JP7359308B2 - 伝送線路 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波信号が伝送される伝送線路に関する。
従来の伝送線路に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の高周波信号伝送線路が知られている。この高周波信号伝送線路は、信号線路を備えている。信号線路は、第1端部及び第2端部を有している。信号線路は、第1区間及び第2区間を備えている。第1区間では、第1端部における第1インピーダンス以上のインピーダンスが発生する。第2区間では、第1インピーダンスより低いインピーダンスを発生させる。第2区間は、第1区間より長い。これにより、低いインピーダンスを有する第2区間の長さが長い。その結果、高周波信号伝送線路の挿入損失が低減される。
国際公開第2015/118791号
ところで、特許文献1に記載の高周波信号伝送線路では、信号線路の第1端部にビアホール導体が接続されたり、信号線路の第1端部にコネクタが電気的に接続されたりする。そのため、ビアホールやコネクタにおいて、インピーダンスが変動する場合がある。その結果、信号線路の第1端部付近においてインピーダンスの不整合が発生する場合がある。
そこで、本発明の目的は、特性インピーダンスの不整合の発生を抑制できる伝送線路を提供することである。
本発明の第1の形態に係る伝送線路は、
素体と、
前記素体に設けられており、線形状を有している信号導体層と、
を備えている伝送線路であって、
前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスは、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスより低く、
前記反射区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大きい。
本発明の第2の形態に係る伝送線路は、
素体と、
前記素体に設けられている信号導体層と、
を備えている伝送線路であって、
前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅及び前記第3インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅より大きく、
前記反射区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量より大きい。
以下に、本明細書における用語の定義について説明する。本明細書において、前後方向に延びる軸や部材は、必ずしも前後方向と平行である軸や部材だけを示すものではない。前後方向に延びる軸や部材とは、前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。同様に、上下方向に延びる軸や部材とは、上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。左右方向に延びる軸や部材とは、左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。
以下では、第1部材ないし第3部材とは、伝送線路が備える部材等を意味する。本明細書において、特に断りのない場合には、第1部材の各部について以下のように定義する。第1部材の前部とは、第1部材の前半分を意味する。第1部材の後部とは、第1部材の後半分を意味する。第1部材の左部とは、第1部材の左半分を意味する。第1部材の右部とは、第1部材の右半分を意味する。第1部材の上部とは、第1部材の上半分を意味する。第1部材の下部とは、第1部材の下半分を意味する。第1部材の前端とは、第1部材の前方向の端を意味する。第1部材の後端とは、第1部材の後方向の端を意味する。第1部材の左端とは、第1部材の左方向の端を意味する。第1部材の右端とは、第1部材の右方向の端を意味する。第1部材の上端とは、第1部材の上方向の端を意味する。第1部材の下端とは、第1部材の下方向の端を意味する。第1部材の前端部とは、第1部材の前端及びその近傍を意味する。第1部材の後端部とは、第1部材の後端及びその近傍を意味する。第1部材の左端部とは、第1部材の左端及びその近傍を意味する。第1部材の右端部とは、第1部材の右端及びその近傍を意味する。第1部材の上端部とは、第1部材の上端及びその近傍を意味する。第1部材の下端部とは、第1部材の下端及びその近傍を意味する。
本明細書において、「第1部材と第2部材とが電気的に接続される」とは、第1部材と第2部材との間で電流が流れることができることを意味する。従って、第1部材と第2部材とが接触していてもよいし、第1部材と第2部材とが接触していなくてもよい。第1部材と第2部材とが接触していない場合には、第1部材と第2部材との間に導電性を有する第3部材が位置している。
本発明に係る伝送線路によれば、特性インピーダンスの不整合の発生を抑制できる。
図1は、電子機器1の正面図である。 図2は、伝送線路10の分解斜視図である。 図3は、図2のD-Dにおける断面図である。 図4は、伝送線路10aの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図5は、伝送線路10bの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図6は、伝送線路10cの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図7は、伝送線路10dの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図8は、伝送線路10eの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図9は、伝送線路10fの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。 図10は、伝送線路10gの左端部の断面図である。 図11は、伝送線路10hの信号導体層20、グランド導体層50,52及び絶縁体層16bの上面図である。 図12は、伝送線路10iの上面図である。 図13は、図12のB-Bにおける伝送線路10iの断面図である。 図14は、図12のA-A及びC-Cにおける伝送線路10iの断面図である。
(実施形態)
[伝送線路の構造]
以下に、本発明の実施形態に係る伝送線路10の構造について図面を参照しながら説明する。図1は、電子機器1の正面図である。図2は、伝送線路10の分解斜視図である。図3は、図2のD-Dにおける断面図である。
本明細書において、方向を以下のように定義する。伝送線路10の素体12の積層方向を上下方向と定義する。伝送線路10の信号導体層20が延びる方向を左右方向と定義する。伝送線路10の信号導体層20の線幅方向を前後方向と定義する。上下方向、前後方向及び左右方向は、互いに直交している。なお、本明細書における方向の定義は、一例である。従って、伝送線路10の実使用時における方向と本明細書における方向とが一致している必要はない。なお、図1では、説明の便宜上、紙面上下方向は、上下方向と逆である。
電子機器1は、例えば、スマートフォンやタブレット型の携帯型端末である。電子機器1は、図1に示すように、伝送線路10、コネクタ30a,30b及び回路基板100を備えている。
回路基板100は、基板本体102及びコネクタ104a,104bを備えている。基板本体102は、板形状を有している。従って、基板本体102は、上主面及び下主面を有している。また、基板本体102は、図示しない配線導体層やグランド導体層、電極等を含んでいる。また、基板本体102の下主面には、図示しない電子部品や半導体集積回路等が実装されている。コネクタ104a,104bは、基板本体102の下主面に実装されている。
コネクタ30aは、伝送線路10の上主面の左端部に実装されている。コネクタ30aは、コネクタ104aに接続されている。コネクタ30bは、伝送線路10の上主面の右端部に実装されている。コネクタ30bは、コネクタ104bに接続されている。
伝送線路10は、電子機器1内において、2つの電気回路を電気的に接続するために用いられる。本実施形態では、伝送線路10は、1つの回路基板100の2か所を電気的に接続している。ただし、伝送線路10は、複数の回路基板を電気的に接続してもよい。また、伝送線路10は、上下方向に曲げられて使用されてもよい。
伝送線路10は、図2及び図3に示すように、素体12、信号導体層20、第1グランド導体層22、第2グランド導体層24、外部電極26a,26b及び層間接続導体v1~v4を備えている。なお、図2では、複数の層間接続導体v3,v4の内の代表的な層間接続導体に参照符号を付した。
