動される。ファン205は、モータ2bにより駆動される。
図1は、インバータ装置1を用いて3相モータ2を駆動する回路図の第1例である。図において、インバータ装置1は、3相モータ2と、出力電路1u,1v,1wの3線を介して接続され、3相モータ2を回転駆動する。3相モータ2は、スター結線されたU相の界磁巻線2u,V相の界磁巻線2v,W相の界磁巻線2wと、回転子2rと、を備えている。
インバータ装置1は、直流電路11からの直流入力を交流出力(3相交流)に変換して3相モータ2に供給する。変換の制御モードには、3相PWM制御を行う第1の制御モードと、電圧指令が矩形波となる制御を行う第2の制御モードとがある。制御部14は、運転指令に基づいて、インバータ12を第1の制御モード又は第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する。より大きな出力を必要とする場合は、第2の制御モードが好適であり、それ以外は、第1の制御モードが好適である。
図2は、3相PWM制御の1相分の、例えば上アームのスイッチング素子Quについて、オン/オフの変化を示す図である。(a)は、PWM制御を示している。なお、図は概念的に示しており、オン/オフの変化の、実際の頻度は、もっと高周波数である。PWM制御では、相電圧の基本波成分となる正弦波の指令値とキャリアとが比較され、両者の大小関係によりオン/オフが決まる。これにより、スイッチング素子Quのパルス幅が変調され、正弦波を出力することができる。他のスイッチング素子Qvは、位相が120度ずれて同様な動作となる。さらに他のスイッチング素子Qwは、位相が240度ずれて同様な動作となる。
図2の(b)は、電圧指令が矩形波となる制御を示している。この場合、例えばスイッチング素子Quは電気角1周期の半分の180度区間にオン、それ以外の180度区間でオフとなる。他のスイッチング素子Qvは、位相が120度ずれて同様な動作となる。さらに他のスイッチング素子Qwは、位相が240度ずれて同様な動作となる。
次に、キャリア周期における各制御モードの電流検出について説明する。インバータ装置1は、3相モータ2に、3相交流を供給する。しかし、3相交流の1周期に比べて非常に短い時間であるキャリア周期で見ると、その短時間に流れているのは、直流電流である。そこで、各スイッチング素子のオン/オフ状態に基づいて、そのときに流れる直流電流から、3相モータの相電流が検出可能である。相電流を検出すれば、モータ電力(3相モータ2の消費電力)を求めることができる。
まず、第1の制御モードである3相PWM制御における電流検出について説明する。
図3は、3相PWM制御により正弦波の3相交流を生成する場合の、時間と、上アームのスイッチング素子のデューティとの関係を示す波形図である。例えば時刻τ1のとき、デューティが最も高いのはスイッチング素子Quであり、次いでスイッチング素子Qvである。最もデューティが低いのはスイッチング素子Qwである。
電流Iunが流れる時間:ΔTun
電流Ivnが流れる時間:ΔTvn
電流Iwnが流れる時間:ΔTwn
電流Iun-1が流れる時間:ΔTun-1
電流Ivn-1が流れる時間:ΔTvn-1
電流Iwn-1が流れる時間:ΔTwn-1
である。
キャリア周期[n+1]においても同様に、
電流Iun+1が流れる時間:ΔTun+1
電流Ivn+1が流れる時間:ΔTvn+1
電流Iwn+1が流れる時間:ΔTwn+1
である。
Imn=Iun×(ΔTun/T)+Ivn×(ΔTvn/T)+Iwn×(ΔTwn/T)
・・・(1)
となる。但し、Iun+Ivn+Iwn=0である。
Im=(Imn+Imn-1)/2 ・・・(2)
Im=(1/4)Imn-1+(3/4)Imn ・・・(3)
次に、第2の制御モードである、電圧指令が矩形波となる制御における電流検出について説明する。
図5は、電圧指令が矩形波となる制御における上アームのスイッチング素子Qu,Qv,Qwの、電気角1周期(360度)の時間におけるオン/オフを示すタイムチャートである。3つのスイッチング素子Qu,Qv,Qwのオン/オフの状態は60度ごとに変化し、6ステップで1周期となる。各スイッチング素子Qu,Qv,Qwは、180度の期間オン状態を続けた後、180度の期間オフ状態を続ける工程を繰り返す。各スイッチング素子Qu,Qv,Qwがオン(又はオフ)になるタイミングは互いに120度ずれている。
以上、第1の制御モード(3相PWM制御モード)の電流検出と、第2の制御モード(電圧指令が矩形波となる制御モード)の電流検出とについて説明した。制御モードは制御部14自身が行うことであるので、基本的には、制御部14は、現在実行している制御モードを把握することができる。但し、実際にはPWM変調のパルス幅が、過変調制御になり、オン又はオフに固定される期間が拡がって行き、電圧指令が矩形波となる制御に移行する(逆の移行の場合も同様である。)。そうすると、過渡的な状態も含めて、今現在のキャリア周期においては、どちらの電流検出の算出方式が適するのか、制御部14は、きめ細かく判断する必要がある。
図9は、インバータ装置1を用いてモータ2を駆動する回路図の第2例である。第1例(図1)との違いは、電流検出器15,16が、直流電路11ではなく、インバータ12の交流側の出力電路1u及び1wに設けられている点であり、その他の構成は同様である。電流検出器15,16としては第1例と同様に、シャント抵抗を用いることができる。電流検出器15,16の検出出力は、制御部14に送られる。キャリアの周期内で流れる電流のうち、U相電流Iuは、電流検出器15により検出され、W相電流Iwは、電流検出器16により検出される。V相電流Ivは、U相電流Iu及びW相電流Iwからキルヒホッフの法則により求めることができる。
