[1.情報提供システムの全体構成]
本開示に係る情報提供システムの実施形態の一例を説明する。図1は、情報提供システムの全体構成の一例を示す図である。サーバ10及びユーザ端末20は、インターネットNに接続可能である。情報提供システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。
サーバ10は、サーバコンピュータである。サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、ハードディスク等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又はウェアラブル端末である。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
なお、サーバ10及びユーザ端末20の各々に記憶されるプログラム又はデータは、インターネットNを介して供給されてもよい。また、情報記憶媒体に記憶されたプログラム又はデータが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブ又はメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
[2.情報提供システムの概要]
情報提供システムSでは、デジタルチラシを提供するデジタルチラシサービスと、レシピを提供するレシピサービスと、がユーザに提供される。本実施形態では、1台のサーバ10が両方のサービスを提供する場合を説明するが、デジタルチラシサービスを提供するコンピュータと、レシピサービスを提供するコンピュータと、は異なってもよい。デジタルチラシサービスを提供する会社と、レシピサービスを提供する会社と、は同じであってもよいし異なってもよい。
デジタルチラシは、電子的に提供されるチラシである。デジタルチラシは、電子チラシと呼ばれることもある。デジタルチラシは、単一の店舗の商品だけを含んでもよいし、複数の店舗の商品が混在してもよい。例えば、デジタルチラシの広告主は、店舗である。店舗が広告費を負担する。デジタルチラシは、店舗が配布する紙のチラシと同じレイアウトであってもよいが、本実施形態のデジタルチラシは、紙のチラシとはレイアウトが異なるものとする。デジタルチラシを提供するとは、デジタルチラシを表示させるためのデータをユーザ端末20に送信することである。
レシピは、料理の作り方である。レシピは、料理に必要な材料に関する情報を含む。材料は、料理に使われる物である。材料は、食材と呼ばれることもある。例えば、材料は、肉、魚、野菜、果物、穀物、加工食品、調味料、食用油、又は水である。本実施形態では、レシピサービスのユーザによりレシピが投稿される場合を説明するが、レシピは、レシピサービスの管理者、デジタルチラシを掲載した店舗、又は専門家といった任意の者によって作成されてよい。レシピを提供するとは、レシピを表示させるためのデータをユーザ端末20に送信することである。
本実施形態では、デジタルチラシサービス及びレシピサービスが、互いに独立したサービスである場合を説明するが、デジタルチラシサービスは、レシピサービスの一部に組み込まれてもよい。即ち、デジタルチラシサービスは、レシピサービスの一機能であってもよい。逆に、レシピサービスは、デジタルチラシサービスの一部に組み込まれてもよい。即ち、レシピサービスは、デジタルチラシサービスの一機能であってもよい。他にも例えば、デジタルチラシサービス及びレシピサービスは、ポイント獲得サービス又は電子商取引サービスといったサービスの中で提供されてもよい。
図2~図8は、ユーザがデジタルチラシサービス及びレシピサービスを利用する場合の画面遷移の一例を示す図である。本実施形態では、デジタルチラシサービス及びレシピサービスの各々が、ユーザ端末20にインストールされたアプリケーション(以降、単にアプリ)で提供される場合を説明するが、ブラウザ又は電子メールといった他の媒体で提供されてもよい。以降、デジタルチラシサービスのアプリをデジタルチラシアプリという。レシピサービスのアプリをレシピアプリという。デジタルチラシサービス及びレシピサービスは、1つのアプリで提供されてもよい。
本実施形態では、デジタルチラシアプリからレシピアプリが呼び出される場合を例に挙げる。例えば、デジタルチラシアプリの初回起動時に、郵便番号又は住所といった自身のプロフィールをユーザが登録すると、その周辺の店舗のデジタルチラシが提供される。デジタルチラシを提供可能な店舗の一覧から、お気に入りの店舗をユーザが指定すると、この店舗のデジタルチラシが提供される。
本実施形態では、チェーン店のように、同じ会社の店舗が複数の場所に存在する場合、個々の店舗を、別々の店舗として扱うものとする。例えば、「AAAストア」というスーパーマーケットが場所A1、A2、A3にあったとすると、「AAAストアA1店」、「AAAストアA2店」、「AAAストアA3店」を、それぞれ別々の店舗として扱う。ユーザは、チェーン店の個々の店舗を、お気に入り店舗として登録できる。
初回起動時の設定が完了すると、図2の左上の画面例のように、店舗アイコンI10及び商品情報I11を含むデジタルチラシ画面G1が表示部25に表示される。店舗アイコンI10は、ユーザのお気に入り店舗のロゴ又はマークを含む。店舗アイコンI10の下には、店舗の場所が表示される。ユーザがお気に入り店舗を追加又は削除すると、デジタルチラシ画面G1上の店舗アイコンI10も追加又は削除される。追加又は削除されたお気に入り店舗に応じて、デジタルチラシ画面G1に含まれる商品情報I11も変わる。
商品情報I11は、お気に入り店舗で販売される商品に関する情報である。例えば、商品情報I11は、商品の画像、名前、説明文、及び価格を含む。本実施形態では、商品情報I11は、商品を販売する店舗を示す店舗アイコン(図2では丸いアイコン)、お気に入り商品として登録するためのお気に入りアイコン(図2ではハートのアイコン)、及びマイ冷蔵庫に材料を登録するための冷蔵庫アイコン(図2では冷蔵庫のアイコン)を含む。これらのアイコンの数が多いため、図面における符号を省略する。
例えば、ユーザが、ある商品の商品情報I11に含まれるお気に入りアイコンを選択すると、この商品が、お気に入り商品として登録される。ユーザは、任意のタイミングで、お気に入り商品の一覧をデジタルチラシ画面G1に表示できる。ユーザがお気に入り商品の商品情報I11に含まれるお気に入りアイコンを再び選択すると、この商品が、お気に入り商品から解除される。例えば、ユーザが、ある商品の商品情報I11に含まれる冷蔵庫アイコンを選択すると、この商品が、マイ冷蔵庫の材料として登録される。
マイ冷蔵庫とは、ユーザの買い物を支援するための仮想的な冷蔵庫である。マイ冷蔵庫には、ユーザが作る料理に必要な材料に関する情報が登録される。マイ冷蔵庫は、ブックマークの一種である。お気に入り商品もブックマークの1つである。マイ冷蔵庫は、料理に必要な材料を記録するためのメモに相当する。お気に入り商品は、店舗で購入する商品を記録するためのメモに相当する。
お気に入り商品は、デジタルチラシに掲載された商品が登録されるのに対し、マイ冷蔵庫は、デジタルチラシに掲載された商品が登録されるとは限らない。マイ冷蔵庫には、実際の商品の名前とは異なる名前の材料を登録できる。例えば、デジタルチラシに掲載される商品の名前としては「牛モモ肉」だったとしても、マイ冷蔵庫には、「牛モモスライス300g切り落としでもOK」といった別の名前を登録できる。マイ冷蔵庫の材料の名前は、任意のコメントを含めることができる。
例えば、ユーザが、ある商品の商品情報I11(アイコン以外の部分)を選択すると、図2の右上の画面のように、この商品の詳細を示す商品詳細画面G2が表示部25に表示される。ユーザがお気に入りアイコンI20を選択すると、商品詳細画面G2に表示中の商品が、お気に入り商品として登録される。ユーザが冷蔵庫アイコンI21を選択すると、商品詳細画面G2に表示中の商品が、マイ冷蔵庫の材料として登録される。
図2の左上の画面に戻り、例えば、ユーザがリンクL12を選択すると、図2の左下の画面のように、マイ冷蔵庫の利用を促すメニューM13が表示される。メニューM13は、リンクL12が選択されなくても、ユーザに対するリコメンドとして表示されてもよい。ユーザがマイ冷蔵庫を利用したことがなければ、任意のタイミングでメニューM13が表示される。ユーザがマイ冷蔵庫を利用したことがあれば、メニューM13は表示されない。