素体12は、板形状を有している。素体12は、図2に示すように、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。従って、素体12の左右方向の長さは、素体12の前後方向の長さより長い。素体12は、可撓性を有する。従って、伝送線路10は、電子機器1において上下方向に曲げられた状態で用いられることが可能である。
素体12は、図2及び図3に示すように、絶縁体層16a,16b及びレジスト層18a,18bが上下方向(積層方向)に積層された構造を有している。レジスト層18a、絶縁体層16a,16b及びレジスト層18bは、上から下へとこの順に並ぶように積層されている。絶縁体層16a,16bは、可撓性を有する誘電体シートである。絶縁体層16a,16bの材料は、ポリイミドや液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂である。絶縁体層16a,16bは、上下方向に見て、素体12と同じ長方形状を有している。レジスト層18a,18bの詳細については後述する。
信号導体層20は、図2に示すように、素体12に設けられている。より詳細には、信号導体層20は、絶縁体層16bの上主面に設けられている。これにより、信号導体層20は、素体12内に設けられている。信号導体層20は、線形状を有している。信号導体層20は、左右方向に延びている。信号導体層20は、絶縁体層16bの上主面の前後方向の中央に位置している。信号導体層20は、信号導体層第1端部t1及び信号導体層第2端部t2を有している。信号導体層第1端部t1は、信号導体層20の右端部である。信号導体層第2端部t2は、信号導体層20の左端部である。信号導体層第1端部t1は、絶縁体層16bの右端部に位置している。信号導体層第2端部t2は、絶縁体層16bの左端部に位置している。信号導体層20には、高周波信号が伝送される。高周波信号の周波数は、例えば、60GHzである。
第1グランド導体層22は、素体12に設けられている。第1グランド導体層22は、上下方向に見て信号導体層20と重なるように、信号導体層20の上に位置している。本明細書において、「第1グランド導体層22が信号導体層20の上に位置している。」とは、以下の状態を指す。第1グランド導体層22の少なくとも一部分は、信号導体層20の真上に位置している。よって、第1グランド導体層22の一部分が信号導体層20の真上に位置し、第1グランド導体層22の残部が信号導体層20の真上に位置していなくてもいい。ただし、「第1グランド導体層22が信号導体層20の上に位置している。」は、第1グランド導体層22の全体が斜め上に位置している状態を含まない。本実施形態では、第1グランド導体層22の一部分は、信号導体層20の真上に位置している。
第1グランド導体層22は、絶縁体層16aの上主面に設けられている。第1グランド導体層22は、図2に示すように、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。第1グランド導体層22は、上下方向に見て、素体12と略一致する形状を有している。ただし、第1グランド導体層22は、上下方向に見て、素体12より僅かに小さい。第1グランド導体層22は、グランドに接続される。
第2グランド導体層24は、素体12に設けられている。第2グランド導体層24は、上下方向に見て、信号導体層20と重なるように、信号導体層20の下に位置している。より詳細には、第2グランド導体層24は、絶縁体層16bの下主面に設けられている。第2グランド導体層24は、図2に示すように、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。第2グランド導体層24は、上下方向に見て、素体12と略一致する形状を有している。ただし、第2グランド導体層24は、上下方向に見て、素体12より僅かに小さい。第2グランド導体層24は、グランドに接続される。以上のような、信号導体層20、第1グランド導体層22及び第2グランド導体層24は、ストリップライン構造を有している。
外部電極26aは、絶縁体層16aの上主面の左端部に設けられている。外部電極26aは、上下方向に見て、長方形状を有している。外部電極26aが第1グランド導体層22と絶縁されるように、外部電極26aの周囲には第1グランド導体層22が設けられていない。外部電極26aは、上下方向に見て、信号導体層第2端部t2と重なっている。高周波信号は、外部電極26aを介して、信号導体層20に入出力する。外部電極26bは、外部電極26aと左右対称な構造を有する。従って、外部電極26bの説明を省略する。
以上のような信号導体層20、第1グランド導体層22、第2グランド導体層24及び外部電極26a,26bは、例えば、絶縁体層16a,16bの上主面又は下主面に設けられた銅箔にエッチングが施されることにより形成されている。
レジスト層18a,18bは、可撓性を有する絶縁体層である。レジスト層18a,18bは、上下方向に見て、素体12と同じ長方形状を有している。
レジスト層18aは、絶縁体層16aの上主面の全面を覆っている。これにより、レジスト層18aは、第1グランド導体層22を保護している。ただし、レジスト層18aには、開口h1~h8が設けられている。開口h1は、上下方向に見て、外部電極26aと重なっている。これにより、外部電極26aは、開口h1を介して伝送線路10から外部に露出している。開口h2は、開口h1の前に設けられている。開口h3は、開口h1の左に設けられている。開口h4は、開口h1の後に設けられている。これにより、第1グランド導体層22は、開口h2~h4を介して伝送線路10から外部に露出している。なお、開口h5~h8はそれぞれ、開口h1~h4と左右対称な構造を有する。従って、開口h5~h8の説明を省略する。
コネクタ30aは、開口h1~h4から露出している外部電極26a及び第1グランド導体層22に実装される。これにより、信号導体層第2端部t2には、コネクタ30aが電気的に接続される。
コネクタ30bは、開口h5~h8から露出している外部電極26b及び第1グランド導体層22に実装される。これにより、信号導体層第1端部t1には、コネクタ30bが電気的に接続される。
レジスト層18bは、絶縁体層16の下主面の略全面を覆っている。これにより、レジスト層18bは、第2グランド導体層24を保護している。
層間接続導体v1は、絶縁体層16a,16bの左端部に設けられている。層間接続導体v1は、絶縁体層16a,16bの内の少なくとも1つの絶縁体層を上下方向(積層方向)に貫通している。本実施形態では、層間接続導体v1は、絶縁体層16a,16bを上下方向に貫通している。層間接続導体v1は、信号導体層第2端部t2に接続されている。具体的には、層間接続導体v1の中間部は、信号導体層第2端部t2に接続されている。層間接続導体v1の上端は、外部電極26aに接続されている。これにより、層間接続導体v1は、信号導体層20と外部電極26aとを電気的に接続している。また、層間接続導体v1が第2グランド導体層24と絶縁されるように、層間接続導体v1の周囲には第2グランド導体層24が設けられていない。なお、層間接続導体v2は、層間接続導体v1と左右対称な構造を有する。従って、層間接続導体v2の説明を省略する。
複数の層間接続導体v3は、信号導体層20の前に位置するように、素体12に設けられている。複数の層間接続導体v3は、左右方向に等間隔に一列に並んでいる。複数の層間接続導体v3は、絶縁体層16a,16bを上下方向に貫通している。複数の層間接続導体v3の上端は、第1グランド導体層22に接続されている。複数の層間接続導体v3の下端は、第2グランド導体層24に接続されている。これにより、複数の層間接続導体v3は、第1グランド導体層22と第2グランド導体層24とを電気的に接続している。
複数の層間接続導体v4は、信号導体層20の後に位置するように、素体12に設けられている。複数の層間接続導体v4は、左右方向に等間隔に一列に並んでいる。複数の層間接続導体v4は、絶縁体層16a,16bを上下方向に貫通している。複数の層間接続導体v4の上端は、第1グランド導体層22に接続されている。複数の層間接続導体v4の下端は、第2グランド導体層24に接続されている。これにより、複数の層間接続導体v4は、第1グランド導体層22と第2グランド導体層24とを電気的に接続している。
以上のような層間接続導体v1~v4は、スルーホール導体である。スルーホール導体は、ドリル又はレーザービームにより絶縁体層16a,16bに貫通孔を形成した後に、貫通孔の内周面にめっきにより導体を形成することにより形成される。スルーホール導体の中心には、図3に示すように、空洞が形成されている。ただし、スルーホール導体には、空洞が形成されていなくてもよい。
