JP7359088B2 - 真空ポンプ - Google Patents
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Description
次に、本実施の形態における、モータ始動時の始動電流を流す相の推定方法について説明する。磁極位置センサを備えていないセンサレス同期モータを停止状態から回転始動を行う場合、一般に、予め決められた固定磁極位相でq軸電流Iqを流し、モータロータ11が回り始めるきっかけを与えるようにしている。モータロータ11が回転を始めたならば、モータ制御部440は一般のセンサレスの同期モータと同様に、固定子コイルに発生する誘起電圧を用いて磁極位置を推定し、モータ回転をセンサレス駆動する。
ところで、抵抗値R、インダクタンスLのコイルに電圧値V0のステップ状電圧が印加されると、コイルに流れる電流の過渡的な変化は次式(1)で表される。式(1)において、tは電圧印加開始からの時間である。電圧値V0はインバータ電圧のため固定値(120Vなど)である。
I=(V0/R)×{1-exp(-Rt/L)} …(1)
式(1)から分かるように、電流値Iの変化は、コイルのインダクタンスLと抵抗値Rとに依存している。式(1)をt=0の近傍で一次近似すると、電流値Iは次式(2)で表される。すなわち、コイルに流れる電流の大きさは、コイルのインダクタンスLに反比例することが分かる。
I=(V0/R)×(R/L)t=(V0/L)t …(2)
図4は、磁極位置とコイルCu~CwのインダクタンスLu,Lv,Lwとの関係を説明する図である。図4(a)は、モータロータ11の永久磁石の磁極(N極)がU相のコイルCuと対向する位置(磁極位置=0degとする)に停止している場合を示す。図4(b)は、図4(a)に示す状態から、N極が右回りに45degだけ回転した状態を示す。同様に、図4(c)はN極が右回りに60degだけ回転した状態を示し、図4(d)はN極が右回りに90degだけ回転した状態を示す。
上述のように、コイルCu~Cwに対するモータロータ11の停止位置すなわち磁極位置が異なると、コイルCu~CwのインダクタンスLu~Lwの大きさが異なることになる。本実施の形態では、磁極位置の違いによるコイルCu~Cwのインダクタンス変化を利用して、始動電流を流す相を推定する。コイルCu~Cwのインダクタンスは、式(2)から分かるように、ステップ状の電圧を印加した時のコイルの電流値から判断することができる。
Iu:Iv:Iw=1/1250:1/1324:1/1324
≒1.06:1:1 …(3)
このように、磁極から遠いコイルほど電流値が小さくなり、測定された電流値Iu、Iv、Iwが式(3)のような関係にある場合には、コイルCuは磁極に近く、コイルCv,CwはコイルCuの場合よりも磁極から同程度遠いと推定することができる。そのため、式(3)のような関係が取得された場合には、図4(a)のような磁極位置であると判断し、計測電流値が最も小さなV相のコイルCvまたはW相のコイルCwに電流を流すことで、始動を行うことができる。
Iu:Iv:Iw=1/1295:1/1258:1/1364
≒1.05:1.08:1 …(4)
そのため、計測された電流値Iu、Iv、Iwが式(4)のような関係にある場合には、図4(b)のような磁極位置であると判断し、計測電流値の最も小さなW相のコイルCwに電流を流すことで、始動を行うことができる。
Iu:Iv:Iw=1/1324:1/1250:1/1324
≒1:1.06:1 …(5)
そのため、計測された電流値Iu、Iv、Iwが式(5)のような関係にある場合には、図4(c)のような磁極位置であると判断し、計測電流値が最も小さなU相のコイルCuまたはW相のコイルCwに電流を流すことで、始動を行うことができる。
Iu:Iv:Iw=1/1414:1/1278:1/1278
≒0.904:1:1 …(6)
そのため、計測された電流値Iu、Iv、Iwが式(6)のような関係にある場合には、図4(d)のような磁極位置であると判断し、計測電流値が最も小さなV相のコイルCvまたはW相のコイルCwに電流を流すことで、始動を行うことができる。
次に、始動電流を流す相の推定手順について説明する。図6は、制御部44で実行される推定演算処理の処理手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、ポンプ回転を開始する指令、すなわち、モータ回転始動の指令を受けると、処理が開始される。図7は、始動電流を流す相の推定における、図3に示すスイッチング素子SW1~SW6のオンオフタイミングを示すタイミングチャートである。