例えば、ユーザがメニューM13のボタンB130を選択すると、図2の右下の画面のように、マイ冷蔵庫への材料の追加を促すメニューM14が表示される。ユーザがメニューM14のボタンB140を選択すると、図3の左上の画面のように、材料の追加方法を選択するためのメニューM15が表示部25に表示される。本実施形態では、材料の追加方法として、デジタルチラシから探す方法と、手動で追加する方法と、の2つの方法が用意されている。
例えば、ユーザがメニューM15のボタンB150を選択すると、図3の右上の画面のように、メニューM15が消去される。ユーザは、ある商品の商品情報I11の冷蔵庫アイコンを選択することによって、この商品をマイ冷蔵庫に追加できる。例えば、ユーザが、店舗「AAAストアA1店」の商品「牛モモ肉」の商品情報I11に含まれる冷蔵庫アイコンを選択すると、図3の左下の画面のように、この商品がマイ冷蔵庫に追加されてマイ冷蔵庫画面G3が表示部25に表示される。
マイ冷蔵庫画面G3は、マイ冷蔵庫の中身を示す画面である。図3の左下の画面のように、マイ冷蔵庫に追加された材料に関する材料情報I30と、マイ冷蔵庫に材料が追加されたことを示すメッセージM31と、がマイ冷蔵庫画面G3に表示される。ユーザは、デジタルチラシ画面G1に戻り、商品情報I11に含まれる冷蔵庫アイコンを選択して材料を更に追加できる。ユーザが材料を更に追加すると、図3の右下の画面のように、ユーザが追加した材料に関する材料情報I30がマイ冷蔵庫画面G3に並ぶようにして表示される。
図3の左上の画面に戻り、メニューM15が表示された状態で、ユーザがボタンB151を選択すると、図4の左上の画面のように、材料を追加するためのメニューM16が表示される。ユーザは、入力フォームF160に材料の名前を入力する。材料の名前は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせで表現される。例えば、ユーザは、操作部24のキーボード又は表示部25に表示されたソフトウェアキーボードを利用して、任意の名前を入力フォームF160に入力する。ユーザは、デジタルチラシに掲載された商品の名前に関係なく、任意の名前を入力可能である。
本実施形態では、マイ冷蔵庫の材料に、店舗、レシピ、及びラベルを関連付けることができる。マイ冷蔵庫の材料に関連付けられた店舗は、この材料を買う予定の店舗である。マイ冷蔵庫の材料に関連付けられたレシピは、この材料を使う予定のレシピである。マイ冷蔵庫の材料に関連付けられたラベルは、この材料に付与されたラベルである。ラベルは、材料を分類するための情報である。本実施形態では、材料の購入に関するラベルを例に挙げるが、材料を何らかの形で分類可能なラベルであればよい。例えば、「次買う」、「あれば買う、安ければ買う」、又は「今あるから買わない」といったように、実際の冷蔵庫における在庫の有無に関するラベルが材料に付与されてもよい。
例えば、ユーザがメニューM16のボタンB161を選択すると、図4の右上の画面のように、材料に関連連付ける店舗を検索するための店舗検索画面G4が表示部25に表示される。例えば、ユーザが、1以上の店舗のチェックボックスC40にチェックを入れてボタンB41を選択すると、図4の左下の画面のように、当該選択された店舗の名前を指定するための店舗指定画面G5が表示部25に表示される。店舗指定画面G5には、個々の店舗を指定するための冷蔵庫アイコンI50が表示される。
例えば、ユーザが、ある店舗の冷蔵庫アイコンI50を選択すると、図4の右下の画面のように、この店舗が、入力中の材料に関連付けられる。図4の右下の画面例では、入力中の材料「牛モモスライス300g切り落としでもOK」を購入する予定の店舗として、店舗「AAAストアA1店」が関連付けられている。例えば、ユーザがメニューM16のボタンB162を選択すると、レシピアプリが起動してデジタルチラシアプリがバックグラウンドに移行する。
レシピアプリが起動すると、図5の左上の画面のように、レシピサービスのホーム画面G6が表示部25に表示される。図2の右下の画面におけるボタンB141が選択された場合にも、同様のホーム画面G6が表示されてもよい。ユーザは、ホーム画面G6から任意のレシピを検索できる。例えば、ユーザは、肉料理又は魚料理といったレシピのカテゴリを指定したり、任意のキーワードを入力したりして、レシピサービスに登録されたレシピを検索する。ユーザが、レシピの検索結果の中から任意のレシピを選択すると、図5の右上の画面のように、当該選択されたレシピの詳細を示すレシピ画面G7が表示部25に表示される。
レシピ画面G7には、入力中の材料にレシピを関連付けるための冷蔵庫アイコンI70、レシピの材料を一括で登録するためのボタンB71、及びレシピの材料を個別に登録するための冷蔵庫アイコンI72が表示される。例えば、ユーザが、冷蔵庫アイコンI70を選択すると、レシピアプリがバックグラウンドに移行して、デジタルチラシアプリがフォアグラウンドに戻る。
デジタルチラシアプリがフォアグラウンドに戻ると、図5の左下の画面のように、ユーザが指定したレシピが、入力中の材料に関連付けられる。図5の左下の画面例では、入力中の材料「牛モモスライス300g切り落としでもOK」を使う予定のレシピとして、レシピ「ご飯がすすむ!すき焼き風の牛肉豆腐」が関連付けられている。例えば、ユーザがメニューM16のボタンB163を選択すると、任意のラベルを材料に関連付けることができる。ユーザは、材料にラベルを関連付けないようにすることもできる。
例えば、ユーザが、材料にラベルを関連付けずに、メニューM16のボタンB164を選択すると、図5の右下の画面のように、ユーザが入力した材料「牛モモスライス300g切り落としでもOK」がマイ冷蔵庫に追加されたことを示すマイ冷蔵庫画面G3が表示される。なお、ユーザが、図5の左下の画面の状態で、メニューM16のボタンB165を選択すると、マイ冷蔵庫への材料の追加がキャンセルされる。
ユーザは、レシピ画面G7からマイ冷蔵庫に材料を追加することもできる。例えば、図6の左上の画面の状態で、ユーザがレシピ画面G7のボタンB71を選択すると、図6の右上のように、レシピの材料が一括して登録されたことを示すメッセージM36を含むマイ冷蔵庫画面G3が表示部25に表示される。メッセージM37のように、マイ冷蔵庫に既に登録された材料がレシピに含まれていた場合には、同じ材料が重複して登録されないようになっている。
例えば、図6の左上の画面の状態で、ユーザがレシピ画面G7の冷蔵庫アイコンI72を選択すると、図6の右下の画面のように、冷蔵庫アイコンI72が示す材料がマイ冷蔵庫に登録される。この場合、冷蔵庫アイコンI72が選択されなかった材料は、マイ冷蔵庫には登録されない。図6の右上及び右下の画面例では、マイ冷蔵庫に追加された材料に店舗が関連付けられていないので、ユーザは、材料情報I30に含まれるボタンを選択することによって、材料に店舗を関連付けることができる。ユーザが手動で材料を追加するためのメニューM32を選択すると、図4の左上の画面のようなメニューM16が表示される。
ユーザは、マイ冷蔵庫画面G3からマイ冷蔵庫の設定をすることもできる。例えば、図7の左上の画面の状態で、ユーザが設定アイコンI33を選択すると、図7の右上の画面のように、マイ冷蔵庫の設定をするための設定画面G8が表示部25に表示される。例えば、ユーザは、材料にデフォルトで関連付ける店舗の設定、材料にデフォルトで関連付けるラベルの設定、及びラベルの編集をすることができる。
例えば、図7の左上の画面の状態で、ユーザが、ある材料の材料情報I30を選択すると、この材料にラベルを付与できる。ユーザが材料にラベルを付与すると、図7の右下の画面のように、マイ冷蔵庫画面G3の材料情報I30の背景色が変わる。ユーザは、材料情報I30の背景色によって、個々の材料のラベルを直感的に把握できる。図面では、網点の濃さによって模式的に色を表現する。
本実施形態では、マイ冷蔵庫の機能を利用して、材料の管理だけではなく、おすすめ情報がユーザに提供される。例えば、おすすめ情報がある材料は、材料情報I30内の店舗アイコン及びレシピアイコンの少なくとも一方に、その旨を識別可能な情報(図8の例では、「!」のマーク)が表示される。例えば、図8の左上の画面の状態で、ユーザが、おすすめ情報がある材料の材料情報I30を選択すると、図8の右上の画面のように、この材料を示すメニューM38が表示部25に表示される。
図8の右上の画面例では、商品に関するおすすめ情報と、レシピに関するおすすめ情報と、がある。メニューM38に含まれる店舗アイコンに「!」マークがあることは、商品に関するおすすめ情報があることを意味する。メニューM38に含まれるレシピアイコンに「!」マークがあることは、レシピに関するおすすめ情報があることを意味する。ユーザは、メニューM38から、材料名の編集、材料に関連付けられる店舗、レシピ、及びラベルと、を変更することもできる。