伝送線路10は、図2に示すように、第1インピーダンス区間A1、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12を有している。第1インピーダンス区間A1は、第1インピーダンス区間第1端t11及び第1インピーダンス区間第2端t12を有している。第1インピーダンス区間第1端t11は、第1インピーダンス区間A1の右端である。第1インピーダンス区間第2端t12は、第1インピーダンス区間A1の左端である。
第2インピーダンス区間A2は、第2インピーダンス区間第1端t21及び第2インピーダンス区間第2端t22を有している。第2インピーダンス区間第1端t21は、第2インピーダンス区間A2の右端である。第2インピーダンス区間第2端t22は、第2インピーダンス区間A2の左端である。
第3インピーダンス区間A3は、第3インピーダンス区間第1端t31及び第3インピーダンス区間第2端t32を有している。第3インピーダンス区間第1端t31は、第3インピーダンス区間A3の右端である。第3インピーダンス区間第2端t32は、第3インピーダンス区間A3の左端である。
インピーダンス変換区間A11は、インピーダンス変換区間第1端t41及びインピーダンス変換区間第2端t42を有している。インピーダンス変換区間第1端t41は、インピーダンス変換区間A11の右端である。インピーダンス変換区間第2端t42は、インピーダンス変換区間A11の左端である。
反射区間A12は、反射区間第1端t51及び反射区間第2端t52を有している。反射区間第1端t51は、反射区間A12の右端である。反射区間第2端t52は、反射区間A12の左端である。
第2インピーダンス区間A2、反射区間A12、第1インピーダンス区間A1、インピーダンス変換区間A11及び第3インピーダンス区間A3は、信号導体層20に沿ってこの順に連続的に並んでいる。「連続的に並ぶ」とは、隣り合う区間同士が接した状態で並んでいることを意味する。従って、反射区間第2端t52は、第2インピーダンス区間第1端t21に接している。また、反射区間第1端t51は、第1インピーダンス区間第2端t12に接している。インピーダンス変換区間第2端t42は、第1インピーダンス区間第1端t11に接している。インピーダンス変換区間第1端t41は、第3インピーダンス区間第2端t32に接している。
第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスより低い。第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、例えば、40Ωである。第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスは、例えば、50Ωである。そこで、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅及び第3インピーダンス区間A3の信号導体層20の線幅より大きい。第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3の信号導体層20の線幅と実質的に等しい。
反射区間A12は、第1インピーダンス区間A1から入力してきた高周波信号を第1インピーダンス区間A1へと反射させる役割を果たす。反射区間A12は、第2インピーダンス区間A2から入力してきた高周波信号を第2インピーダンス区間A2へと反射させる役割を果たす。そこで、反射区間A12は、第1インピーダンス区間A1と第2インピーダンス区間A2との間において急激なインピーダンスの変化を生じさせている。
反射区間A12の特性インピーダンスの変化量は、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスの変化量、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンスの変化量及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスの変化量より大きい。本明細書において、区間(例えば、反射区間A12)の特性インピーダンスの変化量は、区間の特性インピーダンスの最大値と区間の特性インピーダンスの最小値との差である。本実施形態では、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスは、50Ωで実質的に一定である。第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、40Ωで実質的に一定である。一方、反射区間A12の特性インピーダンスは、40Ω以上50Ω以下である。従って、反射区間A12の特性インピーダンスの変化量は、10Ωである。
また、反射区間A12の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2から第1インピーダンス区間A1に近づくと減少する。また、反射区間A12の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス以上、かつ、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス以下である。そこで、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2から第1インピーダンス区間A1に近づくと増加する。ここでの増加は、不連続な増加及び連続的な増加の両方を含む。また、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅以上、かつ、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅以下である。本実施形態では、信号導体層20が左右方向に延びる辺と前後方向に延びる辺とが接続されていることにより、信号導体層20の線幅が反射区間A12において急激に変化している。ただし、信号導体層20には面取りが施されている。左右方向に延びる辺と前後方向に延びる辺とが接続されている部分には、面取りが施されている。従って、反射区間A12は、前後方向に延びる辺と面取りが施されている部分とを含んでいる。そのため、反射区間A12の長さは、非常に短い。本明細書において、区間(例えば、反射区間A12)の長さは、区間の左右方向の長さである。なお、左右方向に延びる辺と前後方向に延びる辺とが接続されている部分に面取りが施されていない場合、反射区間A12は、信号導体層20の前後方向に延びる辺と重なる領域である。この場合、反射区間A12は、第1インピーダンス区間第2端t12と第2インピーダンス区間第1端t21との境界である。すなわち、反射区間A12の長さは、実質的に0である。
インピーダンス変換区間A11は、第1インピーダンス区間A1から入力してきた高周波信号を第3インピーダンス区間A3へと反射を抑制しつつ伝達させる役割を果たす。インピーダンス変換区間A11は、第3インピーダンス区間A3から入力してきた高周波信号を第1インピーダンス区間A1へと反射を抑制しつつ伝達させる役割を果たす。そこで、インピーダンス変換区間A11は、第1インピーダンス区間A1と第3インピーダンス区間A3との間において緩やかなインピーダンスの変化を生じさせている。
インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスの変化量は、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスの変化量、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンスの変化量及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスの変化量より大きい。本実施形態では、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスは、50Ωで実質的に一定である。第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、40Ωで実質的に一定である。一方、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、40Ω以上50Ω以下である。従って、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスの変化量は、10Ωである。
インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、第3インピーダンス区間A3から第1インピーダンス区間A1に近づくと減少する。ここでの減少は、不連続な減少及び連続的な減少の両方を含む。また、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス以上、かつ、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス以下である。そこで、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3から第1インピーダンス区間A1に近づくと増加する。ここでの増加は、不連続な増加及び連続的な増加の両方を含む。インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3の信号導体層20の線幅以上、かつ、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅以下である。本実施形態では、信号導体層20の線幅は、インピーダンス変換区間A11において階段状に変化している。
インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の長さは、伝送線路10を伝送される高周波信号の半波長の整数倍と高周波信号の波長の1/4との合計の長さと実質的に等しい。本実施形態では、インピーダンス変換区間A11の長さは、例えば、伝送線路10を伝送される高周波信号の波長の1/4の長さと実質的に等しい。
反射区間A12における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、インピーダンス変換区間A11における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大きい。本明細書において、区間(例えば、反射区間A12)における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量とは、区間の特性インピーダンスの最大値と区間の特性インピーダンスの最小値との差を区間の長さで割った値である。なお、反射区間A12の長さが0である場合には、反射区間A12における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、正の無限大となる。インピーダンス変換区間A11の長さは、0ではない。従って、インピーダンス変換区間A11における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、有限値である。そのため、反射区間A12における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、インピーダンス変換区間A11における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大きい。
本実施形態では、反射区間A12における信号導体層20の線幅の変化量は、インピーダンス変換区間A11における信号導体層20の線幅の変化量と等しい。そこで、反射区間A12の長さは、インピーダンス変換区間A11の長さより短い。これにより、反射区間A12における単位長さ当たりの信号導体層20の線幅の変化量は、インピーダンス変換区間A11における単位長さ当たりの信号導体層20の線幅の変化量より大きい。すなわち、反射区間A12の信号導体層20の線幅の増加率は、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅の増加率より大きい。
反射区間A12から信号導体層第2端部t2までの信号導体層20の長さは、インピーダンス変換区間A11から信号導体層第1端部t1までの信号導体層20の長さより短い。反射区間A12から信号導体層第2端部t2までの信号導体層20の長さは、伝送線路10を伝送される高周波信号の波長以下であることが好ましい。
また、第2インピーダンス区間A2及び反射区間A12には、チップコンデンサが実装されていない。チップコンデンサは、例えば、コネクタ30aと伝送線路10とのインピーダンス整合を取るための整合回路を構成する電子部品である。
[効果]
伝送線路10によれば、特性インピーダンスの不整合の発生を抑制できる。より詳細には、信号導体層第2端部t2は、層間接続導体v1と接続される。また、信号導体層第2端部t2は、コネクタ30aと電気的に接続される。そのため、信号導体層第2端部t2近傍では、インピーダンスの不整合が発生しやすい。
そこで、伝送線路10は、反射区間A12を有している。反射区間A12における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、インピーダンス変換区間A11における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大きい。これにより、反射区間A12は、第2インピーダンス区間A2から入力してきた高周波信号を第2インピーダンス区間A2へと反射させる役割を果たす。この反射が利用されることにより、信号導体層第2端部t2における高周波信号の反射が抑制される。その結果、信号導体層第2端部t2近傍におけるインピーダンスの不整合の発生が抑制される。これにより、第1インピーダンス区間A1及び反射区間A12には、インピーダンス整合のためのチップコンデンサが実装されていなくてもよい。
特に、伝送線路10では、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の長さは、伝送線路10を伝送される高周波信号の半波長の整数倍と高周波信号の波長の1/4との合計の長さと実質的に等しい。これにより、インピーダンス変換区間A11における不要な反射が抑制される。
伝送線路10によれば、伝送線路10の挿入損失の低減を図ることができる。より詳細には、反射区間A12の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス以上、かつ、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス以下である。インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス以上、かつ、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス以下である。これにより、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンス及び反射区間A12の特性インピーダンスが、不要に大きくなることが抑制される。その結果、伝送線路10の挿入損失の低減を図ることができる。
伝送線路10によれば、反射区間A12の長さは、インピーダンス変換区間A11の長さより短い。これにより、反射区間A12において特性インピーダンスが急激に変化しやすくなる。従って、伝送線路10によれば、反射区間A12において高周波信号の反射が発生しやすくなる。
伝送線路10によれば、伝送線路10の挿入損失の低減を図ることができる。より詳細には、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅及び第3インピーダンス区間A3の信号導体層20の線幅より大きい。これにより、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスより低い。従って、伝送線路10において第1インピーダンス区間A1が占める割合が高くなれば、伝送線路10の挿入損失が低減される。
伝送線路10によれば、反射区間A12は、信号導体層第2端部t2に近いことが好ましい。そこで、反射区間A12から信号導体層第2端部t2までの信号導体層20の長さは、伝送線路10を伝送される高周波信号の波長以下である。これにより、反射区間A12における反射の影響が大きくなり、信号導体層第2端部t2における高周波信号の反射がより抑制される。
(第1の変形例)