上記の開示は、一般化して以下のように表現することができる。
第2の制御モードでは直流電流又はモータ電力が、緩やかな変化となっているので、3点での検出により検出精度を担保することができる。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
Claims (11)
- 直流電路(11)からの直流入力を交流出力に変換して3相モータ(2)に供給するインバータ(12)と、
前記直流電路(11)から前記3相モータ(2)までに流れる電流を検出する電流検出器(13,15,16)と、
前記電流検出器(13,15,16)の検出出力を参照して前記インバータ(12)を制御する制御部(14)と、を備え、
前記制御部(14)は、
前記インバータ(12)の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、
前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、
前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、
インバータ装置。 - 前記第1の制御モードにおける前記インバータ(12)のスイッチングの頻度が、前記第2の制御モードにおける前記インバータ(12)のスイッチングの頻度より多い、請求項1に記載のインバータ装置。
- 前記制御部(14)は、
1キャリア周期内で前記インバータ(12)の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が無いか又は1相であるとき、前記第2の制御モードであるとして前記第2の算出方式を適用し、
1キャリア周期内で前記インバータ(12)の上アームのスイッチング素子のオン/オフが変化する相が2相以上であるとき、前記第1の制御モードであるとして前記第1の算出方式を適用する、
請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。 - 前記第1の制御モードは、PWM制御又はPAM制御である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 前記第2の制御モードは、電圧指令が矩形波となるモードである、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインバータ装置。 - 前記第2の算出方式では、1キャリア周期内で、キャリア波形のアップスロープ開始近傍、ダウンスロープ開始近傍、及び、ダウンスロープ終了近傍の、3点を含むタイミングで検出した電流値を平均化して、前記直流電流値又は前記モータ電力を求める請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 前記電流検出器(13,15,16)がシャント抵抗である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 前記制御部(14)は、運転指令に基づいて、前記インバータ(12)を前記第1の制御モード又は前記第2の制御モードのどちらで制御するかを決定する請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
- 前記3相モータ(2)は、空気調和器の圧縮機又はファンを駆動するモータである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 請求項9に記載の前記3相モータ(2)を含む、空気調和機。
- 直流電路(11)からの直流入力を交流出力に変換して3相モータ(2)に供給するインバータ(12)と、前記直流電路(11)から前記3相モータ(2)までに流れる電流を検出する電流検出器(13,15,16)と、を備えるインバータ装置(1)において、その制御部(14)が実行する、インバータ装置の電流検出方法であって、
前記インバータ(12)の制御に関して、第1の制御モード又は第2の制御モードを実行可能であり、
前記第1の制御モードでは、複数のキャリア周期にわたって複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第1の算出方式を適用し、
前記第2の制御モードでは、1キャリア周期における複数のタイミングで検出した電流値及び通流率に基づいて、当該キャリア周期内での、平均化した直流電流値又はモータ電力を算出する第2の算出方式を適用する、
インバータ装置の電流検出方法。
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JP2007028793A (ja) | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Hitachi Ltd | 交流モータ駆動装置及びその制御方法 |
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US20180138843A1 (en) | 2016-11-11 | 2018-05-17 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Wuerzburg | Method for determining a multiphase motor current and electric motor drive |
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