例えば、ユーザが「!」マークがある店舗アイコンを選択すると、図8の左下の画面のように、表示中の材料に関連付けられた店舗のおすすめ商品を示すように、メニューM38の表示が切り替わる。メニューM38には、同じ系列の近隣店舗のおすすめ商品が示されてもよいし、他の系列の店舗のおすすめ商品が示されてもよい。ユーザがメニューM38に含まれるおすすめ商品を選択すると、この商品の商品詳細画面G2が表示される。
例えば、ユーザが「!」マークがあるレシピアイコンを選択すると、図8の右下の画面のように、表示中の材料に関するおすすめレシピを示すように、メニューM38の表示が切り替わる。メニューM38には、材料に関連付けられたレシピとは異なるレシピが表示される。メニューM38に表示されるレシピは、材料の名前から検索されたレシピであってもよいし、材料に関連付けられたレシピを見た他のユーザが良く見ているレシピであってもよい。
以上のように、情報提供システムSは、デジタルチラシサービス及びレシピサービスが連携しており、これらのサービスをまたがるようにして、ユーザに有用な情報を提供することによって、ユーザの利便性を高めるようになっている。以降、情報提供システムSの詳細を説明する。
[3.情報提供システムで実現される機能]
図9は、情報提供システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、サーバ10で主な機能が実現される場合を説明する。図9の機能のうち、データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。他の各機能は、制御部11を主として実現される。
[3-1.データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに情報を提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1、デジタルチラシデータベースDB2、及びレシピデータベースDB3を記憶する。
図10は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。ユーザデータベースDB1は、デジタルチラシサービスにおけるユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、ユーザ名、プロフィール情報、お気に入り店舗情報、お気に入り商品情報、マイ冷蔵庫情報、及び設定情報が格納される。ユーザデータベースDB1に格納される情報は、図5の例に限られず、任意の情報が格納されてよい。
プロフィール情報は、ユーザのプロフィールに関する情報である。例えば、プロフィール情報は、郵便番号、住所、よく行くエリア、職業、生年月日、性別、又は趣味等を含む。お気に入り店舗情報は、ユーザのお気に入り店舗に関する情報である。例えば、お気に入り店舗情報は、お気に入り店舗の店舗IDを含む。店舗IDは、店舗を識別可能な店舗識別情報の一例である。店舗識別情報は、店舗ID以外の任意の情報であってよく、例えば、店舗の名前であってもよい。お気に入り商品情報は、ユーザのお気に入り商品に関する情報である。例えば、お気に入り商品情報は、お気に入り商品の商品IDを含む。商品IDは、商品を識別可能な店舗識別情報の一例である。商品識別情報は、商品ID以外の任意の情報であってよく、例えば、商品の名前であってもよい。
マイ冷蔵庫情報は、マイ冷蔵庫の中身に関する情報である。例えば、マイ冷蔵庫情報は、材料情報、店舗ID、レシピID、及びラベルIDを含む。材料情報は、マイ冷蔵庫に登録された材料に関する情報である。例えば、材料情報は、材料IDと、材料の名前と、を含む。材料IDは、材料を識別可能な材料識別情報の一例である。材料識別情報は、材料ID以外の任意の情報であってよく、例えば、材料の名前が材料識別情報に相当してもよい。レシピIDは、レシピを識別可能なレシピ識別情報の一例である。レシピ識別情報は、レシピID以外の任意の情報であってよく、例えば、レシピの名前がレシピ識別情報に相当してもよい。ラベルIDは、ラベルを識別可能なラベル識別情報の一例である。ラベル識別情報は、ラベルID以外の任意の情報であってよく。例えば、ラベルの名前がラベル識別情報に相当してもよい。ユーザがマイ冷蔵庫に材料を登録するたびに、マイ冷蔵庫情報が更新される。
設定情報は、マイ冷蔵庫の設定に関する情報である。例えば、設定情報は、デフォルトの店舗の店舗ID、デフォルトのラベルのラベルID、及びラベル一覧を含む。ラベル一覧は、ラベルIDと、ラベルの名前と、を含む。例えば、ユーザが設定画面G8からマイ冷蔵庫の設定をすると、設定情報が更新される。
図11は、デジタルチラシデータベースDB2の一例を示す図である。デジタルチラシデータベースDB2は、デジタルチラシに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、デジタルチラシデータベースDB2には、チラシID、店舗ID、期間、及びデジタルチラシ情報が格納される。デジタルチラシデータベースDB2に格納される情報は、図11の例に限られず、任意の情報が格納されてよい。
チラシIDは、デジタルチラシを識別可能なチラシ識別情報である。チラシ識別情報は、チラシID以外の任意の情報であってよく、例えば、デジタルチラシの名前がチラシ識別情報に相当してもよい。店舗が登録したデジタルチラシごとに、チラシIDが発行される。店舗は、期間限定のキャンペーン又は定期的なキャンペーンといった企画ごとにデジタルチラシを登録することがある。この場合、チラシIDは、店舗の企画を識別可能な情報といえる。
チラシIDに関連付けられる店舗IDは、デジタルチラシを登録した店舗の店舗IDである。チラシIDに関連付けられる期間は、デジタルチラシが表示される期間である。デジタルチラシ情報は、デジタルチラシに関する情報である。例えば、デジタルチラシ情報は、デジタルチラシに掲載される商品に関する商品情報を含む。例えば、商品情報は、商品ID、商品の名前、商品の画像、商品の価格、及び商品の説明文を含む。チラシIDに関連付けられる商品情報は、デジタルチラシ画面G1に商品情報I11を表示させるために必要な情報である。
図12は、レシピデータベースDB3の一例を示す図である。レシピデータベースDB3は、レシピに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、レシピデータベースDB3には、レシピID、投稿者のユーザID、及びレシピ情報が格納される。レシピデータベースDB3に格納される情報は、図12の例に限られず、任意の情報が格納されてよい。
本実施形態では、デジタルチラシサービス及びレシピサービスでユーザID及びパスワードが同じ場合を説明するが、デジタルチラシサービスのユーザID及びパスワードと、レシピサービスのユーザID及びパスワードと、は異なってもよい。即ち、デジタルチラシサービス及びレシピサービスの各々で独自のユーザID及びパスワードが発行されてもよい。
レシピ情報は、レシピに関する情報である。例えば、レシピ情報は、レシピのカテゴリ、レシピの名前(タイトル)、料理の画像、材料情報、調理時間、投稿者によるコメント、及び閲覧者による口コミを含む。レシピIDに関連付けられるレシピ情報は、レシピ画面G7を表示させるために必要な情報である。レシピサービスにおけるユーザがレシピを投稿するたびに、レシピIDが発行されて、このユーザのユーザIDと、当該投稿されたレシピのレシピ情報と、がレシピデータベースDB3に格納される。材料情報は、レシピに含まれる材料に関する情報である。例えば、材料情報は、レシピに必要な材料の名前及び分量を含む。
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部100は、レシピサービスにおけるユーザに関する情報が格納されたユーザデータベースを記憶してもよい。このユーザデータベースには、レシピサービスにおけるユーザID、パスワード、及びユーザが登録した名前等の各種情報が格納される。例えば、データ記憶部100は、デジタルチラシに商品を掲載する店舗に関する情報が格納された店舗データベースを記憶してもよい。
[3-2.材料指定受付部]