次に、第1の変形例に係る伝送線路10aについて図面を参照しながら説明する。図4は、伝送線路10aの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10aは、信号導体層20の形状において伝送線路10と相違する。具体的には、伝送線路10aでは、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20は、テーパ形状を有している。具体的には、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3から第1インピーダンス区間A1に近づくにしたがって連続的に増加している。伝送線路10aのその他の構造は、伝送線路10と同じであるので説明を省略する。これにより、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスの変化が緩やかになる。その結果、インピーダンス変換区間A11において高周波信号の反射が発生することが抑制される。
(第2の変形例)
次に、第2の変形例に係る伝送線路10bについて図面を参照しながら説明する。図5は、伝送線路10bの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10bは、信号導体層20の形状において伝送線路10と相違する。具体的には、伝送線路10bでは、反射区間A12の信号導体層20は、テーパ形状を有している。具体的には、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2から第1インピーダンス区間A1に近づくにしたがって連続的に増加している。伝送線路10bのその他の構造は、伝送線路10と同じであるので説明を省略する。
(第3の変形例)
次に、第3の変形例に係る伝送線路10cについて図面を参照しながら説明する。図6は、伝送線路10cの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10cは、信号導体層20の形状において伝送線路10と相違する。具体的には、伝送線路10cでは、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20は、テーパ形状を有している。インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3から第1インピーダンス区間A1に近づくにしたがって連続的に増加している。これにより、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスの変化が緩やかになる。その結果、インピーダンス変換区間A11において高周波信号の反射が発生することが抑制される。
また、伝送線路10cでは、反射区間A12の信号導体層20は、テーパ形状を有している。具体的には、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2から第1インピーダンス区間A1に近づくにしたがって連続的に増加している。伝送線路10cのその他の構造は、伝送線路10と同じであるので説明を省略する。
(第4の変形例)
次に、第4の変形例に係る伝送線路10dについて図面を参照しながら説明する。図7は、伝送線路10dの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10dは、信号導体層20の形状において伝送線路10と相違する。伝送線路10dでは、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅より小さい。これにより、反射区間A12の信号導体層20の線幅の変化量がより大きくなる。すなわち、反射区間A12の特性インピーダンスの変化量が大きくなる。その結果、反射区間A12において、高周波信号の反射が発生しやすくなる。よって、伝送線路10dによれば、特性インピーダンスの不整合の発生を抑制できる。
(第5の変形例)
次に、第5の変形例に係る伝送線路10eについて図面を参照しながら説明する。図8は、伝送線路10eの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10eは、信号導体層20が左右対称な構造を有している点において伝送線路10と相違する。より詳細には、伝送線路10eは、第1インピーダンス区間A1、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12の組を2組有している。伝送線路10eの左部において、第2インピーダンス区間A2、反射区間A12、第1インピーダンス区間A1、インピーダンス変換区間A11及び第3インピーダンス区間A3は、左から右へとこの順に連続的に並んでいる。また、伝送線路10eの右部において、第2インピーダンス区間A2、反射区間A12、第1インピーダンス区間A1、インピーダンス変換区間A11及び第3インピーダンス区間A3は、右から左へとこの順に連続的に並んでいる。伝送線路10eのその他の構造は、伝送線路10と同じであるので説明省略する。
伝送線路10eによれば、伝送線路10eの信号導体層第1端部t1近傍及び信号導体層第2端部t2近傍におけるインピーダンスの不整合の発生が抑制される。
(第6の変形例)
次に、第6の変形例に係る伝送線路10fについて図面を参照しながら説明する。図9は、伝送線路10fの信号導体層20及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10fは、信号導体層20の形状及びアンテナ200に接続されることにおいて伝送線路10と相違する。具体的には、伝送線路10では、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅は、均一である。一方、伝送線路10fでは、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅は、均一ではない。第1インピーダンス区間A1は、第1区間a1、第2区間a2及び第3区間a3を含んでいる。第1区間a1、第2区間a2及び第3区間a3は、信号導体層20に沿ってこの順に連続的に並んでいる。第1区間a1の信号導体層20の線幅は、第2区間a2の信号導体層20の線幅より小さい。第2区間a2の信号導体層20の線幅は、第3区間a3の信号導体層20の線幅より小さい。これにより、第1区間a1の特性インピーダンスは、第2区間a2の特性インピーダンスより大きい。第2区間a2の特性インピーダンスは、第3区間a3の特性インピーダンスより大きい。第1区間a1の特性インピーダンスは、30Ωである。第2区間a2の特性インピーダンスは、25Ωである。第3区間a3の特性インピーダンスは、20Ωである。
また、信号導体層第1端部t1には、アンテナ200が電気的に接続されている。
(第7の変形例)
次に、第7の変形例に係る伝送線路10gについて図面を参照しながら説明する。図10は、伝送線路10gの左端部の断面図である。
伝送線路10gは、素体12の構造及び層間接続導体v1の構造において伝送線路10と相違する。素体12は、レジスト層18a、絶縁体層16a~16d及びレジスト層18bが上から下へとこの順に積層された構造を有している。信号導体層20は、絶縁体層16cの上主面に設けられている。第1グランド導体層22は、絶縁体層16aの上主面に設けられている。第2グランド導体層24は、絶縁体層16dの下主面に設けられている。
層間接続導体v1は、絶縁体層16a,16bを上下方向に貫通している。層間接続導体v1は、第1ビアホール導体v11及び第2ビアホール導体v12を含んでいる。第1ビアホール導体v11及び第2ビアホール導体v12のそれぞれは、上下方向(積層方向)に絶縁体層16a,16bを貫通している。第1ビアホール導体v11及び第2ビアホール導体v12は、互いに電気的に直列に接続されている。
第1ビアホール導体v11は、外部電極26aに接続されている。より詳細には、第1ビアホール導体v11の上端は、外部電極26aに接続されている。第2ビアホール導体v12は、信号導体層第2端部t2に接続されている。より詳細には、第2ビアホール導体v12の下端は、信号導体層第2端部t2に接続されている。
伝送線路10fは、接続導体層40を更に備えている。接続導体層40は、絶縁体層16bの上主面に設けられている。接続導体層40は、第1ビアホール導体v11と第2ビアホール導体v12とに接続されている。具体的には、第1ビアホール導体v11の下端は、接続導体層40に接続されている。第2ビアホール導体v12の上端は、接続導体層40に接続されている。これにより、第1ビアホール導体v11及び第2ビアホール導体v12は、接続導体層40を介して互いに電気的に直列に接続されている。
伝送線路10は、ビアホール導体v21~v24を更に備えている。ビアホール導体v21~v24のそれぞれは、上下方向(積層方向)に絶縁体層16a~16dを貫通している。ビアホール導体v21~v24は、互いに電気的に直列に接続されている。ビアホール導体v21の上端は、第1グランド導体層22に接続されている。ビアホール導体v2の下端は、第2グランド導体層24に接続されている。