上述した実施の形態では、図5(a)~図5(c)に示すように、2つの相のコイルに電流が流入し、残りの1つの相のコイルから電流が流出するような電流パターンにおいて、電流値Iu,Iv,Iwを計測した。しかし、電流パターンとしてはこれに限らず、例えば、図8(a)~8(c)に示すように、1つの相のコイルに電流が流入に、残りの2つの相のコイルから電流が流出するような電流パターンにおいて電流計測を行っても良い。その場合、上アームにシャント抵抗を設けて、電流値Iu,Iv,Iwを計測しても良いし、下アームのシャント抵抗で計測された電流流出側の2つのコイルの電流値から電流流入側のコイルの電流値を計算するようにしても良い。ただし、上アームにシャント抵抗を設ける場合は、電圧の差動回路や安全上高電圧回路の絶縁も必要になり、コストアップを招くという欠点がある。
変形例2では、電流値計測時の電流パターンを、図9(a)~図9(c)に示すような電流パターンとした。図3のスイッチング素子SW2,SW4をオンすると、図9(a)に示す向きに電流が流れ、シャント抵抗51により電流値Iuを計測する。スイッチング素子SW3,SW5をオンすると、図9(b)に示す向きに電流が流れ、シャント抵抗52により電流値Ivを計測する。スイッチング素子SW1,SW6をオンすると、図9(c)に示す向きに電流が流れ、シャント抵抗53により電流値Iwを計測する。
1/Iu=(Lu+Lv)/(V0・Δt) …(7)
1/Iv=(Lv+Lw)/(V0・Δt) …(8)
1/Iw=(Lw+Lu)/(V0・Δt) …(9)
2Lu/(V0・t)=(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iv) …(10)
2Lv/(V0・t)=(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iw) …(11)
2Lw/(V0・t)=(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iu) …(12)
Claims (5)
- ポンプロータと、
モータロータに永久磁石が設けられ、前記ポンプロータを回転駆動する同期モータと、
複数のスイッチング素子を備え、前記同期モータの各相に電圧を印加して通電するインバータ回路と、
前記同期モータの各相の電流値を計測する計測部と、
前記計測部による計測値に基づいて前記インバータ回路による通電を制御し、前記同期モータをセンサレス駆動する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記インバータ回路によりステップ状の電圧を印加し、かつ、電圧印加から所定時間経過時に前記計測部により計測される電流値を取得する処理を、前記同期モータの各相に対して順に行い、
最も小さな電流値が計測された相に始動電流を流して前記同期モータを始動する、または、取得された電流値に基づき算出される各相のインダクタンス相当量の内で、最も大きなインダクタンス相当量の相に始動電流を流して前記同期モータを始動する、真空ポンプ。 - 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
前記制御部は、(a)第1および第2の相に電流が流入し第3の相から電流が流出するように、前記インバータ回路によりステップ状の電圧を印加する処理と、(b)電圧印加から所定時間経過時に前記計測部により計測される第3の相の電流値を取得する処理とを、前記同期モータの3つの相に対して順に行い、最も小さな電流値が計測された相に始動電流を流して前記同期モータを始動する、真空ポンプ。 - 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
前記制御部は、(a)第1の相に電流が流入し第2および第3の相から電流が流出するように、前記インバータ回路によりステップ状の電圧を印加する処理と、(b)電圧印加から所定時間経過時に前記計測部により計測される第1の相の電流値を取得する処理とを、前記同期モータの3つの相に対して順に行い、最も小さな電流値が計測された相に始動電流を流して前記同期モータを始動する、真空ポンプ。 - 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
前記制御部は、取得された電流値に基づき算出される各相のインダクタンス相当量の内で、最も大きなインダクタンス相当量の相に始動電流を流して前記同期モータを始動し、
前記計測部により計測される各相の電流値をIu,Iv,Iwとしたとき、各相の前記インダクタンス相当量は、「(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iv)」、「(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iw)」、「(1/Iu+1/Iv+1/Iw)-2(1/Iu)」で算出される、真空ポンプ。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の真空ポンプにおいて、
前記ステップ状の電圧として、1msec未満の時間幅を有するパルス電圧を印加する、真空ポンプ。
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