材料指定受付部101は、デジタルチラシを提供するデジタルチラシサービスと、レシピを提供するレシピサービスと、のうちの一方のサービスを利用して、ユーザによる材料の指定を受け付ける。一方のサービスとは、マイ冷蔵庫に登録する材料を指定するためのサービスである。一方のサービスは、デジタルチラシサービスであってもよいし、レシピサービスであってもよい。本実施形態では、デジタルチラシサービス及びレシピサービスの両方から材料を指定できるので、これらのうちの何れのサービスも一方のサービスに相当することができる。
本実施形態では、材料指定受付部101がサーバ10によって実現されるので、材料指定受付部101は、ユーザ端末20から、ユーザにより指定された材料に関するデータを受信することによって、材料の指定を受け付ける。例えば、材料指定受付部101は、商品ID、レシピID、レシピ情報に含まれる材料の名前、又はユーザが手入力した文字列を示すデータを受信することによって、材料の指定を受け付ける。材料指定受付部101がユーザ端末20によって実現される場合には、材料指定受付部101は、操作部24の検出信号に基づいて、材料の指定を受け付ければよい。
例えば、デジタルチラシサービスが一方のサービスに相当する場合、材料指定受付部101は、デジタルチラシサービスを利用して、デジタルチラシ上で指定を受け付ける。例えば、材料指定受付部101は、デジタルチラシ画面G1の商品情報I11に含まれる冷蔵庫アイコンの選択を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。材料指定受付部101は、商品詳細画面G2の冷蔵庫アイコンI21の選択を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。
なお、デジタルチラシサービスを利用して材料が指定される場合、ユーザが選択した商品がそのまま材料として指定されるものとするが、商品の名前と、材料の名前と、が一致しなくてもよい。例えば、ユーザが商品を選択した後に、商品の名前の一部が変更されてもよいし、商品の名前の一部だけが材料の名前として利用されてもよい。材料指定受付部101は、デジタルチラシ画面G1又は商品詳細画面G2以外の他の画面から、材料の指定を受け付けてもよい。他の画面は、デジタルチラシサービスで提供される任意の画面であってよい。
レシピサービスが一方のサービスに相当する場合、材料指定受付部101は、レシピサービスを利用して、レシピ上で指定を受け付ける。例えば、レシピ画面G7のボタンB71又は冷蔵庫アイコンI72の選択を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。ボタンB71が選択されると、レシピに含まれる複数の材料が一括でマイ冷蔵庫に登録されるので、材料指定受付部101は、レシピサービスを利用して、レシピ上で、複数の材料の一括指定を受け付けることになる。レシピに含まれる全ての材料が一括登録されるのではなく、レシピに含まれる任意の複数の材料をユーザが選択し、当該選択された複数の材料が一括登録されてもよい。
なお、レシピサービスを利用して材料が指定される場合、ユーザが選択したレシピに含まれる少なくとも1つの材料がそのままマイ冷蔵庫の材料として指定されるものとするが、レシピに含まれる材料の名前と、マイ冷蔵庫の材料の名前と、が一致しなくてもよい。例えば、ユーザがレシピを選択した後に、レシピに含まれる材料の名前の一部が変更されてもよいし、レシピに含まれる材料の名前の一部だけがマイ冷蔵庫の材料の名前として利用されてもよい。材料指定受付部101は、レシピ画面G7以外の他の画面から、材料の指定を受け付けてもよい。他の画面は、レシピサービスで提供される任意の画面であってよい。
本実施形態では、材料指定受付部101は、材料を示す文字列の入力を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。例えば、材料指定受付部101は、メニューM16の入力フォームF160に対する文字列の入力を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。ユーザは、デジタルチラシサービス又はレシピサービスを利用して登録された材料の名前を変更可能であってもよい。この場合には、材料指定受付部101は、マイ冷蔵庫に登録済みの材料の名前を変更する操作を受け付けることによって、材料の指定を受け付ける。
本実施形態では、マイ冷蔵庫に複数の材料を登録可能なので、材料指定受付部101は、複数の材料の各々の指定を受け付ける。個々の材料の指定方法は、先述した通りである。例えば、材料指定受付部101は、デジタルチラシサービスを利用して、第1の材料の指定を受け付けて、レシピサービスを利用して、第2の材料の指定を受け付けてもよい。更に、材料指定受付部101は、ユーザによる手入力によって、第3の材料の指定を受け付けてもよい。この場合、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料の指定方法が混在することになる。
[3-3.登録部]
登録部102は、材料指定受付部101により指定が受け付けられた場合に、材料に関する材料情報を登録する。材料情報を登録するとは、メモリ上に材料情報を記録することである。本実施形態では、ユーザデータベースDB1のマイ冷蔵庫情報の一部として材料情報を格納することが、材料情報を登録することに相当する。登録部102は、複数の材料の指定を一括で受け付けた場合には、複数の材料の各々の材料情報を登録する。材料情報は、マイ冷蔵庫情報とは別の情報としてユーザデータベースDB1に登録されてもよいし、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに登録されてもよい。
本実施形態では、登録部102は、登録済みの材料情報が示す材料の指定が受け付けられた場合には、当該材料の材料情報を登録せず、材料情報が登録されていない材料の指定が受け付けられた場合に、材料情報を登録する。登録部102は、ユーザが指定した材料の材料情報と、登録済みの材料情報と、を比較し、これらが一致していた場合には、登録済みの材料情報が示す材料の指定が受け付けられたと判定する。
本実施形態では、登録部102が材料情報の完全一致を判定する場合を説明するが、登録部102は、材料情報の部分一致を判定してもよい。本実施形態では、材料の名前が比較対象になる場合を説明するが、比較対象になるのは、材料情報として用いられる任意の情報であってよく、例えば、材料を指定する時に選択された商品の商品ID、又は、材料を指定する時に選択されたレシピのレシピIDであってもよい。この場合、これらの商品ID又はレシピIDがマイ冷蔵庫情報に含まれているものとする。
[3-4.ラベル付与部]
ラベル付与部103は、ユーザにより指定されたラベルを材料に付与する。ラベルを材料に付与するとは、ラベルを材料に関連付けることである。本実施形態では、ユーザデータベースDB1のマイ冷蔵庫情報に含まれる材料IDに、ラベルID又はラベルの名前を関連付けることが、ラベルを材料に付与することに相当する。本実施形態では、ユーザが任意の文字列をラベルとして指定できるので、ラベル付与部103は、ユーザにより入力された文字列を、ラベルとして材料に付与する。例えば、ユーザが設定画面G8からラベルの文字列を入力すると、当該文字列が材料IDに関連付けられる。ラベル付与部103は、実際のユーザの冷蔵庫における材料の有無を、機械学習モデルを利用して判定し、ラベルを自動付与してもよい。
[3-5.情報提供部]
情報提供部104は、デジタルチラシサービス及びレシピサービスのうち、一方のサービスではない他方のサービスを利用して、ユーザにより指定された材料に関する提供対象情報を、ユーザに提供する。他方のサービスとは、デジタルチラシサービス及びレシピサービスのうち、材料を指定する時に利用されたサービスではない方のサービスである。ユーザがデジタルチラシサービスを利用して材料を指定した場合(即ち、一方のサービスがデジタルチラシサービスである場合)には、レシピサービスが他方のサービスに相当する。ユーザがレシピサービスを利用して材料を指定した場合(即ち、一方のサービスがレシピサービスである場合)には、デジタルチラシサービスが他方のサービスに相当する。
提供対象情報とは、ユーザに提供される情報である。提供対象情報は、材料に関する何らかの情報であればよい。例えば、材料を商品として販売する店舗のデジタルチラシの内容、又は、材料を利用するレシピは、提供対象情報に相当する。本実施形態では、メニューM38に表示されるおすすめ情報が提供対象情報に相当する。このため、おすすめ情報について説明している箇所は、提供対象情報と読み替えることができる。提供対象情報は、おすすめ情報に限られず、材料に関する任意の情報であってよい。