伝送線路10は、接続導体層42,44を更に備えている。接続導体層42は、ビアホール導体v21とビアホール導体v22とに接続されている。接続導体層44は、ビアホール導体v22とビアホール導体v23とに接続されている。これにより、ビアホール導体v21~v24は、接続導体層42,44を介して互いに電気的に直列に接続されている。
このような伝送線路10gでは、図10に示すように、接続導体層40と第1グランド導体層22との間に寄生容量が発生する。また、接続導体層40と接続導体層42との間に寄生容量が発生する。そのため、層間接続導体v1において特性インピーダンスが変化しやすい。従って、伝送線路10fは、第1インピーダンス区間A1、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12を有していることが特に好ましい。
(第8の変形例)
次に、第8の変形例に係る伝送線路10hについて図面を参照しながら説明する。図11は、伝送線路10hの信号導体層20、グランド導体層50,52及び絶縁体層16bの上面図である。
伝送線路10hは、グランド導体層50,52を更に備えている点において伝送線路10と相違する。より詳細には、グランド導体層50,52は、絶縁体層16bの上主面に設けられている。グランド導体層50は、信号導体層20の前に設けられている。グランド導体層50は、左右方向に延びている。第1インピーダンス区間A1におけるグランド導体層50と信号導体層20との距離d1は、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12におけるグランド導体層50と信号導体層20との距離d2より小さい。これにより、第1インピーダンス区間A1においてグランド導体層50と信号導体層20と間に発生する容量は、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12におけるグランド導体層50と信号導体層20との間に発生する容量より大きくなる。グランド導体層52は、グランド導体層50と前後対称な構造を有するので説明を省略する。以上のような伝送線路10hでは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンス及び反射区間A12の特性インピーダンスより小さくなる。
以上のように、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンス及び反射区間A12の特性インピーダンスは、グランド導体層50,52により調整されてもよい。このとき、信号導体層20の線幅が信号導体層20の全体にわたって均一であってもよい。
(第9の変形例)
次に、第9の変形例に係る伝送線路10iについて図面を参照しながら説明する。図12は、伝送線路10iの上面図である。図12では、信号導体層20を点線で示した。図13は、図12のB-Bにおける伝送線路10iの断面図である。図14は、図12のA-A及びC-Cにおける伝送線路10iの断面図である。
伝送線路10iは、グランド導体層54を更に備えている点において伝送線路10hと相違する。グランド導体層54は、信号導体層20の下、かつ、第2グランド導体層24の上に設けられている。第1インピーダンス区間A1では、グランド導体層54は、図13に示すように、上下方向に見て、信号導体層20と重なっている。一方、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3及びインピーダンス変換区間A11では、グランド導体層54は、図14に示すように、上下方向に見て、信号導体層20と重なっていない。これにより、第1インピーダンス区間A1において信号導体層20とグランド導体層54との間に発生する容量は、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3及びインピーダンス変換区間A11において信号導体層20とグランド導体層54との間に発生する容量より大きくなる。その結果、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス及びインピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスより小さくなる。
以上のように、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンス、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンス、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンス及び反射区間A12の特性インピーダンスは、グランド導体層54により調整されてもよい。このとき、信号導体層20の線幅が信号導体層20の全体にわたって均一であってもよい。
(その他の実施形態)
本発明に係る信号伝送線路は、伝送線路10,10a~10iに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。また、伝送線路10,10a~10iの構成を組み合わせることが可能である。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、素体12は複数の絶縁体層が積層された積層構造を有していなくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、信号導体層20は、左右方向に延びる直線形状以外の形状であってもよい。信号導体層20は、例えば、上下方向に見て、曲がっていてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、第1インピーダンス区間A1、第2インピーダンス区間A2、第3インピーダンス区間A3、インピーダンス変換区間A11及び反射区間A12以外の区間を更に有していてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンスは、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスと等しくなくてもよい。また、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンス及び第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスは、50Ωでなくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、反射区間A12の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスより小さくてもよい。反射区間A12の特性インピーダンスは、第2インピーダンス区間A2の特性インピーダンスより大きくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、第1インピーダンス区間A1の特性インピーダンスより小さくてもよい。インピーダンス変換区間A11の特性インピーダンスは、第3インピーダンス区間A3の特性インピーダンスより大きくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、反射区間A12の長さは、インピーダンス変換区間A11の長さ以上であってもよい。
なお、伝送線路10,10a~10d,10f~10iにおいて、反射区間A12から信号導体層第2端部t2までの信号導体層20の長さは、インピーダンス変換区間A11から信号導体層第1端部t1までの信号導体層20の長さ以上であってもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の長さは、伝送線路10を伝送される高周波信号の半波長の整数倍と前記高周波信号の波長の1/4との合計の長さと実質的に等しくなくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、第2インピーダンス区間A2及び反射区間A12には、チップコンデンサが実装されていてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第2インピーダンス区間A2の信号導体層20の線幅より小さくてもよい。反射区間A12の信号導体層20の線幅は、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅より大きくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第3インピーダンス区間A3の信号導体層20の線幅より小さくてもよい。インピーダンス変換区間A11の信号導体層20の線幅は、第1インピーダンス区間A1の信号導体層20の線幅より大きくてもよい。
