JP7359470B1 - 片刃の包丁 - Google Patents
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Abstract
Description
図4に示すように、和包丁の刀身81の裏面83には、裏押し部84と裏すき部85とが設けられている。裏押し部84は、裏面83の周縁に沿って設けられ、同一平面上に位置している。裏すき部85は、裏押し部84によって囲まれた部分であり、裏押し部84に対して凹んでいる。刀身81の表面82には、平部86と切刃89とが設けられている。切刃89は、平部86との境界から刃先87までの部分である。なお、平部86と切刃89との境界部分は、しのぎ筋と称される。
こうした洋包丁は、和包丁に比べて刀身の厚みが薄く、両刃である。このため、魚、肉、野菜など、様々な食材を切ることに向いている。
同構成によれば、包丁を容易に製造することができる。
同構成によれば、裏押し部の幅が3mm以下であるため、刀身のうち刃先に近い部分の厚みを一層小さくできる。これにより、食材を切る際の抵抗を一層小さくできる。
図1及び図2に示すように、包丁10は、刀身11、口金31、及び柄32を備えている。
切っ先部20は、刀身11の長手方向L(図1、図2の左右方向)の先端に位置している。
刀身11は、所定の厚みの鋼板をプレス機により打ち抜いて形成されている。
<裏面13>
図2及び図3に示すように、裏面13は、裏押し部14と裏すき部15とを有している。
裏押し部14は、刃先17の長手方向Lの全体にわたって設けられている。また、裏押し部14は、峰部18の長手方向Lの全体にわたって設けられている。
裏すき部15は、裏押し部14によって囲まれた部分であり、裏押し部14に対して凹んでいる。裏すき部15は、刃先17の長手方向Lの基端まで延在している。
<表面12>
図3に示すように、表面12における刃先17を含む部分の断面形状は、湾曲している。
刀身11の厚みの最大値Tmaxは、1.5mm以上であることが好ましい。また、刀身11の厚みの最大値Tmaxは、4mm以下であることが好ましい。
(1)包丁10は、和包丁に比べて刀身11の厚みが薄いため、魚、肉、野菜などの様々な食材を切る際の抵抗を小さくできる。包丁10は、片刃であるため、両刃の洋包丁に比べて刃先角度αを容易に小さくできる。しかも、包丁10は、裏すき部15を有しているため、従来の洋包丁、すなわち裏すき部15を有していない洋包丁に比べて、刀身11のうち刃先17に近い部分の厚みが薄くなる。また、食材を切る際に食材と裏すき部15との間に隙間が形成されるので、食材が裏面13に付着しにくくなる。これらのことから、食材を切る際の抵抗を小さくできる。したがって、様々な食材において切れ味の向上を図ることができる。
(3)裏押し部14の幅W1が3mm以下であるため、刀身11のうち刃先17に近い部分の厚みを一層小さくできる。これにより、食材を切る際の抵抗を一層小さくできる。また、裏押し部14の幅W1が0.5mm以上であるため、刀身11のうち刃先17に近い部分の厚みが小さくなりすぎることを抑制できる。これにより、刃こぼれを抑制できる。
<変更例>
上記実施形態は、例えば以下のように変更して実施することもできる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・包丁10を三徳包丁やペティナイフなど牛刀以外の洋包丁として具体化することもできる。
・表面12における刃先17を含む部分の断面形状は、湾曲しているものに限定されず、和包丁のように平部と切刃とからなるものであってもよい。
・裏押し部14のうち刃先17と隣り合う部分の幅W1は、0.5mmよりも小さくてもよい。また、上記幅W1は、3mmよりも大きくてもよい。
11,81,91…刀身
12,82,92…表面
13,83,93…裏面
14,84…裏押し部
15,85…裏すき部
17,87…刃先
18…峰部
20…切っ先部
21…あご部
31…口金
32…柄
86…平部
89,99a,99b…切刃
Claims (3)
- 刃先、峰部、並びに前記刃先及び前記峰部に連なる表面及び裏面を有する刀身を備え、
前記刀身の厚みの最大値が、1.5mm以上、4mm以下であり、
前記表面における前記刃先を含む部分の断面形状は、前記峰部側から前記刃先にわたって湾曲しており、
前記裏面は、
前記裏面の周縁に沿って設けられ、同一平面上に位置する裏押し部と、
前記裏押し部によって囲まれた部分であり、前記裏押し部に対して凹んでいる裏すき部と、を有しており、
前記刃先は、前記刀身の厚み方向において前記裏押し部の位置に位置している、
片刃の包丁。 - 前記刀身は、鋼板をプレス機により打ち抜いて形成されている、
請求項1に記載の片刃の包丁。 - 前記裏押し部のうち前記刃先と隣り合う部分の幅は、0.5mm以上、3mm以下である、
請求項1または請求項2に記載の片刃の包丁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022080737A JP7359470B1 (ja) | 2022-05-17 | 2022-05-17 | 片刃の包丁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022080737A JP7359470B1 (ja) | 2022-05-17 | 2022-05-17 | 片刃の包丁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7359470B1 true JP7359470B1 (ja) | 2023-10-11 |
JP2023169557A JP2023169557A (ja) | 2023-11-30 |
Family
ID=88242142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022080737A Active JP7359470B1 (ja) | 2022-05-17 | 2022-05-17 | 片刃の包丁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7359470B1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200478236Y1 (ko) | 2015-01-12 | 2015-09-09 | 임정신 | 붙음방지 주방용 칼 |
JP2016144595A (ja) | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 季詩 笹山 | 刃物および刃物の再研磨方法 |
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2022
- 2022-05-17 JP JP2022080737A patent/JP7359470B1/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200478236Y1 (ko) | 2015-01-12 | 2015-09-09 | 임정신 | 붙음방지 주방용 칼 |
JP2016144595A (ja) | 2015-02-09 | 2016-08-12 | 季詩 笹山 | 刃物および刃物の再研磨方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023169557A (ja) | 2023-11-30 |
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