デジタルチラシサービスを利用して材料が指定される場合、情報提供部104は、レシピサービスを利用して、材料に関するレシピを、提供対象情報としてユーザに提供する。例えば、ユーザが、デジタルチラシ画面G1の商品情報I11に含まれる冷蔵庫アイコンを選択したり、商品詳細画面G2の冷蔵庫アイコンI21を選択したりすることによって、材料を指定した場合に、情報提供部104は、当該材料のおすすめレシピをメニューM38に表示させることによって、提供対象情報をユーザに提供する。
レシピサービスを利用して材料が指定される場合、情報提供部104は、デジタルチラシサービスを利用して、デジタルチラシに掲載された材料に関する商品情報を、提供対象情報としてユーザに提供する。例えば、ユーザが、レシピ画面G7のボタンB71又は冷蔵庫アイコンI72を選択することによって、材料を指定した場合に、情報提供部104は、当該材料のおすすめ商品をメニューM38に表示させることによって、提供対象情報をユーザに提供する。メニューM38には、複数のおすすめ商品を表示可能なので、情報提供部104は、デジタルチラシサービスを利用して、複数の材料の各々の商品情報を、ユーザに提供する。
本実施形態では、ユーザデータベースDB1に材料情報が登録されるので、情報提供部104は、当該材料情報に基づいて、ユーザに提供対象情報を提供する。マイ冷蔵庫に材料を登録しない場合には、情報提供部104は、ユーザが指定した材料に基づいて、提供対象情報をユーザに提供すればよい。即ち、情報提供部104は、マイ冷蔵庫の仕組みを利用せずに、ユーザがデジタルチラシを利用して材料を指定した場合に、その後すぐに、当該材料に応じたレシピを提供対象情報としてユーザに提供してもよい。これとは逆に、情報提供部104は、マイ冷蔵庫の仕組みを利用せずに、ユーザがレシピサービスを利用して材料を指定した場合に、その後すぐに、当該材料に応じたデジタルチラシを提供対象情報としてユーザに提供してもよい。
本実施形態では、マイ冷蔵庫に登録する材料の名前をユーザが自由に入力できるので、情報提供部104は、材料として入力された文字列に基づいて検索された提供対象情報を、ユーザに提供する。例えば、情報提供部104は、材料の名前に基づいて、おすすめレシピを検索し、当該検索されたおすすめレシピを、メニューM38に表示させる。おすすめレシピは、材料の名前の文字列一致に基づいて検索される。おすすめレシピは、閲覧数や口コミといった他の要素が考慮されて検索されてもよい。
本実施形態では、情報提供部104は、一方のサービスで提供される、材料に関する提供対象情報もユーザに提供可能である。例えば、デジタルチラシサービスを利用して材料が指定される場合、情報提供部104は、レシピサービスで提供される情報だけでなく、デジタルチラシサービスで提供される情報も、提供対象情報としてユーザに提供可能である。例えば、レシピサービスを利用して材料が指定される場合、情報提供部104は、デジタルチラシサービスで提供される情報だけでなく、レシピサービスで提供される情報も、提供対象情報としてユーザに提供可能である。
なお、情報提供システムSと、店舗の在庫管理システムと、が連携している場合には、情報提供部104は、店舗において在庫がある商品に関する提供対象情報を、ユーザに提供してもよい。店舗において在庫がない商品に関する提供対象情報は、ユーザに提供されない。また、情報提供部104は、任意の画面で提供対象情報を提供可能である。例えば、デジタルチラシ画面G1において、おすすめ商品又はおすすめレシピの提供対象情報が提供されてもよい。レシピサービスのトップ画面G6において、おすすめ商品又はおすすめレシピの提供対象情報が提供されてもよい。
[4.情報提供システムで実行される処理]
図13及び図14は、情報提供システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。図13及び図14では、図2~図8の画面を表示させるための処理を示している。図13及び図14の処理が実行されるにあたり、ユーザは、デジタルチラシサービス及びレシピサービスの利用登録と、デジタルチラシアプリの初回起動時の操作と、を済ませているものとする。レシピアプリの初回起動時の操作が必要であれば、ユーザは、この操作も済ませているものとする。
図13のように、ユーザ端末20においてデジタルチラシアプリが起動すると、サーバ10及びユーザ端末20の間で、デジタルチラシサービスへのログイン処理が実行される(S1)。S1では、ユーザID及びパスワードの入力が要求されてもよいし、ユーザが過去にログイン済みなのであれば、その旨を示す情報がユーザ端末20に記録されており、当該情報を利用してユーザID及びパスワードの入力が省略されてもよい。
デジタルチラシサービスへのログインが成功すると、サーバ10及びユーザ端末20との間で、ユーザデータベースDB1及びデジタルチラシデータベースDB2に基づいて、デジタルチラシ画面G1を表示させるための処理が実行される(S2)。S2の処理が実行されると、図2の左上の画面又は図3の右上の画面のように、デジタルチラシ画面G1が表示部25に表示される。このデジタルチラシ画面G1は、デジタルチラシアプリを起動して初めて表示される画面なので、いわゆるファーストビューに相当する。
ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、デジタルチラシ画面G1におけるユーザの操作を特定する(S3)。S3では、商品情報I11の冷蔵庫アイコンを選択する操作、商品情報I11のうちのアイコン以外の部分を選択する操作、リンクL12を選択する操作、又はデジタルチラシアプリを閉じる操作が行われるものとする。他の操作が行われた場合には、当該他の操作に応じた処理が実行されて、本処理は終了する。例えば、ある店舗の店舗アイコンI10が選択された場合には、この店舗のデジタルチラシを示す画面が表示される。この画面でも、この店舗が販売する商品をマイ冷蔵庫の材料として登録するための操作が受け付けられてもよい。
S3において、商品情報I11の冷蔵庫アイコンが選択された場合(S3;冷蔵庫アイコン)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、当該商品情報I11が示す商品を材料としてマイ冷蔵庫に登録するための処理が実行される(S4)。その後、後述のS9の処理が実行されて、マイ冷蔵庫画面G3が表示される。S4では、ユーザが指定した材料に関する情報がマイ冷蔵庫情報に追加されるように、ユーザデータベースDB1が更新される。
S3において、商品情報I11のうちのアイコン以外の部分が選択された場合(S3;商品選択)、サーバ10及びユーザ端末20との間で、デジタルチラシデータベースDB2に基づいて、商品詳細画面G2を表示させるための処理が実行される(S5)。ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、商品詳細画面G2におけるユーザの操作を特定する(S6)。S6では、冷蔵庫アイコンI21を選択する操作、又は、デジタルチラシ画面G1に戻る操作が行われるものとする。他の操作が行われた場合には、当該他の操作に応じた処理が実行されて、本処理は終了する。例えば、お気に入りアイコンI20が選択された場合には、表示中の商品がお気に入り商品としてユーザデータベースDB1に登録される。
S6において、冷蔵庫アイコンI21が選択された場合(S6;冷蔵庫アイコン)、S4の処理が実行され、表示中の商品がマイ冷蔵庫の材料として登録される。S6において、デジタルチラシ画面G1に戻る操作が行われた場合(S6;戻る)、S2の処理が実行され、デジタルチラシ画面G1が表示部25に表示される。
S3において、マイ冷蔵庫画面G3へのリンクL12が選択された場合(S3;マイ冷蔵庫画面)、ユーザ端末20は、ユーザがマイ冷蔵庫を初めて利用するか否かを判定する(S7)。S7では、マイ冷蔵庫を利用したことがあるか否かを示す情報がユーザ端末20に記憶されており、この情報に基づいて判定が行われてもよいし、この情報がサーバ10に記憶されており、サーバ10により判定が行われてもよい。
マイ冷蔵庫を初めて利用すると判定された場合(S7;Y)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、ユーザデータベースDB1と、デジタルチラシデータベースDB2及びデジタルチラシデータベースDB2の少なくとも一方と、に基づいて、マイ冷蔵庫に1つ目の材料を登録するための処理が実行される(S8)。S8では、図2の左下の画面、図2の右下の画面、及び図3~図6の各画面で説明した流れにより、マイ冷蔵庫に1つ目の材料が登録される。その後、後述のS9の処理が実行されて、マイ冷蔵庫画面G3が表示される。