なお、伝送線路10,10a~10iにおいて、第1グランド導体層22及び第2グランド導体層24は、必須の構成要件ではない。従って、第1グランド導体層22及び第2グランド導体層24のいずれか一方が設けられてもよいし、第1グランド導体層22及び第2グランド導体層24の両方が設けられなくてもよい。
1:電子機器
10,10a~10i:伝送線路
12:素体
16a~16d:絶縁体層
18a,18b:レジスト層
20:信号導体層
22:第1グランド導体層
24:第2グランド導体層
26a,26b:外部電極
30a,30b,104a,104b:コネクタ
40,42,44:接続導体層
50,52,54:グランド導体層
100:回路基板
102:基板本体
200:アンテナ
A1:第1インピーダンス区間
A11:インピーダンス変換区間
A12:反射区間
A2:第2インピーダンス区間
A3:第3インピーダンス区間
a1:第1区間
a2:第2区間
a3:第3区間
h1~h8:開口
t1:信号導体層第1端部
t11:第1インピーダンス区間第1端
t12:第1インピーダンス区間第2端
t2:信号導体層第2端部
t21:第2インピーダンス区間第1端
t22:第2インピーダンス区間第2端
t31:第3インピーダンス区間第1端
t32:第3インピーダンス区間第2端
t41:インピーダンス変換区間第1端
t42:インピーダンス変換区間第2端
v1~v4:層間接続導体
v11:第1ビアホール導体
v12:第2ビアホール導体
v21~v24:ビアホール導体

Claims (34)

  1. 素体と、
    前記素体に設けられており、線形状を有している信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスは、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスより低く、
    前記反射区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大きい、
    伝送線路。
  2. 前記反射区間の特性インピーダンスは、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンス以上、かつ、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス以下であり、
    前記インピーダンス変換区間の特性インピーダンスは、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンス以上、かつ、前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンス以下である、
    請求項1に記載の伝送線路。
  3. 前記反射区間の長さは、前記インピーダンス変換区間の長さより短い、
    請求項1又は請求項2に記載の伝送線路。
  4. 前記信号導体層は、信号導体層第1端部及び信号導体層第2端部を有しており、
    前記第2インピーダンス区間は、第2インピーダンス区間第1端及び第2インピーダンス区間第2端を有しており、
    前記反射区間は、前記第2インピーダンス区間第1端に接しており、
    前記第2インピーダンス区間第2端から前記信号導体層第2端部までの距離は、前記第2インピーダンス区間第1端から前記信号導体層第2端部までの距離より短い
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の伝送線路。
  5. 前記素体は、複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有しており、
    前記伝送線路は、
    前記複数の絶縁体層の内の少なくとも1つの絶縁体層を前記積層方向に貫通する層間接続導体を、
    更に備えており、
    前記層間接続導体は、前記信号導体層第2端部に接続されている、
    請求項4に記載の伝送線路。
  6. 前記層間接続導体は、第1ビアホール導体及び第2ビアホール導体を含んでおり、
    前記第1ビアホール導体及び前記第2ビアホール導体は、前記積層方向に前記少なくとも1つの絶縁体層を貫通し、かつ、互いに電気的に直列に接続されており、
    前記伝送線路は、
    前記第1ビアホール導体と前記第2ビアホール導体とに接続されている接続導体層を、
    更に備えており、
    前記第2ビアホール導体は、前記信号導体層第2端部に接続されている、
    請求項5に記載の伝送線路。
  7. 前記信号導体層第2端部には、コネクタが電気的に接続されている、
    請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の伝送線路。
  8. 前記信号導体層第1端部には、アンテナが電気的に接続されている、
    請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の伝送線路。
  9. 前記反射区間から前記信号導体層第2端部までの前記信号導体層の長さは、前記インピーダンス変換区間から前記信号導体層第1端部までの前記信号導体層の長さより短い、
    請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の伝送線路。
  10. 前記インピーダンス変換区間の前記信号導体層の長さは、前記伝送線路を伝送される高周波信号の半波長の整数倍と前記高周波信号の波長の1/4との合計の長さと実質的に等しい、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の伝送線路。
  11. 前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスは、50Ωである、
    請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の伝送線路。
  12. 前記第2インピーダンス区間及び前記反射区間には、チップコンデンサが実装されていない、
    請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の伝送線路。
  13. 前記インピーダンス変換区間の特性インピーダンスの変化量は、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量より大きく、
    前記反射区間の特性インピーダンスの変化量は、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量より大きい、
    請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の伝送線路。
  14. 素体と、
    前記素体に設けられている信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅及び前記第3インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅より大きく、
    前記反射区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量より大きい、
    伝送線路。
  15. 前記反射区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅以上、かつ、前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅以下であり、
    前記インピーダンス変換区間の前記信号導体層の線幅は、前記第3インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅以上、かつ、前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅以下である、
    請求項14に記載の伝送線路。
  16. 前記反射区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間から前記第1インピーダンス区間に近づくと増加し、
    前記インピーダンス変換区間の前記信号導体層の線幅は、前記第3インピーダンス区間から前記第1インピーダンス区間に近づくと増加し、
