JP7359430B2 - 包装用容器 - Google Patents
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Description
嵌合構造を採用した容器は、蓋体が外れにくくしてある反面、収容物を取り出す際に蓋体を開蓋しにくいという問題が生じていた。
しかし、嵌合状態が即座に解除されるため、勢いよく蓋が開き、その反動で容器本体が暴れ、収容物が飛び出してしまうおそれもあった。
このように、本体フランジ部、蓋体フランジ部を容器外側に延長させた舌片状の摘み片部及び押下片部を設けることにより、摘まみ合わせやすくなり開蓋作業がしやすくなる。
このように、第一膨出部の両脇に第二膨出部を設けることにより、押下片部が安定して支持されるため、押下片部及び摘み片部の縁部を摘み合わせやすくなり、膨出部が凹陥部内を滑らせやすくすることができる。
このように、第一凹陥部及び第二凹陥部に下降スロープ部と上昇スロープ部とを設けることにより、第一膨出部及び第二膨出部の先端部が滑りやすくなり、開蓋作業がしやすくなる。
このように、第二膨出部を容器内側に設けることにより、容器本体と蓋体との嵌合状態を初めに若干解除し、その後に容器本体と蓋体との嵌合状態の全部を解除することができるため、徐々に嵌合状態が解除し、容器本体を暴れにくくさせることができる。
このように、第一膨出部を第二膨出部よりも突き出す出幅とすることにより、蓋体の嵌合状態を解除する際に、最初に第二膨出部で蓋体を若干持ち上げて嵌合状態の一部を解除し、次に第一膨出部で蓋体を大きく持ち上げて嵌合状態の全部を解除して容易に開蓋することができる。
包装用容器1は、例えば、食料品などを収容物として収容することができる。食料品としては、白米、赤飯、お寿司、炒飯などの米飯類、焼きそば、焼うどんなどの麺類、から揚げ、コロッケ、ポテトサラダなどの惣菜類、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップルなどのフルーツ、キャベツ、レタス、ニンジンなどのカット野菜などを挙げることができる。
非発泡樹脂シートの場合には、厚みが0.1mm~1.0mmの範囲内、特に0.2mm~0.8mmの範囲内のシートを用いるのが好ましく、発泡樹脂シートの場合には、厚みが0.3mm~3.0mmの範囲内、特に0.5mm~2.0mmの範囲内のシートを用いるのが好ましい。また、発泡樹脂シートの場合には、発泡倍率を1.05倍~20.0倍、特に1.5倍~15.0倍にするのが好ましい。
合成樹脂シートを積層した積層シートを用いることもでき、積層シートとしては、例えば、非発泡樹脂シート又は発泡樹脂シートに樹脂フィルムを熱ラミネートした積層シート、共押出法による積層シート、押出ラミネート法による積層シートなどを挙げることができる。
容器本体2及び蓋体3は、黒色や白色などの有色でもよいが、内部が視認できるように透明乃至半透明であることが好ましい。また、容器本体2及び蓋体3の表面に、文字、絵柄などの印刷や刻印を施してもよく、補強のためのリブを設けてもよい。
周壁部22の上縁部22a付近には、蓋体3を嵌合させることができる嵌合部23が形成してある。嵌合部23は、本体内側から外側に向かい凹ませ、下側(底面部21側)から上側(開口部2a側)に向かい窄まるように形成し、容器本体2の全周に渡り設けてある。
摘み片部25は、図5に示すように、平面視三角状としてあり、その面上に凹陥させて形成した第一凹陥部26及び第二凹陥部27が設けてある。第二凹陥部27は2か所設けてあり、第一凹陥部26の両側に設け、左右対称状に配列してある。
第一凹陥部26及び第二凹陥部27は、ほぼ同じ深さにするのが好ましく、また、第二凹陥部27は、第一凹陥部26よりも容器内側の位置に配するのが好ましい。
蓋体3は、平面視楕円平面状の天面部31と、その周縁部から垂直状に立ち上がる垂直面部32と、垂直面部32の上縁部32aから蓋体外側に張り出す蓋体フランジ部34とが備えてある。