マイ冷蔵庫を初めて利用すると判定されない場合(S7;N)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、ユーザデータベースDB1に基づいて、マイ冷蔵庫画面G3を表示させるための処理が実行される(S9)。S9の処理が実行されると、図3の右下の画面、図5の右下の画面、図7の左上の画面、又は図8の左上の画面のように、マイ冷蔵庫画面G3が表示部25に表示される。材料情報I30の背景色は、材料のラベルに応じて決定される。
図14に移り、ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、マイ冷蔵庫画面G3におけるユーザの操作を特定する(S10)。ここでは、メニューM32から新たな材料を追加する操作、材料情報I30を選択する操作、設定アイコンI33を選択する操作、又はデジタルチラシアプリを閉じる操作が行われるものとする。他の操作が行われた場合には、当該他の操作に応じた処理が実行されて、本処理は終了する。
S10において、新たな材料を追加する操作が行われた場合(S10;材料追加)、S4と同様の処理が実行されて、マイ冷蔵庫に材料が追加される。S10において、材料情報I30が選択された場合(S10;材料情報選択)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、メニューM38を表示させるための処理が実行され(S11)、S9の処理に戻る。おすすめ情報がある場合には、メニューM38におすすめ情報を表示させるための処理が実行される。
S10において、設定アイコンI33が選択された場合(S10;マイ冷蔵庫設定)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、ユーザデータベースDB1に基づいて、マイ冷蔵庫の設定をするための処理が実行され(S12)、S9の処理に戻る。S3又はS10において、デジタルチラシアプリを閉じる操作が行われた場合(S3、S10;閉じる)、本処理は終了する。
本実施形態の情報提供システムSによれば、デジタルチラシサービス及びレシピサービスのうちの一方のサービスを利用して、ユーザによる材料の指定を受け付けて、他方のサービスを利用して、ユーザに提供対象情報を提供する。これにより、デジタルチラシサービス及びレシピサービスをまたがるようにして有用な情報をユーザに提供できるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、ユーザがデジタルチラシからマイ冷蔵庫に登録した材料に基づいておすすめレシピを提供することによって、ユーザが献立を考える手間を軽減できる。例えば、ユーザがレシピからマイ冷蔵庫に登録した材料に基づいてデジタルチラシのおすすめ商品を提供することによって、ユーザがレシピに必要な材料を購入する店舗を検索する手間を軽減できる。
また、情報提供システムSは、デジタルチラシサービスを利用して、デジタルチラシ上でマイ冷蔵庫に登録する材料の指定を受け付けて、レシピサービスを利用して、当該材料に関するレシピを、提供対象情報としてユーザに提供する。これにより、ユーザが購入する予定の材料と、ユーザが既に購入した材料と、の少なくとも一方を利用したレシピをユーザに提供できる。このため、ユーザが食事の献立を考える手間を軽減できる。
また、情報提供システムSは、レシピサービスを利用して、マイ冷蔵庫に登録する材料の指定をレシピ上で受け付けて、デジタルチラシサービスを利用して、デジタルチラシの商品情報を、提供対象情報としてユーザに提供する。これにより、ユーザが作る予定の料理に必要な材料に関する商品情報をユーザに提供できる。このため、ユーザが材料を購入する店舗を検索する手間を軽減できる。
また、情報提供システムSは、レシピサービスを利用して、レシピ上で、複数の材料の一括指定を受け付けて、デジタルチラシサービスを利用して、複数の材料の各々の商品情報を、ユーザに提供する。これにより、ユーザが1つずつ材料をマイ冷蔵庫に登録しなくて済むので、ユーザの操作負担を軽減できる。
また、情報提供システムSは、登録済みの材料情報が示す材料の指定が受け付けられた場合には、当該材料の材料情報を登録せず、材料情報が登録されていない材料の指定が受け付けられた場合に、材料情報を登録する。これにより、同じ材料が重複してマイ冷蔵庫に登録されることを防止できる。その結果、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。
また、情報提供システムSは、マイ冷蔵庫に登録する材料を示す文字列の入力を受け付けることによって、材料の指定を受け付け、文字列に基づいて検索された提供対象情報を、ユーザに提供する。これにより、ユーザが所望の名前の材料をマイ冷蔵庫に登録することができるので、ユーザの利便性が高まる。
また、情報提供システムSは、ユーザにより入力された文字列を、ラベルとしてマイ冷蔵庫の材料に付与する。これにより、ユーザが所望の名前のラベルを材料に付与できるので、ユーザの利便性がより高まる。
また、情報提供システムSは、デジタルチラシサービス及びレシピサービスのうち、マイ冷蔵庫に登録する材料を指定するために利用された一方のサービスで提供される、材料に関する提供対象情報もユーザに提供可能である。これにより、ユーザにとって有用な情報をより多く提供できるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、ユーザがデジタルチラシからマイ冷蔵庫に登録した材料に基づいて、レシピだけではなく、デジタルチラシのおすすめ商品も提供することによって、有用な情報をより多く提供できる。例えば、ユーザがレシピからマイ冷蔵庫に登録した材料に基づいて、デジタルチラシの商品情報だけではなく、おすすめレシピを提供することによって、有用な情報をより多く提供できる。
[5.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図15は、変形例における機能ブロック図である。第1制限部105、第2制限部106、第1表示制御部107、第2表示制御部108、第3表示制御部109、及び設定部110は、制御部11を主として実現される。
[5-1.変形例1]
例えば、情報提供システムSは、デジタルチラシに掲載された複数の商品のうち、材料として指定できない商品がユーザにより指定されることが制限されたデジタルチラシを表示させる第1制限部105を含んでもよい。材料として指定できない商品は、食品として利用できない商品である。図2の左上の画面例では、シャンプーやせっけんといった商品は、材料として指定できない商品の一例である。
例えば、第1制限部105は、デジタルチラシデータベースDB2に登録された商品情報に基づいて、個々の商品が材料として指定できるか否かを判定する。変形例1では、この判定が商品の名前に基づいて実行される場合を説明するが、この判定自体は、任意の方法によって実行可能である。例えば、商品にカテゴリが関連付けられている場合には、カテゴリに基づいて判定されてもよい。商品のカテゴリは、デジタルチラシデータベースDB2に格納されていてもよいし、商品の基本的な情報が格納された別のデータベースに格納されていてもよい。JANコード等の商品識別情報がデジタルチラシデータベースDB2に格納されている場合には、商品識別情報からカテゴリが推測されてもよい。
例えば、登録可能な材料の名前、又は、登録できない材料の名前は、データ記憶部100に予め定義されているものとする。第1制限部105は、個々の商品の名前と、登録可能な材料の名前又は登録できない材料の名前と、を比較することによって、個々の商品が材料として指定できるか否かを判定する。これらの比較は、完全一致が要求されてもよいし、部分一致が要求されてもよい。
第1制限部105は、材料として指定できない商品については、マイ冷蔵庫に登録する材料として指定するための材料指定画像を表示させないようにする。商品情報I11の冷蔵庫アイコンと、冷蔵庫アイコンI21と、は材料指定画像の一例である。材料指定画像は、任意の画像であってよく、これらに限られない。材料指定画像は、冷蔵庫以外の物を示すアイコンであってもよいし、アイコン以外の画像であってもよい。デジタルチラシ画面G1であれば、商品情報I11に冷蔵庫アイコンが表示されない。商品詳細画面G2であれば、冷蔵庫アイコンI12が表示されない。