    前記反射区間の前記信号導体層の線幅の増加率は、前記インピーダンス変換区間の前記信号導体層の線幅の増加率より大きい、
    請求項15に記載の伝送線路。
  17. 前記反射区間の長さは、前記インピーダンス変換区間の長さより短い、
    請求項15又は請求項16に記載の伝送線路。
  18. 前記信号導体層は、信号導体層第1端部及び信号導体層第2端部を有しており、
    前記第2インピーダンス区間は、第2インピーダンス区間第1端及び第2インピーダンス区間第2端を有しており、
    前記反射区間は、前記第2インピーダンス区間第1端に接ており、
    前記第2インピーダンス区間第2端から前記信号導体層第2端部までの距離は、前記第2インピーダンス区間第1端から前記信号導体層第2端部までの距離より短い、
    請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の伝送線路。
  19. 前記素体は、複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有しており、
    前記伝送線路は、
    前記複数の絶縁体層の内の少なくとも1つの絶縁体層を前記積層方向に貫通する層間接続導体を、
    更に備えており、
    前記層間接続導体は、前記信号導体層第2端部に接続されている、
    請求項18に記載の伝送線路。
  20. 前記層間接続導体は、第1ビアホール導体及び第2ビアホール導体を含んでおり、
    前記第1ビアホール導体及び前記第2ビアホール導体は、前記積層方向に前記少なくとも1つの絶縁体層を貫通し、かつ、互いに電気的に直列に接続されており、
    前記伝送線路は、
    前記第1ビアホール導体と前記第2ビアホール導体とに接続されている接続導体層を、
    更に備えており、
    前記第2ビアホール導体は、前記信号導体層第2端部に接続されている、
    請求項19に記載の伝送線路。
  21. 前記信号導体層第端部には、コネクタが電気的に接続されている、
    請求項18ないし請求項20のいずれかに記載の伝送線路。
  22. 前記信号導体層第2端部には、アンテナが電気的に接続されている、
    請求項18ないし請求項20のいずれかに記載の伝送線路。
  23. 前記反射区間から前記信号導体層第2端部までの前記信号導体層の長さは、前記インピーダンス変換区間から前記信号導体層第1端部までの前記信号導体層の長さより短い、
    請求項18ないし請求項22のいずれかに記載の伝送線路。
  24. 前記インピーダンス変換区間の前記信号導体層の長さは、前記伝送線路を伝送される高周波信号の半波長の整数倍と前記高周波信号の波長の1/4との合計の長さと実質的に等しい、
    請求項14ないし請求項23のいずれかに記載の伝送線路。
  25. 前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスは、50Ωである、
    請求項14ないし請求項24のいずれかに記載の伝送線路。
  26. 前記第2インピーダンス区間及び前記反射区間には、チップコンデンサが実装されていない、
    請求項14ないし請求項25のいずれかに記載の伝送線路。
  27. 前記インピーダンス変換区間の特性インピーダンスの変化量は、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量より大きく、
    前記反射区間の特性インピーダンスの変化量は、前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスの変化量より大きい、
    請求項14ないし請求項26のいずれかに記載の伝送線路。
  28. 前記反射区間は、前記第1インピーダンス区間と前記第2インピーダンス区間との間において前後方向に延びる辺を含む区間である、
    請求項1ないし請求項27のいずれかに記載の伝送線路。
  29. 前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間の線幅は、実質的に一定である、
    請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の伝送線路。
  30. 前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間のインピーダンスは、実質的に一定である、
    請求項1ないし請求項29のいずれかに記載の伝送線路。
  31. 素体と、
    前記素体に設けられており、線形状を有している信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスは、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスより低く、
    前記反射区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大き
    前記反射区間は、前記第1インピーダンス区間と前記第2インピーダンス区間との間において前後方向に延びる辺を含む区間であり、
    前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間の線幅は、実質的に一定である、
    伝送線路。
  32. 素体と、
    前記素体に設けられており、線形状を有している信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の特性インピーダンスは、前記第2インピーダンス区間の特性インピーダンス及び前記第3インピーダンス区間の特性インピーダンスより低く、
    前記反射区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの特性インピーダンスの変化量より大き
    前記反射区間は、前記第1インピーダンス区間と前記第2インピーダンス区間との間において前後方向に延びる辺を含む区間である、
    前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間のインピーダンスは、実質的に一定である、
    伝送線路。
  33. 素体と、
    前記素体に設けられている信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅及び前記第3インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅より大きく、
    前記反射区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量より大き
    前記反射区間は、前記第1インピーダンス区間と前記第2インピーダンス区間との間において前後方向に延びる辺を含む区間であり、
    前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間の線幅は、実質的に一定である、
    伝送線路。
  34. 素体と、
    前記素体に設けられている信号導体層と、
    を備えている伝送線路であって、
    前記伝送線路は、第1インピーダンス区間、第2インピーダンス区間、第3インピーダンス区間、インピーダンス変換区間及び反射区間を有しており、
    前記第2インピーダンス区間、前記反射区間、前記第1インピーダンス区間、前記インピーダンス変換区間及び前記第3インピーダンス区間は、前記信号導体層に沿ってこの順に連続的に並んでおり、
    前記第1インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅は、前記第2インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅及び前記第3インピーダンス区間の前記信号導体層の線幅より大きく、
    前記反射区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量は、前記インピーダンス変換区間における単位長さ当たりの前記信号導体層の線幅の変化量より大き
    前記反射区間は、前記第1インピーダンス区間と前記第2インピーダンス区間との間において前後方向に延びる辺を含む区間であり、
    前記第1インピーダンス区間ないし前記第3インピーダンス区間のインピーダンスは、実質的に一定である、
    伝送線路。
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