第二膨出部37は、下方に膨出させて形成してあり、先端部(下端部)が第二凹陥部27の第二下降スロープ部27a及び第二上昇スロープ部27bを滑るようにしてある。第二膨出部37及び第一膨出部36は連続して形成してあり、全体で平面視への字状を呈するようにしてある。第二膨出部37を第一膨出部36よりも容器内側の位置に配列するのが好ましく、また、第一膨出部36を第二膨出部37よりも突き出す出幅とするのが好ましい。
より詳しく説明すると、摘み片部25と押下片部35とを近接させることにより、まず、図7に示すように、第二膨出部37の先端部(下端部)が第二凹陥部27の第二下降スロープ部27aを滑り降り、最底部を通過して第二上昇スロープ部27bを上昇していく。この際、被嵌合部33は容器内側に押されながら、上方に持ち上げられて嵌合状態の一部が解除される。
包装用容器1は二段階で嵌合の解除を行い、徐々に蓋体3を持ち上げて開蓋できるようにしてあるため、容器本体2を暴れさせずに開蓋することができ、開蓋時に容器本体2の収容物が飛び出すことがない。
2容器本体
21底面部
22周壁部
22a上縁部
23嵌合部
24フランジ部
25摘み片部
26第一凹陥部
26a第一下降スロープ部
26b第一上昇スロープ部
27第二凹陥部
27a第二下降スロープ部
27b第二上昇スロープ部
3蓋体
31天面部
32垂直面部
32a上縁部
33被嵌合部
34フランジ部
35押下片部
36第一膨出部
37第二膨出部
Claims (4)
- 容器本体に嵌合する蓋体を備えた包装用容器において、
容器本体、蓋体の一方の周縁部に、容器外側に延長させた舌片状の摘み片部を備え、
容器本体、蓋体の他方の周縁部に、容器外側に延長させ、蓋体を容器本体に嵌合させた状態で摘み片部と対面する舌片状の押下片部を備え、
押下片部の面上に、摘み片部に向かい膨出する第一膨出部と、第一膨出部に隣接した位置に、摘み片部に向かい膨出する第二膨出部とを備え、
摘み片部の面上に、第一膨出部の先端部が納まり、その先端部が底面に当接して滑るようにした第一凹陥部と、第二膨出部の先端部が納まり、その先端部が底面に当接して滑るようにした第二凹陥部とを備え、
第一凹陥部及び第二凹陥部の底面の形状を、容器外側から内側に向かい下降する下降スロープ部と、その最底部にて連なり、容器外側から内側に向かい上昇する上昇スロープ部とを有する形状とし、
摘み片部と押下片部との縁部を摘まみ合わせることにより、第二膨出部の先端部が第二凹陥部の底面を滑りながら容器内側に移動すると共に、第一膨出部の先端部が第一凹陥部の底面を滑りながら容器内側に移動して容器本体と蓋体との嵌合が解除される構成とした、包装用容器。 - 容器本体の周縁部に、容器外側に張り出す平面状の本体フランジ部を備え、本体フランジ部の一部を容器外側に延長させて摘み片部を設け、そこに第一凹陥部及び第二凹陥部を備え、
蓋体の周縁部に、容器外側に張り出し、蓋体を容器本体に嵌合させた状態で本体フランジ部に載る蓋体フランジ部を備え、蓋体フランジ部の一部を容器外側に延長させて押下片部を設け、そこに第一膨出部及び第二膨出部を備えた、
請求項1に記載の包装用容器。 - 第一膨出部の両側に第二膨出部を左右対称状に配した、請求項1又は2に記載の包装用容器。
- 第二膨出部を第一膨出部よりも容器内側の位置に配した、請求項1~3のいずれかに記載の包装用容器。
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Family Applications (1)
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- 2019-11-05 JP JP2019200538A patent/JP7359430B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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