変形例1によれば、デジタルチラシに掲載された複数の商品のうち、材料として指定できない商品がユーザにより指定されることが制限されたデジタルチラシを表示させる。これにより、材料として指定できない商品がマイ冷蔵庫に登録されることを防止し、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。材料として指定できない商品が誤ってマイ冷蔵庫に登録されてしまい、この商品を削除する操作をする必要もなくなるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-2.変形例2]
例えば、情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料で調理可能なレシピを提供してもよい。情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料を使うレシピを提供する。情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された全ての材料を使うレシピを提供してもよいし、マイ冷蔵庫に登録された一部の材料を使うレシピを提供してもよい。情報提供部104は、レシピデータベースDB3に格納されたレシピ情報に基づいて、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料を使うレシピを検索し、当該検索されたレシピを提供する。
情報提供部104は、複数の材料の各々の名前と、レシピに含まれる個々の材料の名前と、を比較することによって、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料を使うレシピを検索する。この比較は、文字列の一致が判定されることによって行われる。この一致は、完全一致であってもよいし、部分一致であってもよい。文字列以外の情報が比較されることによって、複数の材料を使うレシピが検索されてもよい。他にも例えば、情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料の名前に応じたレシピのカテゴリの中から、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料を使うレシピを検索してもよい。
変形例2によれば、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料で調理可能なレシピを提供する。これにより、マイ冷蔵庫の内容に合ったレシピを提供できる。複数の材料を使うレシピを提供することによって、実際にユーザの冷蔵庫にある材料を効率的に消費するようなレシピを提供できる。
[5-3.変形例3]
例えば、情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料と、デジタルチラシに掲載された商品と、の組み合わせで調理可能なレシピを提供してもよい。マイ冷蔵庫に登録された材料として、1つの材料だけが利用されてもよいし、変形例2のように複数の材料が利用されてもよい。情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料と、デジタルチラシに掲載された商品と、の両方を使うレシピを提供する。ユーザに提供されるレシピは、デジタルチラシに掲載された商品を1つだけ使うものであってもよいし、複数の商品を使うものであってもよい。
情報提供部104は、デジタルチラシデータベースDB2に格納された商品情報と、レシピデータベースDB3に格納されたレシピ情報と、に基づいて、マイ冷蔵庫に登録された材料と、デジタルチラシに掲載された商品と、の両方を使うレシピを検索し、当該検索されたレシピを提供する。情報提供部104は、材料及び商品の各々の名前と、レシピに含まれる個々の材料の名前と、を比較することによって、材料及び商品の両方を使うレシピを検索する。検索の詳細な方法は、変形例2で説明した通りである。情報提供部104は、ユーザに提供したレシピに必要な商品のデジタルチラシをユーザに提供してもよいし、複数の商品が必要なのであれば、当該複数の商品を含むデジタルチラシをユーザに提供してもよい。
変形例3によれば、マイ冷蔵庫に登録された材料と、デジタルチラシに掲載された商品と、の組み合わせで調理可能なレシピを提供する。これにより、マイ冷蔵庫の内容と、デジタルチラシの内容と、の両方に合ったレシピを提供できる。マイ冷蔵庫の材料を使うレシピを提供することによって、実際にユーザの冷蔵庫にある材料を効率的に消費するようなレシピを提供できる。デジタルチラシに掲載された商品を使うレシピを提供することによって、店舗を訪れる動機付けをユーザに与えることができる。その結果、デジタルチラシにおける商品の訴求効果が高まる。
[5-4.変形例4]
例えば、変形例3のようにレシピが提供される場合に、情報提供部104は、デジタルチラシに掲載された1の店舗で全ての材料が揃うようなレシピを提供してもよい。情報提供部104は、ユーザに提供されるレシピに含まれる材料のうち、デジタルチラシに掲載された商品に相当するものは、特定の1の店舗の商品となるように、レシピを提供する。レシピ検索時に参照される商品が1の店舗で揃うように検索される点で変形例3とは異なるが、他の点については、変形例3と同様である。
変形例4によれば、デジタルチラシに掲載された1の店舗で全ての材料が揃うようなレシピを提供する。これにより、ユーザが1の店舗を訪れれば材料が揃うレシピを提供できるので、ユーザの利便性が高まる。店舗からしても、自身の店舗の複数の商品を購入する動機付けをユーザに与えることができるので、デジタルチラシにおける商品の訴求効果が高まる。
[5-5.変形例5]
例えば、情報提供システムSは、レシピにおける特定の材料が指定されることが制限されたレシピを表示させる第2制限部106を含んでもよい。特定の材料とは、ユーザが購入するとは考えにくい材料である。例えば、水、調味料、又は食用油は、ユーザが常備している可能性が高いので、特定の材料に相当する。特定の材料は、予め定められた材料であればよく、ユーザが指定してもよい。特定の材料を識別可能な情報は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。第2制限部106は、この情報に基づいて、レシピに含まれる個々の材料が特定の材料に相当するか否かを判定する。特定の材料は、マイ冷蔵庫に既に登録された材料であってもよい。
第2制限部106は、レシピに含まれる特定の材料については、マイ冷蔵庫に登録する材料として指定するための材料指定画像を表示させないようにする。材料指定画像は、変形例1で説明した通りである。変形例5では、冷蔵庫アイコンI72が材料指定画像に相当する。材料指定画像が任意の画像であってよい点は、変形例1で説明した通りである。レシピ画面G7であれば、特定の材料に対応する冷蔵庫アイコンI72が表示されない。図6の左上の画面例であれば、ユーザが塩及び酒を常備している可能性が高いので、塩及びさけについては冷蔵庫アイコンI72が表示されない。また、ユーザがボタンB71を選択したとしても、塩及び酒といった特定の商品は、マイ冷蔵庫には登録されない。
変形例5によれば、レシピにおける特定の材料が指定されることが制限されたレシピを表示させる。これにより、材料として登録しなくてもよい材料がマイ冷蔵庫に登録されることを防止し、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。材料として登録しなくてもよい材料が誤ってマイ冷蔵庫に登録されてしまい、この商品を削除する操作をする必要もなくなるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-6.変形例6]
例えば、複数の材料の各々に、当該材料に関する商品を販売する店舗が関連付けられている場合に、情報提供システムSは、複数の材料の各々に関連付けられた店舗に基づいて、マイ冷蔵庫画面G3を表示させる第1表示制御部107を含んでもよい。マイ冷蔵庫画面G3は、指定材料画面の一例である。このため、マイ冷蔵庫画面G3について説明している箇所は、指定材料画面と読み替えることができる。指定材料画面は、複数の材料の各々を示す画面である。指定材料画面は、マイ冷蔵庫に登録された材料の一覧を示す画面である。指定材料画面における材料の表示方法は、任意の表示方法であってよく、マイ冷蔵庫画面G3のようなカード形式の表示方法に限られない。例えば、指定材料画面は、リスト形式の表示であってもよい。
第1表示制御部107は、複数の材料の各々に関連付けられた店舗に基づいて、材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。例えば、第1表示制御部107は、入力フォームF34から店舗が指定されると、店舗の名前の昇順又は降順に材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。店舗が関連付けられていない材料の材料情報I30は、ソート順が最も後になる。店舗のソート条件は、名前順でなくてもよく、例えば、お気に入り店舗に登録した順であってもよい。
変形例6によれば、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料の各々に関連付けられた店舗に基づいて、複数の材料の各々を示すマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。これにより、視認性の高いマイ冷蔵庫画面G3とすることができるので、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。
[5-7.変形例7]
例えば、複数の材料の各々に、当該材料を利用するレシピが関連付けられている場合に、情報提供システムSは、複数の材料の各々に関連付けられたレシピに基づいて、マイ冷蔵庫画面G3を表示させる第2表示制御部108を含んでもよい。マイ冷蔵庫画面G3が指定材料画面の一例である点は、変形例6と同様である。
第2表示制御部108は、複数の材料の各々に関連付けられたレシピに基づいて、材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。例えば、第2表示制御部108は、入力フォームF34からレシピが指定されると、レシピの名前の昇順又は降順に材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。レシピが関連付けられていない材料の材料情報I30は、ソート順が最も後になる。レシピのソート条件は、名前順でなくてもよく、例えば、人気順又はレシピサービスへの登録順であってもよい。
変形例7によれば、マイ冷蔵庫に登録された複数の材料の各々に関連付けられたレシピに基づいて、複数の材料の各々を示すマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。これにより、視認性の高いマイ冷蔵庫画面G3とすることができるので、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。
[5-8.変形例8]
例えば、複数の材料の各々に、当該材料のラベルが関連付けられている場合に、情報提供システムSは、複数の材料の各々に関連付けられたラベルに基づいて、マイ冷蔵庫画面G3を表示させる第3表示制御部109を含んでもよい。マイ冷蔵庫画面G3が指定材料画面の一例である点は、変形例6と同様である。
第3表示制御部109は、複数の材料の各々に関連付けられたラベルに基づいて、材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。例えば、第3表示制御部109は、入力フォームF34からラベルが指定されると、ラベルIDの昇順又は降順に材料情報I30をソートしてマイ冷蔵庫画面G3を表示させる。ラベルが関連付けられていない材料の材料情報I30は、ソート順が最も後になる。ラベルのソート条件は、ラベルIDでなくてもよく、例えば、ラベルの名前順であってもよい。
変形例8によれば、複数の材料の各々に関連付けられたラベルに基づいて、マイ冷蔵庫画面G3を表示させる。これにより、視認性の高いマイ冷蔵庫画面G3とすることができるので、ユーザが管理しやすいマイ冷蔵庫にすることができる。
[5-9.変形例9]
例えば、情報提供システムSは、ユーザに応じたあいまい検索に関する設定を行う設定部110を含んでもよい。変形例9では、あいまい検索をするか否かの設定を例に挙げるが、あいまい検索のレベルが設定に相当してもよい。例えば、設定画面G8において、あいまい検索に関する設定が受け付けられる。ユーザは、あいまい検索をする設定、又は、あいまい検索をしない設定の何れかを指定する。設定部110は、ユーザにより指定された設定に基づいて、設定情報を更新する。
情報提供部104は、設定部110による設定に基づいて検索された提供対象情報を、ユーザに提供する。提供対象情報の検索で設定部110による設定が利用される点で実施形態とは異なるが、提供対象情報を提供する方法自体は、実施形態で説明した通りである。例えば、情報提供部104は、あいまい検索を利用しないユーザについては、マイ冷蔵庫に登録された材料の名前と完全一致するおすすめ商品又はおすすめレシピを、提供対象情報として提供する。情報提供部104は、あいまい検索を利用するユーザについては、マイ冷蔵庫に登録された材料の名前と部分一致するおすすめ商品又はおすすめレシピを、提供対象情報として提供する。部分一致を許容するレベルは、ユーザが指定したあいまい検索にレベルに応じて決定される。
変形例9によれば、ユーザに応じたあいまい検索に関する設定に基づいて検索された提供対象情報を、ユーザに提供する。これにより、例えば、ある特定の材料を使う料理を作りたいユーザはあいまい検索を許容しない設定にしたり、ある大まかな材料を使う料理を作りたいユーザはあいまい検索を許容する設定にしたりすることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-10.変形例10]
例えば、情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料と同じカテゴリに属する他の材料に関する提供対象情報を、ユーザに提供してもよい。例えば、材料「牛モモ肉」がマイ冷蔵庫に登録されていたとすると、この材料と同じカテゴリ「牛肉」に属する他の材料「牛バラ肉」に基づいて、提供対象情報が検索されてもよい。他の材料に基づく検索が行われる点で実施形態とは異なるが、提供対象情報の検索方法自体は、実施形態で説明した通りである。情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料の上位カテゴリの材料に関する提供対象情報を、ユーザに提供してもよいし、マイ冷蔵庫に登録された材料の下位カテゴリの材料に関する提供対象情報を、ユーザに提供してもよい。
変形例10では、一般的なレシピで使われる材料に関する材料データベースがデータ記憶部100に記憶されているものとする。この材料データベースには、材料の名前と、カテゴリと、が登録されている。情報提供部104は、マイ冷蔵庫に登録された材料の名前と、材料データベースに登録された材料の名前と、を比較し、一致した材料の名前に関連付けられたカテゴリを取得する。この一致は、完全一致であってもよいし部分一致であってもよい。情報提供部104は、当該取得されたカテゴリに属する他の材料の名前を取得し、当該取得された他の材料の名前に基づいて、提供対象情報を検索する。
変形例10によれば、マイ冷蔵庫に登録された材料と同じカテゴリに属する他の材料に関する提供対象情報を、ユーザに提供する。これにより、マイ冷蔵庫に登録された材料と似た材料に関する提供対象情報を提供できるので、より多くの情報をユーザに提供し、ユーザの利便性が高まる。
[5-11.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
例えば、マイ冷蔵庫画面G3のボタンB35が選択された場合、材料情報I30の表示が材料名だけになってもよい。この場合、材料情報I30のサイズが小さくなり、マイ冷蔵庫画面G3により多くの材料情報I30が表示されるようになる。例えば、材料の指定は、デジタルチラシサービスからのみ可能であってもよいし、レシピサービスからのみ可能であってもよい。例えば、おすすめ情報は、デジタルチラシサービスのおすすめ商品だけが提供されてもよいし、レシピサービスのおすすめレシピだけが提供されてもよい。
例えば、デジタルチラシに商品を掲載する店舗は、小売店以外の任意の店舗であってよい。例えば、店舗は、オンライン上の店舗であってもよい。例えば、主な機能がサーバ10で実現される場合を説明したが、各機能は複数のコンピュータで分担されてもよい。例えば、サーバ10とユーザ端末20との間で各機能が分担されてもよい。例えば、サーバ10に記憶されるものとして説明したデータは、他のデータベースサーバに記憶されてもよい。